八幡「雪乃との夫婦日記」 (22)

八幡と雪乃が結婚した設定での日常的な短編集です。

その1

雪乃「おかえりなさい八幡」

八幡「ただいま雪乃」

雪乃「今日は貴方の希望通りビーフシチューを作ってみたのだけれど」

八幡「雪乃は何を作っても上手いからなぁ」

雪乃「・・・・」イラッ

八幡「じゃあ飯にしてくれるか?」

雪乃「勝手に食べればいいと思うのだけれど」プイッ

八幡「は?お前は食べないのか?」

雪乃「どうぞ私にお構いなく食べてください」

八幡「何言ってんだよ冷めちまうぞ?」

雪乃「冷めてるのは貴方の反応だと思うのだけれど」ボソッ

八幡「何か言ったか?」

雪乃「別に言ってないのだけれど」プイッ

八幡(何か怒ってるな 俺何かしたか?)

八幡「なぁ雪乃、俺が何かしたなら謝るだから機嫌直してくれよ?な?」ダキッ

雪乃(本当に貴方は卑怯ね・・・)

雪乃「抱きつく前に何で私が怒ってるのか考えて見なさい」

八幡「割りとガチで分からないんだが」

雪乃「何よさっきの反応は?貴方の希望通りビーフシチューを作ったのに喜びの一言もないのかしら?」

八幡(こいつそんな事で怒ってたのか、可愛い…)



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その2

雪乃「ほら起きなさい出かけるわよ」

八幡「あと10分だけ寝かせてくれ土曜なんだから」

雪乃「いいから起きなさい!」グイッ

八幡「いてーよ起きるから引っ張らないでくれ」

雪乃「そう言いながらも布団に入ってるじゃない」グイッ

八幡「頼むあと5分でいいから」

雪乃「はぁ…貴方に期待した私が馬鹿だったわね」

八幡「俺には期待するな…」

雪乃「何でこんなろくでなしに惚れてしまったのか不思議だわ」

八幡「zzzzz」

雪乃「寝顔と食べる姿だけは子供みたいで可愛いのよね」

八幡「zzzz」

雪乃「仕事で疲れている様だし大目に見てあげる事にするわ そうこうしているうちに何だか私も眠くなってきたわ」

1時間後

八幡&雪乃「zzzzz」

小町「遊びに来て見たらまたこのパターンで小町ガッカリだよ しかもしっかり手を繋いで寝ちゃってるし」

その3

八幡「いやぁ仕事終わりのビールはうまいねぇ」

雪乃「昔の貴方じゃ考えられない発言ね」

八幡「雪乃も少しぐらい飲んだらどうだ?」

雪乃「そうね たまには貴方に付き合うわ 仕事でもストレスが溜まっているし」

八幡「お前酒弱いのにそんなに飲んで大丈夫なのかよ?奉仕部の同窓会の時も酷いことになっただろう」

雪乃「大丈夫よ、私は飲んでも呑まれないわ」

30分後

雪乃「ちょっと聞いてんの!?八幡!」

八幡「聞いてるってその上司が細かい事にうるさいんだろう?」

雪乃「そうなのよ!論破したいけれど我慢してるのよ!あー本当にムカつく!」

八幡「昔のお前なら完全に理不尽な上司にも楯突いただろうな」

雪乃「昔!?アンタ昔の私の方がいいっていうの!?」

八幡「そんな事言ってねぇよ」

雪乃「どうせ私は老けましたよ~アラサーだから!」

八幡「いやお前が老けてるって言うなら世の中の大半が老けてるだろう」

雪乃「は?ナンパでもしてるつもりなのかしら?ごめんなさい無理です」

八幡「お前どこの生徒会長だよ・・・」

雪乃「で?どうなのよ?今の私と昔の私、どっちが綺麗なのよ?」

八幡「そりゃどっちも綺麗だよ」

雪乃「はぁ?ふざけてるのかしら?私は貴方のためにずっと綺麗でいたいから化粧品だって食べ物だって気を遣ってるのよ?それでも昔の方がいいと言うのね」ポロポロ

八幡「お前酔いすぎ、何泣き出してるんだよ、もう寝ろよ」

雪乃「貴方が雪乃は世界一綺麗だよって言ってくれるまで寝ないわ」

八幡「雪乃は世界一綺麗だよ・・・」

雪乃「嘘だったら社会的に制裁するわよ」

20分後

雪乃「八幡・・・美味しい?なら良かったわ!作って本当に良かったわ・・・」

八幡「随分と可愛い寝言だな」

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