兎角「晴がお盛んすぎて困る」 (162)

悪魔のリドルSSです。

以前書いたSSのシリーズとなっています。

兎晴です。

ふたなりで終始エロですので本当にご注意ください。

手直ししながらなので少し遅筆になるかと思いますが最後までヤりますのでよろしくお願い致します。

晴「やっちゃいます!」
晴「やっちゃいます!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1410437420/)

晴「もっかいやっちゃいます!」
晴「もっかいやっちゃいます!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424521503/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435407020


眠気で意識がはっきりしない中、何かがそばでもぞもぞと動いているのが分かった。

鬱陶しくて身をよじろうとするがうまく体が動かない。

闇の重さが体の動きを邪魔しているみたいだ。

気にもせず引き続き睡魔に身を委ねていたが、くすぐったいような感覚に少しずつ頭が起きていく。

水音と微かな息遣いが聞こえる。

次の瞬間、下半身に重みを感じると同時に腰回りがぞくりと震えた。


兎角「う……ぁっ」

思わず声が漏れる。

しかし自分以外にも重なる声があった。

晴「は、あ……んっ」

晴の声。

まぶたを開けば下半身を露出した晴が自分の上に跨っている。

月明かりに浮かび上がる彼女の表情は恍惚に満ちていた。


兎角「はるっ、お前……!」

晴「ごめん、ねっ、我慢、できなくて……っ、あんっ」

慌てる兎角に謝りながらも彼女は腰の動きを止めない。

走り鳰から渡された怪しい薬を使えばこうやって男性器を体験することが出来る。

寝る前に渡された飲み物にでもそれが入っていたのだろう。

晴「兎角さんは、んっ、動かなくて、大丈夫っ、だからぁ」

腰を振って出し入れを繰り返す動作のひとつひとつが兎角の性感を激しく刺激する。


どうすれば兎角が気持ち良くなるかを晴は完全に理解している。

膝をついて兎角に覆いかぶさり、腰を捻りながら粘膜をこすり合わせる。

兎角「うっ、晴、待って……」

激し過ぎて体がついていかない。

シーツをぐっと掴んで耐えるが晴の動きに合わせて自分の体も反応してしまっている。

男性器のついた自分の方が犯されているような感覚だった。

晴「あっ、あぁっ、兎角さんの、硬くて、おっきぃっ」


兎角の制止も届かず、晴の腰は跳ね続ける。

流れ出た晴の体液が腰を濡らし、肌がぶつかる度にぬちゅぬちゅと水音が響いた。

熱くとろけた晴に包まれ、全身にその体温が広がる。

——まずい

下腹部から膨れ上がる欲望を必死で抑えるが、兎角の腰も無意識にガクガクと震え始めた。

兎角「だっ、ダメだ……っ!晴っ!うぅっ!!」

下腹部にぐっと力が入り、直後に快感が全身を突き抜けた。


吐き出された体液が、ごぽっと音を立てて晴の中で混ざり合う。

晴「んっ、ぁっ!兎角っ、すごい、中で暴れてる……っ!」

精液が飛び出す度に兎角のそれがびくびくと跳ねた。

兎角「うっ、く」

断続的に中が締め付けては緩む。

出し終わると兎角は息を切らせてベッドに身を預けた。

兎角「ぁっ、はぁっ、はぁっ」


晴「ねぇ?晴、まだイッてないよ……」

晴が腰を上げると、萎えたそこがずるりと落ち、混ざり合った体液が溢れ出した。

ティッシュで精液を拭き取り、晴はそこに顔を近付けた。

晴「兎角さんばっかり満足してずるい」

じゅるっと音を立てて晴は兎角のそこを舐め始める。

さっきもそうして勃たせたのだろう。

兎角「う……」

いつもありがとうございます。
ほんともう、いつもエロばっかりで申し訳ないなと思っているんです。
ふたなりも特殊ですし、いつか怒られるんじゃないかと。それでも好き勝手に書くんですけど。
コメント頂けたり、応援して下さる方がいらっしゃる事で書いてよかったなと思えます。
今回は少し長めになりますが最後までどうかよろしくお願いします。


