モバP「空の果てからマッハで」諸星きらり「きらーり飛んでドローップ☆」 (25)


モバP「平和ですねえ」

ちひろ「平和ですね」

モバP「10thライブも無事に終わりましたしね」

ちひろ「デビューしてそれほど経たないうちに10回もライブ出来るんですから頑張りましたよね」

モバP「765さんも凄腕ですからねえ。うちの3rdライブももうすぐですし頑張らないといけません」

ちひろ「3rdライブですか……私たちも3年以上やっているような、そうでもないような」

モバP「ちひろさん、それ以上は」

ちひろ「でも、事務所に宇宙人がいることに比べたら大したことじゃないですよね」

モバP「ああ、確かに」

ちひろ「最近みんなの調子はどうです?」

モバP「いいですよ。宇宙人カミングアウトした子同士で仲良くしてくれてるので、俺としても助かってます」

ちひろ「そうみたいですねー」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437821806


※モバマス

※ウルトラマンシリーズ

※短編

※前作(ひさしぶり!)
モバP「光の国から」諸星きらり「ラーイブのために☆」
モバP「光の国から」諸星きらり「ラーイブのために☆」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1417601652/)

※地球は狙われている……。今、宇宙にただよう幾千の星から、恐るべき侵略の魔の手が……。


モバP「最近はなんだか、女子寮の部屋に集まって宇宙人状態で遊んだりしてるらしいですよ」

ちひろ「……え?」

モバP「いや、俺にもなんだかわからないんですが、あやめが言ってました」

ちひろ「確か、正体を晒すのって全裸になるのと同じようなこと、だったんじゃ」

モバP「って聞きましたよね。女子会、みたいなもんですかねえ」

ちひろ「Pさん、女子会って言えば何でも許されると思ってません?」

モバP「男にはわからない世界ですからね。ちひろさんも友達と全裸女子会したりします?」

ちひろ「しませんね」

モバP「しませんか」

ちひろ「もうっ。嫁入り前の女の子になんてこと聞くんですか」

モバP「ははは、すみません……っと。ちひろさん、替えのボールペンあります?」

ちひろ「あ、ちょっと待ってくださいね、確かこっちの引き出しに……ありませんね」

モバP「あら。……仕方ない、今日イヴいましたよね。ブリッツェンにでも買ってきてもらうかな」

ちひろ「イヴちゃんなら休憩室にいると思いますよ」

モバP「あー、一番エアコン効いてますしね。んじゃ、ちょっと声かけて借りてきます」

ちひろ「はーい」


モバP「おーい、イヴー。ブリッツェン貸してくれー」

ミラクル星人「いいですよぉ~」

モバP「おう、悪いな」

ミラクル星人「いえいえ~」

モバP「いやーよかったよかった……あ″?」

ミラクル星人「どうかしましたかぁ~?」

モバP「イヴ……か?」

ミラクル星人「そうですよぉ~? 変なプロデューサーですぅ~」

モバP「いや、うん、そうか……じゃあ借りるな」

ミラクル星人「はい~」


ちひろ「いましたか……って、どうしたんですか、凄い顔ですよ」

モバP「いや、なんか、休憩室に見たことない宇宙人がいたんですけども」

ちひろ「……は?」

モバP「イヴだって言ってたのでイヴなんでしょうかね、あれ」

ちひろ「ちょ、ちょっと見てきます!」

