いろは「変化していくものなんですよね」 (75)


いろは「せ~んぱいっ!」

八幡「なんだよ…朝から大声出さないでくれる?」


いろは「やだな~いいじゃないですか~うれしいくせに、このこの~」

八幡「…」

いろは「な、なにか反応してくださいよ…恥ずかしいんですけど?」

八幡「じゃあ…えっとだな…うれしいかも…?」

いろは「そういうのはずるいですよ…なんですかそれ」

八幡「しょうがねぇだろ…慣れてないし、こういうこと言うの」

いろは「まあ先輩ですもんね」

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いろは「あの、先輩…」

八幡「ん?」


いろは「わたしが先輩の傍にいてもいいんですよね…?」

八幡「…そ、そうだな…」

いろは「結衣先輩には見つからないようにしないと駄目ですよね、やっぱり」

八幡「由比ヶ浜か…そうだな、できれば」

いろは「だからいつもみたいに接していけば大丈夫ですよねっ!」

八幡「といっても奉仕部はもうないしな…俺たちの関係もあの頃とは違うし」

いろは「そうですね…」

いろは(そう…今の状況はバレンタインの時のあのころとは違う…)

いろは(まず、結衣先輩と雪ノ下先輩は仲違いをしている)


いろは(原因はこの冴えないけど、凄く頼りになって優しいところもある比企谷先輩)

いろは(あの二人がこの人を巡って争い、そして…結衣先輩が勝った)

いろは(二人からの告白に先輩が応じたのは結衣先輩の方だった)

いろは(部長の雪ノ下先輩は奉仕部を辞めた…平塚先生も止めなかった)

いろは(元々あれが部活なのかは置いといて…今はそういうこと)

いろは「結衣先輩ともそんなにうまくいってないんですか~?」

八幡「そうだな…うまくいってるかはわからん」

いろは「やっぱり、雪ノ下先輩のことがあるんですよね?」

八幡「ま、まあ…」

いろは(先輩と結衣先輩は4月から3年生になって付き合い始めたけど)

いろは(奉仕部はなくなって…それから)


いろは(葉山先輩と雪ノ下先輩が付き合いだしましたとさ。うひゃ~なにこの昼ドラみたいな展開…昼ドラ見ないけどさ)

いろは「雪ノ下先輩があんなに取り乱すなんて意外だったんですよね」

八幡「意外だったな…あれは」

いろは(結衣先輩とうまくいかないのは…おそらくそのあたりのことも大きいはず)


いろは「先輩は、結衣先輩を選んだあと、雪ノ下先輩が祝福してくれる未来を想像してたんですよね?」

八幡「そこまでは考えてないけどな…納得はしてくれると思ってた」

いろは「先輩…女の子に、っていうより雪ノ下先輩に幻想持ちすぎです」

八幡「やっぱそうだったのか…?1年間雪ノ下見てきて…少しはわかったつもりになってたか」

いろは「先輩がわかったのは、普段の雪ノ下先輩ですよね?」

いろは「普段じゃない雪ノ下先輩のことなんてわかるわけないじゃないですか」

八幡「確かに…」

いろは「普通女の子は好きな人に振られたら傷つくんですよ」

八幡「葉山に振られた時の、お前みたいにか?」

いろは「そうです。しかも、人によってその深さは違うんですから」

いろは「へたすると、何年も引きずる人もいるんですよ」


八幡「…それで雪ノ下は…」

いろは「雪ノ下先輩の真意はわかりませんけど」

いろは「先輩が振ったから、葉山先輩と付き合ったのは間違いないと思いますよ」

八幡「……」


いろは(この数か月の間に、ホントにみんなの関係が変わってしまった)

いろは(葉山先輩…)

いろは(最初、あの人を好きになってわたしはサッカー部のマネージャーしたんだけど)

いろは(外見は良いし、性格だって周りに合わせられる聞き上手な人かな?)

