大河「犯人はこの中にいる!!」ババーン (38)

※とらドラSSです

※若干キャラ崩壊含むと思ってください

※時系列は想像におまかせ

※携帯で書き上げ→一気に打ち込み方式。安価はなしです

それでも見てくれる方はどうぞ↓

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435196586

春田「な、なんだってー!?」ズガーン

亜美「ちょっと!いきなりなんなのよバカ虎!」

大河「私のことはバカ虎ではなく名探偵大河と呼びなさいバカチワワ」ニヤリ

亜美「はぁ~?」イラッ

実乃梨「タイガ~。まずなんの犯人が分かったんだい?」

能登「そうだぞタイガー。俺達いきなり集められたと思ったら『犯人はこの中にいる!』とか言われて
ポカーン状態なんだぜ?」

大河「無理もないわね。事件のことを知ってるのは私と警察とこの駄犬だけだもの」

竜児「誰が駄犬d」

大河「いいわ、教えてあげる。さぁ鈍犬、みんなに説明しなさい」

竜児「鈍犬でもねえよ。ったく…」

竜児「えぇ~、時は今朝7時頃に遡ります。俺と大河は、大河が昨日音楽の授業で使った
アルトリコーダーを音楽室に忘れたと言うので朝早くに登校しました」

北村「異議あり!」ズビシッ

大河「はい北村君」

亜美「ていうか居たんだ祐作」

北村「はっはっはー。居たんだぞー亜美」

北村「ごほん。では改めまして。なぜリコーダーを忘れたぐらいで朝早くに登校しなければならなかったんでしょうか!」

大河「あぁ~…やっぱそこ引っかかるわよね~。それはね、この駄」

竜児「おい北村!お前自分が何言ってるのかわかってんのか!?吹き終わったあとのリコーダーだぞ!?
よだれがべったり付いたリコーダーだぞ!?」

能登「高須…ちょっとだいぶ危ないから。怖いから」ブルブル

実乃梨「あの眼は、猛禽類が地上700mから子ウサギを狙ってる時の眼じゃ…クワバラクワバラ…」

竜児「わ、悪い…言い方が悪かったな…でもさ?直接口につけたものが洗われもせずに一日放置されてるんだぞ?
例えるなら、昨日の弁当で使った箸を今日の弁当にそのまま使いまわしてるようなもんだぞ!?
そんな箸を使えるか!?使えないだろ!??!」クワッ

大河「長い。堕ちろ」

竜児「」

亜美「目血走ってるし。ちょーキモイんですけど~」

竜児「」

北村「なるほど。高須のアレな潔癖が出たわけだな」フム

竜児「」

大河「ちなみに、このバカ犬一人で行かせたら私のリコーダーでハァハァハァハァ発情するかもしれないから
見張りのために私もわざわざ早起きしてついて行ったってわけ」

竜児「……うぅ」涙

春田「よしよ~し。高っちゃん辛いねーきついねー悲しいねー」ナデナデ

大河「こらバカ犬!なに鬼の目にも涙ってんのよ!さっさと続きを説明なさい!」

能登「さすが手乗りタイガー…容赦ねぇ…」

亜美「ちょっとチビ虎。高須君がかわいそうでしょ。あんたが説明しなさいよ」

竜児(いや、お前もキモイとか言ってなかったっけ?)

