男「毎日4姉妹に翻弄されて辛い……」(19)

男「姉さん?」

春姉「……」

男「……」

春姉「……」スゥ-スゥー

男「……やっぱり」

男「姉さん。朝だよ、おーきーてーっ!」ガクガク

春姉「むにゅ……ハッ!ひゃぁっ!今何時!?」ガバッ

男「6時半」

春姉「うわーーっ!ごめんね、すぐ支度するから!」バサッガチャッ タッタッタッ

男「お風呂沸かしといたよ」


男「……聞いてないね」


夏姉「おぅ、おはよ~」

男「おはよ」

夏姉「姉ちゃん、やっぱ寝てた?」

男「いつも通り」

夏姉「だぁよなーっ!あんだけ飲んでりゃこうなるって知ってるだろうに」

男「昨日はいつまで付き合ってたの?」

夏姉「んぁ~、アタシ0時までスポーツ見てねた」

男「ほっといて深夜まで一人酒コースか……」

夏姉「だってよォ、さすがに家庭菜園の自慢とぬいぐるみの話は聞きあきただろ~?」

夏姉「んま~、それがまた可愛いんだけどなぁっ!」

男「……そだね」フゥ

夏姉「あ、そうだ。テーブル綺麗にしたの男?」

男「あとご飯だけ炊いといた。昨日の残りまだあったはず」

夏姉「お、偉いぞ男ォ!さっすがアタシの弟だな!」ガシッガシッ

男「やめてーー髪がーー(棒」

夏姉「少しは動揺しろよォー!全く昔の可愛い男ちゃんはどこにいったのか…」ガシッガシッ

男「わーーやめてーー(棒」

夏姉「ここかっ!ここがええのんかぁ~~!」ワシャッワシャッ


秋妹(またやってる……)

