春香「プロデューサーさん、コールドケースですよコールドケース!」(52)

参考bgm: http://www.youtube.com/watch?v=vjq1no6twv8

2011年 12月31日 

765プロ事務所

社長「諸君、今年1年間良く頑張ってくれた!おかげで、わが765プロも今までにない程の成長を   見せている」

社長「え~、そもそも・・・・」

真美「ねぇねぇ、前口上はいいからさぁ、さっさと忘年会始めちゃおうよ!!」

亜美「そうだよ~、社長のお話超長いもん」

律子「コラ!本当のことでも言っちゃいけないことがあるのよ」

p「律子、それフォローになってないぞ・・・・」

美希「ミキ的にはハニーと一緒にいられるってだけでいいと思うな」ギュッ

p「ちょ、あんまりくっつくなよ美希」



春香「は~い、美希はもう終わりね。次はあったし~」

美希「ちょっと、酷いの春香」ショボン

千早「春香早くしてよね、後がつかえてるから」

真「そうだよ、僕だってプロデューサーと一緒にいたいんだから」

雪歩「はやくしてほしいですぅ」

律子「あー、もう!なんだかわけがわからなくなってきたわ」

真美「だからさ~、とりあえず忘年会を始めようよ→」

亜美「そうだよ(便乗)」


伊織「まったく・・・・・せっかく全員そろったっていうのにこれだわ」ヤレヤレ

やよい「でも、みんなと一緒にいられるのってすっごい楽しいよ伊織ちゃん!」

伊織「そんなのわかってるわ、私だってあの下僕と一緒にいたいわよ・・・・」ボソッ

やよい「?」

貴音「響・・・・」

響「どうしたんだ貴音?」

貴音「一体いつになったら食事の時間になるのでしょうか・・・・」グーペコ

響「貴音・・・・さっきラーメン食べてなかったか?」

あずさ「私もお酒飲みたいわ」


      ワイワイ ガヤガヤ キャッキャ

  
    こんな感じで何事もなく765プロ忘年会は始まったのだが・・・・・













児童公園

美希「おね・・・がい・・・・だれか・・たすけて・・・」

雪の降り積もる公園の中、助けを求める

しかし、夜中の児童公園に誰か来るはずもなく、美希は血まみれになりながら

ある人物のことを考える

美希「ハニー・・・・・」

星井美希は翌日、近隣の住民によって発見される。死体として。

犯人の手掛かりとなるものは発見されなかった。

そうして、この『星井美希 殺人事件 』は捜査打ち切り、

コールドケース入りとなった。









2021年 6月

ヴァレンズ「ねぇ、如月千早って知ってる?」

リリー「たしか・・・・・歌手だかアイドルだったような気が・・・・」

ヴェラ「765プロのアイドルだったろ?」

リリー「ああ!竜宮小町とか天海春香とかね」

ヴァレンズ「そう、ずいぶんと勢いのある事務所だった」

ヴェラ「あー・・・・星井美希か」

リリー「殺されたんだっけ?」

ヴェラ「たしか、コールドケース入りしたはずだ」

ヴァレンズ「おかげで事務所は閉鎖。アイドルたちは全員引退」

ヴェラ「高槻やよいもよかったなぁ」(ゲス顔)

ボス「どうしたんだ?」

リリー「ヴァレンズが昔のアイドルの話をしてたんです」

ヴァレンズ「cdを整理してたらでてきたもんで」

ボス「なら、話は早い。10年前の『星井美希殺人事件』について調べてもらいたい」

リリー「誰かの依頼ですか?」

ボス「私は星井美希のファンだった」

リリー「・・・・・・」


参考op: http://www.youtube.com/watch?v=f0nvaswnsn4



*****

資料室

リリー「当時は大雪だって。」

リリー「腹部を刃物のような物で一突き・・・・痛かったでしょうね」

ヴァレンズ「その日は事務所で忘年会があったみたいだ」

リリー「死亡時刻からするに、その帰りに殺されたみたい」

ヴァレンズ「でも、一体だれが殺すんだろう?あんなにかわいいのに」

リリー「たしかにボスが入れ込むのもわかるわ。」

ヴァレンズ「彼女の付き合いは?」

リリー「事務員の話によれば、みんな仲が良くて、特に問題はなかったみたいだわ」

ヴァレンズ「でも、アイドルの世界って以外にドロドロとしてそうだけどね」

リリー「たとえば?」

ヴァレンズ「そうだね・・・・まず思いつくのが人気の差」

ヴァレンズ「当時、たしかに勢いはあったみたいだけど全員が売れっ子ってわけじゃない」

リリー「仕事がらみね・・・・それか恋愛」

リリー「まあ、とりあえずその事務員に話を聞きに行きましょ」










小鳥 自宅

小鳥(39)独身・処女「すみません~、いまちょっとちらかってるので」

リリー「かまいません」

ヴァレンズ(これが女性の部屋?)

小鳥「いま、次の販売会へ向けて執筆中なもので」

リリー「へぇ・・・いわゆる薄い本ってやつですね」ペラ

小鳥「刑事さんも興味があるんですか?」

リリー「そうね・・・・blにはちょっとあるかも」

小鳥「おぉ!」

ヴァレンズ「あー、ところで星井美希について聞いても?

リリー「10年前の事件について再捜査をしているんです」

小鳥「そうですか・・・・嫌な事件でした」

小鳥「あの事件の後、アイドルたちはみんな引退。普通の学生に戻りました」

小鳥「私も、職を失い・・・いまじゃ同人作家でなんとかやってます」

ヴァレンズ「・・・・で、当時星井美希の人間関係は良好だったと言っていますが」

小鳥「そうね・・・・当時もいったけどほんとにみんな仲が良かったわ」

小鳥「でも・・・・・・」

リリー「でも?」

小鳥「ふぅ・・・・・当時、実は言っていないことがあるんです」

ヴァレンズ「詳しく」

小鳥「ええ・・・あれは忘年会の時・・・・」

****

小鳥『あずささ~ん、私今年も彼氏ができなかったんですぅ~~』

あずさ『あらあら~、それだったら私もできてないわ~』グビグビ

小鳥『あずささんなんかまだいいですよぉ・・・・私なんかもう2*歳なんですよ!』グビグビ

あずさ『うふふ~、誰か身近にいい人いないかしらねぇ・・・』グビグビ

律子『二人ともちょっと飲みすぎじゃないんですか』

あずさ『律子ちゃんもぉ、早く相手見つけないとこうなっちゃうわよぉ』グビグビグビ

律子『こうなるって・・・・あんまり年は変わらないんですけど』

小鳥『うぅ・・・ちょっと飲みすぎたわ・・・』

律子『屋上にいって風に当たってみればいいじゃないんですか』

小鳥『そうねえ・・・・うぷ』







小鳥『うぅ・・・年々体がきつくなっていくのは気のせいかしら?』

 『美希、もうこれ以上は・・・』

 『いやだよ、ハニー』

小鳥『あれは・・・・pさんと美希ちゃん』

 p『下にはみんながいるんだぞ』

 美希『それでもいいの!』ギューー

小鳥『これは・・・なかなか・・・』ゴクリ

 p『こんな所誰かに見られたら・・・・』

 美希『いや!美希、離れない!』

 p『いい加減にしろ!』ドン

 美希『キャッ・・・・痛いの』

 p『すまん・・・つい・・・』

 美希『ううん、美希も悪かったの。』

 p『・・・・・戻るか』

****

ヴァレンズ「二人は恋愛関係に?」

小鳥「さぁ・・・・わかりません」

小鳥「美希ちゃんのほうは普段からアタックしてたみたいですけど」

小鳥「pさんって、本当に鈍いんですよ。それ以前にアイドルだからそう言うのはダメって」

リリー「そのpがもててたのは美希ちゃんだけ?」

小鳥「いいえ・・・・これも当時言っておくべきことだったのかもしれませんね」

リリー「他にももててた?」


小鳥「はい」

ヴァレンズ「いったい誰に?」

小鳥「その・・・・全員に」

リリー「全員って・・・・」

小鳥「アイドル全員にです」

ヴァレンズ「こりゃおどろいたな・・・・」

小鳥「実は私も当時はいいなぁって思ってたんですよね」

リリー「そうですか・・・・」


****



ヴァレンズ「しかし、困りましたね」

ヴァレンズ「pに気が合ったのは星井美希だけでなくほかのアイドルもだったとは」

リリー「全員に、同機はあると言えばあるわね」

リリー「12人全員調べるにしても・・・・きついわね」

ヴァレンズ「とりあえず、プロデューサーのとこに行くのが先決だな」

リリー「そうね、意外と気づいてたりしてね・・・・アイドルの気持ちに」

***

p 自宅

p(3*歳)「その話ですか・・・・」

リリー「当時、星井美希はあなたの担当だったのよね」

p「そうですね・・・・・」

リリー「聞いた話だと、彼女はあなたに気があったとか」

p「あぁ・・・・そういえば、よく抱きつかれたりされてたような気がします」

ヴァレンズ「それで、あんたは何も思わなかった?」

リリー「しょせん、中学生だものね」

ヴァレンズ「鈍感というより、疎ましく思ってたんだろ?」

p「それはちがう!」ドンっ

p「美希の気持ちに気付いていない?仕事だから?」

p「そんなわけあるわけないだろう!」

p「気づいてたよ・・・・」

ヴァレンズ「それで?」

p「はぁ・・・・・付き合ってた」

リリー「スキャンダルね」

p「ああ、だから表面上はあくまでも、プロデューサーとアイドル」

リリー「事件当日は?」

ヴァレンズ「事務員の話じゃ屋上で会ってたとか」

p「美希がどうしてもっていうからな・・・・・」

****

美希『ハニー!美希、ちょっと涼みにいきたいな』

p『一人で行けよ』

美希『え~、美希はハニーと行きたいの!』

春香『美希、あんまりプロデューサーさんに迷惑かけちゃダメだよ』

美希『春香は黙ってて!ねぇ、ハニー』

春香『・・・・・』

****

p「あの時の春香ちょっと怖かったな」

リリー「春香って・・・・天海春香?」

p「そうだ。彼女も俺の担当だ。」

ヴァレンズ「彼女もあんたに?」

p「ちょくちょくクッキーとか持ってきてくれたけど・・・・美希ほどでは」

リリー「でも、あなたとは良く話してたんでしょ」

p「まぁ・・・・・」

p「でも、だからと言って春香は人を殺すようなまねはしない」

p「それは他のアイドルにも言えることだ。少なくとも俺はうちのアイドルが人殺しをしただなんて  思わない」

p「あの事件の後も俺は美希のことが忘れられないいんだ・・・・・」

p「俺は・・・・・なんにもしてやれなかったんだ・・・・・うぅ」

p「もう帰ってくれ・・・・話したくない」

***



リリー「pはシロね」

ヴァレンズ「だな。殺した女のポスターを部屋中には張らないよな」

(実はpの部屋には美希グッズが散乱してました)

****

リリー「天海春香の居場所は分かった?」

ヴァレンズ「ええ、どうやらアイドル時代と変わらず実家にいるみたいだ」

ヴァレンズ「しかも、驚いたことに今は無職だとさ」

リリー「この10年でずいぶん変わってるみたいね」

ヴァレンズ「性格も変わっていなきゃいいけど」

****

天海春香 実家

リリー「警視庁のラッシュとヴァレンズです。殺人課の。」

ヴァレンズ「10年前の事件でお話を聞きに。娘さんはいらっしゃいますか?」

春香母「ええ・・・・ですが今は・・・・」

リリー「どうかしたんですか?」

母「言いにくいのですが・・・・あの事件以来親子間の仲が悪くなってしまって」

母「春香とは食事の時以外顔を合わせません。」

リリー「・・・・・・」

****

春香 自室前

コンコンコン

母「春香・・・・10年前の美希ちゃんの事件のことで刑事さんが・・・・」

?「何も話すことはないよ。帰ってもらって」

リリー「残念だけど、もう部屋の前まで来ちゃったわ」

?「・・・・・・」

リリー「ねぇ、春香。10年前・・・・」

?「帰れよ!!」ドンッ!

?「もうあの女のことを思い出させないで!!」

リリー「あなた知ってたのね。pとのこと」

?「・・・・・・だからなに?殺したとでも言いたいの?」

?「たしかに、私はあの女のことは恨んでたわ」

?「でも、殺してやろうだなんて・・・・・」

ガチャ

春香(27歳)処女?「思ったことはないわ」

春香「わたし、あなたになら話すわ」

リリー「だってさ」

ヴァレンズ「わかった」

春香「部屋、入って」

****

春香 自室

リリー「かわいい部屋ね」

春香「あの時から変わってないわ」

春香「・・・で、何が知りたいの?」

リリー「あなた以外にプロデューサーに強い好意を抱いてたのはいる?」

春香「みんな」

春香「みんな、プロデューサーさんのことが好きだったわ」

春香「でも、あの人いくらアタックしてもびくともしない。」

春香「まぁ、鈍感な人だと思ってた。でも、ある時私見ちゃったの」

春香「プロデューサーさんがあの女・・・・美希とキスしているのを」

春香「かなりショックだった。鈍感な振りして、みんなを騙してたんだって」

リリー「それで、あなたは嫉妬し、10年前のあの日、彼女を殺した」

春香「違うわ・・・・・・はぁもう疲れた。今日はもう帰って」

リリー「・・・・・・」

****

ヴァレンズ「何かあった?」

リリー「いいえ・・・・」

prrrrrr

リリー「電話だわ・・・・・もしもし」

リリー「・・・・・・・はい・・・わかりました」

ヴァレンズ「なんて?」

リリー「pが何か言いたいことがあるみたいよ」

***



p「はぁ・・・・このことはできれば言いたくなかったんだ」

リリー「というと?」

p「なぁ、一つ条件がある」

リリー「とりあえず、言ってみて」

p「この証言を言った後の俺の身の回りの安全を保障してくれ」

リリー「どういうことなの」

p「・・・・じつは雪歩・・・・・萩原雪歩に関することなんだ」

リリー「あー・・・・わかったわ。掛け合ってみる」

p「実は・・・・雪歩に俺が美希と付き合ってることがばれてたんだ]






雪歩『プロデューサー、一体どういうことなんです』

p『すまない、雪歩・・・・』

雪歩『すまないって、いつもプロデューサーとアイドルはって言ってたじゃないですか』

p『本当にすまないと思う・・・・』

雪歩『いつも鈍感な振りしてみんなの気持ちを踏みにじってたんですか!』

雪歩『本当は気づいてたんじゃないんですか。美希ちゃんだけじゃなくて、事務所の他のみんなもプロデューサーのことが好きなんだって』

p『それは・・・・・』

雪歩『なんで・・・・私だってプロデューサーののことが・・・・好きだったんですよ!』

雪歩『どうして・・・・私じゃないんですか・・・』

雪歩『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』プツン

p『雪歩・・・・・』

雪歩『ふっふふふふふふふ』

p『ゆ、雪歩!?どうしたんだ!?』

雪歩『私わかっちゃいました』

p『??』

雪歩『良く考えたらいつも真面目なプロデューサーがあの乳だけのアホ女に靡くなんておかしいですよね』

p『雪歩、お前一体・・・・』

雪歩『どうせ汚い手でも使って誘惑したんでしょうけど、安心してください』

雪歩『あんなゆとり女私が片づけちゃいます!』キュッ

p『冗談だよな・・・・?』

雪歩『うふふふ、どうでしょうか?』






p「・・・・・言うことはいったんだ。身の安全は保障してもらうぞ」

リリー「えぇ、わかったわ。」

p「はぁ・・・・・」

***

ヴァレンズ「萩原雪歩(28)、今は萩原組の組長・・・・」

リリー「そうね、厄介だわ。」

ボス「だが、ミキミキを殺したのかもしれんのだぞ」

リリー「ですが、今の萩原組の勢力は全国でも有数・・・・」

ヴァレンズ「へたすれば、pも我々も危険に・・・・」

ボス「まぁ、とにかく話を聞きに行くんだ」

リリー「はぁ・・・・」


***

萩原組 

リリー「殺人課のラッシュとヴァレンズです。」

ヴァレンズ「10年前の星井美希殺人事件について当時アイドルだった萩原雪歩さんにお話を」

893「あぁん?」

ヴァレンズ「お話を・・・」

893「お前たちまさかうちの組長がやったと思ってんのか?」

リリー「さぁね。証拠はないけど、彼女にも十分な動機はあるのよ」

893「てめぇ、ふざけやがって・・・?「やめなさい!シンジ!」

?「お客さんに向かってなんて態度取ってるんですか?」キュルキュル

893「いやぁ・・・こいつらが」

?「もういいです。下がりなさい」

893「はい・・・」

?「ごめんなさい。うちの者が変なことを言って」キュルキュル

リリー「ええ・・・・あなたが萩原雪歩さん?」

雪歩「そうです・・・・」

ヴァレンズ(車いす乗ってる・・・・一体何があったんだ?)

***

雪歩「話とは一体?」

リリー「10年前、あなたの同僚だった星井美希が殺害された事件について」

雪歩「私がやったと?」

ヴァレンズ「当時、pと星井美希が付き合っていたことは?」

雪歩「えぇ、知ってました。」

リリー「ショックだった?」

雪歩「もちろん。だってプロデューサーは当時私がまともに接することのできる異性の中でも断トツに輝いてた。ネガティブだった私にいつも優しくしてくれた。」

***

雪歩『うぅ~、今日も共演した男のタレントさんに迷惑をかけてしまいましたぁ・・・・』

p『でも、以前よりは確実に男の人と話せてたぞ!』

p『雪歩は雪歩のペースでいいんだ。な?』

雪歩『でも、わたし・・・・穴掘って埋まってますぅ~』ドドドドドド

p「ちょ、雪歩!こんな所で穴を掘るな」

***

雪歩「スタジオに穴をあけたときも一緒に謝ってくれました・・・・」

雪歩「あの人といられるだけで・・・・幸せでした」

リリー「二人の関係を知った後、彼に何か言ったりしたんじゃない?」

雪歩「確かに・・・・でも、言っただけです・・・・」

?「雪歩、一体何をしているんだ?」

雪歩「お父さん・・・・・」

雪歩父「パパと呼べというのがわからんのか?」

雪歩「だからそれは、子供っぽいからって何度も・・・・」


父「まぁいい。この人たちは?」

リリー「殺人課のラッシュです。こっちはヴァレンズ」

ヴァレンズ「どうも・・・ぱぱ・・・じゃなくて萩原さん」

父「殺人課の刑事がうちの娘に何の用だ?」

ヴァレンズ「10年前の星井美希殺人事件について」

父「雪歩が殺したとでも言いたいのか」

リリー「そうときまったわけではありません。ただ、お話を・・・・」

父「いいか、うちの雪歩は人殺しなんかしていない。絶対にだ!」

父「だいたい、あの事務所に入ってあの男に会ったせいでうちの娘は・・・・」

雪歩「もうやめて!」

父「傷つく羽目になったんだ・・・・どうして、雪歩じゃなくあの娘をえらんだんだ」

雪歩「おとうさん!」

父「すまない・・・・私はもう行くよ」

雪歩「すみません、うちの父が変なことを」

リリー「あの・・・お父様にpと美希の関係を話したんですか?」

雪歩「ええ・・・・・」







萩原組


雪歩『えっぐ・・・ひっぐ・・・・なんであんなこと言っちゃたんだろう・・・』

雪歩『もう・・・・・終わりだよぉ』

父『雪歩、いったいどうしたというのだ』

父『そんなに泣いて・・・・・またpにセクハラを受けたのか?』

雪歩『ううん・・・・もう、いいのあの人のことは・・・・・』

父『もういいって・・・・・あんなに彼のことを良く言ってたじゃないか』

雪歩『もういいの!あの人には美希ちゃんがいるの!』

父『美希ちゃん・・・・・あの金髪のおっぱいの子か』

父『まさか・・・・』

雪歩『そうだよ・・・・・二人付き合っているんだって』

父『アイドルとプロデューサーが付き合うだなんて・・・・・あの変態・・・』グヌヌ

雪歩『あの人のことは悪く言わないで!・・・・・美希ちゃんでよかったんだよ・・・グス』

父『星井美希・・・・・・あの子が悪いのか・・・・あの小娘がうちの雪歩を!』

雪歩『やめて!美希ちゃんは悪くないの・・・・悪いのは私・・・・』

雪歩『ヒンソーでチンチクリンだから・・・・うぅ』

父『・・・・・・・』






リリー「お父さんは美希を恨んでた?」

雪歩「ええ・・・・悪く言うようになりました。でも・・・・・」

雪歩「人殺しなんか絶対にしません・・・・絶対に」

リリー「わかりました・・・・今日はこれで」

****

ヴァレンズ「パパが怪しいと思うな」

リリー「あなた殺されるわよ」

ヴァレンズ「でも、自分の娘の思い人を盗ったやつを893の親分が許すと思う?」

リリー「そうよね・・・・あの様子じゃ相当親馬鹿ね。でも、殺したんじゃまた雪歩は悲しむわ」

