復活の吹雪 (50)


※注意!


艦これssですが、色々なネタが出てくる事があるので、苦手な方は閲覧注意。



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吹雪「司令官!!」


提督「な、何ですか?フリーザ様?」


吹雪「吹雪です!!」


提督「お、おう……そ、それで何用だ?」(何か今日の吹雪は迫力あるな……)


吹雪「私を改三にしてください!!」


提督「はぁ!?」(吹雪改三なんて無いだろ!!)


吹雪「いえ、改三じゃなくてもいいです!今のスペックを落とさず艦載機を飛ばせるようにしてください!
   それが無理なら戦艦に改造してください!!」


提督「お前は何を言っているー!?」


時雨「ふ、吹雪!一旦落ち着くんだ!」


提督「そうだぞ!今日のお前は何か変だぞ!」


ハッ!

吹雪「……すみません……」


提督「一体何があった?」



吹雪「特に何かあったと言うわけじゃないんですけど……最近活躍出来ていないような気がして……」


提督「そうか?出撃も演習も十分活躍してると思うけどなぁ……」


時雨「そうだよ!この前改二になってパワーアップしてくれたおかげで、だいぶ戦力に余裕が出来てきたし、
   ローテーション組めるようにもなって、疲労無くみんなを出撃させる事が出来て
   とても助かっているんだよ?」


吹雪「……なんだか私、いまだに主人公(笑)って言われてる気がして……
   だから、もっと強くならなきゃいけないと思いまして……」


提督「お前少し疲れているんじゃないのか?てか、考えすぎじゃないの?」


時雨「僕もそう思うな……十分に休んだほうがいいよ!」


吹雪「…………。」



提督「……よし、わかった!だったらお前がどうしたら主人公(笑)では無く、
   立派な主人公として見られるようになるか考えよう!」


吹雪「本当ですか!?」


提督「ああ、お前のことだからどうせこのまま休み与えても無理してトレーニングしたりするだろ?
   それじゃあ休み与えた意味無いし、怪我されても困るからな!」


吹雪「……すいません……」


提督「まあ、そういう事だからお前が納得するまで話し合おう!」


吹雪「あ、ありがとうございます!」


コンコンコン ガチャ

天龍「入るぜー」


夕立「ぽい~」


提督「おお!珍しい組み合わせだな!」


龍驤「ウチもいるでー」


提督「龍驤もか!一体どうした?」



夕立「夕立、遊びに来たっぽい!」


天龍「俺は報告書の提出だ!遠征のな」


龍驤「ウチもやで!出撃のや」


提督「うむ、ご苦労。」


龍驤「それより話は聞かせてもらったで~!」


提督「お前等……盗み聞きしてたのか?」


天龍「人聞きの悪い事言うなよ。ドアが少し開いてたから会話が聞こえてきたんだよ!」


提督「そうだったか……それはすまなかったな」



夕立「それより吹雪ちゃん悩んでるっぽい?だったら夕立もいっしょに悩みを解決するっぽい!」


吹雪「夕立ちゃん……」


時雨「良かったらキミ達二人も吹雪の悩みの解決に協力してくれないかい?」


提督「俺からも頼むよ」


天龍「俺は別に構わないぜ?どうせ暇だしな!まあ、力になれるかわかんねーけど」


龍驤「もちろんそのつもりやで!困った時は助け合いや!」


吹雪「二人共……ありがとうございます!」


時雨「良かったね。吹雪」


吹雪「はい!」



提督「三人共本当にありがとう!では早速始めよう!」


提督「まず、何故吹雪は主人公として見られないのか……いや、認識されにくいのか……
   それはズバリ!吹雪自身の見た目が地味だからだと俺は思うんだ!」


天龍「……なるほど」


龍驤「た、たしかに……」


夕立「夕立もそう思うっぽい!」


吹雪「そ、そんな……」


提督「そこでだ!吹雪にイメチェンをさせてみようと思うのだが、みんなはどう思う?」



天龍「イメチェンって……どうするんだ?髪を切ったりとか?」


提督「まあ、そうだな!もちろん髪だけでは無く、服装を変えたりだなぁ……」


夕立「なんか面白そう!」


提督「あと、木曾が眼帯しているみたいにチャームポイントになるようなアイテムなどを
   身に着けるのもアリだな!」


天龍(あれ?俺じゃないの?)


