健夜「働けよ」晴絵「お前が言うな」 (9)


ここはルーフトップ、麻雀をうっても良し、食事をとっても良し、女の子と戯れても良しの、あったかーいお店です。

そこに新しい仲間が先日、加わりました。


咲「あ、オーダーは私がとりますから」

咲「いいえ。あっちの台から点棒を持ってくるべきじゃないでしょうか」

咲「うどんなんてどうですか?暑い日が続きますし」


すぐに仕事も覚えてくれて、このように今では皆を引っ張っています。

先輩である私も自慢の後輩で、鼻が高い……ような。


咲「え、頭なでてくれないんですか?」

咲「お姉ちゃんって呼んでいいですか!」


そう、彼女は、宮永咲は、お姉ちゃんっ子だったのです。


宥「わ、分かったから、働こ?ね?」

咲「……お姉ちゃんが頭なでてくれたら、頑張れます!」

宥「ふぇぇ」


第一局 咲、お姉ちゃんと働く!カン!



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ホール


透華「み、宮永咲!私ならして差し上げても

咲「遠慮します。りゅーもんさんお姉ちゃんっぽくないし」

透華「」

宥「ふ、二人とも働いてよ……」


第二局 透華、お姉ちゃんになりたい!カン!


キッチン


灼「そういう宥ちゃんも働いてない」

憩「仕方ないですよーぅ。今日はクーラーが効いてるし、宥ちゃんって寒がりやろー?」

灼「そ、そりゃそうだけど……」

憩「それより灼ちゃんは働かんくてええの?さっき赤土さん、店長に呼ばれとったでー?」

灼「え?」

憩「……」

灼「……」


「は、晴ちゃーん!一人で行っちゃダメー!」


憩「ふふ。おもろい子ばっかりで、ほんまに飽きへんわー」


第三局 灼、お姉ちゃんが心配!カン!


事務室


健夜「そしたらね……」

晴絵「……」

健夜「……なんだよ!」

晴絵「……」

健夜「まったく近頃の若い子は……って、晴ちゃん聞いてる!?」

晴絵「き、聞いてます」カタカタ


第四局 晴絵、お姉ちゃんが怖い!カン!

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