海馬「遊戯、貴様に俺の最強の僕が倒せるか?」遊戯「俺は宮永咲でいくぜ!」 (62)


遊戯王と咲のクロス。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436624332



海馬「ふん、所詮そのような雀士ではこの俺の最強のパワーを誇る雀士、アラサーには勝てまい」

遊戯「甘いぜ海馬。俺の宮永咲にはな、とてつもない可能性が秘められているんだ」

海馬「ふぅん」

城之内「おいおい、俺を忘れてもらっちゃ困るぜ!」

海馬「凡骨如きがこの俺に」

城之内「この俺のギャンブル雀士を見ろ!」

海馬「な、その雀士は」

遊戯「城之内君」

城之内「へへ―ん、どうよ。この俺の最強のパートナー、神代小蒔ちゃんだ!」

海馬「凡骨のことだから妹尾や上重を持ってくると踏んでいたが」

城之内「あの娘達も好きだけど、遊戯とやるからにはこれくらいはってな」

海馬「まさかその雀士を連れてくるとは、だがしかし!」


城之内「こいつで海馬、お前のアラフォーをぶっ潰してやるぜ!」

海馬「アラサーだこのバカめ。磯野!」

磯野「はっ!」

海馬「例のモノは出来ているな」

磯野「はっ」

海馬「着いてこい遊戯、凡骨」

城之内「んだよ」

遊戯「どこへ向かう気なんだ?」

海馬「くればわかる」





遊戯「こ、ここは」

海馬「特製スタジアム(対局場)だ」



城之内「あれってペガサスの所にあった」

遊戯「だがあれは一つの卓を4人のデュエリストが囲む形になってるぜ……まさか!」

海馬「ふん、その通りだ遊戯。今から俺たち全員で、誰が一番強いかを決める」

城之内「すげーぜ海馬!」

遊戯「コレで俺の咲が実体化される……」

海馬「感謝するのだな。パートナーを選べ」

遊戯「俺は勿論咲だ!」

宮永咲「よ、よろしくお願いします」

城之内「なら俺は小蒔ちゃんだぜ!」

神代小蒔「すー、すー、は、寝てません、寝てません」

海馬「くだらん、俺は小鍛治健夜だ」

城之内「おもったけどよ、海馬。そいつはちょっと卑怯だぞ!」


海馬「凡骨が俺に「兄さま」」

海馬「木馬、どうした」

モクバ「この対局に大人は卑怯だと思う……」

海馬「バカな」

モクバ「遊戯や城之内が高校生キャラを使ってるんだし、兄さまも。兄サマならそんな雀士に頼らなくてもきっと勝てるよ!」

海馬「ならば俺のロードを見せてやる!いでよ、高校100年生。未来へのロードを切り開くのだ!」

遊戯「一体何が……」

海馬「大星淡!!」

淡「よろしく!!」

城之内「こ、こいつは」

海馬「フハハハハ」

遊戯「気になったんだが海馬、対局相手が一人足りないぜ」


海馬「3麻でもできる」

バクラ「ひゃはははは! おもしれえもんやってんじゃねえか」

海馬「貴様は」

遊戯「バクラ!!」

海馬「貴様、なぜここに」

バクラ「決まってんじゃねえか、俺様も混ざりに来たんだよ」

城之内「だがバクラ、お前は雀士を」

バクラ「ちゃあんと用意したさ遊戯。闇のゲームに相応しい雀士をよぉ!!」

城之内「そ、その雀士は」

バクラ「楽しくなりそうだぜ!」

城之内「くっ、やる気満々ってわけか」

木馬「サポートキャラはココから選んでくれよな。条件は対等だぜ!


海馬「貴様の雀士は天江衣か」

バクラ「俺様の雀士は墓地が肥えれば肥えるほど力を増すのさ」

遊戯「オカルト雀士ってわけか」

城之内「オカルトは苦手だぜ……」

海馬「ご託は言い。始めるぞ」

『決闘!!』


淡「よろしくー」 LP25000

小蒔「よ、よろしくおねがいします」 LP25000

咲「お願いします」 LP25000

衣「せいぜい退屈させるな」 LP25000



東1局 

親 大星淡

淡(親だけどまずは様子見かな。簡単に終わらせたらつまらないし)パチッ

小蒔「……」パチ

咲「んー、これかな」パチ

衣「……」パチ

淡「……」パチ

……

小蒔「……」

遊戯(良し、カン材が来たぜ)

咲「カン」

海馬(まさか遊戯め)

咲「ツモ、嶺上解放。1600・3200です」

淡(あちゃー、親っかぶりか―。でもイイねイイね!)LP21800


遊戯「よし!幸先良いぜ」

城之内「くっそー、でもこの程度。 それに海馬、お前が最下位だぜ」

海馬「喚くな凡骨」

城之内「何だと!」

遊戯「だが海馬よ。親を流されたのは痛いんじゃないか?」

海馬「この瞬間俺は手札より、サポート雀士を呼びだす!」

遊戯「何だと!?」

海馬「俺のロードは俺が決める。いでよ、ドラゴンロード!!」

バクラ「場に新たな雀士だと?」

海馬「こいつで俺の大星淡は力を増す。せいぜい怯えるが良い」


松実玄「おまかせあれぇ!!」


東2局

親 神代小蒔


淡「あれ、誰?」

玄「応援に来たのです!」

淡「ふーん、ってなに人の胸触って」

玄「このおもちは中々なのです」モミモミ

淡「あ、っ、あれ、でも何だか引きが良くなったかも」

城之内「げ、女同士乳繰りあってやがる」

バクラ(しかし出されたからには何かあるはずだ……)

海馬「ふつくしい……」


玄「さあいくのです!」

淡「なんだかわからないけど、よーし!!」ゴゴゴッ

城之内「頼むぜー、小蒔ちゃん」

遊戯「ドラが来ない、だと」

・・・

淡「ロン! 断幺ドラ5」

小蒔「わっ」

淡「12000」

小蒔「は、はい!」LP11400


城之内「げぇ!」

海馬「ふぅん、見たか凡骨」

城之内「ぽんこつぽんこつうるせーよ!」

海馬「凡骨だ、無知め」

遊戯「まさか、海馬」

海馬「その通り、この松実玄は自身のLPが最下位の時に召喚できる。そして効果はドラ爆だ!」

遊戯「LPが25000しかないのに、ドラ爆だと!?」

海馬「その通り。そしてこれは、この東場の間効果は続く」

城之内「んなのありかよ!」

海馬「黙れ、力こそすべてだ。俺の重量級パワー麻雀に勝てる者などいない!」

モクバ「流石兄さまだぜ!」


城之内「フン、だったら俺だって。サポート雀士、清水谷竜華の膝枕を使うぜ!」

遊戯「そ、その雀士は」

城之内「特定のキャラを眠らせる雀士!そしてこの瞬間、小蒔ちゃんの特殊能力発動! 神降ろし!」

海馬「その程度の小細工で」

城之内「サイコロを振り、出た目が大きければ大きいほど小蒔ちゃんの力は増す!」

海馬「だが1の目が出れば、ファンブル。貴様の雀士は終局まで凡骨のまま」

城之内「だが4以上の目が出れば小蒔ちゃんは2度寝したこととなり、力は増す。勝負!」

ころころころ・・・4

城之内「よっしゃあ! この局小蒔ちゃんが睡眠することで、2局目以降小蒔ちゃんは神を降ろしてパワーアップ

だ!!」



海馬「悪運の強い奴め。しかしドラゴンロードを身に付けた淡の敵では無い。軽くふき飛ばしてくれよう」



淡「あれ、アンタ大阪の」

竜華「あん時は世話になったな~」

淡「ってなにして」

竜華「膝枕や」

小蒔「ん、ふにゃぁ……すー、すー」

淡「対局中に寝るなんて、!」ビクッ

小蒔「すー、すー」ゴゴゴッ

咲「この感じ、優希ちゃんが言ってた」

衣「ふん」

玄(おお、おもちが、おもちが……)ジュルリ



東3局

親 宮永咲

咲「……リーチ」

五六七 九九九 ③④⑤ ⑥⑥⑥ ⑦⑧⑨ 8

淡(咲の手からは強さを感じない。いける)

淡「カン! よーしコレでドラ8!どんどんいくよ!」

小蒔「……すー」

竜華「よしよし」ナデナデ

衣「……」

淡(むふふ、ここはダマで一気に奪い取る)パチッ

咲(甘いよ、淡ちゃん。ココで稼ぐ)

