俺がハゲていた話 (30)

俺はハゲだった。

俺「……」テクテク

DQN「おっ! ハゲじゃねえか!」

俺「……!」ビクッ

DQN「なんだよ挨拶しろよハゲ野郎」

俺「……ぉはょ……」ボソボソ

DQN「ちっ、朝からハゲに話しかけちまったからハゲうつるわ~wwww」

DQN取り巻き「ギャハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwww」

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ー学校ー

教師「よーし欠席取るぞ~」

教師「DQN」

QQN「うぇ~いwww」

教師「俺……じゃなくてハゲ」

俺「……」

教師「おーいwwハゲいないのかーww欠席になるぞーwwww」

DQN「おいハゲ!お前だよwwwwwww」

俺「はぃ……」ボソッ

クラスメイト達「ギャハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwww」

ー帰り道ー

俺「……」テクテク

委員長「よお、俺。今日もいじめられてたな」

俺「……」コクッ

委員長「ま、頑張れよ」ポンッ

俺「……」

俺「……委員長、俺どうすればいいかな……」

委員長「……わかんね。お前がなんとかするしかないんじゃね」

俺「……」

ー家ー

俺「……クソっ! 俺はなんでハゲなんだ……」

俺「ハゲじゃなかったら……もっと高校生活も……」

俺「ああああああああ!!!」バンッ

TV「リー○21! 育毛!」

俺「……」

俺「もしかして……これなら……」

ーリー○21ー

ハゲカウンセラー「ようこそいらっしゃいました。さっそく毛穴の状態を確認しますね」

俺「はい……」

ハゲカウンセラー「うーんこれは……」グリグリ

俺「……」

ハゲカウンセラー「ほうほう」グリグリ

俺「……」

ハゲカウンセラー「結論から言いますと毛穴が油まみれですな。とりあえずリー○21の発毛実感コースが9800円なので試していきますか?」

俺「はい……」

ー発毛実感コース終了後ー

ハゲカウンセラー「どうですか?」

俺「……うーん、なんか頭皮がムズムズするような……」

ハゲカウンセラー「そう! それが生えてきている証拠です!」

俺「は、はぁ……(あんまりわかんないな)」

ハゲカウンセラー「そこで相談なのですが、やはり俺さんの頭皮はまだ死んではいません!」

俺「!」ガタッ

ハゲカウンセラー「大体一年コースを受ければフサフサですよ!」

俺「そ、そうですか!」

ハゲカウンセラー「で、お値段ですが……、そうですね。大体170万円です」

俺「……は?」

ハゲカウンセラー「170万円です」

俺「ひゃ、ひゃく?」

ハゲカウンセラー「170万円です」

俺「……」

ー家ー

俺「……いやいくらなんでも高すぎんだろ……」

俺「……でも一年やればフサフサなんだよな……」

俺「……クソッ!」

俺「いやだ……学校に行きたくない……」

俺「ハゲてなければ……」

ー朝ー

俺「……」テクテク

委員長「いやー昨日さ、ハゲと話しちゃってさ~wwwwwwwwwwwwww」

DQN「ちょwwwwwwwwwwwwwwマジかよwwwwwwwwwwwwwwハゲが移るぞwwwwwww」

委員長「しかもあのハゲ野郎どうすればいいんだとか俺に聞いてきてさwww知らねーよってwwwwハゲの癖に生意気だなあいつwwwwwwwwwwwwww」

DQN「ガハハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

ー教室ー

俺「あ、あれ。お、俺の机……」

DQN「あ? オメーの席ねえからwwwwwwwwwwwwww」

俺「……」ポツーン

教師「おーいどうしたハゲ……じゃなくて俺ww。早く着席しろwwww」

俺「……いや、机なくて……」

教師「は? ほんと面倒くさいハゲだなぁお前は」ハゲアタマパーン

俺「……ぐっ」

クラスメイト「ギャハハハハハハハハハハハハハwwwwwwwwwwwwww」

ー家ー

俺「……クソッ、ハゲが全て悪いんだ……」

俺「……ハゲが憎い……」

俺「……」

俺「散歩でもするか……」

俺「帽子はしっかりしよう……」

ー公園ー

俺「……」ボー

子どもたち「キャッキャ」

俺「……」ボー

子どもたち「キャッキャ」

俺「……」ボー

子どもたち「キャッキャ」

俺「……」ボー

俺「……」ボー

おっさん「おい、何やってんだお前そこで」

俺「え? あ、いや。ぼーっとしてるだけですけど……」

おっさん「……」クンクン

俺「?」

おっさん「いや、お前ハゲだろ」

俺「!?!」

俺「な、なんで俺帽子被ってんのに……」

おっさん「分かっちまうんだよ"匂い"でな」

俺「……そうですか……」

おっさん「それにしてもその歳でハゲか、お前も大変だな」

俺「……」

おっさん「まぁハゲってはいいこともあるからな」

俺「あんたに何がわかるっていうんだ……この呪いの」

おっさん「わかるさ」カツラトリ

俺「……! 多発十円ハゲ……!」

おっさん「ああ……そういうことだ」

俺「そうだったんですか……だから匂いで分かったんですね」

おっさん「ああ、ハゲ仲間はわかる」

俺「……」
 
おっさん「……なぁ、ここだけの話なんだが」

俺「……?」

おっさん「俺は、俺達は……ハゲ革命を計画している」

俺「ハゲ……革命……?」

おっさん「そうだ。実を言うと同志のハゲ達の数は……20万人」

俺「に、20万人!?!?」

おっさん「しっ! 大きな声を出すな」

俺「しかし、20万人も……」

おっさん「いや、これでも少ないほうだ。知ってるか? ハゲは1300万人いると言われている。俺達の革命が成功すればその1300万人も必ず立ち上がる!」

俺「1300万人……!」

おっさん「さらにハゲ同盟には数多くの資産家、知識人、政治家がいる。
はっきり言って、ハゲだけで一国を作れるほど……」

俺「ハゲの国!」

おっさん「そう! 俺達が計画してるのはそれだ! ハゲがハゲのままで入れるハゲの楽園! ハゲの国を作るのが俺たちの計画だ!」

俺「す、すごい……。そんなことができたらハゲは世界に認められる……」

おっさん「どうやら分かってくれたようだな。どうする? ハゲ革命に参加するか?」

俺「……」ゴクリ

おっさん「……言っておくがこれは革命だ。お遊びじゃない。当然血生臭いものも続く……。それをわかったうえで考えてほしい……」

俺「……」コクリ

おっさん「とりあえず俺の連絡先は渡しておこう。決心がついたら連絡してくれ」

俺「……」

おっさん「それじゃあ、な」

俺「……おっさん。ハゲって他の人に比べて何が違うんだろうな」

おっさん「……信念さ。心に炎を燃え上がらせられる人間を、俺達はハゲと呼ぶんだ」

この話はここで終わります。

話の続きは俺たちの革命が成功すれば自ずとわかることになります。


忘れないでください。
ハゲは日本国内だけで1300万人います。
身の回りに見渡せば当然のようにいるハゲ、彼らは心に確固たる意思を持っていることを。
彼らは常に戦っているのです。


ハゲの戦いはこれからだ!

END

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