いろは(お店だって色々知ってるし、葉山先輩のステータスは凄いと思う)

いろは(それに比べて比企谷先輩は…)

いろは(暗いしキョドるし、一人ぼっちだし…地味だし葉山先輩とはかけ離れてる)

いろは(でも…優しいし、頼りになるところは何回か見てきたし、顔も案外良かったりするし)

いろは(不思議な魅力で詰まってる人だと思う。実際、葉山先輩がライバル視するくらいだし)



いろは(結衣先輩とか雪ノ下先輩にも慕われて…ちょっと腹立たしい)

いろは(そして…年末から、わたしの心を鷲掴みにしていった罪深い人……)

いろは(先輩は結衣先輩と付き合ってるけど……浮気だけど…)


いろは(先輩と一緒にいたいって思ってしまう)

いろは「あの先輩、今日一緒に帰りませんか?」

八幡「今日か…」

いろは「あ、約束とかあります?」

八幡「約束はないけどな…」


いろは「結衣先輩と帰るかもしれないんですよね?」

八幡「そこはうまくやっとく、じゃあ帰りに生徒会寄るな」

いろは「は、はい…OK出るとは思いませんでした」

八幡「ダメ元で言ったのかよ…」

いろは「じゃあそういうことで、よろしくお願いしますねっ」

八幡「わかった」


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いろは「たぶん、結衣先輩の誘いは断るのかな~先輩…」

いろは(たぶん今の先輩は揺れてる…)

いろは(結衣先輩選んで、奉仕部の関係は崩れて…雪ノ下先輩は葉山先輩と…)

いろは(これ以上壊れるの恐れて、結衣先輩から離れようとしてる…)

いろは(だからわたしのところに来てくれたんだと思うし)

いろは「打算的だな、先輩……でもわたしも同じかな?」

いろは「葉山先輩より、居心地の良さそうな先輩に乗り換えちゃったし」

3年 教室


結衣「あ、ヒッキー、おはよ…」

八幡「やっはろー」

結衣「それ、ヒッキーが言うとキモイよ…」

八幡「ほっとけ…で、どうかしたか?」

結衣「どうかしたかって…彼氏に声かけるのは普通でしょ」

八幡「ま、そうだな…普通…普通ね…」

結衣「…ね、今日一緒に帰ろうよ。いいお店発見したんだっ!」

八幡「き、今日か…?」

結衣「うん、都合悪い?」

八幡「今日はすまん、用事があってな」

結衣「あ、そうなんだ…うん、わかった。また今度行こうね」

八幡「おう」

放課後

八幡「由比ヶ浜の誘い断って、一色と帰ってるとか…」

スタスタ

いろは「なんで聞こえるように言うんですかね、先輩は~」

八幡「背中を叩くなよ、痛いからね?」

いろは「自分はモテますよアピールですか?」

八幡「違うっての」

いろは「わたしだって、その気になれば明日にでも彼氏の2、3人作れますよっ」


八幡「違うって言ってるだろ?第一俺がモテるとか…ありえないからね」

いろは「どの口が言ってるんですかね」

八幡「サイゼで晩飯とかでいいか?」

いろは「いいですよ、色気がちょっとたりないですけど」

八幡「俺に色気とか求めるなよ…」

いろは「それもそうですね」

サイゼ


いろは「ごちそうさまでした、おいしかったです~」

八幡「おう…ってここの支払い俺なのね…」

いろは「こういうのは器量の見せ所ですよ、先輩」

八幡「わかったよ…」

いろは「先輩、疲れてません?」

八幡「そんなことねぇよ、疲れることとかしてないしな」

いろは「奉仕部の関係が壊れちゃって、落ち込んでるように見えます」

八幡「……」

いろは「結衣先輩と付き合ってるのも、後悔してるように見えますよ?」


八幡「それは……そんなことねぇよ…」

いろは「あんまり言葉に力ないですよ?」

八幡「……」


いろは(やっぱり先輩は揺れてる…これはチャンスかな?)

今日はここまで

いろは「今度の休みの日にでもデートしましょうっ、元気づけてあげます!」

八幡「…俺、受験生なんだけど」

いろは「ちょっとくらい大丈夫ですよ~、先輩の成績ならっ」


八幡「なにその根拠…」

いろは「……ダメですか?」

八幡「いいよ、行くか」

いろは「決まりですねっ!先輩、私とデートなんですから、お洒落してきてくださいねっ!」

八幡「…じゃあ、前に由比ヶ浜と買い物行ったとき買った服でも着るか」


いろは「結衣先輩と選んだんですか~?ちょっと複雑な気分ですけど…まあいいです」

八幡「ま、そういうわけで…デートになんのか?」

いろは「いまさら何照れてるんですか~?」

八幡「あ、いや…デートっていうとどうしてもな…」


いろは「彼女もちで、他の女の子と遊びに行く時点でもう浮気ですよ」


八幡「はっきり言うなよ」

いろは「先輩もそれわかってて、わたしと一緒にいてくれてるんですよね?」

八幡「…お前、やっぱり俺のこと?」

いろは「好きですよ…」

八幡「そうか…」

いろは「うれしいですか~?」

八幡「まあ…そりゃあな」

いろは「えへへ~、デート楽しみにしてますねっ!」

いろはの家

いろは「やったやった、デートデート~~!」

いろは「なに着て行こうかな~?」


いろは「……これも一応持っていこうかな…向こうにあるだろうけど…」

いろは「さ、さすがに早いかな…?いくらなんでも…先輩ガード固そうだし」


八幡の家


小町「お兄ちゃん、今度の休みの日に遊びに行かない?」

八幡「ん?悪い、その日約束あってな」

小町「え…あ、そっか、そうだよね」

八幡「……お前が心配しなくてもいいんじゃないか?」

小町「だって…奉仕部なくなったんだよね…」

八幡「ああ…」

小町「結衣さんとはうまくいってるの?」

八幡「それは……どうかな…」

小町「今度一緒に行く人は…結衣さん?」

八幡「そ、そうだぞ」

小町「お兄ちゃん、小町にウソつくとかひどいよ…」

八幡「悪い…」


小町「お兄ちゃん、揺れてるよね…結衣さんや雪乃さんからどんどん離れてるし」

八幡「仕方ないだろ、あんなことあったんだし」

小町「そうだけど…それで、別の人に傾いてるんだね」

八幡「別に一色とは付き合ってるわけじゃないぞ」

小町「同じだよ…これからそうなる。ていうかやっぱりいろはさんか~」

小町「雪乃さんも変わっちゃったし…どんどん変わっていくね」


八幡「葉山と付き合い始めたからな」

小町「お兄ちゃんのせいだよ」

八幡「さすがに読めなかったんだよ…ていうより」

八幡「読むっていうのもおかしいだろ…二人とも、告白してくれたんだからな」

八幡「答え出さないとって思ったんだよ」


小町「わ~お、お兄ちゃんとは思えないくらいの贅沢な悩み」

八幡「うるせぇ…」

小町「じゃあ、なんで今はいろはさんと一緒にいるの?」

八幡「それは…由比ヶ浜との仲が悪くなったから…か?」

小町「雪乃さんが部長辞めちゃって、奉仕部がなくなったから?」


八幡「そうだな…覚悟してなかったわけじゃないが、予想外だったな」

八幡「その流れで葉山と付き合ったのも…」


小町「そっか…色々大変になったよね」

小町「お兄ちゃんがいろはさんに揺れたのも、少しだけわかる気がする」

八幡「浮気だけどな、ただの」

小町「いろはさん、お兄ちゃんのこと大好きみたいだし」

八幡「意外な言葉だな…小町」

小町「最低って言うと思った?」

八幡「少しな」

小町「お兄ちゃんの立場で考えると、少しわかるし…これ以上関係悪化させたくないんでしょ?」

八幡「ああ、そうだな」

小町「少し距離置くのも、一つの選択肢なんじゃないかな」

八幡「小町…」

小町「へへ、ポイント高いよね?」

小町「高いな、今のは」

待ち合わせ場所 休日

いろは「…」ソワソワ

いろは「う~柄にもなく緊張してるし…」


いろは(打算的かなわたし…葉山先輩のあと、すぐに先輩に恋しちゃって)

いろは(なんか周りからしたら、ステータスでしか選んでないように見えるかも…)

いろは(あ、でも先輩は、表向きのステータスは大したことないのかな?)