男「あ、秋おはよう。朝ご飯どうする?」パッ

夏姉「あ、逃げた。秋ちーおはよォ!」

秋妹「おはよう夏姉さん、兄さん。食パン焼いてもらえます?」

男「うん、紅茶先に入れといた」

秋妹「お願いします。砂糖は」

男「なし、ミルクは多め。はい」コトッ

秋妹「はい、ありがとうございます」ズズーッ

夏姉「んで、今日はどうする秋ちー?」

秋妹「そうですね、部活があるのでいつもの所までお願いします」

夏姉「いいぞいいぞー、遠慮すんなよォ!」

男「秋もバイクでいくの?ほんと、よく乗れるね」チーン

夏姉「アタシのはタダのバイクじゃないぞー?スズキのハヤブサ、マーシャル君だっ!」

秋妹「はい、慣れてしまえば。偶には兄さんも乗ればいいじゃないですか」

男「バイクは怖い」ガチャ

夏姉「マーシャル君だってーの!」

秋妹「バイ……マーシャル君なら大丈夫ですよ」

男「むしろ夏姉が怖い、ジャムは?」

秋妹「マーマレードで」

夏姉「そういって、一回しか乗ってねーじゃん!今日こそ帰り拾ってってやるよォ!」

男「結構です」

夏姉「春には免許取りに行くんだろォ?単車もついでにとっちゃえよっ!」

男「興味ありません」

秋妹「慣れれば気持ちいいですよ、いろんな意味で」パクッ

秋妹「……夏姉さんの後ろですし////」

夏姉「聞いてくれよ男ー。最近さー、秋ちーたまに手がやらしんだよォ」

男「……」マッタク……

夏姉「免許取ったら、ガレージに眠ってるやつ乗っていいっつってるのに~」

男「いらないって……」

秋妹「なら、私が乗ります」

夏姉「秋ちーはもうちょっとだなぁ。しばらくは後ろで我慢な?」

秋妹「でも、兄さんが乗るなら夏姉さんの後ろでいいです。乗せてもらえるなら」ポッ
   ガチャ トットット
男「乗らない。冬、おはよう」

冬妹「……にぃ、おはよ」

夏姉「んじゃ、アタシひとっ風呂浴びてくる。秋ちー待っててな~」タタタタ

冬妹「……」ジト…

秋妹「冬、おはよう。夏姉さんに挨拶はしました?」

冬妹「秋ねぇ、おはよ。……夏にはいい」

秋妹「全く……もう少し仲良くすればいいものを」

男「……とりあえず、パンね」チーン

冬妹「……いちごのジャム」

男「はい」コトッ

秋妹「冬、今日は生徒会無いんですか?」

冬妹「ん、秋ねぇとは帰れない」シュン……

男「なら、こっちが上がったら寄ってこうか?」

冬妹「んー……、んっ」コクッ

男「なら、正門で」

秋妹「冬、よかったですね」ナデナデ

冬妹「……////」ギュッ

春姉「ふぅ、おはよう3人共。男君、朝はごめんね?」

男「いい、慣れてるし。姉さんだけお弁当作った」ゴトッ

春姉「ありがとー!さっすが男君っ!」ギューッ

男「はいはい、コーヒー入れるからまってて」パッ

冬妹「春ねぇ、……おはよ」

春姉「はい、冬ちゃんおはよう。時間大丈夫?」ナデナデ

冬妹「…………まだ」シチジハップン シチジハップン

秋妹「時間が大丈夫でないのは春さんの方では?」

春姉「きょ、今日はたまたまなんですー!」ムッ

秋妹「先週の夜当番も、兄さんが代わりに作りました。全く長姉とは思えない」キッ

春姉「あ、秋ちゃんこそっ!そろそろ面談のシーズンよね?紙出しなさい!?」ガーッ

秋妹「夏姉さんに頼むので、春さんとは関係ありません」プイッ


男(……もう少し仲良くすればいいものを)

ドッドッドッド
夏姉「ぃよーっし!秋ちー、カバンとヘルメット取ってこい!」

秋妹「はい、ちょっと待っててください」タタタタ

春姉「夏ちゃん?またバイクなの?ホント気をつけるのよー?」

夏姉「大丈夫大丈夫、姉ちゃんは心配性だなー。……まぁそんなところも」

男「今日の晩ゴハン夏姉だっけ?なにか買っとく?」

夏姉「あとでメールしとくーっ!秋ちーまだぁ?」

秋妹「はい、大丈夫です」タタタタ

夏姉「おっしゃぁ、じゃっいってくらァ!」ガチャッ

男「いってらっしゃい」

冬妹「……しゃーぃ」バイバイ

ブロロロォォォォ
春姉「ふぅ~、騒がしい人行ったわね。私もそろそろ時間かしら」

冬妹「……夏は毎朝うるさい」

春姉「冬ちゃん、仲良くしなきゃダメよー?」ギュー

冬妹「春ねぇに言われたくない……」ムゥ

男「どっちもどっち。はい、コーヒー。トーストどうする?」トンッ

春姉「んー、この前作ったジャム、残ってたかしら?」

男「まだあったはず……これ」バタッ  トン

春姉「あら、皆食べないのねこれ。美味しいのにー」

冬妹「……それ苦い」

春姉「冬ちゃんには、ちょっと早かったわねー」ナデナデ

冬妹「たぶん、ちがう……」テレ…

男「他に姉さんしか手を付けないから、減らすのが大変」ペタペタ

春姉「男君は分かってくれてるじゃない、さすが私の弟っ」ギュー

男「……賞味期限がね」

春姉「男君……。ごめんね?」

男「ん?何が?」

春姉「なんだか、色々家事を任せちゃったから、いつの間にかこんなに所帯じみて……」

男「今更。分かっててやってるし」

冬妹「……にぃ、いつもありがと」

男「ん、どういたしまして。牛乳飲むよね」コトッ

冬妹「ん……」コクッコクッ

春姉「男君も、部活とか委員会とか、何か始めていいのよ?大学行ったら探してごらんなさい?」

男「ん~、あんまり考えてない。やっぱり、帰ったら誰かいてほしいでしょ?」

春姉「……もっとわがまま、言っていいのよ?お姉ちゃんが叶えちゃう!」

男「それじゃあ……、お酒は控えて朝はもうちょっと」

春姉「わーもうこんなじかんだわーおけしょうしてこないとーー」シュタタタッ

男「……」

冬妹「……にぃ」テッテッ

男「ん?」

冬妹「髪逆立ってる」ナデナデ

男「え、あー夏姉かな」


冬妹「……いつも、ありがと。にぃ」ナデナデ

男「……うん」

書き溜めだけぶん投げて一旦外出
乗っ取りはどうぞご自由に

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom