響「きゅんっ!ヴァンパイアガール」(15)

プロローグ

都内某所 裏路地 夜

  サラリーマン「はぁ、部長のやつまた俺にだけあほみたいな量の仕事を押し付けやがる」

  リーマン「しかもそれが分かってて、飲みに連れて行って遅くまで飲ませるんだよな・・・・うう」

  リーマン「いかんいかん・・・・・なんだか吐きそうに・・・・・・うぅ」

  男はそのままふらふらと壁に手をつくと地面に向けて吐しゃ物をまき散らす。


  リーマン「おえっ・・・・・・ちょっとすっきりしたかな」

  リーマン「う~、今度は尿意が」

  そう言うと男は、そのままその場で立ちションを始める。

  チョロチョロチョロ~

  リーマン「うぇ・・・・俺のげろと混ざってやがる・・・・」

  自分の体内から出たものに嫌悪していると、なにやら人の視線を感じた。



  リーマン「oh......」

振り返ると、そこにはこの場所には不釣り合いの美少女が立っていた。

  美少女「・・・・・・・」ニコニコ

  おっさん+ゲロ+尿という最低のシチュでありながら彼女はなぜか笑みを浮かべていた。

  リーマン(なんだこの娘・・・・・なんでこんなニコニコしているんだ?)

  リーマン「なんだい、嬢ちゃん。おじさんと遊びたいのかい?」



   もちろんジョークだ。こんなおっさんに美少女が喰いつくわけがない

   しかし・・・

  美少女「・・・・」ニッコリ

  リーマン「ま、まじか!」

  男は改めて、少女を見てみる。

  年のほうは・・・・・中学生くらいだろうか

  ん?中学生!?
 
  リーマン(いや、ダメだろ。中学生は!・・・・あぶないあぶない、危うく豚箱行きだぜ)

寸でのところで理性を取り戻し、我に返る。

  さすがに、法律は破れない。

  リーマン「ごめんな、嬢ちゃん。やっぱおじさんまだドナドナされたくないから。」

  そう言って男はその場からふらふらと立ち去ろうとする。

  リーマン「・・・・・へ?」

  帰ろうとする男の前に美少女が立ちはだかる。

  しかたないので、反対の道から帰ることに

リーマン「あれえ?」
  
  なにかの見間違いだろうか?

  先ほどまで男の前にいた少女が、再び男の前に。

  道は狭いので気付かれずに回り込むのは不可能なはずだった。

  リーマン(なんか・・・・・雰囲気が)

  先ほどの雰囲気とは打って変わって、少女からはどこか冷血なオーラが漂っている。

  リーマン「そ、そんなに遊びたいならこれやるからもう通してくれ」

  そう言って懐からなけなしの5000円を出す



  リーマン「ほら、これで充分だろ。なぁ、通してくれ」

  美少女「・・・・・・・」ニパァ

  よかった、喜んでいるみたいだな

  リーマン「んじゃ、俺はこれで・・・・ぐはぁっ」ドンッ

  そう思って安堵して、少女の横を通り過ぎようとすると

  少女とは思えない力で壁に叩きつけられてしまう。

  一緒に頭も打ってしまい、目の前に星が散った。



  リーマン「いてて・・・・・なにしやが・・・・んごっ」

  呪詛を吐きかけてやろうとしたところ、またもやすごい力で両頬を掴まれる。

  少女の爪がぎりぎりと喰いこんできて、血が垂れる。

  リーマン(なんだこいつ、人の爪じゃねぇ・・・・うぐぐ)

  そのまま、少女の爪は男の両頬を突き破り、穴をあけてしまう。

http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338701170/81n-

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