勇者「女体化しやがった!!」(138)

初めてss深夜に投稿します。

不慣れなところもありますのが頑張って書いてみようと思います。

ファイッッッ!!

勇者「……ぐごー」ポリポリ


「……へへっ」コソコソ

「……うふふ」コソコソ

「それじゃ……」

「いっただきまー「させるか!!」ガンッ!

「あ~ん、もうちょっとだったのにぃ~」

「あらあら、残念」ウフフ

勇者「」ゾワッ

オォォオォォォ!!

「あーあ、また失敗しちゃったよ。たまには性交したいのにぃ」

勇者「おい、字が間違ってねーか!?」

「あらあら、あってますわよ勇者様」ニジリニジリ

勇者「ええい、にじりよってくるなうっとおしい、ズボンに手を掛けるな!!」ガスッ

「えへへ~、勇者~///」

女剣士「おい、朝っぱらからうるさいぞ勇者!一体何をやって――」ガチャッ


ボフン!



魔勇者「あ」

勇者「げ」

神官「これはこれは」



女剣士「……ごゆっくり」バタン



勇者「帰るなああああ!!」

女剣士「……」ハァ…

勇者「おい、女剣士!!」

女剣士「あ、ああ、勇者か。どうしたんだ一体?」ギギギ

勇者「うおーい!堅いぞ笑顔が!!」

女剣士「いや、世の中には色々あるものだと思ってなあ……」フゥ…

勇者「いや、違うから!俺ノンケだから、ノーマルだから!!」

女剣士「しかし、毎朝お前を起こしに行く度にはだけた寝巻きの男二人とすったもんだしているんだ。少しくらいは勘繰りたくもなる」

勇者「いや勘繰らないでいいから!大丈夫だから!!」

女剣士「どうだか……」ハァ…



女剣士「大体、あの二人とはどういう縁なんだ?」

勇者「いや、まあ、以前の旅の仲間なんだけど……」

女剣士「……なるほど。その最中で互いに愛に目覚めたと」

勇者「目覚めてねえよ!!」

―――その日の夜

勇者「全く、今朝はとんだ目に……」バサッ

魔勇者「えへへ~、勇者~♪」

神官「はぁい♪」

勇者「…………」パサッ



勇者「さてと、女剣士のところにでも」

魔勇者「うおーい、ちょっとぉ!!」ガバッ

魔勇者「いくらキミでもちょっと失礼じゃない!?こーんな美人を前にしてさ!!」プルン

神官「勇者様はおっぱいはお嫌いですかぁ?」ポイン

勇者「いや、おっぱいは大好きです。って、お前らのは偽乳じゃねーか!?」

神官「まあ、失礼」ポヨン

魔勇者「ニセチチかどうか触ってみてよぉ」パイン

勇者「いやいやいやいや」

勇者「大体、何でお前ら夜な夜な女の姿になって迫ってくるんだよ!?」

神官「えっ?勇者様は女の姿はお嫌?」プリンッ

魔勇者「え~っ!?実はゲイなの~!?なんかショック~…」ショボン

勇者「お前ら話聞いてた!?俺は極めてノーマルなんだよ!じゃなくて、何で俺に迫ってくるか理由を聞いてんだよ!!」

神官「え~っと……」

魔勇者「そんなの決まってるじゃない!!」



「「勇者の事が大好きだからだよ!!」」



勇者「……それって、性的に?」

魔勇者「そう、性的に」ニコッ

神官「それでは……」ジリ…

魔勇者「理由と納得がいったところで……」ジリジリ…

勇者「いやいやいやいやまてまてまてまて、全然納得してないんだが!?」

魔勇者「ふひひ、最早問答無用!!」ガバッ!

神官「ゆうしゃさまぁ~~!!」ボフッ!

勇者「バカ!お前らやめ―――

ガチャッ

女剣士「おい、勇者。ちょっと………」

勇者「お、女剣士、たすけ――――


ボフン!


