UNBALANCED LOVE【ラブライブ】 (52)

ネタはタイトルの通り

書き溜めて更新するよ

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-穂乃果side-

ライブに向けてグループごとに分かれて分かれて穂乃果達は練習しています。穂乃果のグループは穂乃果と凛ちゃんと……絵里ちゃん。穂乃果は絵里ちゃんの事が好きです。LOVEな方で。
ホントは女の子が女の子を好きになるなんて変なのは知ってるよ?けど、好きなんだもん。勿論、μ'sのメンバーは皆大好き。でも絵里ちゃんだけは特別です。
穂乃果なりに絵里ちゃんにはアプローチをかけてるんだけど絵里ちゃんは気づいてくれません。

絵里「じゃあ、一旦休憩ね」

8人「はーい」

絵里「あ、穂乃果?ちょっといい?」

穂乃果「どうしたの?」

絵里「さっきのグループでの練習のダンスとっても良かったわよ」

穂乃果「えへへ…そうかな?」

絵里「ええ、毎日真面目にしてるおかげね」ナデナデ

穂乃果「う、うん…」ドキッ

絵里ちゃんは無意識なのかな?そんなに優しくされたら穂乃果嬉しいけど辛いよ。それに、こんなに簡単に…。
伝えたい……絵里ちゃんに穂乃果の大好きを。けど伝えたらきっと今の関係が壊れちゃう。それだけは絶対に嫌。だから、この想いは穂乃果の胸の中だけに仕舞っておきます。


絵里「穂乃果、大好きよ 愛してる」
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ピピピピ…ピピピピ……

穂乃果「んん……?」

夢……?そうだよね…目を開けるとそこは穂乃果の部屋の見慣れた天井で。はぁ…嫌な夢見ちゃったな。絵里ちゃんが穂乃果に大好きだ怠いのはなんて、それに愛してるだって。ホントに夢みたい……実際夢だったんだけどね。
朝から憂鬱な気分になりながらも布団からゆっくり起き上がり準備をして、学校へ。その通学中…

