【艦これ】天龍「夏だなー」木曾「ああ」 (102)

一種の生存報告的な




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~軽巡寮・球磨型の部屋~

ミーンミーン...


天龍「……」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「…暑い」

木曾「…ああ」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「なあ」

木曾「…ん?」

天龍「何で俺らんとこだけエアコンついてないんだ?」

木曾「さあな…」

天龍「…はぁ」

木曾「…なんかテンション低いな?」

天龍「…おう…」

木曾「どうしたんだよ」

天龍「…疲れた」

木曾「何が?」

天龍「ガキの相手」

木曾(せめて『駆逐艦』って言えよ)

木曾「お前もノリノリでやってたんじゃないのか?」

天龍「…最初はな」

木曾「?」

天龍「…でももう無理」

木曾「…メンタル弱いな」

天龍「仕方ねぇだろ…暑いし」

木曾「そうだな」

天龍「大体よく考えてもみろ…」

天龍「いつも見てる海だぞ?」

木曾「…一理ある」

天龍「そんなに楽しいか?」

木曾「……」

天龍「俺間違ってないよな?」

木曾「お前って奴は……」

木曾「ほら、海の方が涼しいだろ」

天龍「…まぁ、な」

木曾「こんなエアコンも付かない部屋で俺と二人でいるより、皆で遊んだほうが楽しいんじゃねぇか?」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「…いや、そんなことはねぇぞ」

木曾「そうかよ…」


ミーンミーン.....ジジジ


天龍「っあー……」

木曾「……」

天龍「…暑い……」

木曾「…あぁ…」

天龍「……」ススッ

木曾「…おい」

天龍「あ?」

木曾「扇風機遮るな」

天龍「……チッ…」


ミーンミンミン...ジジ.....


天龍「……」

木曾「……」

天龍「…もう扇風機一台じゃキツいな…」

木曾「…あぁ…」

天龍「……」

木曾「…涼みに、行くか…」

天龍「…それがいい」


~鎮守府・提督執務室~


木曾「…なんでここなんだ?」

天龍「ここが一番涼しいからに決まってんだろ!」

木曾「まあ…そうだけどさ」

天龍「うし、入るぜ」ガチャッ

木曾「……」

霧島「…なんで貴女達がここに」

天龍「あれ、提督は?」

霧島「ログアウト中です」

木曾「霧島こそ、なんで執務室に?」

霧島「私は秘書艦ですから」

木曾「そうか…大変だな」

霧島「まあ、仕事ですから」

天龍「なぁ、ちょっとここで涼んでってもいいか?」

霧島「何事かと思えば、それが目的でしたか…」

霧島「…私の仕事の邪魔をしないのであれば、構いませんが」

天龍「おう!サンキューな!」

木曾「…なんか、悪いな」

霧島「提督もいませんし、別にいいでしょう」


...ィイン....


天龍「涼しい!」

天龍「そんでもってこのソファ!」

天龍「こりゃココで寝たら気持ちいいだろうな」

木曾「…うるさいよお前」

天龍「あー…もう動きたくねぇ」グデーン

木曾「…そこで寝るなよ」

天龍「わかってる……」

天龍「なぁなぁ」

木曾「うん?」

天龍「俺さ、ここんとこずっと暑いからよー…」

木曾「うん」

天龍「微妙に眠れてねぇっつーか…」

木曾「うん」

天龍「だからちょっとヤバいわ……」

木曾「そーかよ」

天龍「なぁ木曾」

木曾「どうした」

天龍「頭の高さが合わねぇ」

木曾「…俺にどうしろと」

天龍「膝貸せ」

木曾「断る」

天龍「冷たいヤツだなー」

木曾「アホか」

天龍「このまま寝たらソファによだれが垂れて怒られるかもしんないだろ!」プンスカ!

木曾「きったねーな、だったら寝るなよ」

天龍「なぁ頼むよ」

木曾「断る」

天龍「なぁってば」

木曾「…必死だな、ったく」スッ

天龍「おぉ、デレた」

木曾「はいはいどうぞ」

天龍「これこれ、こういう(高さ)の欲しかったんだよ!」

木曾「うるさいから寝てくれ」


◇ ◇ ◇


木曾「やっと静かになったか」

天龍「スピー…」

木曾「…ったく、面倒臭い奴だよ」

天龍「くかー」

木曾「……」

木曾「マント、掛けといてやるか…」ファサ

霧島「…」ジトーッ

木曾「はっ?!」

霧島「…どうぞ、続けて下さい」

木曾「あ、ハイ、」

霧島「大丈夫です、言いふらしたりはしませんから」

木曾「ハイ」

霧島「良ければ出ていきますので」

木曾「いや、…それは逆に困る」

霧島「霧島、了解しました」

木曾「…なんなんだこの人…」ボソ

霧島「なにか?」

木曾「いや、何でもない…」


◇ ◇ ◇


木曾「…おい、天龍?」

天龍「…んぁ…?なんだよ……」ゴシゴシ

木曾「そろそろ起きろ、もう夕方だ」

天龍「まじか…結構寝たなぁー…」

木曾「さ、重いから早くどけ」

天龍「断る」

木曾「おい」

天龍「はっはっは、動けまい」

木曾「バカかお前は、いい加減にしろ」

天龍「うぐ…だが退かない!」

木曾「」イラッ

天龍「…アレ?」

木曾「……」スッ

天龍「のわぁっ?!?」ゴチーン

天龍「おまっ、急に立ち上がんなよ!?」イテー

天龍「…よくもやってくれたなおい…」タンコブプクー

木曾「言うことを聞かないお前が悪い」

天龍「久々にキレたぜ…後で演習場に来い」バチバチ...

木曾「…上等だ…返り討ちにしてやるよ…!」バチバチ...




霧島(まったくあの二人…仲が良いんだか悪いんだか…)フゥ

霧島「………」

霧島(…って、私の存在感、低すぎ…?)


◇ ◇ ◇

~鎮守府・食堂~


天龍「ちっくしょー…」ボロッ

龍田「…それで、また負けちゃったの~?」

天龍「……」プイ

龍田「…ほら、いつまでも不貞腐れてないで、食べましょ?」

龍田「それとも…私にあ~んってして欲しいのかしら~?」

天龍「……」スッ モグモグ

龍田「……」

天龍「大体よ、ちっとは手加減しろっての!」

球磨「お、負け惜しみクマ?」mgmg

天龍「まあ海の上はともかく、陸なら俺にも勝機があったかもな」

球磨「嘘つけクマ。組手でも剣道でも木曾に勝ったことないクマ」mgmg

天龍「うぐ」

木曾「俺が訓練つけてやろうか?」ケラケラ

龍田「それもいいかもしれないわね~?」

天龍「うぐぐぐぐぐ…!」


~鎮守府・大浴場~

カポーン...


木曾「ふう……」

天龍「あー……」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「…えいっ」バシャ

木曾「急にどうした」

天龍「ささやかな嫌がらせ」

木曾「やめろ」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「…なあ」

木曾「…ん?」

天龍「さっきの話だけどさ」

木曾「?」

天龍「さっきの、お前が訓練見てくれるっつー話」

木曾「…それがどうかしたのか?」

天龍「…それもいいかもしんねえな、って」

木曾「…いいけどよ」

天龍「……」

木曾「…お前の方が先輩だろ?」

天龍「…そりゃ、まあ」

木曾「っていうか俺、お前に教えてもらってた立場なんだけど」

天龍「……覚えてるぜ、うん」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「…いい…んですか?」

天龍「(敬語…だと…?)」オドロキ

天龍「今更先輩も後輩もないだろ…」

木曾「…そうだな」

天龍「だから、頼む」

木曾「……教えるのは得意じゃねぇぞ」

天龍「…安心しろ、ちゃんとついていくさ」

木曾「……はぁ」

天龍「……」

木曾「…わかったよ」

天龍「…っしゃ!ありがとな!」

木曾「他ならぬ先輩の頼みですから」

天龍「おいその先輩ってのやめろ、なんか気持ち悪い」

木曾「これから先輩呼びに戻してやろうか?」

天龍「だああああやめろ!!」

木曾「ははっ、しっかし懐かしいな」

天龍「お前、最初俺の舎弟だったもんな」

木曾「それは違うだろ」

天龍「え?」

木曾「え?」

天龍「教えてやったじゃん!」

木曾「そうだけどさ」

天龍「新人だったお前を!手取り足取り教えてやったのは俺だぞ!?」

木曾「…だから、そんだけだろ?」

天龍「…あ?」

木曾「だってお前と仲良くなったのこの半年の間だし」

天龍「……」

天龍「…そっかー、そうだよな……」

木曾「……」

天龍「俺ら別に、特別なダチって訳じゃねえもんな……」

木曾「…え、ちょ」

天龍「はぁー……」

天龍「ハハハ……」ブクブク....