魔勇者「ゆうしゃあ~~~」グリグリグリ

勇者「離れろ馬鹿、もう男に戻ってんだよ!!」

神官「ほっほっ、うらやましいですなぁ」ヤレヤレ

女剣士「…………」

勇者「お、女剣士、早く助け……」

女剣士「…………」


女剣士「……あー、その、何だ」


女剣士「……ごゆっくり」パタン

勇者「女剣士ぃぃぃぃぃぃ!!!」

女剣士「…………」テクテク



女剣士「…………」ハァ…


勇者「おい、女剣士!!」

女剣士「……ああ、お前か……」ハァ…

勇者「いや、違うから!あれは完全に誤解だから!!」

女剣士「……そうか」



女剣士「……なあ、勇者」

勇者「な、なんだよ?」

女剣士「やっぱり胸は大きい方が嬉しいのか……?」

勇者「そ、そりゃ、まあ……」

女剣士「……私も、その、豊胸体操とやらをやってみたんだが……」プルッ

女剣士「……どうだ?」プルッ

勇者「大変美味しゅうございます」

女剣士「しかし、何故あのお二人はわざわざ女の姿になってお前に迫るんだろうな」

勇者「こっちが聞きてーよ……」ハァ…

女剣士「そもそも魔勇者殿は魔族の英雄、神官殿は教会の重鎮。こんな片田舎に居ていい人材ではあるまい」

勇者「まあ、そうだよな」

女剣士「まあ、それを言えば何でお前がここに居るのかって話になるんだけどな」

勇者「うるせえよ」

勇者「確かに、昼間の二人はスゲーよなぁ」

女剣士「ああ、お二人とも優れた行政官だし立場にふさわしい徳も持ってらっしゃる。それに有意の人材を次々と集めて下さるし金策にも長けておられる」

勇者「このなーんも無かったど田舎が急激に発展してるのも二人の力だもんなー」

女剣士「ふふっ、謙遜するな。そもそもお前がいなければ何も始まらなかったのだ」

勇者「そうか?」

女剣士「ああ、だから持って自信を持て」ニッ

勇者「だからこそなぁ……」ハァ…

女剣士「……ああ」ハァ…



女剣士「なあ勇者、何か心当たりはないのか?」

勇者「心当たりっても……、そういや……」

女剣士「ん、何かあるのか?」

勇者「いやさ、前に新王が即位しただろ?」

女剣士「ああ、あの人間のクズか」

勇者「えらい言い方だが、まあいいや。あの王と結婚した魔王がいただろ?あの魔王と恋人だったんだよ魔勇者のやつ」

女剣士「……ほう」

勇者「凱旋の式典の最中にその事を知った挙げ句にその場で失恋。婚約破棄のおまけ付きだったからなー」

女剣士「……それは普通に人間不信にならんか?」

勇者「神官の奴もよ、やっとの思いで家に帰ったらいきなり離婚届けを突きつけられてよ。おまけにかみさん妊娠中だったしな」

女剣士「……と、言う事は」

勇者「かみさん寝取られた挙げ句に不倫相手のガキを孕まされてたしよ。しばらくは、『もう女は信じない……』しか喋らんかったしな」

女剣士「……憐れすぎる」
勇者「その事が何か関係あったりするのかなぁ」

女剣士「大有りだ」

女剣士「まさかお二人にそんな事情があったとは……」

勇者「まあなー」

女剣士「だからといって、ショックの余り女の姿でお前に迫るとは、あまりにも両極端だな……」ハァ…

勇者「ああ、また結構好みのタイプだし」

女剣士「あ?」ギロッ

勇者「いやいやいやいや……」

女剣士「しかし、このままほっておくのも……」

勇者「……うーむ、どうしたもんか……」





魔勇者「ねえねえ、神官?」

神官「おや、どうなされました魔勇者殿?」

魔勇者「なーんで勇者はボク達に振り向いてくれないのかなぁ」

神官「おやおや、恋の相談ですかな?」

魔勇者「……うん」

アレの続き書くって言ってた人?

魔勇者「なーんでかなぁ?」

神官「ほっほっ、やはり女剣士殿の手前もあります故。というか、男に戻ってももうその口調なのですなあ」

魔勇者「うん、もう馴染んじゃったし。……でも、女剣士ちゃんを差し置いてまで一緒になりたくないし……」

神官「おやおや、随分殊勝な事で」

魔勇者「だってさ、ボクが女剣士ちゃんだったらさ、絶対に嫌だもん。それにボク、女剣士ちゃんの事も大好きだしさ」

神官「おやおや」

魔勇者「そうは言ってもあくまで友達としてだよ?勇者を好きなのとは違うしさ……」

魔勇者「ぶっちゃけて言うとさ、さっさと二人にはくっついて欲しいんだよねー」

神官「それはそれは」

魔勇者「そんで二人の愛人になれれば三人まとめてふひひひひひ」

神官「おやおや、私は除け者ですか?」

魔勇者「いや、だって……。正直、神官が絡んでるシーンが想像出来ないもん」

神官「これは随分手厳しいお言葉で」

魔勇者「そうは言ってもさ、今の男の姿で勇者の事、好きって言える?」

神官「……それは」

魔勇者「……ボクにしてもそうだよ。勇者から見たらボクなんて中途半端な男女だもん……」グスッ

神官「魔勇者殿……」

神官「しかし、勇者殿や女剣士殿はそんな事は……」

魔勇者「……うん、二人ならきっと受け入れてくれると思う。けどさ、それって二人が我慢してるって事じゃない。特に勇者が」

神官「……まあ、確かに」

魔勇者「ボクはそんなの嫌だよ。もっと堂々と自信を持ってアタックしたいんだよ」

神官「……それは」

魔勇者「やっぱり、ボクは思うんだ。ボクには最後のところの覚悟が足りないんだって」

神官「……覚悟、ですか?」

魔勇者「そう、勇者を愛するための本当の覚悟―――――――」




その日、休暇を申し入れた二人は何処かへと旅立って行ったという。

モロッコか…

>>22さん、

今回初めてここで書かして頂いてます。

実は、この話はss速報vipで書いていたものの続編にあたります。

あまりにもスレが荒れてしまったために、失礼ではありますがこちらで書かせて頂いております。

前の話を知らなくても独立した話として楽しんで頂けるように頑張っていきたいと思います。

では、お付きあい宜しくお願いします。

あっちの件はドンマイとしか言いようがないwwwwwwnipでなんであそこまで荒れたんだろ

――――――



勇者「……二人が休暇を取ってからかれこれニヶ月……」ハァ…

女剣士「ああ、もう期間も終わったのに一向に便りもないとはな……」

勇者「一体、何してるんだあいつらは……」

女剣士「……ああ。早く帰ってきてもらわないと書類の山が……」ドッサリ

勇者「……どうすんだよこれ」ハァ…

役人「失礼します」ガチャッ

勇者「おう、どうした?」

役人「はっ、実は勇者様のお知り合いという方が来られまして……」

勇者「ん?誰だ一体」

「誰だとは随分な挨拶ではないか!!」ウワッハッハッ!

勇者「おお、お前は、魔将じゃねーか!!」

>>29
荒れやすい題材だったからな

女剣士「お、おい、勇者。魔将と言われると……」

勇者「ああ、前に言ってただろ?異界の神を打ち破った時の」

女剣士「ま、まさか!あの魔将殿でありますか!?こ、これは失礼をば!!」サッ!

魔将「うん?……そうか!お主が勇者の言っておった女剣士か!!」ポンポン

女剣士「……は?」

魔将「いやな、旅の間延々と話を聞かされたでな!!『女剣士を連れてきたらよかった、女剣士を連れてきたらよかった』とな!!」

女剣士「なっ!?」カァァ///

魔将「まあ、もし連れておったらあの様な遊びは出来なんだが」ニヨニヨ

女剣士「……は?」

魔将「なんだ、知らんかったのかお主?それはそれは派手に」ニヤニヤ

勇者「おい、余計な事言うんじゃ―――

女剣士「勇者」ギロッ

勇者「……はい」

女剣士「後でじっくりと話を聞くからな?」ゴゴゴ…


勇者「チクショー!!」

勇者「で、何しに来やがったんだよっ」ムスッ

魔将「うわっはっは!!そうむくれるな!!実は頼みたい事があるでな」ポンポン

勇者「……頼みだぁ?」

魔将「うむ!実はだな」

バンッ!