いろは(じゃあ大丈夫だよね?う~ん…)

八幡「おっす」

いろは「あ、せんぱーいっ!おはようございますっ!」

八幡「へいへい」

いろは「さすが結衣先輩、いい感じの服ですね~」

八幡「お前も、スカート短いな…」


いろは「それって褒めてます?」

八幡「ああ…」

いろは「先輩ってエッチですよね」

八幡「うるさい」

いろは「いつもよりちょっとだけ短くしてみました」

八幡「いつも短いスカートなのかよ…視線が気になるな」

いろは「まあいいじゃないですか、それより行きましょ」

八幡「お、おう」

いろは「ちゃんと、リードしてくださいね」

八幡「無茶言うな」

ショッピングモール

いろは「えっと…確か」

八幡「なんか欲しい物でもあるのか?」

いろは「そうなんですよ~新しい靴もほしいですし、服はもちろんアクセサリーとか…」

八幡「ふーん」

いろは「アクセサリーとか」

八幡「…」

いろは「アクセサリーとか」

八幡「買えってこと?」


いろは「えへへ、アクセサリーのプレゼントとか恋人同士みたいじゃないですか~」

八幡「あのな…付き合ってないだろ」

いろは「浮気ですし~」

八幡「やめろよ…」

いろは「今の状況の先輩、見てられないですもん」

八幡「…」

いろは「わたしが元気づけてあげますから、ほら行きましょ」グイ

八幡「おい…引っ張るなよ…」

いろは(元気づけでもなんでもいい。わたしは先輩がほしい)

いろは(多分、今が最大のチャンスのはず)





