男「は?許嫁?今の時代に?」 (344)

男「ありえん」

男父「ありえるんだなこれが」

男「いや、俺嫌なんだけど。会ったこともないやつとか無理」

男父「これから会うんだ」

男「は?」

男父「おーい、入ってくれ」

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ガチャ

許嫁父「やぁやぁ、男君。久しぶりだね。と言っても僕のことは覚えてないかな」

男「はぁ、すいません」

許嫁父「いや構わないよ。ほら、許嫁、何をしているんだ。早く入ってきなさい」

許嫁「・・・どうも」スッ

男(おっ、結構かわいいな)

男父「いやーにしても可愛らしい娘さんですなぁ」

許嫁父「はっはっは、何を言いますか。あなたの息子さんもかなりの好青年だ」

男「で?親父、ちゃんと説明してくれんだろうな?」

男父「そんなせかすなよ」

男ギロッ

男父「はいはい、分かったよ。」

男父「実はな、私の経営してる会社も許嫁父が経営してる会社も昨今の不況でちょっと苦しくなってきてな」

男父「元はライバル会社だった許嫁父さんの会社と手を結ぼうじゃないか、という話になってだな」

男「なんだそりゃ。つまり政略結婚みたいなことをしろってことか?」

男父「まぁ・・・言葉はアレだがつまりはそういうことだな」

男「ふざけんな!俺はまだ高2だぞ!勝手に決めんじゃねぇ!」

男父「分かってくれ、男。これしかないんだ・・・」

男「・・・チッ」バタン

許嫁父「うーむ。やはりそう簡単に首を縦には振ってくれませんか」

男父「やはり、というと?」

許嫁父「うむ。わたしの娘も言うことを聞いてくれなくて・・・」

許嫁「当たり前でしょ」

許嫁「勝手に元いた高校を辞めさせられたと思ったら許嫁になれですって?ふざけんじゃないわよ」

許嫁父「どうあっても認めてはくれんか」

許嫁「何回も言わせないで。先に車に戻ってるわ」バタン

男父「・・・とりあえず今日はここまで、ですかな」

許嫁父「・・・うむ。また来させていただきます。では」ガチャ

その夜
男(許嫁か・・・今まで親父にはたくさん迷惑かけたし、世話もかけてる)

男(・・・しょうがないか)ガバッ

ガチャ
男「親父」

男父「ん?どうした?」ペラッ

男「許嫁の件、認めるよ」

男父「ほ、本当か!?」ガバッ

男父「いやー良かった良かった。これでわが社も安泰だ」

男「まだだろ。許嫁さんが認めなきゃ始まらん」

男父「む、それもそうか。なんとか納得してもらえんかね・・・」

次の日、学校

男友「おーっす、男!」

男「おう」

男友「なぁなぁ聞いたか?転校生の話!なんかかなりかわいい子らしいぜ!」

男「転校生・・・?こんな時期に?」

男友「なんだ知らないのか。ウチのクラスなんだってよ!くぅー楽しみだぜ」

男「ふーん。まぁどうでもいいけど」

男友「お前って本当女子に興味ないんだなぁ」

男友「イケメンなのにもったいない」

男「ふん。別に興味ないわけじゃねぇよ。ただ好きになった人が今まで一度もいないだけだ」

男友「他のやつが言うと絶対嘘だけど、お前が言うと本当なんだろうなぁって思えるのは何故だろうな」

男「んなもん俺が知るか」

担任「はい、席についてー。ホームルームはじめますよ」

担任「まずはもう知ってる人もいると思うけど、このクラスに転校生がきます。女の子です」

クラスの男子「「イエーイ!」」

担任「じゃぁ入って」

ガラッ

許嫁「始めまして。許嫁と言います。よろしくお願いします」ペコッ

男(!!!アイツ・・・!)

許嫁(・・・!!あの人・・・昨日の・・・)

男友「本当にかわいいんだなぁ。な、男。そう思うだろ?」

男「・・・」

男友「男?」

男「ん、わり。あぁそうだな、かわいいな」

男友「うっわ適当・・・」

担任「えっとそれじゃぁ・・・男君の後ろの席に座ってもらおうかな」

男「!!」

許嫁「・・・!!・・・はい」スッ

ガラッ

女「よっろしくねー!許嫁ちゃん!わたし女っていうの!隣の席だから仲良くしてね」

許嫁「うん。よろしく」ニコッ

女「!!あーん、なにこの子めっちゃかわいいー!!!」ガバッ

許嫁「あっ!ちょ、ちょっと!!」

男友「こら、女!気安く許嫁さんに触ってんじゃねぇ!」

女「なんでアンタがそんなこと言うのよ」

男友「そんなことはどうでもいい!お前みたいな野蛮な女が許嫁さんに触れていいはずがなかろう!」

女「はぁ?何言ってんのこの馬鹿は?」

男「男友、見苦しい嫉妬はやめろ。しかも女に対してとか」

女「そうだそうだー」ブーブー

男友「ぐぬぬ!男!貴様はどっちの味方だ!」

男「中立で」

許嫁「・・・ふふっ」

男「!!」

男友「うっ!なんという眩い笑顔!直視することもままならん!」

女「アンタさっきから何そのキャラ?」

男「中2病をぶり返したんだろ。ほっとけ」

許嫁「面白い方ですね、男友さんって」

男友「・・・!!母さん・・・俺にも遂に春がきたよ・・・」パァァァ

女「はいはい、馬鹿は一生そうやって勘違いしてな」

男「・・・」

昼休み

女「許嫁ちゃんはお弁当?それとも購買で何か買うの?」

許嫁「お弁当だよ」パカッ

男友「うおっ、まさにお弁当って感じの中身!」

男「なんだそりゃ」パカッ

女「男はいつも通りお手製のお弁当だね」

男「あぁ、お袋も親父もいつも忙しいからな。やれることは自分でやるさ」モグモグ

許嫁(へぇ・・・)

放課後

女「許嫁ちゃん!学校を案内してあげる!」

許嫁「あ、ごめん。今日はちょっと用事があるんだ」

女「そっかー、残念」

男友「やーいフラれてやんのーw」

女「あ?」

男友「イヤナンデモナイッス」

男友「男ー帰ろうぜー」

男「おう」

女「じゃあねー男君、それと馬鹿」

男友「俺の扱いひどっ!」

男自宅

男「ただいまー」ガチャ

男父「お、帰ったか」

男「親父?なんだ珍しく早いじゃん」

男父「今日も許嫁父さんと許嫁ちゃんが来るんだよ。今日こそなんとか説得せにゃ」

男「ふーん、俺もいた方がいい?」

男父「おう、味方が増えるのなら大歓迎だ」

男(味方になるかは分からんなぁ・・・)

ピンポーン

男父「お、来たか。はいはい今行きますー」

・・・
・・


男父「何とか納得してはくれんかね・・・」

許嫁父「許嫁・・・頼む!お父さんを助けると思って・・・!」

許嫁「・・・」チラッ

男「・・・」

許嫁「あなたは・・・どう思うの?」

男「俺か?そうだな・・・親父には今まで世話になったし苦労もかけた」

男「これが恩返しになるのなら・・・受け入れようと思ってる」

許嫁「!!」

許嫁父「お、おぉ!」

許嫁「いいの?もう自由に恋も出来ないんだよ?」

男「そもそも恋なんぞしたことがないからその点は心配ない」

許嫁「・・・ウソ」

男「本当だ。生まれてこの方女の子を好きになったことがない」

許嫁「・・・ホモ?」

男「ちげーよ!ただ単に好きになったやつが今までいないってだけだ!」

許嫁「・・・じゃあ、だとしたら好きでもない私と結婚するのはいいの?」

男「言ったろう?それが恩返しになるのなら構わないって」

許嫁「・・・」

男父「許嫁ちゃん、どうだろうか?男もこう言ってることだし」

許嫁父「許嫁・・・」

許嫁「はぁ。分かったわよ。受け入れる」

眠い
また今度書きに来る
じゃあの

こんばんわ
寝るまで書きます
書き溜めとか一切ないし即興で作ってるので変なとことか出るかもしれません

許嫁父「い、許嫁!!よく決断してくれた!」ガシッ

許嫁「ただし!」

許嫁父「?」

許嫁「高校生の間は自由に恋愛させて。高校出たらちゃんと身をかためるから」

許嫁父「うーむ・・・男父さん、どうだろうか」

男父「いいんではないでしょうか。あと1年半しかないのだから、最後くらい自由に恋愛もさせてあげるべきでしょう」

許嫁父「男父さんがそういうのであれば。男君もそれでいいか?」

男「構いませんよ」

許嫁「・・・ずいぶんと冷淡ね。わたしあなたの許嫁なのよ?いいの?他の男と付き合っても」

男「別に構わないって。俺はお前のことが好きってわけでもないしな」

許嫁「・・・」

男父「よし、とにかく二人ともよく決断してくれた!本当に感謝している」ペコッ

男「やめろよ、親父。親父に頭なんか下げられたらムズ痒くなる」

許嫁父「わたしからも改めて礼を言わせてもらう。二人とも、本当にありがとう」ペコッ

許嫁「・・・」

許嫁父「それでは今日はここらでおいとまさせて頂きます」

男父「うむ。今後のことはまた改めて」

許嫁父「はい、では失礼します」ガチャ

男父「外まで見送りましょう」

男「・・・行かないのか?」

許嫁「ねぇ、学校のみんなには何て言うつもり?」

男「何も言わないさ。少なくとも高校出るまではお前と俺は将来を約束しただけの赤の他人だ」

男「変に噂が流れても面倒だろう?」

許嫁「男友君と女さんにも黙ってるの?」

男「・・・あの二人にだけはそのうち伝えようと思う。俺が唯一信頼してる二人だからな」

許嫁「へぇ。あなたには信頼してる人なんていないもんだと思ってた」

男「は?なんでだよ?」

許嫁「だってなんかいつも冷淡だし、人を寄せ付けない感じだし・・・」

男「そんな風に見られてたのか俺は・・・別に普通にしてるつもりなんだがな」

許嫁「だったらもっと愛想よくしなさいよね」

男「はっ、確かに学校だとお前は愛想振りまいてる感じだもんな」

男「学校の外に出たらこんなに無愛想なのによ」

許嫁「は?なによそれ?わたしがキャラ変えてるとでも言いたいの?」

男「違うのか?俺にはてっきりそう見えたんだがな」

許嫁「はぁ?なに、喧嘩うってるの?」

男「いや別に?俺はいつも中立でありたいと思ってるから争いはごめんだね」

許嫁「・・・ムカツク」

許嫁父「おーい、許嫁ぇ!帰るぞー!」

男「親父さんが呼んでるぞ。じゃあな」

許嫁「・・・ふん」ガチャ

許嫁(なによアイツ・・・あんなムカツク男子始めてだわ)バタン

男(やっぱ女って面倒くせーなぁ。いやもう対人関係が面倒だわ。男友と女だけで十分だな)

次の日、学校

女「おっはよー、許嫁ちゃん!早いねー」

許嫁「おはよう女さん。道を間違えたらアレかなと思って早く家を出すぎたみたい」

女「そっかそっかー」

男友「おーっす」ガラッ

男「うっす」スタスタ

女「おはよー、お二人さん」

許嫁「・・・おはよう」

男「・・・おう」

男友「女ー、ちゃんと数学の課題やってきたか?」

女「え?課題?マジ?そんなんあったっけ?」

男友「あーらら。1時限目だからさっさとやらねぇとヤバイぞ」

男「数学の先生課題忘れたヤツには容赦ねぇからな」

女「・・・男ぉ」

男「・・・はぁ、ほらよ」

女「サンキュー!!」

許嫁「課題なんてあったんだ・・・」

男友「ん?あ、そうか。昨日は数学なかったから許嫁さん知らなかったか」

男「今回くらい流石に許してくれるだろ」

男友「うんうん。そこまであの先生も鬼畜じゃないでしょうよ」

許嫁「・・・うん」

昼休み

男友「あー・・・やっと昼休みか。腹減ったぁ」

女「男友ー、アンタ今日購買?」

男友「おう、女もか?」

女「うん、一緒に行こうよ」

男友「おっけー。許嫁さんは?」

許嫁「わたしはお弁当があるから・・・」

女「そっかー、じゃあ行ってくるねー」ガラッ

男友「先食っててくれ」ガラッ

男「おーう、言われんでもそのつもりだ」

男「さてさて」パカッ

許嫁「・・・ねぇ」

男「いただきま・・・あん?」

許嫁「そのお弁当・・・本当にあなたが作ってるの?」

男「そうだけど?何かあったか?」

許嫁「そのハンバーグとか、市販の物に見えないんだけど」

男「そりゃそうだ。昨日作った夕食の余り物だからな」

許嫁(昨日も思ったけど・・・なんか本格的ね・・・ちょっと負けたみたいで悔しい)