衛兵「たっ、大変です!!」

女剣士「どうした、騒がしいぞ!!」

衛兵「はっ、申し訳ありません!しかし、一大事です!!」ハァハァ

勇者「どうした?」

衛兵「そ、それが、王国軍が我等の領境に接近しており」ハアハア…

女剣士「……その様な予定は無いのだが」

衛兵「今にも砦を攻撃せんとしています!!」

勇者「何だと!?」

魔将「ほう、もうやってきおったか」ポリポリ

勇者「……おい、何か知ってんのか?」ギロッ

魔将「いやさ、実はな」



魔将「ここのところ妻の様子がおかしかったでな」

勇者「ああ、あのセクシーなかみさんの」

魔将「あまりに外出や友人との旅行を頻繁に繰り返すんで聞いてみても、大した事ではない、私を疑うのかと聞いてもいない事を言ってきたんで、もはやと思い探りを入れさせたら」

女剣士「あ、あの、まさか不倫……」

魔将「まあ、そういう事になるわな!」ワッハッハ!

魔将「それで改めて問い詰めようと思ったところ、あやつは先手を打って男のところに走りおって」ハァ…

女剣士「は、はぁ……」

魔将「それで何を相手に吹き込んだか知らんが、すっかり余は天下に仇なす大罪人に仕立てあげられた、という訳よ!!」ドン!

勇者「ドン!、じゃねーよ!!」

女剣士「ち、因みにその不倫相手とは……」

魔将「うむ、その相手は――――――




新王であったわ!!」

勇者「やっぱりかよ!!」

新王の天然クズさ加減を見ると
スパロボのミストさんを思い出すいらつき

勇者「くそっ、あいつが絡むといつもろくな事なならねえ!!」

女剣士「まあ、相手は天然のクズだから仕方ない」

魔将「とは言え、余もそれほど妻を責める気はあらなんだ」

勇者「まあ、お前自体が遊び人だしな」

魔将「うむ、まことその通り!!」ドン☆

勇者「ドン☆、じゃねーってば!!」

魔将「ちぃとばかり折檻して終わる、というのがいつものパターンなのだが」

勇者「何回もされてんのかよ!?」

魔将「うむ!しかし、今回はやけに周到に準備しておったし、最早あやつの心は新王のものなのかもしれん」

女剣士「悲惨だ……」

魔将「とは言え、領地召し上げに財産没収」

勇者「ひでえ」

魔将「それだけなら我慢するが」

勇者「するのかよ!?」

魔将「しかし、部下まで不当に逮捕し罪をでっち上げての処刑や財産没収、空いた役職に自らの手の者や王の息の掛った者を配し民を痛めつけるのにはもう我慢がならん!!」

女剣士「確かにそうですが……」

女戦士の元旦那とほとんど同じ目にあってるな
女戦士の元旦那は登場するのかな?
魔法使いや僧侶の元恋人達は死んでる?から無理っぽい?

魔将「そこで魔王様に相談したところ、こうして軍勢が差し向けられた、という訳よ!!」ウワッハッハッ!

勇者「ウワッハッハッ!じゃねぇよ、クソッたれ!!」

魔将「まあまあ、良いではないか!」ポンポン

勇者「どっこも良くねーよ!!」



女剣士「しかし、何故ここに来た事がこんなにも早く分かったんだろう……」

魔将「ああ、それか」ホジホジ

勇者「何だ、何か心当たりでもあんのかよ!?」

魔将「いやさ、魔王様に相談した時うっかり元妻と出くわしてな」

女剣士「もう、元妻扱いなんだ……」

魔将「いや、その時つまらない言い争いになってな」

女剣士「はあ」

魔将「その時、ついうっかり『貴様の不倫相手なぞ余と勇者でも居れば三日で首を上げて見せるわ!!』とタンカを切ったのがまずかったのかもしれん」

勇者「勝手に俺を巻き込んでんじゃねええええええ!!!!」

勇者「くそっ!じゃあお前がここに居るかどうか関係ねーじゃねえか!!」

魔将「まあ、そういう事かも知れんな!!」ウワッハッハッ!

