魔王「勇者軍に倒されて3年たったが」 (75)

魔王「勇者軍調子乗ってね?最初の1年はまぁみんなに
讃えられてたけど民衆も時がたてば忘れていくよな…
3年たったいまを見ろよ…勇者を崇めない者は処刑って…
魔王軍よりひどくない?」

側近「確かに…目に余る者がありますな…」

魔王「じゃあヤっちゃう?勇者ヤっちゃう?」

側近「ですが3年前の戦いから魔王様もお力が衰えたのでは…?
忌まわしい勇者の封印によって…」

魔王「あぁ確かに…そうだったな……
じゃあ魔王軍から勇者作っちゃう?」

側近「なるほど!!その手がありましたな!
いま手配しますぞ!」

魔王「はっはっはー。我ながらあっぱれな案だ。
では手配した勇者に封印を解くための旅をさせるのだ。」

側近「ははっ!」

魔勇者「はぁ。魔王のくせに勇者雇うってどうなの…?」

側近「おい…!魔王様の前だぞ!」

魔勇者「こんなヨボヨボな奴があの魔王?えっ俺でもヤれそうなんだけど」チャキ(剣を抜く)

魔王「や、やめてくれ!頼む!なんでもするから!!
お願い!!やめて!!!!」

魔勇者「えぇ…そこは目にも留まらぬ速さでおれを倒せよ…
期待して損したわ…」

側近「あちゃ~…」

魔勇者「まぁでも金もらえるんでしょ?
なら封印でもなんでも解いてやんぜ☆」

魔王「こいつうぜぇ…ノリが魔大学生くらいうぜぇ…」

魔勇者「あ"?」チャキ

魔王「ごごごごごごめんなさい!すみません!」

魔勇者「いや…俺レベル1だぞ…」

側近「メタ発言やめろ…とりあえず城下町で仲間を探して
北の都を目指してくれ…そこに封印された剣がある。
それを抜いた瞬間に魔王様の魔力は取り戻るのだ。」

魔勇者「はいよ~」

魔勇者「北の都か~スマホで調べよう…」ぽちぽち

北の都 Makipedia 検索

北の都はオゾマシイ魔王を封印した剣を厳重に守られている塔が観光スポットである。いまでは入場料1200~1500円で入ることができ子供から大人までたくさんの客で賑わっている。
ただ勇者の素行が目立つ最近では魔王の復活を祈る者も
少ないながらいる………

魔勇者「うわぁ…勇者軍やりたい放題じゃん…
入場料って…www魔王知ってんのかなこれ…ww
スクショしてLINE送っとこwwwwww」

ガツッ!

魔勇者「いって!お前何すんだよ!」

魔僧侶「ちゃんと前を見て歩け。歩きスマホは魔に落ちるってことわざ知らないのか?」

魔勇者「チッわーったよ。俺は忙しいの。
はいさよなら~」

魔僧侶「ふん」

魔勇者「勇者軍が幅利かせてからこういう奴多くなったなぁ…
みんな心が荒んでるんだなぁ…とりあえず城下町……」

とりつけます。
多分ID変わります

~城下町~
魔勇者「やっとついたぁ。スマホ充電切れてMaagleマップ使えなかったからかなり迷ったな…もう夜だ…とりあえず酒場だっけか…?
よーし入るぞ。」

カランカラン
オーナー「いらっしゃい。ん?その格好魔王様直々に依頼した魔勇者か?」

店内\サワザワ/

魔勇者「いかにも。」

店内\オー!!!/

魔勇者「ここにきたのは仲間を探すためだ。危険な旅になるが付いてきてくれる勇気ある者、すなわち勇者を探している。誰かいないか?」

店内\シーン/

魔勇者「お前ら…どうしたんだよ?なんで手を上げない?」

ジジイ「はっはっ…勇者軍が幅を利かせてからというもの我々の力や経済力は衰えるばかりじゃ…今や勇者軍に立ち向かうなどそんな愚かなこと
考えるのは魔王様くらいじゃよ…はっはっ…」

おっさん「昔見たく魔王様のご支援があればなぁ…」

おっさん2「あの頃はすごかった…国全てに魔王様の魔力が注がれ我々の力も増して勢い付いてた…」

おっさん「懐かしいなぁ…ははは…」

魔勇者「魔王ってそんなすげぇ奴なの…?」

おっさん「悪いことは言わない。お前はまだ若いんだ。この国でおとなしくしていれば
勇者軍は力のない我々を攻撃などしない。
ましてや今や魔国から取れる鉱石を重宝しているらしいじゃないか。」

おっさん2「魔王様には悪いが我々は少し無理だなぁ…ここでしみったれて酒を飲むことしかできん…はは…」

魔勇者「…」

魔僧侶「俺は行くぜ。」

魔勇者「ほ、ほんとか!?ってお前…
さっきぶつかった!」

魔僧侶「あの時の歩きスマホか。
俺でよかったらついてくぜ。」

魔勇者「助かるぜ!やっと仲間一人見つかった…」

おっさん「はは…まったく…若いのに無茶しやがって…しゃーない。これを持っていけ」

魔勇者「ん?なんだ?これ」

おっさん「これはなマカインって言ってな
昔の魔王様が作った薬だ。これを飲めば
魔王様の魔力がなくとも魔力を注がれてる状態と同じ効果が得られる。」

おっさん2「お前いいのか…?大事に懐にしまってた薬じゃないか」

おっさん「こんなしみったれたジジイが持ってても仕方ねぇだろ。」

魔勇者「助かるぜ!でもやっぱり薬ってだけでかなり臭いがきついな…」

おっさん「すまん俺ワキガでよう。
3年間しまってたから臭いが染み付いちまった!
てへぺろ」

魔勇者「(´・_・`)」


過疎…

レス欲しいだけならやめちまえ

魔勇者「よし。仲間が一人できた。
そろそろ北の都目指すかぁ!」

魔僧侶「お前は馬鹿か。何人編成で行くつもりだ?たった2人?笑わせるな。」



魔勇者「お、おう」

魔僧侶「近接型がお前なら魔法使いでも仲間にしないときついぜ?俺は回復重視の呪文しか使えないしな。」

魔勇者「なんだよ。お前強そうなのに使えないのな。」

魔僧侶「まぁこういう魔法なら使えるぞ
デラデラ!」

魔勇者「うわぁ!!なんだこれ!空を飛んでる!すげぇ!!!」

魔僧侶「ラデラデ!」

ドスン

魔勇者「イテテ…やめろや!いたいわぼけ!」

魔僧侶「ところで次の仲間はどこで探す?
魔法使いならアカデミーにでも行くか?」

魔勇者「そうだな。明日の朝再出発だ。」

>>9
レス欲しいだけだけど続けます

>>12
書いて面白ければ人来るから
レス欲しいとかあまり言わない方いいかもしれんぞ

~宿屋~
魔勇者「うわぁ…すごいボロボロのベッドだな…」

魔僧侶「まぁそういうな。3年前の戦いの後皆苦しい生活を送っているんだ。贅沢できない。」

魔勇者「ふーん。俺は今の生活も別に好きだけどな。平和じゃん。」

魔僧侶「平和ねぇ。戦いがないだけだろ。
皆ひもじい思いをしてる。もっと活気のある
城下町だった…」

魔勇者「まっ俺は金がもらえればそれでいいんだ。ちゃっちゃと封印解いちゃおうぜ~」

魔僧侶「ふん。のんきな奴だ。電気を消すぞ」

カチッ

~翌朝~
魔勇者「よし。早速アカデミーに凸するぞ!」

魔僧侶「おいちょっと待て。とりあえず許可を取ってからだ。不審者扱いされるぞ。」

魔勇者「はぁ?RPGやったことねぇの?こういうのは大抵入っても怒られないの~」

魔僧侶「ゲームと違うぞ。お前はアホか。
あの世界の住人は狂ってる。
人の家に入ってタンスを勝手に開けたりゴミ箱を荒らされてみろ。この世界なら捕まるぜ?」

魔勇者「た、たしかに…」

魔僧侶「というわけで許可を取るぞ。」

>>14
すまん冗談のつもりだ(´・ω・`)

魔僧侶「ふぅ…許可取るだけでもうこんな時間か…」

魔勇者「もうクタクタだよ~あの受付のババア仲間にしてこうぜ…」

魔僧侶「あんな使えないもの仲間にしてもせいぜい盾にしかならん。」

魔勇者「お前僧侶のくせにひどいこと言うよな…神様見てんぜ?」

魔僧侶「神とはそんな口先のことをとやかく言うほど小さいものではない。
お前のような堕落したものだけに罰を与えるのだ。」

魔勇者「はいはい。アカデミーに入ったところで早速探すか~」

魔僧侶「やはり強いものを仲間にしよう。
とりあえずSクラスだな。このアカデミーは成績ごとにランク付けされている。
CBASの4段階でSクラスが優秀な生徒がそろうようだ。」

魔勇者「ふーん。じゃあ行ってみるか。」


~Sクラス~
いじめっ子「ぎゃははwこいつまだ火の呪文も使えないのかよww」

魔法使い「や、やめてよぉ……」

いじめっ子「こいつがSクラスなんて信じられないぜww俺はもう雷まで会得したぞww」

魔法使い「いじめっ子くんすごいね…
私まだまだ…」

いじめっ子「ぎゃははwはやくこのクラスから出てけwwwくらえ水の魔法!」

バシャア

魔法使い「ヒッグ…ヒッグ……」

いじめっ子「ないてやがるぜーwwwぎゃははwwww」


魔僧侶「うむ。彼なんてどうかな?
性格に難はあれどあそこまで魔法を使いこなすものはそういないはずだ。」

魔勇者「俺はあのいじめられてた奴の方がすげぇと思うけどなぁ。」

魔僧侶「?なぜそう思う」

魔勇者「まぁちょっと様子みてろよ」

魔僧侶「…?」


魔法使い「グスン……」
タッタッタッ

いじめっ子「ははww
あいつ逃げやがったぜwww」

~広場~
魔法使い「ファイアー…」ボソッ

ブォォォォ!!!!!

魔僧侶「!?なんだあの火の勢い!」

魔勇者「な?いったろ?」

魔僧侶「だがしかしなぜいじめられているのだ…やり返せばいいだろう…」

魔勇者「それなりの事情があるんだろ。」


魔法使い「これでお洋服乾いたかなぁ…」

魔勇者「おーい」

魔法使い「!!」ビクッ

魔勇者「お前凄いのな。どこでそんな魔法覚えたんだ?」

魔法使い「あ、あなた部外者ですよね…勝手に入っちゃだめなんですよ…えっとその…先生呼びますよ……」

魔僧侶「あー許可取ってるぞ?俺たちは魔王様復活のためにパーティ編成してるだけだ。
そこでお前をスカウトしたいんだ。」

魔法使い「わ、私…魔法なんて使えないし…
足手まといなっちゃうし無理です…」

魔勇者「さっきの見てたぜー。お前わざと弱いふりしてたろ?何か事情があんのか知らねーけど俺たちとくれば力一杯魔法使えるぜ?」

魔法使い「みてたんですね…
実は私の母は魔王軍全盛期の頃の魔法軍トップの位置にいるくらいの実力者でした…
ですがこのアカデミーは勇者軍の管轄です…
なのであまり力があることを見せつけてしまうと力を封印されてしまうのです……」

