【艦これ】天龍「早く実戦してみてえなぁ……」 (257)

天龍「ったく、暇だぜ」

暁「そわそわ……仕方ないわねぇ、暇なら暁が遊んであげても良いのよ?」

天龍「ばーか、遊んでないで特訓しろ。じゃねーといつまで経ってもココから出られねーぞ?」

暁「暁はべつにココが気にいってるし!」

電「電もココが大好きなのです」

響「ハラショー」

雷「天龍ちゃんはココが嫌いなの?」

天龍「別に嫌いって訳じゃねーけどさー……せっかく艦娘として造られたんだ。お前らだって戦いてえだろ?」

雷「そうなの?」

暁「さあ?」

電「できれば戦いたくないですね……」

響「ハラショー」

天龍「はぁ……平和ボケしやがって。くっそ~!俺も鎮守府に着任させろー!!」

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「何を騒いでるんだ?」

雷「司令官!どうしたの?何か困った事があったら何でも言って良いのよ!?」

暁「司令官、ご機嫌ようです」キリッ

天龍「おい、提督!!俺を戦わせろ!!」

提督「無茶言うなよ。あとその呼び方なんとかならんか?だって俺はほら……」

元!

元提督「元提督であって提督ではないんだから。今やしがない一般人じゃよ」

電「でも司令官さんは司令官さんだから……なんて呼べば良いか分からないのです」

元提督「お兄ちゃんでいいよ」

響「ハラショーちゃん」

元提督「…………」

天龍「つーか、こんなに艦娘つれてる一般人がいるか!」

元提督「いやー、レベル1でほっぽり出された艦娘とかを見てると放っておけなくてな」

元提督「ここである程度訓練して鎮守府に斡旋する仕事……って言うか趣味みたいなもんを始めた訳だ」

元提督「そういう訳でしっかり訓練して練度を高めれば実戦も出来るから頑張れ」

天龍「訓練ってこんな浅瀬で射撃訓練とかしても練度なんて上らねーだろ!!」

元提督「何を言ってる。響を見てみろ、毎日しっかり訓練してるからついさっき2回目の改装が決まったんだぞ」

雷「ほんとに!?凄いじゃない!さすが長女ね!」

暁「ちょ、ちょっと!!」

電「おめでとうなのです!」

響「ハラショー」

雷「あーあ、私達も早く2回目の改装が出来るようにならないかしら。そうすればもっと司令官を助けてあげられるのに」


天龍「響が、改二……」

元提督「お前も頑張ればなれるさ。だから、な?訓練頑張るんだぞ?」

天龍「…………」

元提督「まずは目指せ天龍改だ!」

天龍「うるせぇー!」



天龍「…………」

川内「おーい、そんな所で何してんのー?あっ、分かった!夜戦でしょ!夜戦!?」

天龍「うるせーのが来たなぁ……ちょっと静かにしろ。俺は今メンチメンタルなんだよ」

川内「メンチカツ?」

天龍「お前メンチメンタルもしらねーのか?本当にバカだな」

川内「いいじゃん別にー。で?メンチカツだかなんだか知らないけど何なのよそれ?」

天龍「ん……ちょっとな」

川内「なになに?よいしょっ」ストン

天龍「隣に座るなよ」

川内「ねぇ、さっきのメンチメンタルってセンチメンタルとは何が違うの?」

天龍「…………」

天龍「実はよお……響が改二になるらしいんだ」

川内「そうなんだ!良かったじゃん!」

天龍「んー……なんてーか、俺はあいつがここに来た時から知ってるからさ……」

川内「天ちゃんは古株だもんねー」

天龍「天ちゃん言うなよ。でよー、知ってっか?練度が高まってくるとこう……パァーッと明るくなるって言うか光るんだよ」

川内「そういえば最近、響ちゃん夜になるとお尻光ってたねー。みんなは蛍か天使だと思ってたけど」

天龍「はぁ……」

川内「どうしたの?」

天龍「先にココへ来たのは俺の方が先だし、あいつらの面倒みてたのもおれなのに……どいつもこいつもピカピカ光やがって……」

川内「そういえば天ちゃんまだ未改装だもんね」

天龍「何かコツでもあんのかなー」

川内「コツなんて無い無い!練度を高めるには夜戦あるのみだよ!」

天龍「お前はココに来てから毎日夜戦の練習ばっかしてっけど光った事ないだろ」

川内「いいじゃん別に!ねぇ夜戦しよー?夜戦ー!」

天龍「うっせぇなぁ。さっきも言っただろ?俺は今センチメンタルなんだよ」

川内「メンチメンタルじゃなくて?」

天龍「……」

川内「そんな事より夜戦ー!!」

天龍「あー、もう分かった分かった!ちょっとだけ相手してやんから!そしたらすぐ帰れよ!」

川内「うん♪やっせんー♪」


翌朝、天龍は入渠ドックへ運び込まれた。


元提督「お前、天龍の相手をするなら手加減してやれ。こっそりと」

川内「手抜きなんてダメ!本気でぶつかり合わなきゃ練習になんないじゃん!」

元提督「いやいや、改二のお前が未改装の天龍と本気でぶつかり合ったらダメだろ」


川内殿はレベル60で夜偵を外された状態で放置されている所を拾われた艦であります

天龍……ふぅ。

昼前

天龍「やっと入渠終わりか。ちゃっちゃとやれよ」

元提督「大破して偉そうにするな。乳揉むぞ。揉みしだくぞ」

雷「天龍ちゃーん!大丈夫だったー?」

天龍「んだよ、大げさな奴らだなぁ。あんなもんかすり傷みたいなもんだろ」

電「でも下着までビリビリだったのです……」

天龍「服を切らせて骨を断つってな!」

暁「川内さんはピンピンしてたけど」

天龍「んな事よりそいつは誰だ?新入りが?」

響「ヴェールヌイだよ」

天龍「は?ヴィルヌーヴ?カナダ人か?」

雷「ヴェールヌイは響なの!改装して名前まで変わっちゃったんだって!」

電「天龍ちゃんが入渠してる間に改装が終わったのです」

天龍「ほへー。なんか白っぽくなったな。んでもヴィルヌーヴ?だかなんだか知んねーけど響でいいだろ!」

暁「響じゃなくてベルヌーイだってば!」

響「ヴェールヌイだよ」

天龍「じゃあどれくらい強くなったか試してみようぜ!!」

元提督「おい、治して早々また大破するつもりか」

天龍「バカ野郎!だれか駆逐艦相手に大破なんてするかよ!」

雷「じゃあチームを決めましょ!私は電と、暁は天龍ちゃんと、響は改二だから1人ね!」

響「ハラショー。捻り潰してあげるよ」

天龍「よっしゃー!じゃあ行くぜー!!」


元提督(天龍……お前はもう駆逐艦として頭数に入れられてるんだな……)ホロリ…


暁、天龍チーム B勝利

天龍「どうだ!俺が本気になれば改二にだって負けないんだぞ!」

雷「うぅー、まさかあんな所に隠れてたなんてー」

電「響ちゃんに気を取られて不意をつかれたのです」

響「これは一本取られたね」

暁「暁が考えた作戦なんだから!」


元提督「隠れて不意打ちっておま……ん?」

天龍「なんだよジロジロみて。発情期か?」

元提督「お前、なんかちょっと光ってないか?」

天龍「なにい!?そ、そう言えばなんかちょっと桃みたいな匂いが……」くんくん

元提督「よし、さっそく工廠にいって改装してくるか!暁」

天龍「おう!」

暁「私?こ、これ以上改装したら三人前のレディーになっちゃうんだから!」ふんすっ

天龍「お、おう……」

雷「天龍ちゃんの汗って桃の匂いがするのよね!」くんくん

電「味も少し桃みたいな感じなのです」ぺろぺろ

響「ハラショー」ちゃむちゃむ

天龍ちゃんの天然水……ふぅ。

翌日

暁「じゃーん!どう?3人前の新しくなった暁の姿!」

雷「んー、どうって言われても……あんまり変わりないわね」

暁「なっ、ななっ、何言ってるのよー!」

雷「だって、ねえ?響と違って変わり映え無いんだもん」

暁「電はどうなのよー!」

電「えっと、あの……少し大人っぽくなった気がするのです……?」キョロキョロ

暁「ふっふーん♪さすが電は見る目があるわね!」

電「は、はいなのです!」

ガチャッ

天龍「おーっす」

暁「あっ!天龍ちゃん!!」

天龍「ん?暁、お前……」

暁「そわそわ……」

天龍「改二になるんじゃなかったのか?」

暁「……」

数日後

暁「さあ今日も張り切って特訓するわよ!」

雷「そうねぇ、今日は鬼ごっこにしましょ!」

暁「ちょっと!仕切るのは暁の仕事なんだから!それに今日はおままごとって決めてるの!ぷんすか!」

響「さすがにそれは恥ずかしいな」

電「さすがにおままごとをする程子供じゃないのです」

暁「なによおー!」

天龍「なんでも良いからサッサと決めろよ。ったく、毎回毎回よぉ」

雷「天龍ちゃんは何かしたい事ある?」

天龍「あん?俺はお父さん役でいいよ」

電「はわわ……おままごとをやる気なのです……」

暁「ただいまです!」

雷「あら、お父さん今日は早いんですね」

暁「うむ、今日は会議がひゃかくてき早きゅ……終わったんだぞ」

雷「子供達も呼んで一緒にご飯にしましょう。電、響、ご飯よー。いらっしゃーい」

電「はいなのですー」

響「ハラショー」

雷「ちゃんと手は洗った?」

天龍「母さん、ビールはまだか?」

雷「はいはい、すぐに用意するから待っててね」

暁「暁もビールにするー!」

雷「わかったわー。お父さん達も手を洗ってきてくださいねー」


電「どうしてこの家族にはお父さんが2人もいるのです……?」

天龍「……なぁ、さっきからあいつこっちをジロジロ見てねーか?」

雷「あいつ?」

男「……」じーっ

電「はわわ……っ、本当なのです」

響「あぐらかいて座って天龍ちゃんのパンツがずっと見えてるからじゃないのかい?」

天龍「そういう事はもっと早く言えよ!」サッ

男「……」じーっ

天龍「お、おい、まだ見てるぞ?」

暁「さては暁に見惚れーー」

響「それは天龍ちゃんがそんな大きな小玉スイカを2つも付けているからじゃないかい?」

雷「そうね」

電「なのです」

天龍「は?スイカ?何言ってんだ?」

暁「スイカなんてどこにも無いじゃない!嘘つき!