大河「ちっ。使えないわね」

大河「…登校した私達は、教室にカバンを置いた後音楽室の鍵をもらうために
職員室に行ったのよ。そこで事件が起きた、いや起きていた」

実乃梨「事件が…」

亜美「起きていた…?」

大河「そうよ。三十z…恋ヶ窪先生がね、死んでたのよ」

春田「な!」

能登「な!?」

みんな「「なんだってーー!?」」

実乃梨「どおぅええぇぇえ!?ゆりちゃん先生死んじゃったの!!?」

大河「そうなのみのりん。しかも、その死に方も酷いものだったわ。仰向けに倒れて髪もぼさぼさ、
おまけに辺りに血が飛び散ってて…」

亜美「せ、説明すんなっての!」ガクブル

大河「怖がるのも無理ないわね。私もその場でしばらく固まっちゃったし、竜児なんて腰抜かしてアワアワ言ってるし」

竜児「あ、あれが一般人の反応なんだよ

大河「それで少し落ち着いた私は警察を呼んだの。一応救急車もね。でも素人目にも手遅れだろうなって思ったわ…」

大河「で、警察が来るまでの間ボーっとするわけにもいかないから」

春田「あ分かった。現場検証したんd」

大河「そんなこと勝手にしたらダメに決まってんでしょあほロン毛」

春田「」

大河「とりあえず私一人で状況を整理してたの」

実乃梨「一人で?高須君は?」

大河「どうしても気になるからって音楽室の鍵を持ってリコーダーを取りに行ったわ」

亜美「うわぁー…」ドンビキ

北村「さすがに俺でも引くぞ高須」ササッ

竜児「し、仕方ねぇだろ!?気になってしまうんだから!」

大河「駄犬は所詮駄犬ってだけよ、気にすることないわ」

竜児「」

大河「それでね、ゆr…三十路の右手あたりにダイイングメッセージが書き残されてあったの」

実乃梨「うっおおぉー!ダイイングメッセージってゆりちゃんかっけー!犯人の手掛かりを残すなんてー!」

北村「櫛枝、盛り上がるとこではないと思うぞ」

亜美「で?なんて書いてあったのよ」

大河「それがね…『き』とだけ」

春田「き~?」

北村「ちょっと待ってくれ!!」

大河「はい北村君」

北村「『き』って北村の『き』ってことじゃないのか!?話の流れ…というよりキャラ的に
俺が犯人というオチになるんじゃないのか!?」ズガーン

大河「私も最初は『き』から始まる何かを独身(30)が書き残したと思ったわ」

実乃梨「え?違うの!?」

大河「そのあとほどなくして警察が来たのよ」

実乃梨「たしかに来てた来てた!」

大河「で、早速現場検証が始まったんだけど…」

実乃梨「ふむ」

大河「私と駄犬…あ、この時ぐらいに駄犬も戻ってきたんだけど」

竜児「綺麗に洗えてスッキリしたぞ」ニッコリ

大河「ふぅんっ!」ドゴォ

竜児「ぐおおおぉぉぁ!?」ゴハァ

大河「あースッキリした。でね?」

竜児「でね?…じゃ、ねぇ……」プルプル

大河「第一発見者ってことでいろいろ聞かれんのよ。いつどういう経緯で見つけたのかーとかいろいろ。
めんどくさいから駄犬に任せたけど」

大河「で、その時に聞こえたの。監察の人が、独身(30)はノドをばっさりいかれて即死だって」

春田「うわぁお…」

亜美「あれ?即死?じゃあ…」

大河「そう。独身(30)はダイイングメッセージを書けるはずがないのよ。つまり、
あれは犯人による偽物のダイイングメッセージってことになるのよ!」

大河「で、真っ先に疑われるであろう『き』から始まる北村君はそんなことをしても得にならないので犯人じゃないと思うの」

北村「おぉ~…北村って名前で生まれたことに感謝します神様!」

亜美「じゃあ『き』っていうのはただのフェイクなの?」

大河「そこまでは私も分からないわよ~」

亜美「あんたさっき自分のこと探偵だとかって言ってたじゃない!」

大河「やだわ川嶋さんったら~そんなジョークも通じないなんて~。友達いないんじゃな~い?」

亜美「にゃ、にゃにお~…?」プルプル

竜児「お前ら、こんな時にまでいがみ合うんじゃねーよ」

実乃梨「まぁそのメッスウェ~ジは一旦置いとくとしてさ大河」

実乃梨「冒頭で言った『犯人はこの中にいる!』って某高校生探偵ばりのセリフはどゆことなの?」

大河「うん、それはね?この事件をみんなが知らなかったことにも繋がるんだけど…」

竜児「要は、先生(30)を[ピーーー]ことができたのは俺達しかいないってことなんだ」

春田「えぇ~!?マジかよ高っちゃん!俺は違うよ~?ゆりちゃんを[ピーーー]なんて理由も度胸も無いも~ん!」

竜児「落ち着けって。あとで警察が事情聴取するらしいから、潔白のやつは潔白を証明すればいいんだ。
犯人にはアリバイが無いんだからそれで誰が犯人か分かってくれるだろ?」