魔勇者「し、しらなかった…勇者軍って
こんなとこまで来てるの…?」

魔僧侶「反乱を防ぐためだろうな。
俺たちがここに入るために時間がかかったのもそのせいだ。」

魔法使い「ここを抜ければ魔法を力一杯使えるって本当ですか…?」

魔勇者「本当だ。MPがある限り魔法使っていいぞ」

魔法使い「MP?ハハ…ナニヲイッテルノ?
とりあえずそういう話ならついていきたい…です…」

魔僧侶「よーし!決定だ!」

魔法使い「よろしくお願いします…」

魔勇者「これで三人だな!これくらいいれば問題ない!早速北の都をめry」

魔僧侶「防具を買わねばな。このドアホ。」

魔勇者「あぁすっかり忘れてた。」

~城下町武器屋~
魔勇者「よーし早速武器選びだ。
魔王から腐る程金は貰ったからな。
好きなの選べ!」

魔僧侶「それは本当か?だが旅は長く続く。節約しなくては。」

魔勇者「大丈夫だって。魔王にオレオレ~お金振り込んどいて~って電話すれば通帳に金入ってくるから。」

魔僧侶「詐欺まがいなことしやがって…
だがそれを聞いて少し安心した。
では私は防具一式とこの魔道書をいただこう」

武器屋のおっちゃん「毎度~いやぁ久しぶりの客だねぇ。商売しててよかったよ。」

魔勇者「ははwここいつもどうやって生計立ててるんだよw」

武器屋のおっちゃん「主に勇者軍に武器を提供することでなんとかなってる…だがあいつら
ケチでよう…人の足元見やがって…」

魔勇者「苦労してんだなぁ…」

魔僧侶「よーしそろそろ出発するか。」

魔勇者「よし!行こー!」

魔僧侶「目的地は北の都だよな?
なら北の大地を通って民家がある場所を点々と行くべきだと思うんだ。」

魔法使い「そうですね…野宿は怖いですし…」

魔勇者「えーお前ら魔法使えるなら家一個くらいポーンって出せないの?」

魔僧侶「そんな都合の良い魔法ばかりじゃない。魔法を使うことにより体力も共に消費するのだ。」

魔勇者「ふーん。なら民家を目指すのがベストだな。」

魔僧侶「ただ魔王軍だと知れたら…」

魔勇者「怖いな…まぁ身なりだけ見れば
普通の人間じゃん?大丈夫じゃない?」

魔僧侶「一応細心の注意を払おう。」

魔法使い「はい…」

~ラーゴの村~
魔勇者「よーし到着だ。」

魔僧侶「ここはラーゴの村だね。ラーゴ族は
魔族系の民族だから心配はいらないはずだ。」

魔法使い「母上から聞いたのですが…凶暴なラーゴ族を従える勇者軍の精鋭部隊長リキルがこの村の長だとか……」

魔僧侶「それは本当か…?」

魔法使い「はい…母上にはラーゴ族の親友がいます…なので確かな情報です…」

魔僧侶「まいったな…だが引き返すわけにもいかない…なんとかやり過ごそう…」

魔勇者「そのリキルとかいうやつやっつけちゃえば?」

魔僧侶「バカかお前!勇者軍の精鋭部隊の隊長だぞ!?お前どのくらいの力があるか知ってるのか!!!!」

魔勇者「いやまったく知らん」

魔僧侶「先が思いやられる……」

魔勇者「まっばれなきゃいいんだろ!」

ラーゴ族「お前ら旅のものか?」

魔勇者「そうだ!今旅の最中なんだ!
魔王の封印をry」

魔僧侶「魔王の封印されているきたのみやこにけんがくにいきたくてだな!!」

魔勇者「は、はなせよ!たく!」

魔僧侶「お前はバカか!魔族系の民族だが
こいつらを統治してるのは勇者軍だぞ!」ヒソヒソ

魔勇者「やべぇすっかり忘れてた…」

魔法使い「あ、あの宿屋を探してるのですが…」

ラーゴ族「はっはっはw若いってのはいいねぇ。
宿屋ならあそこを曲がった先になるぞ。」

魔勇者「おっちゃんありがとな!」

ラーゴ族「お前ら匂いから察するに魔族だろ?
気をつけろよ。ここは安全に見えてとても危険だ。」

魔勇者「おっちゃんすげぇな…」

魔僧侶「危険というと…?」

ラーゴ族2「おーい!見回りの時間交代だ!」

ラーゴ族「チッタイミング悪く…話が聞きたいなら
皆が寝静まった後に俺の家にこい。
この紙に地図が書いてある。」

魔僧侶「ありがたい。では後ほど。」

~宿屋~
魔僧侶「どうする…?」

魔法使い「罠の可能性も拭えませんね…」

魔勇者「えっ?誰の罠?」

魔法使い「え?」

魔僧侶「は?」

魔勇者「え?」

魔僧侶「ラーゴ族の見回りしてた人だよ!
そのくらいわかるだろ!」

魔勇者「えっあの人が嘘ついてるって言いたいのか?」

魔僧侶「そうだよ!全く鈍いなぁ」

魔勇者「疑いすぎだろ…」

魔僧侶「はぁ…お前の素直なところにはうんざりさせられるよ…」

魔勇者「なんだと!!」

魔法使い「まぁまぁお二人とも…。
とりあえず行ってみるのも手だと思います。
罠だとしてもワープの呪文でいつでも
村の外へ退避できますし。」

