モバP「ん?何だこのグルグルした黒いグミ?」(80)




モバP(以下P表記)「えーと…シュネッケン?聞いたことないお菓子だな」

P「いっぱいあるし、食べてもいいよな」

P「ひとつもーらい、っと」パクッ…モグモグ

P(…さーて、今日も一日仕事がんばr)モグモ

P「」ブフゥッ!!

P「うぶっふぅえっ!!おっげぇ!!がっはごっほぉ!!」ゲホゲホ

P「くっそ!くっそマズ!!ぶぁはっwぶはっww!やべぇ、なんかわかんねえけどマズすぎてわらえてきたwwwがぼほぉっw!!……おろ、おろろろ……」オロロロロ





P「……はぁ……はぁ……」

P「……なんだコレ……なんなのなの……」

P「噛んだ瞬間に口の中にタイヤの香りが広がったの……」

P「お花畑がみえたって思うな……」

P「……」




ちひろ「おはようございまーす」

P「あ、ちひろさんおはようございます」

P「お菓子差し入れてもらったので、おひとつどうぞ」つシュネッケン

ちひろ「なんですかこれ?グミ?」ヒョイッ

P「結構美味しかったですよ。コーラグミみたいです」

ちひろ「へぇー」パクッ






ちひろ「」ブフォッ

P「んっはwwwwww」バンバンバンッ!!

ちひろ「げほっげほっ!!?…なっ、なんですかコレ……かはっ…」ゲホゲホ

P「ひーwwwはらw腹いてぇwwwwwwざまぁwwwwww」

ちひろ「プ、プロデューサーさん……ハメましたね…?」ゴホゴホ

P「正当なw罰だろwwwこの課金ババアwwwwww」

ちひろ「……」







ちひろ「」ニコッ

P「クズの分際で調子こいてすみませんでした」ドゲザ




ちひろ「……ほんと、コレ何なんですか?タイヤの断片とかですか?」

P「俺が聞きたいくらいですよ」

ちひろ「…シュネッケン……こんなのがお菓子として販売されてるなんて…」

P「話のネタに売れるってやつですかね。きくぞ○ラーメンみたいな」

ちひろ「マズイマズイ言われてると興味わきますからね」

P「これは本当にマズイですけどね」




杏「……おはー…」ガチャッ

ちひろ「おはようございます杏ちゃん」

P「収録は昼過ぎからだぞ?」

杏「だいじょぶ。ただ寝に来ただけだから」テクテク…ポスンッ

P「何が大丈夫なんだ」

あれ普通に食べれる、なにがダメなのだろう

>>7
すげぇ……、あなた一体なんなのなの……



杏「時間になったら起こしてくれればいーよ。我はねるー…」zzZ…

P「……」

ちひろ「……」


P「……」ヒョイッ

P「……」テクテク


杏「くかー」

P「……」ポイッ

杏「…あむ……」パクッ






杏「!?!?!?!?」ガバッ

杏「べっ!げほっげほっ!!うえぇっ…」

P「おはよう杏」

杏「ぺっ…ぺっ……なにこれぇ…まだ変な味がするんだけど……」

P「シュネッケンっていうお菓子だ」

杏「……タイヤ味のやつか…」



杏「…プロデューサー」

P「うん」

杏「このグミのせいで杏はもう再起不能だよ」

P「うん」

杏「だから休みを」

P「とりあえずアメで口直ししとけ」ポイッ

杏「あむ」パクッ

このとき、双葉杏は完全に油断していた。


Pが何かを差し出してきたとき
一瞬、またシュネッケンをたべさせられるかと杏は危惧していたが、
Pが差し出したのは、杏が危惧していたシュネッケンではなかった。


Pは懐から、包装に『コーラ味』と書かれているアメをひとつ取りだし、
中身を杏の口の近くへと差し出していたのだ。


杏はそれを見て、目の前の、この『黒い球体』を『コーラアメ』だと確信した。


そして、そいつが口の中へと侵入してくるのを許してしまった。

口を閉じた瞬間、
彼女はほんの僅かに違和感を感じていた。


このとき吐き出していれば、彼女は助かっていただろう。


だが、もう遅い。


違和感など気に止めず、口の中で幾度か『そいつ』を転がしてしまった。


ころん、ぬとっ、べちゃぁっ……










杏「」ゴフッ




ちひろ「杏ちゃん完全に気絶してましたけど」

P「いやあー、あの『サルミアッキ』ってやつも不味いやつだったんですねー」

ちひろ「味も分からずに食べさせたんですね。…っていうか、いつ準備したんですか……」

P「シュネッケンの束に埋もれてたのを見つけたんで……」

P「ダミーとしてコーラ飴の袋に未開封っぽく入れといて、誰かにイタズラで使おうかなー……と」

P「『未開封の袋から出てきた』って概念があれば、入れ替えとは思わず、多分安心して食べるじゃないですか」

ちひろ「なるほど」





ちひろ「最低ですね」

P「ありがとうございます」




飛鳥「おはよう」ガチャッ

P「おお、飛鳥おはよう」

ちひろ「おはようございます飛鳥ちゃん」


P「飛鳥、外暑かっただろ。アイスコーヒー飲むか?一気に作ったからちょうど余ってるんだよ」

飛鳥「…そうだね、余ってるなら貰おうかな」

P「わかった」スタスタ



ちひろ(プロデューサーさん、コーヒーなんて作ってたかしら…?)




P「ほれ、おまたせ」コトッ

飛鳥「ありがとう。早速いただくよ」ヒョイッ



飛鳥(…黒い……)


飛鳥(いつもならボクが『ブラックで』と言っても、ミルクを入れてくれるのに……)


飛鳥(……砂糖も入っていなさそうだ…)

飛鳥(なんで……)

飛鳥(……)



飛鳥(……!)


飛鳥(そうか……!!)

飛鳥(これは………試練!!)

飛鳥(これは……大人に近づくため……大人となるための試練!!)


飛鳥(それを今、プロデューサーはボクに投げ掛けている……)ジッ…

P「……ん?どうした?」

飛鳥「…いや、何でもないさ」



飛鳥(…よし、余裕で飲みきろう。そして言ってやるんだ。『コーヒーはブラックだ』……ってね)

飛鳥(…もう大丈夫だ。最近は砂糖もミルクも徐々に数を減らしてきたから……)

飛鳥(…下手にチビチビ飲むと、逆にアレだし…一気にいこう)

おやすミアッキ

飛鳥「……」


『一気に飲む』


その行為は、死へのカウントダウンを早めるだけなのだ。


彼女は、それを知らなかった。








飛鳥「」ゴクゴクゴクゴ

飛鳥「んぶぅっ!!?」ブフーーッ

飛鳥「うぇっ…!えほえほっ……ごほっ、こほっ!!」

飛鳥「こっ、これは……な、こほっ……」


P「あんなに勢いよく行くとはなぁwwwwww」

飛鳥「……!!」


P「シュネッケンをミキサーで刻んで、煮詰めてなんやかんやした物体を……」

P「コーヒーだと信じて飲むとかwwwwww」

飛鳥「……おまえ…」





P「危機管理能力がなってないんじゃないですかwwwwww」

飛鳥「」ドゴオッ

P「おぼぉふっ!!」ドサッ




ちひろ「飛鳥ちゃん屋上行っちゃいましたよ」

P「まさかアイドルが、渾身の右ストレートをみぞおちに決めてくるとは思いもしませんでした」

ちひろ「真顔で殴ってましたもんね」

P「いやあ、まだ痛みますね」

ちひろ「もしかして興奮してますか?」

P「もしかしなくても興奮してます」








ちひろ「最低ですね」

P「ありがとうございます」




ありす「おはようございます」ガチャッ

ちひろ「ありすちゃん、おはようございます」

P「おっはー、りすりす」

ありす「りすりすって何ですか」



P「あ、そうだ。苺料理のトッピングに似合いそうな材料を見つけたんだよ」

ありす「興味深いですね」


P「それがこちら」つ◎

ありす「黒い……グミ、でしょうか?見るからにゲテモノに見えますが」

P「ところがどっこい、すげぇ旨かったんだよこれ」

ありす「…一見信じられませんが……」

P「多分、いちごパスタとかに合うんじゃないかな」

ありす「そうですね…時間もありますし、早速作ってみましょうか」

P「いや、そこまでしなくていい。ただ、合うかどうか食べて判断してみてくれ」

P「やっぱ俺の素人舌じゃ、な?完璧には分からないから」

ありす「……」


ありす「その前に、その食べ物の名前を教えてください」

P「……っ!」ギリィッ…

ちひろ(ありすちゃんは強敵ね)

シュネッケン味のガムとかもあるみたいですね

おやすみなさい

P「……」


P「名前?あー、俺が来たときには袋から出されてて、中身だけ皿の上に乗ってたから……わからん。すまない」

ありす「…いえ、別に謝られるようなことでは……。とりあえず、ひとつ食べてみます」

ちひろ(謝りを付け加えることで不信感を和らげた……!)

ちひろ(そこまでしてアイドルを地獄に叩き落としたいんですね……)


P「ほい。ベタベタするから、早く口に入れちゃった方がいいかもな」つ◎

ありす「わかりました」パクッ


ありす「……」モグモグ

P「……」


ありす「……」モグモグ

P「…………」


ありす「……」ゴクン

P「………………!?」

ありす「確かに悪くありませんね」

P「……ぇ…」


ありす「この苦味と独特の香りは、甘酸っぱい苺とのアクセントになる気がします」

P「……お、おう…」


ありす「お陰で、新しい苺料理が思い付きました。ありがとうございます」

P「……そうか…良かったな……」


ありす「レッスンから戻り次第作ろうと思うので、試食お願いします」

P「」




P「ちひろさん」

ちひろ「はい?」


P「今日のありすのレッスン伸ばせませんかね。俺が帰った後くらいまで」

ちひろ「無理ですね」


P「そこをなんとか。ちひろさんに今日中の書類半分あげるんで」

ちひろ「死ね」

P「ありがとうございます」




幸子「おはようございます!今日もカワイイボクが」ガチャッ…

P「はい、あーん」つ◎ ポイッ

幸子「あむっ?な、なんですかこれ……」モグモグ






幸子「」ブフッ




みく「おはよーにゃ~」ガチャッ

P「おらよ前川」つ◎ ポイッ

みく「むぐつ…こ、これ一体なんに…」モグモグ





みく「」ガフッ

ちひろ「二人の扱い酷くありませんか?」

P「あの二人はわざわざ騙す必要ないかなーって」

ちひろ「なるほど」




菜々「おはよーございます!」ガチャッ

ちひろ「おはようございます、菜々さん」

P「おはようございます菜々さん」

菜々「だからなんで私には敬語なんですか!年下なんですからタメ語で話してください!」

P「……いや、ねぇ?そんな、人生の大先輩に……ねぇ?」

菜々「菜々はリアルJKです!!」

P「まあ、とりあえずこれでも食べて(機嫌直してくれ」つ◎

菜々「見たことないお菓子?ですね。外国のお菓子ですか?」パクッ






菜々「」ゴファッ

P「」ビチャァッ

菜々「げっほげほっ!なななっ、なんですかこれ!シンナーですか!!?」

P「人生の大先輩からの洗礼を受けた……」ビチャァ…

菜々「すっ、すみません!……というより、元はと言えばプロデューサーさんのせいじゃないですか!」

P「まあ、確かに」


P「というか、今の高校生って『シンナー』って単語使うんですか?」

菜々「え"っ」


P「……」

菜々「……」


菜々「あ!ウサミン星からの電波を受信しました!ちょ、ちょっと行ってきます!」ダッ

P「…………」



P「アベナナサンジュウナナサイ」

ちひろ「やめてあげてください」

普通にダメ、絶対 系統ので使うと思うぞ、シンナーって言葉は

>>45
なるほろ



友紀「おっはよー!」ガチャッ

ちひろ「おはようございます友紀さん」

P「ご機嫌だな。……あ、そうか。今日はキャッツの試合だったな」

友紀「そーなんだよプロデューサー!家で一人で見るのもアレだし、ここで見よーと思って」

P「見るためだけに来たのか」

P「おお、そうだ。いいおつまみがあるぞ」つ◎◎◎◎◎

友紀「んー?なにそれ?」ゴクゴク

P「最近見つけたんだけどな、独特な苦味が酒に合うんだ」

友紀「へー!ちょうだーい!」パクパクパクッ


友紀「……うーん?あんまり味わかん……ない…」モグモグ……


友紀「……」ピタッ……







友紀「」ゲロロロロ




ちひろ「友紀さん大丈夫ですか?」

P「とりあえず復活しました。一回吐いて楽になったみたいですね」

P「……いやあ、差し出した分全部食うとは思いませんでした」

ちひろ「ただでさえあの量なのに、お酒飲んでたから余計に気持ち悪くなったんでしょうね……」


P「いやぁ……友紀のゲロならぶっかけられても構いませんね」

ちひろ「きめぇ」

P「ありがとうございます」

今の高校生もシンナー知ってるのか。
よかったねウサミン!
ウサミンはリアルJKだよ!



おやすみなさい




きらり「うきゃー☆おっすおっす!」ドガァ

ちひろ「おはようきらりちゃん」

P「おお、きらりか」


きらり「杏ちゃんもうきてるぅ?」

P「そうか、今日の収録は二人でやるんだったな。杏は……寝てるよ。うん」

P「それより、お菓子食べるか?」

きらり「食べたいにぃ!」

P「はい、あーん」つ◎

きらり「はぴはぴ☆」パクッ



モグモグ…







きらり「にょわー!!!!」ベキッ

P「おごふっ」グシャァッ




きらり「…もう、Pちゃん!イタズラはめっ!だよ!」

P「ああ、すまなかったきらり。」ズタボロ





P「死ぬかと思いました」

ちひろ「トラックに激突した人みたいな吹き飛び方してましたもんね」

ちひろ「杏ちゃんに食べさせたことばれたら、もう一回吹き飛ばされるかもしれませんよ」

P「…………」



P「ゾクゾクしますね」

ちひろ「最低ですね」




まゆ「おはようございまぁす…」ガチャッ

ちひろ「おはようございます、まゆちゃん」

P「……」


まゆ「Pさぁん……」

P「…うん?なんだい?」


まゆ「まゆ……Pさんが望むなら、いくらでも食べますよぉ?」

P「はっはっは。何を言ってるのか、よくわからないなあ」


まゆ「苦痛に歪む顔を見せればいいですか?吐けばいいですか?それとも、気絶すればいいですか?」

P「よくわからないけれど、気持ちは受け取っておくよ。ははは、ありがとうままゆ」

まゆ「じゃあ、10個くらいでいいですかぁ?」つ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎

P「ギネス記録狙ってるのかな?数えててあげるよ」


まゆ「Pさぁん、見ててくださいね…♪まゆ、Pさんのために全部食べきってみせますから……」パクッ…

P「ひとーつ」


まゆ「ぶふっ」ブフォッ

P「」ベチャァッ

まゆ「げ、げほっ!こほっ!…ご、ごめんなさ…Pさ…おろろろろ……」オロロロロ…

P「これはマーキングかな」ビチャビチャビチャ


まゆ「けほっ……ま、まだ諦めません……ぉぇっ……あむっ…。……うえ"えっ!」パクッ……オロロロロ…

P「もう食べなくていいよ?何と闘ってるの?」ビチャビチャビチャ


まゆ「……はぁ……はぁ……」

まゆ「…ごめんなさいPさん……体中汚してしまおろろろろろろ」オロロロロ

P「凄い勢いで吐いてるけど大丈夫なの?」ビチャビチャビチャ

まゆ「けほっけほっ!だ、大丈夫です……ぴ、Pさん……本当にごめげろろろろろろろ」オロロロロ

P「本当に大丈夫?病院行く?」ビチャビチャビチャ




P「一応酔い止めとか飲ませて、仮眠室で寝かしときました」

ちひろ「正直、まゆちゃんは全部食べきると思ってました」

P「ポンコツままゆでした」

ちひろ「担当アイドルをポンコツとか言っていいんですか」

P「誉め言葉です」

ちひろ「なるほど」




ちひろ「…あ、スーツ着替えたんですね」

P「あれは永久保存版となりました」

ちひろ「結局変態じゃねえか」

P「ありがとうございます」




ありす「ただいま戻りました」ガチャッ

ちひろ「お帰りなさいありすちゃん。レッスンお疲れさま」

P「おう、お帰りありす」

P「……」







P「あ」

ありす「プロデューサー、あの」

P「あ、すまんありす。俺営業行ってこなくちゃいけないから、作り終わるの待てないわ。ごめんな」イソイソ

ありす「いえ、もう作り終わってますので、試食をお願いします」

P「Oh……」

ありす「さあ、どうぞ」コトッ



[いちご◎ソースパスタ◎添え]
[いちご◎絞りジュース]
[◎のいちごソース炒め]



P「ごめんな、食べる時間もなi」

ありす「くえ」ググググッ

P「うぶぶぶぉげっ!おげらっしゃあっっ!!」ゲボァッ




P「今度こそ死ぬかと思いましたおぼろろろろろ」オロロロロ

ちひろ「逆によくまだ生きてますね」

P「なんとか逃げてこられましたが、これ以上食ったら死にますね」



<プロデューサー、ドコデスカー。マダ、アマッテマスヨー。



P「……」

ちひろ「……」

ちひろ「軽いホラーですね」

P「俺ちょっと打ち合わせいってきますね」ダッ

ちひろ「逃げやがった……」





P「…ふう、楽しかったな」

P「さて、765プロのプロデューサーさんとの打ち合わせがあるわけだが……」

P「……」






P「これ差し入れするか」つ◎

おわれ

残った◎は、
レッスン後で腹ペコとなった大食い系アイドルたちが
美味しくいただきました。



765プロ版も書こうと思ってたけど、
既にサルミアッキのSSがまとめられてた。


シュネッケン、興味沸いた人いたら、食べてみてね

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