【まど☆マギ】ほむら「ここは…どこ?」QB「中国さ」【シャドハ】 (63)

ほむら「中国…?」

QB「そうだよ。ところでほむら、君はどうやら日本人のようだけど…軍人ならまだしも少女の君がどうしてこの国にいるんだい?」

ほむら「貴方には関係ない。それに日本人がいることなんて珍しくも……」


ほむら「…キュゥべぇ」

QB「なんだい?」

ほむら「今は…西暦何年?」

QB「1913年に決まっているじゃないか。そんなことを訊くなんて、訳がわからないよ」

ほむら「」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1360429081

ほむら(………なんで100年も時間が巻き戻ってるのよ!?)

ほむら(前回ワルプルギスに負けて時間を戻した…………はず)

ほむら(それが…どうしてこんなことに…?)

QB「君は僕を知っているようだし、魔法少女のようだけど…契約した覚えはない。君は何者だい、暁美ほむら」

ほむら「貴方には関係ない」

QB「やれやれ、またそれかい。…さっきの質問から察するに、君はこの時間軸の人間ではないね?」

QB「おそらく時間遡行の能力を持っていて、能力の発動の際何らかのトラブルがあって予期せぬこの時代に飛ばされた、そんなところかい?」


ほむら「…下らない推察は止めることね、インキュベーター」

QB「!…その名前も知っているのかい!?…まったくもって君という人間がわからないよ…」

QB「極めつけのイレギュラーってところかな」


ほむら「…」

ほむら(…とりあえず状況を整理しよう)

ほむら(ここは1913年の中国。見たところ…今いる場所は駅のホームってところね)

ほむら(盾は………収納機能はとりあえず無事ね)


ほむら(武器は…ワルプルギス戦で使用した余り)

ほむら(時間停止機能は…


ほむら(…そんな!壊れてる…!?機能しない…)

ほむら(魔法でも修復できない…?このままだと満足に戦うこともできない…)

ほむら(それに…戻れない…まどかを救えない……)






ほむら(…そもそも何で盾が壊れ……)

ほむら(…そうだ…思い出した…!)

〜前回の時間軸〜

ワルプルギス「キャハハハハハハ!!!!」


ほむら「ぐっ…」

ほむら(また…勝てなかった…)


ほむら(ごめんなさい、まどか…今回もあなたを救えなかった…)


ほむら(でも、諦めない。何度でも繰り返す…あなたを救うまで!!)

ほむら(時間遡こ…)

ワルプルギス「キャハハハハハハ!!!!」

ゴオッ!!!

ほむら(まずい!瓦礫が…!)


ドン!!!!

ほむら「ああっ!!」


バキィン!!!


ほむら(左腕を…やられた…)

カ…シャ…ン

ほむら「!」

ギュゥゥゥン…


ほむら(時間遡行の発動は…間に合った…これで……!?)


ほむら(遠くの方で浮かんでいるのは…まさか…盾の破片!?)


ほむら(それに…今まで気づかなかったけれど…いつもの時間遡行の経路と違う…!)

ほむら(魔法が…暴発している…!?)


ほむら(このままだと…全く違う時間軸に飛ばされる…?)


ほむら「うっ…!?」


ほむら(意識が遠…退く…まず…い…)




—お………は…………たい………リス………っしょ……—


—…ふふ…………たら……びが………るね……—



ほむら(声……?誰…の……………)


フッ…

ほむら(ここで私の意識は途切れた)

ほむら(どうやら私とこの淫獣の推察通り、魔法の暴発で1ヶ月どころか100年も、それも全く違う場所に飛ばされてしまった…)


ほむら「キュゥべぇ」

QB「なんだい?」

ほむら「辺りに私の盾の破片は落ちていなかった?」

QB「いや、そういったものは見当たらないよ。…それで、君はこれからどうするんだい?」

ほむら「…」

QB「元の時代、国に帰る手立ては無いんだろう?」

ほむら「そうね…」

ほむら(悔しいが…こいつの言う通りどうしていいかわからない)

ほむら(まずは盾を直さないとどうにもならない…)


シュシュシュシュ……


ほむら「…?」


ほむら(向こうからやって来るのは…列車?)

QB「あの列車なら町まで行けるはずだよ。乗るかい?」

ほむら「…そうするわ。ここにいたって何も変わらないし」

—満州鉄道列車 車内—

ほむら(まさか…こいつがいることによって安心することがあるなんて思いもよらなかった)

ほむら(ここがいつのどこかも把握出来たし…状況も整理できた)


ほむら(…そしてこいつがいるということは…とりあえず魔法少女はちゃんと存在するようね)


ほむら「キュゥべぇ、この列車はどこに向かっているの?」


QB「奉天さ。確か日本軍が拠点にしているよ。君はもしかしたら手助けしてもらえるんじゃないかい?」

ほむら「…望みは薄いわね」

QB「まぁ、そうかもしれないね」

ほむら(たしかこの時代の日本って今の中国くらいどうしようもない国だったからね…何されるかわからない)

QB「それなら…これからどうするんだい?」

ほむら「日本軍との接触は避けるわ。…これからは盾を直す方法を探す。修復能力を持った魔法少女がいるかもしれない…彼女達に頼んでみるわ」


QB「いたとして…快く力を貸してくれるかは分からないけれどね」

ほむら「これを条件にすれば平気だと思うわ」つグリーフシード


QB「そこまでのストックがあるとは…相当な実力者のようだね」


ほむら(前回の時間軸は早い段階で砂時計が落ちきってしまった。だから全開で戦わずして逃げざるを得なかった。それがまさかこういう形で有利にはたらくとは思わなかった)

ダダダダダ!!!!

ギャアアァァァ!!!!



ほむら「銃声…?それに…悲鳴…!?」

QB「前の方で何か騒ぎが起きているみたいだね。それに…何やらとてつもない邪気を感じるよ」

ほむら「まさか魔女?こんなときに…」

QB「いや、魔女ではない。使い魔でもない」

ほむら「確かに…ソウルジェムに反応は無い…だったら一体…?」

QB「わからないけれど…感じる魔力からしておそらく…魔女よりもずっと強力な何かだよ」

ほむら「魔女よりも強力って…そんなものが存在するの?」

QB「悪霊や化け物の類いかもしれないね」

ほむら「…この時代はそんなものが存在していたの?」

QB「君の時代はいないのかい?…彼らは魔女同様人々の脅威となっているよ」


ほむら「…やっかいな時代に来たわね…」





QB「……!!ほむら!」
ほむら「いきなりどうし……!!」

QB「感じるかい?」

ほむら「えぇ…近づいてくる…扉のすぐ向こう」


ほむら(変身しておいた方がよさそうね…)

ほむら「…」カッ!!

バキャッ!!!

ビュンッ!!
ドンッ!!

日本兵「…うぅ」

???「ふむ…まだ息がありますね。殺しなさい」

???「ケケケケケケ!!!」

日本兵「いやだ…助けてくれ!!ああぁぁぁ!!!!」

ズバンッ!!!

日本兵「」ドサ…





ほむら(出てきたのは英国紳士…銀髪の女性を肩に担いでいる?……それに血濡れた鎌を持った化け物…)

QB「ほむら、気をつけた方がいい」

ほむら「わかってる」

ほむら(化け物よりもあの男……何なの…穏やかな顔に似合わない、心臓を握り潰されるようなプレッシャー…戦うのは危険すぎる……それに、あの女性は?)


英国紳士?「おや…?そこにいるのは…日本人のお嬢さんかな?」

ほむら(!!…気づかれた!?)

ほむら「えぇ…そうよ」

英国紳士?「何やら可愛らしいペットを連れていますね…あなたの使い魔ですか?」

QB「!?」

ほむら「なっ!?こいつが見えるの…?あなた一体…何者?」

英国紳士?「見える者と見えない者がいるのですか……あぁ、私は通りすがりの英国人です。ふむ……若い芽を摘むというのは趣味ではないのですが、見られてしまった以上…仕方ありませんね」

ほむら「何を言って……」

英国紳士?「殺しなさい」

化け物「ケケケケ!!!!」
ブン!!

ほむら(まずい…!!)

バッ!

カチャ
バンバンバン!!!

化け物「ギャアア!!!」ドサ…

ほむら(危なかった…けれど問題は…この男)

英国紳士?「おぉ…お見事。年のわりに銃の扱いに慣れているようですね」

ほむら「…色々あるのよ」

英国紳士「ですが…」

ほむら「?」



QB「ほむら!!後ろだ!!!」

化け物「ケケケケ!!!」

ほむら(なっ!?もう一体!?…反応しきれない…!)

英国紳士?「…まだ甘いですね」

ほむら(ダメだ…やられる…!)





ダッ!!

???「らぁぁっ!!!」

ゴシャアッ!!!

化け物「ギッ…」グシャ

英国紳士?「!?」

ほむら(助…かった?化け物を殴り飛ばした……この男、何者?)

???「よぉ、平気か?」

ほむら「え、えぇ…ありがとう」

???「さて、オッサン。その女…おとなしく渡せよ」

英国紳士?「何を言い出すかと思えば…残念ですが、それはできません」

ほむら(この男も彼女を狙っている…?一体あの女性は…)

???「なら…力ずくで奪ってくぜ!!」

英国紳士?「やれやれ、血の気が多いですね…少しおとなしくして下さい」

化け物「ケケケケ!!!!」

ほむら(…!?後ろにまだ…!)

ほむら「危ない!!」

???「!?」

化け物「ケケケケ!!!」

ブンッ


ズバンッ!!!!


???「……っつ」

ほむら「なっ…」


英国紳士?「もう右腕は使いものになりませんね」

ほむら(男の右腕が…斬られた!?)

英国紳士?「君もまだまだ甘いようですね…」

???「…」

化け物「ケケケケ!!!!」
ブン!

ほむら(あの男も…やられる!)

???「…さっきからうっせぇんだよ」

化け物「ケッ…!?」

???「このバケモンが!!」

ゴシャア!!!

化け物「ケ…」ドサ


ほむら(なっ…!右腕が半分斬られてるのに意にも介さず左腕で化け物を…)

英国紳士?「腕を斬られてもまだそれだけの力が出せるか…恐れ入りましたよ」

???「けっ…さっさと女よこせっつってんだよ!!」

英国紳士?「ですからそれは出来ません………今度こそ眠ってもらおう」

???「はあっ!!」

ダッ!!

英国紳士?「……ぬうっ!」ギロ


カッ!!!


???「がっ!?」

ビュン!!

ドカァン!!!

???「ぐっ…」


ほむら(い…今のは、魔法?いきなり男が吹き飛んだ!?)


英国紳士?「おぉっと、もう時間がありませんね…貴女の処分もしたいところですが、そろそろお暇させていただきましょう」

グニャリ…

フッ


ほむら(空間が歪んで、英国紳士が…消えた?)

???「チッ…逃げやがったか」

ほむら「あなた…腕が…」

???「あぁ、別に何ともねーよ。それとお前はどっか隠れてな」

ほむら「でも…」

???「上か……とにかくだ、死にたくなきゃ大人しくしてろよ!」ダンッ!!





ほむら「…」

QB「どうする?ほむら…追いかけるかい?」


ほむら「私は…」


ほむら「追いかけるわ…そうしなくちゃいけない気がする」

ほむら「あなたは付いてくるの?」

QB「正直、こういったことに関わり合うことは損でしかないから避けたい所だけど、魔法少女である君たちに付き合うのが僕らの役目だからね…付いていくよ」

ほむら「そう…それじゃ行くわよ」ダンッ!

—南満州鉄道列車 列車上—

ダンッ!!