絵里「皆おはよう」

絵里ちゃん……。なんで今日に限って道で出会うかなぁ…。神様の悪戯かな?それならちょっとやり過ぎだよ。

海未「おはようございます、絵里」

ことり「おはよう、絵里ちゃん」

いいなぁ、二人とも。気兼ねなく挨拶出来て…今の穂乃果にはちょっと無理かも……

穂乃果「…おはよ、絵里ちゃん」

絵里ちゃん「どうしたの?穂乃果?元気ないけど」

絵里ちゃんのせいだよ。なんて、そんな事を言えるはずもなく…それに言ったら絵里ちゃんを困らせちゃう。だから穂乃果は咄嗟に嘘を付きます。

穂乃果「えへへ、昨日少し夜更かししてて……」

海未「貴女と言う人は…」ハァ

絵里「何をしてたかは知らないけどあまり遅くまで起きてたら身体壊しちゃうわよ?」

またそうやって優しい言葉。もう、これ以上絵里ちゃんの事が好きになれないよ。溢れて来ちゃう絵里ちゃんへの大好きが…でも我慢しなきゃ。


穂乃果「はぁ……」

ことり「どうしたの?穂乃果ちゃん?」

何とか絵里ちゃんと学校まで登校して2年生の教室に着いて自分の席についてまずため息。それを見てことりちゃんは穂乃果の異変に気付いたのか声をかけてくれました。

穂乃果「ん?あぁ、なんでもないよ?」

ことりちゃんに口では何でもないと言い張ってみたけどやっぱり顔に出てるみたい。

ことり「そんな事言っても元気ないの分かるよ?朝から元気なさそうだったけど絵里ちゃんと会ったら余計に…」

穂乃果「へ!?そ、そそそそんな事無いよ!?」

分かり易過ぎだよ…私。

ことり「ことりに相談してみて?誰にも言わないから!」

うぅ…どうしようかな。

穂乃果「……ていう事で」

ことり「なるほどー♪」

結局話しちゃいました。仕方ないよ、ことりちゃんに「おねがぁい」なんて言われたら断れないよ。

ことり「つまり穂乃果ちゃんは絵里ちゃんが好きなんだね?LOVEな方で」

穂乃果「う、うん…」

ことり「告白しちゃえば?」

穂乃果「それが出来たら朝からあんな顔もあんな夢も見ないよ…」

ことり「あんな…夢?」

しまった……。

ことり「なになに?穂乃果ちゃんはどんな夢見たの?教えて教えて♪」

穂乃果「さ、流石にそれは秘密!」

ことり「やーん♪赤くなってる穂乃果ちゃんかわいー♪」

あぅぅ……調子狂うなぁ。でもこれだけは絶対にダメ!恥ずかし過ぎるよ…

ことり「ほらほら、ことりお姉ちゃんに教えてごらん?」

穂乃果「穂乃果は真面目に相談してるのに…」

ことり「ぁ…、ごめんね?少し意地悪し過ぎっちゃったね」

穂乃果「全くだよぉ…」

ことり「とにかくアプローチしてみれば?」

穂乃果「穂乃果なりにしてるけどほら、絵里ちゃん鈍感だから」

ことり「あぁ…うーん、でもとにかくアプローチして絵里ちゃんに期待させるしかないと思うよ?」

これ以上続けたら穂乃果おかしくなりそうだよ……。そう思いながらも否定出来ずに授業のチャイムが鳴りました。


練習終わりにことりちゃんがことりの家で朝の話の続きをしようと誘ってくれました。一人で悩むより誰かに相談した方が楽になるってさ。やっぱりことりちゃんは優しいよ。

穂乃果「お邪魔しまーす!」

ことり「いらっしゃーい♪お茶持ってくるから先に上がってて?」

穂乃果「ありがと、ことりちゃん」

一足先にことりちゃんの部屋に。ベットに座るとまずため息。今日も絵里ちゃん格好良かったな…。キリッとしてて、優しくて。ホントに大好きだよ……。

ことり「お待たせー、ちょっとしかないけどこの前作ったクッキーもあるよ」

穂乃果「ホントに!?やったー!」

ことり「ふふっ、それで絵里ちゃん気付いてくれそう?」

穂乃果「そんな素振り一つもしないよ。それに返り討ちに合っちゃうし…」

ことり「返り討ち?」

穂乃果「うん…穂乃果が頑張ってギューってしてみたら、「穂乃果は甘えん坊ね」なんて言って頭撫でられた……」

ことり「う、うーん…」

穂乃果「穂乃果の気持ちも知らないでさ、あんなに優しくされたら期待させられちゃうよ」

ことり「流石にそれは分からないよ、だって穂乃果ちゃんは絵里ちゃんに気持ち伝えてないし」

穂乃果「うぅ、そんなの分かってるよー」

ことり「それにしても…」

穂乃果「?」

ことり「恋する乙女な穂乃果ちゃん可愛い!ことり抱きしめちゃいます!」

穂乃果「わ!ちょ、もう……」


ことり「穂乃果ちゃん、ことりは穂乃果ちゃんの変わりに絵里ちゃんに告白なんて出来ないし、ことりに出来るのは穂乃果ちゃんを見守って相談に乗る事だけ。だから、穂乃果ちゃん次第だよ?」

穂乃果「ことりちゃん……」

ことり「勿論、私が絵里ちゃんの変わりになる事も……」ボソッ

穂乃果「ことりちゃん何か言った?」

ことり「なんでもないよ♪」

-ことりside-

穂乃果ちゃんの相談を受けた時、ことりはこんな相談なら無理して受けなければ良かったと思いました。

穂乃果「実はね……絵里ちゃんの事が好きなんだ…」

ことり「そ、そうなんだ……」

穂乃果「穂乃果こんな気持ち初めてだしどうすればいいか分からないよ」

ことり「うーん、そうだ!ことりに任せて!ことりの知ってる事ならなんでも教えてあげる」

穂乃果「え!?ことりちゃん分かるの!?」

当然だよ…。だってことりはずっとずっと穂乃果ちゃんの事大好きだったんだよ。ことりをいつも支えてくれて助けてくれて、留学の時だって穂乃果ちゃんに「行っちゃダメ!」って言われた時はホントに嬉しかった。だから今だってここに居るし毎日楽しく穂乃果ちゃんと居れる。それに、何かあったら大好きだよなんて言って抱きついてもくれる……。
でもね?もうそんな軽い大好きとハグじゃことり満足出来ないよ?ことりはずっとその言葉とその行動をことりだけのものにしたかった。
けど穂乃果ちゃんは違う。穂乃果ちゃんは誰が一番好きとか無くて皆平等に大好き……のはずだったのに。


とにかく、穂乃果ちゃんが大好きなことりの気持ちは今は胸の中に締まってまずは、穂乃果ちゃんの話を聞かなきゃ。そう思って私は穂乃果ちゃんをことりの家に招待しました。

穂乃果「お邪魔しまーす!」

ことり「いらっしゃーい♪お茶持ってくるから先に上がってて?」

穂乃果「ありがと、ことりちゃん」

あ、クッキー残ってるし持っていこう。穂乃果ちゃん喜んでくれるかな?こんな事しても穂乃果ちゃんは私の事だけ見てくれる事なんてないけど、今はそんな事はどうでもいいです。とにかく穂乃果ちゃんの力になりたい。……例えことりの長い初恋が終わってでも。

ことり「お待たせー、ちょっとしかないけどこの前作ったクッキーもあるよ」

穂乃果「ホントに!?やったー!」

ことり「ふふっ、それで絵里ちゃん気付いてくれそう?」

穂乃果「そんな素振り一つもしないよ。それに返り討ちに合っちゃうし…」

返り討ち……?恋にそんな言葉は必要ないのにと思いながら首を傾げて少し考えてみます。・・・やっぱり思い付きません。
話を詳しく聞いてみるとなるほどと思いました。この調子ならことりにもチャンスはあるのかなと期待しちゃいます。今までの言葉とは裏腹に私は、密かに穂乃果ちゃんの恋が実りません様に祈ってしまいました。

ことり「それにしても…」

穂乃果「?」

ことり「恋する乙女な穂乃果ちゃん可愛い!ことり抱きしめちゃいます!」

穂乃果「わ!ちょ、もう……」

ことり「穂乃果ちゃん、ことりは穂乃果ちゃんの変わりに絵里ちゃんに告白なんて出来ないし、ことりに出来るのは穂乃果ちゃんを見守って相談に乗る事だけ。だから、穂乃果ちゃん次第だよ?」

