一夏「世の中金だよな」 (26)

一夏「金さえあれば結婚できるしなんでも買える」


一夏「一億の札束の前で股を開かない女は居ないからな!」


一夏「とりあえずバイトで貯めた10万をなんとかして増やして行こう」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435471368

一夏「とりあえず一攫千金狙って株?いや資金的ににFXだな」

一夏「偽造した同意書でなんとか口座開設できたけど」


一夏「どうすりゃいいんだ?ドル買っときゃいいのか?ちょっと調べるか」


一夏「…リスクヘッジ?経済指標?なんかわからんが買いだな」


一夏「あれ?買った途端に下がった……とりあえず損する前に売ろう」


一夏「下がってるんだからこのまま売ればいいのか?売りだな」


一夏「よしよし下がって……こ、今度は上がりやがった!糞がさっき売らなきゃ良かった!」


一夏「買いなおしだ!」


一夏「……また下がって来たけどそうはいかんぞ!」


一夏「このまま持っときゃ上がるんだ!見なきゃいい、明日まで放置だな」


一夏「〜♪」

〜翌朝


一夏「昨日のドルはどうなったかなー」


一夏「……あれ?ポジションなくなってる?」


一夏「ロスカット?なんだそれ?えっ?なんで強制的に決算されてんの?」


一夏「…………お、俺の10万は…………?」

シャル「いちかおはよー」


一夏「うるせぇ!今喋り掛けるなッ!」


シャル「……え?……いち…か……?」


一夏(クソクソクソ!俺が必死こいて稼いだ10万がたったの一日でパァだッ!ふざくんな!金返せッ!)


一夏(あれだろ?所謂悪質業者のレート操作だろ!訴えてやる!俺の10万!絶対取り返すッ!)


千冬「織斑、お前に話がある」


一夏「んだよ喋り掛けんなっていっ……」


千冬「ほう?もう一度言ってみろ?」



一夏「あ……ああ……」

一夏(千冬姉に同意書偽造したことバレてボコボコにされた…)


一夏「ちくしょう!俺が何した……いやまて?たしか今月の生活費が……」


一夏「倍にして返せば文句ねーだろ!」

一夏(昨日はドルで失敗したから通過を変えるか)


一夏(あと業者のレート操作に備えて逆指値はなし)


一夏(…このスイスフラン/円ってのでいいか)


一夏「とりあえず売りだな」


一夏「あとは勝手に下がってくれるはず。寝よ」

〜翌朝


シャル「いち…か?そ、その……」


一夏「おはようシャル」


シャル「え?う、うん!おはよ一夏!」


一夏「どうしたんだ?変な顔して?」


シャル「いやその…昨日ね?」


一夏「昨日?」


シャル「な、なんでもないっ!」


シャル(気のせいだったのかな?)

昼頃


シャル「一夏♪ご飯食べいこ?」


一夏「ヤカマシイクソアマァッ!シャベリカケルナブッコロスゾッ!」


シャル「ふぇっ??!」


一夏(何じゃこりゃ何じゃこりゃ何じゃこりゃぁぁぁぉぁぁッ!)


〜略 ”スイスフラン 暴騰” 検索

一夏「……生活費が消えた」


一夏「それどころか口座にマイナス200万の文字が」


一夏「一介の高校生には払えないのに電話でいくら説明しても払って下さいの一点張り」


一夏「多分千冬姉にバレるのも時間の問題…」


一夏「いっちょ死んでみっか!」

FXは人生を狂わせる


世の中そんな甘い話はない


努力しないものに金は入らない


金は自然とついてくる


それよりもっと大事なものがあることを


FXを始める前に考えて欲しい



スイスフランで200万のマイナスを出した男より




〜終わり

シャル(一夏あれから学校来てない)

シャル(やっぱりぼくが嫌いだから?一夏は優しいから自分から出て行ったの?)

シャル(そんなのやだよ一夏!戻ってきてよぅ!)

prrrr

シャル「……電話?」

ピッ

シャル「もしもし」


一夏「もしもしシャルか、俺だ、一夏だ」


シャル「い、一夏!今どこにいるの!?」


シャル「みんな心配してるよ!織斑先生も血眼になって探してるし!」


一夏「千冬姉……なぁ、電話のことはみんなに黙って置いてくれ」


シャル「で、でもっ!」



一夏「頼むっ!俺にはお前しかいないんだ!」



シャル「えっ?」


シャル(一夏がぼくをたよって……そ、それにぼくしかいないって///)


シャル「わかったよ一夏!安心して?誰にも言わないから!」


一夏「すまない…」


シャル「で?一夏は今どこにいるの?」


一夏「それなんだが…凄く遠い所で帰るのに金が必要なんだ…」


シャル「お金?どこにいるの?迎えに行くよ!」


一夏「い、いやっ!金さえあれば帰れるからっ!指定の口座に振り込んで欲しいんだっ!すぐに返すから!」



シャル「一夏……」


シャル(これって…あれだよね?……でも一夏の頼み…ぼくだけにしか頼れないって)


シャル「わかったよ一夏、いくら必要なの?」


一夏「とりあえず300万」


シャル「さ、300万?!そ、そんな大金持ってないよ!」


一夏「お、お前デュノア社の娘だろ!さ、300万くらいどうとでもなるだろ!」


シャル「そんなこと言われても…ぼく妾の子だし……ぼくにはそんなお金用意できないよ…」


シャル「ね、ねぇ?なにか問題があるなら言って?ぼくも力になるからさっ!」


一夏「300万ないと俺は死んでしまうんだよ!金が用意できないなら話になんねぇよっ!」

シャル「一夏……」


一夏「なぁシャル…頼むよ…お前だけが頼りなんだよ……ぐすっ」


シャル「……わかった。でも一日待って?それまでに用意するから」


一夏「シャル!有難う!」


シャル(一夏のため…だもんねっ)


一夏「じゃあシャル!明日までに頼むぞ!絶対だからなっ!」


シャル「うん、わかってる……ねぇ?一夏?」


一夏「なんだ?やっぱ無理とかなしだからなっ!」


シャル「そうじゃないの……ぼくは一夏のことが好きだよ?一夏はぼくのこと好き?」


一夏「な、なんだそりゃ?」


シャル「お願い…聞かせて?ぼくのこと好き?」


一夏(これだから女は、まぁ機嫌とっとくか)


一夏「はいはい好きだよ。じゃあな、あした頼むぞ?」


ガチャ


ツー


ツー



シャル「……それだけで充分だよ、一夏」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom