厨房「こん^^」(25)

厨房「『何歳?』」

ェリヵ「『15です^^』」

厨房「『俺もw』」

厨房「『どこ住?』」

ェリヵ『東京だよ~^^』

厨房『一緒だーw』

男「まずこのssにて注意していただきたいことが」

1、>>1はss初心者。「いくらなんでもこれはないわ」とか「キモ過ぎる」
とか思った人はブラウザの戻るを押してください。
2、メタ発言があります。ご容赦ください。
3、更新が遅くなります。

男「まあこんぐらいか。あとは…まぁキャラの設定としては>>1の知り合いなどが使われている。
  ちなみに主人公の設定はほとんど作者だ。」

男「次から口調かわる」

男「じゃぁ温かい目で見てやってください。はじまりはじまりー」

最近作業みたいにネトゲをプレイしていた僕にとって、この絡みは新鮮なように思えた

僕の所属しているゲーム内のグループは所謂廃ギルドというやつで

活動中のキャラの中身は、一日中家の中にいるような人ばかりだ

僕だって例外じゃない

中三になっていきなりイジメられ始めた僕は、ネットゲームに身を落とした

始めた頃の僕は、恐らく人との繋がりを欲していたのか

簡単にコミュニケーションが取れるネトゲというツールに没頭した

だから、学校に行かなくなるようになるまでに、そう時間はかからなかった

今では、レベルが先の人に合わせるためにひたすらレベル上げたり装備を調整したり・・・

当初の「コミュニケーションがとりたい」っていう願望とは掛け離れつつあった

そんな折に、新規メンバーということで、「ェリカ」って人が来た

そういえばもう夏休み・・・

新規で始める人もいるんだろうなと思った

少し興味を持った僕は、久しぶりに人間らしい会話をしてみたいと思って声をかけた

厨房『こん^^』

いつもしてる挨拶。なんだか緊張しているのか、こんな挨拶でいいのかと疑問に思う

ェリカ『こんにちわ~^^』

・・・・・・あ、返ってきた、え~と・・・

厨房『何歳?』

うわ・・・いきなり何聞いてるんだろ、僕・・・

ェリカ『15です^^』

同い年・・・

厨房『俺もw』

厨房『どこ住み?』

調子に乗って・・・

ェリカ『東京だよ~^^』

わぉ・・・

厨房『一緒だーw』

ェリカ『そうなんだw』

厨房『うん^^』

ェリカ『よかったら』

厨房『なに?』

ェリカ『やり方とか教えてもらっていい?』

厨房『うん^^』

今までやってきてて、やり方教えるなんて始めてかも・・・

僕にできるかわからないけど・・・

ェリカ『ありがと~^^』

・・・頑張ってみよう

はうざすぎる

>>10
乗っ取りだから、>>1みたいな感じでいこうかと
^^ は厨房っぽさ出せるかなと思って残してますのん

彼女へのレッスンは始まった

正直飲み込みが早い方でなく、入ってくる時間も限られているから

遅々として進まなかった

だけど・・・

ェリカ『厨房さん、昨日のとこ、できるようになりました!』

厨房『うん、おめでと^^』

厨房『昨日倒せなかったボスは?』

ェリカ『あ・・・ちょっと自信無いから・・・』

厨房『じゃあ、僕が回復してあげるから、頑張って』

ェリカ『私で行けるかな・・・』

厨房『何事も、練習』

ェリカ『・・・はい!』

充実してる、気がする

自分のことが疎かになっているのは少し不安だった

実際、ギルドの先輩についていく機会は減ったし

ェリカさんがいない間はどことなく寂しくて、作業もする気が起きなかった

今思えば、ひょっとしたらこの頃から意識してたのかもしれない

本当は誰かもわからない相手に・・・

ェリカさんが話してくれる学校の出来事はどれも面白かった

身近だけど、どこか他人事のような、そんな話を

ェリカさんは僕に惜し気もなく提供してくれた

ェリカ『私、部活やってるんだ』

厨房『何やってるの?』

ェリカ『書道部』

ェリカ『小学校まで習ってて~』

厨房『すごいねー』

ェリカ『そのまま中学校でも』