天龍「おっ、提督が行ったぞ」

雷「きっと雷達の為に追い払ってくれるのよ!さっすが司令官!」

電「でもなんだか談笑している様に見えるのです……」

響「こっちに来たよ」

スタスタスタ

元提督「おーい、今日はお客さんがきたぞー」

暁「お客さん?」

元提督「うむ、この人こそ正真正銘の提督君だ!」

提督「そんな大袈裟な……まだまだひよっこの新人提督ですよ」

天龍「その提督がうちに何の用だよ?」

元提督「まあ簡単に言えばスカウトみたいなもんだよ。うちも手狭になって来たからな、練度が上がった艦娘には鎮守府へ着任してもらうんだ」

天龍「なにい!?そ、そんなシンデレラストーリーが……!」

元提督「もちろん俺が吟味して信頼できる提督にのみココへの入場を許可しているから安心して着任してくれ」

雷「司令官はひとを見る目があるのね!」

元提督「ああ、分かるんだよ。俺と同じ匂いのするロリコンはな。あいつらは排除せねばならん」

電「はわわっ」

天龍ちゃんのパンツになりたいだけの人生だった……

暁「ど、どうしよう……!スカウトされちゃうかも!」

雷「大丈夫よ!司令官をお世話するイメージトレーニングは完璧なんだから!」

電「はわわっ……なにかアピールした方が良いですよね……!」

響「……」スタスタ

提督「えっと……君は?」

響「ヴェールヌイだよ」

元提督「この子が前に話した響の改二だよ」

提督「そうなんですか!キミが……」

元提督「響、この提督が鎮守府に着任して一緒に戦って欲しいんだってさ」

提督(なんか大切なことを代弁されてしまった)

響「……」

提督「えっと……まだ着任したてで全然戦力も揃ってなくて……」

響「いいよ」

提督「マジですか!?」

元提督「マジで!?」

提督「えっ?」

響「え?」

元提督「あっ、すみませんね。なんか娘が嫁いで行っちゃう気分で」

元提督「そうか……響よ、向こうに行っても元気でやるんだぞ」

響「気遣いありがとう。やさしいおじさん」

元提督「ああああああ!!胸が締め付けられるー!!」

響「私の司令官はこっちになったから……変だったかな?」

暁「響、あ……あんた、本当に行っちゃうの?」

響「うん。これからは海の平和の為に戦うよ」

暁「で、でも!さみしいんならココに残っても良いんだけど!!」

提督「この娘は?」

元提督「暁改二だよ。響のお姉さんだ」

提督「そうでしたか。……あの、この娘もうちで引き取らせてはいただけませんか?」

元提督「暁を?」

提督「はい。響も1人だけより知った顔がいた方が嬉しいと思いまして」

元提督「ぐぬぅ…………暁、お前はどうしたい?」

暁「そんなの決まってるじゃない!暁は海の平和の為に造られたんだから!」

元提督「そうだな……。じゃあ暁もよろしくお願いします」

提督「はい!」

元提督「暁も怪我には気をつけて」

暁「やさしいおじさん、ありがとうです!」

元提督「ああああああ!!」

あああああ!雷ちゃん!雷ちゃん?

雷「なによ、暁まで行っちゃうの?」

電「さみしくなっちゃうのです……」

響「さすがに少し寂しいな」

暁「な、なによみんなして泣いぢゃっで!ごれぐらいで、ヒック……泣くなんて!ありえないんだから!」

雷「ないてるのはそっちじゃない!これは……もらい泣きなんだから!!」

電「でぇぇぇぇん、でぇぇぇぇん……」

響「ハラショー……」

暁「だったらこれも、もらい泣きなんだからー!!うわぁぁぁん!」

提督「…………」

元提督「…………」

提督「あのー……もし良かったらみんなでうちに来るかい?姉妹離れ離れもかわいそうだしーー」

雷「ほんとに!?良いの?」

電「泣き落とし作戦大成功なのです!」

元提督「ううっ……こんなにたくましく育って……」

暁型4名の着任が決まった。

雷「もう雷はいないんだからちゃんと一人で朝起きるのよ?」

元提督「はいはい」

電「やさしいおじさん、今まで良くしてくれてありがとうなのです」ぺこり

元提督「つらい……」


天龍(しまった。完全に出遅れちまちどたぞおい)

川内「ほらほら、泣かないの。やせんのおじさん」

元提督「お前は提督って呼べよ!!なんだよ夜戦のおじさんって!!」

川内「みんな、鎮守府へ行ってもしっかり頑張るんだよ!」

雷「まっかせて!」

提督「凄いですね。くノ一なんて初めて見ましたよ」

元提督「ああ、こいつは忍者っぽいけど川内って言う軽巡なんだよ」

提督「せんだい?せんだいせんだい…………川内!?」

川内「?」

提督「あっ、大声出してすみません。実はうちの鎮守府は那珂ちゃんと神通さんはいるんですけど川内さんだけいなくて……」

川内「大丈夫?夜戦する?」

川内!川内川内!!

提督「あ、あの……重ね重ね図々しい話なんですけど、この川内さんもーー」

川内「あー、ごめんね。私いま夜偵持ってないんだ」

提督「夜貞?」

川内「そう。改装された時、提督に夜偵だけ取られちゃったの。それで捨てられてココに拾われたんだよね」

提督「そうだったんですか……それは大変だったんですね……」

川内「でもここの暮らしは好きだし気に入ってるから平気だけどねー♪」

提督「それでも!ここと同じかそれ以上にやり甲斐がある鎮守府にしてみせますから力をかしてください!」

川内「えっと……話きいてた?夜偵は無いって」

提督「別にそんなのはいりませんから!一緒に来てもらえませんか!?」

川内「え、ええー……まいったなぁ……」ポリポリ

元提督「良いじゃないか。戦力として必要だって言ってくれてるんだ。しっかり働いてこい」

川内「でも第六のみんなや私まで居なくなったら寂しいんじゃない?」

元提督「バーロー。ここには他にも艦娘はいるんだ、そんな事気にすんな」

元提督「それによ、こうやって着任先が見つかって旅立てるように俺はココを作ったんだ。しっかり働いてこい」

川内「……うん。ありがとう、やさしいおじさん!」

元提督「ああ……っ」


提督「今日は本当にありがとうございました。ここで受け取った艦娘は大切な戦力としてーー」

元提督「あー、良いよ。そんな堅苦しいのは。ただ一つだけ、今度こそこの子達にしっかりと居場所をやってくれ」

暁「おじさん……っ」ぐすっ

雷「私、おじさんの事忘れないから!」ぐすん

電「やさしいおじさん、ありがとうなのです……」ぽろぽろ

響「だすぴだーにゃ……おじさん」

元提督「辛すぎる……」

川内「ありがとうね!知らないおじさん!」

元提督「知らないおじさんはねーだろ!!」

提督「それじゃあそろそろ失礼しますね」

元提督「あとは宜しくたのーー」

天龍「ゴホンッ!うぉっほん!げほっけほっ!!」

提督「……?」

元提督「?」

提督「それじゃあそろそろ失礼ーー」

天龍「うおっふぉん!!あー、疼くぜー、この目がよぉー!夜戦なら任せろって疼きやがるぜー!!」

元提督「それじゃあーー」

天龍「かぁーっ!硝煙のにおいがたまんねぇーなぁー!早く実戦してーなぁおい!!!!」

元提督「うん、じゃあ気をつけて!」

天龍「俺を売り込めよ!!」

天龍ちゃん……

元提督「仕方ないなぁ……売り込んでやるからいじけるなよ」

天龍「お前がちゃんと売り込んでくれたならいじけるのを止めてやる」いじいじ


元提督「おーい、ちょっといいかなー」

提督「はい?」

暁「おじさん、ごきげんようです!」

元提督「あー、えー……うーん……」

提督「?」

元提督(売り込むってどうすれば良いんだ?)

