王子「オンラインハンティング!」(68)

国王「先代魔王よ…安らかに眠れ。」

勇者「世の平和は、我々が守って見せます。」

魔王「国王殿、勇者、ありがとう…。」

国王「先代殿はどんなお方だった?」

魔王「人間を嫌ってはいたが、戦争が終わればそれでいいと言っていたな。」

勇者「平和を求めていたのは一緒、か。」

魔王「ああ…。」

国王「もっと早くに、和平を申し込みたかったな…。」

魔王「父上はゲームに手を出していなかったから…。」

勇者「思えば、俺たちが出会ってからそこそこ経つな。」

魔王「今夜も飲むか?」

国王「良いのか?」

魔王「父上も、いつまでもしんみりとした空気では嫌だろうしな。せっかく来てもらってもてなさない訳にもいかん。」

大臣「お帰りなさいませ。」

騎士長「我々も行かなくてよかったのでしょうか?」

国王「大人数で行くのも迷惑じゃろうしな。」

司祭「では、そろそろ失礼を…。」

魔王「まあ待て、もてなしを受けていってはくれないか?」

大臣「えっ?」

魔王「思えば我々ばかりそちらに行ってもてなされていたからな。」

騎士長「今回はお墓参りですし…そのような…。」

魔王「長旅で疲れているだろうに…気を遣わなくてよいのだ。」

魔王「平和を祝して…この言葉何回目だろうな…ともかく、乾杯!」

「「「かんぱーい。」」」

勇者「側近と魔法使いの姿が見えないな?」

魔王「買い物に行ったようだぞ。」

国王「戦士と僧侶は?」

魔王「あー、あの二人はデートと被ったらしいから、無理に来なくてもいいよって伝えたんだ。」

勇者「まあ、流石に欠席する訳にはいかないからって、後から来るらしいけどね。」

氷魔「失礼いたします。料理をお持ちいたしました。」

魔王「うむ。」

勇者「この人は?」

魔王「四天王が一、参謀の氷魔だ。」

国王「えっ、四天王とかいたの!?」

魔王「いたの。」

勇者「初耳なんだけど。」

魔王「まあ、勇者と戦ってないしなあ…。」

氷魔「随分と軽い話し方なのですね…。」

魔王「あ、いや、まあ、な。」

氷魔「では。」

勇者「…ちょっときつい姉ちゃんだな。」

魔王「まあ、ね。それに四天王はゲームのこと知らないからさ…。」

国王「ゲーム基準こええわ。」

勇者「それじゃあ、不満に思ってるかな…今回のこと。」

魔王「うーん…あとの三人はそれなりに納得してるけど、彼女はねえ…。」

国王「人間に恨みとか…?」

魔王「そういうことじゃないけど、真面目すぎるからね。信用しきってはいないと思う。」

国王「それはまあ、仕方ないな。」

勇者「とりあえず、四天王の前では普段の立場で話すべきだな。」

魔王「うむ。」

国王「おk把握。」

炎魔「あんたが勇者か!初めましてだな!」

勇者「ああ、あなたも四天王の一人か?」

炎魔「おうよ!魔王軍特攻隊長、炎魔様だ!」

国王「特攻隊長か…。」

炎魔「まあ…防衛作戦ばかりだったから特攻とか役目なかったんだがな…。」

魔王「あ…燃えつきとる…。」

炎魔「でもまあ!おかげで俺は人間を襲うこともなく!堂々と平和を享受できてるんだがな!」

勇者「復活したな。」

炎魔「当時こそ、魔王様には不満があったけど。今は俺の特攻魂を止めてくれて、本当に感謝しています。」

魔王「ああ、お前こそよく我慢してくれた。」

炎魔「俺がこうして人間と仲良く話せるのも…魔王様のおかげなんだああああああ!!」

風魔「あらあら…流石に騒がしいですわよ…?」

炎魔「っといつもの癖が!すまねえ!」

勇者「こちらは?」

魔王「策略家の風魔だ。」

国王「策略家とな?」

風魔「ええ♪人間がもしも私たちを蹂躙する獣どもであったならば、策で全て屠ってしまうつもりでしたわ♪」

勇者「…ゾクっとした。」

国王「ワシも…。」

魔王「私もだ…。」

風魔「あらあら…♪」

魔王「そして彼女は炎魔の妻でもある。」

勇者/国王「えええええええええ!?」

炎魔「え?そんなに驚くか?」

勇者「まずお前に妻がいることに驚くわ!」

風魔「私の夫に、随分失礼なことを言いますのね…?」

勇者「あ、や、ご、ごめんなさい…。」

国王「正直、二人の組み合わせは意外…。」

炎魔「俺たちの愛が燃え上がるぜ!」

風魔「うふふ♪」

勇者「物理的に燃えるだろ。」

国王「先に言われた。」

雷魔「人間ども、飲んでるかあ?」

勇者「飲んでる。」

魔王「雷魔、相手は国王殿と勇者だ。失礼だぞ。」

国王「よいよい。」

魔王「お主が良くても、やはり立場というものはあろうに…。」

雷魔「あんた、心広いんだなあ?」

国王「まあの。ほっほ。」

雷魔「ほんと…大事になる前に和平ができてよかったぜ…。」

魔王「…ああ。」

勇者「あんたも人間とは?」

雷魔「まあ、なあ。」

魔王「こやつは人間の孤児を育てていたのだ。」

国王「…なんと。」

雷魔「俺は四天王の中でも古株だからよお。ガキの頃は本当の戦争だったあ。」

魔王「父上は無益な殺生こそしなかったが、積極的に攻撃していたからな。」

国王「お互いに、相手も同じように恨みは忘れ恐怖を感じているだけとは気づけなかったからのう…。」

勇者「ずっと国境での小競り合いが行われていましたね…先代魔王が病気で倒れるまで…。」

魔王「それから五年、病状は回復せず…だ。」

雷魔「それで…俺はよお…人間は問答無用で殺すつもりだったあ。」

勇者「…。」

雷魔「忘れもしねえ。小競り合いに乗じて村を襲おうとした時だ。」

雷魔「けっ、魔王様も甘いぜ!村なんかも潰しちまえばいいんだ!」

小競り合いに乗じて…同じように考えてた野盗がいたようでなあ…

着いた村は…荒れ果ててやがった…

そこでよお、一人の少女と出会っちまったんだ…

まだ10歳にもなるかならねえかってくれえのなあ…

殺しちまおうかって思った…

人間なんざ、俺らを襲う凶悪な輩なんだ…

だがよお、ガキなんかを殺しても目覚めが悪ぃ

俺は、とっとと帰ることにしたんだあ…

そしたらそのガキ、ついてきちまってなあ…

雷魔「情が沸いちまってよお…家に置いてやることにしたんだあ…。」

勇者「いいやつだな…あんた…。」

国王「ありがとう…助けてやってくれて…。」

魔王「その少女がこいつの妻だ。」

勇者/国王「ぶーーーーーっ!?」

雷魔「懐かれちまってなあ、娘も一人いる。」

勇者「また衝撃的だな…。」

雷魔「それだけじゃあねえんだ…5年前、先代魔王様が倒れるほんの前だ。」

国王「今度はどうしたんだ?」

雷魔「嫁と同じ、小競り合い中に野盗に襲われた村のガキがこっちに迷い込んだみてえでなあ。」

