穂乃果「毒の水生生物展?」真姫「そうよ」 (45)

真姫「パパが患者さんから貰ったんだって。4枚あるから穂乃果達を誘おうと思ったの」

穂乃果「へぇ~」

海未「毒の水生生物ですか」

ことり「面白そうだね♪」

真姫「どうするの?」

穂乃果「よーし、行こう!」

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〜水族館〜

穂乃果「水族館だーっ!」

真姫「穂乃果、今日はこっちよ」

穂乃果「えぇ〜」

海未「この水生生物展は別館で開催されているのですね」

穂乃果「久しぶりに水族館に行けると思ったのに…」

真姫「ほら、行くわよ」

穂乃果「はーい」

ザワザワ

ことり「結構人がいるね」

海未「そうですね…思った以上の人の多さです」

真姫「招待券4人で」

カシコマリマシタ-コチカラオハイリクダサイー

穂乃果「何だかドキドキしてきたよ」

海未「私もです」

ことり「2人とも落ち着こうよぉ」

穂乃果「ねぇ真姫ちゃん、どうして私達を誘ってくれたの?」テクテク

真姫「うぇっ!?べ、別に…凛と花陽とは前に行ったことあるからよ」テクテク

穂乃果「へー、それじゃあここ二回目なんだね」

真姫「えっと…前は爬虫類だったわ」

穂乃果「爬虫類…」

海未「様々な種の生物展があるのですね」

真姫「それに、このメンバーで出かけたことなかったし…貴女達の仲が羨ましいなって思ったから」

ことり「真姫ちゃん…!」

真姫「////」カァァ

穂乃果「真姫ちゃ〜〜〜〜ん!!!!!!」ガバッ

真姫「うぇぇ!!ナニスルノヨ!!」

穂乃果「はい!これで真姫ちゃんも私達と同じだよ」

真姫「はぁ!?」

穂乃果「真姫ちゃんも私達の幼馴染み!」

海未「ちょっ…それは少し無理が」

穂乃果「何で?まだまだ幼いんだから全然いいじゃん!」

海未「幼いのは穂乃果だけです」

穂乃果「ひどっ!」

ことり「あはは…」

水槽「」デデ-ン

穂乃果「おぉーっ!!でっかい水槽!!!!」タッタッ

海未「穂乃果!走ると危ないですよ!!」

穂乃果「水槽にたくさんエイがいるよ!」

海未「これは…」

真姫「アカエイね」

ことり「エイと言えばこの種類だよね?」

真姫「そうね。マンタに並ぶ代表的なエイじゃないかしら」

穂乃果「エイって結構大きいんだね〜」

真姫「大体2mくらいはあるわよ」

海未「2mですか…」

ことり「これが…エイヒレに」ゴクリ

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真姫「また渋い珍味を」

海未「真姫、あの尻尾に毒があるのですよね?」

真姫「いいえ、尻尾じゃなくてあの飛び出た棘があるでしょ?それが毒針なの」

海未「そうだったのですか」

真姫「刺されると激痛が伴うし、アレルギー体質の人はアナフィラキシーショックを起こして死亡するケースもあるのよ」

海未「い、意外と恐ろしいのですね…」

真姫「それに、アカエイは死体でも尾には注意しないといけないわ」

海未「浜辺にいたとしてもうかつに触ってはいけないということですね」

海未「穂乃果、聞いてましたか?」

穂乃果「あっぷっぷ〜」

穂乃果「だはーっ!負けたぁ!いやぁ、エイの裏側って何でこんなに間抜けなんだろうねぇ」

ことり「穂乃果ちゃん…」

海未「…」

海未「全く…貴女のような人の話を聞かない者が真っ先に命を落とすのです!」プンスカ

穂乃果「ごめんってば〜。だってだってこーんなおっきな水槽見たらテンション上がっちゃうじゃん」

海未「確かにそうかもしれませんが、折角真姫が解説してくれているというのに何も聞かず…」クドクド

ことり「ま、まぁまぁ…」

真姫「海未、そんなに怒らなくても…所詮は私のうんちくなんだし」

海未「ですが」

穂乃果「そうだよ!海未ちゃんももっと楽しもーよー!」

海未「貴女は楽しみすぎです!!」

穂乃果「あひゃあ」

真姫「さ、いつまでもへばりついてないで次行くわよ」

穂乃果「は〜い」

ことり「またね〜♪」

海未「」ペコ

穂乃果「真姫ちゃん、毒のすいせー生物ってどんなのがいるの?」

真姫「そうね…海水魚だとミノカサゴとかオコゼとか、クラゲとかかしら」

ことり「イソギンチャクにも毒があるよね?」

真姫「そうだったわね」

海未「おや、小さな水槽がたくさんありますね」

穂乃果「おおーっ!綺麗なお魚だー!!」ダッ

海未「穂乃果!いきなり走ると危な…」

ビターン!

海未「言わんこっちゃない」

穂乃果「ぅいったーい!!」

ことり「この子は…ミノカサゴ?」

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真姫「そうよ」

ことり「ひらひらしてて衣装を着てるみたいだね♪」

真姫「このひらひら、背びれが毒なの。刺されると痛みを伴うし人によっては吐き気や眩暈も起きるそうよ」

ことり「ほぇ〜」

真姫「夜行性だから昼間は岩場や珊瑚に潜んでいたりするの。だからダイビング中に誤って触ったりしたら」

ことり「刺されちゃうってわけだね」

真姫「そうよ。まぁことりや海未は大丈夫だと思うけど…」

穂乃果「海未ちゃん痛いよぉ!」ビエ-

海未「だからあれほど走るなと言ったのです!」

真姫「真っ先に刺されそうなのがあそこに」

ことり「あ、あはは…」

ことり「真姫ちゃん、隣の水槽のタコさんは?」

真姫「これはヒョウモンダコね」

ことり「ヒョウモン…?」

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真姫「今は少し擬態してるけど…こう」コンコン

ビクッ!

ことり「ひゃあ!」

真姫「ほら、威嚇して模様が出たでしょ?この模様がヒョウ柄に似てるからそう名前がついたの」

ことり「へぇ〜」

真姫「でもこのタコはテトロドトキシンを含むことで危険かつ有名なのよ」

ことり「え?え?テトロ…」

真姫「テトロドトキシンよ。フグの毒って言えば簡単かしら」

ことり「フグの毒ってことは…死んじゃうんじゃ!?」

真姫「そうね。噛まれるとよほどのことがない限り助からないと思うわ」

ことり「ひいっ…」

穂乃果「う〜…やっと終わったよぉ」

海未「全く…こんなところまで来てお説教などしたくなかったのに!」プンスカ

穂乃果「じやまあしなきゃ良かったじゃん!」

海未「そういうわけには行かないのです!!」クワッ

穂乃果「あぅ」

海未「…はぁ、お魚でもみて癒されましょう」

海未「このお魚は…おや?岩しかいないではありませんか」

穂乃果「なになに?」ヒョコッ

海未「この水槽…お魚がいないのです」

穂乃果「あれ?ホントだ」

真姫「どうかしたの?」テクテク

穂乃果「真姫ちゃん!この水槽にお魚がいないんだよ!これって詐欺だよね!?」

真姫「いや…詐欺じゃないでしょ」

ことり「あれ?あそこ…目じゃないのかな?」

ことり「あれって目だよね?」

穂乃果「えー、サンゴか何かの模様じゃない?」

海未「いえ…時々微かながら動いています」

真姫「(岩に擬態…毒を持ってる…まさか)」

真姫「あれはきっとオニダルマオコゼよ!」

ことほのうみ「オニダルマオコゼ?」

穂乃果「凄い名前だね…」

真姫「オニダルマオコゼは危険な魚でも上位にいるわ。背鰭に強力な毒があって、浅い海で生活してるし今みたいに擬態してたりするから気付かずに刺されてたりしちゃうの」

海未「なんと…!」

真姫「毒のある生き物に限って浅瀬に棲むことが多いのよね」

穂乃果「気をつけないといけないね」

ことり「そうだね」

穂乃果「うわ〜大きなお魚」

海未「本当ですね…ってこれはお魚の塊です!」

ことり「ぴいっ!目がいっぱいあって怖いぃ…」

真姫「これはゴンズイね」

穂乃果「ゴンズイ?」

海未「こういうことですか?」ゴンッ

ことり「あいたっ!」