天龍「いじいじ……」チラチラ

元提督「あー、あれだ!君はロリコンでは無さそうだけど特殊な性癖とかはないのかい!?」

提督「どうしたんですかいきなり!?」

元提督「いやー、拙者は趣味が功を奏して現役時代は憲兵のお世話によくなっていたでござるよ」

提督「何やってるんですか!?」

元提督「たまたま好きになった子が駆逐艦だっただけだよ」

提督「そうですか……確かに最近は見た目では駆逐艦と分からないくらい成長著しい艦娘もいますからね」

元提督「そうなんだよ。まさか駆逐艦とは思わなくてね」

提督「最近うちにも潮ちゃんが着任したんですけどなかなかどうして……」

元提督「そうそう。俺も朝潮ちゃんや曙ちゃんが気になって仕方なかったんだよ」

提督「それガチのやつじゃないですか」

元提督「……」

提督「それガチのやつじゃないですか」

元提督「まぁ俺の趣味は置いておいてだ!君はおっぱいの話になるとイキイキしているね!」

提督「あっ……、その、恥ずかしながら自分はおっぱいフェチでして」

元提督「なんと!!」ちらっ

天龍「?」←世界水準越え

提督「とくにスレンダー巨乳が大好きなんです」

元提督「それはつまりアレだ!愛宕達の様なむっちり系じゃなくて、あのー、ほら!なんだっけなぁー?スレンダー巨乳と言えば」

提督「軽巡はなかなか素晴らしいですよね!」

元提督「そうそう!矢矧とか能代とか!あとほら……えーっと」

提督「その辺りは名前だけしか聞いた事がありませんけど……僕が一番良いと思うのは天龍ですね!」

元提督「うおおおおー!!」

提督「ど、どうしたんですか!?」

元提督「おーい」こいこい

天龍「な、なんだよいきなり。俺に何か用か?」キョドキョド

提督「君は……天龍!天龍じゃないか!」

天龍「お、おう」

元提督「この提督がお前のおっぱ……お前の事をいたく気に入っているみたいでな」

天龍「へー、そうなのかよ。ふーん……で?」

元提督「俺としては寂しいんだがーー」

天龍改「おい!いつまでも待たせるんじゃねーよ!!」

提督「噂をすればなんとやらだな。天龍!」

天龍改「あん?」

提督「紹介します。こっちがうちの天龍で、将来はケッコンするつもりなんです!」

天龍改「バッ……!人前で何言ってやがんだ!!」

キャッキャッ

元提督「…………」

天龍「…………」

数十分後……

元提督「天龍、元気出せよ」

天龍「うっせぇ、どーせ俺は売れ残りだよ……」

元提督「はぁ……。まぁいいじゃないか。これからも楽しくやって行こうぜ!」

天龍「俺は戦いたいんだよ!俺に戦わせろ!!その為に生まれてきたんだぞ!!」

元提督「なに言ってるんだ!お前には他にもやるべき事があるだろ!」

睦月「天ちゃん、睦月たちと遊ぶがよいぞ?よいぞ……?」

文月「ふみゅみゅ~……遊びたくなるビーム!」

卯月「ぷっぷくぷ~♪」

天龍「……」

元提督「お前は必要にされてるじゃないか。……な?園長先生」

天龍「ぶっころされてーのか!!」

天龍「戦いたい戦いたい戦いたい!!」ジタバタ

如月「あらあら、困ったわねぇ」

皐月「ボクのキャンディーを分けてあげるから機嫌なおしてよ。はいっ」

長月「まったく、これだから子供は」

元提督「…………」

ピリリリリッ

元提督「ん?はいはーい」

青葉「どもっ、青葉ですー♪」

元提督「何かあったのか?」

青葉「いえ、ちょっと司令官の声を聞きたかっただけですよう♪司令官、今から青葉とTELセッ」

元提督「今ちょっとうちの大きな子供が騒いで大変なんだ。そういうのは今夜寝室でたのむ」

青葉「あっ!ちょっと待ってください!冗談ですって!本当の用事はーー」

元提督「えー……うん、うん。分かった」

ピッ

睦月「難しい顔してどうしたにゃしぃ?睦月に相談するがよいぞ?」

元提督「はーい。青葉からの情報によるとこれから数分後に敵が攻めてきます」

天龍「な、なんだってー!?」

望月「ええー……めんどくせぇー」

元提督「駆逐艦の子供達は部屋に戻っておいてくださーい」

卯月「はいはいはい!」びしっ

元提督「はい、卯月さんどうぞ」

卯月「おやつは持って避難していいんですか!ぴょんっ!」

元提督「間宮さんのところで1人1つだけお菓子を貰っておとなしくしているように」

睦月「やったぞなもしぃー♪」

元提督「ぞなもし!?」

弥生「お菓子は1人3個まで」

元提督「弥生ちゃん?ちゃんと聞いてたよね?」

元提督「さてと……」

天龍「おい!敵ってなんだよ!どっから攻めてくるんだ!?」

元提督「どうした天龍、早く間宮さんのところへ行か無いとお菓子もらえないぞ?」

天龍「俺を子供扱いすんじゃねー!」ぺろぺろ

元提督「貰ったキャンディー舐めながら言われてもな……」

天龍「敵はなんだ?イ級か?チ級か?タ級か!?」

元提督「そういえば天龍はこう言うの初めてか。ここには年に何回かこうやって攻めてくる奴がいるんだよ」

元提督「どっかから聞きつけるんだろうなー。今回だと狙いは響と暁の改二あたりか?」

元提督「育成が面倒くさいけど艦娘を揃えたいって、あいつらは艦娘をコレクションか何かと勘違いしてるんだろうな」

天龍「略して艦これか。ふざけてやがんな!って、敵は艦娘を集めてる?それが敵って事は……」

元提督「ああ、敵はどこかの堕落した提督だよ」

青葉「もしもーし、司令官聞こえますかー?」

元提督「はいはい」

青葉「敵の戦力は大和型の2隻、五航戦の2隻、後は長門型のお2人みたいですー♪」

元提督「ガチガチの戦艦と空母しか育てないマンか。どうせ駆逐艦に頼るしかない海域で躓いたからうちに来たんだろうな」

天龍「おい、どうするんだよ!結構やばいメンツじゃねーか!?」

元提督「仕方ないから迎撃するか」

天龍「つってもうちで戦えそうなのって……金剛型か?」

元提督「いや、一航戦で行こう。あいつらにもたまには働いてもらわないとな」

天龍「一航戦って、あいつら毎日訓練もせず何か食ってるかお茶をすすってるだけだろ!?大丈夫なのかよ……」

元提督「あっ、そうだ。天龍も出撃してみるか?戦いたいって言ってたしさ」

天龍「お、おう!いきなり大和型が相手か……武者震いがしてきたぜ!」ガクガク

堕落提督「見えたぞ!あそこが手頃な駆逐艦のいるところだな!」

翔鶴「前方に敵影、空母2隻と軽巡1隻です!」

元提督「あー……そこのキミたち、おとなしく帰りなさーい」←拡声器

堕落提督「おとなしく帰って欲しかったら練度の高い駆逐艦を6隻よこせ!」

加賀「やむを得ません。あの提督は殺しましょう」

天龍「おい!沸点低すぎだろ!!」

赤城「ごめんなさい、加賀さん食事を邪魔されて不機嫌なんです♪」

瑞鶴「あれ?空母2隻って旧型の先輩じゃないですか?お二人でどうするつもりなんですかー?」

加賀「頭にきました」グワッ

天龍「なんだ?パー?ジャンケンか??」

元提督「むっ、いかん。飛ぶぞ」

赤城「はい♪」

天龍「飛ぶ!?だいたいなんでお前は艤装なしに水上に立ってるんだよ!?」

元提督「よーし、天龍しっかり掴まってろー。そんでもって上からよく見てろよー」

ピョンッ

加賀「敵艦の位置を掌握。滅殺……」

パアァァァァン!!

天龍「な、なんだ!?水面を思いっきり叩いたぞ!?」

ゴゴゴゴゴ…………ボカーン!!!!

天龍「ギャー!海が爆発したー!!」

翔鶴「どうして私だけ……」ぼろっ←大破

武蔵「こざかしい!!46cm砲の威力を味わえ!!」ズドンッ!!

加賀「」バキッ←金剛式砲撃ぶっ飛ばしパンチ

武蔵「なっ……」

加賀「そんなものに頼っている様ではまだまだひよっこです。練度の高い艦娘と言うのは拳一つで敵を制圧するものよ」


元提督「よく見ておけー。これが艦娘の戦いだぞー」


天龍は思った。ちょっと……かなり思ってたのと違う。あとなんでこの2人は当たり前の様に空を飛んでいるのかと。

堕落提督「くそっ!おい、あの宙に浮いてるのを撃ち落とせ!あの人間を人質に取ればーー」

赤城「えいっ♪」ひゅんっ

……

天龍「?」

ゴゴゴゴゴ……ブワッ!!!!」

陸奥「なに!?爆発……きゃあああああ!!」ブワッ

加賀「赤城さんクラスになれば拳圧だけで数キロ先の島を消し飛ばすなんて容易いことです」

天龍「お、俺も、本気になればそのくらい……」


武蔵「フハハッ、化け物め……!大和!こうなったら接近戦で片付けるぞ!」

大和「なんで嬉しそうなのよ。もう」

加賀「あら、良いのかしら?近接戦闘は私達正規空母の専売特許なのだけれど」

武蔵「馬鹿を言うな!接近戦は我々戦艦の土俵だ!!」ダッ

大和「貴方たちは後方からの航空戦が得意なはずよ!」ダッ

パシッパシッパシッ……

加賀「はぁ……まだまだね」パシッ

武蔵「馬鹿な……二人掛かりだぞ!」

大和「ありえないわ……こんなの、1発も当たらないなんて……!」

加賀「貴方たち、練度は?」

武蔵「89だ!」

加賀「そう……だったら練度が120を超えたらまた相手をしてあげるわ。出直してきなさい」

武蔵「くっ……当たりさえすれば……!」

加賀「まったく……」スッ…

ゴスンッ!!

武蔵「おおっ!当たったぞ!!どうだ!!」

加賀「これで満足かしら?」

武蔵「そんな……」

加賀「かかってくるならこの如何ともしがたい力の差を少しは埋めてから掛かってきなさい」


天龍「おい!なんかどっかで聞いた様な事言ってるけど加賀って何者なんだよ!?」

赤城「私と加賀さんを含め、数隻の艦娘は提督が本当の提督をしていた時、一緒に戦っていた艦娘なんです♪」

元提督「うむ、だから加賀はそこそこ強い!」

加賀「私では貴方たちにはかないませんけれど」

天龍「貴方たち!?赤城と俺の事か!?」

曙「まったく、なんで私がお使いなんてしなきゃいけないのよ」

元提督「む、あれは……」

曙「あっ!ちょっとクソ提督!!そんなところ飛んでないで荷物運ぶの手伝いなさいよー!!」

堕落提督「しめた、仲間の駆逐艦か!あいつを人質に取れば!長門!あいつをさらってーー」

曙「は?長門さん?ちょっと何すんのよー!」ジタバタ

堕落提督(命令前にさらって……)