勇者「野盗…許せねえな…。」

雷魔「娘がそいつ、連れてきちまってなあ…。」

国王「つまりは…。」

魔王「こいつは人間二人、人間と魔族のハーフ一人を家族にしているわけだ。」

雷魔「こんだけの人間と暮らして、人間と戦争できるわけねえだろお!?」

勇者「絶対できねえわ。」

雷魔「だからなあ、和平のおかげで俺は…どっちも敵に回さず済んだんだあ…。」

国王「勇気があるな…魔王にバレればどうなったか…。」

雷魔「そうなった時のことを考えては、不安でいっぱいだったなあ…。魔王様には感謝してるんだあ…。」

魔王「お前のような立派な部下を持てて、助けることもできて、私は嬉しい。」

雷魔「へっ…もったいねえお言葉だあ…。」

勇者「で、最後が氷魔か。」

魔王「うむ。」

氷魔「お呼びでしょうか?」

魔王「四天王の紹介をしていてな。」

国王「そういや、雷魔の役職を聞きそびれたな。」

魔王「あやつは防衛団長だ。炎魔と雷魔が騎士長、氷魔が大臣のようなものか。」

国王「そういえばこっちには、風魔のような策略家はおらんかったなあ…。」

司祭「司祭のような役目はいないのですか?」

国王「唐突に沸いて出たな。」

魔王「司祭は、おらぬな。」

氷魔「必要ありません。神などいないのですから。」

司祭「…聞き捨てなりませんね。」

氷魔「私は自分の目に見えぬものは信じませんので。」

司祭「神はいらっしゃいます!私の愚行に罰を与えた上で許してくださったのです!」

氷魔「愚行…と言いますと?」

司祭「そ、それは…。」

国王(ゲームなんて言えないわなwww)

勇者(神を名乗ったなんて言えないわなwww)

氷魔「言えないのですか?」

司祭「えっと…。」

氷魔「ちなみに、罰とは?」

司祭「ふぇっ!?」

魔王(チキン売り切れwwww)

氷魔「…もういいでしょう?」

司祭「あっ、待ちなさい!神はいらっしゃるのです!」

国王「行っちゃったな。」

魔王「司祭殿がうまく氷魔を打ち解けさせてくれると良いのだがな。」

勇者「いやあ、あれは無理だろう。」

国王「ところで、大臣はどうしたのじゃ?」

勇者「騎士長は?」

国王「騎士長は女子に囲まれて飲んでおる。裏切り者は放っておけい。」

勇者「お、おう。」

魔王「大臣殿はだな…その…。」

大臣「ただいま…戻りました…。」

魔王妹「ましたーっ!」

国王「えっ?」

勇者「んんっ?」

魔王「紹介する、私の妹だ…。」

魔王妹「でーっす!」

国王「お、おう…。」

勇者「ど、どうも。」

魔王「いい年して…子供っぽいだろう…?」

勇者「うん…。」

国王「それで、大臣は何やってんの。」

大臣「肩車です。」

国王「後で城壁な?」

大臣「えぇ…?」

魔王「実はな…妹は…。」

魔王妹「もふっちょ大臣ファンクラブ!魔族第一号でーっす!」

国王「なんじゃと!?」

勇者「もふっちょ大臣ファンクラブ…?」


もふっちょ大臣ファンクラブとは

王国の大臣ってお腹ぷにぷにもっふもふでいいよね!

という声から生まれたファンクラブ

老若男女問わずファンがいたが、魔族とは戦争中で普及していなかった

それが和平によって広まり、真っ先に魔族で目をつけたのがなんと!

魔王の妹だったのだ!

