八幡「雪ノ下と一週間旅行に行く事になった」 (45)

陽乃「ということだからお願い!」

八幡「しかし男女二人でって言うのはまずくないですかね?」

陽乃「比企谷くんは精神的に病んでいる女の子に変な事するわけないよね~?」

八幡「確かに俺はそこまでクズじゃないですけど ってか何で俺なんですか?同じ大学の葉山とかでいいでしょ」

陽乃「はぁ…本当は分かってるくせに君は聞くんだね」

八幡「割とガチで状況を掴めてないんですけど 雪ノ下が大学で人間関係で病んでノイローゼになって引きこもりに
なったってことは知ってますけど」

陽乃「全部分かってるじゃな~い ならいいでしょ?勿論費用はこっちで全部出すからね」ニコッ

八幡「はぁ…まぁ夏休みで特に用事はないですけど でもやはり何で俺なんですか?なんなら由比ヶ浜でも」

陽乃「雪乃ちゃん、引きこもりになってから卒業式で比企谷くんと撮ったツーショットばかり見てるのよ」

八幡「反応し辛いですね それ」

陽乃「でも比企谷くんにも責任はあるよ~?卒業式、校門の前であんなこと言って・・・」

八幡「黒歴史を掘り返さないでください」

陽乃「あの発言からするとまんざらでもないでしょ?ビ・ビ・リ」

八幡「話は分かりました。」

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~夜~
八幡(とは言ったものの何故俺が一週間分のスケジュールを全て考えなくてはいけないのだ)

小町「お兄ちゃんどうしたの~そんなに旅行雑誌読んで、夜逃げでもするの?」

八幡「ちげぇよ、言い忘れてたけど来週から一週間、旅行行くから」

小町「一人で行くの?まぁお兄ちゃん相変わらず友達いないからね」

八幡「ちげぇよ、一人じゃねぇよ」

小町「じゃあ誰と行くの?もしかして結衣さん!?」

八幡「いや同じ大学で仲良いのはあいつぐらいだけど違う」

小町「じゃあ誰なの!?」

八幡「雪ノ下だ・・・」

小町「え!?雪乃さんと!最近全然会ってなかったんじゃないの!?」

八幡「まぁ色々あってだな」

小町「でも一週間って長くない?」

八幡「だから俺も悩んでるんだよ・・・」

小町「そういう事なら小町も手伝うよ」

八幡「助かる」

一日目~旅館でゆっくり
二日目~街をぶらぶら
三日目~温泉巡り
四日目~映画
五日目~デスティニーランド
六日目~海水浴&バーベキュー
七日目~花火大会

八幡「おいおいこれは流石にハードスケジュール過ぎるだろう 余計疲れるだけじゃねぇのか」

小町「大丈夫だよ、あくまでも予定だから、臨機応変に対応すればいいんだから」

八幡「そうか…とりあえず雪ノ下に連絡を取ってみるか」

小町「小町もお土産リスト作っておかないと!」

八幡「まぁそれも経費で落ちるから好きなだけ書いていいぞ」

小町「お兄ちゃんクズだね」

雪ノ下「あら貴方から連絡が来るなんて想定外過ぎて防御をし忘れてたわ」

八幡「はいはいそれはすいません…で姉ちゃんから話は聞いたか?」

雪ノ下「聞いたわ。貴方と一週間なんて考えられないのだけれど」

八幡「いやいや俺だって・・・」

雪ノ下「嫌だったら断ってもいいのよ どうせ私なんて・・・」

八幡(雪ノ下さん病み過ぎですよ)

八幡「嫌だったらスケジュール組むわけねぇだろう とりあえずメールで予定を送っておくからな」

雪ノ下「分かったわ。楽しみにして・・・何でもないわ」

八幡「さいですか」

雪ノ下「貴方は聞かないのね・・・私のこと」

八幡「折角の旅行なのに余計な事考えたくねぇしお前も余計な事は考えなくていいぞ」

雪ノ下「貴方少し変わったわね。」

八幡「んな事ねぇよ」

雪ノ下「じゃあメールで詳細を教えてちょうだい」

八幡「了解、じゃあおやすみ」

雪ノ下「おやすみなさい。」

~当日~
ピンポーン

小町「誰だろう・・・こんな朝に・・・」ガタッ

雪乃「小町さん おはよう。比企谷くんはいるかしら?」

小町「兄ならまだ寝てますけど」

雪乃「起こして貰ってもいいかしら?」

小町「分かりました!」

部屋

小町「お兄ちゃん!起きて!雪乃さんが迎えに来たよ!」

八幡「また7時だろう・・・もう少し寝かせてくれ」

雪乃「比企谷くん、旅館には10時に着く予定なのよ 」

八幡「なら急ぐ事ねぇだろう…2時間もあれば着くだろうし」

雪乃「何があるか分からない時代だわ 余裕を持っていくわよ」

八幡「分かったよ・・・相変わらず厳しいなお前・・・」

小町(小町には分かりますよ。雪乃さん、ウキウキして早く来ちゃったんでしょう?)

八幡「ってかお前今日、やけにお洒落だな、一緒に歩くのが緊張するレベルで」

雪乃「比企谷くん、貴方もそれなりの格好はして欲しいのだけれど」

八幡「いや、服とかそんなにこだわりねぇから」

小町「なら雪乃さんが服選んであげたらどうですか!?」

八幡「いやいや」

雪乃「そうしましょう…貴方のセンスに任せている時間は勿体無いわ」

八幡「はいはい…俺は何でこんな扱いをされているんだ…」

小町「雪乃さん!良かったら朝ごはん食べていきませんか?」

雪乃「でも私の分まで用意してもらうなんて申し訳ないわ」

八幡「気にするな、大したものは出さないから」

小町「作りもしないくせに偉そうな事言わないの」

雪乃「そうよ、貴方が作り出すのは不快感だけだものね」

八幡「お前どんだけストレス溜まってんだよ・・・あ・・・すまない失言だったな」

雪乃「別に気にしなくていいわ」

小町「どうですか?雪乃さん小町の作る朝ごはんは?」

雪乃「庶民的だけど美味しいわ」

八幡(お前それ失礼だぞ)

小町「嬉しいです!でも今度は雪乃さんの作る朝ごはんも食べてみたいです!」

八幡「確かにな…」

雪乃「そうね、機会があったらそうさせてもらうわ」

小町「旅行でそういう機会が作れるように頑張ってきてくださいよ~」

八幡「いや別にそういう旅行じゃねぇから」

雪乃「でも心配だわ、比企谷くんと同じ部屋で変な事をされないか」

八幡「そんな心配いらねぇよ。俺を何だと思ってるんだよ」

雪乃「でも比企谷くんも男の子よね?」

八幡「その返答、イエスとしか言えないだろう」

小町「お兄ちゃん、くれぐれも間違えを起こさない様にね」

八幡「だから心配ねぇって」

すいません、旅行場所については特に深い意味はありません。
ただ誰かが仰ってた様にハードスケジュールというのは八幡の性格と雪乃の事を考慮しての発言です。

小町「それじゃお兄ちゃんも雪乃さんも気をつけてくださいね!」

雪乃「えぇ…小町さんありがとう それでは行って来るわ」

八幡「じゃあ小町、留守中は頼んだぞ」

小町「任せて!楽しんできてね!」

運転手「どうぞこちらへ」

八幡「うっわリムジンで移動とかどんだけ金持ちなんだよ」

雪乃「貴方が乗ることなんて滅多に無いのだから感謝なさい」

八幡「確かにお前の言うとおりだが じゃあ失礼します。」

雪乃「出して頂戴」

運転手「かしこまりました。」

八幡「つーかお前、俺と二人で旅行するのよく嫌がらなかったな」

雪乃「貴方が一番都合が良いのよ。色んな意味でね」

八幡「それ以上は知りたくない・・・」

今日はこの辺で続きはまた明日

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月17日 (金) 07:23:38   ID: b400VvEO

続き、待ってます。

2 :  SS好きの774さん   2015年07月18日 (土) 03:48:15   ID: SAGT_6_l

まだかまだかと楽しみに待ってますよー!

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