【オリジナル】安価とコンマで異能者となって生き抜く (672)


僕には家族が居た

大好きな家族だった

僕に暴力を振るう事もあった

決して僕に優しくしてくれなかった

良い両親とは言えなかったと思う


それでも両親が好きだった


過去の栄光に囚われた愚か者

時代において行かれた敗北者

異能者でも超人でもない凡愚


それでも、『九条』を誇りに思っていた。そんな両親だから好きだった


僕に優しくしなくてもいい

僕を嫌っていてもいい


それでも諦めないでいて欲しかったんだ/『でなきゃ僕が報われない』

その貴き志こそが美しかったんだ/『それが無ければ何も無くなる』


そんな両親はもう居ない

あるのはただの空っぽの抜け殻だ


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1437563110


安価とコンマでヒーローとアンチヒーローの抗争を生き抜くスレ

2スレ目です


前スレ
【オリジナル】安価とコンマで異能者となって生き抜く - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435924827/)


埋まったようですね


幕間が中途半端で終わっちまいましたがまた次の幕間の時にという事で


律に武器と薬をせびりに行くところからですね

それでは再開です

※今更ながらスレタイに『その2』とつけなかったことに気付く痛恨のミス






カフェバー『あまぎ』

一は武器商人である『狭間律』を呼び出していた


律「…仕事の依頼か?」

一「そ、僕のだからって受けれないってことは無いよね?」

律「……ふん、僕個人の話をすればお前の事をよく思っていないけど依頼ならば仕方がない」

律「わざと手を抜いて自分の評判を落とすのはアホらしい」


律「で、どんなものが欲しいんだ?今日は既に3回異能を使ったから作れる武器は二つが限界だ」

律「薬品に関しては今の手持ちだけならすぐに渡せるぞ」

律「それと、分かってると思うが武器は今から24時間が使用期限だから気を付けるように」

律「さて、どんなものが欲しいんだ?」


一「………」


欲しい武器と薬品
安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

一時的に身体能力を飛躍させる薬


>>5採用:


一「『超人薬』ちょーだい」

律「正式名称で呼べ。『アドバンスドラッグ』だな」


『アドバンスドラッグ』
人間の身体機能を一時的に飛躍的に上昇させる
神経伝達速度上昇や一時的な筋力増強の効果が見込める
律が発明したもので裏世界では割とメジャーな一品
どんな副作用があるのかまだよく分かっていないという危険性もある
通称『超人薬』



律「それだけでいいのか?」

一「ん~と……」


1、まだ買う
2、これだけでいい

安価↓1

2


>>9採用:2



一(……一応サナギを保護した時にパクった拳銃はいつも持ち歩いてるし、武器は十分かな?)

一「それだけでいいや」

律「そうか。まいどあり」

一「じゃ、用はこれだけだから」

律「こんなものを欲しがるとは理由でもあるのか?」

一「そういう事は聞かないお約束じゃない?」

律「……そうだな、僕が悪かった」

一「ま、心配しなくってもいいよ。護身に欲しいと思っただけだからさ」

律「別に心配してるわけではない」


そうして、薬の取引はアッサリと終了した


九日目終了


幕間


1、夕波紡時の冷たい記憶(続き)
2、二位と四位
3、特別な君
4、天下一と九条一

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2、二位と四位


>>13採用:2、二位と四位



未開発区画のとある場所

二人の男が相対する


タレ目気味の草臥れた顔つきの中年の男

輿水道臣

『緋炎の騎士』と呼ばれる元第二位のトップヒーロー

空色北斗の居ない今は第一位に数えられるヒーロー


もう一人は鶯丸響

普段通りの白いスーツに、普段と違って乱れた髪の毛

『紅雷の貴公子』と呼ばれた元第四位のトップヒーロー

今はもう、カワサキを裏切った反逆者



トップヒーローの中でも最上位に位置する『槍持ち』の二人が向かい合う


「嘘だったとは言ってくれないのですね」

輿水道臣が残念そうに目を伏せる


「俺が望んでカワサキを捨てた。空色北斗の居ないカワサキに何の魅力も無いからな」

そう鶯丸響は吐き捨てる


「どうしてですか…どうして北斗さんを尊敬していた貴方がこんな真似を?北斗さんがこんなことを望んでいるとでも?」

「ふっ…勘違いするな。意志や理念を尊敬していたわけじゃない、『強さ』に敬意を払っていただけだ」

「だが…死んだんだ。結局はあの男もその程度だったというわけだな」


「口を慎め」


鋭く冷たい言葉と共に響の喉元に炎を纏った槍が向けられる

ニタリを笑い、響は全身から電気を迸らせるた


「その冷たい目。それがアンタの本性なんだろう?」

「……ええ、そうです」

「俺と同じだ。目的の為なら手段を選ばない非道の目、空色北斗の掲げた正義とは程遠い目だ」

「ふっ…それこそ『空色北斗がこんな事を望んでいるとでも』?」


より一層お互いの前身から強い力が溢れだす


「そもそも、何故お前はカワサキに従順で居る?お前からはその異能のような熱き想いが感じられない」

「お前は俺と同じ側の人間じゃないのか?強さと戦いを求め空色北斗に憧れたんじゃないのか?」

「………そんな事を考えている貴方には永遠に分からないでしょう」

輿水道臣は槍をおろす

しかし、炎はさらに激しく燃え上がりその瞳は響を強く睨む


「きっと貴方には私の想いも!北斗さんの偉大さも分かりやしない!!」


槍の石突きで地面を砕かんばかりに叩けば、周囲が天まで覆う巨大な火の海に飲み込まれる


「最終警告です。今ここで大人しく投降すれば命まではとりません」

「へぇ…お前は俺が殺せると?」

「ええ、私は北斗さんほど優しくありませんから」

「そうじゃないだろ。俺に実力で勝っているつもりかと聞いている」

「当然です」


その言葉と同時に紅色な閃光が火のドームの中で輝きだす

響はバチバチバチと雷を嘶かせ、口の端を大きく上げる


「俺より序列が上だったからって調子に乗るなよッ!!」

周囲のコンクリートや建物が二つの異能の熱気に当てられ泡を吹いて溶けだしていく


「証明してやるよ、空色北斗の居ない今。最強が誰かをな!!!」

「アナタではない事だけは確かです!」


「「槍よ!!」」


二人の声が重なり、お互いの右手にそれぞれの異能の力を纏った槍が握られる

片や静かに燃える青色の穂先の千鳥十文字槍

片や激しく火花を散らす白色の穂先の突撃槍


「槍持ち同士の戦いか……俺をガッカリさせてくれるなよ」

「……『そこまで』ですか?」

「なに?」

好戦的な笑みを浮かべていた響は一転、眉を顰めた


「槍持ちは異能の境地にたどり着いた覚醒の証だ。これが頂点だろう?」

「……そうですね。それが異能の限界です」



「私は違う」


そう言い放った道臣の左手に炎が集まり形を成していく



「私はこれでも一度も二位の座を譲ったことはありません」

「そして今は私が一位」

「頂点に立つ者にはそれに相応しい『格』というモノが必要です」


「空色北斗には程遠い私ですが、貴方程度では私の足元にたどり着いただけ」


「見せてあげますよ。全ての異能者の頂点に立つ者の力を!!!」

「やってみろよ!!」



二人の男の叫びが夜空にこだまする

今、頂点を競う男たちの戦いの火蓋が切って落とされたのだ

『正しき理想』を背負った男と、『己の正義』に殉じた男

二人の男の戦いは一晩中続き、未開発区画の半分が焦土と化した


その戦いで最後に立っていたのは一人であった


十日目開始


イベント判定
偶数でカワサキ、奇数で自由の会

直下コンマ


コンマ判定:奇数





電話の音に目を覚ます


電話の主は予期せぬ人物であった


「おはよう便利屋君」

男の声

そしてつい最近も聞いた声であった


雲雀「着信拒否とは酷いじゃないか。君を取って食おうとはしなかったのに」

一「天雲雲雀!!」

一瞬で眠気が飛び電話から聞こえる声に神経を集中させる


一「今度は何だ?」

雲雀「なあに、遊びの時間は終わりだというだけだ」

一「……どういうこと?」

雲雀「半沢は始末した。残念だよ、優秀な人間であっただけにね」

一「な…!?」

雲雀「次は君だ。もう私は君に容赦をしない」

雲雀「貸している物を返してもらう」


そう言って電話が切られる


一は全身から嫌な汗が噴き出す

慌てて白い包みの中身を確認し、無事であることを確かめた


『半沢が殺された』


その事実がどうしようもなく一の精神を揺さぶった


慌てて半沢の電話に連絡を入れても繋がらない

メールも電話も全て返事が返ってこなかった


腕を抱きしめ周囲を見渡す

紡時の部屋だ

いつも一が生活をしていた空間


紡時「……ん?何かあったのかい?」

寝ぼけ眼で起き出し、紡時が一に訊ねる

それに同調するようにサナギも起きだしてきた


何も知らない相棒に

何も知らない器の少女


このままここに居れば巻き込んでしまうだろう

一は……


自由安価
安価↓1

どこかに匿ってもらう


>>26採用:



一(どこかに匿ってもらう……)

一(だけど、それは匿ってもらった先にまで迷惑を掛けるんじゃないか?)

一(根本的な解決にはならない、それどころか被害を増やすだけなんじゃないか?)

一(だけど僕がここからいなくなれば最悪この二人には迷惑を掛けない)


一(……どうする?匿ってもらうとしたら『あまぎ』位しかあてがないけど…)



1、『あまぎ』に匿ってもらう
2、別の案を考える
3、別の場所に匿ってもらう

安価↓1

むしろ此方から殴り込みをかける


>>29採用:



一(寧ろこちらから殴りこみを掛ける…)

一(危険はあるけど、悪くないかもしれない)

一(どうせ逃げ切れやしない、ならこちらから出向くだけだ)

一(天雲雲雀が求めている物はこの『腕』)

一(力技じゃなくても本部に乗り込める可能性も十分にある)


一(……今すぐに行くか?)


1、誰かと話してから行く
2、直ぐに向かう
3、別の案を考える

安価↓1


>>31採用:2



一(…悠長になんかしていられない。今すぐ行こう)



一「ちょっと仕事の依頼が入った。出かけてくるよ」

紡時「僕も手伝うよ」

一「いや、一人じゃないと意味がないから」


勤めて冷静に言葉を返し、適当に身なりを整えてから自由の会の本部に向かった




作戦

1、『腕』を盾に天雲雲雀と合わせてもらう
2、本部強行突破
3、自由安価

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2


>>34採用:2



一(腕を盾にしても取り押さえられるのが目に見える)

一(……となると、これしかないか。早速役に立つ時が来るなんてね)


ポケットから小さな瓶を取り出し、その中の錠剤を噛んで飲み込む

数分経ち、薬の効果が全身に回っていく

骨が軋むほど筋肉が強くきつく締まっていくのを感じる

感覚が鋭敏になり動体視力が格段に上昇する



一「『超人薬』……効能は1時間も無い。一気に突破する!」


一は大きく足を踏み出し、跳躍してガラス窓を突き破った



イベント判定

1-3  危険
4-9  順調

直下コンマ


コンマ判定:9 順調


警報が鳴り響く

ビル内に不審者侵入の放送が入り、異能者と思わしき人々が集まってくる


一「どっっけ!!!」

超人と同等の身体能力を得た一は壁を蹴り天井を駆け上へと昇る

立ちふさがる人々を一撃で昏倒させていく



一(雲雀の居場所は恐らく最上階)

一(自由の会にはレベル5が居るって話だけど、今のところは会ってないと思う)

一(留守だったりしてくれれば最高なんだけど……)


そう思いながら階段を駆け上る



イベント判定
1-3  危険
4-9  順調

直下コンマ


コンマ判定:2 危険



「そこの不審者、止まりなさい」


階段の踊り場にメイドのような恰好をした女が立っていた



「止まれば撃つ。止まらなければ殺す、どちらか選びなさい」

一「結局撃たれるのね……」


女は拳を突き出し仁王立ちをしている

武器の類ではなく、異能なのだろう

ここは……


1、方向転換、別方向から上を目指す
2、強行突破
3、雲雀と合わせてもらえるように会話を試みる

安価↓1

2


>>41採用:2、強行突破



一(関係ない、こっちは時間制限があるんだ)

一(推し通る!)


一は姿勢を低くし歩みを止めない

女は拳を一に向けた……



コンマ判定
6以上で突破
超人薬 +3
レベル4 -4

直下コンマ


コンマ判定:4-1  



女が一に拳を向けたと同時に一の体が消滅する

女の正面、拳から3mほど先まで直系1mほどの巨大な空洞が出来上がっていた



「しまった…加減を誤った……」

「ま、いいか」


女は死体を持ち、雲雀の元へと報告に向かった




DEAD END



このメイドさんの異能は『拳を向けた先を消滅させる』という物騒極まりない異能です

アンチヒーロールートに行くとどんな人か分かります



それではどこから再開する場所を選んでください


1、>>42
2、>>40
3、>>32
4、そのまま進行して新たに物語を始める

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>48採用:1、>>42から再開



コンマ判定
6以上で突破
超人薬 +3
レベル4 -4

直下コンマ


コンマ判定:3 死亡



再開先を選択してください

1、>>42(ハンデ付)
2、>>40
3、>>32
4、そのまま進行して新たに物語を始める

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>53採用:3、>>32から再開




1、『腕』を盾に天雲雲雀と合わせてもらう
2、本部強行突破
3、自由安価

安価↓1


漸う山場を越えたのでほぼ毎日更新になるかと思われます!

それでは再開です!!


入り口付近に立っていた警備員に話しかける


一「会長に会わせてくれる?」

警備員「何者だ?」

一「天下って言えば分かるでしょ。例のモノを持ってきたって伝えて」

警備員「天雲傘下の方でしたか、これは失礼いたしました。此方にどうぞ」

天下という名を語った途端に態度を変えて中に迎え入れられる


一(忌々しい名前だけど、こういう時は便利だよね)


特に確認も無くエレベーターまで案内される

その先も案内するようだったのでその提案を突っぱね一人で最上階へと向かう

最上階―――『天雲雲雀』の会長室だ



一(……ここまで簡単に進入できると罠かと疑ってしまうな)

そう考えている内にエレベーターは最上階へと到達した

エレベーターを抜けた先は一つの巨大な扉

それ以外には何もない簡素な空間だった


不気味な威圧感を放つ扉を前に息を飲む


一(この先にあの天雲雲雀が………)


会うのはこれで二度目であった

自然と体が震えた

それが怒りか喜びかは分からない


意を決し扉をノックする



雲雀「入りたまえ」



扉の奥からは何時か聞いた声

一は扉を開いた


雲雀「いやはや君は随分大胆な奴だ」

雲雀「話は聞いたよ天下君…いや、便利屋君と言った方が馴染みがあるかね?」


大きな机の前で背を向けて立っていた雲雀が振り向いて笑う

いつか見た壮年の紳士の笑顔

口の端を大きく拉げた威圧感のある、見下されていると感じる不快な笑顔だ



一「久しぶりだね天雲雲雀」

雲雀「久しぶり?今朝がた電話をしたばかりだろう?」

一「………覚えていないならそれでもいいさ」

一「僕は覚えているぞ、自分の名前も家族の名前も」

雲雀「ふむ…生憎私は敵を作りやすい性分なんでね、君のような小さき害虫一人を覚えていられないんだ。すまないね」

雲雀「それで、何を持ってきたというんだ?」

一「これだ」


鞄の中から白い包みを取り出し、布をはぎ取る

その中身は肩口の辺りから切り取られた人間の腕だった


雲雀「……ふむ、目的は?もしや私に譲りに来たというわけでもあるまい」

一「……察しが良いね」


数々の想いが脳内を巡る

この数日の間に色々なことが起きた

色々なことを知り目の当たりにした

天雲雲雀を打倒すると決意を固めた

そして、意図せずしてあの天雲雲雀と相対している


あの日、僕の全てが変わった日からずっと待ち焦がれていた

僕の望みをかなえてくれた天雲雲雀

僕の大切なものを破壊した天雲雲雀


今この男の部屋に護衛らしきものは見当たらない

潜んでいるのか、それとも本当に無警戒なのか分からない

そもそもこの男は、何処までを知っているんだろう

何を願おうとしたのだろう


一「僕は…………」


1、殺す
2、交渉する
3、話をする
4、自由安価

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用


>>69採用:2



それでも最後に思い浮かぶのは紡時の事

何も知らないサナギと紡時

自分の因果で迷惑を掛けている

天雲雲雀を殺したいという欲望よりも、天雲雲雀を知りたいという好奇心よりも強く

あの二人を理不尽に巻き込みたくないと思った



一「…交渉に来た」

一「僕の持っている『神の部品』は半沢を使って得たこれだけだ。返すから、もう僕と僕の周囲の人々に関わらないでほしい」

雲雀「………ほう…その為にここに来たと」

一「そうだよ」

雲雀「………」



感情判定
5以上で……

直下コンマ


コンマ判定:0  クリティカル



雲雀「ふふふ…」


雲雀「はははは……」


雲雀「アーッハッハッハッハッハ!!!」

突然、天雲雲雀が大口を開けて笑い始めた



一「何がおかしい」

雲雀「くふふっ……いや、君は善人なのだなと思うと笑えて来てね」

雲雀「ここまで来ておいて最後には隣人が一番大切ときた。らしくないんじゃないか?」

一「…お前に僕の何が分かる」

雲雀「ふふふ…そうだな、分からなかったからこんなにも愉快なのだ」


そうして再び天雲雲雀は笑い続ける


一「…それで、交渉を受けるのか?」

雲雀「受けよう。ただし、その腕はいらないよ」

一「は?」

雲雀「君の善なる心に免じて腕をくれてやるというのだ。好きに願望器を完成させたまえ」

その予想外すぎる提案に面食らう

上手く行きすぎる以上に、状況が自分に都合がよすぎる方向に動いていっている事に軽い不安を覚えた程だ


雲雀「本当は私の異能で早々にお引き取り願うつもりだったのだがね」

一「アンタの…異能…」

雲雀「私の異能は『反骨』。人に言う事を聞いてもらえないというチンケな異能さ」

雲雀「あ、言ってしまった……。普段は誰にも言わないんだ、だが言いたければ好きに言いふらせ。大口開けて私の異能を公にしろ」

一「ああそうさせて……!?」

それ以上口が開かず困惑する

その姿を見て天雲雲雀がニヤリと笑った


雲雀「とまあこういった異能さ。いい勉強になっただろう?」

一「おかげさまでね……」


愉快そうにニヤつく雲雀の顔を忌々しげに睨みつける



一(異能『反骨』……人に言う事を聞いてもらえない異能)

一(命令されたことを実行できなくする異能か……コイツは一本食わされたね)

一(知っているのに口に出せず、伝えられない……なんともこの男らしい卑劣な異能だ)

一(……僕も人のこと言えないけど)



雲雀「ああそうそう、もう一つ腕が手に入れば全ての『神の部品』が揃うんだったな」

雲雀「シンの元に行くといい、全てが解決するはずさ」

一「……………」

雲雀「どうした?不満そうな顔だな。安心しろ、罠ではないぞ」

一「………都合がよすぎるだろう。疑って当然だ。何故そうまでして僕に手を貸す」

雲雀「なんだそんなツマラナイ事か。仕方がないな、何でも言ってみろ。今の私は気分が良い、何でも答えてやろう」

一「…………」


会話安価
安価↓1

僕をいろいろ苦しめておきながら今更手を貸しといて自分は裏で得をするつもりなのが気に入らない


選択肢追加

1、願望器を完成させてどうするつもりだったか
2、自分に手を貸す理由
3、『進化の欠片』について
4、自由安価

安価↓1

※やってしまった……>>76,78どっちも採用って事で



一「僕をいろいろ苦しめておきながら今更どうして手を貸す」

雲雀「苦しめてきた…に関しては心当たりが全くないな。だが手を貸す理由ならある」

一「ふん、僕を泳がせて自分は得をするつもりなんだろう」

雲雀「ふくく……私はそんな狭い尺度で行動をしていない」


雲雀「もっと大きく大局を見ようではないか」

雲雀「視野を広げれば自ずと道は見えてくる」


雲雀「私の場合は、『私の手で願望器を完成させる必要が無かった』ただそれだけさ」

一「……どういうこと?」

雲雀「無理に縛られる必要はないというだけだ。自由に行こうじゃないか、我々に必要なのは大空に飛び立つ翼!!」

雲雀「誰もが狭い檻の中を世界の全てだと思っている。私はそれを破壊したい」

雲雀「それならば、私が直々に手を加えなくとも達成できるのさ」

一「…………はぁ……サッパリ言っている意味が理解できない。カワサキに以外なら誰でもよかったという事か?」

雲雀「大体その認識で構わんよ」


雲雀「他には何かないか?」

一「…………」



1、無い
2、願望器を完成させてどうするつもりだったか
3、『進化の欠片』について
4、自由安価

安価↓1


>>80採用:1、ない




一「……もういいかな、交渉が成立したならそれ以上願うことは無いし」

雲雀「そうか、ちゃんと私の言った通りにシンの元へと行くんだぞ」

一「…僕はお遣いを任された子供か」

雲雀「ふくく…いい表現だな。的を射ている」

雲雀「君ならきっと私の望み通りの世界にしてくれるだろう」


意味深な言葉を最後に、一は雲雀に背を向け会長室を出た





一(……もう学校始まっている時間か、紡時は学校に行っただろうね)

一(サナギちゃんは『あまぎ』に居るかな)


一(……念を押すようにシンのもとに行けと言われた)

一(罠の可能性は無いだろうと思える)

一(アイツは本当に僕に願望器を使わせる気だ)

一(………でも、最後に言われた言葉は少し気になる)

一(……これからどうしようかな?)



1、行動安価
2、イベント安価

安価↓1

1 シンのとこ行くか


>>84採用:1、シンの元へ行く



一(……結局はこの腕を持っている以上、シンに返さないといけないしな)

一(シンの元へ行くとしよう)

一(……そういえば『進化の欠片』はこの『神の部品』と『器』…サナギとあと『蝶』だったか)

一(これら全部揃えないといけないんだったっけ?)

一(…サナギも連れて行こうか?)



1、連れて行く
2、連れて行かない

安価↓1


>>87採用:2、連れて行かない



一(……あんな危険な場所には連れて行けないな)

一(僕は僕の身を守ることで手いっぱいだ)

一(もしサナギも必要だったらそれはその時に考えよう)


そうして、一は一人で未開発区画のシンの元へと向かった


未開発区画のとある廃ビル

シンから聞き出したいつも居るという場所にやって来た


そこには片腕の無い少年―――シンと、不思議な光を放つ少女が居た


一「その少女は誰…?っていうかなんで片腕が?」

一「雲雀がもう片腕の事は心配しなくていいと言っていたけど、こういうことだったか」

一「しかし…どうして?鶯丸がやったのか?」

少女「あら、シンのお友達?初めましてねハジメ」

思案していた一に馴れ馴れしく少女が話しかけてきた


一「…君は誰?どうして僕の名前を知ってる」

少女「私はアゲハよ。進化の欠片の最後の一つ。…ってあら、サナギを連れてこなかったのね」

一「だからどうして僕の事を知っている!異能か!?」

アゲハ「ああもう大きい声出さないで不快だから。理由なんてどーだっていいじゃない、知ってるだけなんだから」

耳を塞ぎ、迷惑そうにべーっと舌を出す


一(……色々と聞きたいこともあるがここは…)


1、シンに片腕の事を聞く
2、シンに腕を渡す
3、アゲハの事を問いただす
4、自由安価

安価↓1

2


>>90採用:2、シンに腕を渡す


一(……一番大事なのはコレかな)

一はシンに近づき白い布の包みを開く

その中から取り出した人間の腕をシンに手渡した


一「これ、君の腕だよね」

シン「…ど、どうしてこれを?」

一「う~ん……色々あってね」

シン「そうなんだ……あ、えっと…ありがとう一さん」

一「礼はいいよ。それよりこれどうやってくっつけるの?」

シン「それはね…よいしょっと……」


そう言ってシンはまるで人形を組み立てるかのように慣れた手つきで腕をはめ込んだ

肩と肩の接合部は粘土のように簡単に馴染んだ


シン「ほら…ね?」

一「……どういう理屈なの?」

シン「僕は…そう言う体質だから…」

一「異能?それとも別のナニカ?」

シン「多分、異能だと思う……『作られた異能』」

一「作られた異能?」

シン「うん、僕を作ったか……もが」

シンの口がアゲハによって塞がれる


アゲハ「は~いそこまでよ。それ以上は言わなくっていいのよお馬鹿」

シン「ご、ごめん……」

一「…どうして止めたの?知られたら困る事なの?」

アゲハ「そういう事よ。それにハジメにも関係ない事でしょ?もう願望器は完成したんだからとっとと使って終わらせなさい」

一「………」


1、願望器を使う
2、シンに片腕の事を聞く
3、アゲハの事を問いただす
4、自由安価

安価↓1


>>94採用:1、願望器を使う



一「願望器か……使ってもいいけど、どうやって使うの?」

アゲハ「…ハジメ…そんな事も知らないでここに来たの?」

一「悪かったね。知らないから仕方がないじゃない」

アゲハ「はぁ……それじゃあ優しい優しいアゲハさんが教えてあげるわ」

アゲハ「願いなさい。私がどんな世界にでも変えてあげられるから」


一「…はい?」

アゲハ「今しがた完成した『神の部品』は進化の源。言ってしまえば燃料ね」

アゲハ「それを行使するのがこの私、アゲハ様の役目ってわけ」

アゲハ「私が『神の部品』を行使すれば好きに世界を進化させられるわ。どんな世界も望みのままよ」


その話を聞いた事で、一はある疑問が浮かんだ


一「………それじゃあ、サナギ――『器』は何のために存在しているの?」

アゲハ「『器』を使えば自分を変えられる。望みの自分へと進化できるわ」

アゲハ「まあ、今はここに居ないけれど」

一「……願いを叶えた時、君と『器』と『神の部品』はどうなるの?」

アゲハ「私を使えば『神の力』を手にした私が完成する」

アゲハ「『器』を使うなら貴方と『器』は一つになる。アレはもとより空っぽの殻。それに『神の部品』を注ぎ込み、新たな進化した人間を作り出す」

アゲハ「当然、『器』を使えば『器』は消滅する。『神の部品』も一緒にね」

アゲハ「別に情なんていらないのよ?アレもこれもそうなる運命、そうなるためだけに存在している道具なんだから」


     ジブン
アゲハ「人間たちはこうして進化してきたのよ」


そう少女はニヤリと笑う

全てを見透かしたのような嫌な笑いだった


一(……成程ね、天雲雲雀の狙いが分かったかもしれない)

一(アイツは僕がサナギを使わないと踏んだから僕に好きにさせた)

一(アゲハを用いて願いを叶えればその時点で雲雀の願いが完成するんだろうね)

一(そして、腕を返却したことによって『神の部品』が完成してしまった)

一(僕がここで何も願いを叶えなくとも、アゲハちゃんがその力を行使するんだろう)

一(天雲雲雀への嫌がらせをするならサナギを使って願いを叶えるしかないのか)


一(………いや、もし僕の魅了が通じるのならアゲハの行動を抑制できるかもしれない)

一(そうなればあの天雲雲雀の狙い通りにはならない)


一(何でここまで来てアイツの事ばっかり考えてるんだ、どんな願いも叶うんだぞ?)

一(…でも、万能の願望器……か)

一(一度くらいは妄想したことがある気がする)

一(何が欲しいだろう?どんな自分になりたいだろう?どんな世界を望むだろう?)


一(欲しいものは…殆どない)

一(天雲雲雀への執着もいつの間にか薄れていた、今の僕にとっては紡時の方が大事になっている)

一(かつて望んだ世界もすでに現実だ。……全然いい世界とは言えないけど)


一(……今の僕に願いと言っていいほどの願いは無い…)

一(…どうしようか?)



1、願望器を使わない(エピローグへ移行)
2、『器』を使って願望器を行使する(エピローグへ移行)
3、『蝶』に願って願望器を完成させる(エピローグへ移行)
4、自由安価

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用


>>100採用:1


一「………じゃあ、いいや。僕いらない」

アゲハ「は?いいの?何でも叶うのよ?」

一「だって欲しいもの全部手に入れちゃったし、願ってまで手に入れたいものは無いかな」

一「だからさ、君が好きに使いなよ」

アゲハ「…私が言うのも変なんだけど、本当にそれでいいの?」

一「イイよ、別に。どんな世界になったってやる事もやりたいことも変わらないだろうからね」


一「今よりもっと騒がしくなるって言うのならそれはそれで大歓迎さ」


呆気にとられた様に口を開けたアゲハ

次第に口元を歪め腹を抱えて笑い出した

アゲハ「………ぷっククク…アハハハハ!いいわねハジメ、そういう考え私も好きよ!」

一「そういうことだから、じゃあね。アゲハちゃん」


そうして一は遅刻していると知っていながら学校に向かった



※エピローグへ移行します


――――

――――――

―――――――――

――――――――――――


光を感じる

瞼の裏からも感じ取れる強い光

光が僕を照らしている

……朝が来たのだ

昨日はちょっとめんどい仕事をしたからとっても疲れた

……でも、学校に行かなければ

僕は便利屋であると同時に高校生なんだから


僕はゆっくりと体を起こし、目を開いた

この場所は……


紡時「起きたかな、一くん」

一「ん、ふわぁ……はふ……はよう紡時」

紡時「コーヒー淹れたから、早く座りなよ」

一「ふわ~い……」


目を覚ますと、僕の目の前には夕波が居た

昨日は仕事を終えた後、自宅に帰るのが億劫で近くの夕波の家でそのまま寝てしまったのだった

と、言いつつも何時も紡時の部屋で寝泊まりしているのだけれど

トーストとコーヒーにこれでもかと砂糖を振り撒き、朝食を貪る


一「うまうま」

紡時「相変わらずそれ好きだねぇ…」

呆れたように紡時は笑い、食事の皿を片付け始めた


そこまでは僕のいつもの日常

そこに、新たな日常が加わった


サナギ「はむぅ……」

眠たそうに目を擦りながらサナギが起きだしてきた


一「おはようサナギ」

サナギ「ん…はよぉハジメ……」

食器棚を空けて自分用の器を取り出してくる

が、寝起きの為か手を滑らせてそれを取り落してしまう


床に落ちる寸前に紡時は異能で器を掴み、ホッと胸を撫で下ろす

紡時は異能を器用に扱いサナギを座椅子に座らせ、器にコーンフレークと牛乳を注ぎ、自分の身支度を整えることを同時に進行させた



こんな光景も見慣れたものだった

僕と紡時とサナギは、3人で一緒に暮らしていた
    
     フウフ
家族だ夫夫だと揶揄されても仕方のない光景な気がする



紡時が家を出てから15分後、遅刻しないように学校を出る

最近はなんだか普通の学生のように登下校をしていた



いつものようにサナギを『あまぎ』に預けてから少し遠回りをして学校に向かう

そこで予定通りある人物を見つけた


一「おーはよっ♪」

結花「うおぁ!?な、何するんだ!!気持ち悪いから離れろ!!」

後ろから抱き付けば面白いように激しく抵抗してくれる

こんなリアクションをしてくれるから結花ちゃんに絡むのは止められない


一「つれないこと言うなよぅー、僕と君の仲じゃないか!」

結花「ええいクソ!離れろお前!最近はベタベタベタベタとくっついて来て!発情期の猫か!!」

結花に絡んでいると、数分もせずに予想通りの人が通りかかる


梓「あー!また一くん結花ちゃんとイチャイチャしてる!!」

結花「梓は毎回どうしてこのタイミングで現れるんだ!!!」


梓が来るまで練っているんだから当然だ

口には出さないのもお約束だが


一「結花が僕を求めるから…」

梓「何時のまに名前呼びに!?しかも今日は結花からだってぇー!!うらやま…じゃない私と代われコノヤロー!!」

結花「言い直した意味がないだろ!?本音が駄々漏れしてるぞ!!」

結花「お前はお前でいい加減この誰も得しない行為をやめろ!!」

一「僕が楽しんでるからいいの」

結花「梓をからかうのはいいが私に被害を出すからかいは止めろ!」

梓「私はいいんだ!?」

騒がしい二人と共に学校へと向かう


登校している途中、電話が鳴り響く


雲雀「私だ」

電話の主は、最近何かと縁のある人物だった


一「いい加減メールで用件を言う癖をつけませんか?何度着信拒否リストに入れたと思ってるんですか」

雲雀「私はメールが嫌いでね、君はいい加減私の電話番号を着信拒否リストに入れるのをやめ給え。何代目の電話番号だと思っているんだまったく…」

電話先の雲雀は疲れたように息を吐く

最近はこの人の扱いにも慣れてきた


復讐心が消え、改めてこの人物を知ると意外にも隙のある人物であることが分かった

天雲雲雀の妻『天雲飛鳥』と仲良くなってからは、よく愚痴を聞いては弱みを握っている


一「用件は?」

雲雀「依頼だよ」

そうして、天雲雲雀から依頼の内容が伝えられた


一「……了承しました。直ぐに取り掛かります」

雲雀からの依頼を受け、携帯端末をしまう


梓「またお仕事?」

一「うん、今から行ってくる」

結花「堂々とサボり宣言か」

一「こっちが僕の本業だから。学生は副業なの」

梓「私に手伝えることない?」

一「無い」

梓「はう……そうですかい。一くん最近はいっつも一人で仕事をこなしてるよね、紡時君にも手伝ってもらって無いらしいし」

一「まぁね、僕も成長してるってことだよ。案外人間一人で何でもできるからさ」


でも、それでも寂しくないし怖く無い

僕は決して孤独じゃない

紡時みたいに戦える力も無いし、天雲雲雀のように相手を引き込む話術も無い

だが、強くある必要なんてない


自らを偽り、相手を欺けば誰にだって負けやしない



一「それじゃあ行って来る!!」


そうして僕は指定された場所に駆けだした

今日の依頼は――――





『裏と表で一つの顔』 Good END


そう言うわけで一つ目のエンディングでした


やはり初代はどうしても探り探り進んでしまったためか不完全燃焼だったと思います

しかし、人間関係は非常に好みなので次からはサブキャラとして大いに活躍してもらいたいですね


クリア特典として

1、第4ルート『九条の一族』が選択可能
2、中立ルート選択時、『その前』と『その後』が選択可能

これらが追加されました


『九条の一族』は一度ヒーロールートかアンチヒーロールートを通らないと選択できませんのでご了承ください


物語攻略のポイントとしては『コミュを怠らない』です

キャラルートや事件介入ルートに限らず、コミュは非常に大事なので積極的に絡みましょう

それとビビらないことも大事です。どうせ無限残機ですのでね


明日は新キャラ作成から始まります

それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


それではそろそろ再開いたします


キャラ作成ですので3人ほどいらっしゃったら開始します


ではでは開始いたします





ウェルカム、ウェルカム

ようこそいらっしゃいました

まず始めにアナタの性別をお伺いしてもよろしいですか?



1、男性
2、女性

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>126採用:1、男性


アナタは男性なのですね

分かりました

では次に、アナタの体の事を教えてください




身体能力判定

1ほど低く、9ほど高い。0であれば超人

直下コンマ


コンマ判定:2


あまり運動は得意ではないようですね…

もしや体に何か障害でもあるのでしょうか?



それでは次にアナタの異能適性を計らせていただきます



異能レベル判定

1-2 レベル1
3-4 レベル2
5-7 レベル3

8,9  レベル4
0    レベル5

直下コンマ


コンマ判定:2  レベル1



異能適性……1ですか

あまりアナタは異能の適性をお持ちではないのですね

ですが、ご安心ください。異能の価値は異能レベルが全てではございません

どう使うかが全てです




では次に参りましょう

アナタの異能の得意な射程距離を教えてください



射程距離判定

0     零距離
1-2  近距離
3-4  近~中距離
5     中距離
6-7  中~遠距離
8-9  遠距離


直下コンマ


コンマ判定:4  近~中距離



あまり遠くへは作用しない異能のようですね

異能適性の事を考えれば適切とも思えますが……



では、ここまででアナタの設定のベースとなるモノをお聞きしてきました

もし言い間違いがあったのでしたら仰ってください





最安価・再判定対象


1、性別
2、身体能力
3、異能適性
4、射程距離
5、必要ない


安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用(複数可)

2、3


>>145採用:2,3




では、もう一度お聞かせください



直下コンマ:身体能力判定
1ほど低く、9ほど高い。0であれば超人


↓2コンマ:異能レベル判定

1-2 レベル1
3-4 レベル2
5-7 レベル3

8,9  レベル4
0    レベル5


コンマ判定:8  かなり鍛えられている


コンマ判定:8  レベル4




では、以上のように設定を修正しました




次にアナタの異能の事を教えてください

イメージで構いませんよ



異能を構築するワードを書き込んで下さい
安価↓1、2,4の言葉をMIX


魔法だけどうしてもうまく生かせそうにないので最安価とさせてください…申し訳ありません


安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

※近距離射程に気付いていっぱい書き直した…



1、『呪いの炎熱』
呪いをかけた相手を追尾し続ける炎の異能
異能者本体が近いほど炎が巨大になり、離れるほどに小さくなる
呪いの発動条件は自らの血を擦りつけるか、目を合わせる



2、『星の導き』          マジナ
タロットカードの『星』を暗示する呪いのお札の異能
燃やせば『希望』の活路を開き
貼りつければ『絶望』を引き起こす
使用可能枚数は一日に4枚まで



3、『炎星』
星の光を集めて炎を作り上げる異能
星々の光が強いほどチャージ時間が短く、連射が可能
つまり日中であればあるほど強く、日陰や夜に弱い
精密な動作が苦手で後方からの支援には向かない射撃型の異能



こんな感じですかね


安価↓7までで最多得票の異能を採用します


最多得票:3、『炎星(仮)』
※異能名がイマイチ気に入らないのであとで直すと思います



星の光を炎に変換する異能…

日中であればレベル5に引けを取らないほどの過剰火力を望めますね

しかし、弱点も分かりやすく細かな動作も苦手なようですね

分かりやすく前衛向きの異能です



それでは、アナタのお名前を教えてください

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用(日本人名が望ましい)

月宮 星夜(つきみや せいや)


>>175採用:



月宮 星夜(ツキミヤ セイヤ)様ですね


それでは次に、アナタの属する立場を教えてください



1、ヒーロー
2、アンチヒーロー
×、中立
×、九条の血筋

安価↓7までで最多得票のルートを採用


最多得票:2、アンチヒーロー




それでは星夜様の事をお聞かせください

家族の事や好きなもの、嫌いなものや自らに根付いたトラウマや信念、コンプレックスや外見の事

何でも構いませんよ


安価↓4までをMIX


名前:月宮 星夜(ツキミヤ セイヤ)
性別:男性
年齢:14歳


立場:アンチヒーロー
職業:中学生、自由の会会員



身長は162cm
右目が赤く、左目が白いオッドアイの童顔の少年
自信過剰で自意識過剰な不良少年
制服の前のボタンは空けるし、自転車に乗る時はヘルメットも被らない、門限を30分遅れることもしょっちゅうなくらいな不良
自分の異能に絶対の自信を持っているため、異能が即座に使えない夜が苦手でお化けを怖がるという弱点がある
ある歪んだ正義の信念のもとに行動をしている



レベル:4
異能:『炎星』
星の光を集めて炎を作り上げる異能
星々の光が強いほどチャージ時間が短く、連射が可能
つまり日中であればあるほど強く、日陰や夜に弱い
精密な動作が苦手で後方からの支援には向かない射撃型の異能

タイプ:近距離前衛型
射程距離:近~中距離



アナタの人となりはよく分かりました

随分な不良少年のようですね

ご両親も心配している事でしょう



では、貴方がその『正義』を抱くきっかけとなった憧れの人を教えてください


1、トップヒーロー『空色北斗(ソライロ ホクト)』
2、自由の会・会長『天雲雲雀(アマグモ ヒバリ)』
3、父親
4、それ以外(自由安価)

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2


>>201採用:2、天雲雲雀




なるほど、アナタは天雲雲雀に憧れたからこそ自由の会に身を置いているのですね




では、これで最後です

アナタの助けとなる生涯の相棒を教えてください

この人が居るからこそ、どんな仕事でもこなしていられる

そんな人物です



1、相棒一覧の中から、主人公の異能を補う6名選抜の中から選択
2、相棒全ての中から安価で決める

安価↓3の中で最も2桁コンマの数値が高いものを採用


>>203採用:1、選抜6名の中から選出
※ここの安価もう必要ないですかね?




選出してくるので少々お待ちください




御調虹(ミツギ コウ)
性別:女性
年齢:28歳



身長は169cm
肩口で切りそろえられた黒髪と、落ち着いた黒目に縁なし眼鏡が特徴の女性
主人公の事を『君』と呼ぶ仕事仲間
性格は柔和で気さく、感情の起伏が少なく常に落ち着いている
あまり裕福でない家庭で育ったためか、物が捨てられないという悩みがある
年の離れた弟妹がたくさんいる
趣味は読書



レベル:4
異能:『虚構肯定』
その場に存在しないものを存在することにする異能
肯定する存在は形あるナニカでなければならない
生物も肯定できるが複雑な知能を持ちあわせることはできない
新たな存在を肯定するたびに、その前に肯定した存在は消滅する
中~遠距離からの戦闘支援、前衛武器開発、など支援に向いているが前衛も難無く務められる


タイプ:万能型
射程距離:遠近両用


ローザ
性別:男性
年齢:31歳


身長は176cm
金色に染めた上に白のメッシュを掛けたアシンメトリーの髪と、紫色の瞳が印象的な妖しげな色気を持つオカマ
本名は不明
主人公の事を『名前+ちゃん』と呼ぶ謎多き人物
仕事仲間ではないが彼(彼女)のお節介で主人公の仕事を手伝っている
性格は世話焼きで駄目な人を見ると放っておけない
態度に反して精神は非常に冷徹で迷いがない
趣味は主人公の世話を焼くこと



レベル:2
異能:『異界の茨』
この世に実在しない不思議な茨を操る異能
指や刃物で『線』を引いた場所が裂け、その中から茨が出現する
発動タイミングを自在に設定でき、罠のような使い方も可能
中距離からの一方的な前衛戦闘が得意だが、破壊力に乏しい。自分が引き立て役となる戦闘支援に向いている


タイプ:前衛攪乱型
射程距離:中距離


東雲あずな
性別:女性
年齢:18歳



身長は154cm
深く重い色合いの長い黒髪で目を隠した、赤縁眼鏡の暗い印象の少女
主人公の事を『名前+さん』と呼ぶ女子高生
とある事情で仕事に付き合わせている
性格は引っ込み思案でおどおどとした性格
自分に自信が無く、直ぐに謝り相手に媚びる癖がある
趣味はぬいぐるみ作り



レベル:4
異能:『堕天の審判(ジャッジメント・オブ・フォール)』
超高精度な視覚を持つ自由に宙を飛び回る第3の眼球と、眼球から火を噴く異能
第3の眼球は視界を共有しており、遥か天高くから目標を補足する役割と、その眼球が火を噴き敵を焼く
雲を突き抜けるほどの巨大な火柱を発生させ、灰すら残さぬほどに焼き尽くす
第3の眼球を自在に操るために多大な集中力が必須であり、その間は本体は無防備
非常に体力も使うため、一日に3度までしか火柱を発生させられない
第3の眼球を使わなくても、目で見つめた場所を燃やす軽い炎ぐらいならば発生させられる
超長距離固定砲台、前衛も出来なくはないが本人の能力も相まって不向き


タイプ:火力特化必殺型
射程距離:遠距離


朝陽一(アサ ヨウイチ)
性別:男性
年齢:18歳



身長は174cm
暗い赤髪に、緋色の瞳が特徴的な青年
主人公の事を『お前』と呼ぶ男子高校生
ワケあって主人公の仕事を手伝わされている
優柔不断で打算的で臆病な性格であり、そんな自分に苛立ちを覚えている
人並みの正義感を持ってはいるが、今一歩踏み込めない自分の勇気の無さを心の底から嫌っている
良くも悪くも普通の青年
趣味はアニメと漫画観賞



レベル:4
異能:『等価値交換(デビルズウィスパー)』
自分の持つ何かを支払い、その価値に見合う願いを叶える悪魔と弓矢の異能
願い事は光の矢となり、異能の弓を用いて放つことで願いが叶う
異能の発動に関係なく、常に自分の周りを小さな女の悪魔が付きまといからかってくる
悪魔に名前は無く『悪魔』と呼んでいる
その悪魔は自分以外に見ることはできず、相手の意思を読み取れないが自分の意思は読み取られている
悪魔には自意識があり非常に鬱陶しい


タイプ:特殊支援型
射程距離:近~遠距離


愛染夢子(アイゼン ユメコ)
年齢:11歳
性別:女性



身長は140cm
癖のある金髪を左右に振り分け、お人形のような大きな青い瞳が特徴的な少女
主人公の事を『苗字+さん』と呼ぶ仕事仲間
大人っぽく振る舞うどこか冷めた性格で、慇懃無礼
自称『感情が無い』
騒がしい人が嫌い
趣味はお洒落をすること(ゴスロリのような暗い色合いの派手な服を好む)


レベル:3
異能:『光線射出』
光を吸収し、それを解き放つ黒い傘の異能
開いている間に光を吸収し、閉じると解き放つ事が可能になる
光の解放は単純に発光させるだけでなく、熱線として放つことも可能
太陽のような強い光を吸収するほど効果があるが、本人の技量によって日中は力を制御しきれない
月光が最も調整しやすいが、強力な熱線を放つためには充填時間が必要
異能の性質上、前衛もできるはずだが本人の能力のため向いていない


タイプ:後方射撃型
射程距離:遠距離


河内カナエ(カワウチ カナエ)
性別:女性
年齢:17歳



身長は157cm
適当に切られた肩口までの黒髪と、大きめの瞳が特徴的な少女
主人公の事を『相棒』と呼ぶ仕事仲間
明朗闊達で五月蠅いくらいに賑やかな性格
暗殺が好きで夜が大好き
その為、暗殺任務を与えられると一人で出過ぎることも多い
趣味は月光浴



レベル:1
異能:『無音』
物から発せられる音を奪う異能
触れた物に作用し、体から離れて5分までなら異能の効果が残留する
本人の能力も相まって、前衛も後衛も務められる


タイプ:攪乱特化特殊型
射程距離:近距離


少し読む時間とシンキングタイムを取ります


主人公の穴を塞ぐ夜に力を発揮する相棒を選ぶか、更に火力を上乗せさせるか、あえて性格の相性で選ぶか

そんなところですね


五分後くらいに安価を取ります


それでは相棒を決定してください

安価↓7までで最多得票キャラ


最多得票:朝 陽一



これであなたの事を全て聞き終わりました

これでもう大丈夫ですね?

言い間違えていたり言い直したいこともありませんね?


1、無い
2、立場変更
3、設定追加
4、尊敬している人物変更
5、相棒変更

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

5


>>226採用:5



では最安価です

ちょっと枠を増やして安価↓8までで最多得票の相棒を採用します


過半数超えてるので『朝陽一』ですね


それでは今日の更新はここまでです

本編開始は次回の更新とします


ではでは、お付き合いいただきありがとうございました


それではそろそろ再開……といきたかったのですが、少し設定を変更させてください



最安価までして決めた相棒なのですが折角初めてのアンチヒーロールートなので、アンチヒーロー限定の相棒で今回は物語を進めたいと思います

次回からはルート限定の相棒を相棒安価の中に追加させます

ルート限定相棒は言ってしまえば『天雲雲雀』や『空色北斗』のようなそのルートでなければ絶対に仲間になれない人物です

今までの相棒はどちらに転んでもおかしくない中立寄りのキャラでした

次の相棒決定の安価の時には『ルート限定』の相棒を3名、『今までの中立寄りの相棒』3名の中から相棒を選んでもらおうかなと思います



今回はルート限定相棒固定で進めさせてください


それでは相棒一覧です



名前:天ノ川 鷹都(アマノガワ タカト)
性別:男性
年齢:44歳


立場:アンチヒーロー
職業:自由の会最高司令官代理




身長は171cm
白髪交じりの黒髪をポマードでがっちりと固めたオールバックが特徴のパリッとした雰囲気の壮年の紳士
天雲雲雀の従兄に当たる
自由の会で天雲雲雀に次ぐ2番目に権力を持つ………兄の補佐を務める
野心家であり上司である兄を敵視しており、独自の判断で部下に指示を出すことも多い
兄である『天ノ川 鷲(アマノガワ シュウ)』とは実の兄弟ではなく、血は一切繋がっていない
兄を出し抜くという野心は強いが、天雲雲雀には忠誠を誓っており組織を出し抜くつもりはない
紳士的だがどこか冷たさと距離を感じさせる態度を取る
趣味は折り紙




レベル:1
異能:『醜悪の鏡』
自らの姿を相手にとっての『トラウマ』に見せる人物
姿が変わるわけではなく相手にそう見せるというだけ、なので相手をよく知らなければどんな姿になっているのか分からない
一人に対して一日に一度しか効果を発揮できない

タイプ:特殊型
射程距離:近距離


名前:天傘楓子(アマガサ フウコ)
性別:女性
年齢:24歳


立場:アンチヒーロー
職業:天雲傘下特殊護衛部隊『天傘』



身長は164cm
茶髪の前髪ぱっつんで長い三つ編みをしている、冷めた瞳の女性
主人公の事を『アナタ』と呼ぶ仕事仲間
性格は淡白でアリとあらゆる物事に関心が薄い……という性格を装っている
実際は感情の波が激しくよく驚きよく喜びよく悲しむ
それらの感情が顔に出にくいというだけである
実の姉である『天傘楓(アマガサ カエデ)』を尊敬し、その所作を真似ようと努力している
職業上、常にメイド服に身を包んでいる
好きなものは甘い食べ物
趣味はケーキバイキングに行くこと




レベル:3
異能:『空っぽの錠剤(ホワイト)』
錠剤のカプセルの中に何かを収納する異能
異能者の体の一部を収納すれば、その異能を一度だけ使うことができる
一度に収納できる容量は50kg以内
錠剤の数は全部で4つ

タイプ:特殊型
射程距離:零距離


名前:霤 弥津総(アマダレ ヤツフサ)
性別:男性
年齢:21歳


立場:アンチヒーロー
職業:自由の会裏構成員『天陰』




身長は187cm
癖のある深緑色の髪に、濁った深緑色の瞳を持つ深いクマが特徴的な男性
非常に警戒心が強い性格であり、悲観的なモノの捉え方をする
口数は少ないが非常に口が悪く毒舌
元未開発区画の出身であり、天雲雲雀に拾われて現在に至る
しかし、置かれた立場の事もあってか心の底から天雲に忠誠を誓ってはいない
子供が嫌い
趣味はコーヒーを飲むこと




レベル:4
異能:『見えざる穿孔』
モノから目に見えない何かを奪う銃の異能
放たれる弾丸自体に物理的な質量は無く、目に見える映像のような物
弾丸に撃ち抜かれたものは異能者が決めた『ナニカ』を一時間奪われる
一つのモノから奪える者は一つだけであり、もう一度何かを奪えばその前に奪われたものは復元される

タイプ:特殊攪乱型
射程距離:中~遠距離


名前:天犬 鶺鴒(アマイヌ セキレイ)
性別:女性
年齢:31歳


立場:アンチヒーロー
職業:天雲傘下特殊諜報部隊『天犬』隊長




身長は177cm
癖の無い長い黒髪に威圧的なつり眼、顔を斜めに横断する大きな切り傷が特徴的な女性
職人気質であり仕事を疎かにする人間を非常に嫌う
声が小さい人、とろい人、反抗的な態度を取る人間は容赦なく捨てていく
現在『天犬』に所属する人間は彼女しかいない
仕事だけが生きがいだったため、何もない日には無心に体を鍛えるかひたすらに寝ている
たばこや酒といった肉体に害を及ぼすものも嫌い
好きなものが何もないという事に最近気が付いた
趣味は無し(強いて言えば体を鍛えること)




レベル:5
異能:『潜行』
形あるモノに潜り込み操作する異能
人間に潜行すれば知識や記憶を共有し、肉体の操作権を得ることもできる
生物以外に潜行すれば内部を縦横無尽に泳ぎ、形すらも自由に変化させることができる
自らの体の半分以上の大きさの物にしか入り込むことはできない

タイプ:万能型
射程距離:近距離


名前:天傘才(アマガサ サイ)
性別:男性
年齢:24歳

立場:アンチヒーロー
職業:天雲傘下特殊護衛部隊『天傘』



身長は185cm
背中まである黒い長髪を一本に纏め、灰色の瞳の青年
性格は好戦的で神経質、しかしそれを押し隠して爽やかで丁寧な人物像を演じている
気を許した友人にだけ本来の姿を見せる
天雲に絶対の忠誠を誓っており、自らの仕事に命を掛けている
職業上、常に執事服に身を包んでいる
天傘楓とは幼馴染である
好きなものは紅茶
嫌いなものは天雲に敵対する全てのモノ
趣味は坊ちゃんを見守る事



レベル:3
異能:『再現』
一度起こった出来事を再現させる異能
過去を現在に呼び戻し、その場で行わせることができる
自らの記憶の中の出来事でなければ再現できない

タイプ:特殊型
射程距離:近~中距離


名前:トキ(天雲 朱鷺)
性別:女性
年齢:17歳

立場:アンチヒーロー
職業:奴隷




身長は160cm
肩辺りまでの長さの艶のある黒髪を後ろに纏め、意志の強そうな黒い瞳の少女
天雲雲雀と血の繋がった実の娘だが、とある理由によって姓を剥奪された存在
表向きには自由の会の構成員だが、命を度外視した奴隷のような仕事ばかりを請け負わされている
性格は良くも悪くも年相応で普通、人生経験に比例した浅い考え方をする未熟な少女
肉体面も未熟である
自らの立場を憂うモノのせめて居場所を守りたいと必死に生きることだけを考えている
最近は少し心に余裕ができたのか友達が欲しいと考えている
趣味はモノを拾う事



レベル:4
異能:『星の導き』
タロットカードの『星』を暗示する呪いのお札の異能
燃やせば『希望』の活路を開き
貼りつければ『絶望』を引き起こす
使用可能枚数は一日に4枚まで

タイプ:特殊支援型
射程距離:近距離


では読む時間を取ります

五分後くらいに多数決を取ります


中立とそれ以外のルートでは話の進み方が大きく違うのでどうしても限定相棒で話を回してみたかったのです、勝手をお許しください……



それでは多数決の時間です

安価↓7までで最多得票のキャラクターを採用


最多得票:天犬 鶺鴒



ついでに修正した星夜のプロフィール



名前:月宮 星夜(ツキミヤ セイヤ)
性別:男性
年齢:14歳


立場:アンチヒーロー
職業:中学生、自由の会会員



身長は157cm
右目が赤く、左目が白いオッドアイの童顔の少年
自信過剰で自意識過剰な不良少年
制服の前のボタンは空けるし、自転車に乗る時はヘルメットも被らない、門限を30分遅れることもしょっちゅうなくらいな不良
自分の異能に絶対の自信を持っているため、異能が即座に使えない夜が苦手でお化けを怖がるという弱点がある
ある歪んだ正義の信念のもとに行動をしている



レベル:4
異能:『晴天瞬く一番星~魂の怒号~』
星の光を集めて炎を作り上げる異能
星々の光が強いほどチャージ時間が短く、連射が可能
つまり日中であればあるほど強く、日陰や夜に弱い
精密な動作が苦手で後方からの支援には向かない射撃型の異能
異能名は自称

タイプ:近距離前衛型
射程距離:近~中距離


それでは始まります


今日は俺にある指令が下された

一端の構成員から特殊部隊への大抜擢

どうやら奴らも俺の輝きに気が付いたらしい


当然とういえば当然だ、宇宙の中心たる太陽にも等しい俺の才が埋もれている方があり得ないのだからな


「フッ…左目が疼く…!新たなる同朋は俺の共鳴者足り得るのか?」


光を失いし堕とされた白き左目が、これから出会う闇の眷族に待ち焦がれ暴れている

俺は聖なる布によって封印された左目を抑える



「クククッ…そう急くな……眼を合わせれば直に分かるさ」


俺は新たなる職場『天犬』の元へと急いだ


辿り着いた先は本部の地下

埃っぽく、人気を一切感じさせない



「成程な…特殊諜報部隊……と言っていたか、どうやら俺の助けを求めている事だけは確からしい」

「如何にもなみすぼらしさ…俺が輝かせてやろう」



「ん゛んんっ!」


喉の調子を整え、3度深呼吸をしてから扉をノックした


「入れ」


奥から人の声が聞こえた

女の声であった

しかし、それは力強さを感じさせる確かな実力者の響き

俺は目の疼きを必死に抑え込みながら、扉を開いた


扉を開いた瞬間、頭上を何かが通り抜ける


「うおあっ!?」


驚きで思わず素が出てしまう

後ろを振り向けば壁に矢が突き刺さっていた



「チッ……外したか…いや、予定は喉元だった。こいつが小さすぎたな」


扉を開けて正面、ボウガンを構えた恐ろしい顔つきの女が一人、忌々しげに唾を吐く


「ふっ…フフフ……やれやれ、とんだ歓迎方法だな。だがしかし、俺にかかれば避けることなど造作も無い」

「そこの女、お前が俺の上司となる女か?」

「いや違う」

「そうか、俺の名前は月宮…ん!?」

今、予想と正反対の言葉が聞こえたような……


「帰れ、一分も遅刻するようなゴミは私の部下に相応しくない。疾く失せろ」


そう、女…『天犬鶺鴒』は言い放った

これがコイツと俺の初めての出会いであった






鶺鴒「聞こえなかったのかグズ。不愉快だから失せろ。私が三つ数える間に扉を閉めて視界から消えろ」

星夜(な、何だコイツは!?頭がおかしいのか!?)

鶺鴒「3」

星夜(ど、どうするべきだ?一体扉を閉めるべきか)

鶺鴒「2」

星夜(いや、この女は遅刻したことに起こって血が上っているだけだ。仕方がない俺は不良だ、学校の教師に許可を取るのに手間取ったことを伝えるか)

鶺鴒「1」

星夜「よく聞け―――」


鶺鴒「死ね」


女は星夜の言葉を待たず、手に持った何かを投げつけてきた……



コンマ判定
5以上で成功
レベル4 +4
室内 -2

直下コンマ


正確に狙いをつけて投擲された刃物は喉元に突き立てられることは無かった

肌に触れる瞬間、全身を燃え上がらせ刃物を弾き飛ばす


星夜「俺は未だ学び舎に身を置く者。かの場所より脱出せしめるためには閻魔を欺く文書が必要だったのだ」

鶺鴒「分かるように話せ」

星夜「学校の先生から早退の許可をもらうのに時間がかかって遅れた」

危害を加えようとしてきたことにはあえて触れず、口を歪めて余裕を見せた

すると女は俺を認めたのか舌打ちをしながらもそれ以上は何もしてこない

俺はそれを確認し、炎を消して室内に足を踏み入れる


中には女が座る事務用の机と、恐らく来客用と思われる机とソファーだったモノ

机の上には膨大な紙束で埋もれ、物を置く隙間も無い

ソファーは革が裂けて中身がはみ出しており、それを隠すように汚い毛布が掛けられていた


俺は毛布をどけて、自分の座る位置にハンカチを敷いて座った


鶺鴒「………月宮星夜だったか」

紙切れ…俺の履歴書と思われるものを読みながら女が話しかけてくる

星夜「如何にも。俺は『瞳を奪われし者』月宮星夜!今もまだ…左目が闇に喘いでいる…!」

鶺鴒「……厄介払いにガキを寄越したかと思ったが、一応は戦える力があるようだな」

星夜「当然だろう?俺は太陽すら暗む晴天瞬く一番星だからな」

鶺鴒「瞬くだとなんとか生きながらえてることになるだろうが……はぁ……頭に難ありと」


何やら不名誉なことを呟きながら、紙に何かを書き足していた


鶺鴒「私は天犬鶺鴒。お前の上司に当たる。私の命令は絶対だ、覚えておけ」

星夜「ふっ…俺を真に縛れるのは俺のみ。だが、偽りの束縛を享受するのも悪くは無いか…」

鶺鴒「………私達の仕事は分かっているか?私たちは…」

星夜「ああちょっと待て」

鶺鴒「チッ…なんだ?私の言葉を遮ってまでいう事か?」

星夜「ああ、その仕事についてだが」



星夜「俺は夜には力が封じられ思うように戦えない。それと6時が門限だからその時間になれば帰らせてもらう」

鶺鴒「貴様は私を舐めているのか?」


鶺鴒は青筋を立てて怒りの形相を向けたかと思えば、溜息を吐いて机に向かい合った


星夜(あれからというモノ、あの女は何も言わなくなった)

星夜(どうやら俺を言葉で縛ることはできないと感づいたらしい)

星夜(ずっと真剣な顔つきで机と向き合っている)

星夜(執務をしているのだろうな)


星夜は暇になり改めて辺りを見回す



星夜(それにしても汚い部屋だな。唯一綺麗なのは台所くらいか?)

星夜(そういえば他の同胞達の姿が見えないな。潜んでいる…いや、仕事に出ているのか?)

星夜(それにしても暇だ……)


星夜「おい、俺に茶の一つでも出したらどうだ?」

鶺鴒「…………」


鶺鴒は無言で台所を指さす

自分で勝手にしろという事なのだろう


星夜(ふむ………)


1、会話安価
2、行動安価
3、イベント安価

安価↓1

探検してみる


>>281採用:2



星夜は適当に台所の棚を開けて見つけたインスタントコーヒーに蛇口で水を注いだ

マズイコーヒーを啜りながら室内を探索する

地下ゆえに窓は一切なく、空気も重く部屋が片付けられていないこともあってか非常に埃くさい


『天犬』の事務所には廊下に繋がる扉の他にもう二つ扉が存在した

気になって扉を開けば一つは衣裳部屋であった

服飾意外にもいくつもの銃火器などの武器が保管されていた

もう一つの扉を開けばいくつもの筋トレ用の機器が備えられていた


最初の部屋と違ってどちらもそれなりに整備がされ、丁寧に使用されていることが見て取れた



星夜(几帳面なのかそうじゃないのか分からないな)


星夜はもう一杯コーヒーを入れるために部屋に戻った





星夜(そろそろ昼食の時間か)


とぼんやりと考えていると、突然鶺鴒が立ち上がった

部屋を出ていこうとする鶺鴒に声をかける


星夜「何処へ行く?」

鶺鴒「仕事だ」

星夜「ほう!ついに来たか…俺も同行しよう。なぁに、日中の俺は無敵だ」

鶺鴒「お前に何ができる?」

星夜「俺は戦える。お前を守ってやれるぞ」

鶺鴒「…………はぁ…………」

今までで一番感情のこもった重いため息を吐き、鶺鴒は額を抑えながら言う


鶺鴒「ではお前に任務を与えよう」

星夜「何でも言え。俺に出来んことは無い」

鶺鴒「私の邪魔をするな。事務所の守でもしてろ」


そう言い残し鶺鴒は部屋を出ていった


星夜は……


1、仕方がないので部屋に残ることにした
2、ついて行くことにした

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>284採用:1


星夜「やれやれ…俺に居場所を守ってほしいと言うのか…ふっ仕方がないな」


星夜は仕方なく事務所に残ることにした


星夜「…………だが、本当にやる事が無いな」

星夜「俺の輝きを妬むものの気配も無い…」

星夜「…………ああ、暇だ」


辺りを見回せば余計に汚れていることが目につく

先ほどまで鶺鴒が座っていた机の上も物が散乱している状態だ


星夜(……掃除でもしてやるか?)

星夜(………それか、本部の中を見て回るのもいいかもしれないな)


1、自由行動
2、自由イベント

安価↓1

本部巡り


>>288採用:1、本部巡り



星夜は事務所を出て、本部を巡ることにした

地下から上階に上がり1階『エントランスホール』

各階に止まる大きなエレベーターが二つと、会長室に直通の小さなエレベーターが一つ


受付に2名ほど構成員がついている

玄関の前には交代で見張りが立っていた

階段を使って上に上がる


2階は巨大な事務所

所謂下っ端が働く『運営部』と『第一会議室』がある

多くの人々が忙しなく仕事に取り組んでいた


更に上階へと昇った……


イベント判定
5以上で目撃

直下コンマ


コンマ判定:8 目撃



階段で上がれるのは12階まで、最上階は16階

その間にある13~15階は『天雲家』の生活空間だという噂であった

12階まで昇って来た星夜は帰ろうとエレベーターが来るのを待つ


暫くしてエレベーターが到着し扉が開く

中には一人の男児と一人のメイドが居た

メイドは拳を突き出し星夜を警戒する


メイド「名前を名乗りなさい」

星夜「月宮星夜。『天犬』に所属する者だ」

メイド「……そうでしたか。では、参りましょう坊ちゃん」

メイドは男児の手を引き13階に上がる扉の鍵を開いた

星夜はその背中を見送り、エレベーターの扉が閉じそうになるのに気が付き慌てて乗り込んだ



情報判定
5以上であの人物を知っている

直下コンマ


コンマ判定:1



エレベーターで最下層まで降りながら先ほどの人物の事を思い返す


星夜「あのメイド…只者ではなかったな」

星夜「恐らくあの服装は『天傘』だったか…」

星夜「天雲の直近の護衛という話……ならば、この俺を怯ませたのも頷ける」



星夜「ククク……あの者と一度手合わせしたいものよ。この俺の左目も騒いでいるわ」



手を引かれていた男児の事など頭になく、対メイド戦での脳内シミュレートをしていた


夕方



本部内を邪魔しない程度に周りつくし、事務室に戻って来た星夜

鶺鴒は未だに帰ってきてはおらず、探索をしていた間に一度帰って来たという事も無かった



星夜「そろそろ夕方か…17時………門限はあと1時間か」


気の緩みからか口調が普段通りに戻っていることにも気づかずボーっと立てかけられている時計を眺める


星夜「折角新たな部署に配属されたのに今日は何も仕事できなかったな…」

星夜「新人だからまずは信用を手に入れろという事か?」

星夜「………連絡先を聞いておけばよかった。何も言わずに帰るのは少し気が引ける」


星夜「ここは……」



1、書置きを残して帰る
2、不良は門限を守らない。帰って来るまで待つ
3、自由安価

安価↓3までで2桁コンマが最も高いものを採用

2


>>295採用:2



星夜「ま、掟など往々にして破られる定め…か」


両親に『帰りが遅くなります。夕飯は必要ありません』とメールを打ちじっと鶺鴒が帰って来るのを待った

10分、20分……刻々と時間は過ぎ1時間が経過する


星夜「18時…か」

星夜「一体何時に帰って来るんだ?」

星夜「……はぁ…どうせ時間も余ったことだし、綺麗にしてやるか」

星夜「まずはこの汚いゴミどもからだな」


そうして星夜は事務室内の掃除を始めたのであった









星夜「ふぅ………我ながら完璧だな」

積み上げられたゴミを全て異能で焼却し、乱雑に置かれていた資料の束は全て揃えて整理した

毛布を干すだけの時間は無かったので、地下2階の倉庫から新たな毛布を新調した

穴の開いたソファはその取り替えた古い毛布を使い、簡易的に穴を塞いだ

こんな時の為にも星夜はソーイングセットを常に持ち歩いていたのだ


星夜「ツギハギだらけで見てくれが悪いか……明日にでも新しいものを買ってやろう」


ふと時計を見ると22時を指していた


星夜「もうこんな時間か……あ、夕飯食べ忘れた」


そう思い出した星夜は冷蔵庫の中を開ける

冷蔵庫の中には水しか入っていなかった


星夜「なんだこの冷蔵庫は……ふざけてるのか?…やれやれ、食糧の買い足しも必要か…」


星夜はインスタントコーヒーを淹れ、無理やり空腹を誤魔化そうとする

その時、事務室の扉が開かれた


鶺鴒「…んなっ!?」

変わり果てた部屋の様子を見て鶺鴒は驚きの声をあげる


星夜「帰ってくるのが遅いぞ」

鶺鴒「……これはお前がやったのか?」

星夜「それ以外に誰が居る。言われた通りに事務所の守は完璧に勤め上げたぞ」

鶺鴒「…………そう…か」


どこか心ここにあらずと言った様子で、ソファに座り手に持っていたコンビニの袋を机に置く


星夜「それが夕食か?」

鶺鴒「ん!?……ああ…そうだ」

星夜「……さっきから様子が変だな。任務先で何かあったのか?」

鶺鴒「…………気にするな」

そう言いながら、鶺鴒はメモを取り出し何かを書き足していた


星夜は夕飯を食べていないことを伝えると、買ってきていたコンビニ弁当を半分だけ分けてもらった


星夜(今朝と比べると態度が大きく変わっているな)

星夜(………漸く俺の放つ輝きに気が付いたか)

星夜(明日からはコイツも俺を頼るようになるだろうな……ふふっ…仕方がないな)


本日何杯目かもわからないコーヒーを飲みほし部屋を出ようとする

そこでハタとあることに気が付く



星夜「鶺鴒よ」

鶺鴒「なんだ?」

星夜「もしやお前はここで寝泊まりをしているのか?」

鶺鴒「そうだな」

星夜「………成程な…通りで物が多いわけだ」


星夜は先ほどまでの部屋の惨状に納得し、帰ろうとする

が、肩を掴まれ呼び止められてしまった


鶺鴒「『天犬』に入った以上。貴様も此処で生活をしてもらうぞ」

星夜「……………は?」

鶺鴒「我々は情報を扱う部署だぞ?今まで通り外を歩けると思うな」

星夜「い、いや俺には学校もあるし……」

鶺鴒「もうそんなこと気にしなくてもいい。私が先ほどまで外に出ていたのは正式な手続きを踏むためだ」



鶺鴒「両親からは許可を取った。お前は今日から『天犬』だ」


そう言って鶺鴒はあるモノを取り出して突きつける

それは『天犬星夜』の戸籍であった


星夜「な……なな……な…な…!?」

鶺鴒「初めは全く乗り気じゃなかったんだがな、知れば知るほどお前は悪くない人材だと理解できた。それと掃除をしてくれたのはかなり高得点だ、ますます気に入った」

星夜「ま、待て!俺はこんなこと聞いてな――!」

言葉を言いかけ強く肩を掴まれ有無を言わせぬ笑顔で鶺鴒は言った


鶺鴒「ようこそ金持ちの坊主。こっから先にお前は二度と光を浴びることは無い」

鶺鴒「精々お前を売った家族を呪いな」


星夜「そんな………馬鹿…な…!」


その日、『月宮星夜』は死に『天犬星夜』が誕生した


少年の叫びは狭い地下室に悲しく消えていった


※一日目終了


プロフィール更新



名前:天犬 星夜(アマイヌ セイヤ)
性別:男性
年齢:14歳


立場:アンチヒーロー
職業:天雲傘下特殊諜報部隊『天犬』



身長は157cm
右目が赤く、左目が白いオッドアイの童顔の少年
自信過剰で自意識過剰な不良少年
制服の前のボタンは空けるし、自転車に乗る時はヘルメットも被らない、門限を30分遅れることもしょっちゅうなくらいな不良
自分の異能に絶対の自信を持っているため、異能が即座に使えない夜が苦手でお化けを怖がるという弱点がある
ある歪んだ正義の信念のもとに行動をしている
半ば強制的な根回しにより『天犬』に所属することとなる
両親に売られたと聞き事情を鶺鴒を問い詰め、両親は自分を売ったわけではなく売らされたことを理解し一安心した
最近、苦手なものに天犬鶺鴒が追加された


レベル:4
異能:『晴天輝く一番星~魂の怒号~』
星の光を集めて炎を作り上げる異能
星々の光が強いほどチャージ時間が短く、連射が可能
つまり日中であればあるほど強く、日陰や夜に弱い
精密な動作が苦手で後方からの支援には向かない射撃型の異能
異能名は自称

タイプ:近距離前衛型
射程距離:近~中距離




【特殊技能】


『歪んだ正義』
一種の精神異常ともいえる正義感をもつ


『天犬』
自由の会の本部、支部の資料を好きに閲覧できる権利を持つ
支部、及び本部のフリーパスも所持している



今日の更新はここまでです


チョイチョイ星夜君は性格と口調がぶれると思いますがそう言うキャラだと思っていてください


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


それではそろそろ再開します……の前に


設定をどうしても決めかねたのでコンマに任せます


コンマ判定
偶数で独善、奇数で偽善

直下コンマ


コンマ判定:偶数 独善


それでは再開します


幕間 ~発作~



「………………クソ…」

天犬鶺鴒は忌々しげに額を抑える

気だるげに腕時計を確認すれば午前2時、鶺鴒は体を起こし冷蔵庫の扉を開いて水を取り出す


いつもそうだった

こんな気分のいい夜には必ず『発作』が起きる

ソファで寝息をたてる星夜の寝顔をじっと見つめる

年齢よりもさらに幼く見える子供の顔

声変わりすらしてい無い少年は、どこか古めかしい芝居じみた不自然な話し方をしていた事を思い出す


少年の顔を見つめていると再び『発作』が脳内を蝕む


鶺鴒は異能で建物に潜り込み即座に屋上へと飛び出した


弾けそうな心臓を必死で抑え込み、体を抱きしめ震えを止める


「………!……クッ……ハァ…………本当に嫌になる…」


この『発作』の原因も理由も分かっている

だが、自分ではどうしようもない

他人にどうにかできるモノでもない

こうして2時間毎に叩き起こされ、必死で叫び出したい衝動を抑えて気分を落ち着かせるしかない


「………そろそろ戻るか」


20分ほど夜風で体を鎮まらせ、再び異能を使って部屋に戻った

これを何度も繰り返す

永遠に逃れることなどできやしない


私は『レベル5』なのだから






月宮……ではなくなった天犬星夜は目を覚ました

見慣れぬ天井

体の節々が痛んだ

自分が寝ていた場所がボロボロのソファであることが分かり、自らが置かれた状況を思い出した



鶺鴒「起きたか」

星夜「……天犬鶺鴒…」

鶺鴒「そう怖い顔をするな、ほら朝食だ」

そう言って投げられたのはブロックタイプの健康栄養食品とペットボトルの水


星夜「…………ああ…なんと惨めなことか…俺としたことが、こうも容易く足元をすくわれるとはな」

鶺鴒「これが嫌なら手前のお給金で好きなもんでも食うんだな」

星夜「言われずともそうしよう」


星夜はパサついた安っぽいブロックを齧りながら、薬缶に水を入れお湯を沸かし始めた


星夜「……………」

鶺鴒「……………」

星夜「………その…」

鶺鴒「なんだ?」

星夜「……い、いや………」


二人は向かい合ってコーヒーを飲みながら朝食をとっていた

何故か鶺鴒は星夜の正面に立ち、真っ直ぐに顔を見つめている


無言で、ただずっと見ているだけ

どうにもむず痒くなり声を出したが、なんと声をかけていいものか分からなかった


星夜(………昨日の朝とまるで態度が違う。…これがこの女の素なのか?)

星夜(……そういえば俺はこの女の事を何も知らないな、何か聞いてみるか?)



1、会話安価
2、話しかけられる
3、行動安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2


>>317採用:2



鶺鴒「…その包帯はなんなんだ?」

何かを話そうかと考えていたところ、先に話しかけられる


星夜「ッ!?…ククク……良い目の付け所だな。この左目から放たれる尋常ならざる瘴気に気が付くとは、もしやお前も俺と同じ瞳を奪われし者…あ!ちょ、不用意に触るな!!」

鶺鴒「あん?左目が無いのか?そんな事資料にはなかったが……」

星夜「フッ…紙面に載っていないのも無理はない。これは俺が直々に封印し、世間から抹消された情報…表向きはな」

鶺鴒「いいからとっとと見せろ」

星夜「あ!だから勝手に触るな!素人が勝手に触ると瘴気が溢れだし我が闇にあてられるぞ!!」

鶺鴒「だからどうした。闇にあてられてどうなる?瘴気が溢れ出して何が困る?そもそも素人とは何の素人だ?お前はなんのプロなんだ?」

星夜「そ、それはだな…」

鶺鴒「ほい」

一瞬の気の緩みをつかれ、包帯を剥ぎ取られる

その包帯の奥に隠された、白き瞳が外界に触れてしまう


星夜「ぐ…ぐおおおおお!!聖なる光が我が瞳を焼き焦がすぅ!!」

鶺鴒「たかが蛍光灯の光で何を痛がってるんだ。もしかして長い間目を使っていなかったのか?……やれやれ、健康な肉体を無駄に使うな大馬鹿者が」

鶺鴒「どれ、見せてみろ」


腕力で無理やり星夜の腕を剥がし、左目を開かせる


鶺鴒「……白い眼…オッドアイ…か?いや、カラーコンタクトか?それとも病気か?見えてはいるんだよな?」

星夜「あ、あの…その……えっと……」

鶺鴒「なんだ頬を赤らめて、とっとと私の質問に答えろ」

星夜「み、見えています……だから…離して…!」

その妙な変わりように気持ち悪くなり、鶺鴒は星夜の腕を離す

星夜は即座に左目を手で覆い隠す


星夜「……クククク…見てしまったようだな。俺の白の瞳を」

鶺鴒「ああ見た。見たからとっとと答えろ。喋りが遅い奴も嫌いだが、遠回しに言う奴も報告が簡潔に出来ない奴も嫌いだ」

                   スカーレットフィルフレア
星夜「これは俺の瞳に宿りし、『緋色のゆらめき』が奪われた証」

鶺鴒「……………で?」

星夜「俺の右目を見ろ。此方には俺本来の輝きが宿されているだろう」

鶺鴒「…………何らかの理由で左目の色素が薄まったのか?」

星夜「否!奪われたのだ!!」

星夜「俺の輝きに嫉妬していた闇の眷族たちが我が光を奪ったのだ。それ以来我が左目は強者の血を求め、自らの左目に納めるに相応しい共鳴者を探しているのだ」

星夜「俺のこの封印が無ければ、俺の意思を超越して肉体が血を求め彷徨ってしまう。更にはこの左目の瘴気にあてられたものは精神に異常をきたし、狂った獣に成り果てるのだ」

鶺鴒「…………ふ~ん…」

星夜「な、何だその顔は!本当だぞ!本当の事なんだぞ!!」

鶺鴒「ま、一応信じておいてやろう。鏡の世界の都市伝説程度の信憑性だがな」


鶺鴒はもう左目に興味を無くしたのか、コーヒーを一息に飲み干して事務机の書類に目を通し始めた


イベント判定

1-3  夜
4-6  昼
7-9  朝
0    何もなし

直下コンマ


コンマ判定:8  朝



鶺鴒「………よし、行くぞ」

星夜「ん?仕事か?」

鶺鴒「ああ、お前の初任務だ」

星夜「ッ!?フフフ……こんなに早くチャンスが巡ってくるとはな。いいだろう、我が力…解放せん!!」


鶺鴒「今から行う任務の概要を説明する。心して聞けよ」


そうして、鶺鴒の口から任務に関しての概要が伝えられた

今回の任務は『運び屋』と呼ばれる男の抹殺

男の名前は『堂島海(ドウジマ ウミ)』、『念動力』の異能を扱う異能者らしい


鶺鴒「作戦だが、お前は私が指定した場所で待っていろ。御膳立てをしてやるから、確実に堂島を殺せ」

星夜「ふむ…御膳立ての必要などないだろうが、一応従ってやろう」

鶺鴒「…お前はただ素直にハイと言えばいいんだこの馬鹿者。私の命令は絶対だと言っただろう」


鶺鴒「さて、一通り話したが、何か質問や提案はあるか?」

星夜「…………」



1、鶺鴒の身の安全は確保しているのか聞く
2、なぜ堂島を殺さなければならないか聞く
3、それ以外(自由安価)

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3
我々にとって脅威の敵になりそうな人物や味方になりそうな人物がいないか聞く


>>326採用:3


星夜「我々にとって脅威の敵となりえるモノや、味方となってくれそうなものはいないのか?」

鶺鴒「…………それはこの任務と関係がある事か?」

星夜「ある。どんな任務であれ、常に最悪の事態を想定するべきだ。そしてもしその最悪の事態が起きてもいいように味方は多いに越したことは無い」

鶺鴒「はぁ………お前は昨日『天犬』に入ったばかりだから仕方ないとこの場だけは大目に見てやる」

『今回だけだぞ』と強く念押しされ、鶺鴒は語りだす



鶺鴒「敵はこの『天犬』以外の全て。場合によっては天雲傘下の者すらも誅する必要がある」

鶺鴒「だが、そうだな…常に厄介な敵として存在するのは当然『カワサキ』のヒーローだろうな」

鶺鴒「その中でもトップヒーローはもはや災害と言ってもいい、交戦することはそのまま死に直結する」


鶺鴒「次に味方についてだが、これも『天犬』だけが唯一の味方だ。それ以外の人間を一切信用するな」

星夜「その天犬は俺と鶺鴒を含めて何人いるんだ?昨日から他の者達の姿が見当たらないが…」

鶺鴒「私とお前しかいないから当然だろう」

星夜「………我々には敵しかいないという事がよく分かった」

鶺鴒「理解が早いな。他に言うことは無いか、時間の事もあるからあと一つだけだぞ」


1、鶺鴒の身の安全は確保しているのか聞く
2、なぜ堂島を殺さなければならないか聞く
3、それ以外(自由安価)

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用


同コンマなのでコンマ判定
偶数で>>330、奇数で>>331

直下コンマ


コンマ判定:偶数 >>330採用



星夜「堂島を殺さなければいけない理由は何だ?」

鶺鴒「殺せという命令だからだ」

星夜「それでは理由にならない」

鶺鴒「これ以上の理由が必要なのか?」

星夜「必要だ。人の命とは尊いものだ、理由も無くして殺すことなどできない。否、そんな事をしてはいけないのだ」

鶺鴒「はっ…馬鹿馬鹿しい……理由があれば殺してもいいのか?」

星夜「当然だ。死ぬべき理由があるなら殺すべきだ」

鶺鴒「………………」

星夜の言葉に鶺鴒は奇妙な感覚を覚え、言葉を詰まらせる

その鶺鴒の様子を不思議そうに首を傾げて星夜は訊ねる


星夜「それで、どうなんだ?コイツには死ぬべき理由があるのか?」

鶺鴒「……この男は天雲雲雀に害を及ぼした男だ。だから殺す。これに納得できないなら仕事を降りるんだな」

星夜「………」


1、納得する
2、納得できない

安価↓1


>>326採用:1



星夜「そうだったのか、それなら殺さないといけないな」

鶺鴒「……………」

星夜「よし、覚悟は決まった。我らに与えられし試練、疾く超克してやろうぞ!」

鶺鴒「…そうだな。行くか」


鶺鴒は怪訝な顔つきのままそっけない返事だけを返す

どこか不穏なものを感じながら、鶺鴒は衣裳部屋へと着替えに向かった


視点選択

1、星夜
2、鶺鴒

安価↓1


>>339採用:1




星夜「……10時……あれから1時間経ったのか」

星夜は鶺鴒に待つように言われた持ち場で暇を持て余していた

人通りの少ない路地裏の更に入り組んだ奥の空き地

かつてビルでも建設しようとしていたのかかなりの面積の広場

しかし、不法投棄のゴミの山が積み重なり酷い臭いが漂っていた


星夜「……む…」

日が当たっていなければ万全に力を発揮できない星夜は、日陰に立たない事だけを意識して鶺鴒からの連絡を待つ



星夜「もしや何かイレギュラーでも?」

星夜「…………このままただ立っているだけでは駄目なんじゃないか?」

星夜「……いや、不用意に動くのもよくない…か…」



行動安価
1、どうしても鶺鴒の様子が気になる
2、言われた通り静かに待つ
3、地理を確認し、逃走に使われそうな場所を塞いでおく

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用


>>343採用:3  勝率20%加算



星夜「……入り組んだ路地だ、道はいくらでもある。先に塞いでおくか」

そう決め、星夜は異能を使って炎の壁をあらかじめ設置しておくことにした



――――――――――――――!




星夜「ん?」


いくつか道を塞いだとき、何やら不自然な気配を感じ取り辺りを見回す

しかし、何もない

気のせいかと思い直し、再び道を塞ぐ作業に移った時


鶺鴒「来るぞ!備えろ!!」

星夜「ッ!了解だ」


無線機から通信が入り、予め指定されていた方角から予定通り後ろを気にしながら走る男がやって来た

堂島海の写真と姿が一致する



星夜「では、華々しく初陣を飾ろう!!」


星夜は戦闘の構えをとった


※戦闘が開始されます



堂島海の情報判定
1-3  何もなし
4-6  異能看破
7-9  戦闘情報全て看破
0    ???

天犬 +3

直下コンマ


コンマ判定:8+3  戦闘情報看破




堂島海

身体能力:7

レベル:3
異能:『誘引』
ナイフを投げた場所に特定のモノを引き付ける異能
異能のナイフは3本所持しており、破壊された場合は新たに生成できる
逆に言えば回収しなければ新たにナイフを設置できない
一度に引きつけられるものは一つ
重すぎるモノはひきつけられない




初期勝率算出


(4-3)×10=10

初期勝率50+レベル差10+行動ボーナス+20


初期勝率:80%




今回は異能の補正は無く、行動選択の成功で+10%、拮抗で±0%、失敗で-30%で行きたいと思います


星夜(確かモノを引き付ける異能だったか…)

星夜(能力発動の為にはナイフが必要で、ナイフのある場所にモノを引き付ける…と)


星夜は事前に渡された資料にあった堂島の情報を思い返す


星夜(かなり戦闘経験を積んでいるようだが、武術の経験は無い素人の喧嘩殺法)

星夜(体格差はデカいが異能を使わない勝負でも負けない自信がある)

星夜(そして何より……)



星夜「異能を使った俺は無敵だ!!!」


堂島は突然大声で叫ぶ星夜を警戒し、ナイフを取り出した


星夜(来たか…!投げてくるか?)

星夜(ここは………)



1、先手必勝、炎を堂島に向かって放つ
2、後手必勝、相手が動いてから迎撃する
3、背後を警戒し、炎の壁を作っておく

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>349採用:1 失敗 勝率50%


          イグニション
星夜「先手必勝!点火!!」

太陽の光を十分に吸収済みであった星夜は、前方に向けて巨大な火の渦を放つ

だが、堂島はそれを読んでいたように真上に向かってナイフを投げ自らの体を上へと逃がす



星夜「ふん…簡単に終わってもらっても―――!!?」

背中に激痛が走る

痛みの箇所に手を伸ばせば、錆びた鉄釘が深々と突き刺さっていた


星夜(何故だ!?引付られるのはナイフ一つにつき一つ。自分の体を空へと逃がしたならば別のナニカを引き付けることはできない筈じゃ!?)

予想外の事態に困惑する星夜

それを好機と堂島は地面にナイフを投げ、即座に地面に着地する

ニヤリと笑い、再びナイフを構えた



星夜(どういうことだ?情報が間違っていたのか?)

星夜(クソ…ここは…!)



1、防御を固めて様子を探る
2、やけくそに広い範囲を燃やす
3、後手に回り異能を改めて観察する

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>356採用:3 失敗  勝率20%




星夜(落ち着け、冷静になれ星夜。落ち着いて観察するんだ)

星夜(ナイフ一つにつき、一度に一つまで引きつけられる)

星夜(つまりナイフ3本全て使っていれば同時に三つのモノを誘引させられる。これを利用したのかもしれない)


星夜は堂島の動きに細心の注意を払い、ナイフの設置場所を確認する


星夜(手に一つ、上空から降りるときに使ったナイフが地面に一つ。あと一つは…)

海「よそ見するなよ!」

海は声をあげナイフを投げる

後手の対応を心掛けていた星夜は難なくナイフの軌道を読み、それに引きつけられて飛んでくる鉄塊を溶かす…が


星夜「ぐあッ!!?」


今度は左肩に鉄釘が突き刺さる

慌てて右側を確認するがナイフは設置されていなかった


星夜(な、何かがおかしい!)

星夜(どうなっている?クソ…そんな馬鹿な!)


立ち上がり再び迎撃の姿勢をとろうとするが、何かが顔に纏わりつき思わず目を閉じてしまう

星夜(しまっ――!)

星夜が再び目を開いたとき、眼前にはナイフが巨大な瓦礫を引き連れて飛んできていた



エクストラターン
6以上で避けられる
レベル4 +4
負傷   -3
連続失敗-3

直下コンマ


コンマ判定:6-2 失敗 勝率-10% 敗北確定
※特殊イベント発生



星夜(俺としたことが…こんな無様を…!)

敗北を確信しながらもせめてもの抵抗にとナイフに向かって手を伸ばす


「あ~あ~……とんだ期待外れだな」


何処からか声が聞こえた

それと同時に地面から人の形が湧き出してくる

その人は飛んでくるナイフの刃を指で挟み反対に投げ返した

そのナイフに誘引され、瓦礫の塊もまたあらぬ方向に飛んでいく



鶺鴒「情けない。あれだけ有利な状況を作りだしておいてここまでやられるか」

星夜「鶺…鴒……見ていたのか?」

鶺鴒「お前の実力をこの眼で見るための御膳立てだったんでな」

鶺鴒「まあ、予想を遥かに下回る戦いぶりだったがな」



鶺鴒「選手交代だ。ここから先は私が相手をしてやろう」


一丁の銃を構え、鶺鴒はタフに笑った



という所で今日の更新はここまでです

今回のように失敗を続けるとエクストラターンが追加されます。エクストラターンは成功か失敗だけです


戦闘前のボーナスの描写が今回の戦闘において最も重要なファクターでした

エクストラターンの発動にはある条件があります

そして天犬の情報である以上、堂島海の情報に間違いは一つもありません

ここから導き出せる答えは……



次回は鶺鴒さんの戦闘から始まります



それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


そろそろ再開です


………と思ったのですが今日はちょっと更新できそうになくなりました

申し訳ありません


明日に再開します

それではまた


今日こそはちゃんと再開ですよ!!


鶺鴒「私がコイツを始末するのは簡単だが、それではお前の為にならん」

鶺鴒「問題だ。何故お前は堂島の異能にキッチリと対処をしたはずなのに攻撃を受けたのか?」

星夜「…………分からない…分からないから負けた」

鶺鴒「素直なのはいいが、それでは駄目だ。答えは―――――これだッ!!」


鶺鴒は突然星夜に振り返り、拳を振るう

不意に放たれた拳は星夜の顔………の右を通り抜け、そして消えた


鶺鴒の姿が消えたのだ


星夜「ッ!?ど、どこだ鶺鴒?お前の異能か!?」

鶺鴒の姿が目の前で消えたことに驚く星夜

答えがなにかも分かっておらず困惑は深まるばかり


だが、それ以上に


堂島「しまった!気づいてたのか!!」


堂島が今までになく焦りの顔を見せ大声で叫ぶ


堂島「もうこの場はいい!お前だけでも逃げろ!!」

星夜(堂島は何を言っている?この場に仲間でもいるのか?)


不思議に思い周囲を見渡した時、何もない空間から人の形が浮かび上がる

今までに見たことも無い暗い雰囲気の長い前髪の男

その男の姿に堂島の緊迫した雰囲気が少し緩む


堂島「良かった…生きてるか。さっきの女は?」

男「さっきの女ならここに居る」

そう、男は言うが鶺鴒の姿はどこにも見当たらない

男は口元を大きく歪ませ猟奇的な笑みを浮かべる

その姿に堂島は顔を青くする

堂島「ッ!…やられたか……!」


何が起こっているのか分からず、ただ混乱している星夜に長い前髪の男が話しかけた


男「おい!これでお前が負けた理由が分かっただろう!これで分からないとなると、本当にどうしようもないぞ」

星夜「な、何故お前が俺に話しかける?………いや、そうじゃないのか」

星夜「鶺鴒…それがお前の異能なんだな」

鶺鴒「御名答。その調子で答えてもらおうか、お前が負けた理由を」

星夜「………俺が負けた理由…それは…」


戦いの中で不可解な現象が起こっていた理由
安価↓3以内に正解があれば進行。無くても進行します

その男は透明になる異能を持っていてそれで援護していた


>>369正解
※正解の有無で微妙にストーリーが変化していました



星夜「…俺と堂島との戦いは、最初から2対1だった」

星夜「その男が異能で姿を消し援護をしていたのか」

鶺鴒「そう、正解だ」

鶺鴒「『運び屋』は『念動力』と異能を偽り活動していた。だがその実態は、二人で一組の異能者のコンビだったという事だ」

鶺鴒「まったく…私が教えてやった堂島の情報に嘘などない。ならばそれ以外に目を向けるべきだろう」

星夜(……そういえば道を塞いだとき、不自然な気配がした)

星夜(あの時にはすでにこの男が来ていたのだろう。…もっと周りに注意を向けるべきという指摘は尤もだ)


星夜は己の未熟さを恥じ、悔しさに拳を強く握った

正解来たらその時点で止めてほしいです…他に案があるのかずっと考えてたので



鶺鴒「さて、ネタも割れたところで終わらせようか。堂島」

鶺鴒は男の体から抜け出し、手に持つ銃を堂島に向けて放つ

放たれたのは弾丸ではなくアンカー、鶺鴒の持つ銃はワイヤーガンだったのだ


堂島は咄嗟に異能を使い、自らの足元のナイフへとアンカーを誘引する

アンカーは地面に突き刺さった

それと同時に鶺鴒の体が再び消える


堂島はこれ以上の交戦は不利と感じたのか、上空に向かってナイフを投げた

体がナイフに引きつけられ浮き始める……が、地面から生えた人の腕に掴まれる


鶺鴒「いい勘してる。が、遅すぎたな」


地面の中から顔を見せたかと思えば、今度は堂島の肉体に潜るように侵入した

堂島は白目をむき体を激しく痙攣させたのち、全身の力が抜け地面に倒れ伏した


ほんの数十秒ほどの一瞬の出来事だった

>>372
了解です。次からはそうします



鶺鴒は対象を始末し終え、携帯端末でどこかに連絡を取っている

任務達成の報告、もしくは死体の後始末の報告だろう

通話は3分ほどで終わり星夜の方を向く


鶺鴒「任務は終わりだ。帰るぞ」

星夜「……ああ…」


星夜の失態には触れず、ただ簡素にそう伝えた

その言葉に怒りや失望などは無く、気にしていないという事を強く感じさせた

『そういったこともある』と慣れている様子であった

そして、彼女にとっては任務の達成の有無だけが全てであった事もその態度から伝わった

星夜はただ試されていただけだった

居ても居なくても同じと言われているようにも感じ取れた


星夜は前を歩く鶺鴒の背中を見て……



感情判定
1-3  深く反省した
4-6  悔しさに涙をにじませた
7-9  強く憧れた
0     ???

直下コンマ


コンマ判定:8 強く憧れた





事務室で鶺鴒と昼食をとっていた時、気になっていたことを聞いた


星夜「今日の任務のことなんだが」

鶺鴒「なんだ?自分の無様さに少しは謙虚な態度を取る気になったか」

星夜「否、俺はこの経験を経て更なる輝きを手に入れたのでな」

星夜「任務の内容の事だ。『殺し屋の抹殺』が任務だっただろう?」

鶺鴒「まあそうだな」

星夜「これのどこが諜報活動なのだ?」

鶺鴒「私がそちらを全て請け負ったからお前にはそう感じていても仕方がないな」

鶺鴒「いい機会だ。教えておこう、私の異能は『潜行』といってモノに潜り込むことができる異能だ」

鶺鴒「出来ることはいくらでもあるが…まあそこは割愛しよう」

鶺鴒「人間にもぐるとその肉体の支配だけでなく、記憶や記録と言った情報も全て此方が自由に出来る。潜った際にアイツらの情報は全て手に入れたというわけだ」

星夜「成程な……それほどの異能とは、俺と同じくレベル4か?」

鶺鴒「お前より上だ。レベル5……その中では底辺だがな」

星夜「あれほどの強さを見せておきながら底辺とは………まだまだ高き頂があるという事か…!」


星夜はいつか自分もレベル5になることを夢想しながら、カップ麺を啜った



鶺鴒「…………おい」

星夜「ん?なんだ?」

鶺鴒「……気が散るからどっかに行け」


鶺鴒は一仕事を終え、自由な時間が出来たためいつものように体を鍛えていた

その様子を星夜が目を輝かせてじっと見つめていた


星夜「そうもいくまい、俺はもはや影なるモノ」

星夜「不用意に外界の光に身を晒すわけにはいかぬだろう?」

鶺鴒「……確かにそうは言ったが、お前はまだ天犬に入って二日しか経っていない。知名度はゼロだ、襲われる心配も無い」

鶺鴒「だから適当に外に出て来い、端的に言うなら邪魔だからどっか行け」

星夜「むぅ………鶺鴒は外に行けないのか?」

鶺鴒「厄介ごとに巻き込まれる可能性は十分にあるな」

星夜「変装をすればいいのではないか?」

鶺鴒「………………まぁな。その為の衣裳部屋だ」

鶺鴒は眉をギュッと寄せ、迷惑そうな顔をする


鶺鴒「……お前は私と一緒に居たいのか?」

星夜「ああ!!」

鶺鴒「………はぁ………好きにしろ」

星夜「ならば……」



1、行動安価
2、イベント安価

安価↓1

2部屋で鶺鴒の趣向や過去に関わりそうな面白いものを見つける


>>380採用:2



星夜「お前の事を教えてくれ!」

鶺鴒「……私の事だと?」

星夜「趣味趣向や過去の事を知りたいのだ!」

鶺鴒「………趣味か…趣味は無いな。強いて言えば体を鍛えること、趣向……好きなものは何もないな」

鶺鴒「過去…は………10年以上前から『天犬』で隊長をやっているな。それくらいだ」

星夜「……もっとないのか?」

鶺鴒「無いな。つまらんと思うならどっかに行け、面白い話などできないからな」

星夜「そうか……」


星夜はしょんぼりとしながらトレーニングルームを出る

出てすぐに顔をあげ、事務所の中を改めて調べて回った


星夜(何か鶺鴒の事が分かることは無いか……)



コンマ判定
1-3  何もなし
4-6  任務の記録
7-9  意外なもの
0     ???

直下コンマ

ぽい


>>382採用:1 何もなし



一番鶺鴒の身近になる事務机を漁る

机の上にも机の引き出しの中にも大量の資料があるだけであった


星夜(……後ろの本棚にも大量の資料がファイリングされているのにまだこんなに量があるのか)

星夜(何処に何があるという把握ができているならいいが、出来ていないなら整理してやらないとな)

星夜(…………ん?)


机の一番下の引き出しの奥、紙ではない別のナニカが指に触れる


星夜(何が入ってるんだ…?)

確認しようと覗きこんだとき、後ろから首を掴まれる

鶺鴒「私の机を勝手に弄るんじゃねぇ」

丁度、トレーニングをワンセット終えて水を飲みに来ていた鶺鴒に見つかってしまった

鶺鴒に念入りに開けるなと言われ、捜索を断念した



夕方


星夜「今日はもう任務は無いのか?」

鶺鴒「緊急の任務が届かない限りはな」

星夜「そうか……」



星夜は改めて事務所を見回す

本棚には今まで集めてきた情報の資料と、任務に関しての資料ばかりで一冊も本は無い

冷蔵庫の中身も同じ銘柄の水ばかり

他にあるモノと言えば勝手に使うなと言われた衣裳部屋と、ユニットバスだけ

鶺鴒はずっと飽きずに体を鍛え続けている


星夜は暇であった

事務室には何も娯楽が無い



星夜(夕飯もきっとコンビニで適当なものを買いに行かされるだろうな)

星夜(……ううむ、何をしようか?)


1、行動安価
2、イベント安価

安価↓1

どこからか視線を感じる


>>386採用:2




何をしようかを思案していた時、ふと何かの視線を感じた

星夜は気を張り詰めらせ、辺りの様子を探った



イベント判定
1-3  何もなし
4-6  知り合い
7,8   子供
9,0  瞳に魅入られし者

直下コンマ


コンマ判定:8 子供



此方を見つめる気配の先をこっそりと確認すると、その正体は子供であった

星夜(何故子供がこんなところに?)

星夜(いや…あの子供……どこかで見たような)


何とか思い出そうとしている内に、此方の視線に気が付いたのか子供は去って行った


星夜(本部の中に居るという事は本部の人間なんだろう)

星夜(だが、気になるのも事実)

星夜(ここは……)


1、追いかける
2、追いかけない

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>391採用:1、追いかける



子供を追いかけて部屋を出る

追いかけてくる星夜に気付き、子供は駆けだす

子供はエントランスホールに来ると、最上階用の直通のエレベーターに入っていった

それ以上は追いかけられず、星夜はその子供の事を考える


星夜(そうか、どこかで見たと思っていたのは昨日だな)

星夜(『天傘』のメイドと共に居た男児だ)

星夜(最上階への直通エレベーターのパスを持っているという事は、天雲雲雀と繋がりがあるのか?)

星夜(もしや身内…?……だが雲雀の子供となるともう成人しているべきなんじゃないのか?)

星夜(…………孫か?)


結局その少年の正体は分からず、心にもやもやだけが残ってしまった






星夜「せきれーい!」

鶺鴒「トイレ入ってる時に話しかけんな!!」

星夜「ひまだー!!」

鶺鴒「知るか馬鹿!!外でも走って来い!!」


鶺鴒に冷たく突き放され、ボロボロのソファに腰を沈める

暫くして鶺鴒がトイレから出てくる

鶺鴒も星夜も既に風呂に入り、着替えも済ませて寝る体制は万全だった

しかし、まだ午後8時

眠るには早すぎる時間だった


星夜「はぁ……このへやにはなにもない………まんがもげーむもない…」

鶺鴒「なら今からでも実家に取りに行くか?」

星夜「よるはそとにいきたくない……わがかがやきもよるのとばりにのまれれば、じゅうぜんにちからをふるえない…」

鶺鴒「脱力し切った顔しやがって…することが無いならとっとと寝ろ」

星夜「う~ん………」



1、行動安価
2、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2 実力を見たいから同レベルの異能を持ったヒーローを一人倒してこいってさ。できれば生かして連れてくる


>>398採用:2



鶺鴒「そうだ、伝え忘れていたことがあったな」

鶺鴒「お前の実力を確かめるため同じレベルのヒーローを一人倒して連れて来い」

星夜「いまからか?」

鶺鴒「いや、任務や依頼というわけではないからやらなくてもいい。通過儀礼や恒例行事のような物だ」

鶺鴒「一応、伝えたからな」


そういって鶺鴒はソファに横になる

服装はタンクトップに下着のみ

思春期盛りの青少年からすれば非常に目に毒な光景であった

鶺鴒の肉体が逞しく鍛え上げられた筋肉の塊でなければ


鶺鴒はアイマスクをつけ、眠る体勢に入った


星夜「こんなじかんからねるのか?」

鶺鴒「やることもないんでな」

星夜「ふむぅ……」


1、行動安価
2、イベント安価

安価↓1

天犬で実行出来る己の正義を思案する


>>400採用:



星夜(……『天犬』…昨日まではとんでもないところに来たと思っていたが、なんとかやっていけそうだ)

星夜(与えられた労働をこなし、仁義に悖らず、正しきを善しとする)

星夜(大切な人に苦労を掛けず、自分の振る舞いたい様に振る舞い、悪しきを律する)

星夜(自由の会の根底にある、俺の求める正義に変わりはないな)



星夜「ふわぁ……はふ……」

星夜「おれもねるか…」


電気を消し、ソファは開いていないので事務椅子に体を丸めて座り目を閉じた


※二日目終了


プロフィール更新



名前:天犬 星夜(アマイヌ セイヤ)
性別:男性
年齢:14歳


立場:アンチヒーロー
職業:天雲傘下特殊諜報部隊『天犬』



身長は157cm
右目が赤く、左目が白いオッドアイの童顔の少年
自信過剰で自意識過剰な不良少年
制服の前のボタンは空けるし、自転車に乗る時はヘルメットも被らない、門限を30分遅れることもしょっちゅうなくらいな不良
自分の異能に絶対の自信を持っているため、異能が即座に使えない夜が苦手でお化けを怖がるという弱点がある
ある歪んだ正義の信念のもとに行動をしている
半ば強制的な根回しにより『天犬』に所属することとなる
天犬鶺鴒の事が苦手だったが、仕事を迅速にこなす鶺鴒の背中に強い憧れを抱いた
熱さに弱く、風呂に入ると直ぐにのぼせてしまう。風呂から出た後は呂律が怪しくなりボーっとしてしまうという弱点がある




幕間


1、『天犬』という名
2、天犬鶺鴒の眠れない夜
3、白き瞳
4、月宮星夜とその家族

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>404採用:3、白き瞳



僕は自分の眼が好きだった

真っ赤な目

お母さんによく似ていた

カッコイイねと褒められたこともあった

だから好きだった


だけど、ある日それを無くした

鏡を見るとどこにもない

左側にぽっかり白く穴が開く


僕はこわくなってお母さんにその目を見せた

お母さんは驚き、顔を青くした


心配そうに僕の顔を覗き込んでくれた


初めは心配してくれたお母さんが、小さく何かを呟き始める

ぶつぶつぶつと何か言っている

お母さんは僕の目をよく見えるようにと瞼を引っ張ると



僕の目に手を伸ばしてきた



僕はこわくなり、目を閉じて手で覆い隠すとお母さんはいつものお母さんに戻っていた


それからだ

俺の周りがおかしくなってきたのは

誰も、俺の目を褒めてくれなくなった


皆が見ているのはこの白い眼だけ


俺はそっと包帯を巻いた

お前が誰にも見られないように

お前が誰にも取られないように





『皆がお前に奪われないように』





今日の更新はここまでです

すっかり告知が遅れましたが、キャラ募集第二弾を実施したいと思います


【プロフィールテンプレ】


名前:【日本人名が望ましい】
性別:
年齢:

職業:
立場:【ヒーロー、アンチヒーロー、中立の三択】


【設定】
必須項目
身長、容姿の簡単な説明
性格、好みやコンプレックス、考え方など内面の事
趣味

それ以外
人間関係など好きな設定



【異能】
レベル:【1~5の数字】
異能:【異能の名前】
その異能の説明
レベルが低いほどデメリットが大きかったり、強さが分かりにくい異能
発動条件や使用例など

タイプ:【攪乱、支援、前衛、などそれっぽいものでよい】
射程距離:【近、中、遠、零距離など】



【スキル】

異能とは関係の無い人間としての技術
この項目は無くてもよい


第二弾ですし、そんなに来ないと思うのですが期間はどうしましょうかね

本当は今から募集したいところですが、時間が欲しいと思うので


【明日の更新終了】から【明後日の19:30】までとしたいと思います



質問なんかがあればお応えします


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました

すみません誤字ってしまいました。キャラのプロフィールに加えてシナリオで死んでいいかどうかYESNOで書くってことです


>>414
書いても書かなくてもどちらでも構いませんよ
そういう事を気にして投稿するか迷う人もいるでしょうしね
このキャラを書きたい!って言う気持ちが基準なので、殺さないで欲しいと書いているから採用率が下がったりするなんてことは無いです
折角応募したキャラに死んで欲しくないなと思う場合は書けばいいんじゃないでしょうか

っていうかそんなに時間なくてもいいんじゃないかな?
皆考えてくると思うし、前回のキャラも消化しきれてないし


>>417
考えててくれてるかなぁと思いつつ二回目のキャラ募集とかやったことなかったんで加減が分からなかったのです…
次からは時間をあまりとらないと思うので、予め用意してくださっていれば幸いです




それではそろそろ再開します

今日は少し短めです






午前5時半、鶺鴒に起こされる

朝食は食パンとフルーツの缶詰のみ

鶺鴒は朝のランニングに向かうと言い、それについて行ったのだが…



星夜「はぁ…!はぁ…!グッ……はぁ…!」

鶺鴒「たかが12kmだぞ、情けないな」

星夜「……毎日…これをやっているのか?」

鶺鴒「そうだな」


平気な顔で、鶺鴒はシャワーを浴びて濡れた体を拭きながら事務机に座った

星夜はふらつく体を支えながら、シャワーを浴びに向かった



仕事判定
1-3  夜
4-6  昼
7-9  朝
0    何もない

直下コンマ


コンマ判定:9 朝



イベント判定
コンマ判定5以下で……

直下コンマ


コンマ判定:7 晴れ



鶺鴒は新たに届いた書類を読むと、衣裳部屋に向かった


星夜「む!仕事か!」

鶺鴒「ああ」

星夜「新たに我が前に聳える試練は!」

鶺鴒「今日はある場所の監視、有罪が発覚次第制圧だな」

星夜「そうか、俺は何をすればいい!」

鶺鴒「私の指定した場所で待ち伏せ、逃げてくる奴らを全て殲滅しろ。大人数を相手することになる」

星夜「むぅ…またそれか……俺も諜報活動がしたい」

鶺鴒「昨日はそれもできなかったくせによく言う。それにお前の異能は明らかに偵察に向いていない」


文句を垂れる星夜の頭を小突き、鶺鴒は衣裳部屋に入っていった


午前10時頃

星夜は鶺鴒から言われた通りに待ち伏せをしながら鶺鴒からの連絡を待っていた

星夜は鶺鴒から聞いた任務の内容を思い返す



星夜(今回のターゲットは『自由の会の支部』)

星夜(本部から遠く離れたこの支部、その支部長代理という男が何やら裏で謀反の手引きをしているらしい)

星夜(その裏切りが真実であるかどうかを鶺鴒が判断したのち、襲撃が始まる)

星夜(メインターゲットは全て鶺鴒が処理し、俺はその間に逃げて来た者達を一人残らず殲滅する…と)


星夜(確かに鶺鴒の異能は強力無比、しかし多人数を同時となると少し時間がかかる)

星夜(俺の異能であれば逆に得意分野となる…適材適所という事か)


星夜はそわそわとしながら、鶺鴒からの連絡を待った



イベント判定
3以下で……

直下コンマ


コンマ判定:7 異変なし



鶺鴒「対象はクロ。これより殲滅行動を開始する」

星夜「了解」

鶺鴒から通信が入る

それから数秒もせずに人々の叫び声が聞こえてきた

予め道は一本道に封鎖しており、自動的に逃げてきた人間は星夜と遭遇する


星夜「今日こそは失態を晒したりはしない!点火!!」


光を目いっぱい吸収した巨大な炎の塊を前方に放つ

巨大な炎の津波に飲まれ、逃げ出して来た者達は炎に飲まれ死んで逝く

その光景を目にした者達は慌てて元に来た道を引き返しはじめる

星夜はその流れに乗じて防衛ラインを押し上げた……



コンマ判定

1-3  殲滅完了
4-6  用心棒
7-9  レベル4
0     ???

直下コンマ


コンマ判定:6 用心棒


さらに判定

1-3  危険
4-6  互角
7,8  ヒーロー
9,0  キャラ作成

直下コンマ


コンマ判定:5 互角



逃げまどい、怯える人の中から一人の癖っ毛の女が前に出る


女「あ~あ~…どうしてこうなっちゃうんすかねぇ……」

星夜「お前も裏切り者の一人か?」

女「いやぁ…私はただ雇われた守り屋なんすけどねぇ、出来れば逃がしてほしいんすけど…駄目っすか?」

星夜「……ちょっと待て」

星夜は鶺鴒に通信を入れる


星夜「雇われたという守り屋が投降してきた。生かしておくか?」

鶺鴒「殺せ」

星夜「了解」


星夜「駄目だそうだ」

女「そうっすよねぇ~………は~あ…私ってどうしてこうも運が悪いんだか…」

女は気だるげな態度のまま、戦闘の構えをとった


女「死にたくはないんで、押し通らせてもらうっスよ」

星夜「ふははははは!この俺の力に恐れよ!俺こそが世界で最も輝ける男だ!!」


※戦闘が開始されます


と、いう所で終了です

それではこれからが募集時間といたします

予告通り【明日の19:30】までが期限です

バシバシ投下しちゃってください


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました

乙なのです
自由の会はヒーローにしか手を出さないのでなかったのか……欺瞞!


>>432
アマイヌ=サンは実際過激
裏切り者死すべし、慈悲は無い
敵の仲間は敵、故にマモリヤノオンナ=サンも敵、慈悲は無い

名前:蓬来 隆一郎 (ほうらい りゅういちろう)
性別:男性
年齢:53

職業: 警察官
立場:【中立】

【設定】
身長182cm。
髪は白髪の短髪。
冷静沈着で現実主義者。
超人で、異能者や超人による犯罪に長年対応してきたベテラン刑事。
未婚者だが義理の娘が一人いる。
不器用だが情が深く、面倒見がよく、部下から慕われている。
口には出さないが、ヒーローとアンチヒーローの対立を悲しく感じており、自分一人では大したことはできないと自覚しつつも、少しでも異能特区の平穏に寄与したいと思ったのが警察官になった理由。
一方で生活の大半を仕事と睡眠に費やしてしまうため、娘からはよく小言を言われている。
(超人なので睡眠時間が長くなるため致し方ない部分もある。娘も心配の裏返し)
娘の結婚資金としてかなりのお金を貯めているが、目下使われそうにないことを残念に思っている。

趣味
軍艦模型の組立。
昔は喫煙者だったが娘を養子に迎えると同時に禁煙した。

【異能】
レベル:なし(超人)


名前:蓬来 霞(ほうらい かすみ)
性別:女性
年齢:25

職業: 教師
立場:【中立】

【設定】
身長161cm。
髪は黒のサイドテール。
真面目で明るく品行方正、温厚で気配り上手。
更に容姿端麗、努力家の秀才と非の打ち所がない人に思えるが、あまりに真面目に生きてきた故に全く浮いた話がないことを最近気にしている。
霞という名前はカスミソウの「清らかな心」「幸福」という意味を込めて養父より付けられた。
生徒を少しでも良き方向に導ける教師を目指している。

趣味
紅茶、お菓子作り

【異能】
レベル:【5】
異能:【果てなき幻想郷】
自分を中心に不可視の結界を展開。
結界内の状態、使用された異能などを把握できるようになる。
通常時はなんの影響もないが、使用者及び結界内の味方に攻撃を加えられた場合、防衛及び迎撃を行う。
異能による精神攻撃にも対処可能。
異能展開時の防衛、迎撃能力は最高峰であり、迂闊に手を出せば同格のレベル5でさえ打倒できる。
一方、この異能でこちらから攻撃することは不可能。
究極の後の先の能力。
最高範囲は2キロメートル。

タイプ:【防衛、迎撃】
射程距離:【近〜遠距離】

名前:否崎 黒曜(ひざき こくよう)
性別:男
年齢:36

職業:殺人鬼
立場:【中立】


【設定】
身長:202cm 癖のあるロン毛と顎鬚が特徴
性格:理知的で温厚だが、他人の不幸や惨劇を好む根本から歪んだ邪悪な性格
趣味:スプラッター映画鑑賞、(悪意に満ちた)助言

 自分と同じ性根の歪んだ仲間を集めて狂人・外道の互助会のようなものを運営している。サロンのようなもの。
 ヒーローや自由の会から逃れるために、お互いに情報や隠れ家を融通し合っている。
 根本的に外道だが知恵の回る男で、無軌道な犯罪や殺しは行わない、誰かに用心棒として雇われることも多い。
 



【異能】
レベル:【3】
異能:【血機血機電鋸(チキチキシェーンソー)】
 自分の身体をチェーンソーに変え、自由に稼働することができる。
 腕や五指を電鋸化させての戦闘が主戦法、両足をチェーンソーに変えての高速機動も会得している。
 普通のチェーンソーに比べると格別に切れ味が鋭く頑丈。
 殺傷能力だけなら相当高い部類だが使用時の爆音が地味に面倒。


タイプ:【前衛】
射程距離:【零距離など】



【スキル】
逃走術
電子ハック

>>438 誤字りましたごめんなさい、【血機血機電鋸(チキチキチェーンソー)】 です

名前:城ヶ幸宍真(じょうがさきししま)
性別:男
年齢:25

職業:始末屋
立場:ヒーロー

身長185cm黒の短髪右目に傷があり腹に十字架の焼き印をいれている筋肉質な青年
正義感に溢れだれに対しても敬語を使う過去に両親と妹を惨殺されておりそのトラウマから悪人を強く憎んでいる復讐のために始末屋で働くようになり家族を殺した犯人を[ピーーー]もその男は異能者に操られていたことを知り激しく後悔している悪人である自分が生きていくには悪人を[ピーーー]ことと考えるようになカワサキに向かうことを決意する

レベル3(超人)
異能力:精神探知(マインド・スキャナー)
タイプ:遠距離探知型
半径5kmの人間の場所と心の声を聞くことができる特に悪意には強く反応するまた、相手の意識がない状態に限り右手で相手の頭部に触れることで深層心理に潜れる

名前:黒江 恭太郎(くろえ きょうたろう)
性別:48・
年齢:男

職業:体育教師
立場:中立

【設定】
身長 206cm、坊主頭に無精髭、筋骨隆々とした肉体
ジャージを公私にわたって着用。学校の敷地外ではサングラスも
性格 知的かつ豪快。知性的に考え、その範疇で最も豪快な選択を好む
また、生徒を思う心は本物だが、(自身の外見の影響もあって)PTAのオバサマ方は苦手
過去にカワサキと自由の会の抗争に巻き込まれた際、目の前で教え子を亡くしたことを今でも悔いている
趣味 自己鍛練。暇さえあれば心身を鍛えている

それ以外
主人公の通っていた学校の体育教師で、超人
生徒たちからの呼称は「黒江先生」→「クロエちゃん先生」→「クロエちゃん」と親しくなるにつれて変化していく
どうでもいいが、「黒江先生」から「クロエちゃん先生」に変化する際にはアクセントも変わり、外国人女性っぽくなる
カワサキ及び自由の会については、積極的に関わっていくつもりはないが、生徒に危害を加えるのであれば敵対も辞さない
また、生徒や卒業生がそれらに関わることはよく思っておらず、必要なら殴ってでも更正させる覚悟がある
教え子を亡くす以前には小遣い稼ぎと称して便利屋紛いのことをしていたため、カワサキ、自由の会双方の古参とは面識がある
妻は元教え子。教え子に手を出したこと自体にツッコまれると凹むが、好きになっちまったもんは仕方ないだろ、と言うのが本人の言い分
反抗期の娘と、突然学校に来なくなった主人公が最近の気がかり

【異能】
なし(超人)

【スキル】
『歴戦の勇士』
全盛期からすると身体能力に陰りは見えるものの、それを補って余りある戦闘経験の持ち主

>>441
性別と年齢が逆になってますねすみません
性別:男
年齢:48
です

名前:怪盗メテオ 本名 花奏 琉希(かなで るき)
性別: 男
年齢: 15

職業: 怪盗(普段は高校生タレント)
立場:中立


【設定】
身長165センチ 金色の髪で青い目のハーフ。見た目は美少年でテレビのバラエティや雑誌の読者モデルなどで活躍中。
性格は面白いことが大好きでスリルとロマンが本気で好き。テレビでは持ち前のトーク力とハニカミ笑顔で大人気。
表向きは人気の高校生タレントだけれど裏では怪盗として活躍中。
ネットの秘密のサイトに依頼が来ると怪盗となって真実を盗む。カワサキや自由の会で被害を受けたという依頼があったり、怪しい行動があるから調べて欲しいみたいな依頼があったら持ち前の行動力で証拠やら資料やらを盗む。本気でヤバそうな計画なら自らの手で阻止することも。依頼によってはヒーローの味方になったりアンチヒーローの味方になったりする。
芸能界で生きてるため、芸能人目当てで近づく人はいても自分のことを思ってくれる人がいないので真の友達も探している。

趣味 スリルとロマン探し

それ以外
好きな女の子のタイプは明るくてスリルを味わえる相手



【異能】
レベル:【2】
異能:【幻惑の時間】
その異能の説明
相手に幻覚をみせたり頭を混乱させたりする(違うキャラを自分だと思わせて追わせたり、味方を敵だと思い込ませたり)
どんな強い相手でも確実に狙った効果があらわれる代わりに最低1分から長くて1時間しか効果がない。平均30分

タイプ:【錯乱】

射程距離:【遠距離】



【スキル】
怪盗道具作り(ハンググライダーや早く走れるローラーブーツや変声機など)

名前:時雨 朧 (しぐれ おぼろ)
性別: 男
年齢: 32

職業: 引っ越し業者
立場:【アンチヒーロー】


【設定】
必須項目
身長185cm 白と黒のメッシュの髪色
性格 極度の面倒くさがり屋、与えられた仕事は少しでも長く休むため素早く遂行する
趣味 ぼーっとすること





【異能】
レベル:【4】
異能:【時空転送】 (ワームホール)
その異能の説明
自分が一度行ったことがある場所に物体などを移動させる事ができる
発動条件や使用例など
自分の指で中空に四角を書く事によって目的地と繋げる 宇宙空間に繋げ相手を宇宙に放り出すなど
タイプ:【支援】
射程距離:【近〜】



【スキル】
無類の女好き、女性に頼みごとをすると大体断れない

名前:原崎治 (はらさき おさむ)
性別:男
年齢:35

職業:本業はカワサキのセキュリティ顧問だが、支援や戦闘もこなす
立場:【ヒーロー】


【設定】
身長181cm。ミディアムののオールバックでややでこが禿げて広い。金属フレームの一般的なメガネをかけている。痩せているが体力はそこそこある
自分が歴史に名を残すことを考えている自己実現意識の高い男だが、手段を選ばない面がある
普段は冷静だが自分の技能を活かせる瞬間はハイテンションでよく笑う
外部支援こそ本業だが実際に現地に行かないと解らないことも重要視し、戦いの場に武装したうえで現れることも多い
趣味はインターネットサーフィンで、体を鍛えたり寝たりしながら異能を生かして常にネットサーフィンを楽しむ


【異能】
レベル:【2】
異能:【サイバーブレイン】
脳が直接インターネットに接続していて、戦闘中だろうと道具が無かろうとノータイムで情報収集ができる
インターネット上に記憶領域を確保しており、必要な情報は保管しており忘れたりすることはない
インターネットに接続した端末にハッキングを行うことも可能だが、これは能力によるものではなく、彼のハッキング技量によるものなのでレベルは2
世界を股にかけるような大きなハッキングはできないが、敵の組織のサーバに入って情報を書き換えたり携帯電話に音声や映像を流したりと活用可能
タイプ:【支援】
射程距離:【世界】


【スキル】
インターネットサーフィンをして得た知識のおかげであらゆる方面に詳しい

名前:浪川曽松(なみかわそまつ)
性別:男
年齢:18
立場:中立
身長165cmの小太りの男で気が強くかなり嫌みな性格だが人とコミュニケーションをとるのが苦手で他人任せなところがあり自身の能力であるピッグタッグにしょっちゅう馬鹿にされている

趣味:食べることとなかなか完成しないジグソーパズル

レベル?

異能:豚魔神ピッグタッグ

赤いTシャツを着た豚の精霊(?)を召喚することができる気分次第で望んだ物を出してくれるが曽松がピッグタッグの要求に応えなければならない性格が悪く無類の女好きで美人の言うことは何でも聞く最近の趣味は曽松の痴態や泣き顔を写メすること

名前:浪川曽松(なみかわそまつ)
性別:男
年齢:18
立場:中立
身長165cmの小太りの男で金に汚い上に気が強くかなり嫌みな性格だが人とコミュニケーションをとるのが苦手で他人任せなところがあり自身の能力であるピッグタッグにしょっちゅう馬鹿にされている

趣味:食べることとなかなか完成しないジグソーパズル

レベル?

異能:豚魔神ピッグタッグ

赤いTシャツを着た豚の精霊(?)を召喚することができる気分次第で望んだ物を出してくれるが曽松がピッグタッグの要求に応えなければならない性格が悪く無類の女好きで美人の言うことは何でも聞く最近の趣味は曽松の痴態や泣き顔を写メすること

名前:浪川曽松(なみかわそまつ)
性別:男
年齢:18
立場:中立
身長165cmの小太りの男で金に汚い上に気が強くかなり嫌みな性格だが人とコミュニケーションをとるのが苦手で他人任せなところがあり自身の能力であるピッグタッグにしょっちゅう馬鹿にされている

趣味:食べることとなかなか完成しないジグソーパズル

レベル?