咲「九萬をカンして、嶺上解放。4,000オール」 LP40200

海馬「くっ、一発で引き当てるとは」

遊戯「コレが俺の宮永咲の力、嶺上解放だ!」


遊戯「だが済まない、城之内君」

城之内「気にすんなって。それにほら、小蒔ちゃんも2度寝モードに入ったからよ」LP7400

城之内「だが気になるのはバクラのやつだ……今だ焼き鳥で何の動きも見せねえ」

海馬「焼鳥は貴様もだ凡骨」

城之内「う、うるせー! これからだこれから」

遊戯(確かにそうだ。闇のゲームと言っていたにもかかわらず、今行われているのは普通の対局)

バクラ「俺様はこのカードをフィールドに伏せさせてもらうぜ。くくく」


東3局

城之内「よっしゃあ、立直一発清一!! 小蒔ちゃんの倍満でバクラに16000のダメージだぜ!」LP23400

バクラ「好きにもってきな」LP3400

城之内「へ、3900で吹っ飛んじまうんじゃねえか?」

バクラ「心配どうもありがとう。でもそれは余計なお世話だ」

城之内「んだと!?」

海馬「ふん、強がりはよすんだな。この面子でその程度の点数、貴様の負けは決まったも同然」

遊戯(確かに海馬や城之内君の言う通りだ。俺の咲やドラゴンロードの付いた大星淡、神降ろしの神代。この3人を前にしてはバクラの勝ち目など)

バクラ「伏せカードオープン、ハギヨシとのお月見。このカードはフィールドに伏せられて1局経過後に発動できる。そしてその効果は」

ゴゴゴゴ

遊戯「ば、場が夜になっただと!?」

城之内「だが麻雀に天気なんて関係ないぜ」


海馬「いや、ある。あの天江衣というカード、聞いた事がある。夜になると力を増す特殊なカードだとな」

城之内「そ、それって」

バクラ「今宵は満月、そして満月には闇夜の兎が貴様らを屠るために跋扈する!」

海馬「しかし俺の淡とて負けてはいない。敵がオカルト能力を発動した時、効果発動」

海馬「絶対安全圏! この効果により淡はダブルリーチをかける事が出来る! そしてさらに、他者の手を遅らせる最強の能力だ!!」

バクラ「ふん、俺様の衣は河が肥えれば肥えるほど、力を増す事を忘れるなよ」

海馬(おそらくやつの狙いは海底撈月。しかし残念だったな。即効性のある大星淡は貴様の天敵ともいえる雀士!)

城之内「だが神憑き小蒔ちゃんにはその程度の能力、通用しないぜ」

バクラ「よく見てみな」

城之内「っ、げ!」

訂正

海馬「いや、ある。あの天江衣というカード、聞いた事がある。夜になると力を増す特殊なカードだとな」

城之内「そ、それって」

バクラ「今宵は満月、そして満月には闇夜の兎が貴様らを屠るために跋扈する!」

海馬「しかし俺の淡とて負けてはいない。敵がオカルト能力を発動した時、効果発動」

海馬「ダブリー絶対安全圏! この効果により淡はダブルリーチをかける事が出来る! そしてさらに絶対安全圏により他者の手を遅らせる最強の能力だ!! フハハハハハハ!!」

バクラ「ふん、俺様の衣は河が肥えれば肥えるほど、力を増す事を忘れるなよ」

海馬(おそらくやつの狙いは海底撈月。しかし残念だったな。即効性のある大星淡は貴様の天敵ともいえる雀士!)

城之内「だが神憑き小蒔ちゃんにはその程度の能力、通用しないぜ」

バクラ「よく見てみな」

城之内「っ、げ!」


ハギヨシ「おかわりもありますよ」

小蒔「あふ、じゃあもう少し」パクパクモグモグ

ハギヨシ「かしこまりました」

バクラ「ハギヨシの作る団子の匂いに釣られて、神代小蒔は目覚めるぜ! つまり神は消えたってわけさハハハハハ!」

城之内「くっそぉ、でも俺だって。サポート雀士、爆発少女上重漫!」

遊戯「よし、その雀士は半数をランダムで上下させるカード」

城之内「俺が次に和了る時、サイコロの目と同様の飜数が上昇する。しかし奇数が出ればその分飜数が下がるギャンブル雀士。出た目は、2!」

城之内「バクラ、コレで俺がお前に直撃をぶつければ、お前の負けだ」

海馬「バカが!」

バクラ「この瞬間城之内のフィールドに巨乳雀士が3人そろったことで、海馬のドラゴンロードは消滅!」

海馬「くっ」

玄「おまかせあれ~ぁ」


城之内「なんかしらねーけどラッキー」

海馬「おのれ凡骨、俺のドラゴンロードをよくも」

遊戯「ドラゴンロードのデメリット効果、場からドラゴンロードが去った時、装着されていた雀士の能力はパワーダウンする」

バクラ「それはつまり、最強の支配者はお前の大星淡では無く俺様の天江衣になったのさ! ヒャハハハハハ」


寝ます

sagaにするの忘れてました

>>17 咲の牌おおすぎ
666が余計です。


バクラ「さあ本当のゲームの始まりだぜ。このゲームの敗者は、大切なものを失う!」

海馬「なんだと!」

城之内「ふざけんな! 静は関係ないだろ!」



東四局

バクラ「この局はカードの効果により俺様が和了る事は無い。だが支配能力により、貴様らも和了る事は不可能。したがって流局だぜ!」

城之内「そんなら南場に行く前にサポート雀士、あったか~い雀士、松実宥召喚。この雀士が場に出たことで松実玄を特殊召喚できる。よみがえれ、ドラゴンロード!!」

玄「おねえぢゃ~ん」

宥「お帰り、玄ちゃん」

玄(おもちパラダイス)

バクラ「甘い、俺様はサポートカード両親との別れを発動」

海馬「な、そのカードはモクバの渡したなかにはなかったはず」

バクラ「コレは俺様の大事なカードでね、その能力は、天江衣の闇を深くする! そしてそれと同時に」

城之内「お、俺の松実姉妹が」


海馬「妹は俺のだ! この凡骨が!」

バクラ「母に連れられ冥府へと帰って行ったのさ。松実姉妹が消えたことで、デメリット効果発動、神代小蒔はパワーダウン!」

城之内「くっ」

バクラ「そして場を天江衣の心の闇が覆うぜ!」

遊戯「な、なんだこの闇は」

モクバ「て、停電!?」

海馬「慌てるなモクバ、ソリッドビジョンがついている今、停電はありえない」

モクバ「う、うん」


南一局

遊戯「相棒はオレが守るぜ!」

バクラ「ふん、俺様が勝った暁にはその千年パズルもろとも貴様らの大切な魂をいただいていくぜ!」

淡「嘘、支配しているはずなのに……ダブルリーチが出来ない……」

咲「っ、この感じ、準決勝の時より衣ちゃんの力が!」

衣「衣に気安く話しかけるな、無礼者が」

・・・

衣「そろそろ御戸開きといこうか、リーチ」

城之内「この瞬間、手札よりサポート雀士石戸霞の効果発動。この雀士は場にただの神代小蒔がいる時発動できる。そしてこの局のみ誰が上がっても和了り飜を4下げるぜ」

霞「得意分野、いかせてもらうわ」ドタプン


バクラ「ちっ、こざかしい真似しやがるぜ。だが、天江衣は河が肥えれば肥えるほど強くなる雀士だぜ! いけ!」

衣「ツモ! だがさかしい輩のせいで衣の3倍満は跳満にランクダウンか。それでも6000・3000だ」

海馬「くっ・・しかし俺とて。サポート雀士、SSSを召喚。この雀士が場にいる限り、ツモ和了りの場合、指定した相手への責任払いに変更できる」

バクラ「しかし和了れなきゃ意味無いぜ、社長さんよお!」LP15400

海馬「くっ……」LP23800

城之内「霞さんのおかげで助かったぜ、サンキュー!」LP20400

霞「小蒔ちゃん、あんまりお菓子ばかり食べていたらダメよ?」

小蒔「ふわい」モグモグ

霞(ハムスターみたいにお団子食べる姿は可愛いけど……)


