新しい提督が鎮守府に着任しました (271)

深夜のテンションの見切り発車
文章が読みにくいかもしれませんが、ご容赦を


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夕立「新しい提督さんが来るっぽい。」

摩耶「まじかよ…まじで大本営うぜえなあ。」

夕立「せっかく艦娘だけでのんびりしてたのに、台無しっぽーい。」

摩耶「とは言え逆らって解体されたくはないからな。艤装の手入れしていつでも出撃できるようにしておこうぜ。」

夕立「ぽい!」

摩耶「どうせまた糞みたいな提督が来るんだろ?やってらんねえわ。」

夕立「前の提督さんみたいな人だった夕立がソロモンの悪夢見るっぽい…」

摩耶「お前はまだいいさ。他の駆逐艦が心配だ。」

夕立「その時は夕立がみんなの分も頑張って、みんなを守るっぽい!」

摩耶「ああ。頼む…。」

夕立「じゃあ、みんなに艤装の手入れするように放送するよー。」

金剛「新しい提督…何とも複雑な気分ネー…」

榛名「榛名も少し不安です…」

比叡「とにかく気合い!入れて!…いけるでしょうか…」

霧島「お姉さま方も榛名も今からそのようではいけませんよ。まずは新しい提督がどんな方か分析してみなくては。」

金剛「霧島の言う通りデース。確かに不安があるのは分かりマース!Seeing is believingデース!」

榛名「お姉さま、Seeing is believingとは何ですか?」

金剛「oh,sorry.Seeing is believingとは日本語でいうと百聞は一見にしかずデース!」

比叡「百聞は一見に…。確かに金剛お姉さまの言う通りですね!改めて比叡!気合い!入れて!見まず!」

霧島「(気合いいれて見るっていうのはなにか違うがしますが…)」

霧島「っさ!お姉さま方、艤装の整備に行きましょう。しばらく使ってないので相当大変だと思いますので。」

金剛「OKネー!それでは皆Follow me!!」

駆逐艦寮
夕立「やっほーみんな!」

夕立「摩耶さんの放送を聞いたと思うけど、新しい提督さんが来るっぽい!」

夕立「みんなも不安なのは知ってる。だけど、まず今は艦娘として提督を迎え入れる義務があるっぽい!」

夕立「だからみんなで艤装の整備をしようよ!みんなでやれば楽しいっぽいよ!」

時雨「夕立は怖くないのかい?」

夕立「夕立だってちょっと怖いっぽい…。
でも夕立や時雨みたいに改二改造されてる駆逐艦がしっかりすればみんなを守れると思うっぽい。」

時雨「僕達がみんなを…?」

夕立「ぽい!さっき摩耶さんとみんなを守るって約束してきたっぽい。」

時雨「そうなんだ…。うん。僕も頑張るよ。」

翌日

09:00

摩耶「よーし!みんな艤装の整備は終わってるな?これからの流れを説明するぞ。」

摩耶「新しい提督はこの鎮守府の正門まで車で来る。その時、アタシたち艦娘は2列縦隊になってその間を提督が通る。
その時の並び順は正門から順に駆逐艦、軽巡、重巡、軽空母が艦種毎に2列を作る。ここまではいいか?」

摩耶「駆逐艦は姉妹艦毎に並んでくれ。軽巡の皆は駆逐艦の統率を頼むぜ!
最後に戦艦と空母だが、戦艦で1列、空母で1列を作る。これで提督を迎え入れる道は完成だ。」

夕立「摩耶さーん、質問があるっぽーい。提督さんが横を通る時に敬礼するのは知ってるっぽいけど、その後は気をつけでいいのー?」

摩耶「提督が自分の横を通り過ぎたら正面整体だ。あとアタシは皆が作った列の中心で提督と向かい合う形になるからな!
提督がアタシの前にきたらアタシが口上を言って終わりだ!」

雪風「雪風はよく分かりません!!!」

摩耶「お前がそういうと思って図を書いといたから後で見て天津風あたりに教えてもらえ。」

   ○○○○○○○
提督★→       ●(摩耶)
   ○○○○○○○

摩耶「よし、じゃああと30分したら正門前に集合な!解散!」



摩耶「(何とか気丈に説明できたが、やっぱり空気が重かったな…)」

摩耶「(あのクソ野郎のせいで鎮守府の空気は最悪。仕方がないことなのか…?)」

摩耶「(クソが…アタシがこんなんじゃダメじゃねえか…)」

摩耶「(臨時秘書艦ってもはやっぱりアタシの柄じゃねえのかな…)」

鎮守府正門前
10:00

艦娘達「……」ビシィッ

提督「……」スタスタ

摩耶「○○鎮守府、艦娘総勢70名!お待ちしておりました!今後の艦隊指示よろしくお願い致します!」ビシィッ

提督「ああ。こちらこそよろしく頼む。」ビシッ

摩耶「一言ご挨拶をお願いします。」

提督「ああ。」

摩耶「全員、気をつけぇ!」

提督「休め。手厚い歓迎を感謝する。私はこのような場での挨拶は得意ではないので、これ以後の指示を何点か出させてもらう。」

提督「指示は2点だ。1つ、夕食まで各自自由に過ごして構わない。明日以降の指示は今日の夕食時に発表する。
2つ、各艦種の代表者を1人選出し、この後11:00に執務室に来ること。以上。」

摩耶「ありがとうございます。それでは指示の通り各艦種の代表者以外は夕食まで自由時間とする。敬礼!」ビシィ

執務室

提督「ふむ。これは想像以上だな…。しかし、これは一体どういう状況だ?各艦種の代表を集めて正解だったな」

摩耶「と仰いますと…?」

提督「皆が揃ったら話すから待て」

摩耶「かしこまりました。」

摩耶「(こいつ、何考えてんだ?自由時間なんて指示なんざ聞いたこともないぜ)」


コンコンコン
「提督、各艦種の代表、計5名入ります」

金剛赤城神通夕立58「…」ビシィ

提督「楽にして構わない。重巡の代表は摩耶だったな。では皆、ソファにでも座ってくれ。」

赤城「え…提督。よろしい…のでしょうか?」

提督「?」

提督「当たり前だ。長話になるんだ。立って聞くのは辛いだろう。」

赤城「しかし…」

提督「ふむ。では本題に入る前に少し雑談をしよう。」

提督「昔々、とある国家があった。それはそれはでかい国でだったが国を動かしているのはたった数人の貴族達だ。

提督「国の舵取りをしている貴族達にも力関係があったが、国政の場では皆平等に意見を出し合っていた。
鎮守府で言うならば駆逐艦と戦艦が艦種など何一つ気にせず戦術の話をするようなものか…。いや、少し違うか。まあいい。」

提督「神通。何故、その国では皆平等に言い合いができたと思う?」

神通「は、はい。ええとそのような法律があったからではないでしょうか。」

提督「近からず遠からずだな。では伊58はどう思う?」

58「え、ええと………」

提督「夕立」

夕立「夕立には分からないっp…分かりません。」

金剛「円卓会議の話…でしょうか?」

提督「ああ。さすが英国生まれだ。」

金剛「いえ…」

提督「金剛の言った通り円卓に座り議論をすることは皆平等と言う意味がある。
発端は一番の権力を持つ貴族が己の力の限界を感じ、より広い意見を求める為に人を集めた。伊58、上座下座はしっているな?」

伊58「うn…はい、知っています。」

提督「基本的に人間の位置関係には上座下座がある。今日の私の出迎えもそうだろう。
艦娘が2列に並び、最も奥に秘書艦の摩耶が立ちという具合にな。
しかし、円卓は円状の机だ。神通、ドアも何もない部屋にある円卓の場合、上座はどこにある?」

神通「何もない部屋…上座は…ない?」

金剛「(I get it !!)」

提督「ああ、そうだ。円卓には身分による席順はない。従って皆平等というわけだ。さて、先ほど、私はソファに座れと言った。
この部屋に円卓はないが、私がソファに座れと言い、更に皆に円卓の話をした。摩耶、私は何をいいたいと思う?」

摩耶「立場に関係なく話がしたい…?」

提督「その通りだ。だから皆ソファに座れ。まだ抵抗があるなら私も勲章を外してただの軍人となろう。
よし、ようやく皆座ったな。すまんが、この部屋にはまだお茶の類がないがまずは昼まで我慢してくれ。」

提督「早速だが、一つ聞きたい。」








「何故、この鎮守府の艦娘は私を、いや、提督を怖がっているのだ。」

二番煎じ&文章ガバガバの自己満の内容になります
週1乃至2回くらいの更新とハートフルな終着点が目標
よろしくお願いします

heartfulなのかhurtfulなのかが気になるところ

思いの外反響があって驚きました
ありがとうございます

出てくる艦娘は結構ころころ変わります。
あとどうしても口調がおかしくなってしまうのでご勘弁を…
金剛は扱い易い反面、言葉をどこまで片言にするのかが非常に難しい…

>>14
heartfulとhurtfulの両立を目指しマース!

神通「えぇと、その…」

提督「神通。さっきも言ったがこの場では言いたいことは口にしてほしい。私もそのために皆を呼んだんだ。」

神通「分かりました…。あ、あの、実は…。」

伊58「前任の提督が悪いのでc…です!」

提督「前任の提督…。あいつか…」

赤城「ええ。ゴーヤさんの言う通り前任の提督の指揮があまりにも酷いものだったからです。」

摩耶「ちょ、赤城さん。そんなハッキリ言ったら「構わん」

提督「摩耶、私のことは気にしなくていい。赤城、続けてくれ。」

赤城「はい。前任の提督は………

提督「なるほど…。疲労を無視した出撃。資材獲得の為の休みのない遠征。劣悪な生活環境。恫喝に体罰か…。」

金剛「yes.少しのミスも許されず、ミスをすれば懲罰。それは駆逐艦も同様でした。」

神通「水雷戦隊を率いる私達にとって駆逐艦は家族同然の部下とも言えます。
その子達が日に日に自信を失い、傷が増える様子は見るに絶えませんでした。」

夕立「私は駆逐艦の中でも火力がある艦娘だからそんなでもなかったぽいけれど、性能的にあの…」

提督「性能が低い駆逐艦は虐げられていたのか。」

摩耶「いや、もっとひどいぜ。あいつらはいないものとして扱われていた。しかも解体すると角が立つからとそれさえせずな。」

58「潜水艦は隠密性が高いからって毎日休みなく南西海域の資源産出地域に行かされていたのでち。」

金剛「戦艦は装甲が厚いからと少々の損傷でのドック入りはNOでした。」

赤城「私が一番理不尽だったのは食事です。確かに私達にとって食事とは一種の嗜好品のようなものです。
燃料と弾薬、空母はそれにくわえてボーキサイトがあれば出撃はできますから。」