ェリカ『下手くそだよw』

レッスンの大半は雑談に費やされるようになっていた

ェリカさんとのレッスンは、夜8時~10時までの2時間と、だいたい決まっていた

それまでの空白の22時間を、僕はどう潰そうか考えた

ほかにやりたいゲームもない。作業の繰り返しだなんてわかりきってた

そのうち、たまにだけど、ェリカさんのお陰で、学校が楽しい所のように思える事があった

実際はわからない

行けばまた、嫌なことを囁かれ、心が折れるかもしれない

けど、少しでもェリカさんのような境遇に近づきたい

ェリカさんの「楽しい」を、僕も共感したい、そう思った

だから・・・僕の足は学校に向いていた

「おはよう、男君」

担任の先生が出迎えてくれた

なんというか・・・やっぱり帰りたいかも

先生「会議室に入ってて、あとで行くから」

・・・バックレる勇気はない、素直に会議室に向かう

あの先生は、週末になると僕の家に来て、母と話をしていた

こっそり聞いた時は、今後の進路の話なんてしていた

今度は逆に、こちらから電話で話した

すると、勉強道具を持って、職員玄関前に来るように言われた

何されるかわからない僕は、とりあえず国語の教科書を読んでいた

先生「お、勉強してるじゃん、えらいえらい!」

いつの間にか先生

先生「どう、わかんないとこある?」

先生「三ヶ月も空いてるし、私が空いてるときなら、聞いてくれてかまわないから、さ」

・・・こんなに優しい先生だったんだ

僕は素直に頷いていた

先生「勉強場所くらいは提供してあげれるから、学校にいる先生にはどんどん頼ってね!」

二年までの先生はひどい先生だったけど、この先生に代わってから四ヶ月・・・

僕のクラスはどうなっているんだろうか

夏休みはひたすら勉強三昧だった

ェリカさんとのレッスンは、そんな僕の心の休憩所のようなものになっていた

夏休みの出来事を話してくれるェリカさん

僕は・・・僕も、僕の中の楽しかった出来事をェリカさんに吐き出した

嬉々として聞いてくれるェリカさんのおかげで

セピアがかっていた僕の思い出達は、少しずつ色を取り戻していった

夏休みも終わりのころ、ェリカさんはネトゲをやめると言った

ェリカ『受験生だし、勉強もやってたけど』

ェリカ『もっと集中してやりたいんだ~』

厨房『じゃあ僕もやめる』

ェリカ『えっ?』

厨房『僕も、行きたいとこがある』

ェリカ『そっか^^』

ェリカ『じゃあ、お互い頑張ろ!』

厨房『うん^^』

僕たちは、秘密の言葉を約束して、ネトゲを去った

夏休みが終わってからは、クラスで授業を受けた

当然、怖かった

けど、僕をイジメていた奴らは何もしかけては来なかった

先生のお陰なんだろうか

それでも、クラスの皆とはなじめないまま卒業したんだけど

成績が伸びていっていることに楽しさを覚えていた僕には全然気にならないことだった

喜んでくれる先生の顔は、とても素敵だった

入試は終わり、受験結果も出た

前期合格だった

そこまで難しくない私立高校だったけど

この達成感は・・・ェリカさんと出会えなければ得ることはできなかったんじゃないかと思う

新学期、僕の足は新しい世界にむけて動き出した

朝早くに来すぎたからか、まだほとんど誰もいない校舎

窓から射す朝の日の光りに、照らされた僕は、これからの高校生活に希望を抱いていた

1-2、そこが僕の新しい居場所

教室の扉に手をかけると、不思議な昂揚感が込み上げてきた

僕は昂揚感を抱いたまま扉を開ける・・・

「・・・」

一人の女の子がいた

ゆっくりこっちを向いて、彼女は言った

「『楽しい?』」

僕も返した

「『とても・・・楽しい』」

昂揚感の正体は、楽しみだった

それは、夏休み以来の・・・心地好い、それでいて清々しい、あの感じだった。

終わり~即興~ぐだぐだ~ほいっっ!!

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