ダンテ「シンカイセイカンねぇ」 (1000)

レディ
「そ。聞いたことはある?」

ダンテ
「ラジオくらいは聞いてる。あれだろ、ジャパンのやつだろ」

レディ
「話が早くて助かるわ。それじゃ、よろしくね」

ダンテ
「・・・あ? おい、うちの稼業忘れたわけじゃねぇだろ。
 俺がやってるのは悪魔狩りだぜ? 他に当たってくr」

レディ
「さしずめ深海棲艦狩り<Marine Devil Hunt>ね」

ダンテ
(語呂わりぃな・・・)
「・・・はずむんだろうな・・・・・・」

レディ
「今回は極秘裏のルートで、私のところに話が来たの。
 お偉いさんからのご依頼ね。だからギャランティはそれなりね」

ダンテ
「へぇ。そいつはいいな。さぞお前さんの仲介料もはずんだんだろうな」

レディ
「それなりにね」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435772598

ダンテ
「まぁ話はわかったぜ。
 それで? そのハニーちゃんたちがこっちにまでデリバってるってか?」

レディ
「本当にラジオ聞いてるの・・・。そうじゃなくて、今から日本に行ってもらうわ」

ダンテ
「また面倒くさそうな話だな・・・。細かいことはわかんねぇぜ?」

レディ
「心配しなくていいわ。そういうのは全部、あちらさんと私とでやっておいたから」

ダンテ
「助かるね。・・・あぁ、日本語もわかんねぇわ。どうすんだ」

レディ
「はい、これ」

つほんやくコンニャク プルンっ

ダンテ
「・・・知ってるぜそれ。
 ・・・あー、俺は別にそいつを生で食うほど好物ってわけじゃねぇんだが。
 ODENと一緒に食いたいね。
 それともあれか? 人肌に温める方のやつか?それ」

レディ
「何わけのわからないこと言ってるのよ。
 これは日本で発明された翻訳機よ。食べるだけで機能するわ」

ダンテ
「日本、魔境すぎる」

レディ
「あっちに着いたら食べなさい。それであっちにいる間は大丈夫なはずだから」

ダンテ
「了解」つ□⊂

レディ
「細かいことは全部、あっちに着いてからね。よくしてくれるはずだから大丈夫よ」

ダンテ
「移動はどうすんだ?」

レディ
「はい、これ」

つ災厄兵器パンドラ ドサッ


ダンテ
「・・・どういうことだ?」

レディ
「あんたこれで飛べるじゃない」

ダンテ
「」




ダンテ
「空に飛んでるのは撃ち落とされるとか聞いたんだが・・・」

レディ
「飛んでくるミサイルにタイミング合わせてエネミーステップでいいでしょ」

ダンテ
「」

レディ
「経費浮くわよ? その分はもらえばいいし」

ダンテ
「そいつはいいね・・・」

レディ
「それじゃ、今から出発してね。けっこう推してるから」

ダンテ
「All right...
 トリッシュ!   ・・・?」クルッ

レディ
「彼女だったら昨日、私のところに来た後に出て行ったわよ。他の仕事頼んだの」

ダンテ
「道理で。昨日から見ねぇぜ。魔具とってくるわ」スタスタスタ

レディ
「全部ないわよ? 昨日、トリッシュが売ってたから」

ダンテ
「・・・まぁ、わかってたさ」

レディ
「それでも延滞してた支払いに足りないから、私のところに仕事はないか、って。
 これ(パンドラ)だけ買い戻してきたのよ。あなたに必要だろうから」

ダンテ
「お前が持ってたってのはそういうことかよ・・・」

レディ
「もちろん、ギャラから天引きしてるから、今回の仕事はちゃんとやってね」

ダンテ
「わかってるさ。パーティ会場が日本に変わったってだけだ。
 やることはいつもとおんなじだ」

レディ
「それがそうでもないのよね・・・」

ダンテ
「あ?」

レディ
「あなたにはあっちの戦力の増強もお願いしたいの」

ダンテ
「やっぱり面倒くせえんじゃねぇか・・・」

レディ
「コミュニケーションとったり、いろいろ教えてあげればいいのよ。艦娘たちに」

ダンテ
「カンムス?」

レディ
「現在、この世界を脅かすデビルちゃんたちを相手に日夜、奮闘してくれてる女の子たちよ」

ダンテ
「ますます無理だろ。
 おしゃべりだけならともかく、教えるってなんだよ。
 俺に教えられることなんて何もないぜ?」

レディ
「ま、うまくやってね」

ダンテ
「so Great...」

ダンテ
「・・・・・・いくか・・・」


Gun Slinger!


-PF594 アーギュメント-


ダンテ
「・・・」フイーン・・・



日本・某鎮守府近海・上空

ダンテ
「マジでなんとか着いたな・・・。
 幸い、撃たれるようなことはなかったが。
 ん」



ザパーン

比叡
「くっ・・・」

金剛
「比叡!」バッ

深海棲艦
「シズメ・・・!」ガシュ!

霧島
「なっ!」(比叡お姉さまをかばって前にっ・・・)

ダンテ
(Bingo! 多少不安だったが、方角は合ってたみてぇだな) バッ  ヒューン・・・

TRICK!

-エアトリック-


榛名
「金剛お姉さま・・・!」

比叡
(お姉さまにいいところを見せようと出張りすぎたせいでっ・・・!)
「お姉さまっ!!」

金剛
(当たる・・・!) ギュ・・・!


ROYAL!

-ロイヤルリリース-


ビガァアン!

モクモクモク・・・


榛名
「お姉さまっ・・・」グラ・・・

霧島
「・・・」ギリ・・・


比叡
「・・・えっ」

金剛
「・・・―っ」 パチリ



深海棲艦
「」プスプス・・・ プカプカ・・・


トスッ ←深海棲艦の上


ダンテ
『見たまんま、これがデビルちゃんで、
 こっちのスウィーティーズ(かわいこちゃんたち)がエンジェルズ(艦娘)か?
 合ってるよな?』←英語


比叡
「・・・へ?」

ダンテ
『おっと、すまねぇ』つ こんにゃく(人肌) モグモグ


比叡
「・・・」
(懐からこんにゃく・・・ なぜ・・・)

霧島
「・・・」
(なんですかあの人・・・。こんなところで急にこんにゃくを食べだした・・・)

榛名
「・・・」
(というか深海棲艦を足蹴に・・・)


ダンテ
「あーあー、・・・これでいいのか?」

比叡
「!?」
霧島
「・・・」
(あのこんにゃく、まさか・・・)


ダンテ
「返事してくれ。通じてるか?」

比叡
「は、はい! あ、あの! 突然だったんですけどあなたは!?」

ダンテ
「ふはっ! 日本すげぇwwwwwwまじかよwwww」HaHaHa!!

比叡
「・・・っ」ビクッ

霧島
「やはり・・・」

榛名
「いったい何が・・・」

霧島
「すみません。少しいいですか」スィー

ダンテ
「ほぉ、さすがはジャパニーズエンジェルズ。美人が多いな」

霧島
「/// ・・・あの、先ほどは助けていただいてありがとうございます。間一髪でした」

ダンテ
「いやなに、間違ってなくてよかったぜ」ha

霧島
「・・・外国の方ですよね? 所属と目的をお聞きしても?」
(深海棲艦を倒した・・・。そしてこの佇まい・・・。いったい、何者・・・?)

ダンテ
「あー・・・、そうだな・・・」
(話と違うな・・・。とりあえず拠点、チンジュフっつったか? そこにいきゃスムーズなのか?)


比叡
「はっ! お姉さまっ!」スィー

金剛
「・・・」

比叡
「ご無事ですか!?お姉さ、ま・・・?」

ダンテ
「すまねぇが、とりあえずお前さんらの基地に連れてってくれないか?そこで全部話すぜ」
(正直、面倒くせぇ。着いたらなんとかならねぇかな。
まぁ、あきらめて話すにせよ、全員いないとそれもまた面倒だしな)

霧島
「・・・」

榛名
「霧島・・・」

ダンテ
「・・・誓って言うぜ。俺は敵じゃねぇ」


霧島
「・・・わかりました。お礼のこともありますし、お連れします」

榛名
「霧島っ」

ダンテ
「そいつはうれしいね」


霧島
「すみません、申し遅れました。霧島と言います」

榛名
「榛名です! 先ほどは本当にありがとうございました!」

ダンテ
「キリシマにハルナだな。ダンテだ。よろしく頼む。
 そういや、さっきのショートとロングの二人は―」

霧島
「あぁ、あの二人は」

榛名
「ショートの方が比叡 お姉さま、ロングの方が金剛 お姉さまです」

ダンテ
「ヒエイとコンゴウか」
(どっちも強そうだな・・・)



比叡
「お姉さま・・・? 大丈夫ですか・・・?
 まさか!どこかお怪我を!? お姉さま!?」

金剛
「スウィーティーって・・・エンジェルって・・・」ポー

比叡
「・・・?」

金剛
「カ――いいデス・・・」

比叡
「へ? お姉さま?」

金剛
「カッコいいデーースッ!! なんですかあのしぶくてダンディなおじさまは!?」

比叡
「え、ちょ、お姉さま!?」アタフタ

霧島
「突然、お見えになられたと思ったのですが、いったいどちらから・・・?」

ダンテ
「あぁ、一応は上から来たな」

榛名
「・・・上?」


金剛
「ヘイ!ガーイ!!」ズザザザザーー!!


ダンテ
「!」

霧島
「お姉さま!?」

榛名
「はわわ!」

ダンテ
「なんだいったい」
(すげぇ勢いだな・・・。弾くわけにはいかねぇな・・・)


-ブロック-


金剛
「バーニングぅうう」ダキィ!

パリィン!!

ダンテ
(っ!?)

ダンテ
「うぉ!」
(shit! マジか・・・!)


比叡・榛名・霧島
「」


ズザザザー!!


金剛
「サンクスソーマッチ! さっきは本当に助かりマシタ!ユーは何者ネー!?」ガッシ ガッシ!

ダンテ
「ヘイ!ガール! 勘弁してくれ! 俺はおたくらみたいに水に浮くわけじゃnガボガボボ」


霧島
「お姉さま! 海面に沈んでます! 彼がっ!」

榛名
「お、落ち着いてください!!」

比叡
(お姉さま、初対面の方をいきなり押し倒したりなんかして・・・っ)ギリィ・・・


金剛
「オット! ソーリー!」グイ

ザパー

ダンテ
「ぷはっ。 ・・・あー、一張羅がびしょぬれだぜ・・・」プカプカ

金剛
「それでアナタは!?」

ダンテ
「・・・行きながら話そうぜ。このままじゃ俺も体が冷えちまうんでね」

霧島
「・・・そうですね。ここから鎮守府まではもうしばらくかかりますし」


GUNS!

-PF594 アーギュメント-


ダンテ
「よいしょっと」ポタポタ


霧島
「え、なんですかそれ・・・」

榛名
「す、すごい・・・」

ダンテ
「あぁ・・・、物騒に見えるだろうが、安心してくれ。これはまぁ、ただの水上バイクだ」

比叡
「いや浮いてるんですけど・・・」

金剛
「ソゥクール! ミーも乗せてくだサーイ!」

ダンテ
「・・・悪いな嬢ちゃん、こいつは一人乗りなんだ」

金剛
「こうすれば乗れマース!」シューン・・・ ←艤装収納

ダンテ
「・・・」
(すげぇな。魔法みてぇだ)


ポス ダキ


ダンテ
「あ?」

榛名
「!?」

比叡
「お姉さま!?」

金剛
「さぁ、早く出発デース!//」

霧島
「す、すみませんっ。うちの姉が・・・」

ダンテ
「いや、もういいさ・・・。さっさと行こうぜ・・・」

霧島
「は、はい。すみません、本当に・・・。
 それでは先行しますので」

ダンテ
「ああ」

金剛
「//」

比叡
「・・・」ギリギリ・・・

榛名
「・・・あら?」


霧島
「どうしたの?榛名」

榛名
「霧島。さきほどの深海棲艦がいなくなってて・・・」

霧島
「本当ですね・・・」


ダンテ
「・・・浅かったみてぇだな。すまねぇな」

霧島
「いえ。こちらとしても油断していました。
 …とりあえず、今は鎮守府に急ぎましょうか」

ダンテ
「頼むわ」

金剛
「・・・」ポー

比叡
「・・・」ギリギリ・・・プチィ


霧島
「では、行きます。榛名、殿をお願いします」

榛名
「了解です。 ・・・あれ?」

霧島
「ん?」


ズーン

ダンテ
「・・・」ノロノロ

金剛
「・・・」ハスハス

比叡
「くっ・・・」プチプチ

霧島
「ど、どうしました?」

ダンテ
「いや・・・そのだな・・・」

榛名
「少し・・・沈んでますねその子・・・」


ダンテ
「みたいだな・・・」
(遅すぎる・・・。浮いてるのでやっとまである。この嬢ちゃん、重すぎるんじゃねぇか・・・?
さっきのガードブレイクといい、パネェなジャパニーズエンジェルズってのは。
つーか、俺も日本までぶっ通しなんだよなぁ。さすがにな・・・)


霧島
「・・・曳航、引っ張りますね」

ダンテ
「マジで助かる」

霧島
「比叡お姉さまもお願いします」

比叡
「わかりました・・・」

金剛
「出発デース!!」ギュー

榛名
「あははは・・・」

金剛の一人称は私な

>>32
thx

・・・スーー



金剛
「オゥ!ダンテ! 名前までクールネ!」

ダンテ
「ありがとよ、お嬢ちゃん」

金剛
「ノン!お嬢ちゃんではアリマセーン! 金剛デース!」

ダンテ
「あぁ、わりぃ。そうだったな」
(正直、ジャパニーズウーマンなんてものは、大半がお嬢ちゃんにしか見えねぇが)

金剛
「・・・ヘイ、ダンテ」

ダンテ
「ん?」

金剛
「私は金剛デース」

ダンテ
「あぁ。さっきお前さんの妹からも聞いたぜ」

金剛
「・・・」

ダンテ
「・・・」

金剛
「金剛デース」

ダンテ
「・・・これからよろしく頼むぜ、コンゴウ」

金剛
「グッド! もちろんデース!!」パァ


比叡
「ギリギリギリ」ガジガジ

霧島
「やめてください比叡お姉さま。ワイヤーが死んでしまいます」


榛名
「・・・」
(本当に不思議な人・・・。
さっきの深海棲艦の攻撃もいったいどうやって・・・。
防いだにしては無傷・・・。跳ね返したということでしょうか・・・?)ウーン

霧島
「・・・」

しまった…
申し訳。
>>7 修正で

まぁ特に意味ないんですけど


日本・某鎮守府近海・上空

ダンテ
「マジでなんとか着いたな・・・。
 幸い、撃たれても数発程度のしょぼい花火だったしな。
 ん?」

そういや>>1はageて更新はしない感じ?

>>37
どうしようかなー、と


落ちやすいんですか?ここ
全面的に初心者なんですよね

>>38
自分で落とすよう依頼するか、丸1ヶ月放置するか、丸2ヶ月音信不通になるかでのみ落ちる

後、メ欄にはsaga(4文字目はeではなくa)を入れればより書きやすくなるかもよ?

>>39
あぁ、そうだったんですね
落とさないようにそこそこのペースが必要なのかと思ってました

けっこうのんびり書けるんですね
いいこと聞きました


>後、メ欄にはsaga(4文字目はeではなくa)を入れればより書きやすくなるかもよ?
thxです

霧島
「それではお仕事の関係でこちらに?」

ダンテ
「あぁそうだ。本業とは少し違うんだが、まぁわけありでね・・・」

榛名
「・・・あの、ここ日本まではいったいどうやって?」

ダンテ
「あーそれは、こいつで飛んできたんだ。今よりはずっと高い高度だったけどな」

榛名
「そ、そうだったんですか・・・」
(この子でそのまま"今"の海上を・・・? それも傷一つない・・・)

霧島
(その高さからここまで・・・?)

ダンテ
「お前さんらはなんでこんなところでドンパチやってたんだ?
 その基地からはけっこう離れてるんだろ?」

霧島
(詳細を話していいものかどうか・・・)
「任務の関係です」

ダンテ
「へぇ・・・」
(遠路はるばるねぇ。討伐か? そんな風でもなかったがな)

榛名
「弾薬も尽きていたところを捕捉されまして・・・。
 多くはなんとかまいたんですけど・・・一隻だけしつこくて・・・」

霧島
(あぁ・・・榛名・・・)

ダンテ
「なるほどな。それでか。そいつは災難だったなぁ」ha

榛名
「はい! なので本当に助かりました!」

霧島
「・・・」
(今考えても仕方ありませんね。提督代理なら何か知っているかもしれませんし)

霧島
「確認なのですが、当鎮守府に御入用だったんですよね?」

ダンテ
「そうだが・・・。そっちには話いってないのか?」

榛名
「いえ、私たちは何も・・・」

霧島
「・・・」
(これは・・・)


ダンテ
(おいおい・・・あの女・・・)
「こっちも聞いときたいんだが、お前さんらのお偉方には会わせてもらえるのか?」

榛名
「えっと・・・」

霧島
(・・・)
「・・・実のところを言うと、当鎮守府には、海軍隊の監督官、提督というのですが、
 そういった者は現在、不在なんです・・・」

ダンテ
「・・・マジか?」

榛名
「本当です・・・」

霧島
「なので今は、長門、というものがその提督代理を務め、
 当鎮守府の管理運営を取り仕切っています」

ダンテ
「へぇ。代理つってもちゃんと回ってるんだろ?」

霧島
「・・・体裁としてはそうですね」

ダンテ
「そいつはよかった。それなら問題ねぇな。じゃあその代理さんってのに会わせてくれ。
 それで十分だ」(たぶん)

霧島
「・・・わかりました。お礼の件もそのときに」

ダンテ
「あぁ、楽しみだね」

榛名
「ふふふ」

比叡
「ガジガジ」

ダンテ
「・・・」
(しかし、なんだ。嫌な予感がしやがる。それも飛びっきり面倒くさそうな予感が。
いつものように最悪な貧乏くじを引かされそうな予感がな・・・。
つーか、レディのやつ、本当にうまくやったんだろうな・・・)

金剛
「ブー」
(いろいろ聞こうと思ったのに、話し込んでてヒマデース・・・。
・・・なんだか、ボタンがいっぱいありマスネー。 これはナンデスカ?)ポチー


バヒューン


金剛
「ワッツ!?」ビクーン

ダンテ
「!?」


霧島
「何の音ですか!?」

榛名
「今この子からミサイルがっ!!」

比叡
「ちょ!? こっち捕捉したんですけど!!?」ヒエー

金剛
「比叡っ!?」

ダンテ
「hmm..」つ エボニー

パンッ   ボーンッ・・・パラパラパラ・・・



比叡
「ひえっ!?」ビクッ

榛名
「う、撃ち落した・・・!」

霧島
「まるで生きてるかのような軌道のミサイルを・・・」



ダンテ
「・・・破片とか飛んでねぇか?ヒエイ」

比叡
「・・・あ、はい・・・。大丈夫でした、けど・・・」

金剛
「ヨ、ヨカッタァ・・・。 ソーリーネ、比叡・・・」

比叡
「い、いえ・・・大事には至りませんでしたから・・・。
 お気になさらないでください、お姉さま・・・」


ダンテ
「ヘイ、コンゴウ」

金剛
「ハ、ハイっ」

ダンテ
「ちょっとの辛抱だ。しばらくいい子にしてな」

金剛
「イエス・・・そうシマス・・・ごめんなさいデス・・・・・・」シュン

比叡・榛名・霧島
「・・・」

ダンテ
「・・・ちなみにさっきのスイッチとこれとで同時押しすると一斉掃射できるんだぜ?」

金剛
「・・・へ?」

ダンテ
「乗せといて何の説明もしてなかった俺も悪かったからな。
 んな顔すんなよ。今度見せてやるからよ。そこそこ見物になる花火だぜ?」hahaha

金剛
「! ハイ!楽しみデスっ!」パァ


榛名・霧島
「・・・」クスッ

比叡
「・・・」



ダンテ
(なんだか、ややこしいことになりそうだぜ・・・)hum...

某鎮守府


翔鶴
『見つけた・・・!』

大淀
「翔鶴より入電! 敵棲地を発見しました!」

長門
「ついに見つけたか・・・奴らの巣を・・・!」

陸奥
「・・・それでどうするの?」

長門
「・・・陸奥、例の話はどうなっている?」

陸奥
「あの眉唾みたいな話のこと? ・・・あれ本当に信用していいの?」

長門
「信用も何も上層からのお達しだ。極秘扱いではあったが。
 真偽を測ること自体が我々、下の者の役目ではない。ただ承服し、遂行するだけだ」

陸奥
「はぁ・・・。知ってるのは、あたしと長門と大淀だけ?」

長門
「あぁ、いつも通りの、な」

大淀
「もうずっと三人だけで執務は回してますからね・・・」

眉唾みたいな話って、ちょっとおかしいかも…
まぁいいか
細かいこと気にしてたら進まんよね

寝ますわ

見てるぞ期待
エタんないでくれよ

>>82
ありがとうございます。
本当に励みになりますね・・・



テンポ(展開)はがんばってあげていこうかなと思います。
ただ、あとあと絡ませるネタ用の"置き?"みたいの忘れるのはなぁ、とか
思ったりもします。忘れ増えるかも。
無理くりあとで挿入して補うとかやるかもですけど、すごくダサいと思うんですよねそれも
うーむ
まぁご了承のほどよろしくです。

おつおつ
ダンテ好きだったのにどうしてデビル名倉イはあんなことになってしまつたのか…

システム自体は悪くないのにね……
とにかく期待

ダンテはフェミニストな部分があるから出す艦娘絞って話組み立てないとダンテが会う艦娘艦娘に粉掛けていくだけのSSになりそうだな。
かといって一部の艦娘を蔑ろにするような態度だとダンテっぽくなくなるし難しいな。頑張ってな。

>>84
>>1は実は名倉イはかなり好きだったりします・・・w
賛否あるんでしょうけど、
世界観とかダンテの設定とか、(ほぼ全部になりますけど・・・w)
それを無視して、ただたんにダンテの性格とストーリー時のセリフだけを
>>1は楽しんでました。

DMC4のダンテを若くしたら、「あぁ、確かにこんなダンテもあったかもなぁ」
とかも思いました。性格だけね。

色んな意味で大変若く、未熟、そして、それ故の熱さがダイレクトでした。
そういったものの表現がドストレートでとてもリアルでわりといいなと思いました。

まさに別作品としてみれば、そこそこってやつですかね
これはけっこう言ってる人いますよね。

実はこのssもDmCダンテ素は全くの0とは言いがたいという・・・
まぁわかる人にしかわからない程度の成分ですが


>>86-88
thx

>>89
ダンテのキャラ性は本当に大事にしていきたいなとは思ってます。
ssである分、崩壊は避けられない部分も多いとは思いますが、がんばります。



テンポなんとか上げまくってみようと思います。
いろいろ忘れていったりするかもしれませんが、ご容赦です。
挿入で補ったりで、見苦しくなったりもするかも。
そして怒涛のつっこみどころがとまらんぜー

入港口


ダンテ
「コンゴウ、先に降りてくれ」

金剛
「名残惜しいデース」スタッ

シューン

ダンテ
「よっ」スタッ

霧島
「お疲れ様でした」

ダンテ
「おう。お前さんらもずっと引っ張ってもらってご苦労だったな」

比叡
「いえ・・・」

榛名
「あ、提督代理と・・・あ、補佐官もいらっしゃいますね」


陸奥
「!? 来られるわ!」

長門
「わ、わかったっ」オホン

ダンテ
(あれがそうか・・・)

陸奥
(あら・・・わりと・・・)

ザッ

ダンテ
「・・・あー」

長門
「・・・は、はあぃっ、ないちゅーみーちゅー」

ダンテ
「・・・?」

長門
「あいむ、・・・あむあ・・・えー・・・・・・ザ!ナガトッ!」

ダンテ
「お、おう。キリシマから聞いてるぜ。ナガトだな」

ナガト
「」


陸奥
「ブッホッ」プスー


ダンテ
「ダンテだ。どこまで聞いてるかは知らないけどな。よろしく頼む」

長門
「は、はい・・・。よ、よろしく・・・」
(陸奥・・・。あとで覚えていろっ・・・!)

ダンテ
「一人は聞いてたが、そっちは聞いてねぇな」

陸奥
「あ、ごめんなさい。陸奥よ。よろしく」つ

ダンテ
「ああ。ムツだな」つ


ダンテ
「キュートだな。女優に見える」

陸奥
「あら//」


金剛
「」

・・・

陸奥
「日本語お上手ね?」

ダンテ
「あぁ、それなんだがな―」

・・・

陸奥
「へぇーそういうことだったねぇ」

ダンテ
「あぁ」


ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑


長門
「整ったか・・・大淀」

ダンテ
「何の音だ?」

長門
「来てもらったばかりで申し訳ない。作戦開始の合図だ」

陸奥
「・・・」

提督室


睦月
「やっぱりいないね・・・」

吹雪
「うん・・・」


ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑ウゥゥゥ↑


吹雪
「!」

夕立
「例の作戦開始の合図っぽい!」

睦月
「吹雪ちゃん!」つ パシ

吹雪
「ふぇ!?睦月ちゃん!?」つ グィー

睦月
「大丈夫!ブリーフィングルームで会えるはずだから!」

あるのかもわからんブリーフィングルーム


ザワザワザワ

ガチャ

ザワッ

ダンテ
「so great.
 天使しかいやがらねぇ。夢でも見てるみてぇだな。
 今からやるのは本当に、ドンパチする方のパーティの相談なのか?」

テ、テンシ?
セ、タッカ!
シローイ
ソウ?アカクナイ?
・・・ダレ?
カガサン、ゴハンハマダデスカ
サッキタベタバカリデショウ、アカギサン


金剛
「・・・」

比叡
「ハァ・・・」

~各自己紹介、あらかた終了後。あともう事情説明とか、さっくりカット~


バタァン
睦月
「遅れてすみません!睦月です!」

夕立
「夕立です!同じく到着しました!」

吹雪
「ふ、吹雪ですっ!」

長門
「吹雪だとっ・・・・・・あっ!」

陸奥
「・・・あぁ・・・」

ダンテ
「まだいたのか? 本当に多いな。さすがに覚えられなくなってくるぜ」hahaha

睦月
「ほら、吹雪ちゃん」

吹雪
「う、うん」タタタ

吹雪
「特型駆逐艦、吹雪です!本日付で配属になりました!
 ご挨拶が遅くなり、大変申し訳ありませんでした!!」

長門
「いや、すまない・・・。完全にこちらの落ち度だった。
 遠方からご苦労だった、吹雪。長門だ。提督代理を務めている」つ

吹雪
「あ、はい!よろしくお願いします!」つ

ダンテ
「トクガタ? なんだ?スペシャルってことか?」

陸奥
「そうなるわね」

ダンテ
「へぇ。見えねぇな」

吹雪
「ふぇ? ・・・!? 男の人っ!?」
(ていうか外国人っ!?)

ダンテ
「ヘイ、スーパーガール。ダンテだ。よろしくな」つ

陸奥
「陸奥よ。よろしくね、吹雪。ちゃんと応対できなくてごめんね?」つ

吹雪
「い、いえっ・・・」つつ
(・・・スーパーガール?)

ダンテ
「しっかし、お互い、さっそくツイてねぇな。いきなりお仕事らしいぜ?」

長門
「申し訳ないがそういうことだ、吹雪。
 さっそくだがブリーフィングに入る。
 終了後は作戦準備期間がそれなりにある。
 その間に、艤装の準備と補給、今から説明する部隊との紹介を済ませてくれ。
 ・・・あわただしくなってしまって、本当にすまない・・・」

吹雪
「い、いえ・・・大丈夫です・・・」
(三水戦の人たちとはもう済んでるし・・・。三水戦の人たちだよね?同じ部隊って・・・)

長門
「よし! これよりブリーフィングに移る!!」

ダンテ
(・・・)

~~~

長門
「以上! 何かあるか?」

シーン

長門
「よし! では XXXX より、作戦開始だ!準備に入れ!解散!」


ダンテ
「・・・つまりいつだ?」

陸奥
「えーと、今から47分後ね」

ダンテ
「どうも」
(そこそこあるな・・・)

陸奥
「ええ」
(・・・・・・)

準備中、なんかいろいろ準備する場所です

ドタバタ ワーワー

ダンテ
「hmmm...」
(はっきりいって、悪い冗談だと思ってたぜ・・・。
どいつもこいつも、まだまだガキじゃねぇか・・・。
あそこの4人なんざ、リトルクラスのお譲ちゃんにしか見えねぇ・・・)


ダンテ
「世も末だぜ・・・」huh..


ジー

ダンテ
「・・・ん」


壁|∧´)チラッ

ダンテ
「・・・あ?」


壁|)≡サッ!!

ダンテ
(なにやってんだあいつ・・・)


スッ

ダンテ
「ヘイ、何ふてくされてんだ?コンゴウ」

金剛
「・・・べっつにー、ふてくされてなんかないデース」ムッスー

ダンテ
「・・・・・・あぁ、なんだ。妬いてんのか」ha ha-

金剛
「ち、違いマース!ヤいてなんかいまセーン!!///」



金剛
「フンスフンス!」プリプリ

ダンテ
「・・・ヘイ、コンゴウ」

金剛
「・・・なんデスカ?」

ダンテ
「この一仕事終わったら、俺はさっそく、そのマミヤって奴のところに行こうと思ってんだ。
 はらぺこなんだよ。今日は魔法のコンニャクしか食ってねぇからな」haha

金剛
(あっ・・・)
「・・・い、いいんじゃないデスカ?」

ダンテ
「Okay. なら終わったらすぐにでも行こうぜ?」

金剛
(!?)
「・・・そ、それはデートってことデスカっ?」

ダンテ
(・・・まぁ、もうめんどうだしな)
「あぁ、そうだ」

金剛
「っ・・・。 し、仕方ありませんネー!い、行ってあげてもいいデスヨっ?」

ダンテ
「good. そいつはうれしいね」
(最初に誘われたのは俺のほうだと思っていたが、そんなことはなかったぜ)


金剛
「♪」

ダンテ
(ますますただの女にしか見えねぇんだがな・・・)
「なぁ、コンゴウ」

金剛
「なんデスカ♪ダンテ」

ダンテ
「お前さん、実戦に出るのは何回くらいになるんだ?」

金剛
「エー? んー・・・回数は、・・・もう覚えてないデスネェ」

ダンテ
「そうか・・・」
(・・・・・・)


ダンテ
「・・・」

金剛
「・・・・・・私たちは艦娘デスから」

ダンテ
「・・・」


金剛
「戦うことが私たち艦娘の使命デス」

ダンテ
「・・・そうか」

金剛
「それに戦う力があるということは、守りたいものを守れるってことデス!
 とても素敵なことデス!!」

ダンテ
「確かにそいつはそうだな。 ・・・そういやお前さん、ヒエイをかばってたな」

金剛
「比叡は大事な妹ですからネー」

ダンテ
「そうか・・・。お前はいい姉ちゃんやってるんだな、コンゴウ」

金剛
「イエス!
 あ、いい忘れてマシタ!ダンテ!あのとき比叡を助けてくれてアリガトネ!」

ダンテ
「気にすんな」

・・・

金剛
「比叡だけじゃありマセン。
 榛名も霧島も、鎮守府のみんなも、日本の人も、世界の人も・・・
 たくさんの人を守れる力が、私たちにはありマス。
 だから、戦えることは、誇りデス!」

ダンテ
「なるほどな。そうだな・・・」


金剛
「・・・心配してくれてたんですか?ダンテ」

ダンテ
「余計なお世話だったみたいだがな」

金剛
(っ・・・)
「そっ、そんなことないデスヨっ・・・//」

やべー、語尾ミスった・・・
まぁもういいや

金剛
「ダ、ダイジョウブデース! 私はそんなにヤワじゃありまセーンっ!」

ダンテ
「へぇ、そうなのか?」

金剛
「イエス!こう見えてもけっこう頑丈なんデスヨ?
 だからダイジョーブ! 私がちゃんと、みんなを守る盾になってみせマース!!」


ダンテ
「・・・okay. コンゴウ、ちょっとついて来な」スタスタスタ

金剛
「ワッツ?」

ダンテ
「お節介さ。パーティで緊張しないように少しほぐしてやるよ」

金剛
「」

ダンテ
「この辺だな」ピタ

金剛
(人気のないところニ!)
「ヘ、ヘイ、ダンテ! いくらなんでもは、早すぎると思いマース!
 ば、場所はいいカモだけど、時を弁えるネー!!」


ダンテ
「よし、金剛。こいつを見てな」つ エボニー

金剛
「へっ?」

パンッ


・・・ヒュン
金剛
「」


金剛
「なななな」

ダンテ
「お前さんらカンムスのことは、多少聞いてるぜ」
(半信半疑だったんだがな・・・)

ダンテ
「人間(ヒューマン)とは能力も力も比べ物にならねぇらしいじゃねぇか。
 大丈夫だ、当てやしねぇよ。当たっても銃弾なんか痛くもねぇんだろ?
 弾だけ見てな。慣れてくりゃ見えるようにもなるさ」

金剛
「・・・メ、メチャクチャデース!!」

・・・

ダンテ
「huh! やりゃできるじゃねぇかwwwwすげぇなカンムスwwwwww」

金剛
「はぁはぁ・・・」

ダンテ
「今の感じだ。
 受けるんじゃなくて、タイミング合わせて、横に力を入れて弾くんだ」

金剛
「たった一回・・・、マグレみたいなものじゃないデスカ・・・」ハァハァ

ダンテ
「十分さ。一回できりゃあとは慣れていくだけだ」

金剛
「やっぱりメチャクチャデース・・・。 うぅ、手がちょっとイタイデース・・・」

ダンテ
「what? 効かないんじゃなかったのか?」

金剛
「艤装を付けてなければこんなものデース・・・」

ダンテ
「Un-hun. そいつは悪かったな」

金剛
「フゥー」パンパン、ハライハライ


ダンテ
「・・・子供だろうが女だろうが、戦える力があるなら戦場を駆る、か。
 Valkyrieみたいだな」ha ha-

金剛
「ヴァルキリー?」

ダンテ
「ん、違ったか? huh.
 悪い忘れてくれ」ヒラヒラ・・・

金剛
「・・・ヴァルキリー・・・」



金剛

 <STYLE>
  
  ヴァルキリー(Lv.1)

取得しました。




序章終了。

ここから、
「あれ?お前艤装どうした?」な感じの、これじゃない艦これになります。
もう誰得かも。苦手な人はブラバです。

銃弾with魔力

>>110
銃弾自体はただの鉛か銀弾じゃなかったでしたっけ?
ダンテが意識して魔翌力込めない限りは、そのままだったような

ゲーム中では、チャージショットなるもので、直接的に表現されてるわけですが、
ノーマルショットのときでも設定上では、意識して込められてるか、否かは>>1も忘れました。さーせん。

ただ、銃弾自体にあらかじめ、魔翌力が込められてるものを装填してる設定とかだったなら
事前にただの鉛弾に交換してたとか脳補してください。よろしくです。


ただまぁ、特に意味ないです。
あそこで金剛が痛がったことって特に伏線とかでもないので。

あれ・・・
なんで魔翌翌翌力なんて字が・・・
ちゃんと魔翌力って打ったのに

怖すぎる・・・
なんだこれ・・・

メ欄はsaga!4文字目がeになっとる

>>113-115
thxです

ゲーム的パロディというか
メタ要素も増えてきます。

なるだけ寒くならないようにしたいと思いますが、我慢できない感じだったら
もうそういうssだと思ってあきらめてください・・・

そして、またテンポ遅くなったぜー さーせん
置き忘れも増えてテンパリ状態

ドタバター ワーワー

吹雪
「うぅー・・・どうしよぉ・・・」
(実戦の経験なんて本当はないのにぃ・・・)

ダンテ
「・・・ん、あいつは」

・・・

吹雪
「これから戦うんだ・・・。みんな・・・。
 あんな小さい子たちまで・・・」

ダンテ
「ヘイ、スーパーガール」

吹雪
「うひゃいっ!」

ダンテ
「hahuh. どうした?
 準備とやらはもういいのか?」

吹雪
「ダ、ダンテさん・・・。
 えっと・・・そのぉ・・・」

ダンテ
「・・・あ?」ザッ ←腰落とし

吹雪
「・・・っ」ビク

ダンテ
「huh. 取って食おうってわけじゃねぇさ。
 どうしたんだ?」コソ

吹雪
「・・・うぅっ」

ダンテ
「・・・フブキ」

吹雪
「・・・?」

ダンテ
「俺もここには今日初めて来たんだ。
 肩身の狭い新入り同士、仲良くしていこうぜ?」

吹雪
「ダンテさん・・・」

ダンテ
「それで、どうした?」

吹雪
「・・・それが・・・その・・・」

・・・

吹雪
「私、実は実戦経験なんてなくて・・・」

ダンテ
「・・・ほう、そいつは」

吹雪
「ご、ごめんなさいっ」

ダンテ
「いや、謝るようなことじゃねぇさ。
 ないものはないからな。
 滞納の支払いができないのと一緒さ」ha

吹雪
「・・・っ」クス


ダンテ
「All right.. よし、吹雪。
 準備だけ万全にして、とりあえず出ちまえ」

吹雪
「うぇ!?」

ダンテ
「なんだ、準備も不安か?
 手伝ってやろうか」hahaha

吹雪
「そ、そうじゃなくてっ!
 それは大丈夫なんですけど、私本当に運動がダメでっ!」

ダンテ
「なるほど。そういうことか。
 okay. わかった。まぁそれでも出ろ」

吹雪
「」

吹雪
「うぅ・・・」

ダンテ
「心配すんな」ポン ←肩に手置き

吹雪
「っ」ビクッ


ダンテ
「ピンチのときには、ちゃんと出張ってやるさ」

吹雪
「・・・本当ですか?」

ダンテ
「あぁ。なんなら作戦中、ずっと脇に抱えててやろうか?」

吹雪
「恥ずかしすぎますよそれ!?ていうか逆に危なくないですか!?」

ダンテ
「HAHAHA!」

吹雪
「・・・・・・」クスッ

吹雪
(ここまで言ってくれる人がいる・・・。
みんな怖いはずなのに、それでも恐怖を振り払って戦おうとしてる人たちがいる・・・
私より、小さい子たちだっている・・・。
みんな、・・・みんな・・・同じなんだ・・・っ)


吹雪
「・・・私、頑張ってみようと思いますっ・・・」

ダンテ
「おぉ」

吹雪
「いつまでもダメだなんて言ってられませんし、
 それに、私は・・・っ!」


赤城
「いつか、一緒の艦隊で戦いましょう?」


吹雪
「・・・」ググッ・・・

ダンテ
「・・・good. ・・・いいツラだ」
(肝は据わったみてぇだな)

ダンテ
「ま、フォローはちゃんとしてやる。気楽にやってみな」スクッ ←立ち上がり

吹雪
「ダンテさん・・・」

ダンテ
「忘れ物だけないようにしろよ」ヒラヒラ・・・


吹雪
「そ、そんなに子供じゃありませんっ!」

ダンテ
「hahaha」スタスタスタ


吹雪
「もうっ・・・」

吹雪
「・・・ふぅ」
(・・・なんだか、すごく楽になったかも)


吹雪
「・・・・・・ふふっ」
(なんだか冗談ばっかり言ってる人だったなぁ)


吹雪
「・・・これが私の初出撃・・・」ボソッ
(怖くないわけじゃない・・・でも―)

ググ・・・ ←こぶし

ニギ
夕立
「さあ、素敵なパーティしましょう?」

睦月
「頑張っていきましょー、吹雪ちゃん!」ポスッ


吹雪
「夕立ちゃん、睦月ちゃん・・・。 うんっ!」コクッ
(一人じゃないんだ!みんな一緒にいる! だからきっと大丈夫!)

うおーミスー!!



吹雪
「・・・ふぅ」
(・・・なんだか、すごく楽になったかも)


吹雪
「・・・・・・ふふっ」
(なんだか冗談ばっかり言ってる人だったなぁ)



吹雪
「・・・これが私の初出撃・・・」ボソッ
(怖くないわけじゃない・・・でも―)

ググ・・・ ←こぶし

ニギ
夕立
「さあ、素敵なパーティにしましょう?」

睦月
「頑張っていきましょー、吹雪ちゃん!」ポスッ


吹雪
「夕立ちゃん、睦月ちゃん・・・。 うんっ!」コクッ
(一人じゃないんだ!みんな一緒にいる! だからきっと大丈夫!)

サワ・・・ シーン

ダンテ
「・・・全員、集まってきてるな」
(まだ少しあるか・・・)


ザ・・・

ダンテ
「・・・ん?」

長門
「・・・少し、いいだろうか?」

・・・
長門
「不躾で、すまない」

ダンテ
「いや、かまわねぇ。で、なんだ?」

長門
「現在、あの海域の攻略は最優先事項となっているんだ。
 そして、そのためには・・・その・・・これは、あなたを紹介してくれたという人物から
 伺ったことなのだが、あの海域に潜む深海棲艦を倒すためには・・・
 ・・・あなたの力が必要だと言う事らしいのだが・・・」

ダンテ
(あ?悪魔狩りの俺のか? なんだそれキナくせぇ・・・)
「・・・聞いてねぇな」

長門
「そっ、そうなのかっ? うーむ・・・。
 その仲介屋の、・・・彼女の話を伺ったのは私なのだが、
 そのとき・・・私としても、どうも要領を得なくて・・・」

ダンテ
(あのアマ・・・。やっぱり何か隠してやがったのか・・・。
ただ単に、ここの人手が足りてねぇから俺を寄越したってことじゃなかったのかよ・・・)
「なるほどな・・・」

長門
(・・・)
「・・・これは私の予測、というかもう経験則なのだが、
 おそらく、我々の上層部とあなたを仲介してくれた女性・・・、
 他は・・・さすがにわからないが―」

ダンテ
「グルだな。間違いなく。そんで何か重要なことを隠してやがる。
 今回、俺たちが組むことになったってのはその関係だろうな」

長門
「・・・あぁ」

・・・
ダンテ
(やっぱ、めんどくせぇ話になってきやがったか)
「humm..」

長門
「・・・その、すまない」

ダンテ
「別にお前さんが謝るのはちがうだろ」

長門
「いや、その・・・私たちの上層部が―」

ダンテ
「‥huh. お互い苦労するな。好き勝手振り回しやがる」

長門
「・・・・・・ふ、本当にそうだな・・・」

ダンテ
「しかし、よかったのか?話しちまって。
 そのお偉いさんから聞かされてねぇってことオフレコだったんじゃねぇのか」

長門
「・・・この鎮守府は、私と陸奥、あと一人 ―」

ダンテ
「オオヨドか?」

長門
「ああ、知っていたか」

ダンテ
「ムツから少し聞いたな」

長門
「そうか・・・。聞いたとおり、その私たちと他の者、全員で回している。
 今回の一件のように、はっきりとしたことが言えないものについては、
 先のブリーフィングの場で、皆が集まれる機会まで、
 報告が遅れてしまうということは、何度かあるのだが・・・」

ダンテ
「なるほどな」

長門
「・・・上はずっとあんな調子だ。
 だから私たちは一丸となってこの鎮守府を回してきた。
 ずっとそうやってきたんだ。お互い、助け合って、できるだけちゃんと話し合って・・・。
 この鎮守府には、提t・・・監督官がいない。だから私たち自身で・・・」

ダンテ
「・・・」

長門
「そして今日、新しく二人の仲間を迎えた。
 吹雪とあなただ、ダンテ」

ダンテ
「・・・hum. そういうことか。うれしいこと言ってくれるね」

長門
「・・・・・・ただ・・・」

ダンテ
「そうだな。まだ全員に話すときじゃねぇな」

長門
「・・・ああ」

・・・

長門
「それはそうと。 ・・・本当に大丈夫か?昨日からずっと休みもないと聞いたが・・・」

ダンテ
「心配はいらねぇぜ?
 1日や2日、ぶっ通しで仕事するなんざ、
 こっちにしてみりゃ別に珍しいことでもなんでもねぇんだ。
 灼熱から極寒、それも半日往復する、なんて仕事もあったぜ」ha ha-

長門
「そうなのか!?」
(想像もつかん・・・)

ダンテ
「もうそろそろだな」

長門
「・・・本当に申し訳ない。
 歓迎もまともにできていないまま、こんな・・・」

ダンテ
「もう金はもらっちまってるんだ。仕事はきっちりやらせてもらうさ。まずはな。
 ヘイ、ナガト。あんまり気回しすぎるなよ」

長門
「・・・そう、だな」

ダンテ
「・・・お前さん、出撃はしなかったよな?」

長門
「あ、あぁ。この後、作戦室に戻ってそこから作戦の指示を出す」

ダンテ
「ok.
 それじゃ、その作戦終了後だ。さっそく一つ頼まれてもらおうか。
 労ってもらうぜ?」

長門
「あ、ああっ。 可能な限り、ご要望に応えられるようにしよう!」

・・・
長門
「間宮の割引券?」

ダンテ
「あぁ。ここには最高の喫茶のマスターがいるって聞いてるぜ。
 そうだな・・・5枚、用意できるか?」

長門
「・・・了解した。すぐにでも用意しておこう」フッ

ダンテ
「Sweet. ソッコーで片付けてくるぜ」ha ha-

深海勢・棲地(現該当の攻略海域とは少し遠いところ)
*あと深海勢の設定とかはまじで適当です



深海棲艦
「クッ・・・」

ザッ
深海棲艦・尽
「コッピドク、シテヤラレタナ」

深海棲艦
「オマエ・・・」ガッ

グググッ・・・

深海棲艦
「ダマシヤガッタノカ!?」

深海棲艦・尽
「・・・ソウデハナイ。私モ、アノ男カラ手渡サレタモノヲ受ケ取ッタダケダ。
 ソレヲ、オ前ニモ渡シタ。ソレダケダ」

深海棲艦
「・・・オ前、オレガ出ル前トハズイブン変ワッテルジャネェカ」

深海棲艦・尽
「ソウダナ。ドウヤラ私ガ引イタモノハ、当タリダッタラシイ」ニッ

深海棲艦
「ソウカヨ・・・」バッ

深海棲艦・尽
「ヨカッタジャナイカ。ソレデモ足ダケハ、ハヤクナッテ。
 聞イタゾ。アノ高速戦艦ニ追イツイタノハ、オ前ダケダッタソウジャナイカ。
 逃ゲオオセタノモ、ソレノオカゲダッタンダロウ?」

深海棲艦
「・・・目ヲ盗ンデニギテキタッテダケダ・・・。
 ツーカ、足ダケハヤクテモシカタネーダロ・・・」

深海棲艦・尽
「フッ・・・。ソウ、フテクサレルナ。ホラ」つ ●

深海棲艦
「・・・ソイツハ?」

深海棲艦・尽
「オソラク、コイツハ当タリダ。今ノ私ニハワカル」

深海棲艦
「・・・」つ●⊂ ・・・・・・ゴクンッ

パァア

深海棲艦
「グッア"、アァア"・・・!」ガクッ


シューン・・・

深海棲艦・鋼
「ハァハァ・・・コレハッ・・・」ガシュン

深海棲艦・尽
「ホゥ・・・」

・・・
深海棲艦・鋼
「・・・」ガシュ ガシュ

深海棲艦・尽
「ダイジョウブカ?」

深海棲艦・鋼
「アァ、モウダイブナジンダ」

深海棲艦・尽
「ソレハヨカッタ」

深海棲艦・鋼
「・・・ナァ、赤イコートノ男、何カ聞キイテルカ?」

深海棲艦・尽
「・・・ナニ?」

深海棲艦・尽
「ホゥ、ソノ男ニヤラレタト」

深海棲艦・鋼
「ソコ食イツクナヨ! オレハ何カ知ッテルカッテ聞イタンダ!」

深海棲艦・尽
「スマナイガ。私モ初耳ダ」

深海棲艦・鋼
「ソウカヨ・・・」

深海棲艦・尽
「・・・アノ男モ、全テヲ明カシテイルトハ、到底思エナイカラナ」

深海棲艦・鋼
「ソリャソウダナ・・・」

・・・
深海棲艦・尽
「シカシ、我々、深海棲艦ニ対抗デキル男ノ存在カ・・・」

深海棲艦・鋼
「・・・」

スッ


深海棲艦・鋼
「ン、ドコイクンダ?」

深海棲艦・尽
「次ハ私ダ」

深海棲艦・鋼
「アァ。
 ・・・ナァ、ソレカワッテクレヨ」

深海棲艦・尽
「・・・休ンデイタホウガイイト思ウガ?」

深海棲艦・鋼
「コイツヲ取リ込ンダトキニ、アラカタ回復シタ」グッグッ

深海棲艦・尽
「・・・」

深海棲艦・鋼
「イイダロ。リベンジサセロ」

深海棲艦・尽
「ハァ・・・無理ハスルナヨ」

深海棲艦・鋼
「ハッ! 誰ニイッテヤガル!
 ソレコソ無理ニキマッテンダロッ!」バシュー

深海棲艦・尽
「・・・ハァ」

もう一度戻って、準備


ダンテ
「yawn..」
(・・・やっとか。準備とか特にねぇからな俺は)

金剛
「あ、イマシタ! ヘイ、ダンテー!」ブンブン

ダンテ
「んぁ?」


ダンテ
「なんだコンゴウ」

金剛
「コレ! ダンテの分デス!」つ コンパクト無線(極小インカムタイプ)

ダンテ
「cool. へぇいいじゃねぇか」

金剛
「耳につけて、ここのボタンを押すと、回線がオープンになりマス!」

ダンテ
「ほぉ。便利だな」

金剛
「つ、つけてあげマスネ!」

ダンテ
「thanks」スッ  ←頭下げ

金剛
「っ・・・ ///」カチ

やっとこ出撃 さーせん


大淀
「時間です」

陸奥
「・・・全員、準備も完了したみたい」

長門
「・・・よし」

・・・
ビービービー


長門
『~~~~』


ダンテ
「待ちくたびれたぜ」

金剛
「・・・」ジー


ダンテ
「・・・ヘイ、コンゴウ。遅れるなよ」

金剛
「っ! イ、イエス!」

ダンテ
「Allright. 先に行ってるぜ」スタスタスタ

金剛
「アっ、ハイっ」



長門
『慢心は・・・禁物だ。
 …では第三水雷戦隊、主翼に西航して進発、・・・暁の水平線に勝利を刻むのだっ!!』

ダンテのセリフに無理から英語挟まなくても良いと思うよ。こんにゃくで日本語話せる設定なんだし。下手したらルー語みたいになるで。

でも英語で軽口言わないとダンテじゃないじゃん
どちらかといえばアニメ版だし

それよりもssの中に無駄に作者の一言が入ってる方が気になるわ
無駄口叩くなとは言わないからせめて投下しきるか投下する前に言え
アグルドじゃないんだからわざわざssの中にコメントしなくてよろしい

>>137
それけっこう悩んだんですよね・・・
コンニャク食べたのに、さらに英語話すとか変じゃね? みたいな

でもhum とか感嘆符?を日本語にするというのはなんかアレかなーとも思ったので
ルー語自体はわりと好きですが、意味のある単語は英語にしないように気をつけていきますね


>>138
気をつけます

おまけ ダンテのノンスタイリッシュ準備



榛名
(金剛お姉さま・・・
ブリーフィングをあまり聞いていなかったということみたいだったけど、大丈夫かしら・・・。
一応、私と霧島で簡単には説明して差し上げたけど・・・)

バルルルッ


榛名
「・・・? 銃声? 試射場の方から・・・」
(もうすぐ出撃なのに、いったい誰が・・・)


ヒョコ
榛名
「・・・」チラッ


ダンテ
「・・・」ピョン、バルルルッ ピョン、バルルルッ ピョン、バルルルッ


榛名
「」

・・・

榛名
(ダ、ダンテさん・・・? いったい何を・・・)
「あ、あの・・・」

ダンテ
「おぉハルナか」

榛名
「し、試射ですか?」

ダンテ
「いや違う。もうコイツ(パンドラ)のエネルギーがほとんどなかったんでな」コンコンッ

榛名
「・・・そう、だったんですか・・・」
(エネルギーがないのに発砲・・・?)

一言一言に無理矢理英語ねじ込んでる感じがするからルー語っぽくなるんじゃね?決め台詞とか感情の起伏が大きくなるタイミングとかに絞って使えば抑えられるような気がする。そのタイミングがどうにもわからんようなら無理に使うよりいっそ英語を入れない方が無難に仕上がるかもね。
その場合は若干クールな口調に仕上げたほうがカッコいいんじゃない?アニメダンテみたいに。4ダンテのガキっぽいオッサンがカッコよく見えるのは英語で喋ってるからだし、あれ全部日本語で喋らせたらジェスターかアグナスみたいになっちゃうよ。

ダンテの英語は別に気にならんが、名前で改行してる上に無駄に描写で一行使ってるから全体のテンポが悪く見える気がするな

そんなにルー語がどうかとこだわる必要はないんじゃない?
4ダンテがカッコいいのはシニカルかつコミカルな声の抑揚とテンポであって文字では表現できない
脳内で4ダンテの声を再生するとそれほど変ではないんじゃね?

作品潰しかよ

お前らは勘違いをしている

金剛ですらルー語の境地に達してねーから

>>143
書いてるときアニメダンテだとすごくやりやすいなぁこれ
と非常に思いました
案一応という形でいただきたいと思います

もうこのダンテはアニメダンテとか、シリーズのいろいろ混ざってると考えてください
個々人で違和感のないダンテに置換してください

どれも該当しないとかはもうがんばって脳補です・・・


>>144-145
おおw
まぁ、ゲームっぽいとかアニメっぽいとか、感じてもらえたらいいな、と
あとこれはちょっとこだわってることもあるので、どうかよろしくです

テンポはもうあきらめて・・・


>>146
カッコよさはおいといて、
>>1としては一言一言、本当に腐心しながらなんとか4ンテっぽくならないだろうかと
がんばっていたので、そういってもらえて本当にうれしいです!w


>>147
がんばります


>>148
実はルー語改めてちょっと勉強してきましたw ラジオとか番組とか
ていうかもう還暦迎えられてたんですねぇ
もっとお若いのかと


あと"ph-"なんて擬音はないですが、イメージしやすいと思ったので
まぁそんな感じで
さらに今回は本当につっこみどころ満載なのですが、もう
ほんと神スルーでよろしくです・・・

出撃


吹雪
「ふ、吹雪! 行きます!」

・・・


発艦口、外


ダンテ
「・・・・・・」スン ←匂い


ダンテ
「huh.. 俺の力が必要、ね。そういうことか」
(風に微かに魔素が紛れてやがる。今朝来た時には感じなかったんだがな・・・)


ダンテ
「多分だが、近づくほどに濃くなっていくはずだ。
 ・・・海水にも溶けてんじゃねぇか?」チャプン・・・←手浸し


ダンテ
(・・・・・・)ッチャプ、ピッピッ
「・・・まだわかんねぇな」



ウゥ、ヒッ!ワー! ハ、ハヤイー!

ダンテ
「・・・ん?」



吹雪
「早いーっ!うひゃっ!?」パシャ



ダンテ
「haha! なかなか見物じゃねぇか、フブキ。・・・俺も行くか。約束もあるしな」シュバッ


ヒュォォ


GUNS!


-PF594 アーギュメント-

スィー

金剛
「・・・・・・」キョロキョロ

比叡
「お姉さま?」

金剛
「・・・アレー? 比叡、ダンテはどこデスカ?」キョロ

比叡
「・・・ダンテさんなら、特に陣形配置は決まってませんでしたよ」

金剛
「エ?そうなんデスカ?」

比叡
「ええ、長門代理も特に指定はしていませんでした。言うなればオールラウンダーですね」

金剛
「オゥ、さすがデース」

比叡
「・・・お姉さま、ブリーフィング、ちゃんと聞いてましたか?」

金剛
「ギックゥ」ビク

比叡
「はぁ・・・。長門代理が説明してる間、ずっとダンテさんの方ばっかり見てましたよね・・・」

金剛
「アハハー・・・」

比叡
「・・・大丈夫なんですか・・・? 航行中、簡単にでも説明しますが―」

金剛
「大丈夫デース!榛名と霧島から、よーく聞きマシタ!心配無用デス!」

比叡
「それならいいですけど・・・」

金剛
「・・・」ウズウズ

比叡
「・・・お姉さま、作戦中ですよ・・・。陣形を崩したりとか絶対ダメですからね」

金剛
「わ、わかってマース!そんなことシマセン!」

比叡
「私たちはこのまま現陣形を維持し、作戦通り進行しますから」

金剛
「当然デスっ!」


金剛
「・・・フフンッ」

比叡
「?」

金剛
「ダンテに良いところを見せるいい機会デス!Follow me!皆さん、着いて来て下さいネー!」

比叡
「・・・ハァ」

「実戦経験がない(っぽい)!?」



川内
「なんで言わなかったの!?」

夕立
「出撃させてもらえなかったっぽい?」

吹雪
「もらえなかったっていうか・・・無理っていうか?」アハハ・・・

睦月
「無理?どうして?」

吹雪
「だから私、運動が・・・ うわわっ!」グラッ


ズテーン


(あぁ・・・)

作戦用海上図より、配置 *アニメ1話参照


 赤城隊
  金剛隊


吹雪隊



 ダンテ(遊撃:非固定的)



フィーン・・・


ダンテ
(コンゴウは・・・まぁ問題ねぇか。気がかりなのはフブキだが・・・
・・・あの程度の距離なら余裕で"飛べる"か)
「・・・」チャプ、ザァー


ダンデ
「思ったとおりだ。空気も海水も濃いな」ピッ
(とくに海水に溶け込んでる分が多い。この分なら、表面に作れるかもしれねぇな・・・)



ダンテ
(・・・来てるな)
「行ったぜ、フブキ。さぁ、まずは自分でやってみな」

吹雪隊(*旗艦は神通)



睦月
「・・・大丈夫?吹雪ちゃん」

吹雪
「う、うんっ・・・」
(・・・・・・)


神通
(・・・・・・)
「・・・皆さん、そろそろ敵海域に・・・ っ!?」

那珂
「お仕事の時間みたいだねっ!」


吹雪
「・・・っ!」

ザパァーン


吹雪
(これが深海棲艦・・・。こんなに大きいんだっ・・・)

神通
「砲雷撃戦、始め!」


バンバン! ・・・ヒュォ・・・ザパーン!!

吹雪
「ひぅっ!」

那珂
「うわわっ」

川内
「っ! ・・・やったなぁ!」

吹雪
「大丈夫ですか!?」

那珂
「・・・アイドルはヘコたれない!」ザー!

川内
「夜になったら見てなさいよ!!」ザー!


吹雪
(・・・これが、戦いっ・・・)

睦月
「見て!・・・あんなにいっぱいっ・・・!」

吹雪
「あ・・・う・・・」


バァン! ヒュォ・・・


吹雪
「あっ・・・」ギュ・・・

ザパァーン!

吹雪
「・・・―っ」 パチリ


吹雪
「・・・ひっ!」

川内
「びびってる暇はないよっ!」

吹雪
「っ!?」
(・・・・・・そう、だ・・・私っ・・・)


ザバァーン! グワァ! ←駆逐イ級

吹雪
「しまっt!?」

バァン ザブン・・・

那珂
「吹雪ちゃん!撃ってー!」ザァー!


吹雪
「っ! ・・・・・・私だって・・・!」
(・・・決めたんだ! だから・・・私だって!!)


スィー・・・グォォォ!

吹雪
「・・・!」キッ


吹雪
「・・・お願い! 当たってください!」グッ・・・バン!


・・・スカッ

夕立
「吹雪ちゃーんっ!!」

吹雪
「っ!?」
(・・・そんn)








「nice fight. 悪くなかったぜ、フブキ」

ビガァアン!!


吹雪
「! ・・・ダンテさん!?」

ダンテ
「ハッ」パンパン ハライハライ


川内
「ブリーフィングのときの!?」

那珂
「艤装もないのに立ってる!?なんで!?」

夕立
「忍者っぽい!?」

神通
「・・・・・・」
(素手で敵艦をふき飛ばしたように見えたんですけど・・・)


吹雪
(ほ、本当にっ・・・)





ダンテ

 <ABILITIES>

  シーハイク

…エアハイクの海上版。
 ダンテ自身の魔力と海水に溶け込んだ魔素を寄り合わせて、創出される力場。
 エアハイクよりも頑丈な力場であるため、維持できる時間はそれなりにある。
 連続的に力場用の魔素を凝縮しておけるのはおおよそ、10秒前後。

駆逐イ級
「ギギギ・・・」ガシャン・・・

睦月
「っ!? イ級がまだっ!」

ダンテ
「・・・」
(やはりな・・・)


吹雪
「ダンテさんっ!」



ヴゥーン…ズダダダダダッ! ボカァーンッ!


ビュォー
吹雪
「んくっ!? ・・・・・・っ!」



赤城
「先発隊、ご苦労様でした。下がってください。
 ・・・ここからは、第一航空戦隊が参ります!!」ザァー

加賀
「ここは譲れません」ググッ・・・ビュンッ!



ヴーン・・・カシャッ ヒューン・・・ボーン!

ダンテ
「ph-♪助かったぜ。 やるじゃねぇか。あそこのエンジェルズも」

吹雪
「・・・すごいっ・・・!」
(赤城さんっ・・・!)


ダンテ
(・・・それでも何体かまだ動けるヤツはいるか)
「・・・」

TRICK.



スィー
睦月
「大丈夫!?吹雪ちゃん!」

吹雪
「あ、睦月ちゃん・・・」

睦月
「・・・っ」
(あれっ・・・?あの人いなくなってる!)

川内
「ほら二人とも!ボサッとしない!残り、まだくるよっ!」

吹雪・睦月
「ひゃいっ!!」

深海棲艦・鋼
「待チクタビレタゼ、イツマデモ待タセヤガッテ・・・。
 リベンジダ、赤イヤツ! 艦娘トマトメテブッ飛バシテヤル!」


比叡
「・・・見えましたっ! お姉さま!!」

金剛
「イエス!ここが見せ場デース! 皆さん!」

比叡
「主砲、斉射っ!」バン!

金剛
「全砲門!Fire!」ババン!


深海棲艦・鋼
「・・・ハッ!」ガシュ!


ピキーン!

深海棲艦・鋼
「効カネェヨォ!」ヒャハハハッ!


夕立
「うそっぽい・・・」

神通
「障壁が・・・」


比叡
「くっ・・・」

金剛
「shit!」

on アーギュメント

ダンテ
「・・・あぁん?」
(なんでやっこさんがアレ持ってんだ?)


・・・


加賀
「赤城さん・・・」
(先の敵駆逐艦も・・・)

赤城
「はい・・・」
(やはり・・・。あの障壁をどうにかしなければ・・・!)


・・・


作戦室


陸奥
「長門・・・!」

大淀
「・・・先日のときと同様です。今回も敵は、強力な障壁を備えているようです・・・」

長門
「・・・あぁ」
(やはりな・・・今回のことで確信した。おそらく、あれが上層部も隠していること・・・)

陸奥
「・・・どうするの?」

長門
「・・・・・・彼に、賭けようと思っている」

大淀
「・・・」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「・・・なるほどな」
(おおかた理解したぜ。俺がここに呼ばれたわけもな)


ダンテ
(ったく・・・あのアマ・・・)
「・・・いや、・・・・・・違うか。 俺も自分のケツくらいは自分で拭かねぇとな」バッ

TRICK!


・・・


深海棲艦・鋼
「・・・ドコダ・・・・・・ドコダ!?赤イ男ッ!!」キョロキョロ!


加賀
(何か探している・・・)
「・・・どうしますか、赤城さん。すぐにけし掛けてくる様子はないようですが」

赤城
「・・・うかつに近づけさせるわけにはいきません。ここから攻撃を続けて、けん制します」
(何か・・・何か、手立てはっ・・・)

加賀
「・・・了解です」


ヴーン・・・カシャッ ヒューン・・・ボーン!

モクモクモク・・・
深海棲艦・鋼
「・・・チィ! 効カネェツッテンダロ!」

作戦室


大淀
「ダメです!やはり有効性が認められません!」

長門
「・・・」

陸奥
「長門・・・」


・・・


比叡
「いったいどうすれば・・・っ」

金剛
「・・・砲撃を続けマス・・・!」

比叡
「お姉さま!」

金剛
「ダメージは0ではないはずデース!せめて少しデモ!」バン!
(私は誓いマシタ・・・!みんなを守るとッ・・・!)


金剛
「・・・それに、このままじゃ、ダンテにも呆れられてしまいマス!」

比叡
「お姉さま・・・。 フフ、わかりました。 私も・・・気合!入れて!行きます!」バン!

作戦室


大淀
「目標、依然として健在!」

長門
「・・・ダンテはどこにいる?」

大淀
「えっと・・・・・・敵艦の群れの中を高速で移動してますね・・・」

陸奥
「なにそれっ!?」

長門
(・・・背後を取ろうとしている・・・?) ・・・カチッ

陸奥
「長門?」

長門
「全艦に通達!
 防戦に余力がある者は、そのまま敵旗艦に攻撃を集中させろ!
 効果はなくてもいい、注意を向けさせろ!」

ボォーン!!

モクモク・・・
深海棲艦・鋼
(ウゼェ・・・温存ノタメニ雑魚ハ後回シニシヨウカト思ッタガ・・・。モウ、面倒ダ・・・!)
「先ニヤッテヤルヨォ!!」ヒュボッ!


加賀
「っ!? 赤城さん!来ます!」

赤城
(早い!!)




ダンテ
「ヘイ待ちな。
 ダンス相手に探してたのは俺なんだろ。 喜んで受けるぜ?」スッ


深海棲艦・鋼
「!?」
(コイツドコカラッ!?)


Sword Dancer!

-プロップ-

深海棲艦・鋼
「クッ!」
(シマッタ!遅レt)バッ!


ガガガガ!

深海棲艦・鋼
「グゥッ!」
(崩サレル・・・!)


ブワッ

深海棲艦・鋼
「ナッ!?」


TRICK!

-エアトリック-


シュンッ

深海棲艦・鋼
「ッ!?」ギョッ!

ダンテ
「待たせて悪かったな。そのかわり、エスコートはしっかりしてやるぜ」ブンッ

SWORD!

加賀
「な、なんですかあれ・・・」

赤城
「・・・と、飛んでるっ・・・?」 ←例のコンボのこと


深海棲艦・鋼
「グゥウウッ」ガガガガガッ!
(障壁ガモウトックニッ! 身動キモ取レネェ!クソッ足ガ・・・逃ゲラレネェ・・・!)

ダンテ
(・・・やっぱダルイな) ・・・カチッ
「ヘイ、エンジェルズ」ザザー ←全回線


赤城
「つ、通信が!?」

加賀
「・・・まぁ片手は空いてるようですからね・・・」
(それでも神業ですが・・・)


『こいつは俺が釘付けにする。今なら通用するはずだぜ。ありったけ撃ち込んでみな』

作戦室


陸奥
「んなっ!?」

大淀
「っ!?」

長門
「・・・」

・・・

吹雪
「ダンテさんっ!?」

那珂
「何言ってるの!?あの人!」

・・・

加賀
「いったいどういう・・・」

赤城
「・・・」

・・・

比叡
「・・・! お姉さま!」

金剛
「・・・」コクン・・・


金剛
「・・・・・・ダンテなら、きっと大丈夫デス・・・!」

カチ

金剛
「皆さん!ダンテの言うとおりにしてくだサイ!」

作戦室


『皆一斉に敵旗艦に砲撃シマス!』

陸奥
「ど、どうするのっ?」

大淀
「・・・」

カチ

長門
「・・・・・・全艦、砲撃準備。目標、敵旗艦」


・・・


ダンテ
(ナイスだ。コンゴウ、ナガト)

金剛
「皆さん、準備はいいデスカ!? ・・・行きマスヨ!
 全艦!Fire-!!」バァ-ン!!


・・・


深海棲艦・鋼
「・・・キサ、マァッ・・・!」ガガガッ

ダンテ
「オーラスだ。楽しかったぜ?」

深海棲艦・鋼
「っ? ・・・ナァッ!?」

ヒュー・・・


ダンテ
「あばよ」

TRICK!

作戦室


大淀
「・・・・・・敵旗艦・・・撃破・・・ やりましたっ!」

陸奥
「・・・っ」

長門
「ダ、ダンテはどうなった!?」

大淀
「無事のようです! というかなぜか既に砲撃ポイントから遠く離れた所にいますっ!」

陸奥
「・・・」ホッ・・・

ボカァーーンッ・・・・・・



ダンテ
「ph-♪ 悪くねぇ花火だったな」


* ペカー・・・


ダンテ
「・・・・・・」つ ググッ・・・


*― スゥー……   パシッ


パァアー



ダンテ
「・・・huh」ガシャン・・・プシュー




ダンテ

 <ARMS>

  衝撃鋼ギルガメス


奪回しました。

モクモクモク・・・

比叡
「やったっ・・・」

金剛
「・・・ッ」バッ!

比叡
「お姉さま!?」


『全員、下がりな』


金剛
「っ!? ・・・ダンテ・・・?」ピタッ


・・・


赤城
「・・・どうやら、無事のようですね・・・」
(本当に・・・何者・・・?)

加賀
「・・・ええ。・・・それはそうと赤城さん・・・」

赤城
「は、はい・・・」
(下がれとはいったい・・・)

那珂
「どういうこと?」

川内
「まだ敵駆逐艦とか」

夕立
「奥の方は残ってるっぽい・・・」

神通
「・・・」

吹雪
(ダンテさん・・・?)


・・・


作戦室


大淀
「・・・いったい、どういうことでしょうk・・・!」

陸奥
「どうしたの?」

大淀
「よ、よくわかりませんが・・・ダ、ダンテ、先の敵艦包囲の中に引き返していますっ!」

長門
「・・・っ!」
(まさかとは思うがっ・・・)

陸奥
「長門・・・?」

カチ

長門
「全艦、急いで後退しろ!!全速でだっ!」

比叡
「お姉さま!なんだかよくわかりませんが、お早く!」

金剛
「でもダンテが敵艦の中にッ!」

比叡
「・・・ご自身で向かわれたということは何か考えあってのことでしょう・・・。
 あの人なら絶対に大丈夫です。ですから、お姉さま・・・」

金剛
「・・・・・・はい・・・」グッ・・・


・・・


。プカァー…

夕立
「ぽい?これなにっぽい?」つ。キラーン

睦月
「何してるの夕立ちゃん!!」

夕立
「ぽいー」スィー

睦月
「吹雪ちゃんも早くっ!」

吹雪
「う、うんっ・・・」チラッ・・・


吹雪
(ダンテさん・・・)

敵駆逐艦s
「ギギッ」バァン!バン!


ダンテ
「フッ、ハッ、・・・よっ」ヒュンヒュン・・・ シュタ



ダンテ
「・・・だいたいこの辺か。あいつらは・・・huh」
(十分だな)



ダンテ
「Allright.
 さぁ、最後の仕上げだ」




敵駆逐艦
「ギッ」バァン!


TRICK!

シュン!
ダンテ
「海上ハイキングは楽しかったが・・・いつまでも残してるのは悪影響だからな」 ←上空


SWORD!

-ハイ・ショッキング-




―カッ!!

作戦室

ザザザザッー!!


陸奥
「いっ!? ・・・ったぁ・・・何この音・・・」

長門
「・・・何が起こった?」

大淀
「・・・・・・回線、回復」

長門
「・・・」

大淀
「て、敵艦、全て撃沈・・・」

陸奥
「え?」

長門
「・・・」

シュンッ


GUNS!


-PF594 アーギュメント-


ダンテ
「・・・コートが少し焦げちまったな」



ダンテェーーッ!!  マッテクダサイ!オネエサマァー!



ダンテ
「・・・・・・hum」


ダキィ! スポーンッ・・・ ビシャァーンッ・・・


金剛
「すごいデース!あれだけいた敵艦が皆いなくなりマシタ!どうやったんデスカ!?」

比叡
「お姉さま!?沈んでます沈んでます!二回目ッ!」





ダンテ

 <GILGAMESH>

  ハイ・ショッキング

…ショッキングの別上位版。今回のような特殊な条件下においてのみ可能な技。
 海水内の魔素に強い衝撃を与えると同時に、魔法的励起を促し、
 シンプルな炸裂的水蒸気爆発を引き起こす。その破壊力はまさに「超・衝撃」的である。
 このエネルギーの発生は海水内の魔素を励起爆発させて起こるもののため、
 ダンテ自身の魔力はあまり消費しない。
 その代わり、炸裂範囲内の魔素はほぼ失われる。

ネタはいっぱいあるけど終わらない・・・
もうかなり心折れてますが、やるとしたら次は

帰還してオフ編とか準備編とか戦闘からだいぶ離れるような気がします
ていうか戦闘だるすぎ
0から作ったわけでもないのに・・・
戦闘もうそっちのけにしたいな・・・

準備編からやっと艦娘メインですね
やるとしたらなんですけど

・・・
ガチャ、パタン


陸奥
「さて、それじゃ私たちも行きましょうか」

ダンテ
「あー、ちょっと待ってくれ」ガチャ ←寝室の方


バサッ


陸奥
「あら? コート・・・」

ダンテ
「昨晩に軽く洗って干しといた。やった乾いたみたいだ」 パタン ←ドア閉め

陸奥
「・・・ごめんなさい。気が利かなかったわ・・・」

ダンテ
「いや。お前さんが謝ることじゃねぇだろ」

陸奥
「・・・これからは私が洗うから出しておいて」

ダンテ
「あ? ・・・huh.
 マジかよ、至れり尽くせりだな」

陸奥
「工廠での用事が済んだら、服買いに行きましょ。
 お腹は空いてない?」

ダンテ
「・・・朝はすぐには入らねぇな」

陸奥
「そ。それじゃそれも後ね。外で食べましょうか」

ダンテ
「おー、いいねぇ。うまい店でも紹介してくれんのかい」

陸奥
「ふふ。 ええ、期待してて」

ダンテ
「オーライ」グィ ←お茶一気飲み

陸奥
(・・・)

>>238訂正


ダンテ
「昨晩に軽く洗って干しといた。やっと乾いたみたいだ」 パタン ←ドア閉め




ありがとうございます!
本当に励みになります!

工廠


明石
「・・・ど、どう・・・?」

夕張
「・・・・・・いや、どうっていうか、・・・これやっぱりただのガラス玉にしか・・・」

明石
「だよねー」タハー ペシ

夕張
「んー、ていうか長門代理もけっこういい加減だったしなぁ」

明石
「とにかく何でもいいから調べてくれって言われてもねぇ」

夕張
「・・・」ジー つ。

明石
「・・・何か思いついた?」

夕張
「これさ、試しに艤装で打ち出してみる?」

明石
「・・・あー、数はけっこうあったんだっけ?」

夕張
「うん。渡された分は一応あそこにまとめて置いてあるわ」

明石
「・・・まぁ一つくらいなら・・・」

夕張
「どうせこのままじゃ何もわからないしね。 あ・・・」

明石
「どうしたの?」

夕張
「サイズが小さすぎる・・・」

明石
「・・・」

明石
「専用にカートリッジ作る?」

夕張
「なんか本当に小さすぎて、カートリッジの厚みがすごいことになりそう・・・。
 それこそ拳銃でも持ってきて、それで撃ち出した方が早いかも?」

明石
「拳銃・・・あったっけ?」

夕張
「ないわよね・・・。
 ・・・提督室、・・・長門代理に聞けばわかるのかもしれないけど・・・」

明石
「・・・まぁ試しだし、とりあえずは艤装の砲弾用カートリッジを作ってみましょうか。
 あとで必要になってくるかもしれないし」

夕張
「そうね。それじゃ―」


陸奥
「明石ー夕張ー。 二人ともどこにいるのー?」


夕張
「あれ?」

明石
「陸奥さん?」

陸奥
「この子たちがそうよ」

ダンテ
「ムツから聞いてるぜ。アカシとユウバリだな。よろしくな」つ
(・・・どういうスカートなんだ?あれ。ジャパンのガールファッションはパネェな)

明石
「は、はいっ・・・」つ

夕張
「よろしくお願いします」つ
(この人があの・・・)

・・・

陸奥
「二人とも、石については何かわかった?」

明石
「すみません、結局まだ何も・・・」

陸奥
(そりゃそうよね・・・)
「まぁ仕方ないわ。時間もなかったし。長門が無理言ってごめんね。
 ありがとう二人とも、ご苦労様」

夕張
「いえ・・・」
(・・・)チラッ


ダンテ
「・・・」…ニッ ←唐突なニヒルスマイル


夕張
「」

ダンテ
「ムツ、すまねぇ。そろそろいいか」

陸奥
「あ、うん。ごめんなさい」

ダンテ
「いや」

明石・夕張
「・・・」

ダンテ
「hm.. あー、お前さんらが今、手に持ってる石のことも含めて、
 いろいろと気になることもあるだろうが、
 詳しいことは後で全部、ナガトとオオヨドの方から話があるはずだ。
 ここに来た用件については、悪いがもう端的に言わせてもらうぞ。
 お前さんら二人には新しい武器を作ってほしい。カンムス用のやつだ」

陸奥
「あら、新しく作るの?埋め込むんじゃなかった?」

明石
(艦娘用の武器だから・・・つまりは艤装?)

ダンテ
「試してみたいことがあるのと、
 どこまでのモンを拵えられんのか気になるってこともあるな」

夕張
(む・・・)
「・・・どういったものを?」

ダンテ
「ha」ニッ

ダンテ
「こいつを作ってくれ」

パァ


ダンテ
「・・・お前さんらなりにでいい。ただ、機能・構造はできるだけ近づけてくれ」ガシュン ←"衝撃鋼ギルガメス"

明石
「なんか物々しい装備がっ!?」

夕張
「っ!」


・・・


-ディバインドラゴン-

ズォオオオンッ  スタッ


ダンテ
「hu.. できることは大方これくらいか」


明石
「あわわわ」

陸奥
「昨日聞いてはいたけど、実際間近で見るとすごいわね・・・」

夕張
「ていうかさっきのライダーキックとかかっこよすぎない!?どうやってるのあれ!!」
(無駄にエフェクトがすごいだけでしょ)

陸奥
「たぶんだけど逆になってると思うわよ。落ち着いてね夕張」


ダンテ
「ha. ほれ」つつ 衝撃鋼ギルガメス

明石
「うぇっ!?」つギル⊂ カシャン

夕張
「っ・・・」つガメス⊂ カシャン

ダンテ
「どうだ、できそうか?」

夕張
「・・・・・・フフフフフ、 ・・・やってやるわっ!」ニッ

ダンテ
「ほぉ、いいねぇ。 それなら期待しちまうぜ?」ニッ

夕張
「半分は趣味みたいになっちゃってるけど、それでもこういうのにはかなり自信あるほうだから。
 甘くみないでほしいわねっ」

ダンテ
「great. そんじゃまかせるわ」つ クシャクシャ

夕張
「ちょ、ちょっとっ!?」ワタワタ


陸奥
「・・・大丈夫? あんな兵装、初めてだと思うけど」

明石
「正直なところ、まだなんとも・・・。
 構造とかもよく調べてみないとですし・・・お時間、けっこういただくことになるのかも・・・」

陸奥
「そう・・・」

明石
「でも、やってみます。私自身もけっこう興味はありますし。それに」チラッ


夕張
「―?」

ダンテ
「――」

夕張
「――!?」

ダンテ
「hahaha」


明石
「・・・あっちはもうとっくに乗り気みたいだし」アハハ・・・

陸奥
「ふふふ、そうね」

作戦室


大淀
「・・・ふぅ、こんなもんですかね」

長門
「ご苦労」

大淀
「あ、長門さん。あっちの方はどうですか?」

長門
「ああ、今は間宮にも応援を頼んで、鳳翔と共にだいぶ進めてくれている。
 誘導の方は陸奥にまかせよう」

大淀
「適任ですね」

長門
「ふっ、そうだな」

大淀
「それと、陸奥さんから石の報告来てました。
 やっぱり特に何もわからなかったみたいですけど」

長門
「・・・そうか。まぁあの二人にもずいぶん無理を言ってしまったからな・・・。わかった。
 それでは、朝食の時間の後、皆を会議室に集めてくれ。
 二人はどこにいる?」

大淀
「あー・・・それなんですけど・・・。
 なんか街の方に行くって言ってましたね・・・。朝食もそっちで済ませてくるそうです」

長門
「なに・・・。
 ・・・ふむ、まぁいいだろう。
 二人の方に新しく知らせておくようなことはなかったしな。
 それにうまく遠ざけておいてくれるなら、それはそれで・・・」

大淀
「・・・アレって、する必要ってあったんですか?」

長門
「外国だと基本はそうするものらしい」

大淀
「はぁ・・・」
(また変にこだわって・・・)

アメリカ・某所


トリッシュ
『それでどうだったの?』

レディ
「だめね、全滅。エンツォも災難ね」

トリッシュ
『・・・彼は?』

レディ
「くたばったと思う? 昔から悪運だけは強かったでしょ。
 今度も運良く逃げ出してたみたいよ」

トリッシュ
『そう・・・』

レディ
「というか貴女またやったわね・・・」

トリッシュ
『・・・そっちこそ、隠していたでしょう。あんなこと聞いてなかったわよ』

レディ
『私だって全部知らされてたわけじゃないもの。文句はあちらさんに言うべきね』

トリッシュ
『・・・不毛ね』

レディ
『そうね・・・。
 そっちでは見つかった?』

トリッシュ
『まだよ。まぁでも予想通りなら、もうあの人がいくつか奪い返してるかもね』

レディ
「それもそうね」

トリッシュ
『実際にはどれくらいの被害だったの?』

レディ
「それがよくわかってないのよねぇ。エンツォも慌てて確認してるわ。
 なんでも、ここのところはずっと、
 情報を売りつけるだけで、多額の手数料でも支払ってくれる上客がいたらしいわ。
 それで羽振りもよくなったから、転売目的で世界中の魔具を買い叩いては、
 まとめて保管してたみたいだから」

トリッシュ
『へぇ、エンツォからの情報をねぇ・・・ だぁれ?それ』

レディ
「さぁ?
 私もそこまでは興味なかったし、あいつも無闇に顧客個人の情報を話したりはしないんじゃない」

トリッシュ
『たしかにそうね』

レディ
「それよりも、問題はその魔具の方よ。本当に、相当の数を置いてたみたい。
 本人曰く、あまりにも物珍しいものばかり集まったものだから、骨董品ってことにして
 一度、博物館でも開こうかと思ってたんですって」

トリッシュ
『・・・今だと笑えないわね』

レディ
「まったくよ・・・。
 過去にもそれで何度か危ない目に遭ってるくせにね」



*魔具
…魔石(デビルコア)あるいは魔装の状態をまとめて言う。*オリジナル(?)設定

トリッシュ
『一応、私の方でも進めておくけど』

レディ
「まぁ貴女の不始末もあるわけだし・・・」

トリッシュ
『言われなくてもわかってるわよ。あれも並行してよね?』

レディ
「ええ、引き続きよろしく」

トリッシュ
『了解。それで貴女はどうするの?』

レディ
「私はもう少し、こっちで調査と調べ物をするわ。
 あちらさんに聞いても答えてくれそうにないことも多そうだし」

トリッシュ
『そうね。そっちはよろしく』

レディ
「了解よ。それじゃまたね」

トリッシュ
『ええ』

p


レディ
「・・・はぁ、本当に面倒な仕事になってきたわね・・・」ザッ バルンッ ←バイク


BRRRRRR-!

提督室 

ガサガサガサ ガチャ

ダンテ
「だいぶ出歩いたな」ガサガサ

陸奥
「お疲れ様ー」ガサ

ダンテ
「おう、お疲れさん」

パタン

・・・

提督室・寝室(私室)

ガサガサ

陸奥
「もう全部袋から出して、服棚に入れちゃうわよ?」

ダンテ
「ん・・・あぁ、悪いな」

陸奥
「いいのよ。
 コートとかベストとかの上着はクローゼットの中で、インナーはその下ね。
 ズボンはさらにその下に入れとくから。あ、下着は一番下だからね」イソイソ パタパタパタ


ダンテ
(・・・)

陸奥
「・・・・・・あら、・・・なに?」ガサゴソ

ダンテ
「・・・いや?」



ダンテ

 <CUSTUME>

  ・DmCダンテ コスチューム

  ・伝説の魔剣士 コスチューム

  ・他、一般的なもの 多数


購入しました。


…あくまで見た目それっぽいものが偶然、購入できた。
 中世西洋の紳士服や片眼鏡などは仮装コーナーの方にあったのだが、
 暇つぶし程度に寄るつもりが、ダンテに重ねてみたときに陸奥がなぜか妙にツボって、
 面白半分で購入した。DmCダンテコスや他多数は比較的、夏に合わせたラフいものが多い。
 陸奥セレクション。

陸奥
「・・・あ、・・・ねぇ」ガサガサ

ダンテ
「なんだ?」

陸奥
「これ」つ 中世西洋の紳士服+片眼鏡

ダンテ
「・・・着ないぜ?悪いけどな。あとその片眼鏡は本当にどういうつもりなんだ・・・」

陸奥
「えー、せっかく買ったのにー。
 いいじゃない、一回くらい着てみてよ。片眼鏡もつけてさ」

ダンテ
「お前が面白がって買っただけだろ・・・」

陸奥
「いいから、ほらほらっ」スス

ダンテ
「おいおい・・・」

・・・

デーン

ダンテ
「・・・」 ←中世西洋紳士コス


陸奥
「あら、いいじゃない」

ダンテ
「・・・どうも」

陸奥
「でもなんか物足りないわね・・・。あ、そうだ。オールバックにしてみてよ!」

ダンテ
「それだけは絶対に断る!」

陸奥
「なんでそこだけ頑ななの!?」

・・・

デデーン

ダンテ
「・・・」 ←伝説の魔剣士コス(オールバック)


陸奥
「ブッホッ なんか似合いすぎwwww」バンバン

ダンテ
「・・・そうかい、そいつはよかった。本当にな・・・」

陸奥
「出たゴミまとめたら、捨ててくるわね」ガサガサ

ダンテ
「thanks」

・・・

提督室

ガチャ、パタン

ダンテ
「huh.. あれ暑すぎだろ・・・」クシャクシャ ←髪型戻してる 着替えた(ラフスタイル)


提督室・ドア前「コソコソコソ」


ダンテ
「・・・ん?」

・・・


「いつまでドアの前でこそこそしてるつもりなのよっ!」


「暁が言い出したんでしょ!暁が開ければいいわ!」


「ふぇっ!?」


「怖いのかい?暁」


「そ、そんなことないわっ!」


「あ、あのみんな・・・」


ダンテ
「ヘイ、リトルエンジェルズ。かくれんぼでもやってるのか」ガチャ

6駆
「!?」

まじ忙しい・・・
練りも必要なんでここまでです
ていうかあんま書いてないっす

お疲れ様でした

天龍
「天龍型1番艦、天龍だ!」

龍田
「2番艦の龍田よ~」

ダンテ
「ダンテだ。聞いてるかもしれないけどな。
 ・・・お前さんら、昨日のブリーフィングにはいなかったな」

天龍
「作戦自体、外されてたからな・・・」

ダンテ
「へぇ、そうかい」

天龍
「いいんだよ、そんなことは! それより!
 昨日、チビどもから聞いたぜ!
 そんな馬鹿でかいエモノで、かなりやるらしいじゃねぇか。
 ついさっきも妙な技使ってやがったよなぁ」
(ぶっちゃけ、チビどもの話も何言ってるのか全然わからなかったがな!)

ダンテ
「・・・huh. それで?」

天龍
「わ、わかんだろ! 勝負だ、勝負!
 右も左もわからねぇだろう新参者をこの天龍様が演習がわりに、いっちょを揉んでやろうっていってるんだっ」

ダンテ
「おぉそいつはありがたいねぇ」

龍田
「ちょっと天龍ちゃん・・・。 本気~?
 なんかもうどう考えたってそれ絶対的フラグよ~・・・?」

天龍
「う、うるせー!フラグとか言うな! 黙ってろ龍田!」

ダンテ
「ha. そんじゃ一つ頼めるかい、先輩?」

天龍
「お、おうよっ!」

龍田
「・・・もう、どうなっても知らないわよ~」
(よくもまぁあんな得体も知れない人に臆面もなくふっかけられるわねぇ。さすが天龍ちゃんね・・・)


「なんだか大変なことになってきたのです・・・」


「電はどっちに賭けるの?」


「えぇっ!? い、電は・・・」


「というか艤装もないこと忘れてないかな? 持ってるのいつものアレだけだよ」


「それよねぇ」


「と、とうぜん暁はてn」


「暁、賭けに勝ったら今日の夕食に、嫌いな具があったら代わりに食べてあげるよ」←今日はバイキング形式だと気付いてる


「っ!? え、えっと、そ、それじゃ・・・ダ、ダンテ・・・?」


「天龍には普段からお世話になっているというのに、暁は薄情だなぁ」


「」

龍田
「・・・」

天龍
「そんじゃ、いくぜ」チャキッ

ダンテ
「ああ、いつでもいいぜ」

天龍
「・・・いや、剣抜けよ」

ダンテ
「ん? あぁ心配してくれなくてもいいぜ。
 これが俺のスタンスだ。どっからでも来てくれ、先輩」

天龍
「舐めやがってっ・・・」ザッ!

シュバッ ブンッ!

天龍
「ふっ!!」
(取った! その長剣じゃ、いくらなんでもとっさで受けは無理だろっ!?)


ダンテ
「・・・hm」

シュンッ


6駆
「!?」

天龍
「んなっ!? どこに!!」

龍田
「・・・余所見されてるわよ天龍ちゃん・・・」
(何?今のって・・・)

ダンテ
「今日は天気も良くて、水平線まではっきり見えるよなぁ。
 深海の奴らさえいなけりゃ、ここも最高にいいとこなんだろうがな」ンー ノビノビ

天龍
「っ・・・ てめぇ・・・!」バッ ←振り返り

ダンテ
「歓迎してくれんのはありがたいんだがな。悪いが退屈なのはごめんだ。
 陽気のせいでアクビも出てきやがった。
 ・・・なぁ、先輩さんよ。せめて掠めるくらいができるのは、いつになりそうなんだ?」

天龍
「・・・はっ! 上等だ・・・。
 軽く、のつもりだったが気が変わったぜ。本気でやってやる・・・!
 掠めるどころか、その剣抜かせてやるよっ!!」ダダッ!

ダンテ
「ha! いいね、そいつは楽しみだ」
(・・・つっても、買ったその日に服ダメにでもしちまったら、ムツから大目玉だろうからな)

・・・

ブンッ!
ヒョイ

ブブンッ!
ヒョヒョイ




「ふぁあ~ ムニャムニャ・・・どれくらいたったっけ?」


「むにゅ・・・」


「Zzz」


「4分くらいかな。けっこう続いてるね」ナデナデ ←暁を膝枕してる


「よくやるわねぇ。私も眠くなってきちゃったわ」コスコス


「・・・Zz」

龍田
「・・・」

天龍
「くそっ! まるっきり当たんねぇ!!」ハァハァハァッ!

ダンテ
「huh.. もうそろそろいいんじゃねぇか、観客も飽きちまってるぜ?」


天龍
「ぐっ! お前もまず剣使えよなぁ!(泣)」ブンブン!

ダンテ
(納得しねぇってか。まぁガッツはあるみたいだしな。・・・仕方ねぇ、このままじゃ終わらねぇだろうしな)
「・・・ok. そんじゃ、使わせてもらうぜ」ヒュン

パシュ

天龍
「っ!?あれっ!? オレの刀っ・・・」スカッ


龍田
「天龍ちゃんっ!」


ダンテ
「ちょいと借りるからな。 あと、・・・あんまり動くなよ」


天龍
「あ、てめえっ!」



Game set!

 -スラッシュI-


シュシュン・・・

天龍
(なんか構えた!?居合いかっ!?) グッ・・・
「なんだっ!?
 ・・・・・・あれ? なんともない、のか・・・? お、驚かせやがって!!
 おい、返せよ!それは反則だろっ!」スタスタ


ダンテ
「ha. 反則か。それもそうだな、悪かった」ブンッ ←刀投げ返す

天龍
「ったく。自前の持ってんじゃねぇか、それ使えよなぁー」パシッ ←それでもやっと抜剣させられてなんかうれしい


龍田
「天龍ちゃんっ・・・下・・・」

天龍
「あ?なんだよ龍田」

龍田
「だから下!服っ!」

天龍
「へ? ・・・・・・」チラリ


ハラリ

きゃーっ!!




「ふにゅ!!何っ!?」ガバッ


「はうっ!!」ビクン!


「んっ・・・んぅー・・・にゅ・・・?」ピクリ


「・・・ハラショー」



ダンテ

 <―――――> 

  スラッシュI

…刀身に魔力のエネルギーを帯びさせ、それを刃として撃ち出しただけの技。
 どちらかと言えば、ソードマスターのドライブの用法に近い。
 今回、エネルギーの媒体として用いたものは、天龍から奪った刀であり、
 当然、"現状のまま"のこの武器では魔力効率は良くないし、
 言うまでもなく、ここでの威力はダンテが意図的に大分抑えている。
 
 リベリオンを用いずに、ずいぶん応用的に繰り出された技だが、
 最早、デビルハンターとして生ける伝説となったダンテにかかれば造作もないことか。
 しかし、結局は某刀の亜流技であるため、その特質性と最大時威力は当然、それの物とは比べるまでもない。


*天龍の服が容易に裂けた件
艤装は愚か、自慢の得物まで奪われ、艦娘としての能力が大幅にダウンしてしまっているので、
天龍はほとんど素の状態に近い。よって着ていた服も本当にただの服となってしまっていたためだと思われる。
*最早適当

ダンテ
「ほぉ、意外にけっこうなモン持ってるじゃねぇか」ph~♪

天龍
「お、お前ぇぇえーー!!///」ダキッ ストンッ ←立ちすくみ


龍田
「やっぱりただのフラグだったわね~・・・」


天龍
「ふぐっ・・・」グスッ・・・

ダンテ
「! ・・・おいおい、マジかよ・・・」

龍田
「はぁ・・・」
(実力の差は歴然、ね。まぁ、なんとなくわかってたけど。
手加減して、うまく終わらせてくれた方だわ。
ちょっとやそっとの怪我したくらいじゃ引き下がらなかったでしょうし、天龍ちゃんも・・・。
これはもう完敗ね)

・・・


ダンテ
「・・・悪かったな、さすがに考えなしにやりすぎた」バサッ ←さっきまで来てたサマージャケットかぶせてる

天龍
「うっ・・・ふっ・・・・・・うぅ・・・」ギュー

龍田
「ほらほら、天龍ちゃん。あの子たちだって見てるのよ?」

ダンテ
「すまんな、相方泣かせちまった」

龍田
「いいえ、姉の方からふっかけたことでしたし・・・。
 こちらもいきなりすみませんでした」


天龍
「・・・ずりぃよ・・・」

ダンテ
「・・・あん?」

天龍
「だってそうだろっ・・・あんな漫画みたいな技・・・! ずるいっ!!かっこよすぎだろっ!!」ズビー!

龍田
「何言ってるの天龍ちゃん・・・」

天龍
「あとあの斬撃みたいの飛ばすヤツ! アレとかもっとずりぃ!!
 あんなもんどう考えたって憧れちまうだろぉ!」ビエー

ダンテ
「・・・hm」

ダンテ
「ヘイ テンリュウ、だったな。
 その"飛ばすヤツ"を教えてやるっつったら、泣き止んでくれるか?」

天龍
「・・・え?」

ダンテ
「あとお前さんの服のこともムツには黙っといてくれねぇか、
 それなら、お前さんにも使えるようにしてやるぜ?」

天龍
「っ!? ま、マジでか!?」

ダンテ
「ああ」

龍田
「えぇ~・・・」

・・・

ダンテ
「着替えたらコウショウに来な。先に行ってるぜ」スタスタスタ

天龍
「わ、わかったっ! おい、龍田急げ!」ダダダダッ!

龍田
「ちょっと天龍ちゃんっ!? 見えちゃうってば!せめてそれちゃんと羽織って~!」タタタタ


「・・・なんか終わってたわね。なぜか天龍が半裸になってたけど」ふぁ~


「なのです・・・」コクリコクリ・・・


「・・・Zz」


「三人とも、眠いなら部屋で寝てきなよ。補佐艦からの依頼は私一人でも大丈夫そうだ。
 暁を頼めるかい?」


「わかったわ。それじゃあ頼んだわね、響。 ほら電も」グィ


「はいなのです・・・」ファー グィ・・・


「・・・ふにゅ」ズルズル



「・・・さて」

工廠・前



「―それでどうするんだい?」トコトコ

ダンテ
「実際にやったほうが早いからな。あいつ待ちだ」スタスタ


「なるほど」

ダンテ
「他の三人はどうした?」


「部屋に戻って寝てるよ。今日は本当にいい陽気だからね」

ダンテ
「そうか。悪かったな、後半ほったらかしになっちまった」


「・・・まぁ仕方ないよ」

・・・

工廠


明石
「・・・ど、どう・・・?」

夕張
「・・・んー・・・・・・レロッ」

ギルガメス
「」

夕張
「うん、味は普通ね。見た目も普通の金属には見えるんだけどねぇ」シャシャ ←写生


明石
「そっかぁ」スタスタ


ダンテ
「よう。今朝ぶりだな。進んでるか」

明石
「あ、ダンテさん」ピタリ


「こんにちわ」

明石
「あら、響ちゃんも。こんにちわ」


ダンテ
「どんな感じだ?」

明石
「まだただ調べてるって段階ですねぇ。
 作製の着手はまだ先になりそうです。すみません」

ダンテ
「いや、構わねぇさ。調べるってのはどうやってるんだ?」

明石
「んー、そうですねぇ・・・。
 こういうのはまず、完成品のイメージをある程度持っておくことが大事なんです」

ダンテ
「へぇ」


(あ・・・)

明石
「だから最初はイメージつかみですね。
 今朝からずっといじくり回してますよ。今日一日はずっとこれになりそうです。
 具体的には目をつぶって触感を確認したり、何枚何十枚と写生したり、
 ずーっとただ眺めてみたり、舐めてみたり、音を立てたり嗅いでみたり、ですね。
 とにかくまずは"あの子"で遊ぶ以外は何もしませんね」

ダンテ
「・・・へぇ・・・」


「・・・」

明石
「あ、ほら」チラ



夕張
「んー・・・あーん」ガジガジ

ギルガメス
(泣)



明石
「今は噛んじゃってますねぇ」

ダンテ
「・・・」


「あぁ・・・」

明石
「ところで、どうしました?」

ダンテ
「・・・ん、あぁ―」


オーイ!キタゼー!
ダカラチョットマッテヨ、テンリュウチャーン



「あ、来たね」

明石
「あれ? 天龍さんに龍田さんも?」

・・・
*上着は龍田が洗って返すそうです。


明石
「へぇ、そんなことが・・・。
 ん ていうかそんな簡単にできちゃうものなんですか?」

ダンテ
「本当に簡単なモノならな。いけるはずだ」

明石
「へぇ・・・」

天龍
「おいっ!もういいだろ! 恥ずかしい話までしやがってっ///
 早くしてくれよっ」

龍田
「待ち切れないのよね~、うふふ」

ダンテ
「ha ok. アカシ、集めた石はどこに置いてあるんだ?」

明石
「あ、はい。案内しますね」

石が保管してあるところ


ダンテ
「んー ・・・こいつと、あとはこれでいいか」

明石
「・・・やっぱりけっこう違うものなんですよね?」

ダンテ
「まずは大きさによるな。たが、ここにあるもので、違うモノってのはそんなに数はないがな。
 どんな特性の違いがあるのかはともかく、大きさはどれも似たようなもんばかりだろ」

明石
「ふむ・・・」


「それをどうするんだい?」


天龍
「ワクワク」

龍田
「うふふふ」


ダンテ
「あぁ。 アカシ、ハンマーはどこに置いてるんだ。あるだろ?」

明石
「それなら、さっきまで夕張が使っていたので」

ダンテ
「・・・huh. そんじゃ、ちょいとお邪魔させてもらうか・・・」


「・・・」

夕張
「・・・うん、うんうん・・・んー・・・・・・・・・あむ」

ダンテ
「ヘイ、ユウバリ」

夕張
「むぇ?」クル ←咥えたまま


ダンテ
「そこそこの付き合いなんだが、味まではさすがに俺も知らなかったな。
 うまいのか、そいつは」

夕張
「」ポロッ

・・・

夕張
「こ、これは、そのっ! ご、ごめんなさい借りたものなのに、いろいろ勝手にっ・・・
 でも、必要っていうかっ ・・・気になっちゃって・・・///
 べ、別にいつもこういうことをしてるというわけではっ・・・///」


「はは・・・」

ダンテ
「ああ、アカシから聞いてる。何も気にしてねぇさ。
 それより、なんともなかったのか?」

夕張
「へ? いえ、特には・・・素材の見た目と、味も触感も普通の金属と変わらないって言うか・・・」

ダンテ
「・・・へぇ」
(・・・まぁ、こいつは魔具の中でも比較的"大人しい"上に扱いやすい方だったしな)

夕張
「・・・?」

ダンテ
「いや、それならいい。 ハンマー借りていいか?」

夕張
「? いいけど・・・」

ダンテ
「thx. おい、テンリュウ」

天龍
「お、おうっ!なんだ!?」

ダンテ
「この石、その刀の先に埋め込んでみろ。丁度いい穴も開いてんだろ」

天龍
「え」

龍田
「えぇ~」

夕張
「?」

・・・

天龍
「・・・ここか?」

ダンテ
「あぁ」つ ハンマー

天龍
「・・・わかった。行くぜっ!」パシッ!

カンカンカン!

夕張
「え なんかそんな簡単に・・・」

・・・

龍田
「見事にすっぽりはまったわね~」

明石
「うぇ~・・・」

天龍
「・・・本当にこれだけで使えるようになんのか?」チャキ

ダンテ
「一応はな。 よし、もう一度外に出るぞ。
 umm・・・お前さんらの水に浮くヤツ、なんつったか」


「艤装かい?」

ダンテ
「あぁそれだ。 テンリュウ、それの足とその刀だけ持って来い」スタスタスタ

天龍
「ん、わかったぜ!龍田!」

龍田
「はいはい、うふふ」



「私も行くよ」

ダンテ
「おう。 そんじゃ邪魔したな、アカシ、ユウバリ。また来るぜ」ヒラヒラ

明石
「あ、はーい」


ダンテ
(・・・いい子にしてろよ?)チラ

ギルガメス
「・・・」


夕張
「・・・みんな、なんだったの?」

明石
「さぁ? 近々わかるんじゃない?」

再び 鎮守府軍港・裏


天龍
「で、どうやればいいんだよ!?」キラキラ

ダンテ
「焦んなよ。まずは海に立ってみな」

天龍
「おうよっ!」ピョン パシャ

龍田
「天龍ちゃんたらはしゃいでるわねぇ」


「まぁ仕方ないね」

天龍
「アレ!アレ教えてくれるんだよな!? 斬撃飛ばすヤツ!なぁ!
 居合いみたいなヤツでもいいけどさっ!」

ダンテ
「ああ、そうだ。もうひとつの居合いの方は、今のお前さんの"ソレ"じゃ無理だからな」

天龍
「そうなのか?まぁいいや。 えっと、こうだっけか・・・?」スチャ ←ドライブ(SM)の構え

ダンテ
「いや、違う。お前さんの場合はもっと刃先を下げて、海面につけるんだ」

天龍
「・・・ん、こうか?」チャプ・・・


ダンテ
「ああ。さっき埋め込んだ石が全部海水につかる程度に刃先を沈めてみな。
 あとはシンプルさ。イメージと勢いだけでいい。
 海水を刀で勢いよく飛ばしてみろ。お前さんの刃を撃ち出すイメージでな」

(その魔石だけなら本当にそれだけだからな。
特性はないし、石の魔力自体も小さいが、海水を利用すれば多少は使いモンになる)



天龍
「なんかそれっぽいなっ・・・! よし、いくぜっ」

天龍
「・・・・・・ふっ!」ビシュッ

ビューン ・・・パシャ・・・


龍田
「・・・」
(しょぼいわ~・・・)


(こいつはあまり力を感じない・・・)


天龍
「・・・」

ダンテ
「・・・ま、そんなもんだろ。初めのうちは」

天龍
「おぉおおっ」

ダンテ
「・・・ん?」

天龍
「すげぇっ!まじで刃っぽいの出たぜ!?」

ダンテ
「・・・よかったな。 だが今のままだとそんなに数も撃てないけどな」

天龍
「回数制限もあんのかよっ!?」

ダンテ
「ああ・・・」

天龍
「うぉおおお!ますますっぽいな!!」

ダンテ
「気に入ってもらえたんなら何よりだ・・・。
 数撃つには石に魔力・・・、エネルギーの補給が必要になる。
 さっき埋め込んだ石みたいなヤツを消費するんだ」

天龍
「なるほどなぁ~!」

ダンテ
「もう少しイイ石が手に入れば、使い方の幅も広がってくるだろうぜ。
 刀身に力を纏わせる、とかな」

天龍
「おお!いいじゃねぇかそれっ!!」

―!!
haha


龍田
「・・・あんな天龍ちゃん、この鎮守府に来て初めて見るわ~・・・」


「・・・ハラショー」

天龍
「決めたぜっ! ミズチ・・・ミズチにする!!」

龍田
「もしかして技の名前かしら~?」スタスタ

天龍
「ああ! 今はまだまだだけど、こいつはいずれ"リュウ"になるんだ!いいだろ?!」

ダンテ
「ほぅ、いいじゃねぇか。なかなかイカしてると思うぜ」hahaha

天龍
「っ! だろぉ!? 話がわかるじゃねぇかダンテ!」

龍田
「・・・ふーん・・・」

・・・

天龍
「・・・ふっ!」ビュン

パシャ


天龍
「あ・・・ 打ち止めってヤツか。 うーん・・・」チャキ

ダンテ
「・・・ヘイ、テンリュウ」スタスタ

天龍
「ん、なんだよ?」スィー ←堤防に寄ってる

ダンテ
「ナガトから、やっこさんのことついては聞いてるよな」スッ ←腰落とし

天龍
「あぁ、悪魔の力のせいでやっかいな壁がどうとかってヤツだろ?
 あとは変な装備も持ってるから、単純に強くなってるとか、だっけか。
 オレもはじめは半信半疑だったんだけどなー。実際に見せてもらっちまったしなっ」ナハハッ!

ダンテ
「ha. お前さんのその力についてなんだが、うまく使いこなしていけば、
 この先、断然有利に進められる。敵さんからしてみりゃかなりやっかいってヤツだ」

天龍
「え そうなのか?」

ダンテ
「ああ。誰よりも早く前に出て、やっこさんが仕掛けて来るよりも早く、
 お前さんが相手の壁を斬り壊してやるんだ」

天龍
「オ、オレがっ・・・?」

ダンテ
「そうだ。できそうか?」ニッ

天龍
「・・・あ、あぁっ!やってやるぜ! まかせなっ!!」

ダンテ
「ha! great. なら、前衛は任せたぜ。
 リトルズも含めて、しっかりとお前さんの仲間を守ってやってくれ。
 頼りにしてるぜ、"切り込み隊長"」ニッ

コンッ ←デコツン

天龍
「お、おうっ!//」
(・・・後衛の露払いをする、切り込み隊長っ・・・!//)


龍田
「・・・ふと、思ったんだけどあの技って私でもよかったと思わない?響ちゃん。
 私の槍にも同じような穴は開いてるし、ほら、海水飛ばすのだって槍の方が要領よさそうじゃない?」


「そうかもしれないね・・・」

龍田
(どうしようかしらね・・・。天龍ちゃんばっかりに危ないことはさせられないし~・・・。
私のにも埋め込んどいた方がいいのかしら・・・?
少なくともあの石のストックを常備しておくのは必須ね。天龍ちゃん、抜けてること多いし)



天龍

 <ARMS>

  天龍の後檣刀・水魔(Lv.1)


開発しました。


天龍

 <STYLE>

  
  チャージコマンダー(Lv.1)    


習得しました。

天龍
「よし!石持ってくるぜ!」

ダンテ
「新しい石を、剣に埋め込んだ石にくっつけるだけでいいぜ。
 ちなみ、大きい石から小さい石へはエネルギーは流れないけどな」

天龍
「へぇ。
 ・・・うーん、大きい石、か・・・」

ダンテ
「大きいやつを埋め込むんなら、その剣を改造するか、新しく作り直すか、だな」

天龍
「おおっ、改造っ・・・!」

ダンテ
「エネルギーに関しても、今の小さい石じゃ、見た目ではわからねぇだろうが、
 もっと大きい石ならお前さんらでも見ただけでわかるさ」

天龍
「なるほどな!」

・・・

天龍
「それじゃ、コイツの補給してくるぜ!」チャキ

龍田
「あ、天龍ちゃん、私も行くわ~」

・・・
スタタター


ダンテ
「はしゃいでんな」


「無理もないよ。天龍の性格からすればね」スッ

ダンテ
「・・・ha」


「これからどうするんだい?」


ダンテ
「そうだな・・・。ムツもいつ戻るのかわからねぇし、俺も昼寝でもするかな」ン"ー ググッ


「いいね」

ダンテ
「どっかいいところでも・・・ん?」

・・・

少し遠い岬の部分

吹雪
「・・・はぁ」

・・・


ダンテ
「・・・huh」シュッ


「よかったら、 ・・・あれ?」キョロキョロ

お疲れ様でした。
もう序盤に思いついてるネタ全部詰め込んでいこうと思っているので
遅々として進みませんが、ご了承

やべー見返したらすごいミスしとるー!

>>168
Sword Dancer!

Sword Master!


でした、さーせん
これ、いつか形にしようと思ってた自作品ネタの方の奴と混ざってました。
あっちもDMCのスタイルネタパクってたもんだから、がっつり混ざりました。

吹雪
「やっぱり無理だよね、私なんかじゃ・・・」


ダンテ
「ヘイ、フブキ」スタスタ

吹雪
「・・・あっ・・・ダンテさん・・・」

ダンテ
「いい天気だってのに俯いてるじゃねぇか。どうした」ストン ←腰下ろす

吹雪
「っ・・・」

・・・

ダンテ
「uh」

吹雪
「・・・私、結局何もできなくて・・・」

ダンテ
「そうだったか?盛大にかましてたじゃねぇか。 スカッとな」hahaha

吹雪
「」

吹雪
「うぅ・・・」

ダンテ
「ま、慣れない海上での初陣じゃあんなもんじゃねぇのか」

吹雪
「・・・」

ダンテ
「huh. そう落ち込むな。
 立派だったと思うぜ、お前さんは。覚悟は十分だった」ニッ

吹雪
「ダンテさん・・・」

ダンテ
「しかし、・・・そうだな。
 やっこさんを前に、へっぴり腰で目を瞑って撃ってたってとこだけはいただけなかったもな」haha

吹雪
「はうっ・・・・・・うぅ~・・・」

ダンテ
「あとは腕前だけだな。
 よし、ちょっくら立ってみろ」

吹雪
「・・・え?」

吹雪
「ふぅうっ!」プルプルッ

ダンテ
「まだ高い。もう少し腰を落とせ」

吹雪
「は、はいっ・・・! ・・・ふっ、ん"ぅっ・・・!」

ダンテ
「足腰だけはしっかり鍛えとけ。
 やっこさんの攻撃を避けるときは勿論だが、バランスを取るのにも保つときにも使うぞ。
 お前さんのナリであれだけごちゃごちゃしたモン担いで行くんならなおさらだ」

吹雪
「はいっ!」グググッ・・・

ダンテ
「・・・ほぉ」

・・・

吹雪
「あ、足がぁぁっ・・・!」ピクピクッ・・・

ダンテ
「えらかったな。悪くねぇガッツだったぜ」hahaha

吹雪
「・・・えへへ・・・」

ダンテ
「最初はそんなもんだな。 ま、これからさ」

吹雪
「はい・・・」

ダンテ
「どうした?」

吹雪
「・・・私、本当に強くなんてなれるんでしょうか・・・?
 昨日は本当に何の役にも立てなくて・・・、今だってこんな・・・。
 ・・・私なんかに強くなれる力なんて、本当は・・・」

ダンテ
「フブキ。
 本当に大事なモンはな、力なんかじゃねぇのさ」

吹雪
「え・・・?」

ダンテ
「それよりも、もっと大切なものがある」

吹雪
「もっと大切なもの・・・・・・それって何なんですか・・・?」

ダンテ
「ん? huh..
 そうだな、あえて言葉するなら "誇り高き魂" ・・・なんてどうだ?」ha

吹雪
「・・・誇り高き、魂・・・」

ダンテ
「お前さんはもう持ってると思うがな」

吹雪
「えっ ・・・私が、ですか?」

ダンテ
「ああ。 だから、焦るこたねぇのさ。
 大丈夫だ。それをずっと持っていられるなら、お前さんは必ず強くなれる」

吹雪
「・・・それって本当ですか・・・? 本当にこんな私でもっ」

ダンテ
「ああ。
 卑下することもないと思うぜ。お前さんは根性もあるみてぇだからな。地道に鍛えていきゃ立派にもなれるさ。
 昨日もしっかりと見せてもらってるからな。保証してやるよ」

吹雪
「昨日・・・?」

ダンテ
「出撃前のな。いいツラしてたぜ」

吹雪
「・・・」
(・・・私が・・・)

吹雪
「・・・私、がんばりますっ。
 今度はしっかり戦えるように、ちゃんと訓練して・・・!」ググッ…!

ダンテ
「・・おう、面構えも戻ってきたな」

吹雪
「・・・はいっ!」

・・・

吹雪
「あのっ!」

ダンテ
「あん?」

吹雪
「また、いろいろ見てもらってもいいですか?えっと、・・・姿勢とか!」

ダンテ
「ha. そうだな、せめてへっぴり腰くらいは早く直しとかねぇとな。
 見てるこっちまでヒヤヒヤしちまうからな」

吹雪
「ぁうっ///」

ダンテ
「uh・・・huh. さっき言っちまった手前もあるな・・・。
 ok, なんなら、お前さんが自信を持てるようになるくらいまでなら面倒見てやろうか」haha

吹雪
「! ・・・それ、約束・・・してくれますか?」

ダンテ
「・・・ああ、いいぜ」
(まぁ今回はそういう仕事だからな)

アリガトウゴザイマシター! ←吹雪、走り込みへ


ダンテ
「今からでも、か。 huh..
 さっきまでひどく落ち込んでたかと思ったが、元気だねぇ。
 マジにガッツあるな」ヒラヒラ


ア、イタ


「探したよ。こんなところにいたんだね」スタスタ


ダンテ
「おっと、悪い。また放っちまった」


「それはいいんだけどね。 まぁでも次からは一言ほしいかな・・・」

ダンテ
「ああ、そうする」


(補佐艦が戻るのはいつになるんだろうか・・・?)
「それで、結局どうするんだい? 昼寝する場所でも探すのかい?」

ダンテ
「・・・あー・・・いや。目も冴えてきちまったからな。
 一旦、用意されてる部屋に帰るわ。ムツも戻ってきてるかもしれねぇしな」


(丁度いい、かな)
「わかったよ。私もついて行っていいかい?」

ダンテ
「おう」

・・・

提督室

ガチャ

ダンテ
「・・・まだみたいだな」


「のようだね」パタン

・・・


「・・・使ってる部屋ってあそこだよね?」

ダンテ
「あぁ、そうだ。タタミなんて初めてだったんだがな。
 なかなかだったな」


「へぇ、それはよかった。そうか、畳なんだ。
 あそこの部屋はずっと閉められたままだったことしか知らないから、入ったことはないんだよね。
 お邪魔してもいいかい?」

ダンテ
「構わねぇぜ」


「スパスィーバ」ガチャ

ハラショー、ケッコウヒロインダ


コンコン
「哨戒編成隊旗艦、翔鶴です。第五班は全員、帰還しました」←提督室・前


ダンテ
「ん? 開いてるぜ」

「っ!」


ガチャ…

翔鶴(小破)
「し、失礼します! 報告に・・・って、・・・あら?」

ダンテ
「報告か、そいつはタイミングが悪かったな。ムツなら外してるぜ。
 それともナガトか、オオヨドか?」

翔鶴
(あっ・・・)
「えっと、その・・・」

ダンテ
「ナガトとオオヨドはわからねぇが、ムツなら少し待ってりゃくるかもな」

翔鶴
(!)
「ではこちらでしばらく待たせていただいてもよろしいでしょうか?」

ダンテ
「あぁ、いいんじゃねぇか」

ダンテ
「・・・ん?よく見りゃお前さん、怪我してんじゃねぇか」

翔鶴
「あ、いえ、ほんの掠り傷ですから・・・。
 私たち艦娘は入渠・・・えっと・・・入浴すれば怪我は直せますし、
 これくらいであれば本当に・・・」

ダンテ
「へぇ。本当にすげぇな、カンムスってのは。
 報告だったか? ムツに言っとけばいいんだよな?
 俺が聞いて、言っといてやるよ」

翔鶴
「え、いえ・・・でも」

ダンテ
「見てらんねぇのさ。とっとと、・・・ニュウキョか? ま、手当てなりしてきな。
 そんな傷でも、もし残ったりでもしたら事なんじゃねぇのか」

翔鶴
「だ、大丈夫ですっ ほんとに・・・。
 気にしないでください・・・」

ダンテ
「・・・そうかい」

ガチャ


「あれ?翔鶴さん?」

翔鶴
「あら、響ちゃん」

ダンテ
「満足したのか?」


「うん、堪能できたよ。本当にいい部屋だね。できれば今度は姉妹たちにも見せたいかな。
 皆、ずっと気になってた部屋なんだよね」

ダンテ
「huh.. 好きにしな」


「ハラショー、言ってみるもんだね。それじゃお言葉に甘えて、また今度にでも」

ダンテ
「ああ」

翔鶴
「・・・」
(あそこの部屋に・・・)


「翔鶴さんは哨戒の報告かい?」

翔鶴
「ええ。でも代理も補佐艦もいらっしゃらないみたいだから、ここで待たせてもらってるの」


「なるほどね。哨戒任務、お疲れ様、翔鶴さん」

翔鶴
「ありがとう、響ちゃん」

ダンテ
「・・・ただ待ってるってのも暇だな」ガチャ ←私室へ

響・翔鶴
「?」

ダンテ
「こいつで時間潰さねぇか?」つ□


「あ」

翔鶴
「トランプ、ですね・・・」


「へぇ、部屋にそんなのあったんだ」

ダンテ
「いや、今朝方にムツと出掛けたときにな・・・。
 売れ残ってる服を買い取ってやったら、おまけだつってくれたのさ」


「ふーん」

翔鶴
(なんかそれも変な話ですね・・・)

・・・


「でもトランプか、いいね。ゲームは何にするんだい?」

ダンテ
「中途半端になってもいけねぇからな。簡単ですぐに終わらせられるポーカー、・・・なんてどうだ?」


「なるほどね。 でもいいのかい?私はけっこうポーカーは強い方みたいだよ?」

ダンテ
「そういう面してるよな、お前さんは・・・。
 huh. かくいう俺も勝利の女神とは仲が良くてな。
 後で泣きを見ても知らないぜ?」


「ふふ、そいつはいいね。とても楽しみだ」

翔鶴
「・・・」

ダンテ
「・・・huh.
 よし、始めるぞ。ほれ、お前さんもずっと突っ立ってないで座れ」

翔鶴
「あ、いえ、私は・・・ ルールもわかりませんし・・・」


「あれ、そうなのかい?」

翔鶴
「ええ・・・瑞鶴、・・・妹が他の子達と一緒にやっているのは見たことはあるんですけど、
 細かいルールまでは・・・」


「そっか。でも教えてあげるから大丈夫だよ。シンプルなゲームだしね」

ダンテ
「あぁ。いくつか役を覚えるだけだ。一応細かいこともあるが、まぁなんとかなるだろ」

翔鶴
「・・・はぁ」

・・・

食堂


間宮
「それではこちらも追加で手配しますね」

長門
「頼む」

鳳翔
「長門さん、お酒の件なんですけど・・・」

長門
「ん、なんだ?」

キィー…
陸奥
「うわっ、すっごっ・・・あんな飾りつけまで・・・。
 ほんと、こんなことでも真面目ね、長門ったら。ふふっ」パタン…


鳳翔
「日本酒なんですけど、海外の人だと伺いましたし・・・。
 ビールはいつものように常備もそれなりにあるのでいいんですけど、
 ワインなどの洋酒も必要かと思いまして・・・」

長門
「あぁ、そこまで考えていなかったな・・・。
 たしかに、あった方がいいだろうな」

鳳翔
「それで、ワインなんですけど・・・、
 実は料理用に大量に消費してしまいまして、備蓄の方が・・・」

長門
「なんと・・・。わかった、それならそれも新しく追加しよう。
 領収書はあとで私のところに」

鳳翔
「わかりました」


陸奥
「忙しそうね」スタスタ

長門
「陸奥っ。 いいのか?そっちの方は」

陸奥
「少し様子を見に来ただけだから、すぐに戻るわ。
 それに頼りになる子達に任せてきたから、大丈夫よ」

長門
「ほう」

陸奥
「だいたい何時くらいでいいの?」

長門
「そうだな・・・、多少大掛かりになってしまったが、準備は早くから始めたからな。
 いつもの夕食の時間には間に合いそうだ」

陸奥
(多少、ね・・・)
「わかったわ、じゃそれくらいにね」

長門
「頼んだぞ」

陸奥
「はいはい」


ナガトサーン!


長門
「む、すまん、駆逐艦が私を呼んでいるっ」

陸奥
「あぁ、手伝うって申し出てくれた子達ね。
 了解、いってらっしゃい」

長門
「ああ、ではな!」スタターッ


陸奥
(ま、役得ってやつよね・・・)ヒラヒラ
「・・・まぁ私も、か。 ・・・ふふっ、どうなのかしらね、実際」スタスタスタ…

提督室


ダンテ
「スリーカード」フッ

翔鶴
「・・・えーと、たしかストレートと言いましたっけ?これ・・・」

ダンテ
「・・・。 ヒビキ、お前さんは?」


「ふむ」パサッ

-フルハウス-

翔鶴
「・・・あっ・・・」

ダンテ
「おいおい、ドベかよ・・・」


「何も賭けてなくてよかったね」

ダンテ
「お前さん、今笑ってやがるな・・・。口調に出てるぜ」


「おっと。私もまだまだだね」

翔鶴
「ふふふ・・・」クスクス

ダンテ
「・・・ha」


「さて、どうする?続けるのかい」

ダンテ
「そうか、・・・そうだな。何も賭けてないからだ」

翔鶴
「?」


「いいのかい?フラグにしか思えないけど」

ダンテ
「何を言ってるのかわからねぇな。次は賭けるぞ。
 ・・・そうだな、もし俺が負けたら、マミヤでストロベリーサンデーを・・・・・・奢ってやろう」


「何かな、今の間は」

翔鶴
「ストロベリーサンデー?」


「・・・ん、そんなのあったかな?」

ダンテ
「昨日、出来たばっか新メニューだ。
 あそこのマスター、いい腕してるな。
 材料と作り方を適当に言って、作ってもらったんだが、
 出来上がったサンデーの甘さ加減は絶妙だった」


「ということはあなたのリクエストしたスイーツがそのままメニューにってことかな?」

ダンテ
「そういうことだ。
 まぁ、材料自体はポピュラーだからな。作り方だけ言ったらサクっと作ってくれたぜ?」


「なるほどね」

翔鶴
「苺のスイーツですか、おいしそうですね・・・」


「うん、いいね。面白くなってきた」

ダンテ
「そうこなくちゃな」

翔鶴
(・・・大丈夫なんでしょうか・・・?)

ダンテ
「ツーペア」フッ


「ストレート」

ダンテ
「」


「翔鶴さんは?」

翔鶴
「えっと、私もツーペアですね・・・。同列2位でしょうか・・・?」


「ん・・・あ、エースとクイーンのツーペアだね。どっちもダンテの手札より強いよ。
 翔鶴さんの勝ちだね」

ダンテ
「・・・」

翔鶴
「えっと・・・すみません・・・」

ダンテ
「・・・いや、勝負は勝負だ」


「そうだね」


「私が4連勝で、そのうち翔鶴さんとダンテでの勝負で、それぞれ3勝と1勝だね。
 もしかして、その勝利の女神さんとはケンカしてる最中だったんじゃないのかい?
 "ここ"では縁起でもないし、早めに仲直りしておいたほうがいいと思うよ」

ダンテ
「ご忠告どうも。そうするよ・・・」

翔鶴
(なぜか私も耳が痛いわ・・・)


「というか微妙な役なのにドヤ顔なんだね」

ダンテ
「お前さん、けっこう辛らつだな・・・。
 ギャンブルってのはな、クールな態度と勢いが大事なんだよ」


「へぇ、そうなんだ」ニヤリ…

ダンテ
「・・・tut」

翔鶴
「・・・」クス…


「よし。とりあえず、姉妹の分は稼いだかな」

ダンテ
「ほぉ。なるほど、考えたな」


「一気に4つは食べられないと思うし、引き伸ばしすぎて忘れられても困るからね」

ダンテ
「huh.. ちょっとした暇つぶしのつもりが、ずいぶん高くついたぜ・・・」


「ふふ、残念だったね。
 翔鶴さんも少なくとも2回は奢ってもらえるし、
 瑞鶴さんと一緒にご馳走してもらうといいんじゃないかな」

翔鶴
「いえ、私は別に・・・」

ダンテ
「ギャンブルってのはこういうもんさ。男に二言はねぇよ」

翔鶴
「あ、ありがとうございます。それではお言葉に甘えて・・・」

ダンテ
「おう。 だがまぁ、・・・日本円が手に入ってからだがな・・・」


「あれ 持ってないのかい?」

ダンテ
「ドル札だけだ。それもはした金のな。今回の仕事の前金はもらってるはずなんだが、
 まだ手元には来てねぇな」

翔鶴
「昨日はどうなされたんですか?」

ダンテ
「・・・一緒に行った金剛に借りた・・・」


「・・・服は経費かい?」

ダンテ
「あー、いや・・・ムツがカード出してたな・・・」

響・翔鶴
「・・・」

ガチャ

陸奥
「あら?」

翔鶴
「補佐艦、戻られましたね」

ダンテ
「おぅ、ムツ。けっこうかかってたな」

陸奥
「ちょっとね」


「丁度お開きかな」

陸奥
「遊んで待ってたの?ごめんね、遅くなっちゃって。
 ・・・あら、おまけでもらったトランプじゃない。ゲームは何?」

ダンテ
「ポーカー」

陸奥
「あ、そう・・・」


「・・・」

翔鶴
「補佐艦、長門代理は・・・」

陸奥
「あぁ、私が代わりに受けるわ。哨戒任務の報告よね?」

翔鶴
「はい」

陸奥
「了解、ご苦労様。交代班はもう哨戒に出てるし、あとはゆっくり休んでね」

翔鶴
「ありがとうございます、それでは。
 ・・・あの、楽しかったです。その、また・・・」

ダンテ
「ああ。またな、ショウカク。
 金は入ったら俺の方から、声かけるぜ」

翔鶴
「っ・・・ふふ。
 はい、妹の瑞鶴と一緒にお待ちしています」ペコリ

ガチャ、パタン

陸奥
「・・・何の話?」

ダンテ
「hm..」


「ポーカーで賭けに負けてしまったから奢るって話だよ」

陸奥
「あら?手持ちのお金はないんじゃなかったの?」

ダンテ
「・・・ああ、だから金が入ったらって話だ」

陸奥
「ふう~ん・・・」

ダンテ
「・・・なんだよ?」

陸奥
「・・・別に?」

ダンテ
「huh.. んな顔すんなよ。金が入ったらちゃんとお前にも返すさ」

陸奥
「別にお金を返してほしいわけじゃないんだけど・・・」

ダンテ
「あん?」

陸奥
「・・・もういいわよ、別に・・・」ハァ


「・・・」

ダンテ
「なぁ」

陸奥
「・・・なに?」

ダンテ
「さっきのショウカクだが、怪我が多いのか?」

陸奥
「っ・・・」


「・・・どうしてそう思ったんだい?」

ダンテ
「まぁなんとなくだ。変に意地張ってるようにも見えたからな」

陸奥
「・・・多いといえば多いわ」

ダンテ
「ふ~ん・・・」

陸奥
「今日も哨戒中にはぐれの小艦に遭遇して、軽度の戦闘。
 哨戒班全体では特に大きな損害はなかったみたいだけど、それでも翔鶴だけは被弾。
 ・・・まぁでも本当に軽傷でよかったわ」


「これまでの作戦でも彼女だけが被弾とか、そういうことってけっこう多いんだ・・・」

ダンテ
「へぇ。どんくせぇのか?」


「そういうわけでもないと思うんだけどね・・・」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「hm..」

陸奥
「そういえば、あなたジャケットは?」

ダンテ
「・・・あぁ、暑かったんで脱いだな」

陸奥
「そ。まぁ洗うほどでもないんだろうけど。
 今はちゃんと掛けてるの? 出したままにしてない?」

ダンテ
「・・・あぁ、大丈夫だ。ちゃんと掛けてある」

陸奥
「ならいいわ。えらいわね」

ダンテ
(マジでガキ扱いだな・・・)huh..


「・・・」

・・・

陸奥
「あら、もうお昼もだいぶ過ぎちゃってるわね」


「あぁ、もう1300か。けっこう遊んでたのかな」

ダンテ
「気付いたら腹も減ってきやがったな。
 ここじゃ飯はどうしてるんだ? 食える所はあるんだろ?」

陸奥
「そうだけど・・・ねぇ、デリバリーにしない?」


「・・・それがいいんじゃないかな。
 この時間だと、任務とか演習とか、その他の用事で、お昼時に遅れた人たちでまた込むんだ。
 さっきまで哨戒に出てた翔鶴さんたちみたいに、帰ってきた人たちとかでね」

ダンテ
「あ?狭いのか?その食う所は」

陸奥
「そういうわけでもないんだけどねっ。
 まぁ、いいじゃないデリバリーでも!」


「・・・」

ダンテ
「腹ペコだからな。できれば早い方がいいんだが・・・」

陸奥
「お店も近くてすぐだから!えっと、ピザのお店とかは本当にすぐ来てくれるのよっ!」

ダンテ
「ph♪ へぇ、近くにピザ屋があんのか。そいつはいいな。よし、さっそく頼んでくれ、ムツ。
 生ハム&ガーリックポテトミックススペシャルのLサイズだ。オリーブは抜きで頼むぜ」

陸奥
「わ、わかったわ。飲み物はどうするの?」

ダンテ
「ビールか赤ワイン・・・って言いたいところだが、
 ヒビキ、お前さんも食うよな?」


「いいのかい?」

陸奥
「いいわね。一緒に頼めるし、そうしましょう」


「スパスィーバ。
 でもそれなら、姉妹も呼びたいかな・・・」

ダンテ
「おう、いいじゃねぇか。呼んで来い。
 ムツ、飲み物はトマトジュースとコーラだ。あぁ、オレンジも必要かもな」

陸奥
「ふふふ、それじゃいろいろ頼みましょうか。デザートとかも注文できるから」

ダンテ
「いいね」


「スパスィーバっ」ガチャ、タタタッ


ダンテ
「ha. ちょっとしたピザパーティだな」

陸奥
「うふふ、そうね」



*艦娘の飲酒年齢事情は見た目相応ということにしてください。
ただ厳密には考えてないです。
アニメダンテとかだと、特にこの辺のモラルには厳しい方だと>>1は勝手に思ってます。
見た目19歳くらいだと、勧めてるかもしれないですけどね。

陸奥
「え、あ、・・・はい。わかりました。
 いえ、それで構いませんよ。それじゃお願いします」p

ダンテ
「どうした?」

陸奥
「ええ、それが・・・今日は鎮守府<うち>の子達、みんながいろいろ出前を取ってるようなの・・・。
 だから、ピザ屋さんも、その、・・・ね?」

ダンテ
「? 他のは、みんな飯所で食ってんじゃねぇのか?」

陸奥
「ま、まぁこういう日もあるわよ!
 まとめて宅配はしてるみたいだから、少し余分にかかる程度よ、きっと!」

ダンテ
「hm. まぁしかたねぇか」

陸奥
「・・・えーと、ただ待ってるのも退屈よね・・・・・・あ、ねぇっ トランプあるじゃない!
 それやりましょうよっ」

ダンテ
「かまわねぇが・・・。何やるんだ?」

陸奥
「・・・ポーカーとか・・・?」

ダンテ
「ほぉ、いいのか、俺は勝利の(ry」

陸奥
「・・・あら、私も(ry」

ダンテ
「へぇ・・・」

陸奥
「・・・何よ」

ダンテ
「huh. 上等だ。
 物は何を賭けてほしいんだ?なんでもいいぜ?
 お前には貸しがあるからな。お前はなしでいい」

陸奥
「言ったわね・・・。
 それじゃ、私が勝ったらお願いの一つでも聞いてもらおうかしら?」

ダンテ
「ok, そんじゃ始めるぜ」

・・・

ダンテ
「ワンペア・・・」

陸奥
「わ、私も・・・」

パサッ

ダンテ
「キングとクイーン・・・今度は俺の勝ちか・・・」

陸奥
「みたいね・・・。 交互に3勝ずつ・・・ねぇ、私たちって・・・」

ダンテ
「何が言いてぇのかわからねぇな・・・。
 ・・・ところで、遅くねぇか、あいつらも」

陸奥
「そういえばそうね・・・。呼びに行っただけだと思うんだけど・・・」


ガチャ


ダンテ
「お」

陸奥
「あら」



「遅くなって申し訳ない。起こすのに手間取ってね。特に姉の」


「ちょっと響!?」


「今日はお誘いいただき、ありがとうなのです!」


「手ぶらで来ちゃったんだけど、よかったのかしら?
 何か用意するものある? 飲み物は私が準備するわねっ!」


ダンテ
「huh. 一気に騒がしくなったな」

陸奥
「ふふ、そうね」
(・・・結局、賭けはダメだったわね・・・)

三水戦の部屋・吹雪たちの方


コポコポコポ・・・

睦月
「はい、吹雪ちゃん」

吹雪
「ありがとー、睦月ちゃん! ふぅー」ゴクゴク

睦月
「本当にさっきまで走り込んでたんだね」

吹雪
「うんー、もう腹ペコだよー」グテー

睦月
「ふふふ、もう少しで―」


コンコンッ 


睦月
「あ、きたね」

吹雪
「? お客さん?」


「届いたっぽいー。あけてー」


吹雪
「あれ?夕立ちゃん?」

睦月
「ご苦労様。夕立ちゃん」トテトテトテ、ガチャ

睦月
「はい、吹雪ちゃん。熱いから気をつけてね」

吹雪
「あ、うん、ありがと・・・ ピザ?」

夕立
「今日は食堂も間宮さんも忙しいっぽいー」

睦月
「ちょっ! 夕立ちゃんっ」

夕立
「おいしーっぽい!」

吹雪
「へぇ・・・?」

・・・

提督室



「ぐぬぬぬっ・・・」

ダンテ
「ほれ、こっちだ、こっち」


「その手には乗らないんだから~っ!」ピッ

ダンテ
「huh」


「・・・にゃっ?!」ガビーン

ダンテ
「hahaha」


「何回そのやり取りやってるのよ」


「また二人がババの押し付け合いになっているのです・・・」


「結局最後は毎回こうなってるね。
 言うまでもなく暁は顔に出るタイプだし、片や一方は基本的に勝負運はないみたいだね」


「届いたわよー、開けてもらえるー?」



「あ、来たね」

・・・

陸奥
「すごい量だったの忘れてたわ・・・」


「あぁ、気が回らなかった、ごめんなさい・・・」

陸奥
「あ、いいのよ。気にしないで」

ダンテ
「悪いなムツ。どれが生ハム&ガーリックなんだ?」

陸奥
「こっちよ」つ■

ダンテ
「thx」



「すごくいい匂いだわ!」


「それもたくさんなのですっ」


「わぁ!オレンジジュースもあるわっ!」

パカッ…

ダンテ
「・・・んだこりゃ」

陸奥
「何って、あなたが頼んだ、・・・えーっと・・・
 生ハム&ガーリックポテトミックススペシャルじゃない。オリーブ抜きの」ピラッ ←チラシ見せる

ダンテ
「いやだから、そのチラシのイメージと全然違うだろ・・・。
 何の詐○だこいつは・・・」


「一緒よ?」


「一緒なのです」


「どう見ても同じじゃないか」


「変なダンテね」

陸奥
「あなたが何を言ってるのかわからないわ」

ダンテ
「・・・」

サクッ…

ダンテ
「・・・! 味はイケるな」モグモグ

陸奥
「それはよかったわ」


「おいしー!」パァ


「むふーんっ!」ムニョーン


「アツアツなのですっ!」ハフハフ


「ハラショー。この苺のデザートピザってのも意外にいけるね」モニュモニュ


提督室・前

ドタドタドタドタッ!

「数量限定スーパーデビルクラフトは私のものですーっ!!」ウヒャーイ!
「五航戦!挟撃遅れているわよ、急ぎなさいっ!独り占めされます!!」シュタタタタッ!
「言われなくてもわかってるっての!あーもうっ!ていうか相変わらず早すぎなのよっ!!」グググッ…!
「二人とも鎮守府内なんですよ!? 瑞鶴もそれはやめなさいっ!」
「・・・まぁ、こうなるだろうなってのはわかってたけどねー」
「だよね・・・」

ズダダダダーッ


ダンテ
「・・・あん?」

陸奥
「・・・はぁ、気にしなくていいから・・・」←頭かかえてる



「オレンジジューズもおいしい!」プハー


「暁、こぼしてるよ」


「もー、仕方ないわねぇ」フキフキ


「雷ちゃんもパラパラ付いてるのです・・・」サッサッ

お疲れ様でした


まだお昼過ぎなんですぜ、これ・・・
さーせんね

突然なんですけど、吹雪に黒い犬っころの相棒ができるとしたら、名前がどんなのがいいんですかね

すみません、情報少なすぎでしたね。
無茶振りすぎたので補足させていただきます。


吹雪のパートナーになるのは、三氷棍のケルベロスです。

ケルベロスはとある経緯から、三つ頭 → 一つ頭 → 犬っころ にまで弱体変化します。
人語を話す能力もしばらくは失われた状態から合流します。

まだ詳しいことは考えてませんが、とりあえず青いほねっこ(一本)の魔装形態にして
吹雪の腰にでも携えてれば、そこそこサポートはしてくれる、程度には考えてます。

まぁ合流はもうちょい先です。


名前に関して何ですが、中の人ネタとかにまで広げてはみたのですが、
どうもしっくりこないなぁと。


どうしましょうかね…
"ケロ"も考えたんですけど、なんかそれもアレだなぁと思いまして…
まぁこっちの犬は羽ないんですけど。

気にすることはない。艦これ自体数字面の設定がはっきりしていないんだから
そして出来ればネロを出して欲しい。
どのみち閻魔刀も必要になって来るだろうし

>>384
ありがとうございます。



あといい忘れてました。
対艦距離なども同様にヒューマンスケールです。要は目視的距離間って感じです。
よろしくです。

戻って鎮守府
三水戦の部屋・吹雪たちの方


ガチャ…パタン…

吹雪
(何も考えずにとりあえず一緒に帰ってきちゃったけど・・・)ソロー…


睦月・夕立
「Zzz..」スー…


吹雪
「ほっ・・・」
(二人はまだ起きてないや・・・)


Σv-ェ・v ピクッ
つu u⊂


黒い犬
「・・・」スンスンッ

吹雪
「ん?どうしたの?」

黒い犬
「・・・」ピョンッ

吹雪
「あっ」

テテテテ…ガサガサガサッ カリカリカリッ ←ちゃぶ台上の、昨日パーティで持って帰ってきてたラスクを食べられてる


吹雪
(っ!? しまった、置きっぱなしだった!)
「だ、だめだよそれはっ! こ、こらっ!」アタフタ…


モゾモゾ …ンゥ…?
zz…ポイー…?

・・・

黒い犬
「ペロペロ」メ

吹雪
「あぁ・・・全部食べちゃったよ・・・」
(犬が食べるには甘すぎるからだめだった思うんだけど・・・大丈夫なのかな・・・)


吹雪
「・・・もー」ダキ
v-ェ-v ムフーッ
つu u⊂


ンッ…ンゥー…


吹雪
「っ!」ビクーン


睦月
「吹雪、ちゃん・・・もう起きてたの・・・? んー、・・・あれ・・・?」コショコショ

夕立
「んー・・・ふぁーん・・・・・・んぅ・・・おはよぅー・・・。 ・・・ん? ・・・犬っぽい?」ポリポリ

吹雪
「あはははー・・・」

睦月
「軍港の裏に?」

吹雪
「うん・・・」

睦月
「どうしてそんなところに・・・」

吹雪
「それはわからないけど・・・。
 あの子、片目しか見えてなくて・・・」

睦月
「え? あ、本当・・・」

吹雪
「そ、それにっ」

睦月
「それに?」

吹雪
「・・・えっと、・・・助けてもらったっていうか・・・?」

睦月
「え あの子に?」

吹雪
「う、うん・・・」

・・・

睦月
「・・・そっか」

吹雪
「うん・・・」


夕立
「大人しいっぽいー」ダキ
v-ェ-v …z
つu u⊂


夕立
「・・・あれ?」

zz…

夕立
「寝ちゃったっぽい」


睦月
「・・・どうするの?」

吹雪
「やっぱり、長門さんに相談かな・・・?」

睦月
「なんて説明するの?」

吹雪
「えっと・・・、どうしよう・・・?」

夕立
「吹雪ちゃんが上目使いでお願いすれば、たぶん余裕で通るっぽい」

吹雪
「え」

睦月
「夕立ちゃん・・・」

夕立
「とりあえず準備して朝ごはん食べて、授業に行くっぽい」ソ… ←犬置き

睦月
「あ、そうだね。とにかく授業には行かないと。
 長門さんには時間ができたら話しに行くしかないね」

吹雪
「う、うん」

・・・

吹雪
「・・・いい子でお留守番しててね。
 お昼休みには一度、帰ってくるから」ナデナデ…

v-ェ-v z…ピクン…


ガチャ、パタン

吹雪
「なんて言おうかな・・・」

睦月
「うーん・・・」

テクテクテク


夕立
「・・・・・・あっ!」

提督室前


陸奥
(もうすぐお昼だから一応、見に来たわけだけど・・・)
「陸奥よ。起きてるー」コンコン

シーン…

陸奥
「ま、そうよね・・・」


提督室・寝室


ガチャ…

陸奥
「・・・」ソロー…

ダンテ
「Z"zz」

陸奥
「・・・んっ」パタン…
(すごいお酒の匂いね・・・) ←昨日は付き添う必要がなさそうに見えたので、一言断って帰った


陸奥
「・・・」ススー…

ダンテ
「Z"z...」

陸奥
(・・・やっぱりすごい・・・っ)
「・・・もう一度だけ」ボソ…
ア ソー



「おーいダンテー!!もう起きてっかーっ!!」
チョッ テンリュウチャンテバッ



陸奥
「」ビクーンッ!?

ダンテ
「ンガッ…」z…

提督室

ガチャ、パタンッ

陸奥
「あらぁ天龍に龍田じゃなーいっ、どうしたのっ?」アセアセッ

天龍
「お、陸奥さん」

龍田
「こんにちは~」
(あの部屋って・・・。 ・・・あら~)

・・・

天龍
「昨日、ここで寝泊りしてるって言ってたから来たんだけど・・・。
 陸奥さん、見てないか?」

陸奥
「えーっと・・・」

龍田
「天龍ちゃん、本当に元気ねぇ~・・・。私はまだ眠いわぁ~・・・」ファ… ←ずっと宴会参加してた天龍に付き合ってた

天龍
「正直帰ってからもほとんど眠れてねぇけど、まだまだ全然余裕だぜっ!w」

龍田
「・・・そう・・・」
(今朝も寝ようとしてるときに興奮してる天龍ちゃんに、
いろいろおしゃべりに付き合わされちゃったから、実際私もほとんど・・・)ファ~…


ガチャ

ダンテ
「騒々しいな・・・」ファ…

陸奥
「あっ・・・」

天龍
「おっ!ダンテ!」

龍田
「・・・」
(・・・へぇ~)

授業・午前の部、終了。お昼休み
三水戦の部屋・吹雪たちの方


夕立
「うー、宿題がぁ・・・」

睦月
「もう、仕方ないなぁ・・・。
 見てあげるから、ほら、がんばろ夕立ちゃん」

夕立
「睦月ちゃーんっ」ヒシッ


吹雪
「・・・」タタタッ ←早足

ガチャ

吹雪
「ごめん、遅くなっちゃったっ」


v-ェ・^ ピクッ

v-ェ-v スク…

テテテ…


吹雪
「・・・わぁ」ナデナデ

夕立
「ずっと動かなかったっぽい?」

吹雪
「みたい・・・」

睦月
「えらいね。まだけっこう小さく見えるのに・・・」

吹雪
「うん。・・・んふふっ」ナデナデ

v-ェ-v

・・・

睦月
「それじゃ、長門さんのところに行こっか」

吹雪
「うん」ダキ
v-ェ-v
つu u⊂

夕立
「吹雪ちゃん、ぽいーぽぃー」つつ

吹雪
「え なにそれどういうこと?」

提督室


陸奥
「どうぞ」

つ旦~ コト

天龍
「お、すまねぇ陸奥さん」

龍田
「ありがとうございます~」

陸奥
「いえいえ」ニコ

ガチャ

陸奥
「あら、相変わらず早いわね」

ダンテ
「まぁな」トスッ ←ソファに座る

陸奥
「はい、これ」つ.つ日

ダンテ
「あ?なんだそれ」

陸奥
「お薬。いらない?」

ダンテ
「uh.. 別にいい」

陸奥
「そ。じゃ、こっちね」つ日 ←スポーツドリンク

ダンテ
(やたら青いな・・・)
「huh.. thx」つ

天龍
「あっ!陸奥さん、オレもそっちがいい!」

陸奥
「うふふ。はいはい、わかったわ」スッ

龍田
「・・・」o旦 スー、コクッ

ダンテ
「それで話ってのはあれか。
 どうすればエモノを強くできるか、か?」ゴクッ

天龍
「おう! つかその話の途中で消えただろー」

龍田
(あの後もまともにお話できそうにもなかったものね~)

ダンテ
「ha. 悪いな。腹が減ったもんで、ついな」

陸奥
「・・・どういうこと?」

ダンテ
「uhm・・・そうだな・・・。
 ムツもいるしな。 ・・・事のイキサツとその辺のことも話しとくか」

天龍
「おうっ!」

龍田
「よかったわね~、天龍ちゃん」ウフフ~

・・・

陸奥
「ふう~ん・・・」

ダンテ
「huh..」←目そらし

天龍
「ま、まぁオレも怪我とかはしてないからさっ!大目につーか!」

龍田
「元々、天龍ちゃんからしかけたわけだしね~」

天龍
「うっ・・・//」

陸奥
「・・・はぁ。ま、もう過ぎたことだし、仕方ないわね」

龍田
「あ、ジャケットは明日には返しますね~」

ダンテ
「ん、あぁ」

陸奥
(・・・)

ダンテ
「よし、次・・・石の特性の話だったな。
 まぁ一言で言えば、性格みたいなもんだ。石に宿ってる悪魔の、な。
 例えばその石の悪魔は元々、腕っ節に自信がある奴で、殴り付けるのが好きな奴だったとする。
 もうわかるな、これがそのまま石の特性になるわけだ。
 他にも、斬るのが得意な奴だったり、あるいはなんでもかんでもぶっ放すような奴だったり、とかな。
 まぁいろいろあるだろうな」

陸奥
「・・その特性のある石って、一昨日私たちが回収した物の中にいくつかあるの?
 昨日、あなたが話してくれた内容から考えると、その特性のある石はある程度大きさがある物のことよね?」

ダンテ
「ああ、その通りだ。結論から言うと、特別な使い方ができそうなモンはなかったな・・・。
 多少、他と比べりゃ大きいヤツもあったが、あのくらいなら結局はどれも似たようなもんだ」

陸奥
「そう・・・」

天龍
「・・・ん?じゃあ、今オレの刀に埋め込んである小さい石だけじゃ・・・」

ダンテ
「全く使えねぇってことはないぜ?
 ただ接近する必要はあるけどな。昨日お前さんに教えた技だけじゃ心許ないってことだ」

天龍
「あぁ、そうか、・・・なるほどな」

龍田
「・・・ではその大きい石、でしたっけ?それがたくさんあるといいんですね~?」

ダンテ
「あぁそうだ。
 ・・・実を言えば、それだけでもないんだが・・・。 ま、それはまた今度だな」

天龍
「え?」

ダンテ
「実際モノがないとわかんねぇだろうからな。だからまぁそんときだ」

天竜
「ふむ・・・」

龍田
「・・・」

陸奥
「了解。今のこともまとめておくわね」

ダンテ
「悪いな。後々報告になっちまって」

陸奥
「まぁいいわよ、気にしないで。
 あなたには悪いけど、こういった話を一遍にしたところで皆どうせすぐには受け入れられないと思うから」

ダンテ
「そいつは違ぇねぇな」hahaha


コンコンッ

「ふ、吹雪ですっ!」
「同じく睦月です!」
「同じくっぽいっ!」


ダンテ
「ん?」

陸奥
「あら」

天龍・龍田
「?」

*昨日のパーティで、吹雪は睦月・夕立に連れ添ってもらって挨拶回りをあらかた済ませてます


天龍
「こいつ全然吠えねぇんだなぁ」ポンポン

v-ェ-v

龍田
「ちょっと天龍ちゃん、怒らせて噛まれるみたいなベタなことはやめてね~?」

天龍
「・・・」ポン、ポン…

v-ェ-v


ダンテ
「・・・」


吹雪
「―というわけなんですけど、それで長門さんに・・・」

陸奥
「なるほどねぇ。んー・・・長門だったら、今のこの時間だと・・・、
 たしか、パーティの片付けの指揮は大淀が執ってるはずだから、どこかで昼食を摂った後は―」

睦月
「・・・あ、午後の実技演習っ」

夕立
「あー忘れてたっぽい」

吹雪
「へ?」

陸奥
「例の攻略海域の対策や準備で、駆逐艦の授業がほとんど自習休講の扱いになってたんだけど、
 今日から再開されたから、おそらくは、ね・・・」

吹雪
「え 長門さんが見に来られるんですか?私たちの実技演習を?」

陸奥
「ええ・・・」

睦月
「けっこう頻繁に見に来てくれるんだよっ」フフッ

夕立
「ランニング課目のときにはけっこう一緒になって走ってたり、
 ストレッチにはやたらパートナー立候補してきたりするっぽい」

陸奥
「・・・」
(・・・・・・本っ当、何やってるのよ長門姉ェ・・・)

・・・

「どうしよう・・・」
「とりあえずもう先にご飯食べちゃって、そのあと、演習のときに言ってみる?」
「お腹空いたっぽいー」


陸奥
「・・・どうしたのよ、あなた。なんか静かじゃない?」

ダンテ
「huh..」スタスタスタ


ダンテ
「ヘイ、フブキ」

吹雪
「―あ、はい。なんですか?ダンテさん」

ダンテ
「この犬っころ、どこで拾ってきたんだ?」

吹雪
「え? えーっと・・・」

・・・

ダンテ
「uhm..」
(・・・)

吹雪
「あの・・・?」

ダンテ
「・・・」スタスタ

吹雪・睦月・夕立
「?」

陸奥
「・・・」


ダンテ
「悪い、テンリュウ。ちょっといいか」ザッ

天龍
「ん?おお」スッ

龍田
「?」


v-ェ・^ ピク

ダンテ
「オイ、フヌケすぎだろ。それでTVショーの客沸かせられんのかよ。
 多少お利口ってくらいじゃ、自慢にもならねぇんだぞ?」スクッ ←腰落とし


v-ェ-v …


ダンテ
「・・・tut」
(忠実な番犬が聞いて呆れるぜ・・・。力どころか記憶まで抜けてやがんな・・・)スッ ←立ち上がり


吹雪
「あのダンテさん・・・?」

睦月
「?」

夕立
「もしかして知ってる犬ですかっぽい?」

ダンテ
「・・・ああ」

吹雪
「け、ケルベロスっ!?」

睦月
「」

夕立
「ぽい・・・?」

天龍
「っ!」キラーン

龍田
「え~?このワンちゃんがですか~?」

陸奥
「・・・えーと、その子供ってこと?」

ダンテ
「いや違う。だからこいつがそうだ。 ・・・本当はもっとドでかいはずなんだがな・・・。
 何があってこうなってるのかまではわからねぇな」


「・・・・・・」

ダンテ
「フブキ、こいつは俺の方で預かるぜ。うちのが迷惑かけたな」

吹雪
「えっ、あ・・・いえ・・・私は別に・・・」

v-ェ-v …テテテ

吹雪
「あ、あれ・・・?」
v-ェ-v ストン…←後ろに隠れてる


ダンテ
「あん? ・・・ha, えらく懐いてんじゃねぇか」

吹雪
「えぇっ なんでだろう・・・」ナデナデ…

v-ェ-v


ダンテ
(・・・・・・へぇ)
「huh, 悪いな、フブキ。やっぱそいつお前にしばらく任せていいか?」

吹雪
「えっ・・・は、はいっ。私は大丈夫ですけど・・・」

ダンテ
「thx. 頼んだぜ」

睦月
「だ、大丈夫なのかな・・・。噛み付いたりとか・・・」

ダンテ
「あぁ、その辺りは問題ねぇ。むやみに吠えたり、噛み付いたりしないように徹底的に仕込んではあるからな。
 身に沁みてたんだろうよ、それくらいはちゃんと覚えてるみたいだぜ」hahaha

夕立
「だからずっと大人しかったっぽいー」

睦月
「・・・」ソロー…サワサワ…

v-ェ-v ..メ

睦月
「っ・・・」…フフッ

吹雪
「・・・んふふっ。 あとは、長門さんに確認かぁ・・・」

陸奥
「・・・」

夕立
「とりあえず名前どうするっぽい?」

吹雪
「あ」

吹雪
「考えてなかった・・・」

睦月
「そのままの名前だとちょっとアレだね・・・」

夕立
「かわいくないどころか、この見た目だとネタっぽい」


Σv-ェ-v …


吹雪
「うーん、いざ考えるとなると難しいかも・・・」

睦月
「ケルベロスだから、・・・えーっと、け、ケ○ちゃん、とか・・・?」

夕立
「睦月ちゃん、それダメなやつだから」

睦月
「えっ」

天龍
(・・・ケルベロスだろ? んー・・・ケルベ・・・ケルb・・・・・・)
「ん・・・ケルビ・・・」

龍田
「・・・」
(天龍ちゃん、それ・・・)

吹雪
「っ・・・ケルビ・・・」

夕立
「なんかかわいいっぽい!」

睦月
「うん、いいねっ」

吹雪
「うんうん! その名前、いただいちゃってもいいですかっ?」

天龍
「お、おうっ」

吹雪
「ありがとうございますっ!」

天龍
「・・・なーにっ、いいってことよっ!」ナハハハッ!

龍田
(・・・まぁ気に入ってもらえたならいいけど)

吹雪
「ケルビっ!」

v-ェ・v _

v-ェ-v メ


ダンテ
「ha. 気に入ったとさ、よかったな」


吹雪
「本当ですかっ!? わぁー、あはははっ」ダキッ
v-ェ-v
つu u⊂


陸奥
「・・・本当にずいぶんお利口さんなのね」

ダンテ
「huh..」
(・・・まぁ元々しゃべるくらいだからな)

陸奥
「ふふふ、決まってよかったわね。
 それじゃケルビのことも報告にまとめておくわね。
 長門はまぁ・・・、事後報告でもいいと思うわ」

吹雪
「え・・・、大丈夫なんでしょうか・・・?」

陸奥
「大丈夫大丈夫。
 なんとでもなるわよ、あんなちょろ姉」アハハッ

吹雪
「そ、そうなんですか・・・?」

夕立
「だから言ったっぽいー」

睦月
「もう、夕立ちゃんっ・・・」

・・・

吹雪
「あ、そういえばご飯とかはどうすればいいんですか?この子」

ダンテ
「あぁ、基本的には何でもいいな、ドッグフードでもなんでもな。
 適当に残飯でも食わせてやってくれ」

吹雪
「えぇ・・・」

ダンテ
「ha.まぁ 大丈夫だ。
 たまのご褒美に甘いモンでもくれてやってくれ。それで拗ねたりすることはねぇはずだ」

吹雪
「甘いもの・・・それって本当に大丈夫なんですか?」

ダンテ
「ああ。いろいろ食わせたりしたこともあったが、腹下したり、具合が悪くなるようなことはなかったからな。
 基本は丈夫な奴だ。そんなに気を使ってやることもねぇよ。
 ハニートーストやらケーキなんかが大好物だな。ま、ハチミツ漬けのモンなら何でも喜んで食うだろうぜ」hahaha

吹雪
「わ、わかりました・・・」
(ラスクも大丈夫だったんだ・・・)

夕立
「すごい甘党そうっぽい」

睦月
「うふふっ、なんだか可愛いねっ」
v-ェ-v
つu u⊂

パタン

「早くしないとお昼食べる時間なくなっちゃうよっ!」
「あわわっ、ご飯どこで食べるの!?」
「購買に急ぐっぽい!」
「・・・」

タタタター


陸奥
「私達もどうする?」

ダンテ
「食堂は使えないんだよな?」

陸奥
「ええ、まだ昨日の片付けも終わってないはずだから・・・」

龍田
「たしか、鳳翔さんがもうお昼にはお店を開くって言ってましたよ~」

天龍
「あぁそういや言ってたな。今日の昼はまだ食堂が使えないだろうからって。
 間宮さんもそっちの手伝いに行ってるんだっけか」

陸奥
「決まりね」

ダンテ
「あぁ」

天龍
「陸奥さん、ごちそうさまっ!」

龍田
「ごちそうさまでした~」

陸奥
「はいはい、どういたしまして」

天龍
「そんじゃまたな、ダンテ!」

龍田
「いろいろ失礼しました~」

ダンテ
「おう、またな」

・・・

陸奥
「出る前にまとめた報告書を大淀に渡してくるから、あなたは先に戻ってて」

ダンテ
「ok」

・・・
提督室

ガチャ

ダンテ
(・・・煮物か)
「なかなかだったな。ん?」パタン

翔鶴
「あっ・・・」


ダンテ
「おぅ、報告か?」

翔鶴
「はい、陸奥さんに・・・」

ダンテ
「uhm」

ダンテ
(・・・)
「お前さん、また怪我してんな」

翔鶴
「っ・・・これも掠り傷です。お気になさらずに・・・」

ダンテ
「huh, そうかい。
 ・・・なぁ、ショウカク。
 ムツが戻るまで、また時間潰しに一勝負でもしてみねぇか?」

翔鶴
「・・・ポーカーですか?」

ダンテ
「ああ」

翔鶴
「・・・わかりました。お相手させていただきます」ウズ… ←前回勝ち越してるので、若干ハマってきてる

ダンテ
「good, そうこなくちゃな」ガチャ ←私室へ

・・・

ダンテ
「次はお互いで賭けてやろうぜ」

翔鶴
「何を賭けるんですか?」

ダンテ
「uhm.. そうだな・・・なぁ、お前さん、ムツに報告した後はヒマなのか?」

翔鶴
「え・・・ええ、入渠も必要ありませんから、特には・・・」

ダンテ
「ok, よし、とりあえずは3回勝負だ。
 そのうち一度でも俺より強い手札が出ればお前さんの勝ちだ。
 貸し一つだ、まぁ何か考えときな」

翔鶴
「・・・私が負けたら、どうなるんですか?」

ダンテ
「ムツに報告した後、俺の用事に付き合え」

翔鶴
(用事?)
「・・・わかりました。受けて立ちましょう・・・!」

翔鶴、2連敗


翔鶴
「・・・」ズーン…

ダンテ
「降参か?」hahaha

翔鶴
「・・・いえ、まだ一勝負あるはずですっ・・・もう一度っ!」

ダンテ
「いいねぇ!」ha!

・・・

翔鶴
「・・・っ! フルハウスですっ!」パサッ!
(来た! これでっ!)

ダンテ
「悪いな、ロイヤルストレートフラッシュだ」

パサッ

翔鶴
「」

・・・

翔鶴
「うぅ・・・」ガクリ…
(くすん・・・)


ダンテ
「残念だったな」ha ha


ガチャ

陸奥
「ただいまー・・・ってあら、またポーカー? ・・・今度は何を賭けたのよ?」

ダンテ
「別に大したもんでもねぇさ」

陸奥
「ふぅ~ん・・・」

陸奥
「了解よ。今日もご苦労様」

翔鶴
「いえ」

ダンテ
「終わったか」スッ ←立ち上がり

翔鶴
「あ、はい」

陸奥
「・・・二人でどこに行くの?」

ダンテ
「コウショウだ」

陸奥
「あら、工廠だったら私も用事があるから付いて行くわ。いいでしょ?」

ダンテ
「ご自由に」

翔鶴
「工廠・・・何か装備でも?」

ダンテ
「ああ。だがまずは試射場の方だな」

翔鶴
「?」

陸奥
「・・・」
(また何か危ないことするんじゃないでしょうね・・・)

工廠


陸奥
「それじゃ、私は明石に整備状況の進捗と、あと一応石のことも他に何かあったか聞いてくるわ」

ダンテ
「ああ」

翔鶴
「・・・」

ダンテ
「あっちだったか」スタスタスタ

翔鶴
「あっ、はい」タッタッタ

・・・
試射場


翔鶴
(工廠内の試射場・・・久しぶりに見たわね・・・。来ることも滅多にないし・・・)
「ここで何をするんですか?」

ダンテ
「お前さん、左利きだったりするか?」

翔鶴
「いえ・・・妹が元々そうだったりはしますけど・・・」*オリジナル(?)

ダンテ
「へぇ、そうかい。 ・・・まぁいいだろ。
 けっこう重さはあるが、カンムスのお前さんなら持てるだろ。ほれ」つ√ ̄ ←エボニー

翔鶴
「・・・えっ、ちょ、ちょっと待ってください!
 私、拳銃なんて、かなり前に共通兵科で座学研修した程度ですよ!?」

ダンテ
「ほぉ、なら撃ち方はわかるのか。そいつはよかった、ちゃんと覚えてるか?」hahaha

翔鶴
「え、ええ・・・一応は・・・。でも本当にそれ以来ですよ・・・?
 必要になるようなこともありませんでしたし・・・」
(機銃とかだって直接、私が用いるわけではないし・・・)

ダンテ
「a'ight, ムツから多少は聞いてるぜ。
 お前さんらクウボってのは、戦える状況がそれなりに限られてるらしいじゃねぇか」

翔鶴
「・・・事実ではありますね・・・」

ダンテ
「ま、手札は多いに越したことはない、ってな。
 とりあえず、持って撃ってみろよ。 ヒマt・・・ぁー、用事だ、それに付き合ってくれる約束だったよな?」

√ ̄⊂ クルッ カチャ

翔鶴
「・・・わ、わかりました」つつ√ ̄ チャキ…
(っ・・・この銃、銃身がすごく長い・・・)

ダンテ
「カートリッジは左から出てくる。
 まぁそうやって正面に構えてるなら当たらねぇだろうが、一応な」

翔鶴
「っ! は、はいっ」ビクッ

パンッ

シーン…

翔鶴
「・・・」

ダンテ
「・・・」


翔鶴
「・・・あ、あの・・・・・・は、外しましたけどっ・・・///」

ダンテ
「・・・あぁ、構えと握りはよかったが、サイティングが甘かったな。弾が上に飛んでる」

翔鶴
「えっ・・・見えるんですか?」

ダンテ
「見えなかったか? huh, ま、お前さんもすぐに見えるようになる」

翔鶴
(も・・・?)

ダンテ
「こうだ」スッ

   q グィ
つつ√ ̄ カチャ


翔鶴
「あっ・・・」

ダンテ
「こんな感じで、ここのサイトに見えるブロックが全部水平になるようするんだ。
 左右の調整はよかったんだが、さっきのはフロントサイトが上に浮きすぎだったな。
 これでやってみろ」

翔鶴
「は、はい・・・//」
(男の人がこんなに近くにっ・・・//)

ダンテ
「これでまだ上に飛ぶなら、今度は握りが甘い。
 どうしても無理なら、真ん中に見えてるブロック自体をほんの少しだけ下にして撃ってもいい」

翔鶴
「・・・わかりました。 注意してやってみます・・・!」

パンッ パスッ


翔鶴
「っ! 当たった!当たりましたっ!」

ダンテ
「Great. いいスジしてんじゃねぇか」ha ha-

翔鶴
「っ・・・ ・・・はい!ありがとうございますっ!///」
(男の人に褒めてもらうなんて初めてね・・・///)

・・・

翔鶴
「・・・これが手ずから撃つ、という感覚なんですね・・・」

ダンテ
「ああ。 怖いのか?」

翔鶴
「・・・いえ、私は艦娘です。こういったことも、もとより覚悟の上です。
 まぁでも、そういった場面があるのかどうかはわかりませんけどね」フフフ…

ダンテ
「銃自体は弾を撃ち出すだけの道具だが、使い方ならいろいろあるもんなんだがな」スタスタスタ

翔鶴
「・・・?」


ダンテ
「ほれ、撃ってみろ」クルッ


翔鶴
「え・・・はい」つつ√ ̄ チャキ     ◎


ダンテ
「あぁいや違う。的はこっちだ」⊂ トンッ


翔鶴
「・・・・・・えっ?」


ダンテ
「huh, 遠慮すんな」ウィ


翔鶴
「いえ遠慮とかではなくてですねっ!?」

パンパンッ チュインッ


翔鶴
「っ!?」

ダンテ
「さすがにここまでやれとは言わねぇけどな。まぁこんなこともできるのさ」スチャ ←アイボリー仕舞う

翔鶴
(・・・今のは、まさか・・・銃弾を銃弾で弾いた・・・?)

ダンテ
「お前さんが弓を構えて放って、・・・あーなんだアレ、・・・・・・あぁカンサイキか。
 状況によっちゃ、それよりいくらか早く使えることもあるんじゃねぇかと思ってな」

翔鶴
「・・・!」

ダンテ
「素人判断だけどな。
 だが、撃たれる前に撃つ。これだけは絶対のもんだ。
 可能性の話だがな、それができる場面なら、そのときのリスクはそれなりに減らせるだろうよ」

翔鶴
「・・・」

ダンテ
「ま、オマモリみたいなもんだと思っとけ」ha

翔鶴
「・・・御守り・・・」

翔鶴
「・・・あの」

ダンテ
「ん?」

翔鶴
「お話ししていただいたことは理解できたのですが、・・・実際の所、通用するのでしょうか・・・?
 こういった、・・・銃というものは深海棲艦に・・・」

ダンテ
「あぁ、一応当てはあるぜ? 銃も弾もな」ニッ

翔鶴
「・・・・・・」チラ ←エボニーに目を落とす

つ√ ̄⊂

翔鶴
「・・・こちらの銃、もうしばらくお貸しいただけますか?」

ダンテ
「ああ、もちろん。気の済むまでやってみな」ha

翔鶴
「ありがとうございますっ」

・・・

パンッ パンッ パンッ スカァーンッ!

「ぅひゃうっ!?」

「手汗か?グリップが滑るから注意しろよ、ショウカク」haha

「は、はいっ気をつけます!」



浜風
「・・・む」
(試射場に誰か? 珍しい・・・。
"皆"最近は使ってないと聞いていたけど・・・。 ・・・いるのかな?) スタスタスタ

試射場


浜風
「・・・あっ」ピタッ

ダンテ
「ん?」


翔鶴
「・・・っ」つつ√ ̄ カチンッ


翔鶴
「・・・あら? あの、ダンテさん。 ・・・?」


浜風・ダンテ
「・・・・・・」ジー

翔鶴
「あら、浜風さん? ・・・どうしたんですか? お二人とも見つめ合ったりして・・・」


浜風
「・・・はっ! す、すみません、不躾でしたっ・・・」

ダンテ
「・・・huh. いや、こっちもマナーがなってなくて悪かったな。
 知り合いに似てたもんでな」
(まぁあっちは坊やだったんだが)

浜風
「私に、ですか・・・?」

ダンテ
「ああ。だが、勘違いだった。
 あっちのは生意気な悪ガキだったんだが、今目の前にいるのは本物の天使みたいだからな」ha

浜風
「て、てんっ・・・///」

翔鶴
(・・・)
「・・・あの、ダンテさん。よろしいですか?」

ダンテ
「ん、どうした」

翔鶴
「銃の弾がもう無くなってしまったみたいで・・・」つ√ ̄⊂

ダンテ
「あぁ、貸してみな」

翔鶴
「はい」スッ

ダンテ
「・・・」つ√ ̄ ハシ カチャ

クル カシャンッ

ダンテ
「ほれ」

√ ̄⊂

翔鶴
「・・・? あの・・・回しただけでは・・・?」つ√ ̄⊂ ハシ

ダンテ
「いや、もう入ってるぜ」

翔鶴
「っ!?」

浜風
「?」

浜風
「拳銃の試射ですか?」

翔鶴
「というより、射撃訓練ですね」

浜風
「へぇ・・・」
(珍しい、というか・・・意外な感じが・・・)

翔鶴
「身を守る術の一つとして、教えてもらっていたんです」

浜風
「なるほど、そうだったんですか」
(ふむ・・・)

ダンテ
(・・・)
「お前さんもカンムスだよな?」

浜風
「あ、はい、申し遅れてすみません。
 陽炎型13番艦、駆逐艦、浜風です。以後、よろしくお願いいたします」ビシッ! ←敬礼

ダンテ
(・・・まぁさすがに、んなわけねぇわな)
「おぅ、ご丁寧にどうも。聞いてるかもしれねぇが、ダンテだ。こっちこそよろしくな。
 ・・・・・・ぁん? 13番だ?」

浜風
「はい、そうですが・・・。 それが何か・・・?」

ダンテ
「・・・huh. いや別に。ちっとばっかしおもしれぇなと思っただけさ」

浜風
「・・・はぁ」
(?)

ダンテ
「つーか、多いな。そんなに姉妹がいるのか、お前さんらは」hahaha

浜風
「あぁ、私たち陽炎型は―」


uhm


翔鶴
「・・・」
(・・・一人で再開しておきましょうか。
弾は・・・・・・本当に装填されているようね、重さ的に・・・。 どういう原理なのかしら・・・?)カチャ




*実はパーティではほとんどまともに挨拶とかできてません。
 何のための歓迎パーティだったというのか…。
 まぁいろいろわちゃわちゃしてたとか、哨戒任務などで入れ替わり立ち代り激しかったり、
 飲み食いで騒いだりで入り乱れまくるし、相手側がかなり酒も入ってたとか、なかなか忙しいパーティだったということで。

翔鶴
「・・・」ググッ…

パンッ パンッ


浜風
「・・・」
(・・・さすが普段、弓道を嗜んでおられるだけはありますね・・・。
厳密に関係あるのかどうかまでは、私ではわかりかねますが・・・)

ダンテ
「撃ちに来たんじゃなかったのか、お前さんも」

浜風
「あ、はい」

ダンテ
「よくやるのか?」

浜風
「ええ。演習とは違って簡単に行えますし、何かの力になればと・・・。
 まぁもう趣味のようなものですね。姉妹でよく競ったりします」

ダンテ
「ほぉ、そいつは楽しそうだな。 ha
 どれ、ひとつ見せてくれねぇか、お前さんの腕前を」

浜風
「えっ・・・はい、わかりました。ではっ・・・」チャキ

ダンテ
「そりゃ自前のやつか?」

浜風
「はい。長門代理に申請して、それから支給していただきました」カシャン

ダンテ
「へぇ」

パンッ パスッ


浜風
「っ・・・」
(またいつもの癖で下の方に・・・)

ダンテ
「・・・hm」

浜風
「・・・」
(油断して意識し忘れていると、なぜか度々なってしまう・・・) チャキ…

ダンテ
「お前さんも座学研修ってのを受けただけか?」

浜風
「え・・・はい、そうですが・・・」

ダンテ
「そうか。 ・・・こいつだ」スッ

つ√
d ツン

浜風
「え?」

ダンテ
「お前さん、少し手が小さい方だな。
 それでありがちなんだが、反動に備えて、小指までフルに力を使ってグリップを握っちまってる。
 お前さんの場合は特に、小指の指先に負担がかかりすぎだな。それにつられるから銃口が下に向いていっちまうんだ。
 小指の力をもう少し抜いて、小指に入れてた力の分を中指と薬指に均等に回すような感じで握ってみろ」

浜風
「・・・」つ√ スッ…

パンッ パスン


浜風
「・・・あっ」
(ちゃんとサイトの狙い通りの所に・・・!)

ダンテ
「ph♪ なるほどな、いつもやってるだけのことはあるじゃねぇか。なぁ」

ポンポン
浜風
「んっ!//」

ダンテ
「おっと、すまねぇ。知ってる奴と同じ感覚でやっちまったぜ」ha

浜風
「別に・・・気にしませんっ・・・///」


翔鶴
(・・・・・・)
「あの、ダンテさんっ」


ダンテ
「おぅ、なんだショウカク」

陸奥
「えーっと、たしかこっちよね・・・?」
(戦艦の私からすれば、中の試射場なんて本当に縁がないから忘れちゃってるのよね・・・。
ていうかそれどころか、今じゃ海上演習すら遠のいて久しいんだけど・・・)



「ほぅ、ド真ん中にも入ってるじゃねぇか。やっぱいい腕してるぜ、ショウカク」
「ありがとうございますっ・・・///」
「さすが、お見事です」
「ふふふ、ありがとう///」



陸奥
「あ、いた。 ん、浜風もいるのね。 ・・・あら・・・」
(なんかこうして後姿見てると、あの三人ってなんだか・・・)スタスタスタ

・・・

陸奥
「はぁい、戻ったわよー」ヒラヒラ


ダンテ
「ん、おう」クルッ

翔鶴
「お帰りなさい、補佐艦」クルッ

浜風
「え?」クルッ


陸奥
「プフッ! あなたたちwwww」


ダンテ
「・・・あ?」

翔鶴
「ど、どうされたんですか?」

浜風
「陸奥補佐艦・・・?」
(というか、いらしてたんですね)

陸奥
「ご、ごめんなさい・・・ふふっ。
 なんかあなたたち三人、そうやって並んでると親子みたいに見えるわよ?ww」フフフッ


翔鶴
「え・・・親子、ですか? ・・・・・・っ!?///」ボッ

ダンテ
「・・・」

浜風
「親子・・・」チラッ ジー…

ダンテ
「・・・なんだ、お前さんまで」

浜風
「っ! い、いえっ!///」バッ
(・・・親・・・・・・)


陸奥
(多分これって浜風が間に入ってるから、余計そう見えてるのよね。格好が格好だし。
さしずめ、奔放すぎる外国人旦那と、それへの気苦労とかがいろいろ絶えなくて若白髪になっちゃった日本妻と、
複雑な家庭に加えて、見た目やらなんやらで学校ではいろいろあったりしちゃう多感な中学生(?)の娘、みたいな?)


陸奥
「・・・・・・ブフーッ!www」←予定のない休日はもっぱら昼ドラとか見て、お茶しばきながらせんべいかじってるタイプ


ダンテ
(なんだコイツ・・・)

翔鶴
「親子・・・親・・・親どr・・・・・・はっ! 買い物に行かないとっ!いろんなものを買わないといけないわっ!
 えっとまずはお魚とお米と、カエルにヘビにネズミに、あっ、あとは虫ね!これもたくさんいただかないとっ!」アタワタッ

浜風
「・・・親、ですか・・・」ボソリ…

ダンテ
「・・・・・・Hmm」ヤレヤレ…

・・・

陸奥
「へぇ、なるほどねぇ。
 ・・・ふぅーん、ていうかあなた射撃も結構すごいんだ?」

ダンテ
「huh, 信じてねぇってツラしてるな」

陸奥
「まぁ射撃に関しては見せてもらったこともないし?
 ね、私にも見せてよ。二人にはもう見せたんでしょ?」ンフフ…

浜風
「・・・いえ」

翔鶴
「そういえば私もまだ見せてもらっては・・・」


ダンテ
「ん・・・あぁ、そういやそうだったか」チャキ つ√ ̄ ←アイボリー      ◎

タタタタタタンッ ……


浜風
「っ!?」

陸奥
「・・・・・・え。
 どれか当たった? まさか全部外しちゃったとか?」

翔鶴
(・・・)

浜風
「いえ、先ほど翔鶴さんが射抜いた的の真ん中に全て入っていきましたっ・・・。
 よく見ると穴もほんの少しだけですが、広がっています」
(まさかこんな神業を実際に目の当たりにするとは・・・っ)

陸奥
「えーっ うそーっ? ・・・んー・・・本当にそんなことできるものなの?」ジー ←目を凝らして的を見てる

翔鶴
(やはり、先の銃弾を弾いた技も・・・)

ダンテ
「huh, ok. じゃこっちだな」チャキッ

翔鶴
(・・・拳銃を真横に?)

浜風
「っ!?」
(あれはまさかっ!)


タラララララッ


陸奥
「・・・あらあら・・・」

翔鶴
「全て、的の中心に・・・」

浜風
「水平薙ぎ撃ちっ・・・俗には馬賊撃ちと呼ばれているものですっ・・・。
 元々は精密射撃をするための撃ち方ではないはずなのですが、それでもこれほどまでに正確なんて・・・!
 ・・・こんなのは初めて見ました!すごいですっ!」

ダンテ
「huh, どうも。いい見物になったんならよかったぜ」ha クルル

浜風
「・・・そちらの銃、そういえば先ほどから翔鶴さんが持っていたものと色違いですね・・・。
 あなたの銃だったんですね。 ・・・やはり何か、特別な仕様が施されているのですか?」
(すごく・・・大きい・・・)

ダンテ
「あー・・・まぁそうだな。
 よーく狙うんならショウカクの持ってる黒い方だが、とにかく早撃ちするならこっちだな」チャキ つ√ ̄ ←アイボリー

浜風
「へぇ・・・あっ、確かによく見ると両方でかなり違うところがあるんですね・・・」
(仮にこういった装備が深海棲艦に通用するとして、敵艦の群れにあんな風に射撃できるとしたら・・・)ジー

ダンテ
「・・ha, 撃ってみるか?お前さんもこいつで」

√ ̄⊂

浜風
「えっ・・!」

ダンテ
「重いから気をつけてな」

・・・

「んっ・・・! こ、これはっ・・・」
「だ、大丈夫?浜風さんっ・・・」


陸奥
「すごいじゃない」

ダンテ
「huh.. どうも。
 それで、石はどうだったんだ?」

陸奥
「あぁ、それなんだけど、明石がいろいろ試してみたいことがあるにはあるみたいなんだけど、
 でもやっぱり不安も大きいから、あなたにもできるだけ立ち会ってほしいんですって」

ダンテ
「まぁそうなるだろうな。
 a'ight, 俺の方にもまた頼みたいことができたしな」

陸奥
「そう。それじゃ行きましょうか」

ダンテ
「ああ。
 おい、お前さんら・・・ん?」


「ふっ、ぅんっ・・・」フルフル…
「あ、あぶないわっ! 浜風ちゃ・・・浜風さんっ!」
「いえっ・・・これくらい、なんでもありません・・・! ・・・浜風、行きますっ!!」パパンッパンッ スポンッ!
(・・っ!? しまっt)


陸奥
「あっ!」

浜風
「っ・・・!」ギュ…

シュン
ダンテ
「悪かったな。
 やっぱお前さんの手には大きすぎたな」グィ パシッ ←背後から額を引き寄せて、空いてる手でアイボリーをキャッチ

浜風
「え・・・あっ・・・・・・///」ポスン…

・・・

翔鶴
「大丈夫ですか!?」

浜風
「は、はいっ・・・。
 あの、・・・ありがとうございましたっ//」

ダンテ
(・・・やっぱこんなことでも、カンムスつっても一括りにはできねぇモンだな。 ・・・ムツも言ってたな)
「ちゃんと見ててやるべきだったな。すまんな」

ポン

浜風
「あ、いえ・・っ///」

陸奥
「・・・ふぅ・・・」

・・・

翔鶴
「・・・つまり、まったく新しいものとして開発する、ということですか?」

ダンテ
「ああ。当てがあるってのはそれのことさ。もう少し付き合ってくれねぇか?」

翔鶴
(まったく新しい装備・・・。"今の"対深海棲艦用の・・・)
「・・・はい、わかりました。ぜひお供させてください」

ダンテ
「thx」

浜風
(・・・)
「・・・あの、私も同行してもよろしいでしょうか・・・?」

ダンテ
「ha, 気になるか? 構わねぇぜ、好きにしな」ニッ

浜風
「っ・・// はい、ありがとうございますっ!」

開発室?


明石
「・・・なるほど、それで銃と銃弾というわけですか・・・」

浜風
「・・・」

ダンテ
「おう。今ちっこい石は持ってるのか?どこにある」

明石
「あ、はい、今も丁度も持ってましたけど」つ。

スッ

ダンテ
「・・・」つ。 スタスタスタ ←皆から少し離れていってる

明石
(?)
「で、それなんですけど・・・」

陸奥
「? ちょっと、どうしたのよ?」


ピタッ

ダンテ
「ま、実際用途なんてそんなにはねぇのさ」ブンッ

√ ̄⊂


カンッ! バァァンッ!! ←アイボリーの銃底で叩き砕くと、炸裂した



「っ!?」

ダンテ
「こうやって爆発させるか、もっと大きい石の補給に当てるか、それくらいだ。
 ・・・ん?」



明石
「す、すごい・・・っ」
(あんなに小さくて軽い石だったのに、なんて爆発力・・・!)

浜風
「なんかお祭りとかにもある、かんしゃく玉みたいですね・・・」
(確かに、この威力ならば・・・)


陸奥
「」ガタガタガタ…

翔鶴
「あ、あの、ちょっと・・・補佐艦? スカートを掴むのは・・・あっ、やっ・・・!」←足元を陸奥に隠れられた


ダンテ
「・・・あん? なんだ、どうした?ソイツ」スタスタ


陸奥
「ち、近寄らないでっ!」


ダンテ
「・・・?」huh..


陸奥
「い、石っ! もう持ってないでしょうねっ!?」


ダンテ
「・・・hmm. あぁ、持ってたのはついさっきぶっ壊した一つだけだ」

陸奥
「そ、そう。・・・・・・はっ! ていうかあんなのかためて置いてたら危ないんじゃないのっ!?」シュル… ←・・・

浜風
(あ・・・)

翔鶴
「・・・・・・え?」


ダンテ
「ん、まぁそりゃそうだが、それにしたってけっこうな衝撃でもねぇと―」


陸奥
「だめよ!だめだめっ!絶対に許しません!
 明石、補佐艦権限で厳命します!石は散らしておきなさいっ!
 しっかりと固定して厳重に保管しておくこと!
 いい!?絶対よ!約束してっ!!」バッサァ! ←スカート思いっくそ握りしめながら立ち上がる

明石
「は、はいっ わかりましたけど・・・」

浜風
「あ、あの・・・陸奥補佐艦・・・翔鶴さんのスk」

翔鶴
「いやー!! 返してー!!いやぁーっ!!///
 ちょっだから補佐艦なんでスカートをっ!?どうしてこんな目にー!もういやー!!///」グイグィッ!!←スカート引っ張り返そうとしてる

陸奥
「え ・・・っ!?」つЩ..


ゴ、ゴメンナサイッ!
ハヤク、カエシテクダサイッ!!
カ、カベニナリマスッ
ア、ワタシモ


ダンテ
「・・・huh」
(さすがに驚かせすぎちまったかね)

翔鶴
(うぅ・・・)

浜風
「・・・」


明石
「銃弾の弾頭の先と薬室に、・・・ですか?」

ダンテ
「ああ。お前さんらが扱う砲弾だか魚雷だがに関しては、先の方にだけ取り付けときな。
 それだけで十分使いモンになるはずだ」

明石
「・・・ふむ、なるほど・・・」

ダンテ
「それで、銃なんだがな」


翔鶴
「・・・」チラ…


明石
「あ、はい。先ほどもおっしゃってましたね。どういった具合に?」

ダンテ
「あぁ。おい、ショウカク」

翔鶴
「・・・・・・っ! は、はいっ!//」ビクッ

陸奥・浜風
「・・・」

ダンテ
「今お前が持ってるその黒い銃、明石に見せてやってくれ」

翔鶴
「わ、わかりましたっ」つ√ ̄ スッ…

…ゴトンッ ←工作台の上に

明石
(けっこう重そうな音したんですけど・・・)
「・・・えっと、これをどうすれば?」

ダンテ
「早い話がこれを基にして、ショウカク用にカスタムとデザインをやってほしいってことさ」

明石
「想像はしてましたけど・・・」

ダンテ
「ha, 無理そうか?」

明石
「・・・」
(・・・正直、夕張が"あの子"を私にはあまり触らせてはくれないから、手持ち無沙汰なのよね・・・。
・・・というかこれ・・・)


明石
「・・・この銃、すごく素敵なデザインですね・・・。
 こちらはご自分で?」

ダンテ
「ん・・・あー・・・コイツは・・・・・・まだ十代のガキの頃か、
 使ってた銃を片っ端から壊しちまっては、よく見てもらってたガンスミスがいてな。
 ・・・実際には自分で組み立てたが、パーツは作ってもらった。 ・・・良いガンスミスだった」

明石
「だった・・・?」

ダンテ
「コイツも形見みたいなモンでな。
 ・・・わけあって、コイツが最後の遺作になっちまったのさ・・」

陸奥
「・・・」
("も"・・・)

明石
「あ・・・すみません・・・」

翔鶴・浜風
「・・・」

ダンテ
「huh.. いや何、悪かったな。こっちも急に妙な話をしちまった。
 製作に関しては俺も立ち会うぜ。 この銃は、ちょいと大事なものでもあるんでな」

明石
「・・・」

陸奥
「・・・ねぇ、さっき言ってた人って、もしかして女の人?」

ダンテ
「ん? ああ、よくわかったな」

翔鶴
(・・・)ピク…

浜風
「・・・」

陸奥
「・・・私もその銃、触ってみてもいい?」

ダンテ
「あぁ、いいぜ」

陸奥
「ありがと」スッ…

・・・

陸奥
「・・・とても良い人だったんでしょうね・・・。 ・・・若い人だったの?」つ√ ̄⊂ サワ…

ダンテ
「いや、そうでもなかったな。
 ・・・俺からしてみりゃ育ての親、・・・か? ha.. まぁそんな感じだったのかもしれねぇな・・」

陸奥
「そう・・・」

浜風・明石
「・・・」

翔鶴
(・・・)

・・・

陸奥
「・・・本当に素敵ね。この肖像画のブローチも・・・。 なんだか・・・とても暖かい感じがするわ・・・」つ√ ̄⊂ …

ダンテ
「・・・昔は本当に世話になった。 ・・・ha, 俺もまだガキだったからな、いろいろと無茶を言いつけたもんさ。
 ・・・無愛想な態度をしてることも多かったが、それでも銃はよく見てくれたな・・・。仕事は確かだった」


陸奥・翔鶴・浜風・明石
「・・・・・・」

ダンテ
「・・・huh, もうずいぶん古い話だからな。
 今じゃ覚えてることも少なくなっちまったが・・・。
 俺の知る限りじゃ、最高のガンスミスだったってことくらいは、今でもちゃんと覚えてるな」

陸奥
「・・・そう」つ√ ̄⊂ カチャ…
(・・・・・・あら?)


明石
(・・・・・・)
「・・・あの、ダンテさん」

ダンテ
「ん?」

明石
「私、やります。やってみたいです」

ダンテ
「・・ha. よろしく頼むぜ、アカシ」つ

明石
「・・・はいっ!」つ


陸奥
「うふふ・・・」

翔鶴
(私の新しいタイプの兵装・・・)

浜風
(・・・暖かい感じのする兵器・・・)ジー…
「・・・」ソワソワ…


ダンテ
(・・・)

ダンテ
「アカシ、せっかくなんでもうひとつ頼みたいんだが、いいか?」

明石
「え、あはい。なんでしょう?」

ダンテ
「悪いな。コイツでもう一丁、デザインを頼みたいんだ。今度はこっちのお嬢ちゃん用にだ」

ゴトッ ←アイボリー

浜風
「えっ・・・!」

翔鶴・明石
「!」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「俺としても確かめてみたいことがあってな。
 お前さん、よかったらそれに付き合ってくれねぇか?」

浜風
(・・・新開発のテスト、とかでしょうか・・・?)
「・・・なるほど、わかりました。
 そういうことでしたら、私の方に断る理由はありません。
 ・・・謹んで、お引き受けいたしますっ」ググッ

ダンテ
「ha, ありがとよ」ニッ

浜風
「い、いえっ//」


明石
(基があるとはいえ、拳銃を2丁デザインかぁ・・・。あ、でも手伝ってくれるんでしたっけ)
「・・・それじゃ、具体的に進めていきますね」

ダンテ
「おう」

翔鶴・浜風
「はい!」


陸奥
(・・・やっぱりそうよね、これって・・・)
「ねぇ、ちょっと」つ√ ̄⊂ カチャ

ダンテ
「ん、なんだ?」

陸奥
「ここ、綴り間違ってるんじゃない?」

明石
「え?」

ダンテ
「・・・あぁ、いいんだ。それはそれで」

陸奥
「・・・ふぅ~ん・・・そっか」

ダンテ
「・・・・・・ああ」


翔鶴・浜風・明石
「・・・」

午後の部、実技演習終了後


間宮・外

ケルビ
「Zzz..」

・・・
間宮・中

睦月
「落ち込まないで、吹雪ちゃん・・・」

吹雪
「うぅ~・・・」

睦月
「・・・そ、そういえば長門さん今日はいなかったねっ」

夕立
「うんー」ポムシャポムシャ
(本当は吹雪ちゃんの実技演習をコソコソハラハラしながら見てたっぽいー)

・・・

川内
「うーん・・・」
(長門代理の後ろにずっと引っ付いてたあの黒い犬、いったいなんだったんだろう・・・?)

神通
「姉さん?どうかしたの?」

川内
「あ、・・・いやなんでもないよ。
 あれ?那珂、何やってるの?それ」

那珂
「特訓メニューだよ♪ 名付けて"アイドルへの道!"」

川内
「ふーん」

神通
(・・・)

・・・
提督室


金剛
「・・・」

比叡
「・・・あ、あのお姉さま・・・」

金剛
「もう少し待ちマース・・・」

比叡
「あ・・・はい・・・」




*この後もすれ違って、結局会えませんでした。

工廠・工作室


明石
「こちらです」

ダンテ
「ほぉ、こいつはすげぇな」hahaha

・・・

妖精さん
「―」フワフワ

ダンテ
「・・・あん?」

明石
「あ、紹介しますね。こちら妖精さんです。
 私たち艦娘も、ここ鎮守府でも、この工廠でも、こちらの妖精さんの―」

・・・

ダンテ
「へぇー」

明石
「なので、今回製作する新武器に関しても、
 妖精さんには多いにお手伝いしてもらうことになりますね」

ダンテ
「なるほどな。 ha, そういうことだ。
 ドーモ、はじめまして ダンテ だ。これからよろしく頼むぜ、ヨウセイ=サン」人 スッ

妖精さん
「――」人 ペコリ

・・・

ダンテ
「ほぅ、そいつはすげぇな。見た目のわりには頼もしいんだな。ha
 なら期待しちまうぜ?」

妖精さん
「―!」ワイワイ


明石・翔鶴・浜風・陸奥
「!?」

明石
「えちょっ、話せるんですかっ!? こっちは基本一方通行なんですよ!?」*オリジナル(?)

ダンテ
「あ? お前さんらは話せないのか?」


明石
「えぇ・・・」

浜風
「すごいですね・・・」

翔鶴
「いったいどういうことなんでしょうか・・・」

陸奥
「え 何? 半分は悪魔だからとかそういう感じ?」

・・・

明石
「― 決まりましたね。それじゃこんな感じで進めていきましょうか。
 大本営に申請して、必要なものを発注してもらわないといけませんから、今日はこんなところですね。
 製作が開始できそうになったら、私の方から連絡しますね。近日になると思いますけど」

ダンテ
「ok」

浜風
「了解です」

翔鶴
「予定、空けておきますね」

陸奥
「お疲れ様ー」

ゾロゾロ

ダンテ
「・・・おっと、忘れ物だ。お前さんらは先に帰りな」

翔鶴・浜風
「?」

陸奥
「別に、私は待ってるけど?」

ダンテ
「・・・いや、いい。お前も帰ってな」

陸奥
(・・・)
「わかったわ。提督室でね」ヒラヒラ

ダンテ
「おう」スタスタ


浜風
「何の忘れ物なんでしょうか?」

翔鶴
(・・・)
「ええ・・・」

・・・
提督室

ガチャ

ダンテ
「・・・ん?」

陸奥
「・・・おかえり」

ダンテ
「・・・おう」パタン

・・・

ダンテ
「・・・」ポスン ←ソファ

陸奥
「・・・」ジー…

ダンテ
「なんだよ・・・」

陸奥
「・・・明石が残ってた工作室に戻っていくのが見えてたんだけど。
 で? 忘れ物って結局なんだったの?」

ダンテ
「あぁ、アカシに頼み忘れてたことがあってな。
 ・・・ha, スミスってのはたいてい、いつも無茶を言われるもんだからな。
 それをアカシにも言ってきたってだけだ」

陸奥
「・・・ふぅーん・・・」

一日の終了。
三水戦の部屋・吹雪たちの方


夕立
「えーっ じゃあ赤城先輩とご飯食べてきたっぽい?」

吹雪
「うんっ」

睦月
「うわさだけど、赤城先輩って見かけによらず、すごい大食いだとかっ」

夕立
「あっ 私も聞いたことあるっぽいー! どうなのっ?」

吹雪
「んふっ それは、ひみつ!」

夕立
「えぇーっ」


ケルビ
「Zzz..」


吹雪
「明日からがんばろうっと! 赤城先輩も同じ艦娘なんだもん。私にもきっとできるよ。
 じゃあ、おやすみぃー・・・」


夕立
「・・・どういうこと?」

睦月
「さぁ・・・」

睦月
「そういえば結局、長門さんには会えなかったね」

夕立
「うんー」フアァ…

睦月
「ケルビは?」

夕立
「もう寝たっぽいー・・・」コショコショ…

睦月
「ケルビってよく寝るよね」

夕立
「うん・・・。夕立もそろそろ・・・」

睦月
「あ、うん」


ピクッ
ケルビ
「・・・」…ヒョイッ テテテッ


睦月
「あれ?」

夕立
「・・・? 隅の方に隠れちゃったっぽい」


ガチャッ!!

「特型駆逐艦!」


睦月・夕立
「あ」


吹雪
「・・・ふぇ?」

夜 鎮守府・グラウンド


吹雪
「うぇえぁあ"っ! ・・・いたたたぁ・・・」

川内
「しっかしうまくならないねぇ・・・。こんなに練習してるのに」

吹雪
「すみません・・・」

川内
「・・・でも感心したよ。見事な水雷魂だ」

吹雪
「水雷魂・・・?」

川内
「水雷戦隊に必要な心意気みたいなもんだよ。
 悖らず、恥じず、憾まず。 ニヒヒッ」

吹雪
「悖らず・・・恥じず・・・憾まず・・・。 ・・・ぁっ」
(・・・誇り高き魂・・・)


川内
「水雷魂を忘れず、明日からも頑張ろう!」

吹雪
「・・・はいっ!」



ケルビ
「・・・」ジー

翌日


パッパー パラー パララ、パラララー


軍港・裏


神通
「とりあえず今日は、一度当たるまで頑張ってみましょうか」

吹雪
「えぇっ!?」


ケルビ
「・・・」←隠れて見てる

・・・

提督室


ダンテ
「ん"ぁあ"ー・・・」ファ…


ドボーン


ダンテ
「・・・あ?」パタン ←提督室内の軍港・裏が見渡せる窓を開けた


ダンテ
「ほぉ・・・」


ガチャ

陸奥
「あら、今日は起きてたんだ」


ダンテ
「ん、おう」

陸奥
「何見てたの?」

ダンテ
「・・・いや、なんでも」ha

お昼ごろ、昼食後


金剛
「ダンテェーイ!」ジタバタッ

比叡
「お、お姉さま、落ち着いてくださいっ・・・」オロオロ…

榛名
「・・・昨日も駄目だったんですか?」

霧島
「夕食にもいらっしゃらなかったみたいよ」スー、コクッ

榛名
「へぇ・・・。 今日のお昼もいらっしゃいませんでしたよね・・・」

・・・

明石
「すみません、けっこう持ってもらっちゃって・・・」

ダンテ
「構わねぇさ。頼んだのは俺だしな」ha

夕張
「あぁーでもなぁー拳銃のデザインかぁー。 かっこいいよねーいいなぁー」

明石
「夕張は今"あの子"にかかりきりじゃない・・・。そっちはどうなの?」

夕張
「も、もう少し・・・?」

ダンテ
「ほぅ、すげぇな。もうそこまでいってるのか」hahaha

夕張
「うーん・・・実はだいたいの構造とかはある程度できてきてはいるんだけど・・・可変とか?
 でも肝心のあのスチーム? の機関のところが正直どうなってるのかよくわからないのよねー。
 あれだけすごい蒸気エネルギーを、どうやってあんな小さい兵装の中に納めてるのかがねぇ・・・」

ダンテ
(なるほどな・・・)
「ヘイ、ユウバリ。そこのところは無視してくれていいぜ。だいたいの形と変形とかだけやってくれりゃそれでいい。
 あとは俺がやる」

夕張
「へ?」


明石
「あ」

ダンテ
「ん?」

那珂
「みんなー!聞いてね、初恋!水雷戦隊! ほら、吹雪ちゃんもっ!」

吹雪
「へ? えぇええっ!?」


不知火
「おとなしいですね・・・」

   0 フリフリ
っ〆
 v-ェ-v …

浜風
「どこから来たんでしょうね」
(かわいい・・・)

陽炎
「・・・不知火、それ猫じゃらしじゃない?」

不知火
「え?」


v-ェ-v
 d コショコショ

浜風
「・・・フフッ」サワサワ



ダンテ
「・・・」

明石
「あー、今日でしたっけ」

夕張
「んーていうかたいていゲリラ的にやってるから、いつもやってるみたいな感じだけどねー」

ダンテ
「・・・ha」




ケツカルー!



三水戦の部屋・吹雪たちの方


吹雪
「うぅ・・・疲れたぁ・・・」

睦月
「お疲れさま・・・」コト…

夕立
「三人でよってたかって特訓なんていじめっぽいっ」

吹雪
「そんことないよ、みんな私のためだし・・・」


ガチャッ!!

「特型駆逐艦!いるっ!?」


吹雪
「川内さんっ・・・」

川内
「さぁ、今日も特訓だよー! ん?」

睦月
「・・・お話がありますっ」

・・・

睦月
「軽巡の先輩なので黙っていましたが、もう我慢できません!
 このままじゃ、吹雪ちゃんが轟沈しちゃいますっ!」

川内
「・・・でも」

睦月
「でもも、へちまもないですっ!」

神通
「いえ、ですが・・・」

睦月
「・・・え?」

睦月
「長門さんがそんなことを・・・?」

川内
「うん・・・。 近々、出撃があるから、それまでに出撃可能か、見極めたいと・・・」

神通
「・・・」

那珂
(長門さんもあれでけっこう心配性なんだよねー。こと駆逐艦に関してはー♪)

・・・

コンコンコン、ガチャ


「・・・ぁ」


睦月
「夕立ちゃん、どうしたの?」

夕立
「・・・吹雪ちゃんが」


「え?」

外・グラウンド


吹雪
「よっ、はっ」



睦月
「吹雪ちゃん・・・」

川内
「本当に、根性だけはあるんだよなぁ・・・」

夕立
「・・・どうするっぽい?」

神通
「第三水雷戦隊の旗艦として、艦隊にいてほしいです。
 あのように、心がキチンとしている子には」

那珂
「那珂ちゃんも賛成っ」

夕立
「睦月ちゃんはっ?」

睦月
「そんなの決まってるでしょっ いひひっ」


テテテッ


吹雪
「・・・あ、みんな・・・」

神通
「吹雪ちゃん、皆で協力します。頑張りましょう」

川内
「絶対できるようになるって!」

那珂
「アイドルに一番大切なのは、根性だよっ!」

夕立
「夕立も手伝うっぽいー!」

睦月
「次の戦いも、この6隻で出撃しよっ!」

吹雪
「・・・みんなっ・・・ うんっ!」

スッ

神通
「睦月ちゃん」

睦月
「はいっ! えっと、じゃあみんな、がんばっていきましょー!」


「おぉーーっ!!」



ケルビ
「・・・・・・」

・・・
さらに翌日

パッパー パラー パララ、パラララー


ガチャ、(ヒョイッ)パタン…
吹雪
「・・・よし。 ってあれ?ケルビ?」

v-ェ-v


吹雪
「もしかして、一緒に走ってくれるの?」

v-ェ-v メ


吹雪
「わぁっ んふふっ、ありがとうケルビ! それじゃ行こっか!」エッホエッホ

ケルビ
「・・・」タタタッ

那珂
「お願いーっ」

北上
「んー別n」


大井
「・・・ちょっと」ゴゴゴ…

那珂
「!?」ビクーン

北上
「あ」

・・・

ケルビ
「・・・」

吹雪
「ふっ ふっ ふっ・・・」


北上
(・・・ふーん・・・)
「・・・ていうかあの犬、なに?」

・・・

大井
「・・・むー」プクー

北上
「つまり、未来を予測してうつって感じかな」


吹雪
「わぁー・・・」キラキラ


ケルビ
「Zzz..」

北上
(あ、今度は廊下で寝てる)

バンッ! バババン!

ズシューン! シューン!


「おー!」


ズルッ ビシャーンッ!


「あー・・・」

v-ェ-v …

・・・
提督室


陸奥
「―それで、今日午後の実技演習試験で全て判断するってこと?」

長門
「そうだ」

ダンテ
「・・・」

陸奥
「心配しすぎじゃない? 別に、実戦で経験を積んでいって、それで立派になっていくってこともあると思うわよ?」

長門
「だ、だめだっ! 航行すらあんな足取りでは、それはリスクが高すぎるっ・・・! 危険だ!
 我々は今はもう昔の戦艦ではないのだ、艦娘だ! 旧時代のデータがそのまま全て当てはめられるというわけではない!
 これはとうに報告されていることだ!個々人にどういった性質があるのか、それを正確に推し量ることは難しい・・・。
 いくら艦娘とはいえ、やはり得手不得手はあるものなのかもしれん。
 別に戦うことだけが艦娘にとって全てというわけでもあるまい。
 傍に居てくれるだけで・・・戦場から疲れて帰ってきたとき・・・ただ、お帰りなさいと言ってくれるだけで・・・
 ただそれだけでもいいというものもあるだろうがっ!!」

陸奥
「・・・あっそう・・・」
(何アホなこと言ってるのよ・・・本当に・・・)

大淀
「・・・それじゃ、とりあえず試験の準備は進めておきますね」

長門
「あ、大淀、カメラはいつも通り忘れないように頼むぞ。記録としては大事なことだからな」

大淀
「はいはい・・・」

陸奥
「はぁ・・・。
 ・・・ん、あら、どこに行くの?」


ダンテ
「散歩だ」スタスタスタ

甘味処 間宮


間宮
「ほ、本当にあげちゃって大丈夫なの・・・?」


v-ェ-v メ

吹雪
「ええ・・・基本的には何食べちゃっても大丈夫みたいで・・・。
 あとなんか甘いものは全般的に大好物みたいです。
 これまでも特にお腹壊しちゃったりとかしたこともないって、ダンテさんが」

間宮
「へぇ~・・・」


ハグハグ~♪

間宮
「すごい勢いねぇ~」

吹雪
「うふふ、しっぽもすごい振っちゃってる」フフフッ


*リアル犬にはあげないようにしましょう。

・・・

睦月
「んふふっ・・・」ダキ

v-ェ-v Zzz..
つu u⊂


夕立
「甘いもの食べた後だと本当に起きないっぽいー。
 昨日も購買で買った菓子パンを少しだけあげたら、しばらく起きなかったっぽい」

吹雪
「あははっ ・・・はぁ・・・。 うぅ・・・緊張するなぁ・・・」

夕立
「午後の試験?」

吹雪
「うん・・・」

睦月
「・・・ふ、ふぶきっ!がんばるワン!」

 v-ェ-v Zzz..
つп u⊂
ヒョイ


吹雪・夕立
「ブッwww」

・・・

ゴチソウサマデシタッポイー
ハーイ、マタネー


睦月
「ふぁああっ///」ギュー

v-ェ-v …ッ!?
つu u⊂


吹雪
「あ、睦月ちゃん、ちょっとしまってるかも・・・落ち着いてっ・・・」

・・・

吹雪
「・・・ありがとね、睦月ちゃん。だいぶ楽になってきたよっ」トテトテ

睦月
「・・・いひひっ」

v-ェ-v …zZ
つu u⊂

夕立
「つんつん」ア


ダンテ
「おぅ、奇遇だな」スタスタ

吹雪
「あ、ダンテさんっ」

睦月・夕立
「あ」

v-ェ-v zzZ
つu u⊂

ダンテ
「ここ数日、ずいぶん頑張ってたようじゃねぇか。見たぜ、ステージも」hahaha

吹雪
「うぇえっ!?/// あ、あれ見てたんですかぁ!?///」

ダンテ
「huh, ・・・・・・」ジー

吹雪
「・・・え、あの・・・あぅ・・・えっと・・・なんですか?//」

ダンテ
(・・・)
「・・・いや、なんでもねぇ、悪いな。
 思ったより、緊張もしてねぇみたいだな」ha

吹雪
「・・えへへっ、はい!」

夕立
「ふふっ」

睦月
「・・・//」

v-ェ-v zzZ
つu u⊂


ダンテ
「・・hmm, ha」

・・・

吹雪
「・・・あの、ダンテさんっ もし今、時間大丈夫なら、ちょっと"あれ"見てもらってもいいですかっ?」

ダンテ
「・・あぁ、そういう約束だったよな。もちろん、構わねぇぜ」

吹雪
「ありがとうございますっ!」


睦月・夕立
「?」

v-ェ-v zzZ
つu u⊂

夕立
「ただの空気椅子っぽい?」

睦月
「・・・でもすごいよ、あんなに低いし、もうけっこう長くやってるし・・・」
(吹雪ちゃんっ・・・)

v-ェ-v zzZ
つu u⊂


吹雪
「ふっ・・・くっ・・・!」

ダンテ
「今のお前さんなら、まだ落とせるはずだ。
 太ももと地面が平行になるくらいにまで落としてみろ、ゆっくりだ。
 後ろに倒れそうなら、首、背中、腰にかけてまである一本の棒をイメージしろ。ソイツを反らすんだ」

吹雪
「んっ・・・んぅ・・・?」

ダンテ
「huh, 要はケツを突き出せってことさ」ha

吹雪
「けっ・・・// ・・・は、はいっ、わかりましたっ・・・やってみますっ・・・!」ググッ…!


睦月・夕立
「・・・おぉー」

v-ェ-v zz…
つu u⊂

ダンテ
「・・・よし、そのまま維持してろよ。最後のメニューだ」スタ

吹雪
「はいっ・・・!」フルフル…

ダンテ
「・・・よっと。 お、やっぱ白か。いいねぇ」スック

吹雪
「・・・ふぇえっ!?///」ドサッ!


睦月・夕立
「・・・oh」

v-ェ-v z…
つu u⊂

・・・

吹雪
「ちょっとダンテさんっ!?///」バッバッ

ダンテ
「ha. フブキ、お前さんテンパったりすると体が縮こまっちまって、いろんなことが忘れガチになるタイプみたいだな。
 さすがに、こればっかりはすぐになんとかできるようなもんじゃねぇが・・・」

吹雪
「・・・っ」

ダンテ
「だからとりあえず、今日のテストに関してはポイントだけだな。
 今日までいろんなやつから、それは教わってるんじゃねぇか?」

吹雪
「・・・」
(・・・足腰、バランス、夾叉、アイd・・・根性っ・・・・・・水雷魂・・・)


睦月・夕立
「・・・」

v-ェ-v …
つu u⊂

吹雪
「・・・はい・・・覚えてます、ちゃんとっ・・・!」

ダンテ
「・・・great. 特訓は終わりだな、フブキ」つ

吹雪
「あっ・・・はいっ」つ
↑立ち上がり


ダンテ
「えらかったな。ha
 ちっと前にも言ったことがあったよな、お前さんは大事ないいモンを持ってるってな」

吹雪
「・・・はい」

ダンテ
「根性もある。だから大丈夫だ、自信持って行って来い。な」ポン

吹雪
「・・・はいっ!」


睦月・夕立
「・・・・・・フフッ」ニコ

v-ェ-v
つu u⊂

午後、実技演習・試験


利根
「では次、吹雪っ!」


吹雪
「はいっ!」


筑摩
「その傷・・・」

利根
「ずいぶん特訓してきたようじゃの! 期待しておるぞっ!」

吹雪
「はい! お願いしますっ!」


ガショ ガショ ガショ


吹雪
「吹雪、行きますっ!!」

・・・

吹雪
(・・・できる・・・信じなきゃ・・・! ・・・・・・っ!?)


吹雪
「ぅわっ!? あぅっ!!」

ザッパァ!

長門
「っ!?」バッ

グィ

長門
「っ!」

陸奥
「・・・」フルフル…

大淀
「・・・」
 [●REC]⊂ ジー…

ダンテ
「・・・」

長門
「っ・・・」スッ…

陸奥
「・・・」

川内
「・・・身のこなしも砲撃も、まだまだ実戦レベルとは言えません」

長門
「・・・」

川内
「ですが」

長門
「・・・ん?」

神通
「ですが彼女にはそれを補って余りある、水雷魂があります。
 直すべき所を教え、進むべき道を示し、経験を重ねていけば、彼女は飛躍的に成長するでしょう」



ドォーン ドーンッ

吹雪
「あっ・・・  ・・・っ!」ググッ…!

ドォーン! バコォッ



長門
「・・・!」

川内
「悖らず」

那珂
「恥じずっ」

神通
「憾まず。 その心がある限り」

長門
「・・・水雷魂、か・・・」

・・・

睦月
「吹雪ちゃんっ・・・」

利根
「よーく、立て直した! そこは認めてやろう、もう一度じゃっ!」

吹雪
「・・・っ はいっ!」

長門
「・・・フッ、いいだろう。 旗艦、神通」

神通
「はい」

長門
「6杯の編成で、このまま出撃準備に入れ。 今度の作戦はお前たちにかかっている・・・!」


ダンテ
「・・・huh」

陸奥
「うふふ・・・」




吹雪、合格!!




大淀
(これ、毎回腕が疲れるんですよねぇ・・・)
「・・・」
 [●REC]⊂ ジー…


v-ェ-v
    メ

おまけ2 ~やっぱりちょろいっぽい!~


提督室


大淀
「わかりました。ではまとめますね」サッ

長門
「頼む」


陸奥
「はい」つ日 ←青いスポドリ

ダンテ
「おう」つ


長門
「あ、すまん陸奥、私にもくれ。 む、お茶ではないのか?」

陸奥
「この人、お茶苦手みたいだから。 長門はお茶でいいのよね」

長門
(・・・ほぅ)
「・・・いや、私も同じ物をもらおうか。たまにはな」

陸奥
「了解」スッ


ダンテ
(・・・前も思ったが、このクリアブルーは何なんだろうな・・・)


コンコンッ

「吹雪ですっ!」
「同じく睦月です!」
「同じくっぽいっ!」


ダンテ
「ん?」

陸奥
「あら」

長門・大淀
「?」

・・・

大淀
(ついさっき、私の後ろにいた犬ですね・・・。というか・・・)

長門
(ケルベロス・・・)
「・・・なるほど、その許可がほしいと・・・」


吹雪
「だ、だめでしょうかっ・・・?」
v-ェ-v
つu u⊂

睦月・夕立
「・・・」


長門
(っ・・・)
「ん、むー・・・ 幸い、我々、艦娘でアレルギーなどの症状が報告されていたりはしないが・・・、
 他にも問題は・・・、その・・・大丈夫なのか?本当に」

ダンテ
「ああ、それは俺が保証するぜ。 オイタしねぇように徹底的に仕込んではあるからな」ha

長門
「ふむ・・・」

陸奥
「他の躾とかも大丈夫みたいよ。その子、かなりのお利口さんみたいだから」

長門
「・・・んー・・」


夕立
「・・・」スッ…

トンッ
吹雪
「? 夕立ちゃん?」
v-ェ-v
つu u⊂

夕立
「長門さん、どうかお願いしますっぽいっ」←ウワメヅカイ

長門
「っ・・・!」

陸奥
「・・・」

大淀
(・・・決まりですね。 青葉さんに広報のお願いをしましょうか) φカキカキ


夕立
(ほら、吹雪ちゃんもっ 睦月ちゃん!)ボソ…
つ チョイチョイ

吹雪・睦月
(えぇっ!?)

・・・

吹雪・睦月・夕立
「お、お願いしますっ! っぽい!」キラキラ

長門
「っ!?///  ・・・い、いいだろうっ、許可しようっ!!///」

「わぁっ! やったっぽい! ありがとうございますっ!」

ハッハッハー!///
ワイワイ


陸奥
「ふふっ、よかったわね」

ダンテ
「ha」



夕立
(やっぱりちょろいっぽい!)

v-ェ-v
    メ

おまけ3 ~オレのかんがえたさいきょうのひっさつわざ!~

ダンテたちとお昼食べた後、部屋への帰り道にて


天龍
「・・・あっ!」

龍田
「?」

天龍
「龍田!先に帰っててくれ! オレ、購買に行ってくる!」

龍田
「あら、おやつは200円までよ~」

天龍
「違うっつの!」タタター!

龍田
「うふふ~」


龍田
「・・・ふぁ~。 先に戻って寝てましょうか・・・」

・・・
天龍田の部屋


龍田
「・・・ん~」
(お布団、気持ちいい~・・・)ポフッ…


ガチャ!バタンッ! バササッ


龍田
「・・・」


ババッ シュー! カチャ スリスリスリスリ…


龍田
「・・・」

龍田
(ちょっと~・・・)
「・・・天龍ちゃん、何してるの~・・・?」ムクリ…


天龍
「あ、わりぃ。起こしちまったか」

龍田
(あれだけ音立てられたら、どう考えたって起きるわよ~・・・)
「・・・あら、墨書き?」ノソ…

天龍
「おう!」

龍田
(なんでまた・・・)
「・・・何を書くの?」

天龍
「フッ・・・ちょっと待ってな」スリスリ… ピッ!

サー、ササッ


龍田
「・・・」

天龍
「・・・よし!できたっ! んっ!」バッ
つ[水蛇]

龍田
「・・・みずへび?」

天龍
「ミズチだ!」

龍田
「あ~・・・」
(なるほどねぇ~、こう書くのね~。 ・・・よっぽど、嬉しかったのね~)フフフッ…

天龍
「ムフーンッ」

龍田
(あら・・・)
「まだ半紙あるみたいだけど、まだ何か書くの?」

天龍
「お、おう! 気になるか!?」ソワソワ

龍田
「・・・教えてほしいなぁ~」

天龍
「仕方ねぇなぁ! 待ってろ、すぐに書いちまうぜ!」ササー

カチャッ

天龍
「よし、できたぞ!ほらっ!」バッ
つ[水ノ竜]


龍田
(ミズの・・・?)

天龍
「ダンテがいずれは剣に纏わせたりできるとか言ってただろ?
 だからそれがこれだ! できるようになったらこの名前を付けて、振るうんだ!」

龍田
(へぇ~けっこう考えてるのね~・・・)
「なるほどねぇ~。読み方は "みずのたつ" かしら?」

天龍
「あれ? 竜って"たち"とは言わないっけか?」

龍田
「・・・言わないんじゃない?」

天龍
「・・・そっか、じゃあ、ミズノツチで・・・」

龍田
「そう・・・」
(ミズ(水)なんだか、ツチ(土)なんだか・・・)

天龍
「んー、でも語呂悪いな。"ミノツチ"にするかな」

龍田
(まだ長半紙があるわね・・・)
「天龍ちゃん、まだあるの?」

天龍
「おうよっ!」

龍田
「3つも? そんなにいるものなの~・・・?」

天龍
「何言ってんだよ、技ってのは普通、三段式だろ。基本だぜ」

龍田
「そ、そうなの・・・。 それで、その3つ目は? 最終形ってことよね?」

天龍
「お、おう・・・!」ソワソワ…

龍田
「・・・それも見せてほしいなぁ~・・・」

天龍
「! ああ!待ってな!」サササッ シュッ!


天龍
「できた!」カタン! バッ!

つ[天津水禍龍]


龍田
「・・・へぇ、"アマツミカヅチ" かしら~?」
(なんか急にゴツくなったわぁ・・・)

天龍
「おぉ!! よく読めたなっ!」

龍田
「やったわぁ~・・・」
(待機してるときは暇だからって携帯機のゲーム、ひたすら手伝わされてたりしたしねぇ~・・・。
よく天龍ちゃんのためにいろいろ攻略法を調べたりもしたしぃ~・・・)

天龍
「ムフフーンッ」

龍田
「竜と龍の違いは?」

天龍
「なんとなくっ! かっこいいだろ!なんか上位版っぽくてっ!」

龍田
「・・・そうね、がんばってね・・・」ファ…

天龍
「おうっ!!」

お疲れ様でした。

エタりそうになったら、ネタ帳だけはさらします。
轟沈編も長くなりそうなんですよね~・・・

>>1です。


基本、sage 進行で行きたいと思います。
よろしくです。

各員、出撃の事前準備完了後、吹雪たちのブリーフィングの少し前


霧島
「―つまり、偽装の遠征任務ですか?」

長門
「そういうことだ。
 お前たちには後日、敢行される作戦に合わせて、
 当日は先に、該当の作戦海域から少し超えた所まで出ていてもらいたい。
 だいぶ遠回りして移動することになるため、時間がかかる。
 よって、早めの出撃、というわけだ」

霧島
(・・・)
「なるほど」

金剛
「それはダンテも一緒なんデスカ!?」

長門
「・・・いや、彼はまた別だ。当日の本作戦の方に参加してもらう。
 例の"石"を組み込んだ新弾薬の報告は受けているな?
 それを含め、お前たちも全ての準備を完了させた後、出撃してもらうぞ」

金剛
「・・・行きたくないデース・・・」ブー…

長門
「・・・おい・・」

比叡
「お姉さまっ!?」

・・・

金剛
「最近、まともに話せてすらいないデス! だいたいダンテはいったいどこで寝泊りしてるんデスカー!?」

長門
「ん? 本人からは聞いていないのか?」

榛名
「それが、どうもすれ違いが多いようで・・・」

長門
「ふむ・・・」

金剛
「ブーブー!!」

長門
(・・・これは私が勝手に言ってしまってもいいものなのだろうか・・・。
・・・陸奥に投げてしまうか・・・)


長門
「・・・あー、陸奥ならば―」

金剛
「陸奥は話してくれそうな気がしないデス」

長門
「む、そうなのか?」

金剛
「勘デス。女の・・・」

長門
「・・・」

・・・

金剛
「イエス! 大船に乗ったつもりでいるといいデース! そのかわり、頼みましたヨ!長門!」

長門
「ああ、なんとかやってみよう・・・」

比叡
「すみません、本当に・・・」

長門
「いいさ・・・」
(これで士気が高まるというのであれば・・・仕方あるまい・・・)


提督室・寝室


ダンテ
「・・・」ムクリ…


ダンテ
「ン"・・・あ"ー・・・」ググッ…


ダンテ
(・・・いい生活してるせいか、習慣になってきてるな)
「・・・年か?」huh..

・・・
洗面所


ジャー バシャバシャ パッパッ

フキフキ
ダンテ
「・・・ん?」←鏡の異変に気付いた

[軍港の裏で] ←赤い口紅で書かれた文字(日本語)

ダンテ
「・・・」

・・・
軍港・裏


ダンテ
「・・・岬のところか? ・・・あん?」


ヒラヒラ


ダンテ
「あっちか・・・」
(見えづれぇ・・・)

軍港・裏、岬からは少し遠いところ(*周りからは見え辛い)


ダンテ
「ヘイ」スタスタスタ

トリッシュ
「おはよう」

ダンテ
「・・・おう。
 お前な、あれやめろ、何のホラーかと思ったぜ」

トリッシュ
「ふふふ、いい眠気覚ましにはなったでしょ?」

ダンテ
「huh..」

・・・

ダンテ
「なるほどな、そういうことかよ。 ・・・エンツォは?」

トリッシュ
「まったくの無事よ。逞しいことに、"次"はどうしようかって考えてるわ」

ダンテ
「そいつは何よりだ」ha

トリッシュ
「今はいくつ奪い返したの?」

ダンテ
「まだ2つだけだな。一つはこっちの娘っ子が拾ってきてな」

トリッシュ
「へぇ」

ダンテ
「それで、押し入りやがった奴の情報は?」

トリッシュ
「私の方でまだ調査中」

ダンテ
「ハァン・・・。 あいつは?」

トリッシュ
「明日にはこっちに来るそうよ。あの子はあの子で調べてたことがあったから。
 それであなたに直接話したいことがあるそうだから、明日、また同じ時間にここで」

ダンテ
「フーン。ま、わかったぜ」

ダンテ
「あいつからは他の仕事を受けてるって聞いてたんだが、お前も一応こっちには入るのか?」

トリッシュ
「まだしばらくあとよ。調査が終わってないから」

ダンテ
「なるほどね」

トリッシュ
「それじゃ」

ダンテ
「おう」

ヒュンッ


ダンテ
(・・・戻るか。そろそろあいつも呼びに来る時間だったっけか?)スタスタスタ

・・・
提督室・私室


ガチャ、パタン

ダンテ
「・・・あーそうだ、鏡のやつ消しとくか・・・」

・・・
洗面所


カチャ

ダンテ
「・・・あ? ・・・消えてやがる・・・マジでホラーじゃねぇか・・・」

W島攻略作戦、ブリーフィング
*ケルビはお留守番


テトテトテト、ピタッ

吹雪
(・・・今回の作戦が、改めて私にとって初めての・・・)

夕立
「吹雪ちゃん?」

吹雪
「・・あっ、ごめん! 今開けるねっ!」

睦月
(・・・)


ガラガラ

ワイワイ


如月
「――。 ・・・ん? あら、睦月ちゃん♪」タタタ

睦月
「あっ、如月ちゃんっ!」

つ⊂ ギュ

睦月
「もしかして如月ちゃんもこの作戦にっ?」

如月
「ええ♪」

睦月
「わぁーっ! 久しぶりに一緒だね!」

如月
「そうね♪」ウフフッ


望月
「相変わらずあの二人、あたしたち姉妹の中でもべったりコンビだよなー」

弥生
「・・・うらやましくなんか、ない・・・」

吹雪
「ん?」

夕立
「吹雪ちゃんは二人、初めてっぽい?」

望月
「んぁ?・・・ぁあ、望月でーす」

弥生
「弥生です・・・。あ、気を使わないでくれていい・・・です」

吹雪
「吹雪です。よろしくお願いいたしますっ」ペコリ


ワイワイ

ガラガラ
長門
「・・・」


吹雪
「あっ」

タタタタッ

シーン


長門
「・・・・・・む?」


ガラガラ
陸奥
「・・・」


長門
「・・・陸奥、一人か? ダンテはどうした?」

陸奥
「・・・」コツコツコツ…

スッ ←耳打ち

長門
「・・・なに? 探し回っても見当たらなかった?」ボソ…

長門
「・・・わかった。
 まぁ彼の場合、我々ではどの道、作戦上は持て余してしまうし、
 "例の敵種"の数や動向が不確定すぎる現在では、彼には前回同様、オールラウンドに動いてもらったほうがいいだろう。
 しかし、今回の状況やこちら側の作戦展開の動きだけは彼にも把握しておいてほしい。
 すまんが、見つけたら陸奥の方から説明しておいてくれ」

陸奥
「・・・わかったわ」


一同
「・・・ ぽい?」

川内
「・・・敬礼!」∠ ピッ


∠ ピッ


長門・陸奥
「・・・」∠ ピッ


長門
「提督代理の長門だ。さっそくだが、ブリーフィングに入る」

陸奥
「・・・」

・・・
ブリーフィング終了後
甘味処 間宮にて、吹雪、皆から激励を受けて


北上
「まぁ今更、ジタバタしてもしょうがないし、気楽にやればー」ヒラヒラ

大井
「いいこと?
 北上さんが私との時間を割いてまで教えたんだから、一発くらいは当てて帰りなさいよねっ」

ペシッ

吹雪
「あぅっ・・・、はぃ・・・」

・・・

吹雪
(・・・・・・)

睦月
「・・・大丈夫だよ、吹雪ちゃん」

吹雪
「・・・え?」

睦月
「大丈夫、きっとできるよ。
 吹雪ちゃん、あんなに一生懸命、特訓したんだもんっ」

吹雪
「・・・・・・ぁ」

つ⊂ ギュ…

睦月
「・・・私は信じてるっ。 自信を持って! 吹雪ちゃんなら絶対、大丈夫だよっ!」

吹雪
「睦月ちゃん・・・」

夕立
「あのおひげの人も言ってたっぽい、自信を持てって。
 大丈夫っぽい!もちろん私だって、信じてるっぽい!」

吹雪
「・・・うん!」



木陰より

如月
「・・・ふふっ」ニコ

提督室


シーン…

ダンテ
「・・・・・・こねぇ・・・」

・・・

ダンテ
(・・・珍しく今日は遅いな。あいつがこねぇと―)


ガチャ


ダンテ
「お」


陸奥
(・・・)チラ…
「・・・戻ってたんだ」パタン…


ダンテ
「ん、おぉ。 ・・・ん? お前、一回ここに来たのか?」

陸奥
「・・・そうだけど?」

ダンテ
「・・・」
(まさか・・・)

陸奥
「はい」スッ

つ日 コトンッ!

ダンテ
「・・・どうも」


ポスッ
陸奥
「・・・」o旦 スー、コク…

ダンテ
「・・・」

・・・

陸奥
「・・・」

ダンテ
「・・・uh-・・・なぁおい、今日はブリーフィングがあるんじゃなかったか?」

陸奥
「もう終わったわ」

ダンテ
(・・・)
「・・・マジかよ。そいつはすまなかったな・・・」

陸奥
「・・・」o旦 スー、コク…

ダンテ
「・・・」つ日 …ゴクッ

ダンテ
「・・・huh, 俺は今日、相当早く起きたと思ってたんだがな。お前も今日はけっこう早めに起こしに来てたんだな」hahaha

陸奥
「・・・そうね」o旦 …

ダンテ
「・・・・・・ハァ。 なんだよ、怒ってんのか?ブリーフィングか? だからそれは本当にすまn」

陸奥
「ねぇ」

ダンテ
「あん?」

陸奥
「質問するのは私だから。あなたじゃないの」

ダンテ
「・・あいよ・・・」

・・・

陸奥
「それで聞きたいんだけど、あのリップは何? どこかの女と会ってたりでもしてたの?
 まさかあのリップ自体があなた自身の持ち物で、自分でやった、なんてわけでもないでしょう」

ダンテ
(相当な変人だなそりゃ)
「そもそも、俺に似合うようなリップがあるんなら教えてほしいもんだね」ha ha-

Σ バンッ!

ダンテ
「」

陸奥
「こ た え て !」

ダンテ
「・・・前に話したことがあったろ、相棒さ。あいつもこっちに来てるみたいでな。
 ちょいと会ってきたのさ」

陸奥
「え ちょっと待って。 ・・・相棒って女の人だったの?」

ダンテ
「ああ。言ってなかったか?」

陸奥
「・・・・・・ついさっき終わった次回作戦のブリーフィングの内容、今から説明するわ。
 話すのが遅れてごめんなさいね」

ダンテ
「・・・いや。 よろしく頼む」

・・・

陸奥
「・・・ま、だいたいこんな感じね。いい?」

ダンテ
「ああ」

陸奥
「そ」スクッ コツコツコツ


ガチャ、パタン ←私室の方へ


ダンテ
「・・・」


ガチャ、パタン

コツコツ

陸奥
「それじゃ私はこれ(洗濯物)洗ってくるから」

ダンテ
「・・おぅ、いつも悪いな」

陸奥
「・・・別に。仕事だから」ガチャ

パタン…


ダンテ
「huh..」ポリポリ

コツコツコツ… ピタ…

陸奥
(・・・・・・何やってるんだろ、私・・・」ガビーン…


陸奥
(・・・会って、まだ一週間・・・。なのに、いくらずっと近くにいたからって、
それで何でもわかってたような気になって・・・勝手に八つ当たりして・・・)
「・・・はぁ・・・」


つ[洗濯物]⊂

陸奥
「・・・」スンスン…


陸奥
「・・・・・・っ////」


陸奥
(何覚えようとしてるのよっ ばっかみたいっ////」

コツコツコツコツッ


三水戦の部屋・吹雪たちの方


ケルビ
「Zzz..」


ホヤホヤ
夕立
「吹雪ちゃん、もう全然平気っぽい?」

吹雪
「うんっ みんな、励ましてくれたから・・・。
 夕立ちゃんも」

夕立
「んふふ~っ」

吹雪
「ふふっ。 睦月ちゃんも」

睦月
「・・・私もね、昔、如月ちゃんが同じように信じてるって言ってくれたことがあるの。
 それですごく元気になれたから・・・」

吹雪
「如月ちゃんが?」

睦月
「・・・あのね、私、睦月型の一番艦なんだけど、如月ちゃんのほうがちょっとだけ就役が早いお姉さんなの」

夕立
「へぇ、なんか珍しいっぽい~?」

睦月
「うん。それで、私がここの鎮守府に着任して、すぐに実戦があって・・・
 なんにもしないうちに先輩たちが片付けてくれたけど、私、小破しちゃったの。
 ・・・そしたら、如月ちゃんが付きっきりで面倒を見てくれて・・・励ましてくれて・・・。
 すごく、感謝してるの」

吹雪
「わぁ・・・まるで私と睦月ちゃんみたいだねっ」

睦月
「っ・・・ わ、私なんて全然っ・・・」


「そんなことないよ!」
「っ・・・吹雪ちゃんっ・・・」


夕立
「・・・」
(そういえば、夕立が初めて入渠したときはなぜか、
出撃もしてなかった長門さんが一緒に入ってきたっぽい)

・・・
翌日、早朝


吹雪
「・・・」ゴソゴソ…ガチャ

パタン…


睦月
(・・・)

ケルビ
「・・・」

zz…ポイ…

翌日、早朝
提督室・私室前


コンコンコン

陸奥
(昨日、変に当たりすぎちゃったこと謝らないと・・・)


睦月
「・・・コホン。 お、おはよー、起きてるーっ?」

・・・
寝室


ガチャ…

陸奥
「・・・あら?」


シーン…


陸奥
「・・・またいない・・・・・・もうっ!」

軍港・裏、岬からは少し遠いところ(*周りからは見え辛い)


レディ
「―まぁそんな感じで、なんか今回の仕事って全面的にキナ臭いのよね」

ダンテ
(俺からすりゃ、お前も含めてなんだがな・・・)
「まぁだいたいわかってたさ・・・」

レディ
「ふふ、そう。 私は、今度は"こっち(日本)"でもう少し探りを入れてみるから」

ダンテ
「はいよ。じゃ、またな」

レディ
「ええ。 あっ あと、もうわかってるとは思うけどあんまり信用しないほうがいいと思うわよ、こっちのお偉いさんも。
 どうも、変なところで隠し事多いみたいだし」コツコツ

ダンテ
(お前もな)
「・・・huh. 信用も何も、俺は話したことすらないんだがな」

レディ
「ふふふ、そうだったわね」ザッ バルンッ ←バイク

BRRR!

レディ
「あぁそうだわ、これも言い忘れてたわ。今日、貴方宛に荷物が届くはずだから」

ダンテ
「あ?荷物?」

レディ
「そ。それじゃあね」ヒラヒラ

BRRRRRR-!


ダンテ
(・・・)
「戻って寝てるか・・・。二日連続で機嫌損ねちまうのはさすがに ・・・ん?」スタスタスタ

軍港・裏、岬の付近


ザァーン! ガシャッ!

吹雪
「っ・・・」

ズルッ

吹雪
「っ!! うわぁあっ! っ・・・とっ!」ピシャ



吹雪
「・・・・・・はぁ」


赤城
「頑張っていますね」


吹雪
「えっ 赤城先輩っ!?」


赤城
「・・・」スッ… ←会釈


吹雪
「え・・・?」


ダンテ
「huh, 早起きだな、お前さんらも」スタスタ


吹雪
「ダンテさんまでっ!?」

・・・

吹雪
「・・・やっぱり、少しでもって思っておさらいを・・・。
 みんなに・・・本当に、いろんな人に手伝ってもらって特訓したのに、今回の作戦でも、結局何もできなかったらって・・・」

ダンテ
「ハァン、なるほどな」

赤城
「・・・ふふ。 吹雪さん、ちょっと見ていてくれる?」スッ…

吹雪
「え? ・・・はい」

ダンテ
(・・・)

ググ…
赤城
「・・・」フッ… ←目を閉じた


吹雪
「っ!」

ダンテ
(・・・へぇ)


赤城
「・・・」ビュンッ ←矢を放つ

ヒューン シュボッ ズダダダダ!

バコッ!


ダンテ
「ph~」

吹雪
「わぁ・・・ すごいですっ!!」


赤城
「・・・」ニコ

・・・

赤城
「正射必中、という言葉があります。
 正しい姿勢でいれば、自ずと矢は当たる・・・というほどの意味ですけれど、
 私は、きちんと訓練すれば結果は必ずついてくる・・・そういう意味だと思っています」

吹雪
「正射必中・・・」

赤城
「自分で充分に訓練したと思えるなら、ただ任せてみて。 身体がきっと、覚えているから」

吹雪
「っ・・・はいっ!」

赤城
「ふふ・・」チラ


ダンテ
「ha...ン?」


赤城
「・・・」ニコ


ダンテ
「・・・」フッ…

・・・

吹雪
「―ところであの、赤城先輩、どうしてこんなに朝早くから?」

赤城
「・・・」←鎮守府、寄港所を見やる

吹雪
「? ・・・あっ」



睦月
「・・・あっ。 お、おはようっ・・・ございますっ」ヒョコ

v-ェ-v
   メ チョコン



吹雪
「睦月ちゃんっ、ケルビまで・・・」


ダンテ
「・・hum」

・・・

赤城
「たまたま早起きしたら、ドアの前でノックしようとしていた、彼女がいて―」


睦月
「わ、私はっ・・・如月ちゃんだったらこうするかもって、そう思っただけだからっ・・・」


吹雪
(睦月ちゃん・・・)
「・・・・・・」

赤城
「・・・どうしました?」

吹雪
「・・・私・・・本当に、いろんな人にお世話になりっぱなしで・・・。
 どうしたら、・・・皆に恩返しできるのかなって・・・」


睦月
「吹雪ちゃん・・・」

v-ェ-v …


ダンテ
(・・・)ハァン..

睦月
「・・・私も、ずっと前から、同じことを考えてた・・・。
 如月ちゃんや先輩たちにどうやってお礼したらいんだろう、って・・・」


赤城
「・・誰も、恩返しなど望んでいません。
 だから、ただ、言えばいいのです。
 "ありがとう"って。 思っていることを、素直に」

吹雪
「・・・」

睦月
「それだけでいいんですかっ?」

赤城
「ええ」ニコ

・・・

赤城
「私たち艦娘は存在したその瞬間から、戦うことを運命づけられています。
 ・・・反攻作戦が開始されれば、戦闘は激化するでしょう。
 今、この鎮守府にいる艦娘たちも、どれだけが無事でいられるか・・・。
 でも、それでも私は、艦娘で良かったと思います。
 大切な人達を守ることが出来る。大好きな仲間と一緒に、戦えるのだから・・・」


吹雪・睦月
「・・・」


ダンテ
(・・・)

赤城
「鋼の艤装は、戦うために。 高鳴る血潮は、守るために。 秘めた心は、愛するために・・・。
 ありがとう、大好き、素敵、嬉しい・・・」


吹雪・睦月
「・・・」


ダンテ
「・・・hm」クル、スタスタ…


赤城
「大切な人への大切な気持ちを伝えることをためらわないで。
 明日、会えなくなるかもしれない私たちだから・・・」


吹雪
「っ・・・はいっ!」ザァー


睦月
「吹雪ちゃんっ」タタタッ

つ⊂ ギュ

吹雪
「ありがとう、睦月ちゃん。大好きだよっ!」

睦月
「私も、大好きっ!」

v-ェ-v
   メ

ア、モチロンケルビモダヨッ!
フフ、ソウダネッ
ワイワイ


赤城
「うふふ・・・」チラ… ←ダンテが帰っていった方向を見ながら

赤城
(・・・)

吹雪
「あの!ダンテさんっ! ・・・って、あれ?」

赤城
「行ってしまわれたようですね」

吹雪
「え・・」

赤城
「・・・ふふふ、逃げられてしまったのかもしれませんね」クスクス…

睦月
「?」

吹雪
「逃げるって、ダンテさんがですか? えっと・・・どういうことなんでしょう・・・?」

赤城
「さぁ? 私も特別、男性を知っているというわけではありませんから」フフフ

吹雪・睦月
「・・?」

・・・

睦月
「とりあえず戻って会えたらすぐに、かな。 ね、吹雪ちゃん」

吹雪
(ダンテさんには本当に、いろいろ・・・)
「・・・うんっ。
 あっ、それからあの、赤城先輩っ」

赤城
「はい?」

吹雪
「私、先輩のこと尊敬してます。いつか、同じ艦隊で戦いたいですっ!」

赤城
「・・・ふふ、ありがとう。待っていますね」ニコ

吹雪
「っ・・・はいっ!」

・・・

赤城
「ところで、先ほどから気になっていたのですが、そちらの犬は」

吹雪
「あぁ、紹介しますねっ。 ケルビ、っていうんです!」

赤城
「まぁ、カルビ! とても素敵なお名前のワンちゃんですねっ!」

Σv-ェ・v ッ!?

睦月
「っ!? えっいやあのっ・・」

吹雪
「えへへっ はい!///」

睦月
「アレッ!?」
(いやはいじゃないよっ!? 吹雪ちゃんちがうよ!? いつの間にそんな香ばしい名前になったの?!)ガビーン


「甘い物食べちゃうとすぐに寝ちゃって、なかなか起きないんですよーww」
「ほぅ・・・甘い物を食べると寝てしまう・・・」


v;-ェ-v タジ…

睦月
(・・・これ、少なくとも吹雪ちゃんが赤城先輩といるときは、私は目を離さないほうがいいんだろうなぁ・・・)
「・・大丈夫だよ、ケルビ。私がちゃんと守ってあげるからねっ」

_つ ナデ…
v-ェ-v ジーン…


赤城
「ふふふ、冗談ですよ?」クスクス…


睦月
「」ビクッ
Σv;-ェ-v ッ!?




*青葉、広報はまだ作成中。


大切な人への大切な気持ちを伝えることをためらわないで
明日、会えなくなるかもしれない私たちだから・・・



ダンテ
(・・・・・・)hum..

スタスタスタ…

・・・
提督室

ガチャ

ダンテ
(ちっとマジで眠くなってきやがったな。あいつがくるまで―)
「もうひと眠りしてるk」ファ…


陸奥
「あら、おはよう。今日も早かったのね」ニコッ


ダンテ
(・・・)
「おぅ・・・」

パタン…

・・・

陸奥
「それで? 今日はまた別の女?」

ダンテ
「・・・あぁ」

陸奥
「へぇ・・・。 今度は何の用事だったのかしら?
 人目を盗むみたいにして、こんな朝早くから・・・。
 あぁ、お忍びデートの約束でも取り付けてきたのかしら? いつの間に・・・ふふ、すごいわね。
 "こっち"にきてまだ日もないのに、そんな人がいたなんてね。やっぱり、女に困らない色男は違うわね。
 あなたみたいに危険な香りまでさせてる男の人なんてそうはいないし、
 そういうのが好きな女からすればたまらないんでしょうねぇ~」

ダンテ
「・・ヘイ、落ち着けよ。早すぎて何言ってるのかわからねぇぜ。
 あと悲しいことに、俺は女運は良くないほうでね。 そんな色気のあるような話じゃなかったさ」

陸奥
「・・・ふぅ~ん」

・・・

陸奥
「仲介屋の?」

ダンテ
「そうだ。今回の仕事のことについて、細かい注意とかを、な」
(・・・"あの話"は不用意に話せるようなモンじゃねぇよな)

陸奥
「・・・そう」…

ダンテ
「・・・それで今日、そいつから荷物が届くみたいなんだが―」

陸奥
「あら、それってこれのこと?」ゴソゴソ

つ□ トサッ ←茶机の下から出した

ダンテ
「あぁ、なんだもう届いてたのか」

陸奥
「はいこれも」

ピラッ
つ[] ←メッセージカード

ダンテ
「ん、おう」つ

陸奥
(・・・)
「なんて書いてあるの?」

ダンテ
「ちょっと待て」ペラッ


[だいたい10日間隔で食べてね♥] ←無駄にリップマーク


ダンテ
「・・・」

陸奥
「・・・フフフッ、ずいぶん仲のいい仕事仲間さんなのね?」ニコ…

ダンテ
「huh..」
(アイツめ・・・)

・・・

陸奥
「箱の中身、食べ物みたいだけど、・・・一応検めさせてもらうから」

ダンテ
「・・お好きに」

ガサゴソ…
陸奥
(・・・)
「・・・あら、これって・・・」つ日 カサ

ダンテ
「おー、なるほどな」ha




*例の魔法のこんにゃくの詰合せでした。

作戦準備場


吹雪
(結局、入れ違いで会えなかった・・・)

夕立
「吹雪ちゃん、早く最後の準備するっぽい」

吹雪
「・・・あ、うんっ」

睦月
「・・・あれ?」


ケルビ
「・・・」トテトテ…


吹雪
「え、ケルビっ?」

・・・

睦月
「さっきまで部屋で寝てたのに・・・」

吹雪
「・・・ついてきちゃったの?」

_つ ナデナデ…
v-ェ-v …

夕立
(ていうかもうひとr、一匹であの部屋のドア開けられるとか、本当お利口さんっぽい)

スタスタ

ダンテ
「付いて行きたいんだとさ」ha

睦月
「あっ」

吹雪
「ダンテさんっ」

・・・

吹雪
「でもさすがに・・・というか海ですし・・・」

ダンテ
「ha, まぁそうだよな。 だとさ」チラ

ケルビ
「・・・」

パァ

吹雪・睦月
「っ!」

夕立
「なにっぽい!? すごくまぶしいっぽい!」


- コテン


睦月
「・・・えっ?」

吹雪
「ケルビ・・・?」

夕立
「青いほねっこ?」

ダンテ
「hahaha. これが、コイツが武器になったときの姿だ。"魔装"ってやつさ」

夕立
「へぇー」

睦月
「魔装・・・」

吹雪
「これが、ケルビの別の姿・・・」

ダンテ
(・・・)
「前はもう少しサイズがあったし、元々は三又だったんだがな」

吹雪
「えっ そうなんですかっ?」

ダンテ
「ああ。 ・・・まぁいい。それより、これならどうだ? ha
 連れて行ってやってくれねぇか、フブキ」

吹雪
「・・はいっ! それじゃ一緒にいこっか、ケルビ! って、つめたっ!?」

ダンテ
「haha, おい、犬っころ」

ケルビ
「・・・」

シュー…

吹雪
「・・・あ、冷たくない。ちゃんと持てる・・・」

ダンテ
「腰にその鎖を巻けば固定できるはずだ」

吹雪
「鎖・・・なるほど、これですね、了解ですっ。
 あ、そうだ、ダンテさん!」

ダンテ
「アン?」

・・・

吹雪
「―だから、そのっ・・・ダンテさんには本当にいろいろ助けてもらって・・・私、ちゃんとお礼が言いたくて・・・」

ダンテ
「・・・huh」

ポンッ
吹雪
「あうっ」

ダンテ
「気にすんな。こっちも仕事さ。あと、試験はお前さんが頑張ったからだな。
 いい仲間がいるな、フブキ」ニッ

吹雪
「・・・はいっ!//」

ダンテ
「ha」

・・・

ダンテ
「おっと、言い忘れてたぜ。
 ソイツ(ケルベロス)なんだが、・・・まぁ、そうだな、だいぶ力は落ちてるが、
 それでもお前さん一人を守るくらいの仕事はちゃんとするはずだ。
 犬っころにしてみりゃ、お前さんが今の飼い主なのさ。信じてやるといい」

吹雪
(ケルビが私を・・・。 私が今の・・・)
「・・・はいっ!わかりました!」

ダンテ
「good. そんじゃ、あとでな」ヒラヒラ


ダンテ
(頼んだぜ、犬っころ)


ケルビ
(・・・) 




吹雪

 <ARMS>

  三氷棍ケルベロス・一棍(Lv.1)


譲渡されました。


吹雪

 <STYLE>

  
  ハウンドオーナー(Lv.1)    


習得しました。

出撃直前


川内
「さぁ!夜戦だ夜戦だ! 腕が鳴るぅ!」

神通
「私も、体が火照ってしまいます・・・」

那珂
「おびき出すのは任せてね! 那珂ちゃんの魅力で、み~んな誘惑しちゃうから♪」キラン☆

球磨
「それは不安だクマ」

夕張
「皆、置いてかないでね・・・」←わりとハードスケジュール

ポン

夕張
「ん・・・」

多摩
「大丈夫にゃ。問題にゃい」b

如月
「うふふ・・♪」


睦月
「・・・ねぇ、如月ちゃん」

如月
「え?」

如月
「なぁに?」

睦月
「・・・あ、あのね、この作戦が終わったら・・・話したいことがあるんだっ」

如月
「あら~♥ 愛の告白かしら?//」

睦月
「ち、ちがうよぉ!////
 あっ・・・って、あんまり違くないけど・・・でも、あのっ・・・」モジモジ…

如月
「・・・ふふ。 わかったわ」スッ…

睦月
「・・・あ」

如月
「約束、ね」-☆

睦月
「っ・・・うんっ!」パァ


吹雪
「・・・フフッ」ニコ

作戦室


陸奥
「・・・」トントン ←指トントンしてる

長門・大淀
「・・・」


大淀
「・・・えー、間もなく作戦開始予定時刻です、けど・・・」

長門
「・・・あー・・・陸奥、何か気が立っていないか?」

陸奥
「・・・別に? 気にしないで」トントントン

長門・大淀
「・・・」


長門
「そうか・・・。で、では始めるぞっ」

大淀
「はいっ・・・」

陸奥
「・・・」

・・・

ガチャ

長門
「・・・これより、W島攻略作戦を発動する!
 第三、第四水雷戦隊せよ!」


「はいっ!!」


吹雪
(いよいよ・・・! これが私にとって本当のっ・・・!)

ケルビ
(・・・)

発艦口、外


ダンテ
「・・・」スン ←匂い


ダンテ
「hum.. 今回は薄いな。前ほどじぇねぇ」
(・・・)



ザザーッ! ←吹雪たち



ダンテ
(俺は基本、後衛で"待ち"だったな。"例のヤツ"が出張ってきたら、あとは自由、だったか)
「・・・huh. ま、あいつにもタンカ切ってるしな。しっかりやることはやらせてもらうさ」シュバッ


ヒュォォ


GUNS!


-PF594 アーギュメント-


・・・
深海基地


深海棲艦・双
(今日ガ、アイツラノ夜戦奇襲作戦ノ決行日・・・!)
「・・・コッチモイロイロ"準備"ガアッテ手間取ッチマッタガ。・・・クククッ! バレバレサ!
 無駄ナンダヨ! 新シイ"コノ力"ノ前ニハナァ!」


敵艦s
「ギギッ…!」ガシャッ!

お疲れ様でした。
とりあえず、前半だけ。

リアルがちょっとやばめなので、かなり遅いとかいろいろあるかもしれません。

次からは戦闘入ります。

Tips: 魔装、艤装、魔艤装、???????




魔装
…悪魔の力を獲得した深海棲艦が展開している"悪魔の障壁"を破壊することができる兵装。
 基本的に、深海棲艦本体に対してはあまり通用しない。
 しかし、雑魚級の敵艦程度ならば、ゴリ押せば倒すことはできる。

 例) リベリオン、三氷棍ケルベロス etc...


艤装
…艦娘が装備する兵装(*オリジナル(?)設定。このssではもう艦娘の既存装備品を一纏めにした総称とします)。
 "悪魔の障壁"を展開している敵艦でも、それが雑魚級艦(S石所持)であるならば、素のままでも轟沈させられるときもあるが、
 そうでない場合もあり、また相手が中級艦以上(M石以上所持)であるときも別である。

 例) 12.7cm連装砲(標準的既存弾薬)、7.7mm機銃(標準的既存弾薬) etc...


魔艤装
…艤装や標準的既存弾薬にデビルコアを組み込むことで誕生した兵装。
 魔装と艤装の両方の特性・特質を有しており、
 現状、"悪魔の力"と"障壁"を有する敵・深海棲艦に対し、最大の殲滅効率を誇る。

 例) 天龍の後檣刀・水魔、デビルコアSを組み込んだ新弾薬・銃弾 etc...
   *S石を組み込んでできた新弾薬・銃弾なので、その物量や構造上の問題から、ある程度の段階で性能限界が存在する。



???????
…No Data





                                                       Now Loadind...

>>1です。

地文使います。
ご了承です。

作戦開始の二十分ほど前(明石から新弾丸を渡されるよりも少し前)

作戦の準備場


陸奥
「これ」つ.

ダンテ
「なんだソイツは?」

陸奥
「いつもフラフラしてるあなたの位置が、いつでもどこでもわかるようになる便利な物よ。
 いいからどこかに付けておいて」

ダンテ
「了解・・・」

吹雪隊(*旗艦は神通)
敵陣の発見


那珂
「みーっけ」←指眼鏡で敵陣を確認中

神通
「・・・気づかれてませんよね?」

那珂
「うんっ、今日はお忍びだもんね♪」

神通
「作戦通り、ここで敵の動向を探りつつ、夜を待ちます。
 姉さん、零式水偵を」

川内
「はいよ!」

・・・

神通
「お願いしますね」

妖精さん
「―」∠ ピッ

川内
「いっけぇー!」


ビューン…


神通
「・・・吹雪ちゃん、夕立ちゃん、睦月ちゃん。あなたたちには交代で目視による哨戒をお願いします」

吹雪・睦月・夕立
「はい!」

・・・

夕立
「ふぁ・・・」ムニムニ…

睦月
「ねぇ夕立ちゃん」

夕立
「ふぇ?」

睦月
「私、夕立ちゃんのこと大好きっ」

夕立
「っ!?///」ガシャンッ

睦月
「?」

夕立
「と、唐突すぎるぅ~!// 睦月ちゃん緊張で壊れちゃったっぽい!?//』

睦月
「違うよっ。 ・・・実はね、今朝―」

――

川内
「・・・水偵がなかなか戻らないね」

那珂
「収録が押してるのかな?」

神通
「少し心配ですね・・・」

・・・

睦月
「―って、赤城さんが・・」

夕立
「・・ふ~ん、そんなことがあったんだ。 ・・・うん、ちょっとステキっぽいっ」

睦月
「でしょっ?
 ・・・それで思ったの。睦月、夕立ちゃんにはあんまり言えてなかったなって」

夕立
「っ・・・そ、そういうことなら私だって、睦月ちゃんたちのことっ・・・すっ」


吹雪
「・・・っ!? うそっ・・・」


睦月・夕立
「っ!」


川内
「どうした!? 特型駆逐艦っ!」


吹雪
「10時の方向! 敵機です!」



ヴーン

神通
「そんなっ・・・ホ級に動きはなかったはず・・・。どこからっ・・・!」

川内
「それよりも偵察機に発見されたってことは・・・!」

那珂
「・・・敵の艦隊が動き出したよっ!?」

川内
「っ・・・くっ! 司令部に打電をっ!」

―――
作戦室(司令部)


長門
「くっ・・・」
(・・・)

陸奥
「・・・どうする? 三水戦が敵に発見された時点で、奇襲作戦は破綻だけど・・・。
 四水戦を動かして、正面対決に持ち込む?」

長門
(・・・)
「いや、三水戦を下がらせる」

陸奥
「・・・」

長門
「大淀、全速力で現海域を離脱するよう伝えてくれ」

大淀
「はいっ」

大淀
『三水戦、急ぎ後退してください!』ザザァー


『了解!』ザザァー

―――
作戦海域・後方のどこか


『三水戦、急ぎ後退してください』ザザァー

ダンテ
「アン?」

―――
作戦室(司令部)


大淀
「三水戦、後退を開始」

長門
「・・・うむ」

陸奥
「・・・でも敵は軽巡2、駆逐艦4の計6隻、二隊合わせれば、そのまま押し切れると思うけど・・・」

長門
「ん、いや―」

ザザァー

ダンテ
『なんだ見つかっちまったのか? huh
 最初の作戦じゃ、俺の方は夜まで寝てていいって話だったが、どうするんだ?
 なんなら俺が出張って、散らしてきてやろうか』hahaha

大淀
「えっあのっ」アタワタ

長門
「む、待ってくれ。不測の事態に備え、ダンテは変わらz」

スッ
陸奥
「貸して、大淀」

大淀
「え、あっ」

長門
「お、おい・・・」

陸奥
「偵察は失敗。逆に発見されて、夜戦の奇襲作戦は破綻したから予定は早まったけど、
 あなたへの指示は変わらないわ。少しくらい大人しくしてたら?子供じゃないんだから」

ダンテ
『へいへい・・・』

陸奥
「・・・ふんっ。 はいっ」

スッ
つ【インカム】

大淀
「あ、はい・・・」つつ スッ

長門
(もしかしてさっきから気が立っていたのは・・・)

―――
作戦海域、三水戦、後退中


ザー

神通
「・・・っ! 姉さん、あれ!」

川内
「っ!?」

夕立
「うそっ!?」

那珂
「ヌ級が二隻もっ!?」

川内
「発見されたよっ! 来る・・・!」

神通
「輪形陣! 全艦、対空戦闘よーい!」


ヴーン!


神通
「・・・撃ち方始めー!」


睦月
「・・・っ!」
(帰るんだ・・・!絶対! みんなと一緒にっ!)


バンッ!ババンッ

作戦室(司令部)


陸奥
「・・・増援?」

長門
「ああ。だが、まだこれは―」

大淀
「!? 三水戦より入電っ!」

―――

陸奥
「空母が2隻っ・・・」

長門
「やはりか・・・」

陸奥
「このままだと、三水戦は敵の水雷戦隊にも追いつかれて挟み撃ちに・・・!」

長門
「・・させないさ」

陸奥
「・・え?」

長門
「四水戦に打電! 敵水雷戦隊の足止めを!」

大淀
「・・・」コクッ

陸奥
「・・・でもこのあとはどうするの? ここからこちらの増援を出しても間に合わないわ・・」

長門
「・・・いや、まだ手はある」

陸奥
「・・・?」

作戦海域、四水戦、進行中


球磨
「敵水雷戦隊を発見したクマ!」

夕張
「新弾薬を試すいい機会ね・・・! 砲雷撃戦よーいっ!」

如月
「・・・っ!」ガシャンッ


如月
(・・・・・・睦月ちゃん・・・)チラ…

―――

夕張
「みんな、ここで食い止めるからっ!」
(この新弾薬でっ・・・!)


夕張
「ってぇー!!」


バンッ! ババンッ!   ドォーン!


敵艦(雑魚級)
「ギッ! ギィ…」ガスンッ…

―――

ダンテ
「ハァン・・・」←指示通り、アーギュの上で静観中。
(・・・)

夕張
「よしっ、ちゃんと効いてる! これならいけるっ!」

如月
「・・・っ」
(でも・・・)

―――
作戦海域、三水戦


ドォーン!

那珂
「那珂ちゃんはっ ぅあっ! ・・・みんなのものなんだからそんなに攻撃しちゃだめなんだよっ!」ババンッ!

夕立
「う~っ!ブンブンうるさくて落とすの難しいっぽい~!」バンバンッ!

神通
「くっ・・・!」ガシャンッ

川内
「少し、数が多いかな・・・っ!」バンッ!


睦月
「ねえ、吹雪ちゃん! 絶対・・・絶対に、一緒におうちに帰りましょう!!」 

吹雪
「はいっ!!」


神通
「・・・っ!」ガシャンッ!
(魚雷、当たってください・・・!)

敵艦載機・射
「ギギ」タタタタッ!

ドゴォォーン!

神通
「・・・くっ!爆風がっ・・・」
(迎撃されたっ・・・)


川内
(・・・!)
「睦月、魚雷! その位置からならっ!」


睦月
「・・・っ! ・・・いけぇーっ!!」



敵艦載機・射
「ギッ!」タタタタッ!

ドォーン!

睦月
「あっ!!」


睦月の魚雷を迎撃した後、そのまま旋回し、睦月に射線を合わせる敵艦載機。


ダダダダッ!

睦月
「ふぁっ!? ・・・っ!?」


敵艦載機・射
「ギ・・・!」カシャ…


吹雪
「っ!」

夕立
「・・・っ!? 睦月ちゃーーんっ!!」

吹雪
(・・いやだっ!そんなの!!)
「約束したんだもんっ! うぁあああーーーっ!!!」

ザァー!

睦月
「ぁっ!?」
(吹雪ちゃ)

川内
「なっ!? 吹雪っ!!」
(それじゃあんたがっ!)

那珂
「練度も低いのにっ!」

神通
「・・っ!」

敵艦載機の攻撃に、身を固め覚悟を決めた吹雪。


敵艦載機・射
「ギギィ!」ガシャン!

吹雪
「っ・・・!」グッ…

コォォ! パキィン!   ドォーンッ!


敵艦載機の5-inchロケット弾が放たれたそのとき、


-アイスエイジ-


川内
「!?」

那珂
「ちょっ吹雪ちゃんなにそれっ!?」

神通
「っ・・・」


突如、巨大な氷塊が現れ、吹雪の身を包み込み、ロケット弾から吹雪を守った。


夕立
「吹雪ちゃっ・・・それっ・・・!」


吹雪
「っ・・・これって・・・」

睦月
「大きい、氷・・・?」

ケルビ
「・・・」コォォ…




ケルビ

 <CERBERUS>

  アイスエイジ


ケルベロス Lv1(緑の左眼)

…その"こうべ"は過去を象徴し、その開かれた隻眼には保存の力を宿らせている。
 主が有事の際には、主の身を氷塊で包み込み、防護する役目を担う。
 主に対する忠誠心は絶対的なものであり、主を必ず守るという強い意志を持っている。
 具現化された氷塊の頑強さは、その意志の強さと主との絆の深さにより変化する。

ダンテ
「ha! 随分、思い切ったじゃねぇか、フブキ。相変わらずいいガッツしてるぜ」
(・・・思ってたよりも大丈夫そうだな。お前もやるじゃねぇか犬っころ)

―――

神通
「・・・全員、気を抜かないように!まだ作戦は終わっていません!」

「はいっ! っぽい!」



ヌ級・法
「―」ザァー!



睦月
(!)
「吹雪ちゃん、魚雷! 正射必中だよ!」

吹雪
「・・うんっ!」
(自分を信じて・・・!)ガシャ!


吹雪
「お願い! 当たってください!」バスンッ!←魚雷



ザブンッ   ドォーンッ!!

ヌ級・法
「ッ・・・」



夕立
「やった!」

那珂
「効いてはいるみたいだけどっ・・・」

神通
「・・・やるしかありませんっ」

川内
「だね・・・! 皆、吹雪に続いて!」

睦月
「はいっ!」

夕立
「っぽい!」

神通
「皆、今っ! てぇーっ!」

バスンバスンッ!   ドゴォォオーンッ!!


睦月
「・・・やったぁ! にゃっ!?」ドボンッ

川内
「気を抜かないで! まだ敵は―」


川内の激励が飛んでまもなく、


ヒューン…   バーーンッ


神通
「っ!」

川内
「三式弾・・・!? 水平線の向こうからっ・・・!」

―――
作戦室


長門
「間に合ったか」フッ

―――
第二艦隊


金剛
「フッフ~ンッ!」

比叡
「お姉さまに続きます! 主砲、一斉射!」

ドォーンッ!!


吹雪
「凄い・・・」

―――

ダンテ
「・・・へぇ。 この分なら、俺の出る幕はないかもな」huh

―――

第二艦隊も合流し、第三・第四水雷戦隊の三隊による包囲挟撃戦。
敵艦の数は多く、石の能力や悪魔の障壁など、不安な要素も多かったが、
新弾薬の効果もあって、戦況は非常に有利に進んだ。


霧島
「・・・あらかた片付いたようですね」

金剛
「Too easy! まぁざっとこんなモンデース!
 ところで、ダンテはどこなんデスカ!? 私の活躍、ちゃんと見ててくれマシタカー!」

榛名
「またどこか広範囲を移動なさっているのでしょうか・・・?」

比叡
「私たちの方は無線も持って行けませんでしたし、ほかの人の詳細な位置はわからないですね・・・」

―――
作戦室


大淀
「当該海域の敵艦隊、反応なくなりました!」

長門
(・・・)
「ふむ・・・」

陸奥
「・・・案外、あっけなかったわね・・・」

?????


深海棲艦・双
(アイツラノアノ弾薬・・・)
「・・・ヘッ」

深海棲艦・尽
「・・・」ノソノソ・・・

深海棲艦・双
「・・アン?」

深海棲艦・尽
「行クンダロウ。 ・・・油断ハスルナヨ、用心スルコトダ」

深海棲艦・双
「・・・ハッ」ノソノソノソ

深海棲艦・尽
「・・・」

―――

深海棲艦・双
「ヤッパ雑魚ジャダメダヨナァー・・・!」ヒャハハ!

敵艦
「―」ガシャン

深海棲艦・双
「オラ!オ前ラ、続ケ! 突ッ込ムゾ!」ジャキン!

―――
四水戦


多摩
「終わりにゃ?」

夕張
「帰還命令がまだみたいだけど・・・」

球磨
「・・・っ!? みんな見るクマ!敵、増援クマ!」

多摩・夕張
「!?」

―――
作戦室


大淀
「敵、増援の報告!」

陸奥
「また増援!?」

長門
「来たか・・・!」

敵側のさらなる増援。
数はそれほどでもなかったが、個々の艦が曲者であった。

各隊で、それぞれ数隻を囲み、撃破を試みることとなった。
それにより、各隊は分断されることになってしまった。

その流れは、まるで敵側の作戦に躍らされているかのように、スムーズに形成された。


三水戦の海域


ヌ級・法(二隻)
「「―」」



川内
「またこいつか・・・!」

那珂
「しかもまた二隻もいるよぉっ!」

神通
「・・・これもやるしかありませんね・・・!」

夕立
「こいつなんだかすごく頑丈っぽい~!」

睦月
「きっと、報告にあった"例の障壁"のせいだよ! あの艦は特別強力なのかもっ・・・」

吹雪
「・・・! 敵航空隊、来ますっ!」

ケルビ
「・・・」

神通
「全艦、よーい!」

四水戦の海域


敵軽巡艦・力(敵艦数?)
「ガガッ」ムキムキ



望月
「腕気持ち悪っ!」

弥生
「近づきたくない・・・」


ザァー!
敵軽巡艦・力
「ガッ!」ブンッ!

多摩
「にゃっ!?」ヒョイッ

球磨
「っ!? こいつ殴りかかってきたクマ!」

夕張
「興味深いけど・・・! 皆、距離を取って戦って!」

如月
「あんなに太くて、逞しいものにやられたら、ひとたまりもないわね・・・!」

第二艦隊の海域


深海棲艦・斬(一隻)
「シャー・・・」チャキリ…



比叡
「なんですかこいつは?!」

榛名
「初めて見るタイプの敵艦ですね・・・!」

霧島
「・・・どうしますか?お姉さま」

金剛
「関係ありマセン!砲撃でねじ伏せてやりマショウ!」

霧島
「了解しました。 ですが、距離を取りつつ戦いましょう。この敵は未知数過ぎます」
(・・・)


霧島
「各個散開してください!同士討ちを避けるため、単横陣にて応戦しましょう!」

金剛・比叡・榛名
「了解! デース!」


金剛
「ph~♪ なかなかCoolな日本刀ですネ! ダンテのために持って帰ってあげたいデース!」ザァー!

比叡
「お姉さま、油断はしないでくださいよ!」ザァー!

金剛
「油断は大敵デスネ!わかってマース!」ガシャン!



深海棲艦・斬
「・・・」キラン…

作戦室


大淀
「各隊、各個撃破態勢を展開!」

長門
「・・・」

陸奥
「・・・いいの? これで・・・」

長門
「・・・大淀、増援の準備を進めてくれ。私が合図をしたら、出撃だ」

大淀
「・・はいっ」

陸奥
「長門・・・」

長門
「わかっている・・・。だが、やはり何よりも仲間を失うわけにはいかない・・・!」

陸奥
「・・・そうね・・・」

長門
「・・・皆を信じよう。・・・彼を・・・」

陸奥
「・・・」

各隊よりも、はるかに遠く、一番離れた海域にて―

アーギュメントに乗っているダンテは各隊の様子を静かに見やっていた。
後ろにいる敵艦隊の方には一瞥もしないまま。


ダンテ
(・・・)humm..



深海棲艦・双
「・・・オイ!イツマデ余所見シテル!後ロカラヤッテモツマンネェンダヨ!」ジャキン!

敵随伴艦s
「―」ガシン!



ダンテ
「・・・huh. 遅かったな。今回は何もしないまま終わっちまうのかと思ってたところだ。
 そうならなくてよかったぜ」hahaha



深海棲艦・双
「ハッ!」

各隊、距離関係




                              四水戦
                               VS
                           敵軽巡艦・力(敵艦数?)




                                                         三水戦
                                                          VS
                                                       ヌ級・法(二隻)




                              第二艦隊
                                VS
                            深海棲艦・斬(一隻)






 ダンテ
  VS
深海棲艦・双

深海棲艦・双
「聞イテルゼ、アンタノコトハヨ。前ノ奴ハ一瞬デ終ワラセチマッタソウジャネェカ!」


ダンテ
「・・huh. 最後にやったのは俺じゃなかったんだがな。 つーか」


深海棲艦・双
「アン?」


ダンテ
「お前さんも黙ってた方が美人なタイプだな」ha


深海棲艦・双
「ンナッ!?」

―――
作戦室


陸奥
「」ピキッ

長門
「・・お、おい陸奥・・・」

大淀
「・・・あのっ・・・」

陸奥
「なにそれっ・・・ 本っ当、誰でもいいわけ・・・っ!? 相手が誰だかわかってるのっ・・・!?
 ていうか何よ?黙ってた方がって・・・あてつけ?」プルプル…

長門
(美人の部分は否定しないんだな・・・まぁいいが)

大淀
「きっといつもの冗談ですよ!それにほらっ、陸奥さんのことじゃないと思いますしっ!」

陸奥
「言われなくてもわかってるわっ・・・。 でもちょっと貸して!大淀!」つ ビッ!

大淀
「あ、はい」つ スッ… ←インカム

長門
「陸奥っ! 作戦中だぞ!お前そろそろいい加減にっ」ガシッ

陸奥
「っ! 離して長門姉! わかってるけどっ・・・せめてこれだけは今言ってやらないと気が済まないのっ!」ググッ…!

長門
「本当に後じゃだめか!?それはっ・・・! 一旦冷静にならんか!」ググー…!

大淀
「とりあえず、早めには返してくださいね・・・あはは・・・」…ハァ…

スグニスムッテバ!
ヌゥ、ホントウダナッ…?

深海棲艦・双
「・・・舐メヤガッテ・・・!
 何時マデソンナ態度デイラレルカナァ!?」ジャキンッ! ブンッ!

ボォォーーン!!


ダンテ
「・・ほぉ、そいつは・・・」


深海棲艦・双が赤と青のノコギリのようにも見える二刀を取り出し、二刀を繋げて振り上げた。
すると、巨大な炎の竜巻が発生し、深海棲艦・双の周囲をその渦で包み込んだ。

炎風属性の双剣 "アグニ&ルドラ" である。


深海棲艦・双
「ハハハハァー!」


ダンテ
「・・・へぇ、うまく使ってるじゃねぇか。
 お前さんがソイツらを持ってるとはな。 ・・・うるさくねぇか?ソイツらは」


深海棲艦・双
「ア? ドウイウ意味ダッ?」


ダンテ
(・・・)
「・・huh. いや、なんでもねぇ。 ・・・そうか、"そのまま"なら案外悪くねぇ武器なんだがな。
 これからソイツらをお前さんから奪い返して、叩き起こさなきゃならないことを考えると、なんともユウウツだね」ha


深海棲艦・双
「・・ヤッテミナァ!俺ハアイツトハ違ウゼ!」


ダンテ
「ハァン、そいつはいい。前は本当にすぐに終わっちまったからな。
 お前さんも、初っ端からそんなに飛ばしてすぐにバテたりしないでくれよ?」hahaha


深海棲艦・双
「ハッ!俺ノコトヨリ自分ノ心配ヲスルンダナ! オ遊ビ自体ハスグニ終ワッチマウト思ウゼ!?
 アンタガ最後ニハ灰ニナッチマッテナァッ!!」

敵随伴艦s
「―」ガチャッ


ダンテ
「・・huh」

ダンテ
(・・・つっても、正直けっこう面倒だな。ずっと"アレ"纏ってやがる。
服焦がしちまうような真似はしたくねぇんだよな・・・。これ以上、あいつに小言を言われるのも―)ポリポリ

*トレードカラーの赤っぽい服


ザザー

ダンテ
「ん?」

陸奥
『ちょっと!聞こえてるわよね!?』
マッタク…
マァ、スグニスムソウデスシ、トクレイトイウコトデ…

ダンテ
「アン? なんだ、ムツか。どうした?」

陸奥
『なんだ、じゃないわよ!
 作戦中に女口説くとか何考えてんのよっ!?しかも相手は深海棲艦っ!!』
サクセンチュウ ウンヌンハ、オマエモイエナイダロウ…
ハハ…アイテガダンテサンデモナケレバアブナクテ、デキマセンネ…

ダンテ
「あ?口説く? 俺は別にそんなつもりm」

陸奥
『どうだかっ! っていうか、本当にわかってるわよねっ?
 仕事はちゃんとやってよねっ!』

ダンテ
「・・あぁ、わかってるさ。そんなに怒るなよ」

陸奥
『ふんっ!』

ダンテ
「・・・」


深海棲艦・双
「・・・」

敵随伴艦s
「・・・」

深海棲艦・双
「・・・オイ、何時マデ痴話ゲンカシテヤガルンダ!モウ行クゾ!?」

敵随伴艦s
「・・・」


陸奥
『痴話っ!?』
クッ…
フフフッ…

ダンテ
(・・・)
「・・あぁ、悪い。どうせならもう少しだけ待っててくれるか。すぐに済ませる」ザザッ


深海棲艦・双
「アァ!?」

敵随伴艦s
「・・・」


ダンテ
「おい、ムツ」

陸奥
『・・・何よ?』

ダンテ
「こっちはちょいと時間がかかるかもしれねぇわ。
 だから他の奴らが終わったらとっとと撤収させといてくれ。
 ここから先は娘っ子どもには少し過激かもしれねぇしな」haha

陸奥
『何するの?』

ダンテ
「なに、ちょっとした火遊びさ」ha

陸奥
『っ・・・どうぞお好きにっ!!』

ザッ

ダンテ
「・・・hm」

―――
作戦室


陸奥
「・・・もうっ・・・」つ スッ…

大淀
「どうも・・」つ カチャ

長門
「・・・大淀、各隊戦況の監視を頼む。私は増援用の艦隊の様子を見てくる」コツコツ

大淀
「了解です」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「待たせて悪かったな。もういいぜ? どこからでもかかってきな」ha


それはダンテが言うのと同時だった。
深海棲艦・双は炎風の斬撃を投げ飛ばし、敵随伴艦sは砲撃を開始した。

しかし、やはりそれがダンテに当たることはないのだった。


TRICK!

-エアトリック-


上空に飛び上がるダンテ。


GUNS!

-PF594 アーギュメント-

 -フルミサイル-


アーギュメントから10発ものミサイルが一斉発射された。
それらは周りの全ての敵随伴艦に命中した。


…プカー・・・


深海棲艦・双
「・・マサカノ一瞬カヨ・・・!」


ダンテ
「あとはお前さんだけだな」スタッ ←浮いている敵随伴艦の上


深海棲艦・双
「・・・ハハハッ・・・」

ダンテ
「どうする、続けるのか? それとも降参するか?」ha


深海棲艦・双
「冗談!コレカラダロッ! ムシロ、ヤリアイタクテ堪ラナクナッテキタゼェ!」ブォンッ!


そう言うと、深海棲艦・双は纏っていた炎風の竜巻をさらに大きくさせた。


ダンテ
「ph~,やるな。なかなかのモンじゃねぇか」ha
(やっぱコイツは下手に動かせねぇな。娘っ子どもの方に飛び火しないように俺がここで釘付けにするしかねぇな。
とはいえ、近づけねぇからな。 ・・・"地道に"やっていくしかねぇな)チャキ


ダンテ
「・・・そっちはうまくやれよ、エンジェルズ」

深海棲艦・双
「行クゾォッ!」ザー!!

―――
四水戦 VS 敵軽巡艦・力(敵艦数?)


敵軽巡艦・力1
「ガッ!」ザァー!

敵軽巡艦・力2
「ガァ!」ザァー!


腕がやたら発達した敵軽巡艦・力の2体が直線的にではあったが、相当の勢いで殴りかかってくる。

四水戦各個は、敵艦からは適度に離れた距離に分散し、
[球磨と夕張] [多摩と如月と弥生と望月]の二隊にさらに分隊し、応戦していた。
球磨と多摩が敵をかく乱し、ほかの者が敵艦を背中から撃つという戦法が取られた。


球磨
「ほらほらこっちだクマ!」

多摩
「当てられるかにゃっ?」

敵軽巡艦・力2
「ッ!」ブンッ!

多摩
「見え見えにゃ」ヒョイッ

スカッ


球磨
「今だクマ!」

夕張
「了解!」バァン!

敵軽巡艦・力1
「ガッ!?」


望月
「いよっ!」

弥生
「これでどう?」

如月
「いくわよっ!」

ババァン!

敵軽巡艦・力2
「ッ…」ドォン!


夕張
「こらなら・・・っ! このまま続けましょ!」

「「了解! にゃ クマ!」」

三水戦 VS ヌ級・法(二隻)


コォォ! パキィン!   ドォーンッ!

吹雪
「っ・・・ 危なかった・・・!」

夕立
「ナーイス!吹雪ちゃん、ケルビ!」

ケルビ
「・・・」

睦月
「攻撃、止みました!」

那珂
「ありがとー!三人とも!」

神通
「三人が作ってくれた好機を逃さないように!」

川内
「ってぇー!」


吹雪、睦月、夕立の三隻が敵航空隊を迎撃。
落としきれなかった敵航空隊からの攻撃はケルビにより、全て防がれた。

川内、神通、那珂が攻撃の主力として敵艦を攻める。


バァーン!

ヌ級・法1
「」


川内
「やっと一隻・・・!」

那珂
「本当に頑丈すぎだよぉ!」

神通
「ですが、あと残りは1隻です・・・! 皆、ここが正念場です! 最後まで頑張りましょう!」

「はいっ! っぽい!」

第二艦隊 VS 深海棲艦・斬(一隻)


バァン! ジャキン!(スパッ)  ドォーン!

深海棲艦・斬
「シュー…」チャキ…


榛名
「またっ・・・」

霧島
「砲弾を刀で両断なんて、そんなことっ・・・」

比叡
「初見の敵種がまさかの達人さんですか!?」

金剛
「・・・」


事実としては四対一。
しかし、その敵艦は四人の砲撃を容易に躱し、また刀身の上を滑らせるようにして砲弾をいなす。
あまつさえ、砲弾を叩き切るといった芸当まで見せた。

数の優位性は、この敵の前にはあまり意味をなさないようだ。

このまま同じ戦法を続けて、相手を損耗させることができるのか、それともこちらの弾薬が尽きるのが先か。

弾薬が尽き、弾幕が晴れてしまったら、それからはもう相手の独擅場となってしまうだろう。

深海棲艦・斬
「・・・」スゥー…カチンッ ←納刀


金剛
(・・・)
「このままでは埒が明きマセンネ・・・。 私が前に出マス」

比叡
「っ!? お姉さま!?危ないですよっ!」

金剛
「Trust me! なんとか相手の隙を作ってみせマス・・・!そこを狙ってくだサイ!」

霧島
「っ・・・ですがそれではお姉さまも射線上に入っている可能性が・・・!」

金剛
「私は信じていマスヨ?三人のコトを」

榛名
「金剛お姉さま・・・・・・わかりました。
 この榛名、必ずやお姉さまの信頼に応えてみせます!援護射撃はお任せくださいっ!」

霧島
「・・・ふふ、榛名には負けてはいられませんからね。正確さなら、私にだって自信はあります」

比叡
(・・・)
「・・わかりました、私も腹を決めます。お姉さまのリスクを減らすためにも一回で決めてみせますから!」

金剛
「よくぞ言いマシタ!三人トモ! それでこそ私の自慢の妹たちデース!」

比叡
「お姉さま、くれぐれも用心してくださいね!」

金剛
「YES! わかっていマスヨ、比叡!
 それでは、行きマスヨッ!」

「はいっ!!」


金剛
(ダンテと特訓シタ、あの銃弾よりかは遅いはずデス・・・! 刀身の根元から剣先を予測スレバ・・・!)
「・・・やってみせマス・・・!」ザァー!

深海棲艦・双
「クソッ!」ブォンッ!

ダンテ
「おっと」ヒュンッ スタッ ←倒した雑魚の上

パンッ ガキィン!

深海棲艦・双
「グッ!」ググッ!


深海棲艦・双
「・・・当タラネェッ!チョコマカシヤガッテ!」

ダンテ
「huh. 悪いな、服を焦がしちまうわけにはいかなくてな。
 お前さんの方はガス欠とかはねぇのか?」haha

深海棲艦・双
「・・・チッ!」


迫る炎風を難なく回避するダンテ。そしてすかさず、銃撃を返す。
狙いは敵艦本体ではなく、相手が握っている双剣の方だった。

炎風の合間を縫って、正確に射撃される弾丸。
それが剣に直撃する度に、剣が強く震え、深海棲艦・双の腕を痺れさせる。


深海棲艦・双
(見タ目人間ノクセニ・・・・・・化ケ物ガッ・・・」

ダンテ
「ha ha! それはお互い様ってやつだろ」

深海棲艦・双
(ナンデ直接撃ッテコネェノカハワカラネェガ・・・)
「サッサトヤッチマウノガイイナ・・・!」ザァ!

ダンテ
「・・・やってみな?」ha

四水戦 VS 敵軽巡艦・力(敵艦数?)


敵軽巡艦・力1
「」プカー…

敵軽巡艦・力2
「ガ…」ズボォンッ


夕張
「・・・ふぅ」

望月
「・・・終わりか?」

弥生
「終わり・・・」

如月
「・・・」

球磨
「意外にみかけだおしだったクマ」

多摩
「ていうか動きも単調すぎだったにゃ。楽勝にゃ」

ザザー

球磨
「クマ?」

夕張
「ん・・・司令部から通信ね」

三水戦 VS ヌ級・法(二隻)


ヌ級・法2
「」プスプス…


那珂
「やっとお仕事しゅーりょー。おつかれさま~・・・」

川内
「ふぅー・・・」

神通
「皆さん、お見事でした」

吹雪
「・・・ふぅ」

睦月
「やったね!」

吹雪
「うんっ!」

夕立
「ケルビも大活躍だったっぽい!」

那珂
「あーそれそれ!那珂ちゃんずっと気になってたっ!
 吹雪ちゃんがさっきまで出してた、おっきな氷と何か関係あるの!?」

川内
「ケルビって?もしかして名前?」

神通
(・・・)

ザザー

神通
「あら、通信が・・・」

第二艦隊 VS 深海棲艦・斬(一隻)


深海棲艦・斬
「シッ!」シュンシュン!

金剛
「・・・ッ! フッ!」ヒョイッヒョイッ


榛名
「っ・・・」

比叡
「ひえぇ~っ・・・」アワワワ…

霧島
「まさか、これでも隙がないなんて・・・」

榛名
「! 金剛お姉さまが直接相手をなさっているこれでもダメなんですか、霧島っ・・・」

霧島
「・・・元々、四人で同士砲撃を仕掛けても捌いていたほどの兵<つわもの>・・・。
 今は金剛お姉さまが前に出ておられて、狙いが付け難いということもありますが、おそらく今撃っても無駄でしょう・・・。
 容易に躱されるか、いなされるか切られるか・・・。 最悪、"その一瞬"だけお姉さまを盾に取られるということも・・・」

榛名
「っ・・・」

霧島
「・・・何か・・・決定的な隙が必要です・・・」

比叡
「・・・お姉さまっ・・・」


深海棲艦・斬
「・・・シッ」シュッ

金剛 
「ハァハァ・・・ッ! 息切れデスカー!」ヒョイッ


身の動きを取りやすくするため、艤装の展開を性能が引き出せる程度の最小限に抑え、
敵艦の攻撃に対し、回避行動に徹する金剛。
しかし、虚勢を張ってみせるもその内心は、相手よりも自分の方がずっと早くに
限界が訪れるであろうことを悟っていた。

スゥー…
深海棲艦・斬
「・・・」…カチンッ

金剛
「ハァハァ、ハァッ・・・」
(攻撃の手が止マッタ・・・? ・・・正直、イッパイイッパイだったりシマース・・・。
今は刀が振られタラ、間合いの外に出て避けているダケ・・・。でもそれではダメデース・・・相手の刀を封じることはできマセン・・・。
大分、慣れてきて"見える"ようにはなってきマシタガ・・・。 あるいハ・・・)


金剛
「・・・どちらにセヨ、あとは踏み込む覚悟デスカ・・・!」ググッ…

深海棲艦・斬
「・・・・・・シュー・・・」…チャキ…


榛名
「!」

比叡
「構えが・・・!」

霧島
「あれは・・・居合い・・・?」


何かしらの覚悟を決めた金剛。
そして、敵艦は体の左側に備えられた鞘に自らの刀を一度納め、見るからに不穏な空気を漂わせる構えを取る。


金剛
「私は・・・絶対に妹たちを、仲間を・・・!」ザァー!


比叡
「お姉さまっ!?」

榛名・霧島
「!!」


深海棲艦・斬
「・・・」…


先に踏み出したのは金剛の方だった。
敵艦は機を狙っているのだろうか、金剛の初動には微動だにしない。
しかし、金剛が"その間合い"に入った、その瞬間―

深海棲艦・斬
「シッ!」シュバンッ!

金剛
(今デスッ!!)パァ ガシャンッ!


敵艦の居合い技"横薙ぎ"が金剛を切るその寸前、金剛の艤装が展開される。


ギギッ…!

深海棲艦・斬
「ッ・・・」

金剛
「っ・・・good!」ググッ…!


霧島
「あれは!」

榛名
「金剛お姉さまの"盾"・・・!」

比叡
「おぉ!さすがですっ!お姉さまぁー!!」ブンブンッ


金剛の艤装の特殊ギミック"盾"。

刀は金剛の艤装右側の連装砲をいとも容易く貫通していたが、
艤装正面部の"盾"のところでその勢いは死んでいた。

すかさず、金剛は反対側の無事だった連装砲の照準を深海棲艦・斬に合わせようとする。


金剛
「艤装を切らせて敵を撃つ、デース! このまま私が決めt」
(コレならバ・・・!)

シュッ スパーンッ ブンッ!


金剛
「ッ!?」


その動きは無駄のない、一連の流れのようであった。
敵艦は"盾"に食い込んでいた刀を素早く引き抜き、金剛が照準を合わせるよりも早く、連装砲を切断した。
そのまま、金剛に向けて"兜割り"を繰り出す。


霧島
「っ!?まずいっ!!」

榛名
「っ!」

比叡
「ッ!!」
(お姉さm)


金剛
(・・!)
「そこデスっ!!」パシーンッ!!

深海棲艦・斬
「ッ!?」


-真剣白刃取り-


金剛
「ッ・・・今の、私には・・・見えていマス、ヨォ・・・ッ!!」グググッ…!!

深海棲艦・斬
「・・・!」ググッ…!

榛名
「っ・・・すごいっ・・・!」

比叡
「・・・ひえぇ~・・・」フルフルッ…

霧島
「・・・い、今です!砲撃よーいっ!」ガシャ!

榛名
「っ・・はい!」ガシャッ!

比叡
「き、気合!入れて!」ガシャッ!

霧島
「撃てー!」

バン! ババンッ!


ジー…
深海棲艦・斬
「・・・」フ…

金剛
(・・ッ?)


ドォォオーーン!!

―――

比叡
「お姉さまー!」ダキィ!

金剛
「オット、比叡・・・」フフ…

榛名
「お姉さま、よくご無事で・・・!」

霧島
「お見事です、お姉さま。よくあの状況で離脱を―」

金剛
「・・・あぁ、イエ・・・」

霧島
「?」

金剛
「・・・最後の一瞬だけ、相手の力が弱くなって・・・。
 それ以上はもう戦う素振りもなくなったノデ、その隙に、というだけデス・・・」

霧島
(・・・)
「ふむ・・・」

比叡・榛名
「?」

霧島
「・・・おそらくですが、あの者の中では金剛お姉さまに刀を取られてしまった時点で、
 既に勝負は決していた、ということなのかもしれませんね・・・」

金剛
(・・・)
「敵ながら、実に天晴れデシタ・・・。 あれこそが"武人"と呼ばれるものなのかもしれマセン・・・」

霧島
「・・・ええ、そうですね・・・」

榛名
「・・・」

比叡
「・・・ん? あっ!あれはっ」つ ビッ


すでにそこに武人の姿はなく、代わりに光り輝く石が水面に浮いていた。


金剛
「・・・」スィー…

比叡
「あ、お姉さま」

榛名・霧島
「・・・」

ヒョイッ

金剛
「・・・Get, デスネ」つO

比叡
「この石って間違いなく、例のあの石ですよね?」

榛名
「けっこう、大きいみたいですねこれ・・・」

霧島
(さっきの刀も消えている・・・)

―――

ザザー
大淀
『皆さん、お疲れ様でした。各隊、帰投してください』

-

神通
「了解です。
 皆さん、一先ず、帰還しましょう。気になる話もその後に、ということで。
 持って帰らなければならない物もありますしね」

吹雪・睦月・夕立
「はいっ! っぽい!」つOOO⊂ ジャラッ

那珂
「うー那珂ちゃん、気になっちゃうなぁーっ」

川内
「なら早く帰ろうか。私も気になるしっ」つ。キラーン

ワイワイッ

睦月
(・・・待っててね、如月ちゃんっ)

-

球磨
「了解だクマ!」

夕張
「早くこれのこと聞かないとっ!」つOつO

望月
「やっと帰れるー」

多摩
「にゃあ♪」

弥生
「疲れた・・・」



如月
「・・・ふぅ・・・」

睦月たちのことが気になったのか、三水戦への目視が可能になる距離まで、少しの間だけ隊を離れていた如月。


如月
(・・・)チラ
「・・・よかった、もう大丈夫そう・・・んっ」

ビュォォッ・・・

突如、吹く風。

如月
「やだ、髪が傷んじゃう・・・」

スィー…ガシッ グィ!

如月
「っ!?」

ドプン…

―――
第二艦隊


霧島
「事前のブリーフィングで伝えられていた、作戦終了・予定時刻も経過。
 近くに敵艦の反応もないようですが・・・。
 どうしますか、金剛お姉さま? 帰投を開始しますか?」

金剛
「決まってマース!ダンテを探しマス! 合流して一緒に帰るデース!」

比叡
「・・・お姉さまは今、砲撃も行えませんし、急いで戻ったほうがいいと思いますけど・・・」

榛名
(まるで食材に包丁を通したみたいになってますね・・・)
「万が一ということもありますし・・・」

金剛
「・・・うー、早くコレを見せたかったデース・・・」

比叡
「帰ってからでもいいじゃないですか。どの道、鎮守府で絶対に会えますって! ね、榛名っ?」

榛名
「えっ?あ、はい!そうですね!榛名もそう思いますっ!」

霧島
「・・・」
(まぁ確かにあの方に限って、万が一というのも想像し難いものではあるけれど・・・)

金剛
「・・・そうデスネ、わかりマシタ。
 今の私は戦えマセンシ、そもそも姉の私がワガママを言うものではありませんデシタネ・・・。
 第二艦隊、帰還しまショウ!」

比叡・榛名・霧島
「はい!」

深海棲艦・双
「ハァハァハァッ!」

スタッ
ダンテ
「・・ンー・・・huh」バンッ

深海棲艦・双
「グッ!」ガキィンッ!


深海棲艦・双の腕は限界にきていた。それに対し、ダンテの方はまだまだ余裕に見える。
深海棲艦・双の炎風の勢いが徐々にではあったが着実に弱まっていっていた。
だんだん広くなっていく炎風の合間をダンテは見逃さなかった。


ダンテ
「・・・」ニッ

クルルッ チャキッ
√ ̄√ ̄

Gun Slinger!

-トゥーサムタイム-


ガガガガガッ!!

深海棲艦・双
「ウグァッ!?」ビュンッ


深海棲艦・双の手から、青の剣が吹っ飛ぶ。
"風"を失い、炎風の竜巻は一気にその勢いを失う。


ダンテ
「Ha!」

 -ハニカムファイア-

ダララララララララララッ!!!


無数の銃弾を連続で受けて、上空へと打ち上げられていく青の風剣"ルドラ"。


TRICK!

-エアトリック-

パシッ スタッ

ダンテ
「まずは一本。 奪い返してやったぜ?」つ‡スチャ


深海棲艦・双
「・・・クソッ!」スチャッ

ボォッ!

ダンテ
「・・・huh」

四水戦


望月
「・・・あれ? 如月は?」

弥生
「ん・・・・・・いない・・・?」

望月
「あーん? もう帰るってのに、どこに行ったんだよーもー」

弥生
「・・・もしかして、いつも言ってるみたいに髪が痛むからって、先に戻った、とか・・・?」

望月
「えぇー・・・あぁ、でもたしか、帰ったらすぐに睦月と何か話があるみたいだったなぁ。
 敵の反応もないし、なくはない、のか? ・・・んー」

スィー
夕張
「何、どうしたの?」

望月
「んぁ、それが―」

―――

球磨
「迷子クマ?」

多摩
「にゃにゃ?」

夕張
「・・・」

望月
「まぁでも、先に戻ってるってこともなくはないのかもって・・・」

弥生
「・・・」

―――

夕張
(・・・)
「わかったわ。とりあえず、二手に分かれましょう。
 二人は帰還航路を行って、合流できたならそのまま鎮守府に先に戻ってて」

望月
「ん、わかった」

弥生
「了解、です・・・」

夕張
「球磨と多摩は、私と一緒に近海を捜索」

球磨
「了解だクマ」

多摩
「にゃ」

海面下


ズボォンッ
敵潜水艦・力3(隠)
「ガガブガッ」ガシリ

如月
「んっ・・・ゴフッ」ゴボボッ…
(潜水艦っ!? ・・・しまったわ・・・油断して接近を許してしまった・・・ッ)


敵潜水艦・力3(隠)
「ガッ!」ブンッ!

ガガッ!

如月(中破)
「ぐっ!!」ゴボォ!

―――

敵潜水艦・力3(隠)
「ガガッ・・・」ガッシ

ギギギッ…! ←締め付け

如月
「っ・・・!」ゴボ…
(だんだん、引き込まれていく・・・。 あぁ、このまま・・・)




睦月・・・ちゃ・・・

如月
(・・・・・・!)ググッ…!

敵潜水艦・力3(隠)
「ッ・・・」グググ

如月
(どうせなら、せめてこの一隻・・・!)ガコンッ…


如月は薄れゆく意識なんとか取り戻し、最後の力を振り絞って、足から魚雷を引き抜いた。
そして、自身に密着して締め付ける敵艦の目に突き刺す。


ブシュッ!
敵潜水艦・力3(隠)
「ギャッ!」


…ボゴォォ!
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「・・・ガァッ」ササー

如月(大破)
「ん"っ・・・」グッ…

―――

敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「―」スイィーッ


如月
「・・・」ボー…
(逃げられちゃった・・・)


如月
「・・・」チラ…
(足の艤装にも浸水して・・・もう、浮力が・・・)



ズズ… ゴボボ…


チャ… ←髪飾りが外れた

如月
(あ・・・)つ...

深海棲艦・双
「ウリャリャリャリャリャァアッ!」


敵艦から連続して、輪状の炎刃が投げ飛ばされる。
しかし、

Royal Guard!

-ロイヤルブロック- ×6


モクモクモク…


深海棲艦・双
「ハァハァハァハァッ! ・・・・・・ッ!?」


ダンテ
「おいおい、危ねぇなぁ。一回でもミスっちまったら服が黒焦げだったぜ?」ha ha-


深海棲艦・双
「ッ・・・」ギリ…
(完全ニ遊バレテンナ・・・コノ野郎ッ・・・!)


ダンテ
「・・・huh. まだ続けるのか?
 見たとこもう限界みたいだけどなァ。ha
 大人しくソイツを渡して、降参でもした方がいいんじゃねぇか?」hahaha


ピクッ
深海棲艦・双
「・・・ドコマデモ・・・」


ダンテ
「なんなら俺があいつらに―」


深海棲艦・双
「舐メテンジャネェエーー!!」ザァー!!


ダンテ
「・・hum」

-ロイヤルリリース-

ビガァアン!

深海棲艦・双
「グガァッ!」


ダンテが打ち抜いたのはもう片方の、赤の炎剣"アグニ"だった。

パシッ


TRICK!

-スカイスター-

スタッ

ダンテ
「よっと。
 これで二本、両方とも返してもらったぜ」ha


深海棲艦・双
「・・・コノ男ッ・・・!」
(認メタクネェガ・・・コイツハ・・・!)

―――

ダンテ
「・・・」カチャ チャキン ←エボニーをリロード

深海棲艦・双
「ッ!」
(何発モ撃ッテヤガッテ、ドウナッテンノカト思ッテタガ、初メテリロードシヤガッタ・・・?)

ダンテ
「続けるんだよな? 次はお前さんに直接、当てるぜ?」つ√ ̄ チャキッ


深海棲艦・双
「・・・」


ダンテ
「多分"コイツ"はお前さんでもけっこう痛いと思うがね。
 腕のいいスミスに頼んで作ってもらった、特別製の銃弾だからな」ha

―――

バンッ! バスンッ!!

深海棲艦・双
「グァアアッ!!」ブシュッ!

ダンテ
(・・・)
「片腕も使えなくなっちまったな」


深海棲艦・双
「ハァハァ・・・イヨイヨヤベェナ」ボソ…

スィー ザバッ
敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「ゴブッ」


ダンテ
「ン?」


深海棲艦・双
「オマエッ・・・」

敵潜水艦・力3(隠)(大破)
「―」ボソボソ…

深海棲艦・双
「!? ソウカ、ヨクヤッタ! ハハハッ!」


ダンテ
「・・・アン? なんだ、どうした? 急に仲間外れにしないでくれよ。さすがの俺も悲しいぜ」huh

深海棲艦・双
「ハッ、イツマデモソンナ余裕ブッコイテイイノカァ!? アンタノオ仲間ノ一人ガ沈ンダッテヨォー!」


ダンテ
「・・・何?」


深海棲艦・双
「今カラデモ行ッタ方ガイインジャネェノカァ!?」ハハハッ!
(オイ!コッカラ何トカシテ離脱スr)ボソッ

ゾクッ

深海棲艦・双
「」


「おい」


深海棲艦・双
「ッ!?」バッ

敵潜水艦・力3
「」ガクガクガク…


協力してこの場を脱出しようと話を持ちかけようとしていた深海棲艦・双だが、
背後から身の毛もよだつような異様な空気を感じて、慌てて振り返る。

―――
作戦室


大淀
「っ!?」

陸奥
「どうしたの?大淀」

大淀
「あ、えっと・・・それが、ダンテさんからの個識別信号の調子がおかしくて・・・」

陸奥
「・・・どういうこと?」

大淀
「わかりません・・・。通信も不全です・・・」

陸奥
「・・・え?」


*個識別信号器
…出撃前に、第二艦隊とダンテにだけ付けられた。超小型でかなり高価。オリ設定。

―――

深海棲艦・双
「ナン、ダ・・・何者ッ・・・本当ニオマエッ・・・」ブルッ…
(アノ赤クボヤケテルノ何ナンダヨッ・・・!?)


ダンテ?
「いいから答えな。どの辺りにいた娘っ子をやりやがった?
 正直に答えとくんだな。そうすりゃ、特別に今回だけは見逃してやる」ギロ… ビリリ…


深海棲艦・双
「ッ・・・!」

敵潜水艦・力3
「」

―――

ダンテ?
「こっから北東か・・・」

深海棲艦・双
「ア、アァ、コイツガソウ言ッテル・・・」

敵潜水艦・力3
「」コクコクッ

ダンテ?
(・・・)
「髪を後ろで結んでるヤツはいたか?」

深海棲艦・双
「オ、オイッ、ドウナンダッ?」

敵潜水艦・力3
「」コクッ!

ダンテ?
「hum..」
(ユウバリがいた部隊で間違いねぇな・・・)


深海棲艦・双
「・・・」
(仮ニモ敵同士ダ。コレホドノ実力差モアルノニ、見逃スダナンテ、ソンナツモリガアルハズネェ・・・!
・・・オワッタ・・・)ググッ…

敵潜水艦・力3
「」フルフル…


ダンテ?
「どうも。そんじゃまたな」シュンッ

深海棲艦・双
「・・・・・・エッ?」

敵潜水艦・力3
「・・・」フル…

―――

深海棲艦・双
「・・・マジデ見逃シヤガッタノカ・・・?」

敵潜水艦・力3
「・・・―」

深海棲艦・双
「・・・ワカッテル。一旦、撤退スルゾ」


深海棲艦・双
(・・・)ギリッ…!

四水戦サイド


球磨
「見つからないクマ・・・!」

多摩
「にゃ・・・」

夕張
「っ・・・諦めないでっ! もっと捜索の範囲を広げてみましょう!
 二人は東西に広がって探して!」

球磨
「了解クマ!」

多摩
「にゃっ!」


夕張
(・・・くっ)
「私は・・・」


シュンッ

GUNS!

-PF594 アーギュメント-

ダンテ
「Bingo. この辺りでよかったみたいだな」

夕張
「っ!? あなたどうしてここに!?」

ダンテ
「話は後でな。誰かいねぇんだろ?ユウバリ」

夕張
「っ・・・」

・・・

ダンテ
「―わかった。俺たちも散って探そうぜ」

夕張
「ええ! 私はもう少し北に広がって探すから、あなたは南に!」

ダンテ
「ok」

ザザー!


ダンテ
「・・・hmm」
(つってもどうしたもんかね・・・)

…プカッ

ダンテ
「・・・アン?」
(こいつは・・・)


ダンテ
「・・・ha」スッ…ポス…


ダンテ
「形見なんかにはしねぇさ」バッ

ドボンッ


ビシャーンッ!!


Quick Silver!

-タイムラグ-

作戦室


陸奥
「繋がらないって・・・なんで、どうしてよっ・・・!?」カチカチカチッ

大淀
「・・・っ!」

陸奥
「・・・大淀?」

大淀
「・・・信号、通信ともに完全に壊れました・・・。
 ダンテ、消息不明です・・・」

陸奥
「・・・・・・うそ・・・」

―――

如月
「・・・グブッ」ゴボボッ…


如月
(海面が・・・もうあんなに遠い・・・。 みんな・・・睦月ちゃん・・・・・・)…


だんだんと意識が遠のいていく如月。
しかし、完全に意識が失われる寸前、海面の方から近づいてくる影が見えた。


如月
(・・・あれ、は・・・? ・・・赤い・・・鬼・・・?)

?????
「・・・」

ダキ

如月
「・・・」
(・・・どこに連れて行かれるのかしら・・・? 天使様には見えないわね・・・。
 でも、なにかしら・・・ 全然、怖く、ないわ・・・・・・あたたかい・・・)スー… 


そこで如月の意識は途切れた。

ビリ… ザパァッ

ダンテ
「ぶはっ・・・・・・はぁ、柄にもなく焦ったぜ・・・」


ダンテ
「・・・」チラ

如月
「」


ダンテ
「・・・」

トンッ

如月
「っ・・・ゴフッ」ゴボッ!


如月
「・・・スー」

ダンテ
「huh..」

―――

GUNS!

-PF594 アーギュメント-


ダンテ
「よっ」トスッ…

如月
「スー・・・」


ダンテ
(・・・いけるな)
「軽いお嬢ちゃんでよかったぜ」ha

フィーン




ダンテ

 <STYLE>

  クイックシルバー

…"わけ"あって、ダンテ自身がとある状態発動時のみに使用を限定した、特異なスタイルの2つのうちの1つ。*オリ設定。
 時を操ることができるスタイル。


ダンテ

 <SKILL>

  タイムラグ

…"クイックシルバー"のスタイルのときに使用できるスキル。
 時の流れを緩やかにしながら、自分だけが通常の時間速度の中を行くことができる。

ダンテ
「ユウバリに一報入れとくか。・・・ん?」


無線器(インカム)は完全に壊れていた。


ダンテ
「・・・huh. これはさすがに大目玉かもな・・・」


oh,ミツケテシマイマイタ! ダンテー!

ダンテ
「ン? ・・・おォ」

―――

霧島
「沈んでいたところを救出したっ・・・!? いったい、どうやってそんな・・・」

ダンテ
「まぁちょっとした手品みたいなもんだな」

榛名
「そんなことが・・・」

比叡
「もう本当に何でもありですね・・・」

金剛
「さっすがデスネー!ダンテェイ!」

・・・

ダンテ
「お前さんら、無線は持ってねぇか?」

比叡
「いえ、私たちは・・・」

霧島
「作戦の性質上、持ってきてはいませんね・・・」

ダンテ
「ハァン、なるほどな。それならしょうがねぇ、このまま直で帰るか」

金剛
「YES! 了解デスネー!」

榛名
「はい!榛名は大丈夫です!」

如月
「スー・・・」

―――
鎮守府・寄港所


利根
「金星を獲ったそうではないか。よくやったの、吹雪!」


「凄いのです!」


「ハラショー」

パチパチパチパチ


吹雪
「っ・・・みんなのおかげです! 本当に、ありがとうございましたっ!」

夕立
「ふふふっ」

川内
「フフッ。 でーも、あのとき不用意に飛び出したことについては、やっぱりいただけないかな。
 庇おうってしたことはわかるし、結局、特に何もなかったからよかったけど、それは結果論だから。
 今日の夜は説教だからね。ちゃんと私たちの部屋に来るように。いい?吹雪」

吹雪
「ふぇっ! あうっ・・・わかりましたぁ・・・」


アハハハハ

デモ、ホントニスゴイワッ!
アリガトウ!


睦月
(・・・あれ?)
「四水戦のみなさんは、まだ?」

利根
「・・・ん、あぁ、それが・・・」
(夕張から先に作戦部に連絡があったそうじゃが・・・)

睦月
「・・・?」


ガゴーン

望月
「はぁはぁ! き、如月は・・・! 先に戻って来てないか!?」

弥生
「はぁはぁ・・・」

利根
「お前達・・・」

睦月
「・・・・・・え?」

作戦室


大淀
「・・・」

陸奥
「夕張の部隊からも一人が・・・」


陸奥
「・・・」コツコツコツ

大淀
「・・! どこに行かれるんですかっ?陸奥さん」

陸奥
「・・・ここお願い、大淀。私も出るわ」

大淀
「!? な、何言ってるんですか陸奥さんっ!!」


ガチャ
長門
「戻った。大淀、既に大半が帰還している報告を受けたが、他もあとは時間の問題か?
 ならば、急遽編成の増援隊を解散させるが。あと、重要な話というのは―
 ・・・何をしている?」

大淀
「あ、長門さんっ」

陸奥
「・・・長門姉、私を増援隊に編入して」

長門
「・・・は?何を言って」

陸奥
「・・・四水戦から一人、消息不明者が出てるわ。如月よ」

長門
「・・・なっ」

大淀
「・・・」

・・・

長門
(・・・)
「わかった・・・。そういうことならば、別の者達を召集し、捜索隊を編成しよう。
 捜索に関して言えば、戦艦のお前が―」

陸奥
「・・あの人とも、全然繋がらないのよっ・・・!」

長門
「!」

大淀
「現状の詳細確認が遅れて、いろいろ報告が遅れてすみません・・・」

長門
「・・・原因は?」

大淀
「それが、本当によくわからない状況でして・・・。
 現状としては、ダンテさんに渡されていた機器等が数十分ほど前から突然機能しなくなっているようです・・・。
 それが何故なのかは・・・」

陸奥
「だからっ!あっちで何かあったってことでしょう!?」

長門
「落ち着け、陸奥!」

―――

長門
「―整理しよう」

陸奥
「・・・っ」

大淀
「・・・」

長門
「三水戦は全員帰還。
 四水戦から一人、如月が行方不明。夕張、球磨、多摩の捜索班を残し、望月、弥生は先に帰還。
 そしてダンテとは信号、通信ともに不全。
 ・・・第二艦隊はどうなっている?」

大淀
「信号は機能しています。ゆっくりではありますが、こちらの方へ帰投してきているようです」

長門
「ふむ・・・」

陸奥
「・・・こうしてる時間が惜しいわ。長門姉、私もう出るから」コツ

長門
「・・・本当にいい加減にしろ、陸奥」ギ…

陸奥
「っ・・・」

大淀
「・・・」

長門
「・・・仮に、彼に何かあったとして、その場合、相手は彼の手には負えない相手だったということになるわけだが。
 そんな相手にお前が出て、どうにかなると思っているのか? 相手は十中八九、例の特殊兵装を所持しているはずだ」

陸奥
「・・・」グッ…

長門
「・・・それに気になっていたんだが、そのダンテが相手にしてたと思われる敵艦はこちらに進行してきているのか?」

大淀
「いえ、当該の作戦海域にはもう既に敵艦の反応はありません」

長門
「・・・何はともあれ、まずは捜索隊だな。それで如月と彼の捜索を行おう」

陸奥
「あっ じゃあ、私もその捜索隊にっ!」

長門
「陸奥、お前はもう部屋に戻っていろ」

陸奥
「なっ・・・!」

長門
「・・・海域に出ていた部隊の皆には申し訳ないと思っていたが、すぐに増援隊を派遣できなかったことにしてもそうだ。
 お前もよくわかっているだろう。この鎮守府で抱えている"慢性的な問題"について、わざわざ説明する必要はないな?」

陸奥
「・・・」

長門
「わかったら、戻れ」

陸奥
「・・・はい・・・」コツコツ…

ギィ…バタン


大淀
「・・・」

長門
「・・・大淀、捜索隊を編成したい。今から言う者達に召集をかけてくれ」

大淀
「了解です」

ダンテ
「おー、さすがにこれだけの人数に引っ張られりゃ、かなり早ぇな」haha

金剛
「Yeah! 何より私達は高速戦艦ですからネー!」ザザァー!

霧島
「お姉さま、少しこれは早いのでは・・・?」ザザァー!

比叡
「如月ちゃんもいるんですから・・・」ザザァー!

金剛
「oops!そうデシタ! ダンテ、早すぎマスカー?」

ダンテ
「ンー」チラ

如月
「スー・・・」スヤ…

ダンテ
「・・・ha. いや、丁度くらいだな。揺れ具合もいい感じなのか、お姫様も気持ちよく寝ていらっしゃるぜ」hahaha

金剛
「oh.. 如月が羨ましいデース・・・。とにかく早く帰りマース!
 それで報告も早く済ませて、前に約束してたティータイムを一緒に過ごすネー!」

ダンテ
「あぁ、そんな話もあったっけな。ドタバタしすぎて忘れてたぜ、悪いな」

金剛
「うー・・・。まぁいいデース! その代わり帰ったら私といっぱいおしゃべりしてくださいネ!
 たくさん話したいことがあるんデース!」

霧島
(あぁ、会ってすぐに話さないのかと思っていたら・・・)

比叡
(ティータイムのときにまったりゆったり聞いてもらおうと・・・さすがお姉さまですね・・・)

金剛
(むふふー)
「・・あっ!プレゼントもありマスヨっ!」

ダンテ
「へぇ、そいつは楽しみだな。期待しちまってもいいのか?」ha

金剛
「イェース!//」


榛名
「・・・」←殿

榛名
「・・・」ジー…


ダンテ
「・・ン」チラ


榛名
「・・・あっ」サッ ←目を逸らした


ダンテ
(・・・)
「・・huh」←向き直る


榛名
「・・・」ジ…


榛名
(・・・轟沈しかけていた艦娘を引き上げて助けたなんて・・・本当にそんなことをできる人が・・・)


ダンテ
「・・・」


ザザァー!

長門型の部屋


陸奥
「・・・」


長門からの叱責を受け、自室にて待機していた陸奥。
窓から寄港所の方角の海を静かに見ていた。


陸奥
「・・・・・・っ」


目を見開いて、驚いた顔をしていたのは一瞬だけだった。
もう頭に"言付け"のことはなかった。


ガタッ コツコツコツ! ガチャ バタンッ

―――

鎮守府・寄港口


ダンテ
「よいっと」

ダキ

如月
「・・・」スー…

金剛
「」

霧島
「おぉ、俗に言う"お姫様だっこ"というやつですね」クイッ ←メガネ

比叡
「・・・先にガレージ開けてくるから」

榛名
「・・・おや? 外が何か騒がしいですね」


ウィーーン ガコンッ

鎮守府・寄港所


睦月
「うそ・・・そん、な・・・如月ちゃんがっ・・・」

望月
「ま、まだ決まったわけじゃねぇからっ」アタワタ

弥生
「落ち着いて・・・」


睦月
「私、約束して・・・如月ちゃ・・・あっ・・・え・・・そん、・・・え・・・?」フルッ…

吹雪
「っ・・・睦月ちゃん!」ガシッ

睦月
「あ"、あっ・・・」

吹雪
「睦月ちゃん!こっち見て!私の目!」

睦月
「・・・っ・・・吹雪、ちゃん・・・?」

吹雪
「・・・っ」ダキ ギュー…

睦月
「・・・ぅ・・・ぁ"・・・うぁ・・・」ポロ…


スタスタ

ダンテ
「なんだ、えらく集まってんなぁ。今度のパーティは外でやるのか?」ha

如月
「・・・」スー…

吹雪
「・・・へ?」

睦月
「・・・・・・え?」


利根
「なんとっ!?」


比叡・榛名
「・・・?」

作戦室


長門
「―よし、これで編成、準備ともに完了だな」

大淀
「・・・この捜索隊の人数、よろしかったんですか?」

長門
「・・・やむをえんさ。はじめてくれ」

大淀
「・・・わかりました。では、捜索隊に発艦の・・・っ!」

長門
「どうした?」

大淀
「寄港所にいる利根さんから報告です! 第二艦隊、ダンテ、如月、現時帰投完了、とのことですっ!!」

長門
「なにっ・・・。 ・・・そうか」フッ…

鎮守府・寄港所



「ダンテさん!?」


「・・・ハラショー」

望月
「なっ! あ、あんた、その腕に抱いてるのって!」

弥生
「・・・ぐっじょぶ・・・」


ダンテ
「thx」ha

如月
「・・・」…


吹雪
「え、えぇっ・・・!」

睦月
「ぁ・・・」グス…


ダンテ
(・・・)
「・・huh. 遅くなって悪かった、泣かせちまったな」スッ ←腰落とし

睦月
「っ・・・あ」

ダンテ
「あとは任せちまってもいいか? このお嬢ちゃんには"ニュウキョ"ってやつが必要なんだろ?」

睦月
「・・・あっ、は、はいっ」ダキッ

如月
「・・・」…

ダンテ
「good. 頼んだぜ」スクッ ←立ち上がり

スタスタスタ


比叡
「・・・あれ?」

榛名
「行ってしまわれましたね・・・」

吹雪
「・・・」
(ダンテさん・・・)

如月
「・・・ん」

睦月
「っ! 如月ちゃんっ!」

如月
「・・・む、つきちゃん・・・?」

望月
「おぉ!」

弥生
「気がついた・・・よかった・・・」

睦月
「・・如月ちゃん・・・!」ギュー

如月
「んっ・・・」ボー… チラ…


まだ朦朧とする意識の中、睦月に抱きしめられているその合間から、如月はある方向を見ていた。


如月
「・・・ぁ」
(あの・・・赤い人・・・)フ… ←気絶

睦月
「如月ちゃんっ!?」


トテトテ
利根
「また眠ってしまっただけじゃ。とにかく早く入渠させてやろう」

睦月
「あ、はいっ!」

金剛
「・・・うーん、コレハ・・・」

霧島
「あの一戦で、完全に壊れてしまいましたね・・・。
 これはもう使い物には・・・」

金剛
「無我夢中デシタ・・・。明石と夕張には申し訳ないデスネ・・・」

―――

コツコツ

霧島
「とりあえず、まずは報告に向かいましょう」

金剛
「ソウデスネ。ダンテはどこデスカネー」キョロキョロ

比叡
「あ、お姉さま」

榛名
「ダンテさんなら、先にあちらの方に」つ

金剛
「・・oh!」



ダンテ
「・・・」スタスタスタ

ダンテ
(さすがにちょいと考えが甘かったのかもしれねぇな・・・)スタスタ


コツコツコツッ


ダンテ
「・・アン?」


陸奥
「・・・っ」


ダンテ
「・・・huh. アー・・・悪い、ムツ。 服、海水に濡らしちまったぜ。 ha..
 早いとこ洗っちまわねぇと、これあとでひどくなっちまうんだったよな。
 すまねぇが―」

ポスン…

陸奥
「・・・」キュ…

ダンテ
「・・・」



テテテッ
金剛
「ダンテー!待ってくだサーイ!提督室には一緒に行き・・・っ!?」

霧島
「・・・おぉ」

榛名
「まぁっ・・・」

比叡
(あーあぁ・・・)

陸奥
「・・・心配したわ」

ダンテ
「・・ん? ・・・あぁ、・・・ha。
 悪かった。無線がな・・・途中で駄目になっちまったのさ。それで連絡も入れられなくてな」

つ【無線】ピチャ…

陸奥
(・・・?)
「一応、ある程度は防水できる仕様になってるはずだけど・・・。
 ・・・もしかして、深く潜ったり、結構長い時間、海水の中にいた?」

ダンテ
「・・・あー・・・まぁそんなとこだな。本当にすまねぇ」

陸奥
「・・・いいわ、気にしないで。 如月もあなたが助けてくれたんでしょう?
 二人がちゃんと帰ってきてくれたんですもの。安いものよ、これくらい」

ダンテ
「・・・ちなみにだが、コイツはいくらくらいするんだ?」

陸奥
「え? ・・・えーっとたしか、あなたのそれは最近のモデルのやつだから・・・15万ほどだったかしら」

ダンテ
「ン、15万つーと」

陸奥
「あぁ、ごめんなさい。今だとだいたい・・・1,200ドルとちょっとね」

ダンテ
「・・お、おう、なかなかだなっ・・・」

陸奥
「そう? 小物の軍需品だったらだいたいこんなものよ。というか、無線器に関してはここ数年でだいぶ安価になった方ね」

ダンテ
「へぇ・・・」

陸奥
「あ、そうだ。無線で思い出したけど、今回は作戦前に個識・・・バッジみたいな物渡してたでしょ?
 それはどうしたの?」

ダンテ
「あぁ、これか?ちゃんと持ってたぜ」つ.

陸奥
(・・・)
「よく見せて」つ

ダンテ
「ああ」

―――

陸奥
(・・・これは本当に必要最低限の機能しか持たされてないから、
 防水耐圧に関しては無線の物とは比べ物にならないほど、それ用にちゃんと特化されてるはずなんだけど・・・)
「壊れてるわね・・・」

ダンテ
「!  マジかよ・・・」

陸奥
(・・・)
「まぁこれも仕方ないわね。結局は物なんだし、壊れることもあるでしょう」

ダンテ
「・・・huh」

陸奥
(それなりのことをすれば、だけどね・・・)
「あなたの方は大丈夫? 怪我とかしてない?」

ダンテ
「ああ、大丈夫だ。せいぜい服がびしょ濡れになったくらいだな」ha

陸奥
「ふふっ、そう。よかったわ、本当に・・・」



金剛
「・・・う~~っ・・・」

霧島
「とても興味深い・・・」クイッ

榛名
(ドラマみたいですっ・・・)

比叡
(・・・)
「私、先に報告に向かってますね」

お疲れ様でした。

まだまだ忙しいです。すみません。

Tips: W島攻略作戦の裏側




W島に巣食う深海棲艦への夜戦作戦が失敗したことで突如、戦闘が始まった。


事前に予測されていた、第二艦隊の合流時間は大きく短縮されることになったが、
戦闘の火種を見た第二艦隊が駆け付けたことで、第一・二波敵艦隊を共闘の末、撃破することができた。

その後、敵旗艦率いる第三波の敵艦との戦闘に流れ込む。



霧島の発言した「事前のブリーフィングで伝えられていた作戦終了・予定時刻」というのは
戦闘が開始されてからの約2時間ほどを指す。

これは作戦司令部より、(だいたい予測されていた)敵艦数と経験則から算出されていた予測時間である。





                                                       Now Loading...

ダンテ
「とりあえず、報告をさっさと済ませに行こうぜ。またあの部屋に集まるんだろ?
 俺としても早く着替えちまいたいんでね」

陸奥
「そうね。その服ももう大分乾いてきちゃってるから、早く洗わないといけないし。 ・・・あっ」

ダンテ
「ん? どうした?」

陸奥
「あ、いや・・・えっと・・・その、あたしはちょっと行けないから、一人で行ってもらっていい・・・?
 服は・・・あ、あとで取りに行くからっ」

ダンテ
「あ?どういうこった。一緒に行けばいいじゃねぇか」

陸奥
「いや、だから・・・」

ダンテ
(・・・?)


金剛
「ダンテェーイッ!」ダキィー!

ダンテ
「ゴッフッ」

陸奥
「ちょっ金剛っ!?」

金剛
「ヘイ、ダンテ! 一緒に報告に行きまショウ!私とっ!」

陸奥
(・・・)
「・・・頼んだわね、金剛」

金剛
「イエース!」グリグリッ

ダンテ
「・・・huh, お前も来いよ」グラグラッ

陸奥
「え・・・」

金剛
(・・・)

・・・

陸奥
「あ、あのね、あたしは・・・」

ダンテ
「他に何か用事か?」

陸奥
「そうじゃないんだけど・・・」

ダンテ
「ならいいじゃねぇか。頼むぜ、相棒」

陸奥
「っ・・・」

ダンテ
「今回の報告と、それに関係してお前には頼みたいこともあるんだ。
 二度手間になっちまうんでな。悪いが来くれねぇか、頼りにしてるんだぜ?」

陸奥
(・・・)
「・・わ、わかったわ」

金剛
「・・・」
(ムー・・・)

―――
提督室


ガチャ

ダンテ
「戻ったぜ」

金剛
「タダイマデースッ!」ギュー

陸奥
「・・・」スッ…

パタン


比叡
「あ、お姉さま」

長門
「ああ、よくぞ無事に帰ってきてくれた。如月の一件もすでに聞いている。
 本当に、ありがとうっ・・・」

ダンテ
「ha, ま、なんとかなってよかったぜ」hahaha

・・・

陸奥
「・・・あ、あの、長門姉・・・ごめんなさい・・・」

長門
「・・・はぁ。
 人心地が付いて、落ち着いたのならそれでいい」チラ

ダンテ
「・・・アン?」

陸奥
「っ・・///」

ダンテ
「何かあったのか?」

陸奥
「い、いいからっ気にしないでっ!」

大淀
「ふふ・・・」クスクス

陸奥
「大淀っ!!」

大淀
「はいはいw」


比叡
「・・・」
(・・なんか私空気っ!)


金剛
(・・・)

金剛
「報告!始めマスヨッ!」

長門
「っ・・あ、あぁ・・・。
 ・・・あーいや、もう少し待っていてくれ。三水戦旗艦の神通と四水戦の夕張がまだだ」

大淀
「夕張さんへは少し前に連絡を入れました。帰投にはまだしばらく時間がかかると思います」

長門
「ふむ・・・」


ガチャ
神通
「すみません、遅れました」

長門
「いや、ご苦労。・・・よし、では先に始めておこう」

ダンテ
「ok」

金剛
「YES!」

比叡
(・・・)
「はいっ」

・・・

比叡
「―とまぁ」

金剛
「そんな感じデシター」

長門
「ふむ・・・」

ダンテ
「で、・・悪いな。俺の方は逃がしちまったぜ」

長門
「いや、事情はわかった。
 あの海域にはもう深海棲艦の反応はない。殲滅こそできなかったかもしれないが、海域は取り戻せた。
 何より、失うものは何もなかったのだ、十分すぎる戦果だよ」

陸奥
「・・・」

長門
「・・・しかし、例の特殊兵装に、強力な悪魔の力を有する敵か・・・」

神通
「・・・あの、おそらくなのですが、それに関係して、私の方からも報告が」

長門
「聞こう」

・・・

長門
「なんとっ・・・吹雪が・・・」

神通
「はい」

ダンテ
「あぁ、すまねぇ。それ話忘れてたぜ。
 あとはテンリュウもそうだな。まぁ、まだほとんど力は使い物にはならねぇだろうが」

陸奥
「将来的には、翔鶴と浜風も、かしら?」

ダンテ
「そうなるな」

長門
「ふむ・・・」

大淀
「青葉さんに依頼している広報にも追記が必要でしょうか・・・?」

長門
「・・・」

ダンテ
「広報ってニュースペーパーのことか?」

大淀
「え・・・ええ、そうなりますかね・・・?」

陸奥
「厳密に言うと、青葉って子がこの鎮守府内限定で配ってるトピックス雑誌ね。
 まぁもうほとんどあの子の趣味みたいになっちゃってるけど。
 内容自体はその時々でいろいろ違ってて、本当にまちまちかしら。
 "回によっては"人気になる雑誌ね」

ダンテ
「へぇ」

長門
「あぁそういえばお前もファッション特集の回と昼ドラサーチの欄はよく見ているな」

陸奥
「・・・長門姉はいつになったら、あの駆逐艦特集の回のやつ捨てるの?
 ずっと前からのがかなり溜まってるじゃない・・・」

長門
「あれをすてるなんてとんでもない!永久保存版だろうあれらはっ!」

陸奥
「本当にそんなに必要なの・・・?
 写真の所は切り抜きしてスクラップブック作って、もう一つの方は完全にラッピングして・・・、
 観賞するのはまた別にあるし・・・」

長門
「いる。
 むしろ、布教用を我慢しているだけ褒めてほしい所なのだが」

陸奥
「誰に布教するのよ・・・」

金剛
「長門は相変わらずデスネー」ダキー

比叡
(・・いいないいなぁー)

神通
「・・・」
(長門代理のお人柄は理解しているつもりなのですが・・・時折、駆逐艦に対して見過ごし難い視線をしておられるときが・・・)

ダンテ
「ha.
 ま、その広報もいいんだがな。 ・・・ンー」ポリポリ…

陸奥
(・・・)
「どうしたの?」

ダンテ
「・・あぁ、ま、もったいぶるような話でもないからな。
 今回の作戦でも思ったんだが、さすがに全体的には厳しい所があるみたいだからな」

一同
「・・・」

金剛
「・・・」ギュムギュムッ

比叡
(お姉さま、ちゃんと聞いてますかね・・・)

陸奥
(・・・)

ダンテ
「そこで、だ。テコ入れをするぞ」

長門
「・・テコ入れとは?」

ダンテ
「前にも言ったことがあったろ、要はこれからやっこさんと戦っていくために必要な武器の増強だ。
 まぁ実のところは、前々から勝手にやらせてもらってはいたんだがな。
 これからはもっと本格的に、どんどん進めちまおうと思ってるんだが、構わねぇか?」

長門
「願ってもない! ぜひ頼みたいっ」

ダンテ
「a'ight」ha

長門
「しかし、具体的にはどういったことをするんだ?」

ダンテ
「大雑把に言っちまうと、艤装にあの石を組み込んでいくって感じだな。
 悪いが、細かい報告とかは得意じゃないんでね。その辺はムツに任せてぇんだが、いいか?ムツ」

陸奥
(そういうことね)
「もちろん。任せて」

ダンテ
「thx」

金剛
「・・・」ハスハス…

比叡
(・・・お姉さま、そんなことやってるうちになんか大事そうなこと決まっちゃいましたけど・・・)

ダンテ
「よし、そんじゃさっそく行ってくるわ」

長門
「ん、あぁわかった。
 陸奥、明日の会議でその新開発のことについても触れたい。
 彼に付いて、その辺りのことをしっかりと頼むぞ。離れんようにな」

陸奥
「っ・・・ ええ、わかったわ」
(長門姉・・・)

比叡
「・・・」

ダンテ
「ヘイ、コンゴウ」

金剛
「ンっ・・あっ、終わりマシタ? それじゃあ、さっそく!」

ダンテ
「・・あー悪い、ちょいと用事が入ってな」

金剛
「What!? またなんデスカー!?」

ダンテ
(?)
「huh.. まぁそう言うなよ。今日のヤツはすぐに終わるさ。
 お前さんは先に行って、少し待っててくれねぇか。
 用事が済んだらすぐに向かうからよ」

金剛
「oh! そういうことなら了解デース! 準備して待ってマース!必ず来てくださいネっ!」

ダンテ
「おう」

ガチャッ パタンッ

ヒエイ、イソグネー!
ウァッチャッ! オネエサマー!

タタタタター


ダンテ
「ha」

長門
「・・・はぁ。
 まぁいい、報告会は終了だ。皆、ご苦労だった」

神通
「お疲れ様でした」ペコッ

ダンテ
「おう。じゃ、またな」スッ

ガチャ

長門
「ああ」

陸奥
「・・・」スッ

大淀
「明日の会議用の資料、作成しますね。
 いろいろと内容が増えそうですし、今から概要だけでも作っておかないと・・・」

長門
「あぁそうだな。私も手伝おう」

大淀
「どうもです」

深海基地


深海棲艦・双?
「・・・クソッ・・・」
(マダ震エガ止マラネェ・・・ッ)


深海棲艦・尽
「・・・」ノソノソ


深海棲艦・双?
「・・・何シニ来ヤガッタッ・・・!」


????????
「無様デスネェ」スタスタ


深海棲艦・双?
「ッ・・・テメェハ! ・・・ウルセェナッ・・・」

深海棲艦・尽
「・・・ドウヤラ敵ハ、カナリ手強イ助ッ人ヲ呼ンデイルヨウダナ」

????????
「フフ、トテモ興味ヲ惹カレマスネ」

深海棲艦・双?
「・・・テメェラ、俺ヲ笑イニキタノカヨッ!」

深海棲艦・尽
「・・・モウ休メ」

????????
「意気揚々ト出テ行ッタト聞イタガ、ナント情ケナイ」

深海棲艦・双?
「・・・クッ・・・」

深海棲艦・尽
「ヤメロ・・・」

????????
「マァイイデショウ。次ハ拙者ガ出向コウ。構イマセンネ?」

深海棲艦・尽
「・・・」

????????
「フッ・・デハ」クルッ


深海棲艦・双?
「・・・ハッ、オ前ノ方コソ、下手コカナキャイイケドナッ!」


ピタッ
????????
「・・・誰ニ言ッテイルノデス? ナンチャッテ剣士トハ違ウノデスヨ。
 ナゼナラ! 拙者ハ深海界最高ノ剣士! ソノ名モ!」


深海棲艦・双?
「アーハイハイ!ソレハモウ聞キ飽キタッツーノ! 御託ハイイカラ行クンナラトットト行ケヨッ!」


????????
「・・フッ、ナント無粋ナ」


深海棲艦・尽
「・・・オ前モ、準備ダケハ怠ルナヨ」

????????
「一人デ十分ナノデスガ。 ・・・マァイイ、聞イテオキマショウ」スタスタスタ



深海棲艦・双?
「・・・チッ」


深海棲艦・尽
(・・・・・・)

短いですが、ここまで。

今回のオフ編は相当長くなると思います。
また詰め込みまくると思うので。

【KC x DMC】ダンテ「シンカイセイカンねぇ」【ss】SE.ver



Special Edition のお知らせ




修正・調整の案内とお詫び



修正・調整

・バグ(誤字脱字、キャラミス、*Tipsにおける不適切な表現)の修正

・バランス(キャラの性格・口調)の調整


*とある一部の方から、「Tipsの内容について不適切な表現が用いられている」という旨のご指摘をいただき、
本作 Special Edition 版では関連項目を修正させていただくことが決定しました。



お詫び


この度は、内容の表現に関して不適切な使用があったことにより、
一部の方に多大なご迷惑をおかけしました事を深くお詫び申し上げます。

今回、とある方よりご指摘を受けまして、Special Edition 版ではTips、ならびに関連項目において
徹底監査と修正を行っていくことが決定いたしました。

修正・調整等の件も合わせまして、今後は十分に注意し、二度とこのようなことが起こらないようにして参ります。
今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

【KC x DMC】ダンテ「シンカイセイカンねぇ」【ss】SE.ver



追加要素のお知らせ



・スローモード実装

…本作より新機能「スローモード」が実装。
 通常より0.8倍のss進行スピードとなり、テンポ・爽快感は悪くなるものの、ゴミばっかりのネタ要素が増す。
 *標準実装の機能。オプションで変更等はできません。


・プレイアブルキャラクター追加

…動向がいまいちよくわからなかったキャラクターのストーリーが楽しめる。
 ダンテの相棒である「トリッシュ」、ダンテと同業のデビルハンターである「レディ」を追加。
 他にも多数、追加予定!


・キャラクターのセリフ追加


・追加キャラ専用のネタ要素追加


・「レジェンダリースウィートエンジェルズ」モード追加。
大量に出現する敵郡を蹴散らしていく、艦娘たちの外伝編が楽しめる。


・グラフィックのパワーアップx ⇒ 地文の追加


・オリジナルストーリー追加
ss本編終了後から、さらに20年後のパラレル世界にて、
とある艦娘とオリジナルキャラクター2人との物語の序章を追加。





2017年 予定

先行プロモーション


-20年後-



??
「ついに・・・やっと、ここまで・・・」



「誰かぁあーー!!」



??
「っ! ・・・」タタタタッ

―――
路地裏



スケアクロウ(腕)
「ゲヒャヒャヒャハ!」

「ひっ! あぁっ・・・!」


グィ

「っ!?」

??
『ちゃんと立って。速やかに避難してください』

「あ、・・・あぁっ! あんたはっ!?」

??
『お構いなく。さぁ早く』

「・・・っ! まさかあんたが最近うわさになってるっ・・・!
 ・・・ありがとよっ!助かったぜ!」タタタタタッ!


??
(うわさ・・・?)
「何のことかはわかりませんが・・・」


スケアクロウ(腕)
「ヒャヒャヒャハァ!」


??
「・・・先にこちらを片付けないといけませんね」

・・・

スケアクロウ(腕)
「ヒャ…」ボロ…


??
「・・・Jackpot、です」チャキッ

パァン…

スケアクロウ(腕)
「」

ブシュー…


??
(・・・頻度が増している・・・)
「・・今ここで考えていてもわからないわね・・・。 ・・・ここから近くのはずなんだけど・・・いったいどこn」

シュバッ
スケアクロウ(腕)
「ゲヒャア!」ブンッ!

??
「っ!?」
(伏兵っ・・・!)

????
「よいしょーっ」シュバッ

ズバンッ


??
「・・・・・・っ!」


????
「いやー、おねーさん、油断したねぇ」スチャ

??
「っ・・・」



長い銀髪。青い瞳。ドクロが特徴的なかつての見慣れた長剣。そして、へそ丸出しの格好。
病的なまでに白く見える肌であるのに、さらに全体的には白基調のファッションをしている。
どこか懐かしい面影を見せる少女がそこにいた。

????
「銃の腕前はなかなかすごかったんだけどねぇ。考え事でもしてたかな?」

??
『・・あ、あの・・・助けていただき、ありがとうございます。
 ・・・あなたは?』

????
「ん、あたし? あたしはビアンカ。 ・・んー、便利屋かな。それやってますっ。あとアルバイトっ!」

??
「っ !!」
(ビアンカっ・・・)

ビアンカ
「おねーさんは?」

??
『あ、あぁ・・失礼しました。 私の名前は―』

―――

ビアンカ
「双子の弟がいるんだー。名前はロッソって言うんだけどね。
 あたしが言うのも何なんだけど、これがまたかわいいヤツでねー」アハハー

??
「へぇ・・・」

―――

ビアンカ
「つまり人探しってこと?」

??
「ええ、そうなりますね・・・」

ビアンカ
「ふーむ」


ガチャ
???
「ただい・・・あれ?お客さん?」


ビアンカ
「あ、ロッソ。おかえりーっ」ヒラヒラ


ロッソ
「・・・コーヒーくらい出しなよ、ビアンカ・・・」



こちらは短い銀髪。しかし同じく青い瞳。そして、姉とは真逆の落ち着いた格好。
その少年は全体的に深い赤基調のファッションをしており、いつかの男を彷彿とさせた。


その少年は"彼"に非常によく似ていたのだ。
それ故に、確信してしまった。


??
「・・・っ」ズキ…

ビアンカ
「あ、忘れてたww。
 あたしのも淹れてー」

ロッソ
「まったく・・・」

??
「・・・あ、あの私はお構いなくっ・・・」

ロッソ
「あぁいえ、くつろいでいてください。すみません、気が利かなくて」スッ

ビアンカ
「えへへー」

??
「いえ、そんな・・・ っ!?」
(黒い布で覆われた、背中にある三日月型のあれは・・・!)

―――

??
「―だから、その・・・」

ビアンカ
(・・・)
「・・うーん、えっとね?」

??
「は、はい」

ビアンカ
「おねーさんさ、結局何しに来たのかなって」

??
「・・・え・・・?」

ロッソ
「・・・」

ビアンカ
「おねーさんの言う、探してる人って、間違いなくうちのパパのことだと思うんだけど、
 会ってどうするのかなーって」

??
「っ・・・そ、それは」

ビアンカ
「お礼?それ言ったら帰るの?
 わざわざそれだけのために遠路はるばるここまで来てくれたんだとすると、
 それは娘のあたしからしてもほんとにうれしいなぁーって」

??
「・・・」

ロッソ
「・・ビアンカ」

ビアンカ
「んー、まぁ便利屋やってる身としてはさ、
 もちろん、お手伝いしてあげたいわけだけど、本人さんの目的がはっきりしないようじゃねぇ」

??
「ぁ・・・」

ロッソ
「・・・」

ビアンカ
「・・・なんてね。
 ま、黙って依頼をこなすっていう仕事もあるわけだけどさ。
 おねーさんの依頼の場合、そう簡単には行かないんだよね」

??
「え・・・?」

ビアンカ
「うちのパパ、わけあって名前も変えてるからね。
 ・・・んー、おねーさん、悪魔のこと知ってるみたいだから、もうある程度教えてあげちゃうけどさ」

??
「・・・」

ビアンカ
「例えばさ、今日さっきあった出来事みたいに、とある人が悪魔に襲われてたとするでしょ?
 あの頭の悪い悪魔程度じゃ、まぁ無理なんだけど、言葉が理解できるくらい悪魔だったとしたらね、
 うちのパパの名前を出すの。あ、本名の方ね」


ビアンカ
「それでまぁだいたい中ボス?くらいの悪魔なら、その名前を盾にするだけで退けられちゃうんだよね」

??
「・・・」

ビアンカ
「・・・でも、いつだったか、それが続いて、あるときもっと強い悪魔を呼び寄せちゃったことがあってさ・・・。
 強力な悪魔だとパパと戦いたいってヤツ多いみたいなんだよね・・・」

??
「っ・・・」

ビアンカ
「それで周りを巻き込みかけたことがあったから、もう本当にかなり前から名前は隠してるんだよね。
 そういうこともあってさ、あんまりこう表立って、パパが動くことって少なくなっちゃって、
 今はもうほんと、影でお仕事してるんだよね。相手にしてるのはヘビーなのばっかりみたいだけど」

ロッソ
(・・・)

ビアンカ
「・・・な の で、残念だけど、おねーさんにもそう簡単には会わせてあげられないです・・・。
 おねーさんの身が危なくなっちゃう可能性があるからね」

??
「そんな・・・」

ビアンカ
「便利屋の仕事を含めて、"そっち"系の簡単なお仕事なら、あたしとロッソが、
 あたしたちの手に負えないようなのはパパが、って形態を今は取ってるの。
 ・・・だから、おねーさんの依頼もさ、あたしたちが受けるってことにして、
 あたしたちからパパにちゃんと伝えておく、ってことでどうかな?」

??
「ぇ、ちょっと待ってくd」

ビアンカ
「あ、もちろんタダだよ? だってお礼言いに来てくれただけだもんね☆」アハハー

??
「・・・私は彼に会うためにここまで来ました。彼に会えるまで、ここを動くつもりはありませんっ・・・!」ギュッ…

ビアンカ
(・・・)

ロッソ
(・・・えぇ・・・)

ビアンカ
「・・プッフwwww
 おねーさん、面白いねwww」

??
「え・・・?」

ロッソ
「・・・」

ビアンカ
「や、だってさww  ふふっ・・・・・ごめん、なんか案外、子供みたいな人なんだなって」

ロッソ
(まぁたしかに見た目から、明らかに年上だけど・・・)

??
「っ///
 な、何とでも言ってくださいっ それでも私はっ・・・!」

ビアンカ
「すごく美人なおねーさんなのにww」プススー

??
(っ!?)
「な、何とでもっ////」

ビアンカ
「あははっ!おもしろーっ」アハハー

ロッソ
「・・・ハァ」

・・・

??
「・・・」ギュ…


ロッソ
「・・・」

ビアンカ
「・・ちなみに言っとくと、パパはほんとしばらく帰ってこないよ。
 今はたまによくある出張中だから。1~2ヶ月とか言ってたかも?」

??
「・・・待ちます」

ビアンカ
「・・んふふ、わかったよ。それじゃ、おねーさん、ここでしばらくあたしたちのお手伝いしてくれない?
 お仕事の報酬はお安い手間賃みたいなこともしょっちゅうだから、お給料はあげられないと思うけど、
 衣食住なら提供してあげられると思うし。どうですか?」

??
「・・・え・・・? 置いてくれるという事ですか? ・・・いいのですか?」

ビアンカ
「おねーさんがいいならね。その仕事っぷりでおねーさんがどれだけ強いのか、見せてもらおうかな。
 それで十分か、そうでないかも考えさせてもらおうかな」

??
「っ! はい、これからよろしくお願いしますっ」

ビアンカ
「はい、こちらこそよろしくお願いします」


ロッソ
「・・・ビアンカ」ボソ…

ビアンカ
「まぁ、しかたないじゃん? あの人、多分ほんとに動かないよ」

ロッソ
(・・・)

ビアンカ
「・・うーん? ロッソくんにはまだ少し難しい感じかなぁー?」ニヤニヤ

ロッソ
「・・・huh」

気が早って、先行プロモをやっちゃいました。
設定はまだまだ荒削り。たぶん、作り直す可能性のほうが大きいかも。
不評だったら、もう全没します。

本編はまだ先です。

―――
第6駆の部屋



「うっ・・・」ガクッ…


「電!? どうしたのっ?」

暁・響
「?」


「うぅ・・・よくわからないのですが、
 いつかどこかでとんでもない名前の姉弟が生まれそうな気がするのです・・・」


「・・・・・・は?」


「たぶん、20年後のアメリカ某所あたりだと思うのです・・・」


「・・・電、大丈夫?
 明石さんの所、行く?付き添ってあげるから・・・」ス…


「うぅ・・・」


「電っ・・・」ギュ…


「・・・なにこれ?」


「さぁ・・・?」






*賭けはダンテの負けでした。

>>651 訂正


「たぶん、5年後のアメリカ某所あたりだと思うのです・・・」

>>5 訂正



レディ
「それじゃ、今から出発してね。けっこう推してるから」

ダンテ
「All right...
 トリッシュ!   ・・・?」クルッ

レディ
「彼女だったら昨日、私のところに来た後に出て行ったわよ。他の仕事頼んだの」

ダンテ
「道理で。昨日から見ねぇぜ。魔具とってくるわ」スタスタスタ

レディ
「全部ないわよ? 昨日、トリッシュがエンツォの所に持って行ってたから」

ダンテ
「・・・まぁ、わかってたさ」

>>587 挿入処理



長門
「三水戦は全員帰還。
 四水戦から一人、如月が行方不明。夕張、球磨、多摩の捜索班を残し、望月、弥生は先に帰還。
 そしてダンテとは信号、通信ともに不全。
 ・・・第二艦隊はどうなっている?」

大淀
「信号は機能しています。ゆっくりではありますが、こちらの方へ帰投してきているようです」



作戦部で、そのような会話があった後、ダンテ・第二艦隊サイドでは



サァー
金剛
「・・・」ジー


フィーン

如月
「スー・・・」

ダンテ
「・・・ん? なんだ?コンゴウ」


金剛
「・・・ぅー」ジー…

比叡
「・・お姉さま、今回は仕方ないですよ・・・」ボソ…

金剛
「わかってマース・・」ボソッ

霧島
「早く入渠もさせてあげないといけませんしね・・・」

榛名
(・・・)

金剛
「!」ピコーン


金剛
「そうデスっ!霧島の言う通りデース!」


ダンテ
「・・アン?」フィーン


比叡・榛名・霧島
「?」

>>589 訂正



ダンテ
「おー、さすがにこれだけの人数に引っ張られりゃ、かなり早ぇな」haha

金剛
「Yeah! 何より私達は高速戦艦ですからネー!」ザザァー!

霧島
「お姉さま、少しこれは早いのでは・・・?」ザザァー!

比叡
「如月ちゃんもいるんですから・・・」ザザァー!

金剛
「oops! ダンテ、早すぎマスカー?」

ダンテ
「ンー」チラ

如月
「スー・・・」スヤ…

ダンテ
「・・・ha. いや、丁度くらいだな。揺れ具合もいい感じなのか、お姫様も気持ちよく寝ていらっしゃるぜ」hahaha

金剛
「oh.. やっぱり如月が羨ましいデース・・・。とにかく早く帰りマース!
 それで報告も早く済ませて、前に約束してたティータイムを一緒に過ごすネー!」

ダンテ
「あぁ、そんな話もあったっけな。ドタバタしすぎて忘れてたぜ、悪いな」

金剛
「うー・・・。まぁいいデース! その代わり帰ったら私といっぱいおしゃべりしてくださいネ!
 たくさん話したいことがあるんデース!」

霧島
(あぁ、会ってすぐに話さないのかと思っていたら・・・)

比叡
(ティータイムのときにまったりゆったり聞いてもらおうと・・・さすがお姉さまですね・・・)

金剛
(むふふー)
「・・あっ!プレゼントもありマスヨっ!」

ダンテ
「へぇ、そいつは楽しみだな。期待しちまってもいいのか?」ha

金剛
「イェース!//」


榛名
「・・・」←殿

>>616 訂正



ガチャッ パタンッ

ヒエイ、イソグネー!
ウァッチャッ! オネエサマー!

タタタタター


ダンテ
「ha」

長門
「・・・はぁ。
 まぁいい、報告会は終了だ。皆、ご苦労だった」

神通
「お疲れ様でした」ペコッ

ダンテ
「おう。じゃ、またな」スッ ←私室の方へ

ガチャ

長門
「ああ」

陸奥
「・・・」スッ ←付いて行く

大淀
「明日の会議用の資料、作成しますね。いろいろと内容が増えそうですし、今から概要だけでも作っておかないと・・・。
 他にもいろいろとやることはありますし」ガチャ

長門
「あぁそうだな。私も手伝おう」スッ

大淀
「どうもです」パタン


コツコツコツ…

作戦室


陽炎
『当該海域に到着。敵影も依然として見られないわ』ザザ

大淀
「了解です。では予定通り、回収作業に入ってください。
 予測される数に対して、人手がだいぶ少ないですが、どうかよろしくお願いします」

陽炎
『まかせて!』ザザ


長門
「・・・・・・う"ーむ"・・・」ポチッ…ポチ… ←キーボード人差し指打ち

―――
工廠


利根
「入渠が必要な者は先にそっちを優先せよっ!
 そうでない者はもう補給作業を済ませておくように!」

「「はいっ」」

・・・

吹雪
「ふぅ・・・」
(なんとか・・・。ちゃんと特訓の成果は出せたのかな・・。
 ・・・ありがとね、ケルビも)サワ…

ケルビ
「・・・」


夕立
「お疲れさま、吹雪ちゃん!」

吹雪
「あ、うん。夕立ちゃんもっ」

夕立
「あとケルビも! ・・ん、まだマソウ?のままっぽい?」

吹雪
「今戻してあげようとしてたとこだよ。・・・ってあれ・・・」

夕立
「ぽい?」

吹雪
「いや・・・どうやるのかなって・・・」

夕立
「・・あー」




*睦月は如月の入渠に付き添い中(わりと空きもあったため、認可が出た)。

吹雪
「えいっ、えい! たぁっ! えっとっ・・・・・・と、とぁああー!」シュビッ!

ブンブンブンッ シャラッ カツーンッ!

吹雪
「あいたぁっ!?」

カラ…

夕立
「・・・」

吹雪
「いったたたっ・・・・・・うーん・・・?」サスサス…


川内
「何やってるの?二人とも」スタスタ

那珂
「吹雪ちゃん、頭抑えてるけど大丈夫?」スタスタ


夕立
「あ」

吹雪
「川内さん、那珂さん」

・・・

川内
(・・・)
「へぇ・・・」

那珂
「えー、この青い棒みたいなののおかげでさっきの大きな氷出せてたってことー? ・・・魔法の杖?」

川内
(魔法・・・)
「杖というには少し太い気もするけど・・・。鎖も付いてるし」

吹雪
「えっと・・・」

夕立
「説明がむずかしいっぽいー」

吹雪
「本当はその、これもまた別で、違う姿っていうか・・・」

那珂
「へ?」

川内
(・・・)
「ねぇ、それってさ、もしかしなくても例の"アレ"絡みのやつなんでしょ?
 何か困ってたみたいだったけど、それだったらあの人に助けてもらった方がいいんじゃない?」

吹雪
「あ・・・そ、そうですよねっ!」

夕立
「まぁ順当っぽい」

那珂
「あ♪ うわさをすれば、だよ♪」

―――

陸奥
「今、陽炎型の子たちが例の石の回収作業をしてくれてるわ」コツコツ

ダンテ
「ン、カゲロウ型つーと」スタスタ ←着替えた

陸奥
「浜風の姉妹ね」コツコツ ←洗濯物は後で

ダンテ
「あぁ」スタスタ

陸奥
「ねぇ、前に天龍と龍田もいた時に特性のある石の話してたじゃない?」

ダンテ
「ああ」

陸奥
「あのときの話だと、例えば天龍の刀を"今の"対深海棲艦用の兵装として強化していくためには
 剣を扱う悪魔、だったかしら、そういった者の魂と能力が宿った石を組み込む必要があるってことよね?」

ダンテ
「そういうことだな。
 別に、今ある弾薬に無理やり組み込んでぶっ放すってのもあるかもしれねぇが、
 石の大きさ的に組み込めない問題も出てくるだろうしな。そもそも、まぁMOTTAINAIな」ha
(他にも問題はあるだろうが)

陸奥
「なるほどね、・・・つまりそれって逆に言えば、
 特性のある石の本領を発揮するためには、それに近い兵装の方がいい、そういうことよね」

ダンテ
「その通り」


吹雪
「ダンテさーん!」タタタッ

夕立
「ぽいー」テテテッ


ダンテ
「ん?」

陸奥
「あら?」

・・・

吹雪
「―それで、どうすればいいのかなって・・・」

ダンテ
「ハァン。ちょいと貸してみな」

吹雪
「あ、はい」つ

カラン

ダンテ
「・・・」カシャン…

川内
(・・・)

那珂
(ほんと洋画の俳優さんみたいな人だなぁ)ジー

吹雪
「・・・ど、どうなんでしょう・・・?」

夕立
「ぽい・・・」

ダンテ
「・・ま、言ってみりゃただのガス欠だな」スッ


そう言って、ダンテは三氷棍ケルベロス(一棍)を下に置き、手を添えるようにする。
すると、


パァ…

シュー…

ケルビ
「」

川内
「!? ・・ってあれ?この犬・・・」

吹雪
「ケルビっ!?」

夕立
「なんかすごいぐったりしてるっぽいっ!?」

那珂
「えっえっ?」

陸奥
「あらあらっ・・」

やべぇ・・・
とんでもないミスした・・・

吹雪
「どっどうすればいいんですかっ!?」

ダンテ
「・・そうだな。 とりあえず、あのちっこい石をたらふく食わせてみるか」ha
(俺も今はわりとカツカツだからな・・)

吹雪
「わかりましたっ!取ってきます! えっと、実際どれくらい必要なんですか!?」

ダンテ
「あぁ・・・あの"サイズ"の石だと、相当の数がいるかもなぁ」

川内
(ちっこい石って・・・あの?)

夕立
「・・あっ! それならこれ! これならどうですかっぽい!」つOOO⊂ ジャラッ

ダンテ
(ほぅ、なるほどな)
「・・へぇ、いいモン持ってんじゃねぇか」

陸奥
(あっ・・)
「もしかして、これが特性のある石・・・?」

ダンテ
「ああ。
 いいと思うぜ、その石で」

夕立
「ぽいっ!
 ほら、ケルビ! 口開けるっぽい!」ガシッ

ケルビ
「ンガッ」

吹雪
「ちょ」

那珂
「・・・うーん?」

川内
「・・・」

陸奥
(けっこう前に提督室での報告会で見せてもらった大きな石と、ここの工廠に多くある小さい石との
 だいたい中間くらいの大きさかしら・・・)
「け、けっこう大きくなるのねっ・・・あの小さい石から・・・」ソワソワッ……ギュ…

ダンテ
「ha. 安心しろよ。これくらいのになると、ただ壊すだけってのはかなり大変だからな」

陸奥
「っ・・・へぇ・・」キュ…


夕立
「これ噛んだらダメっぽいっ?」


ダンテ
「あぁそうだな。まんま飲み込むのがいいな」


夕立
「ケルビ!噛まずに全部そのまま飲み込むっぽいー!」ブンブンッ

ケルビ
「」ガクガクッ

吹雪
「いや待って・・・緊急ではあるけどいくらなんでもそれはっ・・・」


…ビクーンッ
ケルビ
「っ!」

吹雪
「っ!? ケルビっ!?」

パァッ

夕立
「わっぷ!なにっぽい!? またすごいまぶしいっぽい!」

那珂
「なになにー!?なんで急にライトアップなのー!? 那珂ちゃん聞いてないよーっ!」

川内
「っ・・・」グ…

シュー…

ケルビ
「・・・」

夕立
「んっ・・・・あっ 元気になったっぽいー!」ダキッ

吹雪
「っ・・・あれ・・・でも、ケルビ・・・?」


ダンテ
「・・huh」

陸奥
「・・なんか、ほんの少しだけど、大きくなってない?」


小犬サイズだったケルビがほんの少しばかり、大きくなった。
さらに閉じていた右目が開いていた。その右目の虹彩は赤く輝いている。


吹雪
「あっ」
(目が・・・)

ケルビ
『離すがいい・・・。もはや心配は無用だ』←英語

夕立
「・・ぽい・・・?」

吹雪
「えっ」

那珂
「」

川内
「っ!」


陸奥
「これって・・・」

ダンテ
「hm. 悪いムツ、ちょいと外すぜ。すぐに戻る」

陸奥
「えっ ちょっと・・・」

・・・

ダンテ
「ほれ。口開けろ、犬っころ」つ□←ほんやくこんにゃく

ケルビ
「・・・」ムグムグ…

陸奥
(・・・あぁ)


吹雪
「・・・」

夕立
(ぽい・・・?)

川内
(・・・)
「ねぇ、それは?」

ダンテ
「ン、・・・huh. 俺もよくは知らねぇんだがな。 ま、言ってみりゃ魔法のコンニャクってやつだな」

那珂
「えー・・・余計わかんないよぉ・・・」

川内
「・・・」

・・・

ケルビ
「・・助かった、礼を言わせてもらおう」


「・・・・・・キェェェェアァァァァシャァベッタァァァァァァ!!!」


ケルビ
「」ビクッ


夕立
「ぽいー!」キラキラ

吹雪
「っ・・・」


ダンテ
「hahaha」

陸奥
「もうお利口って次元じゃないわね・・・」

スゴイスゴイ!コレナラテレビデm
イヤマッテ、ナカ.ドウカンガエテモコレハ…
ポイポイッ!


ワイノワイノ


ケルビ
「・・・」

ダンテ
「ヘイ、犬っころ」スタ

ケルビ
「・・む」

・・・

ダンテ
「さて、寝起きすぐで悪いんだがな、お前には聞きたいことがある。
 お前、どこまで覚えてる?」

ケルビ
「・・・む? 質問がよくわからないが、フブキに拾われてからの記憶のことか?
 それならばしかとあるが」

ダンテ
「あぁいや、そこからじゃねぇな」

ケルビ
「・・・それ以前のことなら、貴様が我を使わないので、事務所裏の倉庫で肥やしにされていたが?
 我としても手持ち無沙汰なのでずっと寝ていた。ぐっすりとな」

ダンテ
「hu-m..」
(・・・この分だと、アイツに質に持ってかれたことにすら気付いてねぇな)


ダンテ
(・・・・・)

ダンテ
「・・・ok. なんでもねぇ、忘れてくれ」

ケルビ
「・・・我は、しばらくあの娘とその周りの者に付くぞ」

ダンテ
(・・・)
「あぁ、頼むわ」

ケルビ
「うむ」

・・・

テテッ
ケルビ
「・・・」

吹雪
「あっ・・・ケルビっ・・・」

夕立・川内・那珂
「・・・」

ケルビ
「・・・フブキ、あのとき拾ってもらった礼がまだだったな。ありがとう」

吹雪
「・・・ううん、いいんだよ。私の方もいっぱい助けてもらったもん。初めて会ったあのときから・・。
 こっちこそ、ありがとね?」

ケルビ
「・・・」

夕立
「夕立たちもいっぱい助けてもらったっぽい!ありがとう、ケルビ!」

那珂
「えっと、ということはっ・・・」

川内
(・・例の"悪魔の力"ってやつなのかな)
「やっぱり作戦中の"アレ"、キミだったんだ? ありがとう、本当に助かってたよ」

ケルビ
「・・・」フシュッ…

夕立
「なんか少し大きくなったっぽいー」ダキ

_^・ェ・v ム…
つu u⊂

那珂
「・・・うーん、那珂ちゃん的にはまだちょっと信じがたいかなぁー・・・」

川内
「まぁでも他に説明付かないしさ。そもそも実際にもう見せてもらっちゃってるしね。
 いやぁしかし、こんなに小さいのにねぇ。あんな大きな氷を一瞬でなんて。大したもんだよっ」ニヒヒッ

吹雪
「・・ねぇケルビ、気になってたんだけど、目の方は大丈夫なの?ちゃんと見えてる?」

ケルビ
「ン・・・大丈夫だ、問題ない」

吹雪
「そっか・・・よかった」フフッ…

ケルビ
「・・・」フシュ…

ワイワイ


陸奥
「・・・ふふっ。 まぁ、よかったじゃない?
 言葉を話したときは驚いたけど、たぶんみんなこんな感じで受け入れてくれるでしょう。
 なんと言っても、お利口さんだしね」

ダンテ
「・・・ha. さて、行くか」スタスタ

陸奥
「ええ、そうね」コツコツ





吹雪

 <ARMS>

  三氷棍ケルベロス・二棍(Lv.2)


獲得しました。


吹雪

 <STYLE>

  
  ハウンドオーナー(Lv.2)    


習得しました。

工廠・開発室近く


ダンテ
「uh-, そういやユウバリはまだ戻ってなかったよな」

陸奥
「ええ、もうすぐで帰ってくるとは思うけど」

ダンテ
(俺もあいつに一報は入れてやれなかったからな・・・)
「まぁしょうがねぇよな。コンゴウとの約束もある。 アカシに聞いてみるかな」

陸奥
(・・・)
「わかったわ」

―――
開発室


明石
「先に帰投していた皆さんからいろいろ聞きました・・・。本当にありがとうございます、私たちの仲間を・・・」

ダンテ
「huh.. ま、運がよかったってこともあるけどな」

明石
(・・・)
「ダンテさんもご無事でよかったです・・・。"あの子"もお忘れでしたし・・・」

ダンテ
「あぁ、そういやそうだったな。 huh, だがまぁ特に必要もなかったぜ。
 ヤッコさんを直接叩くんなら、お前さんの作ってくれた銃弾の方がいいからな。
 いろいろあって相手は逃がしちまったんだが、あの弾はなかなかのモンだったぜ。やるな、アカシ」ニッ

明石
「っ・・あ、いえ、不安もありましたけどそれならよかったですっ//
 と、というか、あれは妖精さんにも手伝ってもらって作ったわけでしてっ//」

ダンテ
「hum, そうだったな。 そのヨウセイ=サンにも、お前さんから言っておいてくれ」

明石
「は、はいっ! 皆、喜ぶと思いますっ」

陸奥
「・・・本題は?」

ダンテ
「おっと」

明石
「・・?」

・・・

明石
「もうほとんど出来てるとは言ってましたよ?」

ダンテ
「ほぅ」ha

陸奥
「あら、けっこう早かったのね」

明石
「ええ。だいぶ気合入ってましたからねー。
 明日にはもうお見せできるんじゃないですかね」

ダンテ
「ok. そんなら明日、また来るぜ。伝えといてくれ」

明石
「了解ですっ」

・・・

明石
「―つまり、新兵装開発の増進を本格的に行っていく、と・・・」

ダンテ
「そういうこった。
 さっきの話じゃねぇが、やっぱ運だけだと心許ねぇからな。
 詰められるとこは詰めとこうってわけさ」

明石
(・・・)
「なるほど・・・」

陸奥
(・・・)

ダンテ
「つってもまぁ、まだ具体的にどうなっていくかはわかんねぇけどな。
 とりあえず、ユウバリに頼んでたヤツが先駆けになるな。
 これから、今日のパーティの景品がたくさん届くはずだ。保管しといてくれ。それも明日見に行くからよ」

明石
「はぁ・・・景品、ですか?」

陸奥
「今回の作戦の戦利品。あの石のことよ」

明石
「あぁ。 ・・・そういえば前に仰っていたような特別な石は今回あったんですか? 大きさから違うんでしたっけ?」

ダンテ
「そうだな、見た感じだとけっこうあったな」

明石
「おぉっ!」

陸奥
「さっき、夕立が持っていた物がそうだったのよね。もう無くなっちゃったけど」

明石
「へっ?」

・・・

ダンテ
「俺が直接持って帰ってきたのはコレだけだな。石じゃねぇが」シャキンッ

明石
「うわわっ!」

陸奥
「どこに持ってたのよ、それ・・・」

ダンテ
「ン・・・huh, 秘密だ」

明石
「これも艤装として作り出した方がいいんですか?」

ダンテ
「・・・いや、コイツの場合、そのギソウに組み込むのが無理だろうからな・・・。
 だからそのまま渡す。
 ・・・そうだな、手元が喧しくても気にしない娘っ子はいねぇか?」ha

明石
「?」

陸奥
(・・・)

―――
中庭


金剛
「準備完了デース!」ストンッ♪ ←座り

榛名
「うふふ、金剛お姉さまったら」フフフ

霧島
「時刻は丁度1600時。当初の作戦予定とは違ってしまいましたが、もうその一仕事も終えてしまい、
 今からは夕食の前に、軽い食事と紅茶を楽しむアフタヌーン・ティータイム。
 なんとも優雅。流石は我ら金剛型四姉妹、と言ったところですねぇ」クイッ

金剛
「イエース!
 結果としては艤装をダメにしてしまいましたが、事情を話せば明石たちもわかってくれるはずデース!
 ・・・めいびぃ・・・」

比叡
「だ、大丈夫ですよっ!きっと!
 先ほど長門代理に報告したように説明すればっ
 艤装は犠牲になりましたけど、それのおかげで私たち全員が無傷なんですからっ」

霧島
「私もそう思いますよ、金剛お姉さま。
 そもそも、今回の作戦で会敵した相手は、本当に未知の存在でした。
 あの様子では、相手はまだまだ手札なり、特殊な技なり隠し持っていたことでしょう。
 戦闘が長引けば、どのような展開になっていたことか・・・」

榛名
(・・・)

霧島
「金剛お姉さまの迅速かつご英断、そしてご覚悟あってこそ、
 私たち姉妹は特に人的負傷することもなく、あの戦闘を早期に決着させることができたのです。
 本当に、お見事でした」

金剛
「・・・エヘヘ //
 でも、やっぱり皆で頑張ったカラネーっ!
 三人とも見事にあの一回で決めてくれましたしネ!」

比叡
「お姉さまっ・・・ ふふっ、そうですね!」

榛名
「ふふ・・」
(・・・)

・・・

霧島
「いやはや、しかし本当に先の"あれ"はおみそれいたしましたっ
 いつの間にあのような離れ業を・・・?」

金剛
「ンー・・・あのときは本当に無我夢中だったので、何ともって感じなんデスガ・・・。
 ・・・そうですネ、言ってみれバ、ダンテのおかげなのかもしれマセン」

比叡
「へぇ・・」

霧島
「・・ふむ」

・・・

霧島
「―そんなことが・・」

金剛
「ハイっ」

比叡
「ひぇ~・・・」

霧島
「・・ふふ、そういうことでしたら、今回の話をしたら、
 驚かれるのと同時に、お褒めいただけるかもしれませんね」フフッ

金剛
「ソ、ソウでしょうカっ!?」

霧島
「ええ」

金剛
「・・・フヘヘ~っ///
 あっ、霧島! ダンテには私から話しますカラ!」

霧島
「勿論、心得ていますよ、お姉さま」

金剛
「ンフフッ! ・・・遅いデスネ・・・」

比叡
「・・・お姉さま、実際にはそんなに時間経ってないですよ・・・。準備も終わったばかりじゃないですか・・・」

金剛
「デ、デスヨネっ・・・」ソワソワ…

霧島
「・・・」

霧島
(・・・)
「どの道、案内は必要だとも思いますし・・・」

金剛
「!」ガタッ!

比叡
「・・うーん、代理補佐艦が御付きだったから、わかるとは思うんだけど・・・」

金剛
「っ・・・」ストン…


*晴れの日に金剛型四姉妹が中庭でよくティータイムをしていることは当鎮守府ではけっこう有名。


霧島
(・・・)
「前回、私たち姉妹全員を含めて間宮さんのお店に行ったときと同様に、
 補佐艦もこのお茶会にご一緒なさるという可能性もあるのでは・・?」ボソボソ…

比叡
「あぁー・・・どうなんだろ・・・」ボソボソ…

金剛
「・・・」イジイジ…

榛名
「あ、金剛お姉さま。お袖がティーテーブルの上に・・」

金剛
「アっ・・・ ソーリーデス・・・」

榛名
「いえ・・」

比叡
(・・・)
「やっぱり、案内は必要ですね」

金剛
「そ、そうですよネ! では私が! ・・・あっ」

比叡
「・・・お姉さま?」

金剛
「・・・待っていろと言われたのに、さっきの今で、落ち着きがないとか・・・その・・・子供、というか、
 ・・・そういう風に思われたりしないでショウカ・・・?」

比叡
「・・・え?」

霧島
「・・・」

金剛
「・・・正直なところを言ってしまエバ、私は陸奥みたいに落ち着きがある方ではないようにも思いマスシ・・・
 ダンテ的にはやっぱり、そういう感じの方が好みだったりするんでショウカ・・・」

人 フニフニ…


比叡
「っ !!」

霧島
(・・・)

榛名
(こんなに弱気なお姉さま、初めて見るかもしれません・・・)


霧島
(・・・代理補佐官も素が出てしまうと案外そうでもなかったような気もしますが・・・)

比叡
(何が正解なのか、私にはわからないけど・・・
 私がお姉さまのためにしてあげられること・・・ お姉さまの笑顔のために・・・)
「・・・私が行きます、お姉さま。すぐにお連れして来ますので、しばしお待ちを」

金剛
「比叡っ・・・・・ありがとうデスっ・・」

比叡
「ふふっ、比叡にお任せを!」ニコッ

タタタタタッ


金剛
「・・・」……イジ

霧島
「比叡お姉さまなら、本当にすぐにお連れして来てくれますよ。
 カップなどもう出しておきましょう」
(比叡お姉さま、頼みますよ・・・!)

金剛
「そ、そうデスネっ!」

榛名
「・・・」

霧島
「・・・榛名?」

榛名
「・・・え? ・・・あっ・・・は、はい!榛名は大丈夫ですっ!」

霧島
「・・・?」

工廠、明石とは別れて


陸奥
「―で、結局、誰に渡すのかは保留になったわけだけど・・・。
 どういう事? その剣、扱いが難しいとか?」コツコツ

ダンテ
「いや、そうでもねぇな。わりといいモンさ。
 ただ扱うってだけならな・・・」スタスタ

陸奥
「?」コツコツ

・・・

陸奥
「・・・今日はもういいの?」

ダンテ
「hm.. そうだな。
 まずはユウバリに任せてあるヤツがどうなるのか、まだ俺にもわからねぇからな。
 石の回収も今日はまだかかるんだろ?」

陸奥
「ええ、そうだと思うわ」

ダンテ
「コンゴウのとこにも顔出さないといけねぇし、こんくらいか」

陸奥
「・・・わかった。じゃあもう行くのね」

ダンテ
「・・あー、あと一つあったな」スタスタ

陸奥
「え? ・・・あ、ちょっとっ」コツコツ

工廠・人気のない所(積載コンテナの裏)


ダンテ
「・・・ここでいいか」ピタ

陸奥
「・・・っ」
(なんか人気のないところに来たんだけど・・・!)

・・・

陸奥
「こ、こんなところで何するのよっ・・・?」

ダンテ
「すぐに済ませる。俺としても終わったらとっとと戻したいんでな」

陸奥
「・・え?」

ダンテ
「あぁそうだ。ムツ」

陸奥
「・・な、なに・・・?」

ダンテ
「あんまり声は上げるなよ?」

陸奥
「・・・・・・えっ」

・・・

陸奥
「あっ、え、ちょっ ちょっと待って!」

ダンテ
「アン?」

陸奥
「何するつもりなのか教えてよっ!」

ダンテ
「・・・悪いが、説明が面倒くせぇ。やったほうが早い」
(つか、どう説明すりゃいいのかって感じだしな)

陸奥
「ヤっ!?///」
(ヤるって何をよ!?///)

ダンテ
「終わった後は・・・まぁ、お前がうまくまとめて、報告しておいてくれ」

陸奥
「はっ!?」
(何それ!?どんなプレイ!?)

ダンテ
「そんじゃ行くz」

陸奥
「やっ・・・ま、待って!だから待ってってばっ!」アタフタ

ダンテ
「なんだよ・・・」

陸奥
「わ、私っ・・・こ、こういう事って実は初めてなんだけどっ・・・!////」フルフルッ…

ダンテ
「・・・あ? ・・・普通に考えてそうだと思うんだが・・・」

陸奥
「」

陸奥
「・・・くっ!////
 じゃあ、わかるでしょ! わざわざ言わなくてもっ!
 初めてはやっぱり、普通にっていうかっ・・・こんなところじゃなくて、例えば・・・あなたの部屋で、とかっ・・・///
 ・・っ! っていうかあなたこのあと金剛たちと」

ダンテ
(・・・)
「・・その約束もあるから、すまねぇがもう始めちまうぞ」ジャキンッ ←双剣アグルド

陸奥
「・・・・・・。
 えっ いきなりアブノーマルすぎない・・・?」

・・・

ダンテ
「・・・」ビリリッ…

コツンッ …パァー

シューン…
アグニ
『・・・む?』←英語

ルドラ
『これまた見慣れぬ所じゃな』←英語

陸奥
「」

ダンテ
「・・・」

つ□ グイッ ←余分に持って来ていたこんにゃく

アグニ
『むぐっ おい、ダンテよ、何をすr』モグ

ルドラ
『ふむ、不思議な歯ごたえじゃな』モグモグ

陸奥
「・・・」
(剣の握りの先にある玉? みたいな所にあのこんにゃく押し込んでる・・・。
 何この光景・・・。 ていうかあれ、間違いなくしゃべってるわよね・・・?)

・・・

ダンテ
「ま、こういうこった」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「・・・どうした?」

陸奥
「・・別にっ」

ダンテ
(・・・)
「huh.. 案外、驚かなかったな」

陸奥
「・・・もう慣れたわ・・」

ダンテ
「そうかい」ha


アグニ
「ふむ。見た所、人間界で間違いないようだが」

ルドラ
「おい、ダンテよ。先の食い物はもうないのか?」

ダンテ
「・・・次に食うのは10日後だ」

ルドラ
「なんと無念なり・・・」

ダンテ
「・・・さて、お前らをわざわざ起こしたのにはワケがある。話を聞かせてもらうぞ」スッ

カタンッx2 ←双剣アグルドをコンテナに立て掛けた

アグニ
「む、ダンテが我らに話しとな」

ルドラ
「珍しいこともあるものじゃ」

陸奥
「・・・」

・・・

アグニ
「覚えていることだと?」

ルドラ
「奇妙なことを聞く」

ダンテ
「・・・いいから話せよ」

アグニ
「ふむ。汝に質屋のエンツォの所に売られてからは寝ていることが多くてな」

ルドラ
「あの男が倉庫に来るときはよく会話をしたものじゃ」

アグニ
「最近では倉庫に来ることも少なくなってしまったがな・・・」

ルドラ
「・・・世知辛い・・・」

ダンテ
(エンツォも気の毒にな・・・。まぁ俺が言えた義理じゃねぇが)
「そうじゃなくて、最後の記憶で何か変わった事はなかったってことだ」

アグニ
「ふむ、最後の記憶で」

ルドラ
「変わった事か」

アグニ
「となればアレか、弟よ」

ルドラ
「アレじゃろうな、兄者よ」

ダンテ
「・・・ハァ。なんだ、そのアレってのは」

陸奥
「・・・」
(なんだか、面倒そうな人(?)たちなのね・・・)

・・・

ダンテ
「見慣れねぇ奇妙な所か・・・」

アグニ
「薄暗い所であった」

ルドラ
「しかり」

陸奥
「・・・ねぇ、まさかとは思うんだけど、そこって―」

アグニ
「む、女子<おなご>か」

ルドラ
「先ほどから、後ろにちょろちょろ見えておったな」

ダンテ
「じゃあ、ヤッコさんの基地ってことか?」

陸奥
「話を聞く限り、だけどね」

ダンテ
「へぇ。どういう流れかは知らねぇが、でかしたじゃねぇか。
 そこで何があったんだ?」

アグニ
「ふむ、そうだな。
 目が覚めるとすぐに目の前に、妙な奴が現れた」

ダンテ
「妙な奴?」

ルドラ
「しかり。実に妙な奴じゃ」

ダンテ
(・・・)
「どういう奴なんだ?」

アグニ
「わからん」

ルドラ
「わからんな」

ダンテ
「・・・」

陸奥
「・・・」

アグニ
「全身を白い外套で包み隠していてな」

ルドラ
「顔も見えん」

ダンテ
(要は何もわからねぇってことだな・・・)
「他には? 何かねぇのか」

アグニ
「その後で覚えていることは何もないな」

ルドラ
「目が覚めたらここじゃった」

ダンテ
(・・・普通に考えりゃ、目が覚めてすぐに、その妙な奴に何かされたってことだろうな)
「・・・」

陸奥
(・・・)

―――
開発室


明石
「え? たしかにこちらにも来られましたけど、お二人でしたらもう行ってしまわれましたよ?
 すれ違いませんでした?」

比叡
「えっ。
 うーん・・・入れ違ったのかなぁ・・・。 ありがとっ」タタタッ

明石
「いえ・・」
(?)

・・・

比叡
「まずいな・・・早く見つけないとっ・・・」
(お姉さまとの約束が・・・
 ・・・悔しいけど、今、お姉さまをすぐにでも笑顔にできるのは・・・!)タタタタッ

ダンテ
「―ok. もういいぞ。ご苦労さん。
 後はその口を閉じて大人しくしてな」スッ

アグニ
「それは受け入れかねる」

ルドラ
「受け入れかねるな」

ダンテ
「・・・なんだと?」

陸奥
「・・・?」


アグニ
「最近、我らの扱いが軽いとは思わんか、弟よ」

ルドラ
「うむ、軽んじられておる」

アグニ
「そろそろダンテの奴に目にものを見せてやるべきか」

ルドラ
「うむ、べきじゃな」

ダンテ
「・・・本人目の前にして言ってくれるじゃねぇか。いい度胸してるぜ」

陸奥
「ちょ、ちょっとっ・・・」

比叡
(みんなもう帰っちゃってるから聞くこともできないし・・・)
「・・・やっぱりもう工廠にはいないのかな・・・」タタタ


―ッ


比叡
「・・ん?」ピタッ

―――
工廠・人気のない所(積載コンテナの裏)


比叡
(コンテナの裏から何か声が・・・)
「・・・」ソロー…



アグニ
「我らはもっと重んじられるべきだ」←剣

ルドラ
「うむ、べきじゃな」←剣

ダンテ
「・・・」

陸奥
「・・・」



比叡
「・・・」
(えぇー!何あれー!?どういう状況っ!?)ガビーン

ダンテ
「hmm..」

陸奥
「・・・ねぇ、どうするの?」ボソ…

ダンテ
「・・・さぁてな。
 こうなるとまた長くてな・・・。俺もどうしようか考えてるところだ」

陸奥
「そ、そっか・・・」


比叡
「あのー・・・」コソ…


陸奥
「あら・・・」

ダンテ
(・・・)
「騒ぎすぎたな・・・」huh..


アグニ
「む、またも女子か」

ルドラ
「増えたの」


比叡
「あっ・・えっとっ・・・ど、どうもですっ!」
(やっぱり気のせいとかじゃなかった・・・。剣がしゃべってる・・・)

ダンテ
「―――」

アグルド
「―――」


陸奥
「・・・」

比叡
「・・・あの、これいったいどういう状況なんですか・・・?」

陸奥
「ええ、それが・・・」

・・・

陸奥
「―だから、そんな感じでずっと平行線なのよ・・・」

比叡
「・・へぇ・・・」


ダンテ
「hm.. わーった。そんなら次のパーティには必ず参加させてやる。
 だから、それまでh」

アグニ
「それは何時になるのか?」

ルドラ
「その次とやらまでまた長く待たされるのではないか?」

ダンテ
「・・・安心しな。
 何しろ"ここ"は戦争の真っ只中だからな」

アグニ
「ほぅ。しかし、とてもそうは見えんがな」

ルドラ
「うむ、見えんな。今もここには女子供がいるではないか」

ダンテ
「・・・」
(面倒くせぇ・・・)

陸奥・比叡
「・・・」

比叡
(子供って私のことかな・・・)
「あの・・・これ、いつ終わるんでしょうか?」

陸奥
「・・・あの人が言うにはまだかかるそうだけど・・・」

比叡
「えぇ・・・それはちょっと、困ってしまうといいますか・・・」

陸奥
(・・・)
「そうよね・・・」


ダンテ
「まぁとにかく、次がいつになるのかまでは言えねぇが、
 そんときが来たら使ってやるから、それまでは黙って大人しくしてるこったな」

アグニ
「・・それまでが退屈なのだがな」

ルドラ
「もう辛抱ならんぞ、ダンテよ」

ダンテ
「・・・あん?」

アグニ
「兄弟で語らうことすら許されぬというのか」

ルドラ
「それくらいは大目に見てくれてもよいではないか」

アグニ
「この人間界、他にどうやって暇を潰せというのだ」

ルドラ
「そうじゃそうじゃ」

ダンテ
(・・・)


比叡
(・・・え?)

ダンテ
(このチンジュフでお前らがいつもの調子で喋り出そうもんなら、"余計なこと"までベラベラ口にしそうだからな・・・)
「humm..」ポリポリ…

比叡
「・・・あの・・」

ダンテ
「ん」

アグルド
「む?」

陸奥
「どうしたの?比叡」

比叡
「えっと・・・事情はよくわかりませんけど、その・・・お二人?はご兄弟なんですか?」

アグニ
「我らのことか?」

比叡
「ええ・・」

アグニ
「うむ、その通りだ」

ルドラ
「しかり」

アグニ
「我が兄である」

ルドラ
「我が弟じゃ」

比叡
「へぇ・・」

ダンテ
(・・・)
「何が言いてぇんだ?ヒエイ」

比叡
「あ、ええ・・・その、何といえばいいのか・・・」

陸奥
「・・・」

ダンテ
「・・・」

比叡
「・・えっと、私たちの話になっちゃうんですけど・・・。
 ・・・私たち艦娘は昔、かつての大戦期に実在していた艦船であったということは・・・?」

ダンテ
(レディが言ってた話だな)
「あぁ、ムツからも少しは聞いてるぜ」

陸奥
「・・・」

比叡
「・・・昔は、全身が鉄と鋼材で出来た、燃料で動くただの艦船でした。
 私たちの中にいる人たちを、ただ眺めているだけならできましたけど・・・
 中にいる人たちみたいに、話し合ったり、一緒に食事したり、触れ合ったり・・・そういったことはできませんでした・・・」


「・・・」


比叡
「今の私たちは、そのときの記憶と魂をこの身に宿し、存在しています。
 敵の深海棲艦が登場して、それに対するかのようにして生まれた私たちですけど・・・」


アグルド
「・・・」

ダンテ
(・・・)

比叡
「今は戦時下で、私たちには深海棲艦と戦うという使命がありますけど、
 ・・・私は、今をとても幸せに感じています。
 毎日、姉妹でずっと一緒に居られて、話が出来て、楽しい食事もお茶会もいっぱい出来て、触れ合うこともできて・・・
 昔では会うことすらできなかった多くの仲間とも、今はこうして家族みたいにしていられますっ・・・」


アグルド
「・・・」

陸奥
「・・・」


比叡
「昔はできなかったことが今、艦娘になってから、たくさん出来るようになって、
 それが・・・すごくうれしくて、楽しくて・・・」


ダンテ
「・・・」


比叡
「・・あ、あれ? えーっと、だからその、えっと、あれ・・・何が言いたかったんだろ私っ・・・あははっ///
 ・・・んと・・・・・あっ だ、だからそちらの方々?もご兄弟なんですし、
 お互いとかで話したりしたいって思うのは仕方がないことなんじゃないかなぁーって思ったり・・・」


陸奥
「・・・」

ダンテ
(・・・)
「huh..」


比叡
「・・・あ、あのっ・・」


アグルド
「・・・」

アグニ
「そこな娘よ。名は何と言う?」

比叡
「えっ 私ですか?」

ルドラ
「そうじゃ。汝じゃ」

ダンテ
(・・・)

陸奥
「?」


比叡
「比叡と申しますけど・・」

アグニ
「・・ふむ。ヒエイよ、汝はなかなか話せるヤツだな」

ルドラ
「うむ。気に入ったぞ」

比叡
「・・・へ?」

陸奥
(あら・・・)

ダンテ
「・・hm」

・・・

アグニ
「決めたぞ、ダンテよ。我らはこの者と供に行くぞ」

ルドラ
「異論はあるまい。そもそも我らは、すでに汝に売られているのじゃからな」

比叡
「・・・え・・・・・えっ?」

ダンテ
(・・・)
「ヒエイ次第だろ、そりゃ。
 どうだ?ヒエイ」

比叡
「・・・・・えぇー!?」

・・・

陸奥
「・・よかったの?」

ダンテ
「・・・まぁ、問題なのはただうるさいってことくらいだからな。
 それさえ除けば、けっこう頼りにはなるヤツらだ。アイツらに気に入られて、そこそこ振り回せるなら誰もいい。
 ・・・あとは余計なことは言わねぇように口止めしとくくらいか」

陸奥
「ふーん。
 じゃ、まとめるけど」サッ ←メモ

ダンテ
「頼む」スッ

陸奥
「は~い」

・・・

比叡
「あのっ、どうかこの後のお茶会のときだけ、お静かにしていただければっ・・・。
 その後、改めて私の姉妹にもご紹介いたしますので!」

アグルド
「ふむ、まぁ仕方あるまいか」

ルドラ
「しばしの辛抱ということじゃな」

アグニ
「良かろう」

ルドラ
「汝がそれを望むなら」

比叡
「あっ ありがとうございます!」


ダンテ
「ヘイ、お前ら。
 俺からも一言だけ言っとくぞ。"余計なこと"だけは言うなよ?」

アグニ
「フッ、杞憂だ」

ルドラ
「我らを信用しろ」

ダンテ
「・・・」


陸奥
(えーと・・・しゃべる剣は比叡が・・・って、あら・・・?)

比叡
「ところで、あの・・・
 こちらの方々は、えっと・・・どのようにお持ちすれば・・・?
 さすがにむき出しというのは・・・」

ダンテ
「あぁ、そうだったな。
 ・・よし、握りの先に付いてる玉の部分を持っときな」

比叡
「え・・・は、はい。
 で、では失礼しますねっ」スッ…

アグニ
「うむ」

ルドラ
「苦しゅうない」

比叡
「・・こう、ですか?」つ‡つ‡ サッ

ダンテ
「ああ、それでいい。 おい、お前ら」

アグニ
「うむ」

ルドラ
「しかり」

パァ

比叡
「わわっ!」ヒエー!

比叡
「っ・・・・・・あっ」つoつo

ダンテ
「それなら楽に持てるだろ。
 ・・だがまぁ、そのナリでもうるさいのは相変わらずだからな。
 そこだけは諦めてくれ」huh..

アグニ
「ふむ。清々しい気分だ」

ルドラ
「しかり。我らは自由なり」

比叡
「あははは・・・」



ジー…
陸奥
(今度はなんか、しゃべる二つの玉に・・・)
「・・・これ本当にもう、どう書けばいいのよ・・・」

入渠場


チャプン…

如月
「・・・」スー…

睦月
(如月ちゃん・・・)ギュ…

―――
三水戦の部屋・吹雪たちの方


「うわー・・・すごー・・・! 本当に氷出てきたっ・・・」ツンツン…
「ケルビもひんやりしてて気持ちいいっぽい~」ダキー
「・・・フシュ」


吹雪
「・・・」


ガチャ
川内
「・・・」ス…


吹雪
「あっ、川内さん・・・。
 ・・・どうでした?」

川内
「うん・・・。
 利根さんが言うには今日一日か、もしかしたら明日までかかるかもしれない、って・・」

吹雪
「そ、そんなにっ・・」

川内
「・・・元々、轟沈しててもおかしくなかったくらいの状態だから・・・」

吹雪
「・・・」

川内
「・・でもま、経過を見るに時間さえかければ大丈夫だろうってさ。
 ゆっくり直せばいいって」

吹雪
「そう、ですか・・・。よかったっ・・・」ホッ…

川内
「・・うん、そうだね」フフッ

・・・

川内
「・・・そ、それでさ、吹雪」ソワソワ

吹雪
「はい?」

川内
「今日の夜戦のことなんだけどさっ」

吹雪
「・・・へ? 夜戦?」
(あれ? お説教じゃ・・・)

川内
「うん!夜戦っ!」

吹雪
「」

作戦室


大淀
「―では、このまま・・・?」

長門
「・・あぁ、酷なようだが轟沈級のダメージを被った艦の修復経過、
 どのようになるのか、見ておきたい・・・」

大淀
「・・・利根さんの話では、遅々としてではありますが、回復してきているようです」

長門
(・・・)
「そうか・・・。
 利根には引き続き、定期で経過をみて、報告するよう頼んでくれ」

大淀
「了解です」

長門
「・・・容態が急変したり、何か様子がおかしいようなら、もう構わずすぐに使ってくれ」

大淀
「勿論です。準備は既に万全ですよ」

長門
「・・・すまんな・・・」

大淀
「いえ」ニコ

―――
中庭


金剛
「そ こ で デス! すでに敵の動きを見切っていた私は、その一撃をこう・・・・パシっと!!」

ダンテ
「へぇ、すごいな。
 やるじゃねぇか、コンゴウ」hahaha 

金剛
「っ !!
 ・・ンフフ~っ////
 ダンテとした特訓の成果デ~ス///」

霧島
「ふふふ」

榛名
「・・・」ニコニコ


比叡
「・・・」

こんにちは! 突然ですが、比叡ですっ!

一応、経緯を説明させていただきますと、
あれからなんやかんやあったんですけど、もう面倒なので強引に引っ張って連れて来ちゃいました!
代理補佐官から何か意味ありげな視線もありましたけど、それももう無視してきました! ごめんなさい!代理補佐官!


・・・それにしても―



「――っ!///」
「haha」
「フフフ」


比叡
(・・・よかった、元気を取り戻されたようでっ・・・)
「・・んふふっ!」

「む、この匂いは」
「ふむ、腹にクる匂いじゃな」

比叡
「」ビクーンッ!


霧島
「? 比叡お姉さま? お腹が空いていらっしゃるのでしたら、どうぞ?
 軽食とはいえ、数は取り揃えていますし」

「おぉ、すまんな」
「なるほどの、出来た姉妹じゃ。フッフッフ」

比叡
「」(汗)

霧島
(・・・ん?)
「お姉さま、お声の調子が・・・。
 ・・・大丈夫ですか?」

比叡
「っ・・あ、あははーーっ!!
 ごめーんっ!なんかちょっと調子悪いかもっ!
 えっと! ・・ちょ、ちょっとお手洗いに行ってきますっ!」

霧島
「え」
(・・・工廠じゃないんですか?)

金剛
「ひ、比叡、あまり大声で言うことデハ・・・」

比叡
「ごめんなさい」(泣)

榛名
(・・・)
「・・・大丈夫ですか?比叡お姉さま・・・」

比叡
「だ、大丈夫っ!ありがとう榛名!」

榛名
「・・いえ・・・」

「む、どこか行くのか?」
「待て待て。せめてこの一つをじゃな」

比叡
「あ"っ!あーっと!これ包みいくつかもらっていくねっ!」パシッ

霧島
「えっ」
(化粧室でお召しになるのですか・・・? さすがにそれは・・・)

比叡
「そ、それじゃっ! すぐ戻ると思うからー!」


ダンテ
「・・・」

霧島
「・・・比叡お姉さま、いったいどうしたのでしょうか・・?」

金剛
「フーム・・・?」

榛名
「・・・」


ダンテ
(・・・ったく、アイツら・・・)

・・・

金剛
「ダンテ! 紅茶のおかわりはいかがデスカ!?」

ダンテ
「ああ、もらえるか。
 なかなか見事なモンだ。コンゴウがいれたんだよな?」スッ

金剛
(!!)
「イエース!////
 好みに合ってよかったネー!///」カチャッ コポポーッ

つc▽ スッ

ダンテ
「thx」カチャ

金剛
「Anytime...///」モジモジ…


霧島
(よかったですね、金剛お姉さま)
「ふふふ・・・」

ダンテ
「―」…ゴクッ

金剛
「♪」

霧島
(・・・頃合ですかね)
「・・お姉さま、そろそろ例のアレを」ボソ…

金剛
「! そうデスネっ。
 楽しくてちょっと忘れてたネ・・・///」ボソッ


金剛
「ダンテ!」

ダンテ
「ん?」

金剛
「渡したいものがありマース」ンフフ~!

ダンテ
「あぁ、帰るときに言ってたヤツだな。楽しみだね」ha

金剛
「フッフ~ン/// ・・・ってアレ?」ゴソゴソ…

霧島
「・・・お姉さま?」

金剛
「・・・・・ないデスっ!?」

霧島
「え?」

ダンテ
「?」

金剛
「いったいどこに!?」

霧島
(・・・あっ)
「・・そういえば、傷などをつけてはいけないからと、
 中庭へティータイムの準備でいろいろ運び出す前に、一度部屋のどこかに置かれていませんでしたか?」

金剛
「!! それデスっ!
 ダンテ!ちょっと行ってきマス! どこにも行かずにここで待っててくだサイ!」

ダンテ
「・・お、おう」

金剛
「絶対デスヨ!? 約束デス! 行っちゃヤ デスヨ!」

ダンテ
「・・huh.
 ああ、ちゃんと待ってるさ」ニッ

金剛
「っ//
 すぐに戻りますカラっ!//」

霧島
「お供します、お姉さま」

金剛
「アリガトネ、霧島!
 榛名! ちょっとの間よろしくネっ!」-☆

榛名
「え・・・は、はいっ・・」

金剛
「サンクスデース!」タタタタタッ

・・・

榛名
「・・・」…チラ

ダンテ
「―」…ゴクッ

榛名
「っ・・」

ダンテ
「どうした?」

榛名
「えっ・・」

ダンテ
「さっきから元気ないじゃねぇか。 海から戻ってからか?」huh

榛名
「い、いえっ! そんなことは・・・」

ダンテ
「ha.
 そんなに気落ちしてるんじゃ、それは無理があると思うぜ」

榛名
「っ・・・
 すみません・・・」

ダンテ
「・・・ハッ、やっぱ似てやがるな。お前さんら姉妹ってのは」

榛名
「え・・・?」

ダンテ
「ついさっき、ヒエイも似たような顔をしてやがったのさ。コウショウでな」

榛名
「っ !!
 比叡お姉さまが・・・っ」

ダンテ
「あぁ」…スー

榛名
「・・・・・・あの、・・・話を聞いていただいても・・・よろしいでしょうか?」

ダンテ
「・・おう」

・・・

ダンテ
(・・・)
「・・へぇ」

榛名
「・・・金剛お姉さまも比叡お姉さまも、霧島も・・・・・・
 榛名一人だけが生き残ってしまいました・・・」

ダンテ
(艦船時代の記憶ってやつか。
 ・・・ヒエイにいたっては自沈、か・・・。 アイツ・・・)
「だがそりゃ、昔の話なんだろ?」

榛名
「それは、そうなのですが・・・
 ・・・今ここに、姉妹で居られるということはとても幸せなことだと思っています。
 でも・・・もしかしたら、いずれはまた・・・」

ダンテ
「・・・huh.
 ムツからはいろいろ聞いたが、さすがに歴史のお勉強まで受けたわけじゃねぇからな。
 その手の話は俺じゃわからねぇな」

榛名
「っ・・・」

ダンテ
「・・・だから、運命なんてモノも俺には知ったこっちゃねぇのさ」

榛名
「え・・?」

ダンテ
「つーか、元々俺はそういう宗教だの神様だのってのには・・・・・あぁ、神様には一度だけご縁があったか。
 ha, まぁ、正体はただのノロいデカブツだったんだが」

榛名
「・・・?」

ダンテ
「あぁ悪い。なんでもねぇ。
 とにかく、だ。
俺が信じてるモノってのはそういうわけのわからねぇモンじゃなくて、
もっと身近にある、確かなものだけなのさ」

榛名
「身近に・・・?」

ダンテ
「ここにいる娘っ子はみんな、ソイツを持ってるみたいだけどな。
 ・・もちろん、お前もだ。ハルナ」

榛名
「っ・・・榛名にも・・・」

ダンテ
「あぁ。それを持ってるヤツってのは、総じて皆強いヤツらだ」

榛名
(・・・)

榛名
「・・・」

ダンテ
(・・・)
「huh..
 だがまぁ、今回沈みかけた娘っ子がいたみたいに、そういうことが"ない"ってわけでもねぇよな。
 そのときは俺がなんとかしてやるさ」

榛名
「っ! ・・・本当ですかっ?お姉さま方も、霧島もっ・・・」

ダンテ
「あぁ、ちゃんと守ってやるよ。お前さん含めて、姉妹全員な」

榛名
(!)
「榛名の、ことも・・?」

ダンテ
「姉妹全員がいねぇと意味ないだろ。
 というか、ここにいる全員だな。そういう約束なもんでな」ha

榛名
「・・・本当にお優しい方なのですね、あなたは・・・。榛名にもこんなにっ・・・
 ・・あ、あのっ//」

ダンテ
「ン?」

榛名
「えっと、そのっ・・・、こ、今後ともっ! 姉妹共々、どうか末永くよろしくお願いしますっ!////」

ダンテ
(?)
「・・あぁ、任せときな」ニッ

榛名
「っ・・・はぃ////」

―――

比叡
「あともう少しの辛抱ですから、お願いしますね?」

アグニ
「すまんな」モグモグ

ルドラ
「んまい」モグモグ

比叡
「・・フゥ」

・・・

タタタタッ

比叡
「ただいまーっ」

榛名
「ぁ、お帰りなさい、比叡お姉さまっ」

比叡
「ふぃー・・・。
 ・・ってあれ? どうしたの榛名、えらくご機嫌じゃない?」ポスッ

榛名
「うふふっ、何でもありませんよ、比叡お姉さま。榛名は大丈夫ですっ」ニコニコ

ダンテ
「―」…ゴクッ

比叡
「ふーん・・・」
(?)

榛名
「あ、ダンテさん、お召し物にお菓子が・・」サッサッ

ダンテ
「お、悪いな」ha

榛名
「いえいえ。うふふふっ」スッ…

霧島
(ふむ・・・)

比叡
「・・・」ササッ ササッ ←裾にお菓子を突っ込んでる

金剛
「・・・ンフフ♪」

・・・

金剛
「それで、ダンテ! コレなんデスガっ!」つO

ダンテ
「・・・ほぅ」

おまけ4 ~私と彼の初めての出会い~



「ねっ ダンテ! オトコプターって出来るっ?」
「い、一人前のレディーになる前に一度くらいは経験しておいてもいいわよねっ!」
「ン? なんだそりゃ」
「私が説明するよ」
「はわわっ」



木陰より

ジー…
足柄
「・・・ハァ」



ごきげんよう。 突然だけど、足柄よ。

実は私、今 恋をしているの・・・。


・・・あれはとある日の朝―


―――

足柄
「あ"ぁ"ー・・・生き返ったわぁ・・・」コツコツ


この日は、前日の二日酔いが辛過ぎて迎え酒をしたら、余計に具合が悪くなったから
頼みのカツをたくさん食べて体調を回復させた後、食後の腹ごなしに外を散策していたの。

そうしたら―


コツコツ
スタスタ

ダンテ
「・・おっと」ピタッ

足柄
「あ、ごめんなs・・っ」


ある角を曲がったとき、ぱったりと・・・

彼と出会ったの―

ダンテ
「・・・」←工廠へ行く途中

足柄
「・・・」


足柄
(・・・え? 男の人っ? この鎮守府に? ・・・え? ・・・・・・あっ!例のあのっ)
「・・あ、あ、えっと・・・っ」

ダンテ
(・・・アン?)
「・・・」スッ… ←足柄に寄る

足柄
「んにゃっ!?///」


サクッ

足柄
「・・・ふぇ?」


モグ…ゴクンッ

ダンテ
「・・・」

足柄
「・・・ぇ」


ダンテ
「・・トンカツってヤツだろ?これ。 一切れ、髪に付いてたぜ」ニッ

足柄
「」

足柄
(う・・・



















 にゃ――――――――――っ/////)

これが、私と彼の出会いだった。



「あははははっ!///」
「はやいのですーっ///」
「HA HA―」
「暁!二回連続なんてズルいわっ!私ももう一回!」
「私もやってみたいな・・・//」



木陰より

ジー…
足柄
「・・・ハァ」


あの日から・・・
あの人を見かけては、遠くから眺めながら、ため息をつく毎日・・・。



足柄
「・・・」チラッ ←木陰から乗り出す



ワイノワイノ
hahaha

話しかけることはおろか、近づくことすらできない・・・。
こんなことじゃ、知り合うなんて夢のまた夢・・・。

まさか、自分がこんなにも臆病な性格だったなんて・・・
・・・これが本当の意味でのk



「・・・アン?」
「あら?どうしたの?ダンテ」
「ふぇ?」



シュバッ
足柄
「っ・・////」ハァハァッ ←in 木陰



(・・・)
「どこを見てるんだい?」
「誰かいたのです?」
「・・huh. いや、なんでもねぇ」



足柄
「・・あ、あぶなかったわっ・・・///」フゥ…


足柄
(・・・)
「・・はぁぁ・・・」

お疲れ様でした


だいたいオフ編2/5終了かも
おわんねぇ・・・w

なんか戦闘は嫌だとか前に言いましたけど早く行きたくなってきた・・・w

これで吹雪や比叡 が3ンテ時代並みのアグルドやケルちゃんコンボを繰り出せたら恐ろしいなぁ…

>>727
可能な限り、当人っぽい戦闘スタイルにしていく予定です。


みんながみんなスタイリッシュにはならないですね。
吹雪に至っては最後の最後まで、本人が使いこなせるようにはならないですし。

ティータイム終了後、一度解散して夕食までの合間
金剛型の部屋


榛名
「楽しかったですね、お姉さま♪」

金剛
「イエースっ! 最高のひと時デシター///
 プレゼントも喜んでもらえましたシィ・・///」

霧島
「夕食までは、あと1時間ほどですね」

金剛
「待ち遠しいデース! 今日こそは絶対にダンテと一緒に食べマス!」

榛名
「先手必勝ですねっ!お姉さま!
 榛名も及ばずながら、ご協力させていただきますっ」


比叡
「・・・」


ワイノワイノ
デースデース♪


比叡
(・・今、かな・・・)
「あの、三人とも。ちょっと話があるんですけど、いいですか?」


金剛・榛名・霧島
「?」

比叡
「・・・」

つoつo


金剛
「・・・ンー?
 比叡、これがどうかしたんデスカ?」

霧島
「どこかの伝統民芸品の玉のようにも見ますが・・・」

榛名
(顔・・・?)


比叡
「・・・もういいですよ、お二方」つoつo

アグニ
「うむ」

ルドラ
「先の物は大変に美味であったぞ」

金剛・榛名・霧島
「」

提督室


ガチャ
ダンテ
「戻ったぜ」


陸奥
「・・・おかえり」φカキカキ


ダンテ
「・・・」

・・・

陸奥
「一時間近くもお茶会? さぞ楽しかったんでしょうねぇ」φカキカキ

ダンテ
「・・・huh. ま、楽しくなけりゃ長居はしねぇな」

陸奥
(っ・・・)
「・・いいわねぇ。 私はずっとここで報告書をまとめるのに悪戦苦闘してたけどっ
 あぁー・・・なんだか手まで痛くなってきたわねぇ・・・」

ダンテ
「・・・」カサッ

・・・

ダンテ
「ヘイ、ムツ」

陸奥
「・・・何よっ」フィッ ←顔を上げる

ダンテ
「・・・」ヒョイ

陸奥
(!)
「むぐっ」

ダンテ
「土産だ。いくつかもらってきた。 そろそろお前も息抜きなんてどうだ?」ha

陸奥
「・・・//」モグモグ…

陸奥
「お茶入れるわ。あなたもいるでしょ?」

ダンテ
「いや、俺は―」

陸奥
「いるでしょ?」

ダンテ
「・・・あぁ、もらえるか」

陸奥
「はぁ~い♪」…ンフフッ


―――
翌日

報告・会議終了後、工廠・試射場にて


明石
「なるほど・・・だから、そちらの仕様の場合は―」

ダンテ
「あぁ、そうだ。こっちのリングのパーツのがいいな」

明石
「ふむ・・・ わかりましたっ! ありがとうございますっ」

ダンテ
「おう」

明石
「お二人もご協力、どうもです!
 ・・・すみません、調整用とはいえ、何度も呼び出してしまって・・・」

翔鶴
「いえっ」

浜風
「私たちの兵装のことなんですし、当然です」




壁|ω・`)コソ

明石
「では私は設計図を書き直してくるので、ちょっとの間だけ失礼しますねっ!」タタタッ

ダンテ
「ああ」

翔鶴・浜風
「・・・」

・・・

翔鶴
「あの、代理補s・・・陸奥さんは今日は?」

ダンテ
「あぁ、なんでも今日はお前さんらのお偉方に報告しないといけねぇことがたんまりあるんだと。
 だから合流はだいぶ遅れるそうだ」

翔鶴
(!)
「そ、そうなんですかっ」

浜風
(・・・)
「あの、射撃なんですが、今一度見ていただいてもいいですか?」

ダンテ
「おぅ、構わねぇぜ」


アリガトウゴザイマス!
ア、ワタシモッ




金剛
「・・うーーっ・・・」

―――
金剛型の部屋


金剛
「―というわけなんデス・・・」

比叡
「はぁ・・」

榛名
「はい、お二とも、ストローの方も用意できましたよ。どうぞ」

アグニ
「うむ、すまんな」

ルドラ
「真、出来た娘じぇ」フッフッフ

榛名
「そんなっ・・・榛名にはもったいないお言葉ですっ//」


金剛
「というか、そもそも―」

比叡
「・・・」チラッ


アグニ
「ふむ、うまいな」ズー

ルドラ
「この菓子も大変んまいぞ」モグモグ

霧島
「うふふ、お口に合ったようで」


比叡
(思いのほか、打ち解けちゃってるなぁ。 うん、さすがは私の自慢の姉妹っ)
「・・へへっ」

金剛
「―って比叡! 聞いてマスカっ!」

比叡
「・・・聞いてますよ・・・。
 それで、話しかけることも出来ないまま帰ってきたという話でしょう・・・」

金剛
「うっ・・・・ダ、ダッテっ!
 なぜか射撃の訓練?をしていて、話しかけられるような感じでもありませんでシタシ・・・」

比叡
(・・・うーん、お姉さまがこのようでは・・・)

比叡
「ん?射撃?」

金剛
「翔鶴と浜風がダンテから教わってマシタ・・・
 ナンデカはわかりませんケド、羨ましいデス・・・」

比叡
(・・・あー)

金剛
「翔鶴も浜風もダンテから銃もらってマシタ!」

比叡
「借りられてるだけだと思いますけど・・・」

金剛
「似たようなものデース!」

比叡
(全然違うと思いますけど・・・)

金剛
「私もダンテから何かほしいデースっ!」ジタバタッ

比叡
「・・・はぁ。 落ち着いてください、お姉さま。
 あれは本当に借り物だそうです」

金剛
「・・・そうなんデスカ?」

比叡
「ええ。なんでも間に合わせだそうです。 ちゃんと本人用にカスタムされた物ができるまでの。
 なんか、翔鶴さんや浜風ちゃんの要望も・・・あ・・・」

金剛
「・・・比叡、やたら詳しいデスネ」

比叡
「」

金剛
「比叡、知ってるコト全部話すデース・・・」

比叡
「はい・・・。
 えーっと・・・昨日、ダンテさんを探しに行ったときに、実は工廠に行ったんですよ」

金剛
「? ダンテは昨日そこにいたんデスカ?」

比叡
(お姉さま、話聞いてませんでしたからね・・・)
「ええ、そうです。
 そこで明石さんに会いまして。そのとき、拳銃の設計図を書いてらしたんです。
 それを見せてもらいながら、少し話しを―」

・・・・

金剛
「・・・ヘー」

比叡
「・・・それで、デザインとか構造とかもなるだけそっくりにしてほしいらしいですね」

金剛
「・・・shit!
 やっぱりただの羨ましい話じゃないデスカァ!」

比叡
「ははは・・・」

・・・・

金剛
「うーっ・・・!
 SHIRIGOMIなんてしてる場合じゃなかったネ! こうしちゃいられないネー!」タタタタタッ!

バタンッ


比叡
「・・・結果オーライ、なのかな・・・?」アハハ…

霧島
「あら? 比叡お姉さま、金剛お姉さまはどちらに?」

比叡
「ダンテさんのところー」フゥー…

榛名
「ふふふっ。
 それじゃ、榛名たちはお茶請けを取ってきますね」

比叡
「あ、はーい」

アグニ
「ありがたい」ズズー

ルドラ
「んむ」ムグムグ

―――
工廠


ダンテ
「・・・」スタスタ



壁|∧´)チラッ



天龍
「おーい!ダンテー!」ブンブン!

龍田
「こんにちは~」コツコツ



金剛
(!)



ダンテ
「ん・・・おう」

天龍
「なぁなぁ!」タタタッ

龍田
「すみません~」

ダンテ
「いや、丁度いいところに来たな」

天龍
「へ?」

龍田
「?」



金剛
(・・・)

・・・・

ダンテ
「今からコイツをアカシの所まで持っていって、その自前の剣に埋め込んでもらってこい」

つO

天龍
「えっ こいつは・・・?」つO⊂

ダンテ
「お土産ってやつだな。コンゴウからだ。あとでお礼言っときな」ha

天龍
「・・お、おぉ! 前に言ってた改造ってヤツか! わかった!すぐ行ってくるっ!」タタタッ

龍田
「あら~、よかったわね~天龍ちゃん」ウフフ~
(お礼どうしようかしら~)



金剛
「・・・ムー」

タタタタッ
コツコツ


ダンテ
「・・・huh」


金剛
「ヘイ、ダンテ!」


ダンテ
「ン・・・あぁ、今度はコンゴウか。
 どうした?」

金剛
「・・・さっき、天龍に私があげた玉、渡してましたヨネっ?」

ダンテ
「見てたのか。
 ・・・悪かったな。せっかく俺につってくれたのにな。
 だが、あれは俺が持ってるよりもテンリュウが使えるようになった方が良くてな」
(レベル的にな)

金剛
「・・・・・わかりマシタ。そういうコトなら仕方ないデスネ・・・」

ダンテ
「・・すまねぇな」

金剛
「いいデスヨ、物分りの悪い女ではありまセン・・・。
 でも・・・」

ダンテ
(・・・)
「なんだ?」

金剛
「・・・私も何かほしいデース・・・ダンテからっ・・・プ、プレゼント・・・とかっ」ボソッ

ダンテ
「・・コンゴウ、今からちょっといいか?」

金剛
「えっ
 ・・・は、はいデスっ!///」

―――
工廠・開発室 夕張の所


夕張
「・・・うーん、やっぱりどう考えても・・・」カシャン

ギルガメス
「・・・」


ダンテ
「ヘイ、ユウバリ。
 アカシから聞いてるか?」スタスタ

金剛
「ハァイ、夕張ー?」コツコツ


夕張
「あ」

・・・・

夕張
「・・・」

金剛
「・・・?」


ダンテ
「・・・」つ○

…ズズッ ガシャ!


夕張
「!?」

金剛
「Wow!」


オリジナル・ギルガメスを模して製作された、夕張・妖精さん作の艤装に
ダンテの手により、ギルガメス・コアが組み込まれる。
それは見た目的には、艤装にコアが取り込まれるというよりは
コアが艤装を飲み込み、同化しているように見えた。


…ガシュー…


ダンテ
「これで、仕上げ完了だ。
 ほれ、コンゴウ」

金剛
「!!
 まさかの新兵装プレゼントデース!?//」

ダンテ
「作ったのは、ほぼユウバリとヨウセイ=サンだがな。
 大したもんだぜ」ha

夕張
「あ、うん。 ど、どうもっ・・・」
(なんか蒸気機関の問題が簡単に解決した・・・)

妖精さん
「♪」

・・・・

シュッ シュンッ

金剛
「・・・oh」グッ グッ…


ダンテ
「なかなかいい筋だ」ha


金剛
「サンクスデースっ・・・//」


ダンテ
「コンゴウ、腕を引いて力を入れてみろ。イメージでいい」


金剛
「えっと・・・こう、デスカ?」ググッ…

ギルガメス
「・・・」

…キィーンッ バシュンッ!

金剛
「Whoa!!」


夕張
「あっ スチームっ・・・」

ダンテ
「hm, 上出来だ」

…シュー… ブシューーッ!!

金剛
「・・・コ、コレどうやって止めるんデスカ!?」


夕張
「え・・・えぇっ!!」

ダンテ
「そのままちょっとジャンプしてみろ。軽くでいい。サイドロールでもいいぞ。
 ・・あぁ、服が汚れちまうか。ha
 お前ならガードでもいいけどな」

金剛
「よ、よくわかりませんがやってみマースっ!」

・・・・

金剛
「・・・フゥー、なんとかなったデース」ホッ…

ダンテ
「基本的な使い方はそれくらいだ。
 あとはまぁ慣れだな。いろいろ試してみればいい」

金剛
「hm, なるほど、了解デース!」

・・・・

金剛
「でもこれ、海上で間違えちゃったら大変ネー。暴発とか・・・。
 海上では飛べませんし、ガードですかネ・・・?」

夕張
「・・・あー、一応飛べるとは思う・・・」

金剛
「・・・エ?」

夕張
「スチームのエネルギーを推進力にして、爆発的に作用させれば飛べるはず・・・。
 その兵装、応用の幅はかなり広いはずよ」

金剛
「・・・oh-!」

・・・・

夕張
「その感じだと、足も同様にしてスチームが使えるはずだから、それを足裏から真下向けて一瞬だけ放出さえれば・・・」

金剛
「・・・んっ」シュー…

ボヒュッ!!

金剛
「Woo!!」

ヒューンッ



夕張
「・・・うあー・・・自分で言っといて何だけどほんとに飛んだぁ・・・」
(でも本当にすごいわ、これっ・・・!)

ダンテ
「hahaha」

金剛
「No-! 飛びすぎたネー!」←天井近くまで

ダンテ
「おっと」←エアトリック

ダキッ

金剛
「っ!?////」


スタッ

ダンテ
「やっぱまだ練習が必要なみたいだな、コンゴウ」

金剛
「そ、そうデスネっ・・・///」ギュ…


夕張
(・・・)
「・・ふむ」…





金剛

 <ARMS>

  戦乙女ヴァルキュリス(Lv.2)


譲与されました。


金剛

 <STYLE>

  
  ヴァルキリー(Lv.2)    


習得しました。

予告1 ~もうこれ全部、お姉さま一人でいいんじゃないですか?~



霧島
「―金剛お姉さま! 敵影、見えてきました!」

吹雪
「っ・・・!」ググッ…

天龍
「おいおいおいおい! 聞いてた話と違うじゃねぇか! ウジャウジャいやがるぜぇ!」

龍田
「ふふふっ♪ 天龍ちゃん、口角が上がってるわよ~♪」

天龍
「ハッ!
 当たり前だろっ、やっとコイツが試せるんだからな!」

金剛
「同感デース!
 ダンテに貰ったこの装備で必ず戦果をあげてみせマース!」

比叡
(製作は主に夕張ちゃんだったって聞いてますけど・・・)

榛名
「お姉さま、ご指示を!」

金剛
「私が先行シマス! 皆さんは後から来てくださいネー!」

島風
「えー」

吹雪
「・・え?」

天龍
「・・あん?」

ボヒュッ!! ヒューンッ


天龍・吹雪・榛名
「っ!?」

島風
「オゥッ!?」

霧島
「と、飛んだっ・・・!?」

比叡
「パ パ、パンツ!お姉さま!パンツがっ!!」ヒエェーイ!!



金剛
「バァーーニィングゥゥウーーーッ   ラァァァァブゥーッ!!!」



-バーニングラブ-



ザッバァァァアーッ!!!





金剛

 <Valkyrius>

  バーニングラブ

…ただのフルハウス(ライダーキック)。

敵駆逐艦s
「ギギィ…」ボスンッ……プカー…


金剛
「hu.. まだまだたくさん居ますネェー」グッグッ ←拳慣らし


…ガシャ!


群れの中心に飛び込んだ金剛。
余波を逃れた敵艦の照準が向けられる。




霧島
「・・っ! お姉さまっ!!」

比叡
「あぁっ!」




..キィーンッ バシュンッ!

金剛
「甘いデースっ!」グッ!!


-オーバー♡フロー-



ゾッバァァァアーッ!!!





金剛

 <Valkyrius>

  オーバー♡フロー

…ただのショック(フルスチーム)。

榛名
「す、すごいっ・・・!」

霧島
「あれが新兵装っ・・・」

比叡
「・・・!
 お姉さまぁ!まだ生き残りがっ!」




敵駆逐艦
「ギッ!」ガシャ バァンッ!


金剛の側面にいた生き残りの敵艦の砲撃が放たれる。



金剛
「oops! 恋はっ!」クンッ ←バックステッポゥ


「駆け引きもっ!」バシュンッ! ←スチームチャージ


「大事デスカラネー!」ビュンッ!! ←右ストレート



ドゴォッ!!

敵駆逐艦
「ギャッ!?」ボスンッ!!





金剛

 <Valkyrius>

  バック&アプローチ

…早い話がドロー&ストレイト。

金剛
「ヘイヘーイ!もう終わりデスカーっ!」シュッシュッ


HAHAHAHA-!!



比叡
「わはーっ!お姉さまー!!」ブンブンッ

霧島
「・・・もうこれ全部、お姉さま一人でいいんじゃないですか?」

榛名
「え、えっと・・・」


天龍
「」

龍田
「あ、あらあら~・・」


島風
「オー」

吹雪
「・・・っ! でもまだまだ来てますっ!!」

島風
「あ、じゃぁ次は私のばーん」カチャリッ カコンッ

吹雪
「え・・・島風ちゃ ・・あれ?い、いないっ・・・」

お疲れ様でした。
まだまだオフ編は続きますが、とりあえずこんな感じで。


クリスマスおまけは本当はかなりやりたかったけど、置きが足りない・・・

SE ショートCM



教会


ロッソ
「・・・」


ギィ… パタン

??
(ビアンカに頼まれて様子を見に来たけど・・・本当にいましたね・・・)
「お祈りですか?ロッソくん」コツコツ


ロッソ
「・・・いえ、違います。 ただ見ていただけですよ」


??
「・・・その像をですか?」スッ…

ロッソ
「はい」

・・・・

??
「・・・」
(あの像はいわゆる―)

ロッソ
「・・・その問いには答えぬ者―」

??
「え・・・?」

ロッソ
「何かを語ることもない者、たとえ祈ろうと助けてくれることもない者・・・
 ・・・そもそも、誰かを救えるような、そのような力など元々持ち合わせぬ者・・・

 祈る人間がいなければ、生まれることはなかったし、
 その人間の絶え間ない信仰なくしては、その存在を保つことすら出来ない。

 力は愚か、口すらない。 
 たとえ自己の存在を穢されていようとも、抵抗も、反論すらもできずに・・・
 人に忘れられて、死んでいく・・・

 何と脆く、弱く、愚かな存在であることか・・・」

・・・・

??
「・・・」… ←像を静かに見やる

ロッソ
「・・・でも、ある人がこう言ってました。
 "ソレ"は己の中にこそあるものだと―」

??
「己の中?」フィ ←ロッソを見やる

ロッソ
「・・・フフ。
 人それぞれに、それはあるってことなんですかね。
 ・・・だとするなら、それはいったいどういう姿をしているのでしょうね・・・?」

??
「・・・」… ←再び像へ

事務所


ビアンカ
「お待ちどおさま! ご注文のストロベリーサンデーですっ」

??
「おぉ、これはすごいですねっ・・・!」

ビアンカ
「喫茶店でアルバイトしてるからねー。 昔からある、パパの行きつけだった所なんだよ♪」

??
(・・・)
「へぇ・・」

ビアンカ
「家でもそうなんだけど、もう料理とかもけっこう任されてるから、
 材料さえあればたいていの物は作れちゃうかなー♪」

??
「おー」パチパチパチ

ビアンカ
「へっへーん」フンス

・・・・

ビアンカ
「―っておねーさん、付いてるよ?ww」つЛ

フキフキ

??
「んむっ・・・あ、ありがとうございますっ・・////」

ビアンカ
「いえいえ、どういたしまして」アハハッ

・・・・

ビアンカ
「パパの話?」

??
「えぇ・・・」

・・・・

ビアンカ
「―まぁ、うちのママ、パパにベタ惚れだからねぇ。
 えーっと、知り合ってからだと何年になるんだっけ・・・?」

ロッソ
「・・39年間だよ」

ビアンカ
「あーそうなるかぁー。
 ながいよねぇーww 付き合いだけならトリッシュさんより長いんだとか」

??
「・・・」

ビアンカ
「出会ってすぐとか、昔はいろいろもめたみたいだけどね」

ロッソ
「借金とかね・・・」

ビアンカ
「それwww
 あとまぁ、これはトリッシュさんから聞いたんだけど、・・・あぁ、ママはこの手の話、絶対に口割らないからさww」

??
「・・・」

ビアンカ
「なんでも・・・んと、それはもうあたしたちが生まれる前の話になるんだけど、
 当時、パパが"魔界"に閉じ込められちゃったことがあってさ。
 まぁ本人は観光旅行だとか言ってたんだけど・・・w
 そこからパパを脱出させる際に、トリッシュさんとママで協力し合ったことがあったのね」

ロッソ
(・・・)

ビアンカ
「その甲斐あって、なんとかパパは魔界から帰ってこられたわけなんだけど、
 ・・・あー、まぁトリッシュさんは元々なんだけどママがね・・・。
 パパはもう"魔界落ち"してからはもうすぐに、だったみたいだけど・・・」

ロッソ
(真の解放・・・)

??
「・・・?」

ビアンカ
「・・んーと、もう言っちゃうと、年を取らなくなっちゃったみたいなんだよね。
 厳密に言うと、老化が止まっちゃった、みたいな?」

??
「っ!?」

ロッソ
「・・・」

・・・・

ビアンカ
「それでなんかま、もうそれがほぼ決め手だったみたいだねぇー。
 今までの溜めに溜めといた借金の分も合わせて、畳み掛けてたってさwww
 "責任取りなさいよっ!" ってww」プフフーw

??
「・・・っ」

ロッソ
(・・・)

ビアンカ
(・・・)
「・・・それで、気持ちを言っちゃって結婚してからは、
 元々心に溜め込んでた物が堰を切ったみたいにベタ惚れっていうか。
 まぁそんな感じかな。 ママの話もけっこうしちゃったねw」

??
「・・・・・・」

・・・・

ビアンカ
「はい、これが昔の写真」ピラッ

[四人家族+トリッシュ]


??
「・・・っ」ジー…

ビアンカ
「あたしら可愛いくない?
 あたしもロッソも5才のときにみんなで撮った写真だよ。10年前のやつだね。
 ・・・あ、そだ。パパとママの見た目は今もその写真のときと変わってないよ」

??
「・・・」…

ビアンカ
(・・・)
「・・んふふ、パパかっこいいでしょ?w」

??
「!?////」

ビアンカ
「あははww なんか昔、めちゃくちゃ絞ったとかは言ってたよw
 魔界落ちの前ね」

??
(・・・)

???


ロッソ
「・・・フッ!」

ッ!

――…


ロッソ
「・・・」グッ…


スッ…

トリッシュ
「ハァイ。久しぶり、ロッソ」

ロッソ
「っ! ・・・ええ、お久しぶりです、トリッシュさん」

・・・

トリッシュ
「最近、"それ"の調子はどう?」

ロッソ
「いい感じですよっ」

トリッシュ
(へぇ・・・)
「大したものね。もううまく扱えてる」

ロッソ
「っ・・・ありがとうございます!」

トリッシュ
「ふふっ・・・」

・・・

トリッシュ
「―それじゃ、慌しくてごめんなさいね。用事があるから」

ロッソ
「はいっ ではまた!」ビッ

トリッシュ
「ええ」ヒラヒラ

シュンッ…


トリッシュ
「・・・フフフッ・・・」

買い物の一幕


ビアンカ
「―だから、毎週の火曜日には って、あーっ」

??
「?」

ビアンカ
「ネロおじさんだ。おーい!」



ネロ
「・・・ん?」

???


ロッソ
「・・・力無き存在を崇拝することに、意味など・・・! 己が強くあること・・・それこそが・・・!」ビリ…

・・・・

ドシャッ!

ビアンカ
「んぐぅっ!」


??
「ビアンカっ!」


ビアンカ
「下がってて!」ハァハァ!


??
「っ・・・!」



ロッソ?
「・・・」ビリリッ…


ビアンカ
「あたしが行かないとダメだからっ・・・!」ググッ…


??
「・・・」
(・・・しかし、ロッソくんのあの姿はっ・・・)

・・・・

ゴゴゴゴォ…ッ




ビアンカ
「うあー、大きいなぁー。
 ・・・あれ、パパじゃないと無理じゃない?」

ロッソ
「・・・いや見た目だけだよ。
 力の本体は中枢。それさえ叩ければ・・・」

??
「・・・急ぎましょう、民間に被害が及ぶ前に・・・!」

・・・・

ビアンカ
「・・・心無い悪魔なんかとは違う―」

ロッソ
「・・・ましてや、力無き神などとも決して違う―」

??
「・・・何よりも、人であるということ。
 私達はそのことに誇りと信念を持っています。
 それが理解できないあなたに、・・・私達が負けるはずがありません・・・!」



ゴォォォオオ―!!

・・・・

??
「・・二人とも、よろしいですか?」

ビアンカ
「もちろん♪
 はい、ロッソっ」ヒュンッ

ロッソ
「僕には不要なんだけど・・・。
 まぁ、今回は二人に合わせるよ」パシッ チャキン


??
「合図します!
 お二人、わかりますか?」

ビアンカ・ロッソ
「Sure」


…ガチャキンッ!!


「Jackpot!」

おまけ2(パラレル)



そのころのネロおじさん(嘘)

http://i.imgur.com/gWQeGZA.jpg

>>745 から続き



…シュー… ブシュッ!!

金剛
「フッ!!」ブォンッ!! ←オーバー・フルスチーム


ダンテ
「いい感じだ。もう掴んじまうとはな。大したもんだ」ha ha-

金剛
「サンクスデースっ・・・///
 あ、あのっ 次はっ?//」


タタタタッ
天龍
「入れてもらってきたぜー!」

龍田
「戻りました~」


ダンテ
「おぉ」

金剛
「・・・ン」


陸奥
「お待たせー。
 けっこう大変だったわ・・・」


ダンテ
「huh」

金剛
「・・・ムーッ」ムスッ






1段階のスチームチャージ→ スチーム(ジャストタイミングアタックで フルスチーム)

2段階のスチームチャージ→ オーバースチーム(ジャストタイミングアタックで オーバー・フルスチーム)*オリネーム

ダンテ
「丁度いい。集まったな」

天龍
「あん?」

龍田
「ん~?」

陸奥
「あら」

金剛
「・・・」

・・・・

ダンテ
「前に話した、特性のある石の話の続きだ」

天龍
「おぉ!」

陸奥・龍田
「・・・」

金剛
(・・・)ムー…

ダンテ
「本来、悪魔が魔具・・・あー・・石のことな。それになるのには二通りあるんだ。
 一つは悪魔が相手の力を認めて、その魂を捧げる。
 もう一つは悪魔が相手の力に完全に屈服して、その魂を奪われちまった場合だ」

陸奥
(・・・)
「その二つって、差はあるの?」

ダンテ
「・・・ああ、あるといえばあるな。
 回りくどい言い方をしちまったな。
 早い話が、悪魔に気に入られるか、悪魔の肉体を完全に破壊しちまって体から出た魂を無理やり魔具に変えるか、
 まぁそういう違いだ」

天龍
「っ・・・」

陸奥
「・・・そう・・・」

ダンテ
「・・・続けるぞ。
 後者は置いとくとして、前者の場合について、次は話すぞ。
 今、コンゴウとテンリュウが武器に組み込んでる特性のある石がその前者だ」

天龍
「!」

金剛
「・・・uh」ガシャ ←拳を見る

ダンテ
「ちなみにフブキとヒエイのもそうだな」

陸奥
「・・・ふむ」カキカキ ←メモ

ダンテ
「フブキとヒエイ、そしてコンゴウに渡してあるヤツは、前にも俺と組んでたことのある奴らだ。
 昔とは違って、今はもうすっかり丸くなっちまってるな」hahaha

金剛
「・・・ナルホドネェ」
(そういえば、初めて扱ったわりにはずいぶんしっくりキマース。あのチャージアタックも・・)

ダンテ
「テンリュウの方なんだが」

天龍
「お、おぉっ!?」

ダンテ
「・・・まぁ、話が全く通用しねぇって奴でもないからな。 とりあえず、まずは話をしてみればいい。
 悪魔との契約ってほど大層なモンじゃねぇが、
 力を貸してほしけりゃ、お前らの場合は仲良くしとくに越した事はねぇってことさ」ha

天龍
「えっ!? 話ができんのかっ!?コイツと!? ャッベ マジかよっ!!」キラキラキラ

陸奥
(対話可能・・・)カキ…

龍田
(・・・)
「あの~いいですか~?」

ダンテ
「おう、なんだ」

龍田
「言葉は通じるのでしょうか~?」

ダンテ
「・・あぁ。
 コンゴウ、どうだ?」

金剛
「え・・・・・んっ・・」グッ…

ヴァルキュリス
「・・・」

金剛
(・・・)
「・・そう、デスネ。
 なんとなく、わかるような気がしマスネ・・」

龍田
「・・・え~?」

陸奥
(・・・)

天龍
「・・・ぉぉお~っ!」

ダンテ
「石になって、そのギソウにくっ付いちまってる間は口がねぇからな。
 むしろ、通じ合いやすいと思うぜ?
 心で繋がる感覚に慣れちまえばな」ha ha-

金剛
「・・・」
(・・・心デ繋がる・・・兵装ト・・・)

ダンテ
「ま、だから最初はお前らの方から心を開いてみな。
 意気投合でもすりゃ、力もよく貸してくれるだろうぜ」

龍田
「・・・」
(新兵装を持ってない私だから、わからない感覚なのかしら・・・?)ウ~ン…?

天龍
「わ、わかったぜっ! とにかく話しかけりゃいいんだよなっ!」

金剛
(・・・ダンテから貰った新兵装・・・)
「・・・これから、ヨロシクオネガイシマスネっ」グッ…

ヴァルキュリス
「・・・」


陸奥
「・・うーん・・・」
(これはまた・・・どうやってまとめればいいものなのかしらね・・・)






天龍

 <ARMS>

  天龍の後檣刀・水竜魔(Lv.2)


開発しました。


天龍

 <STYLE>

  
  チャージコマンダー(Lv.2)    


習得しました。

???



・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・



・・・・・・だれ?

――



・・・何を言ってるの・・・? わからないわ・・・

――



・・・

っ・・・ 行っちゃった・・・



・・・いったい、誰だったのかしら・・・

・・・・・・誰・・・だれ・・・・・・あら・・・?















私は・・・・・・ダレ・・・?

入渠場


チャプン…

如月
「・・・・・・んっ・・・」ッ…

睦月
「っ!? 如月ちゃんっ!」

如月
「・・・・・むつき・・・ちゃん・・・?」

―――
作戦室


大淀
「っ・・・・了解です。報告ありがとうございました、利根さん。
 ・・・昨日からずっと・・・本当にお疲れ様でしたっ・・・」

利根
『なに、お互い様じゃろ。 では、入渠ドックから出る手伝いをしてやらねばならんのでな』

大淀
「はい。引き続きになりますが、どうかよろしくお願いします」

利根
『うむ』

長門
「・・・よかったっ・・・!」

大淀
「ええ」ニコッ

金剛型の部屋


比叡
「あーん」

つo

ルドラ
「んまい」ムグムグ

比叡
「ふふっ」

アグニ
「汝は良いのか、姉の所には行かないのか?」

比叡
「・・・今、邪魔するわけにはいきませんから・・」

アグニ
「ほぉ、姉想いなことだな」

比叡
「いやぁーあはは///
 ・・・まぁ、大事な人ですからね、とても・・・。
 それは榛名も霧島も同じです。この鎮守府の皆も」

アグニ
「ふむ」

・・・

アグニ
「しかし、ヒエイよ。汝は特別、姉を好いているのように見えるな」

比叡
「まぁ・・///
 ・・・尊敬しているんです、本当に・・。
 私たち姉妹も、他の子達のことも本当に大事に考えてくれている、・・・自慢の姉なんです」

アグニ
「・・・良いな。 ・・うむ、やはり、良いものだな」

ルドラ
「ゴクン… あの男にもかつては兄弟がいたのじゃがな」

比叡
「・・・・え?」

今日の工廠での用をあらかた済ませたダンテ。
陸奥とは今日の分のまとめの報告のため、一旦別れた。

工廠から出て、外(夜)



ダンテ
(・・・まだまだ数は足りてねぇだろうが、これで多少はリスクを減らせるはずだ・・・)スタスタスタ…


ダンテ
「・・・ん?」



もう月が出ていた。
雲はなく、澄んだ空気に、静かな海。

つい昨日、この海で砲弾やら何やらが飛び交う喧騒があったことなどは想像もし難い。



ダンテ
「・・・huh.
 本当に、"それ"さえなけりゃ、最高にいい所なんだろうな」…


ダンテ
「・・・・haha! ・・・fum-. 柄じゃねぇか」スタスタスタ

鎮守府・本館、入り口


ダンテ
「・・・」スタスタ


如月
「む、睦月ちゃん、本当にもう大丈夫だからっ 一人で歩けるわ・・・」

睦月
「だめだよ! 利根さんはああ言ってたけど、まだ病み上がりなんだしっ!」

如月
「ん~・・・
 ・・・あっ」

睦月
「? ・・・あ」


ダンテ
(・・・)
「よ」

・・・

ダンテ
「もういいのか?」

如月
「え、ええ・・・。
 ・・・睦月ちゃん、やっぱり先に帰ってて?」

睦月
「えっ・・・」

如月
「大丈夫だから? ね?」ニコ

睦月
(・・・)
「わかった。無理とかはダメだよ? 早く休めるように準備しておくからね」

如月
「ええ。ありがとう、睦月ちゃん」

ダンテ
「・・・」

如月
「・・・」

ダンテ
「・・・ここにいる娘っ子は―」

如月
「・・・?」

ダンテ
(・・・)
「皆、姉妹仲がいいな。それに思いやりがあるヤツばっかりだ」

如月
「・・・うふふ、そうね。 私の自慢の姉妹と・・・皆、私の大切な家族よ」フフフ

ダンテ
「ha」

・・・

如月
「・・ねぇ、助けてくれたのはあなただったのよね・・?」

ダンテ
(・・・)
「お前さん、どこまで覚えてる?」

如月
「え・・・・そうね・・・海の底に沈みかけていたところを、ぜんぜん怖くない真っ赤な鬼さんが
 私を迎えに来てくれてその両腕に抱いてくれたって所までかしらね・・」

ダンテ
「へぇ、真っ赤なオニか。 それ知ってるぜ、日本にいる化け物のことだよな。
 まさか海にも現れるってことまでは知らなかったけどな。やっぱ魔境だな、日本ってのは」hahaha

如月
(・・・)
「・・んふふ♪
 私も海にはもうけっこうよく出てるんだけど、海で見かけたのはさすがに今回が初めてなのよねぇ。
 本当に不思議な鬼さんだったわぁ。長門代理に報告して、調査をお願いしてみようかしら~?」

ダンテ
「・・・huh. 降参だ、お嬢ちゃん」

如月
「如月よ」

ダンテ
「・・・おう、キサラギ。
 "あの姿"は他のやつには内緒にしといてくれねぇか?」
(まだ、な・・・)

如月
「・・・うふふ、いいわ。そうしてあげる。 私とあなただけの秘密ね?」

ダンテ
「助かる」

如月
「うふふふっ♪」

ダンテ
「あぁ、そうだ。
 ほれ、預かってたヤツだ。会ったらすぐに渡そうと思ってな」

つ【髪飾り】

如月
(・・・)
「ねぇ、あなたがつけてくれない?」

ダンテ
「アン?」

如月
「いいから、お願い」

ダンテ
「・・・huh. ok」スッ…

如月
「っ・・///」

・・・

ダンテ
「これでいいかい、お姫様?」ha

如月
「・・んっ」サワ…


如月
「・・・うん。まぁ、悪くはないわね♪」

ダンテ
「こりゃ手厳しいね」hm

如月
「うふふふっ」

ダンテ
「hahaha」

ダンテ
「部屋までは大丈夫か?」

如月
「あら、もしかして送ってくれるの?」

ダンテ
「まぁな」

如月
「・・んふふっ ありがと♪」

―――
如月・弥生・望月の部屋(オリセ)


睦月
「それじゃ、如月ちゃん。ちゃんとゆっくり休んでねっ?」

如月
「・・はぁ~い、わかってるわ。本当にいろいろありがとね、睦月ちゃん」

睦月
「・・・うん」

如月
「・・・あなたも」

ダンテ
「huh.. 今日はもう夜更かしはしないようにな。
 さっさとベッドに入ってオネンネしちまうこった」

如月
「あら♪
 それじゃ、一緒に寝てくれない?
 そうしてくれたら、すぐにでも眠れると思うわ♪」

睦月
「にゃしっ!?///」

望月
「お、おいっ!///」

弥生
「・・・///」

ダンテ
「・・・あー、悪いが、そいつはまた今度だな」
(あいつに何を言われるかわかったモンじゃねぇからな・・)

如月
「あら・・残念・・・。
 じゃあ、また今度、約束よ?」

ダンテ
(・・・)
「・・おう。そんじゃな。いい夢を」スッ

睦月
(あっ・・)
「それじゃ、如月ちゃん、また明日ねっ。
 二人とも、如月ちゃんのこと頼んだよっ」スクッ

望月
「・・ああ」

弥生
「まかせて・・・おやすみ」フリフリ


ガチャ パタン

・・・

ダンテ
「・・・」スタスタスタ

睦月
「あのっ!」テテテテッ

ダンテ
「・・ん?」

睦月
「如月ちゃんを助けてくれて、本当にありがとうございましたっ!」

ダンテ
「・・huh. 気にするな。そういう依頼だ。
 というか」

睦月
「?」

ダンテ
「昨日、キサラギを連れて帰るのが遅くなって悪かったな。
 お前さんを盛大に泣かしちまった」huh..

睦月
「っ///
 すみません、恥ずかしい所を・・・///」

ダンテ
「・・・」ジー

睦月
「・・・えっ・・・な、なんですかぁ・・?//」

ダンテ
(見た目は普通の女子供にしか見えねぇが、それでもカンムスってのは普通の人間とは違う・・・。だが)
「・・・いや、本当に何も変わらねぇと思ってな」

睦月
「・・え?」

ダンテ
(たとえ人間でなくとも、大切な仲間や家族のために、ってか・・・)
「・・ha. 悪い、変なこと言っちまった。
 ・・・もう大分遅い。子供はとっくに寝る時間だ。お前さんも部屋に帰って早く寝ちまいな。 それじゃな」クルッ

睦月
(・・・)
「は、はい・・・ あっ、おやすみなさいっ」

ダンテ
「ああ」スタスタ

同刻(夜)

作戦室


陸奥
「高速機動部隊の編成?」

長門
「・・・ああ。
 南西海域に眠る豊富な資源。
 今後激化する戦いに備え、なんとしても抑えておきたいわけなのだが・・・」

大淀
「深海棲艦の狙いも同じのようです。近海にその存在を確認できました。
 明日のXXXX(午後ほど)には当該海域付近にまで接近し、XXXX(夕方ほど)には資源の回収作業を完了。
 その後、撤収していくものと思われます」

長門
「・・・言うまでもないが、資源の確保は絶対だ。特に"ここ"ではな・・・」

陸奥・大淀
「・・・」

長門
「・・そして、タイミング的に、それは今しかない。
 この機会を逃せば・・・当該海域の資源は深海棲艦にすべて持ち去られてしまう」

陸奥
「了解。
 急いで作戦会議ね。あの人も呼んでくるわ」クルッ

大淀
「・・・」

長門
「・・・いや、彼はこの作戦には参加できない」

陸奥
「・・・え?」ピタッ

大淀
「これを」つ[] ピラッ

・・・

陸奥
「出頭要請っ!?
 こ、これっ・・・!」

長門
「そこに書かれている通りだ・・・」

陸奥
「っ・・・
 今まで、一封筒をやり取りするだけだったのに、なんで急にまたっ・・・」

長門・大淀
「・・・」

・・・

陸奥
「・・・どうするの? 事情を説明して予定を変更してもらって―」

長門
「説明したさ・・・」

陸奥
「!?」

大淀
「・・・必ずその日に出頭するようにと・・・」

陸奥
「っ・・・」

長門
「・・・それに念も押された」

陸奥
「え・・・?」

長門
「今回の資源確保作戦、"成功を祈っている" とな・・・」

陸奥
「・・・っ!
 普段、まともに支給もしてくれないくせに、何なのよっ・・・!」

長門
「・・・その予定の日に間に合わせるには、明日の正午にはもうここを経たねばならない。
 明日、お前は彼を連れて出頭してくれ」

陸奥
「・・・作戦はどうするつもりなの?」

長門
「この作戦立案も急遽だったからな。
 もともと準備なども必要だったため、編成各位への作戦説明、そして決行は明日の予定だった。
 ・・・明日の作戦開始時刻まで、できうる限りのことをする。それしかあるまい」

陸奥
「・・・」

長門
「お前はもう今日中に、出立の用意を済ませておけ。
 それと、彼にも説明をしておいてくれ」

陸奥
「わかったわ・・」

提督室


陸奥
「―というわけだから・・・」

ダンテ
「hum・・」
(出頭ってなんだ・・・。はっきり言って面倒くせぇことこの上ないんだが・・・どうなってんだよ、レディ・・・
 つーか、約束もあるんだがな・・・)

陸奥
「・・・」

ダンテ
(・・・依頼自体はそのお偉いさんから受けてるんだったな。 止むを得ねぇわけか)
「・・その編成メンバーってのはもう決まってるのか?」

陸奥
「え?」

・・・

陸奥
「その三人はもう既にメンバーだったけど・・・。
 天龍と龍田を?」

ダンテ
「ああ。
 この二人、足はどうなんだ?」

陸奥
(・・・)
「・・うん、この二人なら、それは問題ないわ」

ダンテ
「good. それなら決まりだな。
 俺の代打に推すぜ」

陸奥
「わかったわ。長門に伝えておく」

ダンテ
「thx」

翌日、早朝

提督室


島風
「オゥ! オゥ!」

天龍
「そんでよ! こう、剣に纏わせる感じのイメージでさっ!
 まぁコイツが教えてくれたんだけどなっ!」ハハッ!

ダンテ
「へぇ、もう随分仲良くなったんだな」hahaha

天龍
「おう! それがよぉ、これがまた結構話せるヤツでよー!」

龍田
「よかったわね~天龍ちゃん♪」ウフフフ

大淀
「・・・」カタカタカタ ←PC操作


吹雪
「・・・あの、それで作戦というのは?」

長門
「・・・少し待っていてくれ。全員揃ってから説明したい」


陸奥
「はーい、皆の分のお茶入ったわよー。 はい、大淀」カチャカチャ

大淀
「あ、どうも」



ダァァーンテェェエ―イ!!



ダンテ
「・・・」

バタァンッ!

金剛
「ばぁーにんぐぅ らぁあーぶぅー!!」ギュルルルルッ!! ←月輪脚ばりの飛鳥文化アタック

ダンテ
「huh..」

Royal Guard!
 -ロイヤルブロック- ×3
ガガッ ガァン!


…ポスッ

金剛
「Oop..?」

ダンテ
「相変わらず元気だな。お前は」ha

金剛
「・・・oh!! ////」ギュー ←お姫様だっこ+首に手を回す


陸奥
「っ・・・」

長門
「・・・」ハァ…


タタタタッ
比叡
「お姉さま待ってくださいよーっ ・・・ん・・・・・・っ!?」

榛名
「金剛お姉さま、室内で走るのはあまり・・・」

霧島
「む、召集時刻にはまだ早かったはずですが、皆さんもうお集まりだったのですね。
 すみません、お待たせしてしまって」

長門
「・・・いや、いい。
 皆集まったな。では今回の任務について説明する」

・・・

榛名
「よう撃作戦ですか?」

長門
「ああ。
 ・・・だが」

霧島
「現在、南西海域に発生中のスコール、ですね?」

大淀
「その通りです。スコール自体は前日の予報で把握されてはいましたが」

龍田
「なるほど~。つまり一航戦のような航空戦力が今回は運用できないから」

天龍
「オレたち高速艦の出番ってわけだなっ!」

長門
「そうだ。今回編成した高速艦隊の皆の機動力を以って、敵艦隊を撃滅する。
 以上だ。何か質問はあるか?」

金剛
「ハイっ!!」ビシッ

陸奥
「・・・」

長門
「・・・だいたいわかるが、聞こう・・・」

金剛
「作戦の参加メンバーなんデスガ、人数的に今回は二隊編成での出撃ですよネっ!
 私はダンテと同じ隊がいいデス!!」

吹雪
(質問じゃなくて要望だった・・・)

陸奥
(やっぱりね・・・)

長門
「・・・残念だが、彼はこの作戦には参加しない」

金剛
「」

龍田
(・・・)

天龍
「えっ? 出ないのか?」

榛名
(え・・?)

ダンテ
「・・・」ハッ…

・・・

霧島
「・・・それは・・・本当に何とも急な話ですね・・・」

榛名
「・・・」

長門
「・・よって、今回の作戦参加のメンバーは、
 金剛を旗艦とする、金剛型四姉妹の小隊と、
 天龍を旗艦とする、龍田、吹雪、島風の小隊だ」

天龍
「旗艦かっ・・・! ますます燃えてきたぜ!」

龍田
(・・・)
「あの、私も質問いいですか~?」

長門
「ああ」

龍田
「数ある高速艦の中で、天龍ちゃんと龍田が選ばれた理由というのは、例の新兵装の関係ですか?」

長門
「ああ、その通りだ。彼の推薦だ」

天龍
「っ!」

ダンテ
「・・ま、そういうことだ。俺の代わりにしっかり頼むぜ」

天龍
「お、おう! まかせとけっ!//」

龍田
「でも、私は持っていませんよ~?」

長門
「あぁ、それも陸奥からの報告で把握している。
 しかし、龍田に関しても、彼の推薦なんだ」

天龍
「ん? ・・・んー?」

龍田
(・・・天龍ちゃんから目を離すなってことかしらね・・・。
 後で工廠に行って、明石さんから"石"のストックもらっておかないといけないわね~)
「そういうことですか。わかりました~」

ダンテ
「・・huh」

長門
「他には。誰かないか?」


「・・・」

長門
「・・・よし、作戦決行はXXXX(午後ほど)だが、
 皆、準備を済ませた後、もう一度ここに集まってくれ。では一時解散」


「了解!」


金剛
「・・・うぅ・・・」

比叡
「ほら、お姉さまっ・・・」

ダンテ
「コンゴウ」

金剛
「ダンテ・・・?」

ダンテ
「また土産話、楽しみにしてるからな?」

金剛
「っ!!」パァ


金剛
「ま、まかせるネー! ダンテにもらったあの装備で必ず大活躍してみせますカラっ!」

ダンテ
「ほぅ、いいね。頼もしいぜ」ha ha-

比叡
「・・・ふぅ」

榛名
「・・・」

ダンテ
「ハルナ」

榛名
「! は、はいっ 何でしょうっ?」

ダンテ
「コイツを持って行ってくれ」

つホーリーウォーター ×3

榛名
「・・・これは?」

ダンテ
「ヘビーな奴がいたら、そいつに投げつけろ。悪魔の力を持ってる奴なら有効なはずだ。
 使いどころだけ、間違えないようにな」

榛名
(っ・・・)
「・・・わかりました、大事に使います。
 お心遣い、ありがとうございますっ」

ダンテ
「・・・本当ならもっとくれてやりたいんだが、俺は元々こいつを使わねぇからな。
 あまり仕入れてはねぇんだ。悪いな」
(つまらなくなるからな・・・)

榛名
「い、いえ・・・」
(?)

全員一時解散、
陸奥は出立の準備、他の者は出撃準備


提督室


金剛
「ムッキィー!! どうしてぜかましはいつまで待っても来ないデスカーっ!?」

天龍
「オレも見てねぇな・・・」

龍田
「何してるのかしら~?」

吹雪
「島風ちゃん・・・」

陸奥
「大淀、わかりそう?」

大淀
「とにかく自由な艦娘なので、見つけるのは少々手間取るかと・・・」

長門
「むぅ・・・どこにいるんだ島風っ・・・」つつ[島風の写真]

ダンテ
「シマカゼって、さっきのバニー耳したお嬢ちゃんのことだよな?」

長門
「ああ、そうだ」ピラッ

ダンテ
「・・・hm」

陸奥
「」

ダンテ
「ま、わかったぜ。俺も探してみる」スタスタ

ガチャ パタン

金剛
「あっ ダンテ、一緒に!」タタッ

比叡
「あ、お姉さま」

ガチャ

金剛
「・・あ・・・ うぅー・・・もういないデース・・・」

比叡
「・・・まぁ、私たちは別口で探しましょうか」

霧島
「そうですね。手分けしたほうが早いでしょうし」

榛名
「榛名も参ります!」

吹雪
「あ、私も行きますっ」


龍田
「どうする?天龍ちゃん」

天龍
「しゃーねーだろ」

龍田
「うふふ、そうね。それじゃどこから探す~?」


陸奥
「私たちは?」

長門
「全員でここを動くわけにはいかないからな・・・」

大淀
「では皆さん、見つからなくても、とりあえず30分後にもう一度ここに集まってください」


「了解っ」

鎮守府の一番高い所に立つダンテ。


ダンテ
「・・・humm」シュンッ


―――
波止場


島風
「・・・」

ダンテ
「ヘイ、ベイビーバニー。 何してんだ?」

島風
「っ!
 ・・れ、連装砲ちゃんとお話してたのっ・・・」

ダンテ
「レンソウホウ=チャン?」

島風
「・・・この子だよ」つつ ズィ

連装砲ちゃん
「―ッ」ビシッ

ダンテ
「・・へぇ、こいつは不思議なもんだな。魔法か?」ha

・・・

ダンテ
「来ないのか。お前さんは」

島風
(・・・)
「・・・作戦の開始時間までまだあるもん・・・」

ダンテ
(・・・)hm..

島風
「・・・」イジイジ…


ダンテ
「・・・よし、そんなら暇つぶしに何かしようぜ。
 お前さん、なんか得意な遊びとかはねぇのか?」

島風
「・・えっ?」

・・・

島風
「本当にいいのっ!?」

ダンテ
「ああ、もちろんいいぜ」

・・・

島風
「ん・・・そのままでもいいの?」←クラウチングスタート・スタンバイ

ダンテ
「ああ、俺はこれでいい」

島風
「・・ふ~ん、そんなこと言って、知らないからっ!
 手加減はしないからねーっ!」

ダンテ
「上等」ha ha-

・・・

島風
「ねぇねぇ! あれどうやってるのっ!? 教えてー!」コツコツ

ダンテ
「教えてどうにかなるようなもんじゃねぇだろうからなぁ」スタスタ

島風
「えー・・・」

ダンテ
「っと。着いたな」

島風
「用事って工廠だったんだ」

ダンテ
「ああ。どうする?」

島風
「・・・別に、暇だしっ・・・」

ダンテ
「huh.. ありがとな」

ポン

島風
「んっ・・///」



ダンテは他に何か"仕込み"はできないものかと、工廠に来た。

工廠


夕張
「出来たーっ!」

明石
「?」


*-[らら
 ∩ ∩
夕張
「じゃじゃーん!」

明石
(かかと部分に撃鉄が付いた脚部艤装・・・? なんかまた悪い予感が・・・)
「・・・何それ? なんかカウボーイのブーツみたいになってるけど・・・」

夕張
「ふっふーん! 金剛さんの新兵装と今平行して作ってる拳銃から着想を得たの!
 脚部の浮上用艤装をやたら頑丈にして、そこにとある機構を組み込みましたっ!
 片方の足でもう一方の撃鉄を引いて、両足を強く合わせるか、かかとを強く踏むとっ・・・!」

明石
「・・・なしで」

夕張
「えぇっ!?」

明石
「もうだいたいわかっちゃったし・・・。
 どうせそれもまた出力の設定とかめちゃくちゃなんでしょ?」

夕張
「えー・・・セーブしたらそもそも意味がないって言うか・・・。
 イメージ的にはあの人がいつもピョンピョン飛んでるみたいなやつに近づく感じかな!
 こっちはただ爆発的に早いってだけなんだけどっ! オリジナルの方はもう完全に謎だしねっ」

明石
「なんだか余計だめな感じが・・・。
 だいたいそんなの使いこなせる人いなくない・・・?」

夕張
「えぇー無理かなぁ・・・」

明石
「足だけ先行して、後頭部から落ちるイメージしか湧かないけど・・・」

夕張
「うーん・・・バランス練習するか、卓越した体裁きのセンスがあればあるいは・・・」

明石
(無茶振りすぎじゃ・・・)
「・・もーまた石を好き勝手にー・・・」

湯張り
「あははー・・・
 小さい石なら有り余ってるから、いろいろ使って試したくなっちゃうんだよねぇー」

明石
「・・・まぁ、それは気持ちわかるけど・・・」


ダンテ
「楽しそうだな、ユウバリ、アカシ。
 そいつはなんだ?」

夕張
「ん、来たんだっ」

明石
「あら」

島風
「・・・おはようございまーすっ・・」

夕張
「あぁ、おはよう・・・っ!」

明石
「はい、おはようございます」

・・・

明石
「あんまり排水・・・えーっと、重さのある艦娘に装備させても推力が死んでしまうし、
 かといって軽量すぎる子に装備させて、その瞬間的な爆発的推力に、
 体が対応できるのかという・・・」

ダンテ
「・・・なるほどな。
 だが、今の俺には一人心当たりがあるんだがな・・」チラ

夕張
「っ! やっぱりそうよねっ!?」

島風
「・・・?」

・・・

島風
「私に!?」

夕張
「ええ!
 それを付ければ、海上で面白い動きができるようになるわっ!」

島風
「面白い動き? 早くなるの?」

夕張
「足にターボジェットが付くイメージかしらね♪」

島風
「・・オゥッ!?」

明石
「大丈夫なんでしょうか・・・?」

ダンテ
「ま、実際にやってみてからだな。
 ユウバリ、具体的にはどういう物なんだ?」

夕張
「あ、うん。説明するわ。
 実はこのブーツの足底には、回転式拳銃のシリンダーをチェーン状にしたものが組み込まれてて、
 この撃鉄を引くと、そのチェーンシリンダーが回転するの。
 そして、そこには例のあの小さい石が敷き詰められてるわ。だからそれをハンマーすると―」

・・・

ダンテ
「hum..! なるほどな。 面白いじゃねぇか」ha

島風
「?」

夕張
「まぁとりあえず実際にやってみましょうか」

明石
「いきなりっ!?」

夕張
「だって結局は感覚で覚えないといけないことが多いだろうし」カチャカチャ

明石
「またそんなアバウトな・・・」

島風
「オーゥッ」ワクワク

夕張
「それじゃ、はい。はじめの内はこれも一応付けてね」つ[ヘルメット]

島風
「・・・はーい・・・」カポッ

・・・

島風
「オゥッ! オーゥ!!」

ボヒュッ! ヒュボォッ!


明石
「わぁー・・・本当にもうマスターしちゃった・・・」
(というか姿勢が前傾気味で飛んでるから、まるでウサギみたいに・・・)

夕張
「やっぱり! 私の思った通りね!」

ダンテ
「ph~♪」hahaha


ダンテ
(・・・一応これで半分以上が"持ってる"ことになったな)
「・・・hm」






島風

 <ARMS>

  ラビッツ・フット(Lv.2)


譲与されました。


島風

 <STYLE>

  
  シューターラビット(Lv.2)    


習得しました。

予告2 ~そんなことより、私とかけっこしよ!~

>>750 続き



吹雪
「いったいどこに・・・・・・っ!」

連装砲ちゃん
「ッ―」セッセ セッセ

天龍
「あっ! あいつ・・・!」

龍田
「あら~」

・・・

ザァー
敵艦s
「・・・」

ヒュンッ

島風
「こんにちわー」ザパッ


敵艦s
「ッ!?」

敵艦1
「ギギッ!」

敵艦2
「ッ! ッ!」

敵艦3
「―ッ!」


島風
「んー・・・何話してるのー? わかんないよっ
 ね、そんなくだらないおしゃべりより私とかけっこしよっ?」


敵艦1
「・・ギッ!」ガシャ バァンッ!


島風
「オゥッ!」

-ラビットオン-

パシャッ!


敵艦1
「っ!?」

島風
「当たらないよーっ」






島風

 <RABBIT-FOOT>

  ラビットオン

…たとえ海上であろうとも、瞬発的に飛び出すことを可能にするギミック。
 どちらか片方のブーツの撃鉄を引いて、ハンマーすることにより発動されるシングルトリガーアクション・ステップ。
 自身の重心を片足の爆発に重ねるようにして、体軸を任意方向に傾けて全身を飛ばす。
 普通に考えれば、とてつもない体裁き・体術センスを要求されるはずだが、島風的には造作もないようだ。

 "何言ってるの? くっだらないこと話してないで、かけっこしよ!"

驚異的な単体機動力に狼狽し、一度距離を取ろうとする敵艦s。


敵艦s
「ギー!」ザザァー!



島風
「あー! ・・もうっ!」カチカチン パカァンッ!

-ヘアオフ-

ヒュンッ!



島風
「にひひっ!」

敵艦1
「」


瞬時にその背後に回った島風。






島風

 <RABBIT-FOOT>

  ヘアオフ

…一瞬で中距離を移動して、一気に距離を詰めることができるギミック。
 こちらは両方のブーツの撃鉄を引いて、
 両足のかかとを強く叩き合せる(or 両足を強く踏む)ことにより発動されるダブルトリガーアクション・ステップ。
 自身の重心を両足の爆発に重ねるようにして、体軸を任意方向に傾けて全身を飛ばす。

 "にひひっ あなたって、遅いのね!"

驚く敵艦1。
それでもとにかく下がろうとする。


敵艦1
「ッ―」ザッ

島風
「むー、まってってばっ」

-ラッティング・ラビット-

ガッ

敵艦1
「!?」






島風

 <RABBIT-FOOT>

  ラッティング・ラビット

…対象に乗りかかって、足蹴にする技。

 "だからー、しまかぜからは、逃げられないって!"

島風
「逃げてばっかりだからつまんないよー」

敵艦1
「」

島風
「・・にひっ 行くよ?」カチリッ カッ!

-ラビットシュート-

パッカァァアッ!






島風

 <RABBIT-FOOT>

  ラビットシュート

…爆発に重心は重ねずに体軸をずらし、足だけを円運動の空振りをさせるようにして
 爆発の推進力をそのまま放つブレットキック。

 "オゥッ! オゥッ!!"

島風
「次々いっちゃうよーっ」アハハハー




吹雪
「えぇ・・・」

天龍
「なんだあれ・・・」

龍田
「乗っては蹴って、乗っては蹴ってって感じね~」ウフフ~


霧島
「と、とにかく私たちも急いで合流しましょうっ」

榛名
「そ、そうですねっ
 圧倒的には見えますが、お姉さまも島風ちゃんも孤立しちゃってますし・・・。
 まだまだ数も残っています。いつ後ろを取られるか・・・」

比叡
「っ・・急ぎましょう!」

アグニ
「む、やっと出番か」

ルドラ
「あそこまで飛べば良いのじゃな?ヒエイよ」

比叡
「え?」

お疲れ様でした。


次こそはオン編に入って、深海水準さんと世界水準さんの決闘編までは書きたいですね。

Tips: ダンテの年齢で見る年代記(>>1のにわか知識 + オリセ)




[DMC3]:


ダンテ
…18歳。(*17歳とも? 作中では酒うんぬんのセリフはあるが、飲んでるシーンはなし。まぁ詳しく不明)

レディ
…ダンテの年齢から、-2 ~ -4 の年齢だそうな。

バージル
…双子なので、18歳?

ネロ
…0歳? シリーズ中のタイミング的に、DMC3本編の前後に誕生している可能性が高いっぽい?



[DMC1]:


トリッシュ
…年齢不明。ていうか定義不可。*ダンテとはこの時に出会った



[アニメ]:


J・D・モリソン
…知らん。ダンテのわがままに振り回されまくりな気のいいおっちゃん。

パティ・ローエル
…幼女。



[ドラマCD](これの時系列はアニメ本編中か、アニメ終了後からの近辺だと思われ):


エンツォ・フェリーニョ
…これも知らん。ダンテとの付き合いはモリソンよりも長いらしく、この時期にレディと面識を持つ。
 ちなみにこの作中にある過去編の挿話で、ダンテとトリッシュとは面識があることが語られてはいる。

[DMC4]:


ネロ
…17歳。(*16歳とも)

ダンテ
…35歳。(このssではもうこの時点で35歳として決定します)



[KCxDMC]:


ダンテ
…36歳。(このときに依頼が来た。そして大体、当ss内時空の1年間ほどで今回の依頼は完了される(予定))



[DMC2]:


ダンテ
…40歳。*オリセ(トリッシュとレディの助力により、閉じ込められていた魔界から脱出した頃には人間界時間で41歳に) *オリセ



[KCxDMC 2]:


??
…不明、定義不可。
 KCxDMC本編終了からは、20年が経過。しかし、とある事情により、見た目的な年齢変化はそれほどない。5年分くらい?

ロッソ/ビアンカ
…15歳。(*ダンテが42歳のときに誕生した)

ダンテ
…57歳。(*老化はとある事情により、40歳ほどで止まってしまっている)



[VDxDMC?]:


ビアンカ
…16歳。





                                                       Now Loadin

Tips: Devil Trigger (デビルトリガー) ~悪魔への引き金~




魔具の魔力(悪魔の魂・記憶や精神・異質・心 *オリセ)を媒介として悪魔の力を開放し、より強力な魔人の姿へと変化させる。
魔具の影響を大きく受け、その姿形と武器の特徴をより強化した性能に変化する。


*DMC4以降では、ダンテは全身へ送る魔力の供給が安定しており、
効率良く全身へ魔力が循環されているため、魔具を変更しても魔人状態の姿は変化しない。

ネロ(DMC4)は閻魔刀を用いて(閻魔刀をトリガーとして)魔人化しているため、
「閻魔刀の鞘と同化した左腕」など魔人バージルと共通点を持った、
青白い武人の姿をした魔力が具現化されたものが自身の背後に見える。

ルシア(DMC2)は元来、純粋な人造悪魔であるため、魔具を介さないので変化しない。




・DMC4時点におけるダンテのデビルトリガー(DT)に対する>>1的考察 (以降ネタバレしまくり注意)



ダンテは全身へ送る魔力の供給が安定しており、効率良く全身へ魔力が循環されているため、
魔具を変更しても魔人状態の姿は変化しない。

魔人化をもう大分、使いこなしており、
この時点でDMC3時系列のバージル(18歳?)の魔人化よりも、能力は上か。(*ゲーム的性能の話は除く)


*バージルはDMC4(SE)・DMC(SE)3の両方の時系列において、魔人状態の姿は装備中の魔具に依存した変化をしている。
 フォースエッジ単体にはトリガーとなれるだけの魔力がないため、これを装備している間の魔人化は
 閻魔刀をトリガーとして行われている。




・当ssにおける、デビルトリガーの扱い・恩恵



>>523 ??????? → デビルトリガー   *オリジナルの詳しい恩恵や仕様などは、攻略やwikiを参照してください。


…このss内では、もう単純に段階を一段階上昇させることができる、くらいのものとして扱う。*予定

 例) DT時 リベリオン (魔装) → 敵中級艦を十分に撃破可能。





                                                       Now Loadin

Tips: Partial Devil Trigger (パーシャル・デビルトリガー) ~部分的なデビルトリガー~  (以降すべてオリセ)




体の一部分だけを魔人化させる。DT技能の一つ。
当然のことながらフルDTと比べて、全体的な能力・性能は落ちている。、
しかし、周囲への影響を抑えられるというメリットがある。あと目立ちにくい。

この見た目的な変化や性能の上下幅は、現時のダンテであれば精緻な制御が可能。


*この部分的なデビルトリガーについては、DMC4小説 ~Deadly Fortune~ 上巻 もよければ参照されたし。




おまけ


証明)

http://www.youtube.com/watch?v=b3k8f8nspIc&t=11m42s

*ネタバレ注意(11分42秒~12分06までの[24秒間]見を推奨)


部分魔人化は2回。合計しておおよそ1秒間ほどと思われ。
仮にこれが普通のフルDTだった場合、ネロがそれに気付かないのは明らかに不自然だと思われるので。



・DT触媒=リベリオンが体から遠くなっていることについて

このムービー時点で所持している魔具はリベリオンのみだと思われるのに、
そのDT触媒=リベリオンが体から遠くても魔人化している。

不明。よくわからない・・・。
多少の距離ならば問題ない?





                                                       Now Loa

もう先に言っとくと、この部分DTはこのssでは多用していきます。
*オリジナルの設定を踏襲しつつ、です

理由としては、バランス調整とあんまり目立たないようにするために、ですね。
精密機器などにも影響出る仕様になっちゃいましたしね。

これのがいろいろ都合がいいような気がしてます・・・w

まぁあとあと困るような予感もしてますけど。

>>1です。


遅くなりました。あけおめ、ことよろです。

PC触れないので、ほとんど書いてないです…
まぁ、ゲームとかやってたってことでもあるんですけど


ていうか年跨ぎましたね。
1~2ヵ月くらいで終わるかなー、くらいに考えてたんですが、甘かったですね。
初めてss書いてるわけですが、こんなに大変とは…

まぁでも、それでも>>1的にはゆっくり行きたいです

遅筆なのはしょうがないというよりも実はけっこう必要なことというか、大事なことなんだなって
初めてss書いてて気付きました。大発見でした、これに関しては。


前に言ってたエタったらってやつなんですが、保険として一応もう他スレにネタ帳上げさせていただきました。
(上げたのはだいぶ前なので、今はもう更新量もそれなりにあるぽいですが)
本格的にエタりそうになったら詳細報告します。*ネタバレ含むので、気にする人は探すの注意です。


あと読み返すと本当に誤字脱字多いですね…
キャラミスで、陸奥→睦月 になってるとかまじで悶絶しました…

ほんとすみませんでした。(これからも頻出するとは思いますが。なぜかチェック通過するんですよ、あれ)
SEではちゃんと修正したいなと思います。

あと、SEはカットしまくってるシーンの補完ですね。(飛びまくってるシーンありますよね。アグルド紹介シーンとか)



最後になりましたけど、乙レス書き込んでくれてる方、本当に感謝です。いつも返礼してなくてすみませんでした。
スレ立てしてss書いて、これも初めて気付いたんですけど、こういうのって
「キャラの口調とか性格は大丈夫だったか」とか「展開突飛すぎる気がしたけど許容範囲内だったかな」
みたいなことの確認にもなるんだなって思いました。

>>1的にはカキコするまでチェックとか許容度とか、結局は自分一人だけでしかできないので、常に不安なわけですけど、
「乙もらったし、まぁ許容レベルだったのかな」って思えます。
(乙レスもカキコしてくれてる方的にはけっこう負担になってるのかもしれないですけど…w)



進捗的にあと1年近くかかるかもです。まぁ繰り返しですけどゆっくり行きますね。早くやってもひどいことになると思うので。
まぁそんな感じで。
よろしくです。

Tips: デビルトリガーの恩恵、本質。そして悪魔に近づく、悪魔性に触れるということの意味 *考察(オリセ)




・(生粋の)悪魔、魔性存在、あるいはそれに類するものへと昇華・変化した存在の寿命

かの伝説的英雄の大悪魔 スパーダ は2000歳を越えていたという。
これが生粋の悪魔である故か、他にも要因があるのかは人智の及ぶところではないのだろう。


・デビルトリガーの恩恵、(半人半魔なども含めた)悪魔としての特質

元々、デビルトリガーには発現者のダメージを負った体を修復する能力(DMC4本編中のネロ/DMC3本編中のダンテ)や
消耗した体力を回復させるという能力がある(ゲームの基本仕様)。
また、デビルトリガーまで使用しなくとも、能力的に高位の者とまでなれば
程度に依るが、それに類した能力を常時発現させておくことも可能なようだ。


・悪魔的特質と不老不死の関係性

No Data...





                                                       N

>>1です。

引き伸ばし用に小ネタとか、「自己保守」とかけっこうやっていくと思います。
ご了承。


また小ネタ系は「田島くん的誰得ネタ」で、わかる人にしかわからない系です。
最悪、ネタバレ的でひどいことになるのかも・・・
まぁでも書いちゃったので載せます。



「本編だけでいい」という人はそれ以外は飛ばしてください
よろしくです。






昔、ママが聞かせてくれた話があった。

あたしがずっと小さいころに。


この世界には、あたしたちみたいな・・・人間のような悪魔もいれば、悪魔のような人間もいるんだって―




事務所"デビルメイクライ"



スタスタ カタッ カチャ


ビアンカ
「ふぃー・・・」スー…コク


椅子に腰掛け、自分で用意したコーヒーを飲む少女。



ビアンカ
(うーん・・・)
「やっぱり、コーヒーだけはロッソには勝てないなぁ」


そうひとりごちるビアンカ。
今、事務所には彼女一人しかいない。



ビアンカ
(パパとママはロッソを連れて行っちゃったし、しばらくは一人でお留守番かぁ)
「・・・ヒマだね」カチャ… スー…コク


ガチャ ギィ…


ビアンカ
「・・お」


コツコツコツ ピタ

????
「・・・仕事の依頼をしたい。ここならば特殊なものでも請け負ってくれると聞いた」

?????
「は、はじめましてっ!」


ビアンカ
「・・ph♪ どのようなご依頼でしょうか?」ニヒ

乙ー

>>828
どもっす。
でももう少し続きます・・・w
さーせんす

- VD x DMC 先行 CM(ロングバージョン)-


【VD x DMC】ビアンカ「なるほどねぇ。それでその間、AAAってのから守ってほしいと」【ss】



猪名川 マナ
「ええ・・・そういうことなんです・・・」
(すごい格好・・・)

九頭竜 桃
「・・・」
(なんとも破廉恥だ・・)


ビアンカ
(・・・これ長期系じゃない・・・?)
「んー・・・その、さ」


マナ
「・・はい?」


ビアンカ
「その不干渉条約だっけ、それが結ばれるまでのメドって大体どれくらいになるの?」


九頭竜 桃
「・・・現在、交渉の場を設ける準備などを行っている段階だ」

猪名川 マナ
「・・・」


ビアンカ
「おー・・」

・・・

ビアンカ
「へぇ。それでその理事長さんの代理でここまで、ってことなんだね」

猪名川 マナ
「は、はいっ・・」

ビアンカ
(・・・ふーん、"ウチ"も有名になったもんだ・・・。
 ママの広報のおかげかな? ・・・まぁ、その理事長さんもよく嗅ぎ付けたなって感じなんだけど・・・)

九頭竜 桃
「・・・」キョロキョロ…

ビアンカ
「? どうしたの?」

九頭竜 桃
「・・・他の人はいないのか?」

ビアンカ
「あ、うん。今はあたしだけです。他の者はただいま出払っておりまして・・・。
 当分は戻らないですね。2ヶ月近くかかるかも。
 それが何か・・・?」

桃・マナ
(2ヶ月・・・!?)

ビアンカ
「?」

九頭竜 桃
「あ、あぁいや・・・」

猪名川 マナ
「・・・」
(できれば男性の職員の方にお願いしたかったわけですが・・・)チラ…

九頭竜 桃
(同じ女である場合、どうなるかがわからないからな・・・・・どうする?)チラ…

猪名川 マナ
「・・・でも、さすがに2ヶ月も、というのは・・・」ボソ…

九頭竜 桃
「うん・・・。
 理事長いわく、ここの人は普通の人とはまた違う、とは言っていたが・・・」ボソ…

ビアンカ
(・・・)

ビアンカ
(これカテゴリー的には便利屋として、ってことになるかな。悪魔絡みではないっぽいし。
 相手は人間、か・・・。魔具もちょっと"普通"には使いにくいな。
 まぁでもこれ系の仕事だと結局、あたしかロッソが担当になるはずだからなぁ。・・・うーん、でもこの仕事ってたぶん・・・)
「んー・・・」

猪名川 マナ
「あ、あのっ・・」

ビアンカ
「あ、はい」

猪名川 マナ
「当方の理事が、こちらの事務所の代表の方と一度連絡を取らせていただきたいと・・・」

ビアンカ
「あー・・・ごめんなさい。 パp・・・その代表は出張中はほとんど連絡が取れなくて・・・」
(ママとロッソもいるんだけど、今回は行ってる場所が場所だし・・・)

猪名川 マナ
「あ・・・そう、ですか・・・」

九頭竜 桃
(・・・やむを得ないのかもしれない。とりあえずは一度、彼女に島の方へ来てもらうか・・・?)

・・・

ビアンカ
(・・・)
「聞いてもいいかな」

猪名川 マナ
「は、はい」

ビアンカ
「今回のその依頼は、どうしてうちに?」
(その理事長さんがどうやって"うち"を知ったのかも単純に気になるけど)

猪名川 マナ
「・・・実は当組織では、基本的に外部の人間を信用していません。
 ですが、ここの方であれば―」

・・・

ビアンカ
「・・・なるほどね。だからなのか」

猪名川 マナ
「はい、理事長がそう言っていました・・・」

ビアンカ
(・・・うん、地道にがんばってきた結果だね。うちも手広くなってきたもんだ。
 っていう冗談はおいといて、その理事長さんもなかなかだなぁ)

・・・

ビアンカ
「―だいたいのお話はわかりました。 ・・・んー」
(でも長期か・・・。
 それになんだかいろいろゴタゴタしてそうな案件だし、あたし一人で勝手に受けちゃってもいいものかどうか・・・)

猪名川 マナ
(どうしたら・・・)

九頭竜 桃
(・・・問題はいろいろある。・・だが、私たちとしても―)


パリィンッ!!


九頭竜 桃
「っ!!」

猪名川 マナ
「ひぅっ!? 何事ですか!?」

ビアンカ
「ん・・」


プシューッ!

九頭竜 桃
「催眠ガスだっ!息を止めろ!」ガタッ!

猪名川 マナ
「えっ!?」

ビュンッ

九頭竜 桃
「っ!」


桃よりも早く、二人を横切る白い残像。

ビアンカ
「フッ!」カァンッ


窓を突き破って入ってきたソレを、そっくりそのまま割れた窓へと蹴り返すビアンカ。


猪名川 マナ
「ふぁ・・・んっ・・・」フラフラ…

九頭竜 桃
「・・くっ・・・!」ガクッ…
(決して油断していたというわけではなかったのに・・・!)


ビアンカ
「・・・」
(ふーん・・・)

・・・

ビアンカ
「大丈夫?二人とも」つ つ

つ⊂ ギュ

九頭竜 桃
「あ、ああ・・・。
 ・・なんともないのか?お前は・・・」

ビアンカ
「・・まぁ、ね。 あーいうの、あんまり効かないから」

九頭竜 桃
(っ・・・)

ビアンカ
「そっちは大丈夫かな?」

つ⊂ ギュ

猪名川 マナ
「ぅん・・・・あ・・・ど、どうも・・」フルフル…

ビアンカ
「あんまり大丈夫そうじゃないね・・・」アハハ…
(ていうか催眠ガスってことは・・)

九頭竜 桃
「おそらくだが―」


ダダダダッ!! パリィーンッ!!


猪名川 マナ
「きゃああーー!! 今度はなにーっ!?」

九頭竜 桃
「猪名川っ・・!」バッ

トンッ

九頭竜 桃
「っ!?」トサッ

ダキッ

猪名川 マナ
「んむっ?!」ムニュ

ビアンカ
「窓の陰に隠れて!」ズサーッ


銃声に即座に反応し、桃を窓の陰に突き飛ばし、
マナを抱き寄せたまま事務所のビリヤード台の下に隠れる。

ダダダダダッ!!


ビアンカ
(あーぁ・・うちの事務所が・・・。 最近、パパがご機嫌で内装変えてたのに・・・)
「ひどいことするなぁ・・・」

九頭竜 桃
「っ・・・!」

猪名川 マナ
「」
(む、胸が・・・! 同じ女性とは言え、今までこんなに人に密着したことなんてっ・・・)

フニ…


ダダダダダッ!!


猪名川 マナ
「ひうーっ!!」ビクンッ!!

・・・

ダダダダダッ!!

ビアンカ
(・・・埒が明かないな・・・。 ていうか、こんな事務所でもあんまり風通し良くされるのは困るよ・・)
「二人とも、ちょっとここに居てね」スクッ

猪名川 マナ
「えっ・・」つ.. フルッ…


九頭竜 桃
(!?)
「お、おいっ!何を考えているんだ! 今出るのは危険だ!」


ビアンカ
「大丈夫だよー」コツコツ

ガチャ パタン…

・・・

九頭竜 桃
「・・・止んだ、な・・・」
(あの女・・・)

猪名川 マナ
「ンッ・・・ハッ・・・ハァッ・・・!」フルフルフルッ…

九頭竜 桃
「・・・猪名川?」


ガチャ パタン


ビアンカ
「ごめん、逃がしちゃった・・・。 まぁ追い返すことはできたんだけど。
 銃で弾いてみたら、これ落としていったけど、どこのか分かりそう?」

つ【AK】

九頭竜 桃
(・・・)
「・・ふむ、襲ってきたのは先に話したAAAの実行部隊だ。間違いない。
 わかっていたことだが、まさかこんなに早く嗅ぎ付けるとは・・・。
 それにこれほどまでに強引な手を使ってくるなんて・・・」
(捕獲が目的ではないのか・・?)

ビアンカ
(・・・)
「強引な手、か・・
 ていうかさ、そっちの子―」

九頭竜 桃
「・・っ 猪名川!」

猪名川 マナ
「あれがAAA・・・これが外の世界の戦場っ・・・・ こんなの私には・・・」ガタガタガタッ…

九頭竜 桃
「・・・猪名川・・」つ スッ…

猪名川 マナ
「っ! いやぁっ!!」ブンッ

パシンッ!

九頭竜 桃
「っ・・・」


ビアンカ
(・・・)

猪名川 マナ
「ッ・・・」ガタガタガタッ…

九頭竜 桃
「お、落ち着いてくれ猪名川・・」スタ…

猪名川 マナ
「」ビクッ

九頭竜 桃
「あ・・・」ピタ…


ビアンカ
「・・・」スッ… ←猫座り


九頭竜 桃
「・・・」
(まいった・・・どうすれば・・・)

猪名川 マナ
「」ガタガタッ…


「にゃーん」


九頭竜 桃
「・・・は?」←振り向き

猪名川 マナ
「」ピクッ

ビアンカ
「にゃんにゃーん、 にゃん」


九頭竜 桃
(・・・え?)

猪名川 マナ
「・・・」 …?


ビアンカ
「にゃんにゃんっ にゃ~ん」


二人の視線は自然と集まった。

九頭竜 桃
(・・・いったい何が・・・)

猪名川 マナ
「・・・」


ビアンカ
「にゃ~ん、にゃんにゃんっ  ・・・にゃん?」ペタ…


静かな音を立て、猫の手をした前足が踏み込まれる。ほんの少しだけ。


九頭竜 桃
「・・・」

猪名川 マナ
「・・・っ」


ビアンカ
「・・にゃ~ん~ぅ」ノビー… コニョコニョ…


そのまま近付いてくるのかと思えば、そういうわけでもないようで、
両腕をピンと伸ばし、お尻を上げて猫のように"伸び"をする。その上、手で頬をかいている。
その仕草はまるで本当の猫のようにやたらリアルだった。

桃・マナ
「・・・」


ビアンカ
「・・・にゃーぅ」ペタペタ


少し寄って来てはまた止まった。
それはもう、むしろもどかしいくらいだった。


猪名川 マナ
「・・・っ」

九頭竜 桃
「・・・」


桃だけは気付いていた。
彼女が近付いてくるほどに、その鳴き声はだんだんと小さくなっていたことに。

ビアンカ
「にゃーん」

ペタペタ


ビアンカ
「にゃーん・・・」

ペタ


ビアンカ
「ニャーン・・・」ボソ…

ペタ…


  マナ「・・・あ・・・」
ビアンカ「にゃん♪」

ス…

猪名川 マナ
「んっ・・・」

ギュ…

ビアンカ
「・・・・・大丈夫・・・大丈夫だよー・・・」

ポンポン…


そう言いながらビアンカは、抱きしめているマナの背中を優しくぽんぽんとする。

猪名川 マナ
「ぁ・・・」…

ビアンカ
「・・もう大丈夫、怖くないよ。
 あたしが守ってあげるから。 だからヨユーだよっ」ニャハハッ

九頭竜 桃
「!
 それではこの依頼―」

ビアンカ
「・・うん、受けるよ。あたしが受ける」

九頭竜 桃
「・・・ありがとうっ」

ビアンカ
「いえいえー」ニヒヒ

ナデナデ…

猪名川 マナ
(・・・あったかい・・・)ン…

九頭竜 桃
(・・・)

・・・

九頭竜 桃
「今は動きはないが、いずれまたすぐに仕掛けてくる可能性は高い・・」

ビアンカ
「・・まぁ、そうだよね」スクッ… ←立ち上がり

猪名川 マナ
「あっ・・・」

ビアンカ
「おっと・・・。
 ・・すぐに済ませるよ。だからいい子にしてて?」

つ ナデ…

猪名川 マナ
「んぅ・・・//」

・・・

―ガタンッ

ビアンカ
「よぃっと。 まぁ即席ならこんなとこかな」パンパン ←両手を払ってる


ビリヤード台を縦にしてそれを左側の窓に、事務所机を固めて正面の扉に、
茶机やらソファーやらなんやらをまとめて右側の窓に、
それぞれ大雑把にではあったが、とりあえず配置して当面のバリケードをビアンカは作った。


九頭竜 桃
「・・・」
(理事長からの話にはあったが、本当に・・・。最早、人間技ではないな・・・)

猪名川 マナ
「・・・」ボー…


ビアンカ
「よし、それじゃあ二人とも、ちょっと付いて来てもらえるかな」

・・・

―スタッ

九頭竜 桃
「・・・地下通路か」キョロキョロ
(事務所の裏の下に・・・)

スタッ

ビアンカ
「うん。万が一のときのためにって。これはうちのママが用意して作ったんだよね。
 厳密には、あたしと弟がもっと小さかったときに、それを想定してってことだったんだけどね」

九頭竜 桃
「ふむ・・」
(確かに通路としては少し狭いか・・? 女子供・・・私達くらいならまあまあ通れる、か。
 しかし、暗いな・・・。 私なら見えないこともないが・・・)


ビアンカ
「さ、ほらおいでー。 大丈夫だよー、怖くないから。
 ちゃんと抱いて下ろしてあげるからね」つつ ←備え付けられた少し高い段差から両手を伸ばす

ビクビク…
猪名川 マナ
「・・ぁ・・・」

ギュ… ストン


ビアンカ
「ん、えらいね」

つ ナデ

猪名川 マナ
「ん・・・//」


九頭竜 桃
「・・・」


スッ…パタン ←ビアンカが地下通路への蓋を閉めた

九頭竜 桃
「・・済まなかった。 事務所があんな事になってしまって・・・」

ビアンカ
「あー・・・まぁ、・・うん、 仕方ないよね・・w
 ていうか、これまでにもあーいうことって全くなかったってわけでもないからねぇ。
 ま、気にしないでよ。
 でさ、大体どこに出たいとかあるかな?」

九頭竜 桃
「港に行きたい。そこまで案内してくれると助かる」

ビアンカ
「りょーかい。
 それじゃとりあえずは、しばらく真っ直ぐに行ってみて」

九頭竜 桃
「わかった」スタスタ


猪名川 マナ
「ぁっ・・」タドタド…

ビアンカ
「あ、ごめん、暗いよね。 手、繋いでいこっか」つ

猪名川 マナ
「・・・」..つ

ギュ…


猪名川 マナ
「・・・」…


チラ…
九頭竜 桃
(・・・)ホッ…


ビアンカに手を引かれながらも、どこか安心したような表情で
後ろを付いて来ているマナを見て、桃も安堵した。




*余談、ビアンカは赤ちゃんとか子守りの依頼もこれまでにかなり受けたことあり。

・・・

スタスタスタ

九頭竜 桃
「相手もかなりの手練れだ。
 私もそれなりに"覚え"はある方なんだが、
 戦地を離れて長いとはいえ、遅れを取ってしまった・・」

ビアンカ
「ふむぅ・・」

猪名川 マナ
「・・・」

トテトテ…

―――



九頭竜 桃
(・・・)
「気配は無し。 見事だ」

ビアンカ
「さーんくすっ ニャハハ
 さて、もう大丈夫そうかな?」チラ

猪名川 マナ
「・・え、あっ は、はいっ! もう大丈夫ですっ!」

ビアンカ
「そっか、よかった」フフ

パッ ←手を放す

猪名川 マナ
「っ・・ぁ・・・」…

ビアンカ
「ん?」ニコ

猪名川 マナ
「っ・・//// い、いえ、何でもっ・・////」

九頭竜 桃
(・・・ふむ・・・)

・・・

九頭竜 桃
「いつまでも安全とは限らない。急ごう。
 猪名川、もう行けそうか?」カサッ ←ゴーグルを取り出した

ビアンカ
(ん?ゴーグル?)

猪名川 マナ
「・・はい、もう大丈夫ですっ・・・行けます!
 あの・・桃さん、帰りは私にやらせてもらえませんか?」

九頭竜 桃
(・・・)
「わかった、任せる」

つ【ゴーグル】

猪名川 マナ
「ありがとうございますっ」ハシッ ←受け取る

ビアンカ
「?」


-DRIVE-

ピカーン!

猪名川 マナ
「・・よしっ!」←アーム:弓 装備

ビアンカ
「Wow..!」
(すごっ・・・ 人間の女の子が魔装みたいな武器に・・・
 えーっと、さしずめ・・・に、人装、とか?)

猪名川 マナ
「・・・」チラッ…

ビアンカ
「へぇ~・・」ジー

猪名川 マナ
(・・やった! ふふふっ////)グッ! ←内心のガッツポーズ

九頭竜 桃【弓】
『・・・』

・・・

猪名川 マナ
「さ、さぁっ お、お手をっ!///」づ ビッ!

ビアンカ
「? えーと・・?」っ..

猪名川 マナ
「遠慮なさらずっ! さぁお早く!」づ ビビッ!

ビアンカ
「は、はいっ よろしくお願い、します・・?」つ..

猪名川 マナ
(これで、この方に良いところを見せられれば、
 先程までの醜態なんかよりも今の私の勇姿を印象付けておけるチャンスになるはず!!」

九頭竜 桃
『猪名川、後半声にまで出てるからな・・』

猪名川 マナ
「っ!?」

ギュ …パァー!


猪名川 マナ
「・・あら?」

九頭竜 桃
(!? なんだっ!?)

ビアンカ
「・・え?」


九頭竜 桃【弓】 → 九頭竜 桃【槍】
猪名川 マナ  → 猪名川 マナ【弓】


桃は弓から槍へ、マナは人の姿から弓へと変身した。

{↑ ← 弓(マナ) と 槍(桃) が落下する。


ビアンカ
「oops」ハシッ ←両方キャッチ

・・・

ビアンカ
「・・・えっと・・・なにこれ・・?」

猪名川 マナ
『ど、どういうことなんですかこれっ!?』

九頭竜 桃
『わ、私だってわからないっ・・・
 ドライヴ中に猪名川が彼女に触れて、それでまたドライヴした、のか・・・?』

猪名川 マナ
『ま、まさか、この方も既にっ?』

九頭竜 桃
『・・まだ、何もわからない。 とにかく、この状況をどうにかしないと・・・』

ビアンカ
「oh.. なんか二人の声が頭に直接聞こえてるような・・」

海上


ビアンカ
「おー、これが"ファントム"なんだね~。 便利だなぁーw」ニャハハー♪

ビュォォーッ!!

猪名川 マナ
『・・初めてのドライヴでこれほどなんて・・・ すごいファントムの速度が・・・
 というか本当にV-ウィルスの感染者<キャリア>ではないのでしょうか・・・?』

九頭竜 桃
『・・・私でははっきりとしたことは言えない・・・。
 というか今のこの状態では、彼女は私と猪名川の二人分を一挙にドライヴしているということになる・・・。
 はっきり言ってそもそもこの時点で異常だ・・・。 一度、理事長と詳しく話し合った方がいい』

猪名川 マナ
『そう、ですね・・・。
 それにしても・・・』

九頭竜 桃
『? なんだ?』

ビアンカ
「~♪」

猪名川 マナ
『////』

九頭竜 桃
『・・・はぁ・・』




(ホログラム)理事長
『―まさか、そんなことがっ・・・』

九頭竜 桃
「・・・やはり、一度ちゃんと検査を受けてもらうべきだと思う」

ビアンカ
(・・ふ~ん、そういうことなんだ)


猪名川 マナ
「・・・」ポー…

・・・

理事長
(・・・ふむ)
『事情はわかりました。
 でも、あなたたち二人にも今一度検査を受けてもらいます』

九頭竜 桃
「・・なに?」

理事長
『・・・ちょっと確かめたいことがあるのよ。お願い』

九頭竜 桃
「・・・わかった」

ビアンカ
「・・・」チラ ←不意にマナの方を見やる


猪名川 マナ
「っ!」ビクッ


猪名川 マナ
「////」フィッ ←目をそらす


ビアンカ
「・・・」
(これ、マナちゃん聞いてないんじゃないかな・・)

・・・

九頭竜 桃
「―ウィルスの浸食に変化があった!?」

「「!!!??」」

理事長
『ええ・・・。
 ほんのわずかではあったけど、減退の傾向にあったわ・・・』

ザワザワザワッ

ビアンカ
(ふーむ・・?)

理事長
『これがどういうことなのか、なぜそうなったかはまだ今の段階では何も言えないわ・・・。
 もっとよく調べてみないと・・・』

月影 小春
(・・・)
「それで、彼女の方の結果は?」

理事長
(個人的にいろいろと気になった点も多いけど・・・)
『・・・結論から言うと、ウィルスの感染や影響などは見られなかったわね。
 まぁでもこれもまだ何とも言えないと思うけどね』

ヴァイオラ
「じゃあ、ただの体質・・・とか?」

理事長
『そんなでたらめな話が・・・って言いたいところだけど、そもそも彼女の素性自体がね・・』

(あぁ・・・)

・・・

月影 小春
「―ではつまり、彼女のその能力を使っていければ・・・」

理事長
『可能性はあるのかもしれないわね・・・。
 どういう原理なのかは、まぁ本当によくわからないけど、
 そもそも元々のV/A-ウィルス自体がよくわかってないくらいなわけで・・・」

「「・・・」」

ビアンカ
「・・・」
(もしかして、あたしのアレとかが関係あったりするのかな?)

つ ナデナデ

猪名川 マナ
「ン・・///」

これ以降より、ビアンカはリブレイター専任として、
島中のヴァルキリーたちからのアプローチを受けまくることになる。


「私とドライヴしてくださいっ!」
「どうか私をパートナーにっ!!」


ビアンカ
「わー、あたし人気者だなぁー」ニハハ

猪名川 マナ
「・・ぐぬぬ・・・」


「ちょっと!一気に押しかけたらご迷惑になるでしょう!
 ここは順番に・・・」

ビアンカ
「あ、大丈夫だよー。
 4人くらいまでなら同時でもいけると思うよ」

「「っ!?」」

「ほ、本当ですかっ?」

ビアンカ
「うんー」

猪名川 マナ
(・・・)


ビアンカ
(パパなんか開き直ちゃってあのスタイルを使ってるときなんかはもう、12個も同時に扱ったりしちゃってるからなぁ。
 あのスタイル自体も元々はただ単に、自分の動きを追従してくる影に過ぎなかったみたいだけど・・・。
 確かあのスタンスは倉庫の肥やしになっちゃってた魔具さん達の不満がついに爆発しちゃって、
 仕方なくってのが切っ掛けだったんだっけ。 ・・・あたしもまだまだだなぁー)
「・・・ふふふっ」

「?」

ビアンカ
「ごめん、なんでもないよ。
 それじゃ、やってみよっか。 ほら、マナちゃんも」

猪名川 マナ
「っ! は、はいっ!///」

・・・

満腹丸ちゃん
「外の世界の人なのだ!
 外の世界の美味しいもの、まんぷくまるちゃんにいっぱい教えてほしいのだー!」

ビアンカ
「いいけど、んー・・・言葉でってのもまさに味気ないよねぇ。
 そだ。ここって食材はどこで買えるの? 器具とかもほしいけど、
 キッチンがあるならそこを貸してくれたら作ってあげられるよ?
 あ! オーブンとかもあるかなっ? あるならピザなんかも作れるよ!」

神楽坂 倫花
「えぇ!? ピザ作れちゃうのっ?」

ビアンカ
「うん。うちのパパの大好物でさ。
 出張で家に居ないこと多いんだけど、帰ってきたときは必ずせがまれるからね」

神楽坂 乱花
「へぇ・・」

神楽坂 倫花
(パパ・・・
 ・・・お父さん、お母さん・・・)

ビアンカ
「あ。あとデザートにストロベリーサンデーも毎回セットかなw」

満腹丸ちゃん
「すとろべりーさんでー?」

ビアンカ
「イチゴのパフェのことだよー。
 あたしが作るのだと、バイト先の特別仕様になるけど。
 まぁけっこう好評かな。なんて♪」

満腹丸ちゃん
「わぁー!!」キラキラ

神楽坂 乱花
「美味しそう!」

神楽坂 倫花
「うんうんっ!」

猪名川 マナ
(料理までご堪能だなんてそんなっ・・・//)

ビアンカ
「それじゃ、案内お願いできるかな?」

シュバッ

ビアンカ
「・・ん?」

猪名川 マナ
「っ!? 桃さんっ!?いったい何してるんですか!?」

九頭竜 桃
「・・・情報収集だ」モミモミ
(・・っ!?)

猪名川 マナ
「なっ!? 何の情報なんですかーっ?
 羨ましいっ!! 桃さん、ちょっと後で握手してくださいっ!」

神楽坂 乱花
「いや・・猪名川、ほんと何言ってんの・・・」

ビアンカ
「アハハッ
 ていうかモモちゃんすごいねーっ! 後ろからなんて全然気付かなかったよっ!
 もしかしてさ! モモちゃんって日本のあの伝説のNINJAだったりする!?」

九頭竜 桃
「え、いやっ・・・
 ・・というか見た目からそうではないかと思っていたが、まさか本当に・・・
 ビアンカ、この下には・・・着けていないのか・・・?」モミモミ

ビアンカ
「あぁ、ブラ? それは着けてないねぇ。
 でもこのガンホルスターがブラみたいなものだよ? これオーダーメイドなんだー♪」

*胸部分は柔らかい素材だが、しっかりとサポーターとしての役目を果たしてくれている不思議装備。


猪名川 マナ
「っ!!??
 そそそそれ本当なんですかっ!?
 それじゃあ、その上一枚破けてしまったらもう見えちゃうってことですかっ!!??」

神楽坂 乱花
「ちょ」

神楽坂 倫花
「ははは・・・ なんだかマナちゃん、ビアンカちゃんが来てからだいぶ変わったね・・」

月影 小春
「・・・」
(ただでさえ当たらない・・・。辛くも届いた私のあの一撃でさえ、アームではなく、まさかの素手で防がれた・・・。
 上一枚と簡単に言うけれど、それは・・・)

ビアンカ
「まぁ前はもっと普通なの着てたときもあったんだけど、あたし汗っかきなんだよね。
 それなりに動くとすぐ体熱くなるし。服も下着も蒸れちゃうこと多くってさ。
 だからお仕事するときはもう専らこの格好なんだよね」

九頭竜 桃
「・・ふむ」モミモミ

ビアンカ
「あ・・・モモちゃん、ごめん・・・そろそろいいかな・・?
 さすがにちょっとヤバく、なって・・・んっ///」

猪名川 マナ
「」プツーン

神楽坂 乱花
「っ!?」

九頭竜 桃
「・・もう少しだけ・・・」モミモミ…

ビアンカ
「えぇ・・自分のじゃダメなのぉ・・・」ァ…ンッ…///

猪名川 マナ
「桃"さ"ん" か"わ"って"ぇ"ぇ"ぇ"え"え"え"ーーー!!!」グワァッ!!

神楽坂 乱花
「マジで落ち着け猪名川ぁあー!! キャラ変わってるって!!
 あぁもうっ!お姉ちゃんも手伝ってぇー!」グググッ!!

神楽坂 倫花
「えぇっ!?」

ヴァイオラ
「何やってんのよ、あんたたちは・・・」

島全体のガードという依頼とドライヴの訓練を手伝う日々が続いた。
ある日の朝早く、ビアンカの部屋に忍び込もうとしていたとある少女がいた。


ガチャ… キィ…

ソロー…
猪名川 マナ
「・・あっ」

ビアンカ
「お。
 おはよー、マナちゃん」フリフリ

猪名川 マナ
「・・おはようございます。もう起きてらしたんですね」
(少し、残念・・・)

ビアンカ
「うーん、なんか昨日あんまり寝付けなくてさ。
 なんでか背中むずむずしちゃって」

猪名川 マナ
「お背中が、ですか・・?
 よ、よろしければ看ましょうかっ?」

ビアンカ
「え? ・・あぁいや、まぁ別に―」

猪名川 マナ
「看ますねっ!」

ビアンカ
「はい」

・・・

猪名川 マナ
「こ、これはっ!?」

ビアンカ
「・・・どうなってる?」

猪名川 マナ
「な、何か羽毛のような感触がっ・・・!!///」サワサワサワサワッ

ビアンカ
(・・・)
「ありがと。もういいよ」←服を着直す

猪名川 マナ
「あっ・・・。
 ・・・まさか、それは昨日の"コネクト"の後遺症なんじゃ・・」

ビアンカ
「マナちゃん、この事はみんなには内緒ね」

マナ
「えっ・・?」

ビアンカ
「あたしとマナちゃん、二人だけのひみつ。ね?」ニコ

マナ
「えぅっ は、はぃ・・////」

ビアンカ
(・・・)


ビアンカのこの傾向はドライヴ中に魔人化と同様の操作を行ったとき、より顕著となる。
ビアンカの行っていたドライヴの正体はキャリアのウィルスを表象化させた後、
そのウィルスの因子を吸い上げ、能力のエネルギーにすることで成されていた。

長期的なドライヴの使用、またウィルスの因子エネルギーをトリガーにしたような
疑似のDTは、徐々にではあったが、確実にビアンカの体に影響を残していった。

段々と見た目からも変化していく肉体。
赤色から元の青色に戻らなくなってしまった左目の虹彩。
次第に隠し通すことも難しくなっていく。

彼女の人として部分が、その証が失われていった。

・・・

マナ
「で、でもそんなになってまでどうしてっ・・・
 ・・どうして会って間もない私達のためにそこまでっ・・」

ビアンカ
「・・・人を助けるのに理由がいるのかな?」

猪名川 マナ
「え・・・」

ビアンカ
「・・なんてね。 ニハハ
 ていうか、今はこの方法しかないっていうのなら・・・
 まぁもし仮にこれがパパだったらの話になるんだけどさ、
 結局、今の私と同じようなにしてると思うんだ」

猪名川 マナ
「・・・」

ビアンカ
「今はこの島の50人近くの子達がリブレイターとしてもエクスターとしても、その力を発揮出来なくなってきてる。
 もしかしたら本当にあたし一人で1000人の子達の助けになってあげられるかもなんだよ?
 これってさ、かなりすごくない?」ニヒヒッ

猪名川 マナ
「ビアンカさん・・・」

・・・

猪名川 マナ
「AAAの侵入を許した・・・!?
 そんなっ・・・いったいどこまで・・!?」

理事長
『・・直に島の入港口付近は占拠されると思っていた方がいいわ。
 今、神楽坂さん姉妹と満腹丸さんの三人が他のヴァルキリーの子達を引き連れて、所定の退避区まで移動を開始してくれているわ。
 港の方へは月影さんとヴァイオラさんと九頭竜さんの三人、それと先生達が対応に向かっているわ・・』

猪名川 マナ
「っ・・・」ブルルッ…

ビアンカ
(・・・)クル…

スタスタ

猪名川 マナ
「っ!
 ビアンカさんっ・・!」タタッ

理事長
(・・・完全に私の失態だわっ・・・)

・・・

タタタタッ

猪名川 マナ
「ビアンカさんっ 港へはこの私が・・・!」

ビアンカ
「マナちゃんは他の子達の退避を手伝ってあげてほしいかな」

猪名川 マナ
「そ、そういうわけには行きませんっ・・・! 私だって・・・!」フルフル…

ビアンカ
(・・・)
「・・だったら、こうしよう? これで決めるの」

つo キラーン

猪名川 マナ
「・・・それは?」

ビアンカ
「これはあたしが小さかったころに、パパからもらったコインなんだ。
 ね、ゲームしようよ。
 このコインで表が出たら、あたしが港へ出張って、マナちゃんは三人と協力して他の子達を避難させる。
 裏だったら配役逆ね」

猪名川 マナ
「・・・」

ビアンカ
「いくよ」

ピーン…  パシッ

猪名川 マナ
「・・・あ・・」

ビアンカ
「決まりだね。
 それじゃ、そっちは頼んだよっ マナちゃん」

タタタタッ


猪名川 マナ
「・・ビアンカさん・・・」

前半部終了。
所詮保守用小ネタなので、知らない人とかはまぁ気にしないでください。

続き期待してる

待ってる
むっちゃんとトリッシュの対面期待

>>868
thxです。

>>869
わりと当分先です・・・w

Tips: 悪魔も恐れる四人の一家




ダンテ
…すでに父 "スパーダ" をはるかに超え、まさに真の生ける伝説の存在と化した最強のデビルハンター。
 魔界落ちした後、観光と称し、魔界の方々を巡った(DMC2以降)。
 その最中、そこに1年(人間界時間換算)ほど近くも居すぎたためと、???化多用のために実年齢と外見とが一致しなくなった。
 *2ンテのときの見た目から変化なし

 レディ、トリッシュと合流し、魔界からの脱出を試みるが、入ってきた道はとうに消滅していたため
 "別の"ルートから、人間界へ帰還した。


レディ
…トリッシュとの協力の甲斐あって、ダンテの人間界帰還を成功させた。
 この一連の事件の際、そのときの影響でレディ本人も肉体に変調が表れ、ダンテと同様に実年齢と外見とが一致しなくなった。
 このことを盾にし、またさらにこれまでのダンテの借金の件も合わせて畳み掛け、ダンテに責任を求めた。
 現在(KCxDMC 2~)は双子の母親でもある。


ビアンカ
…その立場上、必要なこととして幼少期よりロッソとともに自身の身を守る術の多くを両親から教わった。
 誇りに思う両親から、素直に、かつ積極的に訓練を受け、確かな実力を身に付けた。銃や剣の扱いに長ける。
 父 ダンテから譲り受けた、魔剣リベリオンは彼女の魔力量に比例して若干、短めである。二丁拳銃は母 レディから。
 
 名前の由来は魔界落ちしたダンテを手助けするためにレディとトリッシュが赴いた魔界にて、
 天国の頂、"至高天"において、ダンテとレディが見た天上の純白の薔薇から。
 かつて、その薔薇の"様相"にレディは見惚れた。
 ローザ・ビアンカ。


ロッソ
…両親から教わった、銃や剣を用いた体術系の身を守る術に関しては消極的だった。
 むしろ、当時は両親が教えるのを避けていた魔力の扱い方をほぼ独学で学び、
 とある経緯より、トリッシュから継承した"魔剣スパーダ"を媒介にした魔力の扱いに長ける。

 名前の由来は魔界落ちしたダンテを手助けするためにレディとトリッシュが赴いた魔界にて、
 地獄の最下層、"嘆きの川"において、ダンテとレディが会敵した大悪魔から。
 かつて、その大悪魔のマジの"ガッツ"をダンテは大層、気に入った。
 ドラーゴ・ロッソ。





                                                       Now Lo

作戦海域、謎の深海の剣士との対峙


シンカイダンテス
(・・・)
「フーン・・・」


その者は、静かに周囲を見渡していた。おそらくは先ほどまで、数多くいた同胞艦を探したのだろう。
しかしそれは一瞬で、次には二小隊の方にその視線を向けてきた。


吹雪
「っ・・・」

島風
「ねーねー、恥ずかしくないのー?そんな真似しててー」


シンカイダンテス
「全ー然。
 トコロデ・・・・フム、マサカココマデ使イ物ニナラナイトハ・・・。
 ・・・イヤ、アルイハ・・・アナタ方ガ遥カニ優レテイタ、カ・・・」


霧島
(・・・)


シンカイダンテス
「・・・・・フフフフフッ! コレゾ僥倖!
 久シ振リニ強ソウナ敵ニ出会エテ、拙者ノ剣モ涙ト興奮ニ震エテイマス・・・! ・・・ンゥームッ♥」←剣にきっす


((うわぁ・・・))

比叡
「なんですかこの人・・・」

天龍
「・・・お、おい!お前!」


シンカイダンテス
「・・・ム?」


天龍
「さっき、深海最高の剣士って・・・そう言ったよな?」

龍田
(・・・)


シンカイダンテス
「・・・如何ニモ。
 拙者コソガ、深海界最高ノ剣士! シンカイダンテス!」シュバッ ←ポーズ


吹雪
(・・・なんで二回も名前言ったんだろう・・・?)


天龍
「・・・へっ、面白れぇ・・・!
 おい、オレと戦ろうぜ! お前らは手を出すなよ!」


榛名
「え!?」

金剛
「・・・霧島」ボソ…

霧島
「ええ・・・、おそらくですが、あの者も只者ではないのでしょう・・・。
 最早、何の根拠もない、直感的な判断ですが・・・」

龍田
(天龍ちゃん・・・)

シンカイダンテス
「・・・」
(個人的ニ気ニナッテイルノハ、アノ栗色ノ髪ノショートノ艦娘ト、槍ヲ携行シテイル艦娘ナノダガ・・・)ジー…


比叡
「ひぇっ・・・な、何か見られてるぅ・・・」

龍田
「・・・」

天龍
「お、おいっ!余所見してんじゃねぇよっ!相手はオレだっつってんだろっ!! 世界水準のオレ様を舐めてんじゃねぇー!」(泣)

吹雪
「て、天龍さんっ・・・」


シンカイダンテス
「! 世界水準ダト・・・! ・・・ホゥ・・」
(見タ目ソノヨウニハ思エナカッタガ、見掛ケニハヨラヌトイウコトカ・・・)


シンカイダンテス
「面白イ、イイデショウ」ジャラッ キラーン…  ブンッ!


霧島
「っ! 何か仕掛けてきます!」

島風
「オゥッ!?」


その者は腰に結わえていた巾着に手を突っ込むと、中から三つの青い玉石を取り出した。
そしてそれらを空中に放り投げたのである。


カッ―!

金剛
「クゥッ・・・!」ググッ…

比叡
「視界が・・・!」

天龍
「なんだ、よっ・・・!」


シュー…


榛名
「っ・・・・・!?」

吹雪
「あ、あれ・・・っ」


明らかに人外異形の三つの青黒い影がそこにはあった。


シンカイダンテス
「フフフフッ・・・。 デハ天龍サントヤラ、一騎討チト行キマショウカ。
 他ノ方々ノオ相手ハ、ソノ者達ガ務メマス。・・アァ、ゴ心配ナク。退屈ハサセナイト思イマスヨ」


龍田
(! 天龍ちゃんを一人にはっ・・・!)
「天龍ちゃっ」バッ


シンカイダンテス
「・・・無粋ナ」ポチッ

プシュー!


龍田
「!?」


珍妙な乗り物に搭載されていたのであろうスイッチをその者が押すと、淀んだ霧が広く噴出される。
その霧は天龍がいる位置より少し遠い、他の二小隊のいる方の海へとすぐに沈殿したが、
どこか重苦しい空気を感じ、いつもの海に立っているような感覚とは違った。


―――
作戦室


大淀
「!?」

長門
「・・・大淀?」

比叡
「っ・・・足元が・・・!」

吹雪
「う、海が何か変ですっ・・・!」

榛名
「脚部艤装が重い・・・」

島風
「うぅー・・・」

…ザバァ!

金剛
「What's!? なんデスカこいつハー!?」

ガバァ!

霧島
「!? くっ! 足に・・・!」


それは青い花虫類・刺胞動物のようにも見えたが、
その姿形、そして大きさから、明らかに異界の存在であることがわかる。


龍田
「っ・・・ 天龍ちゃん!」つ


天龍
「龍田・・・!」つ


ヒュォォッ!


天龍
「!?」


天龍以外の二小隊の姿が消えた。

フォルト。
本来であれば、魔界に生息しているはずの地中生物。その悪魔の仕業であった。
フォルトは、元々は魔力を嗅ぎ分けて獲物を追い、地面から唐突に現れて喰らい付き、
獲物を異空間に引きずり込むという生態を持つ悪魔である。
http://i.imgur.com/VJ24QfR.jpg (DMC4登場)

天龍
「き、消えた・・・! お、おい!何しやがった!?」


シンカイダンテス
「ソンナニ心配ナサラズトモ大丈夫デスヨ。 少シノ間、離レテイテモラウダケデス。
 私ハ単ニ、フェアニヤリタイト考エテイルダケデスヨ」


天龍
「・・・」
(どういう理屈なのかはわからねぇが、とにかく、コイツをどうにかさえ出来りゃってことか・・・?)


シンカイダンテス
「マサカ、世界最高ノ剣士ト謳ワレテイル人物ト、剣ヲ交エルコトガ出来ル機会ナンテソウハ無イデショウ。
 一騎討チヲ申シ込ミタクナルノモ無理ハ無イトイウモノ・・・。
 デハ・・・行キマスヨ!」


天龍
(世界最高の剣士っ・・・!?)
「お、おうよっ! どっからでも来いヤァ!///」


なぜか尾ひれが付きまくっていた。

魔空空間・勇の間


吹雪
「・・・んっ・・・うぅ・・・」

島風
「・・・吹雪ちゃん、大丈夫・・・?」

吹雪
「・・・島風ちゃん・・・? あれ、ここは・・・?」

島風
「・・・わからない。
 あの気持ち悪いイソギンチャクみたいな化け物につかまったと思ったら、気付いたらここに・・・」

吹雪
「っ・・・。 他の人たちは・・・?」

島風
「・・・それもわからないけど、たぶん、今ここにいるのは私たちだけだと思うよ・・・」

吹雪
「そんなっ・・・」


クォォーンッ!!


吹雪・島風
「!?」

吹雪
「何っ!?」

島風
「・・・! あそこっ!」つ ビッ!


バッサバッサッ


吹雪
「あれって・・・」

島風
「・・・鳥だっ・・・」

吹雪
「っ・・・ まさか、さっきのあの・・・」

島風
「・・・うん。
 あの変な人が腰の袋から取り出した、三つの石が光った後に現れた、黒い影のうちの一つだよ。
 モヤみたいになっててよく見えなかったけど、あれって鳥だったんだ・・・」

吹雪
「・・・なんていうか、鷹・・・いや雉、かな・・・?」

島風
「そうなの?」

吹雪
「い、いや、私もよくはわからないけど・・・なんとなく見た目が・・・?」

島風
「ふーん・・・」


黒い鳥
「・・・」バッサバッサッ

魔空空間・智の間


ガサガサガサッ


比叡
「・・・ふぅ・・・あっつい・・・」


ガサッ
金剛
「まったくデース・・・」


比叡
「あ、お姉さまっ。 どうですか?あれから何か見つけられました?出口とか」テテテッ

金剛
「イエ、特には何モ・・・」

比叡
「そう、ですか・・・」

金剛
「それにしても本当に不思議デスネェ。あれから気付いたらこんな森にいるナンテ」

比叡
「ですねぇ」



ガサッ



金剛
「ン?」

比叡
「・・・あ」


ウゥーォッ ウォッ ウォッ



金剛
「・・・猿?」

比叡
「ですね・・・」

・・・

金剛
「・・・木の上にいますネ」

比叡
「ええ・・・。
 ・・・あの猿、よく見ると、さきほど海上で見た猿ですね」

金剛
「hm..」



黒い猿
「・・・」ガシ…

魔空空間・仁の間


榛名
「・・・」

霧島
「・・・」

龍田
「・・・」


黒い犬
「・・・」

・・・

龍田
「・・・ずっとこうしてるけど、どうする・・・?」

霧島
「・・・現状を確認しましょう。 ・・・といってもわからないことだらけですが・・・」

榛名
「はい・・・」

龍田
「・・・」

霧島
「・・・えー、先ほど海上にいた我々はあの謎の花虫類・刺胞動物に捕獲された後、
 なぜかこのような場所にいました。
 ・・・そして今目の前には、これまた謎の先ほどに見た犬(?)のような動物に睨まれ、膠着状態にある、こんなところですね・・・」

龍田
(不明瞭な点ばっかりね・・・。 まぁ仕方ないんだけど)

榛名
「あの子もさっきからずっと動きませんね・・・」


黒い犬
「・・・」

龍田
(・・・こんなことをしている場合じゃないわ)
「・・・」スッ…

榛名
「! 龍田さんっ」


黒い犬
「・・・」ピク…


龍田
「っ・・・」ピタッ…


黒い犬
「・・・」…


龍田
「・・・」
(もどかしいわね・・・)

霧島
(・・・)
「・・・龍田さん、相手の出方もまだわかりません。先手をかけるにしても、作戦は練らないと・・・」

龍田
「・・・わかったわ・・・」

作戦海域(海上)


天龍
「はぁはぁはぁはぁっ!!」ゼェゼェッ

シンカイダンテス
「全然駄目デスネ。 ソレデ世界最高トハ。 陸ノ世界モ底ガ知レタモノデス」

天龍
「ぐっ・・・くそォ・・・!!」ググ…
(こいつ・・・冗談抜きでマジで強ぇ・・・!!)


―――
作戦室


長門
「また、か・・・」

大淀
「はい・・・。
 通信はすべて途絶。天龍以外の艦娘の信号、ロストしました・・・」

長門
「・・・っ」

作戦海域(海上)


シンカイダンテス
「デ、ドウシマスカ? モウ降参シマスカ?
 アマリノ拍子抜ケニ、シラケテシマッタノデスガ」


天龍
「っ・・・」
(間合いの見極めがヤバイ・・・。完全にもう見切られてる・・・。
 今のオレの剣じゃ、もう全部避けられちまうはずだ・・・。
 ・・・何よりこいつ・・・)


シンカイダンテス
「ンー?」チャキ…



息を荒くする天龍と比べて、シンカイダンテスは戦いが始まって以来、一切、その姿勢を崩してはいなかった。
剣を右手で握り、体側に流しているその構え。

人体の急所ラインの正中線を晒すその構えは、一見すると隙だらけにしか見えないが、
実際に対峙すれば、その認識のままで挑むことは愚かであったと思い知らされることになる。



天龍
(・・・オレの剣を・・・全部漏れなく捌きやがるっ・・・ 一本も入らねぇっ・・・!)



絶対防御。
それは彼自身の手によって編み出された技の一つであった。
その技の発動中は相手の攻撃の一切を無効化してしまうほどの堅牢さを誇るという。
まさに恐るべき技である。

天龍
(・・・認めたくはねぇが今のオレじゃ、あの防御を突破できる気はしねぇ・・・)
「・・・"ミノツチ"」…シュー…


シンカイダンテス
「・・・ホゥ、ソレハ・・・」


天龍
「・・・こっちはまだ諦めたわけじゃねぇからなっ。
 守りが堅すぎるってんなら"コイツ"を試してやるだけだ・・・ いくぜっ!!」ザァッ!!


シンカイダンテス
「・・・フッ・・・」チャキッ

>>1です。


いつになるかはわからないのですが、本スレにおいては今までに画像やら動画を貼っているように
ss展開的にこれからもちょくちょく使っていきたいと考えています。どうかご了承です。
>>1的に地文だけでは、拙さゆえに無理がありますので


で、それに関係してなんですけど、PC版DMC4(無印)で、ダンテのテクスチャカラーで
・基本白色のコート
・肩(オリジナルカラーだと黒い赤の部分?)部分などにアクセントとして金色

が用いられたMODをだいぶ前に見たような気がして、探したのですが、見当たりませんでした・・・。
バージルのはまんまそれっぽいのは見つけたのですが。
一応、ダンテでも近い(PC版DMC4SE用)のはあったのですが髪が黒になっていたりもして微妙だなぁと・・・。

画像データだけでもいいので手に入ればいいなぁと思ってます。

ご存知の方いませんかね?

*意味がわかる人だけでいいです

こっちでは続ける?

>>960
どもです。
こっちはもう草案というか、かなり雑多になろうとも物語の進行で進めていくと思います。


「なろう」に転載しようと思った一番の動機が誤字脱字があまりにも多すぎるので、
やっぱりそれをどうになか修正したいなと思ったからです。

ほかにもキャラとしての発言内容(?)の違和感や、
発言の最後が ~~~な。~~~な。とか
地文の最後が ~~~た。~~~た。
繰り返しになってて、変だなと思ったりなどなど。

一度はスレに書き込むこととで、逆に粗が目立って後々の推敲がしやすいのでは思った点もあるので、
スト進行自体はあえて、変わらずにスレでやりますね。



簡単にいってしまえば「なろう」の方はSE版ぽくになると思います。

修正・調整

・バグ(誤字脱字、キャラミス、*Tipsにおける不適切な表現)の修正

・バランス(キャラの性格・口調)の調整

など行った感じですね。
カットしたシーンや追加要素・モードはまだ悩んでるところです。
本スレだともう挿入はタイミング的には難しいのではと思ってたりもするので。



あと忙しすぎてまったく書いてはないです・・・
まじさーせんす・・・

霧島の一撃は黒犬に命中させることはできなかったものの、龍田を窮地から脱させることには成功した。


榛名
「龍田さんっ!」タタタッ!

龍田
「っ・・・ ごめんなさい・・・」

コツコツ…
霧島
「・・・お気持ちはわかります。 ・・・ですが、やはりここはしっかりと連携して展開させて行きましょう。
 相手が未知数過ぎる存在であるからこそ、なおさら・・・」

龍田
「・・・従います。もう独行はしないわ・・・」

榛名
(・・・ふぅ。何もなくてよかった・・・)

霧島
(・・・)

・・・

黒犬
(・・・)


…ジッ
霧島
(・・・あの犬、また前と同様に静観している・・・。
 つい先ほど、龍田さんの背後を取ったときは明らかに何か攻撃を仕掛けてきそうな雰囲気だったと思うのだけど・・・)
「・・・いったい、どういう・・・」


黒犬
「・・・」フシュ…

移転先のURLだけはお願いします

>>979
どもです。


スレ建て自体はまだまだ先なんですが、移転先の板URLとか貼ろうとしたら、どうも誘導だめっぽいです…

なんでやねん…
どうしろと…

スレ建てたら、なろうに誘導URL貼ればいいのか、とか今考えてますが
どうしましょうね

>>980
レスありがとうございます
SSはほぼ速報しかチェックしてませんので面倒かもしれませんが、こちらでも次スレ立てて継続して頂けるとありがたいですね、お気に入りなので。

URLではなくサイト名なら問題ないのですかね?

>>981
いえいえ、いつもどうもです。
楽しんでいただけて、こちらもうれしいです。


一応、どういった経緯があったのか説明しますと、
どうやら、ここの板(SS速報)で
「R-18」「グロデスク」「武器・兵器」やらそういったものの表現を含むssは継続できないっぽいです。

現状だと、当スレでは「武器・兵器」が該当してますね。
で、もう言っちゃいますが、この先、展開的に「R-18」「グロデスク」の要素も完全にゼロとは言いがたいです。
*「R-18」についてはコンシューマゲームのセクシャル程度の予想ではありますけど


>URLではなくサイト名なら
スレッド名のことでしょうか。サイトとかは持ってないです。転載してるのは「なろう」くらいですしね。
スレッドタイトルからたどり着けるってことはあると思うんですけど、新スレはすぐには建てたくないんですよね…

で、その場合の、新スレがたったときの誘導をどうしようかと思ってます。

>>971の続き



魔空空間 ~ 仁の磨 ~


先の緊張が嘘のように、また以前と同様の沈黙が戻る。


黒犬
「……」


榛名
「……また、動きがなくなりましたね……」

龍田
「…さっきは私が仕掛けたから、それに反応しただけだったってことかしら……?」

霧島
(……まさかとは思うけど…………結局試してみないとわからないわね……)
「……気付いた、というか試してみたいことがあります。
 二人とも、協力をお願いできますか?」

榛名
「は、はいっ」

龍田
(……)
「了解」

・・・・・・

霧島
「……」ジー…


黒犬
「……」…


霧島
「……」…チラ ←榛名と龍田の方を見やる

榛名・龍田
「……」…コクリ

霧島
(……よし、今!)ダダダッ!!


黒犬
「ッ…!」ピクッ シュタッ!!


榛名・龍田
(動いたっ!!)


霧島
「…くっ!」
(早い…!!)


黒犬
「グルルッ!」タタタタッ!!


霧島
(でも、まだもう少し…!)ダダダダッ!

黒犬
「…ガウッ!!」グワァ!!


榛名・龍田
(!!)

榛名
「今ですっ!!」

龍田
「ええ!!」

ドォン!
ドォォンッ!

黒犬
「!?」

霧島
(よしっ!)


黒犬が霧島に襲い掛かろうとしたその瞬間、背後からその隙を狙い撃ちする榛名と龍田。


ボォッ!!
黒犬
「ギャンッ!」



榛名
「当たった……!」

龍田
(っ……)

スッ
霧島
「行動の原理がわかりました。敵は元々、状況の不利をよく理解していたようです。
 敵ながら侮れません……」

榛名
「?」

龍田
「……どういうことなの?」

・・・・・・

龍田
(……)

榛名
「…あぁ、だからあのときに…」

龍田
「……隊を乱し、突出した者から手早く仕留めようとしていた…」

霧島
「……ええ、そのようです」

龍田
「……」

霧島
(…)
「これは龍田さんのおかげで気付くことができました。
 龍田さん、お見事でした」

龍田
(…)
「…んふふ、どういたしまして~♪」

榛名
「…ふふっ」

・・・・・・

黒犬
「ハッ…ハッ…」



榛名
「だいぶ消耗しているようですね……」

龍田
「砲弾は完全に直撃。かなり効いたみたいね…」

霧島
「……見た目に惑わされてはいけません。相手は敵です。 それに、我々としても予断が許されるような状況ではありません……。
 戦闘を長引かせる意味はなし。このまま一気に畳み掛けます!
 総員、砲撃よーいっ!!」

榛名
「はいっ!」

龍田
「了解!」

ガシャンッ!


黒犬
「……ウゥ"ッ」シュー…



榛名
「!?」

龍田
「っ…!」

霧島
「あれはっ…!?」


パァンッ!!

黒犬
「…グルルッ…!」ボシュー…

それは黄黒いオーラだった。視界が歪んで見えるほどの謎の禍々しい光を、その犬は纏っていた。


黒犬?
「ガルルッ……」フシューッ…



霧島・榛名・龍田
「……」


その様相を見た三人は直感的に悟っていた。


榛名
「……あ、あの……霧島…?」

龍田
「……これってまずいわよね…?」

霧島
「……作戦変更です……。
 可能な限り、お互いから離れないようにして回避行動に徹してください……。
 今のあの相手に迂闊に仕掛けるのは現状、得策ではないと思います…」



黒犬?
「フシュ…」



龍田
(……突然現れた、あの敵も退屈はさせないとか言ってたけど……)
「……ほんと、大変なのが相手になったわね……」

霧島
「……」

龍田
(この敵でこの分だと、天龍ちゃんが今相手にしている敵は……)
「……ふぅ……。
 本当、困ったわ~。 案外、ラストヘビーだったりしないのかしら?」

榛名
(……ラスト、ヘビー……)
「……ぁっ」


何かを思い出した榛名。
袖にしまっていた、ある物に視線をやる。

つ○*

榛名
(……)


グッ…
榛名
「……霧島、龍田さん。
 …今度は、私の作戦に協力をお願いします……!」

霧島
「え、ええ…」

龍田
「わかったわ」



フシュー…
黒犬?
(……)ザリ…

当スレの本編はここで終了。

以下は、次回の予告とかおまけとか詰め込めるだけ生きます。

乙です!


兵器うんぬんまじなん?

>>990
なんかそうっぽいです

予告3 ~ 青葉「祝! 提督が鎮守府に着任しましたっ!」 by 青葉広報 ~


陸奥「就任おめでとーっ」パンパン

ダンテ「……ハァ。 まさかこの俺が定職とはなァ……」

陸奥「なんで溜め息ついてるのよ。いいことじゃない。 どうせ格好だけなんだし、承服しとけばいいでしょ。
   それに就任してれば、ちゃんとお給料も出るってことなのよ?」

ダンテ「ン……。 いくらくらいなんだ?」

陸奥「えーと、ちょっと待って。 あ、あった。 はい」つ□⊂ ピラッ

ダンテ「……ph~……マジかよ」huh..

・・・・・・

陸奥「それじゃ、はいこれ」つ【提督服】

ダンテ「……着ないぜ?」

陸奥「一回だけ!それだけでいいからっ! お願い!」

ダンテ「……」

・・・・・・

陸奥「ふっ…んふふっ……頭の上から下まで真っ白www いいんじゃない?ww」

ダンテ「ヘイ、適当言ってんなよ……huh, もう脱ぐぜ?」

陸奥「あっ ちょっと待って、一枚だけっ」

ダンテ「……あ?」

青葉「陸奥さーん、来ましたよーっ? 機材入れちゃっていいですかー?」コンコンッ

陸奥「いいタイミングね!」

ダンテ「……?」

・・・・・・

陸奥「ね、いいでしょ?」

ダンテ「…早めに済ませてくれよ」huh..

陸奥「ありがとw」

青葉「じゃ、いきまーす」

陸奥「…」スッ…

ダキッ

ダンテ「……アン? おい」

陸奥「い、いいじゃないっ こういう写真でもっ///」

ダンテ
「……」huh..

青葉「おー、いいですねーww それではっ」

カシャ
――――――
金剛型の部屋

つ【青葉新聞の写真】⊂ プルプルプルッ…

金剛「シーット!! なんデスカこれはー!!?」ガササッ!

比叡「お、落ち着いてください!お姉さまっ!」

榛名「……」

霧島「は、榛名…?」
  (顔が……)


*おまけ ダン提督のイメージ (おおまかこんな感じ?)
http://i.imgur.com/fNIsb3N.png
*おまけのおまけ ~スパーダの血族が、もし海軍提督服を着てみたら編~
http://i.imgur.com/9oJEM92.jpg

予告4 ~ 三色の力 ~


*以下、本編参考用の動画(面白くはない) !ネタバレを気にする人は閲覧注意!



・赤の力 = ダンテの力
https://www.youtube.com/watch?v=-tfeVe2l__c


・青の力 = 魔ノ海の力 = ????の力
https://www.youtube.com/watch?v=XZJjaBGlwLc


・紫の力 = 赤と青の力 = ????の力
https://www.youtube.com/watch?v=3tmiOlKxedY


・??????の力
https://www.youtube.com/watch?v=EblR4aMsd64





*ss内本編でいずれ補完します。そのときのための先行あげです。

予告4 ~ 翔鶴・浜風「ジャ、ジャックポットっ!」 ~


ダンテ
「お祭りねぇ。 ha, いいのか? 俺みたいのがご近所さんの前に現れて」

陸奥
「むしろ出なきゃだめよ。そういう趣旨なんだから。 それで、はい」

つ【大き目のエコバッグ】

ダンテ
「……それを? どうすりゃいいんだ?」

陸奥
「買出し。働かざる者~ってね。 こっちはメモね」つ[] ピラッ

つ[] カサッ
ダンテ
「……多いな。つか、これって」

陸奥
「大きな物とかまとめて必要なものはもう長門が手配しちゃってるんだけど、
 それとは別に買ってきてほしい物がそれよ」

ダンテ
「…フーン…」

陸奥
「大丈夫よ。助っ人を呼んであるから。 だから商品がわからないってこともないと思うわ」

ダンテ
「hum.. そいつは助かるね。 で、その助っ人ってのはいつ―」

浜風
「駆逐艦、浜風です。 失礼します」コンコンコン

ダンテ
「お?」

陸奥
「来たわね」

・・・・・・
デデーン

ダンテ
「……」← on ママチャリ

陸奥
「ぶっふっ!!wwww スタイリッシュ・ママチャリ・アクションwww」

浜風
「はは……」

ダンテ
「……おい、歩きでいいだろ……」

陸奥
「だめよ。ちょっと距離があるし、帰りは荷物があるからあなたはともかく、浜風が大変かもしれないじゃない」

浜風
「あ、いえっ…あのっ……」

陸奥
「ちゃんと二人で仲良く行ってね?」

浜風
「は、はいっ…了解しました」

ダンテ
「hum.. そういうことなら仕方ねぇか。 よし、ハカマゼ、乗れ。もう行くぞ」カシャン

浜風
「えっ!? あ、はいっ! それでは失礼しますっ///」ササッ

陸奥
(……うーん、なんかやっぱり…………親子っぽいわよねぇ……。 ……あ、紅白だ……)
「それじゃ二人とも、気をつけてね」

浜風「はい!」
ダンテ「おう」


*自転車の二人乗りは(ry

予告4 ~ 翔鶴・浜風「ジャ、ジャックポットっ!」 ~ 続き


ダンテ「へぇ、じゃあ休日は姉妹でよく過ごしてるんだな」ha

浜風「はい。出かけたりもします」

ダンテ「今みたいにお買い物にか? いいねぇ」ha ha-

浜風「……でも、こういうのは初めてですね……」ボソ…

ギュ…

ダンテ(……)


シャー カラカラカラ
・・・・・・
夜店

ダンテ「…フゥ。 なんとかやっと一息付いたな」

浜風「ふふ、そうですね」

ダンテ「お前さんも、一日ご苦労だったな」

浜風「い、いえっ、そんなっ//」← 一日張り付いていた

翔鶴「…あら?」

浜風「…ん、翔鶴さん?」

ダンテ「よ」

・・・・・・
-射的-

ポンッ コテンッ

ダンテ「Jackpot. なんてな」huh

翔鶴「ジャック?」

浜風「ポット?」

ダンテ「あぁ……"大当たり"って意味さ」ha

翔鶴・浜風「大当たり…」

ダンテ「ほれ、次はお前さんらの番だな」

У ̄ ̄⊂ クルッ

翔鶴・浜風「は、はいっ」

・・・・・・
ポポンッ コテンッコテンッ

翔鶴・浜風「あっ  ジャ、ジャックポットっ!」

ダンテ「good」hahaha

翔鶴「あ、ありがとうございます///」

浜風「……ふふっ//」(楽しいっ…)

・・・・・・

翔鶴「これが新兵装…っ」カチャ

明石「はい。黒基調のデザインの物が翔鶴さん、白基調のデザインの物が浜風さんです」

浜風「っ……持ちやすい…」カチャ

夕張「あぁ、そっちの白い方は私も製作に関わったの。いろいろ難点も多かったからやりがいあったなぁーww  あの人と一緒に工夫しあったのよねー」

浜風「…ありがとうございますっ」

夕張「いやいや、むしろ楽しませてもらっちゃったからww 大丈夫よ」

翔鶴「…あら? よく見るとグリップの部分に何か嵌ってますね…。 …模様…? すっきりとした細くて白い筋が……」カチャカチャ

夕張「あ、それ宝石。加工して嵌めたの。オニキスよ。 浜風さんの方はアクアマリンね。グリップの一部分がほのかに青いでしょ?」

翔鶴・浜風「えっ」

↓以下の展開はまだ未定のものです。変わる可能性あるので。


明石「苦労しましたー……」

夕張「宝石の加工なんて初めてだったしね…w」

翔鶴「ほ、宝石ですかっ…」(この目で見るのは初めてですね…)ドキドキ…

浜風「兵装に宝石を…?」

夕張「あー、なんか入れとけってさ。あの人の要望っていうか」

明石「始め言われたときはどうなるかと思いましたけどねぇ」

浜風「…ふむ…」(何か意味がある、ということでしょうか…? 宝石……石…………あ、そういえば)

翔鶴「……む、ここには文字の装飾がありますね…。 えっと、"Am…?」

夕張「"アミュレット"。意味は……あれ? なんだったっけ…? 首飾り?」

浜風(文字……あ、あった)チャキ

明石「読めますか、浜風さん」

浜風「あ、はい。 …"B-Angela.13"、でしょうか」(Ang……アンゲラ、と読むのでしょうか…?)

明石「ふふ、正解です」

浜風「この頭の"B"はどういう意味なんでしょうか?」

明石「あ……すみません、私もちょっとド忘れしちゃいました…w えーっと、なんだったかしら…… たしか色を表しているとかなんとか…」

浜風「……色……」

・・・・・・
FS作戦

ズダダダッ!!

瑞鶴「敵の艦載機!? いったいどこから!? 翔鶴姉っ!」

翔鶴(大破)「くっ……!」

瑞鶴「……翔鶴姉、スコールに一先ず逃げよう!」

翔鶴「スコールに? でも、それだと私たちも発着艦が…… っ…! ……そうね、行きましょう! 瑞鶴」

瑞鶴「…う、うんっ」(翔鶴姉…?)

翔鶴(…絶対にあきらめない…! 私にはあの人からもらった、この"お守り"があるんですからっ……!)…チャキ…

・・・・・・
-間宮-

マタキテクダサイネー

陸奥「はーい。 …んふふ、ごちそうさまw」

ダンテ「…おう。 huh, 高くついたぜ…」ha


高雄「この前行ったばかりじゃない…」コツコツ

愛宕「だってあの後すぐに新作が入ったのよっ? 高雄だって気になるでしょ?」コツコツ

高雄「っ…ま、まぁそれは…//」

愛宕「ふふ、ほ~ら。 あら」


ダンテ「…ん?」

高雄「っ! ぁっ」

陸奥「あらあら」

愛宕「ぱんぱかぱーん♪ 改めて、初めまして~」テテテッ

高雄「ちょっと!? 愛宕!?」タタタッ

ダンテ「ッ…!」

陸奥(……?)

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月04日 (土) 04:02:34   ID: KhM5rYul

こんな俺得なssがあったとは。

2 :  SS好きの774さん   2015年07月11日 (土) 05:47:47   ID: DlpAjDws

うーん、キャラは好きだけど設定に穴が多すぎるのが。

3 :  SS好きの774さん   2015年10月05日 (月) 17:04:53   ID: VRE-ABey

ガンバ

4 :  SS好きの774さん   2015年11月05日 (木) 13:39:23   ID: ohEGh2EK

また楽しみが増えたぜ

5 :  SS好きの774さん   2015年11月17日 (火) 14:19:15   ID: rAPb3LX9

普通に面白いし、続きが楽しみ。
ただ、スレ内でも言われてるけどダンテの台詞に無理に英語入れなくてもいいと思う。
もし英語を多用するなら単語選びは気をつけて。(死語だったり、女っぽい単語選びだったり...)
例えば褒める時に“Sweet”とか“Cute”、“Lovely"とかを多用すると女っぽい口調になる場合がある。
まぁ3のダンテはよくSweet使ってたけどw

6 :  SS好きの774さん   2015年11月22日 (日) 02:18:36   ID: 333CoZy4

冒頭のレディのMarine Devil Huntの部分は、Abyssal Devil Huntにしたほうがいいかも、語呂はすごく悪くなりますが…

Abyssal Devilなら深海の悪魔となりますし。

7 :  SS好きの774さん   2016年01月04日 (月) 08:54:53   ID: RtD9IL9O

最っ高にCoolなSSがきてやがったぜ! 次回も楽しみに待機しますw

DTに関しては、戦闘を”楽しみたい”ダンテからしたらあまり使わないような気がしますね。あと、DTを引くようなフルパワーは、周囲の環境…例えば周りの空間とかを破壊しかねないから意図的に抑えてる感じでしょうか?

これからダンテたちが全力で闘える相手が出るのか?楽しみです(^^

8 :  SS好きの774さん   2016年01月04日 (月) 10:01:55   ID: RtD9IL9O

し、島風が・・・・某スク○イドのスト○イト・クーガーみたいになってる!?

9 :  SS好きの774さん   2016年01月05日 (火) 03:30:03   ID: rwShdMsO

本スレと比べて、要所要所飛びまくっててワケわからなくなってるな

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