木曾「………」

木曾「(メンタル弱くない?!)」

川内「川内参上!」ガラッ!

木曾「このタイミングでかよ?!」

川内「?どうかした?」

木曾「…あー、…いや、なんでもねえよ」

川内「ふ~ん…1人?」

木曾「いや、天龍が」ユビサシ

天龍「」ブクブクブク

川内「……なにやってんの?水遁の術?」

木曾「いろいろあってな…」ハァ


カポーン....


川内「あっはは、なるほど!」

川内「天龍は相変わらずだね~」ケラケラ

天龍「……」ブクブク

木曾「笑ってやるな、また潜水艦になっちまうだろうが」

川内「ああ、めんごめんご~」

木曾「……」

木曾「気にすんなって」

木曾「今はこうしてんだからさ、今までの事はいいんだよ」

天龍「」スッ...

川内「お、出てきた」

天龍「」ジッ

木曾「…なんだよ?」

天龍「…俺達、ダチだよな」

木曾「ああ」

天龍「やっぱそうだよな!」ザパァ

木曾「今ので解決すんのかよ」

川内「よかったね~二人とも」

天龍「…そういえば」

川内「んぁ?」

天龍「なんでお前がいるんだよ?」

川内「なによ、私がお風呂入っちゃ悪い?」

天龍「そんなことは言ってねえけど…」

川内「わかればよろしい」フフン

天龍「じゃなくて!」

川内「うわ、びっくりした」

天龍「お前いつものアレは?」

川内「アレ…って?」

天龍「夜戦だよ!」

川内「あぁ、それね」

川内「騒ぐのは週2日だけって決まったの」

天龍・木曾「「えっ」」

天龍「お前…どうしちゃったんだよ……」

川内「んー、なんか会議で決まったみたい」チャプン

天龍「……」

川内「なんかね、駆逐艦の子達の成長の妨げになるから、とか」

天龍「…まっとうな意見だな」

川内「でも夜の川内は鎮守府名物だから廃止はしたくないとかなんとか」

天龍「お前、珍獣扱いされてんぞ…」

川内「だよね~、あはははは」チャプチャプ

川内「しっかし、こうやって見るとアレだね」

天龍・木曾「「??」」

川内「二人とも眼帯取っちゃうと誰だか分かんないね!」

天龍・木曾「「?!?!」」

川内「…あ、それじゃ私上がるから」

川内「またね」ザバッ

ガラガラッ ピシャッ

木曾「……」

天龍「……」

木曾「…俺らも上がるか」

天龍「…そだな」


◇ ◇ ◇

ゥゥゥン....

天龍「………」

扇風機「」

天龍「………」キョロキョロ

扇風機「」

天龍「…」スッ

天龍「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

木曾「おい、外まで響いてんぞ」ガチャ

天龍「!?!?////////」カァッ

天龍「おっおうおうなんでい」

木曾「…アイス買って来たんだよ」

天龍「気が利くじゃねぇか」

木曾「ほい」

天龍「…ってスイカバーかよ」

木曾「文句あんのか?」

天龍「ハーゲ○ダッツとか買ってこいよ!」

木曾「余裕ねーんだよ察しろ」

天龍「……」

木曾「……」シャクシャク

天龍「…なあなあ」

木曾「……何だ?」

天龍「俺の身体をみんなに貸すぞー!」スイカバーペチッ

木曾「……」ベトッ

天龍「……」

木曾「……」ギロ

天龍「…ごめん」

木曾「………」

天龍「サーセンした」

木曾「…ははっ、そんなに謝んなよ」

天龍「!それって許してくれたってことか!」

木曾「明日の訓練は最初からハードなのいってみっか」

天龍「本当にすみませんでしたサーセン」


~翌日・鎮守府周辺海域~

ザザァ.....

木曾「うっし、一旦休憩」フゥ

天龍「はぁっ…はぁっ……」ゼェゼェ

木曾「体力落ちたんじゃねえか?」

天龍「…ッテメェ…殺す気で撃ってただろ…!」ゼェゼェ

木曾「そうだな、ちゃんと躱してなけりゃ今頃水底かもな」

天龍「模擬戦用の弾っつっても当たったら痛えんだからな!」ギャー

木曾「知ってる」ハハハ...

龍田「うふふっ、二人ともご苦労様」

天龍「龍田……」

龍田「ご褒美に天龍ちゃんの大好きなアイス買ってきたわよ~」

天龍「ガキじゃあるまいし……」

龍田「じゃあいらない?」

天龍「……貰うけどよ」

龍田「…ふふふっ、は~い」スッ

龍田「木曾ちゃんも、ハイ」

木曾「あー…俺は遠慮しとく」

龍田「いいのいいの、天龍ちゃんに付き合ってくれてありがと」

木曾「…そういうことなら、頂くぜ」スッ

龍田「……でも、あんまりイジめちゃダメよぉ?」

木曾「えっ?」

龍田「賢いアナタなら…わかるわね?」ニッコリ

木曾「!?」ゾクッ

天龍「はぁ……」

木曾「…そんなに気にするな、筋は衰えちゃいない」

天龍「でも」

木曾「焦るなよ。じっくり腰を据えてかかればいいんだよ」

天龍「……」シャクシャク

木曾「…世界水準、なんだろ?しっかりやれよ」

天龍「…ハハッ、なんだよソレ」

木曾「お前の台詞だろうが」

天龍「おだてるのがヘタクソだな」

木曾「ばっか、そういうつもりじゃねぇよ」

【悲報】書けない

ネタください

いろいろ㌧クス
とりあえず夏祭りでかきます

天龍・木曾「「夏祭り?」」

那智「あぁ。お前たちも知ってるよな?」

木曾「そりゃあ、な」

天龍「盛大にやってるしなぁ」

那智「…ならば話は早い」ニヤ

天龍「?」

那智「実は司令から…頼まれていることがあってな」

那智「夏祭りの主催から、会場の見廻りに人手が欲しい、との要請が来ているらしい」

木曾「見回り?」

那智「人も多く集まるからな、騒ぎを起こす連中がいるのだ…嘆かわしい事にな」

木曾「…俺たちにそれを取り締まれ、と?」

那智「そういうことだ」

天龍(めんどくせ~…)

那智「こうして暇そうな連中にあたっている訳だが…どうだ?」

天龍「うぐ」

木曾「…それは言わない約束だろうに」

那智「…そうだったか?」

那智「まあ、安心しろ。別に遊んでいてくれても構わん」

木曾「え」

天龍「っしゃ!やります!」キラキラ

天龍「お前も行くよな!な!」

木曾「え…あ、おう」

那智「ただし、するべき事はやるんだぞ?」

天龍「わかってるっての!」

木曾「……まぁ、任せとけって」

那智「なかなか威勢がいいじゃないか。頼んだぞ」


~夏祭り 当日~

天龍「っしゃおらぁ!行くぜ!」

木曾「おい、ちっとは待てよ」

天龍「祭りは待ってくれないんだよ!」

木曾「……あぁ、そう」

天龍「うっし!会場まで競争だ!」ダーッシュ

木曾「………」

木曾「…ダメだ、アイツは…」

◇ ◇ ◇

ガヤガヤ

木曾「天龍のヤツ…どこ行きやがったんだよ…」

天龍「おーい木曾ー!」ブンブン

木曾「……たく、探したんだぞ?」

天龍「フフン…木曾、コイツで俺と勝負だ!」

木曾「金魚すくいねぇ…」

木曾「わかったよ、相手になってやる」

天龍「そうこなくっちゃな!」

「はい、お嬢さん方、一回100円ね」

天龍「行くぜ!」

木曾「……」

天龍「ぬぬぬぬぬぬ…」ススッ

金魚「」スィー

天龍「っりゃあ!」サッ

金魚「」スィー

天龍「ちっ……」


木曾(……あの調子じゃ、勝負どころじゃねぇな)チラ

木曾「…だが、手加減はしない…」

金魚「」スィー

木曾「……ほっ」サッ

金魚「!」ピチピチ

木曾(まず一匹…)

◇ ◇ ◇

「毎度ありがとさん」

木曾「…はぁ、取った分だけ貰えるんじゃないのか」

天龍「ちくしょー…負けた…」

天龍「どうやったら11匹も取れるんだよ!」

木曾「1匹しか取れないクセに勝負を挑むなよ」

天龍「きょ、今日はたまたまだかんな!」

天龍「ほ、ほら!次いくぞ次!」スタスタ

木曾「まだやるつもりか…」

天龍「次は射的だ!」

木曾「余裕だな」パーン

天龍「え?! 俺の狙ってるヤツ倒れねーんだけど?!」パーンパーン


天龍「次!ヨーヨーすくい!」

木曾「」スッスッ

天龍「」スッスッ

「お客さん…全部取らないで下さいよ…?」


天龍「か、型抜き!」

木曾「」テキパキ

天龍「」パキパキ

木曾「…なぁ、地味じゃね?」

天龍「あ゛ぁ!割れたぁ?!」ペキッ

木曾「………」

◇ ◇ ◇


木曾「…適当に食い物買ってきたぞ」

天龍「……おう」

木曾「拗ねんなって」

天龍「別に拗ねてねぇし…悔しいけど」

木曾「…そうか」

天龍「…りんご飴くれ」

木曾「ん」スッ

天龍「ありがとよ」

木曾「」モグモグ

天龍「…木曾」

木曾「ん?」

天龍「…今年の夏も終わりだな」

木曾「…うん」

天龍「…結局なぁんもしなかったな」

木曾「お前だけだろ」

天龍「あー…そうかもな…」

木曾「……」

天龍「…じゃなくて!」

木曾「何だよ」

天龍「こう…二人で何もしてないな、って言うか…」

木曾「???」

天龍「お前と一緒にもっと、何か、したかったな、とか」

木曾「………」

天龍「………」

木曾「…え、何、告白?」

天龍「あぁもう忘れろ!今のナシ!!///」

木曾「…その、なんだ」

天龍「……」

木曾「…俺もまあ、そう思わないこともない」

天龍「!」

木曾「お前のバカに付き合うのも悪くないし」

天龍「……」

木曾「お前相手なら頭使わなくて済むしな」

天龍「」

木曾「…そういや、そろそろ花火が上がる時間じゃないか?」

天龍「っし、じゃあ行くか!」

木曾「あぁ」

天龍「…そうだ、これ、やるよ」スッ

木曾「え?」

天龍「俺、りんご飴好きじゃないんだよ」

木曾「……」


◇ ◇ ◇

ヒュルルル......パーン...


木曾「お、始まった」

天龍「まじか…もっと見える所に行くぞ」タタッ

木曾「そんな急がなくても…」

天龍「木曾!ほら、早くしろよ!」

木曾「はいはい、わかったよ」


ガヤガヤ...


天龍「…やっぱ皆考えることは一緒だな」

木曾「まあいいじゃねぇか、よく見えるし」

天龍「そーだけどさ…」

木曾「……」

天龍「もっと静かに見たいじゃん」

木曾「そりゃな」


ヒュルルル....ドーン....

ドーン...


天龍「はぁー……」

木曾「……」

天龍「…やっぱ、いいな」

木曾「お前と二人きりじゃなかったらな」

天龍「んなっ、てめーこの!」

木曾「冗談だ」

木曾「…天龍?そっちに何かあるのか?」

天龍「なぁ…アレ…」ユビサシ


「ねぇねぇwwwお姉さん1人?www」

「え、あっ、あの…?」

「暇なん?w俺らと遊ぼうよwwww」


天龍「危なくないか?」

木曾「あのくらいなら大丈夫だろ…」

天龍「でもよ」

天龍「っもういい!俺行ってくる!」ダッ

木曾「…」


「おkwwwwどこ行こうかwwwwww」

「や、ちょっと、やめて下さい…」

「ビビんないでw俺達いい子だからwwwww」

天龍「…おい、何やってんだよ」

「ちょwwww誰www?なんなんすかwwwww」

「ジャマすんなしw」

天龍「嫌がってんだろ、放してやれよ」

「は?w何言ってんの?」

「違うよねwwwなwwwww」

天龍「いいからやめろ!」

「怖っwwww」

「お姉さん何ムキになってんのw?」

天龍「ってめえら…!!」バッ

木曾「天龍、っやめとけ!」

天龍「…木曾」

木曾「ったくお前は、余計なコトに首突っ込みやがって…」

天龍「…悪い、先走っちまって」

木曾「いいさ、これが今日の本来の仕事だろ?」

天龍「…??」

木曾「(コイツ、忘れてやがるな)」

「ふwwwえwwwたwwwwww」

「何?何なん?」

木曾「…酒くせー連中だな…」ボソ

「あ?」

木曾「あー…お前らも騒ぎになりたくないだろう?」

木曾「ここは穏便に行こうじゃないか?」

「はぁ?お前こそ、何様のつもりなんだよ」

「もういいじゃんかwww無視って行こうずwwwww」グイ

「えっ、やっ…」

天龍「おい!逃げんな!」

木曾「待てよ!」バッ

木曾自身は、その握り拳を軽いジャブのつもりで振るった。
しかし酩酊状態になりつつある男にとっては、例え拳の動きを目で追うことができたとしても、かわす事はまず不可能であった。
拳は振り返った暴漢の顔面を見事捉え、男は地面に崩れ落ちた。

「ぐぅぇ……」

ドサッ

「嘘でしょwwwwねぇ?wwwwねぇ?」

「アニキが一発でwwwwwww…ヤバくね?」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「…殴っちゃった」

天龍「殴っちゃった、じゃねえよ。どうすんだよ」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「もういっそ全員殴っちまうか」

天龍「…仕方ねえな」

「「?!?!?!!?」」


ヒギィ!
マジデスンマセンデシタゴフッ

ギャアアアアアア!........

◇ ◇ ◇

「フォカヌポゥwwwwwwwう゛っ」ドサッ

天龍「…これで最後、だな」パンッ

木曾「…大丈夫だったか?」

「あ、ありがとうございますっ、それじゃ」タタッ

木曾「……」

天龍「……」


木曾「…完全にビビられてたな」

天龍「お前のせいだろ」

木曾「ホント悪かったって、ゴメン」

天龍「じゃあ、後でラムネ奢りな!」

木曾「そんなんでいいのかよ」

那智「お前達?何をしている?」ヌッ

天龍・木曾「「」」

木曾「えっ…え?」

天龍「何でいるんだよ?」

那智「今回の任務は私に一任されているからな」

木曾「(任務って言うほどか…?)」

那智「この辺りで客同士が揉めているというタレコミがあって駆け付けたのだが…」

天龍「」

那智「この状況はどういうことだ?」

那智「一から十まで、説明してもらおうか?」ゴゴゴゴ

天龍・木曾「「(詰んだ…)」」ゾゾゾッ

~翌日~

提督「暴力はイカンよ暴力は」

提督「はい、反省文」

天龍・木曾「「」」

~鎮守府裏・反省部屋~


天龍「……」コクッ

木曾「……」カリカリ...

天龍「……」Zzz...

木曾「…おい、寝るな」プス

天龍「痛って?!」

木曾「…反省文、明日の朝までに100枚書くんだよ」

天龍「なんで俺まで…」

木曾「喜んで殴ってたくせによく言う…」

天龍「…最悪だ……」


おしまい

次からは勢いでスレ立てすることのないように善処します


【艦これ】天龍「なんで眼帯つけてんだ?」木曾「お前こそ」
【艦これ】天龍「なんで眼帯つけてんだ?」木曾「お前こそ」 - SSまとめ速報
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【艦これ】木曾「ホワイトデーどうする?」天龍「はぁ?」
【艦これ】木曾「ホワイトデーどうする?」天龍「はぁ?」 - SSまとめ速報
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以前書いたもの
よければ読んでくだしい

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