男「オナニーしてるところを姉さんと妹に見られた」 (34)



1.お説教

2.見なかったことにされる

3.そのネタでいじり倒される


男(見られた後の家族の対応は、だいたいこの3パターンに別れるんじゃないかと思う)

男(2は一番マシに思えるかもだけど、これはこれで辛いものがありそうだ)

男(きっと妙によそよそしくなったりしちゃうに違いない)

男(結局、どう転んでも良い方には行かないんだろう)

男(ちなみに、うちの場合はというと――)

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男(見られたのは昨日のことだ)

男(集中するために、ヘッドホンをしたのがまずかったな)

男(予想よりも早めに帰宅した姉さんと妹にバッチリ見られてしまった)

男(その後、姉さんはすぐに退場、妹には散々馬鹿にされた)

姉「あっ……おはよう……」

妹「おはようございます、兄さん」ニッコリ

男(これが今日の朝)

男(いつもは元気に挨拶してくれる姉さんが、目も合わせてくれない)

男(一方、妹は満面の笑みで)

妹「昨日はよく眠れましたか?」

妹「スッキリした後ですし、さぞ快眠されたことでしょう」

妹「あ、そうそう、今朝は兄さんの大好きな、イチゴジャムのトーストですよ♪」

男(傷に塩やらマスタードやらを塗り込んでくる)

男(以降も姉さんの態度は、やっぱりよそよそしく)

男(妹からは、散々いじり倒され)

男(僕の夏休みは、最悪の幕開けになってしまった)

~現在~

男(よそよそしい態度の姉さん、いじり続ける妹)

男(もうこれ以上の責め苦はないな!)

男(と、開き直りかけた矢先に、昨日のことで姉さんからお説教)

男(それが終わったのがさっきのこと)

男「……」

男(今は自室でベッドに寝そべりながら、ぼーっと天井を見上げている)

男(あんな顔して姉さんに怒られるの初めてだなぁ、だとか)

男(今度からはヘッドホンやめよう、だとか考えていると)

男(ふいにドアが開いた)

妹「あ、まだ起きてたんですね」

男「……何?」

妹「ノックせずに入れば、また見れるかなと思いまして」

男(顔が熱くなるのを感じる)

妹「なんて、冗談です」

男(意地の悪いことを素敵な笑顔で言う)

男(これがうちの妹です)

妹「それにしても、姉さんも姉さんです」

妹「オナニーぐらい、兄さんのような年頃の男子でしたらみんなするのに」

男「……」

妹「姉さんの性知識はだいぶ偏ってるようですね」

男「そうかもね」

男(姉さんの場合、少し天然が入ってるのも原因な気がする)

男(それから妹は矢継ぎ早に俺のフォローを始めた)

男(不気味なフォローに恐怖を感じ始めた頃)

妹「…………」

男(さっきまでの勢いが嘘みたいに、黙り込んでしまった)

妹「もう遅いので、そろそろ寝ることにしますね」

男(妹が口にする言葉を、内心ビクビクしながら待っていると)

男(なんの変哲もない言葉が出てきた)

男(そろそろ右ストレートが飛んでくると思って警戒してたのに)

妹「おやすみなさい、兄さん」

男(本当に寝るらしい)

男「うん、おやすみ」

男(とりあえず返事を返す)

妹「また明日」

男(そう言って、妹は出ていった)

男(その夜、ひどい夢を見た)

男(僕が姉さんと妹に、[田島「チ○コ破裂するっ!」]してるところを見られた夢)

男(でも、夢には続きがあった)

男(その内容は……)

男「……!」

男(目が覚める。汗でびっしょりだ)

男「……」

男(枕元にあったタオルで汗を拭いながら、夢の内容を思い出そうとする)

男(最初のほうは分かるんだけど、途中からどうもはっきりしない)

男(なんとなしに時計に目を向けると、既に11時を過ぎている)

男(いつもならとっくに、姉さんに起こされてるのに)

男「……」

男(にしても暑いな、なんて思いながら額から流れる汗を、またタオルで拭う)

男(そこで気付いた)

男(俺がタオルだと思っていたものが、実はタオルではなく)

男「……パンティじゃん」

男(柄からして、おそらく姉さんのだろう)

男(僕の汗を吸ったそれは、びっしょりと濡れている)

男(見ようによっては、俺が使った後のようにも見えなくもない)

男「……どうしよう」

男(置いたのは妹だろうけど、今はそれどころじゃない)

男(このパンティをなんとかしないとまたお説教)

男(いや、それどころか両親に報告、なんてことにもなりかねない)

男(さすがに捨てるのもあれだし、このまま隠し持っておくのも危険だし)

男「……」

男(こっそり洗濯カゴの中に入れておけば大丈夫、かな)

男(善は急げ!とばかりにパンティ片手にドアを開けると)

男(一番会いたくない人が目の前にいた)

男「あっ」

姉「あっ」

男(まさか姉さんがいるとは思っていなかった)

男(頭の中が真っ白になった僕は、ついパンティを床に落としてしまった)

男(湿っぽい音たてて、落ちたそれに目がいく姉さん)

姉「……っ」

男「……」

男(終わったなぁ、と思った)

姉「つ……使ってくれたんだな……」

男「……え?」

姉「だから、それをだ」

男(それ?パンティのことか)

姉「昨日はすまなかった」

姉「お前ほどの年齢なら、自慰するのもおかしなことじゃない」

姉「頭ごなしに叱りつけるのは間違いだった」

男(あれれ?)

男「もしかして枕元にこれ置いたのって……」

姉「私だ」

男(妹だと思ったのに)

姉「その、なんだ?昨日の罪滅ぼし的なアレだ」

姉「そんなぐちょぐちょになるまで使ってくれるとは思わなかったが」

男「こ、これは汗だよ!」

姉「あ、汗か……」ゴクリ

男(絶対勘違いしてる!)

姉「は、恥ずかしがることはない。自慰ぐらい普通だからな」

姉「早速役にたったようだし、私も嬉しく思う」

男(なんて顔を赤くして、無理矢理笑顔を作ってみせる姉さん)

姉「私のことは気にするな!また必要になったらいつでも言ってくれ!」

姉「ブラでもパンティでもばっちこいだ!」

男「……」

姉「……ばっち……こい///」

男(限界だったんだろう。そう言うと物凄い勢いで去っていった)

男「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに」

男(才色兼備で自慢な姉さんではあるけど)

男(天然なとこもあって、それが原因で周りを驚かせることも少なくはない)

男(だけど……)

男(そんな姉さんでも、自分からこんなことをするとは思えない)

男(こういうとき、原因は他にある)

男(……妹だ)

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