これは本心。私が絵里ちゃんに穂乃果ちゃんの想いを伝えたって何も変わりません。それで穂乃果ちゃんの恋が実る事も。だからことりは目一杯穂乃果ちゃんを励まします。

穂乃果「ことりちゃん……」

ことり「勿論、私が絵里ちゃんの変わりになる事も……」ボソッ

穂乃果「ことりちゃん何か言った?」

ことり「なんでもないよ♪」

聞こえてなくて良かったと思うと同時に、聞こえていて欲しかったと言う思いもありました。ことりのこの想いを穂乃果ちゃんに伝えられたらどれ程楽か…、だけどそれは穂乃果ちゃんも一緒。だからことりもこの想いは伝えません。……今は。

穂乃果「ありがと…、ことりちゃん」

ことり「ことりはまだ何もしてないよ?その言葉は絵里ちゃんと両想いになってから聞かせて?」

穂乃果「分かった!あ、もうこんな時間…」

ことり「今日はもうお開きにしよっか」

穂乃果「今日はありがとことりちゃん!おかげで少し楽になったよ!」

ことり「それなら良かった、また何かあれば相談に乗るね?」

穂乃果「うん!バイバイことりちゃん」

ことりの幸せな時間はあっという間に終わってしまいました。ホントに幸せだったかと言えば嘘になるけど、それでも好きな人と一緒に居れるならことりは幸せ。
例えそれが、残り僅かの可能性があったとしても。

-穂乃果side-

ことりちゃんに色々相談したおかげで気が少し楽になったよ。でも絵里ちゃんとの距離は変わってない。そう考えるとまた絵里ちゃんに対する大好きが溢れて来て……。理由も分からずなんだか泣きそうになって。公園に寄っていこうかな…。

穂乃果「はぁ……、絵里ちゃん気付いてくれないかな」

穂乃果「でも、そうじゃなくて本当は穂乃果が自分の想いを伝えないといけないのに」

ブランコに座って独り言をブツブツ垂れ流していると、携帯が鳴りました。画面を見るとお母さんからで早く帰って来いとの事。ホントはもう少し黄昏てたいけど怒られるのも嫌だし今日は帰ろう……。

穂乃果「恋って大変だな……」

ご飯を食べてお風呂上がりに穂乃果の部屋で枕を抱きしめながらベットに座ってまた独り言。絵里ちゃんが大好き過ぎて会うのが辛い。こんな想いをするなら恋なんてするんじゃなかった。
そんな事が頭によぎるけど今はこの気持ちがとても大切だって事が分かるから後悔なんてしてないと自分に言い聞かせます。

穂乃果「大好きだよ、絵里ちゃん…言葉じゃいい表せないくらい大好き」

絵里ちゃんの事を考えて自分の顔が赤くなっていくのが分かる。同時に枕を抱き締める力も強くなって……そのまま布団に寝転ぶと目を瞑る。
真面目で格好いい絵里ちゃん。優しく微笑んでくれる絵里ちゃん。困った様な顔をするけどなんだかんだで甘やかしてくれる絵里ちゃん。沢山の絵里ちゃんで穂乃果の心はとても満たされていきました。
ずっとこんな風だったらいいのに……そんな事はない事は分かってるよ?でも、仕方ないよ。
穂乃果にはまだ絵里ちゃんに大好きを伝える覚悟がないから…。


楽しいはずのμ'sの練習も絵里ちゃんの事で頭が一杯でついつい絵里ちゃんの事を目で追ってしまう。
絵里ちゃん綺麗だな……。外見で好きになった訳ではないけどやっぱら可愛いし綺麗。こんな事を考えながら絵里ちゃんを見てると段々切なくなって。
穂乃果の視線に絵里ちゃんが気付くと絵里ちゃんは私に向けて手を振ってくれた。

穂乃果「……絵里ちゃん、大好きだよ」ボソッ

絵里ちゃんに伝えたい言葉がついに溢れてしまいました。誰も聞いてないかなと咄嗟に辺りを見回してみるけど、誰も気づいた様子はありません。当然絵里ちゃんも…。

絵里「じゃあ、今日はここまで!各自ストレッチしておいてね」

気付くと練習は終わってました。あっという間だったな。

絵里「穂乃果」

絵里ちゃんの透き通る様な声が穂乃果の名前を呼びます。同時に穂乃果の胸も高鳴って…

穂乃果「ど、どうしたの?絵里ちゃん」

絵里「なんだか今日は少し上の空だったけど何処か具合が悪いの?」

穂乃果「え?穂乃果は元気だよ!」

…少しボーッとし過ぎてたかな。正確にはボーッとじゃなくて絵里ちゃんを見てたんだけど。
やっぱり絵里ちゃんは気付いてくれない。やっぱり絵里ちゃんは穂乃果を『仲間』としか見てないのかな……穂乃果は『女の子』として見てるのに。

とりあえず書き溜めは以上。
また、書き溜めてから一気に更新するよ。

とりあえず書き貯めたのを投下する

家に帰って穂乃果は「恋」とは何なのかインターネットで調べてみた。けど、穂乃果の求めている答えは返ってこなかった。

『恋: 異性に愛情を寄せること、その心。恋愛。』

異性……か。同性が好きな穂乃果は今「恋」してないのかな?してないならこの感情は一体なに……?分からないよ…絵里ちゃん。

雪穂「お姉ちゃーん、ご飯」

穂乃果「今行くー!」

雪穂にご飯が出来たと呼ばれた。またご飯を食べてから考えよう。パソコンを閉じて穂乃果は部屋から出てご飯を食べに降りました。

ご飯を食べた後また部屋に戻って穂乃果が今抱いている感情を調べてみた。やっぱり分からない。ホント何なんだろ?明日ことりちゃんに聞いてみよ…。


-絵里side-

この想いを一言で言い表すと「恋」と言ってのかは分からない。だけど、私自身彼女に惹かれているのは分かる。それにこんな感情初めてだし、今の私の悩みの種。
当然こんな曖昧な事希に相談してもきっと解決なんかしない。きっと相談された希も困るだろう。とにかくこれは私自身の問題。