龍驤「なるほどな~!ウチみたいにまな板を標準装備すれば……って、誰の胸がまな板じゃボケェ!!」


提督「いや、言ってねーし」


天龍(そ、そうか……俺のチャームポイントは剣か!なるほど……フフフ……わかっているじゃないか……)


時雨「天龍……大丈夫かい?」


天龍「ああ、わりぃ!考え事してた」フフフ……


時雨「ならいいけど……」



提督「とにかく、具体的にどうイメチェンすればいいか……みんなで考えてみよう!意見があるヤツは
   遠慮なく発言してくれ!」


夕立「ぽい!」


提督「おっ、早速夕立か!言ってみろ」


夕立「吹雪ちゃんも夕立みたいな髪の色にすればいいと思うっぽい!」


提督「なるほど……たしかに吹雪の髪の毛を明るい色に染めれば今よりかは目立つな!」


吹雪「えっ!?髪を染めるんですか!?」


提督「何だ?嫌なのか?」


龍驤「吹雪!そんなん細かい事でいちいち気にしてたら変わる事なんて出来へんでぇ!」


吹雪「す、すいません……」



提督「うむ。では色はどうする?やはり金がいいかな?スーパーサイヤ人みたいに」


天龍「思い切って赤にするのはどうだ?」


吹雪「えっ!?」


夕立「どうせだったら髪型をモヒカンにして染めるっぽい!」


吹雪「ちょ!?どこの世紀末の流行ですか!?」


龍驤「バギー(デューンバギー?)乗り回せば完璧やな!」


吹雪「乗りません!!」


夕立「でも、インパクトはあるっぽい」


提督「たしかに……それで掛け声をヒャッハー!!って……あれ?」


龍驤「あっかーん!隼鷹と被るやないか!台詞はもちろん髪型が派手という点もモロ被りや!」


提督「しまった!!」


天龍「ちっ!いい案だと思ったのに……」


吹雪「……隼鷹さんありがとう……モヒカンにならずに助かりました……」


時雨(みんな本気でやるつもりだったのかい……?)



時雨「みんな!吹雪は女の子だよ!モヒカンなんて……酷すぎるよ!」


提督「冗談に決まってるだろ、なあみんな?」


夕立「ぽい」


龍驤「あ、当たり前や!な、なあ天龍?」(ホンマにやるんやなかったんかい!)


天龍「お、おう!も、もちろん冗談に決まってるだろ!」(本当にやる空気だったよな?)


提督「じゃあ時雨は何かいい考えでもあるのか?」


時雨「僕は……極端に髪型や色を変えるんじゃなくて……髪飾を着け加えたり帽子を被せたり……
   試行錯誤を重ねながら髪型を変えたりするのがいいと思うな」


吹雪(まともな発想だ……時雨ちゃんは天使だったんだね……)ホロリ



提督「なるほど!じゃあまずは、吹雪の頭に何を着けるか考えよう!」


天龍「龍驤みたいにサンバイザー着けるとか?」


龍驤「アカン!ウチと被る!悪いけどサンバイザーは譲らんでぇ!」


提督「じゃあ天龍みたいに耳(?)だか電探?着けるのはどうだろう?」


天龍「俺は別に真似しても構わないけど、同じ吹雪型の叢雲と被るんじゃねーの?
   アイツも着けてるよな?しかも浮いてるし……」


時雨「普通にリボンとかじゃ駄目なのかい……?」



提督「あっ、鉢巻着けるのもいいかもな!主人公=鉢巻ってイメージあるし
   それに吹雪の憧れてる扶桑も改二で鉢巻着けてたし、いいんじゃねーの?」


夕立「それだけじゃ地味っぽい!それに他の子と被るっぽい!」


提督「そうだな!ここは更に接近戦も出来るようにグローブも着けて、
   飛び道具と対空技と突進技を取得させてだなぁ……」


龍驤「あっかーん!数多くある対戦型格闘ゲームの雛形となっただけでなく、多くの続編、
   ゲーム機への移植が行われ、対戦型格闘ゲームブームを引き起こした
   あの有名な格ゲーシリーズに出てくる女子高生(?)ファイターとモロ被りや!」


提督「しまった!!」


天龍「確かみてみろ!いや、確かめてみろ!ってか?」


吹雪「……何かごめんなさい……」


時雨「キミ達……何の話をしているんだい……?」



提督「うーむ……他の子と被らず個性を引き出すというのは、なかなか難しいものだな……」


時雨「じゃあ何か特殊な武器みたいな物を持たせるっていうのはどうかな?」


提督「どこぞのRPGのツンツン頭の主人公が持つデカイ剣みたいな感じのか?」(リメイク楽しみだぜ)


天龍「…………。」ジー


提督「な、何だよ天龍?」


天龍「…………。」ジー


提督「そ、そういえば天龍も剣持ってたな!あんな感じの素敵な剣を持たせられたらインパクトあるだろうなぁ~」


時雨「そ、そうだね……」(別に武器にこだわらなくてもいいと思うけどね……)


天龍「フフフ……」


龍驤「吹雪は武器か何か持つとしたらなにがええの?」


吹雪「えっ?えーと……何がいいんでしょうか……?」


龍驤「…………。」



提督「12.7cm連装砲と7.7mm機銃を組み合わせた全く新しい武器とか新たに作って持たせたらインパクトあるんじゃね?
   どうせ二つの武器共廃棄する事になるしさ」(それに機銃の使い道よくわからんし)


天龍「そんな廃棄するような武器同士を合体させてどうすんだよ」


提督「合体させれば少しは強い武器になりそうだろ?」


天龍「いちいちそんな合体させるより、元からある武器を派手に改造してもらえばいいじゃねーか!」


提督「それじゃあ性能の面で目新しさが無いだろ!だからここは、12.7cm連装砲と探照灯を組み合わせた全く新しい……」


夕立「夕立、いい事思いついたっぽい!吹雪ちゃんの格好に合わせた素敵な武器っぽい!」


天龍「何だ?」


提督「俺の話を聞け~」



夕立「吹雪ちゃんには釘バットが似合うっぽい!」


吹雪「ちょ!?夕立ちゃん!?」


夕立「ついでに服装もスケバン風にするっぽい!」


龍驤「たしかに吹雪の服装は学校の制服みたいだし、似合いそうやなぁ!」


天龍「あれだろ?マスクや皮グローブ着けたりロングスカートにしたりするんだろ?」


提督「カッコだけなら天龍の方が似合いそうだな」ニヤニヤ


天龍「あ?」イラッ



提督「たしかにインパクトはあるが、ちょっと古臭い気がするなぁ……それにロングスカートだと戦いにくいだろ」


夕立「だったらガングロにするっぽい!それで武器に包丁を持てば……」


提督「待て待て!たしかに進化はしてるけど、たしかにマンバだかヤマンバだか居たけど駄目だ!!
   ガングロな吹雪なんて吹雪じゃない!!全然吹雪らしくない!!」


吹雪「司令官……」


提督「って事で、アメコミヒーロー風に全身ピチピチタイツで行こう!!」


夕立&天龍&龍驤「おおーっ!!」


吹雪「」



時雨「待ってよみんな!ピ……全身タイツの艦娘なんて、聞いたこと無いよ!」


提督「だからこそいいんじゃないか!被りが無く、艦これの中ではまったく新しい属性の艦娘として
   注目の的になるのは間違いない!もちろん盾だか爪だか武器を持たせる事も考えなくてはな!」


時雨「で、でも……」


提督「それに全身タイツを好む提督だって数多く居るはずだ!そういう層から人気を徐々に得ていけば
   みな吹雪を主人公と認めざるを得ないことは間違い無い!」


時雨「でも待って!百歩譲って全身タイツを着せる事にしても、本当に吹雪に着こなせると思うかい?」


吹雪(時雨ちゃんがんばってー!全身タイツなんて着たくないよー!)


提督「それは……着せてみないとわからないだろ……」



天龍「そういえばアメコミのヒーロー達(女性)はみんなマッチョで巨乳でグラマーだな。
   それに比べて吹雪は……」


吹雪「」


夕立「あれ?吹雪ちゃん?」


龍驤「せ、せや! あかんかったんや!大して胸があるわけでもなく色気も無い事を言ったらあかんかったんや!
   全身タイツ着たとしてもウチみたいにフラットな胸で地味だという事を突付かれたらあかんかったんや!!
   って誰の胸がフラットじゃボケェ!! 」


吹雪「」


提督「謝れ!天龍!」


龍驤「せや!ウチと吹雪に謝らんかい!!」


天龍「な、何だよお前等!?それにフラットなんて一言も……」


吹雪「」


天龍「わ、悪かった。悪気は無かったんだ!許してくれ……」


時雨(僕も謝るべきなのかな……?)



提督「うーむ……イメチェンの事は一旦保留としよう。ヘタにイメチェンしても
   アンタ誰?ってな感じになりそうだし、イメチェンキャラは既にろーちゃん(呂500)が居るからな……」


提督「それに最近アメリカではタイツはダサいという風潮らしいし、
   実写版ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)も黄色いタイツ着てなかったしな……」


龍驤(アメリカ関係あらへんやろ)


天龍「じゃあどうすんだよ?」


提督「そうだな……吹雪自身のキャラを少し変えるか?例えば夕立みたいに語尾にぽいをつけるとか?」


夕立「ぽい?」


龍驤「吹雪は語尾付けるとしたらなにがええの?」


吹雪「えっ?えーと……何がいいんでしょうか……?」


龍驤「…………。」



天龍「でも、語尾が決まったとして、今日からいきなり ぽい だの かも だの付けて話をするのか?
   それって何か変じゃね?つーか、明らかにキャラ作ってるって思われるよな?それって
   主人公としてどうなんだ?」


………………。


提督「やっぱやめるか」


吹雪「そうですね」


夕立「ぽい」


時雨「…………。」



提督「そもそも吹雪は主人公向きじゃない気がするんだよなー」


吹雪「そ、そんな……」ガーン!


提督「なんていうか……ドラゴンボールで言ったら孫悟飯……みたいな存在?
   ふたりはプリキュア(一番最初のやつ)で言ったらキュアホワイトの方だよ?」


天龍「どっちも準主人公的な位置のキャラだな」(いや、プリキュアの方は二人で主人公だからちがうか?)


提督「見た目だけでなく、性能の方も地味というかなぁ……優秀なのはいいんだけど、
   万能タイプなのが却って良くない気がするんだよなぁ……」(チート級に万能だったら話は別なんだけどね)


龍驤「万能って聞くと主人公というよりサポートキャラって感じやしなぁ」


提督「せめて夕立みたいにコイツ本当に駆逐艦か!?と、思わせるような火力持つとか尖った所があれば……」


夕立「だったら夕立が吹雪ちゃんとタッグを組んで主人公するっぽい!ふたりは艦娘っぽい!」


吹雪「夕立ちゃん!?」


提督(ふたりは……か……)



提督「はっ!!」


天龍「どうした?」


提督「俺は……わかってしまった……吹雪に足りないものが……」


時雨「それは本当かい!?」


龍驤「それは一体何なんや!?」


提督「それは……ライバルという存在だ!」


吹雪「ライバル……ですか?」



提督「そう!バトル物やスポーツを題材にした作品においてそれぞれの実力を認め合い、
   ともに競い合いながら成長する関係だ!」


時雨「そうやってお互いを意識して絡むことで、ライバル同士で人気の相乗効果が生まれるわけだね」


提督「そうだな。吹雪は地味だが、魅力が無い訳では無いからな!目立たてる機会を多く作れば
   吹雪の長所をアピールする事で、人気が上がると思うんだ!」


天龍「でも、ライバルにするなら誰にするんだ?誰でもいいってわけじゃないんだろ?」


提督「当然だ!実力は吹雪とほぼ同等ぐらいの艦娘でなくてはならない!」


時雨「そうなると駆逐艦の中から選ぶようだね」


提督「そうだな!当然駆逐艦なら誰でもいいというわけでは無い!容姿はもちろん
   性格もある程度違わなくてはならないのだ!あと出来ればツンデレな子がいいな!」


天龍「容姿と性格が違わないと駄目なのは何となくわかるけど、何でツンデレ?」


提督「……俺の好みだからだ……」


天龍「は?」


時雨「…………。」



提督「……俺の好み……」


天龍「二回言わなくていいから!てか、何言ってんだ?お前の好みなんて聞いてねーんだよ!」


提督「何て言うか……あのギャップがたまらないんだよなぁ……話せば長くなるが、
   提督になり始めた頃は苦手だったけど……」


天龍「だから聞いてねーっつーの!」


時雨「提督……」


提督「ん?」


時雨「ぼ、僕……提督の事なんて全然好きじゃないんだからね!」


提督「……うん?」



時雨「つ、常にいっしょに居たいとも思わないし、感謝なんかしてないんだからね!」


龍驤(時雨って結構わかりやすい所あるんやな……)


提督「あ、ああ……ごめん……その……毎日毎日秘書にしてすまなかったな……休暇やるから勘弁してな……」
   (いきなり時雨はどうしたんだ?)


時雨「えっ!?それだと秘書の仕事を誰にやらせるんだい!?」


提督「ああ、そりゃあ秘書の経験あって、頭のいい初春あたりにでも……」


時雨「」


提督「あれ?どうした?」


龍驤「せ、せや!あかんかったんや!大型建造で色々やらかした事を思い出させたらあかんかったんや!
   夢の中とはいえ、大型建造で漣出した事に対してノーリアクションだった事を指摘したらあかんかったんや!!」


提督「それ俺の事じゃねーか!!俺に謝れ!!」


龍驤「謝るのはキミの方や!!時雨にあやまらんかい!!」


時雨「」


提督「時雨……ごめん……」(何で俺が謝らなきゃいけないんだ?)


時雨「」


提督(やっぱりあの言葉を言わないと駄目か……しかし、みんなの前で言うのか……?)



龍驤「何しとるんや!!気持ち籠めてもう一度あやまらんかい!!」


提督「/// し、時雨……愛してるから許してくれ……」


時雨「」ピクッ


龍驤「なっ!? ///」


吹雪「えっ!? ///」


天龍「何を言って……///」


提督「」(みんなの前で言ってしまった……恥ずかしい、死にたい……)


時雨「/// み、みんなの前で……しょうがないなぁ……今回は許してあげるね♪」


提督「あ、ああ……ありがとう……」(俺のイメージが……提督としての威厳が……)


夕立「提督さん時雨に謝る時、いつもああ言わないと許してもらえないっぽい」


吹雪「そ、そうだったんだ ///」



天龍「し、しかし、お前と時雨がヤったって噂は本当だったんだな ///」


時雨「///」


提督「おま……お前は何を言っている!?」


天龍「何って……なあ……? ///」


龍驤「え、えらいこっちゃでぇ! ///」


提督「こ、この話はやめろ!風紀が乱れる!」


夕立「時雨ばかりずるいっぽいー!夕立も提督さんと夜戦するっぽいー!」


吹雪「ゆ、夕立ちゃん!? ///」



提督「れ、冷静になれみんな!噂は噂だ!真に受けるんじゃあない!」


天龍「でも、さっきのやりとり見てたら信じちまうって!」


提督「黙れ小僧!」カッ!


天龍「……そんなにムキになる事ねーじゃん……それに俺は女だっつーの……」


吹雪「それに青葉さんの新聞に……」


提督「黙れ小娘!」カッ!


吹雪「す、すいません!」


提督「あ、青葉はきっと、記事のネタが無かったからあんなデマを……」


時雨「提督、何をそんなに恥ずかしがっているんだい?
   どんな噂が広まろうが僕達が愛し合っている事には変わり無いじゃないか! ///」


提督「やめてくれ時雨、その話は俺に効く」


天龍(やっぱりこの二人……)



提督「んな事よりライバルキャラだ!!吹雪のライバルキャラの話に戻るぞ!!」


龍驤「はっ!?せやった!?」


天龍「そういえばその話の途中だったな……」


時雨「それで……誰をライバルキャラにするんだい?」ニコニコ


龍驤(なんか時雨、メッチャ笑顔やなぁ……)


提督「容姿と性格が違い、駆逐艦でツンデレで能力も吹雪(吹雪改二)に近いステータスを持つ艦娘……
   叢雲だな!俺は叢雲がいいと思う!(好みだから選んだわけじゃないよ)……みんなはどう思う?」


吹雪「叢雲ちゃんが……ライバル……」


天龍「たしかに同じ吹雪型なのに容姿が全然ちがうな。」


夕立「それにツンデレっぽい」


龍驤「そういえば叢雲も改二になれるんやったな~。それに同じく初期艦やし、いいと思うで~」


時雨「ステータスも吹雪と叢雲はそこまで大差無いね(とは言っても若干吹雪の方が高いし、
   運の最大値なんかはかなり差があるけど……)」


提督「それじゃあ早速叢雲がライバルになったらどうなるか想像してみよう!」



――――― 叢雲がライバルになったら(想像)

―― 工廠 ――


吹雪「駄目だぁ……三式爆雷投射機どころか三式水中探信儀すら出来ないよぉ……」ガクッ


吹雪「……私じゃ……開発なんて無理なのかな……」グスッ


???「立ち上がりなさい!吹雪!!」


吹雪「この声は……叢雲ちゃん?」


叢雲「アンタはたかが3回や4回の失敗で三式爆雷投射機と三式水中探信儀の開発をあきらめるつもりなの!?」


吹雪「…………。」グスッ


叢雲「いい?貴方は吹雪型駆逐艦 一番艦の吹雪なのよ?私の認めるライバルなの!
   こんな小さな事でメソメソするなんて……許さないんだからね!!」


吹雪「叢雲ちゃん……でも、ボーキサイトがもう……」


叢雲「…………。」


スッ

吹雪「こ、これって……菱餅?」


叢雲「ええ、お腹が減ったから勝手に貰っておいたわ。残りはボーキにでも何でも交換するといいわ」


吹雪「む、叢雲ちゃーん!」ブワッ


叢雲「か、勘違いしないでよね!菱餅貰い過ぎて処理に困ってたのをアンタに押し付けただけなんだからね!!
   助けたわけじゃないんだからね!!それにアンタを倒す(演習で)のはこの私なんだからね!!」


吹雪「ありがとう……叢雲ちゃん……」

――――――――――

―――――

―――

夕立「っていう感じっぽい?」


提督「……お願いだから菱餅を資材(改修資材×1、高速修復材×2)に交換以外で
   使わないでね……開発失敗してもいいから資材に交換以外では使わないでね……吹雪ちゃん……」


吹雪「す、すいません……」(私なんで謝ってるんだろ……想像の中の出来事なのに……)


天龍(てゆーか、どんだけボーキだけ無かったんだよ……)


龍驤「と、とりあえずライバルは叢雲で決定でええんちゃうの?」


夕立「ぽい」



天龍「ライバルが叢雲に決まったのはいいけど、どうすんだ?叢雲本人に今日から吹雪のライバルやってくださいって頼むのか?」


提督「そ、それは……」


時雨「本人に言う必要は無いんじゃないかな?吹雪が叢雲に負けないようにと意識すればいいだけだと思うけど……」


提督「そ、そうだな!そうすれば叢雲も感づいてライバル意識を持つはずだ!……たぶんね」


吹雪「叢雲ちゃんがライバル……叢雲ちゃんがライバル……」


龍驤(なんか自分自身に催眠術かけてるみたいに見えるでぇ……)



