シンジ「アスカって処女?」アスカ「は?」:? (66)


シンジ「アスカって処女?」アスカ「は?」の続編


投下頻度は1週間に一回予定
書き溜めはほぼできてる
イチャ ちょびっとだけあり…?
エロなし 話の流れ的に不必要と判断
前回嫌と言うほど書いたしなwww
ユイの目的が分かんないから完全な妄想
ラストは大円満予定


※アスカは引き続きシンジ大好き仕様です。
気分を害される方はエントリープラグを射出してください。
そうでない方は最後まで逃げんなゴルァーー!
新劇場版Qのネタバレ要素があります。観覧注意!
書いてる内に所々雑なところや矛盾などが出てくると思います。
ご了承ください。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360458989

ミサト「現状報告を」

「ヴンダーは各部の損傷が激しく、修復にはまだ時間が掛かりますが航行には支障ありません」

「エヴァンゲリオン弐号機は機体の自爆後、行方が分かっていません。現在捜索中です」

「2時間前に回収された八号機は現在修理中です。比較的損傷は軽微のため、あと1時間ほどで完了する見込みです」

「チルドレンの行方は偵察機を使い付近を捜索していますが未だ発見されていません」

ミサト「状況は芳しくないわね…」

リツコ「あの子達…無事かしらね。葛城艦長?」

ミサト「……」


手を繋ぎひたすら歩くふたり
赤い大地に人の気配はない

アスカ「……」

シンジ「……」

シンジ(もう…どれくらい歩いただろう……)

シンジ(どこまで歩いても広がる荒れ果てた赤い景色…)

シンジ(……)

シンジ(僕のせいで…僕が槍を抜こうとしたせいで…)

シンジ「……」

アスカ「暗くなってきたわね。今日はこの辺で野宿よ」

アスカ「向こうに丁度良いビルがあるわ。あそこで休むわよ」

シンジ「うん…」


アスカ「お邪魔しまーす!やっぱり誰もいないか…」

シンジ「……」

アスカ「ちょっと汚いけどタオルとかかき集めれば布団代わりに寝るには充分ね」

アスカ「んしょ、よいしょっと…」ガサゴソ

アスカ「うわ…砂まみれじゃない!」

アスカ「けほっ、けほっ」

アスカ「ちょっと、シンジも手伝いなさいよ」

シンジ「うん…ごめん」


アスカ「ふぅ…疲れたぁ…」

シンジ「……」

シンジ「アスカ…」

アスカ「何?」

シンジ「僕が初号機の中で眠ってた14年の間に本当は何があったのか教えてよ」

アスカ「……」

アスカ「分かったわ…」


アスカ「あの日、第10使徒の襲撃があった日、レイの零号機がやられてシンジの初号機が活動停止したあと」

アスカ「あたしは弐号機で出撃した」

アスカ「正直勝てる気はしなかったわ。でも、シンジのピンチを黙って観てることが出来なかった」

アスカ「全力で戦った、けど全然太刀打ち出来なかった」

アスカ「弐号機をボロボロにされて使徒にやられると思った時、シンジが乗った初号機が再起動して使徒は殲滅された」

アスカ「あのときの初号機は圧倒的な強さだった。恐怖すら感じたわ」

アスカ「使徒を撃破した後も初号機の暴走は止まらなかった。止めようにも、あたしたちはただ見ていることしか出来なかった」


アスカ「サードインパクトが発動されそうになったとき、高高度からエヴァンゲリオンMark.6によりカシウスの槍が放たれると初号機は活動を停止して、サードインパクトは終息された」

アスカ「あたしたちがニアサードインパクトと呼ぶ出来事よ」

アスカ「Mark.6に乗ってたのが渚カヲルだったのは今まで知らなかったけどね」

シンジ「……」

シンジ(カヲル君…)

アスカ「ニアサードの影響で第3新東京市の周辺は立入禁止区域に指定されて情報操作がされた」

アスカ「すべて使徒によるものだったとね」


アスカ「同時に、碇指令と冬月副指令、レイは消息がわからなくなった」

アスカ「ネルフ本部は破棄。あたしたちは事態の責任のため幽閉されそうになるところを可持さんの手引きによりゼーレの陰謀を阻止する新組織ヴィレに加わることになった」

アスカ「コネメガネとはそこで知り合った。向こうはあたしのことを以前から知ってたみたいだけど…」

アスカ「あたしたちヴィレの目的は人類補完計画の阻止。あんたのお父さんはあたしたちの敵なのよ」


アスカ「数ヵ月後、碇指令が再びサードインパクトを発動させるという情報を掴んだあたしたちは第3新東京市に向かったけど、ゼーレの支援を受けた碇指令の戦力の前に成す術もなくサードインパクトは発動された」

