ひだる神「安価で拙者が最強妖怪目指すナリ」(21)

ひだる神「知り合いの河童と以津魔天はカップルになって、覚は男の娘カリスマ占い師として人気になったナリ

    しかし拙者は依然と同じ寄生虫生活ナリ……こんな自分を変える為に安価というものを活用して

    日本一の大妖怪を目指すナリ」

ひだる神「まずは小手調べナリ、相手の妖怪を指定してくれナリ」

>>2

九十九神

ひだる神「なるほど九十九神ナリか…」

ひだる神「して、何の九十九神ナリか?」

>>4

日本人形

ひだる神「日本人形の九十九神が相手ナリか、なら寺に行くのが一番ナリね」


ー山寺ー

日本人形(以下、人形)「あーあ暇だなー」

ひだる神「頼もー!」

人形「オジサン誰?不審者?それとも強盗?生憎ここには人形ぐらいしかないよ」

ひだる神「道場破りみたいな者ナリ」

人形「ここは寺だよ?それに誰と闘うつもりなの?」

ひだる神「貴公とナリ」

人形「えっ!こんな髪の毛を伸ばすことしかできないような人形の女の子と闘うの?大人気無いよ!」

ひだる神「拙者は勝算のある相手としか闘わないナリ」

人形「汚いなー、別にいいけど怪我しても知らないよ?」

ひだる神「いざ尋常に………勝負!!」

人形「喰らえ!暇だったからずっと練習してた私の技!『人形髪の毛地獄シュート』!!!」ビュッ

ひだる神「な!髪の毛で一瞬にして拘束されたナリ!!脱出する指示をくれナリ!」ギチギチ

↓1

パイプユニッシュで髪を溶かす

ひだる神「パイプユニッシュで髪を溶かしてやるナリ」パシャッ

ひだる神「あっ、あれ?溶けないナリよ!?」

ナレーション『説明しよう、パイプユニッシュは髪の毛が詰まる原因のヘドロを溶かす薬品の為、髪の毛を溶かすことはできないのである』

人形「このまま床に叩きつけてあげるよ!」ブンッ

ひだる神「マズい!非常にマズいナリ!!くそっ、こうなったら…」

↓1

パルプンテ

ひだる神「パルプンテ!」

にんぎょうの mpが なくなった!

人形「えっ?急に力が…」

ひだる神「一家に伝わる魔法を使うことになるとは案外手こずったナリね」スタッ
※実際にドラクエ5でパルプンテを唱えた結果を使っています

人形「うっ…、参りました…」

ひだる神「よしっ、では次の相手を…ん?」

にんぎょうが 仲間になりたそうな目で こちらを見ている!

ひだる神「ふむ…どうするナリか…」

↓1

舎弟にしてやる

ひだる神「一緒に来てもいいナリよ」

人形「本当?」

ひだる神「ただし舎弟としてナリ」

人形「わかりましたわ、じゃあ行きましょう兄貴」

ひだる神「うむ、次の相手は…」

↓1

つるべ火

ひだる神「次の相手は釣瓶火ナリ」

人形「そういえば兄貴の能力って何?さっきの変な魔法?」

ひだる神「あれは別物ナリ、平たく言えば相手の体力を奪う能力ナリ」

人形「とてもじゃないけど、主人公の能力としてはいまいちだね」

ひだる神「うるさいナリ、お前の技のネーミングセンスの方が百倍変ナリ」

人形「あれは昭和ライダーのネーミングを意識したもので…」

ひだる神「おっ!釣瓶火が住んでる孤独杉が見えてきたナリよ」

人形「孤独杉?変な名前」

ひだる神「なんだお前知らないナリか?ここら辺じゃ結構有名な木ナリよ?」

人形「私が知ってる世界は元々居た旅館か、あの寺の中だけなの」

ひだる神「……悪いこと言っちまったナリ、すまないナリ……」

人形「ううん、いいの!兄貴が私を連れていってくれたから、これから私の世界はもっと広がるの!」

人形「綺麗なものをいっぱい見つけて、面白いひととたくさん出会って、それかr」ギュム

ひだる神「露骨なフラグを建てるなナリ、世界を広げたいお前の為に孤独杉の名前の由来を教えてやるナリ」

人形「由来?そんなのがあるの?」

ひだる神「万物には由来があるものナリ、えっーと確かむかーしむかし………」

昔々、ある山を旅人が歩いていました。お日様がもう沈みかけ始めた夕方のことでした。

長旅で歩き疲れた旅人は一本の木の下で休むことにしました。旅人がウトウトしていると誰かが話しかけてきました。

『旅人さん、旅人さん、オイラに面白い話を聞かせてよ』

旅人は深く考えることもなく、旅の最中に起きたオカシナ話をその声の主に聞かせてあげました。

『アハハハ、やっぱり人間は面白いなあ。またお話をしに来てくれる?』

その声があまりにも楽しそうだったので旅人は迷わずに『いいよ』と答えました。

旅人が起きあがるとやはり周りには誰もいません。

里に降りて宿屋の店主にその話を聞かせると店主は、『きっとそれはその木の精だな、悪さをしなければ可愛い連中だよ』と言いました

旅人は翌日、またのその木の下で昼寝をしました。夢現でボッーとしていると、昨日の声が聞こえてきました。

『約束守ってくれたんだね、オイラうれしいよ』

その声を心底うれしそうな声でした。

旅人は昨日と同じようにオカシナ話を聞かせてあげました。そして話が終わるとこう言いました

『旅を急いでいるのでここに長居はできない、帰りに必ず寄るから楽しみにしていてくれ』

声の主は旅人の話が聞けなくなることを残念に思いましたが、旅人の気持ちを汲んで笑顔で『うん!』と答えました。

期待を込めて支援する

その後、無事に旅を終えた旅人はあの木のあった山に寄りました。しかし、旅人はあの木を見つけることができませんでした。

実は旅人がその山を離れてからすぐに山火事が起きてしまったのです。山の木々は殆ど枯れてしまったか

燃えてしまっていました。

旅人はなぜだか凄く悲しい気持ちになりました。約束を守れなかったからなのか、木霊にもう会えないからなのかは分からなかったけど

旅人は心に穴が空いた様な気持ちになりました。あの木があった場所で悲しみに打ち拉がれながら下を向くと、一本の小さな芽が芽吹いていました。

旅人はその芽を見てある決心をしました。旅人はその芽の側に山小屋を建てて、そこに住みあの木を自分で育てることにしたのです。

何故、旅人がそこまでしたのかは誰にも分かりません。ただ、旅人はあの木にどこか懐かしさや、心の安らぎを感じていたそうです。

しかし旅人も所詮は人間、思いは変わらずとも体は段々と老いていきました。

ある日を境に旅人の姿は見えなくなりました。里の人が様子を見に行くと
山小屋はついさっきまで旅人が暮らしていたみたいでした、まるで突然何処へ出かけたかのように…
そしてあの木の根本に目をやると寄り添うように新芽が芽吹いていました。




ひだる神「確かこんな話だったナリ」

人形「これってハッピーエンド?ビターエンド?」

ひだる神「拙者が知ったことじゃないナリよ」

人形「じゃあ何で話たの?」

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