【安価】魔王「魔力が無くなったから演出を駆使して勇者を倒す」 (570)

・初安価スレ

・安価で色々決めます

・最終目標は勇者を倒すことですが目的は勇者たちをワクワクドキドキさせることです

・痺れるような演出、笑いを催すトラップなどを魔王様は好まれます

・とにかくやってみるのがモットー

それではいきましょう

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435402231

魔王「側近よ大変だ! 私の魔力が無くなってしまった!」

側近「大変じゃないですか」

魔王「うん……」

側近「HPとかは?」

魔王「魔力と共にどこかへいってしまった……肉体的には人間と変わらないかもしれん」

側近「ますます大変じゃないですか」

魔王「うん……」

側近「勇者があと数日の内に、この魔王城へと乗り込んでくるんですが……」

魔王「それだよ問題は! このままだと……」

側近「死にますね、確実に」


魔王「勇者をがっかりさせてしまう!」

側近「え?」

魔王「だってほら、ここまで頑張って旅を続けてきたんだよ。勇者たちは」

側近「まぁそうでしょうね」

魔王「なのにラスボスたる私があっさり負けちゃったら肩すかしもいいとこじゃないか!」

側近「それは……確かに」

魔王「だからせめて勇者御一行様には冒険の終わりにふさわしい体験をしてもらいたい!」

側近「じゃあまず魔王様の代わりに最終決戦で戦う奴を決めましょう」

側近「現状、魔王様には人間1人くらいのお力しかないのですから」

魔王「やだ。私は魔王だから自分で戦う。玉座の間で1人で戦う」

側近(めんどくさいなこいつ……)

側近「でもそのままでは勇者達にやられてしまいますよ?」

魔王「うむ、だから勇者たちには魔王城の中で存分に疲れてもらおう」

側近「わかりました。では選りすぐりの精鋭たちと無数の兵士を至る所に配置します」

魔王「ただ戦ってばかりではダメだ。勇者たちが途中で飽きてしまう」

魔王「数歩進んだだけで敵とエンカウントする。そんな戦闘という名の作業はしてほしくない」

魔王「勇者たちには恐怖と共にワクワクもしてもらわなければ困るのだ!」


側近「……ではどうしろと?」

魔王「この数日を使って魔王城の工事に取り掛かる! 魔王城は新・魔王城となって勇者の前に立ちはだかるだろう!」

魔王「さぁ側近よ! スペクタクルでエンターテイメントな新・魔王城の力を持って、勇者たちを存分に楽しませてやろうではないか!」


……………………

側近「魔王様はああ言ったが……」

側近「実際に手を付けてみると全くわからん」

側近「一体どうすればエンターテイメントになるんだ!?」

側近「……とは言っても、やはりとりあえずは門だろう」

側近「ここからラストダンジョンがはじまるっ! みたいな門が必要だな」

側近「うーん、>>10のような門がいいかなぁ」

不気味なくらい無機質だけどラスダンらしく異様にでかい、漆黒の門

魔王「ほう、側近これはなかなかのものだな」

側近「ありがとうございます」

魔王「なんというか、この、うん。すごくイイ」

側近「当然です。ラストダンジョンたるものこうでなくては」

魔王「この不気味なまでの無機質さが恐ろしさを掻き立てるな」

側近「ええ、自分でも驚くほどの出来です……」

魔王「この門を開けて>>18があれば勇者たちもさぞ驚くだろうな」

遠すぎぃ!
>>下1とかでは駄目なのか

観覧車やジェットコースター

>>15 確かにそうですね次から安価は直下にします

魔王「あはははははは!」

側近「…………」

魔王「どうだ側近! 勇者たちもこれには驚くだろうよ!」

側近「門の意味は?」

魔王「馬鹿者、あのギャップがあってからこその遊園地よ」

側近「そうでしょうか……」

魔王「ううむ、勇者を倒したら遊園地で一儲けもアリだな」

側近「え」

魔王「よし、側近よ!この調子で次は↓1を設置しよう!」

最後の四天王

魔王「あはははははは!」

側近「…………」

魔王「どうだ側近! 勇者たちもこれには驚くだろうよ!」

側近「門の意味は?」

魔王「馬鹿者、あのギャップがあってからこその遊園地よ」

側近「そうでしょうか……」

魔王「ううむ、勇者を倒したら遊園地で一儲けもアリだな」

側近「え」

魔王「よし、側近よ!この調子で次は>>↓1を設置しよう!」

ごめんなさい投下ミスです。

>>23を採用します


四天王4「魔王様……! これは一体!? ふざけているのですか!?」

魔王「私がふざけているように見えるか!!」

四天王4「!」

魔王「お前にはこれが遊園地にしか見えていないようだが……」

魔王「それではすでに私の術中よ」

四天王4「なんと!」

魔王「これは世にも恐ろしいトラップだ」

魔王「門で威圧感を与えた後に緊張を和らげることで油断させれば……」

四天王4 ゴクリ…

魔王「……お前が戦いやすいだろう?」

四天王4「魔王様! まさか私のために……!」

魔王「ぷっ。……ゴホン。そ、その通りだ」

魔王「勇者たちに立ち向かえるのはお前しかいない。しっかりと頼んだぞ」

四天王4「ありがたき幸せええええ!!」

魔王「ぷっくくく……」プルプル……  ←笑いを堪えている

側近「…………」

魔王「そ、そうだ。この際だからお前にも新しい戦闘服を与えよう」

四天王4「ほ、本当でございますか!?」

魔王「ああ。ふむ、遊園地の奥にいる四天王であれば……>>↓1などがぴったりだろうな」

四天王4「ほう! 少々動きは鈍りますが良い戦闘服です。体になじみますなぁ!」

側近「……っ!」プルプル……  ←ついに我慢できなくなってきた

魔王「う、うむ、その大変……に、似合って……ふふゅ」

四天王4「魔王様の見立ては本当に素晴らしい!」

魔王「で、ではこの兜を……」

四天王4「ありがたく」

スポッ

側近「ブフォ! ゲッホゲッホ!!」  ←咳で誤魔化してる

魔王「フフッフフフ……完璧だ」

四天王4「いやぁこれは温かい。少し前が見えにくいですが」

魔王「そのくらいのハンデは必要なのだ」

四天王4「なるほど!それもそうですな!」

魔王(よし……かなり面白くなってきた。次の罠は>>↓1の方向性で攻めてみるか)

魔王「多少おふざけが過ぎた」

側近「自覚はあったんですか」

魔王「うむ、四天王4には何とかして生きてもらわねばな」

側近「本当に死んでしまったら良心が痛みそうです」

魔王「なので遊園地と四天王4の間に少し厳しめの罠を設置してみる」

側近「具体的には?」

魔王「>>↓1だ」

魔界の子供たち「「「魔王さまー僕たちは何をすればいいんですかー?」」」

側近「魔王様、この子供たちは?」

魔王「『劇団魔界』の子役たちだ」

側近「この子供たちが厳しめの罠ですか……」

魔王「うむ」

側近「いや、うむって……」

魔王「まぁまずは話をさせてもらおう。いいかいみんな」

魔界の子供たち ワクワク…

魔王「君たちにはここで親を殺された子供の演技をしてもらう」

側近「!?」

魔王「そうだ! どうせなら募金箱も持って勇者たちから金をせしめておこう」

魔界の子供1「両親を殺されたフリして良心に訴えかけるんだね!」

魔王「なかなか上手いこと言う。その通りだ」

魔王「もし勇者が無視しようとする畜生だったらイタズラもしてよし!」

魔界の子供たち「「「はーーーい!」」」

側近(精神攻撃か……)

側近「流れが流れなだけに結構キツイですね」

側近「でもあの子たちを殺そうとしたらどうします」

魔王「『劇団魔界』のメンバーはこれからの魔界俳優界を背負って立とうとするプロの集まりだ」

魔王「子役といえど『本物』だぞ? 心配する必要はない。それに……」

側近「それに?」

魔王「どんなに甘いと言われようが、そこで情けをかけられぬ勇者は……勇者ではない」

側近「……そうですね」

魔王「では次だ! ん? 階段か……」

側近「なにか仕掛けられそうですね」

魔王「……ようやくお前も良い顔になってきたな」

側近「ふふ……>>↓1というのはどうでしょう」

魔王「それ!」 ドバァー

側近「よいしょ!」 ザバァー

魔王「ふははははは! まさにバラエティの定番! 大いに笑わせてもらおう!」

側近「誰かが滑って転んだら笑い声が聞こえるようにしてみました!」

魔王「ますますバラエティ番組だな!」

側近「あ、子供たちが転ばないようにこの事を伝えなければ」

魔王「まぁ見ればわかると思うが」

側近「早速伝えてきます!」

魔王「! 馬鹿者! 階段は油まみれで……!」

側近「うわあああああああああああああああああああ!!」

魔王「そ、側近んんんんんんん!」


\ワハハハハハハハハハハハハハ/

側近「あいたたたた……」

魔王「大丈夫か?」

側近「うう……すみません。ご迷惑を……」

魔王「気にするな。本来ならば治癒の魔法をかけてやれるとこだが……」

魔王「くっ……魔力さえあれば」

側近「魔王様……大丈夫ですよ……」

魔王「ダメだ。……とにかく治療できるものを探さないと……」

??「お困りのようだな」

魔王「お、お前は! >>↓1!」

魔王「暗黒騎士! 暗黒騎士じゃないか!」

暗黒騎士「修業を終えて帰ってきたばかりだというのに……何の騒ぎか?」

魔王「側近が事故にあった。見ての通り私には魔力がない。何か治療の道具を持ってきてくれぬか?」

暗黒騎士「王の頼みとあらば応えぬわけにもいくまい。……ふん!」

側近「あ、治った」

魔王「暗黒騎士よ! お前、治癒の魔法を覚えたのか!」

暗黒騎士「容易いことだ。……もうすぐ勇者がやってくるのだな?」

魔王「その通りだ。力を貸してくれ、暗黒騎士よ!」

暗黒騎士「我が欲するは強き者のみ! 言われなくても協力は惜しまぬ」

側近「魔王様! 暗黒騎士が帰ってきたのであれば!」

魔王「ああ、これで>>↓1が出来るようになる……!」

暗黒騎士「…………」

魔王「おお! なんかこう全体的にダークな雰囲気になった!」

側近「ええ、上手く説明は出来ませんがなんかこう、ダークですね!」

魔王「こうしてみると油まみれの階段もなにかそれっぽいダークな感じだ!」

側近「まさにダークの中のダーク!」

魔王「見よ側近! ジェットコースターもダークっぽい!」

側近「ダークネスですね! 本当に!」

四天王4「魔王様!」

魔王「四天王4も……なんか……ダークな感じに……ブフォ!」  ←ダメだった

側近「ふふっ……し、四天王4よ! ど、どうし↑たぁ」  ←変に堪えてイントネーションがおかしくなる

四天王4「わたくしめにも妙案が浮かび上がりました!」

魔王「なに! 言ってみよ」

四天王4「>>↓1を使うのです!」 

魔王「風船……だと……!」

四天王4「その通りでございます」

魔王「この私が思いもつかなかったものだ。でかしたぞ四天王4!」

魔王「側近!」

側近「準備はできております」

魔王「流石だ。では四天王4よ。これを」

四天王4「ありがたく」

暗黒騎士(なんなのだこれは……)