勇者「チクショー!!」

女剣士「と言うか、お前を消すために魔将殿は利用された気が……」

勇者「……何でだよ」

魔将「まあ、新王にとっては我等は目の上のたんこぶの様なものかも知れんしなぁ」ポリポリ

女剣士「はい、魔将殿の奥方をたぶらかし、適当な言い掛かりの材料を見つけては我等を消す算段かと……」

魔将「うむむ、よもやその様な腹芸を打ってこようとは……」

勇者「って、それはない」キッパリ

女剣士「何でそうはっきりと言い切れるんだ?」

勇者「基本的にあいつはヤレヤレ系のキャラクターだ。自分から何か積極的に仕掛ける様な事はない」


勇者「けどな、女がかかった時は別だ。妙な方向に積極的になりますます事態を悪化させるんだよ!そしてその度に俺が尻拭いをってああああいま思い出しても腹が立つ!!!」

女剣士「ちょっと落ち着け」

勇者「フーッフーッ!!」

イザというときだけ頑張るタイプか、実力さえ伴えば良い厨二キャラだったかもしれん

女剣士「しかしそうなると、魔将殿の『余と勇者で三日で首を上げて見せる!!』と言うところだけで軍を動かしてきた、というわけか?」

勇者「……多分、それであってるよ」ハア…

女剣士「うーむ、流石は真正のクズだ。思考回路がどうあっても理解できん」

魔将「と言うか、随分と新王の事を嫌ってるではないか女剣士よ?あやつは、女とあれば赤ん坊から寝たきり老人まで垂らし込む事だけが能の男なのだが?」

女剣士「……まあ、色々ありまして」

魔将「ほう?」

勇者「聞かんでやってくれ。あん時も大変だったんだからよ……」

つうか魔将も相談相手選べよw
魔王はクズ王の嫁の一人だぞww

ん?
女剣士はクズ王に実際に会ったことがあるのか?
それだったら狂ってないのが凄いな

てっきり勇者からの話を聞いて~かと

女剣士「しかし、そうなると下手な小細工や交渉は無理だな……」ハア…

勇者「ああ、何せあの馬鹿のやる事だ。多分、とりあえずこっちの全滅を考えてやがるだろうしよ」

魔将「うーむ、中々の馬鹿だ」

女剣士「しかし、真っ向勝負しても勝てる相手とは……」

勇者「うーむ……。衛兵、敵はどの程度いる?」

衛兵「はっ!前衛だけで一万は下らなく、総勢は恐らく十万は……」

女剣士「十万だと……」ゴクッ

女剣士「こっちは一万、せいぜい掻き集めても一万五千が限界だぞ!?」

勇者「ん~、まあ、それくらいだろうな」ポリポリ

女剣士「そんな余裕ぶってる場合か!?」

勇者「なに、あの馬鹿のやる事だ更に五倍程度は集めるだろうよ」

女剣士「そ、そんな!?何か手は無いのか!?」

勇者「ないな」

女剣士「そんな……」ヘタッ

勇者「けど、ここで引けばあの馬鹿は際限なくつけ上がる。俺や魔将を車裂きにしてもお前が身を投げ出しても気にも止めねーだろうよ」

女剣士「……そんな事になるくらいなら私はここで自ら果てるぞ!!」

勇者「けどな、やっぱりあいつは馬鹿なんだよ。そんなあいつに俺が負けるとでも思うか?」ニヤッ

魔将「ほう、随分と自信があるではないか!!」

勇者「まあな」

勇者「よーし、衛兵。皆を集めてくれ。軍議を行う」

衛兵「はっ!」タッタッタ…

女剣士「ほ、本気でやるつもりなのか?」

勇者「そうだけど、って怖じけ付いたのか?」

女剣士「お、怖じけ付いてなぞ!?」

魔将「うわっはっはっ!何とも勇ましい事ではないか!!」

勇者「そういやお前はどうすんだ?」

魔将「無論、参加させて貰うぞ!!この様な祭に出んでは我が名が泣くわ!!」ドン!

はやくメシウマしたいよおおおおお

勇者「そうか!魔族一の将軍が手を貸してくれるとなりゃあ心強いな!!」

魔将「うむ!我が手の者もこれ程の大戦となれば大いに喜ぼうに!!」

勇者「手の者って、お前一人じゃねーか?」

魔将「たわけ!ちゃんと用意しておるわ!!」

勇者「へえ、何処にいるんだよ?」

魔将「一両日ほど、待っておれ!!」

勇者「待つのかよ!?」

勇者「それじゃ、行くか!!」

魔将「おう!!」

女剣士「…………」

勇者「……どうした女剣士?」

女剣士「……いや、本音で言えば怖い。今すぐにでも逃げ出したいくらいだ……」

勇者「お、おい、ちょっと……」

女剣士「でもな、お前といれば、そんな不安も何処かへ飛んで行ってしまう。何とも不思議な事だ……」

勇者「女剣士……」

魔将「うわっはっは!見せつけてくれおるわ!!」

勇者「うるせーよ!!」



勇者「じゃあ、行くか!!」


「「おう!!」」

っていうか勇者の事を理解し支持してくれる仲間がいるってのが凄く良い
前スレは勇者の周りは終盤までクズしかいなかったからなぁ…

あれだな
男はみんな勇者を支持しそうだな

もう勇者男でハーレム作っちゃえよ

まだかー?

まってるぞー

――――――――

ホーホー…

勇者「よーし、あいつら気づいとらんな…」コソコソ…

女剣士「……本当にやるつもりか?」ヒソヒソ…

勇者「当たり前だ。こーでもなきゃ数が違い過ぎて話にならん」ボソボソ…



勇者「では、全軍」チャキッ




勇者「とつげきじゃあああああっっっ!!!」バッ!

「「おおおおおっ!!」」バッ!

ドドドドドド!!

王軍幕営―――

王軍司令官「……zzz」

ドドド…

王軍司令官「……んん、?」

ドドド…!!

王軍司令官「……うるさいぞ!一体こんな夜中に何を騒いで――――」

ドドドドドド!!

王軍司令官「」

ワーワー!ギィン!ガキン!

王軍司令官「な、な、何が起こって……」

「おい!お前が司令官か!?」

司令官「何だと?!無礼者!所属と階級を名乗らんか!!」カッ!

「おい!敵の司令官が居たぞ!!」

「ようし、ひっとらえろ!!」

司令官「えええっ!?」



ドドドドドド…

――――チュン、チュン…



勇者「いやー、こんなに上手く行くとは……」

女剣士「うむ、おかげで敵軍十万が壊滅だ」



女剣士「しかし、これほど夜襲が上手いとは思ってなかったぞ」

勇者「俺もここまで上手く行くとは思ってなかったしなぁ…」

兵士「勇者様!敵の司令官を捕えました!!」

勇者「うん、良くやったぞ。後でみんなに何か手当てを出さねーとな」

兵士「ありがとうございます!」ビシッ

女剣士「で、その司令官は?」

兵士「はっ、いまこちらへ」



司令官「ううーっ……、離せたわけ者!!」ジタバタ!

勇者「…………」

女剣士「…………」

勇者「……幼女だと!?」

女剣士「いや待て、幼女と言う程ではない。むしろ、少女……」

勇者「ああ、美少女だ……」

司令官「はーなーせー!!」ジタバタ




女剣士「……しかし、どうする?」

勇者「どうするって……」

司令官「離せ!離さんか、この年増!!離さんとその目尻の皺をくっきりはっきりしてやるぞ!!」バタバタ


女剣士「……とりあえず、顔に炭でも塗ってやるか」スッ

司令官「やーめーてー!?」

勇者「こんなそんなで敵軍を撃退したが……」




司令官1「はーなーせー!!」ジタバタ
司令官2「はーなーしーなーさーい!この無礼者ー!!」ジタバタ
司令官3「はなしやがれってんだろ、この年増!!胸の肉が垂れてきてんぞ、乳でか女!!」ジタバタ



勇者「……なにこれ?」

勇者「何で幼女が増えてんだよ!?しかも三人に!?」

女剣士「だから少女だと。まあ、敵軍を三回打ち破って捕えた司令官が全員少女だというわけだな」

勇者「意味分かんねーよ!?何で全員幼女なんだよ!?」

女剣士「いや、だから少女だってば」

男の趣味なのか女共の陰謀なのか……

女剣士「しかし、流石に良く分からんな。三度きて三度とも同じ様に撃退出来るとは」

勇者「……確かになぁ。何考えてんだろな、あの馬鹿は……」ハァ…

女剣士「確かに、あのクズの発想はよく分からん」

司令官2「ふっふっふっ!今のうちですよ、そんな大きな口を叩けるのも!!」

勇者「……何?」

司令官1「我等が真打ちだと思えば大間違い!!真の討伐軍はこの次に来る魔王の軍勢なのだからな!!」アッハッハッ!