雪乃「……」

葉山「それで、どこに行こうか?雪乃ちゃん?」

雪乃「え、そうね…どうしましょう」

葉山「適当な店でも回ってみようか」

雪乃「そうね、そうしましょう」

葉山「まだ俺とデートなんて、受け入れにくいかな?」

雪乃「ごめんなさい、そういうわけじゃないの」

雪乃「私はそもそもデートに慣れていないから…」

葉山「雪乃ちゃん…」

雪乃「ああいうことがあって、あなたにも迷惑をかけているし…」

葉山「そんなことないさ、君の力になれるなら」

雪乃「葉山くん…」

葉山「ゆっくりやっていこう」


雪乃「ええ、ありがとう」

いろは「やったやったっ!」

八幡「なあ…こういうのペアリングっていうの?これはさすがに…」

いろは「いいじゃないですか~!ちゃんとつけててくださいよ」

八幡「うえ…俺が買ったとはいえ…」

いろは「先輩、ありがとうございますっ!」

八幡「おう、どういたしまして。値段は大したことないけどな」

いろは「値段の問題じゃないです」


葉山「え…」

八幡「葉山…」

いろは「葉山先輩…」

雪乃「比企谷くん…?」

今はここまで

葉山「……」

八幡「雪ノ下も…」

雪乃「……」

葉山「そこの喫茶店でも寄らないか?」

八幡「わかった」


喫茶店

葉山「さてと、変なところで会ってしまったね」

八幡「そうだな」

葉山「俺としても、あんまり聞くのはどうかと思うんだが」

葉山「そういうわけにもいかなそうなんでね」

雪乃「ええ」

いろは「雪ノ下先輩と葉山先輩はデートなんですか?」

葉山「そうだよ」

八幡「そうか」

葉山「それは普通だろ?でも君らは違う」

八幡「…」

葉山「デートじゃないんなら、そう言ってもらいたいが」

いろは「…デートですよ」

雪乃「そうなの…」

雪乃「比企谷くん」

八幡「あ、ああ」

雪乃「由比ヶ浜さんとはどうなっているの?彼女のことはどうしているの?」

八幡「それは…」

雪乃「内緒でここに来てるの?」

八幡「由比ヶ浜とは、あまりうまくいってなくてな」

葉山「そうか…」

雪乃「…そう、うまくいってないのね…」


いろは「先輩元気なさそうだから、わたしが元気づけようかなって思って誘ったんですよ」

八幡「そういうことだ、浮気と言われればそれまでだけどな」

葉山「結衣が知ったらどういう気持ちになるかな」

八幡「…わかってる」

葉山「そうかい?俺にはとてもわかってるようには見えないが」


いろは「葉山先輩、先輩にそういうこと言わないでください…」

葉山「いろはも、どういうつもりなんだ?」

いろは「先輩は今、考えてる時期なんですから」


葉山「結衣と別れてもらって、あわよくば…というやつかい?」

いろは「…」

雪乃「葉山くん、それは」

八幡「おい、それは言い過ぎだろ」

いろは「葉山先輩だってそうじゃないですか…わたしや三浦先輩の気持ち蔑ろにして」

葉山「……」

いろは「今、雪ノ下先輩と付き合ってます」

雪乃「それは違うでしょう?」

いろは「雪ノ下先輩…」

雪乃「そもそも、私は振られたのだし、比企谷くんに…それを元気づけてくれたのが葉山くんよ」


雪乃「葉山くんは、浮気をしていたわけではないし、私と付き合っても何も問題はないはずよ」


八幡「……」

いろは「うう…それは…そうですけど…」

葉山「まさか、今のいろはからそういうことを言われるとは思わなかったな」

いろは「……」(どうして葉山先輩は、このタイミングで邪魔してくるんだろ…?)


八幡「返す言葉もねぇよ…」

葉山「比企谷…これはいつか言おうと思ってたことだが」

八幡「なんだ?」

葉山「今、善悪の区別がつかなくなってるんじゃないか?」

八幡「かもな…」

いろは(わたしの気持ち蔑ろにして、先輩まで引きはがそうとして…)

雪乃「元々は私が、あなたに振られたことで取り乱して、関係を悪くしたのが原因なのよね…」

八幡「それは…雪ノ下のせいじゃねぇよ…俺のせいだっての」

雪乃「でも…お願い。由比ヶ浜さんのことをもっと考えてあげてほしいの」


八幡「俺は…少し距離を置いて様子を見ようかと思ってたんだけどな」

葉山「それは間違ってるな」

八幡「葉山?」

葉山「現状に目をそむけても、それは決して解決にはならない」

葉山「そういう時こそ、立ち向かって行くべきだ」

八幡「お前の言葉とは思えないな、それ…」

葉山「雪乃ちゃんが取り乱してたからね…それを見て決心がついたって感じかな」

葉山「俺も現状を変えてみようと思ってね、雪乃ちゃんとの関係も含めて」

雪乃「葉山くん…」

八幡「…そうか」

いろは(なんだか…先輩が向こうに行ってしまいそう…最大のチャンスと思ったのに…)


葉山「立ち向かわないと…なんの為に君が結衣を選んだのか、雪乃ちゃんが傷ついたのか…」

葉山「奉仕部が崩壊したのかわからなくなってしまうぞ」

八幡「お前に、そんなこと言われる日が来るとは思わなかった…」

葉山「俺もこんなこと言う日が来るなんて思わなかったな」

雪乃「じゃあ、比企谷くん…由比ヶ浜さんと」

八幡「ああ、もう一度考えてみる」

雪乃「よかった」


いろは「いやです…」

八幡「一色…?」


いろは「先輩…わたしと付き合ってください…」

八幡「一色…悪い、それは…」

いろは「じゃないと、結衣先輩に浮気とかバラしますよ」


八幡「お、おいおい…一色」

いろは「本気ですよ?」

雪乃「一色さん…それは、ダメでしょう?」

いろは「だって、せっかく…せっかく…」

いろは「浮気とはいえ…先輩に近づけたのに…元気づける立場に来れたのに…」

葉山「いろは…」

いろは(いつのまに本気になったんだろ…?自分でも信じられない…)


いろは「こんなのって…ないですよぉ…」ポロポロ

八幡「一色……その…ありがとな…俺のこと元気づけてくれて」

いろは「せんぱい~~~……」


八幡「でも、すまん…お前とは付き合えない」

いろは(ああ…もう、無理か…)

いろは「そ、そんなぁぁぁ…」ポロポロ

八幡「悪い、ほんとごめん……」



雪乃「…」

葉山「あの、プレゼントを見るに…ギリギリだったのかな?」

雪乃「ええ…今日こうなったのは運命かしら…」

それから日は経って


いろは(あれから何日経ったかな…?)

いろは(結局、結衣先輩と先輩は付き合ったままで…)


いろは(最近はうまくいってるみたい)

いろは(ていうかむしろ仲いいし…なによ~それ~)

いろは(この前、更衣室に二人で入っていくの見えたし…ま、まさかね?)

いろは(学校でそんなことしないよね~)


カラカラ

いろは「あれ先輩…暇そうに自転車引いてるし」

いろは「せんぱ~いっ」

八幡「一色か…なんか用か?」

いろは「先輩こそ、結衣先輩と帰ってないんですか~?」

八幡「今日は雪ノ下と帰るってことでな…俺は一人だ」


いろは「雪ノ下先輩とですか?へえ…それって…」

八幡「まあ、仲直りのきっかけになればいいかな…」


いろは「…しょうがないですね、じゃあわたしが帰ってあげます」

八幡「はあ?いや、お前な…」

いろは「大丈夫ですよ、振られるのは慣れてますし~」

いろは「しょうがないですから、そろそろ仲直りしてあげます」

八幡「上から目線ですね…ま、いいけど…」

いろは「……先輩」

八幡「ん?」

いろは「ペアリング…つけてくれてるんですね」

八幡「まあな、約束したしな」

いろは「…ありがとうございます」

八幡「由比ヶ浜は…その、微妙な顔してるけどな…」

いろは「まあ、当然ですねっ」


八幡「事情話したら、少しわかってくれてるかな」

いろは「そうですか…えっと、今日ご飯奢ってくれるんですよね?」

八幡「マジで?まあ、別にいいけどな」

いろは「やった!お店はどこでもいいので行きましょうっ!」


いろは「リング、わたしもつけてるんですよ?ほら」

八幡「本当だ…て、これって…」

いろは「また浮気ですね、というか恋人同士ですねっ!」

八幡「やめてくれ…」


いろは(まさかお互いペアリングつけてるとは思わなかったけど…)

¥ん
いろは(もしかしてチャンスあるのかな?なんて)

いろは(えへへ、冗談だけどね~)

いろは(葉山先輩、先輩にまで振られて…どうしよっかな~)

いろは(クラスの適当な男子ととりあえず付き合って、経験値稼いどく?)

いろは(冗談だけどさ)


いろは「あ~あ、わたしの恋、先が見えないよ~~でも…」

八幡「なんか言ったか?」

いろは「いえいえ、わたしも変わって行くって話ですっ」


八幡「?まあ、いいんじゃね?」

いろは「はいっ」


おしまい

期間空きましたがこれで終わりです

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月31日 (金) 22:31:53   ID: U53oLAGv

あ〜^心臓が止まりそうになるんじゃあ〜^

2 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 05:58:30   ID: klOzpuhP

この泥沼感たまらん
続きはよ

3 :  SS好きの774さん   2015年08月20日 (木) 13:30:02   ID: 3FvwXa87

お疲れ様っす!

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