魔僧侶「それもそうか…じゃあ俺と魔勇者だけで行く。お前はここで待っててくれ。」

魔法使い「そ、そんな!私も行きます!」

魔勇者「女の子がこんな時間に危ないだろ?」

魔法使い「で、でも役に立ちますから!」

魔僧侶「そ、そこまで言うならば…」

魔法使い「それにこういうのワクワクしません?」ニコニコ

魔勇者「お、おう」

~ラーゴ族の家~
魔勇者「お邪魔します~」

ラーゴ族「よくきたな。見張りに見つからなかったか?」

魔僧侶「この優秀な魔法使いの呪文で透明化してきたんだ。」

魔法使い「ゆ、優秀だなんて…//」

ラーゴ族「はは。全く頼もしいな。」

魔勇者「それより話ってのはなんだよ。
危険だなんだって。」

ラーゴ族「悪いことは言わない。ここに長居するな。明日の朝すぐに出て行け。」

魔勇者「???元々そのつもりだが?」

ラーゴ族「明日の朝村の長からの伝令とかなんとか言って無理やり丘の上の家に招待されるはずだ。そこには絶対行くな。」

魔僧侶「勇者軍の精鋭隊長…ですか?」

ラーゴ族「お前ら情報通だな…そうだ。
奴には特殊な力がある。そのせいで俺らラーゴも力を発揮できないんだ…」

魔僧侶「なるほど…血の気の多いラーゴ族にしては落ち着いた雰囲気だとは思ってたんだ…」

魔法使い「もっと凶暴な種族だと思ってました…」

ラーゴ族「流石の俺も傷つくぜ…」

魔勇者「とりあえずここから明日の朝すぐに出て行けばいいんだな?」

ラーゴ族「あぁそうだ。お前らには目的があるんだろ?」

魔僧侶「あまり詳しくはいないがその通りだ。とりあえずあなたの言う通りにします。」

魔法使い「でもここの村の人たちはずっと縛られたままなの…?」

ラーゴ族「ははw嬢ちゃん優しいんだな。
俺たちのことは心配ねぇ。昔悪してたバチが当たったんだ。」

魔勇者「でもなぁほっとけねぇよ。何か方法ねぇのかよ」

ラーゴ族「無理な話だ…あるとしてもかなり危険だ…」

魔勇者「どんなことだよ!俺らにできることならなんでもするぜ!」

魔僧侶「おい!勝手に話進めるなよ!
俺たちには目的があるだろ?」

魔勇者「だからって見過ごせねぇよ!」

魔法使い「私も…この人たちかわいそうよ…」

魔僧侶「くっ…勝手にしろ…!」

ラーゴ族「お前らに頼んでもいいのか!?」

魔勇者「どんとこい!」

~死の森~
魔勇者「ラーゴ族の話によるとここにいる
厄介なモンスターを倒すとラーゴ族の力が戻るんだっけか?」

魔僧侶「そうだ。まったく。魔勇者のせいで面倒なことになったぜ。」

魔勇者「そういうなよ!モンスターを倒してレベルを上げるのだって旅の醍醐味だぜ?」

魔僧侶「ま、まぁそれは一理あるか…」

魔法使い「的の気配を感じます…!」

魔勇者「早速お出ましか」チャキ

魔僧侶「姿が見えないぞ…?」

魔法使い「これは…」

魔勇者「おい!どこにいるんだ!でてこいよ!」

魔法使い「正体を現しなさいっ!シャイン」

シュワーン

魔勇者「こ、こいつは!ゴースト!」

魔僧侶「危ないところだった。
姿の見えない敵なんかと戦えっこないもんな…なぜゴーストだとわかった?」

魔法使い「ふふん♪影です。実態は見えずともゆらゆら不思議に揺れる影をみつけたのです!」

魔勇者「魔法使いお前本当にすげえよ!
だけどこいつは俺一人で!」

魔僧侶「お、おい!一人で突っ込むな!」

バシッシュッシュッザクッ!!!

魔勇者「ヘッヘーンどんなもんよ!」

魔僧侶「はぁ…タフさとパワーに関しては
さすがとしか言えないがもう少し頭をだな…」

魔勇者「いいじゃねえか勝ったんだから!」

魔勇者「結構奥まで来たけどラーゴ族のいう厄介な敵はいないぞ…?」

魔法使い「いえ…何か気配を感じます…」

魔僧侶「たしかに…今までとは全く違う邪気だ…」

魔勇者「邪気とかいうな。俺らの方が放ってんだろ。」

魔僧侶「たしかに…」

魔法使い「きます!!!!」


バッ!!!!


魔勇者「こ、こいつは…ケルベロス!」

魔僧侶「勇者軍…実験を重ねてこんなものを作っていたのか…」

魔法使い「厄介ですよ…右の首は氷、左は火、中央は雷の属性効果が付いています!」

魔勇者「属性の弱点をついた戦いができないのか…ならノーマルの俺が!!」

魔僧侶「まて!首を一体ずつ撃破しよう!
お前の魔法剣で炎の首を頼む!
魔法使いは残り2つの首をどうにか邪魔してくれ!
俺は特殊バリアを張りつつ援護する!」

魔勇者「チッ!仕方ない!それで行くぞ!!!!」

魔法使い「了解です!つるの呪文!はっ!」

グルグルグル

魔勇者「いいぞ!炎の首をねらってそれ!!!!!」

魔僧侶「バリア発動!!」

魔勇者「ケルベロスの炎をはじいたぞ!
魔僧侶ナイス!くらいやがれぇぇぇ!!!」


ザンッ!

ケルベロス「グォォォッ!!!」

間僧侶「やったぞ!!聞いてる!
これで炎属性の攻撃はできない!!!」

魔法使い「ナイスです!炎属性がないので
氷魔法を受け流せない!!!!水、火、氷は3すくみの関係です!特大の氷魔法ぶっ放しちゃいますよ~!!!!」

魔勇者「よし!溜めてる間は俺と魔僧侶でなんと食い止める!」

魔僧侶「任せろ!デラデラ!」

ケルベロス「!?」

ふわふわ

魔勇者「いいぞ!落とせ!」

魔僧侶「ラデラデ!」

魔勇者「よし!ここで頭にダブルクラッシュ!」

ケルベロス「…!」

ピヨピヨ
魔僧侶「混乱した!今がチャンスだ!いけ!
魔法使い!!!」

魔法使い「いっきますよぉぉ!!そーーれ!!!!!!」

パキーンギラギラ

ケルベロス「」

魔法使い「やりました!!!」

魔僧侶「ふぅ…やっと倒せた…」

魔勇者「やったぜ……ふぅ~疲れたぁ~」

魔僧侶「はは。お前の機動力には驚かされるよ。毎回。」

魔勇者「なんだよ~珍しく褒めやがって。」

魔僧侶「だが頭を使ったプレイングをだな」

魔勇者「褒めたと思ったら説教か!」

魔法使い「ははw二人とも仲良しですねw」

魔勇者&魔僧侶「まったく!!!」

魔勇者「よーしじゃあこのことを伝えにラーゴの村に行こうぜ!」

魔僧侶「そうだな。」

パチパチパチ

???「お見事ですね。まったく無駄のない戦い。連携のとれた素晴らしい戦闘でした。」

魔法使い「だれ!!??」

リキル「おっと。これは失礼しました。解。
透明魔法で後をつけさせてもらいましたの。」

魔法使い「気配がまったくしなかった…!
この人強いよ…!」

魔勇者「戦闘続けてかよ…!」チャキ

リキル「おやおや。剣を収めなさい。」シュッ

魔勇者「あ、あれ!?剣が鞘に戻って抜けないぞ!!この!くそ!!」

魔僧侶「戦う意思はないと見受けました…
わたしらわラーゴの村の者に頼まれ
ケルベロスを退治しました…あなたは
どなたですか…?」

リキル「申し遅れて申し訳ありません。
私はリキルと言う名の者です」ニッコリ

魔法使い「あ、あなたがリキル…!?」

魔僧侶「…」

魔勇者「お前がラーゴ族の族長……
悪いやつなんじゃないのか!」

リキル「そう睨まないでくださいな。
そんなことより旅のお方。どうやら
疲れがたまっているようですね。
我が屋敷に招待したく存じあげます。」

魔僧侶「まずいよ…屋敷にはついて行くなってラーゴ族の人が言ってたろ…」ヒソヒソ

魔法使い「ですが断ったら何をされるか…」ヒソヒソ

魔勇者「逃げる体力はない…くそ…」

リキル「どうされました?」ニッコリ

魔僧侶「い、いえ!僕ら先を急ぐのでラーゴの村には戻りません!ここから先へ行くと近道があると聞きましたのでその道を通ります!」

リキル「ほっほっほwそうですか。
死の森の番人を倒すほどの実力者ですものね。難なく抜けることができるでしょう。
無駄な配慮だったみたいですね。
ではまたどこかで会う日までさようなら」ニッコリ

シュンッ

魔勇者「魔僧侶ナイスだぜ…」

魔僧侶「危なかった…疲労とダメージ的に戦闘は避けたかった…」

魔法使い「万全の状態でもあの方にはこれっぽっちもかないませんし…」

魔勇者「とりあえず死の森を抜けよう!」

魔僧侶「そうだな。ここをまっすぐ抜けると宝箱があるはずだ。」

魔勇者「えっなんで知ってんの?」

魔僧侶「普通ボス戦が終わった後の行き止まりには宝箱あるだろ。RPGやったことないの?」

魔勇者「お、おう。お前もそういうこというのな。」

魔僧侶「は、はぁ!?俺だって人並みにゲームするし!は、はぁ!なんだし!真面目くんとか勝手な偏見と妄想で俺を作るなよ!」

魔勇者「お、おう。落ち着けよ。」

魔法使い「こんな人だったんですね~」

魔僧侶「」

魔勇者「本当だ!丁寧に3つ宝箱があるぜ!」

魔僧侶「はいはい。とりあえず開けてみろ」

魔勇者「OK!じゃあまず一つ目!」

ナニカナナニカナナニカナナニカナ~
ご!ま!だ!れ~!!!!

魔勇者「な、なんか聞こえたぞ?」

魔僧侶「きにするな。ただのニコ厨だ。」

魔僧侶「あぁ。たたのニコ厨か。」

魔法使い「中身はなんでした?」

魔勇者「これはピアスか?」

魔法使い「ふむ。こっちもあけちゃいますね!」ガチャ

ナニカナナニカナナニカナナニカナ~
ご!ま!だ!れ~!!!!

魔法使い「チッ」

……

魔法使い「こっちもピアスです!!」

魔僧侶「じゃあこれもピアスかな?」ガチャ

ニカナナニカナナニカナry

魔法使い「…」ジーッ

………(^^;;

魔僧侶「あぁピアスみたいだ。」

魔勇者「なるほどステータスアップアイテムか。俺は攻撃力を上げるピアス!」

魔法使い「私は魔力があがりました!」

魔僧侶「俺はHPだな。」

魔勇者「お~RPGぽいなぁ~」


\おーい!お前らぁぁ!/

魔勇者「物凄い勢いで怪物が走ってきたぞ!!!!」

魔僧侶「本当だ!!!」

魔法使い「戦うしかありせんね!!!」

ラーゴ族「お、俺だよ!俺!!!!」

魔勇者「誰だお前」

ラーゴ族「お前らにケロベロス倒すの依頼したバケモンだよ!!!!」

魔勇者「あぁ!バケモンか!!!」

ラーゴ族「おめえらひでぇよ…」

魔僧侶「はは。冗談が過ぎたな。申し訳ない。
そんなことよりどうした。死の森だぞ?よくここの最奥地までたどり着けたな。」

ラーゴ族「あぁ。それがよケロベロスの首輪についていたのが俺たちを拘束するためのアイテムなんだ。それが壊れたから俺たちも力が取り戻ったんだよ!」

魔勇者「おぉ!そうだったのか!!!!」

ラーゴ族「リキルの奴ここに来なかったか!?お前らが危ないと思って追いかけてきたんだ…!」

魔僧侶「きたがどこかへ行ったぞ…?」

ラーゴ族「よかったぁ…そうだったのか…
リキルが死の森に慌てて飛んでいくのを見たんだ…きっとケロベロスの生命力が弱まっていることを察しだろうな…お前ら本当にすげぇよ…」

魔勇者「でもリキルってとんでも無く強いんだろ?ラーゴ族を首輪ごときで縛るなんてことしなくてもいいんじゃないのか…?」

ラーゴ族「リキルは縛り魔法の達人といってもいい。並みの魔法兵なら1人が精一杯なのをあいつは何百という数を縛れるのさ。だがラーゴ族は力は強く強靭だからな。リキルでも20人がやっとさ。村単位を縛るとなると道具に頼るしかないん
だ!」

魔法使い「なるほど…そんな弱点が…」

ラーゴ族「へへん俺たちはただ野蛮なわけじゃないぜ!おめえらにお礼が言いたいって村中の連中がご馳走作って待ってるんだ!
早く村に戻ってこいよ!」

魔勇者「本当か!!!!」

~~~~

魔勇者「あ~くったくった!」

ラーゴ族「後3日くらいはここでどんちゃんするつもりだぜ!」

魔勇者「本当か!!!!」

ラーゴ族「あぁ!お前らにはもっとこの村にいて欲しいってみんなからのお願いなんだ!」

魔僧侶「とても嬉しいよ。でも俺たちには行かなきゃならないところがあるんだ。」

ラーゴ族「どこへ行くんだ?」

魔勇者「ちっと魔王の封印を解きにな」

ラーゴ族「じゃ、じゃああの暗号化された新聞で書かれていた勇者ってのはお前らのことなのか!?」

魔勇者「えっ新聞にでてんの??」

ラーゴ族「あぁ!戦争時からあった古い暗号で勇者軍も解読不可能な文字なんだ!」

魔僧侶「なるほど…」

魔法使い「なんか照れくさいですね//」

ラーゴ族「バカ言っちゃいけねぇよ。世間からは批判的な意見だって上がってるんだぜ?
ほらマイッター見てみろよ!魔王のアカウント炎上してるだろ!」

魔法使い「わっ本当だ!!」

魔勇者「『なんで大人になった時勇者軍のしもべなんだろうって思わないかな』って…
お前こりゃ荒れるわな…」

ラーゴ族「俺たちみたいに戦いが好きな部族とは違って平和を愛する者や今の生活で満足してる輩も大勢いるんだ…これからは身元を隠すことだな…」

~次の日~
ラーゴ族「保、本当に行っちまうのか?」

魔勇者「あぁ。ありがとな本当に。」

ラーゴ族「それはこっちのセリフだぜ。
今からラーゴ族48総選挙するんだ!
新しい村長の誕生だぜ!」

魔僧侶「お、おう。それじゃあまたな。」

魔勇者「もう勇者軍に縛られたりすんなよ!」

魔法使い「色々ありがとうでした!」

ラーゴ族「おう!お前らも気をつけろよ!」

~~~
歩みを続ける魔勇者軍。ラーゴ族を救い次の街へと急ぎ足で向かう。道中数多のモンスターと遭遇するもケルベロスとの戦いで得た経験値が
役に立ち皆それぞれの個性を生かし
時には庇い時には先陣を切りまた歩みの数とともに経験値を増やして行った。


~~~

~ロット荒野~
魔勇者「結構歩いたがさすがにまだまだつきそうにないな…」

魔法使い「もうくたくたですよぉ~」

魔僧侶「この先にタタの村という集落がある。前回と違い普通の人間が溢れている村だ。
ただ勇者軍の息はほとんどかかっていないだろう。」

魔勇者「なんでだ?」

魔僧侶「勇者軍は不利益を嫌う。
ラーゴの村は力を持ったラーゴ族という危険分子がいるために縛っていたんだ。
タタの村はただの村だ。」

魔勇者「ん?」

魔法使い「あっ…(察し)」

魔僧侶「ち、ちがう!!ダジャレじゃないぞ!本当だ!!!!」

魔勇者「あっうん。」

魔僧侶「///くそっ!!」

魔法使い「前回のことを生かしてSMSを利用した情報収集を心がけましょう」

魔僧侶「…」ズーン

魔勇者「SMSって頭文字とってんだから意味違ってくるだろ…」

魔僧侶「…」ズーン

魔法使い「チッ」

魔勇者「あっはい。なんでもないです。」

魔法使い「情報によるとタタの村は魔僧侶さんの言う通り"ただの村"みたいですね!!!」

魔勇者「ププwww」

魔僧侶「…」ズーンズーン

魔法使い「田舎の村みたいなんで
魔僧侶さんの言う通り何の心配もない
"ただの村"みたいですね!!!!」

魔僧侶「…」ズーンズーンズーン

魔勇者「ズンドコ清かよ。」

~タタの村

魔僧侶「よし到着と。」

魔法使い「つきましたねぇー!とりあえず宿を探しましょう!」

魔勇者「そうだな。ん?なんだあれ。」

魔僧侶「どうやら地を這う船のようだが…」

タタ住民「あれはバトルシップじゃよ。」

魔勇者「おっさんここの住人か?
なんであんなもんここにあるんだよ」

タタ住民「わしらの村で取れる鉱石と
ゴミ箱で採取できる鉱石を合成すると
丈夫な金属ができるんじゃ。都合上ここに工場を構えてあのマシーンを作ってるんじゃ。」

魔僧侶「ゴミ箱?」

タタ住民「お主らそんなことも知らんのかはっはっはーwwゴミ箱すなわち魔界じゃ。あいつらが巣食う場所をゴミ箱というのが常識のようになっておるのじゃ。」

魔勇者「へー…」

タタ住民「もしかしてゴミ箱からきたのか?www」

魔勇者「ち、ちがう!!お、俺は遠く離れたところから旅を続けてるんだ!」


タタ住民「はっはっwそうかそうかw
若いのに大変じゃのぉ~お前達勇者軍恒例の
成人祭りはもう終わったのかい?」

魔僧侶「成人祭り…??」

タタ住民「あぁ?もちろん知っておるだろ!」

魔僧侶「あ、あぁ!!あれか!うん!やったぞ!!!!終わったよとっくに!!!!」

タタ住民「…」キッ

魔法使い「まずいですよ…目つきが変わりました…」ヒソヒソ

タタ住民「くせものじゃぁぁぁ!!!!!
魔族のものがこの村へ来たゾォォォォォ!!
捕らえろぉぉぉぉぉ!!!!!」

魔僧侶「あっさり捕まっちまったじゃねぇな!
村人1.2.3に!!」

魔法使い「突然のことで呪文を唱える好きもありませんでした…」

魔僧侶「魔法使いは仕方ない。抵抗してたし。
問題はテメェだくそ魔勇者!お前なんでニコニコしながら縄かけられてんだよ!!フザケンナ!!!!」

魔勇者「夢だったんだ…勇者になって旅をする中敵に身柄を拘束され牢屋でいつ殺されるかのスリリングを味わうことが…遂に叶った…
この時のために何回シュミレーションをしたことやら…」

魔僧侶「て、てめぇ!スリリングのためにこんな危険なことを…!!!しね!!死んじゃえ!ゴミ!クズ!!!!!!」

魔勇者「最後まで話聞いてなかったのか?」

魔僧侶「はぁ!?……っておい…!なんで
縄から抜けて立ってんだよ!はぁ!?えぇ!?」

魔勇者「シュミレーションにシュミレーションを重ね遂に俺は牢獄という牢獄を全て潜り抜けることに成功した…この扉の形状…マルソフィアの職人が作ったものだ…つまり鍵の形はこうであーで…ブツブツ」

魔僧侶「驚いた…こいつが牢獄マニアだったとは…」

魔勇者「それだけじゃないぜ。ほらよっ」

魔僧侶「えっ、!???!!いつのまに!?
いつの魔に俺たちの武器を!?えぇ!!」

魔勇者「まっ実力っしょ。」ドヤ顔

魔僧侶(うぜぇけどなんも言えねぇ…)

魔勇者「武器も体力もそこそこ。
回復アイテムやらも敵軍の倉庫からたんまりもらったぜ。」

魔僧侶「さっきからなんで部屋入る前に倉庫だとか医務室だとか言いあてるの?なんなの?エスパーなの?」

魔勇者「俺にもわからん。なぜかわかるんだ。
ここはどこでって大体頭のなかにマップが入ってる感じ。
そこの突き当たりにある階段を上って
見張り二人を突破すれば地上だ…」

魔僧侶「い、いつになく頼れるな…
気持ち悪いくらいだ…」

魔法使い「魔勇者さん頭で打ちましたか?」

魔勇者「いや…まったく」

魔僧侶「とりあえず見張りを突破して地上に出るぞ!たしか倉庫で手に入れた…」ゴソゴソ

魔僧侶「これだ!この激辛スプレーを投げつけるぞ!」

魔僧侶「デラデラ!」

見張り「なんだこれ…スプレー瓶みたいだな」

見張り2「ふわふわ浮いて不思議だな。」

パリーン!!!

見張り「うわっ!!爆発した!目が!!!!」

見張り2「くそ!!!!敵か!!!」

魔法使い「うまくいきました音!じゃあここら通らせてもらいます!」

見張り2「お、お前らは囚われてた魔王軍!
くそ!!勇者軍をなめるなよ!」

魔法使い「ふたりともさきにいっててください!この人達縛っちゃいますね!」

魔勇者「わかった!上の敵を魔僧侶と倒しておくから早く追いつけよ!!」

魔法使い「いつも頼ってばかりは行きません!
行きますよ~!特!!大!!ファイアー!!!
!!!!」

見張り「こ、こんなところで何も補助具をつけてないはずだ!!!!この火力まずい!!!」

見張り2「うんぁぁぁ!!!!」

チーン

魔法使い「やりました!」

???「中々の力じゃないか。」

魔法使い「…!
誰!?」

~~
魔勇者「敵がざっと20人…魔法使いが来るまでに全部片付けられるか…?」

魔僧侶「新しく覚えた巨大化の呪文を使おう。このエントランスの天井の高さならなんとかなる!」

魔勇者「OK!早速魔法をかけてくれ!」

魔僧侶「ラーゴ族の秘伝書を漁って作った魔法だ!行くぞ!!!!それ!」

魔勇者「おぉぉぉぉ~!」

見張り3「な、なんだこいつ、、??!!」

見張り4「こんなの勝てるわけ…!!!」

魔勇者「いくぞぉぉぉ~!!!
そーーれ!!!!」ブンッ

見張り5.6.7.8「うわぁぁぉぁん!!!」

魔僧侶「ははw見掛け倒しだと気づかないようだなw」

魔勇者「逃げろ逃げろほらほら~!!!
いくぞぉぉ!!」

敵軍「にげろ!!!!」

魔勇者「よし。逃げていったな。」

魔僧侶「この魔法は幻影なんだ。ただ大きく見せて脅かすことくらいしかできない。」

魔勇者「はは。まぁ逃げる敵なんぞ
大きくなくとも余裕で倒せるしな!
それより魔法使いまだか…?」

魔法使い「くっ!かなりの手練れ…!!」

???「その程度か?ならこちらもいくぞ!!」

魔法使い「バリア魔法!!」

???「ふん。特殊攻撃を防ぐバリアか。
魔法に頼りきりすぎだ!」シュン

魔法使い「消えた!」

シュン

???「こっちだ!」

ドカッ‼︎

魔法使い「ぐは…!くっ!体術も相当…」

???「蹴りが相当聞いたようだな。
バリアが解けてるぞ。」

魔法使い(まずい…!)

???「ふふ。お前の得意魔法炎だったな。
いただこう。その魔力。」

魔勇者「おぉっと俺の大事な仲間に何してるんだ?」

???「…!!」シュン

???「クッ…外の兵はどうした。お前らだけじゃさすがに倒せないはずだ。」

魔勇者「尻尾巻いて逃げたぜ。」

???「ふん。まぁいいだろ。ただ3対1は荷が重すぎる。ここは引かせてもらう。最古に忠告しておくがお前らが向かう北の都には
この牢獄の100倍の兵が警備をしている。
せいぜい気をつけて向かうんだな。」

魔僧侶「俺たちだって馬鹿じゃない。
まぁ忠告はありがたく受け取っておく。」

魔法使い「あ、あなた姿を見せなさいよ。
不気味なフードをかぶってちゃわからないでしょ…ハァハァ」

???「ふん。では名乗ろう。我が名は勇者。
貴様ら魔王軍を指揮する魔王を封印したものだ。」

魔勇者「お、おまえが!!!」

誤字が多いのごめんなさい。
解釈に問題がある場合、レス頂ければ
誤字解説します。理解できる範囲でしたら
読み手の方にゆだねますので
わざわざ誤字でした~発言しません。
ご了承ください。

勇者「ふん。貴様が魔勇者か。俺と対になるもの。だが弱い。魔法使い貴様もだ。先ほどの戦いで非力さを実感しただろう。この先我と同等の者、それ以上の者が現れる。貴様らじゃ太刀打ちできないだろうな。」

魔僧侶「俺たちだって強くなってる!
お前だって3人なら倒せるかもしれないだろ!」

勇者「3人ならねぇ。君が一番この中じゃ弱いみたいだ。魔道書を読めば強くなれると勘違いしてるみたいだ。例えば君の使える浮遊魔法。僕ならノーアクションで長時間使える。空を飛んで次の街へなんてこともできるんだよ。」

魔僧侶「…クッ!」

勇者「ヒントをあげよう。君たちはこのまま北を目指すのをやめて西、南、東の順に旅をしたまえ。移動手段は与えてやる。」

魔勇者「!?なんでお前がそこまでするんだ!
流石に罠だ!!」

勇者「君達に選択肢は3つある。このまま北を目指すか私の言う通りにするか窮屈な魔界に帰るか。さぁ選べ。最も愚かな選択が魔界に帰ることだ。もっとも危険な選択は北を目指すこと。もっとも遠回りな道が僕の指示に従うことだ。さぁ選べ。」

魔法使い「この人悪い人じゃないかも…」

魔僧侶「え…?」

魔法使い「私との戦闘中私を殺そうとはしなかった…まるで稽古をつけてくれてるようでした…」

魔勇者「で、でも力を奪おうと…」

魔法使い「私たち魔法族は色で相手の魔法が大抵区別できます。赤が攻撃青が防御や補助魔法黄色が回復魔法です。勇者さんの手からは黄色いオーラーを感じました…」

勇者「なかなかいい目をしてるな。仕方がない全て話してやろう。呪われた勇者軍の歴史をな。」

???「勇者ここで油を売っていたのか。
討伐依頼が発布されたぞ。」

勇者「チッこのタイミングで…」

???「おや?そこにいるのは…
なるほど。勇者お前はなにを考えている」

勇者「俺は勇者軍を潰す。」

???「やめておけ。後悔するぞ。」

勇者「お前も協力しろ僧侶。」

僧侶「ふん。まぁお前が言い出したら
曲げないことは俺が一番知ってる。仕方がない。」

~~数分後

魔勇者「つまりお前らは勇者軍幹部に命令されていたと…」

勇者「そうだ。背景はあれど私たちのやってきたことは魔王軍からしたら悪だ。さらに現状を見てみろ。欲するがままの勇者軍、力をなくした魔王軍。どちらが悪者かわからない。」

魔僧侶「だけど信じろってのは無理な話だ…」

勇者「ほぉ。ここで戦って私に勝つか?
無理だろ。選択肢は一つだけだ。」

僧侶「うむ。魔僧侶の言い分もよくわかるがやめておけ。こいつのレベルはカンストしてる。
今じゃ俺の使えない僧侶呪文までこなすからな。」

魔僧侶「ぐぬぬ…」

勇者「決定だ。今から我々を革命軍とする。
ただ人員が不足している。最低でも10人は欲しい。僧侶の他に私のパーティには騎士や魔導師、魔法使いがいる。」

魔勇者「わかった。俺らも2人仲間にするよ。それでいいか?」

勇者「うむ。5人2組で別れて行動するのが一番いい。多すぎなく少なすぎない。」

僧侶「そうと決まればここを出よう。お前らは西南東の順に旅をしろ。わかったか?」

魔勇者「おぉ…でも俺たちが魔王の封印を解いて魔王軍が進軍してきたらお前らどうするんだよ」

勇者「そうさせないための旅だ。
お前らならわかるはずだ。」

魔僧侶「???」

僧侶「追手が来たようだ。我々が話をつける。早く行くのだ。」

魔勇者「おう!!じゃあまたな!!!」

勇者「南の都で待っている。さらばだ」

シュワン

魔法使い「わぁぁ!!!」

魔勇者「なんじゃこりゃぉぉぉ!!」

魔僧侶「!!!」

~~

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