警察「説明ありがとね高須君とやら。さぁ、一人ずつ聴取するから順番に来てくれるかな?じゃあまずはそこの君」

春田「えー!?いきなし俺かよ~!事情聴取なんて初めてだから緊張してきたよ~!」

能登「初めてじゃなかったらびっくりだわ」

~順番待ち中~

実乃梨「ねぇ高須君」

竜児「ん?どうした櫛枝」

実乃梨「いやぁね?さっきの話の続きが聞きたくってさ。ほら私達の中に犯人が!ってやつ」

竜児「あー…警察が来たから途中になってしまったな、悪い」

実乃梨「今の間に聞かせてくれる?」ジー

竜児「お、おう」///

竜児「警察によるとゆりちゃんの死亡推定時刻は今朝の6時~7時、
俺達が職員室に行ったのが7時頃だから死んですぐに発見、てなったわけだ」

実乃梨「ふむふむ」

竜児「で、6時~7時の時間帯に学校にいた人物を校門の防犯カメラとか使って特定したところ…」

実乃梨「私達だけだったってわけですなホームズさん」

竜児「そういうわけだ。櫛枝はなんでそんな早く…って、聞くまでもないか」

実乃梨「おーう…読まれちまってるのかね私の行動が」

竜児「朝練、だろ?」

実乃梨「当ったり~!やっぱ朝練しないと一日が始まったって気分にならないんだよね~」

竜児「櫛枝らしいな。まぁ北村も朝練か生徒会だろうから…あとは川嶋と春田と能登か…」

実乃梨「んむ~。あーみんも能登君も春田君も部活はしてないから~……閃いた!目覚まし時計が一時間早く鳴っちゃったんだ!」

竜児「三人のが今日にか?さすがにねぇだろ。ゼロではないだろうけど」

実乃梨「むむむ~。となると他には~…」

竜児「本人に聞くのが手っとり早いだろ。おーい川嶋、能登~」

亜美「なーに?高須君」キュルン

竜児「猫なで声は求めてねーよ」

亜美「猫なで声~?なにそれ亜美ちゃんわかんな~い」キャハッ

能登「なんだよ高須」

竜児「お前ら、今日はなんで朝早くに学校にいたんだ?」

川嶋「なになに~?亜美ちゃんのプライベートが知りたいの~?」

竜児「能登はどうなんだ?」

川嶋「スルーかよ!」

能登「あー…春田がいない時に言っちゃっていいのかわかんないんだけどさ…春田の付き添いで…」

竜児「春田の?」

能登「…。内緒にしてくれよ?春田のやつ、好きなやつにラブレター書いたんだよ」

竜児「ラ、ラブレター!?」

実乃梨「ラブラブレターとはまた粋な!」

能登「ラブレターの内容もチェックさせられてさ。『一人だと緊張して下駄箱間違えそう!』
とか言うから仕方なく付き添いで来たってわけ」

竜児「普通に間違えn…春田ならあり得るな」

竜児(あとどっかのドジっ子タイガーも)

実乃梨「いや~青春だね~。やっぱし若いっていいですな~」ウンウン

能登「んで、そのあとは中庭で相手さんのことをいりおろ聞かされてたら呼ばれたってわけ」

竜児「じゃあ春田と能登のアリバイも成立、か。残るは…」チラリ

亜美「ちょ、ちょっと!まさか亜美ちゃんのこと疑ってんの!?信じらんない!」

竜児「いや、だって残るは川嶋だけだし」ササッ

亜美「そんな安直な理由で人を殺人犯呼ばわりすんなっての!あと、さりげなく距離とってんじゃないわよ!」

能登「そうだぞ高須!亜美ちゃんを疑うなんてどうかしてるぞ!」

竜児「すまん、つい」

亜美「……私は別に大した理由じゃないのよ。ただ、あんまし知られたくないだけで。
でもま、言うしかない空気だし言わせてもらうわね…」

竜児「お、おう」

亜美「この学校の空気…というか、この教室の思い出を少しでも長く感じていたかったのよ」

竜児「お、おう」

亜美「高須君には前にも言ったけど私、本当はすぐ転校するつもりだったのよ」

能登「えー!?そうだったの亜美ちゃん!そんな悲しいこと言わないでよ亜美ちゃーん!」

亜美「ふふ♪ありがとう能登君」ニコッ

能登(キターーーー!)

亜美「でも、ここでもう少し頑張ってみようって。ここまでは高須君に話したよね?」

竜児「…おう」

亜美「私ね。本当に楽しかったんだこのクラス。こんなに楽しい学園生活、初めてだった」

亜美「正直モデルの仕事も、しなくていいなら辞めたいぐらい。でも、全国に私を求めてくれるファンがいてくれてる。
私のわがままでその人達に迷惑をかけたくない」

亜美「内心そんな葛藤をずっと繰り返してたの。でもね?この教室にいるとそんなことを、
まぁ全くではないけど考えないんだよね。みんなといると」

亜美「でもそんな時間も有限だからさ、じゃあ味わえる時に味わっとこうって思ったの」

竜児「てことは今日だけじゃなくって前からも…?」

亜美「たまに、だけどね。朝早く目が覚めちゃったときとかに…ね」

能登「亜美ちゃん…俺、なんか感動した!」

実乃梨「さすがだよあーみん!!我輩も感動した!ヘイマスター!この健気な娘っ子にこのお店で一番高いジュースを!」

竜児「俺はマスターじゃねえよ」

亜美「……あーあ。なに語っちゃってんだろあたし。今の全部忘れて」

竜児「忘れるのは正直無理だが川嶋のこと、少し見直したな」

亜美「…変なとこで正直なんだから」ボソッ

大河「あー長かっためんどくさいいらつくむかつくー!」ウガー

実乃梨「おーた~いが~、お~かえり~!」

大河「みのり~~ん!早くこうしたかったよ~!」モフモフ

実乃梨「よーしゃしゃしゃ、よーしゃしゃしゃ」

竜児「長かったなー。やっぱいろいろ聞かれんのか?」

大河「私は今みのりん成分補給中で忙しいの。話しかけないで駄犬」ガルルル

竜児「お、俺は純粋にだな…」

能登「あれ?春田はまだなのかな?タイガーより先に聴取されてんのに」

竜児「まぁ春田のことだ。おそらく…」


警察『で?君はなんで朝早くから学校にいたんだっけ?』

春田『だ~から~!そういうのはプライベートが侵害されるから詳しくは言えないってば!』

警察『これは事情聴取だ。話せないなら君への疑いが強まるだけだが?あとプライベートではなくプライバシーだ』

春田『ぐっ…痛いところを…!んっと~俺は~その~…青春の一ページを開いてました』

警察『…は?』

春田『いやだから~、青春の一ページを開い』

警察『それは分かったから。具体的にはなにをしてたんだ?』

春田『でへへ~。そうだな~。例えるなら『春を告げる桜の花びら』を届けてました。的な~?』キラッ

警察『はぁ?』

竜児「みたいな」

亜美「なにそれ…聞いただけで整理突入なんですけど」

大河「何一つ違和感無いのも恐ろしいわ」

警察「えー次、櫛枝さん来てくださーい」

実乃梨「はーい。それじゃあ皆様方ちょっくらいってきまーす。アデュ~」ピューン

竜児「お、おう」

高須「あぁ。男女別、だな。こりゃあ帰るの遅くなりそうだ…」

大河「はぁ~あ。みのりん行っちゃった。そういえばあんた、私のリコーダーはどうしたのよ」

竜児「ちゃんとお前のロッカーに入れといたぞ。それより今日帰るの何時ぐらいになるんだろうな。
泰子とインコちゃんのご飯の用意ができてないんだが…」

大河「まーまだ昼過ぎだしね…って、そういえばお昼ごはん食べてない!お腹減った!」

竜児「弁当ならカバンに入ってるけど…食っていいんだろうか?」

北村「仕方ない、俺が聞いてきてあげよう」

亜美「てかいたんだ祐作」

北村「はっはっはー。心無し傷付くぞー亜美ー」


北村「校内から出なければ問題無いそうだ」Σb

竜児「そっか。じゃあ俺達教室にカバン取ってくるわ。行こうぜ大河」

大河「えーめんどくさ~い。あんた一人で行きなさいよ~」

竜児「自分のカバンぐらい自分で取りに生きなさい」

大河「ちぇ~。分かったわよめんどくさい」

竜児「二回も言うな二回も」

竜児「…大河はどう思う?」テクテク

大河「…何がよ」テクテク

竜児「俺達の中に…犯人がってやつ」

大河「はぁ~。どうせそんなことだろうなと思ったのよ、あんたが私を連れ出す理由なんて」

竜児「仕方ねぇだろ。みんなの前で話すわけにもいかねぇし」

大河「だからって私を巻き込まないでちょうだい。独身(30)もあんたの眼光で切り裂かれたんじゃないの?」

竜児「んなわけねぇだろ。で、どう思う?」

大河「正直一番怪しいのはバカチーね。さっきの話もぽわぽわ~ってしてたし。お涙頂戴な話をして逃れようとしたのかも」

竜児「まぁたしかにお前の言うことも一理あるとは思うけどよ…なんつーか、さっきの川嶋の
話をしてる時の表情、嘘をついてるようには見えなかったんだよな」

大河「バカチーはモデルとかやってんのよ?表情を作るのなんて朝飯前なのよ?あんたも分かってんでしょ」

竜児「俺が言いたいのはそういうんじゃなくてよ…」

大河「あーはいはい分かったから。さ、教室に着いたんだしお弁当にするわよ」

竜児「って、ここで食う気かよ!」

大河「私はお腹が減ってるの。それに警察も戻ってきてから食えだなんて言ってないんだし」

竜児「言われたとしてもお前が純粋に守るやつだとはおm」

大河「そおぉぉい!!」ドゴォ

竜児「うっごおおおおぉぉぉ!!」ガクッ

大河「さ、食事前の運動も終わったし。いただきます」

竜児「俺も…いただき…たい」バタッ


大河「ごちそうさまっと。さ、駄犬戻るわよ」

竜児「ちょ、ちょっと待ってくれよ!俺まだ一口目」

大河「食べるのが遅いあんたが悪いのよ。戻ってから食べればいいだけでしょ。ほら、さっさと片付ける」

竜児「なんてワガママだ…まぁ今に始ま」

大河「…」ギロッ

竜児「おっとー!さぁ大河、みんなのところに戻ろうぜ~?櫛枝も戻ってるかもしれないしな!」

大河「…ふん」

教室の扉「ガラガラガラ」

竜児「…ん?」

大河「なに立ち止まってんのよ、邪魔よ」

竜児「いや、今廊下の先に誰かがいたような…」

大河「そりゃあ学校だからねぇ。それより邪魔だって言」

竜児「でもよ、一瞬しか見えなかったけど制服でも警察の服でもなかったように見えたんだが…」

大河「…なによそれ。じゃあ誰かわからない、私達と警察以外の誰かがいるって言いたいわけ?」

竜児「わかんねぇよ、ちらっとだったし。ま、気のせいk」

大河「あっちよね。ちょっと見てくる」タタタッ

竜児「あ、おい大河待てって!」

大河「…」キョロキョロ

大河「ダメね。これじゃあどっちに行ったかも分からないわ」

竜児「いきなり一人で突っ走るなよ!」

大河「うるさいわねぇ。もしかしたら独身(30)を殺した犯人かもしれないでしょ」

竜児「じゃあ尚更危ねえじゃねえか!」

大河「大丈夫よ。刃物の一本や二本ひらりとかわしてみぞおちにドーンで終了よ」フンッ

竜児「説得力あるなぁ…」

大河「それにもし、私達以外の誰かがいてそいつが犯人なんだとしたら、私達の誰も
犯人じゃなくなるハッピーエンドになるかもと思ったんだけど…」

竜児「おぉう!それはいいな!そう考えるとさっきのは気のせいなんかじゃなかった気がしてきたぞ!」

大河「ま、ここでくっちゃべってても始まらないわね。みんなのところに行きましょ」テクテク

竜児「お、おう…そうだな。って、大河!カバン忘れてるぞ!」

?「…」ジー

扉「ガラガラ」

高須「ふぅ~…」

春田「あら高っちゃんおかえり~!どこ行ってたんだよ~」

高須「おー春田、戻ってたのか」

春田「なになに弁当?いいなー俺もお腹減ったよ~」

櫛枝「大河もおかえり~」ヒラヒラ

大河「みっのり~ん!早かったんだね!」ガバッ

櫛枝「まぁ私は朝練でずっと校庭にいたからね~」

高須「今は北村と川嶋が聴取中か…」キョロキョロ

高須「あのさみんな、ちょっと話g」

大河「よっこいしょおおおおぉぉぉっ!!」ドゴオォォ

高須「があああぁあぁあぁぁっ!?」バタンッ

春田「」ガクガク

能登「」ブルブル

大河「あーらごめんなさい?ちょっと虫が潰そうと思っただけなんでけど」

竜児「ぬおおぉぉ……」ピクピク

大河「ちょっと保健室に連れて行ってきますわね~」ニッコリ

春田「ヒィッ!」

~保健室~

竜児「いきなりみぞおち右ストレートかましてくんじゃねぇよ…」

大河「うっさいわねぇ。あんたを即座に止める最善の方法だったのよ」

竜児「それより、なんでいきなり右ストレートかまされたんだ?」

大河「あんたさっき、みんなに別の誰かがいるかもって話をしようとしたでしょ」

竜児「あぁ。それがなんだtt」

大河「バカ竜児!まだ確信も持てないことを言ってどうすんのよ!」

高須「お、俺はm」

大河「みんな表向きはいつもと同じように見えるかもしんないけど、心の中では怯えてるのよ?
独身(30)を殺した犯人が近くにいるかもって」

大河「そこにあんたはさらにその無神経さで傷口に塩を塗ろうっていうの?バカなの?バカでしょ」

竜児「」

大河「さ、わかったんなら教室に戻るわよ。全く…バカ犬の飼い主ってほんと大変だわ」

保健室の扉「ガラガラ」

大河「!!」ダダッ

高須「え?」

?「!」ダッ

大河「待ちやがれおんどりゃあああぁぁ!!」ダダダッ

高須「た、大河!」

?「…」タッタッタッ

大河「てめえが犯人かクソボケー!!絶対逃がさねえからなああぁ!!」ダダダッ

竜児「は、速すぎる…大河もあいつも……ん?あの後ろ姿は…」

大河(もう少し…!)

?「くっ!」ピタッ

大河「なっ!」キキィー ドンッ

大河「ぶへっ!」ペタン

?「ふっ…逢坂がドジっ子で助かった」

大河「お、お前は!」

竜児大河「「黒マッスル!」」

黒「黒間だ!まぁいい。しかしさすがだな逢坂。そのスピードは俺でも勝てなかったよ」

竜児「そんなことはどうでもいいです!単刀直入に聞きます。恋ヶ窪先生を殺したのは…」

黒「あぁ、俺だ」

高須「な、なんでそん」

大河「そうりやああああぁぁ!!」ベッコォ!

黒「ふぐおあぁぁ!?」ガクッ

大河「ふんっ!ふんっ!ふんーっ!!」ゲシゲシゲシ

黒「ちょ、ちょっと待ってくれ逢坂!ゲフゥ!」

大河「誰が待つか人殺し!話があるならあとで警察としてな!」ゲシゲシ

黒「うごっ!?うぐぇ!?あ、でもちょっと!いいかも」///

大河「[ピーーー]!変態犯罪者!地獄に堕ちろ!!」ドカッバキッ

黒「もっと!もっとだ逢坂!!」カモンッ!

大河「腐れやあぁぁ!!」つ木刀

黒「ギャイッ!!?」チーン

大河「ハァ…ハァ…竜児、警察呼んできて」

竜児「お、おぉおおぉおう…」ブルブル

北村「まさかの展開、だな…」

春田「そんな嘘でしょ!?黒マッスルが犯人だなんて~!」

竜児「本人が自供したんだ、間違いない」

警察「それじゃあ署に行くぞ、立て」

黒「くっ…」ボロッボロッ

大河「ちょっと!なんで私まで手錠かけられなきゃならないのよ!」

警察「犯人を見つけ出し、逮捕に貢献してくれたことには感謝する」

大河「じゃあなんでよ!」

警察「こいつだ」つ木刀

大河「…あ」

警察「銃刀法違反、及び過剰防衛の疑いがあるからな。さぁわかったんなら署に行くぞ」

大河「ちょ、ちょっと!それはたまたま落ちてて…!ちょっとー!!」

櫛枝「私も一緒に行」

竜児「行かなくても大丈夫だ。俺があとで迎えに行ってくるからさ」

春田「それにしてもさー、みんなが犯人じゃなくて俺嬉しいよ~」

北村「そうだな。ダイイングメッセージの時はもうダメかと思ったぞ」

能登「ま、俺達がゆりちゃんを[ピーーー]なんてありえないもんなー」

川嶋「あ~だる。もう犯人も捕まったんだし帰ってもいいんじゃないの?」

竜児「そうだな。もうすっかり暗くなったし警察の人に聞いてみるか」

竜児「すみません。俺達そろそろ帰らせていただきたいんですが…」

警察「あーすまんね。実は今の事件の間にもう一つ事件が発覚してね…」

竜児「なっ!?何があったんですか!?

警察「実はね。防犯カメラの映像を観てる時に映ってたんだけど…」

警察「そこにいるメガネをかけた子が女子の体操服を着て朝練をしててね」

北村「」

竜児「」

みんな「「」」

警察「公然わいせつ、窃盗の疑いもあるからね。見て見ぬふりもできないからね、それじゃあ行こうか」

北村「」

みんな「「」」

北村「じゃ、じゃあみんな、元気でな」汗

みんな「「結局お前がオチなんかーーーい!!」」

これにて終了です

途中で竜児を高須としてしまったりミスがありましたが、ぶっ通しで書かせていただきました。まぁ本編ではありえない話なんで
ちょっとでもみなさんの目にとまってくれてたら嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom