幼女「ニャコ!」(30)

一話『あめ』

ポカポカ

ネコ(あぁ~、暖かくていい日だ~)ウトウト

幼女「ニャンニャン!」ギュッ

ネコ「ニャッ!?何するんだガキ!尻尾から手を離せ!!」

幼女「おぉ~!おしゃぶりニャンニャン!」キラキラ

ネコ「違うだろ!お喋りニャンニ……じゃねえ!!俺は、ネコだ!!」

幼女「ニャンコ?」

ネコ「違う、ネコだネコ!」

幼女「ニャコ!」

ネコ「はぁ~、もうそれで言い」

幼女「ニャコ!いいこいいこ!」ナデナデ

ネコ「…ありがとよ」ゴロゴロ

幼女「いいこいいこいいこ!」ナデナデナデ

ネコ「そろそろ、止めてくれ」

幼女「いいこいいこいいこいいこいいこいいこいいこいいこいいこいいこいいこ!!!!」ナデナデナデナデナデナデナデナデナデナデ

ネコ「熱!?熱い熱い!!止めろガキ!摩擦が!!摩擦で熱いんだあぁぁぁあ!!!!」ヒリヒリ

幼女「ニャコ!あつい!たんけんだ!」

ネコ「フーフー……大変だ、か?」

幼女「ニャコ!おうちにくる!」ガシ!

ネコ「バカ!オイ!ガキ!尻尾を引っ張るな!!千切れる!!千切れるぅぅぅ!!!」ズルズル

幼女「ついた!」

ネコ「はぁはぁ、危なかった!尻尾が本気で千切れる所だった!!」

幼女「ニャコ!これからいしょだ!」ニコニコ

ネコ「俺は、自由気ままな野良ネコ…ポツ…ニャッ!?」ポツポツ

ザーザー

幼女「ニャコ!あめだ!」

ネコ「……しょうがねえ、雨が上がるまでは世話になってやるガキ」

二話『て』

幼女「ニャコ!あめやめないな!」

ネコ「ふぁ~~あ、やまない…だ」ノビー

幼女「ニャコ!ポンポンすいたな!」

ネコ「そうだな、ガキ」

幼女「ガキしゃない!ようじょ」

ネコ「わかった、覚えておくよガキ」

幼女「かんばれ!」

ネコ「おう、で親は?」

幼女「しごちゅう!」

ネコ「……仕事中か……さて、食べる物はあるのか?」

幼女「ただにある!」

ネコ「……棚だな」

幼女「ごち!」テクテク

ネコ「こっちか」プニュプニュ

幼女「おぉ~!ドーナツだ!ニャコ!ドーナツ!」

ネコ「よし!ガキ、俺にも一つくれ!」

幼女「ニャコわダメ!ててゴシゴシしてかりゃ!!」

ネコ「ムチャクチャ言うなよ!ネコだぞ!?俺は!!」

幼女「ニャコわちょうがないな~」

ネコ「だからな?」

幼女「わたちがゴシゴシしてあける!」ガシ!

ネコ「お、おい!やめろ!尻尾を引っ張るな!!」ズルズル

幼女「しゃあニャコ!ゴシゴシだ!」

ジャアー

ネコ「やめろ!水はダメだ!!」

幼女「ニャコ!ててゴシゴシしなきゃダメ!」

ジャアー

ネコ「やめてく…!?熱い!!熱いぞ!!お湯じゃねーか!!!」

幼女「まちかった!ニャコ!ごめん!」

ネコ「いや!謝ってすむ問題じゃあないぞ!!」ペロペロ

幼女「ニャコ!ごめん!」

ネコ「ふぅ~、今回は許してやる!ただしガキが手を洗うときは、青い方を捻るんだぞ!」

幼女「わかた!」

ネコ「わかった、だ」

幼女「わかた!」

ネコ「…もういい、ドーナツを食べよう」

幼女「うん!ニャコといしょ!!」ニコニコ

三話『にじ』

幼女「ドーナツおいちい!ニャコわ?」ボロボロ

ネコ「美味いな!ってガキ食べカスが落ちてるぞ!」

幼女「ニャコ!おなべ!」ニコ

ネコ「…お食べだ!全くコレだからガキは」ガツガツ

幼女「ポンポンにっぱい!ニャコいこ!」

二次?

ネコ「少しまて、腹が苦しくて動きたくない」

幼女「いこニャコ!」ガシ!

