ユウキ「大切な友達」ハルカ「一番のライバル」 (31)

・ポケットモンスターORASのss
・キャラの性格がゲームと違う
・稀にオリジナル展開

↑でもいい方はゆっくりしていってね!

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〜とあるトラックの荷台〜

ユウキ「......今日から新しい町、か。 父さんはいいとこって言うけど......やっぱり、引っ越したくなかったな」

ユウキ「向こうの友達とももう少し一緒にいたかったし、センパイ達からもまだまだ教わることがいっぱいあったし」

ユウキ「......まぁ、今更気にしても仕方ないか。 新しい町で友達を作ろう」

ユウキ「お前もそう思うだろ?」

タマゴ「......」

ユウキ「って、タマゴが分かるわけないよな」ハハハ

ユウキ「でもいったいどんなポケモンのタマゴなんだろうな......センパイは秘密って言って教えてくれなかったし」

キキーッ

ユウキ「っと、着いたのかな」

〜ミシロタウン〜

ユウキ「ここがミシロタウン......俺が今日から暮らす町」

ユウキ「前住んでたイッシュよりかは遥かに田舎だけど、なんかこういうとこもいいなぁ」

ゴーリキー「ぎゃおっ」

ユウキ「あ、ゴメン。 ドアの前に立ってたら邪魔だよな。 今中に入るよ」

ガチャッ

ユウキ「おおー広い広い」

ユウキ母「あらユウキ、長旅お疲れ様」

ユウキ「ほんとに疲れたよ。 トラックの荷台ってあんなに揺れるんだね」

ユウキ母「大丈夫よ。 たぶんこの地方に定住するから......あ、そうだユウキ、あなたお隣さんの家に挨拶してきなさい」

ユウキ「ええぇぇ〜!? 今から?」

ユウキ母「当然でしょ。 引越ししてきたならその日のうちに挨拶に行かなきゃ! それにユウキと同い年の子だっているのよ? お友達は直ぐに作らなくちゃ!」

ユウキ「ちぇー......分かったよ。 行ってきまーす」ガチャッ

ユウキ母「はーい、行ってらっしゃい」

ユウキ(同い年の子かぁ。 どんな子だろう)

ユウキ(たしか父さん友達のオダマキ博士の子供だったよな)

ユウキ(筋肉モリモリマッチョマンとかだったら嫌だなぁ......。 ポケモンに詳しくて、気軽に話せる、とにかく普通な人だったらいいな)

ユウキ「ごめんくださーい」コンコンコン


「は、はいはいはいはいちょちょちょっとまってくだ———きゃあああぁぁぁっっ!?」ドンガラガッシャン


ユウキ「............」

ユウキ「............」

ユウキ「............ごめんなさい間違えま———」

ガシッ

ユウキ「ん?」


「———こ、こんにちはっ!!」

「さ、さっきはごめんね。 急いで降りてきたら階段から落ちちゃって......」

ユウキ「い、いや別に謝らなくてもいいよ。 寝てたなら仕方ないし」

「な、なんで寝てたって知ってるの!?」ビクッ

ユウキ「ヨダレ付いてるから」

「はぅっ!?」ゴシゴシゴシ

ユウキ(......可愛い)

「うぅぅぅ〜、同い年の子が引っ越してくるから遅くまで自己紹介の練習してたのにもう台無しだよぉ......」

ユウキ「だ、大丈夫! 忘れるから! お隣さんが階段から落ちたことも、ヨダレが付いてたことも忘れるから!」

「......ほんとに?」

ユウキ「......あ、それとたぶん服が裏表逆」

「......」ヌギヌギヌギ

ユウキ「わぁぁぁっ!? ここで脱がいで!!」


ハルカ「失敗ばかりでどうしようもないダメなわたしの名前はハルカだよ......よろしくね」ズーン

ユウキ「ダメじゃないからね。 緊張してたんだから仕方ないよ、うん。 俺はユウキ。 これからよろしく」

ハルカ「はぁ......ちょっとだけセンパイとして色々教えてあげたいなーって思ってたのにぃ。 なんだか気分が一気にブルーになったよぉ」

ユウキ「そんなに落ち込まないで......そうだ、アメ食べる?」

ハルカ「食べる!」パァァァ

ユウキ(軽っ)

ハルカ「もごもご......あ、そうだユウキくん、パパとはもう会った?」

ユウキ「パパってオダマキ博士? それならまだだけど」

ハルカ「そうなんだ! なら一緒に会いに行こうよ! わたしはパパに用事がある、ユウキくんもいつかパパに挨拶に来る、なら一緒に済ませちゃおうよ!」

ユウキ「え? ま、まぁいいけど......」

ハルカ「そうと決まれば善は急げだよ! 早く行こっ! パパはフィールドワークに出てるから町の外の草むらにいるはずだよ!」グイッ

ユウキ「ちょっ!? 俺ポケモン持ってないよ!? ポケモン無しで外に出るのは......」

ハルカ「大丈夫! パパのマッスグマを預かってるから、ここら辺のポケモンなら負けないよ! さ、レッツゴー!」

ユウキ(ほんとに大丈夫かなぁ......)

ハルカ「ほら、あそこを過ぎれば101番道路だよ」

ユウキ「......? あそこにいる女の子、何をあんなに慌ててるんだ?」

ハルカ「女の子?」


幼女「どうしようどうしよう!!」

ユウキ「君、そんなに慌ててどうしたの?」

幼女「さ、さっき向こうからオダマキ博士の悲鳴とポケモンの鳴き声がしたの! 確かめに行こうとしたんだけど、怖くて行けなくて......ど、どうしよう!?」

ハルカ「パパの悲鳴!?」

ユウキ「......大丈夫だよ。 お兄ちゃん達が様子を見てくるから君はここにいて。 ハルカ、行くよ」ダッ

ハルカ「うん!」ダッ

「たっ、助けてくれーーーーーーっ!!」


ユウキ「いた! あそこだ!」

ハルカ「パパー! 大丈夫ー!?」

オダマキ博士「おおハルカか!! それに隣の男の子はセンリの息子のユウキくん!! た、頼む!! 早く助けてくれぇ!!」

ハルカ「任せてパパ! このパパから預かった98lvのマッスグマのギガインパクトが火を噴くんだから! お願い、マッスグマ!!」ブンッ

コロコロコロ......

ユウキ「何も......出ない......?」

ハルカ「......」ヒョイッ

ユウキ「どうしたんだハルカ? 開閉スイッチが壊れてたのか?」


ハルカ「......間違えて空のモンスターボール持って来ちゃった」


オダマキ博士「ハルカァァァ! おっちょこちょいなところも可愛いけど今はまずいよぉぉぉ!!」

ポチエナA「ばうばうっ!!」

ポチエナB「ばうばうっ!!」

オダマキ博士「うわぁぁぁぁ!? 増えたぁぁぁぁ!?」

ハルカ「あわわっ!! ど、どどどうしよう!?」アセアセアセ

ユウキ「ハルカ落ち着いて!」

ユウキ(どうする......頼みの綱のマッスグマはいない。 生身でポケモンに挑むの自殺行為だ。 こうなったら運任せだけどハルカの持ってる空のモンスターボールを投げて片方を捕まえて戦うしか......ん? あんなところに何でバッグが......!!)

ユウキ「オダマキ博士のだと信じて......!」ダッ

ハルカ「ユ、ユウキくん!?」

ユウキ(あのバッグから転がりだしてるのはたぶん博士のボールだ。 フィールドワークに出るのにポケモン無しで行ったとは考え辛い。 どんなポケモンが入ってるかは分からないけど今は!!)

ユウキ「ハルカ!! パスっ!!」ブンッ

ハルカ「きゃっ......モ、モンスターボール?」

ユウキ「ポケモンが入ってるはずだ! 早く出して!」

ハルカ「!!」

ハルカ「分かった! お願い、ポケモン!!」ポンッ


キモリ「キモ!」


ユウキ「(ハルカのは見た目からしてくさタイプのポケモンか)なら俺も、行けっ!」ポンッ


ミズゴロウ「ゴロ!」


ユウキ「俺はみずタイプ、かな?」

ハルカ「その子の名前はミズゴロウ。 ユウキくんの予想通りの水タイプ。 ところでユウキくん......ポケモンバトルの経験は?」

ユウキ「一応、前の地方で一通りは......って、ハルカ?」

ハルカ「なら大丈夫だね......ユウキくんはバックアップに回って! メインはわたしとキモリでいくから!! キモリ!!」

キモリ「キモー!!」ダッ

ユウキ(な、なんだ!? 急に雰囲気が変わった!?)

ハルカ「ユウキくん! ボサッとしてないで早く!」

ユウキ「あ、ああ! 頼んだよミズゴロウ!」

ミズゴロウ「ゴロロー!!」ダッ

ユウキ「こっちだよワンコ! ミズゴロウ、なきごえ!!」

ミズゴロウ「ゴロロロロローーーーッッ!!」

ポチエナA「ばうっ!?」キーン

ポチエナB「ばうわっ!?」キーン

ハルカ「ナイスだよユウキくん! キモリ、はたく!!」

キモリ「キィィィモッ!!」バシッ

ポチエナA「きゃいんっ!?」

ユウキ「(今だ!)ミズゴロウ追撃だ! たいあたり!」

ミズゴロウ「ゴロロッ!」ドンッ

ポチエナA「く、くぅぅん」バタッ

ユウキ「まずは一匹!」


ポチエナB「バウウッ!!」バッ

ユウキ「ッ!(しまった!? なきごえで足止め......間に合うか!?)」


ハルカ「———にらみつける!!」


キモリ「......!」ギロッ

ポチエナB「!?」ビクッ

ユウキ「なきごえ!」

ミズゴロウ「ゴロロロロローーーーッッ!!」

ポチエナB「キャイッ!?」ピタッ

ユウキ「(動きが止まった!)ハルカ!!」

ハルカ「オッケー!!」


ユウキ「たいあたり!」
ハルカ「はたく!」

ミズゴロウ「ゴロロッ!!」ドンッ
キモリ「キモッ!!」バシッ


ポチエナB「キャィィン......」バタッ

数十分後

〜ポケモン研究所〜

オダマキ博士「いやあ助かった助かった。 フィールドワーク中にうっかりポチエナの尻尾を踏んでしまってね。 ポケモンの入ったバッグを落とした時はもうダメかと思ったよ......本当にありがとう」

ユウキ「いえいえ。 オダマキ博士が無事で良かったです」

ハルカ「もうパパったら。 これからはもっと注意してフィールドワーク出てよね」

ユウキ「ハルカ......キミがそれを言う?」

オダマキ博士「あっはっはっは! すまないねユウキくん。 この子、バトルは鬼のように強いんだが、すこ抜けてるところがあってね。 許してやってくれ」

ユウキ「むしろ俺がハルカに許して欲しいくらいですよ。 さっきのバトル、キモリのにらみつけるが無かったらミズゴロウは確実にダメージを受けてました。 ありがとうハルカ、助かったよ」

ハルカ「えへへ、どういたしましてっ」

オダマキ博士「うんうん。 二人も仲が良さそうで何よりだ。 よし、決めた......ユウキくん」

ユウキ「は、はい」

オダマキ博士「そのミズゴロウを君にプレゼントするよ!」

ユウキ「いいんですか!?」

オダマキ博士「助けてくれたささやかなお礼さ。 それに、ミズゴロウもきみに懐いているように見える。 こんなに早く仲良くなれるなんてこれはもう運命だよ!」

ユウキ「運命......」

ユウキ「ありがとうございます!」

オダマキ博士「これでユウキくんも晴れてポケモントレーナーというわけだ! あ、でも前の地方でもうポケモンバトルはしたことがあったんだっけ?」

ユウキ「はい。 父さんやセンパイ、あと師匠に教えてもらってきたの経験は一応は」

ハルカ「ねえねえパパ、わたしのキモリは?」

オダマキ博士「ハルカも頑張ってくれたからプレゼントだ!」

ハルカ「やったぁ!」ピョンコピョンコ

オダマキ博士「では、このホウエン地方でトレーナーとして新たな一歩を歩み出すことになる二人に一つ、おつかいを頼みたいんだ。 いいかな?」

ユウキ「はい、任せてください」

ハルカ「任せてパパ!」

オダマキ博士「うん、いい返事だ。 おつかいの内容は簡単だ。 二人にはコトキタウンのフレンドリィショップできずぐすりを受け取ってきてもらいたいんだ」

ハルカ「えー......コトキタウン? なんだ隣町かぁ」ブーブー

ユウキ「博士、道中で出るポケモンと戦ってもいいんですよね?」

オダマキ博士「もちろん! むしろそっちをメインにしてもいいくらいさ! 初めての相棒との冒険を存分に楽しんできてくれ!」

ハルカ「バトルしてもいいの!? こ、こうしちゃいられないよユウキくん! 日が暮れる前におつかいを済ませてみんなを育ててあげなきゃ!」グイッ

ユウキ「そ、そんなに急がなくてもポケモンは逃げな———」


バタン


オダマキ博士「若いっていいなぁ......」

短いけど今回の投下はここまで

初ssなので至らない点などがあると思いますのでその時はガンガン指摘してください

目指せ本編終了

そろそろ投下開始します

ハルカ「———ユウキくんそっち行ったよ!」

ジグザグマ「ジグザッ!」ダダダッ

ユウキ「動きが規則的で攻撃が当てやすいよ! ミズゴロウ、少し右にずれてたいあたりだ!」

ミズゴロウ「ゴローロッ!」ドンッ

ジグザグマ「ジグザァ!?」


ユウキ「ふう......だいぶ戦ったなぁ」

ハルカ「ユウキくんユウキくん! 次、早く次のポケモンとバトルしよっ!」キラキラキラ

ユウキ「ハルカ、そうしたい気持ちは山々なんだけどさ、おつかい......忘れてない? そろそろ日が落ちてくるよ?」

ハルカ「......はっ!! 急がなきゃ!!」

ユウキ(やっぱりなんか抜けてるなぁ)

〜コトキタウン〜

店員「アリガトーゴザイマシター」


ハルカ「これでおつかい完了っと。 さっ、ユウキくん、もう少し上の方に行こっか」

ユウキ「コトキタウンの北側ってまだ道があるんだ。 てっきり行き止まりかと思ってたけど」

ハルカ「陸路は行き止まりだよ。 けど東側は海に繋がってるの。 それよりね! 北側の奥地には秘密の場所があるんだよ!」

ユウキ「秘密の場所?」

ハルカ「うん! 詳しい事はまだ秘密だけど、とにかくすごい場所なの!」

ユウキ「へぇ......ハルカがそこまで言うって事は相当すごい場所なんだね。 楽しみだよ」

ハルカ「じゃあさっそく出発......とその前にこの子達を回復しないと」

ユウキ「ここまで来るのにけっこうバトルしたからね。 まずはポケモンセンターだ!」

ハルカ「うん!」

ユウキ「ポケモンよし、おつかいの荷物よし。 それじゃ出発しよっか」

ハルカ「はーい! しゅっぱーつ! わたしに付いて来て!」ビシッ


ユウキ「あっちにポチエナ、こっちにジグザグマか......出てくるポケモンは変わらないみたいだな......」ブツブツブツ

ハルカ「ねえねえユウキくん」

ユウキ「マップを見ても暫くは生態に大きな変化はなさそう......この大きな森を抜けたあたりから変化が出そうだな......」ブツブツブツ

ハルカ「......えいっ」ツンッ

ユウキ「わっ!?」ビクッ

ハルカ「ユウキくん。 集中するのはいいけどさ、呼んだら返事くらいはして欲しいなぁ」

ユウキ「ゴメンゴメン......何かあった?」

ハルカ「ううん。 ただ、ユウキくんが前どこに住んでたのかなぁって気になってたから聞こうと思って」

ユウキ「ああ、そういうことね」

ハルカ「初めてじゃなかったにしろ、あんなにポケモンバトルが上手......つまりポケモンバトルが盛んなカントー地方出身だとわたしは思うんです!」

ユウキ「残念、俺はイッシュ地方出身でした」

ハルカ「イッシュ! すごいすごい大都会だ! それに一昨年最年少チャンピオンが出たって有名にもなってたよね!」

ユウキ「そうそう。 カントーチャンピオンのレッド以来の快挙なんて報道もされてたね......本人はなる気なかったみたいだけど」

ハルカ「イッシュチャンピオン......トウコさんだっけ? ぷらずま団ていう変な組織を相手にしながらチャンピオンになたっていうんだから本当にすごい人なんだろうなぁ......」

ユウキ「すごい人、ねぇ......」


『Nはアンタのオモチャじゃないのよクソジジイ! さっさとくたばってNを私によこしなさい!』


ユウキ「......まぁ、すごい人ではあるよ」ハハハ

ハルカ「?」

ユウキ「ところでハルカ、目的地はまだ着かないの?」

ハルカ「もう少し———あった! あそこあそこ!」

ユウキ「ここ? 何もないただの草むらにしか見えないけど......」

ハルカ「よく見てユウキくん、下だよ下」

ユウキ「下......これは、小さい池?」

ハルカ「そう、この小さい池が秘密の場所。 秘密の場所っていうよりはパワースポットかな」

ユウキ「パワースポットか。 ちなみにどんな効果が?」

ハルカ「まだ秘密!」

ユウキ「ま、まだ秘密? もう夜になっちゃうよ」

ハルカ「夜になるのを待ってるのっ」

ユウキ「......分かったよ。 じゃあそれまでポケモンバトルでも———」

ハルカ「ダメ」

ユウキ「え?」

ハルカ「ユウキくんとのポケモンバトルはお互いがもう少し強くなってからしたいの。 技も他のポケモンも豊富な万全の形で。 ね?」

ユウキ(また雰囲気が変わった......この感じ、どこかで......)


