未央「シンデレラ」李衣菜「パーティー!」 (34)


未央「お相手は私本田未央と」

李衣菜「多田李衣菜でした!」

「「また来週~」」

・・・・・・・・・

李衣菜「まさか番組であんなにお祝いしてもらえるとは思わなかったよ」

未央「当然だよ。なにせこの未央ちゃんの全面プロデュースだからね。楽しんでもらえたかな?」

李衣菜「うん!すごく楽しかったよ。プレゼントは変なの多かったけど……」

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P「二人ともお疲れ様」

李衣菜「お疲れ様です!」

未央「ねえプロデューサー、りーながあのプレゼントは不満だって」

P「そうか。気に入ると思ったんだけどな」

未央「せっかくプロデューサーと一緒に選んだのにねー」

李衣菜「えっ!?」


P「気持ちが伝わらなかったかー残念だなー」

李衣菜「いや気持ちすごい伝わりましたって。ちょっとびっくりしたってだけで」

P「本当か~?」

李衣菜「本当ですって!」

未央「まあまあお二人ともそれくらいにして。プロデューサー、今日はこれで終わりだよね?」

P「そうだな。未央も李衣菜もこの後はフリーだよ」

李衣菜「どうする?カラオケでも行く?」

未央「それも悪くないけど、今日はスペシャルな記念日だよ?」

李衣菜「?どういうこと」


未央「だからもっとパーッと派手にいくべきだと思うんだよ。というわけでプロデューサーよろしく!」

P「俺かよ」

未央「当たり前でしょ。プロデューサー以外誰がいると思ってるの」

李衣菜「あれ、未央ちゃんは?」

未央「実はちょっと用事があるんだよね。まあ二人の邪魔をするのも悪いし」

P「変な言い方をするんじゃない」

未央「とにかく、この後のこと任せたからね!」

P「わかってるよ」

未央「それじゃごゆっくり~」


P「そういうわけだ。ここで長話ってわけにもいかないしな。どっか連れてってやるよ」

李衣菜「本当ですか!?それじゃあ……」

・・・・・・・・・

P「それでここかよ。本当にいいのか?電器屋なんかで」

李衣菜「いやあ新作が発売されたって聞いて、ずっと気になってたんです」

P「パーッと派手にとは言ったが、高級ヘッドホンは買ってやれないからな」

李衣菜「わかってますよ。試し聴きするだけですって」


・・・

李衣菜「へえ新しいのはこんな感じなんだ」

P「なぁ、そんなに違うもんなのか」

李衣菜「それプロデューサーにあるまじき発言ですよ」

P「別にオーディオ機器に詳しい必要はないだろ」

李衣菜「でも本当に全然違って聴こえますよ。また今度いくつか持ってきましょうか?」

P「違うってのはわかるんだけどよ」

李衣菜「百聞は一見に如かず、ですって」


P「にしたって李衣菜いくつヘッドホン持ってるよ。全部の違い本当にわかってんの」

李衣菜「そりゃあ、まぁ」

P「だよなあ。わかんねえよなあ」

李衣菜「なっ、違うことはわかりますって!半分コレクションになってるのは認めますけど」

P「もうちょっと具体的にこう違うって言えりゃあ、そういうオファーもくるだろうに」

李衣菜「ヘッドホンのPRとかですか?」

P「そうだ。せっかくいろいろ持ってるのにもったいなくないか」


李衣菜「あ、でも最近コーデのワンポイントで使うこととかありますよ」

P「それ面白そうだな。今度詳しく聞かせてくれ」

李衣菜「わかりました」

P「ん、意外といい時間だな」

李衣菜「何かあるんですか?」

P「まあな。俺だってノープランってわけじゃない」

李衣菜「へえ、期待していいですか?」

P「おう。それじゃぼちぼち行くぞ」


・・・・・・・・・

李衣菜「って事務所じゃないですか。オシャレなところ連れてってくれるのかと期待したのに」

P「悪かったな」

李衣菜「何ですか。新しい仕事の話とかですか…」ガチャ

「「「ハッピーバースデー!!!」」」パンッパンパンッ

李衣菜「きゃっ!?」

未央「誕生日おめでとう!りーな!」

李衣菜「未央ちゃん!?どうして??」

未央「言ったでしょ用事があるって。何を隠そうこの準備をしていたのさ」

李衣菜「すごい……!ありが…」

未央「待って、それは後。パーティーはこれからだよ。それに私だけじゃない、みんなに協力してもらったんだから」

李衣菜「みんな?」


かな子「李衣菜ちゃんおめでとう。ちゃんとケーキも用意してあるよ」

莉嘉「アタシもトッピング手伝ったんだよ。超カワイくデコったんだからっ」

みく「とってもキュートに仕上がったから楽しみにしてるにゃ」

李衣菜「本当!?楽しみだよ!でもキュートよりもロックのほうがよかったかなー」

みく「にゃぁァ…!?李衣菜ちゃんはどーしていつも余計なこと言うにゃ!そもそもロックなトッピングって何にゃ」

李衣菜「待って待って、冗談だって」


清美「李衣菜さん!飾り付けは私たちがしましたよ!ついでにパーティーの風紀は私にお任せください!」

ライラ「ライラさんパーティー好きですよー。綺麗で楽しくで美味しいご飯もいただけますです~」

星花「李衣菜さんお久しぶりですわ。李衣菜さんに教わったロックを意識してみたのですけど、上手に表現できているでしょうか」

李衣菜「みんな久しぶり!すごいロックな飾り付けだね!さすがフォー・ピースのメンバーは一味違うぜ」

みく「なっ、どうしてみくを見るにゃ」

未央「積もる話もございましょうが、そろそろパーティーを始めようと思います!」


未央「おっほん。それでは開幕の挨拶はわたくし本田未央が務めさせてさせていただきます」

パチパチパチパチ

未央「本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。皆様の協力のおかげでこんなに立派なパーティーを開催することができました。
   まあ堅苦しい挨拶はこれくらいにして盛大にりーなをお祝いしましょう!かんぱーい!!!」

「「「乾杯!!!」」」

未央「それではしばしご歓談を」


李衣菜「かな子ちゃんがケーキ作ってくれたの?」

かな子「市販のスポンジケーキにみんなでトッピングしたの。時間があったら一から作ったんだけど」

李衣菜「そんな十分すぎるよ。みんな忙しいのに、莉嘉ちゃんもみくちゃんもありがとう」

莉嘉「全然大丈夫だよっ!ケーキデコるの楽しかったしっ」

みく「たまたま時間が空いてただけにゃ。別に…」

莉嘉「えーみくちゃん超ハリキってたじゃん」


みく「にゃ!?そ、そんなこと」

李衣菜「へぇ、ホントみくちゃんは素直じゃないよね」

みく「李衣菜ちゃんに言われたくないにゃ!そうにゃ、李衣菜ちゃんにネコちゃんの可愛さをアピールしようと…」

李衣菜「私猫好きだよ」

みく「えっ」

李衣菜「猫柄の小物とか気になるようになったの、みくちゃんのおかげかも」

みく「李衣菜ちゃん……」


李衣菜「かな子ちゃんと莉嘉ちゃんともまた一緒のステージに立ちたいね」

かな子「今でも大きなライブとかだと一緒だよね」

李衣菜「そうだけど、3人だけってのもいいかなって」

莉嘉「アタシロックとかやっぱりよくわかんないけどいいのー?」

李衣菜「大丈夫だよ!私たち3人が揃ったときの良さってそういうのじゃないと思うし」

莉嘉「じゃあ今度Pくんにお願いしてみようよ」

かな子「そうだね」


未央「うんうん。盛り上がってるねー」

P「お疲れ様」

未央「全然だよ。準備だってほとんどみんなに任せちゃったし」

P「こういうのは取りまとめるほうが大変なんだよ」

未央「あはは、なんか実感こもってるよ、プロデューサー。でもいろいろ考えるの楽しかったから」

P「そりゃあよかった」

未央「しかもこんなにたくさんの人に協力してもらえて。ちょっとうらやましかったな」

P「未央こそもっと盛大なパーティーになりそうだ。なんなら俺がプロデュースしようか?」

未央「ホントに!?期待しちゃうよ」

P「おう。とっておきのを考えてやるよ」

かな子「未央ちゃんー」

未央「何ー?いま行くー!」

P「そうださっき連絡あってな、アイツももうすぐ着くって」

未央「おお!じゃあそろそろケーキの用意しないとね」

P「そこらへんは俺がやっとくよ」

未央「ありがとっ!プロデューサー」


星花「飾り付けは気に入っていただけましたか?」

李衣菜「うん!部屋に入ったらすごい綺麗でびっくりしたよ。清美ちゃんも楽しんでる?」

清美「いや、どうしても風紀が気になってしまって。それに今日の主役は李衣菜さんなんですから私なんて別に」

李衣菜「そんなこと言わないでみんなで楽しもうよ。それにロックなパーティーは無礼講ってね」

ライラ「そうですよキヨミさん。お菓子美味しいですよ」

清美「ライラさんは馴染みすぎです」


李衣菜「星花さんももらいなよ」

星花「はい。先ほどいただきましたわ。こういった手作りのパーティーもとても素敵ですわね」

李衣菜「そうだね。だからさ、今日は風紀委員はお休み、ね?」

清美「わかりました。この後もいっぱい李衣菜さんを祝ってあげます!」

李衣菜「はは、ありがとう」


李衣菜「こうしてまた4人で集まれて嬉しいな。本当にありがとう」

ライラ「ライラさんも嬉しいでございます。みなさんのこと大好きですよー」

星花「あれからあっという間ですわね。とても楽しく貴重な経験でしたわ」

清美「いつかまたフォー・ピースとしてステージに立ちたいです」

李衣菜「それは私たち一人ひとりが立派なピースになった時にね。でもその日は必ず来るって信じてるよ」

清美「そうですね!」

李衣菜「なんかしんみりしちゃった。ケーキとかまだなのかな?」

夏樹「悪い、遅くなっちまった。パーティー盛り上がってる?」ガチャ

李衣菜「なつきち!」


夏樹「おお、すごい装飾だな」

未央「やっと来たね。待ちわびてたんだから」

夏樹「なんでだよ。アタシを待つ必要なんてないだろ」

P「バカヤロウお前抜きでどうしてやれるってんだ」