神通「私達にも食事の時間は与えられていました。しかし、それは食事ではなくお腹を満たすことだけを目的としたものでした。」

赤城「更に出撃していない艦娘の食事は食事ではなく、物を胃に入れる行為と言ってもいいでしょう。」

赤城「お腹が空くという感覚はありますが、行動に支障はありません。この感覚は提督にはご理解いただくことはできないと思います。」

伊58「ゴーヤたちは戦闘糧食した食べたことないでち。」

提督「そうか…。」

夕立「それに…。それに前の提督さんは夕立みたいに改二になれる駆逐艦と島風や雪風みたいに改でも戦闘力の高い子しか出撃させなかったっぽい!」

神通「はい。その結果、駆逐艦の子達の間には大きな練度の差があり、これは一朝一夕で埋まるものではありません。」

摩耶「重巡も同じ状況だぜ。」

金剛「conversely,戦艦は常に出撃していたので皆高い練度になってマース。」

提督「艦娘の冷遇に練度の差か。ありがとう。おかげで正門前に整列していた艦娘が怯えた目をしていた理由が分かった。」

赤城「このような話をするということは、現状を改善する…とお考えであると思ってよろしいのでしょうか。」

提督「無論だ。といいたいところだが」

摩耶「まさかてめえ…」

提督「と言いたいところだが、もう14時になるところだ。皆腹は減ってないのか?」

一同「グゥゥゥゥ」

提督「よし、飯だ!」

食堂

提督「間宮さんはいるか?」

間宮「て、提督。お話は伺っております。私は、この鎮守府の厨房を任されていr「ああ、いいいい」

間宮「形式ばった挨拶より先に、私と皆に何か作って欲しいのだが。」

間宮「かしこまりました。すぐご用意しますので20分程お待ちください。」

伊58「戦闘糧食以外のご飯なんて初めてでち。みんなに自慢してやろーっと。」

金剛「今日は夕食迄自由時間なので潜水艦の皆さんも普通のlunchを食べてると思いマース!」

伊58「あ…」

一同「フフフ…」

伊58「笑わないでよぉ…」


そんなこんなで20分

間宮「お待たせ致しました。」

提督「…。」

赤城「今日はいつもより大盛りですね。間宮さん感謝致します。」

摩耶「まーた梅干しかよ…」

夕立「提督さん、間宮さん自家製のお漬物はとっっても美味しいっぽい!」

神通「ゴーヤさん、初めての普通のご飯はいかがですか?」

伊58「あったかいご飯…ゴーヤはもう爆雷くらっても後悔はないでち。」

提督「爆雷は避けなさい。その前にちょっと待て。なんだこれは?」

夕立「ちょっと遅めのお昼ごはんっぽい。」

提督「違う、そうじゃない。」

金剛「what?」

提督「なんでお前らの昼飯が玄米入り白米と味噌汁、漬物、梅干しだけなのに俺はこんなに豪華なんだ?」

赤城「提督は当鎮守府の最高司令官ですから。」

提督「さっきお前ら飯の文句言ってただろうが…。全く…。
ちょっと用事を思い出したから俺の飯は皆で食ってくれ。これは命令だ。それと15:20に執務室に集合しろ。」

執務室
15:20

提督「もう俺はどうでもよくなった。」

金剛「What?どういう意味デース?」

提督「俺はな、ここの鎮守府が初めての鎮守府なんだ。だからいろいろと気を張っていた。」

提督「しかしな、さっきの昼飯の一件で俺は思った。この鎮守府に根付いた闇を取っ払うのは並大抵のことじゃないと。」

赤城「それはどういう意味でしょうか。」

提督「何故あの飯の格差をみて誰一人羨ましい顔をしない。なぜあれだけの飯で満足する。」

夕立「そういえばなんにも思わなかったっぽい。」

神通「それが当たり前でしたので…。」

提督「摩耶、大本営へ繋いでくれ。」

摩耶「お、おう。」

提督「○○鎮守府の提督だ、元帥殿に繋いで欲しい。」

提督「元帥殿、この度はありがとうございました。
実は、着任した鎮守府の現状はあまりにも酷く、私自ら厳しく教育をしなければ出撃もままなりません。
幸い、深海側も大きな動きがありません。どうか私に3ヶ月時間をいただけないでしょうか。
腐りきったこの鎮守府を再生させなければ国家の貴重な戦力を無駄に浪費することになります。どうか…。」

提督「はい…ええ…かしこまりました。2ヶ月が限度ですか…はい。ご配慮感謝致します。では失礼致します。」ガチャン

提督「さて。」ギロリ

一同「!!」ガクブル

提督「聞いていた通りだ。覚悟して貰おう。」

一同「…。」ガクブル

提督「まあ、座れ。」

一同「へ?」

提督「早く。」ギロリ

一同「は、はい!」

提督「よし。貴様らには協力してもらう。これは命令だ。さてーーー」

補足すると艦娘は出撃するためには燃料弾薬、艦種によってはボーキサイトが満載されていれば出撃はできます。
一方、食事は、必須ではありません。お腹は空くけれども胃が空でも戦闘に支障はなく、戦意のみに関わるようなものと考えています。
極端な話、油と弾さえあれば一週間何も食わなくても出撃はできるが、常時赤疲労状態って感じです。

疲労パラメータは食欲を満たすと回復できるものとするわけだな

つまり、飯の上手い山岡提督や天道提督やエミヤ提督や碇提督のいる鎮守府は常時三重キラか

>>27
その通りです
どんなに貧相な食事でも腹さえ満たせば戦闘力を維持できるので、
貧相な食事と豪勢な食事が戦闘力維持に与える効果は同じです
一方で食べるだけの食事と美味しいものを食べる食事のどちらが精神的な疲労度を和らげるのかは一目瞭然です
結果、前任提督は戦闘力維持と戦果のみに傾注し、利益は凄まじいが社員は疲弊するブラック企業ならぬブラック鎮守府を作り上げました

私自身、高給激務の環境にいたことがあるのですが、晩飯と酒だけは良い物だけを食っていたので何とか精神は保っていたという実体験があるのでこの設定だけは捻り込もうと思ってました(笑)

>>28
瑞鳳「提督。私が作った玉子焼き、たべりゅ?」
山岡「こんなのは玉子焼きじゃない。本当に美味い玉子焼きを食わせてやる。」
これはこれでブラ鎮ですね(笑)

この展開が気になる作り素晴らしい
それと>>22の最初間宮さんが一人芝居しててふいた

>>32
どこまで投下したっけ?と確認しにきたらこのザマです
いや本当に申し訳ないorz
引き方については完全に民放のCM前のノリです
TVだといらっとするだけのやり方ですが、文字だけだと結構効果的っぽい?という素人の付け焼き刃です。

それにしても結構見てくださる方がいてびっくりです
今せっせと書き溜めてますのでまた明日の夜あたりにまた投下します
先に言っておきますが、料理メインではないのであしからずb

レスありがとうございます。
でもそんなに期待しないでください…orz

今からウィークリーの海上通商破壊作戦始めて終わり次第投下します
全く関係ない話ですが、当鎮守府の潜水艦は東方任務出すまでがノルマなので比較的ホワイトです。
月~水は伊号潜水艦、木から日はまるゆと完全シフト制なので潜水艦に優しい鎮守府です。
だから伊8ちゃん、早く出てきてくださいお願いします。

食堂
19:00

提督「摩耶、全員揃っているか確認しろ。」

摩耶「はい。各艦種の各ネームシップは姉妹艦の点呼、そして各艦種代表者に欠員の報告。それぞれの代表者は点呼が終了次第、アタシに報告せよ。行動開始!」




摩耶「報告します。各艦種欠員無。当鎮守府所属艦は全員食堂に集まっております。以上!」

提督「ご苦労。」

提督「皆そのままで聞いてくれ。ただ今より明日以降の予定について発表する。」

提督「明日から2日間は






鎮守府の大掃除を行う!!!!!!!!」

提督「本日、各艦種の代表者から鎮守府の現状を聞いた。もちろん前任の提督の話もだ。
その結果、このままでは、この鎮守府は近い将来破綻すると私は判断した。
生活環境の劣悪さ、提督と艦娘の距離、これら筆舌に尽くし難いものである。私はこれを改善…いや、叩きなおす!」

提督「いいか?提督と艦娘は所謂、司令官と兵隊だ。しかし、私は戦場に立つことはできない。
つまり必然的に君たちに頼らざるをえない。しかし、君たちの心身の状態は最悪だ。
無理もすればこのままでも出撃はできるが大きな戦果を上げることは不可能だ。」

提督「だからこそ君達の生活環境を改善し万全の状態を作り上げる。そして私も君たちに信頼して貰えるよう努力する。皆私を信じてついてきて欲しい。」

霧島「提督。金剛型4番艦霧島です。質問よろしいでしょうか。」

提督「ああ。」

霧島「ありがとうございます。質問は2点です。まず、私達の環境を改善してくださるのことはとてもありがたいです。
しかし、その間の出撃はどうするのかという点、そして何故掃除なのかという2点についてお答えいただきたい。」

提督「まず今後の出撃について答えよう。今後2ヶ月は大本営の作戦には参加しない。つまり、出撃するもしないも私の自由だ。
そして私が可とするまで出撃は最小限とする。次に掃除についてだ。日本では健全な精神は健全な肉体に宿るという。
つまり、健全な生活環境は健全な鎮守府でしかあり得ない。だから掃除をする。これで納得できるか。」

霧島「正直、信じ難い気持ちではありますが、納得はできます。ありがとうございました。」

提督「他に質問がなければ、これで明日以降の予定の発表を終了し、夕食に移る。間宮さんよろしく頼む。」


間宮「はい。皆さん。今夜から食事の形態が変わります。まず、毎日毎食毎に各艦種から一名お手伝いを派遣して貰います。
その理由は今日のメニューを見ればご理解いただけると思います。」

間宮「そして食事は配膳口から各々取っていただきます。艦種毎に場所が異なりますので注意してください。
あ、加賀さん。そんな心配そうな目で見なくても量が違うだけでメニューは皆同じです。」

間宮「お手伝いの皆さんは配膳と食器洗いをして貰います。代表者は各艦種毎に好きに決めてもらって構いません。
ただし、お手伝いさんには後片付け終了後に間宮特性のデザートが出るのでタダ働きではありませんのでご安心ください。
今日のお手伝いは今日提督に呼ばれた各艦種の代表者の方が手伝ってください。
赤城さんもちろんデザートはありますよ。では、艦種毎の配膳口から食事を持って行ってください。」

