岩石の巨兵「やれやれだな……」 (20)

岩石の巨兵(俺の名前は岩石の巨兵、どこにでもいる通常のモンスターだ)

?52 ダイヤモンド・クラブ・キング「おはよ、岩石の巨兵!」

岩石の巨兵「おっす」

岩石の巨兵(こいつは?52 ダイヤモンド・クラブ・キング…、幼なじみのエクシーズモンスターで見ての通りのナンバーズだ)

?52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ほら急がないと遅刻しちゃうわよ!アンタがグズグズしてたせいで」

岩石の巨兵(口うるさいのがオーバーレイユニットに傷だけどな…)

岩石の巨兵「悪かったって、寝坊しちまったんだよ……」

岩石の巨兵「ったく、ガチガチガンテツの奴がちゃんと起こしてくれねーから」

?52 ダイヤモンド・クラブ・キング「妹のせいにしないの」

岩石の巨兵「わかってるよ……明日からは自力で起きる」

岩石の巨兵(とりあえず、目覚ましの代わりに終演のカウントダウンでも使ってみるか…)

?52 ダイヤモンド・クラブ・キング「な、なんなら明日からは、私が朝起こしに行ってあげようか…?」

岩石の巨兵「すまん、考え事してて聞いてなかった、なんだって?」

?52 ダイヤモンド・クラブ・キング「なっ、なんでもないわよ!もう知らない!バカ!」

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岩石の巨兵「ふぅー、なんとか間に合ったな」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「そーね」

岩石の巨兵「なあ、まだ怒ってんのかよ……?」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「怒ってない!」

岩石の巨兵「怒ってるじゃん……」

はにわ「よっ、お二人さん、今日も朝から仲良いねー」

岩石の巨兵「おう、はにわ」

岩石の巨兵(こいつははにわ、俺やNo.52 ダイヤモンド・クラブ・キングのクラスメイトで、よく俺とNo.52 ダイヤモンド・クラブ・キングのことを夫婦と呼んでからかってくるが、いい奴だ)

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「おはよ。一つ言っておくけど、私とこいつは全っ然仲よくなんてないから!」

はにわ「なんだよ岩石の巨兵、まーたNo.52 ダイヤモンド・クラブ・キングを怒らせたのか?」

岩石の巨兵「実はそうなんだ……どうすりゃいいと思う…?」

はにわ「後でバニーラのアイスでもおごってご機嫌取れよ」

岩石の巨兵「その手があったか!さすがはにわ!」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「もう一つ言っておくけど、私今ダイエット中だから」

岩石の巨兵「…………………………」

はにわ「あらら、聞こえてたのか…」

サイバーポッド「ほら、さっさと席つけー!リバースしちゃうぞー」

はにわ「うわやべっ!先生来た!」

磁石の戦士α「もうダメだーおしまいだー」

磁石の戦士β「みんな速く席につけー!皆殺しにされるぞ!」

磁石の戦士γ「俺、このHR生き残れたら…バルキリオンになるんだ…」

ヴェルズ・ヘリオロープ「!イーナクタニシ!ーロメヤ」

岩石の巨兵(担任のサイバーポッド先生はみんなとても慕われているが、それ以上に恐れられている…)

岩石の巨兵(それはともかく……)チラッ

№52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ふんっ」プイ

岩石の巨兵(バニーラのアイスでもダメだとなると、いよいよ万策尽きたか…?)

岩石の巨兵(とりあえず昼休みにもう一回話してみよう)

磁石の戦士α「腹へったー」

磁石の戦士β「購買行こうぜ」

磁石の戦士γ「バルキリオンにはなれなかったけれど、今日も空が青いです」


暗遷士 カンゴルゴーム「ご飯食べよー」

№52 ダイヤモンド・クラブ・キング「うん」

地帝 グランマーグ「天気いいし中庭で食べる?」

岩石の巨兵「№52 ダイヤモンド・クラブ・キング!」

№52 ダイヤモンド・クラブ・キング「………行こ」

地帝 グランマーグ「いいの?」

№52 ダイヤモンド・クラブ・キング「いいの!ほら行くよ!」

地帝 グランマーグ「いたた、ちょっとハサミで引っ張らないでよ…」

岩石の巨兵「あっ…」


磁石の戦士β「今日どうしちゃったのよ、あの二人」

はにわ「いつも通りの岩石の巨兵の鈍感さに№52 ダイヤモンド・クラブ・キングの堪忍袋の緒が切れたって感じだな」

磁石の戦士β「なんだ、いつも通りか」

岩石の巨兵「行っちゃった……」

岩石の巨兵「あれ、この『右手に盾を左手に剣を』は……」

はにわ「落とし物か?」

岩石の巨兵「ああ、№52 ダイヤモンド・クラブ・キングのだ」

はにわ「なら今から渡しに行ってやれよ」

岩石の巨兵「そうだな」

はにわ「ついでに一回ちゃんと話して来いよ」

岩石の巨兵「そうだな」

はにわ「ついでにそのままコクっちゃいなよ」

岩石の巨兵「そうだ…いや、なんでそうなる!」

はにわ「№52 ダイヤモンド・クラブ・キングって結構モテるんだぜ?うかうかしてると他の奴に取られちまうぞ」

岩石の巨兵「取られるって……別に俺とあいつはそういうのじゃ……」

ヴェルズ・ヘリオロープ「リモマオ、レコ」⊃ムーン・スクレイパー

岩石の巨兵「ヴェルズ・ヘリオロープ…」

ヴェルズ・ヘリオロープ「イコテッイ、クヤハ」

岩石の巨兵「ありがとう!行ってくる!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

地帝 グランマーグ「いいなー、私も二人みたいにエクシーズモンスターだったらなー」

暗遷士 カンゴルゴーム「そうは言うけど、エクシーズモンスターも結構大変なんだよ?」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「そうそう!オーバーレイユニットが重くて肩凝るし」

地帝 グランマーグ「何それ自慢?」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ホントなんだってばー」

暗遷士 カンゴルゴーム「!」

暗遷士 カンゴルゴーム「あ、あー!なんか私、急にご隠居の猛毒薬飲みたくなっちゃった」

地帝 グランマーグ「どしたの急に?」

暗遷士 カンゴルゴーム「買いに行こう!今すぐ!」グイッ

地帝 グランマーグ「えっ、ちょっ、なんで私も!?」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「?」

岩石の巨兵「No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング!」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「あっ」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング(こういうことか…)

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「何?」

岩石の巨兵「これ、落としただろ」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「私の右手に盾を左手に剣を…拾ってくれたの?」

岩石の巨兵「まあな」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ありがとう…」

岩石の巨兵「あと、今朝はごめんな…」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ううん、私こそなんか意地になっちゃって…ごめん…」

岩石の巨兵「…………………」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「…………………」

岩石の巨兵(……なんか気まずい沈黙が……)

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング(なんか話したほうがいいのかな?)

岩石の巨兵「あ、あのさ!」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「な、なに?」

岩石の巨兵「あのー、えっと…」

はにわ『ついでにそのままコクっちゃいなよ』

岩石の巨兵「だから…その…」

ヴェルズ・ヘリオロープ『リモマオ、レコ』

岩石の巨兵「俺、お前のことが……」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「うん…!」

岩石の巨兵「月だ!」シャキーン!!

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「………は?」

岩石の巨兵「…………あ、いや、これはだな…月が綺麗だねって、あの……」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「………オーバーレイユニットを使い効果発動!」

岩石の巨兵「うわあああああああぁぁぁぁぁ!!!」


はにわ「謝りに行ったんだよね…?」

岩石の巨兵「うん…」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ふんっ!」Atk 3000

はにわ「なんで余計に怒らせてんだよ…」

岩石の巨兵「俺が聞きたいよ…」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「……」

岩石の巨兵『俺、お前のことが…』

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「フフッ」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「ねえ、岩石の巨兵」

岩石の巨兵「え、なに?」

No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング「帰りにバニーラのアイス、おごってよ!」

みんなもプトレだのライトニングだのなんて捨ててNo.52 ダイヤモンド・クラブ・キングちゃんを入れよう

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