希「えりちはいつも考え過ぎなんよ」

希の言葉が頭をよぎる。確かに私は色々と深掘りし過ぎてハマることがある。かと言って簡単に考えてしまうと私が満足出来ない。面倒な女ね、私。
そんな自問自答をしながら私は自分の部屋で彼女の事を想いながらベットに座っていた。

絵里「考えても仕方ないか……」

そう。感情なんてどれだけ考えても答えは見つからない。何故そう思ったのか?そう思った上で何がしたいのか?考え出すとキリがない。そして、この感情が「恋」だとしても彼女がそれを受け入れてくれないと意味がない。軽くため息を着くと私はそのまま考えるのを止めて眠りについた。


私が気になっている彼女の居る屋上へ放課後足を運ぶ。今の所気になって仕方がない訳ではない。でも、多少モヤモヤする。
この感情が何なのか分からない。

海未「絵里?どうかしましたか?」

絵里「え?」

海未「少し上の空の様でしたので」

絵里「あぁ、ごめんなさい。少し考え事をしてたの」

海未「それならいいですが……」

いけないいけない。ライブも近いし今は練習に集中しないと。穂乃果と凛は…もう集まってるわね。

絵里「ごめんなさい、遅くなったわ」

凛「もー!遅いよー絵里ちゃん!」

穂乃果「まぁまぁ…」

いつもなら穂乃果も凛に便乗するのに……珍しいわね。

絵里「さて、昨日の続きからしましょうか。二人ともストレッチは済んだ?」

穂乃果「うん!もう終わったよ!」

絵里「そう、なら穂乃果、私のストレッチ手伝ってくれる?」

穂乃果「へ…?う、うん!」

……?少し間があったような?まぁいいわ。とにかく今はストレッチしないと。

-ことりside-

穂乃果ちゃんご愁傷様。そんな事を思いました。理由は簡単です。遅れてきた絵里ちゃんのストレッチを手伝ってる穂乃果ちゃんの顔を見ればすぐ分かります。嬉しそうだけど何処か悲しそう。
でもね、ことりはそんな風な事ずっと感じてるんだよ?だから穂乃果ちゃんもその気持ちは知っておくべき。好きで好きで仕方なくって、でもその人は気付いてくれない。この気持ちは付き合い始めたら2度と味わえないから大切にね?

ことり「穂乃果ちゃん、ファイト」

真姫「ことり、余所見してる場合?」

ことり「あ…ごめんね、真姫ちゃん」

怒られちゃいました。でもやっぱり顔を赤くしてる穂乃果ちゃん可愛い♪

真姫「ことり!!」

ことり「はーい♪」


練習終わりに穂乃果ちゃんに相談があると言われました。もちろんOK。

ことり「さ、上がって上がって」

穂乃果「うん……」

なんだか穂乃果ちゃんお疲れの様子。まぁ、あんな事があったら疲れちゃうよね。大好きを伝えたい人が目の前に居て、しかも触れ合っている。でも、伝えられない。無理もないよ。

穂乃果「ねぇ、ことりちゃん?恋って何なのかな?」

ことり「へ?それは今穂乃果ちゃんが絵里ちゃんに抱いている気持ちだよ?」

穂乃果「穂乃果のは恋じゃないよ」

ことり「?どういう事?」

穂乃果「昨日パソコンで調べたんだけど恋って言うのは異性を好きになる事なんだって。だから、女の子が好きな穂乃果は何なんだろ」

普通恋なんてインターネットで調べないけどな…。けど、それだけ穂乃果ちゃんが真剣って証拠。ここはちゃんと答えてあげなきゃ。

ことり「あのね、穂乃果ちゃん。恋なんて人それぞれだよ。それは分かるよね?」

穂乃果「うん…」

ことり「なら、インターネットの話なんて気にしなくていいの。穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんだよ。周りなんて気にしなくてもいいんだよ、それに恋は盲目って言うでしょ?」

穂乃果「周りなんて気にしなくてもいいの?」

ことり「うん♪」

穂乃果「でも…」

ことり「いいから!穂乃果ちゃんらしくないよ?」

穂乃果「私らしく……」

ことり「そう♪いつもみたいにぶつかってみなよ?そうしないと何も始まらないよ」

なんてことり自身出来ていない事を偉そうに話す。でも、ホントの事だよ?何もせずにウジウジしてたら何も始まらない。ことりはいつの間にか穂乃果ちゃんに対して言った筈なのにそう自分にも言い聞かせてました。

穂乃果「でも、穂乃果普通じゃないんだよ?それなのに、絵里ちゃんに大好きを伝えても絵里ちゃんが困るだけだよ……」

ことり「考え過ぎだよ…それに絵里ちゃんならきっと受け入れてくれるよ?」

穂乃果「何を根拠にそんな事…」

ことり「それは……」

しまった…。こんな事言うつもりじゃなかったのになんで……。
「絵里ちゃんならきっと受け入れてくれる」
確かに、何を根拠に言ったんだろうね。絵里ちゃんが同性でも問題ない証拠なんてないし、ましてや絵里ちゃんが今恋人を作る気なっているのかすら分からない。