提督「これで後は時間の問題だな。お互いにライバルと意識して、熱いやりとりでも
   していれば吹雪の人気もアップだ!それで……吹雪は納得出来たか?」


吹雪「半分ぐらいは……ですかね?やっぱり自分自身何か変わらないといけないかなと思いまして……」


提督「……お前は変わる必要は無いと思うぜ?」


吹雪「えっ?」


提督「今回みんなと話し合って気づいたんだけどさ、やっぱり吹雪は吹雪でいて欲しいなって思えてさ!
   ……なんつーか……その……」


天龍「何となくお前の言いたい事はわかるぜ!」


龍驤「つまりこういう事やろ?もし吹雪が赤城や加賀みたいな胸になったら吹雪じゃなく別の存在や!
   ウチみたいな貧乳だからこそ吹雪なんや!って誰の胸が貧乳じゃボケェ!!」


吹雪「…………。」


天龍「…………。」


龍驤「と、とにかく貧乳はステータスなんや!!れっきとした個性なんや!!何も恥じる事なんてないんや!!」


吹雪「は、はぁ……」



夕立「夕立、いつも通り地味だけど優しい吹雪ちゃんが好きっぽい!派手になった吹雪ちゃんなんて吹雪ちゃんじゃないっぽい!」


時雨「僕もいつも通り真面目で頑張り屋な吹雪が好きかな。それに、そんな吹雪が羨ましく感じる時があるんだ……
   何でこんなに一生懸命頑張れるんだろうって……だから、吹雪は吹雪でいて欲しい!」


吹雪「時雨ちゃん……夕立ちゃん……」


提督「とにかく、お前は今のままでいいんだ!無理して変わる必要は無い!
   それに時が経てばお前のいい所や個性が新たに見つかるかもしれないしな!」


吹雪「司令官……」



提督「お前は十分主人公だ!地味だけど、真面目で頑張り屋で親しみやすい艦これの主人公なんだ!
   だから自身を持て!今まで通りお前らしくがんばれ吹雪!」


吹雪「司令官……みんな……ありがとう……私、今まで通り私らしくがんばってみます!
   自分のいい所をたくさん見つけてたり伸ばしたりして、艦これ主人公として恥じないようがんばります!」


提督「ああ、その意気だ!アレックス君!」


吹雪「吹雪です!っていうか何ですか!?その投げキャラみたいな名前は!?」


提督「投げキャラでは無い!打撃キャラだ!」


吹雪「そんな事聞いてません!」


提督「ハハハハハハ」


吹雪「まったく……司令官はいつもこうですよ。フフ……」


天龍「ほんと馬鹿だよな」



提督「何だ天龍?俺に喧嘩売ってんのか?ボコボコにしてやろうか?格ゲーで」


天龍「上等だ!サガットで返り討ちにしてやるよ!」


龍驤「ウチも仲間に入れてや!ウチの使うキャミィはメッチャ強いでぇ!」


吹雪「あ、私もいいですか?」


提督「えっ?お前も格ゲー出来るの?」


吹雪「はい!深雪ちゃんに付き合わされてやってたら、いつの間にかハマッちゃいまして……」


夕立「夕立もやるっぽい!庵とテリーと大門を使うっぽい!」


提督「お前それ……別の格ゲーだぞ」


夕立「えぇ!?夕立だけハブっぽい!?」


吹雪「そんな事しないよ!夕立ちゃんもやろ♪」


夕立「本当!?うれしいっぽい♪」



提督「よーし!早速PS3の準備だ!お前等手伝え!」


天龍「えっ!?スーファミじゃねーの!?」


提督「古過ぎだろ!!てか、何でスーファミ!?」


龍驤「まあええやないか!PS3の方でもサガット使えるしなぁ」


天龍「なら大丈夫だ!やってやるぜ!」


時雨「…………。」


提督「時雨どうした?大丈夫か?」


時雨「うん……」



提督「まさかハブられたと勘違いしたか?言っとくけど、お前にも参加してもらうぞ!」


時雨「ううん、違うんだ……僕は……怖いんだ……」


提督「怖い……?何が?」


時雨「こうやって……楽しい時間を過ごせば過ごすほど……怖いんだ……」


時雨「明日にはこの中の誰か一人が欠けるかもしれない……今日話をした子が明日の出撃で
   居なくなるかもしれない……そう頭の何処かで考えてしまうんだ……」


提督「お前……いつもそんな事考えていたのか……」


時雨「…………。」



提督「そっか……じゃあなおさら今を楽しまないとな!」


時雨「えっ?」


提督「明日の事なんて知るかよ!俺達は今日を生きてるんだ!だから今日の事を考えればいい!
   明日の事は明日考えればいいんだよ!」


時雨「…………。」


提督「明日何が起こるかなんて……わからないだろ?だったら今日という日を精一杯生きて、
   悔いを残さないようにするしかねーだろ?」


時雨「…………。」


提督「まあ、気持ちは何となくわかる……今は戦い(深海棲艦との)の最中だし、
   過去に色々地獄を見てきたお前だからこそ余計に怖いと感じるのかもしれないな……」


ギュッ

時雨「!?」


提督「でも、今は俺が居る、夕立が居る、吹雪、天龍、龍驤……みんながいる!みんな生きてここに居る!」


提督「もちろん誰も沈ませる気は無いし、俺も死ぬ気はない!」


提督「とにかく……今出来る事をやればいいんだ!そして、今はみんなで楽しむ時間だから楽しめばいいんだよ」


提督「……ただでさえ世の中辛くて理不尽でクソな事が多いんだ!だから楽しめる時に楽しんで、嫌な事は忘れよう!」


提督「それでたくさんいい思い出を作って、嫌な思い出なんてぽいぽいぽーいだ!……って、ちょっとガキっぽかったかな?」


時雨「……ありがとう……」


提督「ああ、どういたしまして」



時雨「……提督の手、暖かいね」


提督「そうか?時雨の手こそ綺麗だぞ?」


天龍「おーい!二人共何やってんだ?やらないのか?」


提督「いや、やるぞ!時雨は初心者だから、格ゲーの基本を教えていたんだ!」


天龍「ふーん……ま、初心者だからって手加減はしねーぜ!」


時雨「お、お手柔らかにね……」


こうして僕達は、格闘ゲームをする事になった。初心者の僕は、やり方を提督や吹雪達に教えてもらいながら
やったけど、すごく難しいね。でも、みんなが楽しそうで良かった。それに僕もみんなといっしょに楽しい時間を
過ごせて本当に良かった。これも吹雪がきっかけを作ってくれたおかげだね。ありがとう吹雪。
そして、みんなと楽しい時間を過ごす事に僅かながら恐怖を感じていた僕を救ってくれた提督のおかげでもあるね。
ありがとう提督……


――――― 数日後

吹雪「司令官!!失礼します!!」


提督「お、おう……どうした?」(何かテンション高くね?)


吹雪「私、パンツ!パンツなんですよー!!」


提督「え?トランクス?」


吹雪「ふぶ……じゃなかった!パンツです!!」


時雨「お、落ち着きなよ……」


提督「そうだぞ!まるで意味がわからんぞ!」


吹雪「私、あれから自分なりに考えたんです!どうすれば新たに良い所や個性を見つけられるか、
   伸ばせるかを……そして……私、気づいたのです!
   他のみんな(艦娘)には無い私だけの個性、アピールポイントを……」


提督「まさか……」


吹雪「そう!パンツなんです!!」


提督「」(どうしてこうなった!?)



終わりです。ありがとうございました。

最近何が面白いのか面白くないのかわかりません!

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