侍「我こそは剣聖なるぞ!」(24)


侍「剣に生き剣に死ぬ男とは我なるぞ!」

侍「物心が付くころにはすでにこの剣と共にあり今に至るまでこの剣でもって屍山血河を超えてきた!」

侍「それがなぜ! このようなことに!」

侍「下着泥棒の罪を着せられて牢獄にぶち込まれるようなことになったのかご説明願いたいものだな!」

牢番「着せられるも何も下着を盗んであまつさえそれでオナニーしてたところを発見されての現行犯逮捕だろうがバカヤロウが!」


牢番「しかも王妃様の下着を盗むとかただごとじゃないよ?」

牢番「罪状は勿論だけどお前さ過程もただごとじゃないよ?」

侍「どやぁ」

牢番「(イラッ)……今ね、うちね、隣国との戦争中で王宮すっごい警備体勢なのよ?」

牢番「それをお前さ結果的に見つかったとはいえ何いとも簡単に侵入してくれてんの?」


侍「某も修行が足りんな。あのぱんてーに染み込んだ処女の香りにつられてつい盗んだ途端に自慰行為をしてしまった……」

牢番「貴様ほんとただごとじゃないからね? 王宮に入り込んで王妃様の下着盗んで王宮内でオナニーとかまじでただごとじゃないからね?」

牢番「……ていうかオナニーの現場見つけられなかったらマジで誰もこの男捕まえられなかったと思うと……」

侍「ハハハ。ここの王宮警備マジでザル」

牢番「だまれ貴様。うちの国はこと守備にかけちゃ近隣に並ぶ者なしと評判の国なの! ザルじゃないの!」

牢番「というか剣聖と名乗ったことにまず謝れ。剣聖って人の下着盗んで盗んだ現場でオナニーとかしない」

侍「馬鹿者め。坊主じゃあるまいし禁欲なんてするか、精液とクソと小便は出してなんぼ、出さなきゃ金玉と膀胱と腸が大変なことになるわ」

牢番「精液溜めても金玉は大変なことにはならねぇよ!」

侍「馬鹿者め! 精液は溜めておくと金玉爆発するぞ!」

牢番「しねぇよ! 股間部が爆発したお坊さんなんて生まれてこの方見たことねぇよ!?」

侍「馬鹿者め!! 坊主の大半は小姓のケツの穴で出すもん出しとるから爆発せんのだ!」

牢番「お坊さん全員が男色に染まってるワケねぇだろお坊さんに謝れェェェェ!!」

牢番「つーかテメェなによりもまずこの状況を反省しろォ!?」


侍「……」チッ

牢番「なんだその顔オイコラァ! あわよくば話題を変えて有耶無耶にしようとしてんじゃねぇ!」

牢番「よしんば俺を煙に巻けたとしてもこちとら一介の牢番だからテメェの罪はどうにもなんねぇよ!」

侍「なんと」

侍「ところで牢番殿」

牢番「なにがなんとだ似非剣聖。で、なんだ?」

侍「王妃様は処女だったぞ」

牢番「香りがどうこう言ってたもんな、聞かせんなバカヤロウ、つーかまだ手ェ出してねぇのな陛下」

侍「新婚さんと街で聞いた、初いことよな。で、牢番殿」

牢番「うん、初いことよな。で、だからなんなんだよ」

侍「王妃様は処女だったぞ」

牢番「いや今聞いたよ。わかったよ。ありがとうよ、これで満足か似非剣聖」

侍「処女膜あったし」

牢番「わかったってもういいって。……。……ん?」

牢番「……えっ?」


侍「ごちそうさまでした」

牢番「……えっ?」

侍「処女はいいな、仕込み甲斐があって」

牢番「……エ」

侍「某、ずこずこねっとり性交渉した後は相手のパンテーで自慰するのが常でな」

牢番「……国王様ァァァァァァァァ!!? 一大事ですゥゥゥ!!!!」ドドドドド、ガチャッ、バタンッ、ドドドドド


侍「ハッハッハッハ。慌てて走っていきよったわ、滑稽滑稽」

侍「冗談なのに」

――二時間後――

牢番「冗談だった」

牢番「良かった。本当に、本当に本当に、良かった」

牢番「このクソ似非剣聖、表情があんま変わんなくて大体コレマジだよって面してるからマジ騙されちゃったよ」