提督「間宮さんありがとう。それでは夕食に移れ。」

加賀「こ、これは…とても気分が高揚します。」キラキラ

秋月「秋月、このような贅沢をしても良いのでしょうか。」フラフラ

利根「ち、ちくまー!!我輩、目移りしてしまうぞ…。」

筑摩「利根姉さん。目移りも何も1人一皿なので早く取らないと後ろの方に迷惑ですよ。」
那珂ちゃん「那珂ちゃんはーアイドルだからこんなに食べたらいけないんだよー!」

川内「食べないなら私がもらっちゃうよー。夜戦には体力が必要だからね!」エ、ダメー

電「はわわ…今日はご馳走なのです!」

暁「一人前のレディーはこのくらいじゃ驚かないんだから!」

響「暁。涎を拭いた方がいいよ。」

雷「もう!仕方がないわねえ!雷が拭いてあげるわ!」フキフキ




提督「普段の食事におかずを2品足しただけでここまで喜ぶとは…。」

翌日
駆逐艦寮

夕立「昨日の晩御飯はとーーっても美味しかったっぽい!」

時雨「そうだね。僕も初めてご飯が美味しいって感じたよ。」

夕立「時雨のニコニコした顔を初めて見たっぽい!」

時雨「もう、からかわないでよ。」

夕立「ごめんっぽいー」

時雨「全く…。そういえば今日から鎮守府の大掃除だね。」

夕立「こんなに広い鎮守府を掃除なんて大変っぽい…。」

時雨「新しい提督は良い人なの…かな?夕立はどう思う?」

夕立「んー。まだ分からないっぽい。でも昨日は夕立達の話ちゃんと聞いてくれたっぽいよ!」

時雨「そうなんだ。僕もちょっと興味が出てきたよ。」

夕立「あれー?時雨もしかして…」ニヤニヤ

時雨「もう。君には失望したよ。」ハァ

軽巡寮

神通「姉さん、もう朝ですよ。起きてください。那珂ちゃんも。」

川内「んー。あと5ふn「姉さん!」

川内「分かったよ…。最近夜戦してないから体が重くてさー。」ネムネム

神通「全く…。ほら那珂ちゃんも早く起きて」

那珂「那珂ちゃんはーアイドルだからー」zzz

神通「川内姉さん。」ウン
川内「神通。」コクリ

川内神通「ファンの人が待ってる(ます)よ」

那珂「みんなー!那珂ちゃんはー元気いっぱいだよー!!」シャキーン

神通「全く姉さんも那珂ちゃんも…。」ヤレヤレ

川内「でもさー今日から大掃除なわけでしょ?出撃もなさそうだしさ。」ウーン

神通「でも一日掃除するみたいですから夜までかかるかもしれませんよ?」

川内「夜まで掃除…つまり…夜戦!?よし、神通!那珂!早く朝ごはん食べに行くよ!」ヨッシャ

那珂「ちょ、まだお化粧終わってな…って引っ張らないでええええええ」アーレー

重巡寮

筑摩「姉さん、早く起きてくださいな。」

利根「ちくまー。我輩まだ眠いのじゃー。今少し寝かせてくれー」

筑摩「だめです。せっかくご飯も美味しくなったのですから早く起きてください。」

利根「そうじゃった。昨日の夕食は非常に美味であったのー。」ネムイ

利根「でももう少しでよい、横になっていてよいかのー?」

筑摩「仕方がないですね。あと5分だけですよ?」

利根「ちくまは優しいのじゃー」zzz

筑摩「(やっぱり姉さんの寝顔可愛い)」

利根「zzz」

ガラッ

摩耶「おめえらさっさと起きて支度しやがれ!今日は掃除だって言っただろうが!!」

筑摩「利根姉さんが起きたらすぐ行きますので…」

摩耶「ッチ。おら若年寄!さっさと起きろ!」

利根「ちくまー摩耶が怖いのじゃー」

筑摩「摩耶さん?もう少し静かにお願いします。」

利根「そうじゃぞ摩耶。人には人のペースがあるのじゃ。」zzz


摩耶「はあ…。もういいや。点呼には遅れるなよ。じゃあな。」






摩耶「加古ォォォォォォ!起きろォォォォォォ!」

加古「あと5分、5分だけだから…」zzz

摩耶「寝るなァァァァァァァ!!」

空母寮

赤城「今日の朝ごはん楽しみね。」

加賀「おかずが増えるだけで美味しさも倍になりますね。」

赤城「そうね。それに今日は鎮守府の大掃除。体を動かした後の食事は格別です。」

加賀「さすがに気分が高揚します。」

ガラッ

瑞鶴「あ、一航戦の皆さん起きてました?」

加賀「五航戦のあなたと一緒にしないで。」

瑞鶴「っな…私だって起きてるわよ!むしろ私の方が早く起きてるに決まってるわ!」

加賀「そうですか。それは凄いですね。」ボウヨミ

瑞鶴「いつまでその余裕が保つかしらね。」フフン

加賀「どういうことかしら。」ムッ

瑞鶴「今日の大掃除、お高くとまった一航戦には大変なんじゃありません?
あ、赤城さんは別ですからね。」

加賀「掃除くらい私でもできます。むしろ私の方が綺麗にできるに決まっています。」

瑞鶴「ふーん。じゃあどっちが上か決着をつける?」

加賀「いいでしょう。あなたとの練度の差を見せてあげます。」

瑞鶴「望むところよ!摩耶が09:00に正面玄関に集合って行ってからそこで改めて内容を決めましょう。じゃあ!」スタスタ

赤城「加賀さん大丈夫?そんな勝負をして。」

加賀「鎧袖一触です。」

赤城「何はともあれ、早く朝ごはんに行きましょう。」

加賀「赤城さん…」

戦艦寮

金剛「朝ごはんをいっぱいstomachに入れましたネー! 今日は大掃除デース!」

比叡「さっすがお姉さま!やる気に満ち満ちています!」

金剛「当たり前デース!」

霧島「ところでお姉さま。昨日提督から具体的な掃除の内容を聞いていますか?」

金剛「何も聞いてないですネー。正面玄関前に行けば詳しいdetailedが分かると思いマース!」

霧島「そうですか。それではこの眼鏡は一旦部屋においておきましょうかね。」

比叡「(花粉症用の眼鏡…。埃対策なのでしょうか?)」

金剛「比叡!霧島!正面玄関へ向かうデース!」

比叡「はい!金剛お姉さま!さあ、行くよ霧島!」

霧島「え、榛名h…」アーレ

榛名「お姉さま…。」

金剛「どうしたんデース?元気がNothingネー!」

榛名「はい。実は、新しい提督のことで少し。」

金剛「まだ信用できないor提督という職業のMEN自体を怖いと感じるのですネー?」

榛名「…。はい。確かに昨晩の食事や提督の言葉には希望が持てます。しかし…。」

金剛「ミーだってそれは同じデース。
but昨日一日各艦種の代表者が提督とお話していたのは知っていますネ?」

榛名「はい…」

金剛「1日にも満たない時間でしたがたくさんTalkingしました。
その中でぽいぽいやゴーヤに変化がありました。何かわかりますか?」

榛名「いえ、榛名には分かりません…」

金剛「あの二人に口癖があるのは知っていますネー?
あの子たちは最初きちんとした言葉でTalkingしようとしていました。
それば提督を怖いと思う気持ちからだと思いマース!」

榛名「…」

金剛「but 徐々に普段の口調が戻ってきました。
あの摩耶も口調Frankないつもの摩耶にNearlyな状態になりました。
これがどういう意味が想像してくだサーイ。」

榛名「心を許した…ということでしょうか。」

金剛「yes. でも完全に心をopenにしたわけではないと思いマース。
but 無意識のうちに恐怖心が薄らいだのは事実だと思いマース。」

金剛「駆逐艦や潜水艦の艦娘はミー達戦艦と比べるとまだchildデース。
childというのは人の気持ちを意図して理解することはできないデース。
でも信頼できる人かどうかを判断することはできマス。」

榛名「確かに小さい子は懐く人とそうでない人がハッキリしていますね。
つまりあの子達は提督が信頼できると無意識のうちの感じていると…?」

金剛「good!!ミーはそう思ってマース。」

榛名「でも…、でも榛名はまだ…」

金剛「榛名。youはそれでもokデス。youの良いところは純粋なmindデス。
何も焦る必要はないデス。ミーはこうも思ってマス。
榛名が心から信頼できるような人は誰からも好かれ、頼られ、甘えられるような人であると。
艦娘だって生きていて、心がありマース。
艦娘だからといって提督を必ず信頼しろというLawはありまセーン。
but 昨日来た新しい提督は前の提督と違うというのは皆も感じています。
きっとミーも提督を心から信頼できる日が来ると思いマース。
ゆっくりでいいから榛名もそうなって欲しいというのがミーの思いデス。」

榛名「金剛お姉さま…」

金剛「最後に金剛型4姉妹の長女として一つだけ忠告しマス。
人が人を信頼する為には片方がFightしても意味がないデース。お
互いに理解しようとして初めて近付くのデス。
これだけは覚えていてくださいネ。

榛名「はい。榛名も少しずつですけれど頑張ってみます。」

金剛「Nice Gutsネー!さあ榛名!比叡と霧島が心配する前に行きますよー!Follow me!!」

執務室の窓際

提督「たった一食の食事を以前より良いものにしただけで見違えるような変わり様だ。」

提督「しかし裏を返せば、それだけひどい扱いだったわけか…。」

提督「食事のみで戦意を維持するのは諸刃の剣だ。やはり精神的な面から変える必要がある…か。」

提督「摩耶の話を聞くと提督不在の間は皆リラックスした表情だったらしい。
つまり彼女らにとって俺が消えるのが一番の特効薬というわけか。
特効薬たる俺が徐々にしか効かない薬を0から作るとはな…。」

提督「元帥殿から頂戴した2ヶ月が過ぎればまた過酷な環境に叩き落とすことになってしまう。
そしてそうなった時に戦果がなければ俺は降ろされ、また違う提督が着任する。
その提督が前任と違うという保証はない。
やるべきことは多い割に全てが手探りかつ時間は少ない…か。」


コンコンコン
摩耶「提督、掃除の時間です。指示をお願いします。

提督「ああ、今行く。(さてどうしたものか…。)」

潜水艦寮

19「今日もオリョール海にイクのー(虚ろ目)」

168「スナイパー魂を見せなきゃ…(虚ろ目)」

8「補給艦はどこに…(虚ろ目)」

58「(まさか昨日の自由時間も資源集めに行っていたなんて思わなかったでち)」

58「今日は鎮守府の掃除って昨日言ったでしょ!」

19「オリョール海を掃除しにイクのー(白目)」

168「海のスナイパーだから大丈夫。海のスナイパーだかr…。」ブツブツ

8「敵を補給艦から補給されたい(白目)」

58「(拝啓。新しい提督様。潜水艦はもうだめかもしれないでち。)」

ここまでです

うーん、何かイマイチや
金剛お姉さんはキャラ的に扱いやすいけど、口調が案外難しいデース
デースとルー語を言わせりゃいいわけでもないですし…
あと潜水艦も扱いにくいでち

摩耶様の立ち位置は長門の方があってるなーとは思うんですが、嫁(単婚)なので出したかったってのが本当のところです

今後は、大掃除して鎮守府体制大改革を経てラストに向かう予定です
たくさんの艦娘をちょい役で出していこうと思ってます

PS.潜水艦を名誉の異動を行うべきか考えるほど扱いにくいでち

金剛の口調は俺は普通に書いて後から改変して投稿してる。
二度手間だけど割といい感じ

おつです
SSは2次創作だしルー語でも構わないとは思う。ただまぁ一人称がミー言うとなんか違和感あるw


敬語の摩耶様新鮮で凄くいいぜ
この摩耶様は苦労しそうな気がする

一人称はミーじゃなくて普通に「私」でいいからww

ワタシは食らいついたら離さないワ!って言ってるしな。
アニメじゃミー言ってたけど違和感をあったかな

今日の昼は会社近くのラーメン屋で冷やし中華です
ゴマだれの冷やし中華が最高に好きです。

それはそうとやっぱり金剛は違和感だらけですよね(笑)
私と書いてもミーと書いても違和感がある理由はアニメ金剛のインパクトがあったせい…
あれは本当に美味しい役だった
今後は私で統一します

>>61
そのやり方貰います!

>>63
その苦労は最初だけ…と信じたい
正直なところいつまでも提督と艦娘が距離おいてると話が進まないので某妖精の尻尾並にさくさくと進めたいので、摩耶様も通常営業になっちゃいます
ただし、嫁補正MAXなので美味しい役にはします

>>62,>>64,>>65
今後は私で統一するので、万が一にも読み返したりしないで欲しいかも…です!


続きですが、明日長距離移動する用事があるのでその時間に十分な量の書き溜めができれば投下しようと思ってます。

日本語がおかしいな…
全ては冷やし中華が普通のタレだったせいだ

勘がいい子は嫌いだよ…
そこのところは
提督がいない=指揮するものがいない=資材を消費しない
結果として配給が激減ってことでどうか一つ…
補足すると前の提督の体制は「腹さえ満たせばいい」というスタンスなので食料の量はあるものの、米,麦,保存食(漬物とか梅干し、味噌等)みたいな最低限のものしかないと思っていただければ…
書き溜め分には書いたのですが、艦娘=兵器という考えが大勢をしめているという世界です

見切り発車の弊害が出て参りました(笑)

調教され過ぎて、その考えに至らなかった可能性
その他の自由についても、前の提督が居た際の休息時に許された範囲での自由行動しかしてなかったのかも
比較する物が無ければ、自分が幸せなのか不幸せなのかわからない

>>70
自由時間ですらオリョクる潜水艦娘がいるんだぞ?
自由だからって「食事を豪華にできる」とか考えられるわけないじゃん。

……こう考えると、この鎮守府資材だけはカンストしてるんじゃないか?
何せ提督がいなくても、潜水艦娘が資材を集めてくるんだから……。

おもろしいっぽい…(笑)のぶぶんをw
に変えてくれると個人的にはうれしいっぽーい(どうするかは>>1にまかすが)
おつつ

>>72
>>73
>>76
鎮守府の提督不在中の様子は追々出てきますのでもうしばしお待ちを…
また、いろいろと指摘いただいたのでその辺考慮した上で書き溜め分にいろいろ修正かけてます

本編でなかなか出しにくいのでここでネタバレしますが、
>>73の仰る通りこの鎮守府は資材は豊富です
備蓄資材からの逆算で提督は猶予期間の具申を行っています

前の提督は戦果至上主義ということはちらりと触れていますが、
艦娘は「出撃組」「遠征組」「待機組」の3つにはっきりと別れていて
出撃と遠征は常にフル稼働し、戦果も上げてはいたので物資支給もそこそこありました
よって出撃組は皆高練度、遠征組は改以上改二未満の練度、待機組は改以下といった具合です。

続きは今夜投下します

元々が見切り発車故いろいろと辻褄が合わなかったり、説明しきれていない部分等多々ありますが、どうぞよろしくお願いします。

PS.潜水艦が非常に扱いにくいので名誉ある後方支援艦隊(ちょい役)への配属が決定しました。
ただ、あまりに可哀想な現状なので鎮守府の環境変化とリンクした形で徐々に元気になって行きます(多分)

いろいろとすいませんでした
以後淡々と投下していきます

鎮守府正面玄関前
9:00

摩耶「よし、皆集まったな?今から鎮守府大清掃を開始するぜ!提督は執務室で事務仕事をするので今日は来ない。提督の代わりにアタシが役割分担を発表する!役割は紙に書いて掲示しておくから持ち場が終わり次第他の場所の手伝いにいってくれよな。」


駆逐艦  廊下、共同スペース
軽巡洋艦 駆逐艦の統率
重巡洋艦 装備保管庫
空母   窓(妖精さんと協力してください)
     ※艦載機の使用可。但し爆装は外すこと
戦艦   入居ドック、建造ドック
潜水艦  廊下、共同スペース
食事当番 食堂

