カヤ「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」アシタカ「」(78)


パカラッパカラッ

アシタカ「・・・」

三人娘「・・・」スッ

アシタカ「・・・」スッ

パカラッパカラッ

三人娘「クスクスッ」


見張り台

アシタカ「じーじ。なんか森が」

じじい「アシタカ。いじめられてここに逃げるのやめろ」

アシタカ「・・・いや、森が」

じじい「いい加減にしとけ糞ガキが。迷惑なんだよ」

アシタカ「」


どがああああああああん


じじい「祟り神じゃあ!」

アシタカ「祟り神!?」

じじい「村に向かう!?アシタカ!止めろ!前に回り込め!」

アシタカ「任せろ!ヤックル!」




とてててて

三人娘「?」

アシタカ「なぜわが村を襲う!静まれ!静まりたまえ!」パカラッパカラッ

娘a「あwwwwwwみて!アシタカがキモイのに追われてるwww」

娘b「ちょwキモッwwwwwwwおwww似www合wwwいwww」

カヤ「うっわー。何あれ引くわぁ・・・ってこっちみんなし!」

娘a「ちょ!アシタカふざけんなよ!そのキモイのとどっか行けよ!」

娘b「こっち来る!冗談じゃねーよマジで!」

カヤ「村へ!アシタカ!しっかり頭抑えとけ!」

アシタカ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」



村人「おおお!倒したぞ!」

村人「アシタカが手傷を負った!」

アシタカ「うぐぐぐぐ・・・」

ばばあ「これをゆっくりとかけておやり」

村人「・・・」

娘たち「・・・」

全員「・・・っえ?」


村人「ちょっと。お前やれよ」

村人「はぁ?傷の手当ては女の仕事だろ」

娘たち「カヤやりなよwwww許嫁じゃんwwww」

カヤ「はぁ!?冗談じゃないし!なんか伝染しそうじゃん!」

アシタカ「うぐぐぐぐぐ」

ばばあ「カヤ。これをゆっくりかけておやり」

村人「かーや。かーや。かーや」

カヤ「・・・ッチ」

ばばあ「これをゆkk」

カヤ「ほらよ」

どばばばばばばばばばばば

じゅわあああああああああわああああああ

アシタカ「あばばばばばばばば」


長老会

ばばあ「・・・」からん・・・こつん・・・・

村人a(ばばあ・・・。また一人人生ゲームしてやがる・・・)

村人b(あんなんで占い師気取りとかマジ勘弁)

ばばあ「・・・アシタカや。皆に腕を見せなさい」

アシタカ「・・・」しゅるしゅる・・・バッ

村人「うっわきもっ」

村人「うちの孫たちにうつらんかのう・・・心配じゃ」

アシタカ「」

ばばあ「奇病にかかった者を村に置くわけにはいかん。今夜中にでてけ」

村人「ばばあ。ナイス判断」

村人「たまには役に立つぜ。ばばあ。」

アシタカ「」


深夜・村広場

アシタカ「誰も見送りにこない」

アシタカ「・・・」パッカパッカ

カヤ「・・・おい」

アシタカ「カヤ!?まさか見送りにきt」

カヤ「そうやってすぐ勘違いするからキモイんだよ」

アシタカ「」

カヤ「・・・これをやる」ポイッ

アシタカ「これは・・・昔カヤに贈った手拭・・・を縫い直した雑巾」ヌベチョ・・・

カヤ「兄様を想いながら厠にこぼした牛乳をふき取りました。しぼってません」

アシタカ「」

カヤ「きっと兄様をお守りしてくれます」

アシタカ「・・・あ・・・あぁ」

カヤ「・・・あとお前昔から勘違いしてたけどな」





「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」








アシタカ「」

カヤ「・・・」

アシタカ「・・・すまない」

カヤ「・・・」

アシタカ「・・・もういくな。幸せになれ。カヤ」

パカラッパカラッ

カヤ「・・・ふんっ」

男「携帯借りたしせっかくだから電話してみるか……」

男(……知ってる人いない)

男(ていうかメールもできない……)

男「……」

男(適当でいっか)


とある村

わあああああああ

アシタカ「・・・戦?」

侍「あそこにもいたぞ!」

アシタカ「っく」

パカラッパカラッ

侍「うおおおおおお」

アシタカ「推し通るぞ!ヤックル!」

侍「うわぁなんか臭ぁああ!」

侍「あの赤頭巾滅茶苦茶臭いぞ!」

侍「ばっちい!近寄るな!」

アシタカ「」

パカラッパカラッ




ざああああああああああ


アシタカ「何回洗っても牛乳の腐った臭いが染みついて取れない・・・」


村人「なんかあの旅人すごい臭い・・」

村人「未開人なんだよ・・・早くどっかいかないかな・・・」

アシタカ「」

米売り(ッチ。米に臭いが移る。商売だから売るけどさ)