側近「どこからどう見てもマスコットですね……」

魔王「ああ、これならば勇者たちも四天王の1人とは気づかぬだろうよ」


暗黒騎士(それはそうだろう……)

魔王「よし、1階部分はこんなものでよいだろう。……四天王4」

四天王4「はっ!」

魔王「このフロアの担当はお前だ。見事勇者たちを打ち倒して見せよ」

四天王4「お任せを!」

側近「次は2階ですか」

魔王「そうだな。暗黒騎士、お前もついてきてくれ」

暗黒騎士「あ、あぁ」

………………

魔王「す、滑る階段はなかなかに苦労するな……」

側近「ノリで撒いちゃいましたけど最後にするべきでしたね……」

暗黒騎士「修行が足りんからそうなるのだ」

魔王「いや、普通に歩ける方がおかしい」

側近「そーだそーだ」

暗黒騎士「よせ、言い訳は見苦しいぞ」

魔王「……言ってくれたな暗黒騎士。では次はお前の番だ。お前ならこの2階にどんな意匠をこらす?」

暗黒騎士「ふん、私のセンスを笑うつもりだろうがそうはいかん」

暗黒騎士「私ならまずこの通路に↓1を設置する」

魔王「…………」

側近「…………」

暗黒騎士「どうだ、あまりのセンスに言葉も出まい」

魔王「いや、ある意味あってるけど」

側近「婦人服と紳士服って……」

暗黒騎士「ちなみに↓1の服をイチオシにする」

魔王「変態だ!」

側近「ダークな変態だ!」

暗黒騎士「ま、待て! これは作戦があってこその提案だ!」

側近「作戦?」

暗黒騎士「そ、そうだ。いいか? 2階へと通じる道は後ろの階段しかない」

魔王「そうだな」

暗黒騎士「そこで散々転ばせた後、階段に火を放つのだ」

魔王「なんと!」

暗黒騎士「無論、そのくらいの炎では勇者たちは止まらんだろう」

暗黒騎士「だがいくら体が頑強であっても服までそうはいかない」

暗黒騎士「おそらくここを超えたときには半裸の状態だろう」

側近「そこで服のフロアですか」

暗黒騎士「そうだ。勇者たちは今すぐにでも着替えたいはず」

暗黒騎士「だがそこのイチオシの服はスケスケ!」

暗黒騎士「だから勇者たちはスケスケの服に着替えるしかないのだぁー!」




魔王「側近、ちょっと」ボソッ

側近「ええ、魔王様」

暗黒騎士「む、どうした!?」

魔王「いや、なんでもない少し話すだけだ」

側近「どうしました? 魔王様」

魔王「こういうのはアレなんだが……ひょっとしてあれか? 暗黒騎士は馬鹿なのか?」

側近「彼の頭の中でどんな帳尻が合わせられたのかわかりませんが、凄まじい論理の飛躍ですね」

魔王「突然修行に行くって言ったときもヤバい奴なんじゃないかって思ってたんだよ……」

側近「修行の成果はあったみたいですけど」

魔王「かしこさを下げたら意味がないだろう!」

暗黒騎士「どうした、どうした? ははぁん、さては自分のセンスに自信がなくなったな?」

魔王(ウザい……)

魔王「そんなことはないが、このフロアはお前に任せてみる気になった。次はどうする?」

暗黒騎士「ふっ、無論↓1も設置するに決まっている」

暗黒騎士「試着室だ!」ドヤァ…

側近「…………」

暗黒騎士「しかもマジックミラーだ!」ドヤァヤァ…!

魔王「ワー、スゴーイ」

側近「なんか……こいつに治療された自分が恥ずかしくなってきました」

魔王「私の責任だ……本当にすまない……」

暗黒騎士「あ、こ、これも決して我の性癖などではなくだな!」

魔王「わかったわかった。このフロアはお前に任せる。勇者が来たときもお前がここで迎え撃て」

暗黒騎士「む、そうか? いいだろうこの暗黒騎士、引き受けた!」

側近(頭痛くなってきた……)


……………………

えー、2階部分がが終わったところで今日はここまでにしようと思います。

安価に参加、ありがとうございました。


――現在の新・魔王城――

―1階―

・不気味で無機質な馬鹿でかい漆黒の門
・入るとそこにはテーマパーク
・勇者たちを見ると精神攻撃に入る子役たち
・奥へ行くと風船を持った着ぐるみに殺意を向けられるぞ!

―2階―

・……へ続く道は油まみれ(滑ると笑われ、じきに燃やされる)
・その先は婦人紳士服フロア
・スケスケの服で恥ずかしいが試着室は完備
・(↑しかしそこでは暗黒騎士が鼻の下を伸ばしていた!)
・(↑男? 知らんな)

こんな感じです。

では

――3階――

側近「で、次は3階に来たわけですが……」

魔王「…………」

側近「魔王様?」

魔王「変わらん」

側近「え?」

魔王「今ここに来るまでに考えていたのだが」

魔王「罠があるとはいえ、遊園地に服のフロア……」

魔王「これではテンプレートな『魔界デパート』とさして変わらんぞ」

側近「あー確かに」

魔王「それはそれで趣があって良いのだが」

魔王「この3階ではひとつ、カッコいい演出というものをしてみたい」

側近「なるほど、ではどうしましょうか?」

魔王「古代の例に倣って闘技場などはどうだろう?」

側近「おぉ、それっぽいですね」

魔王「こういってはなんだが、1階と2階はギャグバトルになる気がする」

側近「奇遇なことに私もそう思っていました」

魔王「勇者たちには再びここで気を引き締め直してもらおう」

側近「ではここの番人は↓1に任せてはどうでしょうか?」

魔王妻「それで……わたくしが選ばれたのですか?」

魔王「お前、上司の妻を番人に任せるとか魔王でもドン引きだわ」

側近「いや、でも実際お強いですし」

魔王妻「あらあら、照れてしまいます」

魔王「確かに強さでいえば全力の私を遥かに凌ぐが……」チラッ

魔王妻「……?」ポケー

魔王「いや、これ勇者たち全滅するかも」

側近「結構なことではないですか」

魔王「やだ! 私が勇者たちを倒したい!」

側近「そこは譲れないんですね」

魔王妻「そうだ! ねぇ、あなた? 私は↓1しか使って戦ってはいけないというのはどうかしら?」

魔王「物理攻撃縛りか……」

側近「お后様の攻撃手段は魔法に特化していますから、良いハンデかもしれません」

魔王「いいかいハニー? 危なくなったら逃げてくれよ?」

魔王嫁「わかってますよ、あなた。なんだか久しぶりにワクワクしてきちゃった~」

魔王「はは、こいつめ」

魔王嫁「やん」

側近(相変わらずこの夫婦は……)

魔王「そうと決まればとびきりカッコいい登場をしてもらわなければな!」

側近「お后様、何かご希望はございますか?」

魔王嫁「んーそうねー。↓1を使うのはどうかしら~?」

魔王嫁「キャー!」

側近「だ、大丈夫でございますか!?」

魔王嫁「あはは、あなたー! これすごく楽しいわー!」

魔王「それは良かったー! 本番もしっかり頼むぞー!」

魔王嫁「はーい!」

側近「……カッコよくするのでは?」

魔王「ハニーに聞いたのが悪い。あれは私の嫁だぞ?」

側近「なんか不思議と説得力がありますね」

魔王「トラップもこの階には必要ないだろう。となるともう1つくらいハニーのための演出が欲しいな」

側近「うーん、ならば↓1でしょうな」

魔王嫁「きゃ!」ツルッ ドサッ!

魔王「ハニー大丈夫かい!? うわっ!」ツルッ ドサッ!

側近「魔王様、無理に立たない方がいいです! 四つん這いになって!」

魔王「階段のときもそうだが、やはり本番直前に撒いた方がいいなこういうものは!」

側近「でもリハーサルしないと不測の事態に対応できませんからね」

魔王嫁「滑る足元では相手に近づくのは至難の技それに相手に打撃を加えられたとしても互いに滑って有効打にはなり得ないならばこの場における最も有効な戦い方は……」ブツブツ…

魔王「ハ、ハニー?」

魔王嫁「大丈夫よ、あなた。なんだか本当に……楽しくなってきちゃった……」

魔王「……手加減してあげてね?」

側近「そ、そうだ魔王様! そういえば四天王4に新しい服をお与えになりましたよね!?」

魔王「お、おお! そうだ、ハニー! 君にも新しい服を用意するよ!」

魔王嫁 ブツブツ…「え? まぁ! それは本当?」

魔王「ああぁ本当さ! 側近、持ってこい! ↓1だ!」

側近「…………」

魔王「あ……」

魔王嫁「あなた……その……そんなに見つめられると少し……恥ずかしい……」

魔王「ご、ごめん……」

魔王嫁「似合って……ないかしら?」

魔王「そんなことはない!」

魔王嫁「!」

魔王「いや、なんというか、……あの頃と変わらないなって」

魔王嫁「あなた……」

魔王「綺麗だよ、魔王嫁」

魔王嫁 キュン

側近(うわ、鳥肌たった)

……………………

魔王嫁「少し部屋にこもります。考えたいこともあるので……」

魔王「ああ、わかった」

魔王嫁「お城の改修、頑張ってくださいね。側近さんも、夫のサポートをよろしくお願いします」

側近「もちろんでございます」

魔王嫁「じゃあ、またあとで」

側近「…………」

側近「不思議に思っていたのですが……」

魔王「ん?」

側近「どうして、あの方が魔王様なんかの后になられたのですか?」

魔王「お前、私の魔力がないからって言いたい放題だな!」

――4階――

魔王「……要するに、いろいろあったということだ」

側近「なるほど、いやぁ今度はたっぷり時間を頂いてお話を聞きたいところですな」

魔王「勇者を倒したら時間も空くだろうさ。さて、4階だ」

側近「どんな風にいたしましょう」

魔王「ここは心の赴くままに↓1をテーマとする!」

側近「デパートじゃないですか!」

魔王「まぁ、ハニーと戦って腹も減る頃だしな」

側近「勇者たちを回復させるおつもりですか?」

魔王「話は最後まで聞くことだ。ここは食料品『売り場』だぞ? 2階の服フロアとは違う」

側近「どういうことです?」

魔王「品物を買うには必要なものがあるだろう?」

側近「お金ですか? でも勇者ならばお金くらい……あ」

魔王「そうだ。私の予想では勇者たちは1階の子供たちに全額寄付する」

魔王「つまり買えないのだ。勇者たちは。ここにあるものの一切を!」

側近「で、でも、勇者たちが商品を強奪しにかかるかもしれないのでは?」

魔王「そのときはそのときよ」

側近「え?」

魔王「監視カメラを設置して勇者御一行の悪行を撮り、玉座の間にて問いただす」

魔王「今まで正義のために戦ってきた者にとって、それは耐え難い苦痛となるだろう……」

側近「す、すごい……、馬鹿げているように見せかけて地味に嫌な精神攻撃を……!」

魔王「それだけではない、↓1も用意してある」

勇者の母たち「「「あ、魔王様」」」

側近「ゆ、勇者たちの母親ではないですか!」

魔王「そうだ。彼女たちには別室において、魔王城での勇者たちの行動をじっくりと見てもらう」

魔王「そして玉座の最終決戦の前で……感動の対面よ」

側近「勇者たちが善い行いをしていれば感動の対面ですが、悪い行いをしていたのであれば……」

魔王「最終決戦を前にして地獄を見るだろうな」

側近「それにしても、彼女たちはどうして魔王城に……」

魔王「私が独断で保護した。魔界も様々な勢力が台頭してきているからな」

側近「ちょっと待ってください! では魔王様が勇者の村を攻め滅ぼしたという話は嘘だったのですか!?」

魔王「あぁそうだ。だまして悪かったな」

側近「い、いえ、でもそれは一体……? え?」

魔王「……5階へ向かうか」

魔王「おい、大丈夫か?」

側近「え、えぇ……ただ、少し混乱していて」

魔王「勇者と戦った後で全てを話そう。だから……今は私を信じて楽しんでくれ」

側近「魔王様……」

魔王「よし、5階だ! さぁ側近よ! ボスがいなかった4階を超えた勇者たちをどう出迎える?」

側近「あ、はい! えーっと、とりあえず↓1でしょうか?」

竜騎士「いえーい! 魔王様元気してるぅー?」

魔王「うむ、元気しているぞ竜騎士。お前は相変わらずだな」

側近「竜を操る者でも、奴は異端児ですから。きっと勇者たちを翻弄してくれるでしょう」

魔王「うむ。竜騎士よ! その腕前、存分にふるえよ!」

竜騎士「もっちろん! 当然、この子と一緒にね!」

竜 ピギャー

魔王様「おお、そうか。……えー、確か名前は……」

竜騎士「↓1だよ! 魔王様!」

ごめんなさい、少し時間を頂きます。

竜騎士「勇勇者にうりゃぎりゃr」

魔王「落ち着いて話せ、竜騎士」

竜騎士「えへへ。この子の名前は『勇』。『勇者に愛想をつかして裏切った女魔法使い』の略で『勇』だよ!」

側近(変な名前だなぁ)

魔王「おぉ、そうだった! 変な名前だなぁと思ったことだけは覚えていたのだ!」

竜騎士「変な名前なんて酷いなぁ、名は体を表すんだから! 他の竜よりすごく小さいけど、一番勇気のある子なんだよ! ね? ゆうちゃん」

ゆうちゃん「ピギャー」

魔王「? 名は体を表すとはどういうことだ?」

側近「異端児ですので、奴の考えていることはわかりません」

竜騎士「まぁ任せてよ魔王様! この子と一緒に、勇者たちをやっつけてみせるから!」

ゆうちゃん「ピガガガガ」

魔王「その意気やよし! ではお前たちが戦いやすいような地形にすべきだな」

側近「草でも生やしましょうか?」

竜騎士「それよりも↓1がいいなぁ」

\ワンワン/ \ニャーニャー/ \パオーン/ \フヅンスコォ/ \カバディカバディ/

側近「賑やかですね……それにたくさんの動物が……」

魔王「ペットショップにするのは構わんが……この中で戦えるのか?」

竜騎士「大丈夫大丈夫、むしろこの方がゆうちゃんも落ち着くんだ」

ゆうちゃん「ピギー」

側近(わからん……)

魔王「う、うむ。ではこのフロアは任せたぞ」

竜騎士「ガッテン承知!」


……………………

はい、では5階部分までが終了したので今日はここまでにしようと思います。

安価に参加ありがとうございました。

――現在の新・魔王城――

―3階―

・物理攻撃縛りの魔王の嫁がバンジージャンプで登場
・ステージは闘技場という名のローション地獄
・白いワンピース ←重要


―4階―

・食品売り場
・魔界産の食材も充実。油断してると食材の食材にされる
・勇者たちの母親が監視カメラで随時モニター中


―5階―

・ペットショップ 大小様々個性豊かなラインナップ
・竜騎士がゆうちゃんと共に待ち構える

ついでに新・魔王城の階数についてもお話ししておきます。

本当は私が飽きるまでやろうと思っていたのですが、それだと途中でグダグダになりそうなのでやめました。

新・魔王城は10階建てとさせていただきます。つまり、あと半分です。

最後の10階は玉座の間として勇者たちを魔王様が待ち構えますので、何かかっこよさげな演出でも考えてあげて下さい。

長くなりました。では

ごめんなさい。1つ謝罪をさせてください。

>>91の安価で私は「妃」にあたる魔王嫁を勘違いして正室として描写しました。

しかし調べてみると妃は王の側室のことでした。

ですがこの魔王様は他に嫁を持たないと思いますので、ここでは正室の意味である「后」に変更させていただきます。

考えようによっては「安価は絶対」のルールを破ってしまうことになりますが、一度そう表現した以上このまま正室として魔王嫁を扱います。

私の勘違いでこのような事態を引き起こしてしまい、まことに申し訳ありませんでした。

――6階――

魔王「半分終わっていよいよ改装も後半戦といったところだな」

魔王「側近は昼飯を食べに出かけてしまったから、あと2、3時間は帰らんだろう」

魔王「……うーむ、私1人でもできるが誰かの意見も聞いておきたいな」

魔王「↓1にでも手伝ってもらうとするか」

息子「それで僕に相談ですか? 魔王さん」

魔王(……まだ「お父さん」とは言ってくれないかー)

息子「構わないですよ。僕もこういうのは好きなんです」

魔王「そうか、良かった!」

魔王(こういうところはハニーに似ているな。いや、当たり前か)

息子「それで? 魔王さんはこの6階部分をどうするつもりなんです?」

魔王「よく聞いてくれた息子よ! ここにはズバリ↓1のステージだ!」

息子「……水族館ですか」

魔王「そうそう! ここで少し雰囲気を出すんだよ!」

息子「アミューズメントパークそのものですね」

魔王「い、いや、ほら! 水族館はお母さんも好きだし! 息子も好きだろう?」

息子「確かに母さんは好きですが……僕は正直嫌いです」

魔王(やっちまったぁぁぁぁ!)

魔王(あ~もう、私のバカバカ! 印象サイアクだよ~)

息子「どうかしました?」

魔王「え、いや! なんでもないんだ! 息子よ! 君の意見も聞きたいなぁって!」

息子「そうですね……↓1を追加してみる……とか?」

ワニ「ワニ―」

魔王「え!? 放し飼い!?」

息子「水族館は照明を暗くしていますし、どうしても水槽に目がいくでしょう?」

息子「その心理的な死角を利用して、ワニを置いておけば勇者たちはかなり動揺するはずです」

魔王「それなら魔界の生き物の方がいいんじゃ……?」

息子「いえ、勇者たちは常日頃から僕たち魔族と戦っています。その手の生物にはかなり慣れているでしょう」

息子「ならばむしろ人間から見て普通。人間界に暮らす身近な恐怖の対象であるほど効果的だと思います」

魔王(おお……! すごく目が輝いている)

魔王(息子は本当に優秀だなぁ、流石ハニーの子だ)

息子「さらにこのフロアの守人を置くなら↓1が適任でしょうね」

鶏仮面「正義の味方! 鶏仮面参上!」

息子「ほ、本物の鶏仮面……!」

鶏仮面「君が息子くんかい? いつも応援ありがとう!」

息子「い、いえ、そんな。ってそれよりも! 冗談のつもりだったのに!」

魔王「フフフ……、いいかい息子。この魔王に不可能の不の字はいらないのだ!」

息子「魔王さん……」

魔王(んっん~♪ かなり気に入ってくれたみたいだな。これは「お父さん」と言ってくれる日も近いぞ……!)