堕落提督「まあいい!さあ、貴様の仲間の駆逐艦はいただいた!悪戯されたりする前に返してほしくば大人しくーー」

加賀「まずい……!」

ビュンッ

元提督「いけないな。それはいけない」

堕落提督「ひっ……び、びっくりさせるな!いきなり前に現れ……て……」

元提督「くびり殺すか。ひねり潰すか……よし、叩き潰そう」グワッ

堕落提督「お、おい!大和!武蔵!カハッ……息が……っ」

武蔵「ぐっ……動けん……」

赤城「あれは良くある圧倒的に強い相手の前では息すら出来なくなるアレですね」

天龍「なにそれ怖い!フフフ怖い!」←赤城に預けられた

曙「ちょっと、長門さん大丈夫?」←そんな中、超元気な曙

バキバキバキ!!メキメキッ!!グシャッ……

天龍「ヒッ……!」ぎゅっ

赤城「あらあら……」

天龍「あ、赤城、どうなった!?見ても大丈夫か!?なんかこう……血とかいっぱい出てないよな!?千切れたりしてないよな!?」ぎゅーっ

赤城「えっと……とりあえず天龍さんはそのまま顔を私の胸に埋めておいたほうが良いかと」

天龍「よし、分かった!夢に出てきたらヤバイもんな!!」


元提督「フーッ……ん?」

加賀「く……っ」

元提督「加賀?」

加賀「まったく……駆逐艦が絡むとすぐそうやって暴走する癖、なんとかならないのかしら」

元提督「だ、大丈夫か!?」

加賀「大丈夫に見える?腕が二本と脇腹も何本か折れているわね。これは大破と言っても過言ではないんじゃなくて?」

武蔵「おい……あの加賀を大破させる様な攻撃を人間が……?」

加賀「こんなつまらない人間でも一応提督なんですから。殺したりしたら監獄行きですよ」

元提督「すみませんでした……」

加賀「それに……駆逐艦とは言え貴方の育てた艦娘がこれくらいで攫われると思って?」


曙「わかった!?いくらこんな提督の命令だからって悪い事しちゃダメに決まってんでしょ!!」

長門「うむ……すまん」←小破

瑞鶴「ううー……駆逐艦に負けるなんてぇ……」←中破


元提督「反省は後でいくらでもするから早くドックへ行こう!な?」

加賀「……腕と脇腹が痛くて歩けないわ。悪いけどドックまで運んでくれるかしら」

元提督「よしきた!赤城、後はたのんだ!!」ダキッ

シュタタタタ……

赤城「あらあら、加賀さんったらあれが目当てだったのかしら♪」

天龍「赤城、もう見て大丈夫か!?おい、赤城!まだダメか!?」

曙ちゃんと電話する夢見た……可愛い……うっ

巻雲「司令官さまぁー?今日は巻雲達をどこへ連れて行ってくれるんですかー?」

元提督「んー?今日は図書館で勉強だよー」

夕雲「巻雲さん、たくさんお勉強して将来の戦いに備えましょうね」

長波「そうそう、戦場では一瞬の判断が生死を分けるんだからね。しっかり勉強しなきゃダメだぞー」

巻雲「もう!長波ちゃんは巻雲を子供扱いしないでくださいー!」

秋雲「んでもさぁ~、どうみてもこの中じゃ巻雲ちゃんが末っ子だしぃ♪」

夕雲「あらあら」ぼいん

長波「確かに幼くは見えるよな」たゆん

秋雲「だよねー♪」たゆゆん

巻雲「もぉー!秋雲は黙っててください!」ちーん

元提督「やれやれ、何の話してるんだか」ぼっきーん

元提督「さぁ着いたぞ」

夕雲「ここですか?」

巻雲「巻雲、このお店知ってます!ふぁみりーれすとらんって書いてますよ!夕雲姉さま!」

長波「なんでファミレスなんだ?図書館って言ってただろ?」

元提督「いや、最初からココへ来るつもりだったんだよ。でもファミレス行くなんて行ったら100%付いてくる奴が2人は確実にいるだろ?」

秋雲「まぁ図書館よりこっちの方がいいよねー♪よかったじゃん巻雲ちゃん、お子様ランチの旗が増えるよー♪」

巻雲「お子様ランチなんて頼みません!暁ちゃんと一緒にしないでください!」

元提督「まさかの暁ディスに暁も新しい鎮守府でくしゃみしてるかもな」

店員「いらっしゃいませー。何名さまでしょうか?」

秋雲「おとな4人と子供1人でーす♪」

巻雲「秋雲ったらぁ……長波ちゃんはもう大人だから大人5人ですよー」

長波「え?あ、うん……まぁ良いか」

店員「申し訳ありません。テーブル席が4人用でして、少し詰めて座っていただいても宜しいでしょうか?」

夕雲「はい、大丈夫ですよ」

店員「ではこちらに」

元提督「よし、夕雲と巻雲はそっちに座ってくれるか?巻雲の事をみてやっててくれ」

夕雲「はいはい♪巻雲さん、前掛けをしましょうね」

巻雲「もぉー、司令官さま夕雲姉さまもぉ……」

元提督「長波と秋雲は俺とこっちな」

秋雲「なに?もしかして真ん中に座って両手に花とかするつもりなのぉー?」

長波「まったく、提督も物好きだな」

元提督「長波は俺の隣。で、秋雲は……よっと」

ポスッ

元提督「俺の膝の上な」

巻雲「ふふふーん♪秋雲が1番子供みたいですー」

秋雲「えーっと、メニューは?みんなはなに食べんのー?」足パタパタ

長波「なんかあっさり受け入れたな……」

夕雲「あっさり受け入れたわねぇ♪」

巻雲「うぅー……」←ちょっと羨ましい

元提督「うぅー……」←足パタパタされる度に秋雲の尻からの振動でホッキンボッキン

清霜、林霜、朝霜、高波はまだ希少価値がありココには保護されていない

絵のモデルになって秋雲から見返りを貰いたいだけの人生だった……

元提督「すみませーん」

店員「はい、ご注文はお決まりでしょうか」

夕雲「私はこのグラタンにしようかしら」

長波「あたしはこの300gステーキ!あとライスはチャーハンで!」

巻雲「巻雲はこのお子様セットにします!」

秋雲「なーんだ、やっぱりお子様ランチにするんだ♪」

巻雲「お子様ランチじゃなくてお子様セットですー!たまたま量がちょうど良かっただけだし!」

秋雲「はいはい♪」

巻雲「うぅー……そう言う秋雲は何にするのよー!」

秋雲「んー?秋雲さんはぁ~、牛缶ー」

店員「あの……申し訳こまざいません、当店に牛缶は……」

秋雲「んー、じゃあ銀シャリ」

店員「ライスで宜しいでしょうか?」

秋雲「銀シャリ大盛りで!」

店員「えーっと……」

元提督「ライス大盛りでお願いします」

店員「かしこまりました。少々お待ちください」


夕雲「それにしても提督は本当に秋雲さんが大好きなんですねー。少し妬けちゃうわ」

元提督「なにいってんだ?俺は皆んなを平等に愛しているさ!」サッ

秋雲「牛缶と銀シャリ~」

巻雲「司令官さまはいつも秋雲用にカバンの中へ牛缶を入れてます!これは特別扱いですよ~!」

長波「と言うか、ちょくちょくこうやってコッソリ外食に連れて行って貰ってる私達も大概だよな……」

元提督「安心しろ!みんな満遍なくコッソリ連れ出してるから!」

長波「なんだよその嘘くさい話しは」

夕雲「提督はどうして私達を特別大切にしてくれるんですか?」

元提督「んー……そんな気はないんだが。確かに鎮守府で提督をしている時もよく言われたな」

巻雲「司令官さまは鎮守府にいる時から秋雲を特別扱いしてたんですか!?そんなのずるいです!!」

秋雲「牛缶牛缶~♪」

提督「いやいや、俺はよく駆逐艦を特別扱いしてると戦艦連中に言われててな」

長波「それってロリコンってやつだろ?大丈夫なのかよ……」

提督「仕方ないだろ!好きなもんは好きなんだから!ちゃんと合意の上でしたから大丈夫だし!」

長波「何をしたんだよ!」

店員「おまたせ致しました。お子様セットになります」コトッ

店員「グラタンのお客様」

夕雲「はい♪」

店員「300gステーキとチャーハンのお客様」

長波「はいはーい!」

店員「あとこちら、ライスですが……」

秋雲「銀シャリキター!」

店員「以上でよろしかったでしょうか?」

元提督「はい」

巻雲「ちょ、ちょっと待ってくださいー!どうしてお子様セットだけ何も聞かず巻雲の所へ置いたんですかぁー!」

店員「えっ、違いましたか?」

巻雲「そうですよぉ!正解ですよ~!でも何か腑に落ちないんですー!あうあうあぅ……夕雲姉さまぁ」

夕雲「はいはい、お鼻チーンしましょうねー」

巻雲「……チーン!」

店員「あの、もう行って良いですか……」

秋雲「やっぱ牛缶と銀シャリは最高だよねー♪」

夕雲「提督は何もめしあがらないんですか?」

巻雲「ふっふーん♪巻雲だけおもちゃ貰っちゃいました♪」

元提督「ああ、俺はステーキとチャーハン食べるから」

長波「なんだ?あたしのを狙ってんのか?仕方ない、一口だけなら分けてやってもいいぞ?」

元提督「大丈夫だよ。多分半分以上残るから」


店長「おい、あそこの客。持ち込みは禁止って注意してこい」

店員「は、ふぁい!」タッ

店員「あのー……申し訳こまざいませんが、飲食物の店内への持ち込みは禁止されておりまして」

店員「そちらの牛缶は……」

夕雲「あらあら……ごめんなさいね」

店員「いえ、こちらこそ言うのが遅くなってしまっ」

夕雲「でも今回だけは見逃してくれないかしら……ね?ダメ?お・ね・が・い♪」

店員「ああー……」ビクンビクン


店長「なに!?注意したけどダメだった!?アホかお前は!もう良い、俺がいく!」

店長「お客様、困りますよ。先ほどもうちの者が来たと思いますが、店内への持ち込みは禁止されております」

夕雲「でもさっきの方は良いって言ってくれたけど」

店長「私が店長です。私がダメと言ったらダメなんです」

夕雲「あら、これはちょっと難しそうね」


長波「なんだよいちいち小せー奴だなぁ」

店長「!!」

長波「別に牛缶の一個や二個くらい良いだろ?」

店長「しかし、他のお客様にも迷惑になりますから」

長波「なるわけないだろ。お昼時なのにあたし達以外客なんていないんだから」

店長「はわわ……確かに二ヶ月ぶりのお客様ですが……」

長波「あのなぁ……来ない客の心配してる暇があるなら、今いる客にサービスしたらどうだ?もし客が来たらすぐ片付けるからさ」

店長「ですが……」

長波「なに?」

店長(こっちが正しい筈なのにこの高圧的な態度……ああっ)ビクンビクン

店長「かしこまりました。女王様」

長波「ああ……え?なに?」

オーナー「アホかお前ら!!」

店員「ひいっ……」

店長「ですが、あの女王様達はとんでもない人身掌握術を……」

オーナー「役にたたんバカ共が……しょーもない色気に惑わされやがって」スタスタ


オーナー「お客様!困るんですよ!!自分勝手なーー」

巻雲「あうあうあぅ……!夕雲姉さまぁ、な、なんだかとってもこわい人が……」

オーナー「はわわ……こんな……」

巻雲「ごめんなさい、ごめんなさい、怒らないでくださぃ……あうぅ」

夕雲「大丈夫ですよ。ほら、泣かないで」

秋雲「巻雲ちゃん、銀シャリあげるから泣き止みなって」

長波「秋雲、もうその牛缶なおしとけよ。これ以上は巻雲が可哀想だしさ」

秋雲「んー、仕方ないかぁ。牛缶は帰ってからでもたべれるし」

巻雲「うわあぁぁぁーん!ごめんなさぁーい!」

長波「ほら、もう片付けるからあっち行ってくれ。巻雲が泣き止まないだろ」

オーナー「おもちゃ……」

巻雲「ヒック……」

オーナー「おもちゃ好きなだけあげるし牛缶も許可するからおじさんの事嫌いにならないで!!」

巻雲「おもちゃ好きなだけ……?」

元提督「この人からは俺以上にヤバいにおいがする」

女性社員「まったく、これだから男の人は」

中略……

女性社員「すきゅーん……」じんわぁ…