異能:豚魔神ピッグタッグ

赤いTシャツを着た豚の精霊(?)を召喚することができる気分次第で望んだ物を出してくれるが曽松がピッグタッグの要求に応えなければならない性格が悪く無類の女好きで美人の言うことは何でも聞く最近の趣味は曽松の痴態や泣き顔を写メすること

連投すません

名前:天犬 冬樹(あまいぬ ふゆき)
性別: 男
年齢: 14

職業: 天犬
立場:アンチヒーロー


【設定】
身長156センチで天然茶髪でくせ毛の可愛い顔
臆病で泣き虫だけれど友情に熱くなるタイプ。気がつけば親からも引き剥がされて天犬として過ごすように命じられてどうすれば良いかもわからず家族とも離ればれで悲しんでいたら同学年の星夜と出会い少しづつ打ち解ける。星夜は変なキャラだけれどもいくら変なことを言われようと自分を閉じ込めてた暗い闇に照らす同学年の仲間という光だから星夜には同じ境遇もあり友情を感じている。オッドアイのことも気にしない。自分も幼い頃泣きホクロは泣き虫の証だって虐められてコンプレックスがあるため星夜の気持ちがわかるから。
頭が良く機転が聞くため比較的脳筋の星夜にアドバイスや意見を言ったりする。また能力も言動もあざといので基本戦闘ではなくサポートand敵の情報収集担当
趣味 人形作り

それ以外
星夜と天犬として出会い仲間意識や友情を感じる


【異能】
レベル:【4】
異能:【天使衣装(エンジェルフォーム)】
その異能の説明
背中に羽が生えて空を飛ぶことが出来る。またピンクの光線を放ち当たると敵の戦う意思が一時的に消える。また黄色の光線を放ち当たると相手が麻痺して動けなくなる。
更に青い光線を放ち当たると相手は過去の罪や隠し事を懺悔するようになる。緑の光線を放ち当たると少しだが治癒能力がある。
最後にキューピッドの矢を2人に人間に当てると当たって2人は性別や険悪関係なしに一時的に愛し合う
普段暴走しがちな星夜をピンクの光線で落ち着かせて冷静にさせたりにも使う

タイプ:【支援】
射程距離:【遠距離】



【スキル】
エンジェルスマイル
守ってあげたくなるような可愛さがある。そんなにレベルが高くない人なら特別だよ的な軽い感じで内緒話を教えてくれたりする

名前:【鎖城 綾歌】 (さじょう あやか)
性別: 女
年齢: 22

職業: 美人局
立場:【アンチヒーロー】


【設定】
必須項目
身長 160cm 真紅の髪に燃えるような紅い目をしている
性格 縛られるのが好きな変態でかわいいもの好き勝気で高慢
趣味 人を縛る事

それ以外
縛るのも好きだが縛られるのも好きで常に小さい鎖で胸を強調するようにしている



【異能】
レベル:【3】
異能:【愛の鎖】 (チェイン・グラッツェ)
異能の説明
敵意に反応して縛る力が変わる、ある程度は能力者も操作出来る
発動条件や使用例など
相手を捉えたり拷問したり
タイプ:【支援】
射程距離:【零〜中】



【スキル】
ハニートラップ

名前:内ノ丞 克彦(うちのじょう かつひこ)
性別:男
年齢:40

職業:カワサキ所属の諜報・密偵担当
立場:【ヒーロー】


【設定】
身長174cm。ややパーマがかったショートのオールバックで仕事外ではスーツが多い。やせて彫りが深くいかつい顔だが眼は優しそう
数年前は暴力団で実働部隊のリーダーをしていたが、組織がカワサキに壊滅させられた際、能力の高さと性格が冷静でそこまで悪くないことを買われてスカウトされた
スカウトに乗らなければムショ行き確定で、給料も弾まれるのを確認ししぶしぶカワサキに入ったが、最近は上司に影響されたのか考えが変わってきている
妻と子供がいる。子供は星夜と同年代。しかし仕事のため他の女性と付き合うことも結構ある。よく行きつけのバーに通っている。酒は強い
危険な仕事に身を置いているのであまり子供に感情移入されないよう冷たく当たっている。妻はそれらを理解したうえでしっかり子供を育てている


【異能】
レベル:【1】
異能:【重複保管】
タイプ:【支援】
射程距離:【零距離】
自分の体に空間を重複させて、物をしまうことか出来る。自分の体を入れ物のように考えて、体の形から考えてはみ出してしまう分はしまえない
動物や味方以外の人間など動いて抵抗する物もしまえない。取り出す時も体のしまった場所にしっかり触れないと取り出せない

【スキル】
スパイ活動もでき、隠密行動も得意
異能は直接関係しないが銃器やナイフを使った戦闘も得意


名前:神崎 他月(かんざき たづき)
性別: 男
年齢: 17

職業: 高校生
立場:ヒーロー


【設定】
身長174センチ。緑色の髪の毛に透き通るような黄緑色の瞳をしている。ハーフなのだろうか?それも謎
ぼーとしていてなんか不思議な感じが漂う天然さん。話すことも言動も少しずれているような感覚で仲間からよくわからない扱いをされるけれど敵も彼の行動を全く読めなくて情報も謎という点ではある意味最強。
相手の確信をつくようなことを良く言い相手の動揺を誘う。天然なようで鋭い発言が多いため食えない者扱いを仲間内でも行われている。ヒーロー内では能力や実力的にも読めない性格的にも比較的最強の部類に入るらしい。自分のことを話さないのでヒーローに入ったいきさつは謎だが、ヒーローだろうがアンチヒーローだろうが中立だろうが悪いことをした人には叱る。決してとどめを刺さない甘ちゃんなところもあるが、彼は真の意味でのヒーローアンチヒーロー中立の共存を無謀ながら狙っているのではないかという疑惑が部下の間である。
仲間思いで自分が大切に思っている人を傷つけたら容赦はない。勿論とどめは刺さないが。
死者を出さず説得で極力解決したいという無謀な思想を持っているがそういう平和な所も彼の優しさの一つで彼の目指すヒーローなのかもしれない。
趣味 動物とたわむれるのが好き

それ以外
不思議くん扱いされるが仲間だと思ってる人には全力で優しい。敵でも説得を試みるためいつのまにか友情が生まれてる可能性が高い。

【異能】
レベル:【4】
異能:水中の幻想(ウィーターイリュージョン)
その異能の説明
多くの水の泡を操ったり他月本人が水中でも息が出来るようになる。バブルをぶつけて攻撃したり、泡の盾で身を守る。更に本気になるとバブルを敵の顔に当てて呼吸困難を狙う気絶したり他月本人を攻撃すると消える。最も怒ると敵を水で作った大きな水槽の中に閉じ込めてその中にはなぜか本物のサメやクジラがいて襲わせる。サメやクジラを倒すと水槽から開放される。


タイプ:【前衛】
射程距離:【中距離】



【スキル】
不思議くん
全く考えてることが読めない。精神力が強いのか、心を読むとか精神攻撃や魅了などが一切通じない。たんなる精神攻撃や魅了を気にしないマイペースなのか謎である

そういえば特殊部隊は必ず姓に部隊名が入るのか…前に書いたキャラが採用されないのが確定してしまった
未出の設定とバッティングしないようにするのは無理にしても、既出の設定はちゃんと読んどかないとな


ちょいと期間が開いちまいましたが再開です!!


星夜(この前のような失態はしない…!)

星夜はまず背後に巨大な炎の壁を張る

その壁を背に、様子見で炎を守り屋に向かって放った


女「ほぇ…分かりやすくって良い異能っすね」

女「ちょっと借りるっスよ!!」

女は何処からともなく取り出した黒い皮手袋をはめた右手で、炎の波を殴る

殴られたと同時に、炎が真っ直ぐ跳ね返される


星夜(これがこの女の異能か?)

星夜は自らに跳ね返ってくる炎に焦ることなくその身で受ける

自らの異能で自分の体は燃えないからだ


女「む…?…あんな巨大な炎、上手く壁でもはったんスかね…?」

女は小首を傾げながら、白い手袋を左手に嵌めた

女「次こそはうまくやるっすよ!打ってこーい!!」

あからさまに女は星夜からの攻撃を誘う


星夜(………これは…どっちなんだ?)

星夜(異能を使う事を誘っているのか、それともそう思わせて異能を使う事を躊躇わせるのが狙いなのか…)

星夜(あの女の異能、まだ正確には分かっていないが手袋の異能だ)

星夜(炎が跳ね返されたが、風は感じなかった。風の異能ではない筈、方向の変化…いや異能の反射?)

星夜(ここは……)



1、女を無視して周りの人間を始末する
2、誘いに乗って炎を放つ
3、誘いに乗らず、肉弾戦に持ち込む

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>469採用:1 成功  勝率60%


星夜「……先にこっちを片付ける!」

炎の球を女の後ろに隠れていた人々に向かって連射する

女「ちょお!あ!卑怯っすよ!!」

女は庇うように炎の球に向かっていく

黒い手袋で炎の球を殴ると、その方向に向かって炎が向きを変える

左手の白い手袋が炎の球に触れると、炎の球がかき消された


星夜はその様子を観察し、その炎の球に対応している内に反対方向に居る人々を焼きつくした

断末魔の叫びが焼かれ、灰となり散る


女「こっの!外道!悪魔!人でなし―!!」

星夜「裏切り者に与える慈悲などない!今、この俺の前に立った時から結末は灰に消える獄炎だけだ!!」

女「なんて酷い野郎なんスか!みなさーん!私の真後ろに固まって下さーい!!そうじゃないと守り切れないっす!!」


女の指示に従い人々は女の真後ろに隠れる

女は星夜から目を離さず、手袋を嵌めた両手を構える


星夜(ついさっきの防衛行動で、相手の異能の事が分かって来た)

星夜(左手の黒い手袋が方向の変更、右手の白い手袋が異能を掻き消す効果がある)

星夜(防御に向いた異能だ。此方から攻めるとなると、少し工夫を加えなければな……)

星夜(どうするか…?)



1、光を吸収し、必殺技の準備をする
2、敢えて何もせず、相手が動くのを待つ
3、左右に炎の波を放ち、それを囮として前方に突撃を掛ける

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>473採用:3  成功  勝率70%


女「さあ、どっからでもかかってくるっス!蟻の子一匹通させやしないっすよ!!」

星夜「そうか……ならば!見事超えて見せよ!!」

星夜は大きく両腕を広げ、全身から炎を迸らせる

星夜「奔れ炎!!」

蛇のようにうねりながら、大きく弧を描き炎が女の後ろの人々に向かって収束する

先ほど人々を焼き尽くした炎の波よりは小さい、しかしそれとは比べ物にならないほどの速度で向かっていく


女「また護衛対象をッ!」


女は炎に気を取られ、星夜から視線を外してしまう

その隙を逃さず体から炎を噴き、一気に加速して女の目前まで迫る


女「うげっ!?」

星夜「コイツで終わりだ…!」


星夜は女の腹に両手を添え、炎を解き放った……!



コンマ判定
3以下で……

直下コンマ


コンマ判定:5  成功
※特殊イベント発生



星夜の掌から噴き出した炎が、左右から襲い来る炎の波と共に前面を燃やし尽くす

轟々と燃える、炎の雄たけびと断末魔の叫びが心地よく混ざり合う


星夜「ふっ……これで、鶺鴒も俺を……あ!」

星夜はまだ建物の中に鶺鴒が居ることを思い出し、慌てて炎を消す

その、炎の中からふたつの人影が浮かび上がった


女「もうもうもう!来るの遅過ぎっすよぉ……死ぬかと思ったッス…」

一人は仕留めたと思っていた守り屋の女

「いやぁ、はっはっはっ…ちょっと用が長引いてな」

もう一人は着流しに下駄、片眼鏡をかけた見ず知らずの男だった


星夜(この男…何時の間に…?)

星夜(どうする…二対一では分が悪いだろう……)

星夜(あの女を助け出したことを考えて、十中八九異能者だろう)

星夜(鶺鴒に伝えるか?)

星夜は男の存在に困惑し、どういった対策を取るべきか迷っていた

だがしかし、その相手の方から声をかけてきた


男「いやはや、うちの可愛い部下が迷惑を掛けたな」

男「護衛対象も居なくなったことだし、帰らさせてもらうよ」



男「さよなら…………月宮少年」



星夜「な!待て!!」

男は最後に意味深な言葉を残し、その場から姿を消した


星夜「…どうして…俺の名前を…?」

その男の存在に、星夜の困惑は深まるばかりであった



※戦闘終了



それから数分もせず、鶺鴒が星夜の前に顔を出す

鶺鴒「こっちは無事終わった。そっちはどうだった?」

星夜「ああ…裏切り者は無事に粛清……したのだが…」


星夜は先ほど逃がした守り屋の女と謎の男についてを話した



鶺鴒「着流しの男……少し体を借りる」

星夜「どういうこ…うおっ!?」

鶺鴒が星夜の体に触れると、鶺鴒の体が星夜の中に潜り込む

星夜は体から感覚がなくなり、手足は痺れて上手く動けなくなる

体の中を弄られる奇妙な感覚だけが全身を巡り、軽い眩暈を覚えた


鶺鴒は星夜の体にもぐり、記憶を見てその男の姿を確認していたのだ


鶺鴒「……………」

額に汗をかき、沈んだ顔をした鶺鴒が星夜の体から飛び出す


星夜「うっぷ……どうだった、心当たりはあったか?」

鶺鴒「ああ、あの男は『秦 織目』。第5位に名を連ねるトップヒーローだ」

星夜「秦…織目……あの男が……男…だと?」


『秦 織目(ハタ オリメ)』

星夜もその名前を知っていた

他のトップヒーローと違い、二つ名や通称を持たない異色のトップヒーロー

決して世に顔を出すことは無く、活躍による名だけが世間に知れ渡っている

多くの謎を抱えたヒーロー、だがしかし星夜は不思議に思っていた

秦織目の数少ない情報として、女性だという目撃証言しか存在していないことだ


星夜「……む…むむ…むむむ?アレが秦織目なのか?」

鶺鴒「ああ」

星夜「男だったのか……」

鶺鴒「そこよりももっと注目すべきことがあるだろう」

星夜「………何故、そのトップヒーローの部下が自由の会の支部の用心棒をやっていたのか…か?」

鶺鴒「そう、それだ。……秦が裏で手を引いていたのか?…だが、そんな情報は…」


ぶつぶつと何かを呟く鶺鴒

考え込むように腕組をして5分ほど、鶺鴒は顔をあげ本部に任務完了の通信をいれた


鶺鴒「一先ず、この場は帰るぞ。後始末をすれば何かしら情報が得られるかもしれないからな」

星夜「分かった。では、帰還しよう」

鶺鴒「その前に…だ」

鶺鴒が帰ろうとした星夜の腕を掴む


鶺鴒「お前の左目、もう一度見せろ」

星夜「なっ!馬鹿をいうな!一度封印を解けば、お前とて正気で居られるか分からない!」

鶺鴒「いいから見せろ」

星夜「い、嫌だ!!」

鶺鴒「…………ふん!」

この前のように鶺鴒が強引に星夜の包帯を取ろうとする

星夜「触らないで!!」

星夜は左目を発火させ、鶺鴒の手を引かせる

獣のように猛った息を吐き、鶺鴒を睨む


星夜「……本当に…危険なんだ……嘘ではない」

鶺鴒「…………大丈夫だ。私を信じろ」

星夜「し、しかし!」

鶺鴒「…………大丈夫。大丈夫だから、私は変わりやしない」

鶺鴒は、星夜を宥めるように優しく甘い声色で星夜に迫る

星夜は………


1、鶺鴒を信じ、包帯を取って目を見せた
2、封印を解くことを恐れ、目を見せなかった

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>485採用:1


星夜「……わかった」

星夜は恐る恐る炎をけし、包帯を取った

鶺鴒「ったく、勿体ぶりヤがって」

鶺鴒は乱暴に星夜の前髪をかき上げ、逃げないように壁に体を押し付け星夜の瞳を覗きこんだ


目と目が合う

星夜は嫌な汗が出てくる

悪い予感ばかりがする

記憶が蘇る、自分の目を見てしまった人々の尋常ならざる狂気を


星夜の瞳が揺れる

しかし、鶺鴒は星夜の目から一時も目を放すことは無かった


10分ほどたったとき、漸く星夜は解放された

星夜は慌てて目を包帯で封じた


鶺鴒「その目、誰から貰った?」

星夜「もらった?違う、奪われたのだ」

鶺鴒「チッ…知らないか……ならいい」

鶺鴒はそれで満足したようで、帰ろうとする

今度はそれを星夜が引き止めた


星夜「それよりも!……な、なにも…変わったことは無いか?」

鶺鴒「あん?当たり前だろうが」

星夜「………何故…我が白き瞳の瘴気に触れて、平然としていられるのだ?」

鶺鴒「そりゃあ………既に気が触れてるからだ」

星夜「え?」

鶺鴒「ふふっ……いや、冗談だ。気にするな」


何気なく零された言葉、鶺鴒はその事を自嘲気味に笑って冗談だと言った

何故か、その事が酷く心にしこりを残した





鶺鴒と昼食を食べ終え、星夜は自由の時間を与えられた

鶺鴒はパソコンを開き何かをしていた


星夜「鶺鴒、さっきから何をしているんだ?」

鶺鴒「ん…まぁな」

星夜「仕事か?」

鶺鴒「私用だ。調べたいことがあってな」

星夜「ふ~ん………それは大事なことなのか?」

鶺鴒「……別に、そこまでじゃないな」

そう言いながらも、鶺鴒はパソコンから片時も目を放さない

時間を持て余した星夜はふらふらと部屋を歩く


星夜(…暇だ……)

星夜(相変わらず娯楽の無い部屋だ……鶺鴒しか構ってくれる人が居ない…)

星夜(何をしようか?)


1、行動安価
2、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

フラフラ歩き回る


>>492採用:1


フラフラと部屋の中を放浪する

こっそりと鶺鴒のパソコンの画面を覗こうとすると、裏拳が顔面に突き刺さる


星夜「はぁ………チラッ」

鶺鴒「…………」

星夜「すぅ……はぁ……………チラッ」

鶺鴒「…………………」

星夜「はふぅ………………チラチラッ」


バン!!


と大きな音をたて、鶺鴒が机をたたく



鶺鴒「さっきから何だ!!!」

星夜「いや……なんでもないぞ……」

鶺鴒「…………暇なのか?」

星夜「……そうだな…」

鶺鴒「チッ……はぁ…構って欲しいなら素直に言え。私は意思疎通がハッキリしない奴が嫌いだ」


鶺鴒はそう言いながら、面倒くさそうに衣裳部屋に向かう


星夜「どこかに行くのか?」

鶺鴒「町に出る。お前も行くぞ」

星夜「何っ!?いいのか!?」

鶺鴒「お前があんまりにも鬱陶しいから付き合ってやるだけだ。それとも何かしたい事でもあるのか?」

星夜「……」


1、気分転換に鶺鴒と町に出る
2、自由安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1


>>496採用:1


星夜「おお!この空気…我が身を熱く燃やす喧騒よ!俺は帰って来たぞ!!」

鶺鴒「たかが外出で興奮しすぎだろう…」

星夜は鶺鴒と共に、町に気分転換に来ていた

鶺鴒は化粧をして顔の印象を変え、服もいつものラフなものから小奇麗な服に着替えていた


星夜は日頃のうっぷんを晴らすように、目に映る様々なものに強く興味を惹かれた


星夜「……おお!テレビ…そういえば事務所にはテレビが無いな。何故だ?」

鶺鴒「情報収集のツールとしての信頼性が薄すぎる。どの局にもカワサキの息がかかっている偏向報道しかしやがらない。そんなものを見て何のためになる?歪んだ偏見を持った価値観が育つだけだ、事実そうなりつつあるからな」

星夜「む、むぅ…そうか……」

星夜はせめてもの娯楽にと思ったが、この様子だとねだるのは無理そうだと悟った

何かにつけては文句と嫌味しか言わない鶺鴒と共に、ウインドウショッピングを続けた


1、何かを見つける
2、イベント安価
3、会話安価
4、イベント判定

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

カフェにでも


>>502採用:2


長い間ウインドウショッピングを続けていたが、ついぞ何も買わずに疲弊し休憩のために近場のカフェでお茶を飲む


星夜「…はふぅ……まったく…鶺鴒は文句ばっかりだな」

鶺鴒「お前のチョイスが下らんだけだ」

星夜「では問おう。鶺鴒の思うくだらなくない物とは何ぞや?」

鶺鴒「体を鍛える物」

星夜「…………もう駄目だな、鶺鴒は。脳ミソまで筋肉になってしまっている」

鶺鴒「安心しろ。お前よりは有用な脳をしている。お前は容積すら怪しいカスッカスの中身だからな」

星夜「そんなことは無いと思うが……」


軽食で腹を満たしながら、だらけた姿勢でズルズルと飲み物をストローで飲む


イベント判定
5以下で……

直下コンマ


コンマ判定:2 イベント発生


夕方


休憩を終え、再びウインドウショッピングを再開したのだが…


鶺鴒「……ん?雨か…」

朝までの晴天はその面影を無くし、どんよりと厚い雲に覆われた空からしとしとと雨が降り始める

季節は6月、気候の移り変わりはよくある事だった


星夜が鶺鴒の服の袖を掴む


鶺鴒「……おい」

星夜「ん!?な、ななな…なんだ?」

鶺鴒「服を掴むな、皺ができるだろ」

星夜「むっ…す、すまなかった……」

そう言って星夜は服を手放したが、そわそわとし始め落ち着きのない様子だ


鶺鴒「…………はぁ……面倒くさい奴…」

鶺鴒は最寄りの雑貨店により、傘を二つ買った

二人で同じ傘を差し町を歩き続ける



1、イベント判定
2、会話安価
3、イベント安価
4、行動安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1おばけの着ぐるみをきた人に会う


>>507採用:3



星夜「………!……!」

傘をさして歩くも、星夜は未だに落ち着きなく周囲を警戒している


鶺鴒「……お前、そんなに雨が怖いのか?」

星夜「い、否。そのようなことは無い」

鶺鴒「お前は演技が下手すぎるな。…………そろそろ帰るか?」

星夜「そ、そうだな…うむ。十分、気分転換にはなったし……わぷっ!」

歩いていると、何かにぶつかってしまい尻餅をつきそうになる

星夜は慌てて、ぶつかったものを確認しようとしたとき


『それ』はこちらを振り返った


白いぼろの頭巾を被った亡霊……のような着ぐるみだった


鶺鴒「ったく、注意が甘いぞ」

星夜「あ…わ……」

鶺鴒「おい、聞いているのか。おい!」

星夜「ぴぃっ!」

顔面蒼白の星夜は甲高い奇声をあげて鶺鴒を見つめる

その目の涙袋にはぷくりと膨らみができていた


鶺鴒「…お前は…子供か…!」

星夜「う…うぅ……ち、違うんだ…これは…その……」

鶺鴒「お前の年はいくつだ?14だろう?はぁ…やれやれ……今時の中学生ってのはこういうものなのか?」

星夜の様子に呆れた鶺鴒は、足早にその場を去ろうとする

その鶺鴒の服を星夜が掴んだ


鶺鴒「今度は何だ?」

星夜「……そ、その………手…いいか?」

鶺鴒「…………………はぁ…何時から私はガキの子守を始めたんだ…」

溜息を吐きながらも、鶺鴒は星夜の傘を畳ませ二人で一つの傘に入り、手を握らせて事務所まで帰った






星夜が不安そうに外を眺める

外は未だに雨が降り続け、時折雷の音が鳴る


星夜「…明日も雨が降り続けるだろうか」

鶺鴒「かもしれないな」

星夜「……………」

鶺鴒「そんなに星が見えないのが怖いのか?」

星夜「……宵闇に閉ざされた光なき世界では、俺は矮小なる存在に成り下がる…無意味で無価値な輝くことなどできない凡人だ」

鶺鴒「…天気はどうしようもないだろう。不安なら、とっとと寝ろ。少なくともこの部屋だけは安全だからな」

星夜は鶺鴒に言われた通り、ソファで横になり毛布に包まる

しかし、どうしても眠気はやってこなかった


1、会話安価
2、行動安価
3、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3トイレのため廊下に出たらいつかのメイドと子どもに遭遇


>>514採用:3



星夜「せきれーい!まだー!」

鶺鴒「トイレ入ってる時に話しかけんな!!」

星夜「まーだー!」

鶺鴒「そんなにしたいのなら別のトイレ行け!!!」

星夜「むぅ………仕方ないか…」


星夜は事務所を出て、別のトイレの場所に向かう

一階のトイレに入るとメイド服を着た女性と鉢合わせする

星夜は驚き慌てて外に出る、が

改めて確かめてみても確かに自分の入ったトイレは間違いなく男子トイレであった

再び中に入る

やはり、メイドが居た


星夜(何故だ…何故男子トイレに突っ立っている!?)

星夜(……ん?よくよく見ると、個室の扉が閉まっている。メイドはその前に立っているな)

星夜(………よく見れば見覚えがあるメイド。恐らくは、トイレまで護衛に来ているという事か?)


星夜(迷惑なことだ…)

トイレに入っていた鶺鴒に話しかけ続けた自分を棚に上げ、星夜は居心地悪く用をたし始めた



切れの悪い小便をし終えたと同時、水を流す音と共に個室の扉が開かれた


メイド「お一人で平気でしたか?」

少年「当たり前だ。僕はもう8歳だぞ」

メイド「大丈夫でしょうか……臀部を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

少年「よろしくあるか!!」

メイド「では、臀部を撫でて確認するのは?」

少年「目的と手段を上手く一つにしたな。この変態メイド」

メイド「ありがとうございます」


少年「一体何に対する感謝だ……ん?」

星夜「む……」

自然と目が合ってしまう

先ほどまでのメイドの常軌を逸した発言もあってか、微妙な空気がトイレ内に流れる


星夜(……こ、このまま無言で立ち去るのが無難か)

星夜(しかし、ここであったのも何かの縁。この少年の正体も、あの時に覗いていたことも気になる)

星夜(何か話そうか?)