舌を上手く使って感度の良い部分を的確に撫でてくる。

手は玉に伸び、くすぐるようにそこを優しくなぞった。

しかしどうしても勃ち上がりきらない。

寝起きだというのにそんなに元気になれるはずもなかった。

意識ははっきりしているものの体はまだ起きていない。

晴「兎角さん、これじゃまだ使えないよ?」

そこを見てくすくすと笑う晴の目は背筋が冷えるほどに妖艶だった。


どうしたのだろう。

今までにも欲情する事はあったがこんなにも性行為のみを求めるなんて事はなかった。

局部だけを攻めてもどうにもならないと思ったのか、晴は兎角の服を脱がせて胸に舌を這わせた。

暗い部屋に晴の吐息と愛撫の音が吸い込まれていく。

他に物音はなくてここだけ別の世界みたいだ。

兎角「んっ……」

指先を首に当て、鎖骨をなぞって胸の方へなで下ろしていく。


晴「やっぱりダメかな……」

硬さの足りないそこを何度かこする。

体への愛撫はとても気持ちが良かったが下半身に血が集まらない。

わずかに考え込んで、晴は枕元のスタンドを灯すと自分の服を脱ぎ始めた。

兎角「晴?」

眩しさに目を眉をしかめながら晴の行動を見守る。

晴「兎角さん、ちゃんと見ててね?」


全裸となった晴は自分の胸を掴み、何度か揉んだ後に人差し指で先をいじり始めた。

晴「ぁ、はぁ、んっ」

指先で軽く撫でているとその刺激で先がぷっくりと勃ち上がった。

人差し指と親指でそこをつまんでくりくりと揉む。

漏れる吐息と声に兎角は思わず息を呑んだ。

晴「はっ……、んんっ」

それと同時に晴の腰がくねる。


刺激が欲しいのだろう。

晴「んっ、ぁ、兎角さんの、欲しい……」

どくんっと鼓動が一際高くなって血の巡りが良くなった。

単純だ。

こんな事でまた勃起するなんて。

すっかり硬さを取り戻した中心に自分で触れて、呆れる。

晴「嬉しい。兎角さんは晴の体を欲しがってくれてるんだよね?」


兎角「晴の事が好きだからだ」

体ばかりだと思われたくない。

もちろん晴だって同じ気持ちだと分かっている。

晴「うん。晴も兎角さんが大好きだよ」

股間を愛撫していた手を止め、晴はもう一度兎角の上に乗り、躊躇なく中心に腰を落とした。

ちゅぽんっと水音を立ててそこが飲み込まれる。


兎角「うぅっ」

さっきより締め付けが強く、波打つ襞が兎角自身を包み込んだ。

晴「あぁっ、気持ち、いいっ」

晴が動く度に胸が揺れ、腰のうねりや首元、鎖骨の女らしい艶かしさに目を奪われる。

同い年の少女にこんなにも色気を感じるなんてどうかしている。

晴「兎角さんもっ、気持ちい……?」

兎角「はぁ……ぅ、あぁ、気持ち、いいよ……っ」


苦しいくらいの刺激に背筋が仰け反る。

晴の中は温かくて、ぬるま湯に浸かっているような感覚だった。

繋がっている部分はそこだけなのに全身が晴で満たされている。

やられっぱなしなのが気に入らなくて兎角は晴の腰を両手でぐっと掴んだ。

晴「兎角……?」

浮いたような表情で晴が兎角を見下ろす。

兎角は膝を立ててぐっと足に力を入れると腰を強く突き上げた。


晴「んんっ!!」

ずんっと晴の奥に先が当たる。

勢いで溢れ出した二人の体液が腰を濡らし、打ち付け合う水音が激しくなった。

何度も繰り返すうちに晴が苦しげに身を縮めた。

晴「あっ、うっ、もう、ダメっ、イッちゃうっ」

晴がぐりぐりと股間を押し付けてきた。

一旦腰を止めて、晴の腰を解放する。

こんばんは。いつもお世話になっています。ありがとうございます。

すみません、間が空いてしまって。
サクサク行けるよう頑張ります。


小刻みに晴の腰が揺れ、気持ちのいい場所を探している。

中は断続的にぎゅうっと強く締め付けては緩み、兎角の射精を促した。

兎角も腰を擦り付けて吐き出すタイミングを探る。

晴「あぁっ、と、かくっ、イっ……ぁああっ」

一番強く締め付けた瞬間、兎角は晴の中に欲望を撒き散らした。

飲み下すように膣内がぐにぐにと波打っている。

兎角「ぅ、あぁ……」


全てを解放した達成感に、全身が脱力して動けなくなる。

晴も倒れ込むように兎角の上に横たわった。

兎角「大丈夫か?」

晴「重いよね……でももうちょっとこのままでいい?」

兎角「別に、いつまででも構わない」

こんな細い体で一体なにを言っているのだろう。

晴の背中に手を回し、肉付きや骨張った場所を確認する。


身長差はほとんどないのに体付きが全然違う。

筋肉の多い兎角は晴より体重はあるし、触れた時の柔らかさも全然違う。

こんな戦闘用の体なんかより、晴の肌はずっと温かい気がした。

晴「兎角さん」

息の混じった声で呼ばれてどきりと胸が鳴る。

返事もしないうちに晴は兎角の唇を奪った。

晴「んぅ……」


軽く付けると思っていたのに晴の舌は兎角の唇をなぞり、隙間を割って入り込んできた。

晴「んっ、ふぅ」

晴の口からは艶かしい吐息と声が漏れ、舌を返すうちに晴の腰がごそごそと動き始めた。

晴「どうしよ……。また欲しくなってきちゃった」

密着した下腹部が擦れる。

艶のある晴の目に、思わずこくりとのどが鳴ったがさすがにもう使える状態に出来る自信はなかった。

晴「ごめんね、いやらしくて。我慢するから大丈夫だよ」


そんな風に言われて引き下がれるわけもない。

兎角は体を起こして、晴にキスをした。

晴「んっ、んん、ぅ」

濃厚に舌を絡ませては息をつき、再び深く口付ける。

何度かそれを繰り返したあと、兎角は晴の体を愛撫した。

首に舌を這わせて晴から漏れる息を耳元で感じる。

晴「や、ぁんっ」


胸に手を当てて強く揉むと晴の体が震えた。

晴「兎角さん、そこ舐めて?」

晴は自分の胸を持ち上げ、兎角の前にその先を突き付ける。

形の良いピンク色の乳首をそっと唇で食んで舌先でなぞる。

晴「もっと、強く……」

押しつぶすようにぐっと舌を出すと晴が声を漏らした。

そして兎角の頭を抱いて髪を掻く。


興奮する晴の動作が扇情的で、兎角の股間が反応した。

晴「少し硬くなったね」

頼りなく立ち上がったそこに手を当てて上下に擦る。

晴の手でもまだ足りない。

兎角「晴、胸でして」

晴「胸って……。晴のそんなに大きくないよ?」

兎角「挟んでくれるだけでいいから」


兎角が促すと晴は二人の体液で濡れた局部を晴はためらいもなく胸の間にあてた。

包み込む事は出来ないが、晴の胸から覗く自分の物が晴を汚しているようで興奮が湧き上がってくる。

兎角「胸で挟んで、先を舐めて」

言われるまま、晴は自分の胸を寄せて兎角を左右から挟んだ。

手とは違う感覚がそこを包んでいる。

柔らかくてふわふわとした感触に気持ちが温かくなる。

晴「兎角さん、これ好きなんだ?」


だんだんと硬さを増していくそこを舌先で軽く舐め始める。

兎角「う……、く」

興奮で息が荒くなってくるのを感じた。

気持ちよさだけが欲しいなら普通に咥えて貰った方がいい。

しかし今の晴の姿にどうしようもなく心が沸き立つ。

もうすでに兎角のものは十分な角度へと勃ちあがっていた。

兎角「晴。入れるぞ」


晴を仰向けに寝かせ、両脚の間に体を割り込ませる。

晴の具合を確かめる事もせず直接局部を押し当てると、それは飲み込まれるようにするりと入り込んでしまった。

晴「あっ、ん」

中はどろどろに濡れていて、腰を当てるたびに中から体液が溢れ出てくる。

入り込んだ局部を引き出すと愛液が絡み付いてお互いに触れ合った所が溶けているみたいだった。

もう一度差し込んで、また抜き出して、何度も同じ感覚を味わう。

しかし締め付けが緩くて刺激が足りない。


晴の反応も今ひとつな気がする。