牢番「おかげで俺は国王陛下と姫様と大臣様の前で赤っ恥だよ」

牢番「俺が男だったら不敬罪とか公然猥褻罪とかであやうくしょっ引かれて牢屋にぶち込まれるとこだったよ」

牢番「牢番が牢にぶち込まれるとか何のコントだってんだよ」



牢番「ところでクソ似非猥褻クソ陰毛剣聖。言い残すことはあるか?」アーコブシイテェ、コイツカテェ

侍「……両手を……封じられた相手に……暴行三昧とか……あかんと思うのよね某は……あとクソを二回も言わんでも……」ボロッ

他のSS書かなきゃいけないのにこんなん書いちゃった、思い付いちゃったもんは仕方無いね。
今日はここまで。続きはまたそのうち。


――収監二日目――

侍「なぁ牢番殿」

牢番「話し掛けんな、クソ陰毛剣聖。今テメェ等ゴミ屑共の餌ァ運んでんの見てわかんだろ」ガラガラ

侍「ふむ。某の餌は?」

牢番「これだ、ありがたく食え。待て、この搬入口から通すんだ、通すまで椅子から立つな」ガシャン

侍「では、いただきます」

牢番「いや、いや待て、待てって、手錠外すからよ。這い蹲ばって食えとまでは言わないよ」テェダセヨ
(※手錠は手首と手首をきっちり合わせて縛るタイプ)

侍「おっとうっかり、よし、外して貰ったことだし、ではあらためて……」イタダキマス


牢番「飯の時間が終わったら、また嵌めに来るから――」

侍「ハメにくる!? 某の珍宝を! 牢番殿の股に!?」

牢番「それまでにしっかり食っとけ。お残しは無しだぞ」

侍「ハイ」アッパレナムシグアイヨナ


牢番「よし次。おら、ゴミ屑共、餌の時間だぞぉーっと」

囚人一「おっ。来た来た、牢番ちゃーん待ってたぜぇー」

囚人二「ようやく治療塔から出て来れたぜ! 回復祝いに飯と一緒に牢番ちゃんのパイとかケツとかもくれよぉ!」

囚人一「いいねいいねぇ! ほら! 服脱いじまってよ! 扉開けてよ! ご褒美にちんぽが待ってるよぉー!?」

囚人二「好きだろチンポ! 知ってっか、女の股座はチンポぶち込まれるためにある、まんこっつーんだぜ!」

囚人一、二「ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!」

牢番「ハッハッハッハ」ガチャ、ギィ


牢番「元気にイイ奴らは好きだぜ、男はこうでなくっちゃあな。でもな、丈夫でくじけない奴らはもーっと好きだ」

牢番「見えるか? うん、警棒だな、丈夫でくじけない男ってところ見せてくれるか? 今から百回殴るから」

囚人一「え、ちょ、待てって、冗談だって……」

囚人二「せ、折角出てきたんだぜ!? これぐらいいいじゃねぇか!?」

牢番「俺に下品な口叩きすぎて、警棒で百叩きされて、治療塔に叩きこまれたことまで快気過ぎて忘れたかぁー?」

牢番「良かったな、思い出せるぞ、おらぁっ!!」


ゴッ。ゴンッ! ゴッ。ゴドンッ。ゴッ! ゴッ!

ギャー! ヤメテクレー! ソイツ死ンジマウヨー!

侍「(もぐもぐ)下の話もほどほどにせねばなぁ」アレハイタイゾ、ケイボウイタイ

侍「……むっ。むむむっ! このキャベツの酢、酢か? 酒の匂いもあるが、兎に角この漬物すごく美味! 牢番殿! 牢番殿ー!」


牢番「うるせぇな取り込み中だよ! それでよけりゃ聞いてやるよ! 何だ!」

侍「結構! この漬物何という!?」

牢番「ザワークラフト!」

侍「かたじけない! ざわーくらふとか。うむ美味いな。お代わり頂ける!?」

牢番「あとでな!」

侍「承知!」

ハンドル間違えてたの今気付いたわ……やっちまった……。
兎も角今日はここまで、続きはまたそのうち。ご声援くれた人ありがとねー。

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