摩耶「12:00に食堂が開くからそれまではしっかりやってくれ!食事当番の奴は掃除が終わり次第、間宮さんの手伝いをしてくれ。アタシは秘書艦の仕事があるから執務室にいるけど、何かあったら呼んでくれ。行動開始!」

摩耶「(それにしても提督が来ないと言った途端にホッとした表情をしやがって…)」

摩耶「(提督…。お前これが分かってて来ないって言ったのか?)」

鎮守府の廊下


夕立「鎮守府の廊下と共同スペースっていっぱいあるっぽいー。」

神通「だから提督は数が多い駆逐艦と一番少ない潜水艦の皆さんに割り当てたのだと思いますよ。」

夕立「そうかもしれないけど、それにしても多すぎるっぽい…」

神通「夕立さん?」

夕立「ぽい?」

神通「始めますよ。」ゴゴゴ

夕立「ぽいィィィィィ」

時雨「やれやれ。」

神通「それではまず廊下の掃き掃除から始めましょう。」

夕立「ぽい!」

神通「返事ははいです。」

夕立「ぽい!」

時雨「(本当に失望するよ)」

鎮守府玄関前

瑞鶴「鎮守府の窓っていくつあると思ってるのよ?終わるわけないじゃない!」

赤城「だからこそ妖精さんと協力してやりなさいという指示があるのだと思いますよ。」

翔鶴「そうよ瑞鶴。文句ばかり言ってはいけません。」

加賀「これだから五航戦は。」

瑞鶴「うるさいッ!この無感情空母!」

加賀「姦しい、いえ、喧しいよりはマシでしょう。」

瑞鶴「なんですって!? だったらさっさと勝負よ!私の方が窓を綺麗にできるんだから!」
翔鶴「慢心はダメよ、瑞鶴。」

瑞鶴「分かってるよ翔鶴姉。よーし、いくわよ!第一次清掃隊全員発艦!」

瑞鶴「みんなあっちの高いところからお願いね!私は手の届くところをやるからさ!」

妖精さん「(`・ω・´)b」ビューン

赤城「では軽空母の皆さんには内側からやってもらいましょうか。」

装備保管庫

利根「ちくまー。ここ埃っぽくて鼻がむずむずするのじゃー」

筑摩「昨日艤装の整備する時に少し換気はしたのですけれど…」

利根「ハクション」

筑摩「姉さん鼻で出てますよ。ほらチーンしてください。」

利根「筑摩は用意がいいのう。」チーン

加古「あー眠い…。さっさと終わらせて昼寝しようぜー」

古鷹「そうですね。早いうちにやってしまいましょう。」

利根「吾輩はおねーさんじゃからな!我輩が仕切るぞ!」ハックション

筑摩「姉さんまた鼻が…。」

利根「うむ。ではまず、窓を全開にして換気をするのじゃ!そのあとは装備の種類毎に並び変えて見つけやすいようにするのがよいな!」チーン

加古「よっしゃあ。さっさと終わらせるぞー!」

古鷹「重巡洋艦が凄いってことを皆に見せてあげましょう。」

入居ドック

金剛「さあさあEverybody!お風呂掃除Startデース!!!」

比叡「はい、お姉さま!比叡、気合、入れて、磨きます!」

霧島「あのー、お姉さま方、まず水を抜かないと…」

金剛「oh.そうでした!じゃあ榛名、水栓を抜いてきてくだサーイ!」

榛名「はい…。お姉さま。」

比叡「お姉さま、榛名どうかしたんですか?元気がないみたいですが?

霧島「昨日の晩御飯が豪華すぎて逆に不安になったのかしら?」

金剛「今はそっとしておくネ。ところで二人は新しい提督のことをどう思っていますか?」

比叡「…。悪い人ではないというのは分かります。でも…」

霧島「正直、信用はまだできません。生活環境を改善してくれると宣言し、実際に昨日の夕食は良い物をご馳走になりました。
しかし、2ヶ月後、本格的な戦闘が開始された後どうなるか分かりません。だから…。」

金剛「だからまだ信用はできないということデスネー?」

比叡「はい…。金剛お姉さまはどうなのですか?」

金剛「私もまだ100%信用しているわけではないデス。but 悪い人ではないというのは分かりマス!
だからこそ私達が提督をもっと知る必要がありマース。そうすればきっとよりbetterな方向に進むはずデース!」

霧島「お姉さま…。」

比叡「分かりましたお姉さま!この比叡、お姉さまの言う通りにします!気合!入れます!」

霧島「全く比叡お姉さまは素直というかなんというか…」ヤレヤレ

金剛「比叡は素直な良い子デース。そして榛名はもっとpureな子デース。だから私達姉妹が見守る必要があります。」

霧島「なるほど。つまり榛名は金剛お姉さまのように提督を信じたい一方で以前とのギャップが大きすぎて迷っている、ということですね?」

金剛「さすが霧島ネー。その通りデース。」

比叡「あ、榛名が戻ってきますよ。」

榛名「栓を抜いて参りましたお姉さま!」

金剛「good!!ここからは金剛型4姉妹の力の見せどころデース!Follow me!!」

霧島「距離、角度、狙いよし!洗剤発射ッ!」シュッシュッ

比叡「気合!入れて!こすります!」ゴシゴシ

榛名「汚れは、榛名が、許しません!」ゴシゴシ

金剛「(提督が言っていたことはまだSecretデス。but きっと良い方向にいくと思いマス。1thousand の道も1stepからデース)」ゴシゴシ

食堂
12:00

夕立「お腹ペコペコっぽいー…」

暁「もう!だらしないわね!そんなんじゃ一人前のレディーになれないわよ!」グゥゥゥ

電「暁ちゃんもお腹鳴ってるのです。」

神通「さあ、皆さん。お昼を貰いに行きましょう。席は川内姉さんが確保していますから。」

「白露がイッチバーン!」「走ると危ないよ。」「みんなちゃんと並ばないとだめですよ。」
「お昼おっそーい!」「カニさんの分もあるといいなー」「お昼ktkr!!!」ガヤガヤワイワイ

響「あれは、一体なんだろう?」

神通「ああ、あれは空母の皆さんですね。艦載機を使っての掃除なので人一倍疲れているのですよ。」

響「сочувствовать…」

神通「?」

響「同情するって意味だよ。」

雷「(たまにロシア語言われると分からないのよね…)

瑞鶴「もう…ダメ…疲れた…」グッタリ

加賀「だらしがないわね…」グッタリ

瑞鶴「いちいち一言余計なのよね…」グッタリ

赤城「一航戦、赤城。全力で行ってきます!」ダッシュ

加賀「赤城さん、待ってください…」

翔鶴「加賀さんも瑞鶴も座っていてください。私が持ってきますから。」ヤレヤレ

加賀「五航戦の子に任せるわけには…」

飛龍「まあまあ、たまにはいいじゃないですか!それよりお二人で席取っておいてくださいね!」

蒼龍「そうですね。さすがに翔鶴さん1人で3人分は持てませんから私達も手伝ってきますので。」

加賀「あなた達がそういうなら…。では席を確保してお待ちしていますのでよろしくお願いします。」グッタリ

瑞鶴「先輩方、翔鶴姉ありがとね。」グッタリ

加賀「行きましょう、瑞k…五航戦の妹の方…」

瑞鶴「言われなくても行くわよ…」

翔鶴「(二人とも素直じゃないわねえ)」クスクス

雷「加賀さんと瑞鶴さんって仲が悪いのかしら?」ジィー

神通「そうではないのですよ。お互い負けたくない気持ちがあるからああなってるのですよ。」クスクス

雷「ふーん。よく分からないわね。」ウーン

響「напротив человека」

神通「? さあ、響さんと雷さんもお昼を取りにいってらっしゃい。」

雷「はーい!」



ガラッ

提督「…。」


シーン

シーン


提督「…・」スタスタ

摩耶「…。」スタスタ

神通「お疲れ様です。」ビシッ

提督「ああ、お疲れ様。食事の際に敬礼はしなくていいぞ。」

神通「かしこまりました。」スッ

提督「掃除は進んだか?」

神通「はい。鎮守府館内の掃き掃除は終了し、午後からは拭き掃除です。

提督「そうか。よろしく頼む。」

摩耶「アタシも手伝いたいんだが、そうも言えねえ書類の量だからなー」

神通「いえいえ、摩耶さんは摩耶さんで大変でしょうから。」ニコ

摩耶「すまねえな。」ポリポリ

雷「(摩耶さんも神通さんも司令官が怖くないのかしら?)」ヒソヒソ

響「(少なくともあの二人はそうみたいだね)」ヒソヒソ

雷「(でもやっぱり怖いよ…)」ヒソヒソ

響「(同感だよ。3人で話しているうちにみんなのところへ行こう。)」ヒソヒソ




電「(司令官さんもここで食べるのでしょうか…?)」ヒソヒソ

暁「(し、知らないわよ。で、でも摩耶さんと一緒だからそうだと思うわ…)」ヒソヒソ

電「(あ、響ちゃん達がこっちにくるのです。)」ヒソヒソ

川内「(さあ、みんな。怖いのは分かるけど、提督がこっちに来たら起立して敬礼するよ。)」

白露「(今はイチバンじゃなくてもいいっぽい…)」ヒソヒソ

時雨「(夕立の口癖が伝染ってるよ)」ヒソヒソ

夕立「(白露もソロモンの悪夢見せるっぽい?)」ヒソヒソ

川内「(ほら馬鹿なこと言ってないで。提督達が来るよ。)」ヒソヒソ

提督「…。」スタスタ

ガタッ

川内「提督。お疲れ様d「そのままでいい」

提督「食事の時間は皆平等だ。そんなに畏まっていたらせっかくの食事も美味しくなかろう。」

提督「それから、駆逐艦と軽巡は午後から拭き掃除だったな。始める前に何人か執務室にきてくれ。」
川内「執務室に…ですか?」

提督「ああ。渡したいものがある。神通にも伝えておいてくれ。」

川内「かしこまりました。」

夕立「提督さんもここでご飯食べるっぽい?」

暁「(あ、夕立の馬鹿!そんな口調で話したら…)」ヒッソォォォォ

電「(夕立ちゃんは怖いもの知らずなのです…)」ヒッソォォォォ

提督「いや、執務室で食べるよ。間宮さんにお弁当にしてもらうよう頼んである。」

夕立「そっかあ。摩耶さんも同じっぽい?」

摩耶「ああ。案外やることが多くてなー。参ったぜ。」

夕立「秘書艦も大変っぽいー」

摩耶「何なら変わってやるぞ?」ニヤッ

夕立「さあ、お昼の続き食べるっぽい!!」サッ

摩耶「全く…。あ、提督。間宮さんがお弁当持ってきてくれました。」ヤレヤレ

提督「ん?そうか。手間をかけてすまない。」

間宮「いえいえ。お気になさらないでください。」

提督「それより、お願いした通りにしてくれたか?」

間宮「はい。でも、本当によろしかったのですか?」

提督「ああ。気を使わせたな。では、美味しくいただくよ。」

ここまでです
続きは週末あたりになるかと思います

少し投下します

赤城「提督のお弁当…気になりますね…」

飛龍「赤城さん、はしたないですよ…」

赤城「一航戦、赤城。まだ食べ足りないです!」フンス

蒼龍「まあ、そのくらい疲れましたからね…」

瑞鶴「そうよ!元はといえば、あの提督さんが私達に窓拭きなんて命じるからこんなことに…」

赤城「それは違いますよ。瑞鶴さん。」

瑞鶴「え?」

赤城「鎮守府に窓はたくさんあります。それも手の届く場所だけではありません。そんな場所の窓を…例えば駆逐艦の子達が担当したらどうなると思いますか?」

瑞鶴「あ…。」

赤城「分かりましたか?効率が悪いのみならず、重大な事故に繋がる可能性だってあります。提督は効率とリスクを考えた上で私達に命じたのですよ。」

瑞鶴「…。」

赤城「それに…それに以前の提督ならば私達に戦闘以外に艦載機を使わせるようなことはしなかったでしょう。
鎮守府内で艦載機が落とされることはほぼありませんが、そのような無駄な消費に繋がることはさせなかったはずです。」

加賀「確かに以前の提督ならそのような指示はしないでしょうね。」

赤城「しかし、あの提督は資材がそして私達が消耗するのを分かっていながら艦載機の使用を許可しました。
もちろん効率を考えてのことだと思いますが、もし仮に妖精さんのためでもあるとしたらどうでしょうか。」