『———ユウキ。 私と同じ場所まで登って来れたら、また戦いましょ』


ユウキ(っ......なるほど。 通りでバトルが強いわけだ)

ユウキ「......そうだね。 お互いもっと経験を積んだ方が熱いバトルが出来そうだしね。 今回は無し」

ハルカ「ふふふっ、ありがとっ」ニコッ

数時間後

ユウキ「周りは真っ暗、ポケモン達の鳴き声もしない......完全な夜になっちゃったわけだけど、いつになったら秘密を教えてくれるの?」

ハルカ「そろそろいいかなぁ......ユウキくん、もう一回池を見てみて」

ユウキ「池......!!」

ハルカ「綺麗でしょ? この池はちょうど月が綺麗に水面に映って水が輝いて見えるの。 しかも今日は満月だから一番綺麗に見える日なの」

ユウキ「ああ、すごく綺麗だよ」

ハルカ「それでね......満月の日、この池に映った満月に願い事を言うと願いが叶うんだって」

ユウキ「願い事......」

ハルカ「一目見てわかっちゃったんだ、ユウキくんとわたしの願い事......夢が一緒なんだって」




ハルカ「———ホウエンリーグチャンピオン。 違うかな?」

ユウキ「!!」

ユウキ(......やっぱりハルカは只者じゃなさそ———)

ハルカ「なーんてね! 普通にセンリさんに聞いただけだよ!」

ユウキ「ビックリさせないでよ! ハルカがサイキッカーにでも目覚めたんじゃないかと思ったよ!!」

ハルカ「あはは! ゴメンね、ユウキがどんな反応をするのか気になっちゃって」

ユウキ「別にいいけどさ......ハルカもホウエンリーグチャンピオンを目指してるの?」

ハルカ「もちろん!」キッパリ

ユウキ「てことは、これから俺とハルカはライバルになるってことだな」

ハルカ「......ライバル、かぁ」フフフ

ユウキ「なんだ急にニヤニヤして」

ハルカ「なーんでーもないでーすっ。 早くお願い済ませちゃおうっか」

ユウキ「? 変なの」



ハルカ「それじゃ、いっせーので言うよ?」

ユウキ「ああ。 準備万端いつでもこい」

ハルカ「いっせーのーで———」


ユウキ「俺は———」
ハルカ「私は———」





「「チャンピオンになるっ!!」」




翌日

ユウキ「じゃあ母さん、行ってくるよ」

ユウキ母「ホウエンリーグ挑戦の旅、本当に行っちゃうのね......」

ユウキ「バッジ集めの旅をして、ポケモンリーグに挑戦するのは俺の夢だったからね。 それに......」

ユウキ母「それに?」

ユウキ「負けられないライバルができたんだ。 だから———絶対にチャンピオンになって帰ってくる」

ユウキ母「......そういうとこ、センリさんにそっくりね」

ユウキ「父さんの息子なんだから当然だよ!」

ユウキ母「......いってらっしゃい、ユウキ。 たまには顔を出しなさいよ」

ユウキ「うん! 行ってきます!」


ガチャッバタン


ユウキ母「気をつけてね、ユウキ」

ユウキ「ハルカー! ゴメン、待った?」

ハルカ「あ、ユウキくん、おはよっ。 わたしも今来たところだよ」

ユウキ「昨日は緊張してあんまり眠れなくってさ、寝坊しそうになったよ」

ハルカ「わたしも! 明日は旅立ちの日だー! て考えると目が覚めちゃって」

ユウキ「......遂に始まるんだな。 俺たちの旅」

ハルカ「夢は一緒のチャンピオン。 だからスタートも一緒にって決めたんだもんね」

ユウキ「すぅーはぁー......よし! 行くか!」

ハルカ「わたし達の夢の始まり!」


ユウキ「いち!」

ハルカ「にの!」


「「さんっ!!」」ザッ

今回の投下はこれで終わりです

町出るのテンポ悪すぎで笑えない。 次回からはテンポ良く話しを進められるように練習していきます

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