【FEif】ヒノカ「カムイを逆レイプしたい」レオン「えっ」 (623)

レオン「えっと……ヒノカ王女?」

ヒノカ「…レオン王子、聞いてなかったのか?」

レオン「ええ、聞こえてましたよ?一瞬自分耳に埃でも詰まったのかと思いましたが」

ヒノカ「聞こえていたのなら意味は分かるだろう?」

レオン「いや、意味が分からないというか、あまり理解したくないというか」

ヒノカ「ならばもう少し詳しく言っておこう」

レオン「言わなくていいです」

ヒノカ「カムイを逆レイプしたい、とてつもなく初心なカムイの夜刀神をねっとりとフェラしたい」

レオン「やめろォ!」

ヒノカ「涙目で『姉さん、こんなこと駄目だ。姉弟なのに』と言ってくるカムイに『ふふ、赤ちゃんができてしまうものな』とか言って…」

ヒノカ「必死に快楽に耐えるカムイの上で私もドロドロになるくらい気持ちよくなりたい」

ヒノカ「…と私は言ったのだ」

レオン「……」

レオン(こんなのが王族で大丈夫か白夜王国)

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ヒノカ「というわけで協力していただけないだろうかレオン王子」

レオン「嫌ですよ!というか逆レイプなんて立派な犯罪でしょう!」

レオン「王族が犯罪者とか目も当てられないでしょう!?」

ヒノカ「大丈夫だ、逆レイプは強姦罪に当たらないらしい」

レオン「変な知識ばっかり身に着けて……」

ヒノカ「と、フェリシアが言っていた」

レオン(フェリシアああああああっ!主人の貞操の危機招いてるとかドジってレベルじゃねえぞ!)

レオン「というか、何で僕が協力しなければならないんですか!?」

ヒノカ「…カムイは幼いころ暗夜王国にさらわれ、私は長い間カムイと離ればなれで暮らしていた」

レオン「ええ…その点に関しては申し訳なかったです」

ヒノカ「いやいい、結果としてはカムイは私の側へと戻ってきたのだからな」

ヒノカ「……その離れ離れだった間、カムイの家族だったのはお前達暗夜の王族だ」

レオン「ええ」

ヒノカ「私はカムイの青春時代を知らないのだ…どんな風に過ごしていたのかとか」

ヒノカ「……家族とどういう思い出を持っていたのか、とかな」

レオン「……ヒノカ王女」

ヒノカ「だから私は聞きたいのだ、レオン王子」

レオン「……」

レオン「はい、僕でよければ」

ヒノカ「カムイは思春期のどのタイミングで性に目覚めた?あとおかずにしていた春画(エロ本)の傾向は?」

ヒノカ「傾向に関してはできれば年齢と体型まで詳しく頼む」

レオン「台無しだよこの人!」

ヒノカ「レオン王子!これは重要な事なのだぞ!」

ヒノカ「もしもカムイがメイド萌えに目覚めてたらどうするんだ!」

ヒノカ「私はフェリシアとの支援をA+まで上げなくてはならないではないか!」

レオン「そんな不純な理由で支援を上げようとしないでください!」

レオン「そもそもあなたフェリシアと支援を組めないでしょう!?」

ヒノカ「何!?くうう、フェリシアめ、姑息な手を…」

レオン「フェリシアに罪はないです」

ヒノカ「ならばメイドになるには誰と支援を組めば……軍名簿を見れば」

ヒノカ(名簿閲覧中)

ヒノカ「…ダメだ!メイドになるにはジョーカーと結婚するしかない!」

ヒノカ「ジョーカーめ…私の身体を求める余りそんな手段を使うとは……」

レオン「ジョーカーは名誉棄損で訴えれるんじゃないでしょうか?」

ヒノカ「まて……エリーゼ王女をメイドにして、カミラ王女がバディプルフを使ってメイドになり…」

ヒノカ「カミラ王女と支援A+にすれば私はメイドになれる!これだ!」

レオン「軍の育成方針をそんな理由で捻じ曲げないでください」

レオン「……そもそも、兄さんはメイド萌えではありませんよ」

ヒノカ「何?そうなのか、では何だ?天馬武者萌えか?」

レオン「何ですかその凄まじくピンポイントな性癖」

????「いや、天馬武者…ペガサスナイトはかつて(旧作)ではアイドルと同義だったと言う」

????「そういう性癖もあり得なくはない」

????「因みに私は三女派だがな」

レオン「え?そうなの?僕も知らなかった…って誰だ!?」

????「話は聞かせてもらったぞ!」

ヒノカ「何奴!?」

マークス「私だ」

ヒノカ「お前だったのか、全然気づかなかったぞ」

マークス「暇を持て余した」

ヒノカ「王族の」

マークス・ヒノカ「遊び」

レオン「あんたら仲いいな」

レオン「じゃなくて…どうしたのさ、マークス兄さん」

マークス「いや、ヒノカ王女が我が弟のことを知りたがっていると聞いてな」

マークス「本来ならばこんなことを無闇に話すわけにはいかないのだが……」

マークス「白夜の王女が本気で悩んでいたようだからな。私も見過ごせなくなったというわけだ」

ヒノカ「マークス王子…かたじけない」

マークス「気にするな、私も貴女も弟を愛する気持ちに変わりわない」

マークス「そうだろう?」

ヒノカ「ああ、その通りだ!」

レオン(兄さん気づいて!この人愛してるって言っても愛欲に溺れたいだけだから!)

マークス「それにしても弟の性癖が知りたいなどとは……貴女は弟のことを想っているのだな」

レオン(それだけですますの!?)

ヒノカ「ああ、どうすればカムイを(肉体的な意味で)満足させられるか研究するためにな」

マークス「ああ、弟を(エロ本を用意してあげる的な意味で)満足させたいのか」

マークス「しかし、女性がそのような物(エロ本)を用意するのは難しいのではないか?ましてや王族では…」

ヒノカ「いや、そんなもの(ゴム)はいらない」

マークス「何、いらないのか?」

ヒノカ「ああ、大丈夫だ。どうしても必要ならセツナに買ってこさせる」

レオン「どっちの結果でもセツナさんが可哀想だからやめてやれよ!」

マークス「わかった、ではカムイの性癖についてだが…」

ヒノカ「…ゴクリ」

マークス「と、その前にだ」

マークス「ヒノカ王女、等価交換という言葉を知っているか?」

ヒノカ「とうかこうかん?何だそれは?」

レオン「……物を手に入れる場合は、等しい価値の物を交換するべきという言葉さ」

ヒノカ「…何が言いたい?」

マークス「……カムイの性癖…王族のプライベートを漏らすと言う事は、大きな意味を持つのだ」

マークス「物によっては、政治の取引に使えるほどのな」

レオン「いや、そんな大げさ…」

レオン(……でもないか、僕も性癖なんかバラされたら死にたくなること間違いないし)

マークス「そんな情報を只で渡すわけはない、ならば、同じく白夜の情報を提供する」

マークス「それが等価交換、というものだ」

ヒノカ「…私に白夜を売れと?」

マークス「嫌ならばいい、私はカムイの性癖を話すのをやめるだけだ」

ヒノカ「く、やはり暗夜の王族など頼るべきではなかったか」

マークス「だが、貴女は私たちに頼るしかない、そうだろう?」

レオン(何か変な心理戦が繰り広げられている……)

レオン(…だが実際、いい取引かもしれない)

レオン(白夜と暗夜が協力して戦うと言ったって(第三ルート参照)、終わったら政治的な争いもあるかもしれない)

レオン(その時に切れる手札を増やしておくのもいいだろう。カムイ兄さんには悪いけど)

レオン(マークス兄さん…やっぱり考るべきところは考えているんだな……)

ヒノカ「…わかった、条件を呑もう」

マークス「ああ、いい選択だヒノカ王女」

ヒノカ「…何が知りたいんだ?」

マークス「ふふふ、知れたことだ」

レオン(さて、マークス兄さん、何を聞き出す?政治?軍事?それとも……)




マークス「サクラ王女の好みのタイプ、趣味、そしてできれば週何回自分でしているのかを知りたい」

レオン(最悪だああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!)

ヒノカ「何?その程度の情報でいいのか!?」

レオン(こっちはこっちで妹の性事情を『その程度』扱いしてるうううぅぅぅ!)

マークス「ああ、重要な情報なのだ」

ヒノカ「ならば話は早い、早速情報交換を…」

レオン「待てよ!待てぇ!」

マークス「どうしたレオン?そんな顔をして」

ヒノカ「口を挟まないでくれ!これから大事な話を始めるんだ!」

レオン「兄さん何言ってるんだ!?サクラ王女の、その…情報を得るためにこんなことを!?」

マークス「ああ、レオン。言っていなかったか?私は妹萌えなのだ」

マークス「そして、エリーゼのような活発な妹もいいが、私が求めているのは……」

マークス「絵にかいたような妹属性を持つ妹……それなのだ!」

レオン「力説しないでくれよ恥ずかしいから!」

マークス「私がサクラ王女と話すとき、実はいつも心臓が飛び跳ねてたまらんのだ」

マークス「ぶっちゃけ初めて彼女の姿を見た時『おっふ』、と言ってしまったほどだ」

マークス「もしもカムイが妹だったりしたら私は自分を抑えられた自信がない……」

レオン「聞きたくなかったよそんな事情……」

ヒノカ「だがカムイは男だ。それを忘れるなよ?」

マークス「分かっている。私のそのケはないからな」

レオン「ヒノカ王女、貴女も!妹さんが大切じゃないんですか!?」

ヒノカ「何を言う、サクラの事も私は大切だ!」

レオン「でしょう!?」

ヒノカ「だがそれ以上に私はカムイを逆レイプしたい!それだけなのだ!」

レオン「」

マークス「ふふ、お互い似た者同士、と言う事か」

ヒノカ「ああ、マークス王子。私たちはお互い理解者になれそうだ」

マークス C B A

マークス 『C』 B A

『ヒノカとマークスの支援レベルがCに上がった!』

レオン(支援レベル上がってるううううう!)

レオン(しかもSがないって事は……)

レオン(この二人友情を感じてるのか…?)

レオン(…こうして)

レオン(ヒノカ王女によるサクラ王女の性事情がいろいろの公開された)

レオン(そしてなぜが僕も同席することになり……)

レオン(正直興奮よりも『サクラ王女かわいそう』という感情が先行してきた)

レオン(…人は欲望のためなら身内ですら簡単に売るものなのだろうか)

レオン(ちなみにマークス兄さんはというと……)

ヒノカ「サクラは年上の男性が好きだと言っていたぞ」

マークス「何!?」ガタッ!

レオン「マークス兄さん座っててよ」

マークス「はい」

ヒノカ「そしてサクラは週に五回はしていると思う」

マークス「何!?五回もか!?」ガタッ

レオン「兄さん」

マークス「はい」

ヒノカ「ああ、部屋は隣だから微かに聞こえるんだ。私は耳が良いからな」

ヒノカ「特にカムイが帰ってきてからは週に六…いや毎日してるかもしれない

マークス「ちょっとトイレ」

レオン「兄さん」

マークス「はい」

レオン「……手は三回洗ってきてくれ、あと消毒も忘れないように」

マークス「はい」

レオン(兄さんはケダモノだった)

レオン(冒頭で『こんなのが王族で白夜王国大丈夫か?』って言ったけど)

レオン(ぶっちゃけこんなのが次期国王のこっちの方が危ないと思った)

マークス「ただいま」フキフキ

レオン「…ちゃんと手は洗った?」

マークス「四回洗ってきたぞ」

レオン「それならいいよ」

ヒノカ「あと、そうだな……そう言えばサクラの部屋にはいくつか春画が隠されていた」

レオン「え!?」

マークス「何、だと……」

レオン(いや、これは僕も驚いた…サクラ王女はそういうタイプじゃないと思っていたからだ)

マークス「先ほどの自慰回数の多さといい、自分でオカズを用意している事と言い…」

マークス「サクラ王女は案外…」

マークス「レオン!」

レオン「……何だい兄さん?」

マークス「ちょっとトイレ!」

レオン「行けよさっさと!あと手は八回は洗って来い絶対に!」

マークス「済まぬ!一度撤退する!」ダッ

レオン(うん、決めた。戦いが終わったらマークス兄さんに政争しかけよう)

ヒノカ「確か…エロ本の傾向は『兄に言い寄られて無理矢理…』というものが多かった」

マークス「うおおおおおおおおおおお!静まれ我がジークフリートォォォ!」

レオン「うるせえブリュンヒルデぶち込むぞ」

レオン(そしてサクラ王女も意外と変態だった)


…………………………

……………

ヒノカ「…まあ、こんなところだろうか」

マークス「ほほう、なかなか有意義な情報だったぞ」(賢者モード)

レオン「…7回もトイレに行けば冷静になるよね。イカ臭いけど」

ヒノカ「さて、それでは本題に入ろう」

マークス「ああ、約束だから、な」

レオン「もう帰りたい…」

ヒノカ「教えてくれ、カムイのタイプは!?性癖は!?子供は何人まで許容できる!?」

レオン「この人大分テンション上がってきたな」

ヒノカ「私的には子供は師団が組めるくらいほしいのだが!」

レオン「ああよくあるよね、子供はサッカーチームが組めるくらいって師団!?」

マークス「はは、ヒノカ王女、冷静になるといい。まるで盛りの付いた犬のようだ」

レオン「あんたが言うな」

マークス「さて、まずカムイの好きなタイプだが……」

マークス「……まず、年上好き…特に姉のような女性がタイプと言っていた」

ヒノカ「本当か」パァァァァ

レオン(この人本当に嬉しそう)

レオン(…逆レイプしたいとか思ってなければ応援するんだけど)

マークス「ああ、これは間違いない」

マークス「以前カムイのコレクションを見たことがあるのだが…」

マークス「殆ど『お姉ちゃんとしよっ!』とか『あねもえ!』とかそういうタイトルだった」

レオン(どうしよう、タイトルまで覚えてる兄さんがマジでキモい)

ヒノカ「そうなのか!ならば私はカムイの理想のタイプに近い、と言う事だな!」

マークス「ああ、ヒノカ王女のような姉はカムイにとって好みだと思うぞ」

ヒノカ「それはいい事を聞いたぞ!ありがとう!マークス王子!」

マークス「いや、私もいい情報を貰ったのだ。これだけの情報ではまだ等価ではないだろう」

マークス「あとはカムイの好んでいるシチュエーションを教えてやろう」

ヒノカ「そ、そんなことまでしてくれるのか!?」

マークス「確か、あいつの持っている本の傾向では…」

マークス「……お姉ちゃんに甘えながらちゅっちゅするのが多かったな」

レオン(ちゅっちゅとか言うなキモい)

ヒノカ「そうか、甘えるのが好きなのか…」

ヒノカ「だが、それでは逆レイプの趣旨に反する…」ボソボソ

レオン(こっちもこっちでなあ……)

マークス「とまあ、姉に甘えるのがあいつの好みと言う事だ」

マークス「これがあいつの性癖というわけだな。だが私には理解できん」

マークス「姉よりも妹の方が正義だと言うのに……」

レオン(もうだめかもしれないどっちの王国も)

レオン「……あれ、そういえば」

マークス「どうした?レオン」

レオン「いや、カムイ兄さんの好みってそれだけだっけと思って」

ヒノカ「何!?」

マークス「私も知らない性癖だと!?」

レオン「ああ…というかマークス兄さん気づいてなかったの?」

マークス「ああ、私は「姉に甘えたい」位と思っていたが」

ヒノカ「レオン王子、もったいぶらずに教えてくれ!」

レオン「いや、普段の態度見てればわかるでしょ?」

レオン「兄さん、一部の女性を見ると明らかに挙動不審になるんだよ」

マークス「一部の、女性?」

レオン「例えばうちの軍なら、シャーロッテ、ピエリ、カミラ姉さん」

レオン「白夜側なら……カゲロウさんとかかな?」

レオン「彼女らの共通点を見ればわかるさ」

ヒノカ「彼女らの共通点?」

マークス「……分かったぞ!」

マークス「カムイは巨乳派、なのだな!?」

ヒノカ「!?」

レオン「うん、そうだよ。兄さんの調べた本にもそんな傾向があるんじゃない?」

マークス「なるほどな……姉に気を取られて気が付かなかった…ヒノカ王女?」

ヒノカ「」

マークス「どうした?ヒノカ王女、そんなビーストキラーと弓持ちに囲まれたような顔をして」

レオン「あっ(察し)」

ヒノカ「」

ヒノカ「…やっぱり…」

ヒノカ「やっぱり逆レイプしか…ない……!」

以上、続きます。
9割ノリですがよろしくお願いします。

あと自分のFEif、白夜やインキンルート進むとヒノカ姉さんしか嫁に出来ないバグが発生しているんですが、どうすればいいでしょうか?
あと神竜草とブーツもヒノカ姉さんにしか使えないんです。どうすればいいでしょうか?

ギシ… ギシ…

ヒノカ「ふふ、大きくなってきたな……カムイ…」

カムイ「ね、ねえさん」

ヒノカ「私の身体に興奮してくれているのか?嬉しいぞ、カムイ」

カムイ「ち、ちが、うあっ」ビクン

ヒノカ「触っただけでびくん、となったぞ?我が弟ながら我慢のできないやつだ」

カムイ「姉さん…こんなのおかしいよ、僕ら姉弟なんだよ?」

ヒノカ「大丈夫だ、私たちの間に血の繋がりはないんだから」

カムイ「でも…あっ…」

ヒノカ「ほら、こうやって、しごかれるのが気持ちいいんだろう…?」

カムイ「ねえ、さ…むぐっ」

ヒノカ「ちゅ、ぷはっ、手でされながらキスされれば、もっと気持ちいいんじゃないか?」

カムイ「ねえさ、待って、で、出そうっ」

ヒノカ「ちゅ、はっ、いいぞ!私の手に、いっぱい出すといい」

カムイ「うあっ」

ビュ、ビュッ…

ヒノカ「………」

ヒノカ「ふふ、こんなに出して、いけない子だ」

カムイ「姉さん…」

ヒノカ「だけど、手でこれなら……」

ヒノカ「……お前のを咥えたらどうなるんだろうな?」





ヒノカ「最初はこんな感じで行こうと思うんだが、どう思う?レオン王子?」

レオン「何で僕に聞くの!?」

レオン(いきなり冒頭が濡れ場で始まってごめんなさい)

レオン(…あの後、ヒノカ王女は「うわああああ!」と叫びながらダッシュで僕らのいた天幕を飛び出し…)

レオン(自分の天馬に乗って飛び立とうとした)

レオン(……が、直後その天馬から思い切り振り落された)

レオン(…当り前だ。天馬は心の清い人にしかなつかないのだから)

レオン(弟を逆レイプしたいとか考えてる人間が清いはずあるまい)

レオン(……だが僕も見ていられないので仕方なく助けてやる事にしたのだった)

ヒノカ「レオン王子、すまない…」

レオン「気にしないでください。天馬がいきなりロデオのように暴れ出したのにはびっくりしましたが」

ヒノカ「ああ、いつもはあんな風に暴れる子じゃないんだが……何が原因なのだろうか…」

レオン(間違いなくあんただけどな)

ヒノカ「マークス王子はどうしたのだ?」

レオン「ちょっと準備をしなければならないから、一度帰ると」

ヒノカ「何の準備なのだ?」

レオン「さあ、そこまでは…」

レオン(こっちも十中八九…いや間違いなく碌でもない事だろう)

ヒノカ「…参った、天馬が使えないとなると、白夜側の天幕に帰るのにも時間がかかるな」

レオン「ええ、そうですね」

レオン(現在僕ら白夜、暗夜の連合軍はお互いある程度の距離を保って進軍している)

レオン(協力関係とはいえ、すぐに受け入れられない人間もいるわけだし、仕方のない判断だ)

レオン(マイキャッスル空間行けばいいやんって?こっちにも展開の都合があるんだよ)

レオン「……仕方ありませんね。今日はこっちのテントに泊っていってください」

ヒノカ「いいのか?」

レオン「ええ、夜も遅いですし。あちらに女性陣のテントもあるので」

ヒノカ「そうか、ではお言葉に甘えさせていただくとしよう」

レオン(…今返したら間違いなくカムイ兄さんの貞操が危ないしね)

レオン(この淫獣を白夜側に返還してはいけない……!)

【暗夜側 女性陣テント周辺】

レオン「こちら側が、女性陣のテントになります」

ヒノカ「ああ、すまないな、レオン王子」

レオン「…あと、申し訳ないことなのですが、テントはピエリと一緒になってしまいますね」

レオン「こっちはテントの空きが少なくて…」

ヒノカ「ピエリ?ああ、マークス王子の直属の部下の少女だな?」

レオン「ええ、だけど、ちょっと性格に難があると言うか」

ヒノカ「ははは、問題ない。問題児はアサマとセツナで見慣れているからな」

レオン(あんたも問題児に含まれているとか言ったほうが良いんだろうか)

ヒノカ「ちょっとくらいなら問題ないさ」

レオン「……だといいですが」

ヒノカ「よし、じゃあ早速入れてもらうとしよう」

レオン(…さて、ピエリ、頼むからおかしな行動は起こさないでくれよ?)

レオン(テントに入ったら兵士が何人か串刺しにされてたとかシャレにならん)

レオン(一応こんなのでも王女なんだ。対応はしっかりとしなければ)

レオン「ピエリ!すまない!ちょっと話がある!」

……ナノ ……ナノ!

レオン「……声?」

ヒノカ「ああ、声が聞こえるな……これはピエリという少女の物か?」

レオン「ええ…」

レオン(何をやっているんだピエリ?夜だからあまり大声は出せないとはいえ、聞こえなくはないはず…)

…ウワ、モウ…ヤメテクレ

ナンデ?ピエリハタノシイノヨ?

レオン「……っ!?この声は、中に他に誰かいる!?」

ヒノカ「何だとっ!?」

レオン(まずいっ、ピエリの殺人衝動が目覚めたのか!?)

レオン(とにかく急いで入らないと!)

レオン(また誰かが串刺しにされたのか!?くそっ!)

レオン「ピエリッ!」ガラッ



ピエリ「あはっ、ラズワルドってばまたピエリの中でおっきくしてるの!」ギシギシ

ラズワルド「ピエリ、もうやめてよ!僕はもう限界…うわあ」

ピエリ「そんな事言っても体は正直なのね!」

ピエリ「あっ、あっ、ピエリもっ!気持ちいいのっ!」

ラズワルド「ゆ、許して、死ぬ……」

レオン(刺される側だった――――っっ!いや挿されるか!)

レオン「お前たち、何してる!」

ピエリ「レ、レオン様!?」

ラズワルド「れ、れおんさま、助け…」

レオン「こんな所で、というかラズワルド!ここは男子禁制のはずだろう!?」

ピエリ「えーっ、それならレオン様も入ってるの」

レオン「僕は用があったから……ああもう…」

レオン「とりあえず服を着て体を洗って来い!話はそれからだ!」

ヒノカ「……」

レオン「すみませんヒノカ王女。これは僕らの監督不行届で…」

ヒノカ「そうか、そういう事か……」

ヒノカ「私はある程度知識を持っているが、一度もセックスをしたことはない」

ヒノカ「実際にモノを見てカムイとする時の参考にしろ、と言う事だな」

レオン「どんだけポジティブなんだよあんたは!」

ピエリ「あはっ、ラズワルドってば見られて興奮してるの~?」

ラズワルド「は、恥ずかしいんだよっ!ピエリも早く退いて!」

レオン「お前らいい加減にしろ!」

レオン(テントの中で行為に及んでいたラズワルドとピエリ)

レオン(一応こいつらは夫婦である。うちの軍で一番最初のね)

レオン(……ここまで盛りのついた状態とは思わなかったが)

レオン(上司が上司なら部下も部下と言う事だろうか)

ラズワルド「すみません、レオン様」

レオン「…一応聞くけどどうしてこうなったんだい?」

ラズワルド「それはですね……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【ピエリのテント前】

ラズワルド『……ピエリにああ言われたから来てみたけどどうしよう』



ピエリ『ラズワルドってば、またダンスの練習してるの?』

ラズワルド『うわっ、ピエリ!?見てたの?』

ピエリ『最初っから見てたの。ピエリがデートに誘ったのにラズワルドってば用があるって言ってこないから…』

ピエリ『何をしてるのかと思えば、案の定だったのよ』

ラズワルド『仕方ないだろ。これが僕の日課なんだから』

ラズワルド『ごめんよピエリ。人に見られてるとあんまり練習が捗らなくてさ。今日は帰ってくれない?』

ピエリ『えええーっ!やなの!ピエリはラズワルドと一緒にいたいのよ!』

ラズワルド『今度一緒にデートしてあげるからさ……』

ピエリ『やなの!一緒にいたいの!』

ラズワルド『はあ……今日はもう切り上げるしかないかな……』

ピエリ『……そんなにダンスの練習したいなら、ピエリが教えてあげるのよ』

ラズワルド『…え?ピエリって踊れたっけ?』

ピエリ『見てのお楽しみなの!知りたいのなら今日の夜にピエリのテントに来るといいの!』

ラズワルド(……さて、言われた通り来てみたけど)

ラズワルド(何だろう。とてつもなく嫌な予感がする)

ラズワルド(父さん譲りの女難が発生しているような、そんな気がする)

ピエリ「ラズワルド!」

ラズワルド「ぴ、ピエリ……」

ピエリ「そんなところで立ってないで早く入ってくるの!」

ラズワルド「おじゃましまーす…」

ピエリ「どうぞなの!」

ラズワルド「ピエリ、じゃあ早速なんだけど……」

ピエリ「焦っちゃいけないの!そういえばラズワルド?喉乾かない?」

ラズワルド「ああ、確かに今日は暑かったしね」

ピエリ「飲み物持ってくるの!ちょっと待ってて!」

ラズワルド「うん……」


ジョロロロロロロロ…ドン…カッ…サッー!サッー!サッ!(迫真)


ピエリ「お待たせ!アイスティーしかなかったの!」

ラズワルド「うん、ありがとう。いただきまーす」ゴクリ

ピエリ「…ニヤァ」

ラズワルド「…あれ……急に眠く……」

ラズワルド「この後は想像の通りです」

レオン「ピエリぃぃぃぃ!」

ピエリ「ふぇぇぇぇ!ごめんなさいなのぉぉぉ!」

レオン「睡眠薬を使って寝込みを襲うなんて……しかも一応お前の夫だろ!?」

ピエリ「でも、ピエリだって…」

ピエリ「ピエリだってラズワルドが付き合ってくれなくて寂しかったの!」

ピエリ「踊りの練習に行く時いつだってピエリは置いてけぼりなの!」

ピエリ「一緒にいたいってそんなに悪いことなの!?」

レオン「だからってなぁ…」

ラズワルド「……ピエリ」

ラズワルド「ごめんよ、ピエリ。こんな風に寂しい思いを僕はさせてしまったんだね」

ピエリ「…ラズワルド…?」

ラズワルド「わかったよ。今度から僕が踊りの練習するときも、傍で見てていいからさ」

ピエリ「え?本当なの?」

ラズワルド「…まあ、見られるのを恥ずかしがってたんじゃいつまでも上達しなさそうだし……」

ラズワルド「可愛い奥さんに見守ってもらえるんなら、逆に力になるよ」

ピエリ「ラズワルド…」

ピエリ「…ごめんなさい、乱暴して」

ラズワルド「いいっていいって。…というわけで、レオン様。ピエリはお咎めなしでお願いします。僕が女性のテントに入ろうとしたからこうなったんで、罰なら僕が」

レオン「はあ、全く…夫が妻のテントに入ろうとするのに罰を与えるほど僕は人は悪くないつもりだよ?」

レオン「もういい、この件は不問に処す」

ラズワルド「レオン様…」

ピエリ「…ありがとなの」

レオン「全く、本題に入るのにこれほど時間がかかるとは思わなかった」

ラズワルド「本題?」

レオン「ああ、今、後ろにいる人を見ればわかると思うが……」

ヒノカ「やあ、二人とも」

ラズワルド「あれは……ヒノカ王女?」

ピエリ「どうしてここに居るの?」

レオン「事情があって王女は白夜の陣営に帰れなくなってしまってね、今日だけでも泊めてやれないかと思って」

レオン「ピエリのテントは開いてるし、問題ないかと思ったんだが」

レオン「……他のテントの方がよさそうだな。いろいろ汚れているだろうし」

ラズワルド「あ…あはは」

レオン「仕方ない、エリーゼか姉さんあたりにでも」

ヒノカ「………」

ヒノカ「ピエリ」

ヒノカ「いや、師匠と呼ばせてくれ!」

レオン「!?」

ラズワルド「は?」

ピエリ「ふえ?」

ヒノカ「その鮮やかな逆レイプテクニック…特にどのように相手の抵抗力を奪うか?そのあたりは特に参考になった!」

ヒノカ「良ければそのテクニックを私に伝授いただけないだろうか!?」

ピエリ「え、なにそれは(困惑)」

ラズワルド「…レオン様。この人本当にヒノカ王女なんですか?何かが化けてるんじゃないですか?」

レオン「認めたくないけど正真正銘本物だよ。認めたくないけど」

休憩なの!ご飯食べてくるの!

関係ないけど暗夜ではカム子使ったのでピエリちゃんの会話は結婚させたラズワルドと他ちょこちょこの分しか見てなかったり
何か矛盾点あったらすみません。
暗夜2週目はいる機会あったらピエリと結婚したいと思います。

ピエリ「えっとね。睡眠薬を入れる時はあくまに自然に入れないとだめなの」

ピエリ「相手が迷いなく口に運ぶものにいれればいいと思うのよ」

ヒノカ「なるほど。師匠の場合は暑いから間違いなく飲むであろう冷たい飲み物にいれたものな!」

ヒノカ「いやあ、勉強になるなあ!」

ピエリ(ピエリも大概だと思うけど、この人も十分頭おかしいと思うの)



ラズワルド「…なるほど、カムイ王子の貞操が…」

レオン「ああ、だから僕も頭が痛いんだ」

ラズワルド「ははは、なんというか、僕にも身近にそんな人がいたから他人事とは思えません」

レオン「身近に?そんな危険な女性が他にもいるのか?」

ラズワルド「ええ、僕の父さんがそうなんで」

レオン「お前の父親?」

ラズワルド「いやなんというか、結構複雑な家庭なんですよ。僕の家は」

レオン「……話したくないなら話さなくてもいいが、何があったんだい?」

ラズワルド「……まあ、いつかは話そうと思っていましたが、いい機会ですね」

ラズワルド「実は僕、五人の兄弟がいるんですよ」

レオン「え?そうなのか?」

ラズワルド「ええ、異母兄弟ですけどね」

ラズワルド「そして、兄と姉を一人ずつ、あなたは知っているはずですよ?」

レオン「僕が知っている?」

ラズワルド「…一人はあなたの部下のオーディン。もう一人はカミラ様の部下のルーナです」

レオン「はあ!?」

ラズワルド「まあ、どうしてそうなったかは僕もオーディンの母親から聞いた話なのですが…」

ラズワルド「僕の父さんは、ある王国で王国軍の軍師をやっているんです」

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【イーリス王国】

ルフレ「リズ、結婚指輪だ。結婚してほしい」

リズ「えっ、ルフレさん!?」

ルフレ「僕、リズの事が好きなんだ。受け取ってくれるかい?」

リズ「ルフレさん…嬉しい!私だってルフレさんのこと好きだったんだから!」

リズ「大好きだよ。この指輪、とっても嬉しい。これからもずっと仲良しでいようね!」


ルフレ「…よし、リズとの支援会話はコンプリートだな。リセットリセット」

リズ「え?」


ルフレ「僕と結婚してほしい。ティアモ」

ティアモ「え、嘘…」

ルフレ「嘘だったらこんなもの用意しないよ」

ティアモ「あ、指輪…」

ティアモ「ルフレ、その…あたしも、あなたが好きよ」

ティアモ「…喜んで、お受けします」

ルフレ「僕も絶対君の事を幸せにするからね!」

ティアモ「ありがとう…二人で幸せになりましょう。大好きよ。あなたをだれよりも愛してるわ」


ルフレ「よし、手槍さんもOKだな!リセット!」

ティアモ「手槍!?」


ルフレ「それでも一緒にいたいんだ。オリヴィエが夢をあきらめないで済むように」

オリヴィエ「ルフレさん…嬉しい!」

オリヴィエ「私もう一度頑張ってみます!例え何年かかっても…あなたと一緒なら叶うと思います…」

ルフレ「良かった。オリヴィエ。大好きだよ」

オリヴィエ「は、恥ずかしいです!でも…」

オリヴィエ「私もあなたの事大好きです!こ、こんなこと…あなたにしか言えません!」


ルフレ「よし、オリヴィエもお終いっと!次はノノだな!リセット!」

オリヴィエ「はい!?」

ルフレ「さーて、次はノノっと…おーい、ノノ―!」

サーリャ「………」

ルフレ「ってうわ!サーリャ、どうしたのさ!?」

サーリャ「…ルフレ、話があるの」

ルフレ「話?」

サーリャ「あなたが何か不思議な力を使って何度も特定の時間をやり直しているのは知っているわ」

ルフレ「ギク!?」

ルフレ「はははは、ナニイッテルノカナー?そんなオカルト的な話があるわけ」

サーリャ「…実は私の実験の副産物である呪術が完成したの」

サーリャ「平衡世界の記憶を共有することができると言う呪術がね」

ルフレ「へ?」

サーリャ「まあ、範囲としてはごく最近の事の記憶しか共有できないのだけど」

サーリャ「……女の子の純情をもてあそぶような悪い子を思い出すには十分ね」

リズ「ルフレさん…」

ティアモ「よくもあたしの恋を…」

オリヴィエ「ひ、酷いですよ!」

ルフレ「あ、あわわわわわわ……」

サーリャ「……おそらく私もどこかで被害者になりそうだったのよね」←支援A

サーリャ「でも大丈夫よ。ルフレ」

ルフレ「へ」

リズ「…うんだって私達…」

ティアモ「ルフレの事…」

オリヴィエ「愛しています…は、恥ずかしいです!」

サーリャ「…だからね」


リズ・ティアモ・オリヴィエ・サーリャ「 子 供 は 何 人 ほ し い ?」

ルフレ「ア…アッ――――――――――――――――――!」

ラズワルド「こうして僕ら五兄弟が誕生したわけです」

ラズワルド「僕もそんな父さんの女難の相を受け継いでいるのかもしれません」

レオン「それ大体お前の父親が悪いよね」

ラズワルド「…そうですね。そこに関しても文句は言えないです」

レオン「しかし五兄弟とは……オーディンとルーナ、それにお前だろ?後二人は?」

ラズワルド「えっと、妹の一人のノワールは今故郷でサーリャ母さん…その子の実母と一緒に働いてます」

ラズワルド「もう一人はウ…オーディンの実の妹のマーク。彼女はいま父さんの跡を継いで軍師になりたいと勉強中です」

ラズワルド「あと一応、王族の子なので万が一何かあったら困るから残してきました」

レオン「え?オーディンって王族なのかい?」

ラズワルド「ええ。オーディンの母親が今の王の妹なので」

レオン「…王族にそんなことやらかしといてお前の父親よく無事だったよね」

ラズワルド「まあ、王と父さんは親友ですからね」

ラズワルド「それに、父さん一応責任感じてるのか、どの母さんも僕達子供たちも精一杯愛してくれていますし」

レオン「……まあ、なんだ。大変な生まれだったんだな」

ヒノカ「師匠!どうしたのですか!師匠!」

ピエリ「うええええええん!ラズワルドォォォォ!レオン様ぁぁぁぁぁぁ!いい加減助けてほしいのおおおおお!」

ヒノカ「駄目です師匠!まだ私はあなたの技術を何も受け継げてないのです!」

ヒノカ「あとその胸の秘訣も教えてください!どうしたら大きくなるのかとか!」

ピエリ「知らないのおおおおお!勝手に大きくなったんだからしょうがないの!」

ヒノカ「勝手に大きくなった!?そんなことはないはずだ!言え!その脂肪の秘訣を言え!」

レオン「あんたはいい加減にしろよ!」

レオン「ぜぇ…ぜぇ…」←ヒノカを羽交い絞め

ヒノカ「離せ―!離せ―!」←レオンに羽交い絞められ

ラズワルド「よしよーし、ピエリ。もう大丈夫だからねー」←ピエリを抱きしめ

ピエリ「うえええん、怖かったのよおおおおお!」←ラズワルドに抱きしめられ

レオン「…ヒノカ王女落ち着いてください」

ヒノカ「く…結局胸の秘訣は分からずじまいじゃないか…」

レオン「…はあ。ピエリも大泣きしてるし。やっぱり別の誰かのテントを選んだ方がよさそうだ」

レオン「やっぱりカミラ姉さんかエリーゼ辺りが適任か…」

ラズワルド「え?カミラ様とエリーゼ様?」

ラズワルド「レオン様?お二人は今この暗夜の陣地内にはいないと思いますよ?」

レオン「え?どこかに出かけたのか?」

ラズワルド「ええ、お二人とも白夜に用があるとかで」

ヒノカ「何!?」

ラズワルド「カミラ様のドラゴンに乗ってお二人でお出かけになりましたよ。時間は確か…今日の昼すぎくらいに」

レオン「ああ、僕らが兄さんと一緒にあんな話をしてた辺りの時間か…」

レオン「そりゃ気づかないわけだ……と言う事は二人のテントは完全に開いているのかな?」

ヒノカ「……い」

レオン「じゃあそのどちらかを…ヒノカ王女?」

ヒノカ「まずい……あのおっぱいお化けにカムイが寝取られてしまう!」

レオン「え?何言ってるのこの人?おっぱいお化け?それカミラ姉さんの事?」

ヒノカ「レオン王子!貴様は馬鹿なのか!」

ヒノカ「カミラ王女はどう考えても一番の危険人物だろう!」

ヒノカ「カムイの好みは姉で巨乳なのだ!あの女はカムイの特攻装備を二つも持っているのだぞ!?」

ヒノカ「私に対して『獣殺しの弓』とかそんな感じの武器を使うのと同じ状態だ!」

ラズワルド「あー…確かにそれは死ねますね」

レオン「馬鹿に馬鹿って言われたよ」

ピエリ「お悔やみ申し上げるのレオン様」

ヒノカ「こうしてはいられない!私は今すぐ白夜に戻るぞ!」ダッ

レオン「ちょっ、今夜なんですけどヒノカ王女!」

ヒノカ「関係ない!天馬で最短距離を突っ切る!」

ヒノカ「行くぞ!我が愛馬!」

天馬「ブル、ヒヒ―――――ン!」ドゲシ!

ヒノカ「きゃああああああ!」

ピエリ「あ、お馬さんに蹴飛ばされたの」

レオン「だから言わんこっちゃない……」

レオン「……ラズワルド、頼みがある、あとピエリも」

ピエリ「ピエリもなの?」

ラズワルド「はい、何でしょうか?」

レオン「輸送隊からパラレルプルフを持ってきてくれ、あと槍系の装備を一式」

レオン「それから夜が明けたら僕についてきてくれ」

ラズワルド「何をするんです?」

レオン「決まってるだろう?」

レオン「…ヒノカ王女をカムイ兄さんの所に返すんだよ。もう僕らの手には負えない」

では今日はここまでで

現在のパーティ
ヒノカ【槍聖】(天馬に乗れないため)
レオン【ダークナイト】
ラズワルド【ボウナイト】
ピエリ【パラディン】

覚醒で似たようなことやってた人は多いみたいね
自分?オリヴィエ一筋だったよ?(リセットしてないとは言ってない)


ラズワルド「あ、父さんから手紙が届いたよ」

ピエリ「え?その石みたいなのが手紙なの?」

ラズワルド「うん。魔法石に映像を封じ込めて、声や姿を届けられるんだ」

ピエリ「ほえー、すごいの!」

ラズワルド「じゃあ再生してみようか」

………

ルフレ『あー、アズ…いや、そっちじゃラズワルドだっけ?元気かい?』

ピエリ「この人がお父さんなの?」

ラズワルド「うん。懐かしいなあ」

ピエリ「なんかファンサービスが得意そうな声をしてるのね!」

ラズワルド「それ絶対まともな意味じゃないよね!」

ルフレ『ラズワルドが可愛いお嫁さんを見つけたと聞いたよ。帰ってきたら僕や母さんたちに紹介してくれ』

ピエリ「えへへ、可愛いとか照れるの!」

ルフレ『そっちも大変だと思うけど、めげずに頑張ってくれ。必ず生きて帰ってくるんだよ』

ラズワルド「父さん…」

ルフレ『ちなみに僕は今英雄王や蒼炎の勇者と一緒にピーナッツを撃つチンパンジーとか電気を発するネズミとかと戦ってるよ』

ラズワルド「え?それどんな状況?」

ルフレ『ルキナも一緒に戦ってくれてるけど弱キャラ認定されて正直辛い』

ルフレ『ぶっちゃけあの技性能なら回数制限とかいらなかったと思う』

ラズワルド「だからそれどんな状況なの!?」

ルフレ『ちなみにクロムは全身タイツのレーサーにフルボッコにされました』

ラズワルド「クロムさん!?」

ルフレ『だけどお前たちの方が辛い状況だと思います。めげずに頑張ってくれ』

ラズワルド「いやいや父さんもなんかすごい状況に追い込まれてるっぽいけど」

ルフレ『それにしても、父さんが戦ってる相手の中に女の子も結構いるんだけど…』

ルフレ『ゼルダ姫、だっけな?あの子も結構かわいい……』

オリヴィエ『…………』ゴゴゴ

ラズワルド「あっ(察し)」

ピエリ「あっ(察し)」

ルフレ『痛い痛い!オリヴィエ!?どうして耳引っ張ってるの痛い!』

ルフレ『ちょ!何服を脱がそうとしてるの!?え?何で布団が敷いてあるの!?』

ルフレ『待って待って!昨日サーリャとリズに襲われたばっかりだから無理!』

ルフレ『君踊り子だから腰使いが凄くて搾り取られ……あっ、アッ―――――!』

ブツン…

ラズワルド「………」

ピエリ「血は争えないのね」

ラズワルド「うるさいよ!」

【山中】

ヒノカ「真っ直ぐ言ってぶち犯す…カムイの事をぶち犯す…」

ピエリ「…何さっきからブツブツ言ってるの?」

ヒノカ「師匠、帰ったらカムイを犯すためのシミュレーションを」

ヒノカ「師匠の教え通り日々の鍛練は欠かさない。そう決めたんだ」

ピエリ「え?そんなこと教えてないの…」

レオン(天馬に蹴られて気絶したヒノカ王女の回復を待ったら丁度良く夜が明けた)

レオン(現在僕らは白夜側の陣に向かうために山中を進んでいる)

ラズワルド「あのー、レオン様?」

レオン「何だい?」

ラズワルド「レオン様って一応カムイ様の貞操を守るためにヒノカ王女を何とかしようとしてたんでしょ?」

レオン「……うん、そうだね」

ラズワルド「カムイ様の所に返しちゃっていいんですか?」

レオン「……正直言っていいかい」

ラズワルド「はい?」

レオン「ぶっちゃけあの女と一日いただけで胃潰瘍が起きそうなくらい胃が痛いんだ」

レオン「そして兄さんはあんなの(変態)だ」

レオン「…僕が健康を害して倒れた瞬間、暗夜は終わるよ」

ラズワルド「そ、そこまで言いますか…」

レオン「ヒノカ王女に逆レイプされるであろう兄さんはかわいそうだが……」

レオン「暗夜王国と兄さんの貞操、どっちが重いかと言われたら答えは簡単に出る」

ラズワルド「まあ、そうですね」

レオン「…一応、ヒノカ王女の兄弟にも話はして、止められそうなら止めてみるさ」

レオン(ちなみにヒノカ王女はパラレルプルフを使って『槍聖』にCCしてもらった)

レオン(金鶴武者にしてさっさと帰ってもらおうとも思ったけど……)

レオン(CCした瞬間に鶴に頭を突かれていた)

レオン(もはや動物ならすぐに感じることができるレベルに邪に見えるのだろうかヒノカ王女は)

レオン(ちなみにヒノカ王女は槍聖にした方が運用的には安定する。これマメな)

ヒノカ「だが私が天馬武者になった背景を考えればそんなことをするのは少し心が痛むと思わないか?」

レオン「人の思考に入ってこないでくれますかね?」

ピエリ「レオン様?白夜の陣地まであとどのくらいなの?」

レオン「そこまで離れていなかったはずだから、あと30分くらいじゃないか?」

ピエリ「うわー、まだ結構歩くのね」

ラズワルド「ピエリは馬に乗ってるじゃない……僕もだけど」

レオン「僕もだが」

ヒノカ「私だけ乗り物がないのは不公平じゃないか?」

ピエリ「しょうがないのね。ヒノカ様を乗せようとしたらお馬さんが大暴れするのね」

ヒノカ「全く。暗夜は動物のしつけができていないな!」

レオン(いや。あんたのせいだからね)

???「あら、暗夜の方々が大勢で何をしているんです?」

レオン「……君は」

ピエリ「あー!ジャッジメントなの!」

???「ジャッジメントですの!って違うわよ!そもそも中の人も違うんだからね!」

ピエリ「か、顔怖いの…」

ラズワルド「ぴ、ピエリ!隠れて!」

???「…あら、またあの顔になってた?ごめんなさいね」

ヒノカ「お前、オボロ!」

オボロ「全く、ヒノカ王女が帰ってこないから探しに行ったら、暗夜の方と一緒にいたなんて」

オボロ「一体何があったんですか?ヒノカ王女?」

ヒノカ「ああ、ちょっと勉学を教えてもらいに行ったんだ」

オボロ「あら、勉学?ヒノカ様が?珍しいこともあるものですね」

ヒノカ「ははは。私だってそういうときもあるさ」

ラズワルド「勉学?」

レオン「どこら辺が勉学だったんだ?」

ピエリ「保健体育って言えば勉学にはなるの」

オボロ「まあいいですけど。タクミ様やカムイ様が心配しておられましたよ?」

オボロ「姉さんがいない!って言われて叩き起こされたんですから」

ヒノカ「すまない。心配をかけた」

ヒノカ「紹介する。こいつはオボロ。タクミの従者だ」

オボロ「ご紹介に預かりましたオボロです。巷で話題の有能呉服屋です」

レオン(オボロ…確かカムイ兄さんから聞いたな)

レオン(怒ると顔が魔王フェイスになると言うネタキャラ要素を持ちながら…)

レオン(その実態は平均的に高いステータスと強力なデバフスキルを持ち…)

レオン(白夜軍ではリョウマ王子、カムイ兄さんに次ぐ壁性能持ちだと言う)

オボロ「…何か微妙に失礼な紹介のされ方をされた気がしますが」クワッ

レオン「すまなかった。その顔はやめてくれ」

オボロ「…おほん」

オボロ「暗夜軍の皆さま。ヒノカ王女を送り届けてくださってありがとうございます」

ピエリ「返品しに来ただけなの」

ラズワルド「ピエリ、ややこしくなるから黙ってて」

オボロ「えっと、白夜の陣がどちらにあるかレオン王子はご存じで?」

レオン「いや……大体の位置だけは教えてもらってはいるが」

オボロ「では、この道をまっすぐ進んだ方が近道です。こちらにどうぞ」

レオン「そうなのか?じゃあ行くとしよう」

ピエリ「ありがと、なの!」

オボロ「それでは私はこの辺で…」

ヒノカ「…?どうしたオボロ?」

ヒノカ「ついでなのだからお前も一緒に行こう。お前だって白夜の陣に帰るのだろう?」

オボロ「ひう!?」

オボロ「いや、ちょっと調子が悪くて…」

ラズワルド「具合が悪いならなおさら帰るべきじゃないの?」

オボロ「いや、あの、その…」

レオン「…どうしたんだい?いきなり挙動不審になって」

ピエリ「怪しいのね?」

ヒノカ「…一体どうしたんだオボロ」

ヒノカ「何かあったのか?」

オボロ「ですが……ヒノカ様に心配をかけるなど」

ヒノカ「ふっ。馬鹿だなお前は」

ヒノカ「部下の事を気遣えないで何が主君だ。お前は私を頼ってくれて構わないんだ」

オボロ「ヒノカ様……」

レオン(まともなこと言ってる…)

オボロ「……すみません、実は私…」

オボロ「失恋、してしまいまして……」

ヒノカ「失恋、だと?」

レオン「随分デリケートな話だな……」

オボロ「ええ、一応私。乙女ですから」

ヒノカ「オボロ、お前は確かタクミの事を…」

オボロ「はい、そうです…もう叶わぬ思いですが」

オボロ「……事の始まりは、昨日の昼すぎに暗夜のカミラ王女とエリーゼ王女が訪ねてきたことから始まるのです」

レオン「え!?」

オボロ「お二人がこちらに来た理由というのは『縁談』とのことで…」

オボロ「カミラ王女の縁談の相手が…」

ラズワルド「まさか……」

オボロ「タクミ様、だったのです」

ヒノカ「なんと!」

ラズワルド「へえ…」

ピエリ「ビッグなスキャンダルなの!」

レオン「」

レオン「おちつ、おちつ、落ち着け!ままままままだあわわわてる時間じゃじゃじゃ」

ラズワルド「レオン様、冷静になってください。あなたがいないとツッコミ不在のまま話が進みます」

レオン「だ、だが縁談の話が出ただけだ。上手くいくとは限らないだろう?」

オボロ「ええ、私もそう一抹の希望を持っていました」

オボロ「ですが……」

ヒノカ「ですが?」

オボロ「…実はお二人はもう…」

オボロ「お弁当を『あーん』して食べさせ合う仲だそうで」

レオン「何…だと…」

ラズワルド「あ、これはヤバイかもしれない」

ピエリ「それは確かにラブラブっぽいの」

ヒノカ「……カミラ王女とタクミの仲はそこまで進んでいたのか」

レオン「姉さん…もうそこまで」

ピエリ「泣いてるの?レオン様」

レオン「泣いてない!僕はそこまでシスコンじゃない!」

ラズワルド(涙目だ…)

オボロ「それに遠くから話を聞く限り話は纏まり気味みたいで……」

オボロ「近日中には婚約の発表がされるかと……」

オボロ「それを聞いた私は自分の心が折れる音を聞いて」

オボロ「…少し、傷心旅行に出かけようかと……」

ヒノカ「何ていうか、その…」

ヒノカ「…元気を出せ」

ヒノカ「オボロ、お前は素敵な女性なんだ。私と違って裁縫もうまいし」

オボロ「ヒノカ様…」

ヒノカ「タクミと顔を合わせるのが辛いならアサマとトレードで一時的に私の部下になればいいし…」

レオン(今この人厄介払いしようとしたな)

ヒノカ「まあ、今は私の胸で泣くといい」

オボロ「ひ、ぐすっ…ヒノカざまああああああああああ!」

ヒノカ「よしよし、辛かったな」

ラズワルド「……ヒノカ王女、いい人だな」

ピエリ「…ちがうの。そんなはずないの」

ラズワルド「え?何が?」

ピエリ「よく見てみるの、ヒノカ王女の口元ちょっと笑ってるの」

ピエリ「あれは……」

ヒノカ(よっしゃああああああああああ!カミラ王女は脱落したああああ!)

ヒノカ(これでカムイは私の物!カムイペロペロ!カムイペロペロ!)

ピエリ「って思ってる顔なの」

ラズワルド「気付きたくなかったよそんなこと」

レオン「ごほんっ。まあ、なんだ」

レオン「とりあえず白夜の陣内に向かうとしよう。その話が本当ならカミラ姉さんにお祝いの言葉も送らないと」

ラズワルド「大丈夫なんです?」

レオン「ああ、さっきも言った通り、僕は姉離れできない人間じゃない」

レオン「姉の幸せはちゃんと祝福してやらなきゃ」

ヒノカ「そうだな。私もタクミに『おめでとう。ありがとう』と言わなければ」

レオン「それ別の意味もこもってますよね?」

オボロ「ぐすっ…あ、そういえば…」

レオン「どうしたんだい?」

オボロ「いえ、縁談が成立したのはカミラ様だけではないんです」

オボロ「どうやらエリーゼ様も縁談に来たようで」

レオン「ファッ!?」

ラズワルド「エリーゼ様も縁談!?誰と!?」

オボロ「えーっと……そちらはあまり気にしてませんでしたが……」

オボロ「多分カムイ様かと。私が出る前も仲良さそうに話してましたし」

ヒノカ「ファッ!?」

ラズワルド「あ、やばい」

ピエリ「やばいの」

ヒノカ「ファー!ファー!」ゴロゴロゴロゴロ!

オボロ「ちょっと!ヒノカ様!?どうしたんですか!」

ヒノカ「ファーブルスコ!ファーブルスコ」ゴロゴロゴロ!

ラズワルド「すごい勢いで斜面を転がり落ちてる」

ピエリ「キモイの!すっごいキモいの!」

レオン「はっ、一瞬気を失っていた!」

ラズワルド「レオン様!ヒノカ王女がやばいことになってます!」

レオン「えっ?」

ヒノカ「ファーブルスコ!ファーブルスコ!ファー!」ゴロゴロゴロ!

レオン「うわキモッ!」

ピエリ「もはや女の子のとる行動じゃないの」

オボロ「そんなこと言ってないで早く追いかけないと!」

ラズワルド「うん!」

レオン「くそっ、どんな状況でも面倒くさい人だな!」

ピエリ「あっ、あそこ崖になってるの」

レオン「え?」

ヒノカ「モルスァ」ポーン

ヒュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥ…

レオン「ヒノカ王女ーーーーーーーーーっ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア「…いきなりヒノカが変な叫び声を上げながら落ちてきて何事かと思ったわ」

レオン「ごめん、アクア…」

アクア「全く。運よく透魔への入り口があったから良かったものの、普通だったら死んでたわよ?」

アクア「まったく、どうしてこんなことになったの」

レオン「それは僕も知りたいよ」

ピエリ「あの人の頭の中を見ないと無理なのよ」

オボロ「あのー、ヒノカ様本当に大丈夫なんです?」

ヒノカ「」グデーン

ラズワルド「うん。脈があるからたぶん大丈夫だ思うけど」

レオン「はあ、仕方ない、このまま白夜の方にいれてもらおう」

レオン「ピエリ、馬に載せてやって。意識がなければ大丈夫だろ」

ピエリ「合点!なの!」

アクア「……ヒノカ、もしかしてカムイがらみの事で暴走したのではないかしら?」

レオン「…正解だ。よくわかったね」

アクア「昔からそうなのよ。カムイの事になると彼女人間の限界を突破していたもの」

レオン「それはそれで凄いな」


アクア「しかし…エリーゼとカムイが縁談ね…」

アクア「それは本当なのかしら?」

レオン「というと?」

アクア「いや、夜のおかずは姉ものばっかりのカムイがそんなことをするのかしらって」

レオン「ちょっと待てあんたもか」

アクア「あら、兄弟の夜のおかずを把握するのは務めだと思っていたのだけれど」

レオン「それおかしくない?」

アクア「白夜に居た頃はタクミの机の引き出しの中に新聞紙で包まれた春画があって…」

アクア「それを机の上に置いといてあげると、タクミが頭を抱えるのが面白かったわ」

レオン「タクミ王子可哀想すぎるだろ!お母さんかお前は!」

アクア「ちなみに搾乳プレイものが多かったわ」

レオン「そこまで言わなくていいよ!」

アクア「カミラにもそれを求めるのかしらね」

レオン「やめろぉ!」

オボロ「一応女の子がいるの忘れないでもらえます!?」

レオン「…と、ともかく、早く白夜に行くよ」

レオン「僕はもう疲れた。せめて休めるところに行きたい」

ラズワルド「ですね……」

ピエリ「でも、本当にカムイ様がエリーゼ様と結婚してたら大変なのよ」

レオン「それだよ……」

オボロ「…もしかしてヒノカ様、厄介な病気をお持ちで?」

ピエリ「今頃気づいたの…」

レオン「カムイ兄さんが結婚してたりしたら、この人どうなるかわからない」

ラズワルド「空を自力で走れそうな気もしますね」

アクア「…いえ、素手でハイドラを倒せるでしょうね」

レオン「ヒノカ王女すごいな!」

アクア「それくらい彼女のカムイへの想いは凄いのよ」

アクア「…恋する女の子は無敵なのよ?」

レオン「…君からそんなセリフが出るとは意外だった」

アクア「さて、それでは帰るとしましょうか」

アクア「所でレオン」

レオン「何だい?」


アクア「動物耳、特に狼が好きみたいだけど親世代のあなたと子世代のベロアは結婚できないわ。残念だったわね」

レオン「ちょっと待ってあんたどこで知った!?」

今日はここまでやで
白夜で始める初心者の方はカムイやサクラの他にオボロ、タクミ、サイゾウを育てましょう
あとヒノカ姉さんは毎章強制出撃だからしっかり育ててあげるように

ではおやすみなさい

【数年前 白夜王国】

タクミ「さて、今日の鍛錬も終わりか…」

タクミ(…誰も来ないな?)

タクミ(…よし、今日も内緒で購入してきた『アレ』で抜くとしよう)

タクミ「…!?」

タクミ(ば、馬鹿な……僕の買ってきた『ミルキーミルク』(タイトル名)が机の上に置かれている!?)

タクミ(僕の机を開ける人間など誰もいないはずっ!いや、掃除の拍子に開けたとしても新聞紙に包んでいたから気付かれないはず!)

タクミ(どういう……ことだ…?はっ!)

アクア「………」

タクミ(アクア姉さんが襖越しにこっちを見ているっ!?)

アクア「…タクミ」

アクア「母乳プレイとかニッチな性癖だからって私は差別したりしないから」

タクミ(うわあああああああああああああああああああ!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

タクミ(あれから数年…)

タクミ(あの一軒以降僕はエロ本の隠し場所に関しては特に気を遣うようになった)

タクミ(引き出しは特定の手順で開けないと中の油に引火するように)

タクミ(買ってくるさいは参考書のカバーを上に掛けたりなど、念には念を入れた)

タクミ(それなのに)

カミラ「あら、タクミ王子はこういうものが好きなのね」

タクミ(なんで開けられてるんだよもう!)

タクミ(あれか!?暗夜の女性文化には人の隠している本の位置を暴かなくてはならないとかそういうものが存在しているか!?)

タクミ「よりにもよって婚約者に見られるなんて…」

カミラ「あら、私は嬉しいわよ?タクミ王子も女の子の身体に興味があったのねって」

タクミ「下手な慰めはいらないですよ!」

カミラ「うふふ。真っ赤になっちゃって可愛い」

カミラ「…ねえ、タクミ王子」

タクミ「…何ですか?」

カミラ「……この本に書いてあること、実際にしてみたくない?」

タクミ「プツン」←理性の切れる音

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒナタ「はあ?タクミ様がぶっ倒れた?」

ベルカ「何でも過労と腰痛。おまけに栄養失調を起こしてるらしい」

ヒナタ「…何があったんだよ修行でもしてたのか?」

ベルカ「さあ…そういえば」

ヒナタ「何だよ?」

ベルカ「カミラ様、やたらつやつやしてた」

ルーナ(ああ、あったなあ……こんな状況)

ルーナ(母さんだけやたらつやつやして、父さんがげっそりしてた時…)

ヒノカ「うーん…うーん…」

ヒノカ「…はっ!」

オボロ「あっ!ヒノカ様!目が覚めましたか!」

ピエリ「やばいの!さっさと私の馬から降ろすの!」

レオン「ほら、ヒノカ王女。早く降りてください」

ヒノカ「え?あ、ああ…」

ヒノカ「一体ここは?私はどうなったんだ?」

レオン「もうすぐ白夜の陣までつきますよ」

ラズワルド「ヒノカ様は疲れていたのか気絶したんですよ」

ヒノカ「そうなのか?迷惑をかけたな……」

ピエリ(…本当の事話さなくていいの?)

オボロ(覚えてないなら丁度いいわよ。流石にファービー化しながら投身自殺したなんて黒歴史すぎるわ)

ヒノカ「しかし、妙に鮮明な夢を見ていたのだが」

ヒノカ「……カムイに呼び出され、頭を撫でられる夢を」

レオン「へえ、いい夢だったじゃないですか」

ヒノカ「その後カムイに思い切り首筋をチョップされたが」

レオン「後遺症残ってないですかそれ!?」


アクア「ヒノカ、目が覚めたのね」

ヒノカ「アクア!?何故ここに!?」

アクア「あなたが倒れているところに偶然私も通りかかったのよ」

アクア「全く、世話をかけるわね」

ヒノカ「すまないな……アレ?そういえば……」

ヒノカ「何か私は止めなければいけないことがあったような…」

レオン「あーっ!あーっ!」

ラズワルド「あーっ!カミラ様がカムイ様を誘惑することでしたよねーっ!?」

オボロ「でもタクミ様とカミラ王女が婚約するからそのお祝いしなければって言ってたじゃないですかーっ!」

ピエリ「なのーっ!なのーっ!!」

アクア(必死ね)

ヒノカ「そ、そうだったな。お祝いをしなければ…」

レオン「そうですよ!それじゃあ早く白夜の陣内に入りましょう!」

アクア「……確か今日はリョウマの所でお祝いをするって言ってたわね」

アクア「そこに行けばきっとみんないると思うわ」

ヒノカ「そうか、そうだな。お祝いをせねば…めでたい日だものな……」

レオン(耐えろ、耐えるんだ皆)

レオン(あともう少しでこの爆弾から解放されるんだ…)

【白夜の陣内】

リョウマ「レオン王子、すまなかったな。ヒノカを送ってもらって」

レオン「いえいえ、当然のことですから」

ラズワルド「本当に大変でしたけどね……」

ヒノカ「リョウマ兄様、そういえばオボロとアクアから聞いたのだが…」

ヒノカ「暗夜のカミラ王女とタクミが婚約すると…」

リョウマ「ああ。本当だ」

レオン「やっぱり本当でしたか…」

リョウマ「我々が合流する前にあの二人は親睦を深めていたらしくてな」

オボロ「ああ、そういえばヒノカ様たち、合流するの遅かったですもんね」(透魔16章)

ピエリ「ピエリたちも遅かったから知らなかったのね」(透魔17章)

リョウマ「まあ、結果としては暗夜と白夜の王族が結ばれるのだ」

リョウマ「これを機に、両国の関係が改善できればと俺は思うぞ」

レオン「へえ…そういえば姉さんは?」

リョウマ「ああ、タクミ王子を看病中だ」

オボロ「かかか看病!?タクミ様に何か!?」

リョウマ「何でも、過労と腰痛と栄養失調らしい」

ラズワルド「あっ(察し)」

×リョウマ「ああ、タクミ王子を看病中だ」
○リョウマ「ああ、タクミを看病中だ」

レオン「…そういえば、リョウマ王子。もう一つ耳に挟んだのですが」

リョウマ「ん?何だ?」

レオン「うちのエリーゼも縁談に来たと聞いたのですが、それは本当ですか?」

リョウマ「………」

リョウマ「ああ、本当だ」

ピエリ「…ああ、本当だったの…」

レオン「…で、その縁談の結果は?」

リョウマ「……双方ともに丸く収まった。正式な発表は近日中になるだろう」

レオン「……本当ですか」

ラズワルド「レオン様」

ヒノカ「…レオン王子、そんなに落ち込むな」

ヒノカ「可愛い妹が巣立っていく、それだけのことじゃないか」

ヒノカ「私たちが応援してやらなくてどうするんだ」

レオン「…そうですね」

ラズワルド(たまにまともになるなあ……)

リョウマ「…レオン王子も可愛い妹を嫁に出すのはいろいろ抵抗があると思う」

リョウマ「だが、彼女の想いを尊重してやってほしい」

レオン「はは、何言ってるんですか。最初からそのつもりですよ」

レオン「で、そのエリーゼはどこに?」

リョウマ「ああ、そろそろ帰ってくると思うが……」

エリーゼ「ただいまー!」

カムイ「こら!エリーゼ!あまり走ると転んじゃうよ!」

ヒノカ「カムイ!」

ヒノカ「うっ…頭が…!」

――――「どうやらエリーゼ様も縁談に来たようで」

――――――「多分カムイ様かと。私が出る前も仲良さそうに話してましたし」

ヒノカ「ファー!ファー!」ゴロゴロゴロゴロ!

エリーゼ「うわっ!どうしたの!?」

カムイ「ね、姉さん!?」

レオン「ぎゃあああああああ!再発したああああ!」

アクア「せっかく押さえていたのにね」

ラズワルド「ピエリ!首筋!首筋をぶっ叩いて!」

ピエリ「やなの!怖いの!」

リョウマ「……またか」

リョウマ「……おいカムイ。耳に息を吹きかけてやれ」

カムイ「うん。わかった」フゥ…

ヒノカ「あふん」ビクビク

リョウマ「これで収まった」

レオン「え!?こんなのでいいの?」

リョウマ「いつもの発作だ。こうすれば治る」

アクア「特にカムイの息が効果抜群なのよ」

レオン「何だろう。白夜王国が怖くなってきたよ」

エリーゼ「何だ!レオンおにいちゃんも来てくれたんだ!」

レオン「うん。ちょっと白夜に用があったから来たんだけどね」

レオン「そしたら姉さんもエリーゼも結婚するって言ったからびっくりしたよ」

ヒノカ「お姉ちゃんは許さないぞ!まだエリーゼ姫には結婚は早いだろう!」

レオン「あんたさっきと言ってること違いすぎるだろ」

カムイ「姉さん!愛し合ってるのに歳は関係ないだろ!」

ヒノカ「か、カムイ…」ビクビク

ピエリ「話しかけられただけで興奮してるのよ」

オボロ「何でしょ。こんなのが主君なんて猛烈に悲しくなってきたわ…」

ラズワルド「ついにオボロさんまでこんなの扱いか…」

エリーゼ「そうだよ!あたしだって真剣に考えて今回の結婚を決めたんだから!」

エリーゼ「……レオンお兄ちゃんも反対なの?」

レオン「そんなわけないだろ?エリーゼが考えて決めたことだ」

レオン「…そりゃあ、寂しくないと言えばウソにはなる」

レオン「けれど、一番はエリーゼの気持ちだと思う」

カムイ「レオン…」

ラズワルド「そうですよ。愛と笑顔があれば何だってできます!」

ピエリ「先輩夫婦として応援してあげるのよ!」

エリーゼ「えへへ!ピエリもラズワルドもありがとう!」

リョウマ「エリーゼ王女、いい臣下や兄弟を持ったな」

エリーゼ「うん!あたし絶対幸せになるよ!」

カムイ「エリーゼ、おめでとう」

レオン「何言ってるんだい兄さん。兄さんだって夫になるんだ。めでたいじゃないか」

ヒノカ「かむいぃぃ……」

カムイ「え?誰の?」

レオン「え?エリーゼのだろう?」

カムイ「いや、僕が大切な妹と結婚するわけないじゃないか」

レオン「え?違うのかい?じゃあ誰が…」

リョウマ「 俺 だ 」

レオン「」

ラズワルド「」

ピエリ「」

オボロ「」

アクア「やっぱり」

ヒノカ「え?マジで?」

オボロ「……私、もう白夜王国にいたくないんですけど」

ピエリ「うわあ…それは……ひくの」

ラズワルド「ンンのお父さんと同じ趣味の人って他に居たんだ…」

レオン「リョウマ王子!エリーゼは僕の大切な妹だぞ!お前なんかに渡せるか!」

エリーゼ「おにいちゃんやめて!」

ヒノカ「そうだ!温かく見守るのが兄としての務めだろう!なあカムイ!」

カムイ「そうだぞレオン!エリーゼの気持ちを考えろ!」

アクア「さっきと言ってることが完全に反転してるわね」

リョウマ「何だお前ら!先ほどまで祝ってくれていたではないか!」

レオン「カムイ兄さんならまだギリギリ任せてもいいかなとか考えられるけどあんたはアウト何だよ!」

オボロ「見た目的にも犯罪臭しかしませんから考え直してください!白夜のメンツにかけて!」

ヒノカ「リョウマ兄様!私は応援するぞ!歳の差など愛の前では大したことはない!なあカムイ!」

カムイ「エリーゼだってリョウマ兄さんの事を愛してるんだぞ!」

エリーゼ「うん!子供の名前はシノノメにしようって決めたばっかりなんだよ!」

レオン「やめてくれよおお!マークス兄さんは変態だけどこっちはロリコンだったなんて思わなかったよおおおお!」

リョウマ「……レオン王子!今の言葉は聞き捨てならんぞ!」

レオン「な、何だよ……」

リョウマ「俺は……ロリコンではない……」





リョウマ「愛した女が幼女だっただけだ!!!!!!!」

レオン「世間ではそういうのをロリコンって言うんだよ!」

アクア「…あ、そういえばリョウマの隠してた…」

オボロ「これ以上リョウマ様への忠義を減らす行動はやめてくださいアクア様!」

レオン「とにかくエリーゼは渡さないからな!」

リョウマ「…面白い。ならば決めようではないか」

リョウマ「決闘だ。レオン王子。表に出ろ」

レオン「け、決闘だって?」

リョウマ「お前と俺での一騎打ちだ。俺が勝った場合、エリーゼ姫との結婚は認めてもらう」

エリーゼ「リョウマさん…」

リョウマ「安心してくれ。俺は必ず君の家族に認めてもらう」

エリーゼ「…うんっ!」

アクア「セリフだけなら王道なんだけどね」

オボロ「絵面が最悪すぎる…」

レオン(く、どうする…リョウマ王子と一騎打ちだって…)

レオン(僕はあくまで頭脳労働担当だ!リョウマ王子なんて根っからの武人倒せるわけがない…)

ヒノカ「そうだ兄様!やっちゃってくれ!」

ヒノカ「カムイ!私たちは兄様の応援をするぞ!」

カムイ「うん!当然だよ!」

ヒノカ「そうだ!膝枕してやろう!ゆっくり寛いで観戦するといい!」

レオン「どさくさに紛れて何やってんだよあんたは」

ピエリ「うーん……正直言って分が悪いのね」

ラズワルド「うん……マークスさまでも互角どまりだから、レオン様じゃ…」

レオン「言いたいこと言ってくれるね…事実だけど……」

レオン「何か手はないのか…」

????「この勝負、私が受けるぞ!」

レオン「!?誰だ!?」

リョウマ「……その声は……」

????「白夜王子リョウマよ……可愛い我が妹を娶りたくば……」

????「この私を倒していけ!」

マークス「この暗黒剣ジークフリートで貴様を見定めてやる!」

レオン「マークス兄さん!」

マークス「レオンよ、済まぬな。遅くなった」

レオン「本当だよ!どこで何をしてたんだ!?」

マークス「何、サクラ王女が『兄に無理矢理される』系を好んでいると聞いたのでな」

マークス「麓まで下りてソフトSMグッズと媚薬・睡眠薬を買い込んできたところだ」

レオン「こいつに期待した僕が馬鹿だったと言う事が良く分かった」

ピエリ「でも、マークスさまなら勝ち目はあるの!ダメ人間だけど!」

ラズワルド「そうですよ!レオン様!あんなんですけどないよりはマシです!」

オボロ「……どっちの国の第一王子もあれとか」

オボロ「この世界詰んでません?」

アクア「あなた達も結構ひどいこと言うのね」

カムイ「姉さん、くっつかないでくれよ。今日は暑いんだからさ」

ヒノカ「ふふ、カムイ。恥ずかしがってるのか?」

カムイ「そりゃ…ヒノカ姉さんみたいな美人に抱き付かれたらさ…」

ヒノカ「あふん」ビクビク

アクア「こっちもこっちで平常運転ね」

マークス「リョウマ王子よ…いつかこうして決着をつけるべきだと思っていたぞ…」

リョウマ「…ああ」

マークス「それが今は国ではなく互いの妹も奪う戦いとはな…」

リョウマ「…だが、今は奪い合うための戦いではない……」

リョウマ「新たな未来を作るための戦いだ!」

レオン「最もなこと言ってるようだけどまともじゃないからね」

マークス「フッ。その通りだ…行くぞ!暗夜王子マークス、参る!」

リョウマ「白夜王子リョウマ!出陣する!」




マークス「喰らえ!ジークフリートの雷を!」

リョウマ「ふん」MISS!!

リョウマ「行くぞっ!雷神刀!」ピシャン!

マークス「ぐっ!」28!

リョウマ「…参るッ!」

―流星―

リョウマ「ふん!はっ、せい!はっ!たあああああっ!」

マークス「ぐわあああああああああっ!」14×5!

リョウマ「これが俺の力だ…」


レオン「負けてんじゃねーかくそ王子!」

マークス「卑怯だろう!あの雷神刀!だって回避10%も上がるんだぞ!」

マークス「私だって精一杯やったんだぞ!わかってるのか、おい!」

ラズワルド「はぁ…」

ピエリ「はぁ…」

アクア「はぁ…」

エリーゼ「わーい!リョウマさん勝ったよー!」

ヒノカ「流石は兄様だ!」

カムイ「よかったな!エリーゼ!これで結婚を認められるな!」

エリーゼ「うん!」

レオン「エリーゼ!僕は……」

カムイ「レオン」

レオン「に、兄さん…」

カムイ「まだ意地を張ってるのか?もうお前だって理解できたはずだぞ?」

カムイ「リョウマ兄さんはエリーゼを幸せにできるって」

レオン「そ、それは……」

カムイ「兄さんはエリーゼが小さい子だから愛したんじゃない。エリーゼだから愛したんだ」

カムイ「真剣にエリーゼの事を想っているんだよ」

カムイ「だから認めてやってくれ。お前が認めないままだと、エリーゼだって悲しむんだ」

エリーゼ「レオンおにいちゃん、一生のお願い!」

エリーゼ「私が決めたこの結婚…祝福して!」

レオン「……わかったよ」

レオン「エリーゼ、結婚おめでとう」

エリーゼ「お兄ちゃん…」

リョウマ「…レオン王子よ、いいのか?」

レオン「仕方ないですよ。結婚は当人同士の問題です」

レオン「それに、ただ一人の兄に頼まれましたから」

マークス「え?ただ一人ってお前…」

レオン「マークスは黙っててくれ」

マークス「今呼び捨てにしなかったか?」

ピエリ「気のせいなの、マークス」

アクア「…さて、やっと決着がついたわね」

レオン「アクア…」

アクア「今日はリョウマとエリーゼ、カミラとタクミの婚約を祝って宴会にしましょう?」

レオン「……ああ、そうだね」

レオン「僕も暗夜王国第一王子として参加するよ」

マークス「え、あの、ちょっと、レオンさん?」

ラズワルド「じゃあ僕、暗夜の皆に連絡してきます」

ピエリ「ピエリも行くの!」

オボロ「じゃあ私は白夜の皆に知らせて来ますね」

レオン「何やってるんだいマークス、君も知らせてくるんだ」

マークス「あの、すまないレオン。怒らせたのなら謝るから……」

マークス「ほら、買ってきた犬のお散歩セットやるから。お前こういうの好きだったろ?」

レオン「死ね!」

マークス「……と、あれ?私が買ってきたSM&媚薬・睡眠薬セットがなくなっている…?」

マークス「どこに行ったんだ…?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「……………」

ドサ…

ヒノカ「……………………ふふ…」

本日はここまで
野獣と化したヒノカネキ


透魔一週目で面白がってエリーゼとリョウマをくっつけた人手を挙げてー


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     二             / ̄\           = 二
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あかんずれた

サクラ「あっ、兄様、ただいまです」

サクラ「……ああ、これですか?ちょっと外で雨が降ってきちゃって……」

サクラ「傘も持ってなかったので濡れて帰ってきちゃったんです。服も体にくっついちゃって……」

サクラ「…ひゃあっ!兄様!どこを触ってるんですか?」

サクラ「……浮き出た体のラインがエロい?何言ってるんですか!?こんな所でやめてください!」

サクラ「私たち、兄妹何ですよ!?こんなエッチな事…」

サクラ「あっ…兄様…ひゃうう…」

サクラ「……ず、ずるいですよ……そんな触り方されたら、拒めなく…」

サクラ「ふ、ああっ…だめ、だめですっ、いっちゃいますっ!」ビクビクッ

サクラ「あ……ふあ…」

サクラ「え…?挿れる…?や、でも…あ、ああああああんっ!」

サクラ「に、兄様のオチン○ンが私のなか、掻き回してるぅ!」

サクラ「いやぁ!駄目なのにぃ!私たち兄妹なのにぃっ!あああんっ!」

サクラ「駄目なのに…気持ちいいよぉ!」

サクラ「……え?中に出す……?」

サクラ「い、嫌!それだけはやめてください!」

サクラ「今日私危険日なんです!それなのに中に出されたら……」

サクラ「あっ、あっ、兄様のっ、また中でおっきく…」

サクラ「ふああっ、動きも激しく…嫌ぁっ!出さないで!お願いですっ!」

サクラ「嫌っ!嫌ぁっ!だめ、だめ、だめっ!」

サクラ「駄目なのに、いっちゃいますっ!兄様の精子で孕みながらいっちゃいますっ!」

サクラ「や、やあああああああああああああっ!ふあああんっ!」ビクンっ、ビクンッ!

カザハナ「…………」

サクラ「…あ、兄様の、いっぱい出てる…熱い……」

サクラ「これ…絶対、赤ちゃんできちゃいますよ……」

サクラ「…どうですか!?カザハナさん!『雨の日に帰ってきたら着物がエッチな感じになってるのに興奮した兄様に中出し妊娠セックスされる』!」

サクラ「これで三日は私もネタに飽きずに済みますよ!」

カザハナ「…ねえサクラ。新しい自慰行為用のネタを思いつくたびに私を呼び出して見せるのやめてくれない?」

サクラ「え?駄目なんですか?」

カザハナ「駄目に決まってるでしょうが!しかもなにこれ!?」

カザハナ「あんたの思いつくの殆ど近親相姦ものじゃない!」

サクラ「仕方ないじゃないですか!王族が近親相姦されるなんて大興奮ものですよ!?」

サクラ「しかも、愛する兄様に抵抗もできずに無理矢理兄弟の子供を孕まされる…」

サクラ「えへへ…濡れて来ちゃいますよぉ…」

カザハナ「…あんな純粋で優しかった子が、どこで間違ったのかしら……」


ヒノカ「……ふふふ」

ヒノカ「…ははは、ははははははははっ!」

ヒノカ「やった!私はやったぞ!」

ヒノカ「遂にカムイを私の物にする準備が整った!」

ヒノカ「…マークス王子とリョウマ兄様の決闘の際、私はある策を練った」

ヒノカ「そう、マークス王子の持っているSM&媚薬睡眠薬セット(仮)を奪うためだ!」

ヒノカ「だが、『カムイを膝枕で愛でる事』と『SM&媚薬(ryを奪う事』。両方やらなければならないのが辛いところだった」

ヒノカ「そこで私はあるものに助力を買った」

セツナ「……これでいい?ヒノカ様」

ヒノカ「そう、セツナだ」

セツナ「いえー」

ヒノカ「私は勝負の際にセツナに秘密裏にコンタクトをとり、マークス王子の持ってきた荷物を持ってこさせた」

ヒノカ「これにより、私はカムイに膝枕しつつ、このアイテムを入手できた!」

ヒノカ「セツナは白夜軍の中でも影が薄い。相方が畜生僧侶としてキャラが立っているアサマ…」

ヒノカ「弓使いとしての地位もタクミはおろか、モズメや果てはユウギリにすら奪われかねないというな!」

セツナ「実はまだ加入レベルから全く成長してないんです」

ヒノカ「そう、あの決闘の最中だれもセツナには気付かなかった!」

ヒノカ「マークス王子はいつの間にか自分の荷物が消えてきょとんとしてるだろう」



マークス「きょとん…」

ピエリ「サボってないで働くの。マークス」

ヒノカ「よくやったぞ、セツナ。褒美に残心を射る権利をやろう」

セツナ「まだ弓レベル上がってないので困ります」

ヒノカ「ふふふ、これで私はカムイを犯すことができる……」

ヒノカ「まずは師匠譲りの睡眠薬を今日の宴会で出る飲み物に混ぜる!」

ヒノカ「…優しいカムイの事だ。私に出された飲み物は必ず飲むはず」

セツナ「え…他にご褒美はないんですか?」

ヒノカ「じゃあ魔戦士の巻物を使う権利をやる。次だ!」

セツナ「貰っても……困ります」

ヒノカ「第二段階は眠ったカムイをお持ち帰りするところから始まる…」

ヒノカ「カムイを私の部屋に運び、あらかじめ敷いておいたベッドの上に寝かせる」

ヒノカ「そしてこの媚薬(お香タイプ)を焚き…」

ヒノカ「カムイと私で汗だくになるまでセックルする」

セツナ「ねえ、ヒノカ様、ご褒美…」

ヒノカ「最初は理性を保ち、必死に私を説得しようとするカムイだが……」

ヒノカ「いずれ媚薬に心を犯され快楽と私の身体に溺れるに違いない」

セツナ「え、無視ですか…?」

ヒノカ「そしてヤリつづけた次の朝!私はカムイにこう言うんだ!」

ヒノカ「『……責任を、取ってくれよ』」

セツナ「…………」


ヒノカ「…家族が増えるぞ!やったなセツナ!」

ヒノカ「……セツナ?」

ヒノカ「何だ、あいつはどこに行ったんだ?まだカムイとどういう風な夫婦関係を築いていくかの相談が残っているというのに」

ヒノカ「…まあいい、私も忙しい身だからな」

ヒノカ「さっそく準備を始めるとしよう」



セツナ「…………」トテトテ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レオン(リョウマ王子とマー…なんとかの決闘が終わった後)

レオン(白夜暗夜の両王家の婚約を祝う宴が催された)

レオン(急な話だったが暗夜と白夜の主要なメンバーはほぼ集まり…)

レオン(結果として大盛況となった)

レオン(なおタクミ王子はやっぱり体調不良で出れないと言う事だった)

レオン(カミラ姉さんも看病で同じく。主役が何をやっているんだ)

ピエリ「へー、こんなお料理見たことないのよ!」

ラズワルド「確かに暗夜にはあまりない料理だよね」

ピエリ「今度お料理するときの参考にしてみるの!すっごくおいしいのよ!」

ラズワルド「何ていう料理なんだろ?」

ピエリ「酢豚って書いてあるのよ!すっぱくておいしいの!」

レオン「いいのか、ラズワルド、ピエリ。お前たちにも自分の主君がいるだろう?」

ラズワルド「そんなこと言ったらレオン様だってオーディンたちがいるじゃないですか」

レオン「…あいつらは今……」


ゼロ「なあ、オーディン」

オーディン「フッ、どうしたんだ?ゼロ?」

ゼロ「せっかくのパーティ。俺達だって悦ぶ権利だってあるはずだよな」

オーディン「民衆の平穏を裏から守る闇の守護者、俺達の役割はそういうものだったはずだぜ?」

ゼロ「…ああ、レオン様に頼まれるから仕方なくこいつと付き合ってはいるが……」

マークス「………」

マークスに掛けられている看板『近づくと妊娠します』

ゼロ「これ王族にやる仕打ちじゃないと思うんだが…」

マークス「分かってるなら解放してくれないか?私はサクラ王女に会いに行きたいのだ」

オーディン「あっ、駄目ですよ!レオン様から動かすなって言われてるんで!」

ゼロ「マークス様、レオン様から聞きましたよ?サクラ王女をマジモンの意味でイカせてやりたいと」

マークス「そうだ。サクラ王女は無理矢理されるのを待っているはずだ」

ゼロ「それは犯罪です」

マークス「え?」

ゼロ「それは犯罪です」

オーディン「王族がレイプで捕まるとかシャレにならないでしょ…」

マークス「違う!私はサクラ王女を想ってそうしようとしているのだ!」



レオン「ケダモノが動かないように見張っているところだ」

ラズワルド「遂に人間扱いすらしてあげないんですね。当然ですけど」

レオン「さて、白夜・暗夜のメンバーもほぼ揃い踏みだな」

ラズワルド「ええ。ある意味壮観ですね」

レオン「ああ、戦争してた頃は考えられなかったよ」

レオン「これも……カムイ兄さんのおかげだろうな」

ピエリ「レオン様はカムイ様のことが好きなの?」

レオン「……まあ、人を信じたり、馬鹿正直な所とかは尊敬に値すると思うね」

ピエリ「レオン様ってば照れてるの~!」

レオン「うるさいな!」

カムイ「レオン!」

ラズワルド「あっ、カムイ様が来ましたよ?」

レオン「に、兄さん…」

レオン「ど、どうしたんだい?白夜側にいなくていいの?」

カムイ「レオン。言っとくけど僕はまだ白夜にも暗夜にも属してないんだよ」

カムイ「だから、親しい人と一緒に話そうって思ってるんだ」

アクア「ええ、だから私も一緒」

レオン「アクア……」

カムイ「レオンだって大事な弟だからね」

レオン「…ふふ、相変わらずだね、そんなところ」

カムイ「何だよ?照れてるのか?」

ラズワルド「ええ、現在進行形で照れてました」

レオン「ば、ばらすなよ!」

アクア「ふふ、合流してから落ち着いて語り合える初めての機会ですものね」

アクア「…ゆっくり話しましょう。これからの両国の関係…」

アクア「ウサミミとネコミミ、どっちの方が興奮するとかね」

レオン「それ僕に配慮したつもりで言ってるのか!?」

カムイ「ああ、これアクア流の冗談なんだ」

アクア「ええ」

カムイ「僕やタクミにも似たようなこと聞いてきてね」

カムイ「僕とタクミがギクシャクしてたから和ませようとしたんだろうな」

レオン「よく一緒に旅してその感想になったね!?」

ピエリ「ピエリはネコさんの方が可愛いと思うの!」

アクア「あら、そうなの?ラズワルドは?」

ラズワルド「え?僕はどちらかというと…ウサギかなあ?」

アクア「あら、そうなの」

アクア「ならこのウサミミバンドを使いなさい。ピエリ」

ピエリ「え?ピエリはネコさんのほうが良いの」

アクア「いいから受け取っておきなさい。頑張ってね」

レオン「何の配慮だそれは」

ピエリ「まあ、貰っておいてあげるのよ」

アクア「…………」

アクア「ごめんなさい。もう頑張る必要はないわね」

ラズワルド「え?」

レオン「だから何の配慮だそれは!?」

カムイ「ははは、アクア!今日のジョークはキレてるな!」

レオン「兄さんは疑問に持ってくれよ!?」

カムイ「だからこれがアクアのジョークなんだって」

アクア「そうよ、カムイ」

カムイ「アクアもこう言ってるし」

レオン「アクアに洗脳されてない!?」

カムイ「洗脳って…レオンも冗談いうようになったんだな」

レオン「冗談じゃないけどね」

ピエリ「何だか知らないけど頑張るのよ!」

アクア「いえ、今から頑張るのはやめておきなさい。子供がレズになるわ」

ラズワルド「うわ、何それ怖い」

レオン(……そう言えば、兄さんに話しておくべきだろうか)

レオン(ヒノカ王女が兄さんの事を狙っていると言う事)

レオン(でもな……)

カムイ「どうしたんだ?」

レオン(…兄さんにそんなことを話したところで)

レオン(『ヒノカ姉さんがそんなことするわけないだろ!』と言い切るのは目に見えてる)

レオン(絶対人の事を信じるマンは伊達ではないのだ)

アクア「…そういえば、レオン。あなたヒノカを見なかった?」

レオン「いや、あの決闘の後から見てないね。そういえば」

レオン「白夜側にいるんじゃないのかい?」

カムイ「いや、僕はてっきりレオン達と一緒にいるのかと」

レオン(…なんだかとてつもなく嫌な予感がするが)


オボロ『えー、皆様、たいへん長らくお待たせしました』

オボロ『このたびは、白夜、暗夜合同のリョウマ・エリーゼ様。タクミ・カミラ様婚約の祝いの席にお越しいただきありがとうございます』

オボロ『只今より前座として…隠し芸大会を行いたいと思います!』

カムイ「……お、レオン。これから隠し芸大会が始まるみたいだぞ?」

レオン「隠し芸大会?」

アクア「白夜では有名な出し物よ。各自が意外な特技を見せるチャンスなのよ」

レオン「へえ、面白そうだ」

ラズワルド「暗夜側からも何人か出るみたいですね」

ピエリ「えー、ピエリもお料理の腕とか見せたかったの!」

ラズワルド「駄目だよ、ピエリの料理は僕の物なんだから」

ピエリ「ラズワルド…」

レオン「…甘い空気を出さないでくれないか。コーヒーが飲みたくなる」

アクア「懐かしいわね……私も一昨年参加したわ」

レオン「アクアが?そんなイメージないんだけど…」

アクア「タクミの引き出しの中の本の内容を一言一句暗唱したわ」

アクア「タクミも泣いて喜んでくれたわね」

レオン「うん。タクミ王子の君への態度も納得したよ」

カムイ「白夜からは誰が出るんだっけ?」

アクア「えっと……スズカゼ、サクラ、それにセツナね」

レオン「王族も出るんだね。ってアクアも出たんだから当然か」

ラズワルド「暗夜側からは……エルフィ、ベルカ……!?」

レオン「どうしたんだ!?」

ラズワルド「カムイ様、アクア様。この紙に書いてある事間違ってないですよね?」

カムイ「え、うん……何度も確認したんじゃないかな?」

ラズワルド「じゃあこれはどういう事なんです?」

レオン「そんなに意外な奴がいたのか?誰だよ?ルーナとかか?」

ラズワルドそんなレベルじゃありませんよ!見てください」






『        暗夜王国 隠し芸大会出場者
          エントリー№1 エルフィ
               №2 ベルカ
               №3 ガンズ     』



レオン「ガンズ!?」

アクア「あら、珍しい人がいるわね」

レオン「いやありえないだろ!?あいつは死んだはずじゃ…」


ガンズ「おらおらぁ!軟弱な白夜の連中に本物の笑いって奴を教えてやるぜぇ!」

レオン「い る し」

オボロ『さて、エントリーした方々の準備もできたようですね』

オボロ『ちなみに司会は私。ちょっとイズモ公国あたりの住民票を貰えないか考えてるオボロです』

リョウマ『何故だオボロ。白夜はこれから更なる発展を遂げるのだぞ』

オボロ『ええ、私にも思うところがあるので…』

オボロ『ちなみに審査員は白夜の第一王子リョウマさま』

リョウマ『うむ。皆の者。全力を尽くすといい』

オボロ『続いて、そのご夫人であらせられますエリーゼ姫…』

エリーゼ『がんばっちゃうよー!』

オボロ『そして、ユキムラ軍師と……』

ユキムラ『公平に審査させていただきます』

オボロ『それと、あの…』

オボロ『マクベス軍師です…』

マクベス『どうも…』

レオン「マクベスもいるのかよ!」

アクア「……もしかして、死体を操っているの?」

レオン「まさか透魔が!?」

クリムゾン「いや、違うみたいよー」

レオン「クリムゾン!?殺されたんじゃ…」

クリムゾン「残念だったね、トリックだよ」

アクア「どういう事…死んだはずの貴方たちがなぜ…」

カムイ「何があったんだ?」

クリムゾン「いやねこんなことがあったのさ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ハイドラ『白夜、暗夜ともに滅亡を!』

シェンメイ『ハイドラ様』

ハイドラ『ん?どうした?』

シェンメイ『実は…』

シェンメイ『ここのところ無理な侵略が続いていたので透魔兵たちが今年の有休を使いきれなさそうなのです』

ハイドラ『ウッソー、マジ困るんだけど』

シェンメイ『このままだと透魔王国の労働組合が黙っていないかと』

ハイドラ『しゃあない、侵略は休んで全員にまとめて有給使って休んでって言っといて』

シェンメイ『御意』

ハイドラ『そこの最近死んだ三人も有給使っていいよ。どうせ全員休むから』

ハイドラ『仕事も覚えてないのに新人が出てきたってあまり意味ないでしょ?』

クリムゾン・ガロン・マクベス『アッハイ』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

クリムゾン「というわけさ」

レオン「透魔王国まさかのホワイト国家!」

アクア「お父様は労働環境を整えることに心血を注いでたものね」

×クリムゾン・ガロン・マクベス『アッハイ』
○クリムゾン・ガンス・マクベス『アッハイ』




レオン「…ん、それって……」

ガロン「はっはっはっ。白夜も暗夜も我を楽しませるがよい」

レオン「居たあああああああああああああああああああ!」

ガロン「レオンよ、大声を出すな。部隊の声が聞こえぬであろう」

レオン「父上こそ何でここに居るんだよ!?」

カムイ「何をしに来たんだ!?ガロン王!?」

ガロン「父が娘の結婚を祝いに来て何が悪い」

カムイ「それならしょうがないな」

レオン「いや、しょうがないけども!」

ガロン「それにハイドラ神が溜まってた1○年分の有休全部消化して来いって」

レオン「ここにもホワイト企業の余波が!」

アクア「ガロン」

ガロン「…アクアか、久しいな」

アクア「…ええ」

ガロン「あのズンドコダンスはやめてくれ。今私はゆっくりと楽しみたいのだ」

アクア「あんな恥ずかしい事、よっぽどの状況じゃない限りやらないわ」

レオン「君にも羞恥の概念があったんだね」

今日はここまでやで
セツナちゃんには見せ場があるから扱いに不満があった方は許してほしいのね

サクラの水着CGは何か誘い受けしてるように見える

アクア「今回は皆の超えてはならない一線を探ってみようと思うわ」

【リョウマの場合】

アクア「ねえ、リョウマ。あなたが恋愛対象として見れる最低の年齢はどのくらいなの?」

リョウマ「ふ、愚問だな」

リョウマ「愛さえあれば年齢など関係ないだろう!」ドン!!

アクア「普通その回答は『どのくらいの年上でも大丈夫か?』って質問に使うものだと思うけど」

アクア「やっぱり子作りも年齢は関係なし?」

リョウマ「何を言っている。それは成人してからだろう」

アクア「そこは一線を引くのね」

リョウマ「当り前だ。幼女は愛でる物。だが劣情を抱くものではない」

アクア「ロリコンの鑑ね」

【サクラの場合】

サクラ「あんっ、兄様ぁ♡駄目ですよぉ!前と後ろ両方だなんてぇ!」

アクア「いきなり何なのかしら」

カザハナ「『写し身を習得した兄に二人がかりで組み伏せられて前も後ろも激しく前後される』プレイ…ですって……」

アクア「さすがね」

カザハナ「アクア様の反応が流石です」

サクラ「…あっ、アクア姉様。どうしたんですか?そうだ、どう思います?今回のネタは?」

アクア「ノーコメントでお願いするわ」

アクア「…そんなに性欲を持て余してるのなら、カムイを部屋に連れ込んじゃえばいいのに」

サクラ「…………」

サクラ「そっ、そんな!恥ずかしいですよっ!アクア姉様はいつもそんないやらしいことを考えてるんですか!?」

カザハナ「いや、あなたに言われたくない……」

アクア「なるほど、オナニーマスターの鑑ね」

【マークスの場合】

マークス「アクア。お前は私の事をシスコンだと思っているな?」

アクア「ええ、まあそうね」

マークス「ふ、確かに私はシスコンだ。カムイが女だったら間違いなく襲っているレベルのな」

アクア「そんなこと言ってるから部下にすら舐められるのよ」

マークス「だが、勘違いするな。それは私が他の女性を愛さないと言う事ではない」

アクア「つまりは?」

マークス「ぶっちゃけヤれればどうでもいい」

アクア「最低ね」

レオン(前回のあらすじ)

レオン(透魔王国は白夜よりホワイトだった)

オボロ『えーと……いろいろとハプニングは起こってはいますが…』

オボロ『ルールの方を説明させていただきます』

オボロ『今回の隠し芸大会は少々特殊でして…』

オボロ『暗夜・白夜のチーム対抗戦となっております』

カムイ「対抗戦?」

レオン「白夜三名・暗夜三名で対決って事じゃないの?」

オボロ『その通りです。各自自らが用意した芸を審査員の前で披露して……』

オボロ『審査員がそれを10点満点、最高40点で審査して…』

オボロ『持ち点が高かったチームを優勝とします!』

オボロ『…ちなみに、個人で一番得点が高かった人には個人賞もありますよ』

ガンズ「はっはっはあーっ!!腕が鳴るぜぇ!」

ベルカ「…がんばる」

エルフィ「エリーゼのために、最高の芸を披露してみせる…!」

スズカゼ「こちらもそれは同じですリョウマ様…そしてそれを祝いたいカムイ様のために」

サクラ「……………」

セツナ「…………頑張ってー」

オボロ『セツナさん、あなたは頑張る側なので』

カムイ「しかし……サクラも参加してるなんてな」

ラズワルド「ええ。引っ込み思案な方と聞いてましたけど」

レオン「うん。僕の見立てでも気が弱すぎて戦いに向いてないと思う」

レオン「そんな彼女が大注目されるこんな場に出るなんてね」

カムイ「サクラーっ!期待してるぞーっ!頑張れよーっ!」

サクラ「……」ビクッ

レオン「こら兄さん!そんなプレッシャーかけるなよ!」

カムイ「ご、ごめん!」

ラズワルド「ああいう女の子はそんな応援すると緊張して普段の実力が出せなくなるんですよ」

ラズワルド「だから、静かに見守ってあげましょう」

ピエリ「…うーん、あれぇ?」

アクア「どうしたのかしら」

ピエリ「サクラ王女、お顔真っ赤なの」

レオン「やっぱり緊張してるんじゃないか」

カムイ「…余計なことしちゃったかな?」

ピエリ「緊張して真っ赤?それにしては……おかしい気がするのよ……」

アクア「………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラ(はううううううううううううう)

サクラ(兄様に声をかけられてしまいました…耳が…耳が……)

サクラ(妊娠しちゃいますうううううう……あっ…)

サクラ(……こんな所なのに…下着が…)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アクア(ってことね)

レオン「君は何で悟った顔をしているんだ」

ガロン「……さあ、白夜がどれほどの物か…わしが直々に見てやろう」

レオン「隣にこの人がいる違和感が凄い」

ラズワルド「この周辺だけプレッシャーが凄いんですけど」

ガロン「……わしもかつては隠し芸を磨いたものだ」

レオン「本当ですか?父上」

ガロン「ああ、本当だ」

ガロン「白夜王スメラギの主催する隠し芸大会…」

ガロン「それに優勝し、暗夜の権威を示すためにな」

レオン「それ権威むしろ下がるんじゃないですか?」

カムイ「それで、どうなったんだ?ガロン王」

ガロン「ああ。わしは『中二病患者のモノマネ』を携えて大会に向かった」

レオン「それ隠し芸じゃなくて一発芸じゃないですか?」

ガロン「似たようなものだ。ともかく、わしはエントリーし、壇上に上がり…」

ガロン「『我が虚無なる至高神ハイドラよ!我に力を与えたまえ!』と叫んだ」

ガロン「そしたらなんか力が手に入った」

レオン「戦争の原因しょぼいな」

ガロン「だが優勝はできなかった……その年の優勝もスメラギだった」

カムイ「そんな力を手に入れても優勝できないなんて……どれだけレベルが高かったんだ…」

レオン「感想そこなの?」

オボロ『さて、今年はどうなるかわかりませんよ……三年連続のチャンピオンが今年は出場していませんからね』

レオン「そんな奴もいるのか…」

オボロ『アクア王女は『今年からはやるのではなく見る側に回りたい』と言う事なので参加辞退されています』

レオン「お前かよ!?」

アクア「そうね、そろそろ後輩を育成していかなければと思ってるのよ」

ピエリ「ちなみにどんな芸なの?」

アクア「…やーみーへーとー♪、てをのーばーすー♪」ズンドコズンドコ

ガロン「うぐぐぐ…!」

レオン「展開は分かった!もうやめてくれ!」

オボロ『さて、それでは…まず先行の白夜チーム』

オボロ『スズカゼさん!お願いします』

スズカゼ「さて、まずは白夜が先制させていただきます」

カムイ「スズカゼ―!がんばれー!」

スズカゼ「カムイ様のためにも…負けられません」

スズカゼ「それでは参ります」

スズカゼ「まずはこちらを…」

レオン「あれは……」

ガロン「大根、だな……」

アクア「ええ」

スズカゼ「今からこの大根を丸々一本…」

スズカゼ「カツラ剥き、させていただきます」

ガロン「何ィっ!」

アクア「かつら剥き…ですって……」

ガロン「あの男…この大舞台の中かつら剝きなどという失敗のしやすい物をしていく…だと…?」

アクア「隠し芸とは難易度の高いものほど盛り上がる…だけど失敗のリスクはさらに高まるわ」

アクア「そして失敗すれば隠し芸とは失笑を買ってしまう……」

ガロン「あの男、それを恐れぬとは…なかなかの恐ろしさよ……」

アクア「ええ、敵に回すべきではないわね……」

アクア「いくら私といえどもスズカゼと一緒に舞台に立てば震えが止まらなさそうだわ…」

ピエリ「ノリノリで解説してるの」

カムイ「さすがかつての強豪だっただけはあるな……」

レオン「ヒロインとラスボスが隠し芸でこんなに盛り上がれるものなんだろうか」

スズカゼ「では、行きますよっ!」シャリシャリシャリ…

オボロ『な、なんという早業かっ!』

オボロ『スズカゼの手が見えないっ…これは……』

アクア「……そしてここまでの速さ…!」

ガロン「ま…まだわからん。速さを優先して正確さを欠いてしまえば終りよ…」

スズカゼ「まだまだ余裕がありますね……こうしましょうか」シャリ、カッ、シャリッ

オボロ『ッ!?剥いている大根に穴が!?まさか、失敗!?』

ガロン「ふん、見るが良い。失敗したぞ」

アクア「……いえっ、よく見て!」

オボロ『…!?な、なんと!大根のかつら剝き、そして剥かれた大根は……』

オボロ『なんと、カムイ様の似顔絵が刻み込まれています!』

ピエリ「な、なんてことなの…」

ピエリ「剥いてる最中に包丁の角度を変えて意図的に大根の薄皮に穴を空けたの…」

ピエリ「しかもそれをコントロールして、似顔絵を作るなんて……」

ピエリ「…軍で一番料理がうまいピエリでも驚きなのよ……」

ガロン「な、なんとぉっ!」

アクア「くっ…私も井の中の蛙だったようね……」

アクア「たかが三年連続程度の優勝で私は何を極めた気に……」

ラズワルド「白熱してますね」

レオン「ついていけないけどね」

スズカゼ「……以上、です」

オボロ『いきなり大技が出ました!採点は……』

リョウマ『8』エリーゼ『9』ユキムラ『6』マクベス『2』

オボロ『王族二人から高得点!合計は25点です!』

カムイ「え?さっきの十分凄かったろ?ユキムラさんもマクベスも得点低めじゃないか?」

レオン「軍師組の受けが悪かったね……」

オボロ『エリーゼ姫、最高得点ですがどうしてですか?』

エリーゼ「えっとね、大根をあんなに薄く剥けるのもすごいと思ったけど…」

エリーゼ「おにいちゃんの顔の形に切った時すごいって思ったの!」

オボロ『なるほど、子どものハートをつかんだというわけですね』

オボロ『では一歩引いた感じの採点のユキムラ軍師はどうでしょうか?』

ユキムラ「確かに技術は凄いと思います。ただ…」

ユキムラ「最初に『大根のかつら剝き』と宣言したのだから余計な技術に頼らず純粋に勝負してほしかったですね」

レオン「結構本格的な採点なんだな……」

アクア「当り前よ、白夜では一大イベントなのだからね」

オボロ『では最後に最低特典を出したマクベス軍師のご意見は……』

カムイ「…あいつ……」

レオン「暗夜に有利な判定をしようとしているなら、僕が引きずりおろすさ」

マクベス『………』

マクベス『私は大根が嫌いです』

レオン「おい」

スズカゼ「……くっ、今一つ伸びなかったか…」

エルフィ「それで終わりなの?スズカゼ」

スズカゼ「エルフィさん…」

エルフィ「わたしはあなたとの対決は楽しみにしてたの……」

エルフィ「だけど、まさかその程度だとは思わなかったわ」

スズカゼ「…何ですって?」

オボロ『続きまして暗夜側の一番手、エルフィ!お願いします!』

エルフィ「見せてあげるわ、スズカゼ……」

エルフィ「同属性使いとしての格の違いをね……」

レオン「同属性使い?それってどういう……」

オボロ『エルフィ…どうやら大量の食材を持ってきたようですが……』

レオン「ああ、同属性ってそういう……」

ラズワルド「料理芸って事ですね」

ピエリ「玉ねぎ…人参…じゃがいも…」

ピエリ「あと、牛肉とスパイスもあるのね」

レオン「何をする気なんだ…」

ガロン「ごくり…」

アクア「ゴクリ…」

エルフィ「今からカレーを作ります」

カムイ「カレー?」

レオン「何だ、案外普通じゃないか」

エルフィ「用意したのはこちらの材料です」

ピエリ「材料的にはビーフカレーなのね」

ラズワルド「ピエリのカレーも美味しいよね」

ピエリ「ラズワルドはチキンカレーの中辛派なのよね!わかってるの!」

アクア「大見えを切って出てきたわりには普通ね」

ガロン「当り前だ。あんな化け物が何度も出て来てたまるか」

エルフィ「……そして、調理器具はこちらです」

エルフィ「鍋、そしてコンロ」

エルフィ「……以上です」

カムイ「え?」

ラズワルド「ほ、包丁とかは?」

エルフィ「ええ、さっきの説明は言葉足らずでした」

エルフィ「私はカレーを作ります」

エルフィ「……素手で」

アクア「!?」

ガロン「あっ、あわわ、うわあああああああ……」イスから転げ落ちる

レオン「え?素手で作る!?」

カムイ「よく見るとあのコンロ…」

カムイ「薪をくべるタイプの…」

ピエリ「薪はあっても着火剤はないの!火すら起こせないのよ!」

アクア「ば、ばばばばばば馬鹿ね…そんなことできるはずが…」

レオン「君のそんな顔初めてみたよ」

エルフィ「では、行きます……!」グシャアッ!

オボロ『た、玉ねぎを…握りつぶした…』

エルフィ「皮はキチンと取っておきます」

オボロ『た、玉ねぎがみじん切りと間違うくらい粉々なんですが…』

エルフィ「みじん切りにしてよく炒めた方がおいしくなるから」

エルフィ「じゃがいもの皮は剥いておきます」

オボロ『じゃがいもってそんなみかんの皮みたいに剥ける物でしたっけ!?』

エルフィ「じゃがいもは綺麗に切りそろえて…」スパン

オボロ『しゅ…手刀…』

エルフィ「次は人参ね」

オボロ『ば、バナナの皮をむくみたいに剥いている……』

アクア「な、今年は十年に一人の逸材の集まりだと言うのっ!?」

ガロン「あ、あうあああ…うああああああ…」←腰が抜けて立ち上がれない

レオン(震撼するかつての強豪(隠し芸)をよそにエルフィのクッキングは進んでいく)

レオン(次に鍋に火をかけるために薪を高速でこすり合わせ…)

レオン(マッチに火を点けるレベルの気軽さでコンロに着火)

レオン(玉ねぎを飴色になるまで炒めた後に、他の野菜や牛肉(手刀で切断済み)も投入)

レオン(ボトルに入った水を加えて煮込み始める)

レオン(煮込む時間はきっかり一時間。その間エルフィはこまめに灰汁をとりつづけ…)

レオン(水とお米を握った…と思ったらいつの間にか炊き立てのご飯になっていた。これが一番何が起こったかわからなかった)

レオン(因みにその一時間の間、アクアは震撼したままで父上は全く立ち上がれずあうあう言っていた)

レオン(そして野菜や肉が十分にやわらかくなったと思われたころ…)

レオン(エルフィはスパイスを投入。隠し味としてトマトケチャップを追加)

レオン(そして香ばしいにおいと共にカレーが完成したのだった)

オボロ『さ、作業工程はともかくとしてともかく完成です!』

オボロ『審査員の皆さん!お味は!?』

エリーゼ「おいしい!エルフィのカレーやっぱりおいしいよ!」

エルフィ「ありがとう。エリーゼ」

リョウマ「…甘口だな。これは」

ユキムラ「おそらくエリーゼ様に合わせたのでしょうね」

ユキムラ「とはいっても、私も辛いのは苦手でして…これくらいがちょうどいいです」

オボロ『お…おいしそう…エルフィ、良ければ私も一口』

エルフィ「料理を作ったらお腹空いた…」モキュモキュ…

オボロ『ちょっとおおお!一口くらいいいじゃないの!』

オボロ『はあ…審査員の皆さん!採点お願いします!』

リョウマ『9』エリーゼ『10』ユキムラ『8』マクベス『2』

リョウマ「うむ、エリーゼへの愛情を感じ取れたいいカレーだったぞ」

エリーゼ「おいしかったー!」

ユキムラ「美味しいだけではなく、キチンとエルフィさんにしかできない芸でした」

オボロ『芸と味…両方を極めた高評価!』

オボロ『ですが、マクベスさんは相変わらずの2点…』

オボロ『……理由をお聞きしても?』

マクベス「………」

マクベス「私は甘口カレーが嫌いです」

オボロ『あんた帰りなさいよ』

マクベス「できればシーフードカレーが良かったです」

スズカゼ「くっ…29点」

エルフィ「…残念。もっと突き放しておきたかったんだけど…」

スズカゼ「エルフィさん、参りました」

スズカゼ「私もまだ精進が足りなかったようです」

エルフィ「いつでも挑戦は受けて立つわ……」

スズカゼ「……はい!」

オボロ『…さて、一戦目も終り現在白夜25点VS暗夜29点!』

オボロ『まだ十分に逆転の効く数字です!次は……』

ベルカ「………」

サクラ「………」

オボロ『ベルカVSサクラ様!どちらも隠し芸とは無縁そうなお二人!』

オボロ『はたして…勝敗の行方は!?』

レオン「………」

レオン「そういえば、スレタイの人どこ行った…?」

タクミ「………っ…楽しそうな声が聞こえるな……」

カミラ「あらっ…タクミ王子……無理してはだめよ?」

タクミ「わかってますよ…今日はずっと寝てろって言うんでしょ?」

カミラ「うふふ、そうよっ、んっ、腰を痛めちゃったものね。頑張りすぎよ?」

タクミ「…誘ったカミラ王女が悪いんでしょう?」

カミラ「タクミ王子だってノリノリだったじゃない、あんなにおっぱいを吸って…んぁ…」

タクミ「しょうがないでしょう…あなたのそれが…魅力的すぎるのが悪い」

カミラ「嬉しいことを言ってくれるわね……あんっ♡」

カミラ「まあ、こうやってあなたと一緒にいられるのは悪くないわ…」

タクミ「…くっ、出るっ…」

カミラ「んあぁっ!……もう、今日何回目?」

タクミ「…7回目以降からは数えてません」

カミラ「うふふ、確かに張り切って動きすぎて腰を痛めちゃったみたいだけど……」

カミラ「タクミ王子ってばこっちの方はずっと元気なままなのね」

タクミ「カミラ王女こそっ…今日は朝から繋がりっぱなしじゃないですかっ…」

カミラ「いいのよ、今日は動けないあなたの分まで動いてあげるから」

カミラ「…絶対安静って伝えてあるから誰も来ないものね」

タクミ「…お手柔らかにお願いします」

カミラ「気が向いたらね……ああん…んあっ…」



ヒノカ(襖越し)(タクミのお見舞いに行こうと思ったら凄い物を見てしまった…)

ヒノカ(く…あの二人大切な祝いの席をほっといて何をやっているんだ……!)

ヒノカ(………私も…)

ヒノカ(カムイとあんな風に、愛し合えたら……)

ヒノカ(………)

今日はここまでなの

このスレを立てた目的は圧倒的なまでにカミラ姉さん>ヒノカ姉さんの風潮があったから
だからこのスレはヒノカ姉さん大勝利エンドになります

マークス兄さん?知らね

ルフレ「ふふ、ウードも元気でやってるみたいだなあ…」

リズ「あっ、ルフレさん!また手紙読んでるの?」

ルフレ「ああ、ウードからね。向こうでも頑張ってるってさ」

ルフレ「最近は闇の猛獣を見張るのが仕事らしい」

リズ「やみの…もうじゅう?またあの子わけわからないこと言って…」

リズ「でも、あっちに行ってから大分経つし、元気にしてる姿も見たいなあ…」

ルフレ「サーリャみたく魔法石を扱える人がいればいいんだけどね。ウードはダークマージとしては未熟だし」

リズ「アズールもセレナもそっちの方は不得手だもんね……」

ルフレ「僕の血を引いてるからCCできないわけではないけど、人には向き不向きがあるからね」

ルフレ「さて、次はアズールからの手紙だね」

ルフレ「『前略、父さん。お久しぶりです。母さんが何かすみませんでした』」

リズ「いきなり凄い始まり方してるね」

ルフレ「わかってるなら僕が腎炎にならないように考えてくれないかな?」

ルフレ「『結婚のお祝いありがとうございます。今度長い休みが取れたら妻のピエリを紹介します』」

リズ「いいなー、うちのウードは浮いた話はないのに……」

ルフレ「そう言ったらセレナもだろ?気長に待つしかないさ」

ルフレ「『そういえば、最近気になるのですが……』」

リズ「ん?何だろ?」

ルフレ「『妻が最近酸っぱい物を多く食べています。結婚する前は甘党だったのに』」

ルフレ「『結婚すると味覚が変わる事もあるのでしょうか?父さんや母さんはどうでしたか?』」

リズ「…ああ、うん……」

ルフレ「お盛んだったんだな……ラズワルド」

リズ「ルフレさん。孫を見る日も近いね」

ルフレ「まだおじいちゃんって年齢でもないんだけどね……」

オリヴィエ「…あの~」

リズ「あれ?オリヴィエさん、どうしたの?」

オリヴィエ「ちょっと、ルフレさんにお話したいことが…」

ルフレ「僕?」

オリヴィエ「……実は…」

オリヴィエ「前した時に……デキちゃった、みたいで…」

ルフレ「…え?」

リズ「子供と孫を同時に授かったよこの人……」

アクア「はあ…はあ…先鋒からこんなハイレベルな芸を見せてくるなんて……」

ガロン「全くだ…この大会、まさに底知れぬ何かを感じる…」

ガロン「ハイドラ神から有休を賜るほどの価値があったようだ…」

レオン「あんたら誰よりも楽しんでるな」

カムイ「しかし、エルフィもすごかったよな」

ピエリ「そうなのよ……あんな料理の仕方があるなんて知らなかったのよ」

ラズワルド「あんなのエルフィ以外にはまねできないよ……」

レオン「…まあ確かに、見世物としてはかなり高いレベルなのは認めるよ」

カムイ「あんなレベルの芸に続くなんて、サクラは大丈夫なのか?」

レオン「ベルカは……なんか無表情で淡々と凄いことをしそうだ」

ラズワルド「ああ、わかります」

ラズワルド「あの鉄仮面が崩れるのは想像できませんしね」

カムイ「…あ、始まるみたいだよ」

オボロ『えー、それでは続いて二番手の登場ですね』

オボロ『先鋒戦先手は白夜チームだったので…』

オボロ『中堅戦は暗夜チームが先手となりますね』

オボロ『それでは先手のベルカさん、どうぞ!』

ベルカ「………ええ」

ベルカ「よろひゃくっ!?」

ベルカ「~~~~っ///」

レオン「……噛んだ?」

ラズワルド「噛みましたね……」

ピエリ「噛んだの」

ベルカ(私は常に冷静であることを心掛けている)

ベルカ(そうしなければ命が奪われるような環境に居たからだ)

ベルカ(だけど…)

ベルカ(これは…正直言って…)

ベルカ(恥ずかしい……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ルーナ「ちょっとベルカ!あんたこれに出場しなさいよ!」

ベルカ「…ルーナ?何それ」

ルーナ「白夜主催の隠し芸大会だって!」

ベルカ「……興味ない」

ルーナ「だあああっ!何でよ!」

ベルカ「そんなのに出場したって、私に特はない」

ベルカ「それに、そういうのは私なんかよりもっと華のある人が出るべき。それこそあなたみたいな」

ベルカ「…私が出たって地味なことしかできないわ。斧でジャグリングでもする?」

ルーナ「いやそれもそれで凄いと思うけど……そうじゃなくて……」

ルーナ「あんた、自分が地味と思ってるみたいだけど、それは違うの!」

ベルカ「…何が?」

ルーナ「あんただって、女の子!もうちょっと気を使えば可愛くなるの!」

ルーナ「決めた!こうなったら無理矢理出場させるから!」

ベルカ「…る、ルーナ…だから私は出る気は……」

ルーナ「無理矢理って言ったでしょうが!まずこれを練習しなさい!」

ベルカ「こ…これは?」

ルーナ「時間もないんだからビシバシ行くわよ!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ベルカ(そして、一夜漬けでこの芸を叩き込まれ…)

ベルカ(ルーナが登録用紙を書いて無理矢理参加メンバーの中に放り込まれた)

ベルカ(そして私はなぜかルーナに『花束?』を握らされ…)

ベルカ(現在私はこの舞台の上に立っている)

ベルカ「…えっと、あの…すみません」

オボロ『…大丈夫?緊張してる?』

ベルカ「いや、大丈夫…あの…」

オボロ『…じゃあもう一度、ベルカさん!お願いします!』

ベルカ「…あ、あの…」

ベルカ「歌を…歌います…」


レオン「歌?随分意外だな」

カムイ「ベルカのイメージ的には斧でジャグリングしたりとか……」

ピエリ「ドラゴンを使った曲芸とかだと思ったのよ」

アクア「…はっ、本職の歌姫である私が出場していないから歌で勝負しても大丈夫と思ったわけね」

ガロン「歌ごときでわしの心は揺らがぬわ」

レオン「いろいろ突っ込みたいんだけど」

ラズワルド「あれ?」

レオン「どうした?」

ラズワルド「いえ、ベルカの持っている花束に見覚えがあるような…」

ベルカ(…ルーナは言っていた)

ルーナ『いい?芸が始まる時にその花束を頭上に放り投げなさい』

ルーナ『そうすれば準備は完ぺきよ!全力で歌いなさい!』

ルーナ『いーい?全力よ!?いつもみたいな調子だったら承知しないから!』

ベルカ(……仕方ない、いつも通りただの任務だと思って遂行すればいい)

ベルカ(クライアントの指示にはきっちりと従う)

ベルカ(報酬は……あとでパフェでも奢ってもらうとしよう)

ベルカ(まずは、花束を上に投げる)ポーン

ベルカ「では…歌います……」


レオン「花束を投げたね……」

カムイ「あれ?あの花束光ってないか?」

ラズワルド「あれは……そういう事か、ルーナの入れ知恵だな……」


BGM:https://www.youtube.com/watch?v=dmrHyYuiksY

ベルカ『全部、愛して欲しいのっ♪』(らんらんっ)

ベルカ『ずっと大切にしてほしいのっ♪』(りんりんっ)

ベルカ『ギュッと抱きしめてほしいのっ♪』(るんるん)

ベルカ(あれ…投げた花束が落ちてきた…)

ベルカ『わたしたちを お嫁に、しなさっい~♪…!?』

オボロ『あーっと……歌ってる最中ですがベルカの姿が…』

オボロ『ウエディングドレスに変わったぁあああ!』

ベルカ「!?!?!!!?!?!?!?~~~~~~~~~//////」

レオン「!?!?!?!?」

ラズワルド「なるほど…その手で来たか…」

アクア「何ですって…歌ってる最中に衣装チェンジ!?」

アクア「一体何をしたの!?」

カムイ「アレは……もしかしてクラスチェンジアイテムの類だったんじゃないか?」

カムイ「ほら、プルフ以外にもあるだろ??」

レオン「魔戦士の巻物とか……そんなやつか」

アクア「そんな小細工を…ずるいわ…」

アクア「私が歌っても『いつもの事か』って反応でしょうに…」

アクア「ああいう事されたらギャップ萌えが最高潮じゃない!」

ピエリ「わーい!ベルカかわいいの―!」




ルーナ「あはははは!ルフレさんからくすねてきた『花嫁のブーケ』が役に立ったわ!」

ルーナ「さあベルカ!この『セレナP』が演出してやったわ!さあっ!全力で歌うのよ!」


ベルカ『染めた頬は!あなたのせいだよ!♪ 別に冷まさなくてもいいけど!♪』(←ヤケクソ)

ベルカ(絶対殺す!ルーナ絶対に殺す!)

×ルーナ「あはははは!ルフレさんからくすねてきた『花嫁のブーケ』が役に立ったわ!」
○ルーナ「あはははは!父さんからくすねてきた『花嫁のブーケ』が役に立ったわ!」

……………

ベルカ『私達をお嫁にしなさい~っ!♪』←なんだかんだで言われた事は遂行した



オボロ『…はいっ、以上でした!いきなりの衣装チェンジにはびっくりしました!』

ベルカ「は、はあ…」

オボロ『その衣装はどこから?自前?』

ベルカ「いえ…友人に…」

オボロ『うーん、普段鉄仮面とも呼ばれるベルカさんのこの隠し芸!』

オボロ『ギャップ萌え、という意見もたくさん聞かれるのではないでしょうか!』

ルーナ「ベルカ―!最高よー!かわいかったわー!」

ベルカ「…ル…ルーナ…!」

ルーナ「やっぱりきちんとした服着ればベルカは可愛いのよ!皆だってそう思うでしょ!?」

ベルカ「そ、そんなこと…」

イイゾー、ベルカチャンー!

カワイカッタゾー!

ベルカ「……////」


アクア「くううううっ!歌で勝負できれば!歌で勝負できればっ!」

カムイ「アクアの歌とはベクトルが違うだろ?」

レオン「どちらかといえば歌姫よりアイドルだし」

ラズワルド「花嫁衣装で歌うって言うのも斬新でいいですね」

ピエリ「ピエリもいつかあんなお洋服着てみたいの!」

ラズワルド「戦いが終わったらね」

レオン「…そういえば父上は?何か静かだけど…」

ガロン「………」

レオン「父上?…これはっ!?」

カムイ「どうしたんだ!?」

レオン「し、死んでる…」

オボロ『はいっ、以上ベルカのライブでした!審査員の皆さん得点を!』

リョウマ『8』エリーゼ『10』ユキムラ『7』マクベス『8』

オボロ『おーっと!平均が大分上がった!』

リョウマ「うむ、苦手なことに懸命に挑戦するという姿、あっぱれだった!」

エリーゼ「かわいいドレスだったよー!私もそんなの着て結婚式したいなー!」

ユキムラ「ええ、歌もなかなかよろしかったです」

オボロ『そして今まで平均を下げていたマクベス軍師…?』

マクベス「………」

マクベス「………萌え萌えキュン」

オボロ『…!?』


ガロン「…ふう、危うく第二形態になるところだったわ」

レオン「これアクアの歌っていらなかったんじゃないかな」

アクア「………うう」

レオン「涙目でこっち見ないでよ」

オボロ『…ベルカさんの歌、花嫁衣裳、どちらも素晴らしいものでした』

オボロ『ベルカさんをお嫁にしたくなった人もいるのでは?』

マークス「ここにいるぞ!」ドン

レオン「!?」

ベルカ「!?」

マークス「ベルカ、先ほどの歌は素晴らしかった」

マークス「私も心を揺り動かされた。お前の懸命に歌う姿にな」

マークス「だから、私の所にお嫁に来なさい」

ベルカ「ひっ」

マークス「というかスケベしようや……」

ベルカ「や、やだ…こないで…」


レオン「ゼロ!オーディン!お前ら何やってた!」

ゼロ「すみません、マークス王子がなぜか『すり抜け』『移動+1』『鍵開け』を
持ってまして……」

オーディン「すぐ捕まえますんで!」

オラー‼カイマメッサイコクリュウハドー‼

イカセテアゲナイトキガスマナイミタイデスネ…

ヤメロー!ハナセー‼

アクア「あの人はシーフ→アドベンチャラーを経由してるのね、何で?」

レオン「ケダモノの変態だから」

ピエリ「正解なの」

すこし休憩します


カザハナ「…ねえ、ツバキ」

ツバキ「何かなー?」

カザハナ「あたしが今からやろうとすること、あんたは止めるの?」

ツバキ「うーん……」

ツバキ「俺はサクラ様の従者だからねー、止めないといけないと思うなー」

カザハナ「…あっそ」

ツバキ「…でもねー、カザハナ」

ツバキ「サクラ様の友達としては君を行かせてあげるべきとも思うんだよね」

カザハナ「ツバキ…」

ツバキ「行ってきなよ。僕は止めないから」

ツバキ「大丈夫さ、サクラ様もきっとわかってくれる」

カザハナ「…ありがとう」

カザハナ「じゃあ、行ってくる!」


ツバキ「…頼んだよ」

ベルカ「ルーナ…怖かった…」

ベルカ「今まで生きてきた中で一番怖かった…」

ルーナ「おー、よしよし」



カムイ「暗夜は34点か…白夜は厳しいな」

レオン「うん。ほぼ満点に近かったわけだしね、一戦目の差もあるし」

レオン「…次のサクラ王女が頑張らないと辛いな」

オボロ『いろいろなことも起こりましたが、気にせず次に行きましょう!』

オボロ『次は我らがほんわか癒し系王女!サクラ王女です!』

オボロ『今回の大会では王族唯一の参加者です!』

サクラ「あ…あの……」

サクラ「みなさん、よろしくお願いしますっ!」

カムイ「サクラ―!がんばれー!」

サクラ「ひゃううううううううううう!///」

レオン「兄さん、そういう応援の仕方はだめだって言っただろ!」

カムイ「あっ、悪い…」

ラズワルド「サクラ王女顔真っ赤にしちゃってるじゃないですか…」

サクラ(はうううう…いっちゃうかと思いました…///)

オボロ『さて、サクラ王女は一体どんな芸を見せてくれるのでしょうか?』

サクラ「あ、あの、ですね…そんなに凄い物ではないのですが……」

サクラ「今日は私…小説を書いてきました」

オボロ『おや、何か趣向が違いますね……』

サクラ「はい!今日持ってきたのは自信作で…」

サクラ「評判がよかったらいつか白夜の書店でも取り扱っていただこうかと……」

オボロ『ほう、それは楽しみです』

サクラ「全部読んでしまったらとてつもなく時間がかかるので、自分が気に入ってるシーンだけとりあえず読みますね」

オボロ『ちなみにどのくらい書いたんです?』

サクラ「2358ページです」

オボロ『長ぇ』


レオン「へえ…文学か」

カムイ「サクラらしいって言えば、サクラらしいな」

カムイ「どんなお話だろうな」

ピエリ(ピエリ、わかっちゃったの…)

ピエリ(最初は恥ずかしがってるだけに見えたけど、よく見たら…)

ピエリ(あの子もヒノカ王女と同じ顔してるのよ……怖いの…)


オボロ『それではサクラ王女、お願いします!』

サクラ「はい!それでは…」

????「うわああああああああああああああああ!ちょっと待ったああああああああああああああ!」

オボロ『はい!?』


カザハナ「ぜえ…ぜえ…さ、サクラ様!」

オボロ『か、カザハナ?どうしたのかしら?』

カザハナ「サクラ様!帰りますよ!こんな大会に参加してる場合じゃありません!」

サクラ「え?」

カザハナ「ていうか、無理やりにでも連れて帰りますから!」

オボロ『な、何言ってんのよ!今日は一大イベントだって言うのが分からないの!?』

カザハナ「わかってる!けどあたしはサクラ様を連れて帰らなきゃならないの!」

カザハナ「どうしても邪魔するって言うなら……」チャ…

カザハナ「無理矢理にでも押しとおる!」シャキーン!

ユキムラ「な、カザハナ!ここは宴の席です!そこで抜刀するとは……」

ユキムラ「後でどのような処分を受けても文句は言えませんよ?」

カザハナ「構いません!それでも私はサクラを連れて帰るから!」

ユキムラ「…皆の者!サクラ様の従者カザハナが謀反を起こした!」

ユキムラ「出会え!出会え!」

リョウマ「待て」

ユキムラ「リョ、リョウマ様?」

リョウマ「…カザハナよ、お前がそこまでするからには、何か理由があるのだな?」

カザハナ「…はい」

リョウマ「その理由は何だ?」

カザハナ「…言えません」

リョウマ「どうしてもか?」

カザハナ「……はい」

リョウマ「…………サクラよ」

サクラ「はい、何でしょうか?リョウマ兄様……」

リョウマ「お前は今すぐこの舞台を降りろ」

サクラ「そ、そんな!」

リョウマ「お前の親友がここまでするのだ。何かあるのだろう」

リョウマ「安心しろ、来年も隠し芸大会は開く…その時に参加しろ」

リョウマ「……カザハナ、お前は代わりにこの舞台に上がるがよい」

リョウマ「茶を濁したのはお前だ。責任は取れ」

カザハナ「…………」



レオン「何かシリアスになってるね」

アクア「シリアスはこのスレでは初めて見たわね」

カザハナ「……サクラ様に変わりまして、従者のカザハナ」

カザハナ「…剣舞、披露させていただきます」



レオン(…サクラ王女の代わりに舞台に上がったカザハナは、剣舞を披露した)

レオン(その舞は力強く、美しいものだった)

レオン(だけど…)

レオン(宴の席を邪魔したという罪は重かったのだろう)


カザハナ「…以上です」

オボロ『え、えっと……採点の方をお願いします』

リョウマ『4』エリーゼ『7』ユキムラ『4』マクベス『6』

リョウマ「ありきたりすぎる。つまらん」

エリーゼ「えっと……あたしはカザハナの事、なんかかっこいい、って思ったよ!」

ユキムラ「…カザハナ、もう舞台から降りなさい」

カザハナ「…失礼します」

サクラ「か、カザハナさん…」

カザハナ「サクラ様、行きますよ」

マクベス「………」

マクベス「彼女も苦労人、なのですね……」

レオン「何があったんだろうね……」

カムイ「カザハナの事だから、意味もなくあんなことはしないと思うんだけど…」

ピエリ「ピエリは、何かわかるのよ……」

ピエリ「あの子は何か取り返しがつかなくなることを止めようとしたの」

レオン「取り返しがつかなくなるって、何がだい?」

ピエリ「それはわからないのよ…」

レオン「……だけど、21点か」

レオン「トラブルだからしょうがないとはいえ、大分差をつけられたね」

カムイ「白夜側の最後は……セツナ、か…」

レオン「大丈夫かな…?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サクラ「カザハナさん!何であんな事…」

カザハナ「しょうがないよ、あたしはあんたを止めるのにこんな方法しか思いつかなかった」

サクラ「別に止める必要はなかったです!私は…」

カザハナ「止めなきゃいけなかったでしょうが!」

サクラ「え…」

カザハナ「当たり前でしょ……だって…だって……」






カザハナ「あたしが聞くのを拒否した『妄想シリーズ』を発表するなんて止めなきゃあんたのいろんなものが危ないでしょうが!」

サクラ「だって私、誰かが妄想を聞いてくれないと駄目なんです!」

カザハナ「何でよ!?」

サクラ「私…誰かに妄想を聞いてもらってるとき『あ、こいつ王族の癖にこんないやらしい事考えてるのかよ』って顔されるの大好きなんです!」

カザハナ「衝撃の真実すぎるわ!どこまであんたは変態なのよ!」

カザハナ「…サクラ、あんな風に公衆の面前で妄想をぶちまけるのはもうやめて」

カザハナ「あたしが全部聞いてあげるから」

サクラ「え?本当ですか!?」

カザハナ「うん、約束する…」

カザハナ「だからお願い…私の前以外じゃまともで居て…」

サクラ「えっと、じゃあこの小説にまとめたものから聞いてもらいますね」

カザハナ「あー、はいはい…」

サクラ「えへへ……2358ページもまとめたかいがありましたよ……」

サクラ「カザハナさん…お願いします…///」

カザハナ(……うちの主人は)

カザハナ(近親相姦願望があり、下げ澄んだ目で見られたりするのが好きなドMで…)

カザハナ(極め付けには凄まじい妄想癖の上に自慰狂いだ)

カザハナ(…それでも私は従者で…親友だから…)

サクラ「えーっと…まずはですね…兄様がどちらかといえばお尻の方が…」

カザハナ(武士として、主人のために出来る事をしないと…)

ヒノカ「……よし、お茶の中に睡眠薬は入れたな」

ヒノカ「これでよし、あとはカムイに飲ませるだけだな!」

セツナ「……ヒノカ様」

ヒノカ「セツナ?お前はどこに行ってたんだ?」

セツナ「隠し芸の準備、私大将になりましたから」

ヒノカ「ああ、そういえばそんなことをすると言っていたな……」

セツナ「…ヒノカ様は?」

ヒノカ「カムイに飲ませるためのお茶を作っていた。睡眠薬入りのな」

セツナ「わー、すごーい」

ヒノカ「ああ、これでやっとカムイを私の物に出来る…」

セツナ「…ヒノカ様は、カムイ様の事大好きですからね」

ヒノカ「…ああ、暗夜にあいつが攫われてから、私はあいつを考えない日はなかった」

ヒノカ「私が天馬武者になったのもそれが理由だしな」

ヒノカ「……だけど、あの平原の戦いの際、カムイは白夜を迷うことなく選ばなかった」

ヒノカ「暗夜も選ばず、一人で戦う道を選んだんだ」

ヒノカ「……白夜を…私を選んでくれなかった」

セツナ「…ヒノカ様、あの日の夜大泣きしてましたよね」

ヒノカ「言うな…あの時、確かに私は大泣きしたな。悲しみだけなら一度目にカムイが攫われた時以上だ」

ヒノカ「『…なんで私のもとから離れていってしまうんだ』って何度も何度も思ったさ」

セツナ「…………」

ヒノカ「だが私はその時に死んだ母上様の手紙を見た」

ヒノカ「そこには『カムイは実は白夜王家との血縁関係がない』と言う事が書いてあった」

セツナ「…はい」

ヒノカ「そして、それを見た私はある事を思いついたんだ」

ヒノカ「カムイが私のもとを離れていく理由は、私がカムイをつなぎとめる理由が無いからなんじゃないかって」

ヒノカ「だから私は思ったんだ」




ヒノカ「カムイと私の間に子ができたら、カムイは私のもとに留まってくれるんじゃないかって」

今日はここまで。

このスレのサクラちゃんは間違いなくミコトママの手紙を見て逆の意味で驚愕する。

カザハナ「…うう、やっと終わったよ……」

カザハナ(500ページいったくらいでサクラが「もう我慢できません!!」って言って部屋に籠ったから助かったものの…)

カザハナ(流石に官能小説を500ページ聞くのは辛すぎるよ…)ハァ…

カザハナ(因みに参考資料として500ページは『ハリーポッターと秘密の部屋』の原作と同じくらいです)

カザハナ(しかも描写が濃厚すぎるし、アブノーマルなプレイもいっぱいだし……)

カザハナ(よくサクラもネタ切れしないよなあ……)

カザハナ(というか……)

カザハナ(……あたしだって女の子だし……あんな話を聞いたらむらむらするというか…)

カザハナ(っ、やばいよお…何というか、今日は……)

カザハナ(我慢できそうに…ないよぉ…///)

カザハナ(でも、自分でするなんて、それこそサクラと一緒な変態に……///)

カザハナ(でも…きゅんきゅんして、辛いよぉ…)

カザハナ(………)

カザハナ(そ、そうよ、これはサクラのせいなんだから、少しくらいなら……)

カザハナ(ん…あ…ふあぁぁ…)クチュクチュ…

カザハナ(ふわあああ…やばいよお…気持ちいいよお…)クチュクチュ…

カザハナ(こんなので感じるのは変態、なのにぃ……)

カザハナ(あたしも…変態になっちゃたのかな…)

カザハナ「…ひっく、ひっく…」

カザハナ(やだよお…へんたいになりたくないよお……)クチュクチュ…

ガンズ「がはははは!今度は俺様の出番だなぁ!」

レオン「ガンズが…」

カムイ「ガンズ死ね」

レオン「うわ、めっちゃ辛辣。って当たり前か」

アクア「全ルートの大体の胸糞イベントの元凶はあいつだものね」

ガロン「うむ、全くだ」

ラズワルド「あなたは原因その2でしょう」

ピエリ「原因その3は審査員席にいるの」

マクベス「へっぷし!」


オボロ『あー、なんというか…私も速攻で舞台から降りてほしいんですが…』

ガンズ「ああ?」

クリムゾン「暗夜ルートだとあいつに故郷壊滅させられた」

ユキムラ「暗夜ルートであいつに投降した兵士が虐殺されました」

リリス「白夜ルートではあいつに殺されました」

暗夜兵「あいつにワタミばりのブラック勤務を要求されました」

全員『ガンズ死ね』

オボロ『会場中から大クレームの嵐です』

ガンズ「なんで暗夜兵からも言われなきゃなんねえんだ!」

アクア「当り前でしょうに」

レオン「なんという業【カルマ】」

オボロ『当然の結果です。悪いことをしたらそれは自分に帰ってくる』

オボロ『因果応報、いい言葉ですね』

オボロ『むしろブーイングだけで済んでいるのですから感謝してほしいものです』

ガンズ「女ぁ…死にたいようだなあ……」

オボロ『あら、あなたに殺されるような安い女ではないつもりだけど?』

ガンズ「後悔すんなよぉ!死ね死ね死ねぇ!」

オボロ『はいっ!』(守りの薙刀+速さ封じ+力封じ)

オボロ『それっ!』

ガンズ「馬鹿なぁぁぁぁ!」

ガンズ「…ちっ、こんな所で死んでたまるか!」

カムイ「あれ僕と一緒に居た時もやってたんだけど」

レオン「え?そうなの?」

カムイ「うん、砦で防陣組んでる相手に」

レオン「馬鹿だね」

アクア「良くあんなので兵隊長任せられたわね」

レオン「父上が選んだらしいけど…」

ガロン「ああ…あれか……」

ガロン「ハイドラ神の朝の占いで『獅子座でB型のバーサーカーを軍にいれれば金運アップ』って言われたから」

レオン「そんな朝の占い見て今日の行動決めるみたいなノリやめてくれませんか?」

オボロ『先ほどの槍は正当防衛なのであしからず』

ガンズ「…あっ…しまった…」

オボロ『はい、それでは暗夜王国のガンズさん、芸の方をお願いします』

ガンズ「え、えっと…あの…その…」

レオン「…ん?どうしたんだ?」

カムイ「急におろおろしだしたけど」

オボロ『…あの、ガンズさん、早くしてくれません?』

ガンズ「えーっと、あの…あの…」

ガンズ「も、もう一回構えやがれ女ぁ!」

オボロ『はあ?』

ガンズ「いいから早くしろぉ!」

オボロ『えっと…これでよろしい?』スチャ

ガンズ「……死ね死ね死ねぇ!」

オボロ『はいっ!』バシィ!

ガンズ「馬鹿なあああああああああ!」

ガンズ「ちっ、こんな所で死んでたまるか!」ダッ

……………

…………

………

レオン「それ芸だったのか!?」

ガンズ「えっと……その、ね」

ガンズ「さっきの芸ね、『死ね死ね死ねえ!』って突っ込んでくるいかにも強そうな男がね……」

ガンズ「何の特徴もないモブ兵に一撃で倒されてね……」

ガンズ「お前そいつにやられるのかよwwwって言うのが面白いところでね…」

オボロ『誰がモブだてめえ!』バキッ

ガンズ「ぎゃあああああ!死ぬ死ぬ死ぬぅ!!」



アクア「滑ったギャグを解説しだしたわ」

ガロン「痴れ者めが。滑った芸を解説するなど隠し芸大会においては最大のタブー」

ガロン「あいつは暗夜王国から除隊すべきだな」

レオン「気付くの遅すぎだよ父上」

カムイ「あれはギャグだったのか…じゃあ僕はあの時笑ってあげるべきだったのか?」

ラズワルド「そういう笑顔はいらないです」


ガンズ「マクベスてめえ!あのギャグは暗夜王国全土で大流行じゃなかったのか!?」

マクベス「社交辞令に決まってるでしょう!何で本気にしているのです!」

レオン「やっぱあいつアホだよ」

アクア「あいつに殺された人が浮かばれなさすぎるわね」

オボロ『はい、では得点の方をお願いします』

リョウマ『3』エリーゼ『4』ユキムラ『3』マクベス『7』

リョウマ「一度滑ったギャグを解説するなど言語道断である」

ユキムラ「右に同じく」

エリーゼ「ガンズ嫌い!」

マクベス「一応同僚のよしみで見れる点数にはしてあげましょう」

オボロ『はい、17点でした。現時点ぶっちぎりの最下位です♪』

ガンズ「ちくしょおおおおおおおおおおおお!」

オボロ『暗夜王国はこれで発表終了、結果は…』

オボロ『エルフィが29点、ベルカが34点、ガンズが17点…』

オボロ『よって合計は80点!』

オボロ『そして個人の暫定トップはベルカさんになります!』


ルーナ「だって!やったじゃない!」

ベルカ「…興味ない」(そわそわ)

レオン「合計80点か……」

カムイ「えっと…白夜が今何点だっけ?」

ラズワルド「白夜は今スズカゼさん25点、カザハナさん21点」

ラズワルド「合計46点ですね」

ピエリ「ええっと、それだと何点必要に……」

レオン「34点だね」

アクア「ベルカの点数と同じねつまりは……」

ガロン「白夜の勝利のためには、少なくともベルカ以上のアピールが必要となる」

カムイ「なるほど……ベルカ以上が…」

レオン「なかなか厳しいね」

アクア「そもそもセツナからはやる気が見受けられないんだけど…」



セツナ「ぼーっ…」



レオン「…本当に大丈夫かい?」

カムイ「ていうか、レオンは何で白夜の応援してるんだ?暗夜の出身なのに」

レオン「な、どうでもいいだろ!」

レオン「に、兄さんこそ何で白夜を応援してるんだよ!」

カムイ「一応スズカゼやサクラが出場するから」

カムイ「あいつらとは仲いいしさ」

カムイ「…はあ、なんというか興奮して熱くなってきたな……」

レオン「確かに…飲み物でも欲しいね」

ピエリ「じゃあ貰って…」

???「待て!」

レオン(その瞬間、僕は思い出した)

レオン(そもそも何で僕がここに来ることとなったのかを)

???「カムイ!飲み物が欲しいと言ったな!」

ヒノカ「お姉ちゃんが持ってきてやったぞ!」

レオン「スレタイの人きたあああああああああああ!」

ピエリ「ぴゃーーーーーーっ!ぴゃーーーーーーっ!」

ラズワルド「ピエリ!落ち着くんだ!」

アクア「体に障るわ。落ち着くのよ、ひっ、ひっ、ふー」

カムイ「ヒノカ姉さん!どこ行ってたのさ!」

ヒノカ「ちょっとタクミのお見舞いにな、タクミは元気そうだったぞ」

カムイ「そうか、よかった…カミラ姉さんが診てくれてるらしいから大丈夫だとは思ったけど」

ヒノカ「ああ、そうだ…」

ヒノカ「元気だったぞ…」(遠い目)

カムイ「?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カミラ「あああんっ、タクミ王子ってばとっても元気ぃ!」

タクミ「か、カミラ王女…また…」

カミラ「あはっ、まだ出るの?いいわよ、もっと、もっと頂戴…!」

ちょっと休憩します

そんな事かかれちゃうといきなり軌道修正したように見えるでしょ!

レオン「……何しに来たんですか?ヒノカ王女」

ヒノカ「私だって白夜の王族だぞ?祝いの席に来て何が悪い」

アクア「怪しいのー…」

ヒノカ「さあ、カムイ!お姉ちゃんが飲み物を持ってきてあげたぞ!」

ヒノカ「さあ、お茶を飲むといい」

カムイ「うん、ありがとう!姉さん」

レオン「…待ってくれ」

カムイ「…レオン」

レオン「ヒノカ王女、その持ってきた飲み物…」

レオン「一口飲んでみてくれないか?」

ヒノカ「!?」

カムイ「おい!レオン!」

レオン「兄さんは黙っていてくれ!」

ヒノカ「………」

ラズワルド(仮にピエリがしてきた方法をそのまま使うのなら…)

ピエリ(あのお茶の中には間違いなく睡眠薬が入ってるの!)

レオン(ならば一度ヒノカ王女に毒見させる…)

レオン(どうだ?飲めるわけないだろう?飲んでしまえば寝るのは自分…)

レオン(この程度の策、僕なら簡単に見抜けるさ!)

アクア(………)

ヒノカ「……ああ、わかった」

ヒノカ「一口飲むとしよう」

ヒノカ「カムイ、間接キスになってしまうが大丈夫か?」

カムイ「え、まあ…構わないけど…」

レオン「!?」

レオン(バ、バカな!お茶を飲む、だと!?)

レオン(睡眠薬入りなら寝るのは自分なんだぞ!?)

ヒノカ「ごく…」

ヒノカ「どうだ?これで満足か?」

レオン「……あ、ああ…」

カムイ「どうしたんだよレオン、まるで毒見させるみたいに…」

レオン「い、いや…疑ってすみませんでした」

ヒノカ「いや、構わないさ」

レオン(何?眠らない!?じゃああのお茶には睡眠薬は入っていない!?)

レオン(どういう事だ!?違うものにいれたのか!?パーティの料理か!?)

レオン(いや、それなら参加者が全員眠るはず…なぜ?)

ガロン「…ふふ、小賢しい策よ」

ガロン「だがそれに気づけぬとはレオン、お前もまだまだだな」

ヒノカ「所で何でガロン王がいるんだ?」

カムイ「娘の結婚のお祝いだってさ」

ヒノカ「そうか、なら仕方ないな」

ラズワルド「うわ、軽い。一応カムイ様誘拐の首謀者なのに」

ヒノカ「さて、セツナの出番には間に合ってよかったな」

カムイ「セツナは姉さんの従者だもんね」

ヒノカ「ああ、あいつが大将を務め切れるか心配だがな」ハァ

レオン(くそ、どこだ!?どこに仕込んだんだ?)

レオン(食べ物以外で口にいれるもの?食器か?)

レオン(だが食器を兄さんが取るとは限らない…他の人間が使うかもしれないから確実じゃない)

セツナ「私は…とりあえずこれしかできませんから」

オボロ『これは…弓ね』

アクア「…セツナならば確かにこれしかないわね」

セツナ「えっとですね、とりあえず…」

セツナ「この百本の矢を使って…的を射ります」

オボロ『百本の矢?それで、的は?』

セツナ「的は…そろそろ準備が終わってるかと」

アサマ「セツナさん、これでよろしいですか?」

セツナ「うん、大丈夫」

アサマ「では、それなりに期待していますよ?」

オボロ『え?客席のアサマさん?何してるんですか?』

アサマ「ええ、客席のどこかに的を100個用意させていただきました」

オボロ『え!?危なくないですか!?』

セツナ「安心して、キューピッドの矢を使いますから」

セツナ「といっても、私は誤射する気はないです」

オボロ『さあて、この芸は要約すれば…』

オボロ『客席に仕掛けられた100個の的をセツナさんが100本の矢で射ぬく!』

オボロ『誤射は一度も許されない!そして…』

オボロ『的ちっちゃい!ほとんど手のひらサイズです!』

レオン「クソ…一体どこに…」

カムイ「うわ…参加者でもないのに緊張してきたよ…」

カムイ「喉乾いたな…ごく…」

カムイ「さあ、セツナ…」

カムイ「がん、ばれ…ZZZ」

ヒノカ「…ふふ」ニヤァ

レオン「!?」

ラズワルド「何だって?」

ピエリ「なの!?」

アクア「…あら」


ヒノカ「ふふ、どうしたカムイ、疲れてしまったのか?」

ヒノカ「しょうがないなあ、お姉ちゃんの部屋で…」

ヒノカ「一緒に…寝ような?」


レオン「う、嘘だろ…」

ラズワルド「いま、お茶を飲んで眠りましたよね?」

ピエリ「ってことは睡眠薬はお茶の中、って事なのよ!」

レオン「くっ、とにかく兄さんを助けないと」

ビュッ!

レオン「え?」

シュトン!

アサマ「…いけませんよ、暗夜の皆様」

アサマ「今は客席に矢を打ち込んでいますので、余計なルートを通っては…危ないですよ?」

レオン(こ、これは…)

レオン(いつの間にか、僕らの周囲に的がっ!?)

アサマ「さあヒノカ様、こちらの方は的が置かれていませんのでどうぞ」

ヒノカ「すまないな、アサマ。さあ、カムイ、行くぞ…」

カムイ「ZZZZZ…」

レオン(し、しまった…こいつらもグルか!)

レオン(客席に矢を打ち込む口実…それにこの隠し芸大会を利用したっ!)

レオン(的を僕らの周囲に重点的に配置し、動けないようにした!)

レオン(そしてあの弓、よく見れば…)

セツナ「………」(E:必中の和弓)

レオン(何がキューピットの矢だ!明らかに違う!)

レオン(確かにあの弓なら誤射は絶対にない!絶対に当たるんだからな!)

レオン(だが最大の違いは……)

レオン(間違って射線上に立てば僕らはダメージを受ける!)


レオン「クソ…ラズワルド、ピエリ!頼む!」

ラズワルド「そんなこと言ったってうひゃあ!」

ピエリ「動こうとしたら矢が飛んでくるのよ!」

レオン「ゼロ!オーディン!」

レオン「ってあいつらはあのケダモノの見張りか…」

レオン「くそ…兄さん……」





レオン「兄さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!」








アクア(さて、ヒノカ。良かったわね)

アクア(もうすぐあなたの願いが叶うわよ)

アクア「……お料理おいし」

レオン「クソ…どういう事なんだ。まるで意味が分からない」

ラズワルド「ヒノカ王女がお茶を飲んだ時はなんともなかったのに…」

ピエリ「カムイ様が飲んだ時はぐーすかぴーなの!」

ピエリ「どういう事なの…ちょっとお茶飲んでみるの!」ゴクリ

ピエリ「……ぐーすかぴー」グデン

ラズワルド「え?ピエリ!?」

ピエリ「…むにゃむにゃ…なの…」

レオン「どういう事だ…やっぱりお茶の中に睡眠薬が?」

ガロン「まだわからんのか、レオン」

レオン「父上……」

ガロン「茶の中には最初から睡眠薬ははいっておった。だがヒノカは飲んでもなんともなかった」

ガロン「ならば、何か別の原因が思い当たらないか?」

レオン「別の、原因?」

ガロン「…毒見させた相手が悪かったのではないか?」

レオン「毒見…まさか……」

レオン「やられた…」ヘタン

ラズワルド「どういうことですか?」

レオン「ヒノカ王女はあらかじめ…別の薬を飲んでいたんだ」

レオン「睡眠薬の解毒薬とか中和薬とか、その類の物を…」

ラズワルド「じゃあ…」

レオン「きっと、最初から僕に毒見をさせられることを読んでいたんだ…」

レオン「それで、飲んでも問題ないように対策をとっていたんだよ……」

レオン「くそ…僕自身が毒見するべきだった…!」

ピエリ「…えへへ~……ラズワルドってばくすぐったいのよ…」

【ヒノカの部屋】

ヒノカ「ふふふ、はははは……」

ヒノカ「やった、ついに私は……」

カムイ「ZZZZ…」

ヒノカ「カムイを、手に入れたんだな……」

ヒノカ「カムイ……」

ヒノカ「ちゅ、ん…ぷはっ…」

カムイ「………」

ヒノカ「…ふ、唇を奪っても起きないとは…」

ヒノカ「よっぽど薬が効いていると見えるな……」

ヒノカ「…………」

ヒノカ「カムイ、お前が攫われた時から……」

ヒノカ「私達はずっと離ればなれだったな……」

ヒノカ「だけど、今から私たちは一つになれるんだぞ…」

ヒノカ「………いや、違うな」

ヒノカ「これからずっと……ずーっと、ずーーーーっと一緒だ……」

ヒノカ「私達は夫婦になるんだからな、カムイはお父さんで、私はお母さんだ」

ヒノカ「それで、二人で白夜の王城に帰って暮らすんだぞ?」

ヒノカ「だから、ちょっと痛くするかもしれないけど我慢してくれ」

ヒノカ「……気持ちよくなれるお香もあるんだ、それも焚くからな」

ヒノカ「お前も気持ちよくなってくれると嬉しい、そうしないと子供もできないからな」

ヒノカ「さあ、カムイ…」

カムイ「………」

オボロ『おっと、セツナも健闘しましたが得点は32点!』

オボロ『よって勝者は暗夜チーム!個人賞はベルカさんに決まりました!』


アクア「レオン、落ち着きなさい」

レオン「落ち着いていられるか!今すぐ兄さんを…」

アクア「だから落ち着きなさいってば」松の木チョップ

レオン「危ないな!」

ラズワルド「アクア様、なんであなたはそんなに落ち着いているんです?」

アクア「当然でしょ?私としてはこの展開は願ったり叶ったりだし」

ラズワルド「え?どういう事なんです?」

レオン「き、君は……」

アクア「カムイはヒノカと結婚するでしょうね。間違いなく」

アクア「子どもができるとしたらそうするしかないもの」

レオン「じゃあ何か!?君は兄さんがヒノカ王女に犯されるのを黙ってみてるって言うのか?」

アクア「ええ、少なくとも私はこの件に関してはもう手出しするつもりはないし」

レオン「アクア!」

アクア「…あとレオン、一つだけ訂正しておくわ」

ヒノカ「………え?」

カムイ「ふう…上手くいってよかったよ」

ヒノカ「え、何で私、ベッドの上に押し倒されて?」

カムイ「姉さん、酷いよな…僕の事を犯そうとしたんだって?」

ヒノカ「そんな、嘘だ…カムイ、なんで?」

カムイ「……ああ、僕も解毒剤飲んでたからね」

カムイ「ほら、僕って薬商人の才能もあるみたいだし」

カムイ「それに睡眠薬が来るってことも聞いてたしね」

ヒノカ「聞いた?誰に…むぐっ」

カムイ「姉さん…」

ヒノカ(あっ、カムイの……キス……)

ヒノカ(頭が、とろけそうに……)



レオン「え?」

アクア「私が黙ってみているのは『ヒノカにカムイが犯されること』じゃないわ」

アクア「『カムイがヒノカを犯すこと』よ」

今日はここまで
じゃ、僕ヒノカ姉さんの厳選して、眠るから!

オボロ『はい!それでは今回の隠し芸大会の個人優勝者…』

オボロ『ベルカさんに一言いただきたいと思います!』

ベルカ「は、はい…」

オボロ『一位になった感想は?』

ベルカ「…うれし…ごほん」

ベルカ「…興味ない、頼まれて参加したものだったから」

ルーナ(ホント素直じゃないわねー…)

???「失礼」

???「君はベルカ君の友人かね?」

ルーナ「…あんた誰よ?」

???「ああ、私はミューズ公国のアミュージアのオーナーをやっているものだ」

ルーナ「ミューズ公国?ああ、あの歌姫の…」

オーナー「実はベルカ君に折り入って話があってね」

オーナー「ベルカ君を私はスカウトしに来たのだよ」

ルーナ「は、はあ!?」

オーナー「私は彼女を見た瞬間、ティンと来てな!」

オーナー「彼女は我が劇場でスターの座を駆けあがる才能がある!」

オーナー「故に、我が一座に来る気はないかと思ってね」

ルーナ「う、嘘でしょ…あいつがそんなところに…」

ベルカ「ルーナ、やっと終わった…」

ルーナ「あ、ベルカ…」

ベルカ「……この人は?」

―――『戦争が終結した後、ベルカはオーナーの強い熱意もあり、ミューズ公国へと渡る』

―――『そこで彼女は歌や踊りで一躍大陸全土の民を虜にすることとなった』

――――『後の歴史で伝説のアイドルと呼ばれた少女、その第一歩は隠し芸であった』

レオン「え、えっと…アクア、それってどういうことなの?」

アクア「実はね、私カムイに相談を受けていたのよ」

アクア「『僕はヒノカ姉さんが好きなんだ。だけど姉弟だから結ばれることはできない』ってね」

レオン「そ、そうだったのか!?」

ラズワルド「じゃあ、何ですか?」

ラズワルド「勝手に僕らがカムイ様を守ろうとしてただけで、実際は余計なお世話だったと?」

アクア「ええ、そのうえお互いに他人の気持ちには超鈍感だから」

アクア「お互いに自分が好かれている自信はなかったのね」

アクア「だからカムイはあくまで姉弟としてずっと接していたわけで…」

レオン「ヒノカ王女に至ってはあんな強攻策をとろうとした、と」

アクア「ええ、ヒノカに関しては10何年分の想いもあるわけだしね」

ラズワルド「それであんな風に狂人みたいな真似を…」

アクア「いえ、アレは素よ」

ラズワルド「素なんですか…」

ピエリ「えへへ……ピエリはいい奥さんになるのよ……」スピー…スピー…

レオン「でもいいのか?ヒノカ王女と兄さんは実の姉弟じゃ…」

アクア「いえ、カムイは白夜の王妃ミコト様の連れ子だから」

レオン「え?兄さん白夜の王族じゃないの!?」

アクア「ええ」

レオン「……じゃあ迷わず暗夜を選んでくれても良かったじゃないか…」

アクア「白夜だって選ばれなかったわ。どっちも一緒よ」

アクア「話を戻すわね。カムイから相談を受けた私はどうしようかと悩んだわ」

アクア「加えて、あなた達からの情報もあった。ヒノカがカムイの貞操を狙っているというね」

レオン「…僕らがこっちについた時か」

アクア「まあ、そのままにしても良かったけど、愛する男女が結ばれるのに逆レイプってのはかわいそうだし…」

アクア「ある人物からもう一つ情報を貰ってね。それで二人で決めたのよ」

アクア「カムイとヒノカを結ぶ方法をね」

レオン「ある人物…それは」

セツナ「…わたし、です」

セツナ「先ほどは矢を打ち込んでしまって、ごめんなさい」

レオン「驚いた…君は確か、ヒノカ王女の従者の…」

セツナ「改めまして、セツナって言います…」

アクア「セツナは私とカムイに知らせてくれたのよ。ヒノカがカムイと行為に及ぶために、睡眠薬を入れようとしてるって」

レオン「君が!?」

セツナ「はい。私がヒノカ様に睡眠薬をお渡ししましたから」

レオン「…じゃあなぜ君は主人を売るような真似を?」

セツナ「…ヒノカ様は言ってたんです。カムイ様を手に入れるためには無理やりにでも子供を作るしかないって」

セツナ「……でも、私は思ったんです。そんなことをして手に入れた幸せに価値はあるのかって」

セツナ「いっつもやる気のない私ですけど、ヒノカ様の事は大好きなつもりなので」

セツナ「ヒノカ様には本当に幸せになってほしいから」


アクア「だからセツナはヒノカがカムイをお持ち帰りする作戦を遂行しつつ…」

アクア「裏ではカムイと私の作戦のために動いてくれていたのよ」

アクア「ヒノカが服用した睡眠薬の解毒剤もくすねて来てくれたし…」

アクア「睡眠薬がどこに入れられるかも教えてくれたわ」

レオン「そうだったのか…」

ラズワルド「自分たちがやってたことが馬鹿みたいに思えますね」

レオン「言わないでくれよ……」

アクア「まあ、あなた達がヒノカを連れて来てくれたおかげでこの計画もできたわけだし…」

アクア「まるっきり無駄だったわけじゃないわ」

アクア「それに、カムイもノリノリだったしね」

アクア「…『ヒノカ姉さんが無理矢理されて感じてるところが見れる!』って」

レオン「…え?」

アクア「…あら、知らないのかしら?」

アクア「カムイは強引系和姦…いわゆる『愛あるレイプ』が大好きなのよ」

アクア「ベッドの上ではドSになるタイプね」

レオン「え?ちょっと待ってくれ。兄さんは『姉に甘える系』が好きだったんじゃ…」

アクア「ええ、昔はそうだったらしいわ。でも人の性癖は変わるものよ」

アクア「少なくとも私にはそう言ってたわ

セツナ「わー、カムイ様ってば強引」

レオン「」

ラズワルド「あっ、これヤバイパターンだ」

ヒノカ「う、ああ…カムイぃぃ…」ビグビク

カムイ「あはは、姉さんいっちゃったの何回目?まだ挿れてすらいないのに」

ヒノカ「や、ふああああっ、む、胸をそんないやらしく…」

カムイ「姉さんの胸ちっちゃいよね……本当に薄いや…」ペタペタ

ヒノカ「ひ、人が…き、気にしてることを言うなっ…んっ…!」

カムイ「乳首抓まれると感じちゃうんだ…あっ、もっと強くしたらどうなるかな?」ギュウッ

ヒノカ「痛、やぁっ、カムイ!痛い!やめてくれ…」

カムイ「って言ってるわりには、姉さん、あそこが濡れてない?」

ヒノカ「え…?あっ……」

カムイ「認めなよ、無理矢理されて感じちゃってるんでしょ?」

ヒノカ「そ、そんなわけないだろう!」

カムイ「え、そうなの?じゃあ触ってみるね」クチュ

ヒノカ「やあっ…そんないきなり…」ビクッ

カムイ「またビクッってなったし、ここも大洪水みたいだけど?」

ヒノカ「やああ…掻き回さないでくれ…あああん…」

カムイ「正直に言ってよ、姉さん。嘘をつくなんて武士の名折れだよ?」

カムイ「どう?気持ちよくなってるんでしょ?」

ヒノカ「わ、わたし…」

カムイ「…ん?」

ヒノカ「う…うう…そうだ」

ヒノカ「カムイの、ふああっ、手で色んな所クチュクチュされるのとか…んあっ!」

ヒノカ「痛くされるのとかっ、あっ、ふあっ…気持ちよかった…」

カムイ「そっか、正直になってくれて嬉しいな。でもね…」

ヒノカ「やっ、カムイ、そんなに指を激しく…や、ああああっ!」

カムイ「嘘をついた悪い姉さんにはお仕置きしないとね」

ヒノカ「や、ああっ胸もあそこも、同時に触るのはやめてくれっ!ああっ、ふああああああっ!」

ヒノカ「狂ってしまうっ!私、気持ちよくて、あひっ、んあ、あっあっ」

ヒノカ「やああああああああああああああああああああああああああああんっっ!」ビクビクッ

ヒノカ「や、あああ…」ビクビク

カムイ「派手にいったね姉さん。案外淫乱の素質があるのかもね」

ヒノカ「ち、ちがううっ…これは…」

カムイ「違わないでしょ?さっき自分で言ったんだし」

ヒノカ「うう…///」

ヒノカ(こんなのイメージと違う!私はカムイを年上として優位に立つつもりだった)

ヒノカ(そのはず…なのに……)

カムイ「さて、姉さん…自分だけ気持ちよくならないでさ……」

ヒノカ「あっ、カムイ…それ…」

カムイ「うん、僕のこれ、咥えてみてくれないかな」

ヒノカ「……あ、でも、それ……」

ヒノカ「カムイ、それ……おっきすぎるような…」

カムイ「姉さんが可愛かったからね。興奮しちゃった」

カムイ「後で自分の中に入るんだからしっかりお願いね」

ヒノカ「……む、むぐっ!」

カムイ「姉さん、ちゃんと舌を使うんだよ」

ヒノカ「ん、んぐっ、んむぅ!はむいっ、ちゅるっ!ふりやりふあえさせるのは…」

カムイ「……くっ、喋らないで、姉さん。舌が気持ちいいっ…」

カムイ「このままだと、抑えが利かなくなるからさっ…」

ヒノカ「ん、ちゅるっ…ぺろ…は、じゅるっ…はっ…」

カムイ「そう、そんな風にゆっくり舐めて。僕も姉さんに酷いことしたくないからさ」

ヒノカ「ひゅうぶん…ひろいっ…む、はっ、ちゅる…ンっ…」

カムイ「……姉さんもそんな風に熱心にしゃぶりついてさ、気に入ってるんじゃない?っ…」

ヒノカ「ん、じゅる…む、じゅるるるっ…、あっ、ぷはっ…はっ、ぺろ…」

カムイ「…姉さん、そろそろ限界っ」

ヒノカ「…ぷはっ、ふぇ…?」

カムイ「全部、飲んでね?」ドクン

ヒノカ「ん、むぐっ!?…んん~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」

ヒノカ「あっ、んぐ…コクン…」

カムイ「…ちょっとこぼしちゃったみたいだけど、まあいっか、飲めたみたいだし」

ヒノカ「…お前の出したのが、多すぎるんだ…」

カムイ「……じゃあ姉さん、そろそろ本番、しよっか」

ヒノカ「本番?」

カムイ「姉さんのアソコに僕のを挿れるんだよ」

ヒノカ「い、いや…ちょっと待ってくれ」

カムイ「どうしたの?僕の事を逆レイプしようとしたくせに…」

ヒノカ「な、なんというか、その…///」

ヒノカ「お前の、大きすぎないか!?」

カムイ「え?そうかな?」

ヒノカ(わ、私の想定ではカムイのはもっと可愛かったはずだ)

ヒノカ(というか、あんなのが私の中に入るはずないっ!)

カムイ「じゃあ、いくよ…」

ヒノカ「ま、待ってくれ!カムイ!」

カムイ「どうしたの?」

ヒノカ「そ、そんな大きいの、入るわけないだろ?」

ヒノカ「私、私怖いんだ…」

カムイ「……姉さん」

ヒノカ「……お前を襲おうとした私が言うのも筋違いなのは分かってる」

ヒノカ「でも、私怖いんだよぉ…」

ヒノカ「そんなに大きいの…私の中に入るのか…?」

カムイ「………姉さん」チュ

ヒノカ「…ふえ…」

カムイ「ごめんね、姉さん。怖がらせちゃったね」

カムイ「でも、僕は姉さんと一つになりたいんだ」

カムイ「…大丈夫、優しくするからさ」

ヒノカ「か、カムイ…」

ヒノカ「…わ、わかった…ちょっと怖いけど…」

ヒノカ「いいぞ、カムイ…私の中、来てくれ…っ…」

カムイ「姉さん…っ!」

ヒノカ「あ、っ入って、くるううううっ!」

ヒノカ「う、あっ」

カムイ「姉さん、大丈夫?」

ヒノカ「…痛い、痛い、けど……」

ヒノカ「…何とか、挿ったぞ」

カムイ「……姉さん」

ヒノカ「はは、案外いけるものなんだな……っ…」

ヒノカ「か、カムイ…」

ヒノカ「ひとつになれて、嬉しいぞ…?」

カムイ「うん……僕もだよ、姉さん」

ヒノカ「……すまない、カムイ…私は浅はかな女なんだ」

ヒノカ「お前が二度も私の前から消えた時、私は思ったんだ」

ヒノカ「お前と子供ができれば、私の傍にずっといてくれるんじゃないかって……」

カムイ「…謝るのは僕もだよ。姉さんがそんな風に僕の事を想ってくれているなんて知らなくて…」

カムイ「勝手に逃げ出したのは僕なんだ」

カムイ「それが姉さんにそんな強迫観念を植え付けてしまっていたんだね」

カムイ「でも大丈夫だよ。これからはずっとそばにいるから」

ヒノカ「カムイ…」

カムイ「…動いて、いい?」

ヒノカ「…ああっ…」

ヒノカ「や、あああっ、かむい、はげしいよぉ…」

カムイ「姉さんの中、きついっ…」

カムイ「これ、長く持ちそうにないよ……」

ヒノカ「そ、そうなのかっ…?あっあん……!」

ヒノカ「なら、うれしいぞっ、んあっ…」

ヒノカ「わたしのなかでっ、きもちよくなってくれてっ!」

ヒノカ「わたしも、きもちいいっ!かむいっ、もっとはげしく」

カムイ「うんっ」

ヒノカ「あっ、やあああっ、しゅごい、しゅごいよおっ!」

ヒノカ「かむいのが、わらひのなかで、あばれてるぅっ…」

カムイ「姉さんっ、中でいい?」

ヒノカ「な、なか?でも、だしたらあかちゃんができちゃうっ…」

カムイ「もとより姉さんはっ…そのつもりだったんでしょっ?」

ヒノカ「やっ、またはげしくなってるっ…」

カムイ「それに姉さんも楽しみなんでしょっ?中に出されて赤ちゃん孕むのさっ」

ヒノカ「…うんっ、うみたいっ!かむいのあかちゃん、うみたい、うみたいの…」

カムイ「僕も姉さんとの赤ちゃん欲しい、だから…」

カムイ「一番奥で…出すよっ!」ドクン

ヒノカ「う、あっ、やあああああああっ、ふあああああっ!」ビクビクッ

ヒノカ「でてる、かむいのあっついせーし、わたしのなかでぇ…」

ヒノカ「…あかちゃん、できちゃうよぉ…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レオン「…僕のここ最近の胃痛って何だったんだろうね」

ラズワルド「まあ、こんな時もありますよレオン様、笑顔笑顔」

ピエリ「すぴー、すぴー…」←ラズワルドに背負われてる

レオン「笑ってられないんだけど……」

レオン「しかし、カムイ兄さんとヒノカ王女が結婚か…」

アクア「兄弟のほとんどが結婚してしまったわね」

セツナ「もう残りはお二人と、マークス王子、サクラ様だけですね」

レオン「まあ、いろいろ(性癖的な)問題はあるとはいえ、三組とも愛し合ってはいるようだし」

レオン「もう首を突っ込むべき問題ではない、か」

ラズワルド「そうですね。じゃあ僕もそろそろ…」

レオン「ラズワルド?行くのか?」

ラズワルド「ええ、ピエリが起きませんし、どこか休める部屋を借りたいんですが」

アクア「それならここからまっすぐ行った突き当りの部屋が空き部屋のはずよ?」

ラズワルド「そうですか、お借りしてもよろしいですか?」

アクア「ええ、構わないわ」

ラズワルド「じゃあ、失礼します。ほら、ピエリ。行くよ」

ピエリ「むにゃむにゃ…さよなら…なの」

レオン「ラズワルド」

ラズワルド「何です?」

レオン「お前も奥さんのことは大事にしてやるんだよ」

レオン「家族って言うのは大事な物なんだからな」

ラズワルド「…大丈夫です。僕にもわかりますから」

ラズワルド「ピエリの事は責任を必ず持ちます」

ラズワルド「じゃあ、皆さん、おやすみなさい」



レオン「……行ったね」

アクア「そういえばレオンは浮いた話の一つもないわね」

レオン「唐突になんだい」

セツナ「…私も聞いたことあります」

セツナ「マークス王子は色々なうわさを聞きますが、レオン王子からはそういう女性関係の噂は出てこないと」

レオン「…あいつと一緒にされても困るんだけど」

セツナ「もしかしてそっちの気があるかもとも噂されてます。部下のゼロさんを見ながら」

レオン「誰だよそんな噂流したやつ!」

アクア「……まあ、そういう噂も立つのだから少しぐらいは気を使った方がいいわよ」

レオン「そうなのかな」

アクア「サクラとかどうかしら?あの子もいいと思うわ」

レオン「はは、そんなことしたら白夜と暗夜が合併しかねないね……」

レオン「兄弟全員が兄弟同士と結婚したらさ」

アクア「そうね…」

レオン「というかアクアはどうなのさ?アクアもそういう相手はいないけど……」

アクア「私は、そうね……」

アクア「カムイとか、いいと想っていたんだけど……」

レオン「…アクア、まさか君は…」

アクア「冗談よ、愛し合ってる二人の仲を邪魔するほど無粋じゃないもの」

レオン「……そうか」

アクア「それにね、私こうも思うの」



アクア「寝取られるのもいいなって」

レオン「君の性癖それか。いや何かあるとは思ったけども」

アクア「じゃあレオン、私もそろそろ寝るわ」

レオン「ああ、お休み」

セツナ「おやすみなさい…」


レオン「……さて」

セツナ「………」

レオン「君はいつまで残ってるんだい?」

セツナ「いえ、あの…」

セツナ「伝え忘れたことが一つ、ありまして」

レオン「うん?何がだい?」

セツナ「私、ヒノカ様から媚薬も持ってくるように頼まれてて……」

セツナ「それをある場所に隠していたんです」

レオン「うん、それで?」

セツナ「……それで、実は…わたし、媚薬って言うのを使ったことが無くて」

セツナ「気になって使ってみたんです」

レオン「うん、そこがまずおかしいね」

セツナ「おかげでちょっと身体がむずむずします」

セツナ「…まあ、ちょっと使っただけなので私は大丈夫なんですが」

セツナ「媚薬を焚いたまま放置してきたのをすっかり忘れていました」

レオン「え?」

セツナ「空き部屋をつかったから大丈夫だと思ったのですが、うっかりしました」

レオン「ちなみに、それってどこの空き部屋?」

セツナ「そこをまっすぐ行った突き当りの部屋です」

レオン「OH…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ピエリ「ふわああ…良く寝たのよ……」

ラズワルド「………」

ピエリ「あれ?ラズワルド?どうしたのよ?何か目が血走ってるの」

ラズワルド「………」

ピエリ「あれ?なんでピエリってば服脱がされてるの?ねえ?」

ピエリ「え、ちょ、ラズワルドってば怖いのよ、や」

ピエリ「ふにゃあああああああああっ!」

セツナ「それでは私も寝ます。おやすみなさい」

レオン「え?放置するの?いいのそれ?」



ガロン「……レオンよ」

レオン「父上…」

ガロン「今わしはハイドラ神の支配から逃れている」

ガロン「故にお前に父としてある事を伝えておきたい」

ガロン「……カミラやエリーゼも結婚し、夫婦(めおと)も増えた」

ガロン「だが、それを守るためには力が必要になってくる」

レオン「………」

ガロン「わしは間違った力の使い方をしてしまったが……」

ガロン「お前達はそんなことはしないと信じているぞ」

レオン「…父上」

ガロン「……戦場でわしを見たら迷うことなく殺すことだ」

ガロン「わしだけではない、守りたいのならばそれだけ戦いも増えてくる」

ガロン「その時に、躊躇しないようにすることだ」

レオン「……ご安心を、そういうのはいつだって僕の役目ですから」

ガロン「……フッ」

ガロン「では、わしもそろそろ帰るとしよう」


レオン(そう言うと父上は、まるでその場にいなかったように姿が消えた)

レオン(あれは、幻だったのだろうか?)

レオン(…なんだかんだ言って、白夜と暗夜を結ぶ架け橋は増えた)

レオン(透魔との戦いが終われば真の平和が訪れるのだろう)

レオン(そして、希望も生まれてくるに違いない)

レオン(こんな平和がいつまでも続くように、僕も願っている)

レオン「………」

レオン「両親の跡を継いで変態にならないといいけど…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ヒノカ「か、かむいい…もう限界だ……」

カムイ「え?まだ12回目じゃない」

ヒノカ「だって、だって…」

ヒノカ「お前の精液が私のお腹の中でたぷたぷいってるんだぞ…?」

カムイ「だって、もったいないじゃない……」

カムイ「姉さんが赤ちゃん作ろうって言ったのは今日だ…」

カムイ「つまり、姉さんの中に遠慮なく出せるのは今日だけなんだよ?」

ヒノカ「だ、だからってこんなに……」

カムイ「大丈夫大丈夫、30回には届かないと思うし」

ヒノカ「さ、さんじゅう!?」

カムイ「うん、大丈夫大丈夫」

カムイ「姉さんがうごけなくても、僕が動くからさ」

カムイ「ほら姉さん、次は四つん這いになるんだよ、さあはやく」

ヒノカ「う、や……やめ…」







ヒノカ「ひゃああああああああああああああああああああああんっっっっ!」







今日はここまで、次回で完結します

ちなみに自分は暗夜ではレオンはシャーロッテとくっつけました

マークス「……なあ、ゼロ。オーディン」

ゼロ「何でしょうか?出させてくださいって言うおねだりなら受け付けませんよ」

マークス「いや、それは知ってるんだが…」

マークス「…私は何か悪いことをしたのだろうか?」

オーディン「お、己が業に気づいていないだとっ…こいつ、かなりできる…」

ゼロ「いや、常識的に考えておかしいでしょう」

マークス「私は最初サクラ王女とラブラブするために媚薬を持ち込んだ」

ゼロ「一歩目からおかしいんですが」

オーディン「薬に頼るとか最悪ですよ」

マークス「だが、お薬に頼ってラブラブした結果始まる恋もあるだろう」

ゼロ「薄い本の見すぎじゃないですかねえ…」

マークス「そして、2つ目はベルカに奇襲任務を仕掛けようとした時だ」

オーディン「奇襲任務って言うか強襲任務っすね」

マークス「昨今ではもっと酷いファンもいると聞くぞ?」

マークス「アイドルにストーカーをしかける物だっていると聞く」

マークス「ならば私はあくまでベルカに同意を求めて迫っただけだ。全然セーフラインだろう」

ゼロ「アウトラインを何歩超えてるか程度の違いでしょうが」

オーディン「自覚のない悪というのが一番の邪悪…っていうんですよ」

マークス「…もしかしたら、私が持ち込んだ媚薬で幸せになってる人が…」

オーディン「ないない…」

ゼロ「居たら私、エルフィの目の前でエリーゼ様にアレな言葉遣いを教えても構いませんよ」





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ピエリ「ふにゃあああああああああ!らじゅわるどぉぉぉ!いい、いいのぉ!」

ピエリ「もっろ…もっろはげしくちゅいてほしいのぉぉぉ!」

ピエリ「あひっ、あひぇ、あへぇ、しあわしぇ、しあわせなのおおおぉっ!」

レオン(そして、時は流れ……)

レオン(僕らはミコト女王やアクアの母親であるシェンメイ王妃…)

レオン(前白夜王のスメラギ、実は僕らを裏切っていたギュンター)

レオン(いくつもの辛い戦いを乗り越えて、ついに)

レオン(………透魔竜ハイドラを倒した)

ルーナ「はあ!?元の世界に帰らない!?」

オーディン「お、おい何言ってるんだよお前!?」

ラズワルド「……うん、もう決めたことだからさ」

ルーナ「ちょっと……この世界でやることは終わったのよ!?」

ルーナ「だったらみんなで帰りましょうよ!母さんたちや父さん、ノワールやマークも心配してるのよ!?」

オーディン「それだけじゃない、クロムさんやルキナ達も…」

ラズワルド「……それでもだよ」

ラズワルド「………僕は帰れないんだ…」

ルーナ「理由は…ピエリ、よね?」

ラズワルド「うん……」

オーディン「…アズール、俺はこの世界では意図的に浮いてしまうようにふるまったんだぜ?」

オーディン「もしもこの世界に愛着を持ってしまったら…帰るのがつらくなっちゃうからな」

オーディン「俺たちは孤独に戦い、世界を救うためにここに来た、けどな…」

オーディン「本来ここにいるはずはなかった人間なんだ。立つ鳥跡を濁さずとも言うだろ?」

オーディン「……だけど、お前は…!」

ラズワルド「…わかってるよ。でも」

ラズワルド「この選択が父さんや母さん、妹たちや仲間を悲しませる結果になったとしても…」

ラズワルド「僕は、ある一人の女の子の笑顔だけは失いたくない、って思ってる」

ルーナ「アズール…」

ラズワルド「それに、いまピエリのお腹の中には二人の子がいるんだよ」

オーディン「なっ…」

ルーナ「嘘ぉ!?」

ラズワルド「悲しませるのはピエリだけじゃないんだ」

ラズワルド「今僕が帰ったら、その子に僕は…」

ラズワルド「僕と同じ、親がいない苦しみを与えることになるんだよ」

オーディン「……ああもう!お前ってやつは!そんなの女性関係のトラブルで最悪な奴じゃんかよ!」

オーディン「なんでだよ!俺はこの戦いが終わったら……」

オーディン「父さんや母さんのところに帰ってまた楽しく暮らせると思ったんだぞ!」

ラズワルド「……ごめんよ」

ルーナ「……馬鹿、謝るくらいなら……」

ルーナ「奥さんと赤ちゃんのところ、行ってあげなさいよ」

オーディン「セレナ!」

ルーナ「うっさい!ウード!」

ルーナ「あたしだって嫌よ!アズールと…兄さんと別れるなんて!」

ルーナ「でも兄さんだって悩んで決めたことなのよ!大好きな女の子とその子のために生きるって!」

ルーナ「だったら、その選択を尊重してあげるのが兄弟…家族じゃないの?」

オーディン「……セレナ…姉さん……」

ラズワルド「……二人とも……」

ラズワルド「ははっ、妹にこんなに気を使われて、悪い兄さんだよね僕も…」

オーディン「おい、アズール…いや、兄さん」

ラズワルド「何だい?」

オーディン「……残るからには絶対に奥さんのことを世界一幸せにしてやれよ」

オーディン「あと、母さんとナーガ様に頼んで手紙を送れるようにしてやるから…」

オーディン「……絶対に連絡しろよな!」

オーディン「安心しろ!兄さんの代わりにオリヴィエ母さんは……」

オーディン「この漆黒のウードが守ってやるからな!」

ラズワルド「……ああ、頼んだよ」

ラズワルド「それから、みんなにも伝えておいてくれ」

ラズワルド「……帰れなくて、ごめん、って」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ピエリ「……ラズワルド、遅いの」

マークス「ああ、なんでもルーナやオーディンが故郷に帰るから、その見送りらしい」

マークス「それできっと積もる話もあるのだろうな」

ピエリ「ねえ、マークス」

マークス「まだ呼び捨てにするのかお前は……」

ピエリ「……なんでラズワルドは一緒に帰らないの?」

マークス「というと?」

ピエリ「ラズワルドに聞いたの、ルーナやオーディンはラズワルドと一緒で遠い遠い所から来たって」

ピエリ「もちろん、そっちには家族や妹さん、仲間もいるらしいの」

ピエリ「でも、一緒に帰らないで、ずっとここにいてくれるっていうの」

ピエリ「……ピエリと一緒に」

マークス「……つまりは、こういうことか?」

マークス「自分のせいでラズワルドが帰れないんじゃないかと?」

ピエリ「…もし、そうだったら……」

ピエリ「ピエリは…ラズワルドに謝っても謝り切れないのよ」

ピエリ「ラズワルドのおかげで、ピエリは人を殺さなくても大丈夫になったし……」

ピエリ「…それに、ピエリを一人ぼっちにしないために一緒にいてくれるって言ったの」

ピエリ「…そんな迷惑をかけてピエリは…ピエリは…」

マークス「…馬鹿を言うな、ピエリ」

マークス「男というものは愛した女性が笑顔になってくれることが一番大切なのだ」

ピエリ「…え?」

マークス「ラズワルドはお前を愛し、一生笑顔でいてもらうためにここに残った」

マークス「それはもちろん、お前を思ってのことでもあるが……」

マークス「あいつ自身の幸せでもあるからそうしたのだ」

マークス「だからピエリ。お前が気に病むことでもないし、むしろ笑顔でいる義務がある」

ピエリ「マークス…様」

マークス「……やっと『様』をつけたか。せめて目上の人間には正しい言葉遣いができるようになれ」

マークス「生まれてくる子は親を見て育つのだ。その自覚を持つのだな」

ピエリ「言ってることは正しいと思うけどそれはマークス様にも言えると思うの」


ラズワルド「……ただいま、ピエリ」

ピエリ「おかえりなの、ラズワルド」

ラズワルド「あっ、マークス様。ピエリを見ていてくれてありがとうございました」

マークス「気にするな、しかし、ラズワルドよ」

マークス「現暗夜王に妻の護衛をさせるなど、お前も偉くなったものだな」

ラズワルド「す、すみません!」

マークス「いや、いい。私も久しぶりに部下と話せて楽しかったさ」

マークス「最近なかなか仕事も忙しくてな。このように落ち着いて話せる機会もなかった」

ラズワルド「マークス様…」

マークス「……ラズワルドよ、せっかく残ったのだ。お前もこれから一層私のために励め」

マークス「ピエリも、産休が明けた時、体の鈍りをすぐに取り戻すこと」

マークス「……以上だ。夫婦の語らいに他の男は無粋だ。そろそろ行かせてもらうぞ」

ラズワルド「…はい」

ピエリ「…なの」

マークス「さて……次の仕事は…むっ!?」

マークス「いかん!アミュージアでベルカたんのスペシャルライブが始まるではないかっ!」

マークス「今から急いで出れば間に合うか……!?」

マークス「レオン!レオーン!急いで馬車の手続きを頼む!」ダッ

ラズワルド「台無しだよ」

ピエリ「やっぱりしばらく呼び捨てでいいの」

ピエリ「……ねえ、ラズワルド」

ラズワルド「何?ピエリ?」

ピエリ「……お腹、大分おっきくなってきたのよ」

ピエリ「最近はちょっと蹴ったりとかもするし、多分、もうすぐだと思うの」

ラズワルド「…うん」

ピエリ「お医者様の見立てでは、多分女の子だろうって」

ピエリ「だから、ラズワルドには決めてほしいの」

ピエリ「…この子の、名前…」

ラズワルド「……つける名前は決めてたんだ」

ラズワルド「…ソレイユ。太陽って意味の言葉」

ピエリ「太陽?おひさま、なの?」

ラズワルド「うん、周りの人を笑顔にする。太陽のような子になってほしいって思って」

ピエリ「…うん、いい名前なの」

ラズワルド「よかった。長い間ずっと考えていた甲斐があったよ」

ピエリ「ねえ、ラズワルド」

ピエリ「……愛してる。好きよ」

ラズワルド「……うん」

ラズワルド「僕もだよ、ピエリ」

レオン「で、どうしたのさ兄さん…」

マークス「レオン、急いでミューズ公国行きの馬車を手配してほしいのだ」

マークス「……ミューズ公国のアミュージアではもうすぐ始まってしまう」

マークス「ドラゴン☆アイドル ベルカたんオンステージ☆が!」

レオン「なんでアイドル見に行くのに税金使って馬車を手配してやらなきゃならないんだよもったいない!」

マークス「もったいないとはなんだ!父上だってミューズ公国によく遊びに行ったろう!」

レオン「兄さんの場合はその頻度がすさまじいんだよ!王として自覚を持て!」

マークス「もういい!私が自分の馬で向かう!」

レオン「だから仕事しろよ!」

マークス「残念だったな!すでに私は本日までの仕事を昨日やってしまったのだ!」

マークス「その文句は受け付けないぞ!残念だったな!レオン!」ダッ

レオン「あ、くそ!」

レオン(結局、暗夜王の座は兄さんが継いだ)

レオン(正直言って任せられないと僕は思っていたが……)

レオン(兄さんは、普通に治世の腕は優秀だった。馬鹿だったけど)

レオン(こういう風にベルカ目当てでミューズ公国に行ったりとか、サクラ王女目当てで白夜王国に不法侵入したりするくらいだ)

レオン(今のところ仕事的には問題はない……が…)

レオン(……そのせいで女性からは全員ノーサンキューされる始末だ。後継ぎが心配すぎる)

レオン(…僕もそんな兄さんのフォローで頭が痛い)

レオン(透魔との戦いの後、カミラ姉さんとエリーゼは白夜王国へと行ってしまった)

レオン(今頃、お互いの夫と仲睦まじく過ごしていることだろう)

レオン(カミラ姉さんに至っては子を授かったとのことで、一大ニュースにもなっていた)

レオン(それを聞いて僕が白夜に向かったとき、カミラ姉さんのお腹は大分膨らんでいた)

レオン(……そういえば、その時タクミ王子が『やっと僕の夢が叶ったよ!』と言っていた)

レオン(うん、子供を授かってうれしかったんだろう。そういうことにしておこう)

レオン(偶然透魔王国からきたアクアがにやにやした顔で見つめていたけど、他意はないと信じたい。うん)

レオン(そして、カムイ兄さんとヒノカ王女は…透魔王国で暮らしている)

レオン(アクアに連れられて一度会いに行ったこともあるが…)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

カムイ「……姉さん、はい、あーん」

ヒノカ「カムイも、はい、あーん…」

カムイ「……おいしい。姉さん。大分料理の腕が上がったね」

ヒノカ「当然だ。毎日練習しているのだからな」

カムイ「こっちに来た当初はひどかったのに」

ヒノカ「ばっ、それは言わない約束だろう!」

カムイ「あはは、怒ってる姉さんもかわいい」

アクア「相変わらずのバカップルね」

レオン「胃がもたれそうになってきたよ」

ヒノカ「レオン王子、しょうがないだろう!カムイはかわいいのだからな!」

カムイ「レオン、しょうがないだろ!姉さんはかわいいんだから!」

レオン「うん、いい加減にしてくれ」

アクア「それにしても、ヒノカ…あなたも…」

アクア「お腹、大分目立つようになってきたわね」

ヒノカ「…ああ、そうだな」

カムイ「姉さん、本当は料理なんかしなくたっていいんだよ?他の誰かに頼んだって…」

ヒノカ「いや、いいんだ。お前には私の料理をできるだけ食べてほしい」

ヒノカ「お腹の子に障らない程度にするから。いいだろう?」

カムイ「いや、姉さんの料理が食べられないのは残念だけど…」

カムイ「今の姉さんの身体は姉さんのものだけじゃないんだよ?」

ヒノカ「…すまない。万が一何かがあったら大変だということか」

ヒノカ「……だけど、それじゃあお前のためにしてやれることがなくなって…」

カムイ「何言ってるんだよ、姉さん」

カムイ「…姉さんがそこにいてくれるだけで、僕は幸せなんだよ?」

ヒノカ「カムイ……!」

レオン「……だめだこりゃ、半年近く経つのにバカップルのままだ」

アクア「新婚なんてそんなものよ」

レオン「それにしてもこの乙女のような行動をとってる人が、あの時いろんな奇行に走ったヒノカ王女とは思えないよ」

アクア「私は言ったでしょ?恋する乙女は強いものって、そして、恋がかなった乙女は…」

アクア「誰よりも優しくなるの」

レオン「だから君の口からそんな言葉は似合わないってば……」

アクア「あら、一応私も年頃の女の子のつもりなんだけど…」

レオン「しかしだ…」

レオン「カムイ兄さんもヒノカ王女もそんな風にいつもしているのかい?」

カムイ「当たり前だろ!」

レオン「うわ、即答か」

カムイ「もちろん、この国をどうするのか考えるのも大切だよ…」

カムイ「でも、ヒノカ姉さんをどうかわいがるのかを考えるのも大切なんだ!」

レオン「力強く言わないでくれ」

ヒノカ「ああ、カムイは少し前は中でも外でもどこでも私を求めてきたんだぞ?」

レオン「えっ?」

アクア「あら」

ヒノカ「玉座の上でしたこともあるし、広い草原に寝転がりながらしたこともある」

ヒノカ「そういえば天馬に二人で乗ってたときに後ろから犯されたこともあったな」

カムイ「あー、あの時ね」

アクア「あら、お盛んね」

レオン「天馬がかわいそうだよ!ていうか乗れるようになったの!?」

ヒノカ「当然だ。私とカムイは愛し合っている」

ヒノカ「愛こそこの世で一番清い感情なのだからな」ドヤァ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

天馬(いやあ、あの時はつらかったです。はい)

天馬(主人が大丈夫になったから乗せてあげたっていうのに、ある程度の高度になったらなんかいきなり握った手綱を変な方向に引っ張られて…)

天馬(何事かと思ったら後ろで主人とその恋人がおっぱじめてるんですよ)

天馬(主人は『だめだぁ…カムイ、落ちちゃうよぉ…』とか言って女の顔になってるし)

天馬(マジで危なかったんで落とさないように地上に緊急着陸しましたもの)

天馬(そして私の上から降ろしたら外にもかかわらず二人でパコパコ始めてるし)

天馬(主人も『こいつが見てるだろ、恥ずかしいよぉ…』とか私を指して言ってますけどまんざらでもない様子でした)

天馬(ぶっちゃけ恥ずかしいのはこっちです。はい)

天馬(……まあ、二人とも愛し合ってるようだからいいですけどね。別に)

天馬(…はあ、私も彼女欲しい)

レオン「……こんなんで大丈夫なの?透魔王国」

アクア「まあ、いざとなれば私がフォローを入れておくわよ」

レオン「本当に君の手にかかってない?」

アクア「いえ、案外カムイも政治家としては有能なのよ」

アクア「大体の交渉事を相手の頭を撫でるだけで解決するし」

レオン「兄さん凄いな!」

ヒノカ「カムイ、大好きだぞ…」

カムイ「僕もだよ、姉さん…んっ…」

ヒノカ「ちょ、レオン王子とアクアが見てるぞ…あっ…」

カムイ「見せつけてやればいいさ…」

ヒノカ「はむ、ちゅ…ふあぁ…かむいぃ…」

アクア「ハァハァ」

レオン「…だめだこの国…早く何とかしないと……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

レオン(とまあ、あっちもあっちで何とかやってるらしい)

レオン(とりあえず何かあったらすぐに駆けつけられる体制にはしてある)

レオン(それに、もうすぐお祝いに駆けつけないとならないだろうしね)

レオン(…第一子の誕生を祝して)

レオン(……さて、それじゃあ僕も自分のやるべきことをやろう)

レオン(…当面は白夜との国交の正常化が目標だ)

レオン(……父上)

レオン(……やっと手に入れたこの平和と幸せ)

レオン(僕は必ず守り抜いて見せますから)

…………………

………………

…………

トントン

レオン「はい?どうぞ?」

ゼロ「レ…レオン、さま……」ヨロヨロ

レオン「ぜ、ゼロ!?」

レオン「どうしたんだ、そんなにふらふらして!?まさか、敵襲か!?」

ゼロ「い、いえ…お客様です」

レオン「え?客?」

ゼロ「はい……別に外には何もされていませんのでご安心を」

ゼロ「ただ…精神的にいかされたというか…」

ゼロ「心が、辱められたというか…」

レオン「は?何を言っているんだ!?」

ゼロ「ともかく、お気を付けを…」

ゼロ「この私を…言葉責めだけでイかせるとは…」

ゼロ「あいつ、は…」バタッ

レオン「ゼロ!?ゼローっ!」

レオン「ど、どういうことだ?客の応対でここまで?」

あっ……(察し)

???「あっ、こっちにいたんですね?」

????「ど、どうもー…」

レオン「…?、なんで君がここにいるんだい?サクラ王女?それと…」

カザハナ「あっ、自分従者のカザハナって言います」

レオン「カザハナ、だね。どうしてこんなところに?白夜に何かあった?」

カザハナ「い、いえ…あの…その……」

サクラ「……あの、実はですね、レオンさんにご相談したいことがあるんです」

レオン「僕に?なんでまた?」

サクラ「いえ、ヒノカ姉さまが以前レオン王子を頼って悩みを聞いてもらったと言っていたので…」

レオン「いや、あれは悩みというか…」

レオン「…まあいいや、いったい何事なんだい?」

サクラ「はい、実は………」





サクラ「カムイ兄様にガチレイプされたいんです」

レオン「はあ!?」




‐TO BE CONTINUE…‐

完結すると言ったな。アレは嘘だ
ちょっとネタ集めに支援会話を集めますんで若干お休みをいただきます。
多分4日くらい(適当)

一応ヒノカ姉さんの話はここで終わりなので続きは新しくスレを立てようかと。
なので次スレを立てる時はこちらに連絡します。

スタートとゴール以外は完全にアドリブだったので余計な展開(主に隠し芸大会)も挟んでしまいましたが、読んでいただきありがとうございます。
それでは次スレでお会いいたしましょう。

カザハナちゃんがほんとに1番の被害者だった
実はこのスレはヒノカ王女推しと思わせたカザハナちゃん推しの可能性が微レ存…?


次は子世代も出るんやな(にっこり)

>>573
ちがうの
もう半分はピエリちゃんとラズワルド推しで出来てるの

うん、この二人の支援会話大好きなの

変態FEif第二幕

          開     幕     だ

        n:       ___      n:
        ||    / __ \    .|| 
        ||    | |(゚)  (゚)| |    ||
       f「| |^ト    ヽ  ̄ ̄ ̄ /   「| |^|`|
       |: ::  ! }      ̄□ ̄     | !  : ::}
       ヽ  ,イ  / ̄ ̄ハ ̄ ̄\  ヽ  ,イ


【FEif】サクラ「カムイ兄様にガチレイプされたいんです」レオン「はあ!?」
【FEif】サクラ「カムイ兄様にガチレイプされたいんです」レオン「はあ!?」 - SSまとめ速報
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