海未「」ズイッ

ことり「!?」

真姫「違うわよ」

ことり「え?何で私今殴られたの?」オロオロ

真姫「こう見えてゴンズイはナマズの仲間なの」

穂乃果「あ〜、よく見るとナマズっぽいね」

海未「ですが、何故このような塊となっているのでしょうか?」

真姫「これはゴンズイ玉って言われて、集団行動の形なのよ」

海未「イワシと通ずるものがありますね」

ことり「(えっ、殴られたのスルー?)」

真姫「ゴンズイはこのヒゲのところに毒があるの。死体になっても毒は失われないからうっかり踏まないようにしてよね」

海未「わかりました」

ことり「穂乃果ちゃ〜ん、痛いよぉ」

穂乃果「よくわかんないけど唾つけとけば治るよ!」

ことり「…」

海未「ささ、次へ参りましょう」

真姫「慌てないの。ゴンズイの次は…」

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穂乃果「…ウニだね」

海未「ウニですね」

ことり「でもちょっとトゲが長いね」

真姫「これはガンガゼね」

ことほのうみ「ガンガゼ?」

穂乃果「あー、何か聞いたことあるかも」

真姫「ガンガゼは見ればわかるけどトゲに毒があるのよ」

ことり「普通のウニにも毒はあるの?」

真姫「このガンガゼとラッパウニが有名ね」

穂乃果「ラッパウニ…」

真姫「刺されると死にはしないけど痛みを感じるわ」

海未「なるほど…ん?」

真姫「何よりタチの悪いところはガンガゼのトゲって普通のウニに比べて折れやすいのよ」

真姫「刺さりやすいし返しがついてるから抜けにくいのよ」

穂乃果「うわ〜」

ことり「面倒くさいウニだね!」プンスカ

海未「あの…一つ気になったのですが」

真姫「どうしたの?」

海未「あの目のようなものはなんでしょうか?」

真姫「肛門よ」

海未「…へ?」

海未「こ、こここここ…!!」

真姫「何も驚くことないじゃない」

穂乃果「と言うことは、ガンガゼってお尻むき出しで生活してるってことだよね?」

真姫「まぁ、そるなるわね」

ことり「(毒があって変態って…)」

海未「破廉恥です!破廉恥すぎます!!」

海未「私が!粛清!してあげます!!」

穂乃果「海未ちゃん落ち着いて〜!!」

真姫「何やってるんだか」

ことり「あっ、何か出てきたよ?」

真姫「アンボイナじゃない!」

海未「破廉恥です〜!!」

穂乃果「海未ちゃーん!!」

ことり「これがアンボイナ…刺されたらほぼ助からないんだよね」

真姫「血清がないからね…素早い対応が何よりの対処だと思うわ」

ことり「昔、この貝の貝殻を拾ったことがあるの」

真姫「うぇぇ!?中身がなくてよかったわね…」

ことり「小さい頃だったからキラキラしてたものはすぐ拾うくせがあって…今思うと本当に怖かったよ」

真姫「でもイモガイの貝殻は美しいから拾う価値はあると思うわ」

ことり「そうだよね!」

海未「破廉恥ですぅ…」プシュ~

穂乃果「海未ちゃんもしつこいなぁ…」

穂乃果「真姫ちゃん、次の水槽行こう」

真姫「そうね」

ことほのうみまき「…」

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穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん。これってフグだよね?」

真姫「…そうよ。どう見てもトラフグでしょ?」

海未「何で籠の上に乗ってるのですか…いえフグに毒があるということは既知の上ですけど」

ことり「もうこれ完全に死んでるよね…て言うか隅にてっちり用って書いてあるんだけど」

真姫「す、水生生物展なりのジョークなんでしょ」

穂乃果「…ジョークにしても度が過ぎるよ」

真姫「取り敢えず説明するけど、フグの毒はテトロドキシンと言う神経毒が含まれてるの」

穂乃果「卵巣と肝臓だよね?」

真姫「そうよ。だから調理には免許が必要なのよ。ま、シェフがいるから問題ないけど」

海未「フグに毒と言うのは決まり文句ですのものね」

ことり「逆に知らないっていう人がいたら人間を疑っちゃうよ」

真姫「そんなフグの毒だけど最近では養殖により無毒のフグが作られているのよね。楽しみだわ」

真姫「…さて、これで水槽エリアは最後みたいね」

穂乃果「ホントだ。残りはクラゲエリアだもんね」

ことり「どんなお魚なんだろう」

海未「移動してまでの水槽ですから期待が高まりますね」

穂乃果「さあ!最後のお魚カモーン!!」

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穂乃果「…え?」

海未「カモノハシですね」

ことり「かわいい〜♪」

穂乃果「待って、お魚じゃないじゃん」

真姫「でもここは水生生物展だし魚オンリーとは言ってないわ」

穂乃果「あ、そっか」

ことり「子供もいるよ〜♪」

海未「これは癒されますね」

穂乃果「可愛いけどさ、カモノハシって毒ないよね」

真姫「ところがどっこいカモノハシには毒があるのよ。しかも強力な」

穂乃果「えぇっ!?」

真姫「まぁ、用途としてはメスの奪い合いだけど」

穂乃果「そ、そうだったんだ…知らなかったよ」

真姫「カモノハシの毒は踵の後ろにある爪が毒爪になっているの。オスの喧嘩で決着を付ける時の最後の手段ね」

穂乃果「じ、じゃあ爪が刺さったオスはどうなっちゃうの…?」

真姫「オダブツよ」

穂乃果「嘘…」

穂乃果「命をかけて恋人を奪い合うなんて…」

海未「そういえばカモノハシは哺乳類なのに卵生でしたよね」

真姫「えぇ、数少ない有毒の哺乳類なのにまだ卵生と言うスペックを持ち合わせているのよ」

ことり「こんなに可愛いのに未来に生きる動物みたいだねぇ」

穂乃果「(これは可愛いのかな…?)」

穂乃果「どうみても700系にしか見えないんだけどなぁ」

ことり「えぇ〜、可愛いよぉ」

海未「可愛いと思いますよ」

真姫「可愛いわね」

穂乃果「そうかなぁ…」

真姫「因みに、毒があるのはオスだけよ」

穂乃果「もうクラゲエリアかぁ…意外と早かったね」

海未「そうですね。種類が少ない分もっとじっくり見るというのも手でしたね」

ことり「真姫ちゃん、ここにいないお魚で毒のある種類ってどんなのがあるの?」

真姫「んー、有名どころは殆ど展示されていたし…私が知ってる限りだとマウイイワスナギンチャクかしら」

ことり「イソギンチャクかな?」

穂乃果「マウイ?」

海未「ナウいの進化版か何かですよ」

真姫「じゃなくてマウイ島ってところにいるのよ。毒の強さは世界ナンバーワンなのよ!」

穂乃果「えっ、まさかの1位がイソギンチャクなんだ…」

海未「意外でしたね」

真姫「強さはなんと青酸カリの8000倍よ!因みにこの毒は心臓と心筋、肺の血管を急速に収縮させ、赤血球を破壊する為、生き物は窒息するかのように死んでいくの」

ことほのうみ「ひぇぇ…」

穂乃果「お、恐ろしや恐ろしや〜」

海未「このような生物が地球上に存在してよろしいのでしょうか…?」

ことり「下手したら生物兵器になるよね…」

真姫「そうこうしているうちに着いたわ」

穂乃果「うわ〜!クラゲがいっぱーい!!」

海未「これ全て毒を持つ種類なのですね」

真姫「そもそもクラゲって言うのは全てが毒を持っているのよ」

穂乃果「えっ!じゃあミズクラゲも!?」

真姫「そうよ。でもミズクラゲは毒が弱いから刺されても痛みすら感じないわ」

穂乃果「よかった〜…昔海行ってミズクラゲ見つけたら雪穂の顔に投げつけてたから」

真姫「やめてあげなさいよ…」

ことり「それで、このクラゲは何クラゲ?」

真姫「これはアンドンクラゲね」

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真姫「アンドンクラゲはよく被害に遭うクラゲの中でも上位にいる種類よ。刺されても死にはしないけどピリピリした痛みが続いて蚯蚓腫れのような痕ができるのよ」

ことり「昔お父さんが刺されたことあるらしいんだけどおんなじこと言ってた」

真姫「そう、そしてよく言われるお盆の後はクラゲが増えるのクラゲはこの種類の存在が考えられるのよ」

穂乃果「へ〜」

海未「しかし見えにくいですね。殆ど透明ではないですか」

真姫「そう、その透明かつ見えにくさがこのクラゲの嫌なところなのよ。気がついたら触れてて刺されてたってケースが多いわ」

海未「なるほど…穂乃果、これからの時期海水浴シーズンになりますがクラゲっぽいものは触ってはいけませんよ」

穂乃果「はーい」

真姫「隣の水槽のクラゲも有名ね」

ことり「赤クラゲだね」

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海未「このクラゲを見つけるとドキッとしますよね。こっちに来るなと追い返します」

穂乃果「そういうクラゲってもう死んでるから大丈夫なのに」

真姫「いいえ、海未の判断は適切よ。例え死んでいても毒はまだ残ったままの可能性だってあるんだから安易に触れたりするのはいけないわ」

海未「ほら見てください。貴女とは違うのです」

穂乃果「む〜」

ことり「赤クラゲも刺されると痛いんだよね」

真姫「アンドンクラゲよりも痛いかもしれないわね。でもこのクラゲの面白いところは乾燥したクラゲの毒が鼻に入るとくしゃみが止まらなくなるところなの」

穂乃果「コショウみたいだね」

真姫「だから別名ハクションクラゲって言われてるわ」

海未「変わった模様の壺から出てくるのですか?」

真姫「呼ばれも飛び出もしないから」

穂乃果「あれ?なんかアンドンクラゲに似たようなクラゲがこっちにも…」

海未「ですが先程のよりはかなり大きいですね」

ことり「真姫ちゃん、このクラゲはなにクラゲ?」

真姫「えぇと…それはハブクラゲね」

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穂乃果「ハブって…将棋の強いハブさん?」

真姫「んなわけないでしょー!ていうかこれ前もやったような」

海未「蛇のハブに決まっているではないですか」

ことり「でも、ハブって付くくらいだから将棋じゃなくて毒は強いのかも」

真姫「そうよ。日本近海にいるクラゲの中で最も危険な種類だからね」

ことり「じゃあやっぱり刺されたら…」

真姫「最悪の場合、死ぬわ」

ことり「ひいっ…!」

真姫「だから沖縄ではハブクラゲ対策に防護ネットを張っているの」

穂乃果「なんだ〜、それなら安心だね」

真姫「でもそれをくぐって遠くへ泳ぐ馬鹿がいるのよ」

海未「そのような人は刺されて死んで当然です!」

真姫「まぁ、そうよね。だからデートで沖縄にに来ても一線を越える前にネットを越えちゃダメよ」

ことうみ「////」

穂乃果「?」

穂乃果「さーてお次は…えっ、また同じクラゲ!?」

海未「いえ…似ていますが少し違いますね」

ことり「これは…ゴウシュウウンバチクラゲ?」

穂乃果「真姫ちゃん、るってし?」

真姫「知ってるも何もキロネックスじゃない!」

ことほのうみ「㌔ネックス…?」

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真姫「キロネックスはクラゲ界最強の毒を持つの。刺されたらまず助からないわ」

穂乃果「おぉ…流石海外のクラゲだね」

真姫「対抗策してはウミガメがいるんだけど個体数が少ないからアテにならないの」

海未「なるべく見たくないクラゲですね…」

ことり「…ねぇ、今からキロネックスの実験をするみたいだよ」

ことり「キロネックスの毒の強さを目で体験できるんだって」

真姫「それは光栄ね」

穂乃果「身をもって恐ろしさを経験すれば、危険だってことがわかるもんね」

海未「あっ、何かが投入されましたよ」

ヤン!ヤン!

真姫「あーあー…そんなに波を立てたら集まってくるわよ」

ヤン!ヤ…

ヤァァァァァァァン!!!!!!!!

真姫「激痛が走ってるみたいね」

穂乃果「しかも一匹だけじゃなくて五、六匹だもんね」

海未「恐ろしい…」

ことり「凄いね…」

真姫「動かなくなったわね」

穂乃果「死んじゃったのかな?まだ1分少々しか経ってないのに」

海未「最強のドククラゲなのですから、それがよってたかるともう死んでいるでしょう」

ことり「あまりの凄さに周りの人達も声を失ってるね」

真姫「さ、面白いのも見れたことだし次に行きましょう」

穂乃果「ありゃ?もう終わりだ」

真姫「ちょっと!クラゲの数少なすぎでしょ!?」

海未「そうなのですか?」

真姫「もっともっとクラゲはいるわよ!サカサクラゲとかハコクラゲとかキクラゲとか!」

ことり「最後のは違うんじゃないかな…?」

穂乃果「でも、とっても楽しかったよ!ありがとう真姫ちゃん!!」

真姫「うぇっ…べ、別に////」

海未「とても素晴らしいガイドがいてくれたおかげで、何倍もの楽しみがありました」

ことり「すっごくわかりやすかったよ♪まるでさかなクンみたい♪」

穂乃果「それなら真姫ちゃんはドクさかなチャンだね!」

真姫「うぇぇ!?」

海未「いいですねその渾名」

ことり「可愛いと思うよ♪」

真姫「い、いや…それはちょっと」

穂乃果「幼馴染みの証だよ!ドクさかなチャン!」

海未「早速明日から使わせていただきますね♪ドクさかなチャン」

ことり「他のみんなにも教えないと。ドクさかなチャンのこと♪」

真姫「嫌ぁぁぁぁ!!!!!!!」

おしまい

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