元提督「?」


店員「顔見ただけで……あの人が一番役に立たなかったですね……」


店員「(夕雲に)甘やかされたい」

店長「(長波に)踏まれたい」

オーナー「(巻雲を)愛でたい」

女性社員「(元提督に)妊娠させられたい」

元提督「(秋雲に)」

夕雲「そういえば前から気になってたんだけど……提督はどうして提督をやめたのかしら?」

長波「それはあたしも気になるな。曙に聞いたけど鎮守府ではみんなから慕われてたんだろ?」

元提督「曙ちゃんが実は陰でそんな事を!?デレ期到来!?」

巻雲「司令官さまは司令官さまじゃなくて、えっと、司令官さまは司令官……司令官さまは?」

元提督「辞めたって言うか無くなっちゃったんだよ。鎮守府が」

秋雲「無くなった?」

元提督「そう。まさに跡形も無くな」

長波「ちょ、ちょっと待てよ!提督の鎮守府って赤城や加賀くらすがゴロゴロいたんだろ?それなのに鎮守府が破壊されたなんて……」

夕雲「深海棲艦……やっぱり想像以上に恐ろしい敵なのね」

元提督「いや、鎮守府をふき飛ばしたのは深海棲艦じゃない……敵の攻撃なら防げたんだが」

秋雲「つまりそれって艦娘が裏切りを?いったい誰がなんでそんな事……」

元提督「鎮守府をふき飛ばしたのはな……」


元提督「マジカルパティシエ比叡ちゃんなんだ……」

長波「なんであいつを台所に入れたんだよ」

元提督「ちょっと目を離した隙に一人で台所に……」

夕雲「まあ……遠回しな自殺よね」

元提督「それで鎮守府を建て直す事になったんだけど流石にすぐ建て直せる物でも無いし、しばらく散り散りになって他の鎮守府に配属されたんだよ」

夕雲「そうだったんですか」

巻雲「じゃあ鎮守府にいた巻雲は夕雲姉さまと離れ離れに……そんなの可哀想ですよぉ」

元提督「いや、確かに人数が多い姉妹は何組かに分かれてるけど基本姉妹は一緒だからな」

元提督「夕雲型は御前達4人と清霜早霜朝霜高波の4人に分かれてたよ」

秋雲「夕雲型か陽炎型か……??」


夕雲「じゃあ提督もいずれ鎮守府へ帰ってしまうんですね。夕雲、さみしいわ」

元提督「どうだろうな。まだまだこっちでもやらなきゃいけない事もあるし」

長波「お?なんだ、あたしらに愛着でも湧いて離れたくないってか?まぁあたしは大歓迎だけどな」

元提督「もちろんそれもあるんだけど……補佐として配属された後8回憲兵に捕まって提督を解任させられてるんだよな……」

長波「ダメだこいつ早くなんとかしないと」

元提督「いやいや、このご時世だし鎮守府にいた頃から駆逐艦に触ったりしたらすぐ憲兵のお世話にはなってたんだけど」

長波「駆逐艦に触ったくらいで捕まるか」

元提督「触る場所が悪かったらしい」

夕雲「あらあら♪」

元提督「うっかりだったんだ……!つい自分の鎮守府の艦娘と勘違いして……!あんな事やこんな事を……!」

長波「だから何だよ」

元提督「朝の挨拶代わりに長波の胸を揉みしごいたり……」

長波「おいい!」

元提督「あのなぁ……はぁ、まあいいけどさ。あんま強く掴まないでよ?とか言ってたから!だから癖で」

長波「もう分かったから、やめろ!」

秋雲「それを補佐で行った鎮守府でもして長波に訴えられた、と」

元提督「いや、すぐに抵抗してくれたら俺だって寝ぼけてても気づいたんだけどな……」

元提督「同じ反応だったから気付くのが遅れて、そこをその鎮守府の提督に見つかって憲兵に突き出されたんだ」

長波「これ以上あたしを巻き込むなよ……」

元提督「そんな事が8回程あって解任されました」モミモミ

長波「自業自得だな」

秋雲「んっ……あのさぁ、その悪い癖が出てるんだけど」

夕雲「でも良く自分の鎮守府にいた時は解任されなかったわねー」

元提督「確かにな。何か不思議な力が働いていたのかすぐ釈放されて普通に提督してたからな」コネコネ

巻雲「不思議な力……早霜ちゃんとかが聞いたら喜びそうですね、夕雲姉さま」

秋雲「不思議な力ねぇ……」ビクンッ


不思議な力「ヒェー!」

グリコの夕雲巻雲長波秋雲コラボ、もう一度お願いします……買えなかったんです……

またかきます

秋雲「いやー、食べた食べた~♪」

長波「さすがに300gはでかかったなぁ」

夕雲「もう、長波さんったら……半分以上提督に食べてもらってたじゃない」

曙「あら、みんなでお出かけ?相変わらず仲良いわね」

巻雲「はい!巻雲達は司令官さーーむーむーっ!」ジタバタ

曙「?」

巻雲「ぷはーっ!秋雲、なにするんですー!!」

秋雲「ダメよぉ~?巻雲ちゃーん。内緒って言われてるでしょー?」

曙「内緒?」

長波「まぁあの二人以外なら良いんじゃないか?曙なら大丈夫だろ」

秋雲「そう?だってさー♪よかったねぇ巻雲ちゃん♪」もきゅもきゅ

巻雲「もー!あんまりくっつかないでくださいー!!

巻雲「巻雲達は司令官さまとお昼ご飯を食べに行っていたんです!」

曙「クソ提督と……?」

夕雲「それでね、このことは内緒にしてて欲しいの。提督に内緒だって言われてて♪」

曙「そう……あのクソ提督!ムカつく!!」

長波「なんだ?曙も一緒に行きたかったのか?あー……悪い事しちゃったな」

曙「別に!私はお弁当があったし!!じゃあ用があるから」ズカズカズカ…

夕雲「あらぁ……まずかったかしら……」


元提督「おっ、曙ちゃんおっ、はああっ!あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

バキッバキッバキッバキッ

巻雲「あうあうあう……あの曲がり角の向こうから悲鳴が……」

ズズズ……ッ

長波「お、おい……あたしらもピンチかもしれないぞ……」

ユラ~……

一航戦「匂うわね……」

巻雲「ひぃっ……!」

赤城「牛缶の匂いがしますねー」フラフラ

加賀「こっちからはビフテキの匂いが……」ユラ~

秋雲「ちょ、ちょっと待った!ちょ……」

赤城「……いただきます♪」ちゅっ

秋雲「!!!?」

じゅるるるるるる……!!

秋雲「ん、んん~!!」

秋雲(な、なにこれ!?うなぎ!?蛇!?口の中がにゅるにゅる……あ、あれ、なんか、美味しい……あ、やばっ……夕雲、巻雲、長波……)チラッ

長波「あっ……あっ……」ビクンビクンッ

加賀「……」じゅるる……


パタン……

赤城「あっちからは色んな匂いが混ざった感じのーー」

巻雲「あうあうあぅ!巻雲はお子様セットだから大人の赤城さんのお口には合わないですよぅ!!」

赤城「お子様セット……確かに食べた事がありませんね♪」ぺろり

巻雲「ゆ、夕雲ねえさん!!たす……」

夕雲「あらあら……♪」

加賀「ホワイトクリーム系の匂いね。さすがに気分が高揚します」ジリジリ

赤城「さあ巻雲さん♪大丈夫ですよ、優しくしますから♪」

巻雲「あ、ぅ……優しく、お願ーー」

じゅるるるるるる!!!!

巻雲「!!!?」ジタバタ


赤城「ごちそうさまでした♪」

巻雲「あうぅ……夕雲、ねえさん……」フラッ…

パタン……

巻雲「夕雲ねえさーー」

夕雲「ふぅ……本当に困った人ね♪」ぺろり

加賀「不覚……」パタン

巻雲(なんか勝っちゃってる!!あっ……)ガクッ…

赤城「まぁ、加賀さん?大丈夫ですか?」

夕雲「ダメよ、赤城さん。キスはもっと優しくしなきゃ……♪」

赤城「では私にもご教授お願いしようかしら♪」

夕雲「そうね、私としても妹がお世話になったみたいださは……駆逐艦でも正規空母に勝てるって事、教えてあげようかしら♪」ぺろっ

ジリッ……

元提督「いててっ……曙ちゃんに蹴られてラッキーだった。フヒヒ」

赤城「ビフテキ!!」ギュンッ!

元提督「えっ?」←長波のビフテキを半分以上食べた

ぶちゅうぅぅぅ……じゅるるるる……

バタンッ……

夕雲「……瞬殺だなんて。提督、キスがお上手なのね♪」

元提督「赤城、そういう事は夜にお願いします!!」

赤城「う、ゅ……」ビクンビクンッ…

ある日の午後

天龍「改二になりてぇなぁ……」

元提督「天龍……まずは改になろうな?」

天龍「改二になりたい改二になりたい改二になりてぇー!!!!」

元提督「ああもう分かった分かった!じゃあちょっと待ってろ!!」

天龍「なんだ!?改装してくれんのか!?」

元提督「ちょっと待ってろー」

元提督「はいよ」

天龍「なんだこれ?水着?」

元提督「見た目が変わればなんかこう改二っぽいだろ」

天龍「ばっかやろう!!ふざけんな!!」

元提督「もうそれしか手が無いんーー」

天龍「もう昼過ぎじゃねーか!水着があんならさっさと出せってんだ!!」

元提督「え?」

天龍「いよっしゃあぁぁー!夏だぜ!全員水着で浜辺に集合だぁ!!ボールを使った特訓をするぜ!!」

元提督「うん、楽しそうで何より。それにしても天龍、お前着痩せするタイプだな」

天龍「はあ?俺がブタだって事か?この鍛え上げられた体を見てふざけた事言ってくれんじゃねーか!」

元提督「いや、一部分以外は華奢だと思ってたんだけどさ、ガッチリ鍛えてたんだな。あと一部分が超世界水準」

天龍「?」

元提督「…………」

天龍「……??」

元提督「うおおぉぉー!!!!」ばいんばいんっ!

天龍「お、おおお!?あ、あほかー!!」

天龍「まあそんな訳で俺と浜辺でボールを使った特訓する奴は付いて来い!」

陽炎「ビーチバレーか……面白そうね!私達も行きましょ!」

黒潮「せやなぁ、ここにおっても暇やしうちらも行こかー。な、ぬいぬい♪」

不知火「不知火もですか?」

陽炎「当たり前じゃない!」

元提督「日射病には気を付けてなー。あと弁当も持ってけよー」

陽炎「はーい」

不知火「ぬーい」

黒潮「はーい」

天龍「よーし!んじゃー出発ーー」

ムンズッ!

元提督「うおおぉぉー!!!!」モミモミモミ!!

天龍「おい!離せ!!俺を戦線離脱させるな!!」

夕雲、巻雲、長波+秋雲の追加ボイス、グラフィックがこない悲しみを胸に抱きつつまたかきます

天龍「いよっしゃあぁぁぁ!!海だー!!砂浜だー!!」

黒潮「まぁ海は毎日来とるけどなぁー」

陽炎「それで今日は何をするの?泳ぐ?」

天龍「それよりボールを使って遊……使った特訓するぞ!」

天津風「いい風きてるー!!」

島風「おーっ!!」

時津風「しれぇー!!」

不知火「海で叫んでもやまびこは帰ってきませんよ?」

雪風「しれぇー!!」

時津風「やまびこ!!」

数時間後

天龍「よーし!次は潮干狩りでもすっか!」

朧「アサリはいないと思うかな。カニならいるけど。多分」

漣「それよりお腹すいたからお弁当にしよって潮ちゃんがー」

潮「ええっ!?漣ちゃん、私そんな事言って無ーー」

曙「潮は本当食いしん坊なんだから。しょうがないわねー、お弁当にしましょ」

潮「曙ちゃんまで!?」

不知火「…………」じー…

陽炎「なに見てんのよ?不知火」

不知火「いえ、あちらで演出をしていたので」

黒潮「ほんまやなぁ。うちらもはよ実戦とまでは言わんけど、あれくらいはやりたいなぁ」

不知火「はい」

陽炎「そるよりも今はお弁当よ!みんな集まってるんだから早く行くわよ!」

黒潮「せやなぁ。まずは腹ごしらえして特訓や。あちらさんも演習終わってお昼みたいやし行こかー」

不知火「そうですね」

スタスタ……

五月雨「あ、あれー!?」

不知火「?」

五月雨「あれ?あれれ?」

不知火(あちらの演習中の五月雨でしたか)