ネコ「!?い、行くから!尻尾をつかむな!!」

幼女「いこ!」

ネコ「まったく!……ん?おいガキ」

幼女「ニャコなに?」

ネコ「空を見てみろ」

幼女「ん?………うわ!ニャコ!そらにクレヨン!!ある!」

ネコ「あれは、虹って言うんだ」

幼女「にじ?」

ネコ「雨が上がった日にたま~に見られるんだぞ」

幼女「きれい!!つきもいしょにみよ!ニャコ!」

ネコ「……次だ……次は、また会えたらな」

幼女「ニャコ?」

ネコ「俺は、雨が上がったからまた野良ネコに戻る」

幼女「ニャゴ?いくのや!いしょにいる!」ジワ

ネコ「悪いが、サヨナラだ」

幼女「ニャゴ?や!や!」ポロポロ

ネコ「……はぁ~、泣くなって?……もう尻尾はつかまないか?」

幼女「う"ん!!」ズズッー

ネコ「約束だぞ!」

幼女「うん!!」ゴシゴシ

ネコ「じゃあ、後はガキ、自分の両親にお願いして来い」

幼女「わかた!!」ニィー

ネコ「わかった…だ」

幼女「…わかった!!」

ネコ「!?やれば出来るじゃねーか!」

幼女「うん!!」

四話『ねる』

ネコ「そろそろ、夕方だから両親の仕事が終わるんじゃないか?」

幼女「みてくる!」タタタッ

ネコ「家に居たのかよ……ガキも小さいから当たり前か」

幼女「ニャコ!ママいて!」

ネコ「早いな!?」

幼女「いしょいて!!」

ネコ「……一緒に居て良いか」

幼女「ニャコ!あそぼ!」

ネコ「俺は、ちょっと眠いんだが」

幼女「あそぼ!」

ネコ「…何するんだ?」

幼女「つみきでまちちゅくる!ニャコわかじゅう!」

ネコ「……俺が怪獣か」

幼女「わたちがみかた!」

ネコ「わかった」

幼女「かじゅうこくご!」

ネコ「……覚悟な、…かかって来い!」

幼女「たのちかった!」

ネコ「はぁはぁ、スタミナが…ヤバい」ポフ

幼女「ニャコ!ごはんだ!」

ネコ「わかった…少しまて」グテー

幼女「おいちかた!」

ネコ「…美味しいだ…そうだな、確かに美味い晩飯だったな」

幼女「ニャコねむい」ゴシゴシ

ネコ「そろそろ、ガキは寝る時間か?」

幼女「ニャコねよ」ウトウト

ネコ「ガキは歯磨きしてからな」

幼女「ママにやてもらう」

ネコ「行って来い」

幼女「うん」

ネコ「それにしても何でガキには俺の言葉がわかるんだ?」

ネコ「…まあ、難しい事はわからないから良いか」

幼女「ニャコねよ」

ネコ「来たかガキ、早く寝るぞ」

幼女「うん」

五話『かえる』

幼女「ニャコ!あさだ!」

ネコ「ん?んん…朝か」ボー

幼女「ニャコ!ごはんだ!」

ネコ「…朝からガキは元気だな」

幼女「いこ!」

ネコ「おう」

幼女「たべた!たべた!」

ネコ「ガキの母ちゃんの作るご飯は美味いな」

幼女「うん!」

ネコ「さて、一休みするか」

幼女「ニャコ!あそぼ!」

ネコ「一休みしたらな」

幼女「うぅ~、わかった!」

ネコ「良い子だ」

幼女「もういい?」

ネコ「まだ、一分もたってないぞ」

幼女「うぅ~、ニャコつまない!」

ネコ「……つまらない、な」

幼女「いい!ひとりてあそぶ!」

ネコ「気をつけろよ」

幼女「ぷんぷん!」ドシドシ

ネコ「……少ししたら遊んでやるか」

ネコ「ふぁ~、そろそろ行くか」ノソ

幼女「ニャコ!みてみて!!」ニギ

カエル「ゲコッゲコッ」

ネコ「……カエルだな」

幼女「かえる?ちがう!ゲコゲコだよ」

カエル「ゲコッゲコッ」

ネコ「カエルって言う名前なんだよ、それにカエルが鳴いたらガキとカエルは家に帰る時間なんだよ」

幼女「ゲコゲコわかえる!!わかった!!」

ネコ「ん、そろそろ遊ぶか」

幼女「うん!かえる!ばいばい!!」パッ

カエル「ゲコゲコ」

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