モバP「俺は怪獣図鑑見ときます」

ちひろ「……は?」

モバP「いや、気になるじゃないですか」

ちひろ「あ、はい。じゃあ私、事情聴いてきますから」

モバP「よろしくお願いします……えーっと、確かこの辺に円谷全怪獣図鑑が……」

ちひろ「……Pさん、それ経費で買ってないですよね」

モバP「……し、私費ですよ?」

ちひろ「それならいいですけど」




モバP「あ。一応きらり呼んどくか……」



諸星きらり「Pちゃんちひろさんおっすおっすぅ!」

小関麗奈「レイナサマも来てあげたわよ! アーッハッハッ……ゲホッ、ゲホッ」

モバP「おう、悪いなきらり……麗奈? どうした?」

麗奈「はぁ? アンタ忘れたの? 今日アタシきらりと同じ現場だったでしょ!」

モバP「いや、現場は同じだけど番組違ったろ。大丈夫なのか?」

きらり「ちょーどおんなじくらいに終わったゆ☆」

麗奈「そういうことよ」

モバP「それならいいが……あ、そうだ、きらり。一応レッスンルームの準備をしておいてくれ」

きらり「わかったにぃ☆」

モバP「頼む」

麗奈「ちょっと、なによレッスンルームって。最近コソコソやってるのに関係あるの?」

モバP「いや、なんというかな……」

麗奈「まさかアンタ、このレイナサマを差し置いてイタズラ仕掛けてるんじゃないでしょうね!」

モバP「イタズラ、で済むならいいんだが……」

麗奈「フンッ! アタシも混ぜてもらうわよ! レッスンルーム行けばいいのね?」

モバP「いや、待て待て待て! 危ないからおとなしくしとけって!」


麗奈「フフッ、心配してるの? 大丈夫よ、武器ならたくさんあるんだから」

モバP「そういう問題じゃなくてな」

麗奈「ほら、レイナサマ特製バズーカでしょ、レイナサマ特製メガホンに、マグマサーベル……あっ」

モバP「……マグ、なんだって?」

麗奈「……べ、別に? き、気のせいじゃない?」

モバP「いや、確かさっき怪獣図鑑で見たぞそれ。マグマサーベル……あ、ほら。これ。マグマ星人」

麗奈「……フッ、フフフフフ、フハーッハッハッハッハッ……ゲホッ、ゲホッ。ば、バレちゃ仕方ないわね!」

モバP「おいおい、この短時間にふたりめかよ……」

麗奈「ふたりめ? このマグマ星人レイナサマのほかに宇宙人がいるの?」

モバP「宇宙人がいるか、って言われればたくさんいるがな。ところで麗奈、お前の目的はなんだ?」

麗奈「決まってるでしょ。世界征服よ!」

ちひろ「Pさーん、イヴちゃんは大丈夫そうです。友好的な宇宙人でした」

モバP「それはよかった。こっちはダメそうですけど」

ちひろ「……はい?」


モバP「どうやら麗奈も宇宙人だったようで。マグ……マグロ星人」

麗奈「マグマ星人よ!」

モバP「だ、そうです」

ちひろ「えぇー……? あ、でも、悪い宇宙人じゃなければ」

モバP「麗奈、もう一回。目的は?」

麗奈「だから、世界征服よ!」

ちひろ「はぁ。きらりちゃん呼びましょうか」

モバP「それが、イヴのことがあったんできらり呼んであるんですよね。今レッスンルームにいます」

麗奈「ちょっと、さっきからきらりきらりってなんなのよ。ウルトラマンがいるわけでもあるまいし!」

モバP「いや、それがな……」

ちひろ「いるんですよね……」

麗奈「……は?」


 これまでのあらすじを説明する間、『ウルトラマンフェスティバル2015』の公式サイトでお楽しみください。

 http://ulfes.com/2015/


モバP「と、言うわけなんだ」

麗奈「え、ちょっと待って、じゃあきらり……ウルトラマンだけじゃなくて」

ちひろ「メフィラス星人やバルタン星人もいますね」

麗奈「な、なんでそんな悪のスター選手ばっかり集まってるのよ! アタシが勝てる相手じゃないじゃない!」

モバP「いや、そんなこと言われてもだな……あ、でも今日はまゆもあやめもいないぞ?」

麗奈「きらりがいるだけで十分よ……ねえ、どうしてもレッスンルーム行かないとダメ?」

ちひろ「一応そういうルール、なんですかね」

モバP「宇宙人的なルールは俺にもよくわかりませんけど、今まではそうでしたね」

麗奈「……こ、こうなったら最後の手段だわ!」

モバP「おい麗奈、なんだそのスイッチ」

麗奈「事務所が爆発するスイッチよ! このレイナサマが勝てない相手ばっかりなら、いっそ爆発させてやるわ! アーッハッハッハッハ!」

モバP「うおおーーい!?」

ちひろ「え? え? あ! イヴちゃん! イヴちゃーん!!」


イヴ・サンタクロース「なんですかぁ~?」

モバP「ああ、さっきの宇宙人……じゃない、ちゃんとイヴだな?」

ちひろ「ちゃんとイヴちゃんの姿になってもらいました!」

モバP「それならせめてダンボール以外も着せてやってくれませんかね!」

ちひろ「今はそれ言ってる場合じゃないですよね! い、イヴちゃん、麗奈ちゃんをレッスンルームに送ってもらえない?」

麗奈「あ、ちょっ」

イヴ「魔法のビー玉の出番ですね~? わかりましたぁ~」

麗奈「ちょっ、やめっ……」シュンッ

モバP「おお、ほんとに消えた……」

ちひろ「世の中、不思議なこともありますね……」

ニョワー☆ レイナチャンオッスオッスゥ!

コ、コウナッタラカクゴヲキメルシカナイワネ!?

モバP「……あ、あとはいつも通りかな……」

ちひろ「なんか今日はどっと疲れましたね……」

イヴ「そういえば、ブリッツェンはなんに使うんですかぁ~?」

モバP「……ああ、ボールペン買いに行かないとなあ……あ、ちひろさん」


ちひろ「はい?」

モバP「そういえば、なんでイヴは宇宙人状態で休憩室にいたんです?」

ちひろ「ああ、それは……」

イヴ「つい脱ぎ過ぎちゃいましたぁ~」

モバP「……ああ、イヴ、裸族だもんな……」

ちひろ「……はい」

イヴ「そんなことないですよぉ~」

モバP「ああ、もう! イヴは衣装でいいからちょっと服着てきなさい!」

イヴ「は~い」


ニョワッ デュワッ

……

ニョワッ!

……

ちひろ「あれ、ひょっとしてマグマ星人って声ないんですかね」

モバP「えーっと、ちょっと待ってください……劇中だとそうみたいですね」

ちひろ「なんかすごく喋るイメージがあったんですけど」

モバP「俺もです。……ちひろさん、何気に怪獣詳しいですよね」

ちひろ「そ、そうでもないですよ?」

モバP「ショーとかだと結構喋るみたいですけどね」

ニョ、ニョワッ

デュクシッ デュクシッ

モバP「これ蹴ってる感じですかね」

ちひろ「白兵戦得意っぽいですね」

モバP「なんで麗奈、普段は飛び道具ばっかり使うんだろう……」

デュワッ ニョワッ!! ヘェヤッ!!

……ッ!!

ちひろ「あ、今脚を取られて投げ技決められましたね」

モバP「なんでわかるんですか!?」

ニョワーニョワーニョワッ!!

ワレワレハエラバレシモノデーアルッ

……ッ!!

モバP「あ、これアンズラッガーですね」

ちひろ「決まりましたね」

チュドーン!!

モバP「アンズラッガーでもやっぱり爆発はするのか……」

ちひろ「お茶入れてきますね」

モバP「あ、お願いします」


麗奈「ケホッ、酷い目にあったわ……」

きらり「だいしょーり☆ ぶいっ!」

モバP「おう、ふたりとも無事だな」

麗奈「無事……まあ無事だけど、なにこれ」

モバP「それは割と俺が聞きたい」

きらり「麗奈ちゃんだいじょぶー?」

麗奈「思いっきり撃ちこんできて大丈夫もないわよ」

きらり「ごめんね?」

麗奈「ウルトラ一族なら仕方ないけど」

モバP「じゃあ俺レッスンルーム片付けてくるから、ふたり……いやイヴもか、3人は座ってろ。ちひろさんがお茶用意してくれるからな」

きらり「やったー☆」

イヴ「は~い」

麗奈「てか、ねえ、ちょっとアンタ」

モバP「うん?」


麗奈「順応しすぎじゃない?」

モバP「いや、まあ、いろいろあったからな……あ、麗奈はこれからどうする?」

麗奈「どうするもなにも、アイドル続けるわよ」

モバP「お。俺としてはありがたいが」

麗奈「こんなに強豪宇宙人が揃ってるんじゃ、力で世界征服ってわけに行かないでしょうが」

モバP「なるほど、アイドルとして世界征服を目指すってわけだな」

麗奈「そういうこと! アンタもちゃんと手伝いなさいよね!」

モバP「そういうことならな。とはいえ、アイドルとしてならきらりもイヴも手ごわいぞ?」

きらり「はいはーい、きらりも頑張っちゃうにぃ☆」

イヴ「私も頑張りますぅ~」

麗奈「それくらいじゃなければ張り合いがないわ! アーッハッハッハッハッ……ゲホッ、ゲホッ」

ちひろ「お茶入りましたよー」

麗奈「も、貰うわ……」


 こうして事務所、じゃない、地球の平和は守られた!

 だが気をつけろ、この事務所、じゃない、地球にはまだたくさんの怪獣と宇宙人が潜んでいるぞ!

 いけ、ウルトラウーマンキラリ!

 たたかえ、ウルトラウーマンキラリ!


モバP「と、言うわけなんだよ」

浜口あやめ「そうですか、麗奈殿がマグマ星人でしたか」

モバP「あとガッツ星人がいたらユニット組んでみるか?」

あやめ「……あの、それは」

モバP「ラッシュハンターズってことで」

あやめ「P殿、それはもはやアイドルではないのではないかと」

モバP「……い、イベント限定ならなんとか……?」

佐久間まゆ「Pさぁん」

モバP「おうっ!?」

あやめ「フォッ!?」

まゆ「その時は、まゆも混ぜてくださいねぇ」

モバP「あ、ああ、ラッシュハンターズだとリーダーだもんな」

まゆ「楽しみですねぇ、あやめちゃん」

あやめ「は、はいぃ……」


登場宇宙人解説

◆ミラクル星人(イヴ・サンタクロース)

身長:165センチ ~ 43メートル

体重:44キロ ~ 2万トン

出身地:ミラクル星

必殺技:変身能力

『ウルトラマンタロウ』第38話「ウルトラのクリスマスツリー」に登場で初登場。エフェクト宇宙人の異名を持つ。

 白い髭が特徴的な宇宙人。温厚な性格で、争いごとを好まない。長い髭には変身エネルギーが蓄えられているらしい。

 なんでも願い事が叶う魔法のビー玉を持ち、キングトータス事件で両親を失った少女に渡すが、故郷の星に帰る途中テロリスト星人に殺害されてしまった。

『ウルトラマンギンガ』劇場版にも登場したが、特に何をした、というわけでもない。

 サンタクロースがモチーフと言われているが、正直サンタクロースっぽいところは髭くらいしかない気がする。


◆マグマ星人(小関麗奈)

身長:148センチ ~ 57メートル

体重:41キロ ~ 2万2千トン

出身地:マグマ星

必殺技:マグマサーベル、マグマチックチェーンなど

『ウルトラマンレオ』第1話「セブンが死ぬとき! 東京は沈没する!」で初登場。

 青いアイレンズの鉄仮面、黒いボディースーツ状の身体が特徴的な、ダークヒーロー的デザインで知られる宇宙人。

 その印象的なスタイルから知名度は高いが、映像作品では登場するたびに小物になっていくことでも知られる。

 ウルトラマンギンガでのマグマ星人さんとか本当にすごかったですね……どうしてこうなった……。

『アンドロメロス』『ウルトラマンメビウス』などにも登場。マグマ星人のイメージを変えた『大怪獣ラッシュ』での主人公然とした姿も印象深い。

 これからの活躍が期待される。……される。


『ウルトラウーマンキラリ』第6話「大沈没! プロダクション最後の日! サーベル暴君マグマ星人登場」

 おしまい。


 おつきあいありがとうございました。

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