涼風「どうしたのさ?まさかまたお弁当忘れたとか言わないだろうねえ?」

五月雨「あ、あはは……」

涼風「てーやんでぇー!何笑ってんだい!五月雨は毎回毎回」

五月雨「はうぅー……、ごめんなさい!」

村雨「大丈夫よ♪こんな事もあろうかと、お弁当少し多めに持ってきたから♪」

五月雨「あありがとう、村雨ちゃん!」

涼風「もぉー!そうやって甘やかすから忘れ物がなくならないんだろー!ここはビシッと罰を与えなきゃさ!」

五月雨「うえーん、涼風ちゃーん」

提督「そうだな。涼風の言う通りちゃんと言ってやるのも涼風の為だ」

五月雨「提督までそんな事~!って、提督!?どうしたんですか!?」

提督「誰かさんが忘れま弁当を持ってきたんだよ」

涼風「なんだい、結局みんな五月雨を甘やかしてんじゃないか」

提督「なんの話だ?」

五月雨「わーい♪私のお弁当ー♪」

村雨「あら、お弁当多めに作ってきたのにどうしようかしら?」

白露「じゃあ提督も一緒に食べて行けばいいんだよ!いっちばーん良い席の白露の隣に座っていいからさー!」

提督「俺はこれから帰って執務があるんだよ」

五月雨「ええーっ、提督も一緒に食べましょうよー……」グイグイ

提督「はぁ……まったく」

涼風「ほらぁ!やっぱり提督は五月雨に甘いじゃないか!」

時雨「涼風は自分も可愛がってもらいたいんだね」

夕立「ぽい~♪」

涼風「なっ……!なに言ってんだい!!」

提督「よし、涼風が一緒に食べて欲しいって言うなら食べて帰るか」

涼風「ほんとかい!?食べたい!あたいも提督とお弁当食べたい!!」

提督「…………」なでなで

涼風「な、なんだよぉー」

五月雨「でも提督と一緒にお弁当食べれるなんて、忘れ物して良かったです!」

提督「なんか毎日ここで昼飯食ってるんだけど、いいかげん忘れ物無くそう?」

キャッキャッ


不知火「…………」

陽炎「不知火ー、なーにしてんのよー」

黒潮「早よこんと置いて行ってしまうでー?」

不知火「……はい。すぐ行きます」


翌日

陽炎「忘れ物は無いー?お弁当ちゃんと持ったー」

島風「早く行くよー」

天津風「いい風きてるー!!」ダッ

タッタッタッ……

不知火「……」

黒潮「おーい、行くでー」

不知火「はい」

コトッ……

ダッ

……

弁当「まじかよ……」

またかきます

お昼

陽炎「さあ、そろそろお昼にしましょっ」

天龍「いよっしゃあぁぁぁ!飯だぜ!!」

時津風「良かったねー、天龍ちゃん」

島風「みんなおっそーい!」

不知火「…………」

黒潮「ん?おーい、ぬいぬーい。何しとるんやー?はよ来んと先食べてしまうでー?」

天津風「あんな所に突っ立って……いい風きてるのかしら?」

不知火「不知火には気を使わずお先にどうぞ」

黒潮「?」

黒潮「なんや、もしかして弁当忘れたんかいな?」

不知火「いえ、忘れてはいませんが……階段に置いてきました」

黒潮「かぁーっ!あかん、そりゃあかんでぇ」

不知火「…………」

黒潮「しゃーないなぁ、ほんならうちのお弁当分けたるからこっち来ぃ」

陽炎「ちょっと、なにしてるの?」

黒潮「ぬいぬいが弁当忘れてきたみたいなんよ」

陽炎「あら、珍しいわね。不知火が忘れ物だなんて」

不知火「いえ、忘れてはいません。置いてきました」

陽炎「え?」

不知火「玄関にお弁当箱を置いてきたのでそろそろ司令が持ってきてくれるかと」

陽炎「なにそれ?どういう事?」

黒潮「あー、もしかしてあれか?忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?」

陽炎「どう考えてもキャラじゃないでしょ……」

不知火「忘れ物を届けてくれたから訓練中に指令はんの顔みれて嬉しい~♪みたいなやつちゃうか?はい、そうです」

陽炎「マジで!?」

不知火「マジでです」

黒潮「え?ええ??ぬいぬいもしかしてあれか?指令はんの事好きなんか!?」

不知火「はい。好きですけど?」

陽炎「マジで!?」

黒潮「なんやなんや、そないな事興味なさそうな顔してしっかり乙女しとるやん!よっ、このむっつりすけべ!」

陽炎「ヒューヒュー♪」

不知火「……お二人は指令の事、好きじゃないんですか?」

陽炎「…………」←好き

黒潮「…………」←好き



陽炎「でもさ、今日って確か朝早くから出かけてなかったっけ?」

黒潮「そういやなんか牧場に行くとか言うてた来がするなぁ」

不知火「それではどうやって指令は不知火にお弁当箱を持ってきてくれるんですか?」

陽炎「普通に考えたら来ないわね」

黒潮「と言うか、玄関に食べ物置いてきたら無事に残ってへんちゃうか?ほら、な?あれやし」

不知火「…………」ガクッ

さぁ、走り出そう。夜明けの街へ♪

陽炎「ほら、元気出しなさいよ」

朝がはじまるー、朝がはじーまるー♪

黒潮「せやで。元気だし」

さぁ走り出そう、朝陽の海へー♪

不知火「……はい」

朝がはじまるー、朝がはじーまぁぁーああるー♪

黒潮「なぁ、さっきから何の歌やの?これ?」

いーつうまーでもー、いつうまーでもー♪

陽炎「あっ!あの車ってもしかして!」

はーしれはしーれー♪

不知火「指令のハイエースですね」

元提督「よー、みんな頑張ってるかー」

五十鈴「いすゞのトラックー……」

黒潮「司令はん!どないしたんや?」

不知火「不知火は分かっています。不知火にお弁当を持ってきてくれたんですね」ぬいっ

元提督「え?お弁当?俺は五十鈴を迎えに行って、その帰りに通りかかっただけなんだが……」


施設 五十鈴牧場

改装の後、電探を剥ぎ取られた五十鈴を引き取っている団体。

元提督は五十鈴改二まで育て鎮守府に送り出している(改二まで行けばおっぱいバインバインになるので引く手数多)


不知火「…………」

陽炎「ちょっと、訓練所までくるなんてなに考えてんのよ?怒るわよ?」←でもお喋りいっぱいしたいくらい好き

またかきます

黒潮「はぁーっ、あかん、こりゃあかんでぇ」

元提督「何が?」

陽炎「ほんっと、乙女心が分かってないんだから」

元提督「だから何が!?」

黒潮「あのなぁ、司令はん。ぬいぬいは司令はんの事が好きやから気を引こう思てわざと弁当箱を忘れていったんやで?」

陽炎「ちょっ!何言ってんのよ!!そんな本人の前で本人に本人が本人の……」

不知火「不知火は別にかまいませんが?」

陽炎「かまいなさいよ!」

元提督「なにぃー!!ぬいぬいが俺の事好きだとー!?」

不知火「はい。不知火に落ち度でも?」

元提督「えっと、その好きはつまりライクじゃなくてラブの方?LOVEラブ?」

不知火「らいく?らぶ?なんですかそれは」

黒潮「アメリカ語やん」

陽炎「イギリス語じゃないの?」

不知火「つまり敵国で浮気ですか。不知火を怒らせたわね」

元提督「そうじゃなくて!その、友達としての好きなのか異性の恋人として好きなのか大事だから!」

不知火「よく分かりませんけど」

黒潮「ほんならどれくらい好きなんや?手を繋ぎたいとかキスしたいとかあるやろ?」

陽炎「キ、キスなんてまだ早すぎるわよ!まずはお話しからでしょ!!」

黒潮「話はもうしとるやん」

不知火「そうですね……授精したいくらいには」

陽炎「じゅせー!!!!」パタン

黒潮「ぬいぬい、あんまり過激なんわ陽炎が死んでまうから手を繋ぐかキスまでにしてくれんかなぁ」

不知火「では手を握ってキスまででお願いします」

元提督「えっ、キスして良いの?牢屋行きにならない?」

黒潮「ギリギリセーフちゃうかー?」

陽炎「ううっ……私だってまだした事ないのに……」

元提督「しかし人前でキスなんて恥ずかしいな。よし、車の中へ行こう(棒)」

ダッ……

バタンッ!

眠気に負けてまたかきます

しーん…………

陽炎「随分と静かね……黒潮、ちょっとあんた様子見てきなさいよ」

黒潮「なんでうちが行くねんな。気になるんやったら自分で行ってきぃ。うちは気にならんわ」

ギシッ……

陽炎「ね、ねぇ!今ちょっと車が揺れなかった!?」

黒潮「そらこない暑けりゃ車も揺れるわー」

陽炎「暑さは関係ないでしょ!!ほら、私も一緒に行ってあげるから様子を見に行くわよ!!」

黒潮「はぁ……ほんま疲れるわ。うちは興味無いのに。どうせ車の中で手を繋いどるだけって落ちーー」

ギシギシギシギシッ!バタンッ!!ギシッ!ギシッ!!

陽炎「…………」

黒潮「…………」

不知火「ぁ、んっ……」

陽炎「ちょちょちょちょっと!!今なんかすっごくギシギシ言ってたわよ!?」

黒潮「いやいやいやいや!それよりぬいぬいの変な声聞こえへんかったか!?」

陽炎「これ……握ってるんじゃないの……?」

黒潮「どやろ……もう咥えとるんちゃうか……?」

陽炎「咥える!?手を咥えてどうすんのよ!?」

黒潮「え?あっ、握ってるって手の話かいな」

陽炎「?」

ガチャッ

不知火「……」ぷしゅー

陽炎「不知火!大丈夫!?何があったのか言いなさい!早く!」ドキドキ

黒潮「どこまでやったんや!白状しぃ!!」ドキドキ

不知火「どこまでと言われましても……」

陽炎「握ったの?握ったのね?手を握ったんでしょ?」

黒潮「キスまではしとるんやろ?ほら、言うてみ」

不知火「まだハッキリとは分かりませんが……」

黒潮「うんうん」

不知火「多分授精しました」

陽炎「じゅせー!!」バタンッ

黒潮「陽炎しっかりしぃー!!」


ハイエースの中で手を繋いだ後、側から見ても授精したかと思うくらい激しいキスをしていました。

五十鈴談

元提督「いやー、ハッスルしたなー。略してハッスる」ほくほく

不知火「司令、お腹の子供には不知火と司令の名前を使って、しれぬいにしようかと」

元提督「えっ、俺の名前を使うって、司令なんだ……」

天龍「お前ら何騒いでんだー?もう飯食っちまったぞー」

元提督「やあ天龍。しっかり園長先生してるか?」

天龍「あ?なんでお前がここにいんだよ」

元提督「ちょっとハッスルし過ぎて喉が渇いたんだけど」

天龍「ったく、仕方ねぇなぁ。水筒はあっちだし取ってきてやっから待ってろ」

元提督「そんな事しなくても母乳でたのむ!」

天龍「はぁ!?出るかそんなもん!!」

元提督「いや出る!そんな立派な物がついてるんだ!やってみなきゃわからんだろ!?」

天龍「うっせー!!あほか!!そんなに母乳が飲みたいんならなぁ!」

元提督「ん?」

天龍「お、お前が俺を母乳の出る身体に改装しろー!!」

黒潮「なんかえらい事言いよったで!?」

元提督「お、おう!」


なんかえらい所に来ちゃったわね……と思う助手席の五十鈴だった。

帰還

元提督「ただいまー」

タッタッタッ

曙「…………」

元提督「おお!曙ちゃん!真っ先にお出迎えなんて提督マンモスうれぴー!」

曙「…………」くんくん

元提督(しまった……)


ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。

食べ物の匂いを嗅ぎつける一航戦、スクープの匂いを嗅ぎつける青葉、そして提督の匂いを嗅ぎつける曙……

曙「なんか……いつもと違う匂いがする」

元提督「ギクッ!」

この様に、艦娘と濃厚な接触があると無臭でも嗅ぎつけるのが曙ちゃんである

曙「…………」くんくん

元提督「…………」

曙「ちょっと、口開けなさいよ」

元提督「こ、こう……?」

曙「…………」くんくん

元提督(なにこのプレイ……)

曙「…………っ」

ギリギリギリッ!

元提督「痛い痛い痛い!曙ちゃん!脇腹が!脇腹がつねられて痛い!!」

曙「この……クソ提督!!」うるっ

元提督「ああっ!泣かないで!こっちの痛みの方が心に来るから!!」

曙「こっちくんな!ケダモノ!!」

元提督「ケダモノ!?確かに一理あるけど!!そうだ、アイス奢るから機嫌なおして!!」

赤城「え?アイスクリーム奢ってくれるんですか?」

加賀「さすがに気分が高揚します」


ここには特殊な鼻を持った艦娘が何人かいる。

またかきます

ある日のご機嫌な午後

天龍「あー、早く実戦してみてぇなぁー」

摩耶「またそんな事ばっかり言ってんのかよ」

天龍「だってよー、こうドーンとかバーンとかやってみたいだろ?」

摩耶「別にあたしはあんまり興味ないけどなー」

天龍「摩耶ちゃんは練度たけーからそんな事言ってられんだよ」

摩耶「摩耶ちゃん言うなよ。クソが」

スタスタ

元提督「おっ、誰かと思えば常に揉みしだきたいおっぱいランキング上位の天龍と摩耶じゃないか」

摩耶「クソが」

元提督「おいおい、あまり俺を興奮させるなよ」

元提督「しかしお前ら仲良いなー。乳は友を呼ぶのかな?」

摩耶「はあ?あたしは別にでかくなんてねーよ」

元提督「それは基準が高雄型の姉妹だからだろうな」

天龍「どっか出掛けんのか?夜戦なら俺も連れて行けよな!」

元提督「ちょっと散歩に行くだけだよ」

天龍「なんだよ、つまんねーな」

元提督「お土産に貝殻でも拾ってきてやるよー」

天龍「ほんとか!?デカイのを頼むぞ!!あと駆逐の分も拾ってきてやれ!!」

元提督「お、おう」

摩耶「フンッ、ばっかじゃねーの」

元提督「摩耶にも似合う可愛い貝殻拾ってきてやるよ」ポスポス

摩耶「なっ……!おい!人の頭ポンポンするんじゃねー!!」

ピカー

天龍「うわ、眩しっ!!」

摩耶「やべっ……」

シュンッ…

元提督「ん?」

摩耶「な、なんでもねーよ!さっさと行け!クソが!!」ぷんすか!

元提督「ふひひ、行ってきまーす」

スタスタ

摩耶「はあ……」

天龍「なあ、さっき光ったのってもしかして改二ーー」

摩耶「は、はああああ!?なんの事だよ!あ、あはははは」

天龍「一回工廠で明石か夕張に見てもらったらどうだ?もしかしたら改二になれるかもしれねーし!」

摩耶「ムリムリムリムリカタツムリ!こう言うのは本人が一番良く分かってんだって!」

天龍「でも前からちょくちょく光ってんだろー?」

摩耶「だから気のせいだって」

天龍「俺は絶対そうだと思うんだけーー」

摩耶「気のせいだって言ってんだろ!ぶっころされてーのか!」

天龍「はわわ……びっくりしたんだぜ……」

摩耶「あー、いや、な?勘違いさせて期待させちゃわりーだろ?」

天龍「勘違い?」

摩耶「そうだよ!ここで改二になったらすぐどこかの鎮守府へ着任するだろ?」

天龍「まぁ改二になれば即戦力で行き先はすぐ決まるからなぁ」

摩耶「つまり改二になればここを出るって訳だ」

摩耶「自分で言うのもなんだけどよぉ、あたしみたいなジャジャ馬がいなくなったらあいつだって喜ぶに決まってるし」

摩耶「なのにいざ改装しようとしたら練度が足りませんでした。まだしばらくココにいますじゃガッカリすんだろ?」

天龍「良くわかんねーけど……あいつは摩耶ちゃんに居なくなって欲しいなんて思ってないんじゃないか?」

摩耶「な、なんだよそれ」

天龍「この前さ、練度的に次は摩耶ちゃんが改二になって出て行くのかなぁーって言ったら、あいつ鼻水垂らして大泣きしてたぞ?」

摩耶「は、はぁ?意味分かんねーし……」ピカーッ

天龍「うわ、眩しっ!!」


ココには改二改装可能な練度まで育っても黙っている艦娘が何人かいる

この時、摩耶の練度は85だった。

改装可能な時の光は気合いで我慢できる……!またかきます

漣「ぼのぴー、ぼのぴー」

曙「ぼのぴー言うな。バカナミ!」

漣「近くで演習してるらしいんだけどさー、見に行こうよー」

曙「嫌よ。面倒くさい」

漣「潮も朧も行くって言ってるからさぁー。ねー、ぼのぴー」

曙「だからなんで私だけ変な呼び方するのよ!」

漣「ご主人様の近くから離れたく無いのは分かるけどさぁー、たまには付き合ってよー」

曙「なっ……!」

漣「さぁさぁしゅっぱーつ!」

曙「だから行か無いって言ってんでしょ!行くなら3人で行きなさいよ!!」

漣「いやいや、無理無理無理無理。だってぼのぴーいないと危ないもん!」←レベル1桁

曙「…………」←レベル99

演習場

漣「演習場ー!祭りだわっしょい!」

曙「祭りじゃ無いわよ」

潮「これが、これが近代化改装……」

曙「それは水着よ。……ってか潮、ちょっと太ったんじゃない?」

朧「曙はもう少し太った方が良いね」

曙「な、なによ!朧こそ……朧……」

朧「?」←わりとある

トントン

曙「……」

漣「メ……メ、メシ、メシウマ!」

曙「よし、殴る」

潮「みんな、はじまるみたいだよー」

漣「ムッハーッ!イケメンktkr!!」

朧「確かに」

曙「はあ?なによ?加古さんか木曾さんの改二でも来てるの?」

漣「違う違う!あっちあっち!」

曙「あっち?」

提督「今日はよろしくお願いします」

提督2「こちらこそよろしくお願いします」

曙「あっちってどっちよ?」

漣「どっちもに決まってるでしょーが!」

潮「潮もちょっと分かります……。提督ってだけですごくカッコ良く見えるよね」

朧「一理ある」

曙「そう?私にはジャガイモにしか見えないけど」

漣「ぼのぴーはうちの提督一筋ですからなぁー」

潮「確か提督についてココにきたんだよね」

曙「行った先にたまたまあのクソ提督がいただけよ」

漣「ふひひっ、ぼのぴーかーわーうぃーうぃー♪」

ガスンッ!

漣「はにゃっ!!」

漣「あいたたっ……本当の事いったら殴られるなんて…………。言いたい事も言えないこんな世の中じゃ……」

朧「ポイズン」

潮「でも不思議だよね。私達は提督ってだけで好きになっちゃうくらい惹かれるのに……」

漣「それだけうちの提督を一途に愛しておるんですなぁー」

曙「だ、だれがあんなクソ提督!!」

朧「クソよクソよも好きのうち」

曙「朧もうるさい!」

潮「じゃああの2人の提督とうちの提督とどっちがカッコ良いとおもうかな……?」

曙「そ、それはその……そうね!うちのクソ提督に比べればイケメンだし。カッコ良いんじゃない?」

ガシャンッ!

漣「あっ」

曙「あっ」

元提督「はわわ……」←お弁当持ってきたらたまたま聞いてしまった系元提督

またかきます

漣「えっとー……ご主人さま?もしかして今の話し……」

元提督「…………」ぷるぷる

漣「はにゃー、ご主人さまがまるで小動物みたいに震えて」

潮「あ、あの……」

元提督「ええい!ち、近寄るな!この裏切り者め!!」

曙「あーあ、こうなったら面倒くさいわよ。このクソ提督は」

朧「カニ」

漣「でもこれってぼのぴーが1番ご主人さまにダメージ与えたような?」

曙「はあ!?ちょっと、どういう意味よ!!」

潮「曙ちゃん、謝った方がいいと思うな……」

曙「潮までどういうつもりよ!私は謝らないわよ!!」

漣「仕方ありませんなぁー。まったくぼのちゃんは」

曙「誰がぼのちゃんはよ」

漣「では漣が最初に誤解を解いてくるのね」

スタスタ

漣「ご主人さま?漣はご主人さまを1番大切に思っていますよ?」

元提督「いいや、あっちのイケメンがいいんだろ!」

漣「何言ってるんですか。漣はご主人さまにならパンツだってお見せできますよ!」

元提督「マジで!?」

漣「今はあいにく水着だけど……着替えたらパンツ見せてあげます!」

元提督「よし、許した!信じる!!」

曙「なんかバカみたいよ」

潮「あ、あの、潮も提督の事、お慕いしています……!」

元提督「パンツ見せてくれたら信じる」

潮「ええー……と、でも今は水着だから下着は付けてないですし……」

漣「よっと……潮ちゃんも漣と同じ様に、ちょっとココに四つん這いになって」

潮「え?こ、こう?」

漣「うんうん♪さあご主人さま、思う存分このヒラヒラをめくってくださいな!」

元提督「めくるって、これ水着だろ」

漣「さっきまでちょーっと水遊びしたから密着してますよ?いろいろネ♪」

元提督「それは素晴らしい話しですね」

曙「」イライラ

元提督「ごちそうさまでした」

曙「バッカみたい!朧、あんたはあんなバカな真似するんじゃないわよ!」

朧「」スタスタ

曙「朧?聞いてる?」

朧「提督、カニをあげるよ」スッ

元提督「カニ?」

漣「はにゃあぁぁ!これにはちょっとビックリかも!」

潮「朧ちゃんがカニをあげる相手って本当に信頼してる人だけなんですよ」

元提督「そ、そうなのか?」

朧「これは昨日、川で捕獲したサワガニ。蟹言葉は真実の愛」

元提督「蟹言葉!?なにその花言葉みたいなの!!」

漣「漣も同じカニをもらったのね(蟹言葉は信頼だったけど)」

潮「潮も同じカニをもらいました(蟹言葉は友情だった気が……)」

曙「ちょっと!わ、私はそんなの貰ってないわよ!」

朧「え?あげたよ、お正月に」

曙「お正月?…………あっ、そう言えばなんか貰ったけど」

曙「でもあれボイルズワイガニだったわよね……」

朧「ボイルズワイガニ。蟹言葉は食用」

曙「やっぱり私のカニだけおかしくない!?」

またかきます

きゃっきゃっ

曙「……」

漣「さぁ、ぼのぴーもご主人さまと仲直りするのね!」

曙「別に私は何も悪い事してないし……」

潮「曙ちゃん」

曙「だいたいねぇ!仲直りって何すれば良いのよ!」

朧「愛の告白」

曙「はあ!?」

漣「へいへい、素直になりなよぼのぴー」

曙「あんた本気で殴るわよ」

朧「エイプリルフール」

曙「えいぷりる?なに?ケーキ?美味しそうね」

潮「確か嘘をついても良い日だよね……」

曙「はあ?なんでわざわざ嘘をつかなきゃいけないのよ?」

漣「はにゃ~!まさか知らない子がいたなんて、漣ちょっとビックリかも」

曙「別に嘘なんてつかなくても困らないでしょ」

朧「みんなが嘘を付く日に嘘をつかないと……」

潮「曙ちゃんがクソ提督大っ嫌い……って言うたびに愛の告白してるみたいだよね」

漣「いやいや、クソ提督大っ嫌い=大好き!愛しています!マイダーリン!でしょ!」

曙「なによそれ!?って言うか、今日はまだクソ提督大っ嫌いなんて言ってないわよ!」

朧「でも今から言うんだよね?」

潮「ハアァ……潮、なんだか恥ずかしいです……」

漣「エイプリルフールにご主人さま大っ嫌いなんて……キタコレ!愛の告白ウマー!!」

曙「い、言うわけないでしょ!……ん?でも反対の意味になるなら逆に好きって言えば良いのよね……」

漣「ややっ!そこに気付くとは……」

曙「じゃあその、まぁ……あれよね。私、クソ提督の事……だ、大っ嫌いじゃないから!」

潮「大っ嫌いじゃないの反対は……大好きじゃない?かな?」

朧「つまり大好きじゃないけど好きな可能性はあるね」

漣「いやいや、わざわざ大好きじゃない!なんて言われたらね?ね?」


ぼのぴー「ちょっと待ちなさいよ!」

ご主人さま「なんだよ急に?」

ぼのぴー「わ、わたし、あんたの事……大好きじゃないから!」

ご主人さま「はあ!?なんでわざわざ嫌いって言われなきゃならないんだよ!!」

ぼのぴー「嫌いだなんて言ってないでしょ!大好きじゃないって言ってるのよ!!」

ご主人さま「大好きじゃなくて嫌いでもないって事は……普通?」

ぼのぴー「違うわよ。ほんっとーに察しが悪いんだから……。好きって言ってんのよ」

ご主人さま「子作りしよ?」

ぼのぴー「し、仕方ないわね……」


漣「子作り宣言キタコレ!!」

曙「どんな妄想よ!アホか!!」

曙「ああもう分かったわよ!中途半端にいうからこの馬鹿が調子に乗るのよね!」

漣「…………」ぐったり

曙「クソ提督!私、あんたの事なんて……だ、大好きだから!!」

提督「な、なんだってー!?」

曙「そうよ、私はクソ提督が大好きなの。好きで好きで仕方ないのよ!」

提督「ぐわー!これは効くー!(棒)」

潮「曙ちゃん、そこまで言うなんて……提督のどこがそんなに好きなの?」

曙「全部よ全部!すぐに触ってくる所も、べたべた引っ付いてくる所も大好きなんだから!」

朧「まさかここまで言うなんて予想外……」

提督「ぐぬぅ……」

漣「ぼのぴー、効いてる効いてる!もう一声!」

曙「だ、大好きよクソ提督!」

漣「どれくらい!?」

曙「この世で一番大好きに決まってんでしょ!」

漣「もう一声!」

曙「だから!世界一好きって言ってんの!愛してるって言っても良いわ!」

漣「ラスト!!」

曙「わ、私とケッコンしなさいよ!」

漣「はいオッケー!!」

曙「は?」

漣「巻き戻して再生……っと」カチャッ

『私はクソ提督が大好きなの!好きで好きで仕方ないのよ!』

潮「はわわ……」

曙「それはエイプリルフール?の話でしょ!」

朧「エイプリルフールは4月1日」

曙「……」

提督「想像以上で勃起がおさまらんかった」

曙「何がなんだか知らないけど一つだけ分かったわよ」

漣「フッフッフッ、その通り!ぼのぴーはこの策士漣に騙さーー」

曙「つまり死にたいのね」←レベル99

漣「ごめんなさい」←レベル一桁

曙「小指の爪から順に剥がして、その次はペンチで第一関節を逆に折り曲げて、それが終わったら次は第二関節……巻きメジャーみたいにしてあげるわ」

漣「はにゃー!発想がこわいよぼのぴー!」

潮「曙ちゃん、こ、これっ……」スッ

曙「なによ?今更テープ渡したって遅いわよ?潮も朧も夕飯のおかず一品じゃ済まないから。アイスも奢りなさいよ」

漣「罰の重さが違いすぎる!」

曙「あんたとクソ提督は折檻して死刑よ!」

提督「折檻だと!?望むところだ!!」

漣「じゃなくて!ご主人さま!!」

朧「これは曙へのプレゼントなんだよ」

曙「プレゼント?なにその苦しい言い訳」

漣「7月31日はぼのぴーが就役した記念日でしょ?だからこれは第七駆からの、漣からのサプライズ!」

漣「普段素直になれないぼのぴーの本音を録音してプレゼント~♪」

曙「つまり殴られたいのね」

ゴスッ

漣「はにゃ~!!愛の無い拳が漣を襲う!!」

曙「はぁ……あんた達もバカに乗せられてつまんない事に付き合わないの!」

漣「違う違う!これはみんなで考ーー」

潮「うん、ごめんね曙ちゃん」

朧「漣にそそのかされた朧達も悪かったよ」

漣「きり捨てられた!」

曙「……まぁ、せっかくだしコレは貰っておくわ。一応プレゼントだし。仕方なくね!」

元提督「可愛い。子作りセッ」

曙「ちょっとクソ提督!!」

元提督「はい!」

曙「私だけ騙されてたなんて腹立つからあんたもここに録音しなさいよ!」

元提督「なにをでしょうか!!」

曙「だから、さっきの返事よ!!私が騙されたんだからあんたも騙されなさい!!」カチャッ

元提督「なんかもうこんがらがってきたけどケッコンの事なら……もちろん!はい喜んで!世界で一番可愛いよ!!」

カチャッ

曙「しね!このクソ提督!!」

元提督「理不尽!!」

曙「だいたいこのご時世にカセットテープってなんなのよ」

漣「いやー、何か録音するものが無いか聞いたら足柄さんがねー」

その日の夜

潮「……曙ちゃん、まだ怒ってる?」

曙「…………」

潮「ううー、ベッドに潜ったまま返事も…………あ、曙ちゃーー」

朧「潮、しー……っ」

潮「?」

漣「ぼのぴーは今プレゼントを楽しんでる訳よ!ほら、聞こえるでしょ?」

カチャッ……キュルキュル、カチャッ…………」

漣「ちなみに今ので86回目の再生ね!」

潮「えっと……喜んでくれたのかな?」

朧「たぶん」


曙「……ほんっと、迷惑なんだから」


翌日、曙ちゃんのベッドからは雌の匂いが溢れていたらしい(大井、千代田談)

またかきます

ある日の午後

加賀「提督、お手紙が届きましたよ」べちゃっ

元提督「え?なんでこんなベトベトなの?なんかぐしゃぐしゃだし」

赤城「もぐもぐもぐ……」

元提督「お前読まずに食べようとしたな」


手紙『鎮守府完成、スグ帰レ。 大淀』


元提督「もう出来たのか。ずいぶん早かったな」

加賀「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」

赤城「やっとこれで元の食生活に戻れるんですね」

元提督「しかしココも放置する訳にはいかないし……」

加賀「そうですね。食費がかさむと言う理由で孤島に幽閉するような事があってはなりません」

赤城「妖精さんが世話をしてくれるからと言って、ほったらかしは酷いですからね」

元提督「まったくだな」

元提督「しかし早かったような短かったような……」

加賀「早くて短かったんですね」

赤城「キッチンが爆発して料理が出来なくなったと聞いた時は参りましたね」

元提督「なんか空母棲姫みたいな顔になってたからな。お前ら……とりあえず比叡はキッチン立ち入り禁止で」

カタンッ……

元提督「ん?今扉の向こうに誰かいたか?」

赤城「どうでしょう?食べ物の匂いはしませんでしたけど」

タッタッタッ

青葉「青葉、聞いちゃいました!スクープです!!」


『司令官、さようなら!』

数時間後、鎮守府に青葉新聞号外が撒かれた

あれこれあってすみません、またかきます
このSSも今日の夜には終わるつもりです

天龍「おい!どういう事だよ!!俺はまだ改にもなってねぇーんだぞ!!」

阿武隈「そうですよぉ!私だって改二が実装されたんですからぁ!」

山城「航空戦艦になれないまま終わるなんて……不幸だわ」

青葉「司令官!一言お願いします!!」

元提督「アオバワレェ!!」

雷「私なんてつい最近着任したばかりなのに!ひどーい!!」

電「こうなったら司令官を殺して電達も死ぬのです」

榛名「みんなに提督の子供を身篭らせてから帰ると言うのはどうでしょうか?」

天龍「そんな事より俺を改装しろ!!」

ギャーギャー!

赤城「さて、一通り騒いだ事ですし私達は帰りますね」

元提督「えっ?あんなに俺を慕ってついて来たのに随分あっさりだな……」

加賀「鳳翔さんも戻っているなら私達も(料理を食べに)帰らないと」

曙「私も帰るわよ。久しぶりにあっちのバカの顔も見たいし」チラッ

漣「?」

元提督「じ、じゃあ俺もーー」

サクサク……

夕立「アキレス腱ってここっぽい?」ズバズバ

時雨「もうちょっと下だね。ほら、この筋っぽいのをこう……」スパッ

元提督(なんかアキレス腱切られてる)

元提督「わかったわかった!もうココにいる全員が鎮守府に嫁ぐまでココにいるから!」

天龍「本当か!?」

曙「えっ……」←自分が帰ると言ったら絶対付いてくると慢心していた

元提督「その代わり今日からビシバシ厳しくしていくからな!」

天龍「厳しく!?ふざけんな!俺を戦線離脱させろ!!」

元提督「そういう訳だから鎮守府の事はしばらく御前達に頼んだぞ。赤城、加賀。あ、もう居ない!」

長門「よし、では早速午後の訓練を開始するぞ!」

天龍「よっしゃああぁぁ!!」

榛名「あら?比叡お姉様は何処へ行ったのかしら?」

睦月「比叡さんならお祝いの料理を作るって言ってキッチンへ行ったにゃしぃ」

元提督「あっ……」

BON!!

マジカルパティシエ比叡ちゃん。キッチンを中心に建物は爆破する。


翌日、元提督とここにいた艦娘全員が新しく出来た鎮守府に着任した。

ここまでありがとうございました。

次は秋雲と雷ちゃんにします可愛い

前スレは
イ級「あいつら許せないよ……」
それ以前は
赤城「食べ放題」シリーズで

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年07月26日 (日) 00:44:23   ID: zfrJwHB8

食べ放題の人か?

2 :  SS好きの774さん   2015年08月04日 (火) 15:23:23   ID: l8oG009s

こういう設定好き

3 :  SS好きの774さん   2015年08月06日 (木) 13:05:17   ID: iytI6yYM

さすがレベル高いわ・・・ 赤城「食べ放題」シリーズも待ってます(小声)

4 :  SS好きの774さん   2015年08月07日 (金) 19:11:32   ID: YkpLVcla

また書いてくれるの待ってます

5 :  SS好きの774さん   2015年11月14日 (土) 01:29:40   ID: jlZXYa-F

また書いて欲しいなあ

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