未央「皆さんついにこの人の到着です!ご紹介しましょう、木村夏樹さんです!」

ワアアアパチパチパチ

夏樹「おいおい、何かおかしくないか」

未央「りーなへのお祝いのコメントをお願いします」

みく「李衣菜ちゃんも前に出るにゃ」

李衣菜「ちょ、ちょっとみくちゃん押さないで」


夏樹「よ、よお。元気か」

李衣菜「う、うん」

夏樹「こんなパーティー開いてもらえてよかったな」

李衣菜「うん。すごい嬉しい」

夏樹「そっか」


かな子「なんか二人の世界って感じだね」

未央「なんだなんだ告白でもするのかー?」

P「キスでもするかー!」

夏樹「外野うるせえぞ!プロデューサーも何言ってんだ!!」

李衣菜「き、キスなんて、そ、そんなこと」

夏樹「だりーも真に受けるんじゃねえ」

莉嘉「ええ!?キスするのー!?」

星花「まあ、ロックってすごいですわね」

みく「そんなわけないでしょ!」

清美「そうです。風紀委員の私が許しません!あ、でも今日はお休みって……」

夏樹「ああもう落ち着かねえな。だりーちょっと来い」

李衣菜「えっ、あっなつきち待って」


未央「りーな連れ去られちゃった」

P「夏樹のヤツ、李衣菜の手を取ってさながら彼氏みたいだったな」

かな子「私ちょっとときめいちゃいました」

莉嘉「パーティーの主役がいなくなっちゃったね」


P「よーしじゃあちょっと片付けするか。星花ちゃんとライラちゃんは準備をお願いできるかな」

ライラ「わかりましたですー」

星花「かしこまりましたわ」

未央「じゃあ私はお花とか用意するね」

P「おう。頼む」


夏樹「ったく、何だったんださっきのは」

李衣菜「なんかごめんね、なつきち」

夏樹「だりーが謝る必要ないって」

李衣菜「なつきちお仕事あったんでしょ。今日は来れないのかと思った」

夏樹「んなわけないだろ」

李衣菜「ありがとう」

夏樹「だりー誕生日おめでとう。ってあらたまって言うのもちょっとハズいな」

李衣菜「えへへ」


夏樹「これ、プレゼント」

李衣菜「開けてもいい?」

夏樹「おう」


李衣菜「これって……何?」

夏樹「見てわかんねえのかよ。ギターのピックだよ」

李衣菜「え、それってつまり」

夏樹「つってもどうせまだしばらくギター弾く気ないんだろ。だからアクセサリーに加工してもらった」

李衣菜「ありがとう。大事にするね」

夏樹「そういやだりーの誕生日パーティーなのに本人連れ出しちまったな」

李衣菜「うーんまあいいんじゃない」

夏樹「いやよくないだろ」

李衣菜「それじゃあ戻ろっか」

夏樹「だな」


P「おっ帰ってきた。二人でそのまま逃避行かと思ったよ」

夏樹「悪かったよ。主役を連れ出して」

P「もういいのか」

夏樹「ああ、おかげ様で」

未央「じゃあ今度は私たちの番ってことで。まずはお花と寄せ書きを」

李衣菜「わあ、すごい」


未央「お花はしぶりんが選んでくれたんだ。今日はパーティー行けないからせめてそれだけでもって。
   ビヨウヤナギっていって6月30日の誕生花なんだって。」

李衣菜「そうなんだ。凛ちゃんにお礼しなきゃ」

未央「それと寄せ書きも今日は来れないけどお祝いしたいってみんなから。あとでゆっくり読んでね」

李衣菜「うん。わかった」


未央「それで、私たちからはケーキと歌をプレゼントするよ」

星花「李衣菜さん、ロックもいいですけど今日はクラシックでお祝いしますわ」

ライラ「ライラさんも小太鼓でトコトコ盛り上げますよー」

李衣菜「そんな、私にはもったいないよ」

かな子「そんなことないよ」

みく「そうにゃ。みんな好きでやってるにゃ」

李衣菜「みんな……」

未央「じゃあいくよ、せーのっ」

「「「ハッピーバースデートゥーユー♪」」」


おわり

りーなお誕生日おめでとう
たくさんの人にお祝いしてもらいたくてこういう形になりました
アニメの2ndシーズンで新しい出会いがあるのか、楽しみでしかたないです

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