会話安価
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

挨拶と自由の会の話を聞く


>>522採用


星夜「……こんばんは」

少年「…こんばんは」

取り敢えず挨拶をしてみた

そこで会話が途切れる


何かを話そうと思案していると、少年の方から話しかけてきた


少年「お前、年は?」

星夜「ん…14だが」

少年「ふぅん………」

少年は値踏みするような威圧感のある視線で星夜をマジマジと眺める


メイド「坊ちゃん。そろそろ帰りましょう」

少年「…そうだな」

メイドに連れられトイレを出ていこうとする少年に慌てて星夜は質問を投げかけた


星夜「まて!お前の名前は!!」

少年「なんだ、知らないのか?無知な奴だな天犬の癖に。僕の名前は―――『天雲朱雀(アマグモ スザク)』」

星夜「天雲朱雀……え!天雲だと!?」

星夜は少年にさらに詰め寄ろうとしたが、メイドに止められそれ以上会話は許されなかった


星夜「天雲朱雀……天雲雲雀と直接の血縁関係がある人間だったんだな…」

星夜「……つまり、息子?…いや、孫?」

何時か考えた時と同じような事を考えながら、星夜は事務所に戻った


深夜
※特殊イベント発生



星夜は眠れない夜を過ごしていた

雨が降る夜はいつもそうだった

物音に敏感になり、人の気配に怯えてしまう

月宮星夜に深く刻まれたトラウマの記憶



コツッ



床を叩く靴音に星夜は体を震わせる

だが、その足音はすぐに鶺鴒の物だと理解でき心が安心する

時計を確認すると02:21

いつも22時には寝ている鶺鴒の事を考えれば、こんな時間に起きているのは不自然に感じた


星夜は思い切って声をあげる


星夜「…鶺鴒」

鶺鴒「ッ!……起きていたのか」

星夜「それはこちらのセリフだ」

鶺鴒「…………私としたことが迂闊だったか」

星夜「ん?何か言ったか?」

鶺鴒「何でも無い」


鶺鴒はそう言って事務所の外に出ようとする

星夜は起き上がり、それを追いかけた


鶺鴒「……なんでついて来る」

星夜「気になるからだ」

鶺鴒「………そりゃそうか…」

鶺鴒が向かった先は外

星夜は雨が降る夜の怖さを隠すように、鶺鴒に身を寄せた


星夜「……眠れないのか?」

鶺鴒「………そうだ」

星夜「鶺鴒も…夜が怖いのか?」

鶺鴒「お前と一緒にするな」

鶺鴒は自分の体にしがみ付く星夜の頭を軽く小突き、胸ポケットに手を伸ばす

そこには何もなく、ただ虚しく手は胸ポケットから降ろされた


星夜「……なら、どうして眠れないんだ?」

鶺鴒「………発作だよ」

星夜「発作?病気だったのか?」

鶺鴒「病気…ね……ハハッ…的を射ているな」

星夜「なんだその言い方は、本当に病気だったのか?」

鶺鴒「………」



感情判定
6以上で口を滑らせる

直下コンマ


コンマ判定:2 失敗



鶺鴒「………」

星夜「うわっ、な…何だ突然」

鶺鴒は無言で星夜の頭を乱暴に撫で回し、深く息を吸った


鶺鴒「……ふぅ……帰るぞ」

星夜「え!待て、質問に答えてもらって無いぞ!」

鶺鴒「お前がもうちょっと頼りなる男になったらな」

星夜「俺以上に頼りになる人間が存在するのか!?」

鶺鴒「どっからくるんだその自信は……」


事務所に帰り、二人は寝る体制に入った

星夜は結局、あまり眠ることはできなかった

鶺鴒もまた、何度も起き出し外の空気を吸いに行っていた



※三日目終了


今日の更新はここまでです


お付き合いいただきありがとうございました


ぐおおお!!連日連夜暑すぎて何もやる気が出てこない……

そろそろ再開っす


四日目



※特殊イベント発生


星夜は目を覚まして直ぐ外に出た

外はしとしとと雨が降り、薄い雨雲が太陽を遮っている

鬱屈とした空よりもさらに陰鬱な表情で星夜は事務所に戻った


星夜「鶺鴒…今日の俺は駄目だ……力になれそうもない…」

鶺鴒「それならもとより期待していない。今日は夜の仕事だからな」

星夜「そうだったか……雲さえ晴れれば少し力を取り戻すのだが」

鶺鴒「ん?太陽ぐらい強い光じゃないと駄目なんじゃないのか?」

星夜「それでこそ全開の力を出せるというだけで、星の光…特に大きく月が出ていれば全く使えないということは無い」

鶺鴒「ならテルテル坊主でもつるして祈ってろ」

星夜「言われずともそうするつもりだった……晴れろ~晴れろ~…」


星夜はティッシュペーパーから作ったテルテル坊主を適当な場所につるした


星夜(仕事は夜から、それまで何をしていようか?)


1、行動安価
2、会話安価
3、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3知らない人が訪れてくる


>>536採用:3



イベント判定

1-3  危険
4-6  安心
7-9  ???

直下コンマ


コンマ判定:5 安心



ダラダラと事務所で時間を潰していると事務所の扉が開かれる

ノックもせずに入ってきた人物は見覚えの無い三白眼の少年

なんだお前か、と特に気にすることも無く視線を外す


少年は何かを手で遊ばせながら鶺鴒に話しかける


少年「やっほ、お姉さん。仕事の首尾はどーだい?」

鶺鴒「いつも通りだ」

少年「んにゃ~…冷たいなぁ、今日はどんな任務が入ってるの?」

鶺鴒「護衛任務だな」

少年「へ~、天犬ってそんな任務もするんだ」

鶺鴒「当然、諜報活動も兼ねているがな」


鶺鴒もまた、当然と言った様子で少年と普通に会話を交わす

少年は楽しそうに口角を吊り上げた



コンマ判定
2以下で……

直下コンマ


コンマ判定:1 鮮血の結末



少年は握っていたモノを鶺鴒に突き付ける


鶺鴒「―――あ?」


ズブリと深く喉を刃が差し込まれる

溢れた血が器官を逆流し、鶺鴒の口から血が零れる


鶺鴒「うぷっ…がふっ……おい、突然なにすんだよ…?」

少年「いやぁ、何でもないっすよ」

鶺鴒「そう…か………」

鶺鴒はそれもそうかとナイフが喉に突き刺さったことを『当然の事』のように受け入れ、倒れ伏した

鶺鴒が倒れた音に星夜は慌てて駆け寄る


星夜「おい!せきれ――」


そこで言葉が途切れる

喉にモノがつっかかったように言葉が出ない

喉元に手を当てると、何かが喉に突き刺さっていたことを理解した


星夜「か……は…」

少年「………きひっ☆…じゃあね、天犬。おやすみなさい」

星夜「…ああ……じゃあな…」


帰るというその見知らぬ少年に、さよなら挨拶を交わし、星夜は鶺鴒の体に重なるように倒れ伏した

薄れゆく意識の中で、あの少年が何者だったのかを必死に思い返そうとした


DEAD END


ちょっと自分でも理不尽すぎたかと思いました

相当な初見殺しキャラとして作成してるのでこれである意味良かったのですが……

ちょっと描写が分かりにくすぎると思うのでこの少年のプロフィール公開



琴山鳴人(コトヤマ ナルヒト)
性別:男性
年齢:15歳


身長は167cm
ツンツンの黒髪と、三白眼が特徴の危ない雰囲気を漂わせる少年


レベル:1
異能:『安心感』
生物の心に安心感を与える異能
異能を発動している間は絶対に誰にも自らの存在に違和や異物感を感じさせない
異能を発動している間に質問をされると、独り言や自分の頭の中で考えているように何でも漏らしてしまう
一つの生物に対して一日5分間しか効き目がない


相棒候補の一人です
今回の設定では中立


それでは再開先を選んでください


1、>>540
2、>>537
3、>>533

安価↓1


>>540採用:1


コンマ判定
2以下で死亡

直下コンマ

安心ってそういう意味なんですね、納得
これでレベル1は強すぎる気がするけどなにか特別なのだろうか

安価なら下


コンマ判定:6



鶺鴒「…ッ!」

鶺鴒は突き出された少年の腕を掴んで捻る

それは防衛本能や条件反射と言った無意識の行為であった


少年の手からナイフが落ちる


鶺鴒「いきなり何しやがる。危ないだろ」

少年「あ痛たた…悪かったよ………さすがにそんなに簡単じゃねーか」

鶺鴒はすぐにその少年の腕を放す

少年は直ぐにナイフを拾い、時計を確認した


少年「………そろそろか。じゃ、俺はこの辺で」

星夜「おう、またな」

星夜は去る少年の背を目で追い、見送った


コンマ判定
5以上で時間が来る

直下コンマ


コンマ判定:0  クリティカル



星夜はなんとなく少年の後を追う


少年「おいおい、わざわざ見送りなんてしなくていいぜ」

星夜「遠慮するな、やる事が無くて暇だからな」

少年「いや、本当…必要ないって」

星夜「なんだ、何をそんなに嫌がる理由がある。なんか変だぞ?」

少年「ハハッ……そいつは…俺が部外者だからだろうな!」

星夜「ッ!」


少年の叫びと共に、現実の違和感が発露し間一髪で突き出されたナイフを避けることに成功する

少年は一目散に外に駆けだす

誰もその見知らぬ少年を止めようとはしない

まるで日常のワンシーンとして捉えているかのようだった



星夜(やられた!精神に作用するタイプの異能者だったか!)


鶺鴒「星夜!そいつを絶対逃がすな!!」

星夜「分かってる!!」


鶺鴒も事態に気付き、少年を追う

少年は耳に手をやり口を動かした……



コンマ判定
6以上で捕縛
レベル5 +5
協力者 -3

直下コンマ


コンマ判定:2+2 失敗



鶺鴒が建物に潜り込み、壁を変形させ出口への道を塞ぐ

少年はその光景に冷や汗を流して舌打ちをする

その背後から一部の隙間も無い炎の壁が少年に襲い掛かる


挟み撃ちを見事に成功させ、少年の身柄を確保しようとして炎を消したとき、その場に少年は居なかった

その少年の代わりに小さな石ころが置かれていた


鶺鴒が壁を元の形に戻し、外に出て周囲を確認するが何処にも見当たらない

星夜は星の光の無い場所での無理な異能の仕様で、極度の疲労に座り込む



鶺鴒「クッソ…してやられた……何も盗まれてないだろうな」

鶺鴒は忌々しげに毒づき、星夜を引きずりながら事務所の中に戻った

幸いなことに何かを盗まれたということは無く、パソコンの中を見られたという事も無かった






あれから鶺鴒の調べから、少年の正体が発覚した

『琴山鳴人』

フリーの殺し屋であった



鶺鴒「私を殺しに来たって事は…カワサキからの依頼と考えるのが妥当か」

星夜「確か、鶺鴒は何かを話していたが何を聞かれたんだ?」

鶺鴒「確か……依頼の事だったな。今夜の依頼の事を漏らしてしまった」

星夜「……と、なるともう一度来る可能性があるな」

鶺鴒「ああ、そうだな。……時間制限はあるが、心の隙間に入り込む厄介な異能だ、対策を考えておくか」

鶺鴒「それと、アイツを逃がした協力者の存在の事も考えておかないといけないな」

鶺鴒「……やれやれ…」


鶺鴒は鬱陶しげに頭を掻き、パソコンに再び向かい合った



1、行動安価
2、会話安価
3、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3 自由の会の上位が視察のため登場


>>556採用:3



事務所の扉がノックされる

この『天犬』には珍しい客人であった

鶺鴒が入室を促し、入ってきた人物は



雲雀「やあ、こんにちは。今朝は何やら大変だったようだね」

星夜「天雲雲雀!何故ここに!」

鶺鴒「会長を呼び捨てにするな!」

鶺鴒の拳が星夜の脳天に突き刺さる

雲雀はその光景に楽しそうに目を細めた


鶺鴒「して、会長。我々に如何なる用事でしょう」

雲雀「いや、ただの定期視察だ。それと今朝の事も聞いておこうと思ってね」


そうして鶺鴒は近況の報告を始めた

星夜は間近で見る雲雀の姿に目を輝かせる


星夜(天雲雲雀がこんなにも近くに!…こんな機会、そう簡単には巡り会えない)

星夜(何か質問をしてみようか?)



会話安価
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

正義論


>>560採用:



星夜「天雲雲雀!…殿!質問がある!」

鶺鴒「お前会長に…!」

星夜を止めようとした鶺鴒を、雲雀が手で制止する


雲雀「なんだね?言ってみたまえ」

星夜「会長が掲げる正義とは何ぞや!」

雲雀「正義…か」

星夜「俺は、この自由の会こそが俺にとっての理想の正義が実現できる場所であると信じている」

星夜「正しきを善しとし、大切な人を幸せにし、自分の振る舞いたい様に振る舞える。そんな場所であると思っている」

星夜「だからこそ、今一度問いたい。会長が掲げる正義とは?」

雲雀は顎に手を当て、宙に目をやる

やがて下を向き、星夜に目を合わせた



雲雀「私の正義とは『自由の意思』だ。各々が考え、悩み、決断し、実行する。人間を個人として形成する『自由思想』の実現。それが私の正義だ」

雲雀「秩序も、倫理も、常識も、必要ない」

雲雀「我々を無意味に縛るルールなど無価値だ」

雲雀「己の考えを恥じ、自制するという思想も本当は生まれるべきではなかったのだ」


雲雀「自分の振る舞いたい様に振る舞う。大いに結構、私は君に賛同しよう」

雲雀「例え君が私を殺すと言おうとも、それが君の真なる意志であるのならば、私はそれを喜ばしく思う」


雲雀「クフフ…君になら、私を殺すことなど容易い。ちょっと今やってみるか?」


鶺鴒「会長。そのような不用意な発言は控えるべきかと」

雲雀「そう怖い顔をするな鶺鴒君。ちょっと彼の反応を見たかっただけだ」

星夜は愉快そうに笑う雲雀を、揺れる瞳で見つめた


雲雀「と、これでいいかな星夜君」

星夜「あ、ああ…!」

雲雀「クフフフ……では、これで失礼するよ」


星夜は去りゆく天雲雲雀の背中を、尊敬の眼差しで見送った


夕方


夜の任務に向けて、鶺鴒が着々と準備を進めていた



星夜「なあ、今日の任務は何をするんだ?」

鶺鴒「護衛、及び監視だな」

鶺鴒「あるヒーローが自由の会からくすねたモノを奪い返すことが目的だ」

鶺鴒「その中で我々は、任務の実行を邪魔させないように他のヒーローの救援を阻止する」

鶺鴒「それと同時に、奪い返すという行動を担当する東支部の人間が怪しい動きをしないかの監視」

鶺鴒「あと、これはついでだが自由の会のモノをくすねたヒーローを生け捕りに出来た場合は私が記憶を探って情報を得るという役目がある」

星夜「ふむ……やる事が多くないか?」

鶺鴒「そうでもない。今回の任務は多数の人間が配備されている。私たちの主な役目は監視だ」

鶺鴒「お前の場合はヒーローの救援の足止めしか出来ないだろう。もっとも…それも難しいかもしれないがな」

外では……


コンマ判定
3以下で雨が降り続ける
梅雨 -2

直下コンマ


コンマ判定:5 雨が降り続けている



星夜「むぅ………俺は留守番か?」

鶺鴒「戦えない奴を連れて行っても仕方がないからな。今は雲が晴れるように祈っとけ」

星夜「やはりそれしかないのか……俺の無力さが恨めしい…」

鶺鴒「お前、自信だけは有り余ってるくせに異能が使えなくなると途端に落ち込みが激しいな」

星夜「何も返す言葉も無い…」


星夜は三つ目のテルテル坊主を壁に飾り付けた



1、行動安価
2、会話安価
3、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

1することもないから外へ抜け出す

ガソリンでも撒くか


>>567採用:1



今日の更新はここまでです

暑さにやられて何もやる気が出なくてお辛い……

お付き合いいただきありがとうございました


今日の更新はお休みです

その代わりに細かな設定の解説



【天雲傘下特殊護衛部隊『天傘(アマガサ)』】
天雲の一族に仕える特殊護衛部隊
様々な武術に精通した護身術を習得し、尚且つ一定基準以上の生活能力を必要とされる
天傘に血筋は無く、認められた者にのみ天傘の名を与えられる
天雲の一族の生活の一部となり、召使のような仕事を常にこなしている
特に深い理由は無いが、統一感を出すという目的で女性はメイド服、男性は執事服の着用を義務付けられている
現在の天傘統括は『天傘 楓(アマガサ カエデ)』。所謂メイド長であり、天雲朱雀の側近



【天雲傘下特殊諜報部隊『天犬(アマイヌ)』】
天雲の一族に仕える特殊諜報部隊
天雲を裏から監視する役割を持ち、自由の会内の情報の全てを閲覧してもいい権利を持つ
諜報活動という名目のもとに、暗殺や粛清などを行う場合も多い
天犬に所属する者は全て公的には死者扱いとなり、『天犬』を冠する新たな名と経歴を与えられる
自由の会においての最高権力者が天雲であれば、天犬は2番目に位置するほどの権力を持つ
現在の天犬統括は『天犬 鶺鴒(アマイヌ セキレイ)』。彼女は15年前からずっと天犬統括を務めている



【天雲傘下実行部隊『天ノ川(アマノガワ)』】
自由の会において最も公的に行動を示す部署
自由の会の構成員の殆どがこの『天ノ川』の部下に当たる
病院の経営、異能者研究、異能道具開発、戦闘部隊配備、作戦立案、人材の登用などなど様々なことがこの部署で行われている
自由の会の中枢とも言うべき部署
自由の会には多くの支部が存在するが、それらはこの天ノ川の配下にあり、自由の会東支部などと呼ばれているが正式名称は『自由の会・天ノ川○○部門(『医療開発部門』など専門とする事業)○○(東や西など本部からの位置)支部』となる
『天ノ川』は天雲と同じく血筋によって統括者を選ばれる
現在の統括者は『天ノ川 鷲(アマノガワ シュウ)』


【天雲傘下裏実行部隊『天陰(アマカゲ)』】
天犬とはまた違う、公に出来ない仕事をこなす部隊
天犬と同じく公的には知られていない部署
主な任務は破壊工作と情報の歪曲、ヒーローの殺害も天陰がその殆どを行ってきた
天陰の人間は人権を無視された無茶で無謀な任務を任されることも多い
かなりの死亡率だが、人材が絶えたことは無い
統括者にのみ『天陰』の名前が与えられる
現在の統括者は『天陰 詩鶴(アマカゲ シヅル)』


【『天(アマ)』と名の付く人物について】
自由の会において『天(アマ)』と名の付く人物は、全て天雲傘下の幹部クラスの人間です
『天犬』と『天傘』だけが特例で、所属する人間全てにその所属している部署の名前を与えられます
多くの人間は『天ノ川』が統括する実行部隊に配備されています
例えば『天下』は『自由の会・天ノ川警備部門西支部』に配属されています




>>548で言われた様に、不自然なまでに有用で強いレベル1の異能者が存在します
これにはかなり大事な意味があるのです
レベル5についてもっと深く知ることができれば自ずと異能者の『レベル』の謎についても解明されていくと思います


最後にすっかり張り忘れていた更新されたプロフィール


名前:サナギ?
性別:女性
年齢:6歳?

職業:なし
立場:中立



長く美しい黒髪と、薄水色のワンピースが特徴的な、金色の瞳の少女
表情の変化が乏しく、口数も多くない
しかしそれは自らの心情を表現していないだけであり、実際は好奇心旺盛
年相応に精神が幼く、非常に素直に周りの影響を受け、真似をしたがる
最近はコーヒーを飲むのが好き(美味しいとは思っていない)
未開発区画が生まれの謎多き少女
彼女自身も自分の事がよく分かっていない
趣味は人間観察



レベル:?
異能:『器』
望んだ姿へと進化する人間の姿をした容器
『神の部品』を注ぎ込むことで器が完成する
完成した器がこの能力を発動させたとき、器であるこの少女の肉体は消滅する

タイプ:特殊型
射程距離:零距離


【特殊技能】

『記憶喪失』
記憶の殆どが紛失している


『進化の器』
人間の理想を体現させる甲斐が作り上げた『進化の欠片』の一つ
自己改変を引き起こすことができる


名前:天雲雲雀(アマグモ ヒバリ)
性別:男性
年齢:51歳
職業:『自由の会』会長



身長は174cm
常に小奇麗に整えられた白髪交じりの髪の毛と、薄ら笑いを浮かべた不気味な表情が印象的な男性
独善的な性格であり、他人の言葉に耳を貸さない
外面や体裁だけは一流であり、誰に対しても紳士的な態度を崩すことは無い
『自由の会』の二代目会長であり、前会長の息子
ヒーロー討伐や異能者開発事業など、様々な仕事に日々奔走している
その経営手腕もまた本物であり、決して善人ではないが独特のカリスマ性を持つ
『自由のために』が口癖
趣味は昔のスポーツ観戦(野球と相撲を特に好む)




レベル:1
異能:『反骨』
人間に命令を逆らわれる異能
『○○をしろ』という命令をされた人間は絶対にその命令の行動を行えなくなる
異能を取り消せないという非常に重いデメリットを持つ


タイプ:特殊型
射程距離:近距離



【特殊技能】


『悪のカリスマ』
悪しき心を引き付け焚き付ける不思議な魅力を持つ


『絶対正義』
己の中に刻み込まれた絶対的な信念
異能であろうとも彼の固い信念を揺るがすことはできない


『交渉術』
状況を有利に進める話術
その中でも特に、相手を煽り言葉を引き出させ相手の心を蹂躙することに長けている


これで自由の会内の大まかな組織図を分かって貰えた…はず

自由の会や天雲傘下について聞きたいことがあれば聞いてくださいね

明日は更新すると思います


それでは、また


そろそろ再開っす!

>>569の方がコンマが高いですが意図がよく分からないのでスルーさせてもらいました



星夜は傘を差して外に出る

雨は既に止みかけではあったのだが、雲が空を覆っている事だけは変わらなかった


星夜(天犬に入ってから早四日目)

星夜(最初の任務はいいところを見せられなかったが、昨日は十分な活躍を見せられたはずだ)

星夜(……昨日の守り屋の女とトップヒーロー秦織目。結局アイツらはどういった目的で動いていたんだろう)

星夜(それに、あの時の鶺鴒の反応)

星夜(突然俺の目をもう一度見せろと言ってきて、誰から貰ったと聞かれた…)

星夜(俺の肉体に潜って記憶を探って、あんな反応を見せた)

星夜(しかし、俺の目は生まれつき。目は何時かを境にこうなった…貰ったという記憶は無い)

星夜(………俺の意識の外で何かをされたのか?それとも、忘れてしまった記憶があるのか…?)


昨日の事を考えながらあても無く外を歩く



イベント判定

1-3  何もなし
4-6  略奪者
7-9  雲が晴れる
0    ???

直下コンマ


コンマ判定:3 何もなし




星夜(そういえば天犬に入ってから、こうやって一人で外に出るのは初めてか…)

星夜(鶺鴒に日の光の下を歩け内的な脅しを受けていたが、どうやらハッタリだったようだな)

星夜(……ただ単に知名度がないだけか…)


薄暗い夕空が暗んでいく

星夜は日が落ちて夜になる前に事務所に帰った






鶺鴒「……よし、行くか」

星夜「了解だ」

星夜は任務に向かう鶺鴒の後に続く


鶺鴒「……お前は来なくていい」

星夜「何故だ!?」

鶺鴒「何度も言ってるだろう。戦えない奴は邪魔にしかならない。留守番でもしてろ」

星夜「まあ待て、晴れているかもしれないだろう」

鶺鴒「…はぁ……」


星夜は鶺鴒の後に続き、外に出た


コンマ判定
6以上で雲が晴れている

直下コンマ


コンマ判定:2 曇り



雨はすっかり止んでいたが、依然として空には暗雲が立ち込めている

月もすっぽりと雲に覆われ、星の光は地上には届いていなかった



鶺鴒「満足か?」

星夜「ぐぬぬ………」

鶺鴒「じゃあ行って来る。大人しく留守番してろよ、勝手に抜け出したりしたらキツイ仕置きが待っていると思え」

星夜「くぅ…仕方がないか……鶺鴒こそ、無事に帰って来いよ」

鶺鴒「ふっ…まさかこの私を心配する人間がいるとはな」

グシャグシャと星夜の頭を撫で回し、鶺鴒は地面に体を潜り込ませた



視点選択
1、星夜
2、鶺鴒

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用


視点:天犬星夜



星夜は鶺鴒に言われた通りに部屋に戻る

鶺鴒の居ないこの部屋は、何処か広くとても寂しく感じられた


星夜(一人…か……)

星夜(……留守番とは言っても、何をしていればいいんだろうな…)


星夜が部屋を見回したときに普段は気にならなかったものが目についた


星夜(鶺鴒の仕事机とパソコン、普段ならばぜったに触れないが今ならばこっそり探る事ができる)

星夜(それに衣裳部屋もだ…)

星夜(………どれも、いつもなら勝手に触るなと言われている物ばかり。やはりそんな事をするべきではないだろう)

星夜(だが…凄く気になる……)

星夜(やる事も……無くは無い。帰ってくる鶺鴒の為に何か用意してやってもいいかもしれないな)

星夜(ふむ…どうするか……)


1、行動安価
2、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

鶺鴒の可愛いパンツが見つかった


>>592採用



星夜「……初めて入った時も思ったが、本当に色々なものがあるな…」

星夜は衣裳部屋の中に入り、適当に物色を始めていた

星夜「…意外と女物の服が多いな、あんなデカい女用の服…見つけるのに苦労するだろうな」

星夜「……ん、こっちは小道具か…」

大量の服のカーテンの奥に、様々な変装用の小道具の入った棚を開ける

星夜「化粧品はものすごい数あるんだな…俺の母さんより持ってるんじゃないのか。あんなガサツな女が……いや、変装の為なのだろうけど」

星夜「香水…口紅……この引き出しはアクセサリーか…」

次々に引出しを漁っている内に、ある引き出しにたどり着く


星夜「これはッ…!!し…し……下着!!」

女性用の下着が入った棚を開いてしまっていた

自分の母親のモノではない下着という新鮮な光景に、思わず目を奪われる


星夜「……お、女は…こんな下着を身に着けるのか?…し、尻が丸出しじゃないか!」

星夜「鶺鴒…お前は意外と…変態だったんだな……」

動きやすさだけを意識している鶺鴒は、Tバッグの下着と胸を支えるだけの紐の様な下着ばかりだった

その中に、二つほど可愛らしい下着を見つける

星夜(……この下着だけ、サイズが小さい気が…)



イベント判定
5以上で何かを見つける

直下コンマ


コンマ判定:6


下着が詰まっている棚の底には一枚の写真があった

その写真には、一人の少女と一人の女性が写っていた


星夜(……誰の写真だ?)

裏を見てみると、撮影された日付が記されていた

星夜(…今から17年前。俺が生まれても居ない)

星夜(鶺鴒は…いくつになる?…31だから……14、俺と同じ年か)


改めて写真をじっくりと見る

場所は、この天犬の事務所と全く同じ机とソファの配置であった

写真に写る少女は丁度星夜と同じくらいの年のように見えた

冷めきった視線で此方…カメラのレンズを見つめている

その隣に立つ女性は50くらいの艾年の女性

煙草をくわえ、少女の頭に手を置き楽しそうに笑っている



星夜(……もしかして、鶺鴒の思い出の写真なんだろうか…)

星夜はこれ以上探るのは良くないと思い直し、写真と下着を元の場所に戻した


星夜(……しかし…あの下着は結局誰のモノなんだ?鶺鴒のモノとは思えないが…)


深夜


星夜はボーっと時計に目をやる

時計は23時を示していた


星夜(遅いな……いつ帰って来るんだ?)

星夜(留守番を任されている以上、先に寝てしまうのは躊躇われる)

星夜(……風呂にでも入ってくるか)


そう思い、星夜は風呂をため五日ぶりの一番風呂に入った

風呂から出ても鶺鴒はまだ帰ってこなかった


星夜(……さすがに眠いな)

星夜(…どうするか……)


1、行動安価
2、イベント安価

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2
誰かが登場


>>600採用:2



イベント判定

1-3  危険
4-6  好奇心
7-9  帰還

直下コンマ


コンマ判定:6 好奇心



ガタン!!


と大きな音をたて何かが地面に落下する

天井の壁の一部が綺麗に剥がれ落ち、地面に落ちていた

そしてその穴から人間が落下してくる

星夜は驚き身構えるが、その人物はつい最近名前を知った人物であった


朱雀「けほっけほっ…予想通り、ここに繋がってたか」

星夜「朱雀…なぜここに?いや、なぜ天井から?」

朱雀「お、丁度良い。暫く付き合え」

星夜「何を言っている、いつものメイドはどうした?子供はそろそろ寝ている時間だ」

朱雀「そんなのお互い様だろ。なぁなぁ、話でもしようぜ。興味あるんだ、外の事に」

星夜「その前に俺の質問に答えるべきだ。天井の事、なぜここに来たか、メイドはどうしたかを」

朱雀「天井の抜け道は前見つけた。だからどこに降りるのかこの前確認しに来ていただろ」

朱雀「ここに来た理由は面白そうだと思ったから。メイドは今頃僕を探してる。1時間もしない内に見つかると思う」

星夜「メイドに内緒で来たのか?」

朱雀「当たり前だろ。こんな事アイツが許すわけない。アイツと居ると息苦しいんだ、こうやって無茶をしたくなる」

朱雀「これでいいだろ。ほら、何か話せ」

星夜「………」

こんな場面を目撃されたら、真っ先に自分が疑われるんじゃないかと思う

しかしこうして天雲朱雀と二人きりという状況は滅多にない、何かを話してみたくもあった



会話安価
安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

自由の会で強いやつは誰なんだ?知っている限り教えて欲しい


>>605採用:



星夜「自由の会で強いやつは誰なんだ?知っている限り教えて欲しい」

朱雀「強いとは何だ?何を以て強い奴なんだ?口先だけなら父上が最強だぞ、そんな父上に文句も言わせないから母上が更に最強かもしれないけど」

星夜「最強の異能者が誰であるか知りたいんだ。殺しあって生き残る人間が誰かという基準だ」

朱雀「……格闘技のように向かい合って戦うなら、間違いなく僕のメイド…『天傘楓』が最強だろうね」

朱雀「索敵から戦いが始まるなら『天犬鶺鴒』だろう」

星夜「鶺鴒は当然だと思うが、あのメイド…そんなに強いのか」

朱雀「僕のメイドだからね。天傘の統括でもあるし」

朱雀「そんな事より外の話を…」

楓「見つけましたよ、坊ちゃん」

朱雀「あ~あ~…時間切れか……見つかるの早かったなぁ…」

朱雀は口を尖らせ、星夜をみる


朱雀「また来るよ」

楓「行かせませんよ坊ちゃん。こんなに埃塗れで…私と寝る前に一緒にお風呂に入りましょう。お一人では大変でしょうから私が体の隅々まで洗って差し上げます」

朱雀「今日はお風呂入っただろ…お前はそうなこと言って僕のお尻を触りたいだけの癖に。変態」

楓「ありがとうございます」

そうして朱雀は楓に連れられ去って行く

楓は朱雀しか目には居なかったのか、星夜には何も言及しなかった


ただ、星夜には一つだけ朱雀に関してになることがあった


星夜(この抜け道と言ったか、どうやって見つけたんだ?)

星夜(それに…あの朱雀の眼…右目が左目の色と違った気がするが…)


星夜は不思議に思いながら、天井の修繕に取り掛かった



今日は少し短いですが、明日の朝が早いのでここまでです

次回は天犬さんの視点から始まります


それではまた、お付き合いいただきありがとうございました


そろそろ再開のお時間っす!!


視点:天犬鶺鴒



鶺鴒「…この作戦は、我ら天犬が監視している。決して失敗は許されない。心せよ」

半沢「は、はい!畏まりました!!」

今回の作戦の指揮担当に連絡を入れ、鶺鴒は周囲を確認する

未開発区画には街灯の一つも無く、空は雲に包まれ暗闇に包まれている

鶺鴒は改めて今回の作戦を確認する


鶺鴒(今回のこれはただのヒーロー殺しが目的ではない)

鶺鴒(奪われた『シン』を奪い返すための戦い)

鶺鴒(天雲雲雀の掲げる…『自由のために』か…)

鶺鴒(……自由…あのババァも言っていたな)

脳裏に浮かぶのは、自分にとっての唯一の上司『天犬水鶏(アマイヌ クイナ)』の事


鶺鴒(……今は忘れろ。任務中に余計な感傷は必要ない)

鶺鴒(戦況動きは無いか?)


鶺鴒はより深く、神経を研ぎ澄まさせた


地面に潜り、音を拾う

作戦ポイントに向かう人間が二つ

一つは未開発区画の中から誘い込むように仕組んだターゲット

もう一つは未開発区画の外からやってくる人間だった


鶺鴒(予定通り救援も来たか……しかし妙だな)

鶺鴒(目的は『シン』。ターゲットと共に行動していると踏んでいたが…)


鶺鴒は改めて人の気配を探る

しかし、未開発区画と言えど人は生活をしている

作戦ポイントに向かっている人を探るなど、条件を限定していなければ容易に探し人は見つからない

そうこうしている内に作戦ポイントで戦闘が始まっていた

それと同時に、予め雇っていた便利屋が救援に来たヒーローと交戦を始めていた


鶺鴒(…あの戦力差、ターゲット撃破に問題は無いだろう)

鶺鴒(不確定要素は救援に来たヒーロー。アレをしっかりと足止めしてもらわなければ困る)

鶺鴒(………個人的には、『シン』の行方も気になるが、ここは…)



1、作戦ポイントでのターゲット撃破を手伝う
2、救援ヒーローの足止めを手伝う
3、『シン』の捜索に向かう

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>617採用:3、『シン』の捜索に向かう



鶺鴒(…この場は任せるか、『シン』の事が気にかかる)


鶺鴒はその場を任せ、『シン』の捜索に向かった



コンマ判定
5以上で見つかる
異能 +3

直下コンマ


コンマ判定:1+3 失敗



鶺鴒(……おかしい、何処にも見当たらない)

鶺鴒は一度、現場の状況を知るため指揮担当に連絡を入れる

鶺鴒「状況は?」

半沢「順調です!…が、救援に来たヒーローがレベル5という事で、かなり苦戦している模様です」

鶺鴒「そうか。そのターゲットは目的のものを持っているか?」

半沢「それが、『神の部品』の少年が見当たりません。もしやダミーを掴まされたのでしょうか?」

鶺鴒「…それは私が判断する。出来ることなら生け捕りにしろ」

半沢「畏まりました」

鶺鴒は通信を切り、一度状況を考える



鶺鴒(……救援ヒーローがレベル5という事は遅かれ早かれ足止めを抜かれる可能性が高い)

鶺鴒(ターゲットの近くにもやはり『シン』が居ない)

鶺鴒(……と、なると何者かが隠している可能性が出てくる)

鶺鴒(恐らく未開発区画から出ていないと思うのだが……ここは…)



1、作戦ポイントに戻り、ターゲットの記憶を探りに戻る
2、足止めに協力する
3、協力者の存在を念頭に入れ、もう一度『シン』を捜索する

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

3


>>624採用:3



鶺鴒(早めに手を打つべきだろう)

鶺鴒(このタイミングで『神の部品』を狙ってくる人間と言えば…)

鶺鴒(いくつか候補はあるが、最も可能性が高いのはアイツらの筈だ)


鶺鴒は改めて『シン』の捜索に向かった



イベント判定

1-3  危険
4-6  軽薄な男
7-9  アゲハ蝶

直下コンマ


コンマ判定:6 軽薄な男




鶺鴒(……見つけた、こっちだったか…予想とは違ったがこの可能性も大いにあり得た)

鶺鴒の眼がある男の姿を掴んだ

着流しに下駄、片眼鏡をかけた昨日も見かけた男だった


織目「ッ!…見ているね、鶺鴒。姿を見せたらどう?」

秦織目は鶺鴒の気配に気づき、戦闘の体勢を取る


鶺鴒「……お前だったか、秦織目……いや『甲斐アギト』」

アギト「そいつは昔の名前。今の俺は秦織目だ」

鶺鴒「ハッ、よく言う。お前は今でも『甲斐』と繋がっているくせに」

クスクスクスと、秦織目を名乗るアギトは余裕をみせて笑う


『秦織目』
レベル5のトップヒーローの一人
という肩書を持った特殊部隊
複数人の異能者により構成されている『アンチ異能』の異能を持つ人間で構成されている
所属しているすべての人間が秦織目を名乗り、それ故に多くの噂が飛び交い真の姿を煙に巻いていた


鶺鴒「それで、どっちの命令なんだ?甲斐か?カワサキか?お前の独断か?」

アギト「言うわけないだろう」

鶺鴒「そりゃそうだろうな。だが、私には関係ない。私の異能は知っているだろ?」

アギトは余裕の笑みを浮かべたまま、一筋の汗をかく


鶺鴒「私に見つかった時点で全ての計画も目的も作戦もすべて筒抜け。残念だったな」

アギト「それは俺が死ねばでしょう?俺が君を殺せば何も問題は無い」

鶺鴒「ハハハッ!そいつはいい考えだ…実現不可能という点を除いてな!!」

鶺鴒がアギトに銃を構えると同時に、アギトは一瞬でその姿を消す


鶺鴒「逃がすかよ!」


鶺鴒は地面に潜り、アギトの追跡を開始した



※戦闘が開始されます


情報判定

1-3  ほとんど知らない
4-6  異能を把握
7-9  戦闘情報を完璧に把握

天犬 +3

直下コンマ


情報判定

1-3  ほとんど知らない
4-6  異能を把握
7-9  戦闘情報を完璧に把握

天犬 +3

直下コンマ


ぐわああ!書き込めていたの気付いていなかった!!

>>631は無視してください!!



甲斐 アギト

レベル:4
異能:『拒絶』
ありとあらゆるものを拒絶する異能
自らの体に向かっているモノにのみ作用する
一度異能を使用した場合、もう一度異能を使うには数秒のインターバルを必要とする
同時に二つ以上のモノを拒絶できない




異能レベル差により初期勝率60%から開始



鶺鴒(アイツの異能は『拒絶』、自分に向かってくるモノしか拒絶できない)

鶺鴒(だから今のは瞬間移動でも透明化でもない)

鶺鴒(恐らくは『私の視線』を拒絶した)

鶺鴒(今の私にはアイツを目視することはできない。だが、存在を確認することはできる)


地面に響く音でアギトを認識する

甲斐アギトは未開発区画の奥に向かって逃げていた


鶺鴒(外に逃げない…という事は罠か…それとも誰か仲間が控えているのか)

鶺鴒(馬鹿正直に追って攻撃すれば、その私の攻撃を拒絶されるだろう。そして再び視線を拒絶してのイタチごっこになる)

鶺鴒(目視もできないから、少し攻撃に工夫が居るな)

鶺鴒(ここは……)



1、進行方向を予測し先回りをする
2、協力者の存在を先に補足し、予めその人物に潜行する
3、地面の形を変形させ、アギトを包み込むように道を塞ぐ

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用

2


>>638採用:2


ランダム判定
5以上で作戦成功

異能 +3
不確定要素 -1

直下コンマ


コンマ判定:9+2 大成功  勝率80%



鶺鴒(……居た。コイツだな)


鶺鴒はアギトを追わず、アギトが向っているであろう場所に先回りした

場所…というよりはその人物の居る場所


女「…………」


およそ未開発区画では決して見かけないキッチリとしたスーツ姿の女性

しきりに時計を確認しながら、焦ったように地面を踏み鳴らしている

鶺鴒は地面からその女に潜行した


女「……!…な、なに!」


女は自らの体の違和を感じ、周囲を見渡すが何も変わりがない

女は恐れるようにぐるぐると周囲を歩き始める


鶺鴒はあえて殺さずに、女の記憶を探る


鶺鴒(…甲斐恵(カイ メグム)…甲斐って事はカワサキの命令ではなさそうだな)

鶺鴒(この女の異能は瞬間移動…か。レベルは2、遠くに飛べるが発動まで時間がかかるようだな)


女はその場に居られずにアギトを探しに走り始めた

潜行している鶺鴒には女の考えが手に取るように感じ取れた


鶺鴒(随分小心者の性格のようだな、だが好都合だ)

予めこういった事態の為の逃走経路を決めていたようで、余計な回り道をしながらも着実にアギトに近づいていく

そして2分後、アギトと落ち合う


鶺鴒は『恵』の視界を通してアギトの姿を目視する


鶺鴒(予想通り、アイツが拒絶しているのは『私の視線』。恵の視線から見ていれば拒絶に引っかからない)

鶺鴒は恵の意識を麻痺させ、体を操る

恵に隠し持っていた銃を握らせ無警戒によって来たアギトを暗殺する機会を探った




勝利判定
00~80で勝利

直下コンマ反転


コンマ判定:24 反転 42 勝利



恵「アギト!無事だった!」

アギト「全然無事じゃないよ、追われてる。っていうかなんで来たの?何かあった?」

恵「何か分かんないけどすっごい嫌な予感がして…」

アギト「その勘は正しいよ。一刻も早くここから逃げたい、急いで異能を――――」


タンターン


乾いた銃声が二発鳴り響く


恵「え?」

アギト「な、なん…!?」

覆いかぶさるように更に銃声が4発鳴り響く

銃弾はアギトの肩と太ももに全弾命中し、アギトは倒れ伏す


恵「な、なんで!なんでよ!!私じゃない!!違うの!!私がやったんじゃ――ヒグゥッ!!」


恵は突然白目をむき、全身を痙攣させ泡を吹き絶命した


鶺鴒「さて、と。死ぬ前に記憶を見せてもらうぞ」

鶺鴒は恵の体から出て、息も絶え絶えなアギトの体に潜り込む


数秒後、アギトが絶命すると同時に鶺鴒はアギトの体から出る


鶺鴒(……成程な、シンはアゲハも一緒か)

鶺鴒(この行動は『秦織目』の総意だった。どうやらカワサキから独立するつもりだったらしい)

鶺鴒(甲斐恵もまた、秦織目として行動するヒーローであった。甲斐の命令でもカワサキの指示でもなかった)

鶺鴒(隠し場所も確認したし、問題は無い…筈だ)

鶺鴒(だが…私の勘違いでなければ、アギトの記憶の中のシンには両腕と右目が無かった)

鶺鴒(その理由を知る前に絶命されてしまったからな……)


鶺鴒(一先ずここは…)



1、半沢に連絡を入れ、状況を確認する
2、胸騒ぎがする。急いで星夜の元に帰る
3、シンとアゲハを確保しに行く

安価↓3までで最も2桁コンマの数値が高いものを採用


鶺鴒(星夜のあの左目…やはり私の勘が正しければ……)

鶺鴒(星夜は異能が使えない状態で一人…嫌な予感がするな)

鶺鴒は半沢に通信を入れ早口でまくしたてる


鶺鴒「状況は!」

半沢「は、はい!無事完了いたしました!それでですね…」

鶺鴒「いや、いい。急用ができた、報告は後日聞く。では」

一方的に通話を切り、鶺鴒は星夜の居る事務所へと帰った

その道中、度肝を抜かれる人物と鉢合わせする


着流しに下駄、片眼鏡をかけた飄々とした笑みを浮かべた男

つい先ほど殺した『甲斐アギト』が本部の方向から肩を落として逃げていく姿を確認した


鶺鴒(どうして生きている?おかしい…あの場で殺した男は紛れも無く『甲斐アギト』。読み取った記憶からも確かに実証されている)

鶺鴒(それなのに何故…?)


鶺鴒は地面に潜り、慎重に甲斐アギトと思われる人物に近づいていく


鶺鴒(……気づいていない?このまま殺るか…)

鶺鴒はアギトの真下に待ち受け、地面からアギトの体へと移りかえる


アギト?「おわッ!」

アギトが驚きの叫びをあげた時、鶺鴒の体はアギトの体から弾き飛ばされる

紛れも無く甲斐アギトの『拒絶』の異能であった


アギト「つくづく運が悪いねぇ…僕もさ…」

鶺鴒「甲斐アギトだな。何故生きている?何故本部の方向からやって来た」

アギト「お答えできませんねぇ、天犬鶺鴒さん。そのお得意の情報網とやらで推理をしたらどうでしょう?」

鶺鴒「なら…お前の体から直接聞こう!!」

鶺鴒は不意を打つ形で足を蹴り上げ、同時にワイヤーガンでアギトを狙い撃つ

視線を拒絶されても平気なように見ていなくても関係ない、確実に仕留めるための一手

後ろに退いても横に退いても逃れられない、触れれば価値の異能ならではの戦法


だがしかし、アギトの体は忽然と姿を消した

地面に潜り音を探ろうともアギトの気配は消えていた


鶺鴒(視線を拒絶したのではない…?近くに気配がない…本当に消えているだと?)

甲斐アギトは忽然と姿を消したのだった


鶺鴒(こんな場所であんな奴と出会うとは、本当に嫌な予感が的中してしまったか!?)

鶺鴒は全速力で事務所に潜り込む


鶺鴒「星夜!!!」

星夜「うおわぁっ!!?」


星夜は薄暗い明かりの中、呑気にソファでうたた寝をしていた

鶺鴒は星夜の髪をかき上げ左目に撒かれている包帯を剥ぐ

そこにはしっかりと白く濁った瞳が存在した


星夜「な、なんだなんだ!何があった!?突然なにをする!?」

鶺鴒「……無事、だったのか?」

星夜「あ、ああ…見ての通りだ……それより、は、早く包帯を元に戻せ」

鶺鴒「……ああ…」


鶺鴒は気の無い返事で包帯を元の場所に戻す

星夜の肉体は五体満足、何もおかしなことは起こらなかったという

嫌な予感が外れて嬉しいはずだったのだが、何処か納得しきれない鶺鴒であった


鶺鴒(それでは本当に…あの男はどうして本部の近くをうろついていた…?)


鶺鴒はモヤモヤとした頭のまま、半沢に連絡を入れ報告を改めて受けた


幕間 ~雨男~



俺は所謂雨男という奴だ

楽しみにしていたパーティとか、急ぎの用事ができた仕事の日とか

とにかく大事な日に限って運悪く雨が降る

その所為で色々な計画が狂ってきた

俺こと『甲斐アギト』は単純に運が悪く、雨と相性が良くない男なんだろう


今日もトビキリ、ツイていない一日だった


俺のその日の任務は、月宮星夜の持っているあるモノの奪取

事前に便利屋を雇って『天犬』の任務の情報を仕入れる

無駄に不安を煽ってしまったらしかったが、月宮星夜は任務に行く気らしいと知り未開発区画で待ち伏せをする予定だった

ところが実際の作戦ポイントには星夜の姿が見当たらない

死ぬ気の覚悟で天犬鶺鴒の姿を捉えても近くに居やがらないという事態だった

ここからすでに、俺の計画は完全に予定外の状況に転がり始めていた


焦った俺は一縷の望みにかけて『天犬』の拠点を覗きに向かった

すると幸運なことに月宮星夜が留守番をしていた

思わぬ幸運に感謝しながら暗殺を仕掛けようとしたとき、現れたのはあの『天雲朱雀』だった

予想外すぎる大物の登場に、ついでに殺すかどうか迷っている内に悲報が届く

作戦ポイントに待機していた『甲斐アギト』と『甲斐恵』から連絡が途切れたとの情報だった

更には殺した人物が天犬鶺鴒とあっては慌てるのも必然というモノ


俺は覚悟を決めて二人を殺そうとしたとき、更に不運が通りかかる

『天傘楓』の登場だった

天雲朱雀の付き人である楓が、あろうことか自分の暗殺ターゲットに近づいていく

アレが居る以上自分の異能ではどうしようもない

俺はすごすごと任務を放棄して帰ることにした


だが、俺の不運はここでも発揮される

何故か天犬鶺鴒が現場の監視を放棄して帰って来ていたのだ

もう俺は思考がショート寸前


一言二言会話を交わした気がするが、最早な何も覚えていない

ただ必死で異能を使い、逃げおおせたという結果だけだ


俺は運が悪い

俺は所謂雨男という奴だ

今回の不運は全て、雨が招いた結果らしい


俺はとことんツイていないなと改めて実感させられた

大事な俺と俺の同胞が殺され、情報すらも抜き取られて、シンとアゲハも奴らの手の内なのだろう


唯一の幸運は、自分という存在は殆ど認知されておらず、天犬鶺鴒すら自分という存在に困惑していたことだ



幕間 ~天犬の背中に背負うモノ~



『天犬ってのはな、狛犬の事なんだ。知ってっかい?』


水鶏のばーさんは、酔うといつも同じ話をしてくる

日に一箱のタバコ、趣味のギャンブルで金を溶かし、毎日のようにアルコールを摂取する、不摂生の塊のような自分とは相いれない最悪のババアだった

その日も、いつものように仏頂面で水を飲みながらババアの話に付き合ってやっていた気がする


『狛犬っつーのはな、神社とかの入口にドーンと構えてる2対の獅子なのさ』


この時私は、獅子なのに犬なのかよ。獅子はネコ科なのに犬ってつくのは変じゃない?なんてことをツッコんで聞いた気がする

ババアは黙って聞けと私の頭に拳骨を落としてきた

このババアはスキンシップが激しく、遠慮なく体を触ってくる奴だった

殴られると痛いしムカつくけど、それはそんなに嫌いじゃなかった



『んでだ。コイツラ2匹は入口につっ立って何してっかというとだ。…守ってんのさ、自分の家をさ』

『守るべきものを背に負った守護者なんだよ。どーだい、カッコイイだろう?』

ババアは得意げにそう笑った

私はそうね、と気の無い返事を返した気がする


『アタシら天犬もそうさ。常に二人だけで、後ろに居る奴らの命全部を背負ってんのよ』

『だからさ、アンタもちくっとはアタシに協力して、力あわせて守っていこーや』


仲間だとか力を合わせるだとか、寒気がするほど毛嫌いしていた私はババアにこう聞いた


もし片方に裏切られたらどうするのってさ

するとババアは豪快に笑って


『そん時は、背中を噛ませてでも守ってやるさ。裏切られたなら、もう一回こっちに帰ってきてもらうまで好きなだけ噛ませてやるよ』

私はその言葉に呆れて、馬鹿じゃないのと笑った

小生意気な態度の私の頭を撫で回し


『カッコイイ大人ってのはな、背中で語るもんなのさ』


ババアは満面の笑みで酒を煽った

その時はまだ、言葉の意味がよく分かっていなかった

その気持ち悪いくらい甘い考えのババアの事を下らない奴だと考えていた


今日の更新はここまでです


幕間の情報はどこまで出していいか微妙に迷います…

大体は過去のお話なのでコミュでも聞き出すことができます

コミュはとっても大事なので、ガンガンしてくださると有り難いっす



それではまた、お付き合いいただきありがとうございました

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