魔王妹「兄貴!」

魔王「なんだ妹よ。」

魔王妹「和平談合一緒の行きたい!」

魔王「留守番していなさい。」

魔王妹「もふっちょ大臣に会いたい!」

魔王「モフチョ?!」

魔王妹「もふっちょ大臣!」

魔王「な、なんだ…びっくりした。それで、もふっちょ大臣とは?」

魔王妹「王国の大臣さんだよー!」

魔王「そうなのか…まあ、またいつかな。」

魔王妹「とか言っておきながら!いつまで経っても会わせてくれなかったんだもん!」

魔王「それで今回、大臣殿の方から来てくれたのでな、会わせたのだ。」

大臣「そしたらこの有様でして…。」

国王「禿げろよ。」

大臣「やめて!?」

国王「羨ましいなあ、なあ~。」

大臣「だからこれは…男性として好かれているわけでは…。」

魔王妹「え?男性としても結構気に入ってるよ~!」

大臣「…///」

国王「もぐぞてめえ。」

大臣「やめてください!?」

勇者「大臣もリア充の仲間入りかあ。」

魔王「めでてえ。大臣も妹も。」

勇者「妹も?」

魔王「あれじゃ貰い手がな…。」

勇者「あ、ああ…。」

側近「ただいま戻りました!」

魔法使い「戻り…ました…。」

勇者「おう、お帰…り…?」

魔王「うむ、良いと思うぞ。」

勇者「え?あ、え?」

側近「魔法使いさんの服を選んでたんですよ!」

魔法使い「に、似合う…かな?」

勇者「あ、ああ…。凄く可愛い…。」

魔法使い「そ、そう///」

魔王「エステなども予約を入れておいたのでな。」

勇者「魔王…。」

魔王「ん?」

勇者「グッジョブ。」

魔王「当然。墓参りもあったとはいえ、今日はこっちでの平和式典のつもりだったからな。」

勇者「だからあんなに呼び止めてたのか…。」

魔王「父上にも、我らの笑顔を届けたいのだよ。」

勇者「…じゃあ、とびっきりの笑顔を送ろうぜ。」

魔王「悪酔いはするなよ?」

勇者「おうよ。」

戦士「すまねえ、遅れた。」

僧侶「お待たせしました。」

戦士「って…なんだこれ。」

魔王「ギリギリセーフと言ったところだな。」

僧侶「あの…これは…?」

魔王「平和式典。」

戦士「明らかに風魔ってドS姉ちゃんだよな…あんたMなんか?」

炎魔「いやそれがな、あいつたまにめっちゃ甘えてくるんだよ。たまらねえって。」

僧侶「ギャップですね、ギャップ。」

風魔「あら?何のお話かしら?」

炎魔「な、なんでもないです。」

風魔「お仕置きが必要なのかしら…。」

炎魔「あ、あわわ…。」


国王「えっ、お主今でも?」

雷魔「当然だあ、俺たちは今でもあっつあつよお。」

国王「やっぱ若い嫁さんっていいなあ。」

雷魔「羨ましいかあ?」

国王「でもやっぱ今の妻が一番だのう。」

雷魔「十分ラブラブじゃあねえかあ。」

魔王妹「もふもふ~♪」

大臣「く、くすぐったいんだけど…。」

魔王妹「いや?」

大臣「嫌じゃないけど…。」

魔王妹「じゃあもふ~♪」

大臣「年の差から物凄く犯罪臭がするんだけど…。」

騎士長「確かに、見た目幼いですしね…。」

大臣「どうしよこれ…。」

騎士長「せっかくのモテ期なんですから、なるようになるのでは?」

大臣「騎士長、大分緩くなったよね…。」

騎士長「頭が柔らかくなったんです。」

氷魔「だから、私ががまとめないとなんですよ…。」

司祭「あなたも、苦労してらっしゃるのですね…。」

氷魔「みーんなマイペースなんです…。私がしっかりしないとなんです…。」

司祭「うんうん…。」

氷魔「私もたまにはのんびり砕けて喋りたい…。」

司祭「わかる、私もたまには敬語使わず喋りたいんだよ。」

氷魔「でも立場があるから…。」

司祭「そうなんだよな。立場上こんな砕けた喋り方できないんだよ!」

氷魔「わかってくれるの…?」

司祭「私たちは同士だ、だろう?」

氷魔「同士…。」

魔法使い「勇者…。」

勇者「魔法使い…。」

魔法使い「好き…です…。」

勇者「お、おう…。」

魔法使い「勇者は…?」

勇者「…好きだよ。」

魔法使い「落ちる?」

勇者「そろそろかも。」

魔法使い「じゃあもう一押しね。」

勇者「お、お手柔らかに…。」

父上…見ているか?

国王「平和に、乾杯。」

我々が、人間と酒を酌み交わしている…

勇者「人間に、魔族に、乾杯。」

平和が来たんだ…

もう、争わなくていいんだ…

大臣「国王様に…乾杯。」

戦士「勇者に、乾杯。」

安らかに、眠ってくれ…

側近「魔王様…。」

魔王「側近…?」

側近「乾杯。」

魔王「…乾杯。」

騎士長「少し飲むのをやめるか…ん?これは…!」

国王「おっ?騎士長から…。」


魔王「メールか?」

側近「みたいですね。」


大臣「わざわざメールということは…。」


戦士「ゲーム関係だな。」

僧侶「ですね。」


魔法使い「これは…。」

勇者「…来たか。」

オンラインハンティング

大幅アップデート告知!

ーーー様!

ーーーちうえ!

何だ…騒がしい…な…

ーー王様!!!

王子「父上!」

勇者「国王様!」

魔王「国王殿!」

国王「…ん?」

王妃「あなた…。」

国王「…ふむ。」

大臣「目を覚まされたぞ!」

騎士長「よかった…。」

国王倒れる

緊急のため、王妃、王子、側近三名、魔王、勇者が呼び出された


司祭「ご気分は…?」

国王「…そろそろ、かもしれん。」

王妃「そんな…。」

国王「何故泣くのじゃ?もう十分生きたわい。」

王子「父上…。」

国王「王子、お前は大臣、騎士長、司祭と共に、国をまとめるのだ。良いな?」

王子「…はいっ!」

国王「勇者、魔王…。」

魔王「約束を守ってくれたな…。」

国王「うむ。お主らの子を見ることができて嬉しいぞ。」

勇者「我々も、約束を守ります…。」

国王「ああ、笑顔で。ワシを見送ってくれ。」

勇者/魔王「…またな。」

国王「うむ…。」

国王、死す

最期まで国のため、平和のために尽くした

その功績は後世に伝えられた

功績の裏にあった出来事は…伝えられていない…

国王から、とあるメンバーにメールが届いた

流石に嫁の前で砕けた口調はまずいからこっちにした

今日、昔の夢を見た

凄い楽しかったよね

実は、こうなった時のための手紙を用意しといたんだ

部屋の棚に入ってるから読んで

みんなで集まって読んでね!

今までありがとう


ヒゲ@国王陛下 より

大臣「全員、揃いましたね?」

勇者「ああ。」

魔法使い「揃ったわね。」

魔王「グループの、メンバーだな。」

側近「オンラインハンティングの…。」

戦士「久しぶりだな。」

僧侶「しばらく、忙しくて集まれなかったですからね。」

騎士長「ええ…。」

司祭「懐かしいです…。」

大臣「では、読みます。」


グループのみんなへ

この手紙を読んでるってことは、ワシはもう死んでいる

みんなが忙しくなって、ゲームをやらなくなって

一緒に飲むことさえ段々減ってきてしまった

だから、今日この日、久々にみんなが集まってくれてたら凄く嬉しいな

では一人一人っつーかペア毎にメッセージ送ってこうかな!

まずは、ゆうとまほ!

勇者「その呼び名…ほんと久々だな…。」

魔法使い「うん、懐かしいわ。」

ようやくまほがゆうを落としたと聞いてb

魔法使い「頑張ったわ。」

勇者「落とされたよ。」

幸せな家庭築けリア充どもめ!

ゆうには苦労かけた!お疲れ!ありがとう!

まほ、ゆうを支えてやってくれ!

勇者「あんたこそ、お疲れ様。」

魔法使い「約束するわ、支える。」

次は、カイザー&めいめい!

魔王「うむ。」

側近「ちょっと恥ずかしいですね、当時の呼び名で呼ばれると…///」

お前らには言うことなし!

あえて言うならばそう、爆発しろ!

いや、本当に言うことがないんだよな

真っ先にリア充してたから十分言いたいこと言ったわwww

個別には言うことあるぞ

カイザー、改めて和平ありがとう

めいめい、君の一言が平和をもたらしたんだ、本当にありがとう

魔王「ああ、こちらこそな。」

側近「…はい。」

筋肉&そうちゃん!

戦士「来たか。」

僧侶「来ました。」

お前ら付き合ってからイチャイチャ見せ付けやがって!

僧侶「あはは…///」

戦士「久しぶりに照れ顔が見れたな。」

今僧侶照れてるだろ

僧侶「!?」

戦士「予言者か!?」

ラブラブになってから少しずつ落ち着いてきてたからな

当時を思い出して赤面するに100G

僧侶「えっ。」

冗談じゃよ

落ち着いてからも、いい夫婦になってて羨ましかったぞ

幸せにな

筋肉!下ネタ面白かったぞ!戦闘でも先陣切ってくれてさんきゅ!

そうちゃん!君が入ってから回復ができて凄く戦いやすかった!ありがと!

戦士「下ネタは忘れてくれよ…。」

僧侶「ゲームも、楽しかったです。」

へーちょ!

騎士長「は、はい!」

お前最近町娘の嫁貰ってたな

騎士長「書いたのあの頃ですか…。」

遂にお前までリア充か!

幸せにな!

騎士長「幸せです!」

お前に隠してたのは、本当に悪かった

一緒に遊べて、嬉しかったよ

騎士長「こちらこそ…です…。」

モフチョ!

大臣「ここは私か。」

魔王の妹に押しかけられたんだってな!

近々ゴールインか?あ?

大臣「ええ、しましたね…。」

あんな若い娘と結婚とか!お前!

禿げろ!は・げ・ろ!

大臣「禿げましたよ…ええ禿げましたとも…。」

幸せにしなかったらカイザーの前にワシがぶん殴るからなこら!

大臣「上等、絶対に幸せにしてやんよ!」

最後はかみつん!

司祭「私ですか…。」

痛々しいけど強かった!

司祭「ぐはっ!黒歴史が…。」

なんだかんだで優しいし~

たまには砕けてええんやで?

司祭「できませんよ…流石に…。」

氷魔とはどうなん?

打ち解けてからよく会ってたみたいだけど

司祭「恋愛というより同士、ですかね…。お互いずっと独り身のままになりそうです…。」

さて、本題に入ろうか神の遣いよ

司祭「む…?」

ワシは、どこへ行く?

司祭「…決まっているだろう。貴様のような名君は!天国行きだ!」

というわけで

みんな、今までありがとう!

ワシらは、ズッ友だょ!


ダンディな国王様こと、ヒゲより


勇者「ヒゲ…。」

国王「今日は魔王殿との会議か…。」

王妃「あなた、お気をつけて?」

国王「ああ、ありがとう。」

王子「父さん頑張って!」

国王「おう!父のような立派な王になってみせるぞ!…それはなんだ?」

王子「これ?」

王子「オンラインハンティング!」

オンラインハンティングというゲームがある

続編などはなく、バージョンアップを続け

今でも続いてる大人気のオンラインゲームである

魔族のプレイヤーも大幅に増加し

魔族との共同開発にまで発展している

このゲームが世界平和の第一歩となったことは

誰も、知らない

-プリン さんが ログイン しました-

プリン「こんー!」

ゆーま「きたきた!」

まおまお「これで揃ったね!」

プロテイン「おう」

りょー「どこ行くー?」

もふりん「今日も近場でいいかな?」

ぷっちょ「私森散策がいい!」

ふに「私も!」

ナイト「俺はダンジョン潜る!」

-神の遣い さんが ログイン しました-

-ブリザード さんが ログイン しました-

ゆーま「おっ」

プリン「この人たちは?」

ゆーま「最近入ってくれた助っ人さん」

プリン「わっ、カンスト!?」

神の遣い「用があればいつでも呼べ」

ブリザード「力を貸すわ」

終わりです
流石に長すぎるだろうと思いつつも、書きたいことを書いてるうちにこんなことになってしまいました
予定では墓参りと最終回は分けるつもりでしたが、最終回の前編に墓参りを繋げると程よい長さになったので
まとめてみることにしました

展開が同じで飽きる、そのような声が挙がることだけは覚悟していました
私が描きたかったのは、変わらない平和の中で、変わらずのんびりしながら、人間関係が深まっていく物語だったからです
しかしこれもただの実力不足だったのかもしれませんね…

ただ、書き続ける中で決まっていたこと
それは、最年長の国王が死ぬまで続くこと
ゲームこそ忙しくなりできなくなっても、絆は切れないこと、でした

墓参りから国王が死ぬまでの間の物語はありません
そこからは皆、自身の人生に向かって歩んでいってしまいました
この日まで、全員で会うことはあまりできませんでした
個別の物語は流石に…ネタがないので…

魔族側は掘り下げるまでもない感じです
あえて言うなら過去編に触れつつ雷魔とその妻の物語ですが
これはSSにもよくある展開なので敢えて書く必要はないのかな、と思います
自己満足で書くかもしれませんが、投下するかはわかりません
もしも、読みたいという声を多くいただけたら、投下するかもしれません

最後に、明らか補足がないと分かりにくい司祭と氷魔の短編を投下したいと思います
あと数レスだけ失礼いたします

司祭「久しぶりに、やってみるかな…。」

氷魔「何を?」

司祭「オンラインハンティング。」

氷魔「今有名なゲームね。やってたの?」

司祭「まあ、な。」

氷魔「私も、やってみようかな…。」

司祭「ん?」

氷魔「そろそろ、私ものんびりできそうだから。」

司祭「わかった、教えるよ。」

氷魔「結構、面白いわね。」

司祭「だろ?」

氷魔「ゲームの中でのあなたって、その…。」

司祭「痛い?」

氷魔「…うん。」

司祭「はは、私の秘密だ。」

氷魔「私に教えちゃってよかったの?」

司祭「もっと大きな秘密は教えられないかな。」

氷魔「無理に聞くつもりはないけれど。」

司祭「こっちに関しては、いいかなって思った。」

氷魔「…なんで?」

司祭「同士だからな。」

氷魔「…同士、ね。」

司祭「ああ。」

氷魔「まあお互い、もうこんな年だものね…。」

司祭「…付き合う?」

氷魔「うぇっ?」

司祭「お互い国のことで忙しかったから、そういうのは無理かと思ってた。」

氷魔「後継者ならいるし、いつでも引退できる…。魔王様も私のこと心配してたわ…。」

司祭「君が良ければ…。」

氷魔「…もうこんなおばさんなんだけど。」

司祭「私もおじさんだ。」

氷魔「いいのね?」

司祭「私には君しかいない。ずっと独り身の予定だったんだぞ?」

氷魔「私もあなたと話すときしか、こんな砕けた口調できないし…。」

司祭「じゃあ…。」

氷魔「お願いします…。」

それからしばらくして…


氷魔「ねえ。」

司祭「なんだ?」

氷魔「私、ダメ女になってない?」

司祭「そんなことないぞ?」

氷魔「仕事なくなってから…いい年してゲームばっかり…。」

司祭「家事をあれだけこなしてくれてるのに、まだ働こうっていうのか?」

氷魔「すっかりはまっちゃったわ…。」

司祭「はは、みたいだな。」

氷魔「カンストって…。」

司祭「頑張ったじゃん。」

氷魔「抜け出せないわ…。」

司祭「やることやってるなら、いいと思う。」

氷魔「そう、かしら。」

司祭「そうさ。そろそろ、どこかのグループに入ろうか。」

氷魔「グループ?」

司祭「ああ、助っ人として入るんだ。かっこいいだろう?」

氷魔「まあ、そうだけどね…。」

司祭「邪魔になりそうならおとなしく引き下がればいいし、このまま二人きりでもいいさ。」

氷魔「…うん。」

-みんなで楽しく騒ぎ隊 に加入申請しました-

氷魔の表向きのキャラが出番なさすぎた

最初からここまで読んでいただいた方
本当に、ありがとうございました!

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