ことり「ごめんね穂乃果ちゃん。無責任な事言っちゃって」

穂乃果「いいよ、励まそうとしてくれたの分かったし…」

うぅ…、結局この日は穂乃果ちゃんが抱いているのは恋だと説得する事も叶わず時間になり穂乃果ちゃんは帰っていきました。

ことり「きっと受け入れてくれる……か」

穂乃果ちゃんが帰ると部屋に戻ると、1人でさっきことりが言った言葉をもう一度口にしました。今度は自分に向けて。
私の大好きな穂乃果ちゃんは絵里ちゃんが好き。この状況を知った上で受け入れてくれるなんて到底思えないよね?でも、思わないとことりが持ちません。目の前で自分の好きな人が恋愛相談をしてくる。これ程辛く苦しいものはありません。幸せなんて言ったけどホントは嘘。ことりの苦しい初恋はまだ続きそうです。


-穂乃果side-

絵里「そう、なら穂乃果、私のストレッチ手伝ってくれる?」

穂乃果「へ…?う、うん!」

なんで穂乃果なの?絵里ちゃんは穂乃果の気持ちを知っててそんな事してるの?
こんな気持ちになりながらもうんと答えてしまったため、結局ストレッチを手伝う事に。

絵里「穂乃果、もう少し強く押してもいいわよ」

相変わらず絵里ちゃんは身体柔らかいな…。それにいい匂い。気を抜いてると絵里ちゃんに抱きついちゃいそうで辛い、でもこの時間は穂乃果にとっては幸せでもう分かんないよ。

絵里「もういいわ、ありがと、穂乃果」

穂乃果「…」

絵里「穂乃果?」

穂乃果「あ、ごめんね」

不思議そうに水色の絵里ちゃんの瞳が穂乃果を見詰める。そ、そんなに見ないで……恥ずかしいよ。

凛「早く練習しよーよー!」

絵里「ああ、ごめんなさい。じゃあ、始めましょうか」

この時の凛ちゃんにはホントに助けられた。もう少し遅かったらあの瞳に吸い寄せられて…そして……。
あぅ……、これ以上は考えられない。


練習終わりにことりちゃんに恋って何なのか知りたくてことりちゃんの家で聞くことにした。

穂乃果「ねぇ、ことりちゃん?恋って何なのかな?」

ことり「へ?それは今穂乃果ちゃんが絵里ちゃんに抱いている気持ちだよ?」

穂乃果「穂乃果のは恋じゃないよ」

ことり「?どういう事?」

穂乃果「昨日パソコンで調べたんだけど恋って言うのは異性を好きになる事なんだって。だから、女の子が好きな穂乃果は何なんだろ」

予想通りことりちゃんは困った顔をしました。そうだよね、恋なんて普通何なのか深くは考えないよ。けど、穂乃果は考えずにはいられなかった。
そうしないと、絵里ちゃんへの大好きが溢れちゃう。だからこれは自分の気を紛らわすための行動。

ことり「あのね、穂乃果ちゃん。恋なんて人それぞれだよ。それは分かるよね?」

穂乃果「うん…」

それは分かってる。誰もが同じ人を好きになる訳じゃない。でも、それとこれとは話が違うよ。

やっぱり難しいや。

ことり「考え過ぎだよ…それに絵里ちゃんならきっと受け入れてくれるよ?」

……。それが分かってたら今こうやってことりちゃんに相談してないよ。ついそんな事を言ってしまいそうになりながらも何とか耐えた。

穂乃果「何を根拠にそんな事…」

でも、だからってこんな言い方するつもりはなかったのに。完全にことりちゃんに八つ当たりしてるよ…。そこから穂乃果は沈黙に耐えられず逃げる様にことりちゃんの家を後にした。
うぅ…、絶対に怒ったと勘違いされてる。……後でメールしとかないと。
家に帰って携帯を開くとそこには絵里ちゃんが。格好いいな…。そう、穂乃果は携帯の待受を密かに絵里ちゃんにしている。今まで携帯のロックなんてかけてなかったけど待受を変えてからはロックをかけた。ここにいる絵里ちゃんは穂乃果だけのもの。そう考えるだけで心が満たされる。
……でも触れないし、温もりも感じない。それに声も聞けない。やっぱりホントの絵里ちゃんが良いよ……。
また泣きそうになって、急いで自分の部屋に駆け込みました。部屋の扉を閉めるとその場に座り込んでもう一度携帯を開く。
絵里ちゃん……、伝えたいよ大好きを。

とりあえず書き溜めは以上。
また、書き溜めてから一気に更新するよ。

ちょっと少ないけど書き貯めたのを投下する。

-絵里side-

少し早く部室に着いて私一人椅子に座って考えていた。私は彼女に惹かれたのはいつからだろう。間違いないのは、私がμ'sに参加してから。しかし、それ以上はあまり記憶にない。ありふれた日常の中で惹かれていったのだろう。
彼女の声、彼女の笑顔、それを思い出すだけで胸が締め付けられた様な感覚に陥る。きっと「好き」なんだろうな、私。
彼女はとても無邪気だった。何も恥ずかしがる事なく私の耳元で私以外の誰にも聞かれない様に小さく甘い声で話しかけたり、優しく笑みを浮かべてくれたり。表情には出さない様にしてるけど私は彼女の行動一つ一つにとてもときめいていた。

ことり「あれ?絵里ちゃん1人?」

絵里「へ?あぁ、そうね。にこも希も掃除当番で遅れるらしいわ」

不意にことりに声をかけられたつい驚いてしまった。彼女の事を考えていて扉の音に気付かなかったみたい。完全に虜ね。
ことり曰く海未は弓道部で、穂乃果は生徒会で職員室に呼ばれているとの事。一年生達はまだ来てないみたいだし、ある程度集まるまで少し待ってましょうか。

スマートフォンで何やらゲームをしていることりを余所に私は再び彼女の事を考え始めた。私は毎日彼女を見ている。視野に入ると言う意味ではなく意識的に。ホント、私は彼女とどうなりたいのかしら。付き合う?一度はその事は考えてみたけど世間の目を考えてしまい、私は少し抵抗を感じる。しかし、そうなると私は彼女との関係に進展が一切ない。それもそれで辛いものがある。

絵里「はぁ…。」

ついため息が零れてしまった。ことりの方を見ると私のため息には気づいてないみたい。
とにかく、私が彼女と付き合う事に抵抗がある以上想いを伝えても意味がない。仮に彼女が私の気持ちを受け入れてくれたとしても。
でも、本当は分かっている。付き合う事に抵抗があると言うのは臆病な私が彼女に想いを伝えられない事に対する言い訳。ホントは伝えたくて仕方がない。早く、このモヤモヤを解消したい。でも、世間的な問題と受け入れてもらえなかった場合を考えてしまうと自分の伝えたいと言う思いから目を逸らしてしまう。私の悪い癖ね。

ことり「……りちゃん、絵里ちゃん!」

絵里「え!?ど、どうしたの?」

ことり「もうみんな来たよ?いこ?」

絵里「ぁ…、そうね……」

ことり「?」

はぁ…。ホントに彼女は私をよく振り回してくれるわ。


今日もグループに分かれて練習。彼女も元気そうで、それを見て私は少し気分が良くなった。ただ、最近彼女の様子がおかしい。元気なのは確かだけど、何かに悩まされていると言うか…、私は彼女ではないため詳しくは分からない。しかし、少し対応が不自然なのは確か。特に私の前だと……。
何かしたかしら……?考えてみるけどそれらしい事は憶えにない。

穂乃果「絵里ちゃーん?練習しないの?」

絵里「そうね、じゃあ始めましょうか」

ついに練習にまで影響が出てきた。とてつもないわね、彼女の影響力は。それとも、これが「恋」というものなのか。どちらにせよ今は練習に集中しなきゃ。



練習終わりに穂乃果から話があると引き止められた。

絵里「それで話って何?」

穂乃果「それがぁ…今日中に提出しないといけない書類があってぇ……」

なるほど。それが私を引き止めた理由ね。確かに、海未だと怒られてしまうし、ことりだと海未が生徒会関連だと気付いてしまう。

絵里「もう…それならそうと練習前に言ってくれればいいじゃない。それで?内容は何?」

穂乃果「あはは……えっとね、部費の申請書の一覧でね?それで…」

絵里「あぁ、各部の申請した部費の金額が正しいかチェックするのと、部費の合計金額の確認ね?」

穂乃果「そうそう!さっすが絵里ちゃん!」

絵里「とにかく、それくらいなら私も手伝えるし日が暮れる前に終わらせましょ。それと、海未にバレる前にね?」

穂乃果「絵里ちゃーん!ありがとー!!」

そう言って穂乃果は無邪気に抱きついてくる。練習終わりなのに、元気ね。
とりあえず制服に着替えて私と穂乃果は生徒会室に向かった。

絵里「えぇと、私はどれを見ればいいかしら?」

穂乃果「じゃあ、これとこれお願い」

絵里「分かったわ」

何だか久しぶりだわ。当然だけど生徒会を引退してからこういう事は何一つとしてない。ましてや、生徒会長の席に座っているわけでもない。
生徒会長の席でもくもくと書類に目を通している穂乃果を一度見詰める。生徒会長らしくなってるわ、ホント。

絵里「私の所は問題なかったけど穂乃果、そっちはどう?」

穂乃果「うーん…ここが何だか違うなぁって」

絵里「どこ?」

席を立ち穂乃果の後ろから書類を除き込む。あら、ホントね。これは報告した方がいいかも。
そう言おうと穂乃果の方を見ると、何処か頬が赤い。…夕焼けのせいかしら?練習を見る限りでは無理はしてなさそうだし。

絵里「とりあえずそれは先生に報告した方がいいわね」

穂乃果「うん!じゃあ、報告してくるね!」

そう言って穂乃果は生徒会室を後にした。

-穂乃果side-

しまった!そう言えばあの書類今日中だったぁ……。練習終わりにその事を思い出した私は一人でため息をついた。海未ちゃん……は、怒られるからヤだし、ことりちゃん……。うーん、海未ちゃんに気付かれそうだしダメ。となると絵里ちゃん…。で、でも今日中だし絵里ちゃんに頼むしかないよ!

絵里「それで話って何?」

穂乃果「それがぁ…今日中に提出しないといけない書類があってぇ……」

絵里「もう…それならそうと練習前に言ってくれればいいじゃない。それで?内容は何?」

やっぱり絵里ちゃんは優しいな。いきなりこんな話をしてもちゃんと取り合ってくれる。

穂乃果「あはは……えっとね、部費の申請書の一覧でね?それで…」

絵里「あぁ、各部の申請した部費の金額が正しいかチェックするのと、部費の合計金額の確認ね?」

穂乃果「そうそう!さっすが絵里ちゃん!」

絵里「とにかく、それくらいなら私も手伝えるし日が暮れる前に終わられましょ。それと、海未にバレる前にね?」

穂乃果「絵里ちゃーん!ありがとー!!」

つい、抱きついちゃった。いい匂い。それに、絵里ちゃんと一緒に居られる時間が長くなるのが嬉しくて。そしてこれは、穂乃果と絵里ちゃんだけの思い出になる。

絵里「えぇと、私はどれを見ればいいかしら?」

穂乃果「じゃあ、これとこれお願い」

生徒会室に着いたし早速お仕事。絵里ちゃんに書類を何枚か渡すも穂乃果も仕事を始めます。

絵里「私の所は問題なかったけど穂乃果、そっちはどう?」

穂乃果「うーん…ここが何だか違うなぁって」

絵里「どこ?」

そういって絵里ちゃんが近付いて来ました。隣に来るのかなと思ってしたら穂乃果の真後ろ。穂乃果に覆い被さる様な形で絵里ちゃんは書類を見詰めてる。それと同時に穂乃果の顔は熱くなってそれに絵里ちゃんとこの部屋で二人きりだと意識してしまい余計に熱くなった。
……気付かれてないよね?すぐ真隣にある絵里ちゃんの顔を横目でこっそり見詰めてながら絵里ちゃんの話を聞いた。そして穂乃果は逃げる様に生徒会室を出ていった。

穂乃果「はぁ…はぁ……」

恥ずかしくて堪らなくてつい走っきちゃった。うぅ、絵里ちゃんの鈍感。とにかく先に書類を提出しよう。

とりあえず書き溜めは以上。
また、書き溜めてから更新するよ。

書き貯めたのを投下する。

-ことりside-

私は穂乃果ちゃんの言葉を聞いた時、耳を疑った。ついにこの時が来てしまったのかと……。
土曜日の練習終わりに穂乃果ちゃんに相談があるから穂乃果ちゃんの家に誘われました。

穂乃果「……月曜日に絵里ちゃんに告白しようと思うの…」

ことり「そ、そっか……」

穂乃果「でね、どう告白すればいいなぁって」

穂乃果ちゃんらしい相談。でも、ことりは一番聴きたくなかったその言葉を聞かされてしまった。

ことり「ふ、普通に好きです!って言えばいいと思うけど」

穂乃果「んー、それだとイマイチ盛り上がりに欠ける気が…」

どこで告白するつもりなのかな……?告白に盛り上がりどうこう言う人初めて見ました。

ことり「とにかく、まっすぐ気持ちを伝えたらいいと思うよ?」

穂乃果「それでいいのかなぁ…」

正直ことりも告白なんてした事ないから分かりません。でも、これがことりから穂乃果ちゃんに出来る最後のアドバイスです。


穂乃果ちゃんの相談を受けて家に帰っている途中私はそんな事なら想いをもっと早くに伝えておけば良かったと思った。もし、そうしていれば穂乃果ちゃんは女の子を好きになる事に対して抵抗がないから、可能性もあった。けどそんな事は穂乃果ちゃんが絵里ちゃんの事を好きだと言ってくれてないと分からなかった。

ことり「もしことりが告白を今までにしてたら今日は穂乃果ちゃんとデートとかしてたのかな…」

ふと、そんな可能性を考えてみる。穂乃果ちゃんがことりにだけ心からの大好きを伝えてくれてことりも気兼ねなく穂乃果ちゃんに大好きを伝えることが出来る。こんな可能性もあったのかな……。
……まだ、可能性はあるよね。ことりは穂乃果ちゃんと同じ様にある決意をした。

「穂乃果ちゃんへ告白」

あまりにも長く遅すぎる決断。それもよりによって穂乃果ちゃんが絵里ちゃんに告白すると決めた後。でも、このまま穂乃果ちゃんに気付いてもらえずに終わるなんてことりは嫌。だから、穂乃果ちゃんが困ってもいい。これは私の気持ち。南ことりの今まで穂乃果ちゃんに抱いてきた想いをぶつけます。

-穂乃果side-

……眠い。土曜日も日曜日も絵里ちゃんに告白する事で頭が一杯で全然眠れてない。目にクマ出来てないかな…?それに今日は張り切って少しだけメイクをしてきた。穂乃果の全ての想いを絵里ちゃんに伝えるために。

いつもの集合場所に着くと既に海未ちゃんとことりちゃんがいた。

海未「おや、どうしたのですか穂乃果?珍しくメイク等して」

穂乃果「あはは、いやぁ夜更かししてて目にクマがちょっとぉ……」

海未「なっ……全く貴女は…」

ごめんね海未ちゃん。嘘付いちゃった。でも、今回は許して。穂乃果の初恋がかかってるんだから。そんな事を考えていると心臓が騒ぎ出して。もう…うるさいよ。心の中で一人でそう呟いて穂乃果達は学校へ向かった。