アシタカ「これでよいか?」

米売り「はぁ?なんだいこりゃあ! 金がないなら米返せ!」

じこ坊「まぁ、まてまて。ふむ」

じこ坊「女ぁ。ワシが立て替える。その代わりこれをくれ」

米売り「・・・金が貰えれば文句はないけどさ」

じこ坊「っしゃ。大もうけじゃ。ってああ、旅人待ちなさい!」

アシタカ「・・・」ぱっかぱっか

じこ坊「お前さんよ・・・。助けてやったのに礼もなしか?ん?」

アシタカ「」

じこ坊「まだ砂金もっとるじゃろ。あるだけ出しな」


アシタカ「無一文になってしまった。しかも米も全部食われた」

アシタカ「・・・ヤックル。お前の飯を少し分けてくれ」

ヤックル「」ゲシッ

アシタカ「・・・川に食料を採りに行こう」




アシタカ「・・・あっ!」

アシタカ「・・・まだ息がある」

ヤックル「」ピクッ

アシタカ「?・・・っ!」

モロ「・・・・」

サン「ちゅー・・・ぺっ。ちゅー・・・ぺっ」

モロ「グルルルルル」

サン「母さん?どうしたの?・・・」

モロ「グルルルルル」

サン「っ!」

アシタカ(目が合った!)

サン「・・・」


アシタカ(無駄に警戒させてはならない。敵意が無い事を示そう)

アシタカ「我が名はアシタカ!東の地より参った!そなt」

サン「キモッ!」

アシタカ「」

山犬達「あいつくせぇ。食欲失せたわ。牛持ち帰って明日食べよ」ドッスドッス

アシタカ「」


甲六「だんなぁ・・・どんどん増えてますぜ・・・」

こだま「カタカタカタカタ」

アシタカ(私の周りにだけ寄ってこない・・・)

アシタカ(・・・なのに全員が超ガン見してる・・・)

こだま「カタカタカタカタ」


タタラ場

ガヤガヤ

ゴンザ「俺が書き物をしてる時は静かにしねーか」

村人「死んだはずの甲六が帰ってきたんでえ!」

ゴンザ「なに~?」


おトキ「ありがとう。あんな旦那でも助けてくれて嬉しいよ。ちょっと顔見せておくれよ!」

アシタカ「・・・」スッ

おトキ「あー・・・ありがとう。じゃ、甲六!行くよ!」

アシタカ「」

タタラ場・夜

娘1「ちょっと見てよあれwww」

娘2「ほ~んと。トキの言ったとおりwwwww」

娘3「きっも~wwwwwwwwww」

酒飲み「うっせーぞ!どっか行け!」

娘「はん!飲んだ暮れはすっこんでな!」

アシタカ「・・・」チラッ

きゃー!こっち見た!!
うっわきっもwwww
妊wwww娠wwwwすwwるwwwwwww

バタバタバタ

アシタカ「」

酒飲み「旦那ぁ・・・・。気を悪くしないでくれな・・・」

アシタカ「いえ・・・。慣れてます・・・」


エボシ「すまんな。そなたを物の怪と疑うものが居るのだ。旅の訳を聞かせてくれ」

アシタカ「」シュルシュル・・・バッ!

エボシ「ブッフォwwwwwwwww」

アシタカ「」

エボシ「ゴホン!エホン!・・。すまん喉が悪くてな。続けてくれ」

アシタカ「・・・この礫に見覚えがあるはず。巨大な猪神をたたり神にしたものだ」

エボシ「そのつぶての秘密を調べてなんとするっ」

アシタカ「曇り無き眼で見定め、決める」

エボシ「コポォwwwwwwwwもうwwwwだwwめwwwww」

アシタカ「」

エボシ「曇り無き眼」キリッ

エボシ「wwwwww許wwwしwwwてwwwwww死ぬwwwwww」

アシタカ「」


エボシ「すまん。落ち着いた」

アシタカ「・・・あぁ・・・」

エボシ「っプフォwwあまり、その曇り無き眼で見つめないでくれ・・・ッ」

アシタカ「」

エボシ「っと。気をつけねばな。話を戻そう。確かにその礫は私が放ったものだ」

アシタカ「っ!」

エボシ「そなたには済まないことをした。あの猪神め。呪うなら私の美しい顔を呪えば良いものを・・・」

アシタカ「」


アシタカ右手「ぐのののおのののおおおおお」

アシタカ「っ!?」

エボシ「その右手・・・は・・・私を・・・ドプフォwwwwwwwww邪気目wwww」

アシタカ「」

エボシ「曇ってるよwwww曇ってるよwwwwwwその眼wwwwwww」

アシタカ「」

アシタカ右手「ぐのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


長「お若い方。どうか怒りを静めておくれ」

エボシ「その右手wwwww名前あったりするの?wwwwwねぇねぇwwww名前はなーに?wwwwwww」

アシタカ「」

長「私も呪われた身ゆえ、そなたの怒りや苦しみが良くわかる・・・
わかるが、ここは怒りを静めておくれ。そなたが暴れると他の呪われた仲間たちの立場が悪くなるのじゃ。
ああ、やっぱりあいつらか、とな。
だからどうか・・・この醜いじぃに免じて・・・」

エボシ「フォカヌポウwwwおwwとwwもwwだwwちwwwいっちねんせーになったーらwwwwwwwwwwwwww」

アシタカ「」


アシタカ「・・・」とぼとぼ

アシタカ「・・・ここは、大釜か。すごいな。」

ちょ・・・みて・・・。変なのがこっち見てる

まじ? サイテー。シャレにならないんだけど

私エボシ様に早く追い出すように言ってくる。

アシタカ「」

アシタカ「この町も早く離れよう」トボトボ

カンカンカンカン

見張り「でたぞー!」

アシタカ「?あれは・・・山犬の姫?こっちに向かってくる!」

どがああああああ

アシタカ(っ!目の前に落ちてきた!)

サン「うわ何お前くっさ!!!」

ぴょーん。たたたたたた

アシタカ「」

村人「大釜の方へ向かったぞ!殺せ!それになんかここくっさ!」

ばたばたばた
あっちだー
ばたばたばた

アシタカ「・・・」ぽつーん

アシタカ(・・・争いは良くない。止めねば・・・)

エボシ「落ちた所を狙いな」

どがああああああああん
どさっ

ゴンザ「仕留めたぞ!」

わああああああ

アシタカ「待て!!」

村人「うわ・・・。気絶したもののけ姫を狙ってるよあいつ」
村人「女の形をしてれば何でも良いのかよ・・・」
村人「マジありえねぇ。もののけ姫とは言え、同情するわ・・・」

アシタカ「」

アシタカ「おい!しっかりしろ!」

サン「ぅ・・・ん? くっさ!!!!!近寄るな!!!」ヒュン

アシタカ「」

サン「エボシぃいいいいい!」

キンッ カンッ
わあああああああああああああああ

アシタカ「」グググッ


ゴンザ「いちちちち・・・。ん?」

アシタカ「」もやもやもや

ゴンザ「きっも!カビ生えた!」

アシタカ「どいてくr」

ゴンザ「えんがちょ!えんがちょ!」

アシタカ「」


臭いっ!
キモッ!
バッチィ!

人垣「ざあああああ」

アシタカ「」

キンッ カンッ
アシタカ「」ガシッ

エボシ「何の真似だ!アシタカ!その山犬を嫁にでもするつもりか!?」

アシタカ「そなた達の中には夜叉が居る!」

エボシ「空気嫁でも娶ってろ臭いんだよカスが!」

サン「臭い!お願い離して!鼻がもげそう!!」ジタバタ

アシタカ「」

アシタカに何の恨みがあるんだ…


アシタカ「」もやもやもや

アシタカ「皆見ろ!これがわが身に巣食う憎しみと恨みの姿だ!」

厨二病wwwwwwwwwww
カビ生えてるぜwwwwwww
何あれカッコいい事言ってると思ってるの?キッモー

アシタカ「」

サン「ごめんなさい!もう人間に手を出さないから離してください!」ビクンッビクンッ

エボシ「さかしらに邪気眼を見せびらかすなwwwwwwwwポエムでも書いてろ童貞wwwwwww」

アシタカ「うおおおおおおおお」ドスッ

エボシ「」フラァ・・・

サン「臭すぎて・・・意識が・・・」フラァ・・・


アシタカ「誰か!手を貸してくれ!」

町人「・・・・・・皆の物、人質に気を付けろ」ジャキ

アシタカ「」

アシタカ「・・・エボシはここに寝かせておく」スッ

娘1「エボシ様!」タタタッ

娘2「えb・・・クサッ!臭いがうつってる!大変早く湯浴みへ!!」バタバタ

アシタカ「」

アシタカ「・・・この娘、私がもらい受ける!」

娘3「おまちっ!逃がしはしないよこの性犯罪者!女の子を離しな!」

アシタカ「」トコトコ

婆「キヨッ!逃げられるよ!撃ちな!」

どがああああああん
ドスッ!!

アシタカ「」トコトコ

婆「当たったのに歩いとる・・・」


門番1「止まれ腐れ外道が」

門番2「もう逃げられねえぞ。投降しろ」

アシタカ「わたしは自分でここへ来た。自分の足でここをでて行く」

ぐごごごごごごごごごごご

町人「すげぇ・・・。門が動いた」


山犬「おおーん」

町人「山犬だ!」

アシタカ「やめろ!そなたたちの姫は無事だ!いまそっちへ行く!行こう、ヤックル」

どがああああああん

町人「・・・。まぁ、あの出血なら助からん。後は山犬が助けるだろう」


パカラッパカラッ

サン「・・・ぅん・・・クサッ!!!!」ゲシッ!

アシタカ「」ふらぁ・・・

どがんっ!がらがら

山犬1「くそう!噛み殺したいがこんなの臭くて噛めねぇ!!」

山犬2「蹴り殺すか?」

サン「お待ち!私の獲物だよ!」

サン「・・・なぜ私に付きまとう」

アシタカ「そなたを死なせたくなかった」

サン「死など怖いものか!つかお前臭いんだよ!」

アシタカ「・・・分かっている。最初に会った時から」

サン「その喉切り裂いて二度と無駄口が叩けぬようにしてやる!」

アシタカ「・・・もう楽になりたい」

サン「!??」

サン(自ら死にたいと思う生き物が居るなんて・・・)


山犬「どうしたサン。俺が蹴り殺してやろうか?」

サン「・・・シシ神様に供えよう。シシ神様の栄養になればこの者の魂も救われるだろう」

山犬「あいつは?食べていい?」

ヤックル「・・・」ピコピコ

サン「お前がこいつ背負って行くなら食べていいよ」

山犬「・・・・・・帰る」


サン「これでよしっと」

サン「・・・人間物凄く臭い」

ヤックル「・・・・・・」

サン「お前は賢いね。お前ならこの森で上手くやっていけると思う。好きに生きな」

ヤックル「・・・・・・」ピコピコ


シシ神「・・・」のっしのっし

アシタカ「」

シシ神「・・・・・・」

アシタカ「」

シシ神(誰だよ森に汚物捨てたの。触りたくない。傷治すから自分で出てけ)

