R-15【俺ガイル】死と役得と隣り合わせ (42)

去年ピクシブに投稿した話です
本番はないのでR15~17くらいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436076343

三年の夏休み

オレは予備校以外で外に出ないで家でダラダラとする計画だった
去年のように平塚先生から恐怖のメール来ないように携帯の電池パックを外して封印してある
どうせ普段誰からもメール来ないしな
あったとしても奉仕部関係の依頼とか面倒なことだしな
別に困らないし~

さらに自宅電話も一部の番号からかかってこないよう設定してある
小町には入学して相模の件を知ってから強引に奉仕部関係のことを強く言えなくなっているから強制してこないから問題ない

そんなある日

「お兄ちゃん戸塚さんが明日ハイキングに行こうだって」

「なに!?それは本当か!!小町、もしウソだったらいくら小町でもゆるさんぞ!」

「ちょ、お兄ちゃん必死すぎ!小町的にポイント低い~」

こうしてウキウキ気分で天使戸塚と過ごせる明日を楽しみにしていたんだが





「…どうしておまえらがいるの」

「ヒッキー電話しても繋がらないし、家からほとんど出なさすぎだから小町ちゃんに協力してもらったの。まじヒッキーだし」

「あら、ヒキコ谷くんあまりに見かけないからとっくの昔に孤独死でもしたんだっと思っていたわ
それともなに?この世に未練を残して蘇ってきたのかしら?たしかにその目はゾンビのように腐って…ああ、腐っているのは生前からだったわね」

「妹さんから聞いたぞ。まさか自宅電話の着拒否だけでなく携帯の電源どころか電池パックまではずしていたとはな…比企谷一年前よりさらにひねくれているな…」

「はかたな!小町!」

希望と夢を砕かれたオレは隣にいるであろう小町を見るがそこには誰もいない
そして…由比ヶ浜の携帯から着信音が鳴り響く

「ヒッキー小町ちゃんから代われだって」

どうやら小町かららしい
オレは携帯を受け取り小町に抗議した

「小町どういうことだ!オレは戸塚とハイキングすると聞いて外に出たんだぞ!なぜこいつらがいるんだ!説明しろ!」

『なにも雪ノ下さんたちがいないなんて一言も小町言ってないよ~』

「じゃあ、なぜ戸塚がいない!オレを騙したのか!」

「なにいっているの?お兄ちゃん戸塚さんなら…」

「ごめん電車が遅れて…」

「!?」

この声は天使戸塚

『ねっ小町ウソついてないでしょ』

よかった…ほんとだったんだ…一瞬裏切られたかと思ったぜ
まあほんとは戸塚と小町と三人で幸せな1日をすごしたかったんだが仕方ない
戸塚と過ごせることには変わりはないのだから
まあ余計なオマケもついているけどな


オレは小町に一言いい通話を消して由比ヶ浜に携帯を返すと
天使のこと戸塚と触れ合う

「おはよう八幡ひさしぶりだね♪元気だった」

「おう!戸塚オレはバリバリ元気だ!戸塚も元気そうでなりよりだ」

「ごめんね…電車が遅れちゃて集合時間ギリギリになちゃった
15分前には着くつもりだったけど…」

「戸塚は何も悪くない…悪いのは電車を遅らせた原因そのものだ
よって戸塚は謝る必要はない」

「はは、八幡は優しいね」

「ヒッキーまじテンション変わりすぎ~まじキモーイ!」

「ほんと気持ち悪いわね…ここがどこか考えてもらえるかしら
あなたの言動に大勢の人達が引いているわ」

「う~む、比企谷も戸塚と接している時のように他の生徒にも接すればいいのだが…それはそれで問題か」

なんか好き放題言われているけどオレは気にしない
だって戸塚に会えたから

その後俺たちは電車に乗り、とある駅に降り、聞いたことない山を登る
電車の中で聞いたが、どうやらこのキャンプ奉仕部のメンバーでやるものだったらしい
だが女性三人に男一人では都合が悪いらしい
山奥で危険な奴と出会った時、最低男二人はいるだろうと
平塚先生一人でも十分…やめて殴らないで

そこで選ばれたのが戸塚だった
ちょうど時間があいていたのもあるが無害だし、あとオレを家から連れ出すため
葉山は参加するつもりだったようだが雪ノ下に「イヤよ」と即答されたらしい

「戸塚くんにはあなたの監視役にきてもらったのよ
あなたのそのほとばしるイヤラシい欲望を私や由比ヶ浜さんに向けられてはたまったものじゃない」

おい先生も入れてやれよ涙目になってんぞ
仲間はずれヨクナーイ

「最初からそんなことする気なんてさらさらねえーよ
むしろしてもいないのにいつ通報されるかビクビクするわ
あとオレは小町と戸塚にしか興味ないね」

「は、八幡///」

「ヒッキー…」

「…そこまで断定されるのもなんだか複雑ね」

「ふむ…」

おいそこまで引くことないだろ
それともなにか?某有名ゲームの主人公みたいに「興味ないね」と言った時、かっこつけすぎたかオレ


どうやらかなり山を登っていくらしい
それにあまり他のグループとも会わなかった…過疎だな

「はあはあ…」

「戸塚荷物オレが持つぞ」

「えっでもそれだと八幡がつらいんじゃ」

「何を言っているんだ戸塚が困っていたらオレがそれを助ける基本だろ」

「は、八幡//」

「…ヒッキーあたしも疲れた…少しでもいいから荷物持って」

「はあ?それくらい我慢しろ」

「ヒッキーひどーい!シスコン!」

シスコン関係ないだろ

「女性にそれくらいの気遣いもできないなんてほんとどうしようもない男ね」

「オレは葉山みたいなさわやかイケメンじゃねえからな。ボッチのオレにそんな高度なコミュ力ねえよ
オレがやったら「なにこいつ~下心丸見えなんだけど(笑)」とか、なりそうだろう?」

「………」

「八幡…」

「ヒッキー…なんかごめん」

「おい謝るなよ…逆に傷つくじゃねえか」

でもまあこいつらと一年過ごしてそんなこと思うようなやつじゃないことはちゃんと理解しているつもりだ
まあそれはオレのコミュ力が低レベルということだ

「…由比ヶ浜それよこせ」

「えっヒッキー持ってくれるの?」

「ああ…オレは家族出かける時は大抵は置いて行かれていたが珍しく連れていかれた時は荷物持ちしていたからな。これぐらいなら大丈夫だ」

言ってて悲しくなってきた

「ほれ」

「えっ?」

「お前も平気な振りしてるけどほんとはきついんだろう?ついでに持ってやるよ」

「…ありがとう」ボソッ

「…ふむ」(相変わらずひぬくれているがやはり比企谷はなんだかんだいって優しいな
…でも私にもいって欲しかったぞ)

オレたちは半分くらい登ったから休憩することになった

「ん、悪い戸塚オレ、トイレ言ってくるわ。もし聞かれたら雪ノ下たちにいっといてくれ」

「うんわかった」



「ふう…」

オレは木にうっかかりながら用をたす
この山ならステルスヒッキーは使う必要ないもんな。なんか開放感がわく
だが八幡は油断していた
たしかに人はほとんどいない
しかし

「いっでえええー!!!」

「どうしたの八幡!?」

オレの悲鳴を聞きつけ、戸塚が駆けつける

「…れた」

「えっ?いまなんて」

「ヘビにチン○かまれた!

「ええぇぇー!!は、八幡それほんと!?」

「あ、ああ…すごくマヌケな話だが大マジだ。ションベンしているとき木の裏にいたヘビに後ろから…たぶん毒蛇」

「た、大変だ…八幡いま助けを呼んでくるね!死んじゃイヤだよ!あまり動かないでね!」

そういって戸塚は大慌てで駆けていった
涙を浮かべて悲しそうにオレのことをそんなに心配してくれるなんて…まじ天使
って感動してる場合じゃない

なにやってんだオレ!あの戸塚を悲しませるなんて一番やってはいけないことだろう!
オレってほんとバカ…
いかん落ち込んでいる場合じゃない。オレはヘビにチン○をかまれたんだった

死の危険
どうする…こんなとき毒を吸い出すんだが、手とか足じゃないんだぞ
チン○だぞ!
どうすりゃいいんだよ~迫り来る死の恐怖に冷静な思考が低下していたのだがオレだったが、とんでもないことに気づく

「はっ!?やべーこんな姿雪ノ下たちに見られたらまずいじゃねーか!」

いくら毒蛇にかまれて死の危険とはいえ、八幡の八幡がズボンから「やっはろー!」した状態じゃ完全に露出狂じゃねーか!
少なくとも事情を説明するまで「やっはろー」はよくない

「早くしまわないと」

なんかすげー具合悪いし、動きづらいし、あまり動くと毒が回りやすいからな
でもどうにかしまわないと…

「八幡!由比ヶ浜さんたち連れてきたよ!」

早いよ戸塚~まだしまってないのに
でもそれだけオレのこと心配してくれてるんだな
やっぱ天使

「ヒッキー何があったの?さいちゃんから大変って…うわっ!?」

「キャ!?」

「なっ!?」

少し遅れてやってきた奉仕部の面々
オレの八幡を目のあたりして驚愕する
なんてことだ…これじゃあ誰が見ても同級生の女子にチン○見せびらかす変態野郎じゃねーか!
うわー完全に黒歴史決定だよ!
しかも人生ワースト3入り確実なレベル

「ヒ、ヒッキーなんてもの見せるの!変態!露出狂!まじキモイ!」

「ろ、露出谷くんさっさとその醜悪なイヤラシい物をしまいなさい
通報するわよ!いやするわ!」

「比企谷おまえけっしてこんなことをする男じゃないと思っていたのに…見損なったぞ」

「ち、ちがう…」

オレだって見せたくて見せたわけじゃねーよ
てゆーか由比ヶ浜顔を真っ赤にしながら顔を両手で隠しているけどチラチラと指の隙間からオレの息子見るのやめてくれない
雪ノ下も動揺しながら携帯で警察呼ぼうとしないで
平塚先生も怒りオーラ出すのはかまいませんが捕食者の目でオレの息子眺めないで

「みんなひどいよ~八幡は毒蛇にオチ○チンかまれて危ない状態なんだよ!そんなこといわないで…」

「えっ!?ほんとなのヒッキー!!」

「比企谷くん!」

「なんだと…」

戸塚 おまえほんとマジ天使だな一言でこいつら説得したよ
オレだったら簡単には信じてもらえなかったな

「あ、ああ…ほんとだ。油断したぜ自然の中でより開放感を味わうためステルスヒッキーをオフにしたのがまずかった」

「うう…八幡」

オレの話を聞いて呆れた表情を浮かべる奉仕部のメンツ。変わらず悲しんでくれるのは戸塚だけだった

「あっ、ほんとだ先の方から血が出てる」

「どうやらウソではなさそうね…さすがセクハ谷くんも自分のを傷つけてまでこんな演技しないでしょうね」

「ああ、実にシュールな事故だが間違いないようだ」

「だからそういっているじゃないですか…うう…」

まじつらいわ…これここから病院までかなりの距離だしオレのHPが徐々に削られていく…いや雪ノ下たちの言葉で精神力を減らされたからMPも削られたな

「八幡しっかりして!絶対僕たちが助けてあげるから」

…まじ天使だわ

はっ
まさか戸塚はほんとは天使でオレの死期が近いのを知っていつでもあの世に連れていってあげられるよう側にいたのか
戸塚にあの世に連れて行かれるなら本望だ
って、いくらなんでも小町を残してこんなに早くいけるか
それにチン○を毒蛇にかまれて死亡なんてマヌケすぎる
そんなアホな不名誉な死に方はイヤー
ちょっと残念な気もするが、またの機会にしてもらおう

「うっく…」

毒蛇ってかまれてどれくらいしたら死ぬんだっけ
それにかまれた所が所だからな。さっぱりわからんって
オレが苦悩していると
あいつらなにコソコソ話てんだ?

「なあ比企谷のアレを見てどう思う」

「「…すごく大きいです」」

なになに?なんなのあいつら?ヒソヒソと三人で話しやがって
こっちは死にかけてんだぞ
まさかオレの息子を見てバカにしてんのか
ちくしょーオレのが小さいっていうのか
たしかにオレには連れションに誘う友達いないから他の奴がどれくらいか知らねえがよ
普通サイズはあると思っていたのに…海老名さんじゃあるまいし男のアレの大きさとか調べたことねえもん

「みんなそんな内緒話してる場合じゃないんだよ!早く八幡のオチ○チンから毒を吸い出してあげてよ」ドーン

「!?」

「「「なっ!?」」」

戸塚の爆弾発言により全員に衝撃が走った
たしかにオレの命を救うにはそれしかないとはいえオレのチン○をくわえ吸いつけというのだ
もしこの言葉を戸塚以外が言っていたら暴言が飛び散ることになっただろう
やっぱ天使だわ

でも一体誰がやるんだ?
オレボッチだし小町か?小町なら大歓迎…って、ちがーう!いくらなんでも生きるためでもそんなことしたら完全な鬼畜野郎じゃねーか
もしやったら絶対こいつら汚物を見る目でずっと見られることになるだろう(戸塚以外)
それ以前に小町はここにいないしな

「で、でも…いくらヒッキーを助けるためでもいきなりあんなとこ…まだキスもしてないのに…」ゴミョゴミョ

「ム、ムリよ…そもそもそんなとこくわえるなんてこと夫婦でもしないようなこと…この私がそんないかがわしいこと…せめて二年…いえ一年後なら…」ゴミョゴミョ

「う、うむ…できれば今すぐ毒を吸い出してやらたいところだが
わ、わたしと君は教師と生徒だ…いろいろと社会に問題が…いや、まてよ…逆に責任とらせるとか…」ゴミョゴミョ

だよな…誰だってこんなボッチのチンポをくわえたくねえよな…なんか最後の方よく聞こえなかったけど

「い、いいよ…別にムリヤリやればなんとかなるかもしれないし」

死の恐怖のせいかちょっとオレの声がどもった
オレはプロのボッチだ。過度な期待などしない
たしかにここにいるのは美女ばかりだ
そんな展開になったら実に役得であろう
一部の人間なら死ぬ前にこんなことされてよかったーとか成仏することだろう
だがオレは勘違いしたりはしない
ほんと緊急事態とはいえこいつらにくわえてもらったらうれしいな~なんてちっとも思ってない
ホントダヨハチマンウソツカナイ

「そ、そんな…このまま誰もやらなかったら八幡死んじゃうんだよ!」

「ちょ、ちょっと待って戸塚くん誰もやらないなんていってないわ」

「そうだよ!ただ心の準備というか誰がやるか決まってないというか…いろいろ順番が」

「そ、そうだ我々は比企谷を見捨てる気はない!ただ初体験もまだなのにいきなりくわえるなど…ってなにいわせるのだ!」

「うう…」

つまりいちおうオレを助ける気はあるんだな
ただその役目を誰かに押し付けたいんだな
それも無理はない。もし葉山がこんな状況になったらオレは間違いなく他の奴に押しつけようとするだろう。材木座とか
てゆーか先生あなたテンパってとんでもないこと口走っていますよ

「う…うう……」

なんかさっきより具合が悪くなってきた…
やばい

「は、八幡…」

心配そうな顔で涙目で見つめてくる戸塚
OKまだがんばれそうだ

「…わかった私がやる」

「「「えっ」」」

「私は奉仕部の顧問でこのハイキングの責任者だ。私には君たちを無事家に届ける義務がある。問題が発生した場合私が対処するのが勤めだろう」

な、なんと潔いんだ平塚先生
今の世の中イジメ放置、犯罪、責任逃れなどダメな教師が増えてきてる中こんなボッチのオレまで救おうとするなんて…まじ漢や…
なんで結婚できないんだろうな

もしクズ教師だったら「私救急車呼んで来るわ」とか「○○お前がやれ」と平然とやっていただろうな
まじ平塚先生は今時あまりいない良い先生だわ
暴力的だけど

「「ちょっと待ってください!」」

「「!?」」

「ここは部長である私がやるべきだと思います。いくら比企谷くんがひぬくれていてシスコンでボッチでキモくてコミュ力のない存在でもいちおう部員なんです
平塚先生は教育者としてまずいでしょう。ここはやはり同年代の女性が適任かと思われます。私は嫌でたまりませんけどここは仕方なく私が…」

「ゆきのんが嫌なら私がやるよ!ヒッキーにはサプレを助けてもらった恩があるしサプレの飼い主として当然私がやるべきことだよ」

おいおまえらさっきまで嫌がっていなかったか
いくら命の危機だからといって責任感や恩義だけで好きでもない男のチンポをくわえるなんてことしたら絶対後で後悔するぞ
でも死ぬのはやっぱ勘弁
早くなんとかしてくれ

「い、いや…ここは大人である私が」
「いえ私がやるべきです」
「ヒッキーの命は私が助ける」

いやなんでお互いゆずらないの
もうさっさと一人に押しつけちゃえよ!そんなこと

「くっ…」

だめだ試しに自分の八幡に顔を近づけようとしたけど届かねー

「くっそーやっぱ無理か…」

「みんな…早くしないと八幡が…」

もめてる三人に戸塚が問いかけるがあいつら全く聞いてねえ

「よろしいならば戦争だ」

「「「「!?」」」」
「戦って勝ち残った方が比企谷を助ける。これでどうだ?」

なにいってんのこの人少年漫画の見過ぎじゃね
なんでいきなりバトルに持ち込むんだよ
そんなことしないでジャンケンで決めちゃえよ

「受けてたつわ」

「負けないんだから」

って雪ノ下由比ヶ浜おまえらもかよ
なに熱くなってんのこいつら

「いくぞ!ガ○ダムファイトレディーゴー!」

「まずは平塚先生をなんとかするわよ」

「うん」

どうやら体力低い雪ノ下は由比ヶ浜をサポートにつけて平塚先生を倒すつもりらしい
まあ普通に戦ったら平塚先生が有利だよな
いつ決着つくんだろうな、これ
もしかしてあいつらほんとはオレを助ける気ないんじゃ
なんか涙出そう…

「八幡…」

「戸塚…」

雪ノ下たちの説得をあきらめた戸塚がオレのそばにやってくる
涙目でウルウルとした表情で

「八幡は僕が助けるよ」

「えっ、それはどういう…」

「僕が八幡のオチン○ンから毒を吸い出してあげる」

「ほ、本気か…戸塚オレは男だし、おまえも男なんだぞ
それにそんなことしたらお前の評判とか」

「はは…八幡はほんと優しいね
自分が死ぬかもしれない状態なのに僕の心配してくれるなんて…でもそんなこと気にしないよ
僕は八幡に生きていて欲しいんだ。それで八幡を助けられるなら僕はかまわないよ」

「戸塚…おまえと出会えてほんとよかった」

「八幡」(!?目が)

この時オレの目は感激して流した涙のせいか腐り具合が弱まった気がした

「八幡、僕が今助けてあげるね!」

華奢な戸塚の手がオレのエクスカリバーに手を伸ばす
そのときオレは気づいた

「ちょ、ちょっと待ってくれ戸塚!」

「えっ?」

ま、まずいこんなかわいくて涙目の戸塚にオレの八幡をくわえられたら0.01秒もしないうちに出ちまう
出ちまうよ!毒じゃなくて別の物が!

(はっ!?やべーオレのアーボがいつのまにかアーボックに進化してるぞ!)

戸塚はオレを助けることで頭いっぱいで気づいていないが雪ノ下たちが見たら絶対ひく

「ど、どうしたの八幡!?」

どうしればいい…まさかそのまま事情をいうわけにはいかない
オレのアーボックがしょうかえきを放ちそうだぞ♪っと
雪ノ下たちはいまだバトルしてるし
どうすればそう葛藤していると



「んっ?そこにいるのは戸塚じゃないか。それに比企谷も…なっ!?」

川なんとかさんが登場した

「ひ、比企谷…お、おまえ……な、なんてもの出しているんだい///」

「違うよ川崎さん八幡はそこを毒蛇にかまれたんだよ!」

「な、なんだって!?それはほんとかい?」

「ああ…実にマヌケなことだがマジだ」

「や、やばいじゃないか!雪ノ下たちは一体なにやってんの!」

「よくわからんが誰がオレの毒を吸い出すかで争っている
そして、戸塚がいま代わりにやろうとしていたところだ」

「…あきれた奴らだね…いいよ私がやる」

「「えっ?」」

川崎の言葉にオレと戸塚は驚いた
ハイキングのメンバーでもなく、たまたま出会った同級生なのにオレの命を助けるためとはいえ男のアレを口でくわえるというのだ

「で、でも…」

「なにいってんだい
命にかかわることだろ!ほっておけるわけないじゃん!」

「な、なぜだオレとおまえはクラスメートというだけで部活が一緒というわけでもない
それなのになぜ…」

「あ、あんたにはスカラシップの恩があるし///」

「…そんなこと気にすることないぞ、義務や恩義でオレみたいなボッチにそんなことしたら絶対後悔するぞ」

「バカ…あんたはこんな時でもまた自分を犠牲にするつもり
むしろこのまま何もしないでアンタを見捨てたら私は一生後悔するよそれに…」

「人を助けるのに理由がいるかい」

「!?」

なにこの川崎
まるでジタンじゃん
本気でオレみたいなボッチを助けるためそんなことをしようとしている
こいつは見た目が少しヤンキーぽくてもこういう経験がないことくらいオレにはわかる

「!」(八幡の目が)

「それともあたしじゃ嫌か…」

「そ、そんなことはねえけど…」

「じゃあ問題ないね。いまアタシがアンタの毒吸い出しているやるから」

「マジですまん…恩にきる」

「い、いくよ///」

「ゴクッ…」

て、ゴクッてなんだよオレ
童貞丸出しじゃん
恥ずかしい~
偽王妃(ラミアクイーン)に誘惑されてるフリオニールかよ
まあ、たしかに蛇にはかまれたけどさ、
王妃に化けて主人公を騙して殺そうとしたラミアクイーンみたいな蛇のモンスターじゃなくてただの毒蛇なんだよ

「すう…」

川崎は深呼吸をし、オレの八幡を口にくわえた
そして吸い付き毒を吸い出している
ありがとうな川崎…


五分後

「なあ川崎もう大丈夫だ。たぶん毒はとれた」

「なにいっているのよ
念のためもっと吸い出した方がいい。毒なんだよ」

「そうだよ八幡!川崎さんのいうとおり油断しない方がいいよ」

「け、けどな…」

や、やばい…これ気持ちよすぎる
やはり川崎は初めてなのか少しぎこちない
しかし驚くほどのスピードでどんどんうまくなってきている
敏感なとこを刺激してきてやばい
なにがって?出そうなんだよ!
アレが毒がじゃなくてアレが

恋人でもない男の命を救うためチンポから毒を吸い出している相手に顔射なんてしたらとんだ鬼畜変態クズ野郎じゃねえか
命の恩人にそんな仕打ち最悪だろ
だからといってオレのチンポからザーメンが出るから口を離してくれなんて誰が言えるだろうか
そんなやついたらそいつは相当な勇者だね!もしくはものすごいバカ
ああ…どうすればいいんだ
でもこいつオレを助けるため必死なんだよな

ジーン

あとすごく気持ちよすぎます



十分後

「川崎ありがとう
もうほんと大丈夫だ。これ以上する必要はない」

「手や足と違って場所が場所なんだから手を抜けるか」

「い、いや…たしかにそうかもしれないけどよ…ほ、ほんと別の意味でやばいんだよ…だから…」

「あんたはケガ人なんだからおとなしくしてな」

「……」

ど、どうしようもう限界だ
いくら理性の化け物といわれているオレだけどオレ童貞なんだよ
耐えるのにも限界があるって
むしろ川崎みたいな美少女にアソコをしゃぶられて長い時間耐えたオレを褒めてほしいね

途中川崎を探しにきたけーちゃんがやってきて

「私もやるーはーちゃんはけーかが助けるの!」って言いはじめて八幡の八幡をくわえようとした時まじ焦った
戸塚やさすがの川崎も焦って必死に止めてくれた
あぶねー危うくロリペド鬼畜最低変態野郎の称号を受けるとこだった
いくら同意があってもやってはいけないんだよ犯罪ですよ

でも世間をあまり知らない幼女とはいえオレみたいなボッチを助けようとしてくれたことに内心すげーうれしかった
今戸塚はけーかちゃんをおさえてもらっている
てゆーか雪ノ下たちはなにやってんだ

「いまよ由比ヶ浜さん全ての力を次の攻撃に」

「いいですとも!」

「使ってくるがいい全ての力を…」



「……」ジャポジャポ

「くっ…」

ダメだ別の事考えて紛らわそうとしたけど、このままだと…



15分後

「お、おい川崎もう十分だ口を話せ」

「……」ジャポジャポ

「マジでやばいんだよ…このままじゃオレ…オレ…おまえを傷つけてしまう…だから」

「………」ジャポジャポ

どれだけ止めようとしても川崎はやめようとしない
少し肩を押してやってもひたすらオレのチン○を吸い付く

やべーよ!もう
かっといって突き飛ばすわけには

「ま、まずい!川崎早く…早くオレから離れるんだ!は、早く!!」

ドピュドピュドピュドピュピュピュピュピュー

「「「あっ!?」」」

ドピュピュピュドグドグドグピュービュビュグチャゴポポネチャネチャドピュードピュドピュピュピュピュピュピュードクンドクンドピュー


出ちゃた…出ちゃたよ…出ちゃいました
ああ…オレなにやってんだよ
命の恩人に顔射なんてすげー罪悪感
うわー白崎さんになちゃったよ
やべーよどうしよう…殺される…
でも、ものすごく気持ちよかったです

しかし驚くほど出たよな…ビックリだよ!我慢し続けた反動か?それとも死の直前までいったことによる本能の種の保存か?
どっちにしてもメチャクチャ出た…人生で一番出た。ありえないほど…

くぅ~だって川崎のやつすげー気持ちよかったんだもん(*'ω'* )
ハチマンワルクナイ…

戸塚は

「ああ…八幡よかったこれだけ元気ならもう大丈夫だね」と泣きながら喜んでいた
普通なら引いてもおかしくない状況なのに純粋にオレが助かったことに喜んでくれていた

「そ、そんな…」

「ヒッキーの初めてが…」

「一生に一度のチャンスがあぁぁ…」

あの三人は、OTL状態になっていた
つーかさっきのハモった声はこいつらか
さっきまでバトってたくせにオレのピーしたとたん反応するって…
もう怒る気にもなれないわ

それにしても川崎やけにおとなしいな
あれだけカルピスぶっかけたんだ、オレはてっきり怒鳴られるか殴られるかだろうと思って怖くてそっぽむいていたけどその気配がない
オレは恐る恐る…白、川崎に視線を向ける

「フフ…」

「えっ」ドキッ

恍惚な眼差しでウットリと表情の川崎にドキッとしてしまうオレ

「よかった…比企谷が助かってほんとよかったよ…」

川崎は涙を流しながら心底安堵したように微笑んだのだ
オレはそのとき激しい胸の高鳴りを感じた
命の恩人に顔射など 最低な事をしたオレを責めず、心からオレの命を助かったことに喜んでいたのだ

そんなあいつの笑顔にオレはホレた
もしかしたら川崎は多少、いやほんの少しくらいオレの事が好きなのかもしれない
もしかしたらまたオレの勘違いで川崎に「バッカじゃないの」って言われるかもしれない
だがオレは一度死にかけた身だ
仮にオレの勘違いで期待を裏切られたとしてもオレみたいなボッチを本気で助けてくれたこいつになら裏切られてもかまわないと思った




あれから月日が流れて八幡は川崎、けーか、戸塚の前限定で目が腐らなくなった
そして八幡は川崎と恋人同士になった
理性の化け物が崩壊したオレは川崎と愛し愛し合う関係になり(もちろん川崎の許可ずみ)

結婚後オレたちはいつのまにか12人の子持ちになっていた
オレのがすごかったのか川崎家の遺伝子が子供出来やすい体なのか
もしくは両方かもしれない
フッ…ボッチのオレが大家族になるとはな…昔のオレじゃありえん
そして、オレは愛する妻と子供たちのため今日も働くのだった
専業主婦を目指していたオレがウソのようだが、家には沙希と子どもたちが職場には戸塚がいたおかげで癒されなんとかがんばれた

けーちゃんは小さい頃オレと結婚するといってベタベタしていたが年をとればそのうち興味なくなるだろうとちょっと寂しい気持ちをもちながら楽観的に考えていたが甘かった
あれから十年以上たった今でも求愛してきて夜這いしようとしてくるのだ
どうしてこうなった…

沙希と恋人同士になってから必然的にけーかちゃんと触れ合うことも倍増したが
こんなことになるなんて夢にも思わなかった
光源氏計画なんてやってねえぞ
もしかしてオレの妹スキルのせいか?
小町にやっていたように…いや幼いからさらに優しくしたからかもしれん…それともけーかちゃんの小学時代に学校の問題を解消したことか?
沙希と結婚してからけーかちゃんは実の妹のように可愛がっていたからな


「ほらアンタ晩御飯にするよ」

「わかった今行く」

愛する妻の声がする
とりあえず子どもたちがオレのように目が腐らないように
あとお父さんウザイと言うような子に育たないように願うのだった




おわりん

はちさき完結しました♪ガラケーからだからしんどかった
この調子で八陽の八幡「雪ノ下さんってスカーフィに似てるよな」も完結させます
このあとどうすればいいんでしょ?ここに投稿するのつい最近からだからしくみとかルール把握してないのだ
SSまとめ速報とかのしくみとか
とりあえず八色とか八静を書きたいかな

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