鶏仮面「さて、魔王さん! 私はここで正義を脅かす悪者を待てばよいのだな!?」

魔王「う、うむ! その、頑張ってください!」

鶏仮面「任せたまえ!」

魔王(さっきから正義正義って……、途中で寝返らないかだけが心配だ……)

息子「あ、あの、あとでサインください」

鶏仮面「はっはっは、他の人には内緒だぞ?」

息子「は、はい!」

魔王(でも息子も嬉しそうだし、まぁいいか)

――7階――

息子「~♪」

魔王(それにしても『鶏仮面』のファンだったとは)

魔王(大人びているけど、まだまだ年相応ということか)

息子「さぁ! 鶏仮面に恥じないような立派な城を完成させましょう!」

魔王「私のお城なんだけどなぁ……」

息子「そうだ魔王さん! 7階は↓1にしてみませんか!?」

息子「よし! ここで『劇場版鶏仮面~チキチキ脳内大決戦~』を上映しましょう!」

魔王「アミューズメントパークそのものじゃないか息子よ!?」

息子「いいんです! 鶏仮面がなんとかしてくれますから!」

魔王「さっきの名参謀のようなお前はどこにいったんだい!?」

息子「あー。……あれです! 鶏仮面の映画に勇者たちも釘づけになります!」

魔王「そこにすかさず勇者たちめがけて↓1を飛ばすんです!」

息子「どうですか魔王さん! これで勇者たちは鶏仮面の映画を最悪の気分で見ることになります!」

魔王「うん! ここは息子に任せた!」

息子「本当ですか!?」

魔王「うむ、ただし相手は勇者だ。気を付けるんだぞ?」

息子「はい!」

魔王(鶏仮面が絡んだ瞬間どんどんキャラが変わってきたな……)

息子「ふんふんふ~ん♪」

魔王「楽しそうだし、いいよね……」

息子「あ、魔王さん」

魔王「どうした息子?」

息子「出来ればこの作戦は↓1と一緒にやりたいんです」

勇者の妹「息子くーん」

息子「妹ちゃん!」

魔王(確かに母親と一緒に妹も保護したけど……)

魔王「そんなに仲良かったっけ?」

息子「ええと、始めはケンカの方が多かったですけど……」

勇者の妹「当たり前でしょ! 大体、人間と魔族が仲良くするなんてありえないんだから!」

魔王「はは、やっぱり嫌われたもんだな」

勇者の妹「でもそれは昔の話」

魔王「え?」

息子「偶然、妹ちゃんも『鶏仮面』のファンだってわかって……」

勇者の妹「そこから息子くんと仲良くなったの!」

魔王「……でも君は魔族のことは嫌いなんだよね?」

勇者の妹「うん嫌い。息子君と息子君のお父さんには悪いけど大嫌い」

魔王「…………」

息子「…………」

勇者の妹「でも息子くんと話してみて……わかった」

勇者の妹「魔族にもいいところはあるって」

勇者の妹「人間だってそう、いいところもあれば悪いところもある」

勇者の妹「好きな人だっているし嫌いな人だっている」

勇者の妹「本当に大事なのは、人間とか魔族とかじゃなくて」

勇者の妹「私が私じゃない誰かと……こうして前から向き合うことなんだって」

魔王「それが君の兄を殺す結果になってもかい?」

息子「魔王さん……!」

勇者の妹「いいよ」

息子「妹ちゃん!」

勇者の妹「それが息子くんのお父さんとお兄ちゃんが前から向き合った結果なら……いい」

魔王「!」

息子「妹ちゃん……」

勇者の妹「でも気を付けた方がいいかも」

勇者の妹「私のお兄ちゃん……すっごく強いんだから!」

魔王「……心得たよ。妹ちゃん」

魔王「息子よ、お前はここで妹ちゃんと共に作戦の準備をしていなさい」

息子「あ、はい……わかりました」

魔王「私は8階に行く。何かあったら遠慮なく言いなさい」

息子「あ……」

勇者の妹「…………」

魔王(前から向き合う……か)

――8階――

側近「ただいま帰りましたー! ってどうしたんです魔王様。そんな顔して?」

魔王「おぉ側近。なんだかシリアスな雰囲気になっちゃった……私ああいうの苦手なんだよ……」

側近「へぇそうなんですか」

魔王「その適当さも今は癒しだよ……」

側近「ではそんな魔王様にこれを」

魔王「? なんだいこれ?」

側近「昼飯ついでにデパートに視察に行ったんです。なにか使えるものないかなーって」

魔王「ただでさえ魔界デパートになってきているというのに君は……」

側近「まぁまぁ、↓1というらしいんですけど何かに使えませんかね?」

魔王「まねきん……」

側近「マネキンです」

魔王「なんだろう、あそこに飾れば面白い気がする」

側近「実際そこに飾られていました」

魔王「別の使い道が思いつかないからとりあえず戻ってみるか……」

側近「そうですね」

――2階―― 婦人服・紳士服のフロア

魔王「おーい暗黒騎士ー」

暗黒騎士「む、どうした?」

魔王「……お前は何をやっているんだ?」

暗黒騎士「誰がどう見ても↓1だろう」

暗黒騎士「試着だ」

側近「オエッ」

暗黒騎士「生々しい反応は止めてくれ。私だって着たくて着ているわけではないのだ」

魔王「どっちにしてもおかしいのだが、一応理由を聞こうか」

暗黒騎士「うむ、スケスケといえども……いや、スケスケだからこそ生地にはこだわらなくてはなるまい」

暗黒騎士「スケスケに限らず、この手に服に大事なのは反応だ。例えば恥ずかしがるのか否か、これだけで着ている者の印象を大きく変える」

暗黒騎士「しかし着心地が悪いと反応の前に着心地が気になって、本来されるべき正確な反応がねじ曲がってしまうのだ」

暗黒騎士「たかが生地と笑うのは愚者のすること。真にそれを楽しみたいと思ったならば、着る者の心を映しだしてやらねばな……」

魔王「…………」

側近「…………」

暗黒騎士「なぁ魔王よ……。本当に大事なのは人間とか魔族とかではなく」

暗黒騎士「私と私ではない誰かが、共にエロスを楽しむことなんじゃないかって」

魔王「私がお前を殴りたくなってもか?」

側近「ていうかこいつ、とうとう性癖隠さなくなってきましたね」

×この手に服に
○この手の服に

魔王「まぁいい……お前に土産だ。存分に使え」

暗黒騎士「む、マネキンではないか。感謝しておこう、これで捗る」

側近「もはや捗るが意味深な言葉に聞こえます」

魔王「やっぱりくるんじゃなかったな」

側近「もどりましょうか……」

さて、7階部分までが決まったところで今日はここまでにします。

安価に参加ありがとうございました。

現在の新・魔王城の様子は各自確認してください。書くのが少しめんd(ry

まとめたいという物好きな方がこのスレにいらっしゃいましたらお好きにどうぞ。

では

――8階――

側近「さ、気を取り直して8階に手を付けていきましょう」

魔王「さて、どうしたものか」

側近「また先にフロアのボスだけ決めておきますか?」

魔王「そうだな、そいつの意見も取り入れよう」

側近「ではあみだくじで」

魔王「線は1人10本だぞ」

側近「ん……できました」

魔王「よし、さっそくやるぞ!」

側近「えーっと、ここがこうで……」

魔王「あっちがそっちで……」

側近「ここです! えーここは……↓1です!」

触手の王「コンニチハ、触手の王です」

魔王「触手の王か! 久しいな!」

側近「遠いところからわざわざ……」

触手の王「構わない。魔王はトモダチ」

魔王「嬉しいことを言ってくれるな触手王!」

触手の王「オレ、どうすればいい?」

側近「ここで勇者たちを迎え撃ってほしいのです」

触手の王「わかった、ガンバル」

触手の王「それで、ホウシュウは?」

魔王「え、報酬をせびるのか?」

触手の王「ソレハソレ、コレハコレ」

触手の王「イマ、仲間スゴク減ってる。オレ、頑張って稼ぐ」

魔王「そうか……わかった考えておこう」

触手の王「恩にキル」

側近「では触手の王よ、あなた様の戦うこのフロアには何が必要でしょうか?」

触手の王「↓1、必要」

側近「うわー、凄くでかいプールですねー!」

触手の王「これでチカラ使える。イイ……よく潤う……」

魔王「気に入ってくれて何よりだぞ触手王」

触手の王「少し……チカラ、試したい」

魔王「よし、側近を貸そう」

側近「え」

ニュルニュル…

側近「え、いや、ちょっと! 魔王様!?」

触手の王「ダイジョウブ、手加減する……」

魔王「だ、そうだ。なに心配いらんさ……タブン」

側近「今たぶんって言った! 言いましたよね!?」

ニュルニュル……

側近「ひぃ! ヌルってしてるぅ!」

魔王「はは、頑張れよー」

側近「ふざけんな! やめろ! こら魔王!」

ニュルニュル……ニュルニュル……

側近「ひ、あ、あ、あああああああああああああああ!!」

……………………

側近「う……あ……」チーン

魔王「力は衰えておらんようだな」

触手の王「トウゼン」

側近(ぜ、絶対後で仕返ししてやる……!)

魔王「しかし相手はパーティを組んでやってくる。1対多数の戦いだが大丈夫か?」

触手の王「ダイジョウブ、だとは思う。でも一応、保険、ヒツヨウかも」

魔王「となればうーん、↓1か……」

魔王「側近、そこ滑るぞ」

側近「え……? うわ!」

ドボーン

側近「ぷはっ! え、これ溶ける!? というより溶けてる!」

魔王「安心しろ、体は溶けん。服だけ溶かす液体だ」

側近「なんでこんなものを……!」

魔王「いよいよってときに服が無くなったら面白いだろう?」

触手の王「これで、タタカイやすくなる……」

側近「この服! 一張羅だったんですけど!?」

魔王「くくく、2階に行って服でももらってこい」

側近「スケスケじゃないですか!」

魔王「はっはっは」

側近(くそ、マジに仕返ししてやる……!)