アシタカ「」

アシタカ忍耐強いな


アシタカ「うっう・・・ん。はっ!傷が無い!」

ヤックル「・・・」ピコピコ

アシタカ「ヤックル・・・」

サン「目が覚めてたらヤックルに礼をいいな。今まで世話になったからお前について行くとさ。臭いけど」

アシタカ「・・・それはヤックルの言葉か?君の感想か?」

サン「シシ神様がお前を生かした。だから助けなくちゃいけなくなった」

アシタカ「」


サン「栄養を付けるには糞が良いと以前森の動物達が話していた。ヤックル!」

ヤックル「・・・」ポロ・・・ポロポロ・・・

サン「食べろ」グイグイ

アシタカ「」

サン「噛め!」

アシタカ「・・・うぅ・・・」ポロポロ

サン「! 無く程感謝しているのか。お前良い奴だな。礼を知る奴に悪い奴はいない」

アシタカ「・・・うぅうう」ぽろぽろ

サン「よし待ってろ!雑食の動物ならもっと栄養あるはずだ!」


イノシシ「ん?なぜ森に人間が居る」

サン「猩々を連れてきた。肛門から直接食え!新鮮だぞ」グリグリ

猩々「・・・・・・」ぶりぶりぶり

アシタカ「あばばばばばばばばば」

イノシシ「なっ・・・なんと恐ろしい拷問なのだ・・・」

乙事主「あれがモロの娘だ。あれほどの恨みを人間に抱く同志だ。受け入れてやんな」

イノシシ「ああ!モロ一族とともに人間を倒そう!」

おおおおおおおおおおおおおおおおおおお

アシタカ「あばばばばばばばばばばばばばばば」

この作品にカタルシスは期待できそうにないな

アシタカ「ぅん・・・はっ。・・・夢では無かった・・・」

アシタカ「少し風に当たろう」

アシタカ「・・・・・・」

モロ「つらいか?そこから飛び下りれば簡単にケリが付くぞ」

アシタカ「私は何日も眠っていたようだな。夢うつつに色々食べさせられたのを覚えている」

モロ「娘の看病は一級品だ。以前息子達が病に倒れた時、娘が看病した。その後一度も息子達は弱音を吐く事が無い」

アシタカ「・・・美しい森だ」

モロ「お前は醜いな。あととてつもなく臭い」

アシタカ「モロ、私が人間と争わずに済む道は無いのか」

モロ「誰もが配られたカードで勝負するしかないのさ。サンは親に生贄として捨てられた。しかし今立派に生きておる。」

アシタカ「共に人として生きることは出来ないのか」

モロ「はっはっは。どうやって生きるのだ。群れから排斥された者は別の群れで生きるしかないのだ」

アシタカ「違う!分かりあえる日が来るはずだ!」

モロ「小僧。もうここにはお前を受け入れる者は誰もいない。夜明けとともにここを出て行け」


アシタカ「・・・」

サン「歩けたか?」

アシタカ「ありがとう。サンとシシg」

サン「お前糞の臭いも混ざって凄い臭い。あっちで寝ろ」

アシタカ「」


朝チュン

アシタカ「ヤックル!心配をかけたな!」

ヤックル「・・・」スッ

アシタカ「!?」どてっ

ヤックル「・・・」

アシタカ「ヤックル?乗せておくれ」

ヤックル「・・・」ゲシッ

アシタカ「・・・少し川に身を清めに行こうか」

hidosugiruze......sien

要塞前
もくもくもくもく

サン「酷い臭い。でもアシタカよりは我慢できる」

モロ「私達の鼻を利かなくしようとしてるのさ。まぁ、あ奴に比べたら大したことは無いさね」

サン「母さん。ここでお別れです。私乙事主様の目になりに行きます。あの煙に困っているはずだから」

モロ「それでいいよ。お前にはあの若者と生きる道もあるのだが」

サン「臭いの嫌い!」

山犬「あれは臭いというレベルでは無い。立派な武器だ。尊敬に値する」

モロ「ふむ。お前達はサンとおいき!私はシシ神のそばにいよう」

サン「行こう!」


アシタカ「・・・ん?」ぱっかぱっか

アシタカ「タタラ場が! 行こう!」

侍「何者かぁ!?」

アシタカ「侍だ!」パカラッパカラッ

侍「止まれぇ!」

アシタカ「推し通る!」

侍「こいyってくっさああああああああああああ!!!」

アシタカ「」ピョオーンッザボンッ!

侍「こりゃあ、たまげた。今の臭い嗅いだか!?」

女「早く早く!」

トキ「マジだ。あいつ性懲りも無く」

女「キモ・・・」

アシタカ「おトキさんか!?皆無事か!」

トキ「黙れ性犯罪者!あたし等のいる間はここの娘達には指一本触れさせないよ!」

アシタカ「」

トキ「この糞忙しい時に来るんじゃねーよ!とっとと死んじまえ!」

アシタカ「」

甲六「旦那ー!預かってましたぜ!」

トキ「なんでそんな汚い物持ってるんだよ!!」

甲六「だって・・・命の恩j」

トキ「この役立たず!捨てちまいな!」ぽ~い

ぼしゃんぼしゃん・・・ぶくぶくぶく・・・

アシタカ「」

かーえーれ!かーえーれ!かーえーれ!

アシタカ「」

アシタカ「シシ神の首があれば私は・・・」ユラッ・・・

パカラッパカラッ

侍「出たぞ!一騎!」

アシタカ「追手がかかった!頼むぞヤックル!」

アシタカ「う・・・生き物の焼ける臭いだ・・・」

ヒューンッドスッ!

ヤックル「おうふっ」

どざああああああああ

アシタカ「ヤックル!」

侍「うおおおおおおおおってくっさああああああああああああ!!」

アシタカ「」

パカラッパカラッ・・・

アシタカ「・・・ヤックル傷を見せろ!・・・済まない、ここで待っててくれ!」

ヤックル「・・・」ヒョッコヒョッコ

アシタカ「・・・行くぞ!」

アシタカ「がんばれ!もう少しだ!」


アシタカ「シシ神ィイイイイイ!ここかぁああああああ!?」

兵士「何者か!?」

兵士「ここは修羅の庭。よそ者は立ちs」

アシタカ「イノシシ達の中にシシ神はいたか!?」

兵士「な、何をいっとるんだこいつは!?」

町人「旦那ぁ!生きとったんですか!」

アシタカ「タタラ場が侍に襲われた。今ならまだ間に合う!それよりシシ神は!?」

町人「えれぇ事になった・・・」

町人「アサノの奴らだ。留守を狙いやがった!」

アシタカ「シシ神はここにはいないのか!?」

町人「し、シシ神??シシ神ならエボシ様が殺しに森へ・・・」

アシタカ「どちらへ向かったか分かるか?」

兵士「森は深くへ広い。使いの出しようもない」

アシタカ「クソッ!・・・ヤックルはもう走れない。何か移動手段が・・・ん?」

山犬「グルルルウルル」

アシタカ「っ!落ち着け!お前を助けたい!」

山犬「臭っ!!ど、どけ!鼻の前に立つな!」

村人「!??山犬だ!山犬が生きてるぞ!」

村人「だ、旦那何を・・・」

兵士「どけい!小僧!何をしている!」

アシタカ「この者に案内を頼むのだ!私がシシ神を殺しに行く!」

山犬「ぐおおおおくっせえええええええ!」

兵士「さては魔性のたぐいか!どけッ!」 プッ

村人「毒針だ!!」

アシタカ「シシ神の首とタタラ場どちらが大切なのだ!シシ神は私が殺す!」

山犬「くっさああああああ!分かった!俺の負けだ、案内するだからどけ!!」ゲボゲボゲボ

アシタカ「まってろよシシ神ぃいいいいいいい」

山犬「ひぎぃいい!!人間たち頼むもう殺さないからこいつどかしてくれ」ブクブク

村人「すげぇ・・・。旦那すげぇ・・・・」


町人「でたぞー!」

山犬「ぜーぜー。助かった。礼を言おう。人間」

アシタカ「皆は沢を下って湖の近くに隠れていてくれ。私がエボシを呼び戻そう」

町人「へい。お気をつけて」

アシタカ「ヤックルを頼む。シシ神の所へ案内頼む!そこにサンとエボシも居る!」

たたたたたた

山犬「遅い!乗れ!出来るだけ後ろの方にだ!」

兵士「山犬だー!!」

兵士「しかもなんかすげえ生臭いぞおおおおおおお」

アシタカ「エボシ!?くそっ!先に行け!」

アシタカ「エボシー!!話を聞け!」

エボシ「アシタカか!?」

アシタカ「タタラ場が侍に襲われている!すぐに戻れ!みなそなたの帰りを待っている!」

エボシ「シシ神殺しをやめて侍殺しをやれというのか!!」

アシタカ「シシ神を殺すのはこの私だ!!」

たたたた

じこ坊「あいつどっちの味方なのだ・・・」

兵士「エボシ様。戻りましょう」

エボシ「女たちにはできるだけの備えをさせてある。さぁ行くぞ!」

じこ坊「いよいよ正念場だ。油断するな」

ジバシリ「あのアシタカとやらは・・・」

じこ坊「神殺しには丁度良い。あいつにやってもらわにゃ」


サン「がんばって!もうじきシシ神さまのお池だから・・・っ!?」

サン「なにかくる!乙事主さまようすがおかしいの…」

乙事主「ぜー・・・ぜー・・・ぜー・・・」

山犬「とてもいやなものがくる」

サン「なんだろう?牛乳と糞の腐った臭いで鼻が利かない」

ばらばらばらばら

サン「猩々達・・・」

猩々「お前たちのせいだ!お前たちのせいでこの森終わりだ!」

サン「何を言う!森のために戦った者へのこれが猩々の礼義か!」

猩々「おまえたち破滅つれてきた!とてつもなく臭い者つれてきた!」

サン「とてつもなく臭い者・・・?」


猩々「きたー!森の終わりだ!」

サン「!!?」

ザッ

アシタカ「シシ神はどこだ」

サン「アシタカ・・・ってくっさあああああ!!」

山犬「ぐぅうう。この距離でもキツイ・・・」

乙事主「おぉおお。このみなぎる闘気・・・。まさしく戦士・・・」

サン・山犬「は?」


乙事主「もどってきた!黄泉の国から戦士たちが帰ってきた!」

サン「乙事主さま落ち着いて!駄目だ!血で鼻が塞がっている!!」

サン「おまえは母さんにこのことを知らせて!アシタカの狙いはシシ神さまだ!」

サン「おいき!山犬の血をとだえさせてはだめ!いい子・・・」

サン「あっ!」

どどおおおおおおん

乙事主「ぜー・・・ぜー・・・・ぜー・・・」

アシタカ「何を寝ている乙事主!さっさとシシ神の所へ案内するんだ!」ゲシッ!

乙事主「ぴぎいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

乙事主「あついぞ!体が火のようだ」

サン「あっ!ダメーッ!乙事主さまタタリ神なんかにならないで!乙事主さま…!アッ!」ずぶぶぶぶ

乙事主「さあ!!」

アシタカ「シシ神の元へ!」

シシ神池

アシタカ「モロっ死んだのか・・・。どこだー!シシ神ー!」

乙事主「ぶひいいいいいいいいいいいいん」

アシタカ「乙事主!シシ神を呼び出してくれ!!」

乙事主「ぐるるるるるるるるる」

アシタカ「乙事主っ!!くそっ!正気が・・・。はっ!サン!どこだ!?もう君だけが頼りだ!!」

サン「か、母さん!」

アシタカ「サン!そこか!乙事主よ、しずまりたまえ!乙事主、山犬の姫をかえしてくれ!!」

兵士「くそっ!あのテンション高いガキを止めろ!騒ぐとシシ神が出てこないぞ!」

兵士「臭くて近づけねえ!石火矢もここじゃ使えんぞ!どうする!?」

モロ「アシタカどけ!お前が近くにいてはサンを助けられん。死にかけにその臭いはキツイ」

アシタカ「おおモロ、生きてたか!サンを!いや、生きてるならシシ神を!」

乙事主「ぶひひいいいいいいいいいいん」

モロ「良いからどけ!」

シシ神(なんだ、この騒ぎは)


アシタカ「!?・・・シシ神・・・」

乙事主「!??・・・」でろでろでろ

アシタカ「シシ神ぃぃぃいいいいいい!」

エボシ「ふん!」どがあああああんん

シシ神「・・・」ぴちゅん

アシタカ「エボシ!撃つな!私の獲物だ!」

エボシ「首をとばさねばだめか…」

じこ坊「石火矢がきかぬ」

アシタカ「そなたの敵はほかにいるはずだ!」

サン「・・・ぅん・・・」でろでろぼてっ

モロ(今だ!)ぱくっザボン


シシ神(カオス・・・もう全員殺そう)ずぬぬぬぬぬ

ジコ坊「いかん!デイタラボッチになるぞ!」

エボシ「皆良く見届けよ!怯えて遅れを取るな!」

アシタカ「エボシ!!やめろ!!打ち取るのはこの私だああああああ」ひゅん

シシ神「」どしゅううううう

兵士「おおおお!首をすっ飛ばした!」

シシ神ヘッド「」どてっ

ジコ坊「今だ!首桶持ってこい!」

アシタカ「させるかあああああああ」ダッ

エボシ「死ね!アシタカ!」どがあああああん

アシタカ「ふんっ!」ヒュオン!

エボシ「避けただと!?クソっ!渡さん!」ダッ

ジコ坊・エボシ・アシタカ「うおおおおおおおおおお」ガシッ

シシ神ヘッド「ふぎゃ!潰れる!」


う・・・

シシ神ヘッド・エボシ・ジコ坊「くっせえええええええええええええええ」

エボシ「目!目にしみる!」バッ

じこ坊「こりゃたまらん!」バッ

シシ神ヘッド「ちょ!俺逃げられn」

アシタカ「はーっはっは!シシ神の首!打ち取ったりぃいいいい!」ギュ

シシ神ヘッド「胸に抱くなあああああああああ!!おええええ」ゲボゲボゲボ

シシ神胴体「」ふら・・・ふら・・・

じこ坊「なんちゅう臭さだ!とても近づけん!エボシ!石火矢は!?」

エボシ「水に濡れて撃てない!誰か!石火矢を撃てるものはおらんか!?」


アシタカ「これで!これで俺は!」

シシ神ヘッド「分かった!分かった!ほら!痣直してやる!だから離せ!!」しゅわわわわ

アシタカ「そんな事には興味は無い!」

シシ神ヘッド「なんで!??お前の旅の目的は!!?」ゲロゲロゲロ

エボシ「お前のドスを貸せ!」

ゴンザ「あぁ!ワシ自慢の野太刀でばっちいもの触らないで!」

じこ坊「首桶でも喰らえ!」ぶんっ

アシタカ「シシ神ガード!」スッ

シシ神ヘッド「」ごいぃぃぃん


サン「・・・母さん。人間、醜い」

モロ「そうだねぇ。あんなのとまともにやり合ってた私らが馬鹿みたいだ」

山犬1「あんな馬鹿連中、ほっといても自滅するだろ」

山犬2「早く帰って飯にしようぜ」


シシ神ヘッド「も・・・ダメ・・・」ごぼぼぼぼ

シシ神胴体「」ふらぁ・・・

全員「!??」

ずどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん

ぶわあああああああああああああああああああああ



サン「凄い・・・。森が、山が蘇って行く・・・」

モロ「シシ神の生命力が全て解き放たれたんだろう・・・私の傷も完治してしまった。」

サン「でももうシシ神の森じゃない・・・。シシ神様は死んでしまった」

モロ「シシ神様は死にはしないよ。命そのものとして、私らの中にありつづけるんだ」



エボシ「・・・自然はこんなにも美しいものなのか・・・」

じこ坊「馬鹿にはかなわん」


アシタカ「・・・私の臭いが・・・取れた?」

アシタカ「うおおおおおおおおおおお!これで!これで!」

アシタカ「おおおおおおい!皆!私は臭いから解き放たれた!もうこれでお前達t」

サン「死ねえええええええええええ」びゅん

アシタカ「うおっ!包丁!」ひゅひゅひゅどがっ

エボシ「供物にしてやる!」どがあああああん

アシタカ「ぎゃほっ!」ばきゃきゃきゃ

ジコ坊「追え!シシ神退治を妨害した逆賊を何としても殺せ!!」

兵士「うおおおおおおおおおおおおお」

森の動物達「あいつシシ神殺した。許さない」ざざざざざ

アシタカ「」ダダダダダダ


アシタカ「な・・・何とか逃げ切れた・・・」ぜーはーぜーはー

アシタカ「ヤックル・・・。礼を言う」

ヤックル「・・・」ピコピコ

アシタカ「・・・また居場所が無くなってしまった」

ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ

アシタカ「ヤックル?・・・。まぁ良い。お前とならどこへでも行ける。ヤックルの思うがままに旅をしようか」

ヤックル「・・・」ぱっこぱっこ


アシタカ「ここは・・・私の村じゃないか・・・」

ヤックル「・・・」ピコピコ

アシタカ「・・・いや、私はもうここには帰れないよ。お前はここで仲間とすごせ」シュルシュル・・・

ヤックル「・・・」ダッ

アシタカ「・・・・・・本当に一人になってしまった。これからどうしよう」

アシタカ「・・・そういえばこの当たりに秘密の遊び場を作っていたっけ」

アシタカ「あの頃は皆と・・・カヤと仲良く遊んでいたな・・・。まだあるかな?」


アシタカ「・・・おお。懐かしい。まだあったか。あの頃と全然変わっt」

カヤ「・・・・・・?」

アシタカ「っ・・・。カヤ、なぜここに」


アシタカ「・・・・・・」

カヤ「お前、少し変わったな」

アシタカ「あぁ。色々・・・本当に色々あった・・・」

カヤ「・・・そうか」

アシタカ「ああ。・・・・」

カヤ「お前臭くないな。捨てたのか?」

アシタカ「ん?ああ、これか。捨てるわけが無い。シシ神の血で臭いが取れただけだ」

カヤ「シシ神?ってそれそのまま持ってたのか・・・」

アシタカ「そのまま・・・とは?こう言ってはなんだが、あれでは使いようも」

カヤ「・・・はぁー」

アシタカ「ん?」

カヤ「だからお前は空気読めないんだ」

アシタカ「」


カヤ「ふん・・・。貸せ」ビリビリ

アシタカ「あ、何を・・・え?それは、玉の小刀じゃないか・・・」

カヤ「・・・私の小刀はお前を守ったか?」

アシタカ「あ、まぁ、その、効果があったかも・・・。呪い級に・・・」

カヤ「・・・そうか」


カヤ「お前がすぐに気が付いて返しに来るものとばかり思ってた・・・。」

アシタカ「・・・」

カヤ「・・・玉の小刀は乙女に1振りだけ授けられるもの。これを無くした私はもう村に居場所が無い・・・」

ヤックル「・・・」ピコピコ

ヤックルワイフ「・・・」ピコピコ

カヤ「ふふふ。久しぶりだなヤックル。こいつも寂しがってたぞ」

アシタカ「ヤックル・・・」

カヤ「アシタカ。荷は此処に運び込んである。早くヤックルに乗せろ」

アシタカ「ま、待ってくれカヤ。お前は私の事を・・・」

カヤ「アシタカ」

カヤ「・・・お前昔から勘違いしてたけどな」



「私、好きでもない人と結婚なんてしないから」



おわり

えええええ!? 
最後でいい話に持ってくのか乙

乙だがあんなにイイ男なアシタカヒコが嫌われる理由がわからない

乙!臭いが全てを終わらせたか

唐突にカヤを思い出してしまって仕事中に書きあげてしまった・・・
何やってんだ・・・

アシタカが嫌われる理由は、村一番の良い女であるカヤの許嫁だからです。
カヤもカヤで村でハブられるのが嫌なので一緒に虐めてます。
その後の旅路では、基本メチャクチャ臭いから。牛乳+雑巾の威力、舐めちゃあかん。
そしてそんなものを携帯してるのでアシタカは常時吐きそうな顔してます。

カヤ今更素直になれず変な見送りになってしまったが、一緒に連れて行ってほしかったのです。
ってのを全力で妄想中。本編のカヤ、不憫すぎる・・・。
では、お疲れ。



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