午前0:03
正体不明の野生動物が出現

新田「コッチミテルッテェ！」

渋谷「あ、ほんとだ！ほんとだすごい！」

島村「どれどれどれどれ、あほんとですね」

新田「こっち見てるって私のところにこうここにほら！」

渋谷「あーすごい…！ 何あれ大きいよ」

島村「えーなんですなんです…」

渋谷「あれ何？」

新田「これ何？…トラえられてる？」

新田「あー今瞬きした！瞬きした！」

島村「ピントが合わない…」

渋谷「なに…？ 大きいよ」

新田「大きかったよね！ ね、ねこ以上あったよね！」

島村「ちょっと、なんかもうちょっとライトないんですか？」

本田「ライトライトライト…」

渋谷「あれ、明かり、ライト…」

新田「って、ていうか、この…」

島村「これです、これです…」

新田「この方角だからぁ…」

渋谷「あ、あ、あ、いや、今また光った」

新田「だからぁ…」

島村「この方角で良いですよ、光ってます光ってます」

渋谷「どれどれどれ」

本田「カメラが…」

島村「これどうやって光らせるんですか」

渋谷「あ、横行ったんじゃない？」

新田「ちょっ、う、卯月ちゃんこっち、ライト…」

本田「ま、真っ暗だｗ」

渋谷「あー、光ってる光ってるまだ」

渋谷「あ光ってる、下！ 下！ 下！ 近づいてきた！」

本田「近づいてきた？」

渋谷「うん」

新田「うわぁー映んない全然…」

渋谷「あ、いるいる！ うわ何あれ？！」

島村「あ、寄ってきてます寄ってきてます！」

新田「どこどこ」

渋谷「あれ」

新田「すっごい見てるじゃないほら！」

本田「デカイよあれ！！ なんだ…？」

渋谷「ちょっと待ってよ…」

新田「来た来た来た来た！ こっち来てるって！ 来なくていいって！」

本田「デカイデカイ！」

新田「これはトラよあれ！」

渋谷「トラだよ…！」

本田「マジィ！？」

ト ラ 出 現 !!
＼デェーン／

渋谷「トラだよあれ…」

新田「トラじゃないの！！」

本田「まっt…あー光ってる！」

新田「トラえたよ…」

島村「ウッソそんな…」

新田「トラだって！」

渋谷「トラだって！ 大きいって！」

本田「大きいってかオイｗ」

渋谷「うぁーどうしよう…」

新田「これちゃんとあそこにいるか、どうなの？」

本田「ちょっと、みなみん、撮ってみなよ！」

渋谷「ほんとだって！ 私達明日帰れないよ…？」

本田「どれ…どこ行ったどこ行ったどこ行った？」

渋谷「下下！こっち来るって！」

本田「くる！？」

新田「くるって…」

島村「来てませんけどあの、い岩のあたりに…」

渋谷「いや、い今下下…」

島村「ちょっと…てらっ照らして照らして」

渋谷「これほら…いるいる」

本田「あーあそこだ…」

渋谷「ほらほら、こっち見てる」

本田「うわぁ！…」

新田「ああトラえた！目玉が光ってる！」

本田「光ってるよ…！」

渋谷「トラえた？」

新田「トラえた…」

本田「あれ、あれなんだ？ ほんとにトラなのあれ？！」

新田「トラだって！ あんなに大きい猫いないって」

渋谷「うん」

本田「えぇ…まずいってｗ」

渋谷「ちょっと…火とか焚いたほうがいいんじゃないの？」

島村「ちょっとじゃあじゃあじゃあ…」

渋谷「ライターとか持ってる？みんな」

本田「持ってる持ってる持ってる…」

渋谷「万が一の場合はさぁ…火だ火だって！」

本田「火だ火だ火だ火だ火だよ…」

カチッ（100円ライター）

島村「何やってんですか！ そこでライター燃やしたってしょうがないでしょ！ 何やってんですか！」

本田「フッフッフッフッフ…ｗ」

渋谷「ちょっと燃やせるものとかさ…」

本田「そうだね」

渋谷「あの、よ要するに紙、紙類のもの…」

本田「そうだそうだそうだ…」

渋谷「ちょっと…冷静、沈着冷静に」

本田「そうだよね…ｗ」

渋谷「ちょっと、いい？ これ持ってて」

本田「いいよいいよいいよ…」

渋谷「私、ちょっと…万が一の場合に…バリケード作るよ」

本田「バリケード…ｗｗ」

渋谷「そうじゃないとダメでしょだって…」

島村「ちょっと…ちょっと、どこに行ったかだけ見てないと…」

＼ガタン…ガタン…／

新田「冗談じゃない…」

本田「冗談じゃｗｗ冗談じゃないよおいｗｗｗｗ」

新田「出なくていいって！ 私達そういう芸風じゃないって！」

渋谷「だからだよここ…」

本田「…なにが？」

渋谷「登ってこないよね？ トラって」

島村「登ってはきません」

本田「登ってはこないでしょ…」

新田「登ってはこないよぉ…」

渋谷「大丈夫だよね？」

本田「大丈夫だよ…」

新田「大丈夫でしょぉ…」

島村「ちょっと、どこに行ったか、抑えてます？」

本田「…どこにいったの？」

新田「いや分からないのよ…」

本田「もういないもん」

新田「もういない…」

島村「うそ、あそこにいるでしょ、あれそうでしょう」

本田「どれ」

新田「どれ」

島村「光ってないだけで…」

本田「え？」

島村「あれ光の当たってるところにいるでしょう…」

渋谷「え？」

本田「いるの…？」

新田「どれ…どれぇ？」

本田「ほんとにトラだった…？」

渋谷「トラだって！」

本田「か、体が…」

島村「今目光りました目光ってる目光ってる！ まだ目光ってる！」

渋谷「ほんと？ 当たってる？」

島村「いますいます」

島村「あの目光ってるとこそうでしょう？」

本田「あーいたいたいたいた…あそこだ」

島村「でもあれトラにしては、縞じゃないですよ？」

渋谷「いやヒョウ…ヒョウかもしれないけど…」

本田「いやちぃが…」

新田「見えてるの？ 私見えてないんだけど…」

島村「見えてます見えてます」

新田「どこどこ…」

島村「光が当たってるところそうですよ」

本田「今私がこう…」

新田「あー！ 茂みの向こうね！」

渋谷「見えた見えた」

島村「今後ろ向いてます！」

本田「しかじゃないの…？」

渋谷「違うって」

本田「トラなの？ほんとに！」

渋谷「違う、あの歩き方胴体見たもん」

本田「ああほんとに？」

新田「見たよね、私も見たもん」

渋谷「美波と二人…」

島村「いやでもね、鹿っぽいですよ、耳がね…」

本田「あ！ 鹿じゃないの？あれｗｗ」

島村「耳が…耳がほら…鹿ですよほら」

本田「いや、違うトラだよ！」

渋谷「ちょっとまって…」

島村「トラじゃないですよ…」

本田「あ、鹿じゃないの…？」

島村「ツノみたいなのあるじゃないですか」

本田「ある…？」

島村「耳かツノかなんか長いのがあるじゃないですかほら…」

本田「ああ…シカだった…？」

新田「あっ！ シカだ」

本田「ふはははｗｗｗｗふはははははははｗｗｗｗ」

渋谷「あはははは…」

新田「今私が捉えましたツノを！」

本田「そうだよねｗｗｗｗ」

島村「シカですよね？」

新田「シカだぁ！」

本田「シカだよねあれはｗｗｗｗ」

渋谷「はは…」

新田「シカでした」

で シ
し カ
た