――9階――

側近「…………」ムスー

魔王「悪かったって」

側近「……まぁいいでしょう。今日に始まったことではないです、しね」

魔王「言葉の区切りに悪意を感じる」

側近「わかりました。はい、許しました。これで水に流しましょう」

魔王「それならありがたい」

側近「はい」

魔王「…………」

側近「…………」

側近(なぁぁんていうとでもおもったかぁぁぁぁぁ!)

側近(うそうそうそぉ! 全部嘘ぉ!)

側近(この階で魔王様にイタズラしてスッキリしてやるもんねぇー!)

魔王「9階かもうあと少しだな……」

側近「……そうですね」

魔王「本当にラスボス前だから↓1のテーマにしようかな」

魔王「お土産コーナー」

側近「帰っちゃうじゃないですか!?」

魔王「帰ってくれれば一番いいんだがなぁ……」

側近「ここにきて自信を無くさないでくださいよ!」

魔王「せっかく来てもらったなら何か魔界にしかないお土産が欲しいな」

側近「はぁ……そういうことでしたら↓1とか、↓2とかが無難では?」

魔王「↓3もいいな!」

魔王「まずはご当地キティちゃんだな」

側近「魔界でも人気ですから。悪魔キティちゃん」

魔王「ご当地ものだが、人間界にもありそうなデザインだな」

側近「むしろクロミちゃんに近いですね」

魔王「次はこれだ。魔王城に行ってきましたお菓子」

側近「クッキーにせんべい、魔王城がプリントされたお菓子を各種取り揃えておきました」

魔王「味はどうした?」

側近「この手のお土産の味ってどこでも一緒に思えませんか?」

魔王「ぶっちゃけるな」

魔王「これは目玉になるぞ、1/1木彫り熊」

側近「目は引くけど買い手がつかない典型ですね」

魔王「ほら! この辺の造形とかは職人の技だぞ?」

側近「そのせいで無駄に高くなるんですよね……」

魔王「いいだろ! かっこいいだろ!」

側近「魔王様は買いますか?」

魔王「買わない」

……………………

魔王「うーん少しテンプレ感は否めないが、やはりこれはこれで趣が……」ブツブツ…

側近「!」

側近(時は満ちた!)

側近(魔王様は隙だらけ! 今こそ復讐の時!)

側近(↓1をやってやる!)

魔王「ん?」

側近 ビクッ

側近「ああああああああ!」

魔王「ど、どうした!? 側近!?」

側近「つらい! つらすぎる!」

側近「ここに来るまでに勇者たちのお金は尽きているんですよ!?」

側近「お土産屋でテンション上がっても買えないなんてつらすぎるぅぅぅ!」

魔王「そ、そうか。うん確かにそうだけど、そのテンションは一体……?」

側近「はぁ……はぁ……いえ……あまりのつらさに……ちょっと……」

魔王「そ、そうか」

側近(危なかった……バレるところだった……)

側近(! 再びチャンス!)

側近(↓1をやってやる!)

側近(わさびだッ!)

側近(これをどら焼きに大量混入させて……)

側近(くっくっく……、過ちを後悔しながら懺悔の涙を流すがいい!)

魔王「側近!」

側近「はひっ!」

側近(バレたか……?)

魔王「このクッキーやらせんべいやら、あながち馬鹿にはできんうまさだぞ!」

側近「へ? あ、そうですか……」

側近(よかった、まだバレてない……なら!)

側近「魔王様、このどら焼きなんてもう最高のおいしさでしたよ!」

魔王「なに、そんなにうまいのか?」

側近「そりゃあもう! あまりのおいしさに涙が出るほど!」

魔王「そんなにうまいのか……じゃあ少し……」

側近「遠慮なく全部食べて下さい!」

魔王「そうか? せがんだようですまんな」

側近「いえいえそんな!」

魔王「じゃあ遠慮なく……」

側近(さぁ喰らえ!)


成功する? 失敗する? ↓1

魔王「…………」

側近「ど、どうしました? さぁ一気にガブッと!」

魔王「いや、いい」

側近「!?」

魔王「そんなにうまいならばお前に食べてもらいたい」

魔王「その……さっきは悪いことをしてしまったしな」

側近(ばっかやろぉぉぉぉぉ!)

側近(なんで魔王が自分の悪行を反省するんだ! くそっ!)

側近(どうする……? ここで断れば明らかに不自然……だが……)

側近「いやいやいやいや、ぜひ魔王様に! 私はもう食べましたから!」

魔王「おいおい、遠慮しなくていいんだぞ? 変なものが入っているわけでもあるまいに」

側近(なんでこういうときだけ勘が鋭いんだ!)

魔王「いいから食べろ、ほら」

側近「んがっ!?」

魔王「どうだうまいか? わ さ び 入 り のどら焼きは?」

側近「~~~~~~~ッ!!!」

魔王「バレバレだったぞ? その詰めの甘さが命とりよ」

側近「くぁwせdrftgyふじこlp」

魔王「さて、お仕置きだな」

魔王「側近、汝を↓1の刑に処す」

側近「あっはっはっはははっははっははは!!」

魔王「しっかりと頼むぞ触手王」

触手の王「オレ、こういうのセンモンガイ……」

魔王「の割には上手くできているではないか」

触手の王「王に……フカノウはない」

魔王「そうだ! それでこそ王だな!」

側近「あっひゃっひゃひゃははやはは! じぬ゛ぅぅぅぅ! じん゛じゃう゛ぅぅぅぅぅぅ!」

魔王「大丈夫、手加減してくれるさ」

触手の王「マカセロ」

側近「あ、あ、ああああああああああああああああああ!」

はい、では今日は9階部分までで終わります。

側近は次までくすぐりの刑です。

というより側近は男とも女ともつかないような喋らせ方をしていましたが、ここまで来たら決めてもいいかもしれません。

当然安価で決めます。決めたら今日は終了です。

性別 ↓2

はい、では性別は女で

年齢 ↓2

はい、では18歳で

せっかくですから趣味でも決めておきますか、おそらくそれに触れることはないでしょうけど

趣味 ↓2

趣味は魔王への陰口ですね。魔王 の ではないところがポイントでしょうか。

これでいったん終了です。

まさか初めて設定が決まったのが側近とは……

安価に参加ありがとうございました。

では

乙、今日も面白かった!
不用意に安価踏んでごめんな

>>262

私はそのような事態も安価の楽しみの1つだと思います。

ですから私が完全に無理だと思わない限り、今後そのような事態が起ころうとできるだけ拾います。

なので他の人も安心してコメントを打ち込んでください。

むしろその方がモチベーションに繋がります。

作者の個人的な見解はいらないかもしれませんが、これだけは伝えたかった。

では

――10階 玉座の間――

魔王(もう10階か……)

魔王「色々なフロアを作ったが……」

魔王「ここでそれも終わりかと思うと、少し寂しいな」

魔王嫁「ええ、本当に……」

息子「ちょっと! 母さんも魔王さんも感傷に浸りすぎです!」

魔王「息子……」

息子「本番はここからでしょう?」

魔王嫁「そうね……そうだったわ」

魔王「あぁ……そうだった。魔王城改築はいよいよ最終段階へと入る!」

魔王「ハニー!」

魔王嫁「はい」

魔王「息子!」

息子「はい!」

魔王「祭りはこれからだ! 存分に楽しもうではないか!」

魔王嫁「私も、全力でサポートしますからね」

息子「頑張ります!」

魔王「はーっはっはっはっはっは!」





息子「ところで側近さんは?」

魔王「少し寝込んでる」

魔王「さて、玉座の間だが……」

息子「正直、手を付けるところがありませんね」

魔王「うむ、いかにもラスボスらしい部屋だからな」

魔王「このフロアにはギミックを仕掛けるのはやめておこう」

息子「となると、演出メインですか……」

魔王「その通りだ」

魔王嫁「じゃあ、ラスボスらしい雰囲気を出さないといけないわね」

魔王「そこでまずは↓1を使って厳かに登場してみようと思う」

息子「BGMですか」

魔王「そうだ、ラスボスらしい曲がいいな」

魔王嫁「そういえばBGMのことは考えてなかったわね~」

息子「いっそのこと全階に個別のBGMとか流したらどうですか?」

魔王「おお! それは妙案だ! 10階が終わったらすぐにでも決めよう!」

魔王「さすが息子だ!」

息子「あ、ありがとうございます……」  ←ちょっと照れてる

魔王嫁「あらあら」

息子「あ! こ、これ! このBGMなんかどうですか!?」

↓1

デーデーデー♪ デッデデン! デッデデン!

魔王「くっくっく、よく来たな……勇者よ」

魔王嫁「あなたー、今すっごく輝いてるわよー!」

魔王「え、ホントに?」

息子「やはりピッタリのBGMでしたね」

魔王「うん、雰囲気がいいなぁ」

魔王嫁「でも、何か足りないような……」

息子「え? そうですか?」

魔王嫁「もうちょっと! って感じなのよ~BGMはこのままでもいいんだけれど」

魔王「じゃあ登場演出かい?」

魔王嫁「そうね……あっ、演出に↓1を追加するのはどうかしら~?」

ピカッ

魔王「くっくっく、よく来たな……勇者よ」

息子「うわぁ……なんか初めてそれっぽいって思いました」

魔王嫁「そんなことないわ。あの人は昔から魔王だったんだもの……」

魔王嫁「やるときは本当にカッコよく決められるんだから」

魔王「うん。なんか自信がついてきたぞ!」

魔王嫁「その調子よ! あなた!」

魔王「ではとどめの演出に↓1だ! これで私は! より完璧になれる!」

パァン! ヒラヒラ…

勇者「くっくっく、よく来たな……勇者よ」

息子「…………」

魔王嫁「…………」

息子「やるときはなんでしたっけ?」

魔王嫁「……えーっと、なんだったかしら~?」

息子「魔王さーん! それは勇者を倒した後にやりましょーう!」

魔王「むー? そうかー? わかったー!」

魔王嫁(まぁ、あの人らしくてとってもいいんだけれどね……)


……………………

魔王「終わったな……」

側近「始めたときはどんな長丁場になること思っていましたが」

魔王「意外に早かった……な」

側近「ええ、本当に」

魔王「お前も復活してよかった」

側近「罰を与えたのは魔王様でしょうに」

魔王「あれはお前も悪いのだ」

側近「……少しは反省しました」

魔王「少しか」

側近「少しです」

魔王「…………」

側近「…………」

魔王「……落ち着かないな、お互いに」

側近「そうですね……」

魔王「まだ、やれるべきところがある気がする」

側近「はい、私もそう思っておりました」

魔王「いくか」

側近「仰せのままに」

魔王「そうだ、これからの仕掛けは互いに秘密にしないか?」

側近「え?」

魔王「全てを知っているのは……存外つまらないからな」

側近「ふふ……わかりました魔王様。ではまたここで……」

魔王「お前の仕掛け、楽しみにしておこう」

側近「ご期待に添えるよう全力を尽くします」

魔王「…………」

魔王(さて、私は何階に行こうか……?)