お昼休み。穂乃果はお昼ご飯を一気に食べて教室から出ていった。もちろん、絵里ちゃんの所へ。

海未「どうしたのでしょうか?あんなに急いで?」

ことり「さぁ…?」

絵里ちゃんは…居た。希ちゃんとご飯食べてる。練習終わりに話があるって伝えないと。

絵里「…?あら、穂乃果どうしたの?」

穂乃果「え!?あ、えっとね……」

どうしよう。もう緊張してるよ…。ただ、練習終わりに話があるって言うだけなのに……。

絵里「……穂乃果?」

穂乃果「あの、あのね…練習終わりに残ってて!絶対だよ!!」

絵里「え?ちょ、穂乃果!…行っちゃった……」

うぅ、恥ずかしすぎるよぉ…。でも、もう残ってもらう様に言ったし後には引けない。覚悟を決めないと…。

-絵里side-

お昼休みに穂乃果から意味も良く分からない約束をさせられた。話ってなんなのかしら。それに何だかとても焦ってたみたいだし…。検討が着かないわ。

絵里「はぁ…。」

希「穂乃果ちゃんなんて?」

絵里「良く分からないけど練習終わりに話があるそうよ」

希「ふーん」

穂乃果の様子が最近変だ。何と言うか私を見ると焦るというか落ち着きがない。この前の生徒会室の手伝いだって間違いを見に行っただけなのに穂乃果は逃げる様に教室を出ていった。
うーん……。これだけだと何も分からないわ。とにかく話を聞けば分かるわね、きっと。

-ことりside-

気付けば放課後になっていました。今日は1日中穂乃果ちゃんの事を考えいた。朝お化粧をしているのを見て絵里ちゃんに告白するためだとすぐ分かったし、お昼休みに教室をすぐに出て行ったのも絵里ちゃんに話があるから残っていて欲しいと言うため。
だからね?次はことりの番。とりあえず穂乃果ちゃんの席へと足を運びます。

ことり「穂乃果ちゃん今から生徒会室に来てくれない?」

穂乃果「え?どうして?」

ことり「最後のアトバイスをしようかなって思って♪」

実際の告白。嘘は言ってないよ。ことりの想いを穂乃果ちゃんが受け入れてくれるかと言えば可能性は限りなく低い。しかし、1%でも可能性があるならばことりはそれに全てをかけます。

穂乃果「それで、最後のアドバイスって何?」

ことり「告白の仕方だよ♪よく聞いててね?」

ことりの全ての想い受け取って。

-穂乃果side-

ことり「穂乃果ちゃん、ことりは穂乃果ちゃんの事大好きだよ」

穂乃果「あはは、何だか面と向かって言われると照れちゃうな…」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。ことりは本気だよ?本気で穂乃果ちゃんが好き。中学生の頃からずっとずっと…」

……あれ。これって本当の告白…?ことりちゃんの顔を見れば分かる。頬を赤く染めて目を少し潤ませて。とても演技とは思えない。

穂乃果「え…っと……、ことりちゃんそれ本気?」

ことり「本気だよ…」

穂乃果「なら何で…穂乃果の相談受けてくれたの?」

ことり「相談してって言ったのはことりだし、それに大好きな穂乃果ちゃんの為だよ?仕方ないよ」

穂乃果「おかしいよ…今の穂乃果なら分かるよ。目の前に好きな人が---ことり「分からないよ!」

ことり「穂乃果ちゃんには分からないよ。ずっとずっと何年も我慢してきたことりの気持ちなんて分からないよ。」

穂乃果「……なんで、伝えてくれなかったの?」

ことり「だって、今までずっと幼馴染みで仲良くしてたのにいきなり本気の好きを伝えられたら穂乃果ちゃん困るでしょ?」

穂乃果「それは…」

ことり「ね?だけどことりは何も言わずに穂乃果ちゃんが絵里ちゃんに取られるのは嫌なの!」

穂乃果「ことりちゃん…」

ことり「お願い穂乃果ちゃん!ことりを選んで!!」

何も言えなかった…。今まで絵里ちゃんに関する相談をしていたことりちゃんが穂乃果の事好きなんて。でも穂乃果は……

穂乃果「ごめんね、ことりちゃん」ギュッ

ことり「……やっぱりそうだよね」

穂乃果「今まで気付いてあげられなくてごめんね。穂乃果馬鹿だから全然分からなかった。でも、ことりちゃんはそんな穂乃果事ずっと大好きで居てくれたんだね。ありがとう。」

ことり「そんな優しい言葉言わないで…ことり穂乃果ちゃんの事諦めきれなくなっちゃう。」

穂乃果「大丈夫だよ、ことりちゃんなら穂乃果よりいい人に出会えるよ」

ことり「穂乃果ちゃん以上なんて居ないよ…」

穂乃果「居るよ、きっと居る。穂乃果と違ってことりちゃんの気持ちに気付いてくれる素敵な人が」

ことり「う、…うぅ……」

…ことりちゃん泣かせちゃった……。でも振られたら泣いちゃうよ。きっと穂乃果も絵里ちゃんに振られたら泣くと思う。
ことりちゃんが泣き終えるまで私はことりちゃんを優しく抱き締めていた。

次は穂乃果の番だ。ことりちゃんの為にも頑張らないと。ことりちゃんは最後に

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。ことりの分まで幸せなってね」

って言ってくれた。約束は出来ないけどやるだけやってみるよ、ことりちゃん。
既に練習は終わっている。制服に着替えてから屋上に来てもらうように絵里ちゃんには話をしている。今日穂乃果の恋が終わるか進展を迎えるかが決まる。
屋上の扉が開く音がした。誰かなんて見なくても分かるよ、絵里ちゃんだ。

絵里「それで、話って何?」

さぁ、行こう。穂乃果の大好きを全部絵里ちゃんに伝えるんだ。

穂乃果「あのね、穂乃果絵里ちゃんの事----」

終わり

以上です。
見ててくれた人ありがとう!

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