＼ジャーン／

島村「いやぁーもう…」

本田「いやぁー」

島村「いやいや…」

新田「シカでしたあの…」

島村「シカぐらいにしておかないと…」

本田「そうだよねｗｗｗｗ 危ないって！」

島村「トラが出るところだったら…」

本田「アッハッハｗｗｗｗ」

島村「明日帰れないですよ」

本田「帰れないｗｗｗｗ」

本田「そうだよねあれシカだよね…」

新田「あー…」

本田「すごい光るね目が！」

島村「それに目の上にびゅーっと伸びてますもんねあれがツノ？ ツノ？ ツノですか？ あれ」

新田「ツノねあれねぇ…」

島村「ほんと？」

新田「ツノです捉えました」

島村「そうですよね、あんなトラいないですよね」

渋谷「シカだ」

本田「なにってもうビビるなぁおい！」

新田「しか、シカが撮れちゃった」

渋谷「かぁなりビビってる…」

新田「はいはいはい」

新田「ね」

本田「ね！」

本田「新田さんがシカを捉えました！ いやぁ…ｗ」

本田「し、しぶりんｗｗ しぶりん冷静沈着に、バリケード作ったねｗｗｗｗ」

渋谷「そうだよ…」

島村「どこに、どこにですか」

本田「バリケードｗｗｗｗ」

島村「アッハッハッハッハッハ！」

本田「アッハッハッハッハッハ！」

↑ふにゃふにゃのマット

新田「作ってるねぇｗｗ」

島村「アッハッハッハッハッハ！」

本田「これはｗｗｗｗ これはなんかｗｗｗｗ トラに対して意味があるの？ｗｗｗｗ」

島村「凛ちゃんｗｗｗｗ 凛ちゃんｗｗｗｗ」

渋谷「…何？」

本田「これは…ｗｗｗｗ」

島村「凛ちゃん、バリケード…ｗｗｗｗ」

本田「これはどうなの？ｗｗｗｗ」

渋谷「いやいや…」

島村「ハッハッハッハ！」

本田「あなた一人で、燃やせる物！とか言ってたけどｗｗｗｗ」

島村「アーッハッハッハ！」

本田「これはなんなの？ｗｗ」

島村「なぁんですかこのｗｗｗｗ」

渋谷「いや、一応気休めのためにね…！」

本田「ああそうｗｗｗｗ」

島村「なんですかこの…ｗｗ」

渋谷「いや、いや、いざとなったら私がこう！」

島村「ハッハッハッハ！」

本田「そうなの？ｗｗｗｗ ほんとにそうなの？ｗｗｗｗ」

渋谷「いやスポンジだから大丈夫だよ！」

島村「このあっさり倒れそうな毛布のバリケードｗｗｗｗ」

渋谷「いやいや…！」

本田「アッハッハッハッハッハ！」

渋谷「あのね…」

島村「凛ちゃんｗｗ」

渋谷「探したんだけどこれぐらいしかなかったの！」

本田「アッハッハッハッハ！」

渋谷「この中には！」

島村「沈着冷静にぃなんていってｗｗｗｗ」

本田「沈着冷静にってそうｗｗ」

島村「何をそんなスポンジを立てかけているんですか！」

本田「アッハッハッハッハ！！」

渋谷「とりあえずね！」

島村「全ッ然役に立たないですよ！」

本田「何やってんのよ！」

島村「そんなものいざとなったら！」

本田「そうだよぉ」

島村「なぁんですかもっとしっかりしたものでやってくれないとぉ！」

島村「……なぁにを立てかけてるんですか！」

本田「ハッハッハッハッハ！」

渋谷「いや…」

島村「マットレスじゃないですか」

渋谷「ごめんこれしかなかったもんだから」

島村「凛ちゃぁん…」

本田「んーもう…ねぇ…」

………

島村「どう…どうですか？」

渋谷「うん…」

島村「見てみて」

渋谷「いや勇気ある人間だなぁって」

本田「ハハハハハ！」

島村「いやいやいや…ｗｗ」

　　終

　　了
＼ジャーン／