勇者「何だと!?」

司令官3「恐れおののけ!今のうちに生まれて来た事を後悔してろ、このおっぱいおばけ!!」

女剣士「……おっぱいおばけって言う程、胸はないんだが……」タユン

司令官3「……」ムカッ

展開が読めねぇww

司令官2「ま、まあ、良いでしょう!どの道そのおっぱいとも永遠におさらばする運命なのですから!!」ピクピク

女剣士「だから、言う程ではないと」プルン

司令官1「だーまーれー!この牛女!!貴様なぞ魔王の軍によってさっさと乳を切り飛ばされるがいい!!」

女剣士「私より魔王の方が大きいと思うんだが」

司令官1「だーまーれ!貴様は魔王の軍が我等と同等だと思っているのだろう?だが、魔王軍は我等の五倍!!成す術なく滅ぼされるが良いわ!!」アッハッハッ!

勇者(……何でベラベラと軍事機密を喋るんだろうか……)

女剣士「しかし、五倍とは……、勝てるのか?」

勇者「なーに、相手は魔王だ。なら、何とかなる」

女剣士「何とかなるって……」


司令官2「大体貴方達より私の方が大きいでしょう!?」
司令官3「バカ言えド貧乳!!俺の方がサイズが違うっての!!」
司令官1「笑止!我が胸こそが至上である!!」
ワーワー、ギャーギャー!



女剣士「うん、大丈夫な気がしてきた」

――――魔王軍屯営


魔王「なに?勇者軍は既に展開しているだと」

配下「はっ、この先、行程一日程の盆地で待ち受けている模様であります」

魔王「ふん、随分潔いいではないか。宜しい、全軍を持って葬るとしよう」

配下「はっ!」




「お待ちなさい」

魔王「……何だ、女司祭?」

女司祭「勇者軍の主力が集まっているというならそれは好都合。他の拠点は空と言うこと」

魔王「……何が言いたい」

女司祭「知れた事。軍を二つに分け、一方で敵の本拠地を叩くのです。さすれば、労なくして勝利出来るでしょう」

魔王「……下らん」

女司祭「……は?今なんと」

魔王「下らんと言ったのだ。聞こえなかったのか?」

魔王も馬鹿なのかなw

女司祭「小を持って大をなす。それを下らんと一蹴されるとは、流石魔王様、時代遅れの軍略がお好きな様で……」クスクス…

魔王「……相手が構えているのなら堂々と戦うのが筋である。それに、これまでの報告を聞いていると余り小細工を弄せる相手ではない」

女司祭「あら、それはご立派。しかし、それは単に前の三人が無為無策であっただけの事……」クスッ…

魔王「何だと!?」

女司祭「私は手勢を率いて敵の本拠地を突きます。貴方はそこで指をくわえて見ていると良いですわ」

魔王「……勝手にしろ!」

女司祭「では…」クスクス…


配下「魔王様!あの様な勝手を許してよろしいのですか!?」

魔王「構わん!あの女の顔を見ないで済むと清々する!!」

配下「はあ…」

魔王「……それに、あの女の動きに吊られて勇者が動けば幸いというもの」ニィ…

配下「なるほど…」

魔王「それに、この盆地を抜けた所に敵の要塞があるが囲めば落とせる。だから敢えて出陣して決戦を挑んで来たのだろう」

魔王「この盆地での戦いが事実上の最終決戦なのだ。だからわざわざ兵を分散する必要はない」

配下「しかし、女司祭殿の策は?」

魔王「愚か者!敵は十倍を向こうに勝ってきた兵!あの程度の兵では相手の餌食になるだけだ!」ハッハッハッ!

配下「お見逸れしました。流石、魔王様。ご慧眼に心服いたしました」

魔王「そうかそうか。では下がれ。明日の決戦に向けて英気を養おうではないか!!」

配下「はっ!」

クズ王側はまとまってないんだなw
勇者側は一致団結しとるのに…

数で劣るが規律の取れた質の良い軍vs数で勝るが内部はバラバラな軍

結構王道だな

―――――

配下「魔王様!準備が整いました!!」

魔王「うむ、では出陣しよう」

偵察兵「失礼します、魔王様!」

魔王「うん、何だ?」

偵察兵「はっ、報告します。今朝、敵の陣地を探らせた所、人一人いませんでした!」

魔王「……何だと?」

――――

魔王「うーむ、まさかと思って自分の目で確かめてみたが……」ザッザッ…

魔王「本当に人一人もおらん」

魔王「……この先にあった要塞はどうなってる?」

偵察兵「はっ、先ほど探らせたところ、やはり撤退済みのようでして……」

魔王「ふうむ…」

偵察兵「余程慌ててたのか、様々な資材まで捨て置いて逃げたようです」

魔王「……そうか、では引き続き敵軍の捕捉に当たれ」

偵察兵「はっ!」

魔王「……どう思う?」

配下「はっ、我々の前に尻尾を巻いて逃げたものかと」

魔王「それかクソ女司祭の方に当たりに行ったか……」

魔王「……まあいい、いずれにしろやる事は変わらん」



魔王「今日は皆を休ませろ。明日からは敵の本拠地を攻撃目標にする」

配下「はっ。しかし、敵本拠地まで幾分距離がありますが?」

魔王「いや、ここの防衛線以上の要塞は最早ないはず。あとは多少嫌がらせをする程度のものだ」

配下「はっ」

魔王「よし、今日はこの盆地を使って屯営を張る。直ちに準備に移らせろ!」

配下「はっ!」タッタッタ…

魔王「……しかし、何処に消えたのだ奴らは……」

―――夜



魔王「……うへへ、男ォ…」zzz…



パチパチ…


魔王「……ん、何の臭いだ……?」クンクン…

配下「し、失礼しま――」バサッ!


魔王「きゃああああ!!」バリバリバリッ!

配下「ぎゃあああああ!!」バババババババッ!

魔王「いきなり入ってくるな馬鹿者!」

配下「も、申し訳ありません!」プスプス

魔王「して、何用だ」

配下「はっ!敵の襲撃、火攻めにございます!」

魔王「何だと!?」

バチバチバチ……

魔王「な、なんて事だ。我が軍の屯営が……」

配下「魔王様、ここはもう危のうございます!こちらへ!」

魔王「待て!このくらいの炎、我が魔術で―――」


ドドドッ!!


「ん!?そこにおるは総大将か!!」チャキッ!

魔王「貴様―――、魔将か!?」

魔将「うわはははははっ!謀反人、推参!!」

魔王「くっ、良くも主君に向かって刃を向ける!!」

魔将「ふん!女を絶頂させるしか能のないntr男に尻尾を振る馬鹿女に用はないわ!!」ビシィ!

魔王「何だと!?」

配下(当たってる分言い返せない!?)

魔王「良くも言った貴様!我が魔力で消し炭に――」

配下「お、おやめ下さい魔王様!その様な事をなされたら我が屯営の方が滅茶苦茶に!!」

魔王「うううううっ」




魔王「―――仕方ない。ここは退くぞ」ギリッ

配下「はっ!かしこまりました!!」ビシッ

魔将「どうした、逃げ出すのか我が主よ!?やれやれ、これでは魔王の名は地に堕ちるわ!!」

魔王「な、何だと!?」

配下「ま、魔王様、落ち着いて!?」

魔王「くそぅ」グスッ




魔王「あ、後で覚えてろーーーっ」

配下(子供のケンカかよ!?)

寝取りはntrではなlくてntlらしいぞ

――――朝


魔王「夜が明けてみたら大軍団が半分以下に……」

魔王「……どうしよう」グスッ

配下「……更に悪い知らせが」

魔王「……何だ?」グスグス

配下「その、食糧がほとんど焼けてしまいまして……」

魔王「」

魔王「どどどどうしたら……」

配下「どうしようも何も……」

魔王「そ、そんなぁ……」


「あらあら、随分とご活躍ですわね魔王様」クスクス…

魔王「女司祭か…」

女司祭「流石は魔王様、あれだけの軍団相手に自軍を半分以下になさるなんて大したご活躍ですこと」クスクス…

魔王「……そういう貴様こそ、手勢はどうしたんだ手勢は?」

女司祭「な、何の事でしょう~?」ダラダラ…

魔王「知ってるぞ、間道を通ろうとしてその出口を女剣士率いる軍団に塞がれて、もたもたしている間に伸びきった軍団をズタズタにされ命からがら逃げ帰ってきた事を」

女司祭「流石は魔王様。良くご存知で。流石、五十分の一以下の相手に軍団を壊滅させられる方ですこと」クスクス…

魔王「……フフフ」

女司祭「……フフフ」

魔王「ファッハッハッハ!!」

女司祭「オッホッホッホッ!!」




配下「どうしよう……」

配下「あ、あの……」

魔王「何だ?」ギロッ

女司祭「何ですの?」ギロッ!

配下「あ、あの、とりあえず善後策を……」

魔王「……だな」

女司祭「……ですわね」

配下「……ホッ」



魔王(……だが)

女司祭(……しかし)



(……どうしよう)



勇者「……どうしよう」ハァ…

女剣士「どうした、難しい顔して」

司令官2「さあ?大方、便秘かなんかじゃないんですか?ってか、掃除の邪魔なんで退いて下さい」サッサ

女剣士「おっと、すまん。って、何でお前らが掃除してるんだ?」

司令官3「だって、暇なんだもん」

女剣士「だからって……」ハァ…

司令官1「あ、壺割った」ガチャン!

司令官2「もー、何やってるんですか!?」プンプン

司令官1「ううっ、済まん」

司令官3「ほらほら、さっさと片付けて捨てに行こうぜ?」

司令官1「うん……」



女剣士「なあ、何であいつらに首輪してるんだ?」

勇者「逃走防止と身体保護のため」

女剣士「……メイド服は?」

勇者「俺の趣味」





勇者「欲しい?」

女剣士「いらん」

女剣士「ところで、なに悩んでいるんだ?」

勇者「ああ、実は、今後の事についてな」

女剣士「はあ」

勇者「いや、結構連続して戦ってるだろ?それでかなり被害が……」ハァ…

女剣士「全部勝ってるじゃないか?」

勇者「それでもじりじり被害は出てんの!!」

勇者「それに、勝っても勝ってもキリが無いし、全然味方も増えないし……」ハァ…

勇者「どうしよう…」







「ふっふっふっ!お困りの様だね、勇者!!」

勇者「……お前は」



「たっだいま~、勇者!魔勇者だよ~!!」ボスッ

魔勇者「あ~ん、勇者っ。会いたかったよぉ~」グリグリグリ

勇者「おいこら離れろ暑苦しい!!」

魔勇者「えへへ~」ウリウリ



魔将「おい、勇者。ちょっと―――」ガチャッ

「あら、魔将様。お久しぶりです」スッ

魔将「うむ」





魔将「…………誰?」

魔将「おい待て。何で余の事を知っておるのだ?」

「いやですわ。あれほど夜を共にしたのに」クスクス…

魔将「????」



女剣士「……神官殿ですよ、魔将殿」ヒソヒソ

魔将「……え」

魔将「おい待て、神官というと、やつれたあばた顔にチョビヒゲの冴えないオッサン顔ではなかったか!?」

神官「いやですわ魔将様。私の事をそんな目で見ていられたなんて……」チョンッ

魔将「」





勇者「待て待て待て待て、何で真っ昼間からお前ら女の格好なんだよ!?」

魔勇者「えっ?だって」

神官「とっちゃいましたから」クスッ



勇者「」

女剣士「という事は、まさかあれを……?」

神官「ええ、私はきれいさっぱり取りましたよ。まあ、代わりに付けたものもありますけど」

勇者「何付けたんだよ!?」

神官「……見ます?」チラッ


勇者「いらねーよ!!」

魔勇者「まあ、ボクは付いたまんまだけどね!!」ドヤ!

勇者「外せよそこは!?」

魔勇者「えっ?勇者はこういうの、嫌い?」チラッ

勇者「うっ、嫌い、じゃないけど……」ドキッ

女剣士「性癖が特殊過ぎるぞ勇者……」ハァ…

魔勇者「良かったあ、勇者がこういうの好きかと思って残しておいたんだよ~。で、何の話してたのかな?」

勇者「ああ、今後の展開についてだな……」

神官「今後の展開と言われますと、魔王様との講和について、ですか?」ニコッ

勇者「……どうしてそれを?」

魔勇者「嫌だなあ、ボク達だって遊んでたわけじゃないよ?」

神官「はい、帰参するに当たり、何か手土産をと思い、恥ずかしながら策を講じてましたの」

勇者「そうか、そりゃ助かるって、首にぶら下がるんじゃねぇ!!」

魔勇者「えへへ~、勇者ぁ~」ウリウリ

女剣士「……」イラッ

神官「それでは、勇者様……」スッ

勇者「ああ、宜しく頼む」

魔勇者「ちゃちゃっと片付けて来るからねー」

勇者「はいはい」





勇者「……行ったな」

女剣士「……なあ、勇者。魔王と魔勇者殿って……」



勇者「…………どうしよう」

どうなるんだろ

つづきまだかー?
きになるぞー

続きはよたのむ

―――――――


配下「魔王様」

魔王「何だ」

配下「魔勇者、と名乗る者が訪ねて来ておりますが」

魔王「魔勇者、だと!?」

配下「はっ、如何なされます?」

魔王「魔勇者が……」




魔王「よし、会おう」

配下「はっ、宜しいので?」

魔王「うむ、恐らく講和の使者だろう。我々は食糧もなく兵の士気も低い。ここは時間を稼ぐ必要があるしな」

配下「では」カッカッカッ…



魔王「……しかし、何か引っかかるなぁ……」

――――――

魔勇者「お久しぶりでございます、魔王様。魔勇者めにございます」

魔王「あ、ああ…」タジ…

魔勇者「あら、どうなさいました、鳩が豆鉄砲喰らった様な顔をされて」クスクス…

魔王「……いや」

女司祭「……それでそちらの方が」

魔勇者「はい、私の補佐を勤める」

神官「神官にございます。お二人におかれましてはお変わりなく」ニコッ

女司祭「あら、何処でお会いしたかしら?」

神官「嫌ですわ、以前は毎日顔を合わせておりましたのに」クスクス

神官「そういえば、あの子はもう新しいお父様には馴染まれましたか?」フフッ

女司祭「……何故あの子の事を?」

神官「嫌ですわ、仮にも自分の子の事を気にかけない親はありませんわよ?それとも、種自体があの方のものなのかしら?」クスクス

女司祭「何故そのことを知って!?そのことは私と王の秘密のはず!?……もしや!!」

神官「ええ、お久しぶりでございます、我が妻よ」



女司祭「」


神官「いえ、別れたのだから元妻かしら」クスクス



女司祭「」

魔王「……済まん、使者殿。少しトイレへ……」ガタッ

女司祭「わ、私も……」ガタッ

魔勇者「あら、構いませんわよ」

神官「出来るだけお早めに……」クスッ


魔王「あ、ああ……」ヨロヨロ…



――――――――


魔王「どういう事だ、あれは!?」バン!

配下「ど、どういう事だと言われましても……」

魔王「あいつが使者になるのは分かる、勇者と戦友だからな。だが、何であいつが女になっているんだ!?」

配下「は、はあ……」

魔王「たわわに実ったバスト!女らしくキュッと引き締まったくびれた腰!むっちりと揉みごたえがありつつも引き締まった尻!?そして、深い青色の長く透き通った髪に憂いを秘めつつも周りを包み込む様な慈愛を持つ美貌!!どっから見ても絶世の美女だろうが!?」

配下「は、はあ」

女司祭「貴方の方がまだましですわ……」ハァ…

魔王「何だと!?」

女司祭「元々、魔勇者様は格好いいお方でしたから……。でも、あの夫の変わり様はどういう事ですの!?」

配下「は、はあ」

女司祭「以前の夫は能力はとにかく、見た目は貧相でしょぼくれて貧弱なオッサンでしたのに!!」

配下(言うなあ、この人)


女司祭「それが何故、儚げな美貌を備えた妖艶な姿に!?」

魔王「ぶっちゃけお前より美人だもんなぁ」

女司祭「キィーーッ!!」

魔王「何故二人があんなことに……」ハァ…

女司祭「ショック過ぎますわ……」ハァ…

配下「………」


魔王「……何だ、何か言いたい事があるようだな」


配下「はっ、しかし……」

魔王「構わん、申してみよ」


配下「はっ、では畏れ多いですが、やはり二人とも捨てられたショックが大きかったのではないでしょうか?」

魔王「……言うなよ」

配下「はぁ……」

魔王「しかし、この後どうすれば……」

女司祭「……いっそ、捕えて首を跳ねてしまえば?」


配下(この人こわっ!)

魔王「馬鹿もん。その様な事すれば我々の全滅は必至だ」

女司祭「なら、捕えて王都に送れば……」

魔王「……あいつが二人を食ったらどうする」

女司祭「……確かに」



魔王「一体どうすれば……」ハァ…

配下「魔王様」

魔王「……何だ」

配下「使者のお二人がお暇したいと」

魔王「な、何だと!?」

配下「はあ、このまま待たされても仕方ない。この上は後日に別の場所で、と」

魔王「ま、まずい。このままでは。い、今行くと伝えろ」アタフタ

配下「はっ」

――――――

魔勇者「……では、こちらが条件でございます」

魔王「……ああ」チラッ



魔王(ええい、中々集中出来ん……)チラッ

魔王(何かこいつの顔見てると、何か悪い事したなあ、とひしひしと罪悪感が……)ハァ…

魔勇者「?」ニコッ

魔王(と言うか、どうせ女になるんならその股間のデカブツもちゃんと取れよ!ドレスのせいもあるが、丸分かりなんだよ!!)チラッチラッ

魔勇者「?」

魔勇者「あの、魔王様?私何か変でしょうか?」

魔王「へ?いや、ちょっと股間が」(って、何言ってんだ私はああああああ!?)

魔勇者「ああ、これですか」クスッ

魔勇者「……これは最後の名残ですね、男だった事の……」

魔王(最重要ファクターだろうがそれえええええ!?)

魔勇者「……私もあの様な事がなければきっと、……」

魔王(地雷ふんじまったあああああああああ!!)

魔勇者「あ、いえ、気になさらないで下さい!……ほんと、」

魔王(気にするわああああああ!!)

魔勇者「……好きだったのに」ボソッ

魔王(やめてえええええええ!!)

女司祭「そういえば、その飾りもの」

魔王(よおーし、ナイスだぞ女司祭)ホッ

神官「ええ、大事な時にはいつも着けてますの」



神官「……貴方にもらった大切なものだから」ボソッ


魔王(バカやろおおおおお!!!)

女司祭「あら、別れた女との品を捨てられないなんて随分女々しいですわね」クスクス

神官「……ええ、そうですわね」

魔王(やめてやめてやめてやめてやめてやめて)

神官「……もし、あの様な事がなければ……」

魔王(もういいから!そーっと軟着陸させて!!)

女司祭「あら、人生仮定論で過ごされますの?そうならば、遅かれ遠かれそうなっていたんじゃありません?」クスクス

神官「……そうですわね」キュッ

魔王(もういやああああああああああ…………)

――――――――――



勇者「…………」ウロウロウロウロ


女剣士「もうちょっと落ち着いたらどうだ?」

司令官2「そうですよ、そんな時にはハーブティーです!」コトッ

勇者「おっ、すまん、ぐぶっ!?」


司令官2「あ、やっぱりきつ過ぎでしたか」

勇者「テメェ……」ゴホゴホ

女司祭ゴミ過ぎワロタ

女剣士「全く何やって、うぐっ!?」

勇者「ど、どうした!?」

女剣士「な、何か体が熱く……」ハアハア…

勇者「何だこれ!?一体誰が!!」

司令官3「あ、あたしが入れたんだけど、おかしいなあ本の通りに……」

勇者「って、これ媚薬じゃねーか!!」

司令官3「えっ?そーなの」

女剣士「貴様、良くも……」スリスリスリスリ

司令官3「にょわあああああ!!」

魔将「うわはははは!結構結構!!」

司令官1「はい、これどーぞ」コトッ

魔将「うむ」

魔将「……あ、カラス」

司令官1「へ?」

魔将「ほい」サッ

司令官1「し、しまっ、わははははははは」ゴクッ

魔将「まだまだ甘いわうわはははは!!」

司令官1「わははははははははははは、とめてええはははははひ」

魔勇者「たっだいまー」ガチャッ

神官「ただいま戻りましたー」


勇者「おお、二人とも良く帰って来てくれた!心配したぞ!!」

魔勇者「心配してくれてたんだ……。えへへ、何だか嬉しい……」

神官「それよりも随分部屋が賑やかなようですが……」

勇者「いや、ちょっとな……」ハハッ…

司令官2「何はともあれ、まずは一杯」

魔勇者「おっ、気がきくねぇ~」ゴクッ

神官「ありがとうございますね」ゴクッ

勇者「って、何飲ました!?」

司令官2「何って、媚薬ですけど?」ニコッ

勇者「てめえはあああああああ!!」

司令官2「ちょっと簡単なアメリカンジョークじゃありませんか」ニヒヒッ

勇者「許さん!」グイッ

司令官2「って、この体勢は、おしりぺんぺん!?」

勇者「そおーれ、いーち!」パァン!

司令官2「いっーたぁい!!」

勇者「まだまだ!それにぃー!!」パンパン!

司令官2「いたーぁい!!」

魔勇者「まあまあ、許して上げてよ」スリスリ

勇者「しなを作って体を寄せるな!」

神官「そうですよ、十分反省してますし」カチャカチャ

勇者「お前はズボンを下げようとするな!」

司令官2「わ、私は今のうち……」ソロー…

勇者「逃がさん!」ガシッ!

司令官2「カニばさみ!?」

女剣士「ずるいぞ貴様ら!私も交ざる!」グイグイ

勇者「お前は上着を剥ぎ取ろうとするな!」

魔将「うわっはっはっ!」

司令官3「うわっはっはっはっ!!」

司令官1「うわはははははははははだれかとめてははははひは」

魔将「で、結局交渉はどうなったのだ?」

魔勇者「えっ、上手くいったよー」グイグイ

魔将「ほう」

魔勇者「ほら、ボクと魔王ってさ、元恋人じゃない?」グイグイ

神官「私に至っては元夫婦ですし」ガチャガチャ

魔将「ほうほう」

魔勇者「だからその事をダシにしたんだ~」グイグイ


魔将「ほう、それは面白い!」

魔勇者「でしょでしょ!それでまず女司祭がヒステリー起こしてねー」グイグイ


神官「ああ、あれは傑作でした」クスクス

魔勇者「その後魔王がトイレに行ったまま帰って来なくなって、結局配下の人が顔を青くしたまま交渉したんだよ」

魔将「ふむふむ」

神官「それで最後は、分かりました!お願いですから勘弁して下さいって土下座されまして」

魔勇者「それでこっちの言い分を全面的に受け入れて、撤兵してくれたんだよ!!」

勇者「ああ、それは確認した。お前らには感謝しきれないって、だからズボンをずらすな!」

神官「あら、良いじゃありませんか」ガチャガチャ

魔勇者「うへへ、勇者ぁ~」スリスリスリスリ

勇者「わ、分かった!後で幾らでも相手してやるから!なっ!」

魔勇者「ほんと!」ガバッ

勇者「ああ、嘘は言わねーよ」

神官「頑張ったかいがありました~」グスッ

勇者「はいはい……」ポンポン

女剣士「ずるいぞ二人とも!私も交ぜて欲しい!」


勇者「分かった分かった!幾らでも相手してやるって」

女剣士「……うん」///



司令官2「って、待って下さいよ!?まさか私たち置いてけぼり!?」

魔勇者「まあ、仕方ないんじゃない?」

司令官2「そんなぁ~……」ガックシ

司令官3「まあ、仕方ないんじゃねーの?」ポリポリ


司令官1「無情とはこの事か……、あー、ようやく笑い治った」ヤレヤレ

勇者「まあ、お前らもしっかり教育してやるよ。


その前に!



おしりペンペンじゃああああああ!!」


司令官2「いやああああああ!!」




おわり

というわけで終わりです。

最後は大分やっつけになってすいませんでした。

もうちょっと違う展開にすり予定が、余計なキャラを入れなかったら良かった。

では、お付きあいありがとうございました。

それでは。

いやいやいや
女剣士がクズ王にされた嫌なこととか
女戦士・女魔法使い・女僧侶ぷぎゃーな展開とか
クズ王ざまぁwwwwな姿とか

まだまだ色々書けるでしょ

尻すぼみというか不完全燃焼というか……

前の話があんまりだったから続き期待してます

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