↓1

――魔王のターン――

――8階――

魔王「おーい、触手王ー」

触手の王「ズイブン……来るんだな」

魔王「そういうな、少し落ち着かないんだ」

触手の王「王たるもの……ドウドウ、する」

魔王「堂々とするか……私、苦手なんだよそういうの」

触手の王「ダイジョウブ、オレ、お前のトモダチ、だからダイジョウブ」

魔王「なにが大丈夫なんだそれは?」

触手の王「オレにも、よくワカラナイ」

魔王「くくく……、触手王よ。貴殿の役割は重要だ! なにか他に欲しいものがあったら遠慮なく言うがいい!」

触手の王「なら……↓1」

魔王「具合はどうだ?」

触手の王「イイ……これはスゴク面白い」

魔王「ううむ、側近がいたらすぐさま試してやれたものを」

触手の王「お前でも……イイゾ?」

魔王「え、それはちょっと……」

触手の王「あの子イイ子、あまりイジメルのよくない」

魔王「わかっているが反応が面白くてなぁ」

触手の王「お前の反応も……ミテオク……」

魔王「ああ! 急用を思い出した! ではさらばだ触手王!」ピュー

触手の王「……逃げ足のハヤイヤツめ」

……………………

側近「うぅ……まだ少し苦しいな……」

側近「さっきはああ言ったが……いつかは仕返しをしてやる……」

側近「……まぁそれはさておき」

側近(さて、私はどこに行こうか?)

↓1

側近「そういえば6、7階はキチンと見ていなかったな……」

鶏仮面「今チキンと申したか……?」ボソッ

側近「キャー!?」

鶏仮面「おっと、すまない。驚かしてしまったな!」

側近「だ、誰だ!?」

鶏仮面「む、自己紹介が遅れたな。私は正義の味方! 鶏仮面!」

側近「に、にわとりかめん?」

側近(そういえば息子様がテレビで見ていたような……)

鶏仮面「それで? 私はこのフロアを預かっているわけだが……」

鶏仮面「君はいったい何者かね!? 場合によっては実力行使を……」

側近「わ、私は魔王様の側近だ!」

鶏仮面「そうであったか……失礼した」

側近「い、いえ」

鶏仮面「それでどうしたのかね!?」

側近「あ、はい。何か必要なものがあればと……魔王様が」

鶏仮面「そうか! ちょうどよかった! 実は今、↓1が欲しいと思っていたところなのだ!」

鶏仮面「君の下着が欲しい」

パァン!

側近「!」

鶏仮面「いい平手打ちだ! ハイタッチには最高だな!」

側近(こいつ……魔力のある魔王様でも反応できなかった私のビンタをやすやすと……!?)

鶏仮面「君、実はかなりの実力者だね! 悪いが試させてもらったよ!」

側近「最低ですね」

鶏仮面「ちょっぴりスケベな方が今時のヒーローとしては人気があるんだよ」

側近「なぜ試すような真似を?」

鶏仮面「セクハラに理由が必要かい?」

側近(苦手なタイプだ……)

側近「ふざけないでください。欲しいものはないんですか?」

鶏仮面「はっはっは、↓1でもあれば十分だよ!」

側近「『でもあれば』という割に、随分大層なものですね」

鶏仮面「冗談さ冗談! 聖剣はもう持っているからね!」

側近「……? どこに?」

鶏仮面「ほらここさ! 見てくれ、僕の立派なせいけ…」

パァン!

鶏仮面「今のは危なかった! どうしたんだい突然?」

側近「あ、いえ、下ネタの匂いがしたので」

鶏仮面「いい勘をしている! どうだい? 私の弟子にならないかい?」

側近「死んでも断る」

鶏仮面「はっはっは! そうか残念だ!」

側近「……もう失礼します」

鶏仮面「また来てくれたまえよ!」

側近(なんかもう……疲れた)

……………………

――魔王のターン――

魔王(次で最後にしておくか……)

どこに行く?
↓1

――1階――

四天王4「あっ魔王様!」

子供たち「「「魔王さまだー」」」

魔王「随分と楽しそうだな」

四天王4「い、いえ、これは!」

魔王「構わん、続けてやれ」

子供1「四天王4さーん。早くグルグルするやつやってよー」

子供2「あたしもー」

子供3「俺もー」

子供4「ウチもー」

四天王4「こ、こら! 魔王様の御前であるぞ!」

魔王「だからいいって」

四天王4「うう……申し訳ありません。ではお言葉に甘えて……それっ!」

子供たち「「「キャー!」」」

魔王「そうだ四天王4よ、なにか追加で必要なものはあるか?」

四天王4「必要なものでございますかー!?」グルグル

子供5「魔王様! それなら絶対↓1だよ!」

魔王「おお……これは……」

子供2「いいにおーい」

子供1「お腹空いてきたなー」

四天王4「これは確かに美味そうな匂いですなぁ」

グー

四天王4「あっ……」

子供4「あー、四天王4さんお腹なってるー」

\あはははははははは/

四天王4「いやこれは……まいったな……」

魔王「フードコートを作るなら味も大事だろう」

四天王4「は?」

魔王「試食もかねて夕食といこうではないか!」

\わぁぁぁぁぁぁぁ!/

四天王4「ま、魔王様!」

魔王「簡単な前祝いだ。存分に食べるがいい」

四天王4「う、うぅ……」

魔王「こら、これしきのことで泣くな」

四天王4「ありがたき……しあわせぇ……」

魔王「まったく……、息子より子供だなお前は」

四天王4「うぅ……ずびばぜん……」

魔王「私は先に戻るぞ、側近が待っているかもしれん」

四天王4「はい……お気をつけてぇ……」

……………………

――側近のターン――

側近(なんか時間を無駄にした気がする)

側近(うーん、あと1か所くらいが限度か……)

側近「どこへ行こう?」

↓1

――5階――

側近「竜騎士! いるか?」

竜騎士「あれ? 側近さんじゃん。どしたの?」

側近「ふん、魔王様はお前に任せると言ったが正直私は不安でしかない」

竜騎士「信用ないなぁ、もー」

側近「ここにもう1つ罠を仕掛けさせてもらう」

竜騎士「罠ってどんな罠? ゆうちゃんがビックリしちゃうようなのは無しだよ?」

側近「↓1だ。心配いらん」

ゆうちゃん「ピガー!」

竜騎士「なんだ! 罠なんて言うから無駄に心配しちゃったけどイイ感じだよこれ!」

側近「そこで精々ゆうちゃんをベストの状態にしておくんだな」

竜騎士「あったりまえだよ!」

ゆうちゃん「ピガガガガガー!」

側近(本当に大丈夫そうだな……)

側近(あ、そろそろ時間だ……)

側近「……戻るか」


……………………

はい、今日の本編はここまでです。

ついに新・魔王城が完成しました! 

これで勇者たちと戦う準備ができたので、そろそろ勇者のパーティについてお知らせしましょう。

詳細はもちろん安価で決めます。

決定するのは【性別】と【年齢】と【職業】と【趣味】です。

趣味はおそらく本編には絡ませません。完全に私の趣味です。

ただしパーティは4人パーティ。

勇者は固定の【職業】で【性別】は男で決まりです。(勇者の妹がそう言っていました)

なので勇者だけは【年齢】と【趣味】のみ決定し、他の3人は上記の4種類を決定します。

では始めます。まずは勇者。

勇者

年齢↓2

勇者の年齢は15歳になりました。

勇者

趣味↓2

勇者の趣味は釣りになりました。

勇者のステータスが決定しました。

【職業】勇者
【性別】男
【年齢】15
【趣味】釣り


では次は1人目のオトモです。

1人目

職業↓2

【職業】戦士に決定しました。

性別↓2

【性別】女に決定しました。

年齢↓2

【年齢】19歳に決定しました。

趣味↓2

【趣味】露出に決定しました。

戦士のステータスが決定しました。

【職業】戦士
【性別】女
【年齢】19
【趣味】露出


では2人目のオトモです。

職業↓2

【職業】魔法使いに決定しました

性別↓2

【性別】男に決定しました。

年齢↓2

【年齢】1200歳に決定しました。

趣味↓2

【趣味】俳句に決定しました。

魔法使いのステータスが決定しました。

【職業】魔法使い
【性別】男
【年齢】1200歳
【趣味】俳句


では最後に3人目のオトモです。

職業↓2

【職業】僧侶に決定しました。

性別↓2

【性別】男に決定しました。

年齢↓2

【年齢】1201歳に決定しました。

趣味↓2

【趣味】ダンスに決定しました。

僧侶のステータスが決定しました。

【職業】僧侶
【性別】男
【年齢】1201歳
【趣味】ダンス

えー、年齢以外はわりと王道のパーティで逆に驚きました。

せっかくですから魔王側も誰か1人ステータスを決めましょう。


誰にする?
↓3 

はい、では魔王のステータスを決定します。

性別↓2

あらららららららららららららららら

【性別】ふたなり

年齢↓2

1500

これは流石に>>442を採用します。

【年齢】1500歳

趣味↓2

【趣味】おままごとに決定しました。

魔王のステータスが決定しました。


【職業】魔王
【性別】ふたなり(※ベースは男にします)
【年齢】1500歳
【趣味】おままごと



これだから安価は(歓喜)

では今日はこれで終了です。

安価に参加ありがとうございました。

決戦前ですが少し休憩して、今日はこれだけです。

安価はありません。


~ある日の出来事~

側近「魔王様って両性具有だったんですか!?」

魔王「なんだ突然」

魔王嫁「なんのお話ですか~?」

側近「あ、お后様。いえ、魔王様が両性具有だと小耳にはさんだものですから」


魔王嫁「そういえばそんな時期もありましたね。あなた?」

側近「え、今はないんですか?」

魔王「女性器の方はほとんどなくなっている。第五次成長期が終わったくらいにな」

側近「なんだ……がっかりです」

魔王嫁「あら、どうして?」

側近「いえ、私の友人に両性具有の奴がいましてね?」

側近「互いが互いの子を産みあう様をみたいなと、少し興味が湧いてきまして……」

魔王「興味本位で上司の家庭を複雑にするんじゃない」


魔王嫁「ふたなりって、当時は呼ばれていましたねぇ」

側近「ふたなり?」

魔王「両性具有のことだ。昔、ニホンという国から侍という者が魔界にやってきてな」

側近「その二ホンの言葉なんですか」

魔王「うむ、道に迷っていたそいつをたまたま街で歩いていた私が案内して……」

側近「いろいろ気になるところがあるんですがツッコまないでおきます」

魔王「それでお近づきのしるしにと酒場に行って話をしたら、すっかり意気投合してしまってな」

魔王「酔ったノリで両性具有のことを話したんだ」

魔王「そしたら侍が『WAO! 魔王=サン、それはまさにふたなりひらでゴザルナ!』と」


側近「ふたなりひら?」

魔王「うむ、どうも『女に見える男』という二ホンの洒落……だった気がするが詳しいことは忘れた」

側近「私も初めてお会いした時は女性かと勘違いしていました」

魔王嫁「そうだったの?」

側近「はい」

魔王「半分、当たってはいるがな。で、どういう経緯かふたなりひらではなんか語呂が悪いから、ふたなりに略そうという話になってな」


魔王「店を出た後、侍と一緒に『魔王はふたなり!』と叫びながら街を練り歩いたのだ……」

側近「うわぁ……」

魔王「そのときは私も酔って楽しくなっていてな、特に気にならなかったんだが……」

魔王嫁「街中に魔王がふたなりって言葉が広がって、しばらくその話で持ちきりだったのよね」

魔王「『人のウワサは75年』という格言を侍に教えてもらったがあの時がまさにそうだったな……」

側近「真実ですけどね、一応」


魔王嫁「うふふ、若気の至りってやつでしょうか?」

魔王「懐かしいなぁ」

側近「……それで、その侍さんはどうされたのですか?」

魔王「その後も何度か酒を飲む仲になったんだが、ある日忽然と姿を消してしまってな」


側近「それは……もしかして死んだのでしょうか?」

魔王「わからん。元々旅の途中だったらしいし自由な男だったからな。また新たな土地へ向かったのかもしれん」

魔王「私もまだ今より若かったから、少しだけ寂しい気持ちになったものよ」

側近「そんなエピソードが……まさに青春の1ページですね」

魔王嫁「いいですねぇそういうの。わたくしも一度でいいから旅に出てみたいものです」

魔王「いつか行ける日が来るよ。きっと」


……………………

勇者との決戦は明後日以降になりそうです。

このスレのレスもいよいよ500を超えそうな状況ですが、現在悩んでいることが1つ。

勇者のパーティが新・魔王城に乗り込み10階まで(安価をしながら)戦うので

もしかするとレスが1000を超える可能性があります。

中途半端に次スレに持ち込むくらいならいっそ【勇者編】として

新しいスレを立てた方がいいのではないかと考えたのですがどうでしょうか?

ご意見お待ちしています。

ご意見ありがとうございました。このままでいいという方が多数でしたのでこのまま続行します。

また、安価なしで見たいという方も結構いらっしゃるようなので

【勇者編】は暫定的に安価はしないで書いてみます。

あくまで暫定です。>>1がやりたいと思ったらやります。

ついでにもう1つ、安価なしでも>>1は書き溜めません。

安価のときと同じようにそのときのノリで書くので物語のスピードは変わらないと思います。ご了承ください。

では【勇者編】スタートです。

……………………

側近「ただいま戻りました……」

魔王「おぉ側近、どうだった?」

側近「なんだか時間を無駄にしたような気がします……」

魔王「む、そうか。それは残念だな」

側近「魔王様の方は?」

魔王「ばっちりだ。あとは勇者を迎え入れるだけよ」

側近「そうでしたか。……もうすぐなんですね」

魔王「不安か?」

側近「いえ、そのようなことは……ないと思うんですが……」

魔王「やるだけやったんだ、後はなるようになるだろう」

側近「……それもそうですね」

魔王「あぁ、勇者たちには存分に楽しんでもらうとしよう!」

魔王「はぁーっはっはっはっはっはhゲホッ! ゴホッ!?」

側近(あぁ、やっぱり不安になってきた……)

……………………

~それから数日後~

――新・魔王城前――

勇者「ここが……魔王城……」

戦士「ついにここまで来たのだな」

勇者「ああ、ここまで……長かった、本当に」

戦士「勇者……」


魔法使い「ここでお終いかぁ、結構短かったなぁ。ね? 僧侶?」

僧侶「その口調をやめろ、気持ち悪い。あれじゃぞ? いい加減、ワシの我慢は限界じゃぞ?」

魔法使い「怒らないでよ。今よりその顔がしわくちゃになっちゃうよ?」

僧侶「老いることをいつまでも恐れているおぬしよりマシじゃ。ワシとおぬしは、ほぼ変わらぬ齢ではないか」

魔法使い「あーあー! 聞こえないー!」

僧侶「いい加減、年相応に振る舞う努力を……したらどうじゃ!」ブンッ

魔法使い「うわっ! なに? やろうっての!?」

僧侶「おぬしがやる気ならいつでもな!」

魔法使い「へぇ、老いぼれがそういうこと言っちゃうんだ!」

僧侶「だから歳は大して変わらんじゃろうがぁ!」


勇者「…………」

勇者「ホントに……長かった」

戦士「魔法使い! 僧侶! うるさいぞ!」

魔法使い・僧侶「「こいつが悪い!」」 ←互いに指さし

戦士「いい歳して子供か!」

魔法使い「僕はまだまだ若いもーん! 可愛げがないよりマシだもーん!」

戦士「それは侮辱と受け取るぞ魔法使い!」

魔法使い「べー」

戦士「このっ!」

勇者「この調子でよくここまで来れたよ……」

~勇者を除く3人がラストダンジョン前で壮絶なバトルを繰り広げた後~

勇者「あのさ……」

戦士「…………」 ←正座

魔法使い「…………」 ←正座

僧侶「…………」 ←正座

勇者「いくらなんでもヒドすぎやしないかい?」

戦士「はい……」

僧侶「反省しておる……」

魔法使い「ま、まぁでも、いい準備運動になったかなぁって」

勇者「あ……?」にこっ

魔法使い「あ、あはは……顔と声がアッテナイヨー……」

勇者「はぁ……正直なところ喧嘩にはもう慣れた」

勇者「馬が合わない人なんてこの世にいくらでもいるしね」

魔法使い「じゃ、じゃあ」

勇者「がっ!」

勇者「いくらなんでも……ラストダンジョン前で回復アイテムを使い切ることはないだろう!?」

魔法使い「はい……」

戦士「本当に申し訳ないと思っている……」

僧侶「年甲斐もなくはしゃいでしまって……」

魔法使い「どうしよう……、いったん近くの町へ帰る?」

勇者「いや、このまま突入する」

戦士「待て、ラストダンジョン前にそれはあまりにも危険だ! 私が言えたことではないが!」

僧侶「そうだ戦士! おぬしに言えたことではない! ワシもだけど!」

魔法使い「無論僕も!」

勇者「そういうとこだけ仲イイよな……」

魔法使い「でもなんで突入? さすがに理由は聞きたいな」

勇者「ひとつ、俺たちにはもうそれほどまでに余裕の時間がないこと」

勇者「ふたつ、ここまで来て引き返したらせっかく張りつめた緊張感が切れてしまう可能性があること」

勇者「みっつ……」

戦士「…………」ゴクリ…

僧侶「…………」ゴクリ…

魔法使い「…………」ゴクリ…

勇者「どうせアイテムを買ってもまた無駄遣いするだろ?」

3人「はい……」

勇者「……と、いうわけで門の前だ」

戦士「不気味なまでに無機質だ……」

魔法使い「んー、さすがラストダンジョンって感じだね」

僧侶「前の魔王城よりはセンスがいいな」

戦士「前の魔王城もここにあったのか?」

僧侶「いや、場所は違うが……」

勇者「ちなみに前の魔王城はどんな感じだったんだ?」

僧侶「門が花柄だった……」

勇者「うわぁ」

僧侶「あのときはパーティ一同、気が抜けてしまってのう」

魔法使い「今もかなり気が抜けてると思うけど……」

勇者「……リラックスできてると考えよう」

戦士「そうだな。この扉の先は……」

魔法使い「連戦が待ち構えているんだろうねぇ」

僧侶「だが怖がる必要はない。魔法使いはさておき、勇者、戦士よ」

僧侶「今だけは、自分たちが世界を背負っているなどと考えないことじゃ」

僧侶「危なくなれば逃げろ。ワシだってそうする」

僧侶「だれも臆病者だとは笑わん。安心せよ」

戦士「わかった。その言葉、心に刻んでおこう」

勇者「ありがとう……僧侶」

僧侶「……準備はよいか?」

勇者「ああ……いくぞ! みんな!」

……………………

勇者「…………」

戦士「…………」

僧侶「…………」

魔法使い「これは……なんて言えばいいかなぁ……」

戦士「どうして遊園地があるのだ! 幻覚か!?」

勇者「僧侶……前もこんな感じだったのか?」

僧侶「い、いや。前は外装だけやたらファンシーで、中には凶暴な魔物が所狭しといたんじゃが……」

魔法使い「罠かな? とりあえずジェットコースターに乗ってみる?」

戦士「何年生きればそんな思考回路になるのだ……」

魔法使い「あ、フードコートがある! 回復アイテム買えるかも!」

戦士「敵の本拠地にあるフードコートなど罠に決まっているだろう!」

魔法使い「ねぇ……戦士。さっき僕たち勇者にたくさん迷惑かけちゃったよね……」

戦士「そ、それは……」

魔法使い「敵の本拠地だからって回復アイテムがないわけじゃないんだよ。もしかして本物かも……」

戦士「う、うぅ……」

魔法使い「これは勇者のことを思えばこそなんだよ、戦士」

戦士「勇者のため……」

魔法使い「そう、勇者のため……。喜ばせてあげたいよね?」

戦士「う、うん」

魔法使い「彼のため……彼の喜ぶ笑顔のため……」

戦士「勇者の……ため……な……ら」

戦士「仕方ないな!」キリッ

魔法使い(チョロすぎて逆に心配だなこれは……)

戦士「勇者ー! ちょっと食べ物買ってくるー!」

勇者「あ、おいちょっと!」

僧侶(……魔法使いがまた唆したな)チラッ

魔法使い「てへぺろっ☆」

僧侶 イラッ…

僧侶「勇者よ、彼女1人では危ない。後を追うぞ」

勇者「そうだな。おい待て戦士!」

戦士「おーい、店主! 何かおすすめはあるか?」

子供2「いらっしゃいませ! ……あっ」

戦士「む、子供か? まぁ誰でもいい、何かおすすめは……」

子供2「あなた……人間……?」

戦士「そうだが?」

子供2「ひっ……!」

ガシャーン!

戦士「お、おい! 大丈夫か?」

子供2「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」ガクガクブルブル

戦士「ど、どうしたのだ?」

子供2「なんでもするからぁ……こ、ころざないでぇ……うっうぅぅぅ……」ポロポロ…

戦士「ちょ」

勇者「おい戦士!」

戦士「あ、勇者……」

勇者「どうしたんだこれは?」

戦士「わ、わからん、いきなり泣き始めてしまって……」

勇者「とりあえず詳しいことを聞こう。……立てるかい?」

子供2「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

勇者「うわっ!」

子供2「うっ……うぅぅぅ」

子供3「子供2ー? どうしたー?」

子供3「!」

子供3「やめろぉぉぉぉぉぉ!」

勇者「え!?」

ガバッ ←子供2を子供3がかばう

子供3「あんたら……人間だな……?」

勇者「あ、あぁ……」

子供3「もしかして、いやもしかしなくても……勇者か?」

勇者「そ、そうだ」

子供3「こいつに……なにをした?」

勇者「え、その、泣いていたから話を聞こうと……」

子供3「はっ! 偽善もいいところだぜ!」

勇者「!」

子供3「お前らのせいでっ……こいつのお父さんやお母さんも……」  ←町内会のボウリングに参加中

子供3「親父やおふくろも……!」ポロ…ポロ…  ←夫婦水入らずで旅行中

子供3「みんな死んじまったんだぞ!」 ←バリバリ元気

戦士「!」

子供3「お前たちの……せいで……」

ごめんなさい。

なんかパソコンの調子がおかしいので中途半端ですが今日はここまでで。

中途半端なところで止めてそのまま放置してすみませんでした。

パソコンの不調も原因でしたが、その他の事情により少し更新するのが厳しい状態です。

あと1週間ほどお時間をいただく必要があるかもしれません。

どうかそれまでお待ちください。

魔法使い(良い演技するなぁ、そう思わない?)

僧侶(うむ。舞台の演者かもしれぬ。魔力は少ないようだが……)

魔法使い(殺そうか?)

僧侶(様子を見よう。勇者と戦士の対応も気になる)

戦士「……お前たちに同情するつもりはない。私たちの親だって殺された」

子供3「…………」

戦士「これは『戦い』なんだ。お前たちも戦う意思がないのならここをすぐ離れろ」

戦士「それとも、お前も戦うか?」

子供3「え? えーっと……」

――勇者たちから少し離れたところ――

子供4「アカン、あいつ頭真っ白になってる」

子供1「セリフは得意だけどアドリブ弱いもんねー」

子供4「うーん、人選ミスやったなぁ」

子供5「このままいくと少しマズくない?」

子供6「そーだねー。ちょっとだけーあぶないかもー」

子供4「むー、作戦変更もやむなしっちゅう感じか」

子供1「あ、ちょっとみんな!」

子供たち「「「え?」」」


……………………

子供2「うっ……ひっぐ……」

子供2(どうしよう……フォローできない)

子供2(とにかくなにか喋って!)

子供3「」

子供2(あぁダメかも……)

勇者「…………」

僧侶「勇者よ……お前はどう思う?」

勇者「……俺は」

勇者(俺は……どうなんだ?)

勇者(この子の親の顔すらわからない。それだけの数を殺してきた)

勇者(俺はこの子たちに……)

勇者「俺は……」

四天王4「そこまでだ!」

――少し離れたところ――

子供4「ちょ、あの人なにしてるん!?」

子供6「なんかちょっと声がふるえているような―」

子供1「もしかして……泣いてる?」

子供5「えー……」

子供4「罠の意味ないやん……」

……………………

勇者「……きぐるみ?」

魔法使い「着ぐるみだね」

僧侶「キグルミじゃな」

戦士「きぐるみ……」キュン…


子供3(あれ? なんでこんなことに)

子供2(君の頭が真っ白になったからだよ!)

子供3(ご、ごめん)

子供2(もう……四天王4さんがフォローしてくれてるから一旦退こう)

子供3(お、おう)


四天王4「罪なき子供たちを泣かすとは……それだけで万死に値する所業!」

四天王4「四天皇最後の1人。この四天王4が成敗してくれる!」

僧侶「最後?」

戦士「最後といわれても私たちはお前しか四天王を知らないぞ!」

魔法使い「そうだそうだー。で、なんで着ぐるみ?」

四天王4「これは魔王様より承った戦闘服である!」

四天王4「他の3人が出るまでもない! 貴様らなど私1人で十分!」

――ちょっと離れ(ry――

子供4「なんであの人盛大に死亡フラグ立ててるん?」

子供5「さぁ……」

子供2「ただいま」

子供1「あ、おかえり」

子供6「しっぱいだねー」

子供3「ごめん……」

子供4「まぁ、後で反省会やな」

子供5「で、四天王4さんはなんで泣いてるの?」

子供1「子供3の演技を本気にしたとか」

子供4「あはは、そんなアホなー」

子供たち「「「…………」」」

子供たち(((ありえる……)))

……………………

四天王4「さぁどうした!? 全員でかかってくるがいい!」

勇者「なんか、不気味だな……」

僧侶「1000年以上生きてまだ未知のものに出会うとはのう……」

戦士「…………」

勇者「どうした戦士?」

戦士「いや……なんでもない」

勇者「気持ちはわかるぞ、あれには誰だって戸惑う」

戦士「そ、そうじゃなくてだな……」

勇者「?」

戦士「その、ちょっと可愛いな……っていうか……」

勇者「は?」

戦士「いや! その! 凄く惹きつけられる造形だなって!」

勇者「…………」

戦士「…………」

勇者「戦う準備はできているぞ! 四天王4!」

四天王4「ほう! では来るがいい!」

戦士「待ってくれ! 無視しないでくれ!」

勇者「なんだよ!」

戦士「可愛いものは……斬れない」

勇者「はぁ!?」

魔法使い「『これは『戦い』なんだ。お前たちも戦う意思がないのならここをすぐ離れろ」』」

僧侶「さっきの言葉はどうなるのか」

戦士「それはそれ、これはこれだ」キリッ

勇者(駄目だこいつ……)

四天王4「どうした! かかってこないのか!」

戦士「やめろ! そのつぶらな瞳で私を見るなぁ!」

魔法使い「そういえば……ちょっと旅の途中でもカワイイ系なモンスターは僕たちに攻撃を任せてたね……」

僧侶「そういう趣味か。まぁ年頃ならそんなもんじゃろうて」

戦士「うぅ……」

勇者(さっきまでの雰囲気が……)

魔法使い「しょうがないなぁ。ここは僕に任せてよ」

僧侶「いけるのか?」

魔法使い「余裕だよ余裕」

勇者「すまない……」

魔法使い「いや、勇者の謝ることじゃないし。ここで頑張って後は楽させてもらうとするかな」

戦士「うむ。頼んだぞ、魔法使い」

魔法使い「お前はちょっと図々しいぞ? ん?」

戦士「ゴメンナサイ……」

魔法使い「はーい、じゃあ戦ってきますかねー」

四天王4「お前1人か?」

魔法使い「そうだよーよろしくね」

四天王4「子供1人とは、随分なめられたものだな」

魔法使い「他の3人が出るまでもない! 貴様など僕1人で十分! ……ってね」

四天王4「言ってくれる……。気に入った、まずは貴様からだ」

魔法使い「じゃあ……始めようか」


――勝負……!

では戦いの火蓋が切られたところで今日はここまでです。

展開進まなくてごめんなさいね。あとまた少しだけ更新に『間』が開くと思います。

なので次回予告でもどうぞ。


――次回予告――

ついに幕が切って落とされた最後の四天王との戦い!(初戦)

しかし思わぬ遊園地のギミックとそれを使いこなす四天王4に苦戦を強いられる魔法使い!

果たして逆転への道を切り拓くことはできるのか!?

そして子供たちは勇者一行から現金を巻き上げることはできるのか!?

次回! 『死闘! テーマパーク』

まりょえん! また見てね!


はい、こんな感じで

では

(どうでもいいけど「火蓋が切って落とされる」の方が語感が良いとは思いませんか?)

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