男「・・・なんだよ、俺の弁当の中身で何か食べたい物でもあんのか?」

許嫁「ふんっ、別に。なんでもないわよ」

許嫁(明日から本気だす・・・!)メラメラ

男(何が言いたいんだこの女は・・・)

女「あぁーいいやつなかったー」ガラッ

男友「ちょっと遅かったな」

男「おう遅かったな。もうほとんど食い終わったぜ」

男友「今日はなかなか争奪戦が激しくてな」

男「あぁ、なるほど」

許嫁「争奪戦?」

女「ん?許嫁ちゃんは知らないのかー。ならば教えてあげよう!」

女「購買とはいかに安くて美味しいものを獲得できるかという戦場なのである!」

男友「この争奪戦は授業が終わってから数分で開始するんだ」

男友「その時点で良い位置をキープ出来なかったらもう終わりと言ってもいい」

男友「その日の昼食は高い物か安いけどあんまり美味しくない物となってしまう・・・!」

男友「まさに戦場!情け容赦のない攻防が繰り広げられてるぜ!」

許嫁「へ、へぇ・・・」

女「許嫁ちゃんの元いた高校には購買はなかったの?」

許嫁「うん、なかったかな。でも食堂はあったよ」

許嫁「けどその食堂もそんなに混んでるわけじゃなかったかな。お弁当の人も多かったし」

男「食堂かー。ウチの高校にもあればよかったのにな」

男友「まったくだぜ」

女「ま、文句言っててもしょうがないでしょ。早く食べましょ」

男友「おう」

放課後

女「許嫁ちゃん!今日こそ学校を案内してあげる!」

許嫁「うん、お願い」

男友「お供するぜ!な、男?」

男「え、俺もいくの?」

女「さっさといくよー」グイグイ

男「わ、わかったから引っ張るな!服が伸びる!」

・・・
・・


女「んで、ここが音楽室!」ガチャ

許嫁「音楽室・・・あ、ピアノ・・・」

男友「ん?許嫁ちゃんピアノ弾けるの?」

許嫁「うん、ちょっとだけだけどね」アハハ

女「へぇー聞いてみたいなぁ!」

男友「うんうん!」

許嫁「え、でも勝手に弾いたりしたら・・・」

男「バレなきゃいいんだよ。先生は今いないし大丈夫だろ」

許嫁「・・・あなた以外とやんちゃなのね」

男「あいにく優等生ではないんでね」

女「ねぇねぇ、早く聴かせてよ!」

許嫁「じゃぁ・・・」スッ

~♪~~♪

男(へぇ・・・)

男友「これって確か・・・」

男「ホルストのジュピターだな」

女「なんか聞いたことあると思った!」

男友「綺麗な音色だな・・・」

男「・・・」

~♪~♪♪

許嫁「・・・はい、終わり」

女「すごーい!」パチパチ

男友「思わず聞き惚れちゃったよ!」パチパチ

男「まぁ、悪くないんじゃないか?」パチパチ

許嫁「・・・!」

男友「なん・・・だと・・・!?」

女「男が・・・デレた・・・!?」

男「何言ってんだこの馬鹿共は」

許嫁「・・・素直じゃないのね」

男「なんのことだか分からんな」

許嫁「ふふっ」

男「・・・なんだよ」

許嫁「なんでもないわよ」

男友(あ、何かちょっと良い雰囲気・・・)

女(以外とお似合いだったりするかも?)

校門にて

男友「いやーちょっと遅くなっちまったな」

女「どうする?マックでも寄ってく?」

男「俺は家のことやらないといけないから今日は帰るわ」

携帯 ~♪

許嫁「あ、お父さんから・・・」ピッ

許嫁「どうしたの?」

男友「どうする?三人で行くか?」

女「そうしよっかー」

許嫁「え!?ちょ、ちょっと待ってよ!!」

男「?」

男友「許嫁さん、どうしたんだろ」

許嫁「いやだからちょっと待ってって!!・・・あっ、切れた・・・」ツーツー

女「どうしたの?」

許嫁「あ、あー・・・ちょっとね・・・男」クイクイ

男「あ?なんだよ」スッ

許嫁(お父さんが・・・今日は男君の家に泊まらせてもらえだって・・・)ボソ

男「はぁ!?」

女「?」

許嫁(なんか・・・今日はお父さんもお母さんも家に帰れないからって・・・)ボソボソ

男(いや、だからって何で俺の家なんだよ・・・!)ボソボソ

許嫁(そんなの私が知りたいわよ!既にあなたの両親にも連絡を入れたらしいわ)

男(回避不可能じゃねぇか・・・)

許嫁(とにかく女さんと男友君とは一旦わかれましょう。ここじゃオチオチ話もできないわ)

男(・・・あぁ)

許嫁「え、えっと、ごめん!私も今日は無理かな!また誘って」

男友「そっかー、残念だな。じゃぁ二人でいくか、女」

女「そうしよっか。ばいばーい二人共ー」スタスタ

男友「また明日なー」スタスタ

寝る
おやすみ

ちゃお
ちょっと書く

男「・・・ふぅ、で、どうすんだよ?」

許嫁「・・・家に帰る。別に一人でも平気だし」

男「ウチに連絡入れたって言ってたな。それはどうすんだ?」

許嫁「それは・・・あなたが何とかしといてよ」

男「はぁ・・・飯とかどうすんだ?」

許嫁「適当に買って帰れば大丈夫よ。なに?心配してくれてんの?」

男「さぁな。ま、お前が一人でもいいって言うんなら俺は何も言うことはないさ」

男「じゃあな。また明日」スタスタ

許嫁「・・・なによ」

許嫁(あいつの考えてることがぜんっぜん分からない・・・)スタスタ

許嫁(心配してくれてんのかと思ったらさっさと帰っちゃうし・・・なんなのよ)スタスタ

許嫁「やっと着いた。お金持ってきてないからいちいち家に帰らないといけなくなるなんて」

許嫁「えっと・・・鍵はっと」ゴソゴソ

許嫁「ん?アレ?いつもここに入れてるはず・・・」ゴソゴソ

許嫁「・・・あ!そういえば昨日夜にコンビニに行ったときに机の上に出したまんまに・・・!」

許嫁「どうしよう・・・」

許嫁(今日はお父さんもお母さんも出張で遠くに行ってるから帰ってこれないし・・・)

許嫁(・・・・・)

男「ただいまーっと」ガチャ

男「さってと、まずは風呂掃除からするか」

・・・
・・


男「ン~ン~♪」ゴシゴシ

ピンポーン

男「ん?はーい、今出ます!」

ガチャ

男「すいません、お待たせしま・・・あ?」

許嫁「・・・」

男「なにしてんだお前?」

許嫁「・・・て・・・」ボソ

男「は?何て言った?」

許嫁「だから!今日は泊めてって言ったの!!二回も言わせないで!」

男「何勝手にキレてんだよ。てかお前一人で大丈夫とか言ってたじゃねぇか」

許嫁「家のカギを忘れて入れないのよ・・・」

男「はぁ?・・・ふぅ、馬鹿だなぁお前」

許嫁「うるさいわね!それで?泊めてくれるの?くれないの?」

男「なんで威圧してくるんだよ・・・」

許嫁「・・・」

男「・・・あがれよ」スッ

許嫁「・・・!!」

男「俺だってそこまで人間腐ってないさ」

男「そもそも元から両親はそのつもりだったんだろう?」

許嫁「うん・・・ありがとう・・・」

男「はっ、どういたしまして」

男「今風呂洗ってる最中だからリビングで待っててくれ。もう少しで終わるから」スタスタ

許嫁「うん・・・」

許嫁「おじゃまします・・・」ガチャ

許嫁「・・・」ボスッ

許嫁(まさか本当に泊まることになるなんて・・・)

許嫁(カギを忘れさえしなければ・・・!)

許嫁「はぁ、わたしの馬鹿・・・」

男「まったくだな」ガチャ

許嫁「ひぃ!?」ビクッ

男「ビビリすぎだ。あと10分くらいで湯がわくから先入ってこい」クイッ

許嫁「え、いいの?あ、そういえば何も着替えとかがない・・・」

男「あるぞ、これだろ?」ポイッ

許嫁「きゃっ!」ボス

許嫁「え、なんであなたが・・・?」

男「家に届いてたんだよ。多分お前の親父さんが持ってきてたんだろ」

男「この感じじゃお前がカギ忘れたことも知ってたんじゃないか?」

許嫁「・・・何もしてない?」ジロッ

男「あ?するわけねぇだろ。俺は変態じゃねぇんだよ」

許嫁「そ、そう・・・まぁ良かったわ。いや良くはないけど」

男「じゃあ俺は飯作ってるから湯がわいたら入ってこいよ」

許嫁「え、うん・・・」

男「~♪」トントン ジャー

許嫁「・・・」ジー

男「~~♪・・・なんだよ」

許嫁「え!?い、いや、別に何でもないわよ!」プイッ

男「ふーん、あっそ」トントン

男(昼の時といい、本当なんなんだこの女は・・・)ジュー

『お風呂がわきました』ピー

男「お、入ってこいよ。多分出る頃にはちょうど飯も出来るだろうから」

許嫁「じゃあ・・・お言葉に甘えて」ガチャ

カポーン

許嫁(あいつ、料理作るとき様になってたわね・・・)

許嫁(普段から家事してるみたいなこと言ってたし)

許嫁(家事スキルはかなり高いのかも・・・)

許嫁「・・・なんであいつのことばかり考えてるのよ私は・・・」バシャバシャ

許嫁「ふー、いいお湯だった・・・」

許嫁「あ・・・バスタオルどこだろう・・・」

許嫁「えっと・・・」

ガラッ

男「おーい、お前バスタオルの場所わか・・・ん・・・」

許嫁「・・・・・!!?」

男「す、すまん!!」ババッ

許嫁「キャーーー!!!」

リビングにて

男「だからすまなかったって謝ってるだろう・・・」

許嫁「いくら謝ったところで許すわけないでしょ!!」

男「いや、アレは・・・ほら、事故なんだって」

許嫁「入る前にノックすればいいだけじゃない!!」

男「それは・・・その通りなんだが・・・」

許嫁「・・・どんくらい見たの?」

男「・・・え?」

許嫁「私の身体!どんだけ見たのよ!!」

男「いや・・・チラッとおへその辺りが見えたくらい・・・かな?」

許嫁「・・・絶対嘘!」

男「うっ・・・」

男「ま、まぁとにかくこの件は全面的に俺が悪い」

男「今度何か償いをするってことで手をうたないか?」

許嫁「償い・・・?」

男「あ、あぁ。お前が何かしらで困ったときに俺が助けるってことで・・・」

許嫁「・・・」

男(・・・駄目か?)

許嫁「・・・分かった。それで許してあげる」

男「!!」

許嫁「感謝しなさい!私の寛大な心があればこそよ!」

男「あぁ、感謝してるさ」

許嫁(困ったときに助けてくれる・・・か)

男「とにかく飯を食べよう。冷めちまう」

俺も飯食べてくる
続きは今日書けるか分からん

ただいま
書くよ

許嫁「魚の煮つけとお味噌汁と野菜の惣菜・・・」

男「なんだ?食べられない物でもあったか?」

許嫁「ううん、むしろ煮付けは好きよ」

許嫁(煮付けが作れる高校生男子って・・・)

男「そりゃ良かった。いただきます」スッ

許嫁「いただきます」

許嫁(・・・!おいしい!)パクパク

男「そんなに腹へってたのか?」

許嫁「!!・・・別に・・・ただ・・・」

男「ただ?」

許嫁「お、おいしかったから箸が進んでるだけよ・・・」

男「そうか・・・そりゃ作った身としては嬉しい限りだ」フッ

許嫁「いつも自分で作ってるの?」

男「高校にあがってからは大体そうだな」

男「俺が中学の頃まではお袋もそんなに忙しくなかったから作ってくれてたんだけどな」

許嫁「ふーん、あなたも大変ね」

男「そういうお前はどうなんだ?弁当は自分で作ってきてるっぽかったが」

許嫁「夕食はお母さんが作ってくれるわ」

許嫁「私は朝食を作りがてらお弁当も作るの」

男「そうか・・・」

許嫁「・・・」モグモグ

男「・・・」モグモグ

許嫁「・・・ねぇ」カチャ

男「今度はなんだ?」

許嫁「今度さ・・・料理教えてよ」

男「なんで俺が?お袋さんから教えてもらえばいいだろ」

許嫁「お母さんってあんまり料理上手じゃないの」

許嫁「毎日の夕食も誰でも作れるようなものしか作らないしね」

男「・・・お袋の味ってのは大切だぞ。例えそれが誰でも作れる味だとしても」

許嫁「そんなこと分かってるわよ」

許嫁「でも、料理の腕なら多分あなたの方が上だわ。だからお願いしてるの」

男「・・・そもそもなんで料理が上手くなりたいんだ?」

許嫁「なんで・・・か」

許嫁(なんなんだろう・・・わたしもよく分からない・・・)

許嫁(お母さんに食べてもらいたいから?)

許嫁(・・・コイツに負けたくないから?)

許嫁(いえ、きっと違う・・・じゃあ、なに?)

許嫁「・・・正直分からないわ」

許嫁「でも、あなたから教わりたいと思ったのは事実よ」

男「・・・そうか」

男「・・・」

許嫁「駄目かしら?」

男「言っとくが、俺だってそんなたいした物は作れんぞ」

許嫁「!!じゃあ・・・」

男「教えられる範囲で教えてやる」

許嫁「・・・ありがとう」ニコッ

男「お前でもそんな笑顔が出来るんだな」フッ

許嫁「あなたもね・・・ちょっと憎たらしいけど」

男「うるさい・・・じゃあいつやるんだ?明日からか?」

許嫁「そうね・・・基本的に時間が空いてる日ってことになるから」

許嫁「・・・またLINEで伝えるわ。今すぐには予定も分からないもの」

男「分かった。ってことはLINE交換しないといけないのか」

許嫁「なによ?いやなの?」ムッ

男「嫌とかじゃなくてな、そもそもほとんど携帯触んねぇんだよ」

男「どこに置いたっけなぁ・・・」ゴソゴソ

許嫁(煮付けが作れるといい、携帯はほとんど触らないといい、こいつ本当に男子高校生?)

男「お、あった。LINEはっと・・・ほい、あとはやっといてくれ」

許嫁「丸投げね・・・」ハァ

男「詳しくねぇんだよ」

許嫁「・・・・・はい、これでいいわよ」

男「ん」

男「じゃあ食器洗ってくるわ」ガタッ

許嫁「いいわよ。そのくらい私がやっておくわ」スッ

男「いいって。一応お前は客人だからな」

許嫁「あら、客人じゃなくて許嫁でしょ?」クスッ

男「・・・将来的にはな」

許嫁「いいから、ほら。貸しなさい」

男「はぁ・・・じゃあ頼む。俺はその間に風呂入ってくるよ」

許嫁「ゆっくりつかってらっしゃい」ジャー

男「ふぅ」ガチャ

許嫁「あら、もうあがったの?」フキフキ

男「長湯はしないタチなもんでね」

許嫁「・・・もう9時ね」

男「あぁ」

許嫁「あ、確か今日数学の課題出たわよね」

男「あー、忘れてたわ。今からやるか」スッ

許嫁「ええ。明日は数学ないけど早めにやっておいて損はないわ」

男「俺の部屋でやるか」

許嫁「え!?」

男「なんだよ?俺の部屋に勉強道具一式あるんだから当たり前だろ?」

許嫁「え、あぁそれもそうね・・・うん」

男「?まぁいい、行くぞ」

許嫁「うん」

男「ここだ」ガチャ パチン

許嫁(綺麗に整理されてる・・・無駄な物もほとんどないわね・・・)キョロキョロ

男「あんまりジロジロ見るなよ」

許嫁「あ、ごめん」

男「さっさと終わらせちまおうぜ、課題」

・・・
・・


許嫁「うーん?ここはこうで・・・」

男「ふぅ、終わった」

許嫁「え、もう?」

男「そんな難しくないだろ」

許嫁(コイツ・・・勉強も出来るの・・・!?)

男「どこかわかんないところでもあんのか?」スッ

許嫁「!!」ドクンッ

許嫁(なに?コイツが近くにきたら急に・・・)

男「あーここか。これはこの式を使ってだな」

許嫁(なんかいい匂いもする・・・)

男「こうすれば・・・っておい、聞いてんのか?」

許嫁「え!?な、なに?」

男「お前のために解説してやってんだよ・・・」

男「聞いてないならいいや」スッ

許嫁「あっ・・・」

許嫁「ご、ごめん。もう一回教えて・・・」

男「・・・ったく、しょうがねぇな」スッ

男「これを使ってこうすれば・・・」

許嫁「ふんふん」

許嫁(余計なことは考えないようにしよう・・・)

・・・
・・


許嫁「終わったー」ンー

男「俺の倍くらいかかったな」

許嫁「うるさい。数学はアレだけど、英語なら得意だし」

男「英語か。逆に俺は英語はちょっと苦手だな」

許嫁「お?課題が出たら教えてあげてもいいよ?」フフン

男「・・・遠慮しとく。一人でも出来んことはない」

許嫁「意固地だなぁ」

男「ふんっ」

許嫁「あ、ところでさ、私ってどこで寝ればいいの?」

男「あん?あぁそうか・・・布団出さないとな」ヨイショ

許嫁「いや、それもなんだけどさ、そうじゃなくて」

許嫁「どこの部屋で寝ればいいのかなーって」

男「部屋か・・・どこにしようか・・・」

許嫁「・・・ここでいいんじゃない?」

男「は?ここは俺の部屋だぞ。俺が寝てる」

許嫁「別に床に布団ひけばいいだけじゃん」

男「いやそういうことじゃなくて」

男「俺は男子高校生だぞ?そんなやつと一緒の部屋で寝るとか嫌だろ?」

許嫁「わたしは・・・別に・・・」

男「・・・危機感が足りなすぎだろうが」

許嫁「いいじゃん、どうせアンタは何もしないでしょ?」

男「そりゃそうだが・・・いやでも・・・」

許嫁「なら無問題よ。ほら、さっさと布団取りにいきましょ」ガチャ

男「・・・本当にいいのだろうか?」

・・・
・・


男「本当にここで寝るつもりなんだな・・・」

許嫁「なによ、今更文句あるの?」

男「はぁ・・・もう諦めるよ」

許嫁「もう11時じゃない。早く寝ないと成長しないわよ」モゾモゾ

男「分かってる・・・」

男(普通女って男と一緒に寝るとかめちゃくちゃ嫌がるものじゃないのか・・・?)

男(分からん・・・女性経験の無さがここにきて悔やまれる・・・)

許嫁「あなた電気つけて寝る派?」

男「いや、消すよ」パチン

許嫁「じゃ、おやすみなさい」

男「・・・おう」

許嫁「・・・」

男「・・・」

許嫁「・・・ねぇ」クルッ

男「・・・なんだ?」

許嫁「あの二人には・・・いつ話すの?」

男「分からん・・・でも近いうちに言おうと思う」

許嫁「明日にでも言っちゃえば?」

男「なぜ?」

許嫁「別にいつ言っても変わらないでしょ」

許嫁「ならさっさと言っちゃった方が気が楽よ」

男「・・・それもそうだな」

男「明日の昼休みにでも言うか」

許嫁「うん・・・でも場所は教室じゃない方がいいと思うよ」

男「そうだな・・・他のやつに聞こえるかもしれん」

許嫁「じゃあ屋上にでも連れて行きましょう」

男「分かった」

許嫁「じゃあ、今度こそおやすみ」ガバッ

男「・・・おやすみ」

深夜

男父「ただいまーっと」ソロー

男父(許嫁ちゃんの靴・・・男のやつちゃんとおもてなしできたか・・・?)フフッ

男父「もう寝てるかな?」スタスタ

男父「男ー起きてるかー?」ボソ ソロー

男「スースー」

許嫁「スゥ・・・スゥ・・・」

男父(同じ部屋で寝るとは・・・!こやつ、出来る!!)

男父(ふふ、同じ部屋で寝るくらい仲は良い様で安心したよ・・・おやすみ、二人とも)パタン

翌朝

ピピピッピピピッ

男「んん・・・朝か・・・」カチッ

許嫁「スゥ・・・スゥ・・・」

男(こいつの朝食と弁当も作っといてやるか・・・)ソロ・・・ソロ・・・ガチャ

・・・
・・


男「よしっと・・・そろそろ起こしてやらないとな」

ガチャ

許嫁「スゥ・・・スゥ・・・」

男「ったくいつまで寝てるんだか・・・」

男(しっかし・・・こうして改めて見ると顔立ちはかなり整ってるのよな、コイツ)

男(正確も最初に会った頃よりかは大分マシになったし・・・)

男(案外モテるのかもな・・・お前・・・)

男「ほら、起きろ」ユサユサ

許嫁「ん・・・あと5分寝かせてお母さん・・・」モゾ

男「誰がお母さんだ。起きねぇと朝食抜きにすんぞ」

許嫁「え?・・・!?」ガバッ

男「よう、ようやく起きたか」

許嫁(あ、そっか・・・コイツの家に泊まったんだっけ・・・)

×正確
○性格

男「早く着替えて下に降りてこいよ」ガチャ

許嫁「・・・」ポケー

許嫁(寝顔見られた・・・!!)

<アァー!モウナンデワタシバッカリー!!

男「何を騒いでんだアイツは・・・」

・・・
・・


ガチャ

許嫁「・・・おはよう」

男「おう、遅かったな。先に朝食済ませちまったぞ」

明日朝結構早いからもう寝るわ
ではおやすみ

正直文才全く無いし、地の分書けないし、行き当たりバッタリで書いてる
気になるところとかあったら教えろ下さい

おっす
書くよ

許嫁(朝ご飯作ってくれたんだ・・・)ガラッ

許嫁「・・・いただきます」スッ

男「おう」ズズッ

許嫁(おいしい・・・)モグモグ

<ただいまー! バタン

許嫁「?」

男母「今帰ったよー」ガチャ

男「お袋か。おかえり」ズズッ

男母「あーん反応寂しい。あら?どなた?」

許嫁「え、あ、ど、どうもはじめまして!許嫁と言います!」ペコリ

男母「あー!話は聞いてるわよ」

男母「ごめんねぇ、私たち馬鹿な親のせいで・・・」

許嫁「いえ・・・その件はもう・・・諦めてますので・・・」

男「・・・」

男母「そう・・・」

男母「男は無愛想だし、いつもムッとした顔してるけど」

男母「根はとても優しい子なの・・・だから、仲良くしてあげてね」

男「お、おい!お袋!余計なこと・・・!」

許嫁「ふふっ、大丈夫ですよおばさま」

許嫁「ちょっとは・・・分かってるつもりです」ボソッ

男母「あら!!ふふっ、要らぬ心配だったかしらね」ニコッ

男「は?今なんて言ったよ?」

許嫁「あんたは知らなくていいの」フフッ

男「はぁ?」

男母「あらあら。じゃあわたしは寝てくるわ」ファァ

男母「おやすみーアンドいってらっしゃーい」ガチャ

許嫁「おやすみなさーい」

男「なんなんだよ・・・」

許嫁「いいからいいから」モグモグ

許嫁「ごちそうさまー」カチャカチャ

男「さてと、そろそろ学校行くかな」スッ

許嫁「あ、じゃあ私も・・・」

男「ばかやろう、一緒に来るつもりかよ」

許嫁「は?なによ?何か問題でもあんの?」

男「大アリだ。いっしょに登校してるとこ見られたらどうする」

男「転校してきたばかりでお前はまだ注目の的なんだ」

男「一緒に登校してるとこなんて見られたらすぐに噂が広まるぞ」

許嫁「あ、そっか。それもそうね」

男「・・・お前が先に行け。俺が後から出る」

許嫁「いいの?」

男「いいも何も別にたいして変わらんだろ」

男「学校に着くのが少し遅くなるだけだ」

許嫁「そう。じゃあお先に」ガチャ

許嫁「あ、着替えの荷物はとりあえず置いていくわ」

許嫁「また帰りに取りに来るから」

男「はいはい、分かったからさっさと行け」

許嫁「相変わらず無愛想ね・・・」

男「ふん」

学校

男「うーっす」ガラッ

男友「おう、おはよう」

女「おはよー」

許嫁「・・・おはよう」

男「・・・おう」ドサッ

男友「いやー、男聞いてくれよ!女ったら昨日よぉ」

女「いや、あれは男友も悪いでしょ!」

男「はいはい、聞いてやるから一から話せ」

男友「実はな!女のやつが・・・」

・・・
・・

昼休み

男友「ふー、やっと昼だぜ」

女「お腹すいたー」

許嫁(男・・・)ボソッ

男「あぁ・・・」

男「なぁ、二人共。ちょっと重大な話がある」

男友「あん?どした?急に」

男「他の人に聞かれるわけにはいかないから、屋上に行かないか?」

・・・
・・


男友「それで?話ってのは?」

男「・・・俺と許嫁のことについてだ」

女「男と許嫁ちゃんのこと?」

男「これから言うことは冗談じゃなく本当のことだ」

男「驚かないで聞いてほしい」

男友「ゴクッ・・・」

男「俺と許嫁は・・・将来を約束した、いわゆる許嫁って関係なんだ」

許嫁「・・・」

女「・・・え?」

男友「は?え、どういうことだよ?」

許嫁「許嫁・・・つまり婚約してるってことよ」

男友「こ、婚約!?」

女「ちょっとどういうこと!?」

男「ちゃんと説明するから、よく聞いてくれ」

・・・
・・


男「・・・と、いうことなんだ」

男友「そんなことが・・・」

女「許嫁なんて昔のことだと思ってた・・・」

許嫁「私もそう思ってた・・・」

許嫁「今の時代に許嫁なんてあるわけないって・・・」

男「だけど、やっぱりこれが親父のために俺が出来る最大の孝行だと思ってる」

男「俺は受け入れた」

許嫁「わたしも・・・似たような理由よ」

許嫁「まぁ一番の理由は根負けしたってことかもしれないけど」

女「で、でも許嫁って・・・!」

男友「いいのか?男」

男友「ハッキリ言うぞ。お前、許嫁さんのことを好きじゃないだろう」

男「・・・」

男友「お前言ったよな?好きな人が出来たことがないってだけだと」

男友「それはつまり、もし、お前に将来好きな人が出来たとき」

男友「お前は一生に一人かもしれないその女性を諦めないといけないってことだぞ」

許嫁「・・・」

男「・・・分かってる・・・もう、その覚悟も決めた」

許嫁(男・・・)