翔鶴「妖精の為?赤城さんどういうことでしょうか。」

赤城「提督は着任の挨拶で鎮守府を変えると仰っていました。もしそれが、私達艦娘や鎮守府施設だけではなく、妖精さんもだとしたら筋が通ります。」

加賀「つまり、提督は戦闘ばかりしている妖精に息抜きをさせようと?」

赤城「確信はありません。しかし、私はそうではないかと思っています。」

瑞鶴「そんな意図が…。全然気付かなかった…。」

加賀「私も空母が行うのが最も効率がいいという判断のみかと思っていました…。」

赤城「全て私の想像ですけれどね。さあ、まだお昼休みは残っています。せっかくの美味しい食事です。もっといただきましょう!」

飛龍&蒼龍「(まだ食べるんだ…)」アゼン

龍驤「取り込み中のとこ悪いけど邪魔するでー」

翔鶴「龍驤さん。どうかなさったのですか?」

龍驤「いやな、キミらの話盗み聞きしてなぁ、うちらも世話になってる妖精のみんなに息抜きさせたい思ってな。
そないわけだから午後からは担当場所変わってくれへんかと思ってなー。」

加賀「分かりました。私達だけ息抜きさせたのでは不公平ですから。」

瑞鶴「でも覚悟した方がいいよー。すっごく疲れるから!」ニカッ

龍驤「恩にきるで!ほなうち他の連中にも伝えてくるわー」スタスタ

蒼龍「ということは、私達は午後から建物内からの窓ふきですね。
そうすると加賀さんと瑞鶴さんの勝負はどうなるんですか?」

飛龍「っば、馬鹿蒼龍!そんなこというと…」アワアワ

              (よ)  
加賀瑞鶴「「もちろん私の勝ちです!」

翔鶴「あらあら。」クスクス


赤城「…。」モグモグ

執務室

提督「やはり私はまだ皆のいる場にいくべきではなかったな。」モグモグ

摩耶「確かに駆逐艦のやつらにはまだ早いかもな…。」モグモグ

提督「だから私は君に私の分も一緒に持ってきてくれと頼んだのだ。」モグモグ

摩耶「そうは言うが、いつまでもそれじゃダメだろ。」モグモグ

提督「わかっている。ただ時期尚早だと言ったんだ。」モグモグ

摩耶「けどよぉ…。」

提督「物事には順序というものがある。今は私のことよりも鎮守府のことを優先すべきだ。」

摩耶「それじゃあ鎮守府は良くなっても関係は変わらないぜ。」

提督「ああ、わかっているよ。すまんが、空になった弁当箱を間宮さんのところに持っていってくれ。」

少しですが投下終わりです

摩耶の提督に対する態度が軟化しましたが、その辺は追々理由がでてきます

次は週末に投下予定です

夏イベまで残り1周間ですね
なんとかそれまでにEO海域クリアしたいです

投下します

コンコンコン
神通川内夕立時雨「失礼します。」

提督「どうぞ。」

川内「提督。渡したいものとはなんでしょうか。」

提督「ああ。少し待っていろ。」

ゴソゴソ

提督「これを持っていってやってくれ。」

神通「これは…。」

時雨「ゴム手袋?」

提督「ああ。鎮守府の床はお世辞にも綺麗といえん。ところどころささくれ立っている箇所もある。それに駆逐艦は皆子供であり貴重な戦力だ。何かあってからでは遅い。」

夕立「だから手袋っぽい?」

提督「ああ。昨日の昼に倉庫にあったのを見つけたんだ。」

神通「(昨日昼食も取らずに何をしているかと思っていたら…)」」

提督「ただし、人数分はないのでうまいこと使いまわしてくれ。」

川内「ありがとうございます。」

提督「ではよろしく頼む。」

廊下

夕立「提督さんって意外と過保護っぽい?」

川内「私も驚いたよ。てっきり掃除の仕方がなってないとか言われるかと思った。」

時雨「少し意外だったね。」

神通「それだけ私達を大切に思ってくれているのでしょう。」


雷「ねえねえ!どうだった?」

神通「駆逐艦の皆さんに怪我をしてほしくないからとこれをくださいました。」

電「手袋なのです!」

響「хорошо!」

那珂「こ…これは…那珂ちゃんの手を傷物にしないために提督が…」キラキラ

川内「駆逐艦のだよ。」ビシッ

神通「さあ、皆さん。提督のお気遣いに応えるためにもお掃除頑張りましょう。」

入居ドック

金剛「これでFinish?」

霧島「ええ。ようやく終了ですね。」

榛名「すっかり綺麗になりましたね!」

比叡「ひえー…」

霧島「さすがに少し疲れましたね。」フゥ

榛名「でもまだ建造ドックの方が残っていますので…。」

金剛「hmm…。」

比叡「どうしましょうか金剛お姉さま。」

金剛「建造ドックの様子を見にいくネー。向こうもそろそろ終わっているはずデース。」

榛名「そうですね。榛名達だけ先に休むわけにはいきません。」

金剛「それでは、行きますよー!Follow me!!」

建造ドック

長門「うむ。これでいいだろう!」

陸奥「ようやく綺麗になったわね。」ヤレヤレ

扶桑「これで良い艦が建造されるようになるといいのだけれど…。」

山城「できることなら伊勢や日向以外でお願いしたいですね扶桑姉様…」

扶桑「そうね…伊勢や日向には負けたくないですもの…。」

長門「(く、暗い…。)」



金剛「Hey!!こっちは綺麗になりましたかー?」

陸奥「こっちは今終わったところよ。」

金剛「oh!それはグッドタイミングデース!」

榛名「榛名達の方も終了しました。」

比叡「ヒエー」グッタリ

長門「む。比叡は随分疲れているようだな。戦艦の癖に情けない。」

霧島「金剛お姉さまにいいところを見せようと特に張り切っていましたので…。」

陸奥「あらあら。」クスクス

長門「ということは戦艦の持ち分は終了か。では私が報告に行ってこよう。
あの提督がどういう人物か見極める機会を求めていたところだ。」

榛名「…。」

金剛「…。Thank youネ長門!よろしくお願いしマース!」

長門「ああ。では言ってくる。」

陸奥「あまり急ぎすぎないでよ?」

長門「心得ている。」


扶桑「山城…。高速戦艦の眩しさには勝てないのね…。」

山城「扶桑姉様…。私達は所詮低速の航空戦艦ですから…。」

扶桑「空はあんなに青いの私達は…。」

山城「扶桑姉様…。」

陸奥「ほら、しっかりしなさいな。」ヤレヤレ

装備保管庫


利根「筑摩ー。これはどこに置けばいいのかのう?」
つ 12.7cm単装高角砲、つ 12.7cm連装高角砲

利根「こちらは主砲、そちらは副砲置き場にお願いします。」

利根「紛らわしい装備じゃのー。12.7cm単装高角砲は主砲なのに連装高角砲になると副砲とは何故なのじゃ…。」

筑摩「私達は使わない装備ですからね。」

利根「全く…。朝から始めたのにまだ片付かんぞ…。」

筑摩「あともうひと頑張りですよ利根姉さん。」

加古「なんでこんなに零式水偵があるんだよ…。」

古鷹「戦艦の皆さんや軽巡の皆さん、それに私達重巡洋艦も使うからだと思いますよ。」

加古「あ、これ観測機だ。選別してると眠くなってくるよ…」

古鷹「あ、羽黒さーん。また観測機があったのでお願いします。」

羽黒「これで4機目ですね。こんなにあったなんて私知りませんでした。」

古鷹「人数分あれば重巡洋艦の良いところをもっとお見せできるんですけれどねー」

足柄「そんなものがなくても主砲で薙ぎ払えばいいのよ!」

羽黒「足柄姉さん…そんな乱暴な…」

那智「良いではないか羽黒。足柄は水上機なんかいらないらしいから私達が使おうじゃないか。」

足柄「ちょ、そんなこと言ってないじゃない!!」

妙高「二人とも喧嘩してないで作業を続けてくださいね。」ズイッ

那智「そういえば新しくきた司令官の評判はどうなんだ?」

妙高「まだ昨日着任されたばかりだから分からないわね…。」

足柄「そういえば摩耶はもう普通に接していたっけ?」

那智「ふむ。あの摩耶が普通に接しているのなら前任者のような輩ではないのだろうな。」

妙高「そうねえ。摩耶さんはああ見えて結構繊細な方ですからそうかもしれないですね。」

羽黒「あ、あの…。」

足柄「どうしたの羽黒?」

羽黒「私もあの司令官さんは悪い方ではないと思います。」

那智「ほう。理由を聞こう。」

羽黒「は、はい…。さっき外に行った時に島風ちゃんが手袋つけて走り回ってたので、その手袋どうしたのか聞いてみたんです。
そうしたら司令官さんが鎮守府の廊下がささくれ立って危ないから配ったって言ってました。
だ、だからその…。」

妙高「本当は優しい人じゃないかって?」

羽黒「え、ええ。ただなんとなくですけれど…。」

足柄「確実なのは前の提督とは違うってことくらいね。」

妙高「でも、それはとても大きなことですね。」

那智「ああ。昨日の夕飯の時に言っていた鎮守府を変えるというのもあながち本当なのかもしれん。」

羽黒「そうなってくれるといいですね…。もうあんな思いは嫌ですから…。」

足柄「そうねえ…。」

那智「だが、まだ様子見の段階であることは変わりあるまい。」

妙高「最初から人を疑うというのはあまり好ましくありませんが、那智の言う通りかもしれませんね。」

那智「しかし、本当に信用に足る豪傑ならば協力は惜しまん。」

羽黒「はい。その時は精一杯頑張りましょう。」

足柄「一度その辺りについて摩耶を問いただしてみようかしら。」ウーン

少しですが、以上です。
掃除編も9割終了。

区切りが悪いところなので次回は出来る限り早めに投下します。

夜の時間は涼しい風が入ってきます
暦的にはもう秋なので暑さも和らいで欲しい今日このごろです

投下します

執務室

コンコンコン
長門「失礼する!」ガチャ

提督「長門か。ドックの方は終わったのか?」

長門「入居ドック、建造ドック共に完了しました。」

提督「そうか。ご苦労だったな。」

長門「一つ聞きたいことがあるのですが、よろしいですか。」

提督「ああ。」

摩耶「…。」

長門「提督は鎮守府を変えると仰ったが、具体的にどうするつもりなのかお聞きしたい。」

提督「ストレートな奴だな。」

長門「まどろっこしいことは苦手なので。」

提督「それは美点だ。大事にしたまえ。」

提督「さて、質問に答えよう。その前に、摩耶。お茶を入れてくれないか。」

摩耶「ほらよ。」カチャ

提督「さて、まず最初に長門に聞きたい。お前に取って鎮守府とは、そして艦娘とは何だ。」

長門「どういう意味だ。」

提督「そのままの意味だ。お前に取って鎮守府とはどのような存在か、そしてどうあるべきか。率直に答えて欲しい。艦娘についても同様だ。」

長門「そうだな…。我々艦娘は深海棲艦を駆逐し、海の制海権を取るために戦うべき、いや戦うための存在だ。
そして鎮守府とは艦娘の本拠地であり、制海権奪回のための拠点…。私はそう考えている。」

提督「そうか。ではもう一つ質問だ。前任の提督はおそらくこう考えていた。
艦娘とは戦うための道具であり鎮守府はそのための軍事拠点であると。
この考えと君の考えはほぼ同一d「違う!」

長門「我々とあいつの考えは違う!」

提督「しかし君は今艦娘とは戦うことが目的であり、鎮守府はそのための軍事拠点であると言った」

長門「確かに言った。だが彼奴の考えと同一ということは決してない!」

提督「そう。私が言いたいのはそこなのだ。」

長門「何?どういう意味だ。」

提督「君たち艦娘はおそらく自分を戦うことが目的の存在、そして鎮守府とはそのための拠点であると考えている。
しかしだ、それと同様の思考を持つ司令官を何よりも己自身を君達は否定している。
このギャップは何だと思う?」

長門「……。」

提督「私はこう思っている。君たちは戦うことが義務であることを理解し、実際に実践ししている。
しかし、その一方、深層心理の中では戦う為だけの存在であることを否定しているのではないかと。」

長門「そんなことは…。」

提督「では何故、君たちは反発したと思う?戦う為の存在として扱われることを無意識下に否定したかったのではないのか?
そしてそれは武人然としている君でさえそうではないのか?」