英国紳士?「やれやれ、どこまでもしつこいネズミだ…」

???「…逃がさねぇよ、おっさん」


スタッ


英国紳士?「おや…?せっかく見逃したというのに性懲りもなく…」

ほむら「…」

???「何でついてきてんの?あんた死ぬぞ」

ほむら「あいにく…私もやられっぱなしは我慢できないの」

英国紳士?「ふふふ…腕のもげた男とか弱い少女に…何が出来るというのですか?」

ほむら「…か弱いかはあなたの目でもう一度確かめてもらおうかしら」カチャ

英国紳士?「…ふむ、どうやら相当な場数を踏んでいるようですね」

ほむら「あなたは後ろに下がってて。その腕じゃ…」

???「…その腕って」

ズズズ…

ほむら「なっ…」

英国紳士?「!?」


???「これのこと?」

ほむら「腕が…治った!?」


英国紳士?「ほう、君も何か特異な力を持っているようですね……いいでしょう。この偉大なる黒魔術師、ロジャー・ベーコンがお相手しましょう!」


???「ベーコンだかハムだか知らねぇけど、覚悟しろよおっさん!」

???「おい女、逃げるなら今の内だぞ」

ほむら「その必要はないわ」

???「へっ、んじゃ…いくぞ!」

ほむら「えぇ!」


ほむら「目瞑ってて」ピンッ

???「は?」

ポイッ

カッ!!!!

ベーコン「ぐっ…閃光弾か!」


???「…何でそんなモン持ってんだよ」

ほむら「どうでもいいでしょ…今よ」

???「わってるよ!」
ダッ!

???「らあぁっ!!」ブン!!


ベーコン「ふ…」パシィ!

???「止めやがった!?」

ほむら「なっ…」


ベーコン「なかなか面白い先手でしたが…閃光弾など訳ありませんよ」


???(は、離れねぇ…!)ググ…

ベーコン「消し飛ぶがいい」スッ

???「ぐっ…」

ベーコン「はあっ!!」カッ!!

ドン!!

???「がっ…!」ドサッ

ベーコン「次は貴女の番ですね」

ほむら「くっ…」バン!バン!

ベーコン「ふふふ…」バチィ!バチィ!

ほむら(バリア!?銃弾が全部弾かれてる…!)

ベーコン「銃も私の前では無意味だ。そろそろ終わりにしましょう」スッ

ほむら(何も通じない…これまで…?)




???「まだ終わってねぇよ」

ベーコン「本当にしつこいネズミだ…私には敵わないとまだ判らないのですか?」

???「勝手に決めんな、バカ。こっちも本気でいくから覚悟しとけよ」

ほむら(本気…?あの男に勝算なんてあるの?)

???「ちょっと離れてな」



???「ふっ…ぐぅ……」

ほむら(…!?突然頭を抱えて苦しみだした?一体…)

QB「ほむら、今すぐ彼らから離れた方がいい」

ほむら「キュゥべえ…なぜ?」

QB「あの男から異質な魔力が溢れ出している…何が起こるか分からない」

ほむら「異質な…魔力?」



ベーコン「何をしようと無駄……!?これは…まさか!」

???「…おあぁぁぁっっ!!!!」カッ!


ほむら(いきなり男の体が光った?どういう……なっ!?)



???「…」


ほむら「あれは…どう見ても…」


ベーコン「なるほど…この目で見るのは初めてだ。フュージョンの使い手、ハーモニクサー…」


???「ガアァァァッ!!!」


ほむら「悪魔…」

???「ガアァァッ!!!」ババババッ!

ベーコン「くっ…」バチィ!バチィ!バチィ!

ほむら(す、凄い…あの男が押してる…?)

???「ラァッ!!!」バッ!
バキィッ!

ベーコン「うおっ!?」ドサッ



ほむら「これなら…勝てる!」


???「オラァッ!!」ダッ!


ベーコン「ぬうっ!」バッ

???「グッ…!?」ビタ…

ほむら「なっ…動きが…止められた!?」

ベーコン「…正直、ここまでやるとは思いませんでしたよ」

???「オォォッ!!」グググ…

ベーコン「いくらフュージョンの力を持ってしてもその術は破れませんよ」


ベーコン「さて、終わりにしましょう!」コォォォ…



QB「とてつもない魔力が集まっている!ほむら、まずい!」

ほむら(逃げられない!魔法でバリアを張るしか…!)


QB「来るよ、ほむら!!」




ベーコン「アルアジク…アルハザト!!!」バッ!




ベーコン「『黙示録』」


カァッッ!!!!!


???「ガッ…!」

ほむら「きゃあっ!!!」


ドサ…

???「がっ…」シュウン…

ほむら「くっ…」

ほむら(やっぱり、私の魔力程度のバリアじゃ…防ぎきれなかった…)

ベーコン「お二人ともどうやらここまでのようですね」

???「ちっ…フュージョンが…」

ベーコン「さぁ、これで葬って差し上げよう、化け物とその仲間の少女よ!!」コオォォ…

???「クソ…」

ほむら(時間停止も使えない…今度こそ本当にダメだ…)





銀髪の女「…」フワ…

ほむら(気絶してた女性が…浮いてる?)

???「なんだ?」


ベーコン「…?」


銀髪の女「…」カッ!!!

ほむら(あの人のロザリオが光った!?)

ベーコン「…この魔力は…一体!?何が起きている!?」



???「おい、女!俺について走れ!」ダッ

ほむら「え?」


ベーコン「はっ!しまった…!」

???「隙だらけだぜ、おっさん!」ブン!

グシャ!!!

ベーコン「ぐおぉ、お…」


???「悪りぃけど、女もらってくぜ」

ガシ

???「跳べ!」ダンッ

ほむら「えぇ!」タンッ





ベーコン「…抜かったか」

—南満州鉄道周辺 平原—


???「っと」スタッ

ほむら「ふぅ…」スタッ


???「追ってはこないみたいだな」

ほむら「そうみたいね。…助かったわ、ありがとう」


???「まぁ、成り行きでそうなっただけだけどな。ところでお前、名前は?」

ほむら「暁美ほむら、よ。あなたは?」

???「ウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ。長いからウルでいいぜ」

ほむら「えぇ、よろしくウル。ヒュウガって…もしかして日本人のハーフ?」

ウル「あぁ、親父が日本人、お袋がロシア人だ。…そういやほむらも名前からすっと日本人みたいだな。なんでこんな所にいんだ?」

ほむら「色々事情があるのだけれど…言っても信じてもらえないだろうし、あまり言いたくない」

ウル「ふーん。まぁ言いたくないなら無理には聞かないけど」

ほむら(未来からやって来ました、なんて言えるはずもないわ)
ウル「ところでさ」

ほむら「何かしら?」

ウル「足下でウロチョロしてる猫みたいなのってほむらのペット?」

ほむら「…え?あなたまで見えるの!?」
ウル「……見えるとマズいの?」


QB「君もかい…やれやれ、姿を見せるつもりなんてないのに…訳がわからないよ」


ウル「うわ!?喋りやがったこいつ!猫じゃないの!?」

QB「僕の名前はキュゥべえ。僕と契約して……って違った、君は才能ないしそもそも男だった」

ほむら(さっきのベーコンといいウルといい…不思議な力を持った人はこいつが見えるのかしら…)

ウル「…」

ほむら「…どうしたの?」

ウル「俺って才能ないんだ…」

ほむら「…なんでショック受けてるのよ」


ほむら(…どうもこの男のキャラがわからなくなってきたわ)




銀髪の女「う、う…ん」

ウルほむ「「!」」

銀髪の女「こ、ここは…?」

ほむら「満州鉄道周辺の平原ね。詳しい位置はわからないわ」

銀髪の女「列車…は?」

ウル「列車ならもう行っちゃった」

銀髪の女「そうですか…」

ウル「スリルあったろ、へへへ」

ほむら「…」

ウル「この辺とか」パイタッチ

銀髪の女「きゃあ!?い、いや…来ないで…」

ほむら「」アゼン


ウル「来ないでって、まだ何もしてねぇよ」

銀髪の女「いや…わ、私…何も…何もできないのに…!」タタタタ…

ほむら「…」

ウル「あっ、ねぇちょっと、どこ行くの?そっちは危ねぇよー!おーい、待ってよおネェちゃーん!」

ほむら「…」

ウル「あーあ、ちょっとからかっただけなのに。なぁ?」

ほむら「…今のはないわ。最低の行動よ」

ウル「」

QB「…どうして今の行動で彼女は怒り、怯えたのか…僕にはわからないね」

ウル「おぉ、いいこと言うな猫。その通り、俺悪いことなんてしてな

ほむら「あなたはすっこんでてキュゥべえ。…ウル」

ウル「……はい」

ほむら「彼女を追いかけて助けなさい」

ウル「………はい」


ほむら(私を助けてくれた男がとんだセクハラ男だった。…なんか頭痛くなってきたわ)


ウル「ったく…しょうがねぇなぁ」

ほむら「つべこべ言う権利はないわよ」

ウル「はいはい、行きますよ………っ!?」グラ…

ほむら「!?…どうしたのウル?」

ウル「痛っ!!いってぇーな…!また、いつもの声…かよっ…!?」

謎の声『…初め… …つの光と闇が会っ …の… 彼女を…もり さい… あな… …生きる…由を見つけ… …に…』ザザ…




ほむら「声…?なんのこと?」

ウル「はぁ…はぁ…このクソ頭め、わかってるよ…ちゃんと守ればいいんだろ…」ザッザッ…


ほむら「…?」


女の声「キャアーッ!!」

ウルほむ「「!」」

ほむら「あの声は…!」

ウル「この先か!」ダッ

ほむら「キュゥべぇ!あの先に何がいるかわかる?」タッタッ

QB「とりあえずは邪気は感じない。おそらく獣か何かだと思うけど、さっきの女性が危険なことには変わりないだろうね」タッタッ

ほむら「…!急がないと!」タッタッ






ウル「あそこか!」ダッ

狼「グルルル…」

銀髪の女「…」

ウル「おらぁ!」ゴシャア!

狼「グ…!?」ドサッ!


ほむら「なんとか無事みたいね」ザッ

ウル「ったく、だから言ったのに」ハァ

ほむら「誰のせいだと思ってるのよ」ギロ

ウル「わ、わかってるから睨むなよ」


銀髪の女「…」スゥ…スゥ…

ウル「…ははっ、なんだよおい。寝ちゃってるよ!狼に襲われて気絶しちゃったわけ?だから危ないって言ったのに」

ほむら「…」ギロ

ウル「わ、悪かったって」

ほむら「はぁ…とりあえず、彼女が目を覚ますまで待ちましょう。…キュゥべぇ」

QB「なんだい?」

ほむら「妙な気配を感じたら教えてちょうだい」

ほむら(どうやらキュゥべぇはこの手の感知に優れているようだから利用しないと)

QB「わかったよ」

ウル「…待つのもいいんだけどさ」

ほむら「?」

ウル「こう無防備だと…俺の方がゾクゾクしちゃうよなぁ。どうしようかなぁ。へへへ…」ザッ

ほむら「」

ウル「…元気ぃ?」ニヤニヤ

銀髪の女「…」スゥ…スゥ…

ほむら「…」

ウル「さわっちゃおうかなぁー」ニヤニヤ

ほむら「」ブチ

ウル「うへへへ」ニヤニヤ

ほむら「…」ジャキ ゴリ…

ウル「ほ、ほむら…ちゃん…?」ダラダラ

ほむら「…いっぺん死ぬ?」

ウル「な、なんにも…しないって…へへ…だからさ、頭に押し付けてる…銃をおろそうよ、ねぇ」ダラダラダラ

ほむら「次は警告無しよ」スッ

ウル「…………はい」ダラダラダラダラ


私用が忙しく1ヶ月近くも放置する形になってしまい申し訳ありませんでした。

今日から再開しますが、更新速度は遅いかもしれません…

ですが投げ出すことは絶対にしないので、よろしければこれからも読んでやって下さい。

他の面白いSSの更新待ちの暇潰しにでも読んで頂けると幸いです。


銀髪の女「うっ…ん…」

ウル「お」

ほむら「…目が覚めたみたいね」

銀髪の女「あれ…私…っ!」

ウル「…なんもしねぇって…あのな、あんた顔可愛いけどひねくれすぎ」

銀髪の女「え…?」

ほむら「…」

ウル「え…?じゃない。人がせっかく助けてあげたのにろくにお礼も言わない、ちょっとちょっかいかけたら逃げ出す。ひねくれてる」

銀髪の女「あの…すみませんでした。気が動転してて…改めて、助けて下さって…ありがとうございました」

ほむら「あなたが謝ることはないわ。悪いのはこいつだから」

ウル「う…」

銀髪の女「あなたも私を助けて下さったみたいですね…ありがとうございました」

ほむら「…成り行きでそうなったようなものよ」

銀髪の女「それでも感謝してます」

ウル「そういえばあんたさ、名前なんていうの?」

銀髪の女「あっ…助けてもらったのにまだ名前を言ってませんでした…私は、アリス・エリオットといいます」

ウル「アリスちゃんか…名前まで可愛いんだ。へへ…ちょいとひねくれてるけど」

ほむら「…」ギロ

ウル「な、何もしないから睨まないでよ…俺の名前はウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ。長いからウルで


銀髪の女「うっ…ん…」

ウル「お」

ほむら「…目が覚めたみたいね」

銀髪の女「あれ…私…っ!」

ウル「…なんもしねぇって…あのな、あんた顔可愛いけどひねくれすぎ」

銀髪の女「え…?」

ほむら「…」

ウル「え…?じゃない。人がせっかく助けてあげたのにろくにお礼も言わない、ちょっとちょっかいかけたら逃げ出す。ひねくれてる」

銀髪の女「あの…すみませんでした。気が動転してて…改めて、助けて下さって…ありがとうございました」

ほむら「あなたが謝ることはないわ。悪いのはこいつだから」

ウル「う…」

銀髪の女「あなたも私を助けて下さったみたいですね…ありがとうございました」

ほむら「…成り行きでそうなったようなものよ」

銀髪の女「それでも感謝してます」

ウル「そういえばあんたさ、名前なんていうの?」

銀髪の女「あっ…助けてもらったのにまだ名前を言ってませんでした…私は、アリス・エリオットといいます」

ウル「アリスちゃんか…名前まで可愛いんだ。へへ…ちょいとひねくれてるけど」

ほむら「…」ギロ

ウル「な、何もしないから睨まないでよ…俺の名前はウルムナフ・ボルテ・ヒュウガ。長いからウルでいいぜ」

ほむら「私は暁美ほむら。呼び方はなんでも構わないわ」

アリス「ウルさんに…ほむらちゃん、ですね。よろしくお願いします」

ウル「さて…自己紹介も済んだところで、これからどうするか考えるか」

ほむら「そうね…どこか安全な場所はないかしら。少し休めるような所を探しましょう」

アリス「あっ、ほむら…ちゃん」

ほむら「何かしら」

ほむら(…私をこう呼ぶのはまどかくらいだったわね…そういえばアリスとまどかはどことなく似ている気がする…気のせいかしら?)


アリス「そこにいる猫?ちゃんはペットですか?」

ほむら「……やっぱりあなたも」

QB「僕のことが見えるのかい」ヤレヤレ

アリス「えっ!?喋れるの!?」

QB「僕は猫でもペットでもないよ。僕の名前はキュゥべぇ。僕と契約して…って君ももう少女という年齢ではないね…全く営業が捗らないよ」

アリス「…なんの話?」

ほむら「こいつの言うことは気にしないでいいわ」



アリス「え、えぇ……ほむらちゃん、もう一つ訊いてもいいですか?」

ほむら「何かしら」

ウル「…」

アリス「なんでウルさんはさっきからずっと正座してるんですか?」

ほむら「…セクハラは女の敵だからよ」ファサ

アリス「…」ジィ…

ウル「…そんな目で見ないでお願い悪かったって」ズーン

QB「訳がわからないよ」

ザッザッザッ



ほむら「!川が…」
ゴオォォ…

ウル「おいおい」

アリス「これじゃ先へ進めませんね…」

ほむら「…キュゥべぇ、迂回できる場所は無いかしら」

QB「この川にはどうやら橋は架かってないみたいだから、迂回するのは厳しいね」

ほむら「…仕方ないわ、線路を歩きましょう」

ウル「いや、止めたほうがいい」

ほむら「…どうして?」

ウル「線路には管理の名目で日本兵が点々といるからだ。んな所を通るのはかなり面倒なことになるぜ。ましてやアリスもいるんだし」

アリス「…」

ほむら「…それもそうね。どうしましょうか……!あれは…水門?」

ウル「…水門がどうしたよ?」

ほむら「もしかしたら川の流れを変えることができるかもしれないわ。そうすればここを渡れる」

ウル「おぉ、なるほど!いけるのか?」

ほむら「まだわからないわ。とりあえず水門の所まで行ってみましょう」

—南満州鉄道周辺 平原 川の水門—


ほむら「結構しっかりした水門ね」

アリス「どこかに水門を操作できるものがあるはずですよね」キョロキョロ


ウル「お、これじゃねぇか?」ユビサシ

ほむら「ハンドル…間違いなさそうね」

ウル「おし、回してみるか!」スッ

ほむら「えぇ、お願い」

ウル「いくぞ…よっ」グッ




バキッ!!!!




ウルアリほむ「「「え」」」

QB「…どうやら壊れてしまったようだね」

ほむら「言わなくても分かってるわよ!…ウルっ!」

ウル「ち、違…俺のせいじゃないって!ねぇ!ちょっと力入れただけでポッキリいっちゃったんだよ!」

アリス「ウルさん…いくら強いからって、ハンドルまで…」

ウル「だからハンドル自体がダメになってたんだって!アリスまでそんなこと言うなんて…そこまでひねくれてないでしょアリス!ねぇ!」

アリス「…」

ウル「……ちょっかいだしたの怒ってるなら謝るから!お願いだって…信じてよ…」

QB「どうやら錆でハンドルが劣化してたみたいだね」

ウル「最初からそう言ってるじゃんかよ…」

ほむら「…水門が動かせないと先に進めないわね。来た道とは逆に進んでみる?」

ウル「いや、それも町がかなり遠くなるからよした方がいいぜ」

ほむら「じゃあどうすれば…」

アリス「!あそこにあるのって…」

ほむら「あれは…別のハンドル?」

ウル「お、あれで動かせるんじゃねぇか?」

ほむら「見てみましょう」


タッタッタッ


ほむら「これは…」

アリス「使えそうにありませんね…」

QB「ハンドルは無事だけど装置自体が壊れてしまっているようだね」


ほむら「参ったわね…」


アリス「あの、このハンドル取れませんか?」

ウル「…ハンドルだけでどーすんの」

ほむら「!そうか、さっきのはハンドルが錆びてただけだからこのハンドルを代わりに使えるわね!」

ウル「そういうことか!よし…今度こそ任しとけ、うら!」スポ

アリス「あっ、取れましたね!」

ウル「ほら…俺のせいじゃなかったろ?」

ほむら「…そうね」

ウル「疑いかけて言うことそんだけかよ…」ハァ

ほむら「早速ハンドルを取り換えましょう」

ウル「よし、それじゃさっきのハンドルの残骸を取るか…あれ?」グッグッ


アリス「…」

ほむら「…」

ウル「…」グッグッグッ


アリス「まさか…」

ウル「…うん、取れない。変な折れ方したみたい」

ほむら「あなた…」

ウル「だから俺のせいじゃないじゃんかよ!」


ほむら「今度こそ詰んだかしら……あれは…」

アリス「あっ!あっちにも装置がありますよ!」

ウル「…次こそ当たりだよな」


タッタッタッ


ほむら「これもハンドルが錆びてるだけで装置は無事みたいね」

ウル「よし、取るぞ…」スッ

アリス「…下手に壊さないように取りましょうね」

ウル「わ、わかってるって!…よっ!」ミシミシ…


ウルアリほむ「「「いっ!」」」


スポ!



ウル「よ、よし…取れたぞ!」

ほむら「結構危なかったわよね…」

ウル「…気のせいだよ」

アリス「それじゃあこっちのハンドルを付けてみましょう」

ウル「よし…」グッ


ガキン


アリス「あ、はまりましたね!」

ほむら「3つの装置全部同じ作りで助かったわね。あとは1つだけで動いてくれるか…」

ウル「おし、今度こそ回してみせるぞ!」スッ

ほむら「…壊さないでよ」

ウル「大丈夫だっての!ったく…よっ!」グッ

アリス「…回りませんね」

ウル「あ、あれ?」グッグッ

ほむら「…力入れてる?」

ウル「入れてるよ!見ればわかるだろ!さっきから力入れ過ぎとか入れろとかもう訳がわからないよ!」グッグッ

QB「…」

ほむら「…あなたは何で釈然としない感じになってるの」


ウル「うぉぉぉらぁぁぁ!!!」グッグッグッ




アリス「ウルさん…」

ウル「これ…動かねぇよ…」ゼェゼェ



アリス「…」スッ

ウル「何やってんの?俺が無理だったんだから動くわけないだろ…」ゼェゼェ


アリス「…えい!」グッ






クルクルクルクル





アリス「あ」ビックリ

ほむら「動いた…の?」アゼン

ウル「」



ゴゴゴゴ…


ほむら「…水門もちゃんと動いてる」

ウル「…」

アリス「あ、あの…ウルさん…なんかごめんなさい」

ウル「…やめて謝らないで泣きそう」


ゴオォォ…

ほむら「川の流れが変わるにはまだ時間がかかりそうだし、この辺りで休みましょう」

アリス「そうですね」

ほむら「キュゥべぇ、見張りしてて」

QB「やれやれ、わかったよ」

ほむら「で…」


ウル「…」ズーン

ほむら「あなたはいつまでへこんでるのよ」

ウル「おまえにはわからないよこの辛さ」ズーン

ほむら(何であんな強いのにメンタル弱いの…)


——————————




アリス「すぅ…すぅ…」

ウル「…寝てるよ。さっき襲われたばっかなのに大したクソ度胸だな全く」

ほむら「確かにこの状況で熟睡できるのは驚いたわ…」

アリス「ん…お父…様…」

ウル「…親父の夢でも見てんのか?呑気なもんだな」

ほむら(お父さん…それにお母さんも…随分と会っていないわね…いつかまた会える日はくるのかしら)


ウル「…なぁほむら、これからお前はどうすんだ?それにあの猫も」

ほむら「…今の私には行くあてがない。迷惑でなければあなたたちについて行きたいのだけれど。あいつは…多分私についてくるわ」

ウル「そっか。ついてくるのは構わないけど、死ぬかもよ?あんまオススメはしねぇな」

ほむら「死線なら散々越えてきたから平気よ」

ウル「…あんたの事情も気になるな。まぁ、気が向いたらいつか聞かせてよ」

ほむら「えぇ…いずれ話せるかもしれないわ」

ウル「さ、俺たちもそろそろ休もうぜ」ゴロ

ほむら「そうね」トサ





ゾワッ!!



ウルほむ「「!?」」

ほむら(な、何…このとてつもない殺気は?)

ウル「誰だ?おい………っ!?」

キツネ面「へへ…やっと会えたな…」

ウル「お、親父っ!?なんでこんな所に!?」

ほむら「ウルのお父さん…?どういうこと!?」

キツネ面「迎えに来たんだよ。お前に殺された化け物どもの魂が、あの世で寂しがっててな…」

ウル「化け物の魂!?」

キツネ面「本当にキレイな顔だぜ」チラ

アリス「すぅ…すぅ…」

ほむら(アリスを見た…?)

キツネ面「感謝しなきゃな。この娘の力のおかげで、俺は現世に出てこれたんだ」

ほむら「!?」

ウル「アリスの力…?どういうことだ!?」

キツネ面「気がつかないのか?お前が倒した怪物どもの怨霊が、この世界に溢れていることに…今まで閉じられていた闇の扉も、この娘が現れたおかげで、少しずつ開き始めているんだ!」

ほむら「闇の扉…?」

ウル「何を言っていやがる…」

キツネ面「そして…お前の心の奥深くにある暗い闇の中から、怨霊どもが俺に呼びかけるのさ…お前の魂を喰らわせろってな!」


ウル「なっ…」



キツネ面「へへへ…」フッ

ウル「っ!」

キツネ面「へへへ…」フッ

ウル「来るな…」ワナワナ

キツネ面「へへへへ!」フッ

ウル「来るなーーっ!!」


キツネ面「さぁ!お前の魂を喰らわせろ!ついでにそこの女もな!」

ほむら「っ!」

ウル「ほむら!」ザッ
ほむら「わかってる!」カッ!



キツネ面「女も変身できんのか…でもまぁ、俺とタメ張れると思ってるのか?へへ…無駄だぜぇ!」

ウル「舐めるなよ、このクソ面!」

ほむら「…そう簡単にはやられないわよ!」ジャキ

ウル「うらぁっ!」ブン!バッ!

キツネ面「んなモンかぁ?へへへ!」ガッ!ガッ!

ほむら「食らいなさい」バン!バン!バン!

キツネ面「効かねぇよぉ!」バチィ!バチィ!バチィ!

ほむら(くっ…こいつも銃が効かない!…時間停止さえ使えれば…)

キツネ面「へへ…んじゃまずは女からいこうかぁ!」バッ!

ウル「てめっ…ほむら!来るぞ!」

ほむら(は、速い!)

キツネ面「おらよ!」ブン!

ズドッ!

ほむら「かはっ…」ドサ

ウル「ほむら!」

キツネ面「おいおい、一発でダウンかよ?」

ほむら「う…ぐ…黙り…なさ…い」ググッ…

ほむら(まずい…腹に食らった…それに…何故か精神にもダメージがあった…これ以上はソウルジェムがもたない…)

かなり昔の中国に行ったのはわかるとしても淫獣がほむらの事を知ってたりするのはありえない気がする
その時間軸に生まれてもいないし存在しないわけだしそれに中国語とかどうしてるんだよ

>>46
日露ハーフのウルを始め中国人の陰陽じいちゃん、某国のスパイやエクソシストや吸血鬼やロンドンのストリートチルドレンが普通に会話してるし
そこはゲーム補正って事で

>>46
意見ありがとう

ほむらを知ってる云々は、>>1が『QBは人間個体を見ればある程度の情報はわかる』的な感じで解釈してるんで…

QBが本編でほむらの名前は分かるけど素性は分からないのと同じ感覚かなーと


言語に関しては>>47のこともあるし、魔法少女なら翻訳コンニャク的なことはできるんじゃないかなと思います


他にもここ変だろww
とかあったら皆さん遠慮せず意見してください

ただの叩きや荒らしでなければむしろ大歓迎です

ウル「ほむら、下がってろ」

ほむら「ぐっ…ごめんなさい、任せたわ…」シュウン…

キツネ面「おいおい、お前一人じゃますます勝てねぇんじゃねぇかぁ?」

ウル「うるせぇな、クソ面…本気で殺しにかかるぞ」

キツネ面「へぇ…やってみろよ!」

ウル「ふっ…ぐぅ…おあぁぁぁ!!」カッ!




ウル「…スグニカタヅケテヤルヨ」

キツネ面「冥刹皇…どこまで使いこなせてるかなぁ?」



ウル「ラアッ!!」ババッ!

キツネ面「へっ、少しは、ましに、なったなぁ!」ガッ!ガッ!
ウル「ハァッ!」ドガッ!

キツネ面「おぉ!?」グラ…


ほむら(体勢を崩した…いける!)

ウル「オワリダ!」バッ


ドスッ!!


キツネ面「かはっ…」ドサ…



ほむら「勝った…!」




キツネ面「へへへ…思ったよりやるじゃん」ガバッ


ウル「!?」

ほむら「そんな!?腹を貫いたのに!」


キツネ面「けど…まだまだだな。どれ、手本みせてやるよ……はっ」カッ!





キツネ面「どうだぁ?へへへ!」


ウル「ナ…ナンデテメェガ…」

ほむら「そんな…あれはウルと同じ……フュージョンの力!?」

キツネ面「へっ」ダッ

ウル「ッ!」バッ

キツネ面「遅ぇよ」ドスッ

ウル「ガハッ…」ガク…

ほむら「ウルっ!」




QB「ほむら!な、何が起こっているんだい!?」タタッ

ほむら「キュゥべぇ!?…あなたに見張りを頼んだはずだけど、どうなっているのよ!」

QB「だからそれは僕が訊きたいさ!…なんの前触れもなく君たちの方で凄まじい邪気を感じたから様子を見に来たんだ」

ほむら「え…?それじゃああいつは私たちに近づいて来たのではなく、あの場所にいきなり現れたってこと?」

QB「瞬間移動かそんな類いの能力かもしれないね……っ!ほむら!まずい、ウルが完全に押されている!」

ほむら「!」バッ




キツネ面「どうだぁ?これが本当の冥刹皇の力だ…お前には使いこなせねぇみたいだな」ドカッ

ウル「グハッ…」ドサ…

ほむら(まずい!グリーフシードでソウルジェムを浄化…!まだこれで戦える)パアァァ

ほむら「ウル!」カッ!ジャキ



キツネ面「あぁ?まだやんのかお前…もういいよ、そろそろ終わりにしてやるよ」

ほむら「なっ…!黙れ!」バン!バン!

キツネ面「まっ、少しは楽しかったぜ」バチィ!バチィ!

ほむら「くっ…!」

ほむら(ここまで踏ん張っても何も通じない!…負けるしかない…の?)



キツネ面「これはあの世からのお迎えってやつだな!くらいな!」ブワァァァ



ウル「が…クソっ…」シュウウン…ドサ


ほむら「うっ…」グラ…

ほむら(黒い霧…?意識が…こんな所で死ぬ訳には…いかないのに!)




ほむら「まど…か…」ドサ

—???—

ほむら「うっ…」ググ

ほむら(ここは一体…それに私は何を…)



ほむら「っ!狐面は!?」ガバッ


ほむら(いない…それにここはさっきまでの場所じゃない…ここはまるで…墓場)

ほむら(一体この時代はどうなってるのよ…とりあえず、あいつを呼んでみよう。…こっちに来てから何かと頼ってるのは癪だけど)


ほむら「キュゥべえ!いるんでしょ?」

シィン…


ほむら「いない?」

ほむら(あいつは常に魔法少女のそばにいるはず…それなのに)

ほむら(ということはここは…魔女結界のような異空間?…だとしたら厄介ね…何が起きるかわから



「おい、誰だ?」

ほむら「っ!?」バッ

「え?ほむら…か?」

ほむら「ウル?」

ウル「よかった、とりあえず生きてたみたいだな」

ほむら「えぇ。でも…状況は良くないと思うけど…ここは何なのかしら」

ウル「あぁ、ここは…グレイヴヤードだ」

ほむら「え…?ここを知ってるの!?」

ウル「知ってるっつうか…俺の夢によくでてくるんだよね、ここ」

ほむら「夢…?どういうこと?」

ウル「ここにいるのが俺だけならいつもの悪夢で終わるんだけど、今はどういう訳かほむらがいる…ここはただの夢の世界じゃないみたいだ」

ほむら(…ここはウルの夢の中の世界?何で私がいるの?)

ほむら「全く、イレギュラーだらけで嫌になるわね…」

ウル「とりあえず先に進んでみよう。こんな訳わかんない所でじっとしてても仕方ないしな」

ほむら「えぇ、確かにそうね。進んでみましょう」



ザッザッザッ…



ウル「これは…!」ザッ

ほむら「急に立ち止まってどうしたの?」

ウル「この墓…」

ほむら「…墓が光ってる…これも見覚えあるの?」

ウル「…あぁ、こいつも夢に出てくる」

ほむら「…調べてみる?」

ウル「気は乗らねぇけど、何もしないよりかはいいかな」

ほむら「緑色に光ってる以外は普通の墓みたいね。ただこの光…なんだか嫌な感じがするわね」

コオォォ

ウル「…!ほむら、ちょっと下がってろ」

ほむら「どうして?…!光が強くなってる…?」

ウル「予想はしてたけど、まさかここまで夢の通りとはね…」

ほむら「それは…どんな夢なの?」


ウル「ここをあてもなく歩き回ってこの光る墓を見つけて」


カァァァッ!


ほむら(光がどんどん強く…!)

ウル「墓の前に立つと光の中から…」



「グォォォッ!!」


ほむら「っ!…何なのこいつは!?」

ウル「化け物が出てきて食い殺されるんだ」

ほむら「なっ…!何で先に言わないのよ!」

ウル「でもまさかここまで夢の通りとは思わなかったからさ…」

ほむら「それより逃げられないから戦わないと!勝てるの?」

ウル「うーん…いつも戦わないで食い殺されるからよくわかんないんだよね」

ほむら「ちょっ…大丈夫なの!?」

ウル「なんとかするさ…そうだ、ほむらは下がっててくれ。俺一人でやる」スッ

ほむら「…!?二人がかりの方がいいでしょ?」

ウル「まぁそうだけど、こいつは俺一人でやんなきゃならねぇ気がするんだ」

ほむら「なっ…そんな理由で…!」

ウル「いやまぁ…一応俺の夢の中だしさ。それに…」

「グォォォッ!!!」

ウル「いつもの夢の通りにはいかねぇってこいつに教えてやらなきゃいけねぇしな!」

ほむら「…わかったわ」ハァ

ウル「わりぃな」

ほむら「一人でやるからにはさっさと倒しなさいよ」

ウル「へっ、わかったよ!」ザッ

「グルル…」

ウル「虎の顔した人型の化け物ね…俺を襲う奴らはネタに事欠かねぇな、ったく」

ウル「さて…こいよ」クイクイ

「グオォッ!」バッ!

ほむら(速い!)

ウル「おっと!」ヒョイ
「!」

ウル「惜しかったな…うらぁ!」ゴシャ!

「グオッ!」ドサ

ほむら(あの速さに合わせて膝蹴り…やっぱり強い)



ウル「!」

「グルル…」ザッ

ほむら(なっ…あの攻撃が効いてない!?)

ウル「へっ、今の蹴り食らってなんともねぇか…流石は化け物だな」

「グオォッ!」フッ


ウル(っ!さっきより速ぇ!)

ウル「はっ!」バッ


「グオォ!」ブン

ウル(こいつ…手足が長ぇ分リーチがある!避けきれねぇ…!)

ザシュ!

ウル「ぐっ…」グラ…

ほむら「ウル!」



ウル「ちっ…やっぱ全力出さずに勝てる相手じゃねぇか」

「グルル…」

ウル「いいぜ…化け物には化け物で相手してやるよ!」

ウル「ふっ、ぐぅ…おあぁぁぁぁぁ!!」カッ!

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