ヴァレンズ「そこまで考えてなかったのかも」

リリー「どうしたものかしら・・・・」

ヴェラ「おい、今さっき連絡が入ったんだが、pが撃たれたそうだ」

リリー「え・・・・でも、護衛は付けてたはずよね」

ヴェラ「そうなんだが・・・・・宅配便の兄ちゃんに化けてたらしくて」

ヴェラ「そのあと病院に運ばれたそうなんだが・・・・・」

リリー「まさか!?」

ヴェラ「あぁ・・・・」

ヴァレンズ「萩原組・・・・」

ヴェラ「撃ったやつは今職員総出で探しているところだ。」

リリー「私、もう一度萩原組に行ってみるわ」

*****

萩原組

雪歩「今回は一体何の用ですか。」

リリー「とぼけないでください。」

雪歩「そんな怖い顔して、何か問題でも?」

リリー「今日、pが撃たれたわ」

雪歩「え・・・・嘘。私、そんなこと・・・・・なんで・・・・」

雪歩「無事なんですよね!?」

リリー「残念だけど・・・・彼はもう・・・・」

雪歩「こんな・・・はずじゃなかったのに・・・・あの人まで死なせるなんて・・・・」

リリー「萩原さん・・・・・」

雪歩「私が・・・・やりました・・・美希ちゃんを」

雪歩「美希ちゃんさえいなくなればって・・・・・・・」

リリー「でもその結果、最終的にはpまで失ってしまったのよ・・・・」

雪歩「ほんとに・・・・こんなはずじゃ・・・・」








美希『ねぇ、雪歩こんな公園に呼び出してどうしたの?』

雪歩『うん・・・ちょっとお話がしたくて』

雪歩『美希ちゃん、プロデューサーと付き合ってるんだよね?』

美希『うん、そうなの。・・・・って美希一度もそんなこと言ってないんだけど』

雪歩『・・・・・・そうよね、みんなに隠してたんだよね』

美希『うぅ・・・・それはハニーが言うなって言うから』

雪歩『プロデューサーのせいにするんだ』

美希『そうだよ、ハニーが言うなってうるさいかったの』

美希『ミキ的には正直にみんなに公表してもいいのになーって思ってたもん』

雪歩『うれしかった?』

美希『ハニーのこと?』

美希『それはもう、すっごく嬉しかったの!』

美希『今まで、全然相手にされてないって思ってたけど・・・・好きって言われたの』

雪歩「っ・・・・・なんで美希ちゃんなの・・・・」ギリッ

美希『う~、ねぇ雪歩そろそろ帰ってもいいかな?いい加減寒いの』

美希『今夜は大雪だって言ってたよ』

雪歩『そうだよね・・・・私だって寒いもん』

美希『だよね!じゃあ、雪歩良いお年をなの!』

雪歩『美希ちゃんも・・・・・良いお年を・・・・・』ドシュ

美希『あ、・・ゆき・・・ほ・・・・・これは?』

雪歩『美希ちゃんが悪いんだよ・・・・・これで邪魔者は消えた・・・・うふふ』







参考bgm: http://www.youtube.com/watch?v=fkfejz98q4s

こうして、「星井美希 殺人事件」は現萩原組組長、萩原雪歩の自白により、解決された。

しかし、世間ではあの萩原組の組長が逮捕、ということで大きなニュースとなった。

一時は父親がカチコミも視野に入れると脅しつけていたが娘雪歩の説得によって

涙を流しながら娘の護送を見送った。

pの葬式には萩原雪歩を除く11人のアイドルたちが参加した。

遺恨はあれど、みんな神妙な面持ちで、しかし最後には大粒の涙を流して彼を見送った。

もし、天国で二人が出会えたなら・・・・今度は幸せになってほしい・・・・



p『美希、お前のことが好きだ』

美希『ハニー・・・・うっ・・・うぅ・・・やっといってくれたの』

p『待たせて悪かった・・・・』

美希『ハニー、美希絶対に離れないよ』

p『あぁ、絶対に放さない』


 end


 これにて終劇です。

 読んでくれた人たち、ありがとうございます。

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