長門「何が言いたい。」

提督「私はその無意識化の感情を汲み取ってやりたいんだ。」

長門「私達自身でさえ自覚していないのにも関わらずにか?」

提督「勿論だ。私は戦うこと以外に生きる目的を見つけて欲しい。
戦うことが全てならば前任の提督に対してここまでの敵愾心を持つことはなかっただろう。
むしろ、その逆だったはずだ。
結論を言おう。私は、君たちに普通の人間と同じようになって欲しい。」

長門「無理だ。」

提督「君たちは前任の提督が解任され、私が着任する間に何をしていた?
空白の期間は短かったにしろ、君たちはろくに艤装の整備もせず鎮守府内で思い思いに過ごしていたそうじゃないか。」

長門「出撃命令をする者が不在の中、勝手に出撃できるわけなかろう。」

提督「しかし、昨日、潜水艦の何名かは昨日の自由時間に出撃していたぞ。」

長門「それは提督が自由にしていいという命令を出したからだ。」

提督「だが、事実として君たちは自由に艤装を付け、海に出ることはできるという事実がある。
ましてここは鎮守府。いつ敵に狙われても不思議ではない施設だ。
空白期間の間、近海の哨戒さえ行っていないのは何故だ。」

長門「…。」

提督「理由のない出撃ではなく、哨戒という大義名分があり、水雷戦隊で出撃すれば消費も微々たるものだ。幸か不幸か前任者の遺産である大量の資材も残っている。」

長門「し、しかし、命令もなしに我々が勝手に使うわけにはいかないものだ。」

提督「空白期間中に資材を使って自由に出撃してもいいという命令が出ていたとしたら出撃するか?」

長門「あ、当たり前だ。深海棲艦を撃滅することが私達の任務だ。」

提督「では、お前たちの中で誰かひとりでも出撃したいという意思を示した者はいたのか?少なくとも私の耳にはそんな話は入っていないのだが。」

長門「…。そのような意見はなかった。」

提督「この結果こそ、お前たち自身が己に兵器以外の存在でありたいという潜在的な欲求の現れだと私は思う。」

提督「空白期間は約2週間程だった。お前たちは戦闘や演習、遠征もなかった期間、歯がゆいとは思わなかっただろう。
常在戦場という意識から開放され、各々が好きなように時間を使い、楽しむというレベルではなくとも骨を休ませることはできたのではないか?」

長門「否定はしない。」

提督「私は、いや、俺はな、人間にしろ艦娘にしろ常に緊張とストレスのある状態では100%実力を発揮できるとは思っていない。
疲労状態が云々という話ではなく、個人的な感情の部分でだ。
確かに深海棲艦は駆逐しなければならないし、それはお前たちにやって貰う必要がある。
でも陸に上がっている時くらいは少しくらい楽しい思いをしてもバチは当たらんよ。」

長門「摩耶はどう思っている?まだ日は浅いが秘書艦として提督の側にいてどうなんだ?」

摩耶「アタシは提督に着いていくよ。半信半疑ってのが正直なところだけどよ、今日の提督の行動と言動を見てると嘘は言ってないって思うぜ。
今朝だって掃除の指示を俺が出すと皆萎縮するからってアタシに代弁させたし、
アタシが説明してる間にコソコソ間宮さんのところに行って執務室で昼飯が食えるよう弁当にしてくれってお願いしたりしてるしな。
その弁当だってみんなに出した飯の残りみたいな弁当さ。
前線に行くのは艦娘であり、俺じゃないから贅沢はできないって間宮さんに命令までしてな。
その横で普通の弁当を食うアタシの身にもなれってんだ。」

提督「そこまで言わなくてもいいだろう。」

長門「そうか…。では、提督にもう一つ聞きたい。
今後この鎮守府をどうするつもりなのだ。」

提督「戦力を充実させる。それもできるだけ均等に。そして艦娘が自然体で生活できる環境を構築する。」

長門「どういう意味だ?」

提督「すまんが、まだ方針が確定しているわけではないので詳しいことは言えない。
しかし、艦娘個々の練度の差は小さくさせることは早急に行うつもりだ。
全員が出撃できる練度になれば、負担も均一に近い形になるだろう。
幸い、上から当面は鎮守府の戦力整備という名目で2ヶ月の猶予は貰っている。」

長門「戦線はどうするんだ?」

提督「戦線は維持することを主目的とし、こちらからの反抗作戦は行わない。この点も上には承認を取り付けてある。」

長門「今の言葉を信じてもいいのだな?」

提督「それを強制はしない。だがそうしてくれると助かる。」

長門「分かった。提督、今までの不躾な言動をどうか許して欲しい。
そして私にもできることがあればいつでも言ってくれ。
ビックセブンの誇りにかけて提督の力になろう。」

提督「感謝する。」

長門「では私は皆のところに戻るので失礼する。」ガチャ



提督「さて、仕事に戻るか。」

摩耶「(やっぱり長門さんの方がアタシより秘書艦に向いてるよな…。)」

食堂
18:00

摩耶「よし。皆集まったな。飯の前に提督が一言伝えたいことがあるそうです。
提督、お願いします。」


提督「皆、今日はご苦労だった。進捗状況は摩耶から聞いている。
正直、ここまで早く進むとは思っていなかった。
おかげで明日の昼迄には終わるだろう。

鎮守府の運営方針も摩耶と協議を重ね、雛形ができつつある。
明日のこの時間には伝えられるだろう。
それから今後の行動だが、夕食後と明日の掃除終了後は自由行動で良い。ただし、出撃は許可しない。
機密保持と時間厳守を約束できるならば外出も許可する。
希望者は簡単な行動予定表を作成し執務室に来ること。以上だ。」

摩耶「今、提督が仰ったように明日は掃除が終わったら自由行動だ。開始時間は今日と同じ。分担は明日発表する。
では、食事開始。」

雷「明日、外出できるのね!」モグモグ

電「嬉しいのです!」モグモグ

暁「でも、司令官に許可証提出しないといけないんでしょ?べ、別に怖くはないけど、その、えーっと…」

雷「もう!情けないわね!お姉ちゃんなのに!」プンスカ

神通「皆さん、提督は悪い人ではありませんよ。」

夕立「確かに雰囲気は怖いけど、意外と優しいっぽいよ。」モグモグ

電「そ、そうかもしれないですけれど、電はまだちょっと怖いのです…」

夕立「それなら夕立が一緒にいってあげようか?」モグモグ

暁「え?いいの?しょ、しょうがないわねえ!一人前のレディーとしては人の好意を断るわけにはいかないわね!」

雷「それなら計画書は雷が作ってあげる!」

響「手伝おう。」

電「夕立ちゃん、雷ちゃんよろしくなのです!」

陸奥「ねえ長門。提督と話してどうだったの?」

霧島「私も気になりますね。」

長門「話せば長くなるが、信頼に足る人物だと思う。もちろんまだ完全にというわけではないがな。」モグモグ

陸奥「どうせまたいつものようにズケズケと聞いたんでしょ?」クスクス

長門「む…。まあ否定はせん。」

陸奥「あらあら。今日は素直ね。」クスクス

長門「からかうんじゃない!」

榛名「あの、できれば詳しいお話を聞かせていただけないでしょうか?」

長門「構わないが、長話になる。夕食後にしよう。」

金剛「oh!では私が紅茶の準備をするので皆でティータイムしながらガールズトークをするネー!」

比叡「お姉さまとガールズトーク…。お姉さま!比叡もお手伝いします!」

金剛「Thank youネ比叡。それではよろしくお願いしマース!」

雷「こんなものかしらね?」フー

電「これなら電たちがどこにいっているか伝わると思うのです!」

響「спасибо!」パチパチパチ

暁「じゃ、じゃああとは提督に提出するだけね!」

夕立「あとは夕立にお任せっぽい!」

暁「よろくね夕立!」

夕立「え?みんなで一緒にいかないっぽい?」

暁「い、一人前のレディーは押しかけるようなことはしないのよ…。」

響「いや、ここは皆で行ったほうがいい。」

電「でも、司令官さんはちょっと怖いのです…。」

雷「そ、そうね。いざとなったら私にま、任せなさい!」

夕立「さあさあ、素敵なパーティーするためにも早く行きしょう!」

執務室

コンコン
夕立「失礼します。」

提督「夕立か。どうした?」

夕立「夕立だけじゃないっぽいよ。ほら!」

6駆「「「「失礼します」」」」ソロー

提督「第6駆逐隊か。どうしたんだ?」

夕立「明日の自由時間に外出したいから予定表提出しにきたっぽい。」

提督「そうか。どれ、見れせてくれ。」

夕立「ぽい。」

暁「(相変わらず怖いもの知らずよね…。)」

提督「うむ。不備はないな。外出を許可する。おそらくこの通りに進むことはないだろうが、この帰宅時間だけは守ること。いいね?」

夕立「了解っぽい!」

摩耶「ところでお前らはいつまでもドアの前にいないでこっちこい。」ニヤニヤ

雷電「(はわわ…)」

暁「い、一人前のレディーとしてはいつまでも長居するものではないわ!」

摩耶「まあまあ。そう言わずによ。紅茶くらい出すぜ。一人前のレディーなら人の誘いを断るもんじゃないだろ?」ニヤニヤ

響「では、ご馳走になろう。」

雷「響...!」

電「(暁ちゃんも覚悟を決めるのです…。)」ヒソヒソ

摩耶「ほら、提督も少し休んだほうがいいぜ。」

提督「あ、ああ。では、皆そこにかけてくれ。摩耶、お茶を頼む。」

夕立「あ、夕立は白露型のみんなと約束あるからここで帰るっぽい!」

提督「そうか。では明日も掃除頼むぞ。」

暁「(夕立のバカァァァァァァ!!!!)」

摩耶「ほら、紅茶だ。砂糖もここにおいておくから好きに使え。」

提督「では、いただこう。」


…………シーン

電「(空気が重いのです。)」

雷「(司令官と摩耶さんは普通に喋ってるけど…)」

暁「………」ガクブル

響「司令官。今日は手袋をありがとう。」

提督「たまたま見つけたものだ。有用に使うのがいいと思ったまでだ。」

響「でも本当に助かったよ。床がささくれだっていたからね。」

提督「やはりか。補修する余裕はないのですまないが、このままで我慢してくれ。」

響「了解した。」

提督「すまないな。ところでそっちの3人は紅茶は口に合わなかったか?」

電「そ、そんなことはないのです。」アセアセ

雷「そ、そうね。とっても美味しいわ。」アセアセ

暁「一人前のレディーに相応しい味n…味です。」

提督「暁は砂糖いれなくても大丈夫なんだな。」

暁「それがレディーの嗜みなんだかr…です。」

提督「無理して畏まる必要なない。皆好きなように話してくれ。」

電「いいのでしょうか?」ハワワ

提督「もちろんだ。私自身、艦隊を指揮するのは初めてなんだ。
知識はあっても経験がない。
その部分は君たちに教えられることも多いだろうからな。」

雷「そうなの?じゃあ、司令官が分からないことがあったら雷を頼ってね!」

提督「ああ、その時はよろしく頼むよ。」

電「司令官さん。雷ちゃんはお世話好きなので頼ってあげると喜ぶのです!」

摩耶「まだガキの癖になーんか母親じみてるんだよな。」

暁「そうよ!暁がお姉ちゃんなんだから暁に頼るべきよ!」

雷「暁はまだまだお子ちゃまじゃない!」

暁「な、なんですってー?」

響「落ち着きなよ二人とも。」

提督「君たちは仲がいいんだな。」

電「喧嘩もするけど、特Ⅲ型はみんな仲良しなのです!」

提督「それはいいことだ。さて、私はそろそろ仕事に戻らないと。」

響「そうか。では私達も失礼するよ。」

雷「紅茶美味しかったわ。ご馳走様!」



摩耶「提督が鎮守府に馴染む日も遠くないかもな。」

提督「ああ。そうなってくれることを祈るよ。皆良い子達だった。」

摩耶「大丈夫さ。暁はああ見えて気遣いが上手いし、響は元々しっかりしてる。
雷と電も人を邪険にするような真似はしないからな。
誰かが提督のことを悪く言ってたらあいつらすぐ突っかかっていくぜ。」