女「許嫁ちゃんも・・・いいの?これから好きな人が出来るかもしれないんだよ?」

許嫁「わたしは・・・高校生までで区切りをつける」

許嫁「そういう約束だし・・・」

女「そっか・・・」

男友「まぁ、お前ら家族間のことだし、俺らが口を挟む権利はない」

男友「けど・・・俺は一人の友人として、何があってもお前を支え続けるよ」

男友「そのくらいはさせてくれ」

男「あぁ・・・ありがとう・・・」

女「わたしも!二人が納得してるのなら、もう何も言わない」

女「けど、何かつらいことがあったらいつでも言ってね」

女「友達として、あなたたちの役に立ちたいの・・・」

許嫁「うん・・・ありがとう、女さん」

男友「さ、暗い話は終わりだ!もう昼休みもあんまりない。早く食べるぞ!」

男「あぁ・・・」

女「てかさ、二人が相思相愛になれば何も問題ないよね」ニシシ

許嫁「は、はぁ!?そんなことあるわけないじゃん!何言ってるのよ!!」

男「そうそう。そんなことないない」

許嫁「むっ」

女(ふふふっ)

男友「しっかし許嫁かぁ・・・俺にも運命の出会いってのはないもんかなぁ・・・」

男「ないない」

男友「可能性は0じゃない!俺は諦めねーぞ!!」

ここまで
寝ますー
またね

>>110>>111の間にこれ追加で

許嫁「ん?これって・・・」ジャー

許嫁(お弁当が二つ・・・)

男「あぁ、それか」

許嫁「!?」ビクッ

男「ついでに作っておいてやった。金もないんだろう?」

男「昼飯なしじゃきついだろうからな」

許嫁「ふ、ふん、そう・・・ありがと・・・」

男「おう」

女「そんなに彼女なんかがほしいの?」

男友「おうよ!年齢=彼女いない歴の男の欲望をなめんな!」

男「威張って言うことじゃないだろ…」パカッ

女「本当…馬鹿じゃない…?」

許嫁(ん?おやおや?これはまさか…?)パカッ

男友「いいじゃないか…彼女を望んでも…」シクシク

女「ん?許嫁ちゃん、今日のお弁当はなんか和風チックだね」

男友「お、本当だ」

許嫁「え、えぇ、まぁね」

許嫁(こ、これって…)

女「あれ?え、ちょっとまって!?男のお弁当と中身が…」

許嫁(馬鹿!!!)

男「ん?あぁそういや言ってなかったか。昨日こいつが俺の家に泊まったんだよ」

許嫁(言うの!?)

女「ええぇぇ!?」

男友「な、なんだそりゃあ!お前ばっかりいい思いしやがってぇぇ!」

男「な、なんだよ。別になんにもなかったぞ…」

許嫁「はぁ…何で言っちゃうのよ…」

男「んだよ。別にいいだろうが」

許嫁「よくないわよ!馬鹿!」

許嫁「いい!?私たちはあくまでまだ赤の他人なの!」

許嫁「それなのにお泊まりなんて普通有り得ないし、人に言うなんてもっての他よ!」

男「いやコイツらにしか言ってないから大丈夫だろ」

許嫁「そういう問題じゃないでしょう…!」

女(な、なんか許嫁ちゃんに迫力がある…)

男友(こえぇ…)

許嫁「二人とも…誰にも言わないわよね…?」

女「うんうん!!」ブンブン

男友「は、はい!言いません!」

許嫁「な、なんで突然敬語なのよ…」

男(おーおー珍しく男友がビビってやがる)

男「そこらへんにしてそろそろ飯食わないとマジで時間やばいぞ」

男友「げ!あと10分しかねぇ!」

許嫁「あーもう男のせいよ!」

男「は?なんで俺のせいになるんだよ」

許嫁「いいから!あんたが悪い!」パクパク

男(無茶苦茶だろ…)

授業中

男友「…zzz」スヤスヤ

女「…zzz」スヤスヤ

男(こいつら爆睡してんな…)

許嫁「男…」ボソッ

男「あ?授業中になんだよ?」ボソッ

あーもう駄目だ
携帯書きにくくてしょうがない
また明後日書きます
おやすみん

今日はPCからだぜ
もう携帯からは絶対に投下しないぜ

男が痛いのはしょうがないんだ・・・
ってことで書くわ

許嫁「ちょっと教科書見せて」ボソボソ

男「あん?・・・そうか、女が教科書下敷きにして寝てるからないのか」ボソボソ

許嫁「うん。まだ教科書買えてないから見せてもらってたんだけど」

男「ほらよ。やりたいこと終わったらすぐ返せよ」スッ

許嫁「分かってるわよ。ありがと」

先生「デアルカラシテー」

男「・・・」ボケー

許嫁「・・・」カキカキ

先生「じゃあ男、ここを答えてみろ」

男「・・・え?」

許嫁「!!」

先生「え?じゃない。教科書120ページの例題だ」

許嫁(やばっ!)

男「えーっと・・・」チラッ

許嫁(ど、どうしよう・・・)オロオロ

先生「なんだ、教科書忘れたのか?」

男「・・・そうです。すいません」

許嫁「!!」

先生「忘れ物をしたのなら最初に言いなさい」

男「すいません。以後気をつけます」

先生「まったく・・・それじゃあ・・・」

<ハイ、キミ、カワリニヤッテクダサイ

<ウェ!?マジカヨ・・・

男「・・・」

許嫁「あ、あの・・・」ボソ

男「あん?もう終わったのか?」

許嫁「う、うん・・・ってそうじゃなくて」

男「あー、別に気にすんな。怒られたってわけでもないし」

許嫁「うー・・・でも・・・」

男「しつこいぞ。俺が気にしないって言ってるんだから気にするな」

許嫁「・・・そう・・・とりあえず返すわ」スッ

男「なんだ、もう終わったのか?」

許嫁「うん・・・」

女「うーん・・・お、何話してんのー?」

男「よう、起きたか」

許嫁「なんでもないよ、女さん」

女「うー?」

キーンコーンカーンコーン

放課後

男友「あー、よく寝たー」ンー

男「寝すぎだ。授業の半分以上寝てただろお前」

男友「睡魔には勝てなかったよ・・・」

女「今日はこの後どうするー?」

男友「男と許嫁ちゃんはこの後空いてるか?」

男「いけるぞ」

許嫁「わたしもー」

女「んじゃ今日は時間もあるし、ショッピングに行こー!」

許嫁「いいね!あ、でもわたしお金もってない・・・」

男「何か買うつもりなのか?」

許嫁「いや特に買いたい物はないけど・・・」

男「・・・多少なら奢ってやる」

女「お?」

許嫁「え!?い、いいよそんなの!」

男友「許嫁ちゃん、男が奢ってやるなんて言うのすっげー珍しいんだよ」ボソッ

許嫁「そ、そうなの?」ボソッ

男友「ここは盛大に奢ってもらいな」ニヤニヤ

男「・・・何余計なこと吹き込んでんだ?おい」グリグリ

男友「痛い痛い!!冗談だって!」

男「おい、許嫁。やっぱり男友に奢ってもらえ」

許嫁「あ、じゃあそうしようかな」

男友「うぇ!?そんなんアリかよ!!しかもなんで俺だとそんなアッサリ!?」

女「あははは!」

ショッピングモール

女「あ、この服かわいいー!」

男友「えー、お前にそんな可愛らしい服似合わねーって」ケラケラ

女「むっ!なによ、別にいいじゃない!」

<オマエニハコノボーイッシュナノガ・・・

<エーソレコソナイワー、ヤッパリコッチノガ・・・

許嫁「あの二人ってなんやかんや仲良いわよね」

男「そうだな。なにせ幼稚園からずっと同じだし」

許嫁「そうなの?」

男「あぁ。俺は小学校からだがあいつらは幼稚園の頃からの縁だ」

許嫁「幼馴染ってやつね」

男「そうだな・・・見てて飽きないやつらだよ」フッ

許嫁「ふーん・・・いいなぁ・・・」

男「いいなって・・・何が?」

許嫁「ああいう関係よ・・・私にはいないもの」

男「・・・」

許嫁「心から気を許せる相手・・・羨ましいわね・・・」

男「そうだな・・・」

許嫁「あら、あなたにはあの二人がそうじゃないの?」

男「あの二人の間ほどじゃない・・・」

男「俺だって・・・いや、なんでもない」

許嫁「ふーん・・・あんたも案外普通なのね」クスクス

男「何回こんな感じのやり取りするんだよ・・・俺はいたって普通だ」

許嫁「そう思ってるのはあんただけかもねー♪」

男「そんなこと・・・ない・・・よな?」

許嫁「さぁね」

男友「おーい、二人ともー!これどう思うー?」

女「絶対こっちの方がいいよねー?」

男「・・・いくか」

許嫁「ふふっ、そうね」

夜7時

女「いやー、買うつもりはなかったのに結局2着も買っちゃったよー」ホクホク

許嫁「良いのがあってよかったね」ニコ

女「うん♪」

男友「・・・マック代マジで奢らされるとは思わなかった・・・」

男「むしろマック代だけで済んでよかったな」ニヤニヤ

男友「そもそもお前が余計なこと言わなきゃなー!」

男「ブーメランだ」

男友「ぐ、ぐぬぬ!!」

女「ん、ここで男と許嫁ちゃんとお別れだねー」

許嫁「うん、また明日ね。男友君、奢ってくれてありがとう」ニコッ

男友「・・・男、チャラになったぞ・・・むしろプラスだ」

男「そりゃよかったな」

男(単純すぎだろ・・・)

女「じゃあまた明日ねー!バイバーイ!」

許嫁「バイバーイ」

男「気をつけて帰れよー」

男友「お前らもなー」

男「ふぅ・・・さて、帰るか」

許嫁「あ、あんたの家に荷物取りにいかないと」

男「そういやそうだったな」

男自宅

男「ただいまー」ガチャ

許嫁「お邪魔しまーす」

男母「あら、お帰り二人共」

許嫁「あ、どうも」ペコッ

男「なんだ、今日は仕事なかったのか?」ドサッ

男母「うん、お休みだよー」

許嫁「荷物はっと・・・あったあった」

許嫁「じゃあ私はこれで・・・」

男母「あら?晩ご飯は食べていかないの?」

許嫁「え?」

男「何言ってるんだお袋」

男母「だってもう許嫁ちゃんの分まで作っちゃったわよ?」

男母「許嫁父さんもよろしくお願いしますって言ってたし」

許嫁「そ、そんな悪いですよ・・・!」

男母「いいのいいの!むしろ食べてくれないと余っちゃって困るわよー」

男「はぁ・・・許嫁、どうする?」

許嫁「・・・じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・」

男母「はいはい、お任せあれ!」

・・・
・・


許嫁「わぁ、すごい・・・」

許嫁「これ、全部男母さんが・・・?」

男「お袋の料理の腕はそこらのプロを凌ぐレベルだぞ」

男母「あら嬉しいこと言ってくれるわね♪」

男母「さ、温かいうちに食べましょう!」

男「お袋の料理何気に久しぶりだな。いただきまーす」

許嫁「い、いただきます」

男母「召し上がれ♪」

許嫁「わっ!何これスゴイおいしい!!」

男「だから言ったろう?」モグモグ

男「俺なんかじゃ足元にも及ばねぇ」

男母「ねぇねぇ、私二人のこと聞きたいなー」

男「は?どういう意味だよ?」

男母「昨日許嫁ちゃん泊まったんでしょ?何かあったんじゃないのー?」ニヤニヤ

許嫁「ぶっ!?」

男「うわ!汚ね!」

すまん、中途半端だけど今日はここまで
おやすみー

台風やべー
もう上陸したらしいから朝には本州横断なうってとこやな

期待
パンツ脱いで待ってていい?

よっし書くよ

>>166
はいてくれ

男母「おや~?その反応は何かあったな~?」ニヤニヤ

男「おい!何すんだ!」

許嫁「ゴホッ!うるさい!あんたは今は黙ってて!!」

男母「で?で?何があったの?まさかヤッた?」

許嫁「んな!?」

男「はぁ?んなわけねぇだろ」ゴシゴシ

許嫁「そうですよ!誰がこんなやつと・・・!」

男母「あらそう。じゃあ何があったの?」

男「別に何もねーよ」

許嫁「へ~?何もなかった・・・ねぇ?」

男「あ・・・?あ・・・!あれは・・・事故だろ」

男母「お?なになに?」

許嫁「あのですね、この馬鹿が・・・」

男「お、おい!」

許嫁「なによ?あんたが見たってことは変わらない事実でしょ?」

男母「見た?あらあら、男は何を見たのかしら?」

許嫁「私の裸ですよ!」

男母「・・・oh」

男「はぁ・・・」

許嫁「この馬鹿ったらあろうことか私がお風呂入ってるって知った上で洗面所のドアをノック無しで開けたんですよ!」

男母「それは・・・男が悪いわねぇ・・・」

男「だからその件については全面的に俺が悪かったって何度も・・・」

許嫁「・・・あの約束忘れてないでしょうね?」

男「あぁ、忘れてねぇよ。だからもういいだろ?」

男母「約束?何の?」

許嫁「私の裸を見た償いとしてこの馬鹿が私の言うことを何でも1つきくって約束ですよ」

男「おい!盛るな!困ってる時に助けるって約束だろうが!」

許嫁「チッ・・・どさくさに紛れて盛ろうと思ったのに・・・」

男「このアマ・・・」ピキッ

男母「ふふふ。で?許嫁ちゃん、男に何をさせるの?」

許嫁「まだそれは決めてないです。今後そのような状況になったら言うつもりなので」

男「俺が出来る範囲でだからな。夏休みの課題全てやれとか言うなよ」

許嫁「・・・それいいかも・・・」ボソッ

男「おい、俺の話聞いてたか」

男母「まぁまぁ。許嫁ちゃん、あんまりひどいのはやめてあげてね」

許嫁「・・・男母さんがそういうのであれば善処します」

男母「じゃあみんな食べ終わったことだし、お片づけしましょうかね」ガラッ

男「俺がやるよ」ガラッ

男母「あら、いいの?」

男「お袋は飯作ってくれたからな。皿洗いくらい俺がやるよ」

男母「助かるわ。じゃあお願いね」

男母「わたしお風呂入ってくるわ」

男「おーう」

男母「許嫁ちゃんも一緒にどう?」

許嫁「え!?いや、さすがにそれは・・・」

男母「ちょっと二人で話したいこともあるの」ボソッ

許嫁「・・・分かりました」

男(・・・)ジャー

男母「じゃあ行きましょう」ガチャ

・・・
・・


男母「ねぇ、許嫁ちゃん・・・」チャプチャプ

許嫁「・・・はい」

男母「男と将来結婚することについて、正直なところどう思ってる?」

許嫁「・・・最初話を聞いた時はふさけるなって思いました」

許嫁「私はまだ高校生だし、前いた学校も急にやめさせられるし」

許嫁「何より会ったこともない人なんて絶対嫌でした」

男母「・・・」

許嫁「それは、男と初めて会った時でも変わりませんでした」

許嫁「確かに顔は結構かっこいいなって思いましたけど、なんか無愛想でしたし」

男母「男の悪いところね・・・」

許嫁「・・・2回目に会った時、既に男は覚悟を決めていました」

許嫁「親に恩返しになるのなら、と。正直、何を言っているんだと思いました」

許嫁「親のために自分の人生を棒にふってもいいのかって・・・」

男母「そうね・・・自分の人生は自分で決めたいと思うのが普通よね」

許嫁「はい・・・。でも、私も・・・何かしら親孝行をしたいとは思っていました」

許嫁「だから・・・かなり葛藤しましたけど・・・私も認めることにしました」

許嫁「高校生活だけは・・・自由にさせてほしいって制約を取り付けましたけどね。あはは・・・」

男母「今でも・・・同じ様に思ってる?男と結婚なんてしたくないって」

許嫁「・・・分かりません・・・少なくとも、以前よりは悪く思っていない・・・と思います」

男母「そう・・・」

許嫁「男は・・・無愛想で、冷淡で、憎ったらしいやつです」

許嫁「それは今でも思います・・・でも・・・」

許嫁「男の優しさに・・・何度かふれました・・・」

男母「・・・」

許嫁「ちょっとドキッとしちゃったりもしました・・・」アハハ

男母「あらあら」フフフ

許嫁「あいつ・・・あんなんですけど、根は結構優しいんですよね」

許嫁「わかりづらいだけで」フフッ

男母「・・・良かった」

許嫁「え?」

男母「あの子のことを理解してくれて、ありがとう」

許嫁「そんなこと・・・お礼を言われることじゃありませんよ」

男母「それでも、ありがとう。あの子のこと、よろしくね」

許嫁「・・・はい」ニコッ

・・・
・・


男母「男ー!許嫁ちゃんが帰るわよー!送ってってあげなさーい!」

男「あぁ?ったく、面倒くせぇな」ヨイショ

男母「じゃあまたね、許嫁ちゃん。またいつでもいらっしゃい」

許嫁「はい、また是非」

男「えぇ?もう来なくていいよ・・・」

許嫁「だまれバーカ」

男母「ふふっ、コラ、男。そんなこと言うんじゃありません」

男「ちっ・・・」ポリポリ

許嫁「では、さようなら」ペコッ

男母「気をつけてね。男、しっかり守ってあげなさいよ」

男「分かってるよ」

・・・
・・


男「お袋と風呂で何話してたんだ?」

許嫁「内緒」

男「んだよ・・・」

許嫁「ふふっ、悪いことは話してないから安心なさい」

男「そりゃどーも」

許嫁「・・・ねぇ、男」

男「なんだ?」

許嫁「わたしが許嫁で・・・良かった?」

男「なんだそりゃ、別に・・・良いも悪いもねぇだろ」

許嫁「そう・・・」

男「・・・まぁなんだ、その・・・悪いとは思ってねぇよ」

許嫁「・・・!ふふっ、私もよ」ボソッ

男「あ?今なんて・・・」

許嫁「はい、家についたわ。送ってくれてありがとね」タッタッタ

男「お、おい!」

許嫁「じゃあおやすみなさーい」ガチャ バタン

男「はぁ・・・ったく・・・」

男「おやすみ」スタスタ

ここまで
いやー最近蒸し暑いね
みんな熱中症には気をつけてね
おやすみー


なんで明日講義入ってんだよ・・・

そういえばテストがあるんでちょっと更新遅めになるかもです

こんばんわ
余裕できたんで書きます

翌日 土曜

チュンチュン

男「・・・ん」パチッ

男(8時半・・・土曜だし二度寝しよ・・・)モゾッ

ドタドタドタ

許嫁「おはよー!」バンッ

男「!?」ビクッ

許嫁「ほら、男!起ーきーろ」グイグイ

男「なんだ!?なんでお前がウチにいる!」

男友「許嫁ちゃんだけじゃないぜー」

女「おじゃましまーす」

男「」

許嫁「遊びに行くわよ」

男「は?」

男友「まだ何やるかは決めてねーけどな」

男「いや聞いてねぇよ。どういうことだコラ」

女「まぁいいからいいから」

許嫁「さっさと準備しなさい」

男「1から説明しやがれ!!」

・・・
・・


男「つまり土日は家からほぼ出ない俺を誘ったところでどうせ来ないだろうから」モグモグ

男「黙っていて当日に直接出向いた、と」モグモグ

男友「イエス」グッ

男「氏ね」ドスッ

男友「あぁあああぁぁ!!目がぁぁぁぁぁ!!!」ゴロゴロ

女「だって男を土日で遊びに誘っても来たことほとんどないじゃん」

許嫁「放課後は普通に遊ぶのに何で土日は来ないの?」

男「疲れてんだよ・・・家事もやってるしな」ジャー

男「土日くらいは家でゴロゴロしていたい」フキフキ

許嫁「おっさんくさい・・・」ボソッ

男「あ?」ギロッ

女「こらっ、男!そんな目しない!」

男「お前はお袋かよ・・・」

男「てかお前らどうやってウチに入ったんだ?」

許嫁「インターホン鳴らそうとしたらちょうど男母さんが出てきてさ」

女「そのままおじゃましまーすってこと」

男友「うむ」スクッ

男「マジか・・・」ハァ

男(てか立ち直るの早いな・・・コイツ)

許嫁「で?」

男「は?」

許嫁「来るの?来ないの?」

男「・・・」

男友「・・・」ジー

女「・・・」ジー

男「・・・分かったよ・・・行くよ」ハァ

男友「よっし!じゃあすぐ行こう!」

女「もー男がグズグズしてるからもう9時半だよ?」

男「いやそこはまだ9時半って言うところだろ」

許嫁「いいからさっさと準備して来なさいよ」

・・・
・・

結局10時になって・・・

男「で?どこ行くんだ?」

男友「さっきも言ったろ?まだ何にも決めてないって」

男「集まる理由が遊ぶからだけって漠然としすぎだろ・・・」ファーア

女「じゃあ今から決めよう!ボウリング?カラオケ?」

許嫁「わたしは何でもいいよ」

男「同じく」ボケー

男友「はいはい!遊園地はどうっすか!」

女「お!あんたにしてはいい案!」

男友「俺としてはってどういうことだよ・・・」ズーン

女「二人共それでいい?」

男「おーう」

許嫁「うん」

女「んじゃレッツゴー!」

・・・
・・


12時 遊園地

女「とうちゃーく!!結構時間かかっちゃったね」

男「まぁそれはしょうがないだろ」

男友「お、でも結構空いてるぜ!ラッキー!」

許嫁「運がいいね、私たち」

男「おら、チケット買いにいくぞー」スタスタ

男友「おう」スタスタ

女「男、何気に楽しみにしてない?」ボソボソ

許嫁「思った」ボソボソ

男友「早く来いよー!置いてくぞー!」

女「今行くー!」タッタッタ

許嫁「」タッタッタ

・・・
・・


男友「さぁまずは何乗るよ!」

許嫁「ガイドマップ見てみると結構いろいろあるんだね、この遊園地」フムフム

男「ここらへんじゃかなり大規模なとこだからな」

女「あ!これ乗りたーい!」

許嫁「どれどれ?・・・え?」

男「どうした?」

男友「絶叫系だね。しかもジェットコースターみたいな感じの」

女「私これ乗りたーい」

許嫁「え?」

男「いいんじゃねーの?」

男友「んじゃ行きますかー」

許嫁「ちょ、ちょっと待って!」

男「あ?どうしたよ?」

許嫁「そんなやつ本当に乗るの・・・?」

女「え?・・・あ、まさか許嫁ちゃん・・・」

男友「絶叫系・・・苦手・・・?」

許嫁「べ、別に苦手ってわけじゃないわよ?」

許嫁「ただちょーっと高すぎなんじゃないかなぁって思って」

許嫁「だってこれ観覧車より上空にいってるわよ?」

許嫁「ちょっと乗るには危険かなーって」

男友・女(高いとこが怖いのか・・・)

男「なんだお前、高いの怖いのか?」

男友・女(ためらいなく言ったーー!)

許嫁「・・・」プイッ

眠い
ここまで
おやすみー

あ、ちなみに時期は6月前半くらいだと思ってください

こんばんわ
書きますね

男「はっ、お前が高いところ苦手なんてな」

許嫁「な、なによ!?悪い!?」

男「いや別に悪いとは・・・」

許嫁「大体人間って普通地上で生活するもんでしょ?」

男「聞けって・・・」

許嫁「だ、だから高いところに耐性がないのは自然のことだし!」

許嫁「むしろ平気なやつの方がおかしいのよ!」

許嫁「わかる?ドゥーユーアンダスタン!?」

男「分かったから落ち着け。あとなんで急に英語使った」

男友(必死だなぁ許嫁ちゃん・・・)

男「まぁお前が高いところ苦手ってのは意外だったが」

男「別にいいんじゃねぇの?」

許嫁「え?」

男「人間誰しも怖いことの一つや二つあんだろ」

女「うんうん」

男友「女は幽霊とか超こわ・・・ウッ」ドサッ

女「なんか言ったかしら?」パキポキ

男友「イエ・・・ナンデモナイッス・・・」ピクピク

男「な?怖いものなんてあるのが普通なんだよ」

許嫁「・・・あんたは?」

男「は?」

許嫁「あんたの怖いものってなに?」

男「いや別に言う必要な・・・」

許嫁「言え」

男「」

許嫁「あんたは私が高いところが怖いってのを知った」

許嫁「だから・・・あんたの怖いものも教えなさい・・・」

男「俺は・・・ねーよ」

許嫁「ダウト」

男「ダウトってなんだよ!?嘘じゃねーよ!」

許嫁「人間誰しもあるんでしょ?」

男「そ、それは普通ならってことでだな・・・」

許嫁「つまりあんたは普通じゃないと?特別な人間と?」

男「うっ・・・」

男友「あの男が押されてる・・・」

女「許嫁ちゃん・・・やりおる・・・」

許嫁「さぁ!言いなさい!」

男「っ!」ダッ

許嫁「あ!逃げた!」

女「追え!男友!」

男友「よっしゃぁ!って俺!?」

許嫁「文句あるの?」ギロッ

女「いいからはよ行け」ゲシッ

男友「こんなの理不尽だぁぁぁぁ・・・!」ダダダダッ

・・・
・・


男友「待てや男ー!」

男「!?なんでお前が追いかけて来てんだよ!」

男友「女達が怖いんだよぉぉぉぉ!」

男「てめぇ男だろうが!女に暴力で屈してんじゃねぇ!」

男友「暴力だけじゃなくて口も目も怖いんだよぉぉぉ!」

男「小動物かてめぇは!?」

男友「いいから俺のために立ち止まれやぁぁぁぁ!!」

男「友達を売るのかお前はぁぁぁぁぁ!?」

・・・
・・


男「はぁ・・・はぁ・・・男友はまいたか・・・」

男「ここまで来れば一安心か・・・?」フゥ

許嫁「みーつっけたぁ」ガシッ

男「!?」

女「男友に追いかけさせて私たちは先回りさせてもらったぜっ!」グッ

男「くそっ!」

許嫁「ほら、早く吐いちゃいなさい・・・」

許嫁「楽になるわよ・・・?」

女「さぁさぁ!」

女(ノリでやってるけど私はただ純粋に男の苦手、もしくは怖いものが気になるだけっていうね・・・)

男「分かった分かった!言うから離せ!」

許嫁「本当に言う?」ググッ

男「本当だって!てかさっきから・・・」

許嫁「・・・なによ?」

男「当たってるんだが・・・」

許嫁「は?・・・あ、え!?」パッ

男「だから離せって言ってたんだ・・・」パッパッ

許嫁「この変態!」ヒュッ

男「あぶなっ!?何すんだ!」

許嫁「うるさい!いいからさっさと言え!!」

男「ぐっ・・・」

許嫁「さぁ!」

男「・・・モ」ボソッ

許嫁「聞こえないわよ!」

男「クモが苦手だって言ったんだ!」

女「クモ?昆虫の?」

男「あーそうだよ!」

許嫁「なーんだ・・・案外普通だったわ」

女「でも意外ねぇ・・・男って虫とか平気だと思ってた」

男「別に虫はほとんど平気だ・・・」

男「ただクモだけは無理なんだ・・・あの気持ち悪い体毛にカサカサ動く足」

男「絶滅すればいい・・・!」

許嫁「相当嫌ってるわね・・・」

男「ほら、もう言っただろ?だからこの話題はもうやめにしよう」

許嫁「ふんっ・・・まぁいいわ」

女「あれ、そういや男友は?」キョロキョロ

男「途中から見てないぞ」

許嫁「・・・迷子?」

・・・
・・


男友「見失ったから元の場所に戻ってきたのに誰もいない・・・」ポツーン

・・・
・・


30分後

男友「お前ら酷い!俺は必死になって探してたのに!!」

女「まぁまぁごめんって」モグモグ

許嫁「これあげるから許して」モグモグ スッ

男友「あ、マジで?サンキュー!」モグモグ

男(単純だなぁ・・・)モグモグ

女「んで?昼飯も済ませたし、今からどうするー?」プハー

男「あんま高いところは駄目だから、そんなに高度のないやつに乗るか」

男友「そうだねー」

許嫁「うっ、ごめん・・・」

男「だから別にいいって言ってるだろうが」

許嫁「うん・・・ありがと・・・」

男友「んじゃこれ乗ろうぜ!」

女「あー、面白そうね!」

許嫁「うん、これなら」

男「よっし、行くか」

・・・
・・


夕方

男友「結構乗ったなー」

女「そうねー楽しかったー」ンー

男「風も強くなってきたし、そろそろ帰るか」

許嫁「そうだね」

男友「いや待て!遊園地の最後と言ったらアレに乗るしかあるまい!」

男「は?なんだよ?」

女「観覧車だね」

許嫁「あー、忘れてた」

男友「最後に観覧車に乗ってから帰ろうぜ!」

男「そうすっか」

女「許嫁ちゃんは大丈夫?」

許嫁「観覧車なら・・・なんとか・・・」

男友「レッツゴー!」

・・・
・・


男友「え?4人まとめて乗れない?」

係員「えぇ、すいません。風が強くなってまして・・・」

男「まじか」

係員「2人ずづでしたら・・・」

女「どうする?」

許嫁「じゃあ2人ずつで乗る?」

男友「そうだね」

男「編成は?男同士か?」

男友「んーそうすっかなぁ・・・」

女「男友・・・」ボソッ

男友「ん?」

女「」チラッチラッ

男友「!!なるほど・・・」ピコーン

男友「いやーやっぱり観覧車と言ったら男女で楽しむもんでしょ!」

女「うんうん!ということだからわたしたち先行くねー!」

男「は?お、おい!」

男友「お前らも後から来いよー!」

許嫁「え?え?」

男「行っちまった・・・」

許嫁(こ、こいつと二人で観覧車乗るの・・・!?)

男「まぁこうなったら仕方ねぇか。おい、乗るぞ」

許嫁「え、あ、うん」

・・・
・・


観覧車内

男「・・・」

許嫁「・・・」

男・許嫁(話すことがない・・・)

男「あー結構楽しかったな」

許嫁「そ、そうね・・・」

男・許嫁「・・・」

男(会話が続かん・・・)

ビュオォォ グラッ

許嫁「きゃっ!」

男「うおっ、ガチで風つえぇな・・・」

許嫁「・・・っ」ブル・・・ブル・・・

男「おい、大丈夫か?」

許嫁「へ、平気よ・・・こんくらい」

ビュォッ グラッ

許嫁「ひっ!」

男「・・・はぁ」スッ

男「隣、座るぞ」ストッ

許嫁「え・・・?」

男「怖いんだろ?隣にいてやる」

許嫁「よ、余計なお世話よ!」

男「いいから・・・これは俺が勝手にやってることだ」

許嫁「なによそれ・・・」クスッ

グラッ

許嫁「きゃっ!」ガシッ

男「!!」

許嫁「・・・っ」ギュウゥゥ

男「・・・」グッ

許嫁「え・・・あ・・・」

男「これなら多少は安心するか?」ギュゥ

許嫁「そんなの・・・」グッ

許嫁(あぁ・・・なんでだろう・・・)

許嫁(こいつに包まれてるって感じが・・・すごく安心する・・・)ギュッ

・・・
・・


男友「で?」

男「なにが?」

女「なんかあったんじゃないの?」

許嫁「べ、別に?」フイッ

男友・女(絶対なんかあったな・・・)

男友「ほれ、言ってみ?言ってみ?」

男「しつこいぞ。別になんもなかったって」

女「でも結構風で揺れてたよね?許嫁ちゃん大丈夫だったの?」ニヤニヤ

許嫁「うっ・・・それは・・・」

男「・・・別に平気だったぞ」

許嫁「!?」

男友「ありゃ?そうなの?」

男「あぁ、特に怖がってる感じはなかったぞ」

女(なーんだ、残念)

許嫁「・・・」

男「ほら、帰ろうぜ。もう夜になっちまう」

帰りの電車内

男友「グゥ・・・グゥ・・・」

女「スー・・・スー・・・」

男「・・・」

許嫁「・・・ありがと」ボソッ

男「あん?」

許嫁「観覧車の中のことと、二人には内緒にしてくれたことよ」

男「なんだ、そんなことか」

許嫁「そんなことって・・・」

男「言ったところであいつらが茶化しに来るだけだからな」

男「中でのことも・・・ただ俺が勝手にやったことだ」

許嫁(あぁ、やっぱりこいつは・・・)

許嫁(いえ、男は・・・優しい・・・)

ふぅ
今日はこれで終了
実はフジロックに行ってたんですよ
それで書けなかったんです
ちなみに遊びにじゃなくて、出店しにです笑

ではまた

おっす
書きます

地元の駅

男友「ンーよく寝たぁ」

女「ふぁーあ」

男「もう8時か」

男(夕飯どうしようかな・・・)

許嫁「みんな夜ご飯どうする?」

男友「あー、そういや腹減ったなぁ」

女「どこか行く?」

男「どっちでもいい」

男友「んじゃ行こう」

許嫁「うん」

・・・
・・


男「んで?なんで俺の家なんだ?」

男友「いやーだって男料理上手いじゃん?」

女「材料費は出すからさ」

許嫁「よろしくー」

男「てめぇら・・・」イラッ

男「・・・はぁ、今日だけだぞ」スタスタ

男友「あざーっす!」

女「男が作るんならなんでもいいよー」

男「へいへい」

・・・
・・


男「おい、男友!持ってけ」ジュー

男友「うーい」スタスタ

男友「お、からあげか?うまそー」

男「女共は皿とかお茶用意しといてくれ」

女「はいはーい」

許嫁「しょうがないわね」

男「お前の分だけ無くすぞ」

許嫁「ちょっと!」

男「冗談だ。早く用意しろ」

・・・
・・


男友・女「いっただっきまーす!」

許嫁「いただきます」

男「どうぞ召し上がれ」フンッ

男友「ウマウマ!」ガツガツ

女「おいしー!」パクパク

許嫁(くっ、やはり料理の腕はまだまだ適わないか・・・)モグモグ

男「結構量作ったからそんなに焦って食わなくてもいい」

男「許嫁、サラダ盛ってくれ」

許嫁「しょうがないわねー」ヨイショ

男友「そういやお袋さんと モグモグ 親父さんは?まだ帰ってこねーの?」モグモグ

男「物を口に含んで喋るな」

男「親父は今日も仕事、お袋は朝なんで出て行ったのか知らんから帰りも知らん」

女「土曜日も仕事かぁ。お父さんは大変だねぇ」

男「本当、頭上がんねぇよ」

許嫁「男母さんはどこ行ったんだろうね」

男「さぁな。友達と出掛けてるかもな」

男友「ふーん」ゴクゴク

男友「ぷはー!もう腹いっぱいだ」

男「まったく、あんなに作ったのによく食べ切れたなぁ」

女「ごちそうさまでした」

許嫁「ごちそうさま」

男「はいよ、お粗末さんでした」

男「さて、食器洗わないと」ガタッ

男友「そんくらい俺らでやるよ」

女「そうそう」

許嫁「今度はあんたが休んでなさい」

男「そうか、じゃあ頼む」

・・・
・・


男友「さて、そろそろ帰るか」

女「そうだねー」

許嫁「うん」

男友「女は俺が送っていけるけど許嫁ちゃんは家が真逆方向だからなぁ・・・」チラッ

許嫁「えっ」

女「女の子一人で夜道だなんて危険だなー」チラッ

男「・・・露骨すぎだろ・・・はいはい、俺が送っていけばいいんだろ」

許嫁「い、いや、そんなんいいよ!」

男「いいから黙って送られとけ」

女「おー言うねー」

男「あ?」

女「きゃー男が怒ったー」

男友「いいからさっさと行こうぜ。もう10時になっちまう」

女「じゃ、二人共また月曜日にねー!」

許嫁「うん、またねー!」

男友「じゃあなー」スタスタ

男「・・・さて俺たちも行くか」

許嫁「うん・・・」

男「・・・」スタスタ

許嫁「・・・」スタスタ

許嫁(楽しかったな)

許嫁(こんなに楽しかったのは久しぶり)

許嫁(前の高校でもここまでじゃなかったかな)

許嫁(なんでこんなに楽しかったんだろう・・・)

男「・・・今日はどうだった?」

許嫁「・・・え?」

男「楽しめたかって聞いてんだよ」

許嫁「・・・うん、とっても楽しかった」

男「そうか・・・」

許嫁「そうかって・・・それだけ?」

男「それだけだが?」

許嫁「・・・」ムー

男「何が言いたい・・・」

許嫁「・・・男はどうだったの?」

男「あ?」

許嫁「楽しかった・・・?」

男「そうだな・・・」

許嫁「・・・」

男「素直に楽しかったよ」

許嫁「!」

男「たまにはこうやって1日中遊ぶのも悪くないな」

許嫁「そう・・・あんたも楽しかったのね」

許嫁「・・・よかった」ニコッ

男「・・・っ」

男(たまに見せるこの笑顔・・・)

男(ちっ・・・この感情・・・よく分からん)ガシガシ

男(というか、なんで俺はここまで楽しめたのだろうか)

男(今まで1日中遊んでも疲れるだけだったんだがな・・・)

許嫁「・・・」

男「・・・」

許嫁(わたしがここまで楽しめた理由・・・)

男(俺がここまで楽しめた理由・・・)

許嫁(久しぶりの遊園地だったから?)

男(みんな一緒だったからか?)

許嫁(ううん・・・多分・・・全然違う)

男(あと考えられる理由は・・・)

許嫁(・・・まさか、ね)

男(これはあり得んだろうな・・・)

許嫁(でも他に理由は・・・)

男(・・・あるわけが・・・)

許嫁(・・・わたしは・・・)

男(考えるのも面倒だな・・・)

許嫁(こいつのことが・・・)

男「ん、着いたか」

許嫁「・・・!」

男「じゃあな、今日は楽しかったよ」

許嫁「・・・うん、わたしも」

男「じゃあまた学校でな」スタスタ

許嫁「うん・・・」

許嫁「ねぇ!男!」

男「あ?」クルッ

許嫁「また、遊びに行こうね」ニコッ

男「・・・」ボー

許嫁「・・・男?」

男「ふん・・・あぁ、また今度な」ヒラヒラ クルッ

許嫁「おやすみ・・・」

今日はここまでー
もしかしたらまた書くかもだけど

おいっす
書く

月曜日

男友「うーっす」ガラッ

女「おはよー」

男「よう」

許嫁「おはよう」

男友「あぁ・・・遂にやってまいりました」

男友「人類の敵、月曜日」

男友「月曜日って滅びねぇかな」

男「そうしたら火曜日が月曜日の役割を担ってくれるようになるな」

男友「じゃあ火曜日も・・・」

許嫁「そのままいくと曜日という概念が消失するわね」

放課後

男友「やっと終わったー」ンー

女「今日はどうするー?」

男「ちょっと家事が残ってるから帰るわ」ガラッ

許嫁「あら、そうなの?じゃあわたしも今日は帰ろうかな」

男友「俺もちょっち疲れ気味だから帰って寝るわ」

女「みんな帰るんならわたしもかえろーっと」

・・・
・・


男友「じゃあなー」

女「ばいばーい」

男「おう」

許嫁「また明日ねー」

男「・・・」スタスタ

許嫁「・・・」スタスタ

男「ふぁーあ」

許嫁「寝不足?」

男「ちげーよ。この時間だから眠くなってるだけだ」

許嫁「そうね。今5時くらいだから休みの日だったら昼寝してるわ」

男「つってもこの時間じゃ寝るわけにもいかん」

男「家事も課題もあるし」

許嫁「大変ねぇ」

男「別に。もう慣れた」

許嫁「ん、もうわたしの家か」

男「じゃあな。また明日」

許嫁「うん。ばいばい」ガチャ

男(さーて、早く帰ろ・・・)スタスタ

・・・
・・


男「ただいま」ガチャ

男父「おーう帰ったか」

男「親父?なんだ早いな」

許嫁父「やぁ」

男「許嫁父さんまで。こんにちわ」

男「・・・また何かあったんですか?」

男父「ん?ふっふっふ」ニヤニヤ

許嫁父「ははは」ニヤニヤ

男(なんだ・・・?二人して気持ち悪ぃ)

男父「いやー、男!ちょっと聞いてくれ!」ガシッ

男「なんだよ・・・」

男父「実はな、今日は許嫁父さんと許嫁母さんをウチに呼んでな」

男父「保護者会なるものをやるんだ」

男「はぁ?」

許嫁父「親4人が揃って話したことがなかったものでね」

しばらく書けてなくてすまんかった
前回はなんかパソコンが急にシャットダウンして起動しなくなったから書くのやめちゃったんだw
今から書きます

男「まぁ・・・いいんじゃねぇの?」

男「それがどうしたよ?」

男父「いやー、つまり許嫁ちゃんは家に一人になってしまうなぁ」

許嫁父「いや本当、親としては心配でしてなぁ」

男「??」

男父「男・・・お前今日許嫁父さんの家に行け」

男「・・・あ?」

男父「許嫁ちゃんの家に泊まれってことだ」

許嫁父「男君がいれば安心ですなぁ」

男「はぁ!?・・・いや・・・こっち呼べばいいんじゃ・・・」

男父「さぁそうと決まったらすぐ用意して行った行った!」

・・・
・・


許嫁父「よろしく頼んだぞ、男君!」

男父「じゃあ男、頼んだぞー」ガチャン

男「・・・・・なんだこれ」

男「まぁあの親共のクソみたいな計らいだろう」

男「ちっ・・・どうするかな」

男「・・・」

男「行くしかねぇか・・・」ハァ

・・・
・・


許嫁「今日はお父さんもお母さんもいないから気楽だー」ゴロン

許嫁「なにしよっかなー」ピロン

許嫁「?・・・メール?」スッ

許嫁父『男君をそっちに送った。泊まらせるからよろしく頼むぞ』

許嫁「・・・・・・はぁ!?」

許嫁「ちょっ・・・どういう・・・!?」

ピンポーン

許嫁「!!」

許嫁「は、はーい」

ガチャ

男「・・・話は聞いてるか?」

許嫁「えぇ・・・今さっきね・・・」

男「すまん」

許嫁「はぁ・・・まぁいいわ。前回の逆ってだけでしょ」

男「今度は俺が泊まらせてもらう方か」

許嫁「どうぞ」スッ

男「お邪魔します」

・・・
・・


許嫁「あんたお風呂とご飯は?」

男「いや、まだだ」

許嫁「だと思ったわ。先にどちらがいい?」

男「任せる」

許嫁「あんたねぇ・・・それが一番困るのよ」

男「ん、じゃあ先に飯にしよう。もう結構腹空いてる」

許嫁「おっけー。んじゃ何が食べたい?」

男「あ?お前が作んのか?」

許嫁「当たり前じゃない。他に誰がいるのよ」

男「いや俺が作ろうかと」

許嫁「一応あんたは今客人なの。客人にご飯作らせる人がどこにいんのよ」

男「いやでも俺の方が料理上手いだろ」

許嫁「そ、それとこれとは話が別よ!」

男「ま、いい機会だ」スッ

許嫁「え?」

男「料理教えてやるよ」

男「まだ全然教えてないだろ」

許嫁「あの約束覚えてたんだ・・・」

男「馬鹿にすんな」

許嫁「ってことはあの約束もちゃんと覚えてるってことよね?」

男「・・・なんのことだ?」

許嫁「はぁ?しらばっくれてんじゃないわよ」

男「さぁ、さっさと飯作ろうぜ」

許嫁「ちょっと!ちゃんと話を聞きなさい!」

・・・
・・


男「で?何作るんだ?」

許嫁「あんたが食べたいもの」

男「なんでもいい」

許嫁(これだから一度も彼女が出来たことのない男は・・・)ジトー

男「なんだよ。別に嫌いなもんなんてないから本当に何でもいいぞ」

許嫁「だ・か・ら!それが一番困るの!」

男「ちっ・・・」

許嫁「あんた今舌打ちした!?したわよね!?」

男「してねーよ。じゃあ肉じゃが」

許嫁「っ・・・肉じゃがか・・・」

男「なんだ?自信ないか?」フッ

許嫁「はぁ?余裕よ余裕」

許嫁「むしろあんたに教えてもらわない方が美味く出来るかもね!」

男「お、じゃあ試してみるか?」

許嫁「望むところよ!」

・・・
・・


許嫁「くっ・・・あんたの方が美味い・・・!」モグモグ

男「はっ」フフン

許嫁「うぅぅぅ・・・!!」ギリギリ

男「教えてほしいか?」ニヤニヤ

許嫁「なによ!そんなに上から目線で!」

許嫁「わ、わたしが本気を出せばこのくらい!」

男「じゃあ本気出そうぜ」

許嫁「・・・」

許嫁「教えてください・・・」

男「よし、じゃあまずはここからだな」

許嫁「ぐぬぬぬ・・・・・!」

・・・
・・


許嫁(悔しいけど料理の腕は確かなのよね・・・)モグモグ

男「しっかし肉じゃが作りすぎだな」

許嫁「そりゃ合計3回も作ってるんですもの」

男「白飯をおかずに肉じゃが食ってるみたいだな」

許嫁「ふふっ、なによそれ」

男「・・・お前の料理の腕は平均以上だと思うぞ」

許嫁「な、なによ急に」

男「素直な感想を言っただけだ」

許嫁「あんたが・・・素直・・・?」

男「そうか、素直な感想はいらなかったか」

許嫁「冗談よ」フフッ

許嫁「ありがと」ニコッ

男「・・・おう」

許嫁「ま、でもそのうちあんたよりも上手になるけどねー」

男「10年早ぇ」

許嫁「どんだけかかるのよ!」

男「いや、その間に俺も上手くなってるだろうから20年だな・・・」

許嫁「あんたは専業主夫にでもなるつもり?」

男「馬鹿言え。ヒモにはならん」

許嫁「ふーん、もう結婚のこととか考えてるの?」

男「あ?考えてねぇよ」

許嫁「そうなの?わたしは考えてるけどなー」

許嫁「相手があんたってことは決まってるから」

許嫁「結婚式のこととか、家のこととか」

許嫁「子供の名前のこととか、ね」

男「・・・お前そんなこと考えてんのか・・・」

許嫁「え?別に普通でしょ」

男「前は嫌々だったじゃねぇか。今はノリノリだな」

許嫁「そ、それは・・・別にいいじゃない!///」

男「子供か・・・」

許嫁(・・・れ、冷静に考えたらわたしかなり恥ずかしいこと言ってない!?)ガーン

許嫁(こ、子供とか・・・!あああああ!!)アタフタ

男(なんだこいつ急に暴れだしたぞ・・・)

許嫁(まるでわたしがこいつとの結婚を楽しみしてるみたいな・・・)

許嫁「完全にやらかしたわ・・・」ボソッ ズーン

男「子供作るとなると金がいるなぁ」

男「俺だけで十分な稼ぎが得られればいいけど・・・」

許嫁「・・・・・あんたは嫌じゃないの?」

男「は?なにがだ?」

許嫁「その・・・わたしと結婚して生活することが、よ」

男「別に嫌じゃねぇよ・・・むしろ・・・」

許嫁「むしろ?」

男「そういうのも、悪くないかもしれんとさえ思ってる」

許嫁「・・・・・」ボー

男「ただやっぱり金だけがネックだよなぁ」

男「いい大学行かねぇとなぁ」

許嫁「・・・はっ!」

許嫁「え、い、いいの!?」

男「なんだよさっきから」

許嫁「わ、わたしと結婚するのも悪くないって・・・」ボソボソ

許嫁「それってつまり・・・」ボソボソ

許嫁「わ、わたしのことが・・・す・・・///」

男「さっきから何ボソボソ言ってんだお前?」

許嫁「ひぅっ!?な、なんでもないわよ!」

男(頭でも打ったかこいつ?)

許嫁(違う違う!まだ悪くないとしか言ってない)

許嫁(なにへんな妄想してんのよわたし!)

許嫁(てか・・・この感情・・・やっぱり)

許嫁(まぁ・・・どう考えたってそうよね・・・)

許嫁(はぁ・・・なんでこんなやつ・・・)

許嫁(好きになっちゃったんだろうなぁ)

男(今度はポケーと天井を見始めた・・・)

男(もう末期か・・・?)

ふぅ、今回はこれで終わりー
即興で書いてるから終わりをどうするかまだ全然決めてないw
そろそろ話しをたたまないとなぁって思ってるからアバウトに構想だけ考えようかなw

ではまた今度

ドーモ
お久しぶりです
大変お待たせしました
書きます

男「さて、ごちそうさん」

許嫁「ん、お粗末さまでした」

男「まぁ半分俺が作ったようなもんだけどな」

許嫁「うるさい。細かい男は嫌われるわよ」

男「あ?嫌われるって誰にだよ」

許嫁「ん?そりゃあんた・・・だ、誰かよ!」

男「は?」

許嫁「もういい!お風呂入ってくる!」ズンズン

許嫁「ばーか!」バタン

男「食器片付けずに行きやがった・・・」

男「・・・これは俺に洗えと言っているんだろうか」

許嫁「あー、落ち着くー」チャプチャプ

許嫁「今日寝る場所どうしようかなぁ・・・」

許嫁「流石にまた同じ部屋で寝るわけにはいかないよね・・・」

許嫁「うーん」

・・・
・・


男「ふぅ、洗い終わったな」

男「皿とかの場所が分からなかったから手間取っちまった」

男「・・・」

男「暇だ・・・」

・・・
・・


許嫁「ふぅー」ガチャ

男「スースー」

許嫁「ん?・・・寝てる」

許嫁「人の家のソファでよく寝られるわね」

男「んん・・・」モゾモゾ

許嫁「そういやこいつの寝顔始めてみたわ」スッ

許嫁「授業中ずっと起きてるし」

許嫁「男の家泊まった時は私のほうが遅く起きたし」

許嫁「・・・」ジー

・・・
・・


男「う・・・ん・・・・・ん?」

許嫁「スースー」

男(なんでこいつが俺にもたれかかって寝てんだ・・・)

男「どういう状況だ・・・」

男「そうか、こいつが風呂から出てくるのを待ってたら寝ちまったのか」

男「でもなんでこいつまで・・・?」

男「・・・」ジー

男「起こすか・・・」ハァ

男「おい、起きろ」ユサユサ

許嫁「うぅん・・・なによ・・・」モゾモゾ

男「お前が俺にもたれかかってきてるせいで動けねーんだよ」

許嫁「・・・は!?」ガバッ

男「よう。二人揃って寝ちまってたようだ」

許嫁(し、しまった!こいつのこと見てたら寝ちゃった!?)

男「お前なんで俺にもたれかかって寝 許嫁「は?なんのこと?」

男「いやだからなんで俺が寝てるって分かってて 許嫁「あんた風呂まだでしょ。早く入ってきなさい」

男「話を 許嫁「じゃ、わたしは先に部屋行ってるから」ガチャ バタン

男「なんだあいつ・・・」

男「風呂入ろ・・・」

・・・
・・


許嫁「やばいやばいやばい・・・」

許嫁「とりあえずは逃げられたけどあいつが風呂から出てきたらまた追求される・・・」

許嫁「何か良い言い訳を・・・」

カチコチカチコチ

許嫁「・・・・・ぐっ、思いつかない・・・!」

許嫁「はは・・・ここがわたしの死に場所・・・なのかな」

男「何一人でブツブツ言ってんだお前」ガチャ

許嫁「ふへぃっ!!」ビクゥ

男「なんて声出してんだよ・・・」

許嫁「あ、あんたねぇ!ノックくらいしなさいよ!」

男「ん?あー悪い」バタン

許嫁(心臓飛び出るかと思った・・・)ハァハァ

男「お前部屋がどこか教えてくれねぇもんだから探すのに手間取ったぞ」

男「んでさ、さっきの話の続きだけど」

許嫁「!!」

男「・・・」

許嫁「・・・」ウツムキ

男「ハァ・・・言いたくないならいいよ」

許嫁「え?」

男「そこまで知りたいってわけじゃないしな」

許嫁「・・・」

男「追及してもめんどいだけだしな」

許嫁「・・・よ」ボソッ

男「あ?」

許嫁「あんたのこと見てたら眠くなってきて気付いたら寝てたのよ・・・」

男「お前言いたくないんじゃ・・・てか・・・は?」

許嫁「なによ!悪い!?」ナミダメ

許嫁「あんたの隣であんたのこと見てたらなんか心がふわっとしてきて・・・」

許嫁「た、試しにちょっともたれかかったら急に眠くなって・・・」

許嫁「そ、そのまま・・・」

男「・・・そうか」

すまん、ここまで
今度はもっと早く書きにこれるようにするから!
多分・・・

ではまた

また2週間もあけてしまった・・・
すまぬ・・・すまぬ・・・

ってことで書きます

男「ま、そういうこともあるかもな」

許嫁「・・・は?」

男「俺も似たような経験があるんだよ」

男「庭に侵入してきた猫を見てた時とか」

男「お前が俺の家に泊まってた時に朝起こしに行った時とか」

男「小さい頃にお袋の腕で抱かれてた時とかな」

男「だから別に」

許嫁「へぇ~・・・ん?」

男「さて、もう寝ようぜ。気付いたらもう12時近いじゃねーか」スッ

許嫁「ちょ、ちょっと待って!今なんか変なの間に含まれてなかった!?」

男「・・・気のせいだろ」スタスタ

許嫁「絶対気のせいなんかじゃないわよ!」

許嫁「てかまだあんたをどこで寝かせるのか決めてないんだけど」

男「あん?・・・リビングのソファー貸してくれ」

男「後はタオルケットでも1枚くれれば助かる」

許嫁「ソファーなんかで寝るつもり?身体痛めるわよ」

男「予備の布団でもあるのか?」

許嫁「ないけど・・・」

男「じゃあ決定だな」

許嫁「・・・わ、わたしの部屋でい、いいんじゃない・・・?」

男「またかよ・・・」

許嫁「苦肉の策よ」

男「いや俺は別にソファーで・・・」

許嫁「・・・」ジー

男「1日くらいどってこと・・・」

許嫁「・・・」ジー

男「・・・ハァ」

許嫁「よし、決まりね」

男(なんか最近俺はこいつに好き勝手されてる気がする・・・)

男「つうか、結局敷き布団がないんじゃどうしようもねぇじゃねぇか」

男「まさかわざわざ床に寝ろってか?」

許嫁「・・・わ、わたしと同じベットで寝ればいいんじゃない・・・かな?」ドキドキ

男「・・・は?」

許嫁「だ、だってしょうがないじゃない?予備の布団がないんだもの」

男(だからソファーでって・・・)

許嫁「ソファーは駄目」

男「心よむなよ」

男「大体前も言ったがなぁ・・・普通男女が同じ部屋で寝るのはおかしいだろ」

許嫁「わたしはあなたの許嫁よ。なんらおかしくないわ」

許嫁「それこそわたしも前言ったでしょ?」

許嫁「あなたなら大丈夫でしょって」

男「あのなぁ・・・」

男「勘違いするなよ・・・俺は性欲がないわけじゃないからな」

許嫁「せっ!?」

男「この前は同じ部屋ってだけだったから良かったものを」

男「隣とか・・・な?」

許嫁「なに!?あんたわたしを襲う気なの!?」

男「・・・まぁ冗談だが」

許嫁「いや・・・さすがにそれはまだ早すぎるって言うか・・・」ボソボソ

男「安心しろ。襲う気なんてねーよ」

男「性欲がないわけじゃないってのはもちろん本当だが」

許嫁「でもアリなのかな・・・まさか今日だけで一気に大人の階段上っちゃう・・・!?」ボソボソ

男「・・・おい?」

許嫁「でもやっぱりまだ心の準備が・・・」

男「聞いてんのかおい」

許嫁「ご、ごめん!やっぱわたしにはまだちょっと早いっていうか!!」

男「何言ってんだお前」

許嫁「・・・え?」

男「だから襲う気なんかねーよって言ってんだよ」

許嫁「・・・は?」

男「大体お前の身体に欲情してたら俺はロリコンの域になっちまうんじゃねぇか?」

許嫁「・・・ふーん・・・わたしには全く欲情しない、と?」

男「俺はあくまでノーマルだ」

許嫁「・・・ね」ボソ

男「あ?」

許嫁「しねっ!!この大馬鹿!!」ブンッ

男「あぶねぇ!」サッ

許嫁「よけんなこの最低野郎!」ブンッブンッ

男「よけるわ!あぶねぇっての!」サッサッ

許嫁「この・・・!」グッ ガッ

許嫁「きゃっ!?」グラァ

男「!!」ダッ

バターン!!

許嫁「いったたた・・・机の足にひっかかっちゃった」

許嫁「・・・ん?」

男「っつぅー・・・おい、無事か?」

許嫁「わっ!ご、ごめん」サッ

許嫁(あれ?なんでわたしこいつの下敷きにしてたの?)

許嫁(もっと距離あいてたはずなんだけど・・・)

男「まったく・・・気をつけろよ」

許嫁「・・・かばってくれたの?」

男「あ?・・・偶然だろ」

許嫁「・・・」

男「さぁ、もう寝ようぜ。明日も学校なんだからよ」

許嫁(またそうやって知らないフリをする・・・)

許嫁(こいつの悪い癖ね・・・)

許嫁(ま、それがこいつの良いところでもあるんだけど)フフフッ

許嫁「かばってくれたことに免じてさっきのは不問にしてあげるわ♪」

男「・・・そりゃどーも」

許嫁「さ、わたしの部屋に行きましょ」

・・・
・・


男「本当に一緒に寝るのか?」

許嫁「な、なによ?今更怖気づいたの?」

男(いやそれはお前だろ・・・)

男「はぁ・・・わかったよ・・・」

許嫁「ん。よ、よろしい」

男「・・・」

許嫁「・・・」ドキドキ

男「早くベットに入れよ」

許嫁「うぇ!?」

男「いや普通に考えてお前が壁側だろ」

許嫁「そ、そうね・・・そうよね」

許嫁「お、お邪魔しまーす・・・」モゾモゾ

男(自分のベットに入るのに何言ってんだこいつは)

男「もうちょっと詰めてくれ」

許嫁「う、うん」

男「じゃあ」モゾモゾ

男(・・・せま)

許嫁「・・・」ドキドキ

男(寝返りうったら下に落ちそうだな・・・)

許嫁(やばい・・・心臓が・・・!これあいつに聞こえるんじゃないの・・・!?)

男(ずっと壁に向かってんな・・・まぁこっち向かれても困るんだが)

男「あ、電気消すぞ」

許嫁「う、うん・・・」

男「よいしょっと」パチン

男「・・・」スッ

許嫁「・・・」ドキドキ

許嫁(絶対あいつの方なんか向けないわこれ・・・)

男「・・・」ファーア

許嫁(顔が熱い・・・てかもう身体全部が熱い・・・)

男「・・・」ンー

許嫁(やば・・・ちょっと汗かいてきた・・・)

男「・・・」

許嫁(こんなの寝れるわけがないわ・・・!)

男「・・・」

許嫁(自分から提案しといてアレだけど・・・)

許嫁(男はどうしてるんだろ・・・)

許嫁(ちょっとだけ・・・チラッと見るだけなら・・・!)ソー

男「・・・グゥ」

許嫁「」

許嫁「もう寝てる!?」

許嫁(嘘でしょこいつ!?)

許嫁(てかわたしだけ!?こんなに心臓バクバクしてるのは!?)

許嫁(わたしは・・・男と寝るってなって緊張して・・・!)

許嫁「わたしって・・・魅力ないのかな・・・」

男「・・・」

許嫁「そういえばいつもそうだった・・・」

許嫁「いつも・・・そう・・・」

許嫁「男にとってわたしは・・・どうでもいい存在なのかな・・・」グッ

許嫁「・・・何言ってんだろ・・・わたし・・・」

許嫁「寝よう・・・」クルッ

・・・
・・


許嫁「スゥ・・・スゥ・・・」

男「・・・そんなわけねーだろうが」

・・・
・・


許嫁「あー!もう!」

男「いいからさっさと準備しろ!」

許嫁「なんで二人揃って寝坊すんのよ!」

男「うるせぇ!いいからさっさと飯食え!時間がねぇ!」

男「ご飯と昨日の肉じゃがしかねぇが、ないよりはマシだ」モグモグ

許嫁「もう!」ガツガツモグモグ

男「!おい」

許嫁「なによ?」モグモグ

男「ご飯粒ついてんぞ」スッ パク

許嫁「・・・」ボッ

男「ほら、箸止めんな」モグモグ

許嫁「あ、あんたよく平気でそんなこと出来るわね・・・」カー プルプル

男「ごちそうさま」カチャ

男「さっさと食えって。家出ないといけない時間までもうあと10分しかねぇぞ」

許嫁「やばっ!!」

・・・
・・


男「ちゃんと、カギ、閉めたか?」タッタッタ

許嫁「だい、じょうぶよ!」タッタッタ

男「なぁ・・・」タッタッタ

許嫁「走ってる最中になによ!」ハァハァ

男「お前は俺にとって・・・どうでもいい存在なんかじゃ決してない」

男「絶対に・・・誓ってな」

許嫁「・・・・・は?・・・はぁ!?」

男「さ、急ぐぞ」ダッ

許嫁「ちょっ、あんた!あの時起きてたの!?」

許嫁「ちょっと待ちなさいよ!ちょっとー!!」

今日はここまで

俺がssの世界にのめりこんだのは「まおゆう」と
「ダンテ『学園都市か』」という長編ssのおかげです
この2作品は是非たくさんの方に読んでいただきたいものですね
どちらも大変長い作品となってますが、読む価値はあると思います

ではまた

そうか
一応体型や見た目のことも書いときますね


いたって普通の体型
身長は170~175cmくらい
(残念な)イケメン

許嫁
かわいいタイプ
身長も150~155cmくらい
マスコット的な感じで転校初日でみんなの癒しとなった

男友
こっちも結構普通
身長は男よりちょっと高いくらい
実はまぁまぁイケメン
でも馬鹿


美人タイプ
身長は165cmくらいのナイスバディ
隠れファンが多いが男や男友といつも一緒なせいで他が寄りつかない
女のファンもいたりする

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年09月19日 (土) 01:07:21   ID: X6f1OCXF

続きはよ

2 :  SS好きの774さん   2015年10月27日 (火) 19:30:35   ID: wbWrnNX2


待ってるからあくしろよ

3 :  SS好きの774さん   2015年11月08日 (日) 22:08:34   ID: nv3mK8al

はよ

4 :  SS好きの774さん   2017年08月23日 (水) 10:28:46   ID: XFm51JuZ

よぉ…2年ぶりだな

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