渋谷凛「馬じゃなくてポニー?」 (35)

モバマスです。マイリトルポニーです。

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346プロ事務所裏 噴水前




凛「卯月達に噴水前に集合って言われたけど、ちょっと早かったかな……」


スズメバチ「ぶぅ~~ん(お、可愛い女子高生やん)」


凛「え、ちょっと!? やだ、危ない!」バックブンブン


スズメバチ「ぶ、ぶぅん!?(痛っ!アブな!)」


・凛「来ないでって!わ、わ~~」ボチャーン


???



凛?「いたた……あれ、ここは湖?木もいっぱい……なん……うぇ?!」バターン


凛?「た、立てない!?手、何これ、ひづめ?!」バシャバシャ


凛「わ、私、馬になってる!!」



ピンク色のポニー「マイリルポニ~マイリルポニ~♪」


金髪のポニー「ピンキー。湖が光ったなんてホントに見たのか?」


ピンキー「ホントホント、ピカーって輝いて!その後ビビってスパークして!ドカーンだったんだよ!」


金髪のポニー「厄介なことじゃなければいいけどさ……お、誰かいるぞ」


凛「どうしよう意味分かんない……未央……卯月……プロデューサー……」


ピンキー「ハローハロー!」ピョン!


凛「うわぁあ!?……う、馬が喋った!」


金髪のポニー「はぁ?何言ってるんだい、自分だってポニーじゃないか?」


凛「ポ、ポニー?」


ピンキー「ヤッホー!私ピンキーパイ!アナタは?」


凛「わ、私は渋谷凛」


金髪のポニー「あたしはアップルジャック。しかしシブヤ・リーン?変わった名前だな?ここらじゃ見ない顔だし。何処から来たんだ?」


凛「……分からないんだ。気付いたら湖の前に……馬、じゃなくてポニー?の姿になってて……」


アップルジャック「ん~~どう思う?」


ピンキー「きっとさっきの湖の輝きはリーンだったんだよ!湖とリーンの世界が繋がったんだ!」


凛「どういうこと?」


アップルジャック「私もたまにピンキーの言ってることが分からないことがあるんだ。とりあえずこういう時はトワイライトに相談だ」


ピンキー「OK!付いてきてリーン!」



???「ぶーん」



ポニービル



白いポニー「あらトワイライト今日はおでかけ?」


紫のポニー「えぇ、お城で本を読むのも飽きたし。いつかフラッターシャイとマフィンを作る約束してたの思い出して」


白いポニー「あらいいわね。仕事が終わったらお邪魔してもいいかしら?」


トワイライト「もちろんラリティ。歓迎よ」


ピンキー「私も行っていい?」ピョン!


ラリティ「がぁっ!?ピンキーいきなり現れないで!」


トワイライト「あらピンキーにアップルジャック……と誰?」


凛「こんにちは……」


アップルジャック「それを知りにきたのさ」


トワイライト「?」


フラッターシャイの家



黄色いポニー「わ、私はフラッターシャイ……よ、よろしく。え、えーと……シブヤリーン」


凛「リーンでいいよ」


水色のポニー「ボクはレインボーダッシュ!よろしくリーン!」バサバサ


凛「よろしく……(馬が空飛んでる)」


トワイライト「それでリーンはこのエクエストリアとは違う世界から来たのね」


凛「うん。そもそもこういう姿じゃなくて、こう、立って歩いてヒズメじゃなくて手になってて」


トワイライト「多分だけど私はリーンの世界に行ったことあるわ」


凛「ホント!? 元の世界に戻れる?」


トワイライト「それは……ごめんなさい分からないわ。プリンセス・セレスティアに相談しないと……」


凛「そんな……」


ピンキー「大丈夫大丈夫!トワイライトが解決してくれるよ!マフィン食べる?」バクバク


凛「ありがとう。えーと、どうやって食べよう……」


レインボーダッシュ「? 角を使えばいいじゃん」


凛「角? あ、あった。これで刺せばいいのかな?」


レインボーダッシュ「そうじゃなくて魔法だよ、魔法!」


凛「魔法?」


トワイライト「あ~。リーン?ちょっと見てて」ホワワン


凛「わ、マフィンが浮いた!」


トワイライト「ん~。どうやら本当に何も知らないみたいね」


ラリティ「わたくしとアナタはユニコーン。角を使って魔法が使えるんですの」


レインボーダッシュ「僕とフラッターシャイはペガサス!空を自由に飛び回れる!」


アップルジャック「あたしとピンキーはアースポニー。力持ちで脚も速い」


ピンキー「私達6人でいっぱい冒険したんだから!」


ラリティ「色々あったわね……」


フラッターシャイ「大変だったわ……」


レインボーダッシュ「ボクの活躍が一番さ!」


アップルジャック「『あたし達』のだろ?」


ワイワイガヤガヤ


凛「…………(事務所のみんな……)」


トワイライト「……リーン。その辛さはよく分かるわ。さっそくお城へ向かいましょう」


プリンセス・セレスティアの城



セレスティア「リンのいた湖はその昔、流れ星が落ちて出来た湖なのです。湖の奥底に眠る流れ星は月と太陽の光を浴び、魔法の力を得たのでしょう。流れ星の力が溢れだし、アナタのいる世界と繋がったのは偶然か、何か繋がりがあるのか。それは私にも分からないことですが……」



凛「それでセレスティア様、私元の世界に……」


セレスティア「大丈夫です。戻れますよ」


凛「!! やった!」パカパカ


セレスティア「私の太陽の力と妹の月の力を合わせたリングを作ります。これを身に付け、流れ星に触れば元の世界に戻れるでしょう。ただーー」


凛「何か問題が?」


セレスティア「今ちょっとその……妹は今外出中で……3日ほど待ってもらえる?」


凛「3日!?」


トワイライト「まさかセレスティア様また喧嘩……」


セレスティア「いや、そのオホホ。1000年振りにショッピングを楽しんでる途中『センス古いわね』って口が滑ってしまって」


トワイライト(そもそもセレスティア様が月に1000年閉じ込めてたわけで……)


セレスティア「妹が戻り次第リングは完成させますから、それまでエクエストリアを楽しんでくださいね」


ポニービル近くの道



トワイライト「その残念ね」


凛「……うん。でも帰れることが分かっただけでも良かったよ」


ピンキー「よーし!そうなればやることはひとつ!」


凛「ひとつ?」


ピンキー「リーンの歓迎パーティーの準備しないと」バビューン


凛「わ、本当に速い」


アップルジャック「あ、いやピンキーは特別さ」


レインボーダッシュ「大変だっ!!」


トワイライト「何レインボーダッシュ!?」


レインボーダッシュ「ポニービルが大変なんだ!変なヤツが! えーと、鳥?ハチ?とにかく大変なんだ!」


ポニービル




スズメバチ?「ぶぅ~~ん!!」


モブポニーA「なんだあの馬鹿デカイ鳥は!?」


モブポニーB「鳥じゃないわハチよ!」


フラッターシャイ「わ~~新種の動物さんだわ♪」


ラリティ「もう!せっかく黒のレースを完成させたのに御披露目どころじゃないじゃない!」


スズメバチ?「ぶぅん(おっ熊か?)」ブスブス!


ラリティ「!? あ、あ、アーッ!!」(黒い涙ボロボロ)


フラッターシャイ「だ、大丈夫?」


ラリティ「わた、わたくしのレースが穴だらけ!……許しませんわ!アチョーー!」ブンブン


スズメバチ?「ぶぅん」ヒョイヒョイ


ワーワーギャーギャー


トワイライト「これはいったい!?」


凛「何あの化け物!?」


アップルジャック「ポニービルで好き勝手させないよ!」後ろ足蹴り!


スズメバチ?「ぶぅん!(あかん空に逃げな!)」


レインボーダッシュ「空はボクの独壇場だ!」レインボーソニック!


スズメバチ?「ぶぅん!?(虹色の衝撃波が)」


トワイライト「今よ!フレンドシップーー」


スズメバチ?「ぶぅん!ぺっ!(させへんで!)」


トワイライト「きゃっ!?角にネバネバしたのが!」ベトベト


スズメバチ?「ぶぶん!(こっちで身に付けた特殊能力や!)」


凛「これってピンチ?」


スズメバチ?「ぶぅん!(お、あの嬢ちゃんか?刺したろ)」


凛「きゃ~~!?」


トワイライト「リーン!魔法を使うの!」


凛「どうやって!?」


トワイライト「落ち着いて!角に意識を集中して!自信を持つの!」


凛「無理だよ!」


トワイライト「ウ~ン……そうだわ!アナタが一番頑張ったことを思い浮かべるの!それが自信に繋がるわ!」


凛「頑張ったこと……」


凛(歌にダンス……卯月達と練習して……初めてのライブ!あの時の気持ち!)


スズメバチ?「ぶぅん!(行くで!)」針キラーン


凛「チョコ、レー、トっ!」ビビー!


スズメバチ?「ブ、ブ、ブ!?(いたたっ!)」


凛「で、出た!」


トワイライト「いいわ!私のネバネバをとって!」


凛「ん~~えいっ!」ビビー


トワイライト「ありがとうリーン!行くわよ!リーン、私の角と合わせて!」


凛「うん!」角ぴとっ


トワイライト「フレンドシップイズマジック!!」バァーー!!


スズメバチ?「ぶぅん!?(なんやこの虹色の光は力が抜けていくーー)」シュワシュワ


スズメバチ「ぶぅん?(元の姿に戻った?)」


ラリティ「ふふ、私の作品の仇!」


アップルジャック「何処にぶっ飛ばそうか?」


レインボーダッシュ「ハエタタキで充分じゃないか?」


スズメバチ「」ガクガクブルブル


フラッターシャイ「待ってぇ~~」


フラッターシャイ「もうこの子はただのハチよ?可哀想だわ!」


アップルジャック「そう言ってもな……トワイライト?リーン?」


トワイライト「そうね~」


凛「あのそのハチ、もしかしたら私と同じで、違う世界から来てあんな風になっちゃったんだと思うんだ……許してあげて?」


フラッターシャイ「……ラリティ?」


ラリティ「はぁ~~。分かったわ。許してあげる。わたくしは寛容ですから!」


ラリティ「もう悪さしちゃダメよ?」ナデナデ


スズメバチ「ぶぅん!(すまんな!)」


フラッターシャイ「うふふ。良かったね♪」



ピンキー「おーい!クラッカーに風船持ってきたよ!……あれ?皆どうしたの?」


トワイライト「ううん何でもないわ♪みんなリーンの歓迎パーティーやりましょう!」


レインボーダッシュ「イエス!リーンさっきのカッコよかったぜ!」


アップルジャック「だけどなんでチョコレートなんだ?」


凛「あ、いや、好きなのチョコ」ハズカシソー


ラリティ「あらアナタ意外に食いしん坊なのね!」


ピンキー「チョコレートのマフィンあるかな~~?」


フラッターシャイ「うふふ。一緒に作りましょう~」


モブポニーC「一件落着~。あ、郵便届けないと……マフィン食べてからでいいか~」パタパタ




プリンセス・セレスティア。


今日私は新しい友達が出来ました。
彼女は違う世界から来た、私達と違う生き物でしたけど。心を通わすことが出来ました。


姿かたちは違っても正しい心があれば友達になれる。友情は生まれる。私はそう信じています。


追伸。

彼女のお尻にガラスの靴のキューティーマークが出ました。

それがどういう意味かは分かりませんが、きっと彼女の将来を明るくしてくれるものだと思います。



3日後 流星の湖




凛「みんな。たった3日間だったけど……とても楽しかったよ!」


ピンキー「あぁん!せっかく友達になれたのに!!」


アップルジャック「またリンゴ狩り楽しもうな!」


凛「うん。アップルジャックのリンゴ凄く美味しかった!」


レインボーダッシュ「またボクの背中に乗せてあげる!」


凛「ふふ、それは勘弁かな?」


ラリティ「今度来た時、アナタの衣装作ってあげる。一緒にファッションショーよ!」


凛「楽しみだよ!」


フラッターシャイ「ハチさんはウチで世話するわ」


スズメバチ「ぶぅん♪(幸せやで!)」


凛「よろしく頼むよ!」


トワイライト「リーン、リングは着けた?」


凛「うん。……本当にお世話になったね……」


トワイライト「リーン……。また会いましょう、私達の友達!」


全員で抱きしめあう。


凛「じゃあ、バイバイ」ボチャーン


凛(湖の底が光ってる……あそこかな……)タッチ


凛(光に吸い込まれる!?)ピカカーン





346プロ 休憩室




凛「う、う~~ん」


卯月「凛ちゃん!?凛ちゃ~~ん!」ダキィ!


未央「意識が戻ったよプロデューサー!」


P「ホッ……良かった。一応救急車呼んであります。まだ横になっていて下さい」


凛「……戻ってこれたの?」


未央「ホント心配したよ!噴水前で倒れてるんだもん、でも良かった意識が戻って……」



凛(夢……だったのかな……)


凛「あれ?これ……」キラッ


未央「ずっと握り締めてたんだよそれ。大切な物なの、このリング?」


凛「……うん。大切な……大切なリングなんだ」ギュ!!






おしまい。

凛がエクエストリアに滞在した3日間を濃密に書きたいけど私の休暇が無くなる。

ちなみに私の一番好きなポニーはラリティです。
人間らしいスゴく生き生きとした表情で楽しませてくれます。

うづパカとも絡ませたかったな~。

ダンスと歌のシーンはSSじゃキツいけど
それっぽいの入れれば良かったかな。
アイドル要素無さすぎだわ。

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