女騎士「くっ、離せ!」(26)

オーク「そうはいかない。これ以上仲間を傷つける事をしないと誓うまでは」

女騎士「くっ、離せ…離せぇ!」

女騎士「そもそも私は自分の身を守っただけだ!」

オーク「うん?」

女騎士「オーク族ときたら、騎士である私を見るなり、襲いかかってくるんだ」

オーク「まぁ…オークは遺伝子レベルで女騎士が好きだからなぁ」

女騎士「んなっ、す、好きだと…///」

オーク「それに女騎士というものはオークに襲われるのが好きなのだと思っていたが…違うのか?」

女騎士「ま、まぁ…遺伝子レベルで好きだが…」

オーク「じゃあ問題ないだろう、WIN-WINじゃないか」

女騎士「しかし…抵抗しない女騎士ってのも変だろ?」

オーク「確かに…抵抗されないと物足りないなぁ」

女騎士「ほらみろ、だから私は悪くない」

オレハワルクネェ!

オーク「うーむ、だがなぁ…君の場合過剰防衛というか…明らかにやりすぎなんだよなぁ」

女騎士「つい自慢の剣術スキルを発揮してしまってな…正直そのへんの量産型勇者よりは強いつもりだ」

オーク「確かに最近勇者を名乗る奴が増えてきたな」

女騎士「…魔王が怪しい動きをしているからな」

オーク「魔王が…?」

女騎士「なんだ知らないのか」

オーク「あぁ。そもそも俺たち下っ端魔族は魔王のやる事、やろうとしている事をよく知らないのだ」

女騎士「そうか」

オーク「だが今の魔王は穏やかな平和主義者だと聞いていたが…人間ともうまくやっていた筈だが?」

女騎士「表向きは、な。和平を結び、交流を深めているように…見えているわな」

女騎士「だがそれは、上っ面だけだ。しょせん魔族、我々人間とは共存できない…できないんだよ…っ」

ギリッ

オーク「ずいぶん嫌われたもんだ…さも人間様が偉いといわんばかりに」

女騎士「っ…す、すまない。そんなつもりでは…」

シュン

オーク「おや、えらく素直だね。普段からそれなら可愛げもあるもんだが…」

女騎士「…」

オーク「しかし、魔王がね…」

オーク「ま、そんな事はオーク族にはあまり関係ないな。俺達は数は多いが知能が低い。戦力にはならん…最近の戦には向かんだろうさ」

女騎士「ずいぶんと自己評価が悪いんだな…本当の評価をすべきだよ…貴様も、その周りの奴らも、な」

オーク「ははっ、言われて悪い気はしないよ。まさか女騎士がそんな風に思っていたなんてな」

女騎士「なっ…私はただ事実を…っ、もういいっ!」

プイッ

女騎士「それより、だ」

オーク「うん?」

女騎士「そろそろ離してくれないか…さっきからずっと、ずっとだ…羽交い締めにされているんだが?」

オーク「だから、それは君がオークを傷つけないと誓ってくれれば…」

ジタバタ

オーク「あ、こらこら、暴れるな」

女騎士「むーっ、離せ離せ!」
ジタバタ

オーク「暴れるなって…うぉっ」

ヨロッ
バタン
チュッ…

女騎士「!」

オーク「!」

ラブコメかよ!

ラブひなかよ!

今更だが

羽交い締めの状態から

どうやって唇が重なったのか

謎である。

女騎士「っ…」

オーク「…」

女騎士「せ、」

オーク「せ?」

女騎士「責任、とってよね?」

オーク「むぅ…」

女騎士「私の一族では唇を奪った相手に嫁ぐ掟がある…だから!」

オーク「そんな掟が…だがしかし…」

女騎士「酷い…羽交い締めにして無理矢理キスしたくせに!」

オーク「ありえないくらい首をひねりましたけどね」

女騎士「キスだけしたら捨てるのがオークのやり方なの?…酷い…」

オーク「チッ…」

女騎士「!?」

オーク「こっちが下手にでてりゃあ調子に乗りやがって…この腐れマンコ!ブルーチーズ女!」

女騎士「なっ…なぜ知っているんだ…私のマンコがブルーチーズ臭であることを…なぜ…なぜだ、答えろ!」

コタエロ! ジャイアントロボ!
イヤ クサマダイサク!

オーク「オーク族の嗅覚をあなどるなよ。幾千の女騎士を犯してきた俺だ…この距離ならマンコの臭いが分かるんだ…分かるんだよ」

キリッ

女騎士「くっ…嗅げ!」

グルンッ

その瞬間
女騎士の体は回転し
羽交い締めの状態から
ちょうど互いの股間に顔がくるような体位
つまりは、69!
69の体勢になっていたのだ!

女騎士「嗅げ…腐鮑(くされあわび)」

ドギュゥゥン

オーク「ま、マンコから刀が…まさか、これは…!」

オーク「斬魄刀…」

斬魄刀とは

とある超絶人気漫画に出てくる武器の名前である。

♪テレレレン
ミアーゲタ ヨゾーラノ…

オーク「やばいな…アスタ*リスクが流れ始めた…これは、これではまるで!」

女騎士「オサレにぶちころしてやるよ」

そうしてなんやかんやあって
オークはギッタギッタの
ボッコボッコにされた。

しかし、さすがはオーク
そんな状態でも羽交い締めをやめなかった。
やめなかった…のだ。

女騎士「くっ…このオークしつこいよ!」

オーク「…」

シンデル

女騎士「離せ…離せ!」

オーク「…」

シンデル

ギシッ

女騎士「いたっ…オークの体が…まさか、これは死後硬直か…!」

ギシッ

女騎士「羽交い締めが…さらにきつく…締め付け…ぐあ゛あ゛!」

ギシッ

女騎士「くっ、離せ…離せぇ!!」

ギシッ
ギシッ

女騎士「離せ…離せよ!…ああああああああああああああ!!!」

ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!

女騎士「(´・ω・`)」

ブピッブピッ
プスッ プスーッ

女騎士「(`・ω・´)」

こうして腸内がすっきりした女騎士は

何か憑き物が落ちたかのような
安らかな顔のまま


仲良く土と糞と混ざり合い

立派な火薬として転生を待つのであった…

【終劇】

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