アスカ「フォースインパクトと同じことが14年前にも起こったのよ」

シンジ「そんな…」

アスカ「でも誰のおかげか分からなかったけど…サードインパクトは途中で止まった…」

アスカ「ニアサードより規模は大きく、関東圏は姿を変えて黒き月が地表に姿を表した」

アスカ「その後よ。初号機が衛星軌道上に打ち上げられてインフィニティが出現したのは。シンジも見たんでしょ?」

アスカ「溢れかえった巨人達を…」


シンジ「うん…あれはエヴァ…なの?」

アスカ「違うわ。あれは元々は人間よ」

シンジ「!?」

アスカ「爆心地に近い人間はサードインパクトの影響を受けてインフィニティとなった。インフィニティは使徒のようにドグマのリリスを目指して押し寄せた」

アスカ「それもゼーレの計画通りだったのかもしれないわ。一ヶ所に集まったインフィニティは街ごと封印された…」

アスカ「あたしが知ってるのはこれくらいよ」

シンジ「……」


シンジ「やっぱりミサトさん達のところに行きたくない…」

アスカ「……」

アスカ「駄目、保護してもらわないと」

シンジ「嫌だよ…僕のせいで世界が滅茶苦茶に…大勢の人が死んじゃったんだよ…」

シンジ「ミサトさん達に会うのが怖い…」

アスカ「何をまた弱気になってんのよ!」

シンジ「…っ」

アスカ「サードインパクトもフォースインパクトもシンジのせいじゃない」

アスカ「全部あんたのお父さんの罠だったのよ」


アスカ「シンジを利用して槍を抜かせようと仕向けて、あたし達が説得に来ることも見越してマーク6にプログラムを仕込んでた」

アスカ「シンジが槍を抜いても抜かなくても結果は変わらなかったわ」

シンジ「でも最初から僕が乗らなければフォースインパクトも起こらなかった…」

アスカ「あたしがみんなに説明するから、きっと分かってくれる」

アスカ「ずっと一緒にいるって約束でしょ?」

シンジ「本当に…?」

アスカ「当たり前でしょ!」

アスカ「あたしシンジのか…か、彼女だし!!」

シンジ「ありがとう…アスカ…」

シンジ「うっ…うぅっ………」

アスカ「我慢しないで…泣いて良いのよ…」ぎゅっ

シンジ「ううぅっ……アスカぁ……」

シンジ「うわああああああああ」

アスカ「……」ぎゅう


ー次の日ー

測定器(ピッ ピッ ピッ)

アスカ「……」

アスカ「この辺りはL結界密度も大したことないわね…」

アスカ「もうちょっと歩くわよ」

シンジ「うん」

アスカ「そろそろ向こうが気付いてくれるころなんだけど…」

ォォォォォォォ…

シンジ「何の音だろ…?」

ゴオオオオオオオオオーーー!

シンジ「戦闘機!?」

アスカ「ネルフの偵察機よ」

パイロット『チルドレン2名を発見。セカンド及びサードチルドレンと思われます』

パイロット『座標は…』

アスカ「もうすぐヴンダーが来るわ…」

シンジ「……」

アスカ「平気?」

シンジ「うん…大丈夫だよ…」


ゴオオオオオオ…

アスカ「ヴンダーが来たわ」

シンジ「……」

ウィーン… ガシャン

ミサト「……」コツコツ

アスカ「来るのが遅いわよ。ミサト」

ミサト「……」

アスカ「ミサト…?」

ミサト「……」チラッ

シンジ「…ミサトさ」

ミサト「……」チャキッ

シンジ「!!」

アスカ「!?」


ミサトが銃を構える
それが合図かのようにヴンダーの開いたハッチの奥から次々と武装した兵士が出てくる
ミサトや兵士たちが構えるすべての銃の先にはシンジがいた

ミサト「碇シンジ君、両手を挙げてこちらへ来なさい。あなたを拘束します」

アスカ「ミサト! シンジに銃なんか向けてどういうつもりよ!?」

ミサト「碇シンジ君はフォースインパクトのトリガーの一端となった。もはやこれ以上自由に行動させる訳には行かない。今後は隔離して行動の制限をします」

アスカ「ちょっと待ちなさいよ! シンジは何も悪くない! フォースインパクトはゼーレの罠だったのよ!」

アスカ「その銃を下ろしてよ!」

ミサト「アスカ…あなたの我が儘に構っていられるほど、状況は甘くないのよ」

ミサト「冷静になりなさい」

アスカ「ミサト…」


シンジ「アスカ、良いんだ…僕は平気だから…大丈夫だから…」

アスカ「シンジ!」

ミサト「大人しくゆっくりこちらへ来なさい。下手な真似をするとどうなるか分かるわね…」

シンジ「はい…」

シンジ「今そっちへ行きます」

ミサト「手錠を…」

ヴィレ兵士「はっ」

ヴィレ兵士「両手を後ろに組め」

シンジ「……」

カチャッ

シンジ「……」

ミサト「サードチルドレンを隔離室へ。艦内の者には持ち場を離れないように伝えて」

ミサト「この近くに弐号機もある筈よ!八号機を使って回収させて!」

ネルフ戦闘員「了解しました」

ミサト「アスカ…あなたも早く乗りなさい」

アスカ「ミサトのこと見損なったわ…」

ミサト「……」


ーアスカ自室ー

プシュッ ウィーン

マリ「やっほー!姫ー!」

アスカ「コネメガネ…あんたも戻ってたのね」

マリ「あたしは姫たちが保護されるちょっと前に迎えが来てね」

マリ「ゼーレの暫定パイロットちゃんも一緒よん!」

アスカ「綾波タイプの初期ロットね。今どこにいるの?」

マリ「ワンコ君とは別の部屋に隔離されてるよ」

マリ「お人形さんみたいに大人しくしてるって」

アスカ「そう…」


マリ「やっぱりわんこ君が隔離されてるのが気に食わないの?」

アスカ「当たり前でしょ! シンジは槍を抜くのを思い止まったのよ!
フォースインパクトを起こそうと望んだ訳じゃない! それなのにミサトは……!」

マリ「しょうがないよ。ゲンドウ君達がこのまま終わらせる筈がない。一番トリガーとして可能性があるのはワンコ君なわけだし…」

アスカ「それでも…なにも隔離しなくても!!」

マリ「わんこ君の為だと思うよ」

アスカ「え?」

マリ「わんこ君が直接の原因じゃ無かったわけだけど、フォースインパクトは発動された」

マリ「サードインパクトより規模が大きかったし大勢の人が死んだ…」

マリ「ヴンダーに乗るメンバーのなかにも大切なひとを失ったひとがいるはずだよ」

アスカ「……」

マリ「迂闊にヴンダーのなかを歩かせたらわんこ君が無事でいられるか分からないからね」

マリ「だから隔離室に閉じ込めたんじゃないかにゃ?」

アスカ「ミサト…」


ー碇シンジ隔離室ー

シンジ「……」

シンジ「……」

プシュッ ウィーン

サクラ「こんにちは。碇さん」

シンジ「サクラさん…」

サクラ「身体の具合はどうですか?」

シンジ「特に無いですよ…」

サクラ「それは結構。でも、一応熱とか計らせてもらいますよ」

シンジ「はい…」


サクラ「うん、どこも異常は無いですね。良かったです」

シンジ「……」

サクラ「さっきから黙ってどうしたんですか?」

シンジ「僕のこと…恨んでますよね…?」

サクラ「どうしてですか?」

シンジ「どうしてって…!」

シンジ「僕がエヴァに乗ってしまったせいでたくさんの人が死んでしまった!」

シンジ「僕のせいで君のお兄さんを…トウジを死なせてしまうこともなかった!」

シンジ「サクラさんが僕を恨んで当たり前でしょ!?」

サクラ「……」

シンジ「はぁ…はぁ…」

サクラ「碇さん、歯ぁ食いしばってください」

シンジ「え?」

バシッ!!

シンジ「っ…!? 」


サクラ「確かにお兄ちゃんはサードインパクトの時に死んでしまいました。だけど碇さんのせいじゃありません」

サクラ「サードインパクトは今のゼーレが起こしたことです。人類の魂をガフへ導くとか意味が分からない計画のために」

サクラ「その時だってアスカさんやマリさん、葛城艦長だってサードインパクトを阻止しようと滅茶苦茶頑張ったんですよ!」

サクラ「それに…」

サクラ「いつもお兄ちゃんは言ってました」

トウジ『シンジは親友やからどんなことがあっても信じる!わしは最後までエヴァに乗るあいつを応援するって決めたんじゃ!』

シンジ「トウジ…」

サクラ「だから私も碇さんのことを応援します。アスカさんのこともマリさんのことも綾波さんのことも」

サクラ「エヴァに乗って戦えるのはあなたたちだけですから。せめて私はみなさんのサポートを頑張ります」

サクラ「だからもっと元気出してください。今はこんな部屋ですけど、少し我慢してくださいね。艦長にも立場があると思うんです」

シンジ「……」

サクラ「じゃあ、また来ますね」

プシュッ ウィーン

シンジ「サクラさん…」

サクラ「はい?」

シンジ「ありがとう」

サクラ「はい」ニコッ


ー綾波レイ隔離室ー

レイ「……」

マリ「……」ジー

レイ「なに?」

マリ「いやぁ…見れば見るほどオリジナルに似てるなって…」

レイ「……」

レイ「そのオリジナルってなんのこと?」

マリ「知りたくなっちゃった?」

レイ「ええ…あなたなら知ってるの?」

マリ「まあね…昔、同僚だったからね」

レイ「?」

プシュッ ウィーン

アスカ「あんたたち、いつの間に仲良くなってたの?」

マリ「おっ、姫も来たの?」

マリ「レイちゃんとはヴンダーに回収されるまで一緒だったからね。もう仲良しだよねー?」

レイ「……」

マリ「ありゃっ?」

レイ(弐号機のひと…?)

アスカ「あたしはシンジの部屋には入れないからこっちに来てみただけよ」

マリ「しょうがないよ。今、姫とわんこ君を会わせたら勝手にどっか行っちゃいそうだし!」

アスカ「ぐっ……」

マリ「図星だったようだねえ」


アスカ「で、あんたとは初めましてになるの?」

レイ「……」

レイ(なんだろう…初めて会ったのに…初めてじゃない気がする…)

レイ「アス…カ…」

アスカ「記憶があるの?」

レイ「思い出してきた気がする」

レイ「でも私は…3人目だと思う」

レイ「ごめんなさい…」

アスカ「まあいいわ。あんたがレイってことにかわりなさそうだし」

アスカ「で、レイは碇指令のところに戻りたいとか思ってるの?」

レイ「いえ、私はもうあの人たちの人形じゃない」

レイ「私もあなたたちと戦うわ」

マリ「およ、これはちょっと意外…!」

レイ「綾波レイならこうするでしょ?」

アスカ「そうね、あんたは綾波レイよ」

アスカ「零号機の準備をしてもらわなきゃ!」

レイ「零号機?」

マリ「レイちゃん専用のエヴァだよ」

アスカ「前のあんたが使ってたエヴァよ。ヴンダーにずっと保管されてたんだから!」

ーケージ内ー

零号機「……」

レイ「これが私のエヴァ…?」

マリ「そうだよー」

レイ「……」

零号機「……」

レイ「…ただいま」

アスカ「うげっ!?あたしの弐号機があああっ!!」

マリ「仕方ないじゃーん。弐号機は損傷が激しくて予備パーツが無い部分は他のエヴァから貰うしかないよ」

アスカ「継ぎ接ぎだらけになってる…」

アスカ「ごめんね…弐号機…」

弐号機「……」

※あしゅら男爵みたいにはなってません

今日はこれで終わり

来週もサービスサービスぅ!

>>13 訂正


ー次の日ー

測定器(ピッ ピッ ピッ)

アスカ「……」

アスカ「この辺りはL結界密度も大したことないわね…」

アスカ「もうちょっと歩くわよ」

シンジ「うん」

アスカ「そろそろ向こうが気付いてくれるころなんだけど…」

ォォォォォォォ…

シンジ「何の音だろ…?」

ゴオオオオオオオオオーーー!

シンジ「戦闘機!?」

アスカ「ヴィレの偵察機よ」

パイロット『チルドレン2名を発見。セカンド及びサードチルドレンと思われます』

パイロット『座標は…』

アスカ「もうすぐヴンダーが来るわ…」

シンジ「……」

アスカ「平気?」

シンジ「うん…大丈夫だよ…」


>>16訂正




シンジ「アスカ、良いんだ…僕は平気だから…大丈夫だから…」

アスカ「シンジ!」

ミサト「大人しくゆっくりこちらへ来なさい。下手な真似をするとどうなるか分かるわね…」

シンジ「はい…」

シンジ「今そっちへ行きます」

ミサト「手錠を…」

ヴィレ兵士「はっ」

ヴィレ兵士「両手を後ろに組め」

シンジ「……」

カチャッ

シンジ「……」

ミサト「サードチルドレンを隔離室へ。艦内の者には持ち場を離れないように伝えて」

ミサト「この近くに弐号機もある筈よ!八号機を使って回収させて!」

ヴィレ兵士「了解しました」

ミサト「アスカ…あなたも早く乗りなさい」

アスカ「ミサトのこと見損なったわ…」

ミサト「……」

>>24 訂正


アスカ「で、あんたとは初めましてになるの?」

レイ「……」

レイ(なんだろう…初めて会ったのに…初めてじゃない気がする…)

レイ「アス…カ…」

アスカ「記憶があるの?」

レイ「思い出してきた気がする」

レイ「でも私は…3人目だと思う」

レイ「ごめんなさい…」

アスカ「まあいいわ。あんたがレイってことにはかわりなさそうだし」

アスカ「で、レイは碇指令のところに戻りたいとか思ってるの?」

レイ「いえ、私はもうあの人たちの人形じゃない」

レイ「私もあなたたちと一緒に戦うわ」

マリ「およ、これはちょっと意外…!」

レイ「綾波レイならこうするでしょ?」

アスカ「そうね、あんたは綾波レイよ」

アスカ「零号機の準備をしてもらわなきゃ!」

レイ「零号機?」

マリ「レイちゃん専用のエヴァだよ」

アスカ「前のあんたが使ってたエヴァよ。ヴンダーにずっと保管されてたんだから!」


ミサト「第4新東京市の本部とは連絡が取れたの?」

「それが…フォースインパクト直後から応答がありません」

「他の支部にも通信を試みてはいますが、こちらも反応がありません」

ミサト「そんな広範囲までフォースインパクトの被害が…?」

「艦長!ゼーレから通信が入っています!」

ミサト「主モニターに回して」

ゲンドウ『葛城大佐、久しぶりだな』

ミサト「そうですね。サードインパクトが発動されて以来になります」

ゲンドウ『早速だが、君たちヴィレが保有するエヴァンゲリオン全機とAAAヴンダーを返してもらおう。元々は我々のものだ』

ミサト「その交渉に応じることは出来ません。我々は人類補完計画を望んでいませんので…」

ゲンドウ『計画は止められん。全ては太古より定められているのだよ。私は少し手を加えたまでに過ぎん』

ミサト「それでも私たちは最後まで諦めません」

ゲンドウ『交渉の余地は無いか…』

ゲンドウ『残念だよ…』

ゲンドウ『君達には死を与えよう』

プツッ

ミサト「……」


ビーーッ! ビーーッ! ビーーッ!

「レーダーに複数の熱源を確認!ミサイルです!」

「到達まであと1200秒!」

ミサト「総員第一種戦闘配置!!」

ミサト「ヴンダーを緊急浮上!全艦空中戦用意!」

「総員第一種戦闘配置。繰り返す…」

「主機安定、出力最大」

「各砲塔発射準備」

「迎撃システム準備完了」

「対空防御用意」

ミサト「エヴァの発進準備急いで!」




ー碇シンジ隔離室ー

プシュッ ウィーン

サクラ「碇さん、第一戦闘配置命令が出ました。ゼーレとの戦いが始まります」

サクラ「ヴンダーが揺れたりすると思うんで、気を付けてくださいね」

シンジ「アスカ達が出撃するんですか…?」

サクラ「そうですね…エヴァが必要な状況ですし」

サクラ「綾波さんも零号機で出撃してくれるらしいですよ!」

シンジ「綾波も…?」

サクラ「初号機はヴンダーの主機として使われてるので碇さんはここで大人しくしててください」

シンジ(僕は…何も出来ないんだ…)

シンジ(けど、その方がいいのかも…)



ー弐号機エントリープラグ内部ー

ミサト『ゼーレが攻めてくるわ。敵はまっすぐこちらに接近中よ』

ミサト『ここに留まっていても勝ち目はない。だからこっちから第3新東京市まで可能な限り接近するわ』

ミサト『正面突破よ』

マリ『うひゃあ。なんちゅう作戦だ』

アスカ「無茶言ってくれるわね」

レイ『それでもやるしかないわ』

マリ『レイちゃんも言うねえ。カッコいいじゃん』

ミサト『今の戦力で勝つには短期決戦しか無いわ。ゼーレの物量には歯が立たない』

ミサト『あなたたちはまずヴンダーに近づく敵を排除してちょうだい』

ミサト『ヴンダーが目標地点まで接近したらエヴァ三機で元ネルフ本部を破壊して』

ミサト『作戦は以上よ』

マリ『了解!』プツン

レイ『了解』プツン

アスカ「……」


ミサト『アスカ…エヴァに乗ってくれたこと、礼を言うわ』

アスカ「エヴァが必要な状況なんでしょ?だったら乗るわよ」

アスカ「だけど、勘違いしないで…」

アスカ「エヴァに乗るのはシンジを守りたいだけ」

ミサト『……』

アスカ「でも…」

アスカ「この戦いが終わったら、また三人で暮らしたいわね」

ミサト『!!』

アスカ「言っとくけど、今度はリンスが無くなっても貸さないからね!」

ミサト『……』

ミサト『でも私はシンジ君に酷いことをしてしまった…』

ミサト『許してもらえないわ』

アスカ「そう?バカシンジなら、きっと喜ぶわよ」

ミサト『もしも許してもらえるなら、あなたたちの手料理が食べたいわ…』

アスカ「あたしはいいわよ?シンジにも聞いてみることね」

ミサト『そうね…』

ミサト『アスカ…ありがとう…』

アスカ「ちょっと、作戦前に泣かないでよ! 葛城艦長!」

ミサト『歳を取ると涙腺が緩くなるのよ…』

ミサト『……』ゴシゴシ

ミサト『ごめんなさい…』

アスカ「ふふ…」

ミサト『もうすぐ戦闘が始まる。頼んだわよ…アスカ』

アスカ「了解!」


リツコ「葛城艦長。全艦準備が整ったわ」

ミサト「了解」

ミサト「カタパルト開いて!エヴァンゲリオン発進!」

「敵襲第一波来ます!」

ミサト「エヴァ各機、ライフルで迎撃して!」

ミサト「ヴンダーの迎撃システムも全部使って! 敵を近付けさせないで!」


ーヴンダー艦上ー

レイ「……」

マリ「一発かましたれ♪ ヘイヘイヘイ♪」

レイ「来たわ」

マリ「凄い数だにゃあ……」

マリ「けど……狙った獲物は逃がさないよん!」

ドキューーーーーーンッ

ドドドドドドドォォォォォン……

マリ「うは…全然減らないじゃん…」

マリ「しかもN2兵器も使ってくるとは…ゲンドウ君も容赦ないねぇ」

アスカ「無駄口叩いてないで、さっさと撃つ!」

ドキューーーーーーンッ

ドドドドドドドォォォォォン……

レイ「そこ…!」

ドキューーーーーーンッ

ドドドドドドドォォォォォン……


「第一波突破しました」

「進路クリア。問題ありません」

リツコ「まずはいい滑り出しね。葛城艦長」

ミサト「まだ油断は出来ないわ」

「第二波来ます!」

「複数の高エネルギー反応。パターン青です。識別コード、3-Eと確認」

ミサト「ネーメズィスシリーズが来るわ! 気を付けて!」

ミサト「換装パーツを射出するからライフルを交換して!」

レイ「了解」

アスカ「ネーメズィスシリーズだろうがなんだろうがぶっ飛ばしてやる!」

アスカ「ヴンダーには近付かせない!」

アスカ「!?」

アスカ「何よ! あの数!? 」

レイ「空が黒くなってる…」

マリ「あんな数の人造使徒を隠し持ってたの?」

マリ「ゲンドウ君め…今まで手を抜いてたってことね。結構ムカつくことすんじゃん!」

アスカ「ミサト! あたし達だけじゃ処理しきれない! 援護!」


ーヴンダー艦内ー

ミサト「こちらでも確認した」

ミサト「A.T.フィールド全開!!」

ミサト「ヴンダー主砲掃射用意!」

「発射準備完了!」

ミサト「主砲、撃てぇーーー!! 」

バシューーーーーーーンッ

ドドドドォォォォン……


アスカ『ミサト!!全然減ってない!もっと撃って!』

マリ『次から次へと向かって来てるよー!』

ミサト「次弾装填!可能な限り撃ち落とすのよ!」

バシューーーーーーーンッ

ドドドドドォォォォォン……


アスカ「数が多すぎだっちゅうのーっ!!」

マリ「こいつはまずいんじゃないの?」

レイ「処理が追い付かない…」

人工使徒3-E「……」ズンッ!

「人工使徒に取り付かれました!」

ミサト「対空防御、なにやってるの!?」

ミサト「ヴンダーに取り付いた敵の排除をお願い!」

アスカ「レイ! コネメガネ! あたしが片付ける! そっちは頼んだわよ!」

マリ「合点承知ぃ!!」

レイ「アスカ、早く…!」

アスカ「このおおおおっ……」

アスカ「離れろおおおッッ!!」



レイ「駄目…数が多すぎるわ…」

マリ「にゃんこの手も借りたいくらいだにゃっ……!」

アスカ「ふざけてないで真面目にやる!」

マリ「そんなこと言ったって……」

>>38訂正


「第一波突破しました」

「進路クリア。問題ありません」

リツコ「まずはいい滑り出しね。葛城艦長」

ミサト「まだ油断は出来ないわ」

「第二波来ます!」

「複数の高エネルギー反応。パターン青です。識別コード、3-Eと確認」

ミサト「ネーメズィスシリーズが来るわ! 気を付けて!」

ミサト「換装パーツを射出するからライフルを交換して!」

レイ「了解」

アスカ「ネーメズィスシリーズだろうがなんだろうがぶっ飛ばしてやる!」

アスカ「ヴンダーには近付かせない!」

アスカ「!?」

アスカ「何よ! あの数!? 」

レイ「空が黒くなってる…」

マリ「あんな数の人工使徒を隠し持ってたの?」

マリ「ゲンドウ君め…今まで手を抜いてたってことね。結構ムカつくことすんじゃん!」

アスカ「ミサト! あたし達だけじゃ処理しきれない! 援護!」


ドゴオオオオオオン!!

「艦長、機関部をやられました!高度を保てません……墜落します!」

ミサト「総員衝撃に備えて!」

リツコ「葛城艦長! 神殺しをゼーレに渡すわけには…」

ミサト「分かってる。もしもの時はヴンダーを自爆させる!」

ズシイイイイイイインン……!!

ミサト「被害状況を報告して」

「主機の出力が落ちていきます。再浮上は無理です」

「予備動力に切り替えましたが30分が限界です」

「主砲は使用不可ですが、他の火器系統は生きてます」

ミサト「引き続きエヴァの援護を続けて!」

「艦長、第三波来ます! 複数の高エネルギー反応。パターン青。識別コードは不明ですが、このパターンは…サードインパクト時に酷似したものが…」

ミサト「まさかこんな時に…」

ミサト「エヴァ三機でも戦力不足なの…?」

ミサト「……」

ミサト「リツコ…少し外すわ。ここをお願いね」

リツコ「分かったわ…ミサト」



アスカ「……平気?」

レイ「問題ないわ」

マリ「こっちも異常無し!」

アスカ「ヴンダーを護らないと…」

グラグラグラグラ……

アスカ「地震…?」

アスカ「!?」

レイ「あれは…エヴァ?」

マリ「量産型!? 完成していた!?」

アスカ「さっきより多いじゃないのよ!?」

マリ「14年でインフィニティを素体に自律型に改造したってとこか……エグいことするにゃあ…」

レイ「何が相手でも関係ない」

レイ「向かってくるなら全て撃破するだけ…!」

アスカ「あんたにそんなこと言われたら負けてらんないじゃない…!」

アスカ「あたしとレイが前に出る! コネメガネは援護!」

アスカ「今度はしっかりやんなさいよ!」

マリ「もっちろん!」

アスカ「行くわよ、 レイ!」

レイ「ええ、ここから後ろへは行かせない…!」

アスカ「エヴァ量産型が何よ、蹴散らしてやる!」

アスカ「負けてらんないのよ! あんたたちにいいいいっ!!」


プシュッ ウィーン

ミサト「あなたたち、怪我は無い?」

シンジ「ミサトさん…」

サクラ「艦長…どうしてここへ?」

ミサト「シンジ君、私と一緒に来てちょうだい」

シンジ「え…?」

サクラ「!?」

ミサト「こっちよ」


シンジはミサトに手を引かれ通路をしばらく歩くとある扉の前へと辿り着いた

ミサト「シンジ君、アスカ達は今必死に戦ってる…」

ミサト「でもこのままだと我々は負けてしまう」

ミサト「あなたの力を貸してちょうだい」

ミサト「この先に主機から切り離されたエヴァ初号機が完全な状態で残ってる」

ミサト「シンジ君なら起動できるわ」

ミサト「もう一度…エヴァで戦ってほしい」

シンジ「……」

シンジ「出来ません…」

ミサト「……」

シンジ「みんなを助けたいと思ってますよ…」

シンジ「でも、僕にはエヴァに乗る資格なんか無いんです…」

シンジ「一度は世界がどうなったっていいと本気で思ったんですよ!」

シンジ「フォースインパクトのときだって…世界をやり直したいと思ってました…」

シンジ「そんな僕がエヴァに乗っていい筈ないんです!」

ミサト「でも、あなたが戦わなければこのまま人類補完計画によって世界が碇指令の望むものになってしまう…」

ミサト「そんな世界、絶対に阻止しないと…」

ミサト「ひとは誰でも失敗をする。そこから学べることもたくさんある」

ミサト「私だって、何度も失敗を繰り返してきた。けど、その度に少しずつ前進できた気がする」

ミサト「あなたたちには辛い運命を背負わせてしまった…」

ミサト「だけど最後まで諦めないで。シンジ君にしか出来ないことなの」

シンジ「……」

ミサト「アスカのこと…放ってはおけないでしょ?」

シンジ「……」

シンジ「もう一度エヴァに乗ります」

ミサト「ありがとう…」

ミサト「もう迷わないで。なんのためにエヴァに乗るのか…あなたは分かってる。絶対大丈夫よ」

ミサト「行ってらっしゃい」

シンジ「はい…」


アスカ「くっそぉ…これじゃキリがない…」

レイ「それでも立ち止まるわけにはいかないわ」

アスカ「分かってるけど…!」

マリ「完全に包囲されちゃったにゃあ」

アスカ「なんとかしないと…」

弐号機「……」ガクン…

アスカ「しまった!? バッテリー切れ!?」

マリ「姫!」

エヴァ量産型「……」

アスカ「!?」

アスカ(やられる…)

ドゴオオオオオオオオン!!

初号機「……」

シンジ「大丈夫?アスカ」

アスカ「シンジ!」

シンジ「遅れてごめん」

アスカ「遅いのよ…馬鹿…」

シンジ「僕も一緒に戦う。父さんが相手でも…」

シンジ「父さんがやろうとしてることを止めてみせるよ」

マリ「はぁ…タイミング良すぎ。姫と王子様みたいだね…」

マリ「ちょっとお二人さん、イチャイチャしてないで早く手伝ってよー!」

レイ「イライラする…」

シンジ「ごっ…ごめん!」

アスカ「ミサト、バッテリーを頂戴!」

ミサト『了解』

ミサト『弐号機へバッテリー射出!』

バシュッ

アスカ「よし! 復活!」

ミサト『零号機と八号機にも射出する。最後のバッテリーになるわ』

ミサト『これ以上、ヴンダーは援護出来ない…』

ミサト『この先は全てあなたたちにかかってる』

ミサト『世界のすべてを、人々の思いを、あなたたちに託すわ……!』


シンジ「みんな、行くよ!」

アスカ「了解!」

レイ「わかったわ」

マリ「エヴァが四機揃うなんてわくわくするな!」

シンジ「もう迷わない……アスカだけじゃない…! 綾波も、マリさんも、ミサトさんも、みんな守ってみせる!」

シンジ「ファイナルインパクトなんて絶対に起こさせない!!」

つづく

今日は終わり

未だにラストシーンが決まらないと言うかエヴァっぽい感じに出来ないと言うか……
見てくれてるひとが満足できるモノには出来ないかも……

けど、次の投稿で最後になると思う

シンジとアスカのユニゾンのオマージュは予定してる


ミドリ「艦長! なんで初号機が出てるんですか!?」

ミサト「今現在最も有効な作戦と判断したまでよ」

ミサト「私達と奴等の戦力差はあなたも理解してるでしょう」

ミドリ「でもあいつは……碇シンジは何度も世界を滅茶苦茶にしてるんですよ!」

ミドリ「今度こそみんな死んじゃうか、エヴァもどきにさせられちゃうかも!?」

コウジ「おい……やめろ。北上」

ミドリ「うっさい……! 年寄りは黙っててよ!」

コウジ「ぬぅっ…!?」

ミサト「あの子はもう絶対にそんなことしないわ」

ミドリ「なんでそんなこと言えるんですか…?」

ミサト「彼のこと……信じてるから」

ミドリ「何ですか。それ…」

ミドリ「理由になってないですよ……?」

サクラ「私も艦長と同じ思いです」

ミドリ「鈴原……!」

サクラ「碇さんは私達の為に初号機に乗ってくれたんです」

サクラ「今自分が出来ることを……自分にしか出来ないことを一生懸命やろうとしてるんです!」

サクラ「だからミドリさんも碇さんのことを信じてください!」

ミドリ「そんなこと……言われたって……っ……」



母さん 僕はみんなと一緒に生きたい

現実に絶望して勝手なことをして

世界を滅茶苦茶にしてしまったけど

それでも僕を受け入れてくれる人たちがいる

みんなを守るためにエヴァが必要なら

僕は戦う

父さんのことを止めたいんだ

だからお願い

僕に力を貸して


眼前には迫ってくる無数の敵

今までに経験の無い光景だがシンジは落ち着いていた

緊張や恐怖はない

一度目を瞑り大きく深呼吸した

シンジ「ふぅー……」

アスカ「こら、バカシンジ! 敵が来てるわよ! 何突っ立ってるの!?」

シンジ「大丈夫。任せて」

アスカ「は?」

マリ「お?」

シンジ「みんなは僕の後ろに下がって」

レイ「どうするの……?碇くん」


敵との距離は縮まり目の前まで迫ってきた

初号機は構える様子はないがシンジは敵をしっかりと捉えている

シンジ(母さん、行くよ……)

シンジ「A.T.フィールド…全開っ!!」







パキィィィィーーーーーーーーーーーーィィンンン!!!


「初号機がA.T.フィールドを広範囲に展開! ヴンダー周辺を覆い囲んでいます!」

「シンクロ率99.8%を計測! 機体及びパイロットも安定してます!」

リツコ「ここまで大規模なA.T.フィールドをエヴァ初号機のみで……」

リツコ「これがエヴァ本来の力……いえ、それ以上ね……」

ミサト「シンジ君…!」

シンジ「ここから……離れろぉっ!」

シンジの言葉とともに初号機はヴンダーを包囲していた敵をA.T.フィールドで吹き飛ばした

周囲には敵がいなくなり遠くでは爆発と轟音が響いていた

マリ「うっひょぉぉおおっ♪」

レイ「碇くんすごい」

マリ「周りのほとんどの敵がいなくなっちゃったじゃん」

アスカ「………」

マリ「ありゃ…? 姫ったらどうしたの?」

シンジ「アスカ?」

アスカ「バカシンジだけ美味しいところを全部持ってってズルい!!」

シンジ「えっ!?」

アスカ「あたしと弐号機だってちょっと本気出せばあれくらいできるんだからっ!!」

今日はここまでになります


2ヶ月前とは違う構想なんで書き貯めはあまりない

また来ます

ていうか59見辛いな……

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