八幡「これが俺らの最後」 (6)

奉仕部部室の机
そこには八幡の生首が置かれていた
血は水溜まりのように

いや、八幡だけではない
いつも彼らのいる席には他にも二つの生首があった

そして少し机から離れたところには
戸塚、葉山、材木座を始めとし奉仕部に関わった人間の生首もあった

勿論、小町や大志や留美など外の生首もある
もう一度言うが奉仕部、いや八幡に関わった人間の生首がある
それには学外も学内も関係ない

その光景は異様である
海浜高校の生徒会長も生首なのでだんまりだ

顧問の平塚静はその光景を見ていた

生首だけが天井から吊るされる形で
その隣には陽乃の生首もあった

これから行われるのは
きっと楽しいパーティーなのだろう
生首の集団は床に転がるものもあれば吊るされるものもある

様々なエンターテイメントを見せてくれている 
それに胸が踊るものは残念ながらいない
悲しいことに
彼らは生首だけである

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