南2局

衣「リーチ!」

淡「またっ!? (ダブリーは出来ているのにツモれないしロンもできない……牌が進まない。何これ!!」

咲「さすが衣ちゃん、でも何だか表情が暗い……」

海馬「だがこのまま手をこまねく俺ではない。和了れないのなら貴様もだサポート雀士、臼沢塞! 貴様のオカルトを封じる」

臼沢塞「人使い粗いなぁ……!!」

淡「よろしく―、サエ先輩」

塞「はいはい…(さあかかって来るが良いよ、月夜に跋扈する魔物…)」

バクラ「この瞬間、サポート雀士 羊先輩召喚するぜ」


江崎「なんもかんも」

バクラ「この能力により塞の能力は羊先輩を対象とし、天江衣を守るぜ」

海馬「なんだと!?」

江崎「政治が悪い~」

バクラ「さらに、自分が相手の効果の対象にされた時特殊召喚できる雀士、百鬼藍子、対木もこの効果発動!」

遊戯「一度に3人のサポートだと!?」

バクラ「対木の効果により天江衣は混乱する」

もこ「ブツブツ、ブツブツ」

衣「ふ、奇怪な言霊を……そのていどころもには、ころもには」

もこ「ブツブツ……」ニヤァ

城之内「は、自分のパートナーを混乱させてどうするんだよ」

バクラ「イケえ、衣! 海底撈月、3倍満!!」

衣「立直一発、海底一盃口清一ドラ2 24000。神代小蒔の責任払い!!」

一二三 四四五五六六 七八九 九九 


城之内「何っ言ってやがる。海底はツモ和了り。ロンは河底だろ」

ハギヨシ「お団子代を請求しに参りました」

小蒔「え、ええ!?」

城之内「ふ、ふざけんな! ツモだから違うだろ!!」

ハギヨシ「24000点」

百鬼「払うよね?」

小蒔「は、払いますう」

城之内「小蒔ちゃん!?」

バクラ「百鬼の怪光線を受けた者は混乱し、相手の要求をのみ点棒を支払うのさ!」

城之内「い、インチキだ!!」

遊戯「恐ろしい雀士だぜ……」

バクラ「うるせえ! 大人しく点棒払いやがれ! もっとも、払えなくなったら罰ゲームを受けてもらうだけだがな」


・・・

バクラ「なぜだ、何故死んでねえ!」

海馬「な、何が起きたというのだ」

遊戯「はあ、間にあったぜ」

バクラ「遊戯、何しやがった!!」

遊戯「俺はこの瞬間、心優しき捨て駒、花田煌を特殊召喚したのさ」

煌「すばら!!」

遊戯「この煌の効果は他家、もしくは自分が倍満以上で飛ばされそうになった時、相手の役を一つ下げて自分が受け止める効果を持つ。つまり今回の場合、俺は16000のダメージを受ける」

バクラ「なら貴様が16000喰らいやがれ!」

衣「雑魚は消えろ!!」ゴッ

煌「暖簾に腕押し、私は飛ばされませんよ! それより貴女、すばらです。コレを受け取ってください」

小蒔「え、この点棒……」

煌「どんな不条理も受け止めようとする心、すばらです」

城之内「俺のライフが……」LP28400

遊戯「気にするな、城之内君。受けきれなかった分を差額として守った相手へ差し出すのも、煌の効果だ」LP13200


城之内「す、すまねえ遊戯」

海馬(首の皮一枚つながったと言いたいが、今度は遊戯がピンチか……)

淡「ねーねー、さっきから調子悪いんだけど―」

海馬「焦るな、子娘。俺は手札より棒付きキャンディーを場に出す!」

淡「あ、それって」

海馬「今こそ姿を変え、その清らかな身を守るが良い」

カメレオン淡「じゃーん!」

海馬「これは大星淡専用カード。この効果により一度だけ淡が振り込んだ際、どんなに高い点でもゴミ手として扱う事が出来る」

小蒔「……美味しそうです」

カメレオン淡「コレはダメ!!」

海馬(後はあいつがくれば……一気に攻めへと転じるのみ)

遊戯「咲」

咲「うん、わかってる」ヌギヌギ


南三局


咲「ツモ、300・500」

淡「安っ、サキ―勝負諦めたの?」

咲「ううん、そんなことないよ」

小蒔「うーん、私はどうすればよいのでしょうか?」

カメレオン淡「えっと、とりあえず振り込みは避ける方針で」

小蒔「わ、わかりました!」フンス


海馬「バカな遊戯。血迷ったのか? それともこの面子の中、安手を連荘で和了り続ける気なのか!?」

遊戯「いや、俺の親はコレで終了だぜ、海馬」

海馬「なんだと?」

遊戯「咲が靴下を脱いだ状態でゴミ手を和了った事により、手札よりサポート雀士宮永照を召喚」LP14700

咲「お姉ちゃん!?」



遊戯「そして場に宮永姉妹がそろった時、家族のきずなを発動するぜ!」

照「咲、久しぶり。会えて嬉しいよ」

咲「お姉ちゃん!!」ギュッ

照「泣かないで。ほら、今は対局中でしょ?」

バクラ「家族のいない天江衣にそんな効果は効かないぜ!! むしろ逆に衣の力は上昇する!!」

遊戯「それはどうかな?」

バクラ「なんだと?」

遊戯「家族の絆により、天江衣の前には龍門渕麻雀部が現れるぜ!」

バクラ「バカな!!」

衣「み、皆……衣は、衣はまた闇に。そう、衣はどうせ」

透華「衣は一人ではありませんわ」

一「ボク達じゃだめかな?」

衣「そ、そんなことは無い」


純「血は繋がって無くてもよ、心は一緒。ほら行こうぜ」

智紀「ファミレス、検索済み」

衣「う、うん!!」ニパァ

ハギヨシ「衣様、貴女には私も付いております。いつ、いかなる時も」

咲「家族では無いけど、私だって衣ちゃんの友達だよ。忘れちゃった?」

衣「咲……衣は、衣は闇に飲まれてこんな」

咲「でも大丈夫、ほら、もう帰ろ」

衣「い、いいのか? 罰を受けなくて」

淡「罰なんかより今度は正々堂々、普通のルールで勝負しようよ。ね、コロモ」

衣「う、うん!!」

遊戯「清い女性雀士達よ、いたいけな少女を闇から救い出せ!!」

城之内「俺も手札からお祓いを発動!! 滝見春、狩宿巴のお払いにより、天江の心から邪心は消え去るぜ!!」

衣「衣は一人では無かった。手を伸ばせば、掴んでくれる友、そして家族がいた。ありがとう……衣は今、すっごく幸せだ!!」


バクラ「ば、バカな……あ、ありえない」

城之内「やっぱよ、俺ってお化けとか好きじゃね―んだわ」

遊戯「この代償として俺は連荘が出来ない。そして今和了った点棒と同等の分をトップである貴様に与える、さあ次でオーラス、最後の勝負だぜ!」LP13600

バクラ「子としてのツモ和了り1100点分、点棒は貰っといてやるぜ」LP32000

海馬(遊戯と凡骨の力で少女を光へと導いたか。だが遊戯。この勝負、最後に勝つのは俺だ)


オーラス


城之内「おっしゃあ! 最後の大勝負行くぜ、ギャンブルカード!! 瑞原プロのクッキー! この効果により、コイントスを行い表が出れば食べた者は眠る」

城之内「よし、表だ。この事で小蒔ちゃんに更に強い神が憑く。レベル5!! 3倍満の神、降臨!!」

はやり「はやや~、甘くて美味しいよ★」

小蒔「いただきま、くぅ~」

はやり「ふふっ★」

バクラ「くっ、朝になれば衣の力は弱まる……」

海馬「随分とふざけた真似をしてくれたな、俺もライバル穏乃を召喚する。この事で大星淡は奮起し、能力が上昇する。更に場に宮永照が存在することで白糸台次期エースの自覚が芽生えパワーアップ!これにより貴様の支配は受け付けん!!」

バクラ「な、貴様ら……」

海馬「ふん、モクバはオレが守る!」

モクバ「兄さま!」

城之内「オレだって静に指一本触れさせないぜ!」

海馬「貴様の効果には苦しめられたが、小石程度で躓く俺達では無いわ! 淡、今こそ真の力を解放し勝利へのロードをつき進め!! ダブリー270度!」


バクラ「だが淡はツモ和了りだけ、俺様に直撃なんてできないぜ!」

海馬「ふうん甘いな、俺の場には白糸台麻雀部部長、SSSが淡を守護する!」

SSS「しっかり狙っているから、安心して和了れ。淡」

淡「りょーかいでありまーす!」

バクラ「な、ちぃぃ」

遊戯「バクラ、覚悟はいいか?」

咲「お姉ちゃんと一緒なら、私」

照「頑張って、咲。咲なら出来る」

咲「お姉ちゃん。うん、私頑張る。リーチ!」

城之内「小蒔ちゃん、ぼったくり団子の恩はしっかり返そうぜ!」

小蒔「……リーチです」

バクラ「ダブリー3連発だと!?」

衣「衣はもう満足した、バクラ、もう良いのではないか?」

バクラ「よくねえ! 俺様は千年アイテムをすべて集め、この世を闇に」

衣「衣はもう協力できない。やるなら一人でやるが良い」

バクラ「小娘!!」


衣「後は自分の力を信じよ。幸い衣は現在1位。振り込みさえしなければ負けない」

城之内「天江衣が、消えた?」

バクラ「ならば俺はサポート雀士、捲りの女王を代わりにするぜ」

靖子「悪いが、衣がいなくなった今私がここにいる理由は無い」

バクラ「ざけんな!! 糞、勝手に消滅しやがって……」

海馬「やつのフィールドに雀士はいない」

遊戯「代わりにフィールドにはバクラが現れたか」

淡「げ、なんか怖いやつ出てきた」

咲「でもこの人から、強さは感じない」

淡「ホントだ、顔だけだ。あははは」

バクラ「ちっ小娘が調子づきやがって……だが俺様の配牌で安牌は無い。くっ、どれだ、どれを捨てれば……」

海馬「安牌を捨てようとも、淡のツモ和了りをSSSの矢に載せ責任払いとして貴様を射抜く! フハハハハ!」

バクラ「ちっ……ラス親なんてなるもんじゃねえぜ」


城之内「ほらほら~、早く捨てろよ」

バクラ「うっせえ! 俺様はコレを選ぶぜ!!」パチッ

城之内「残念、小蒔ちゃんの当たり牌じゃねーや」

バクラ「ふっ」

遊戯「バクラ、その焦りが貴様の敗因だ」

バクラ「んだあ、和了るのか?」

咲「それで和了ったら私の負け」

バクラ「ふん」

咲「でも、カン」

バクラ「なっ」

咲「もいっこカン」

バクラ「や、やめろ」

咲「もいっこカン!」

バクラ「やめろぉぉ!!」

咲「嶺上開花ツモ!」


遊戯「バクラ、いくら闇で世界を覆おうとも、友との友情、絆はどんな闇も晴らすんだぜ!!」

バクラ「しょせん他人同士、何を勝手な」

遊戯「さらにこれは大明槓、バクラの責任払いが発生するぜ」

照「数え役満、32000」

バクラ「う、うわぁあああ!!」LP32000 → 0

遊戯「バクラ、俺と相棒のように、信頼し合った絆はどんな事をしても切れる事は無い! 貴様の負けだ!」

バクラ「だ、だが次こそ貴様らを恐怖の闇へと送ってやるぜ、ヒャハハハハハ!!」 




咲「あ、あの、お疲れさまでした」

遊戯「ああ。咲もありがとう。だがやつはきっとまた」

海馬「次に来ても、俺と淡が蹴散らすのみだ」

淡「とーぜん!」

城之内「3位の癖に良く言うぜ」

海馬「ふん……」

遊戯「咲、これはお礼だ」

咲「え、このブレスレットって」

遊戯「俺からの気持ちだ」

海馬「ふん、ソリッドビジョンに何を」

咲「ありがとう……」

モクバ「兄さま!」

海馬「やはり麻雀をカードゲームにするなど不可能。俺の僕はただ一人、ブルーアイズだけだ」


城之内「なら海馬しゃちょ~。あのソリッドビジョンだけは使わせてくれよ~」

海馬「断る。邪まな目で淡を見ようとするなど、笑止千万」

城之内「いや、俺は小蒔ちゃんを」

舞「城之内、アンタカードに恋なんかしてんの?」

城之内「舞!!」

舞「あーあ、オタッキ―になっちゃって」

城之内「うるせえ! 小蒔ちゃんはなあ、舞なんかよりずっとやさしくて」

舞「カードに恋とか末期ね。こんなに美人が傍にいるのに」

城之内「小蒔ちゃんは舞なんかと違ってこうなんつーか、純朴でそれでいて」

杏「きもっ」


城之内「杏! お前ら何時の間に」

ホンダ「お前いくら彼女出来ねーからって」

城之内「う、うるせー!! このカード、小蒔ちゃんは俺の相棒なんだよ!!」

御伽「でもボクはこの揺杏ちゃんが好きだな、なんか気が合いそうな気がするし」

ホンダ「あー、そんなのよりこの怜ちゃんだろ。こうなんつーか儚い感じがどことなく」

杏「あーあ、男って最低」

舞「ホント、カードに恋とかバカみたい」

海馬(遊戯、やはり俺たちの決着は麻雀では無くカードで決めるのみ)

遊戯「ああ、だがこの対局は中々に面白いものだったぜ」

杏(遊戯って胸小さい子が好きなのかな……)

磯野(私のコミックス咲-Saki-を没収された時は焦りましたが……咲キャラの立体ビジョン、素晴らしいものでした。流石瀬戸様です!)

磯野(それに瀬戸様は私にこのカードを…辻垣内智葉、すばらしいデザイン捲ればメガネを外した姿の二重構造!、まさに私の宝!!)


こうしてKC製女性雀士カードは生産中止になった。

だがそのカードはキャラデザインの良さから未だに高値で取引されているという。


咲-Saki-


咲「ヒトデ!」

咲「夢か……」

まこ「また変な寝言を」

咲「あ、アレ遊戯さんは?」

まこ「遊戯?」

咲「えっと、髪がこうギザギザでシルバーのまいた」

京太郎「夢の中で彼氏にでもあったか?」

咲「そ、そんなんじゃないもん!」

久「あれ、咲。変わったブレスレットしてるわね。買ったの?」

咲「え」

和「本当ですね。誰からのプレゼントですか?」

咲「……ふふ」


和「咲さん? あ、あのまさか彼氏とか、ですか?」

咲「内緒。ところで京ちゃん」

京太郎「なんだ?」

咲「カードゲーム、教えてくれない?」

京太郎「カードゲーム?」

和「カード麻雀なら私が」

咲「ううん、そうじゃなくて男の子がやるようなやつ」

京太郎「確かにデッキならあるけど、今は持ってきてないぜ。あ、何なら買いに行くか?」

咲「うん! 和ちゃんも優希ちゃんもやらない?」

優希「私はタコスデッキをつくるじぇ~」

京太郎「んなのはない」

衣「咲、デュエルをしよう!!」

咲「衣ちゃん! いつもの衣ちゃんに戻ったんだね!!」


衣「衣は闇には負けん! なぜなら衣には目に見えない大切な絆があるからだ!」

透華「衣ったら起きたら急にカードをするって」

ハギヨシ「ストラクチャーは一式揃えてございます」

一「ハギヨシさんも妙に首尾いいよね」

ハギヨシ「ふふっ」

透華「ムキ―、仲間はずれは嫌ですわ!」

久「それにしてもどこであんなシルバーを」

咲「麻雀も良いけどカードも良いよね!!」

京太郎「カードなら咲には負けないぜ」

和「カードと言う事は戦略、麻雀に通じるものがあります」

久「じゃあ今日はカードゲームってことで」

衣「夜までずっと遊ぶぞ―!!」

咲(アレは夢だったのかな、ううん、きっとあれは夢じゃない)

咲(遊戯さんと、そしてお姉ちゃんとの絆はこのブレスレットが証明してくれてるから)


一方その頃

恒子「あんまこ―ゆーこと言いたくないけどさ」

健夜「あ、ダブっちゃった」

恒子「カードゲームするくらいなら彼氏作りなよ、すこやん。お母さん泣いてるよ」

健夜「う、うるさいよ! それに泣いてるのはドラマ見てたからでしょ!」

恒子「どうせ対戦する相手もいないのに」

健夜「で、でもカードゲームをしていれば凄くカッコいいお金持ちと」

恒子「だめだこりゃ。こうなったら」

健夜「こうなったら?」

恒子「私の魂のカードでアラフォーを正気に戻すぜ!」

健夜「ふふっ、負けないよ! それにアラサーだから!!」

恒子「いくぞー!!」

健夜「来い!!」

「「デュエル!!」」

女性雀士の間でカードゲームが小さなブームとなったが、それはまた別のお話……



咲「ルールを守ったカードゲームってすっごく楽しいよね、みんなも楽しもうよ!」

衣「うん!」

咲「私のターン、私は愚かな埋葬で処刑人マキュラを墓地に捨てるよ!」

京太郎「お、おい、そのカードは」

咲(そしていつかお姉ちゃんともデュエルするの!!)

咲「そして処刑人マキュラの効果発動! 手札からトラップカードを発動できる!」

衣「な、なに!?」

咲「衣ちゃん、デュエルってすっごく楽しいよね。一緒に楽しもうよ!」



カン!!

見返したらコピペミス、あと最後のリーチしたあとのカン当たり前だけど出来ないよね。
まあ初期遊戯王的なノリなんで見逃してください。

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