提督「揉め事は好ましくないのだがな…。」

摩耶「そう言うなって。人の噂が広まるのは早いからな。
あいつらが提督にお茶をご馳走になってって噂が広まれば誤解もすぐ解けるさ!」

提督「しかし、いざ話をして改て思ったが、駆逐艦は皆子供なんだな。」

摩耶「良くも悪くもな。皆根は素直なんだ。一部ひねくれものもいるけどな。」

提督「あんな子たちも戦場では勇ましいのだろうな。」

摩耶「ああ。下手するとアタシらや戦艦より勇ましいやつもいるからな。
うまくコントロールしないとあいつらどんどん突っ込むぜ。」

提督「善処せねばな。」

戦艦寮


長門「…………というわけだ。私としては提督に従ってみようと思う。」

霧島「にわかには信じられないですが、長門さんがそう思うなら確かなのでしょう。」

金剛「相変わらず霧島は疑り深いネー!」

霧島「百聞は一見に如かずです。」

陸奥「その様子じゃ金剛はこと話を知っていたみたいね?」

金剛「Yes!!提督が着任した日に同じ話を私と赤城、それから摩耶、神通、夕立にもしてくれましたネ!」

長門「そうだったのか。これで合点がいった?」

陸奥「何の話?」

長門「昼食時に神通や夕立が提督に対して何の畏怖も抱いていないような立ち居振る舞いをしていたから疑問だったんだ。」

比叡「そういえばそうでしたね。金剛お姉さまもそうでした。」

霧島「何にせよ、悪い人ではなさそうと知れたこと良かったわね榛名。」

榛名「ええ。金剛お姉さまと長門さんがそう感じているのなら、榛名も少し安心できました。」

金剛「榛名は素直な良い妹デース!」ナデナデ

比叡「ところで皆さんは明日の自由時間何をするご予定ですか?」

長門「特には決めてない。しかい、何かあっては困るから鎮守府内にはいるつもりだ。」

陸奥「長門ってばそればっか。もっとのんびりすればいいのに。」クスクス

長門「こういう性分なんだ。仕方ないだろう。」

金剛「では皆で提督とティーパーティーをするネー!提督とTalkすれば霧島も榛名も提督のことをもっと理解できマース!」

比叡「いいですね!賛成です!」

陸奥「あらあら。それじゃあ私も混ざろうかしら。長門も来るでしょ?」

長門「柄ではないがいいだろう。」

榛名「榛名も是非。提督とお話すればもやもやも取れると思います。霧島も行きましょう。」

霧島「そうですね。いい考えだと思います。」

比叡「で、では、この比叡がお姉さま方の為に美味しいお菓子を気合!入れて!作ります!」

金剛「え、えーっと…。私がスコーンを用意するので比叡は持っていくのをヘルプしてくだサイ。」

榛名霧島「「(良かった…)」」ホッ

長門陸奥「「??」」

以上です。

書き溜め分が増えたら投下しにきます。

最近多い艦娘を家族だって流れだけは勘弁してほしいな

家族を守るためにみんな戦ったんであって
守るべき家族を戦場に送るのかよって突っ込み入れたくなる

>>164
その展開はないと今のうちに断言しておきます
上司と部下、命令者と兵士という関係は貫きます
基本的に家族愛や恋愛を含む要素はいれる気はないです
個人的にケッコンカッコカリした艦娘と姉妹艦ならまだしも、百数十の艦娘を皆家族っていうのは無理があるとも思っています

レスつけたり自分語りするのを好まない方もいらっしゃるとは思いますが、もし気分を害した方がいたらすみません

夏イベの進捗の方はどうでしょうか
私は何とかE-6までクリアし、最終海域に向けて改めて戦備を整えています
今回は難易度が非常に高い反面、艦載機の熟練度や拡張スロット、特殊ギミックによる装甲値変動等いろいろと面白味のある新規システムが出てきたので楽しいですね

SSの続きですが来週に投稿するのでもう少々お待ちください

お待たせして申し訳ないです
ちょっとリアルの方がバタバタしておりまして書き溜めができてないです
近日中に転居する必要もあるのでネットの開通も含め少し先行きが見えません
恐らく最短でも9月12,13日あたりの開通工事立会になり、休日の兼ね合い上更に延びる可能性もあります…
申し訳ないですが今少しお待ちください

固定回線がようやく開通しました
リアルの方は上半期最終月なのでまだバタバタしてるため不定期になりそうです

とりあえず投下します

次の日

鎮守府玄関前

摩耶「よーし。みんないるな?今日で鎮守府大掃除の総仕上げだ。
残っているのは廊下の水拭きだけだ。さっさと終わらせて自由時間にしようぜ!
あ、それと外出する場合は、必ず提督に届け出ること。
今朝の時点で何組かの申請が通っているから安心しろ。
万が一、無許可で外出した場合には、相応の罰があるから覚悟するように。
それでは、掃除開始!」


神通「それでは私達は向こうから始めましょう。」
川内「よーし!みんな行こう!神通のとこより早く終わらせよう!」
那珂「那珂ちゃん達だって負けないよおー!」

「おう!?」「白露達がイッチバンだよ!」「そんな競争なんて…」
「よし、やるよ。」「私に任せなさい!」「暁の出番ね!見てなさい。」ガヤガヤワイワイ


長門「駆逐艦達は元気だな。よし。戦艦も負けてられん。戦艦各員、この長門に続け!」

金剛「oh!Battle Start!!ネー!」

利根「む。我輩達だって負けんぞ!行くぞ筑摩!皆の者!」グイ

筑摩「利根姉さんちょっと…」

加古「早く終わらせて昼寝するぞー」

摩耶「いつの間にか勝負に…。っま、早く終る分には大歓迎だな。」

提督「今日は皆士気が高いな。」

摩耶「うおっ。提督いつの間に来たんだよ。」

提督「ちょうど今来たところだ。皆がどんな感じか見たくてな。」

摩耶「昨日とはえらい違いだな。」

提督「昨日の暁達のように話さないと分からないこともあるだろうと思ってな。」

摩耶「そういうわりに皆いなくなってから来たな。」

提督「まだ私に対して恐怖心を持っている者もいるからな。当然だ。
それに私が執務室にいたらそこの担当の者が気を遣うだろうから離席中の札をかけて出てきたんだ。」

摩耶「相変わらずお優しいことで。」

提督「まあ、そういうな。ちゃんと今日の分の書類は持ってきているから安心しろ。
それでは建造ドックに行くぞ。あそこなら今日は誰も来ないだろう。」

摩耶「げ…、まじかよ…。」

鎮守府 食堂
12:00

島風「やっぱり私が一番ね。」

白露「くやしぃぃぃぃ!」

夕立「さすがに島風には勝てないっぽいから諦めなよ。」

神通「島風さんも白露さんも非常に敏速に動いてくれました。
でも、速さだけを求めて雑な仕事をしてはいけませんよ。」

雷「大丈夫よ!私がちゃーんとフォローしたから。」

神通「そうですね。お二人が雑に拭いて出来た穴を暁さんがきれいにしてくださいました。何か言うことがあるのではないですか?」

島風白露「「ごめんなさい…。」」

雷「いいのよ!もっと私を頼ってくれてもいいんだから!」

夕立「さすがに甘やかしすぎっぽいー。それより早くご飯貰いにいきましょ。ごっはんーごっはんー。」

赤城「これで掃除も一段落ですね。」

加賀「ええ。午後から何をしましょうか。」

赤城「そうですねえ。どうしましょうか。」

蒼龍「さっき長門さんたちは提督とティーパーティーするって言ってましたよ。」

飛龍「私達も混ぜてもらいます?」

赤城「それはいいですね!翔鶴さんと瑞鶴さんもいかがですか?」

瑞鶴「ごめんなさい…。少し、弓の鍛錬をしたいので今回は遠慮します。」

翔鶴「私も瑞鶴に付き合うので先輩方だけで行って下さい。」

加賀「鍛錬?」

瑞鶴「は、はい。少し思うところがあって練成しておきたくて。」

加賀「そう。」

赤城「それは良い心がけです。しかし、お二人だけで大丈夫ですか?」ニコニコ

翔鶴「正直、私も瑞鶴に指導できるような練度ではないのですが、姉妹であれこれ言い合いながらやろうかと…。」

飛龍「それだったら私達が見てあげるよ!ね?蒼龍!」

蒼龍「そうですね。ティーパーティーも捨てがたいですけど、可愛い後輩の為に人肌脱ぎましょう!」
瑞鶴「先輩方…。いいんですか?」

飛龍「もちろんだよ!その代わり多聞丸並に厳しくいくからね!」ニヤ

翔鶴「よろしくお願い致します。」ペコリ

赤城「そういうことでしたら私達一航戦もお手伝いしましょう。ね、加賀さん。」ニコニコ

加賀「そうね。二航戦だけに苦労をさせるわけにはいきません。」

瑞鶴「苦労って…。」

蒼龍「まあまあ。」ヤレヤレ

飛龍「では提督に訓練場の使用申請をしてきます。」

翔鶴「よろしくお願いします。」

建造ドック

摩耶「アタシ達の仕事も午前中で終わっちまったなー。提督は午後からどうするんだ?」

提督「旅行しようと思っている。なんだかんだで鎮守府の全容を把握できてないからな。
ああ。そういえば金剛達にティーパーティーに誘われたから旅行が終わり次第、そっちに参加する。」

摩耶「旅行なんざすぐ終わるだろ。それにしてもティーパーティーか。
長門さんと話をしておいてよかったな。」

提督「ああ。うちの戦艦は皆高い練度だし、戦闘についても聞きたいからちょうど良かったよ。」

摩耶「そういう意味じゃないんだけどなー。」ヤレヤレ

提督「そういう摩耶はどうするんだ?」

摩耶「アタシは自室でのんびりしてるよ。久しぶりに書類仕事して疲れたからな。」

提督「そうか。ではまた夕食時に会おう。」スタスタ

次の日
執務室

提督「おはよう。今日はよろしくな。」

摩耶「おう。摩耶様に任せとけ!昨日長門さん達にもかいつまんで話はしたんだろ?だったら多少の混乱があっても長門さんと金剛さんが何とかしてくれるさ!」

提督「そうだな。さて、行くか。」



食堂

摩耶「皆おはよう。今から今後の鎮守府運営及び出撃体制を提督が発表する。
席次は右手から戦艦、空母、軽空母、重巡、軽巡、駆逐、潜水艦の順に直してくれ。」

提督「よし。では今から伝える内容は3つだ。1つは艦隊編成、2つは遠征を含む出撃体制、最後に当鎮守府の規則を伝える。」

提督「まず、艦隊編成だが、艦隊は常時5艦隊を編成する。
第一艦隊は主に現在の防衛戦の維持及び哨戒を担当する。
第一艦隊には主に練度の高い艦娘を配置するが、練成の意味を含め出撃するのに十分な練度の艦娘も配置するので、各々フォローしてやってくれ。」

摩耶「つまり、第一艦隊は鎮守府の主力とその次の位置する奴が担当する。第一艦隊に所属した奴はアタシ達の主力又は主力になって欲しい艦娘であることを肝に命じてくれよな。」

提督「続いて第二艦隊は主に防衛線内の哨戒任務を担当してもらう。私達の防衛線内であるため、第一艦隊が見逃した敵艦の掃討が主な任務となろう。
しかし、哨戒戦が突破され大型艦が侵入してくることも考えられるため、比較的安全圏ではあるが、常在戦場の意識は捨てないでいて欲しい。」

摩耶「第一艦隊が壊滅することは考えたくないが、万が一ということもあるからな。
ここにはある程度の戦力は持たせる。しかし、実戦経験を積むという意味で第二艦隊に配属される奴もいるからな。」

提督「続いて第三艦隊は、主に資源産出地域への遠征を担当してもらう。
計算すると大本営からの配給と第三艦隊の遠征で当鎮守府は十分運営できると判断した。
ただし、この艦隊は常にローテーションを組んで運営する。」

摩耶「アタシ達重巡や戦艦ではなく、水雷戦隊の独壇場だ。たまに空母の姉さん達にも頼むこともあるからよろしくな!」


提督「最後に第4艦隊と第5艦隊はそれぞれが少人数の編成だ。
この2つの艦隊は演習や航行演習等、艦隊運動や戦闘の経験をどんどん積んでもらう。
最終的には第5艦隊は廃止とし、4艦隊運営にするつもりだ。
そしてこの2つの艦隊には練度の高いものに嚮導役をやってもらう。」

提督「そして最終的には皆が前線に行ける練度まで高め、大規模な反抗作戦以外はローテーションを組み、出撃と休暇のバランスを取ることを目標とする。
だからこそ第4第5艦隊からどんどん上を突き上げてくれることを願う。
艦隊編成については以上だ。質問もあるだろうが、それは最後に時間を取る。
では、次に出撃体制について摩耶から発表する。」

摩耶「今から発表する編成は今日だけの暫定的なものだ。
哨戒及び戦闘をし、帰投したら違う艦娘が出撃するし、海域によって編成が変わるのは皆知ってる通りだ。
今日はとりあえず鎮守府近海の防衛線周辺を哨戒だ。
第一艦隊の編成は旗艦 瑞鶴、随伴艦は翔鶴、神通、夕立、時雨、島風、以上だ。
続いて第二艦隊は…………。」
摩耶「今日の艦隊編成は以上だ、
明日以降の出撃海域及び編成は明日の朝食時に週間予定を張り出しておくから確認してくれ。
もちろん変更も随時行うから常に確認するように。では、最後に鎮守府規則について提督お願いします。」

提督「鎮守府の規則は3つある。
一つは門限の厳守だ。これは休暇中の艦娘及び第四第五艦隊に適応される。
昨日のように届け出を出せば外出は許可するが、必ず門限、つまり夕食時には戻るように。
違反者には相応の罰を与えるからそのつもりで。

提督「2つ目は、艤装についてだ。
出撃及び演習以外に艤装を装着することを禁止する。
これは出撃する艦娘の装備を最大限最適化するためだ。
生憎、資材はあるが装備の数は限られている為、全てにおいて出撃する艦娘が優先とする。
これについては装備開発や改修を随時行い皆の装備を最適化させ対応していく。」

提督「最後に3つ目。
無理な戦闘維持行為は厳禁とする。
戦闘継続が困難な損傷を負ったら素直に撤退すること。
そして第二艦隊が第一艦隊に代わり迎撃することで被害を抑えること。
万が一、第一艦隊が撤退した場合は随時援軍を送る。
だからこそ無理な戦闘はするな。
轟沈した奴がいたら私が直々に海に潜って引っ張りあげた後に、轟沈の方が楽に思えるような罰を与えるから覚悟するように。」

提督「この鎮守府全員が十分戦闘できる練度になり、なおかつどのような作戦の後でも全員揃って飯を食えるように努力しろ。
何か不都合があれば私か摩耶に言ってくれ。対応できるものには対応する。
2ヶ月はこの体制をしき、その後はいよいよ反抗作戦を開始する。
私自身、艦隊指揮は未経験の為、不安はある。しかし、最善を尽くすための努力を行う。
だから皆も協力してくれ。以上だ。何か質問はあるか。」
霧島「質問よろしいでしょうか。」

提督「ああ。何でも聞いてくれ。」

霧島「ありがとうございます。
先程の艦隊別行動によると、当鎮守府の最高戦力が第一艦隊に配属されて哨戒線の防衛を行い、それに次ぐ練度の第二艦隊が哨戒線を突破してきた敵艦の撃破に向かうということでしたが、
精鋭である第一艦隊が撃ち漏らした敵艦を第二艦隊が迎撃できるのでしょうか。」

提督「最もな質問だ。防衛線の維持と対応については霧島の言った通りだ。
問題はその戦力配置だが、海域別敵艦出現履歴を参照し最適な編成の艦隊を構成する。
第一艦隊は6名の精鋭から編成されるが、第二艦隊は練度の高い艦娘と戦闘行為可能と判断された艦娘を混合し配置する。ここまでは先程説明した通りだ。
質問に答える前に私から質問させてもらう。
霧島及び前提督の下で最前線に立っていた者に聞きたい。
第一艦隊の6名が全滅するような事態が起こってしまったとして、その時、君たちは敵艦6隻全てを素通りさせるのか?」

長門「そんなことはない!例え出力が0になり砲身が折れたとしても艦隊として後続の為になる行動は取る。それが防衛線維持ならばなおのことだ!」

夕立「夕立も動けなくなってもハンモック張って突撃してやっつけるっぽい!!」

「金剛型高速戦艦はタダではDownしないネー!」「逆落しのやりがいがありますね。」
「私の優秀な子達を甘くみないでほしいわね。」ガヤガヤワイワイ

霧島「金剛お姉さまのいう通り、金剛型4姉妹の名にかけてそのような情けない真似はしません。しかし…。」

―――-


提督「ああ。分かってはいるんだ。何事にも不慮の事態というものがある。
しかし、艦隊全体の向上のためにはこれが最適だとも思っている。
第一艦隊に配属される皆にはすまないが、どうかそのような事態にならぬよう頑張ってくれ。
今は君たちに頼るしかない。
霧島、もし、これより有効な手法が思いついたら遠慮なく言ってくれ。
検討し、現状より改善できることが望めるならば採用する。」

霧島「かしこまりました。その際は意見具申申し上げます。」

陸奥「質問よろしいですか。」

提督「ああ。」

陸奥「哨戒戦と防衛線維持が主任務になると思うけれど、私みたいに足が遅い艦娘はそれらには向いていません。私や長門、扶桑や山城の処遇についてはどうお考えですか。」

扶桑山城「「……」」

提督「長門型扶桑型の計4名はいわば当鎮守府の最大火力艦だ。
陸奥の言う通り、出撃の機会は多くはないだろう。
しかし、君たちは第4、第5艦隊の演習相手として、そして万が一の事態に備え鎮守府の最終防衛戦力として動いてもらう。
第4,5艦隊にとって戦艦との交戦は非常良い訓練となり、また、単艦での撃破ではなく艦隊として連動して敵艦を叩く良い機会になるだろう。
いわば、君たちが本気で演習をしてくれる程に艦隊は育つのだ。
前線に出る機会は少ないが責務と全うして欲しい。」

山城「毎日模擬魚雷を叩き込まれるのね…不幸だわ…。」

扶桑「山城。そう言うものではありませんよ。私達が演習相手になることで皆のお役に立てるのですから。」

提督「山城。さっきも言ったが、演習では手を抜かず、いくらでも斉射して構わない。
演習相手に魚雷打たせる前に捕捉して敵射程外からどんどん砲撃していいのだぞ。
極端な話、君達が積んでいる水上機での爆撃及び主砲砲撃を最大限利用し完全勝利を目指してくれ。
逆に第4,5艦隊はいかにそれらをかいくぐり接近するかが試される。
その辺については元二水戦旗艦殿が詳しいはずだ。」ニヤニヤ

神通「そ、そんな…」アセアセ

長門「ふむ。戦艦同士の艦隊決戦とは様相が異なるが、出し惜しみせず戦えるというのも一興だな。」

陸奥「そうねえ。遠慮なく砲撃できるのは魅力的だわ。」

扶桑「艦隊のお役に立てるならどんなことでも…。」

山城「水上機と主砲を最大限活用…うふふふふふふ…。」

提督「ま、まあそういうわけなので先述の4名はよろしく頼む。
彼女らの演習相手になってしまった皆は頑張ってくれ…」

摩耶「(低速組からすごいオーラが出てる…練度高くて良かったぜ…)」

提督「さて、他になにかあるか?出撃以外のことでも構わないぞ。」

時雨「ひとつ聞いてもいいかな?





提督「よし、皆ひとまず理解してくれたな。ちょうど時間も昼時なので、昼食後に出撃だ。
出撃は13:15。これが私の初陣でもある。どうか事故なく帰ってきてくれ。
それと私は基本的に執務室にいる。何か用があれば遠慮なく来てくれ。」

執務室

摩耶「ようやくスタートだな。今の艦隊運用だと資材的には赤字になるけど大丈夫なのか?」

提督「わかっている。しかし、今は資材状況よりも艦隊の練度を出来る限り均一なものにすることを気にするべきだ。」

摩耶「でもよー、何でそんなに全体の練度を上げることに拘るんだ?
こう言うのアレだが、現状の主力艦娘だけでも十分作戦遂行はできるだろ。
負担の分担を図るのはわかるが、出撃用資材をすり減らしてまでやるべきことなのか?」

提督「負担の分担もそうだがもう一つ懸念していることがある。
まだ確証はないし風の噂の噂くらいのものではあるが、それが現実になった時の備えという意味でもあの艦隊運用を決めたんだ。」

摩耶「噂ってなんだよ?」

提督「多正面作戦だ。」

摩耶「多正面作戦だ?つまりアレか。複数の海域に同時に出撃するような作戦ってことか?」

提督「ああ。もし噂が本当ならば現状の戦力では足りないだろう。
多正面というくらいだ。3海域4海域への同時進撃になるだろうからな。」

摩耶「なるほどなー。備えあれば憂いなしってやつか。」

提督「そういうことだ。それにこの運用案考えた時に資材の推移予想もしただろ。」

摩耶「そりゃそうだけどよお…。」

提督「まあ、お前は気にするな。いざというときには俺が責任を負うから。」

摩耶「……。」

提督「さすがに艦隊運用が難しい域まで資材が減るような真似はしない。
あまり無用な心配はするものではないぞ。」

以上です
大量投下しますと言っておいてなんですが、このくらいでご勘弁を
次回は予告なしで休みの時にポロッと投下しにきます

提督だし鎮守府に何があるかだけ押さえとけばいいんじゃないか
それこそ散歩しながら「お、ここに酒保があるのか」的な

度々すいません>>1です
「旅行」に関してですが、以前呼んだ大和関係の本で新兵が乗艦後に自分が乗る艦のどこに何があるのかを把握する為の訓練の一環として上官に伝えられた艦内施設へ行くというものがあったそうで、それを「旅行」と呼ぶ人が多かったそうです
艦と鎮守府で多少意味合いは異なりますが今回は「旅行」という名詞を採用しました

余談ですが、大和は格別に大きな艦だったので一昼夜旅行していた新兵もいたとかいないとかという話やその辺にいた海兵に場所を尋ねたら全く違う場所をわざと教えられたなんて話もあるそうです
今回に関しては>>252のイメージでいていただけると幸いです

海軍の「旅行」に関して既知の方で私の認識違いがあればご指摘願います

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月27日 (月) 02:44:40   ID: KQ9W-_-G

今はじめて見たけど凄く面白かった
この提督のキャラがとてもいい
期待しています

2 :  SS好きの774さん   2015年07月31日 (金) 12:54:09   ID: vF0wH3Cn

面白いです期待してます

3 :  SS好きの774さん   2015年07月31日 (金) 20:02:33   ID: 94rDb-k1

読みやすいし…色んなキャラが動くので良いですね♪期待してます☆

4 :  SS好きの774さん   2015年07月31日 (金) 21:08:08   ID: gaVRNHCz

期待期待

5 :  SS好きの774さん   2015年08月01日 (土) 14:16:27   ID: 9hImWxL4

期待

6 :  SS好きの774さん   2015年08月05日 (水) 11:28:08   ID: azC8b-EH

お前のssが好きだったんだよ!

7 :  SS好きの774さん   2015年08月06日 (木) 15:59:47   ID: GDgb_SsW

面白いです。ただ馴れ合いや雑談多いと荒れるパターン多いから気をつけて

8 :  SS好きの774さん   2015年08月06日 (木) 23:22:00   ID: PlYonxrK

艦娘たちが少しづつ変わって行く過程が丁寧で、いい意味でのもどかしさがある。提督のキャラも素晴らしい。面白い。

9 :  SS好きの774さん   2015年08月11日 (火) 16:52:13   ID: NJ5r5m5L

もうすでに荒れてて草

10 :  SS好きの774さん   2015年08月17日 (月) 01:30:04   ID: 85LfaEiM

続きすっごい楽しみです!
頑張ってください!

11 :  SS好きの774さん   2015年08月17日 (月) 23:56:13   ID: yw1zTgT_

このSSはいいと思います!! 頑張ってください!!

12 :  SS好きの774さん   2015年08月31日 (月) 11:29:28   ID: cjzw7YEK

ここ最近では一番好きなSS
更新のんびり待ってまーす

13 :  SS好きの774さん   2015年09月06日 (日) 10:03:38   ID: ueYDh17M

続きに期待

14 :  SS好きの774さん   2015年09月23日 (水) 23:48:11   ID: Cboh8xsL

今回も面白かった

15 :  SS好きの774さん   2015年09月28日 (月) 00:23:14   ID: WRzfnKLn

クサい

16 :  SS好きの774さん   2015年12月30日 (水) 15:08:16   ID: 11iW_sad

続きまだ?

17 :  SS好きの774さん   2017年10月11日 (水) 00:41:29   ID: HCASR0Sc

マジかー打ちきりですか
面白いから続き書いてほしいです

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