彼女が悦ぶ方法はもう分かっている。

兎角は晴の腰を両手でしっかりと掴み、腰を強く前進させた。

晴「んっ!?ぅぁっ!!」

喉の奥から絞り出された声は悲鳴に近い。

兎角は腰を捻って晴の一番深い部分を探し当てた。

兎角「晴、ここ?」


晴「だ、だめ……っ、そこは、痛い、からっ……」

兎角「でも気持ちいいんだろ?」

晴は首を振ったが、中がきゅっと締まったのを感じた。

こんな言葉だけで期待をしている晴に加虐心が溢れる。

晴の目は色欲にまみれ、苦しそうに胸で息をしている。

精一杯息を吸い込んだ所でわずかに震え、もどかしそうに抜けていく。

きっと本当は待ちきれないのだろう。


――かわいい

体も心も、仕草ひとつひとつが自分次第だと思うと愛しくて、逆に壊してしまいたいほどの衝動に駆られる。

一旦落ち着くつもりで、ゆっくりと息を吐く。

そんな兎角の理性を無視するように晴は二人の繋がった部分に手をあてた。

指先がくすぐったくて、思わず腰に力が入る。

晴が恍惚の息を吐いて、ため息まじりにそっと呟いた。

晴「激しく、して……?」

今日はここまででお願いします。
明日はちょっと長めに出来ると思います。
またよろしくお願いします。

こんばんは。いつもお世話になっています。

すみません。遅くなりましたが続きを書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします


兎角「っ!」

息が詰まり、一瞬意識が途切れたみたいに真っ白な空気に溶けた。

その直後。

教室には晴の悲鳴が響いていた。

晴「あぁんっ!やっ、あ!いっ、たぃ……っ!!」

両手を押さえ付けて激しく腰をぶつけていく。

動けない晴の体をじっくりと舐め回すように視線を這わせる。


晒された胸がぴんと上を向き、腰のうねりに合わせていやらしく揺れた。。

隠す事も出来ずにもどかしげに涙を浮かべ、暗闇に紛れてきっと羞恥心に顔を染めているんだろう。

股間から伝わる感触もそうだったが、胸の奥から下半身に興奮が伝って全身が溶けてしまいそうだ。

晴「とかっ……!あぁっ!!」

外に声が漏れるのを恐れて兎角は晴の唇を自分の口で塞いだ。

晴「んっ!!んんーっ!!ふぅっ……!!んくっ!!」

晴の体がびくびくと跳ねて、兎角は彼女の体を掻き抱いた。


それに返すように晴も兎角の体に腕を回す。

背中を何度も引っ掻かれて、服も剥ぎ取られた。

素肌が触れ合う事に感動を抱く暇すらもなく晴の体を貪った。

粘膜が擦れ合って卑猥な音を立てる。

なにも隠さない生まれたままの体と欲望を交わらせて、夢中で晴を食い尽くす。

晴「ふ、ぁぅ!んむっ……!んんっ!」

息苦しくなって唇を離そうとした時に、ガリッと皮膚を裂く音が聞こえた。


そして同時に唇に痛みが走る。

兎角「痛っ」

咄嗟に顔を上げると、晴の腹の上にぽたぽたと血が垂れた。

そこでやっと唇を噛まれた事に気付く。

きっと声を上げようとして思わず噛み締めてしまったのだろう。

晴「あ……兎角……」

兎角の怪我に気付いた晴が体を起こして唇をそっと舐めた。


兎角「大丈夫だ。大した事はない。晴、苦しいか?」

繋がった部分はまだ窮屈にお互いを圧迫している。

晴「ううん、違うの……止まらなくて……。ずっとお腹の中がウズウズして、いつもえっちな事を考えちゃうの」

今も晴の中は活発に動いていて、兎角自身をずっと求め続けている。

息は乱れて目は潤み、涙の跡すら見えた。

兎角「分かった。イかせてやるから私の体を抱き締めて肩を噛んでろ。血が出たって構わない」

兎角は対面座位の体勢で、右腕をベッドについて左腕で晴を抱いた。


晴はそれに応えて両腕を兎角の背中に回して言われた通り肩に噛み付いた。

兎角「行くぞ。あまり大きな声を出すなよ」

足をぐっと踏ん張り、右腕で体を支えながら兎角は腰を突き上げた。

晴「んっ!!んぁっ!!うぅん――っ!!!!」

いきなりの刺激に晴の体が強張る。

肩に痛みを感じるが、まだ歯を立てた程度のものだ。

きっとこのくらいじゃ晴は満足しない。


突けば突くほど、跳ね返るように膣内が兎角の先を強く押さえ付ける。

晴「と、かく、っ!奥ばっか、だめ、ぇっ!」

晴自身の重さで意識せずとも常に奥に入り込んでしまうのだから仕方がない。

晴の胸を掴んで乳首を撫でてみるがこちらの反応は薄い。

全ての感覚が下半身に向いている。

兎角「は、るっ」

晴「気持ち、いいっ、おかし、く、なりそっ……!!」


もっと乱れたらいい。

そんな晴を見たいと思う。

晴を強く抱き締め、もう一度肩を噛ませると兎角は腰の速度を上げた。

晴「ふ、ぅんっ!!んぐっ!ぁぅっ!!」

混ざり合った二人の体液が流れ出して生々しい匂いが鼻をついた。

晴の手が兎角の背中を強く抱き締める。

爪が食い込んでいるのか、痛みを感じたが大して気にはならない。


兎角自身も晴との繋がりに、他の事を考える余裕はなかった。

全身が晴に満たされていて、こんな一部しか晴の中に入っていないなんて事が不思議だった。

兎角「はるっ、もう、出そ……っ」

下腹部が疼き始める。

晴の中もびくびくと痙攣し、腰を強く押し付けてきている。

どちらも達する直前だった。

晴「ふぐっ、んっ、んぅ――っ!!!」


晴の体が一瞬硬直し、腰の動きが止まった。

そして中が緩み、もう一度強く締まる。

兎角は晴が昇り詰めたのを確認した後、彼女の中に興奮の塊を放出した。

兎角「ぅうっ、あ――っ!」

腰が砕けたようにガクガクと震える。

達しはしたものの、ほとんど射精出来ていない。


もうとっくに晴に搾り取られていて、三回目の行為は晴にいいように弄ばれただけだ。

全身に力が入らず、晴を抱きしめたまま兎角は背中からベッドに倒れこんだ。

兎角「はぁっ、はぁっ」

息は切れて鼓動が早い。

気付けば二人とも汗だくだ。

兎角「大丈夫か?」

胸の上に頭を乗せて動けないでいる晴の背中を優しく撫でる。


晴「うん。ごめんね。血、出ちゃった」

肩の話だろう。

兎角「構わないって言っただろう。すぐ治る」

今になって傷になっている部分がじわじわと痛み出した。

その痛みが晴から与えられたものだと思うとなぜか愛しいとすら思える。

晴「兎角さん、だいすき」

何度言われても嬉しい言葉。


毎回胸が高鳴る。

そんな優しい言葉に返せるほどの気遣いを持ち合わせない兎角は、こんな時に申し訳ない気持ちになる事もあった。

言葉ならいくらでも返せるが、晴の輝いた声色や愛の深い視線にはどう応えたらいいのかが分からない。

色々と思考を巡らせていると胸の先にぬるい感触が走った。

兎角「んっ……晴?」

見れば晴が気だるそうに胸に頭を乗せたまま舌先で乳首を撫でていた。

兎角「まだ足りないのか?」


さすがにもうどんな事をされても勃たせるのは無理だと思う。

晴「ううん……。兎角さんのここ、かわいくて」

意味がよく分からなかったが幸せそうな晴がここにいるから、それならなんでも良かった。

晴「だめ?」

上目遣いの視線がとてもかわいらしい。

胸の奥が温かくなって、兎角は晴の頭を撫でた。

兎角「構わないけど」


笑いかけてやると、晴は目を細めて微笑んだ後、引き続き兎角の胸の先を舐めた。

刺激を与えようとするような色気のある舐め方ではなくて、子犬がじゃれつくような甘えた仕草。

舐めるだけでなく、唇で軽く食んで、ついばむように咥え、ちゅっと音を立てて吸う。

兎角「っ、ぅ」

晴「兎角さん、感じてるの?」

体が震えるのを堪えきれず、それに気付いた晴が嬉しそうに笑った。

兎角「当たり前だ」


そこは性感帯だ。

好きな女の子に触られて平気でいられるわけがない。

晴のも触ってやろうかと考えたが、また元気になってもらっても困るからやめておく事にした。

晴「かわいい。晴は兎角さんの事が好きなんです」

兎角「さっきも聞いた」

目を合わせていられなくて、ふいっと顔を逸らすと楽しそうに晴が息を漏らしたのが聞こえた。

兎角「ごめん」


兎角が晴に向いて謝ると彼女は不思議そうに首を傾げた。

晴「どうして?」

兎角「あまりお前を喜ばせてやれるような事が言えない。晴はそういうのうまいだろ」

晴「兎角さんは晴が何かを話すと嬉しいの?」

兎角「ああ。お前の言葉が——声が好きなんだ」

ふわふわの髪を撫でて晴のぬくもりを感じる。

温かい空気が闇を照らしていた。


ひなたの匂いはいつでも兎角の心を揺さぶる。

愛しさばかりが胸に詰まって、表現できないまま自分の中で膨らんでは消えていく。

晴「晴は兎角さんが晴を見つめる目が好きです。いつも晴を護ってくれてるの分かるんです」

兎角「……そんなに見てるか?」

晴「見てますよ」

護衛のために見張る事はあっても、そんな鋭利な視線は彼女を不愉快にさせるだけだと思っていた。

晴は兎角の首に手を回してぎゅっと力強く抱きしめた。


晴「兎角さんの目は綺麗だよ。怒ってる時、嬉しい時、呆れてる時、困ってる時、全部分かるよ。えっちしてる時なんて、溢れそうな気持ちを抑え込んでるよね」

得意げに言い当ててくる晴に反論もできないまま、兎角は押し黙った。

恥ずかしくて、嬉しい。

晴「それ全部、晴の中にください。声にならない分は晴の体にぶつけていいから」

そうやって艶めかしく誘う声はいつもより低くて色香が舞う。

兎角「その言い方、ずるい」

兎角は晴の頭を撫でながら不機嫌に言った。


晴「晴はえっちなんです」

兎角「ああ。分かってる」

今日は特にひどい。

人が寝ている間にセックスを始めるなんて。

少し心配になる。

しかしそれを聞いてしまうのは悪い気がした。

時にはそういった事もあるのだろう。


兎角「眠いのか?」

晴の呼吸が少しずつ深くなっていく。

晴「ん……」

体をずらして兎角の上から晴が降りようとする気配を感じた。

兎角「そのまま寝て」

晴の肩を抱きしめる。

ずっと晴の重さを感じていたい。


心も体も全てを独占している気がして、今の状態は心地良かった。

布団を雑に引き寄せて晴に被せると、その頃にはもう晴は一定のリズムで呼吸を繰り返していた。

眠った晴をそっと抱きしめて背中を撫でる。

愛しくて胸の奥から白い光が膨らんでくる。

そのまま二人を包んで一つになれたらいいのに。

きっと二人だけの温かい世界になるはずだ。

そんな幻想を抱きながら晴の温もりの中、兎角は眠りについた。


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すみません、なかなか進まなくて。
今日も出来るだけ進めていきますのでよろしくお願いします。


いつもならすぐに寮へ帰ろうとする兎角が、今日は自分の席から動かない。

自分達以外は誰もいなくなって、無言のまま10分は経過しただろうか。

陽は傾き、教室を照らす光は既に赤みを帯びている。

日頃から無愛想な兎角の表情は尚の事固く、話しかけづらい。

晴「兎角さん?」

声がかすれていた。

軽く咳払いをすると兎角は普段の通り、澄んだ瞳で見つめてきた。

やっべ。大幅に貼る場面間違えました。すいません。
なかった事にして貰いたいです。


高層階からの景色はもう見慣れた。

風の流れが見える。

流された木の枝がみんな同じ方向に押されて、同じタイミングで戻る。

点のような人影が不規則に動く様子はまるでどこかで見たゲームみたいだ。

高い所から全体を把握しているだけで世界を皮肉に感じる。

そしてそんな自分がちっぽけな人間だと悟った。

鳰「顔色悪くないっスか?」


鳰に声を掛けられ、兎角ははっと顔を上げた。

少し、ぼうっとし過ぎたみたいだ。

兎角「そうか?」

ここ数日、疲れが溜まっている自覚はあった。

夜こそ活発になる。

晴が毎日のように求めてきて、行為を繰り返している。

男性器を使う事もあれば、女同士で愛し合う事もある。


もちろんそれはとても気持ち良かったし、心が繋がるのは嬉しい。

ただ身がもたない。

教室の反対側で英純恋子と談笑する晴の顔には疲れなんて見られないし、それどころかむしろ血色がいいくらいだ。

兎角「晴が、その、積極的で困ってる」

鳰「それは大変っスね。毎晩?」

兎角「ああ」

思わずため息が出た。


晴の性欲もそうだがこんな事を鳰なんかにこぼす自分にも呆れてしまう。

さっさと話を終わらせて席に戻ろうかと思ったが、鳰はまだ何かを言いたそうだ。

鳰「強めの刺激与えてみたらどうっスか?」

兎角「これ以上か……」

最近の行為は以前に比べてだいぶ頑張っていると思う。

強くしすぎて晴が壊れてしまうんじゃないかと思うほどに。

体を縛り付けて口を塞いで、後ろから気を失うまで突き続けた事もある。


その時の事を思い出すだけでまた下半身が疼いてくる自分も酷いものだと思う。

兎角「刺激はそれなりに」

掴みどころのない晴にどこまで自分の存在が浸透しているのかは分からない。

どんなに愛しても彼女の中に入り切れている気がしなくて、余計に個体である事を思い知る。

鳰「場所を変えてみるとか」

兎角「場所?」

鳰「そっス。いつもと違う場所でしてみるってのも良いと思うっスよー」

詳しく聞いてみようかと思ったところで授業の始まりを告げるチャイムが鳴り響いた。

にやにやと嫌な笑い方をして前の席へと戻っていく鳰。

そんな彼女の背中を眺めながら兎角はまたため息をついた。

兎角「場所、か」


-------------


いつもならすぐに寮へ帰ろうとする兎角が、今日は自分の席から動かない。

自分達以外は誰もいなくなって、無言のまま10分は経過しただろうか。

陽は傾き、教室を照らす光は既に赤みを帯びている。

日頃から無愛想な兎角の表情は尚の事固く、話しかけづらい。

晴「兎角さん?」

声がかすれていた。

軽く咳払いをすると兎角は普段の通り、澄んだ瞳で見つめてきた。


ほぅっと息を吐いてそちらに歩み寄り、隣に立つ。

晴「帰らないんですか?」

兎角「いや……」

やっと口を開いたかと思ったら、その声は緊張気味だ。

晴「大丈夫?」

どこか具合でも悪いのかと思って顔を覗き込んでみる。

白い肌は忠実に夕日の明るさに染まり、きめ細かくて、見るからに柔らかい。


元々感情の希薄な表情だったが今は影が見える。

思い当たる事は十分にあった。

ここ数日ずっと兎角には無理をさせている。

夜になると無性に兎角に触れたくなってしまうのだ。

まずはこの手に。

次に服の裾に、胸に、首に。

気持ちが止まらなくて、同時に深い部分から熱情が湧き上がってくる。


それはすぐに溢れ出して自分の欲望だけを露わにした。

兎角「今日も、する?」

どきりと胸が苦しくなる。

こちらを見上げる兎角の目は顔色を伺うような、少し不安な色を持っていた。

兎角が行為を嫌がっていない事は分かっている。

彼女は疲れているんだと思いながらも晴の情欲はまだ治まってはいなかった。

晴「たぶん」

こんばんは。いつもありがとうございます。

私はただの趣味で書いているだけで、文章の勉強なんてした事のないぺらっぺら野郎です。
リドル以外では何年も前にけいおんとかリリカルなのはとか書いていましたが、今よりもずっと文章が下手でとてもじゃないけど見せられるものではないです。
とびとびで書いてますが、トータルで結構長い間書いている気がします。

いつも本当にありがとうございます。
今後ともよろしくお願い致します。まだまだリドルSS書き続けたいです。


晴は本音を伝えた。

したくないなら断ってくれてもいい。

兎角の気配がある限り、その温もりが欲しい。

申し訳ない気持ちもあったが兎角に対してはわがままでいたい。

目を合わせずに俯いていると兎角がわずかに椅子をひいて晴に半身を向けた。

兎角「ここでする?」

晴「えっ」


驚いて兎角を見れば、彼女の手は自らの股間に添えられていた。

つられて晴もそこへ手を伸ばせば、女性には無いはずの柔らかさがあった。

晴「誰か、来るかも」

そう言いながらも兎角の唇に自分の唇を合わせる。

吐息が熱い。

兎角「もう帰っただろ」

舌を差し出され、それを舐める。


晴「先生は?」

続けて兎角が晴の舌を吸う。

兎角「来やしない」

そして晴の頭を抱き寄せて口内を舌でかき回した。

息が漏れる。

鼓動が早くなって下半身が疼き出した。

唇を離して膝を折り、兎角の股間に顔を寄せる。


スカートを上げて、もうすっかり見慣れた男性器を見据えた。

晴「勃たせてあげる」

まだ興奮の足りないふにゃふにゃのそこを優しく握って先を舌で撫でる。

兎角から見えるように尿道の周りにじっくり舌を這わせていく。

時々視線を上げて兎角の顔を見ると、彼女は興奮に頬を紅潮させて晴を見つめていた。

あまり言葉はなくても兎角の目と表情はいつも素直だ。

いつでも兎角は晴を好きだと訴えている。


そんな兎角を羨ましいと思う事が少なくない。

大事な事はなにも伝えられないずるさが心苦しくて、こうやって性的な行為で誤魔化しているなんて兎角が知ったら、どのくらい軽蔑されるだろう。

兎角「ぅあ……っ」

少しずつ硬さが増していく。

手で上下に擦り、先を口で刺激するとまた兎角の声が漏れて、日の赤さに溶けた。

高くなった声はこんな時にしか聞けない。

晴はそんな声に湧き上がる情欲を抑えながら兎角のそこを深くまで咥えこんだ。


兎角「っ……!歯が、当たってっ……」

いつもは粘膜に歯を立てないよう、唇と舌をうまく使うようにしているが、今回は少し意地悪になってみたかった。

わざと歯を立てて、じわじわと圧迫していく。

兎角「晴っ、痛い……」

兎角の息が詰まる。

晴の髪の毛を掻いて痛みを訴えているが緩めるつもりはない。

強くは噛んでいないと思う。


多少不愉快になる程度に力加減をして。

苦しそうに息を吐く音が聞こえるが本当に嫌がっている訳ではなさそうだ。

口内を通じてさらに硬くなっていく様子がはっきりと分かる。

これ以上は本当に痛いだろう。

晴「ぷはっ」

口を離して見てみれば思った以上に大きくなっていた。

自分の唾液でねっとりと濡れたそこを指先でなぞると、まるで別の生き物のようにぴくんと揺れた。


さっきまであんなに柔らかかったのに血が集まるだけでこんなに大きく硬くなるなんて毎回不思議で仕方がない。

晴「痛い事されたのに硬くなるんだね?」

兎角の顔を見上げると彼女の頬は既に紅潮していた。

彼女は眉をしかめて目を逸らしたが、恥ずかしがっているのかと思いきや目に見えて欲情している。

晴は下着を脱いで兎角の目の前でスカートをゆっくりと捲し上げた。

兎角はそれをじっと見つめ、まずは指で割れ目をなぞる。

兎角「濡れてる」


晴「んっ……」

流れ出た愛液を塗りつけるように兎角は晴の中心を撫で、穴に浅く指を入れた。

くちゅくちゅと数回掻き回して抜くと愛液が指に纏わりついて糸をひき、溢れ出たものが内腿を伝う。

心も体も兎角を欲しがっている。

兎角のそこも張り詰めてしまって、血管が浮いて苦しげに震えている。

きっと中に入りたくて仕方がないのだろう。

晴「いいよ、兎角さん」


晴の声を合図にして兎角が勢いよく立ち上がった。

晴「あっ」

体を押されて壁まで一気に追い詰められ、強引に唇を奪われる。

晴「んっ、ふ……っ!んぅっ」

密着した下腹部に兎角の硬くなった男性器が当たる。

熱い。

欲に任せた激しい口付けの中、兎角の腕が晴の膝の裏に腕を差し込み、左足を持ち上げた。


開かれた股に熱い粘膜がこすり付けられる。

心臓が破裂しそうだった。

興奮に息が上がり、ただただ待ち遠しい。

兎角が少し腰を引くと自然とそこが交じり合い、晴への前戯もないままするりとひとつになってしまった。

晴「ぅうっ、んっ」

慣れた感覚。

この硬さも大きさも、ゆるゆると中を動き回る感触も全てが兎角だ。


晴「はっ……ぁぅ」

いつもと体勢が違うせいか下腹部が余計にぎゅっと締め付けられる感覚があった。

晴「入ってる……」

抱きしめていた体を離して繋がった部分をじっと見つめる。

根元まで見えるように自分と兎角のスカートをめくった。

ぱんぱんに膨れ上がった兎角の男性器が自分の中を行き来する。

体液でべとべとに濡れていやらしく光っている事が、すでに出来上がっているはずの興奮に拍車をかける。


あまり奥は突かず、入り口から半ばにかけて緩やかに往復を繰り返す。

ぞわぞわと下腹部から背筋にかけて快感が登りつめてくる。

性器の交わる水音がたまらなく愛しい。

粘膜をこすり合わせるのは特別な事で、お互いに他の誰ともなし得ない行為であると分かっているから余計に気持ちは高揚した。

晴だけの兎角であり、兎角だけの晴であると。

流れ出て冷えた愛液が内腿をくすぐり、自分の淫乱さを物語った。

気持ちのよさ以上に視覚的なものがひどく胸の奥をかき回す。


興奮が止まらない。

はしたないこの体勢に心が乱れていく。

晴「ごめん、ね……っ、晴、いやら、しくてっ」

兎角が困っているのは分かっていた。

それでも嫌がらずに付き合ってくれている。

彼女自身にも旺盛な部分があるのは分かっているがそれ以上に無理をさせているのは自覚している。

兎角「気にするな」


無愛想な声で返事をすると、兎角は晴から身を離した。

硬さを保つそこがずるりと抜け落ち、晴の中から体液が零れ落ちた。

まだどちらも満足はしていない。

兎角に腕をひかれ、彼女の席へ移動すると手をつくように促された。

兎角がなにを望んでいるかは分かっている。

自分自身もそうやって後ろから激しく犯されるのは好きだった。

抵抗がないわけではない。


晴「んん……っ」

恥ずかしくて、羞恥心で体が震える。

ひやりとした机に手を置き、普段の兎角を思い浮かべた。

真面目に座って授業を受ける姿が頭の片隅に浮かび、今の行為が後ろめたくなる。

そばにいる人は同一人物で、欲望に駆られた熱を惜しげもなく突き付けてくる。

もう壊れてしまいそうだった。

気持ちが昂ぶって理性がかき消されていく。


晴は全てが見えてしまうのを分かって腰を突き出し、足を開いた。

兎角は晴と自身のスカートを外して邪魔なものを取り去った。

下腹部が意識もせずきゅっと締まるのを感じる。

すぐにでも差し込まれるかと思ったが兎角は硬く膨れ上がったそこで尻を撫でていた。

手でも感触を楽しむように撫でたり揉んだりを繰り返している。

もどかしくて思わず腰を揺らしてしまう。

早く。


兎角のそれが欲しくて手を伸ばす。

こんなに膨れ上がった状態なのになにを焦らしているんだろう。

兎角だってすぐに入れたいに決まっている。

晴「兎角さん、しよう?」

自分でも不思議なくらい気分は高揚していて、声に色気が混じっている事に驚く。

誘う時はいつでもそうだ。

兎角を女として求める。


晴「早く……」

いつもならとっくに理性なんて捨てているだろうに、今回はなかなか動かない。

今の誘いで兎角の股間は十分に反応してびくびくと苦しそうに震えている。

こんなものが入ってきたらどんなに気持ちいいだろう。

体が快感を欲しがっている。

この際道具を使われたとしても構わないと思うほどに気持ちはふしだらだった。

晴「ねぇ、挿れてよ……」


恥ずかしい。

こんな風にねだる自分はどこまで淫らに狂っているんだろう。

兎角「なにを?」

一瞬耳を疑った。

兎角がそんな風に攻めてくるなんて。

晴「と、兎角さん、そういうのが趣味なの?」

顔が熱くなる。


今まで何度も交わらせてきたのに今更そんな事を言われても反応に困ってしまう。

晴「お……」

兎角に対抗して冷静なふりをしてさらりと言ってしまうつもりだったのに言葉が出てこない。

普段だったらきっとさらりと言えてしまうのに、使える状態のそれを目の前にしてこんな場所で懇願する事がとても恥ずかしく思えた。

晴「兎角さんのバカ」

兎角「バカでいいから」

熱いものが割れ目をなぞる。


もう少しで入りそうなところまできて、割れ目に沿って流れるように通り過ぎていく。

もどかしくて股をすり合わせると兎角はそこを無理にこじ開けた。

局部には触れず、ずっと太ももや尻の肉を撫でたり揉んだりを繰り返している。

兎角「しないの?」

本当に意地が悪い。

兎角だって我慢しているはずなのに。

陰部がひくひくと震えている。


奥からはいやらしい汁が流れ出している。

欲しい。

早く挿れて。

掻き回して。

頭の中がそんな乱れた妄想だらけで嫌になる。

兎角「ほら。欲しくない?」

ちらりと兎角の中心を見れば、完全に出来上がったそれが目に入った。

こんばんは。進みが遅くてほんとごめんなさい。
あと数日で終わらせたいんですが…。
こんな感じなのにいつも見てくださってありがとうございます。
ほんっとどうしようもない感じになるんで呆れずに見てやってください。
よろしくお願いします。


今にも破裂しそうだ。

ここから与えられる刺激に耐えられるだろうか。

壊されたって構わない。

熱い滾りを受け入れたい。

晴「兎角さんの、おち……ん、ち、ん欲しい……」

やっと絞り出した声に兎角が満足そうに息を吐いた。

兎角「聞こえないよ」


嘘だ。

彼女の顔を見ればわかる。

楽しそうに口角を上げてこちらを見ている。

ちゃんと聞こえているはずなのに。

晴「おちん、ちん……っ、くださいっ!」

自棄気味に叫んだ瞬間、下腹部がひどく疼いた。

羞恥心で興奮している事に気付いた瞬間、ズルッと体の奥に硬いものが入り込んだ。


晴「は、ぁあん——っ!」

突き抜けるような刺激だった。

中がキュッと締まった瞬間に一番奥まで一気に突き込まれ、強引に押し広げられた快感が頂点に誘い込む。

兎角「晴、イッた?」

びくびくと体は震え、中が強く収縮しては緩くなる。

痙攣したように中がうごめいているのが自分でも感じられた。

なんとか立っている事は出来たがこれ以上は腰が持ちそうにない。


体を支える手がガクガクと震える。

当然兎角は中に入り込んだまま硬さを保っていて、物足りなくて跳ね回っている。

兎角「辛いか?」

答えられずにいると兎角は晴の背中を押し倒して机に組み敷いた。

上から覆い被さり、机に手をついてゆっくりと腰を進めた。

晴「ひっ……ぅ!」

鈍い快感が腰の奥に溜まっていく。


ぬるい感触が出たり入ったりを繰り返して、こつんと奥に触れるたびに全身が痺れた。

内部がじっくり犯されていく。

粘質的な汁が溢れ出して、ぬちゅぬちゅと音を立て続けている。

強く激しく行為をするのとは違った感覚。

目に映る日常の景色が、こんな場所でいやらしい事をしているのだと、当て付けのようにその事実を突き付けてくる。

兎角「はっ、はっ……」

兎角から言葉はなく、浅い息を小刻みに吐いて彼女は晴の中に興奮を擦り付けた。


晴「あっ、ぁんっ、ふっ、ぅあっ」

絶頂した直後の倦怠感が抜けてくると、また下腹部がうずき始めた。

兎角「晴、中がすごく濡れてきた。もっと動いていい?」

晴「うんっ……、いっぱい、して……っ」

腰を揺らすと中が擦れ、兎角との繋がりが深くなった。

兎角は体を起こし、晴の腰を掴んだ。

次の瞬間には遠慮もないほどに奥から入口への往復が激しくなった。


晴「ああんっ!あっ!!」

いきなりの強引さに声を上げてしまったがここは教室だ。

自分の腕を噛んでぐっと口をつぐむ。

晴「ぅっ……ふ!!んんぁっ!あぐっ!」

どんどん勢いが増していく。

下腹部の奥を硬いものが激しく突き上げる。

前後の動きもそうだが、兎角のそこが大きくびくんっと不規則に震えるたびに晴の興奮を誘った。


いつもと全然違う。

体勢の影響なのか奥に当たるたびに全身にびりびりと刺激が走った。

晴「んっんんっ!!ぅう!!」

必死に堪えようとするが腹部の深い部分への叩きつけるような衝撃になすすべもない。

脳が痺れたみたいになにも考えられない。

視界になにが映っているのかも分からなくて自分の前髪を掻きむしる。

我慢するのが辛い。


ぐちゅぐちゅと肉の塊が腹の奥を引っ掻き回している。

晴「とかっ、やっ……!!はげし……っ!!」

快感に体がついていかない。

体を鍛えているだけあって、兎角の腰のぶつかり方が重い。

晴「だっ、め!も、ぉっ……やっ!」

苦しい。

息が出来ない。


口からは唾液がだらしなく垂れ、机にしがみつく力ももう限界だった。

足なんてとっくに震えているし、股間に当たる感覚以外はもう視界すらもままならなかった。

自分がなにを見ているのかもわからない。

耳に届くのは兎角の息遣いと自分の声にならない悲鳴、卑猥な水音だけ。

誰もいないであろうこのフロアには他になんの音もない。

それでも誰かが来るかもしれないこの状況では全てを捨てることは出来なくて、どこか頭の隅に冷静な部分がある。

なのに気持ちは今まで以上にずっと興奮していた。


他人にこの行為を見られているんじゃないかと、そう思うと気持ちはたまらなく高ぶった。

兎角「はぁっ、はぁっ、晴っ」

腰の勢いが小刻みになった。

限界が近いのだろう。

気持ちのいい状態を保って昇り詰めようとしている。

晴「あっ、あっ、んんっ!とかく、中に出し、てっ!」

兎角から放たれる熱い塊が好きだった。


どろどろとした精液が浸透していく感覚が愛しくて、後になって流れ出てくるそれを見ていつも嬉しくなる。

兎角「うぁっ……あ、あっ、ぅ!」

腰を強く密着させて兎角の動きが止まった。

中で跳ね回る兎角の中心からは今大量の精液が放たれているのだろう。

ゆっくりと腰が離れて、また強く押し付けられる。

晴「あ……はぁ、はぁっ、う……」

中に出されている事は分かっているが感覚はあまりなくて、やっと止まらない快感から解放されたと思うと力が抜けた。


なんとか頭を上げて兎角を見れば、肩を上下させて大きく息をついていた。

ついさっきまで膨れ上がっていたそこはだいぶ小さくなっていたがそれでもまだ上を向いている。

晴「兎角さん、元気すぎるよぉ……」

兎角「お前が言うな」

兎角はティッシュを取り出して晴の中心を丁寧に拭いた。

兎角「いやだったか?」

口元が笑っている。


そんなわけがないと分かっている顔だ。

晴「兎角さん、今日は意地悪です」

体を起こして兎角に向かい合うと、彼女はきょとんと目を丸くした。

兎角「そうかな」

晴「そうです」

振り返って軽く唇を差し出すと兎角もキスをしてきた。

嬉しくて胸が温かくなる。


晴「もう一回しよ?」

まだ立ち上がっているそこを手のひらでするすると撫でると、兎角の肩がピクリと震えた。

兎角「いいのか?」

やはりまだ足りないようだ。

晴「うん。座って」

兎角を机に座らせて晴はその上に向かい合わせに跨った。

机の上に膝をつくなんてはしたないと思いながらも、性欲が理性に勝る。


熱く濡れそぼった二人の中心が交わる。

もう何度も繰り返した行為に恥じらいはなくて、躊躇うような初々しさはなかった。

気持ち良さだけでなく楽しみを見出すようになって、交わる時の彼女の癖や表情を見る余裕が出来た。

一つ一つに愛情があって彼女の優しさを知る。

晴「んっ」

思わず声が漏れる。


入ってくる硬さに押し出されるように吐く息が震えた。

両腕を兎角の首に回して体を密着させる。

晴「気持ち良い……」

動いていなくても兎角の体温が心地良かった。

暖かいものに心を包まれているみたいで満たされた気持ちになる。

兎角「うん。私も気持ち良い」

抱き返してくる両腕は体温以上の温もりがあった。

晴「兎角さん、すき」


何度呟いただろう。

何度でも伝えたい。

こんなにも愛していると、どうやったら伝えられるだろう。

兎角に愛されている事を十分に自覚しながら、自分にはそれを伝える術がない。

兎角は言葉で伝えるのが上手いと褒めてくれたけれど、まだ足りない。

きっと兎角も同じように悩んでいるのだろう。

伝えたい事が表現できない。


大切すぎて抱えきれない気持ちを二人はそれぞれに持っている。

きっと同じ物を別々に。

二人で一緒に持つ事ができるだろうか。

声も視線も指先の動き一つでも、心を通わせる手段になると信じて。

晴は兎角に口付けた。

すると兎角が顔を真っ赤にして、驚いたように目を見開いた。

晴「どうしたの?」


兎角「あ、いやっ、なんか……」

慌てて兎角は目を逸らし、また晴を見上げた。

兎角「すごく嬉しかった。よく分からないけど、晴は私を想ってくれてる」

今の気持ちを伝えられた気がする。

嬉しい。

今、兎角から貰った気持ちで心が溢れそうだった。

一人ではこんな風にはならない。


兎角「晴。好きだ」

まっすぐな瞳から注がれるきれいな感情が、胸を満たして流れ落ちた。

ここには兎角がいる。

溢れた感情は兎角が拾ってくれる。

だから兎角から溢れ出した心は全て受け止めたい。

大切な気持ちは兎角とともにある。

晴「動くね?」


腰を前後に揺らすと兎角のそこがまた大きくなり始めた。

座っているせいで少しの圧迫で中がいっぱいになる。

晴「あ……んっ」

腰を上げて引き抜き、また腰を落とす。

兎角の吐き出した精液と自分の中からとめどなく溢れる愛液がかき混ぜられている。

繋がっている様子を、興奮が抑えられないといった目で兎角がじっと見つめている。

晴「この中、んっ、兎角さんで、いっぱいなんっ、だよ」


自分の下腹部を撫でて、ごつごつと奥に当たる衝撃を感じる。

兎角もそこにそっと手を添えた。

そしてぐっと手のひらを押し込むように強く押さえつけてくる。

晴「んぅっ!」

中からと外からの圧迫に快感が増した。

もっと欲しくて腰が勝手に動き始める。

またこうやって快楽を求めて淫らに腰を振っている。


どうしようもなくて、自分が嫌になると同時に、兎角への気持ちに甘えて節操のなさを正当化していた。

晴「とかくっ、とかくぅ……っ」

涙が溢れてきた。

愛しくて愛しくて。

爆発しそうな気持ちに心がついていかない。

兎角「うあっ、く、晴っ、中すごっ、ぁ」

兎角の体がびくびくと震えている。


自分の体が兎角を悦ばせている事がたまらなく嬉しい。

兎角が晴の涙を拭い、頭を抱き寄せて口付けた。

晴「んっ、ぁふっ」

二人の息と声が混じる。

口内を荒らし合って。

もう耐えられなくて、晴は服を脱ぎ捨てた。

下着ももういらない。


誰かが来るかもしれないなんて不安もない。

自分で揉んで胸からの刺激を感じようとした時に、兎角が先にそこを掴んだ。

晴「あぁんっ!」

強引に揉まれ、指が胸に食い込んでいく。

もう片方の胸の先を唇でついばみ、歯を立てて口に含んだ。

晴「んんっ、ふぁっ」

兎角のネクタイを緩めてシャツのボタンを外す。


服を全て取り去って、晒された白い肩に口付けた。

外からでは華奢に見える兎角の体は、本当は筋肉で出来ているからしっかりとしていて硬い。

本当はこんな風に晴を護るために作り込んだ体ではなかったはずだ。

何年も何年も訓練を繰り返して、辛い想いを乗り越えて出来上がった体を今独り占めしている。

心も体も全部、自分のものだ。

晴「っ——!!」

そう考えた時に突然泣きたくなった。


さっきまで溢れていた涙とは感情が違う。

辛い。

怖い。

泣き叫びたくなった。

なにが本物なのか分からない。

自分の気持ちも兎角の気持ちも行為の意味も。

本当はここに愛があるのかも分からない。


兎角「晴」

兎角が頬に触れた。

兎角「泣いてる?」

涙は出ていないし、顔も見られていない。

どうして気付かれたんだろう。

急に時間が止まったように教室内に静寂が満ちた。

切なくて苦しい気持ちが音を打ち消しているみたいだ。


兎角「どうした?辛いのか?痛い?怖い?」

矢継ぎ早に疑問を投げかけてくる。

声は穏やかだが相当に心配している。

優しさが染み渡ってくる。

顔を上げて兎角に口付ける。

兎角「大丈夫か?」

なんて顔をしているんだろう。


心配そうに眉を下げている。

いつも困った顔や呆れた顔をさせてばかりいる気がする。

晴「ありがとう。もう大丈夫」

不安は取り除かれていない。

信じられるものがあるのか分からないままでも、突き進むしかない。

晴「セックス、続けよ?」

そう誘うと兎角の下腹部にぐっと力が入った。


中でまた彼女自身が大きくなった。

もう中はぐちゃぐちゃだ。

溢れ出した愛液と精液が二人の股間をべたべたに濡らしている。

晴「あっ、あんっ、は、ぁ、あぅっ、ん」

腰を上げて、また下ろして。

速度を上げて兎角の体を貪る。

全て食い尽くして、搾り取りたい。

こんばんは。
ずいぶん時間がかかりましたが、今日中に終わらせます!
長い間お待たせしてしまってすみませんでした。
ずっと見てくださっててありがとうございました。
もうしばらくお付き合い頂けますようお願い致します。


こんな醜い気持ちとプライマー能力が兎角の全てを奪い取るのかもしれない。

そうしたら彼女の本物の気持ちはどこを彷徨うんだろう。

兎角「うぅっ、く、晴っ、もう、出そっ」

晴「待って、晴も、イ、くっ、からぁっ」

腰を押し付け合い、体を密着させる。

晴は股間を擦り合わせて陰核の当たる部分を探した。

そのうちびりびりと背中に快感が走り始め、全身が震える。


晴「ああっ、あっ、あっ——んんんっ!!」

兎角「く、ぅ、うあぁっ」

晴が絶頂すると同時にびくびくと兎角の腰が揺れ、下腹部がどくどくと脈打った。

兎角の体を離し、受け止め切れなくて流れ出ていくそれをはっきりしない頭で呆然と眺めた。

晴「はぁっ……はっ、ぁん……」

出し切った兎角のそこがだんだんと小さくなり、晴の中からずるりと抜けていった。

それについていくようにどろどろに混ざり合った二人の体液が流れ出ていく。


白濁の汁を見ながら晴は下腹部に触れた。

熱い塊がこの中にはある。

晴「兎角さん大丈夫?」

なんとか体を支えてはいるがぐったりとした様子で息を切らせている。

兎角「ああ……ちょっと疲れた」

夕日に照らされているせいで顔色は分からないが、きっと白い肌をさらに青白くしているんじゃないかと思う。

晴「ごめ——」


兎角「やめろ。この間から一体何回目だ」

不機嫌に返してくる兎角。

兎角「もう謝らなくていい。私だって好きでやってる。晴の事もだが、性行為自体もだ」

兎角は晴を抱きかかえて机から降りた。

今になってこの場での乱れた格好に焦りを感じて、晴は兎角から離れると慌てて服を着た。

兎角「晴」

晴「ひあっ!?」


いきなり後ろから抱きとめられて妙な悲鳴を上げてしまう。

彼女の手が晴の下腹部を通り過ぎ、大事な部分へと伸びていった。

晴「とかっ……!ダメだよっ」

今更恥ずかしくなって制止の声を上げると兎角の体がびくりと跳ねた。

兎角「ちっ、違う!汚れたまま下着をつけるつもりか……!」

晴「あ……」

確かに下半身は今どろどろだ。


兎角「じっとしてろ」

ティッシュを使って兎角がそこに触れる。

羞恥心で顔が紅潮するのが分かる。

太ももを撫でられ、体液が拭い取られていく。

ぬるぬるとした感触が肌を刺激する。

股間に手を当てられた時、我慢できずに体がぴくんと反応した。

晴「んんっ」


思わず声が出てしまって、兎角がびくりと身を引く。

兎角「へ、変な声を出すな……!」

晴「だって、兎角さんの手がやらしいんだもん!」

兎角「やらしくないだろ!拭いてるだけだ!」

晴「分かってるけどー……」

兎角「大人しくしてろ」

もう一度密着して股に手を当てる。


こんな体勢になる時点でおかしいとは思わないのだろうか。

兎角の体温と吐息を感じながらそこに手を当てられたら、頭がどうかしてしまうことくらい彼女には分からないんだろうか。

なんとか別の事を考えながら兎角に触られている場所から意識を移そうとしていると局部に刺激を感じた。

晴「っ!」

指が入っている。

浅い部分とはいえ、今の晴の体には刺激が強すぎた。

晴「や、っ、指入って……っ!」


兎角「掻き出してるだけだ。落ち着け」

冷静な声。

こんな風に興奮しているのが自分だけだと思うとひどく恥ずかしくなる。

晴「んっ、ふ、ぅっ……!」

指が中でうごめく。

入り口を広げて器用に中から精液を掻き出している。

行為をしている時より動きは緩慢で、刺激を与えるのが目的ではない事は十分に分かっているが声を堪えても体が反応してしまう。


晴「もう少し」

耳元にかかる声で脳が痺れていく。

どろっと精液が流れ出していく感覚にぞわぞわと背中が震えた。

晴「んんっ」

体液の生臭さが鼻をつく。

兎角「もう大丈夫だ」

兎角が指を抜くと同時に膝がガクッと落ちた。


兎角「晴」

兎角の腕が晴の腰を支える。

全体重を預けても兎角の体はびくともしない。

その力強さに甘えて彼女の肩に頭を擦りつける。

晴「兎角のばか……」

兎角「どうして?」

晴「分かってやってたでしょ」


拗ねた声を出すと兎角の目が丸くなった。

気付いていないとでも思ったのだろうか。

指を入れるまではきっとただの気遣いだったはずだ。

兎角「うん」

素直に頷くからまた始末が悪い。

怒れない。

もっとも、始めから怒る気なんてなかったのだけれど。


兎角「足りない?」

晴「もう無理……」

疲れ切ってこのまま眠ってしまいたいくらいだ。

さっきまでの不安は、全くというわけではないがだいぶ取り除かれた気がする。

夕日に照らされて赤く燃えたこの教室内に、二人の心が満たされる。

いつまで続くか分からないこの幸せが今の全てだった。

晴「兎角さん」

向かい合って彼女の目をじっと見つめる。

澄んだ瞳は人の心を貫く力がある。


不器用な視線は心を見透かす事は出来なくて、愚直に自らの意思を示すのみ。

そんな未熟さが兎角の武器なのかもしれない。

初めて会った時からずっと彼女の視線には心があった。

好きだと何度言っても足りない。

心が零れるくらいに愛して、手を取って、彼女を見つめ続けたい。

そんな願いがいつか叶う事を信じて、ただ唇を重ねた。

——晴を、嫌いにならないでね……


終わり

以上となります。
長々とかかってしまってすみません。
今まで読んでくださってありがとうございました。
まだネタは決まっていませんが、これからもリドルSSを続けていきたいと思いますので、
今後ともどうかよろしくお願いします。

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