男「飲みに来ないか」(484)

※とりとめのないフィクションです

-ラーメン屋編-

友「ごめーん、今日夜バイトだから!」

男「あっホンマ・・・」

友「泣くなって」

男「泣いてないし、これは心の涙だし」

友「要するにマジ泣きじゃねーか」

・・・

後輩「あっ、先輩。今日はもう帰るんですか?」

男「あっ後輩ちゃん」

後輩「なんか目が赤いですね・・・泣いてました?」

男「いやちょっとタマネギ切るイメージトレーニングしてたらね・・・」

後輩「それ、何のためにやってるんです?」

男「それは誰にもわからない」

後輩「そういえば、先輩今夜暇です?」

男「暇よ」

後輩「お金もってます?」

男「やだ私金銭要求されてるのね」

後輩「これからみんなでごはん食べに行くんですけど、先輩も来ます?」

男「ごはん?どこ行くの?」

後輩「スイパラ!」

男「おっほ、甘ぇ」

後輩「テストも終わったことだし、ケーキ祭するんです!」

男「というかケーキがごはん枠という前提に驚きを禁じ得ない」

・・・

店員「ご注文は?」

男「えーと、レモンサワーにメンマ・・・と、餃子ください。」

店員「レモンサワーがおひとつ、メンマと餃子がおひとつ」

男「・・・あと、レバニラ炒め」

店員「レバニラ炒めがおひとつ・・・以上でよろしかったでしょうか?」

男「とりあえず以上で」

店員「レモンサワーになります」

男「結局後輩ちゃんの誘いを断ってソロでラーメン屋さんにきてしまった」

男「レモンサワーただただ酸っぺぇ」

男「しかし学生にも優しいこの価格設定。さらに明るいうちから飲んでるとダメ人間感3割増しでいい感じ」

男「メンマ味しねぇ」

店員「レバニラ炒めお待たせしました」

男(餃子より先にレバニラ炒めがくるという暴挙!!)ガーン

店員「・・・あっ、餃子のほうもうしばらくお待ちください」

男(今店員さん絶対「あっ」って言った!これオーダー通ってないやつだ!!)

男「・・・すみませんウーロンハイください」

店員「ウーロンハイ、かしこまりましたー」

男「うーん、レバニラ炒めは、いいぞ」モグモグ

・・・

男「ぐふぅ、なんたる満腹感」ゲプー

<♪~

男「あ、友からだ・・・もしもし」

友『あ、男?さっきのバイトの話だけど、俺シフト間違えてた!これからでよければ、一緒に飲みいく?』

男「恐竜に羽毛が生えてたっていうのとおなじくらい信じられない」

友『えっ』

-ラーメン屋編 おわり-

-超音波飲酒編-

友「いやー、この間はごめん」

男「いいのよ」

友「今日は講義終わったらつきあうよ」

男「むほむほ」

友「せめて人語を話せ」

・・・

友「終わったなー・・・さぁどこ行きますか?」

男「あ、今日は俺の家にきてほしいの」

友「その言い方身の危険を感じる」

男「今夜は楽しもうぜ」モミモミ

友「チンコ揉むな」

男「帰りにスーパーで酒とツマミを買おう」

友「こないだの件もあるし、今日は少し出すよ」

男「少しじゃなくていっぱい出せよ!!」ムギュー

友「チンコ握るなみんな見てるから止めろ」

男「いま地味に突き指した・・・」

友「うーんこのバカ」

・・・

男「これ買おうこれ」

友「俺とお前と!のやつか」

男「この、4リットルのやつ」

友「アル中か」

男「いいからいいから」

友「割りものどうする?」

男「このままでいいよ」

友「アル中か」

男「ぼくにいい考えがあるんだ」

友「目が濁っててこわい」

・・・

男「ほらこれ」

友「なにこれ、加湿器?」

男「超音波のね。ここに水じゃなくて、酒をいれるの」

友「なんでそんな」

男「その湯気を吸う」

友「きったねぇ」

男「いやでもこれすごい酔うよ」

友「お前ひとりでいっつもこんなことしてんの?」

男「・・・」ホロリ

友「泣くなよ」

男「泣いてないし、これは心の涎だし」

友「きったねぇ」

<モワァー

男「さぁ吸って」

友「嫌だよ」

男「スゥー・・・・んっふえっほ!」

友「むせてるじゃないか」

男「あぁー・・・効くゥ」アヘェ

友「おまわりさんこっちです」

男「でもほら、家電で酒を飲むって最先端な感じしない?」

友「うーんこのエレクトリカルバカ」

男「しばらくつけとこうね」

友「ていうかこれ加湿器壊れるんじゃないか?」

男「もう何回もやってるしへーきへーき」

友「そんなアロマ感覚で」

・・・

友「これやばいよ。飲んでないのに近くにいると酔っ払うもん」

男「いつかこれを、サークルのミーティングとかでみんなに振る舞いたい」

友「テロやめなさい」

男「とりあえず空気が乾燥する冬がねらい目かしら」

友「テロやめなさい」

-超音波飲酒編 おわり-

-泥酔編-

友「そろそろ借りてきた映画みよーぜ」

男「どれ見ましょう」

友「何があんの?」

男「えーと居酒屋ゆうれいと・・・」

友「ちょっとまって何それ」

男「94年の邦画です」

友「昔か」

男「室井滋出てるよ!」

友「そそらねぇよ」

男「あとはスペース・カウボーイとアッパレ戦国大合戦」

友「なんて統一性のないチョイスなんだい。強いて言うならクレしんみたい」

男「かしこま」

<オイ、アオゾラザムライ…

男「そういえばさあ、赤提灯ぶら下がってるような町の居酒屋ってあこがれるよね」

友「なにそんなに居酒屋ゆうれい見たかったの」

男「そうじゃなくて」

友「あこがれるって・・・何に?」

男「うーん、あの渋い感じとか・・・ああいうのって、何歳から入っていいのか分からないよね」

友「まあ確かにある程度オッサン力身に着けてからじゃないとキツイよな」

男「ああいうとこって、会社の上司に連れられて行って大将と顔なじみになるのが正規の攻略ルートだよね」

友「そういうこと言ってるうちは入れねぇだろうなぁ」

男「辛辣ぅ」

友「それに最近は、オッサンたちだってチェーンの居酒屋行く方が多いんじゃない?」

男「だからこそ却ってハードル上がってるよね」

友「そうだなぁ」

男「俺もいつかはああいういきつけの店ってのがほしい」

友「そうか。頑張れ」

男「黙ってても煮込みとその日のお勧めが2,3品突き出しで出て来るの」

友「そうか。頑張れ」

・・・

男「わあああああああ!!又兵衛えええええええええ!!」ポロポロ

友「泣くなよ」

男「嫌なんじゃ嫌なんじゃあああああああああ!!」ポロポロ

友「せめてボリューム下げろ」

男「げっほげほっ!けほ・・・ウェロロロロロロ!!」←泣きゲロ

友「きったねえ」

男「・・・うううもう飲んでないのに頭くらくらする」フキフキ

友「加湿器止めろよ」

男「さっき食べたツナが黒くなってる・・・」

友「実況しなくていいから」

男「もう酒なんて飲みたくない」

友「だから加湿器止めろよ」

男「はぁ・・・気持ち悪い出る」

友「出すな」

男「ボスケテ・・・」

友「ヘパリーゼ買ってこようか?」

男「交流戦で毎回DHに指名したいくらいのいい仕事・・・」ウットリ

友「もうお前しゃべるな」

・・・

男「うーん、まずい」グビー

友「良薬口に苦しっていうだろ」

男「苦いんじゃなくてパイン」

友「パイナップル農家の皆さんにあやまれ」

男「パイナップルが嫌いでごめんなさい」

友「・・・じゃ、今夜はそろそろ帰るから」

男「まだ気持ち悪いの」

友「余ったヘパリーゼ冷蔵庫入れてあるから」

男「なるほど、加湿器にヘパリーゼを入れればいいんだね頭いいー」

友「ほんとバカ」

-泥酔編 おわり-

ホモスレ!!



-二日酔い編-

後輩「先輩具合悪そうですね!!」

男「めっちゃ二日酔い・・・」

後輩「そんなに飲んだんですか?」

男「加湿器にやられた」

後輩「?」

男「具合悪ーい。今日のミーティングさぼっていい?」

後輩「だめです。今日は大学祭の打ち合わせがあるんですから!」

男「このままだと私吐くわよ?」

後輩「いいのよ」

男「ダメだコイツ話が噛み合わねぇ」

友「お前が言うな」

後輩「あっ友さんちーすちーす」

友「おつかれ・・・お前、あの後大丈夫だったか?」

男「見ての通りですね」グッタリ

友「目の下だけじゃなくて目の上にもクマができてるぞ・・・」

男「今朝起きたと思ったら起きてなかった・・・」

後輩「どっちですか」

友「おらシャキッとしろよ。水でも買ってこい」

男「飲むと出るう」

友「きったねぇ」

後輩「二日酔いのときはトマトジュースがよく効くらしいですよ!」

男「そうなの」

友「そういや最近そんな話聞いたなぁ。リコピンとかいう成分が効くんだっけ?」

男「後輩ちゃんお金あげるから買ってきてー」

後輩「お駄賃くれます?」

男「あげるあげるー」

後輩「じゃあ1万円よこしな」

男「やだ私また金銭要求されてるのね」

・・・

後輩「買ってきました!」

男「ありがとう・・・なんかトマトジュースじゃないものもあるねえ」

後輩「えーと生卵とタバスコとソースとコショウと・・・」

友「なにそれ?今晩の夕飯用?」

後輩「違いますよぉ!先輩のために私がスペシャルドリンクを作ってあげます!!」

男「私死ぬのね」

友「どうみてもドリンクの材料じゃないんですが」

後輩「あれ?友さんレッドアイってカクテル知らないんですか?」

友「知らなーい」

後輩「ビールとトマトジュースでつくるカクテルなんですって!アメリカじゃ二日酔いのときはこれ飲むらしいですよ!」

友「なるほど、アメリカン向かい酒か」

男「お酒の話はらめぇ」ゲロッ

後輩「えーと、まずはトマトジュースに調味料を入れて混ぜて・・・」

友「・・・ちなみにそれ、後輩ちゃん飲んだことあるの?」

後輩「ないです!!」

友「えっ」

後輩「作るのも初めてです!」

男「私死ぬのね」

後輩「最後にここに生卵をドパー」グシャ

友「グシャて」

後輩「このトマトジュースの中の黄身が目に見えるからレッドアイっていうそうです」

男「目玉潰れてるんだぜ!」

友「うへぇ・・・」

後輩「お腹に入れば一緒一緒!さ、どうぞ!!」

もう見ただけで吐きそう」ゲンナリ

友「後輩の愛が詰まった栄養ドリンクだぞ」

男「愛が重い・・・」

後輩「はいイッキ!イッキ!」

男「ぐぷうがぷう」モッチャモッチャ

友「飲み物飲むときの効果音じゃねえ」

男「後輩「どうです?」

男「すごい不味いピザのすごい不味いとこだけ選りすぐって食べてるみたい!!」

友「まずそう」

後輩「まずそう」

男「ちょっとお花を摘みに・・・」

友「きったねぇ花摘みだなぁ」

後輩「先輩まじお嬢様」

・・・

男「すごいスプラッタな色のゲロが出た」

友「だから報告しなくていいから」

後輩「先輩酸っぱいです」

男「泣きそう」

後輩「いいのよ」

-二日酔い編 おわり-

>>48>>49が途中で切れてるゥー!

男「もう見ただけで吐きそう」ゲンナリ

友「後輩の愛が詰まった栄養ドリンクだぞ」

男「愛が重い・・・」

後輩「はいイッキ!イッキ!」

男「ぐぷうがぷう」モッチャモッチャ

友「飲み物飲むときの効果音じゃねえ」



後輩「どうです?」

男「すごい不味いピザのすごい不味いとこだけ選りすぐって食べてるみたい!!」

友「まずそう」

後輩「まずそう」

男「ちょっとお花を摘みに・・・」

友「きったねぇ花摘みだなぁ」

後輩「先輩まじお嬢様」

-やきとん編-

男「ついに俺にも行きつけの店ができました!」

友「へえ」

男「というわけで、今度一緒に行きませんか?」

友「いいけど、何の店?」

男「もつ焼き!」

友「渋いなあ」

男「何回かひとりで飲みに言ったら、店員さんに顔覚えられた」

友「お前ひとりでそんなことしてんの?完全におっさんじゃん」

男「・・・」ホロリ

友「泣くなよ」

男「最近みんなの風当たりがつよい」

友「愛されてるよお前は」

男「もつ焼きってスーパーとかじゃあんま売ってないからね」

友「まあ、居酒屋いっても砂肝くらいまでなら置いてあるけど、もつ焼きってなるとなかなかないね」

男「焼肉のホルモンとはまたちょっと違っておいしいの」

友「ていうか、店員に顔覚えられるレベルで通うって相当だな」

男「うーんそれはね・・・」

・・・

男『すみません、ガツ塩で2本ください。』

店員『ガツ2本、はい』

-20分後-

男『すみません、ガツ塩で4本ください。』

店員『ガツ4本、はい』

-40分後-

男『すみません、ガツ塩で4本、タレで4本ください。』

店員『ガツ塩4、タレ4ね』

男『うーん、ガツは、いいぞ』コリコリ

店員『お客さん、ガツが好きなら、ガツ刺しっていうのご用意できますよ』

男『ください』

-1時間後-

店員『お客さんすみません、ガツがもう・・・』

男『あっホンマ・・・』

店員『夜のお客様の分もありますんで』

男『たくさん食べてごめんなさい』

店員『いえいえ!また来てください!!』

男(あっもう帰る前提で話されてる)

男『すみません、じゃあお会計おねがいします』

店員『はーい・・・お、お客さん随分食べましたね』

男『フヒヒ』

店員『お会計、7,896円になります』

男『』

・・・

男「・・・ってなことがあってですね」

友「それでまだその店行くとかハート強すぎでしょうよ」

男「ちなみにこれがその時のレシート」

友「長い・・・ガツ(塩)28本、ガツ(タレ)16本、ガツ刺し3皿・・・店のガツを無くす気かお前」

男「なので、最近はバランスよくシロやテッポウも食べてます」

友「足りてない足りてない常識が足りてない」

-やきとん編 おわり-

-牛丼編-

男「今夜はアルバイトです」

友「短期バイト?稼ぐねぇ」

男「全て飲み代になるので・・・」

友「アル中か」

男「肝臓に試練を与え続けていくスタイル」

友「ちなみに何のバイトさ?」

男「OBの伝手で誘われたイベント会場の設営です」

友「ほほう」

男「今日の夜から明日の朝にかけて、会場の飾りつけとかするです」

友「がんばってこい」

・・・

スタッフ「はい、お疲れ様です。ここにハンコ押してください」

男「ここですね」ペタスコ

スタッフ「・・・はい、確かに!じゃ、これ日当です」

男「ありがとうございます!!」

スタッフ「気を付けて帰ってくださいね

男「はい、お疲れ様でした」

男「一仕事終えた俺の目を、白み始めた空が癒すぜ」フヒュウ

男「腹減った」

<カーカー

男「カラスが鳴き始めている・・・始発の電車も、もうすぐだ」

男「超腹減った」

男「よし牛丼食おう牛丼」

<イラッシャイマセー

男「瓶ビールと牛丼ポチー」

男「よーし今日は奮発しておしんこつけちゃうぞおしんこ」キャッキャ

店員(奮発しておしんこなのか・・・)ホロリ

男「おねがいしまーす!」

男「あー仕事明けのビールがうまい」ゲプー

男「おしんこと紅ショウガで5年たたかえるぜ!!」モグモグ

<イラッシャイマセー

女「・・・あっ」

男「あ、さっきバイトで一緒だった女の子」

・・・

男「なんか、苦笑いしてたね」

友「そりゃあ・・・女一人で牛丼屋入ったとこみられたらそうもなるんじゃない?」

男「そんなもん?」

後輩「私は全然気にしませんね!」

友「そう・・・」

-牛丼編 おわり-

-飲み歩き編-

男「あてゅい」

後輩「うわめっちゃ濡れてますね!水浴びでもしてきたんですか?」

男「汗です」

友「きったねぇ」

後輩「きったねぇ」

男「ひどい」

友「お前・・・また歩いてきたの?」

男「だってウチからバス停遠いんだもん」

後輩「ここまで歩いてくる方が遠いんじゃないですか?」

男「でもバス片道分でビールが一本買えるんだよ」

友「アル中か」

後輩「アル中ですね」

男「ひどい」

友「なんなら原付でも買えば?」

男「原付かあ・・・免許ないもん」

友「じゃあ電動自転車とか」

男「電動自転車ねぇ」

後輩「わたし電動自転車のこと、どうしても電動機付き自転車って言いそうになっちゃうんですよね!」

男「あっ分かるー!俺も子供の頃原チャリのこと原子力自転車だと思ってたもん!」キャッキャ

友「うーんこの知的レベルの低さよ」

男「じゃあ今日の帰りにでもちょっと自転車見に行ってみようかな」

友「駐輪所使うなら学生課に届けを出しとかないといけないぞ」

男「端っこの方こっそり置いとけばへーきへーき」

友「構内の放置自転車を増やすな」

後輩「ていうかこないだ思いっきり撤去されてましたよ。放置自転車」

男「あっホンマ・・・」

数日後・・・

男「焼ける」チリチリ

後輩「うわ今日もめっちゃ濡れてますね」

友「なんだよ、結局自転車買わなかったのか?」

男「いや、それがね。致命的な問題に気が付いて購入を見送りました」

友「どうせ大したことない問題なんだろうなあ」

男「あのねえ。大学の正門出てすぐのとこに、コンビニがあるでしょ?」

後輩「ありますねえ」

友「それがどうかしたのか?」

男「あそこでね、帰りに缶チューハイ買うのね」

後輩「アル中か」

友「アル中か」

男「で、家まで歩きながら飲むでしょう。そうするとね、バイパスくぐった辺りから木陰が出てきて、風が通って超気持ちいいの!」

友「あーあそこか」

後輩「霊園があるあたりですね」

男「ちょうどそのあたりからお酒が身体にまわってきてね、生きる力がわいてくる!!」

友「おまわりさんこっちです」

後輩「不審者ですねぇ」

男「これが自転車だと飲酒運転になっちゃうからねえ」

友「いや歩きながら缶チューハイ飲んでるのもジャンキーぽくて相当ヤバイぞ」

後輩「私がお母さんだったら子供に見ちゃいけませんって言うタイプの人ですね!」

男「いやホント気持ちいいんだよ?今度みんなでやろうよ!」

友「こんな炎天下の中歩くってか」

後輩「でも、確かに外でお酒のむのは楽しいですよね!」

男「後輩ちゃん話が分かるぅー!」

友「絶対お前の考えてる外飲みとは違うカンジだぞ」

後輩「そうだ!今度サークルのみんなで遠足でもしませんか!」

友「遠足て」

後輩「私、海にいきたいです!」

友「海かあ」

男「ベーリング海!」

友「ほんとバカ」

後輩「江の島いきましょうよ江の島!!」

友「江の島かあ。いいんじゃない?」

後輩「ね!」

男「江の島なんて久しぶりだなあ・・・むかーし、あそこのエスカレーターの手すりに指挟んで大けがしたなぁ」

友「痛そう」

後輩「じゃあ早速計画を立てましょう!!」

-飲み歩き編 おわり-

-遠足編-

友「よーし、みんな集まったな」

後輩「先輩がいませんね?」

友「ああ、あいつなら準備があるからって、先に現地行ってるってさ」

後輩「お酒でも買ってるんでしょうね、きっと」

友「多分ね」

江の島。

後輩「着いた―!!」

友「男のやつ、どこにいるんだろ・・・ちょっと電話してみr」

男「江の島が見えてきた!俺の家も近い!!」ヒャッホー

後輩「うわ」

友「うわ」

男「いま何時!?」

友「えーと、それじゃとりあえず一番上までのぼろうか」(無視)

後輩「そうですね」(無視)

男「あっ他人を装われてる・・・」

友「ほらみんな行くぞー、迷子になるなよー」

男「置いてかないでよぉ!!」

・・・

後輩「猫にゃー」

友「ほんと猫多いな」

男「ほらみて、エスカー。あいつが俺の指肉をむしり取ったの」

友「はいはい」

後輩「よーしよしよし・・・ふぇっくしょん!!」(猫アレルギー)

男「友、しらすパンって食べたことある?」

友「まずそう」

後輩「そんなことないですよ!中にチーズが入ってて、もちもちしてて美味しいですよ!」

友「おいしそう」

男「うーんこの回答格差」

・・・

友「本当だ美味い」

後輩「ね!」

男「あとほら、たこせん買おうたこせん」

友「たこせんね・・・」

後輩「あのでっかいえびせんのたこバージョンのやつですね!」

<プギィィーーーーーッ!プジュジュジュッ!!プシーッ!!

友「うわたこめっちゃプレスされてる」

後輩「ああやって潰しながら焼いてせんべいにするです」

友「あんな死に方だけはしたくないなあ」

男「ねぇねぇねぇねぇ!みんなもう疲れたよね!あそこにビールとかソフトクリームとかビールが売ってるよ!だからそろそろ休んでビール買おうよほらほらほらほら!!」

友「お前はもうちょっと落ち着け」

・・・

友「ふう、やっぱ上まで来ると景色が綺麗だなあ!」

男「後輩ちゃん鐘鳴らしにいこー鐘!!」

後輩「嫌ですよぉー。あれ恋人同士で鳴らすやつじゃないですか」

男「あっホンマ・・・じゃあ友一緒に鳴らしにいこう!!」

友「嫌だよ」

<カーン ←一人で鳴らしてる

後輩「ところで、これからどうします?」

友「うーん、鎌倉いって八幡さんでもお参りする?」

後輩「でもみんな、海入りたいって言ってますよ」

友「まぁ確かにこんだけ天気が良ければなあ。サーファーもいるし。じゃあ島降りて、足だけでも浸かりに行く?」

男「見てほら二人ともほら四つ葉のクローバー見つけたほらほら!!」キャッキャッ

友「お前はもう本当にもう」

後輩「先輩完全に酔っ払ってますね」

男「え?シラフだよ」

友「シラフでそれか・・・」

後輩「私達が来る前からお酒飲んでたんじゃないんですか?」

男「そんなまさかー。ちょっと荷物が多かったから、整理してただけだよ」

友「荷物?」

・・・

男「ほらこれ!!」

後輩「釣り竿ですか!!」

友「お前そんな、この後どこに行くかも分からないのに・・・」

男「海行くっていったら釣りするに決まってるじゃん!!」

後輩「私、先輩のそういうとこ好きー!」

男「じゃあ今から鐘鳴らしに行く!?」

後輩「嫌です」

友「しかしオマエ・・・釣り竿以外にも色々持ってきてんな」

後輩「このブルーシートとか、どうしたんです?」

男「大学祭実行委員会の備品こっそり借りてきた!!」

後輩「ド、ドロボー!!」

友「そういうことばっかやってるから、うちのサークルは学祭でメインステージ使わせてもらえないんだぞ」

<キャッキャウフフ!!

友「皆海に入って楽しんでるなあ」

後輩「だれが一番早くずぶ濡れになりますかねえ?」

友「そりゃあ・・・あいつだろ」

男「波音は情事のゴ~スペ~ル♪」←仕掛け作り中

後輩「誰よりも満喫してますね」

友「てか選曲が古い・・・」

後輩「私も海入ろうかなぁ~」

友「俺皆の荷物見てるから、後輩ちゃんも行って来れば?」

後輩「それでは遠慮なく!!」

友「いってらっさい」

後輩「うわ砂熱い!めちゃ熱い足燃える!!」チリチリ

友「だよなあ。俺も座っててケツ燃えそうだもん」ジリジリ

男「えっさほいさ」ザクザク

後輩「ここ掘れわんわん」

男「あ、手伝ってくれるの?」

後輩「なんで穴掘ってるです?」

男「これねえ、こうやって砂を掘っていくと・・・ほらいた」

ウネウネウネウネウネウネ

後輩「」

男「この砂の中にいたゴカイを拾って、エサにするの」

後輩「よく触れますね・・・」

男「釣りするモードの時はへーきへーき」

後輩「そんなもんなんです?」

男「多分、自宅モードのときに洗面台とか布団の隙間にこいつらがいたら発狂すると思う」

後輩「やめて!!」

・・・

後輩「あー楽しかった!」

友「そろそろ帰るかぁ。みんな集まれー!!」

おじさん「いやホント最近はすっかり砂が流れて・・・」

男「なんなんすかね、潮の流れでも変わったんですかね・・・」

友「お前は地元のおじさんと仲良くなってるんじゃねえ」

後輩「先輩!何か釣れました!?」

男「えーとね、ダボハゼにシロギスが少々・・・」

後輩「あれ?釣った魚はどこにいるんです?」

男「もう・・・食っちまったよ」

後輩「えっ」

友「えっ」

男「釣った傍から掻っ捌いて食べてたの」

後輩「野人!」ヒュー

友「寄生虫とかノロとか大丈夫なのか・・・?」

後輩「先輩、ベア・グリルスみたいですね!!」

男「俺はエド・スタフォードの方が好きだなあ」

友「どっちでもええわい」

-遠足編 おわり-

スキマスイッチ?

淡々の人やんな?
お久しブリーフ

とんだアル中スレを開いてしまった

おつ

>>106
そうよ

>>107
お久しブリジストン
どうでしょうのやつ以来だから1か月ぶりね

>>108
アル中じゃないから(震え声)

-そうめん編-

男「そうめんの季節だね!」

友「そうだねぇ」

男「井手もそうめん食ってヒット打ってたしね!」

友「野球の話は分かんね」

男「というわけで、今日はそうめんぱーちーしようよぉ!!」

友「まあ最近暑くて食欲もないし・・・いいけど」

男「後輩ちゃんも来る?」

後輩「私!今日はスイパラ行くって決めてたんで!!」

男「スイパラ好きだなぁ」

友「お前が酒ばっか飲んでるようなもんだろ」

後輩「そんなアル中の人と一緒にしないでください」

男「面と向かってひどーい」

・・・

男「そうめんやっぱりいぼの糸!」

友「準備と後始末が簡便でよろしい」

男「とりあえず1束全部いったけど」

友「10把全部茹でたのかよ!?」

男「うん」

友「うへぇ・・・そうめんばっかそんなに食えない」

男「大丈夫だよ。トッピングに青じそとか色々買ってきたから」

友「青じそきらーい」

男「好き嫌いしちゃいけません」

友「うっさいパイナップル農家にあやまれ」

男「パイナップル嫌いでごめんなさい」

友「・・・うん、うまい」ズゾゾ

男「薬味しょうが派?わさび派?」ズルル

友「そりゃ・・・ソバならともかくそうめんはしょうがだろ」

男「でも、ざるそばみたいにわさびとのり入れても風味が変わって美味しいよ」

友「だってコンビニのそうめんにもついてくるのしょうがじゃん」

男「七味とかでも美味しいけどね」ズババ

友「あー」チュルル

男「おっ、ピンクのやつが2本も入ってた!これで勝つる・・・」チュルチュル

友「飽きた」

男「飽きるまでの速度が電光石火」

友「ていうか、もっとパンチのあるもの食いたい」

男「あっ、それなら!」

友「?」

男「はいこれ」

友「なんでウィスキー?」

男「こないだなんかの漫画でアル中のヤクザがこれをつゆ替わりにそうめん食ってた」

友「まずそう」

男「やってみるべし」

友「嫌だよ」


ウィスキーじゃなくてブランデーみたいね
やっちまったわ

男「せっかくだから俺はちょっとやってみるよ!」

友「好きになさい」

男「ずばば・・・ぼふっ、ぶふ、げっほえっほ!!かふっ!!」ブハー

友「きったねぇ」

男「の、喉にいけないものが直撃する!!げっほげっほ」

友「せめて口元抑えなさい」

・・・

男「やっぱそうめんとお酒は別々に楽しむのが一番!」ズゾゾー

友「しかしこれ・・・こんなに余してどうすんだよ」

男「明日の朝にゅうめんにすればいいんじゃない?」

友「にゅうめんかぁ・・・暖かいそうめんってあんまり好きじゃないんだよなあ」

男「あ、じゃあ揚げる?」

友「揚げんの?」

男「水気切って揚げると、カリカリして美味いよ」

友「うーん、でもうちそんなに油ない」

男「じゃあ沖縄風にそーみんちゃんぷるーにでもしようか」

友「ゴーヤきらーい」

男「君ちょくちょく嫌いなものあるよね」

友「うっさいパイナップル農家にあやまれ」

男「パイナップル嫌いでごめんなさい」

-そうめん編 おわり-

やっぱりアル中じゃないか!

おつ

-果実酒編-

男「いやーこないだ買った焼酎結局余っちゃってさー」ドィン

友「ちょ!隠せ隠せ!学生課に見つかったらどうする!?」アタフタ

男「ちょっとこれで、果実酒でも漬けてみようかとおもって!」

後輩「果実酒ですか!?」

友「いいから早よ隠せって!!」

>>123
違うから!ただちょっと人よりお酒が好きなだけだから!
吉田類みたいなもんだから!!

後輩「懐かしいなー。昔おばあちゃんの家で、梅酒漬けてましたよ!」

男「定番だよねー」

友「しかしなんでわざわざ大学まで焼酎持ってきたんだよ」

男「どうせならみんなで漬けたほうが楽しいかと思って!」

友「構内にアルコール持ち込むなって・・・」

後輩「どんなの作るつもりなんです?」

男「えっとねー、まずは定番の梅酒でしょー?それからレモン酒も作ってみようと思う!」

後輩「美味しそう!!」

友「まあ作るのはいいとしてさ。どこに置いとくつもりなんだ?」

男「俺の家」

友「ならなおさら大学まで持ってこなくていいじゃねえか!!」

男「これから皆で材料買いだしに行こーよー」

後輩「いいですね~」

友「お前らはもう本当にもう」

男「そうと決まれば早速いきますわよ!」

後輩「ごーごー!」

・・・

男「えーと、氷砂糖とレモンと・・・」

後輩「せんぱーい、梅酒用に漬けてある梅が売ってますよ!」

男「おー、じゃあそれ買おうそれ」

後輩「あと私さっき調べたんですけど、パイン缶漬けても美味しいらしいですよ!」

男「パインきらーい」

後輩「好き嫌いしない!」

友「あのさぁ、2人とも俺にだけカゴ持たせてんじゃねえよ」

男「あとは2Fのホームセンターで、漬け込む用の瓶買ってこう」

友「こんなに買って・・・これ全部持ってお前んち行くのか?」

男「あれ?今日たしかイベント班が学生会館の会議室借りてなかったっけ?」

友「借りてるけど・・・お前まさか!そこで漬ける気か!?」

男「えへへ」

友「えへへじゃねえよ!!」

・・・

<ワー、スゴーイ

<ウマソー

男「やっぱり皆大盛り上がりだよね。大学生ってでっかい小学生だよね」ウンウン

友「あああ管理人さんに見つかったら怒られる・・・」

後輩「先輩!これパインのシロップで焼酎割ったら超美味しいですよ!」ヒック

友「あぁ飲むな飲むな!!」

男「ふむ・・・これでよし、と」トプン

友「お前帰り際に管理人さんだけには見つからないでくれよ・・・今後会議室借りれなくなるから」

男「全部リュックに突っ込んだしへーきへーき」

後輩「どれくらいで飲めるようになりますかねえ?」

男「うーん、本格的に発酵させるわけじゃないから1ヵ月もあれば十分でしょ!」

友「今思ったけど・・・これって酒税法とかに違反してないよな?」

男「バカだなぁ、酒税法で引っかかるくらいならホワイトリカーなんて売ってるわけじゃーん」

友「お前にバカって言われるとホント腹立つ」ギリギリ

男「痛い痛いほっぺつねらないでー」ムギュー

後輩「じゃあ私がこっちをつねって左右のバランスをとります!!」ギチギチ

男「痛いほんと痛い!やめて後輩ちゃん!!友より痛いやめて!!おねがい!!!ほっぺとれちゃうほんととれちゃう!!!!」ビクンビクン!!

・・・

男「そもそも原料の焼酎が課税済みなんだから、追加で税金とられちゃたまりませんよ・・・」スリスリ

友「なるほど」

男「でもまあ、これで果実をアルコール発酵させちゃうとアウトなんだけどね」

後輩「先輩博識!」

友「こういうどうでもいいことはよく知ってるんだなあ」

後輩「・・・あれ?でも最近ハンズとかで自家製ビール作るキットとか売ってません?」

男「酒税法だとアルコール度数1%以上のモノを家で作っちゃうとアウトですう」

後輩「そうなんですか」

男「一応説明書にも明記されてるみたいだけど・・・アルコール度数1%以下のビールなんてホッピーそのまま飲んでるようなもんじゃんね!」

後輩「まずそう」

男「ちなみに南極観測隊の基地だと、ああいうキットを使ってバリバリビール作ってるらしいよ!アルコール度数7%くらいの!!」

後輩「それはいいんですか?」

男「だって南極って日本の法律及ばないもん!なんなら小学生がお酒飲んだって大丈夫だよ!!」

後輩「そうなんですか!」

男「あとコンクウィスキーっていって、アルコール度数70%くらいのウィスキーがあって・・・」

友「ほんとどうでもいいことばっか知ってんなお前」

・・・

男「じゃ、今日はそろそろ帰るねー」

後輩「お疲れ様でーす」

男「漬かったらみんなのとこ持ってくるね!」

後輩「楽しみー!」

友「いや大学には持ってくんなって・・・」

-果実酒編 おわり-

http://caerulein.blog.fc2.com/
魚の奴とか随時マンガにしてるんでヨロシクゥ!!

>>106
お化け怖ぇでもこのタイトル使ってるからね
スキマが好きだってはっきり分かんだね

なお、本人たちは料亭の料理の量で炎上する模様

どすこいしゅきいいいいいいいいいい!!!

筒香ううううううううう!!!(

ダメみたいですね…

よしきたおかえり!
後輩ちゃんの唾液で米発酵させなきゃ!(使命感)

>>146
くちかみ酒とか・・・ちょっとマニアックすぎてやったことないですね(白目)

-学祭編-

男「へ?イベリハ?」

友「そうそう。来月、他大学の学祭でうちのサークルがイベント出すことになったんだよ」

男「あ、そうなの」

友「こっちの学祭まではまだあるし、いいリハーサルになるだろうってことで」

男「ふーん、制作とか準備間に合うの?とりあえず企画書みせてー・・・すごい!2日もメインステージもらえたの!?」

後輩「そこはプロデューサーたる私の手腕ですね!!」エッヘン

男「後輩ちゃんえらい!」

友「実際先方も、出し物が少なくて困ってたみたいでね・・・大学同士の交流が深まるってんで、学生課からもOKが出たんだ」

男「なるほどー・・・メインステージなんて自分の大学でも使わせてもらえないのに、他の大学で2日間も使えるなんて皮肉だね!」

友「日頃の行いが悪いからだぞ」ジトー

後輩「ちゃんとあのブルーシート学祭実行委員会に返したんですか?」ジトー

男「あっ2人ともすごい怒ってる」ガクガク

友「つーわけで、お前にもスタッフとして入ってもらうからね」

男「貴重な休日が」

後輩「最近講義サボり気味じゃないですか。知ってるんですよ?」

男「それはほら!今年単位を落とせば来年は後輩ちゃんと一緒に受講できるじゃない!」

後輩「じゃあ私その講義だけ選択しないようにします」

男「ひどい」

数日後、某大学学園祭。

友「・・・ふぅー、なんとか終わったな。来月にむけて問題点も見えてきたし」

男「友!出店見に行こうよ出店!!」

友「はいはい。片付け終わってからな」

男「いやあー余所の大学の学祭ってテンションあがるなあ!あがるよお!」

友「お前は年中ハイテンションじゃねえか」

・・・

後輩「はい。じゃあ今日はこれで解散しまーす」

男「お疲れっしたあ!」

友「お疲れ様ー」

男「さあ行くよすぐ行くよほらほらほらほら!!」グイグイ

友「引っ張るな」

後輩「2人ともなんかカップルみたいですね」

男「ごらんよ!この大学じゃ、ビール売ってるんですよビール!」

友「おーホントだ。うちじゃアルコールは禁止だからな・・・」

男「ビールくだたい!!」

友「気持ち悪い噛み方すんな」

学生「はいありがとうございます・・・あ!」

男「?」

学生「さっきのイベントの人たちですね?見てましたよ~!」

友「おお、それはどうも」

男「あっ!この流れは『これは私からのサービスです!』みたいな感じでビール無料にしてくれる感じのアレですか!?」

学生「えっ、それは無理です」

男「あっホンマ・・・」

友「すいませんこいつ意地汚くて」

学生「はい、500円でーす」

男「汗をかいた後のビールは美味い!」ゴクゴク

友「んー、確かに喉乾いてるから美味いけど」

男「おかわりください!」プハー

学生「ハイよろこんで!」

友「早いよ」

男「そういえば、色々出店出てるけど、なんかオススメのとことかあります?」

学生「えーと、向こうで獣医学部がもつ煮込みのお店とか出してますよ!」

男「もつ煮込み!!」

友(獣医学部のもつ煮込み・・・)

男「友行こう早く行こう!俺が俺でなくなる前に!!」グイグイ

友「引っ張らないでビール零れる・・・」

学生(この2人おホモなのかなぁ)

男「こ、このもつ煮込みは美味いぞ!!」モグモグ

友「なんか畜舎の傍で食うもつ煮込みって業が深いな・・・」

男「これもうちの大学にはないメニューだね!」

友「まあ、酒も出せないのに煮込みだけあってもなあ」

学生「・・・ウチじゃ新鮮な材料がすぐに用意できますからね」

友(それって・・・いや深く考えるのは止めとこう)

・・・

男「たまにはこうやって他の大学の学祭見に来るのもいいね!」

友「そうだね」

男「イベントだけじゃなくて、店舗の方でも色々アイディアもらったし!」

友「アイディアって・・・あのもつ煮込み?」

男「んーん。今年はさー、食べ物の店じゃなくてカフェやろうよカフェ!」

友「カフェかあ」

男「ウチの学祭って、食べ物は売ってるけど飲み物売ってる店とか、座って食べれる場所ってあんまないじゃん!」

友「まあ確かに構内の自販機は軒並み売り切れになるし、みんな階段とかに座ってるな・・・」

男「だから今年はさ、2つ並べて店舗スペース申請して、片方を店舗に、もう片方を飲食スペースにするの!!」

友「そりゃいいけど、2つも申請通るかなあ・・・」

男「人の少ないDエリア辺りだったら大丈夫だよ!」

友「Dって実験棟脇のあそこか・・・そんなとこまで導線つくるのは結構大変だぞ」

男「だからさ!遠くても来たくなるようにすればいいんだよ!食べ物じゃなくてむしろ休憩スペースをウリにしてね!」

友「まあ・・・学祭時期ならまだ暑いし、あの辺はちょうど日陰も多いからな」

男「割といけそうじゃない?」

友「確かに。カフェってことは・・・コーヒーとか出すのか?」

男「そうそう!」

友「まあ冷蔵庫は必須として・・・あと何用意すればいいんだ?」

男「濃縮のコーヒーとかジュースがあれば、あとは水と氷だけ用意すればいいでしょ!プロパンも借りなくていいから原価率結構いいと思うよ!」

友「ふーむ」

男「で、飲食スペースを使いたい場合はウチで飲み物買ってもらえばいいんだよ!」

友「なんかお前がまともなこと考えてると不安になる・・・」

男「何故なの」

-学祭編 おわり-

-ジビエ編-

男「うごくなー!手を上げろー!!」キャッキャッ

後輩「きゃー撃たないで―!」キャッキャッ

友「お前ら構内で傘振り回して何やってんだ・・・?」

男「この女がどうなってもいいのかー!!」

後輩「お助けぇー!!」

友「はい」(スルー)

2人「構ってよぉ!!」

友「うるさいうるさい。こっちはお前のカフェの出店申請やらで忙し・・・なんだこれ?」

男「俺の本だよー」

友「猟銃読本・・・りょ、猟銃?」

男「撃って食う」

友「んなアホな」

男「マジなの!」

友「だってお前、原付の免許すら持ってねぇのに」

男「俺気付いたんだ・・・魚より肉が好きなことに」

友「そうですか」

男「だったら漁より猟じゃん」

友「そんな同音異義語を口頭で言われたって分からんて」

後輩「あなたー今日の獲物は?」

男「今日はナウマン象を撃ってきたぞー!」

後輩「きゃー素敵ー!」

友「およそ学術機関とは思えない会話だなぁ・・・」

男「でも、本当にちょっと興味があるの」

友「アル中じゃ銃を所持する許可なんて下りないだろ」

男「アル中じゃないし!!」

友「そもそも鳥やら動物捕るってんなら、鉄砲なんて持たなくても罠でいいじゃん」

男「ちっちっち。今の日本じゃただ罠を仕掛けるだけでも国家資格がいるんだぜ」

友「そう・・・」

男「とことん興味ないのね・・・」ションボリ

後輩「先輩、わたしカモたべたいですカモ!」

男「がーがー」

後輩「鉄砲どーん!!」

男「ウッ」

後輩「今夜はカモ鍋じゃー!」ワハハ

友「あーもういいからお前ら静かにしろ」

数日後。

友「・・・あーもしもし。ごめん、今やっと講義終わった。これから向かうわ」

男『あ、じゃあスーパーで買ってきてほしいものがあるんだけど』

友「いいよ、何?」

男『えっとね、三つ葉と日本酒!』

友「あいよ」

・・・

友「うーい、買ってきたぞー」

男「おーありがとー」グツグツ

友「何茹でてんの?」

男「ササミ」

友「そりゃまたヘルシーですな」

男「はいとりわさお待たせしました」

友「おっうまそう」

男「ササミをほぐして刻んだ三つ葉とわさびで和えました。簡単でうまいよ!」スッスッ

友「うん、さっぱりしててこの時期にいいね」

男「ポン酢つけても美味しいよ!」スッスッ

友「そういや例の学祭出店申請、無事通ったよ」

男「おおそっか!ありがと!!」スッスッ

友「・・・何やってんの?さっきから」

男「キジを素手で捕まえる練習」スッスッ

友「正気か」

男「あのねぇ、免許がなくても素手やパチンコ(スリングショット)だったら狩りしてもいいんだって!」スッスッ

友「にしたって、素手は無理だろ・・・」

男「俺の肉欲の前に野鳥もタジタジ!」スッスッ

友「肉欲って意味ちがうぞ」

男「いつの日か君にキジわさをご馳走してみせるよ!!」スッスッ

友「俺は別にこのとりわさでいいよ・・・」

-ジビエ編 おわり-

キジ食ってみたい
家の裏に住んでるキジのぷりぷりの尻を見る度に思うわ

>>177
キジいうたら国鳥やぞ一万円札裏にも描いてあるやんな、とか思って今見てみたらなんか鳳凰っぽい鳥になってて草生えますよ

http://i.imgur.com/yvv1xjn.jpg
うーん胸肉以外食い出がなさそう(ガッカリ

これは魚の人か!!まってた!愛してる!

>>181
旧一万円札は裏面がキジだった
つまり作者はおっさん(白目)

>>180
ホモはちょっと・・・

>>183
なんでや!たかだか10年前の話やん!!

-地酒編-

少女「あのぉ、すいません」

友「はい?」

少女「○○大学って、どのバスに乗ればいいんでしょう?」

友「ああ、ここに並んでれば大丈夫ですよ」

少女「ありがとうございます」

友「いえいえ」

友(キャンパス見学の子かな?でもどう見ても中学生くらいだし・・・なんだろ?)

・・・

友「はよーっす」

男「んほぉ」

友「はいはい、今日も暑いね」

男「なっ、なんで今ので分かるんだ!?」(驚愕)

友「当たってたのかよ」

男「いや暑いほんと暑いとろけるとろけて岩に染み入る俺のボディ」

友「土壌汚染やめろ」

男「ひどい」

友「しかし午前中だってのに本当に暑いな。プールにでも入りたいくらいだ」

男「地元ならもう海で泳いでる時期だなぁ」

友「そういや実家海近いんだっけ。いいなあ」

男「まぁ田舎なんで海で泳ぐくらいしかやることな・・・」

<ヴーヴーヴー

友「携帯鳴ってる」

男「うぃー。って・・・珍しいなあ、姉ちゃんです」

友「お姉さんか」

男「なんで今かけてきたんだろ・・・はいもしもーし・・・って、は?」

友「0.5秒で真顔になってて笑う」

男「いや、ちょ、来たって・・・いやそんな勝手に来ん・・・」

男「え!?もう見つけ・・・?ああああああああ!!!」

友「ん?」

少女「」手フリフリ

友(あ、さっきの中学生・・・)

男「姉ちゃん!!?」

友「マジなのですか」

・・・

男姉「あー、てえそかったー!」ヨッコイショ

男「な、何しにきたぁ?」

男姉「なーが様子見にきたぁに決まっとるにけ。こらなーがどしかー?」

男「お、おー」

男姉「さっきは、どうも!」

友「あ、はい・・・えっ?」

男「いや・・・来たぁったって、俺だんだん講義始まるんだけも」

男姉「どうでも出んなんのんか?」

男「当たり前らにけ!!」

友「なにそれ方言なの?」

男「あ、同時通訳する?」

友「いいです」

(講義中)

男「来るなら来るって先に連絡してくれればいいのになぁ・・・ていうか家にいないからって普通大学まで来る?」

友「講義終わるまで待ってるって言ってたけど・・・あと2時間くらいあるぞ?」

男「うん、まぁ田舎じゃ2時間ぐらいバス待つ間のティータイムみたいなもんだから」

友「悠久の時を生きてますね・・・」

男「なんならキャンパス見て回ってるだろうし大丈夫だよ多分大丈夫・・・大丈夫だと私信じてる・・・」

友「いや・・・どう見ても中学生が歩いてるようにしか見えないからかなり目立つと思うぞ・・・」

男「やべぇ結構心配になってきた」ソワソワ

友「落ち着け、キーがかな入力になってるぞ」

男「たていすかんな・・・」

・・・

男「終わったー」

男姉「ままくわんかさー」

男「何くいてーのんさ」

男姉「吉野家!」

男「友、吉牛でいい?」

友「え、いや・・・せっかくなんだし二人で食べてくれば?」

男姉「なにょ・・・あ、みんなで食べに行こうよ、私お金出すから!」

友(俺と話すときだけ標準語になるのか)

男「よっしゃすぐ行こう今行こうおごりなら俺特盛り食う特盛り、あと味噌汁と卵もつけるあとおしんこほら早く行こうほらほら」

男姉「ほら、先いかんかさー」

男「行くぞー!!」グイグイ

友「引っ張るなって」

・・・

男姉「おーこらうめぇ」モグモグ

男「姉ちゃん最高!特盛最高!味噌汁ついてるなんて夢みたい!!」ガツガツ

友「・・・」

男「どうしたん?」

友「い、いや・・・」

友(傍から見たら女子中学生にメシおごってもらってるダメ男達にしか見えないんだよなぁ・・・)

男姉「あ、そーいや土産こーてきたぁ」ゴソゴソ

男「なにやー?」

男姉「金鶴と真稜でいー?」ドィン

友「ちょ、一升瓶!?」

男「えー北雪がよかったわー」

友「ちょ、しまって!お姉さん大学内はお酒ダメだからしまって!!」

・・・

男「というわけで、今晩さっきの酒で酒盛りするからおいでませませ」

友「いや、いいよ。お姉さんお前んとこ泊まるんだろ?」

男「左様。それがどうかしたの?」

友「いや・・・流石にお前以外の男がいたら色々と気まずいだろ」

男「大丈夫だよへーきへーき」

友「ていうか俺が気まずいから嫌だよ・・・」

男「じゃ・・・あの酒は今度飲むとして今夜はみんなで居酒屋でも」

友「いや、それにしても二人で行けって。なんで俺まで誘おうとするんだよ変だろ」

男「そうかなぁ」

友「ていうか、お前の姉ちゃん見た目ロリってるから居酒屋とか入れなさそう」

男「免許証見せればへーきへーき・・・あ、そうだ」

友「ん?」

男「一升瓶の他にもね、ワンカップの地酒も持ってきたらしいから、あげゆ」

友「気持ち悪い噛み方すんな」

男「飲んでみて、感想を聞かせてね!」パカー

友「ここで開けんなよ」

男「ささ、どうぞ一献・・・」

友「一献がでけえよ・・・あ、美味い」

男「姉ちゃーん、うめーってや!!」

男姉「・・・」ニッコリ

友「ぶふぅ!!な、なんか壁の影からこっち見てる!!」ビクッ

男「素のリアクションが見たかったそうで」

友「ていうか何、お前んちは酒蔵か何かなの?なんでそんな地酒の売り込みに命懸けてんの?」

-地酒編 おわり-

-甘いもの編-

友「おっつー」

後輩「きゃーかわいい!お持ち帰りー!!」

男姉「ちょ、ちょおやめぇ・・・ももももも」

友「お姉さんなんでまた大学にいるんすか」

男「あ、おつかれーしょん」

友「お前が連れてきたのか?」

男「俺が起きた頃にはもう家にいなかったんだぜ!」

友「どういうことなの・・・」

後輩「先輩にこんなかわいいお姉さん(妹)がいたなんて!!」

友「(妹)って」

男「(株)みたい」

友「いいから」

後輩「そうだ!お姉さん今日一緒にスイパラいきましょうスイパラ!!」

男姉「あ、あのケーキのんなー」

男「まーたスイパラか」

友「スイパラ定期」

後輩「先輩も一緒についてきてくださいね!!」

男「いいよぉ、俺甘いの嫌いだよぉ」

男姉「女ん子ぉが言うとるんだし行かんかさー」

男「2人で行ってくればえーねー」

後輩「これ!この訛り超かわいい!!」

友「うーんいつもに増してカオスだ」

・・・

後輩「ほら!もっと食べてくださいねもっと!!」グイグイ

男姉「ももももも・・・」モゴモゴ

男「甘ァい」

友「女子ってケーキばっかよくこんなに食えるな・・」

男「1個食うたびにMP13くらい減ってく」

友「わかる」

男「腹はいっぱいじゃないのにもう食えない・・・」

友「あ、そういや向こうにスパゲティもあったぞ」

男「マジで!?今の俺にとっては救世主<メシア>だよ!!」

友「大げさな」

男「ちょっと持ってくる!!」

友「じゃ、俺も」

・・・

姉「もー食えーん」ゲフー

後輩「そんなこといわずに!!」

姉「そげに食ったら太るねけー」

友「一体いくつくらい食わされたんだ、アレ・・・?」

男「俺ももうスパゲティ4周目なの」ゲフー

友「お前はお前でよく食うな」

後輩「じゃあ次は私オススメの・・・」

男「あのさー、姉ちゃん俺先帰っとっていー?」

姉「おー」

男「じゃー帰っとるわ」

姉「んー」

友「あ、あの二人街に放って大丈夫か?」

・・・

男「そういや今朝姉ちゃんが大学にいた件だけど。昨日キャンパス内見てたらテンションあがっちゃって今日も見に来たらしいよ」

友「さいでっか」

男「田舎者だよね!」

友「うーん・・・ていうか、お姉さんは普段何してんの?」

男「ホームセンターのレジやってる」

友「うわぁ生々しい」

男「本人も元々は進学する意思はあったみたいなんだけどね」

友「そうなの。ならなんでまた?」

男「我が家には子供2人分の学費が捻出できなかったので諦めてもらいました・・・」ションボリ

友「ちょっと待ってそんな悲しい回答出てくると思わなかったやべぇなにこれ」

男「まぁ地元離れるのもちょっと嫌だしちょうどいいよね、って感じで現在に至るわけです」

友「お前それならもうちょっと真面目に勉学に励めよお前」

男「何はともあれ今はお互い遺恨なく生活してるからへーきへーき」

友「親御さんの気持ちにまで思いを馳せてしまってむしろ聞いた俺が心苦しいわ」

男「貧しさに負けた・・・」

友「やめて」

男「現実は甘くないね」

-甘いもの編 おわり-

どこの方言?ほんとかわいいな
嫌味に取られそうで口に出したことないけど、方言喋れるのって羨ましい

肝臓には厳しく行く方針

>>220
わかる 京都弁女子とか超好き
なお、性格

>>222
今日は一段とアルコールが上手い。俺の肝臓がエキサイトしてる

-ランチョンミート編-

男「コンビーフ♪コンビーフ♪」

友「コンビーフ持ちながら構内で踊るな。赤の他人を装うぞ」

男「むかしズッコンバッコンコンビーフとか言わなかった?」

友「言わなかった」

男「おげふぃんですねぇ。お里しれちゃったかな?」

友「ていうか・・・何故にコンビーフ?」

男「姉ちゃんが実家から持ってきてくれた救援物資の中に入ってた」

友「なおさら何故にコンビーフ?」

男「余ったんでしょ。うちじゃ俺以外コンビーフ食わないから」

友「そうなの」

男「パート先のスーパーの余りものを母さんがもらってくるんだ」

友「うわぁ生々しい」

男「これでしばらく弁当とおつまみの心配はいらないよ!」

友「そんなにたくさん入ってたのか・・・ていうか、弁当それだけで足りるのか?」

男「あとでコンビニで食パン買って挟んで食えばいいのよ」

友「コンビーフのサンドイッチ・・・?」

男「サンドイッチ伯爵が食べてたのもコンビーフサンドだったらしいよ!!」

友「まーたどうでもいい知識が増えてしまった」

男「かくいう俺も昔はコンビーフが苦手でね!」

友「なんていうか生肉とは違ったクセがあるよなあ」

男「高校卒業したあたりから段々好きになってきたの」

友「味覚の変化か」

男「肉好きでしょ。塩好きでしょ。だったら塩漬け肉なんて嫌いになる理由がないね!ってことにある日気づいてさ」

友「うーん好きになった理由がいまいち理解できないぞ」

男「いまではこうしてこう・・・パンだけでなくごはんに乗せて食べるまでに」

友「もはやジャンキーじゃん。ああでもそんなんで玉ねぎとマヨネーズかけて食ってる人がいるって、前にネットで見たな」

男「マヨネーズは人類の敵」

友「そんな」

男「ただしツナマヨおにぎりとタマゴサンドは許す」

友「一体なんの権限があって」

男「そういえば、沖縄にたしかスパムおにぎりっていうのあったよね」

友「スパム・・・ああ、あの青い四角の缶に入ってるやつ?」

男「そうそう」

友「結構スーパーとかでも見かけるよな。食ったことないけど」

男「あれは牛肉じゃなくて豚肉なんだよね」

友「あ、そうなの。じゃあコンビーフじゃなくてコンポークだな」

男「その昔、沖縄が米統治下だったときに肉の代わりに配給されてたそうで」

友「なるほどね」

男「ゴーヤチャンプルとか、味噌汁にも入れるみたいよ。向こうの人は」

友「へー」

男「前にスパムの国別消費量ランキングで、イギリスとかアメリカの国名にならんで沖縄って書いてあって笑った」

友「琉球王国かな?」

男「まぁこれもすごーくしょっぱいから、ごはんのおかずとかつまみには最適なの」

友「腎臓悪くしそう・・・」

男「大根おろしとかかけて食べるとさっぱりするし塩分も薄まっていい感じね!」

友「ほー」

男「そこにちょっと醤油でも垂らしたらもう」

友「せっかく塩分を薄めたところに塩分を追加してどうすんの」

-ランチョンミート編 おわり-

-干物編-

男「今日こそ例の地酒をのみにウチにおいでよ!!」

友「んー、今日バイト」

男「あっホンマ・・・」

友「そうだな・・・明後日なら、空いてるよ」

男「明後日ね。わかったゆ」

2日後。

友「うーい、おじゃましまーす」

男「ほーい上がって上がってー」

友「なんかイカ臭ぇ・・・お前まさか」

男「いやさすがに友人がくる直前に抜いたりしないから」

<ブオーン

友「なにこれ」

男「食べ物に扇風機の風あてて干してるんだよ!」

友「・・・なにそれ」

男「干物!!」

友「いや・・・えっ、なんで大学生が部屋で干物つくってんの」

男「やっぱ日本酒っていったら炙った干物でしょ!」

友「う、うーん・・・」

男「とりあえずエビと鶏肉を干してみた!」

友「干物のラインナップとしてはなかなか斬新だなぁ・・・」

男「これが美味いんだって!いまトースターでチンするから待っててね!」

友「お、おう」

<チーン

男「さ、どうぞ!!」

友「なんか、これ・・・」

男「なに?」

友「・・・腐ってねぇよな?」クンクン

男「失礼な!ちゃんと大学行ってる間も冷房かけて乾かしてたもん!!」

友「電気代もったいねぇ・・・」

男「まぁ何はともあれ食ってみるべし。エビまじオススメ」

友「どれ・・・おっ、これ美味いな!」

男「これには流石の私もしたり顔」ニタリ

友「ほう、こりゃ確かに酒が進みそうだ」

男「ほぐしてごはん載せてお湯かけても美味いよ」

友「あー」

男「あとはこれ、ササミね」

友「なるほど、ジャーキーみたいなもんだな」モグモグ

男「干す前に一晩塩漬けにしとくの」

友「なるほど」

男「あと2晩くらい乾かしとけば冷凍庫で半年もつようになるよ!」

友「ふーん」

・・・

男「昔実家でも干物作ったことがあったんだけどさぁ、結局食べれたためしがなくてね」

友「なんでよ?」

男「お魚くわえたどら猫が大量発生しました・・・」

友「盗まれてはる」

男「アイツらカバーかけて軒先に吊るしてても巧妙にかっさらってくんだもん。アレ絶対魔法の類使ってるよ!」

友「しかし、干物にするとなんか味が濃くなって美味いよな」

男「あと魚の場合は生臭さもかなり飛ぶしね」

友「これあれだな、鮭の干物とか作っても美味そうだな」

男「それっていわゆる鮭とばじゃないの?」

友「そうか。言われてみればそうだな」

・・・

友「うん・・・酒にしろつまみにしろ、美味しかったんだけどさ」

男「でげしょ」

友「やっぱり、辛口の酒があるなら刺身とか食べたいなぁ」

男「さしみこんにゃくならあるけど!!」

友「微妙」

-干物編 おわり-

http://i.imgur.com/RSS9GS8.jpg
http://i.imgur.com/AXSsuro.jpg
※ちなみにササミの干物はこんな感じに仕上がります


エビまじオススメ略してエビオス

>>245
めっちゃうまそうだなこれ

>>246
だがワイは強力わかもと派

>>247
うまいけどすぐ無くなる
そしていつか高血圧で私死ぬのね

横浜また連敗しちゃいましたね(小声)

>>258
セ界線が収束しただけだからへーきへーき(白目)

-花火編-

後輩「先輩!花火しましょう花火!!」

男「ひっ!どうせ私に口でドラゴン花火咥えろとか、尻でロケット花火受け止めろとか言うんでしょう!?」

後輩「言いませんよそんなこと」

友「どんなイジメだよ」

男「まぁどっちもやったことあるんだけどさぁ」

友「あるのかよ」

後輩「明日の夜みんなで近くの河川敷に集まってやるんです!!」

男「へー、こっちじゃ川で花火やるのかぁ」

友「まぁ広くて安全な場所ならどこでもいいんだけど。やっぱお前の地元だと海辺でやるのが普通なの?」

男「家の中でやったことありますね・・・」※絶対マネしないでね

友「こいつ頭おかしい」

後輩「火事になったら危険が危ない」

・・・

後輩「買い出し終了ー!」

友「おー、さすがにみんなでお金出し合うと結構な量になるなぁ」

後輩「火消し用のバケツもう1個くらい買っときましょうか」

友「そだね」

<オーイ

後輩「あ、先輩」

男「おまたせ!!」ガチャガチャ

友「なにそのでかいリュック」

男「こないだ漬けた果実酒とか、蚊取り線香とか持ってきた!!」

後輩「おぉー、有能ぉー!」

友「てっきり登山にでも行くつもりなのかと思ったよ・・・」

-某河川敷-

友「このへんなら大丈夫かな」

後輩「ですねー」

男「苔くさーい」

友「そりゃ河川敷だし・・・」

男「ていうかサンダルに尖がった砂利挟まって痛くて泣きそう」

後輩「とりあえず、まずは小っちゃいのからいきます?」

友「手持ち花火か。そうだね」

後輩「誰か~火持ってませんか~」

男「俺が持ってるぜ!!」

友「あ、一番火持たせちゃいけなそうな奴が持ってたわ」

男「ひどい」

後輩「じゃあえーっと・・・石で風よけつくって蝋燭立てますか」

友「うん、そうだね」

男「じゃ、俺は先に飲んでるから」

友「出たよアル中」

男「BARリバーサイド開店!さぁ飲みたい人はこっちおいで。1年生は川の水でも飲んでな!」

後輩「後輩いびりだー」※お酒は20歳になってから

・・・

後輩「あぁーダメだぁ~、また火が消えちゃった・・・」

友「うーん、思ったより風があるのかなぁ・・・」

男「そんなんじゃダメだよ。2人とも下っ手くそだなぁ」ケラケラ

友「うわームカつく」ムギュー

後輩「そんなこと言うならお酒飲んでないで手伝ってくださいよ!!」ギチチチ

男「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!後輩ちゃん痛゛え゛え゛ええええぇぇぇぇ!!みぎゃああああああああ!!!!」ビクビク

・・・

男「こうやってさ、石を積み上げる前にまず下に穴を掘って、そこに土台になる石を置くんだよ・・・」ヒリヒリ

友「なるほど」

後輩「おぉー!手慣れてますねぇ」

男「地元じゃ焚火ばっかしてたしね」

後輩「まるで初めて火を得た人類みたいですね!」

男「辛辣ゥー!」

友「ま、とにかく。これで準備はOK、と」

後輩「バケツに水も汲んできました!」

友「よーし、じゃあみんな花火持ってー!」

男「はーい」ドィン

友「お前は当たり前のように一番でかい打ち上げ花火を手に取るんじゃねえ」

<パチパチパチ…

<ワーキレーイ!!

友「うーん、花火なんて何年振りだろう」

男「これさ、こうやって下向けて、集まってきた虫焼き殺したりするよね」パチパチ

友「やめなさい」

男「ていうか、蚊取り線香炊いてるのにもう結構蚊に刺されてるよぉ」ポリポリ

友「お前酒飲んでるしな。酒飲むと刺されやすくなるっていうぞ」

男「この地域初のデング熱感染者になっちゃうかも!!」

友「やめてくれ」

男「しゃーない。タバコ吸うかー」

友「え?お前タバコ吸えるの?」

男「そりゃもう20歳越えてますし」

友「いやそうでなくて」

男「まぁ普段は吸わないんだけど・・・地元帰ったときに藪の中入るときとか、夜に海沿い歩くときは虫避けがてら咥えてるよ」

友「効果あんの?」

男「少なくとも、近くに吸ってない人がいればその人のほうが刺されるようになるくらいには」

友「うわ」

男「煙かったらごめんね」

友「なにそのタバコ?黒いな」

男「ブラックデビルのココナッツミルクだよ」
http://i.imgur.com/FvwjaPb.jpg

友「名前からして厨二病ぽーい」

男「くっ・・・沈まれ・・・俺の右手・・・!!」プルプル

友「震える手でタバコに火をつけるな。怪しい人にしか見えん」

男「これ煙がすっごい甘い匂いするんだぜ!」プカー

友「うぇ、ほんとだ・・・甘ったるい・・・」

男「まぁこれでも虫は寄ってこなくなるから」

後輩「なんか美味しそうな匂いするー!!」

友「虫じゃないのが寄ってきましたね・・・」

後輩「あっ先輩タバコなんか吸ってる!不良だ!!」

男「へっへっへ、いいもんもんじゃんじょん」プカー

友「後輩ちゃん、そろそろ打ち上げ花火やる?」

後輩「あ、そですね」

男「じゃあ俺火点けるよ」

友「なんかお前に導火線預けるの不安だわ・・・」

男「んもう」

・・・

男「よーし、じゃまずはコイツから行きますか」ガサゴソ

友「ちゃんと倒れないように立てといてくれよ」

男「大丈夫だって」

後輩「じゃ、私たちは離れてみてますね」

男「いいのよ」

友「よーし、じゃあさっそく一発目頼むぜ」

男「おーし、いくよー・・・」

<シュー…

後輩「ついた!」

男「Fire in the hole!!」

友「おー、大したことないとは思いつつも、つい耳押さえちゃうな」

後輩「友さんかわいいですね」

<シュポン!!

<…

後輩「あ・・・れ?何もおきませんね?」

友「不発か?」

男「いや、ちゃんと上がってると思うよ?」

友「一体何の花火上げたんだ?」

男「パラシュート花火」

友「それ夜やる花火じゃねえよ!!」

後輩「・・・あ!パラシュート隊員が一名川に流されてます!」

友「おう、お前救助してこい。どうせサンダルなんだから」

男「んもう」ジャブジャブ

後輩「残り二つは1年生の子たちが拾ってきてくれました」

友「残しておくとゴミになっちゃうからね」

<バシャァン!!ホギャアーーーー!!

友「あっ、たぶんアイツコケたな」

・・・

男「はっ!ここは・・・?おい、いま西暦何年だ!?」グッショリ

後輩「そんなタイムスリップしてきた風を装ってもダメですよ・・・」

友「びしょ濡れじゃないか」

男「寒くはないんだけど川の水がただただ苔臭い・・・」

友「大丈夫か?」

男「とりあえずスマホが無事でよかった・・・」

後輩「あのー、シャツだけでも絞って干しといたらどうです?少しは乾くかもですよ」

男「必然性があれば私脱ぎます!!」ヌギヌギ

友「おう下まで脱ぐなポリスに連行されるぞ」

男「とりあえず乾くまで花火入ってたビニール袋に穴開けて着とくわ」ガサゴソ

後輩「あっタンクトップみたい!」

男「思いのほか違和感がなくて俺今結構びっくりしてる」

友「俺、コンビニで替えのシャツ買ってくるよ・・・」

・・・

友「よーし、みんなもっと真ん中に寄ってー・・・OK、はい顔あげてー・・・」パシャリ

後輩「ちゃんと撮れました?」

友「うん。あともう2,3枚・・・」

男「いやーん、線香花火が私のシャツ(ビニール袋)に!熱っつ!熱ちちち!!」チリチリ

友「乳首のとこだけ花火で溶かして穴あけてんじゃねえ」

後輩「身体張ってますねぇ・・・」

友「・・・さて、これで花火全部無くなったかな」

後輩「はーい、じゃあみんな後片付けして帰るよー」

友「やる前はずいぶんあった気がしたけど、終わるのはすぐだったなぁ」

後輩「でも、楽しかったですね!」

友「ああ。みんな喜んでたみたいだし」

後輩「いい思い出になりそうです・・・」

翌日。

男「乳首蚊に刺された」ボリボリ

友「バカじゃねえの」

-花火編 おわり-

>>146
待たせたな!!


-くちかみ酒編-

男「あ、そういえばさあ。くちかみ酒って知ってる?」

友「何それ?地酒?」

男「https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E5%99%9B%E3%81%BF%E9%85%92

友「ヴォエ!!」

男「むかしギャートルズでも猿が作ってたよ!」

友「ヴォエ!!」

男「お酒ってのは要は酵母が糖を分解してできるわけだから、デンプンを唾液で糖に分解してそれを種にすればいいわけよ!」

友「ヴォエ!!」

男「あと、リンバーガーってチーズはね!リネンス菌っていうバクテリアで熟成されるんだけど、これは人間の表皮にいる体臭の元となる菌で、このチーズもすんごい足の臭いするんだって!!」

友「ヴォエ!!」

男「さっきからえづいてばっかいるけど大丈夫・・・?」

友「おまえのせいだよ!!」

男「まぁ腐敗と発酵の違いって結局は人間に都合のいい菌が繁殖したかどうかくらいだしね」

友「人体由来の成分で熟成させるとか頭おかしい!!」

男「そういえば、おにぎりも女の人が握ったほうが手の分泌物で美味しくなるっていう都市伝説があるよね」

友「もうやめて・・・」ゲンナリ

男「後輩ちゃんとかも手からうま汁出てるんだろうね」

友「ヴォエ!!」

・・・

男「今日は学食いっぱいで入れなったねぇ」モグモグ

友「さっきの話のせいで食欲がわかねぇ・・・」ゲンナリ

後輩「あ、先輩たちも今日はサークル部屋でごはんですか?」

男「おー、後輩ちゃんおっすおっす」

友「おつかれ・・・」

後輩「いやぁ、今日は学食どこも混んでますねぇ」ヨッコイショ

男「今日オープンキャンパスだもんね。見学に来た子たちも学食使うから」

後輩「先輩何食べてるんです?」

男「コンビニの冷やし中華」ズルズル

後輩「おー、夏ですねい」

男「ビール飲みたくなる」

友「後輩ちゃんはそれ・・・弁当自前なの?」

後輩「はい!今日はお母さんが作ってくれたんです!!」

男「いいお母さんだなぁ」モグモグ

後輩「どうせ今日は学食使えないだろーなーって思ってましたし!」

友「なんかこんなとこでコンビニ弁当食ってる俺らが侘しく思えてくる・・・」モソモソ

男「俺結構好きだけどね、コンビニ弁当」ムシャムシャ

後輩「じゃあ私もいただきまーす」

男「あーフライドチキンが五臓六腑に染み渡るわー」

友「いやチキンそんなすぐ染み渡らないだろ」

後輩「流石ツッコミ早いですねっく、げふっ、えほっ!!」ブフー

男「ぎゃああああああ!!」ビスビスビス

友「大丈夫?」

後輩「ごはんつぶが!いけないところに!!・・・かふっ、ごほっ!!」ゲホゲホ

友「はい、水」

男「後輩ちゃんせめて口元抑えようぜ!もう顔中米まみれや!!」ベッタリ

後輩「すびばせん・・・間に合わなくて」

男「あ、そうだ」

後輩「?」

男「これでくちかみ酒造ってみようぜ・・・!」

友「やめんか」

後輩「なんですか?くちかみ酒って」

友「あぁやめときな後輩ちゃん。聞かない方がいいよ」

-くちかみ酒編 おわり-

-馬乳酒編-

男「今日は学園祭にむけてイベント班の製作をお手伝いしています」トンテンカンテン

友「いやぁ、暑いな」

男「なんで今日は学生会館じゃないの・・・」

友「いやぁ、昨日予約しにいったら先約がいてな。会議室取れなかったんだ」

男「んもう」

友「いやしかし、午後になったらいよいよたまらん暑さだな」

男「こんな暑い中休まずに作業してたら死者が出ますわよ」

友「そうだな。よしみんな、一旦休憩しよう!」

<ハーイ

男「よし、飲み物でも買いに行こう」

友「はいよ」

・・・

男「あー涼しい!!」

友「外出たくなくなるなー」

男「さーて何飲もうかな・・・お、たまにはカルピスもいいな!」

友「カルピスかぁ・・・そういや最近飲んでないな」

男「カルピスってさ、元はモンゴルの馬乳酒をヒントにつくられたらしいよ」

友「また酒の話かい・・・って馬乳酒か。飲んだことないな」

男「モンゴルじゃ夏の間の白い食べ物の中心をなしているそうで」

友「白い食べ物?」

男「あっちの人って遊牧民だから、夏の間は乳製品を中心とした白い食べ物、冬の間は家畜の肉を中心とした赤い食べ物を季節によって食べ分けてるんだって」

友「へー。野菜とか、緑の食べ物はないのか?」

男「農耕はしないからほとんどないみたいね」

友「栄養が偏りそうだな」

男「馬乳酒の場合は発酵の過程で生成されるビタミンCが彼らの重要なビタミン源となっているそうです」

友「なるほどね。でも、夏の間に馬乳酒て・・・遊牧民が冷蔵庫持ってるとも思えないし、腐ってチーズとか物体Xとかになりそう」

男「だから腐る前に飲みきってどんどん新鮮な馬乳を補充していくんだって」

友「へー」

男「ただでも、最近じゃ現地の人でもたまにお腹こわす人が出るとか」

友「そもそもふつうに乳製品食っただけで下しやすく人もいるしな。俺の弟もそうだけど」

男「いまはこのカルピスみたいにペットボトルに入って売られてるのもあるみたい・・・ただ、日本のとちがって殺菌してからボトリングしてないから、常温放置すると発酵が進んで爆発するんだって」

友「それもうペットボトル爆弾じゃん」

男「それにより伝統的な馬乳酒とちがってボトル詰めしたやつは、二酸化炭素が溶け込んで微炭酸な感じになるそうで」

友「なるほど、カルピスからカルピスソーダになるのか」

男「よっしゃ!じゃあ俺も今日は身体にピースしよう!!」

友「お前それ原液で買うつもりか!?」

男「冗談だよ。うーん、カルピスウォーターにしようかソーダにしようか・・・」

友「早く選べよー。そろそろ作業再開するぞー」

男「・・・やっぱ暑い日は炭酸だッッッ!」

友「おいそれ炭酸は炭酸だけどカルピスサワーじゃねえか」

・・・

後輩「おぉー!随分進みましたね!!」

友「あ、後輩ちゃん。なんとかね」

男「友!すごいこと考えた!!馬の乳で酒ができるなら母乳でも酒ができるんじゃない!?」ヒック

友「はいはい」

後輩「まーた飲んだくれてるんですか」

友「今日は暑かったからねぇ」

後輩「なんか先輩の場合、暑くてお酒飲んじゃったっていうより、暑さで頭やられちゃったように聞こえますね」

男「よーしそれならせっかくだから後輩ちゃん由来の成分をつかおう」モミモミ

後輩「」

<バシィン!!

友「す、すげぇ・・・完全に腕振りぬいた・・・」

後輩「なっ、何考えてんですか!?何考えてるんですかっ!!?///」

男「」ガクガク

友「膝が笑ってはる」

後輩「ちょ、これ・・・私が訴えたら刑事いきますよっ!!」

男「すみません・・・つい出来心で・・・」ガクガク

後輩「つ、次やったら今度はグーで殴りますからね!?」

男「はい」(真顔)

・・・

友「まったく。酔っててもやっていいことと悪いことがあるぞ」

男「ちゃんと事前に後輩ちゃんとのコンセンサスをとっておくべきだった・・・」

友「コンセンサスとれねぇと思うなぁ・・・」

男「だってこれ後輩ちゃんのイベントの製作だよ!?それをこんな暑い中手伝ったんだから乳の4つや6つ揉んだっていいでしょうに!!」

友「4つや6つってなんだよ」

男「あれ?馬って複乳じゃなかったっけ?」ヒヒーン

友「お前またそんな・・・後輩ちゃんを馬扱いするなんて、彼女の耳に入ったらまた殴られるぞ」

後輩「そうですよ」

男「大丈夫大丈夫!後輩ちゃんならさっきみんなと一緒にごはん食べに行っ・・・」

男「行っ・・・」

男「」

-馬乳酒編 おわり-

今スレのイラストはまだかえ…?

カニの方も待ってる

あくしろよ

これこそ漫画でよみたいわあ
後輩ちゃん描いてほしいの!

>>321
カニ・・・?なにそれさんまの名探偵かな?


>>326
ワンワンワン!

-PUB編-

友「あ、そういえばこないだイベントやりに行った例の大学覚えてる?」

男「もつ煮込み大学?」※学祭編参照

友「そうそう・・・って、別にもつ煮込み学部とかはないと思うが」

男「獣医学部が満面の笑みで新鮮なモツ用意できるっていってたじゃん」

友「やめろ思い出させるな」

男「で、あそこがどうかしたの?」

友「うん。あそこの学祭実行委員会の人から、打ち上げというかお疲れ様会に来ないかって声かけられたんだけど」

男「へー」

友「みんな都合がつかなくていけないんだよ・・・断るのも角が立つし、なんとかお前来れないか?」

男「あーそういうこと。別にいいよ!酒飲めるならどこにでも行くわ私」

友「うーんアル中め」

・・・

友「・・・いやぁ、やっぱ大学が違うと飲み方も違うんだなぁ」

男「皆さん随分と大人の飲み方していらっしゃったよね」

友「熱心に講義の話とかしてたもんなぁ・・・あれこそ学術機関の飲み会のあるべき姿ではないだろうか」

男「俺たちはもう、ただただ所在なさげにしてるしかなかったね!」

友「そうだね」

男「で、どうしよっか。飲みなおす?」

友「ああ、ちょっとひっかけるくらいなら」

男「じゃあパブいこーよパブ」

友「お前そんないかがわしい所まで行ってんの?」

男「いやいや、ちゃんとした英国風の飲み屋のパブね。近くにいいとこあるから!」

・・・

友「へぇ~、お前こんなとこにも来るんだ。意外なほどにしゃれおつじゃん」

男「いつだったか酔っぱらった勢いで入ったの」

友「お前の原動力はいつもアルコールなのか」

男「何飲む?」

友「腹にたまらなそうなやつ」

男「ジェムソンのストレート、ダブルでくだたい!」

友「結構外国の方々がいらっしゃいますね」

男「今はTVでツール流してるけど、これがWBCとかW杯の時に来ると超盛り上がってるよ!」

友「おっ、ハイネケンあるじゃん・・・って、イギリスのビールったらギネスじゃないのか?」

男「ギネスはイギリスじゃなくてアイルランドのビールだよ・・・はい、これ」

友「ん、サンキュ・・・ってお前これウィスキーじゃねえか!!」

男「え、だってお腹にたまらないのって言ったじゃん」

友「そりゃそうだけど!どストレートかよ!」

男「ちょっとずつなめてりゃいいのよ」

友「アル中基準のおまかせほんと怖い」

男「ここのパスタフリット美味いんだよ。スパイスのサラミが効いてて」ポリポリ

友「止められない止まらない系だな・・・だけど、上あごに刺さる」プス

・・・

友「ふーん・・・ウィスキーストレートで飲んだのなんて初めてだけど、意外に大丈夫だな」

男「そういえば、ウィスキーの語源って元々アイルランド語なんだよね」

友「また酒の薀蓄か」

男「今飲んでるこれも、アイルランドのウィスキーだよ」

友「へー」

男「なんていうか、こないだ来たときもこれ飲んでたんだけど、なんか薄くてね」

友「これで薄いって・・・やっぱアル中じゃん」

男「ああいや、アルコールがっていうより、ウィスキー臭さがないっていうか・・・なんだろう、スコッチみたいに煙くないっていうか」

友「味を表現するのに出てくる語彙がことごとくネガティブなんだよなぁ」

男「で思わず『あんま美味くねぇなコレ』ってつぶやいたら、隣にいたライアンにめっちゃ怒られた」

友「ライアン誰だよ」

男「ん?その時となりで飲んでたアイルランド人のおっちゃん」

友「どういうことなの・・・」

男「ヒゲづらでね、甚平着てた」

友「別にライアンのディティール聞いてねえ」

男「それでなんか興奮冷めやらぬライアンに『これこそが本物のウィスキーなんだ!』とか概ねそんな感じのことを40分くらい説かれ続けた」

友「ヒゲづらで甚平着込んだアイルランド人に説教される大学生とかカオスすぎるだろ」

男「最終的にはなんかエンヤとかU2の話で仲良くなって一杯おごってもらったけど」

友「なんで外国の方とそんな簡単に仲良くなってるんですかねぇ・・・」

男「酒の力は国境を越える!」

友「イスラム圏越えたあたりで撃たれそう」

男「うーんこの」

友「そもそもお前、なんだってそんな酒LOVEなの?血筋?」

男「いやぁ、ウチでこれだけ飲むのは俺だけかなぁ・・・姉ちゃんも飲むには飲むけど、父さんや母さんはほとんど飲まないし」

友「なるほど突然変異か。まぁそもそもお前に似てなかったもんな、お姉さん」

男「まぁ血繋がってないしね」

友「あっ、まーたこの手の重い話引き出しちゃったのか俺は」

男「俺はほら、母さんの連れ子だから」

友「やめて・・・やめて・・・」

男「本当の親父の顔とか知らないの」

友「えーと、ごめん。どこまで本当?」

男「全部本当」

友「神よ・・・」

男「だからさぁ、よく血のつながってない姉弟同士が親のいない間に・・・なんてエロ本あるけど、あれ嘘だぜ?」

友「もうこの話はこれ以上聞きたくない・・・」ゲンナリ

男「それだったらお前と一緒にいた方がよっぽど過ち起きる可能性高いよ・・・///」

友「やめろ」

男「男同士、密室、7日間。何も起きないはずがなく・・・」

友「やめろ!!」

-PUB編 おわり-

ちなみに僕は自分の身内とまぐわうのはNGだけど友達が友達の身内とまぐわってるのはOKだと思います

友達が友達の身内とまぐわってるのはOKだと思います

-野草編-

友「いやーしかし、こないだの花火は久々に外で遊んだって感じだったなあ」

男「さすが都会の方は子供のころからインドア派なんですねぇ」

友「そりゃお前の野生児っぷりには負けるよ」

男「俺なんかもう、いまだに大学歩いてくる途中で草笛作ったりしてるからね」

友「おまわりさんこっちです」

男「何故なの・・・」

友「草笛かあ・・・そういえば昔、あの小っちゃいエンドウマメみたいなやつ・・・ピーピー豆とかいうやつ?あれで作ったことあるけど」

男「ここで豆知識。あれ正式名称はカラスノエンドウだと思ってる人多いけど実はヤハズエンドウっていって、しかもあのフォルムでエンドウって名前がついてる割にはサヤエンドウとかのエンドウ豆じゃなくてむしろソラ豆の仲間なんだよ!」

友「本当に豆の知識じゃねえか」

男「原産地は地中海方面で元々は食用だったそうです」

友「あれ食えんのかよ・・・」

http://i.imgur.com/o8QE97n.jpg こんなの

男「若い芽や豆は食えるよ」

友「食ったことあるの?」

男「うん」

友「当たり前のように返答されてしまった・・・ちなみにどんな味するんだ」

男「(豆苗+アスパラガスの皮)/5」

友「除数が思いのほかでけぇ」

男「さすがに野草だけあって、結構まめまめしてるよ。豆くさい」

友「まめまめしてるって」

男「あ、ちなみにそんなの食わなきゃいけないくらい貧乏だったわけじゃないからね?」

友「それはよかった」

男「ただちょっと小学校で飼ってたチャボが美味そうに食ってるのをみて気になっただけで・・・」

友「お医者さんこっちです」

男「ひどい」

友「まあでも・・・最近オーガニックとかいって山野草がもてはやされてたりするしなぁ」

男「毒さえなきゃアク抜きさえすれば大体のものは食える」

友「頼もしいな」

男「あ、山菜といえば。冬休みに実家帰った時に摘んだふきのとうあるけど、食べる?」

友「何か月前の話だよ」

男「ちゃんと冷凍保存してあるから!!」

・・・

友「なに、これ?」

男「ふきのとうの醤油漬け」

友「はあ」

男「摘んだ後湯がいて刻んで醤油につけといたの」

友「ふきのとうって・・・あの煮物とかに入ってるふきとはまた別モノ?」

男「一緒だよ、アレの芽みたいなもん」

友「なるほど」

男「ふつうは天ぷらとかふき味噌にするこが多いんだけど・・・おれは醤油漬けが一番好き」

友「よくあの、弁当とかに入ってる佃煮にしたやつあんじゃん?」

男「きゃら蕗?」

友「あーそうそれ。あれとはやっぱ違うの?」

男「やっぱ、自分で摘んで作った方が香りは強いね」

友「へー」

男「これさえあればスプーン一杯でごはん2合くらい食える。日本酒なら1升くらい飲める」

友「それ死ぬやつだぞ」

男「というわけで、さっそく味見てごらんなさい」

友「どれどれ・・・おごふっ!!」ブフ

男「ど、どうしたの?」

友「苦ぇ!!臭ぇ!!」ペッペッ

男「それがいいんじゃない」

友「うわこれ山食ったみたい!!登山道の!7合目くらいの!!」

男「どういうことなの・・・」

友「ごめん俺これ苦手だわ。食えません」

男「なるほど。初心者には刺激が強すぎたのね」

友「いやー・・・これ大抵の人はキツイと思うぞ・・・」

男「まあうちのじいちゃんも農協に売るってんで摘んではきたけど自分じゃ食ってなかったなあ」

友「おかげさまで、まだ口の中が野趣あふれた香りに満ち溢れてます・・・」

男「かくいう俺も昔はこれ嫌いでさぁ・・・今じゃ普通に好きなんだけど」

友「ふーん・・・味覚が変わったんですかね?」

男「いや、小さいころ姉ちゃんと後先考えずに摘みすぎて、しばらくふきのとう尽くしの飯が続いたことがあってね」

友「おえ」

男「しばらくそれがトラウマだったんだけど、酒飲むようになったら治った」

友「どういうことなの・・・」

男「ちなみにさっき野草は毒なきゃ食えるっていったけど、ふきって毒あるから」

友「げっマジで」

男「肝臓に悪いペタシテニンっていう毒があってね、あく抜きが不十分だとやられるの」

友「ただでさえ肝臓悪くしそうな飲み方してるのに大丈夫かお前」

男「缶コーヒーと肝硬変って似てるよね。じゃあ今晩も早速肝臓に試練を与えるとしますか」

友「アテはふきのとう以外がいい・・・」

-野草編 おわり-

-深夜のテンション編-

友「あー・・・ビールおかわりある?」

男「なーい・・・」カタカタ

友「うぃー・・・じゃあコンビニ行って買ってくるわー」

男「あー俺のもー・・・」カタカタ

友「ていうか、さっきからPC抱えて何やってんの?」

男「あのさー・・・こないだ90年代のロボットアニメ見ながら飲んでたじゃん・・・」カタカタ

友「あー、うん」

男「あれに触発されて、90年代のロボットアニメの要素をごった煮にしたストーリー書いてんの」カタカタ

友「なんだ・・・真面目に学祭の資材リストとか作ってるのかとおもったら」

男「で、いまここまで考えてみたんだけどどうかな?」

友「どれどれ・・・」

――連邦世紀203年……

――超巨大隕石の衝突による天変地異により地球は(以下略

友「この手の書き出しもう10000000回くらい見た」

男「王道でしょ?」

友「トップオブザ陳腐」

――コウ『ふう・・・』

――女『やぁ、チャンピオン』

友「このコウってのは?」

男「主人公」

友「はぁ」

男「シュジーン・コウ!」

友「草生えますよ」

男「コウ君はあれだよ。若干16歳にして新国連の戦闘用ロボットのエースパイロットなわけ」

友「新国連(笑)」

男「この世界はね、天変地異で多くの国が滅亡しちゃったから、国同士の戦争を各国の代表のロボット同士で戦って決めるみたいなルールがあるわけ!」

友「おいそれ完全にパクリじゃねえか!生身でロボットに勝つおっさんとか出てきそうだな!!」

男「オマージュだから!オマージュ!!」

友「なんでもオマージュって言ったら許されると思うな!」

男「で、今このロボットの名前考えてるんだけどさぁ・・・」

友「はぁ、名前ですか」

男「モビルスーツとか、ヘビーメタルとか、汎用人型決戦兵器的なね」

友「あぁ、そういう感じのアレね」

男「で、考えたんだけど、重装機兵とかどうだろう?」

友「ヴァルケンじゃん」 ※分からない人はオッサンに聞いてみよう

男「このロボットはね、元々新国連が人道支援のためにつくってたの」

友「そうなの」

男「で、コアは人間の魂的なね」

友「あー、その設定ももう10000000000回くらい聞いたことあるわー・・・って人道支援に人間の魂使っちゃうのかよ」

男「いや、元々はロボットの制御に人間の神経と制御系を特殊なインターフェースを介して接続してたんだけど、研究中の事故で操縦者の魂が機体の制御コアに癒着しちゃった感じ?」

友「あるある」

男「で、そのうち新国連からこのロボットに関する技術が流出しちゃって、各国で同じようなロボットが作られはじめるわけ。そのうちロボット同士の戦争みたいなことが始まるんだけど、どの国のやつもコアとなる魂が宿ってないから今一つ強くないのね」

友「なるほど」

男「そんなんで、新国連の機体はマスターモデルってよばれてて、その群を抜いた強さで各国の戦争を抑止するために使われるようになっちゃうんだけど、それを使いこなせるのが唯一コウ君だけなんだよ!」

友「よーし、続きはビール買ってきてから話そうか」

男「そうしましょうそうしましょう」

・・・

男「・・・で、マスターモデルの強さが人間の魂にあることに気づいた各国は、裏ルートで拉致した人間の魂を強制的に自国のロボットに植え付けはじめるのね」

友「でたよロボットアニメ特有の重い裏設定」

男「そもそも国連のロボが一番強いっていう前提が崩れると、世界は再び戦争状態になるっていう前提があって・・・ヒック、えーと、いまどこまで話したっけ?」

友「えーとね、黒富野がどうのこうのってとこまで」

男「そうそう・・・で、コウ君は自分がロボットに乗り続けるのが良いことなのかどうか葛藤するわけね」

友「これ、冒頭に出てきた女はどうするの?」

男「これアレだよ。コウ君のライバルってことにしよう。最終的にはくっつける感じで!」

友「おー王道王道」

男「そんなある日、コウの駆る新国連のロボ『アビス』がいきなり動かなくなる・・・調査の結果、最初に癒着した魂がアビスのコアから消失し始めていることが判明する・・・」

友「いつの間にか機体の固有名詞までついてる・・・なるほど、世界の秩序を守るにはアビスの力が必要だけど、それを使い続けるためには誰かひとりが新国連の名の元に犠牲にならないといけないわけか」

男「そこで、アビスの開発にも携わったコウ君の父(安全保障にアビスを使う国連の方針に反対したため息子とは仲違い中)があらわれて、自らの命と引き換えに自身の魂をそのコアに宿す!そしてコウは父親の行動の真意とその決意を知る!!ハイここまでが第1話!!」

友「いいぞ!ストーリーに深みが出てきた!!」

男「これデザイン学科の奴に頼んで音楽とCGつけてもらおうぜ!!」

友「よっしゃ!持ち込みの企画書かくぞ企画書!!」

男「じゃあ俺第2話以降のストーリー書くわ!!」

・・・

数日後。

男「なんかパソコンから痛々しいテキストが出てきましたよ・・・」

友「うっ・・・これは・・・」

男「えーと・・・『第3エデン戦役において主人公コウの操るアームドソウル・アビスは人工惑星エル・ドラドの落下を阻止するため・・・』」

友「やめろ!!」

男「やべぇ手に変な汗かいてきた」ジットリ

友「誰にというわけじゃないけどなんか謝りたくなってきた・・・」

男「それになんだろう、正直これ書いてるときは割と本気で面白そうだとおもったけど、今見るともう目も当てられないっていうか・・・」

友「深夜のテンションって怖ぇなぁ・・・」

男「戒めのためにメール転送しておくね」

友「傷口に塩を塗りこむようなことを!!」

-深夜のテンション編 おわり-

全然関係ないけど、エースコンバット3って押井守と庵野秀明が酔っぱらったノリで作った合作って感じだよね

はやくリメイクしようぜしようぜ

-駆けつけ三杯編-

男「この間はおっぱい揉んでごめんね後輩ちゃん」

後輩「も、もういきなりあんなことしないでくださいよ!?すごくびっくりしたんですからね!!」

男「代わりに俺のおっぱい揉んでいいのよ」クイッ

後輩「そんなんで許されると思ってるんですか?」モミモミ

男「アヒャア!オフュゥ!!」ビクビク

友「そういいつつ揉むなよ後輩ちゃん・・・」

後輩「ところで、学祭まで3週間切りましたけど、そろそろ追い込み入らないとマズイですね」モミモミ

男「くふうあふん」ビクビク

友「んー、製作のほうは8割がた終わったけど、今度は店舗班の買い出しとかもあるからなぁ」

後輩「レンタル品のリストアップとかしとかないとですね」モミモミ

男「らめぇ・・・」ビクビク

友「ていうかそろそろ揉むのやめたまえよ」

男「あ、そうそう。せっかくだから本番にむけて出陣の儀式やっとこうよ!!」

後輩「なんですか?出陣の儀式って」

友「飲みか?」

男「なんで分かるんですかねぇ」

二人「そりゃもう、あなただからですよ」

・・・

男「ほら、これ見て」

友「なんだこれ・・・杯?」

後輩「どうしたんです、これ?」

男「造形デザインの助教授にもらった。かわらけっていう、素焼きの杯だよ」

友「どういう伝手なんだ・・・」

男「ゼミの友達があの人の講義とっててね。モグリで受講したの」

友「そう・・・」

後輩「造形デザインの助教授って・・・あぁ!あのメガネかけたお姉さんですね!!」

男「そうそう!」

後輩「あの人、幾つくらいなんですかね?結構若く見えますけど」

男「それにおっぱいも大きいしね。後輩ちゃんみたいにブラの感触しかないなんてことはなさそうだし!」

後輩「そーれ乳首もげちゃえー」ギチギチギチギチギチ

男「か゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」プルプル

友「うるせぇ!」

男「アカン・・・痛みのあまり一瞬天竺見えた・・・ねぇこれ乳首取れてない?」ヒリヒリ

友「むしろ見た目的には抓られたところが充血して乳首増えたように見えるよ・・・」

男「俺が複乳になるとは・・・因果応報ってやつかな・・・」

友「まぁ因果応報なのは間違いないと思うが」

後輩「で、その杯がどうかしたんです?」

男「あ、そうそう!今からこれをもって式三献の儀を執り行う!!」

友「式三献?」

後輩「オスマン・サンコン?」

友「後輩ちゃん歳いくつよ」

男「おうお前らぐう聖サンコンさんバカにするな!!」プンスコ

友「憤るポイントそこかよ」

後輩「で、なんです?式三献って」

男「これねぇ、戦国時代の武将が戦場行く前にやってたんだって!」

友「へー」

男「戦の勝利を願って、縁起物と一緒に3回に分けてお酒を飲むから式三献とか三献の儀とか言うそうで」

後輩「結婚式の三々九度みたいですね」

男「そうそう、三々九度もルーツはここにあるらしいよ!あと駆けつけ三杯の三杯とかね」

友「お前は民俗学者か何か?」

男「というわけで、さっそくここにお酒をご用意いたしました。ほら、いろはすのボトルに入れとけば水にしか見えないっしょ!?」

後輩「わーアル中ぅー」

友「だから大学に酒もってくんなって」

男「で、酒肴はこれ」ヒョイ

友「なにこれ?」

男「のしいか、甘栗、昆布」

友「なんじゃそりゃ」

男「本当は打ち鮑、かち栗、昆布が縁起物で用意されるんだけどね。打ち鮑なんて売ってるのみたことないし」

後輩「かち栗って甘栗とは違うんですか?」

男「かち栗っていうのは、生栗を干してから搗いて皮剥いたやつだね・・・それも手に入らなかったから甘栗で代用!」

友「もう縁起物でもなんでもないじゃん」

後輩「ただのおつまみですね」

男「シグルイでも打ち鮑なかったしへーきへーき」

友「あー、式三献ってアレかぁ・・・つーか、その例で言ったらまさに藤木は伊良子に打ち勝てなかったじゃねーか」

男「で、酒肴を口に含んだら杯に3度に分けて酒を入れて飲み干します・・・これを都合3回、合計9杯飲むわけね」

後輩「なるほど。それで3、3、9、度ですか」

男「飲み終わったら最後に俺がエイエイ!っていうから、2人はオー!って鬨の声をあげてね!」

友「やだよ恥ずかしい」

男「学祭の成功はこの儀式にかかってるの!やってよぉ!!」

後輩「んもう、そんなこといってただお酒飲みたいだけじゃないですか」

男「はい、じゃあまずは甘栗食べます・・・後輩ちゃんお酌してー」モグモグ

後輩「はいはい」トクトク

友「な・・・なんかペットボトルから杯に酒入れてると、墓参りの時の水替えみたいに見えるな」

男「縁起でもないことおっしゃる」

後輩「はいどうぞ」

男「ありがとー」グビー

後輩「どうです?」

男「大学で飲む酒は美味い!しかも後輩ちゃんが酌んでくれたからなおさら美味い!!」プハー

友「酒呑童子だってもうちょっとTPOわきまえると思うわ」

男「さてじゃあ次はのしいかを・・・」

後輩「あの、思ったんですけどこれって食べる順番とか関係あるんです?」

男「えーっとね、戦に出る前は打ち鮑→かち栗→昆布の順番で食べるんだって」

後輩「へぇ」

男「『敵にうち(打ち鮑)、勝ち(かち栗)、喜ぶ(昆布)』ってね。戦が終わって帰ってきたら、今度はかち栗、打ち鮑、昆布の順番で食べるらしい」

友「終わってからもまたやるのか」

男「今度は『敵に勝ち、家、喜ぶ』ってことらしいよ」

後輩「あれ?じゃあ先輩さっき甘栗から食べてましたけどそれっていいんですか?」

男「あっ」

友「ていうか、その理屈でいくならやっぱりちゃんと打ち鮑とかち栗用意しなくちゃだめじゃん」

後輩「甘栗、のしいか、昆布っていうと・・・」

友「『見通しが甘くて、のされて、コブができる』ってか・・・」

後輩「自らを追い込んでいくスタイルですね!」

男「おぉ、もう・・・」

-駆けつけ三杯編 おわり-

-飲みに来ないか(前編)-

友「さーいよいよ再来週が学祭本番だぞ!!」

男「えっさ!ほいさ!!」

後輩「先輩店舗班なのに、イベント制作まで頼んじゃってすみません!!」

男「いーよいーよ!その代り店舗班の前日仕込み手伝ってねー」

後輩「前日リハあるんで無理でーす」

男「うーんこの」

友「・・・あ、そういえば店舗の件でちょっと話しときたいことがあるんだけど」

男「はいはーい、こいつ仕上げてからね!!」

友「おーう」

男「てゆうか超のど乾いた!後輩ちゃんビール買ってきて!!」

友「だから構内で飲むんじゃねえ」

・・・

男「父さんはもう疲れた・・・」グッタリ

後輩「ありがとうございます!助かりました!!」

友「よう、お疲れさん」

男「ふぅー、それしても今年で学祭ももう3回目かぁ・・・来年は就活しなくちゃだし、本格的にできるのは今年で最後かなぁ」

友「まーいつまでも上級生が居座ってるのもよくないしな。俺らがそうやって来たみたいに、世代交代してかないと」

男「まぁそうなんだけどね・・・」

友「で・・・その一環といってはなんだけど、だ。ほらこれ」

男「ん?なんだこれ、レンタル品のリストか」

友「2店舗分ある。ちょっと目を通してもらいたいんだけど」

男「ふむふむぅ・・・ん?なんでプロパン?ホットコーヒーは出さないって話じゃなかったっけ?あれ、鉄板も・・・」

友「いや。最初はお前の言うとおり片方を休憩スペースにしたカフェにするつもりだったんだけどさ。やっぱ1年生にも、店舗運営やる機会をあげたくて」

男「あー・・・ということは、休憩スペースつぶして、カフェと今迄通り食べ物の店やるかんじ?」

友「そういうこと」

男「なるほどね・・・うーん、ちょっと当初の予定とずれるなぁ」

友「仕方ないさ」

男「仕方ないって・・・できれば事前に相談くらいしてもらいたかったんだけどなぁ」

友「俺もバタついてたからな」

男「鉄板物はなぁ、火ぃ通すにしたって衛生管理が大変だし・・・何より飲み物に比べて利益率悪いんだよなぁ」

友「そうは言ったって、元々もう一つのスペースは休憩用の死にスペースだったんだから、店舗が増えれば売上も上がるだろ?それに、学祭は利益だけじゃなくて皆がイベントとして参加できるようにしないと」

男「いや、でも俺の考えでは休憩スペースも含めた形でプロデュースしたかったんだけど・・・それに、店舗で売り上げが上がれば来年の活動費にプールできるし」

友「とにかく、もうこれで準備進めてくしかないぞ。時間もないし」

男「・・・」

一週間後。

男「はぁー、疲れたばい」ドサッ

後輩「おぉー、もう買い出しですか?」

男「うん!濃縮コーヒーとかジュースは冷蔵庫に入れておけば持つからね!」

友「いよいよ来週だな。ところで、隣の鉄板メニューのほうはいつ買い出しに行くんだ?野菜とか肉とか、使うだろ?」

男「さぁ?まだ何も聞いてないけど?」

友「聞いてない、じゃなくてさぁ。店舗班のリーダーなんだからそっちの方まで気配ってくれると助かるんだが」

男「そっちはそっちで自由にやらせるつもり」

友「いや、まだ1、2年生は段取りとか全然わからないんだから、フォローしてやれって」

男「そういったって、そういう仕事を任せてやるのも大切だろ。それに元々計画代えたのはお前だ。明確に指示も出されてないし、そういうの全部俺に任せるのはおかしくないか?」

友「別に全部は任せてないだろ。ただお前には一昨年や去年のノウハウがあるんだから、そういう面でフォローしてやってくれって言ってるんだよ」

後輩「まぁまぁ」

男「・・・はぁ、わかったよ。どうせもう俺のやりたかったカンジじゃなくなっちゃってるしな」

友「・・・」

男「なんならいっそ、俺のスペースも1、2年生に使わせてやればいいんじゃない?広い方が色々やりやすいだろ」

友「・・・おう、好きにしてくれ。じゃああとは頼むぞ」

男「・・・おう」

後輩「・・・」

学祭当日。

後輩「先輩!どうですか!?」

男「おー後輩ちゃん。順調だよ!そっち(イベント班)はどう?」

後輩「完璧です!」

男「さっすがー!!」

後輩「いやー、今朝は雨が降りそうな天気でドキドキしましたけど、すっかり晴れてよかったです!!」

男「ほんと、晴れすぎだよぉ・・・鉄板もあるし溶けそう」

後輩「本当ですねぇ・・・もうのど乾いちゃって乾いちゃって・・・」

男「あ、オレンジジュース飲む?」

後輩「え、売り物なのにいいんですか?」

男「いいよー。ていうか、構内の自販機はもうほとんど売り切れだよ」

後輩「まさにここはオアシスですね・・・」

1年生「せんぱーい!氷がもうなくなりそうでーす!」

男「あ、本当?えーと、そしたらねぇ!とりあえず8Fの研究室の冷凍庫にストックあるからとってきてー!」

1年生「はーい!」

男「ねぇ後輩ちゃん、イベント班で借りてるトラック出せたりする?」

後輩「あ、ちょうど今資材積み込み終わって搬出するとこなんです!」

男「それさぁ、戻ってくるときスーパー氷買ってきて貰えるよう頼んでくれないかな?」

後輩「OKでーす、電話で伝えときます」

男「ありがと!あ、研究室の冷凍庫に製氷皿あるから、念のため水も入てきてー!」

<ハーイ

2年生「男さん・・・たぶんあと10杯くらいで氷なくなります・・・」

男「うーん、研究室のストックも2袋しかないし・・・こりゃ買い足すまでもたないな」

後輩「いったん売るのストップですか?」

男「いや、氷抜きのやつ50円で売ろう。マジックもってる?」

後輩「あ、ホワイトボード用マーカーでよければ!」

男「ありがと・・・えーと、氷なし、50円・・・っと」

後輩「てゆうか先輩が真面目に仕事してる!えらーい!!」

男「惚れ直してもいいのよ?」フフン

後輩「惚れ直したー!」

友「よう、順調だな」

後輩「あ、友さん!」

友「やっぱ、さすがに経験者がいると違うね。頼りになるよ」

男「・・・」

友「・・・それにしてもすごい行列だな。今日は暑いからなぁ」

男「ちょっと店おねがーい。さっき1年生の子に研究室の鍵あげるの忘れてたー」

2年生「はい!」

後輩「あ、先輩・・・」

・・・

男「うぃー・・・終わったー!!」

1年生「お疲れ様でした!」

2年生「お疲れ様ー!!」

男「お疲れー・・・いやぁ、何とかなったねー」

後輩「せんぱーい!」

男「おぉー、後輩ちゃんお疲れ。ビラ配りありがとね」

後輩「いえいえ、先輩たちこそお疲れ様でした!」

男「いやーまぁ、こっちは1、2年生が頑張ってくれたから楽ちんだったよ!」

後輩「うわ先輩顔真っ赤じゃないですか。もう飲んでるんですか?」

男「日焼け!!」

後輩「そうそう・・・この後の打ち上げなんですけど、とりあえず資材返却終わった班から順次いつもの場所に集合らしいです!」

男「あ、そうなの・・・うーん、俺どうしようかなぁ」

2年生「行くしかないっすよ!」

1年生「そうですよ!行きましょう行きましょう!!」

後輩「店舗班のリーダーが来なくてどうするんですか!みんなでお疲れ様しましょうよー」

男「うーん、分かったよ」

2年生「よーし!そうと決まったらさっそく後片付けじゃー!!」

男「あー、テントは明日解体するからそのままで!レンタル品だけ検品してあっち持ってっといてー!」

1年生「はーい!」

後輩「じゃ、先輩。またあとで~」

男「ほいほーい」

・・・

後輩「・・・あれ?先輩は?」

1年生「男さんなら、最後に現場チェックしたらすぐ行くって言ってましたよ!」

後輩「そっかー」

男「うふふ、私が恋しかったのね?」

後輩「うわ」ビクッ

1年生「あ!お疲れ様でーす!!」

男「いやー、さすがに汗かいたから一回帰ってシャワー浴びてきたー」

2年生「そういえばなんか爽やかな匂いしますね!!」

男「もっと嗅いでいいのよ!」

2年生「oh...フレグランス・・・」クンカクンカ

後輩「見苦しいことこの上ないのでやめてください」

男「んもう」

友「よーし、そろそろ皆そろったー?」

<ハーイ

友「はい、じゃあ今日はみんなお疲れ様!!暑い中イベント班も店舗班も無事に学祭を終えられてよかったです!」

<ウェーイ

男「・・・俺、ちょっとタバコ吸うから後ろの方いくねー」

後輩「あっ先輩」

友「えー、各班のリーダーも今日はお疲れ様でした!」

後輩「お疲れ様でーす!!」

友「じゃ、後輩ちゃん。挨拶しようか」

後輩「ふぇ!?聞いてないんですが!!」

友「イベント班のリーダーだもの。頑張れ」

後輩「えー・・・ありがとうお疲れ!!」

<オツカレサマー!!

友「あまりにも短すぎやしませんか」

後輩「だって!」

友「よし、じゃあ最後は店舗班の・・・」

男「・・・」ゴクゴク

友「おうお前乾杯する前に瓶ビール一気してんじゃねえ」

後輩「先輩、挨拶して!私もやったんだから!!」

男「えー、やだー」

友「まったく・・・ほら、いいから前出てこい」

男「・・・。えー、店舗班のみなさん、今日はよくもやってくれたわね!許さないわよ!!」

<エッ

後輩「なんでそこでキレるんですか」

男「今日はほとんどの仕事をみんなに任せて、私は楽させてもらったわ」

友「お前も仕事しろよ」

男「・・・えー、まぁ俺は何もやってませんでしたが、みんなそれぞれ楽しんでくれたようでなによりです」

<ウリアゲハー!?

男「あ、それ聞きたい?」

後輩「私も聞きたいですねぇ」

男「えー、今日は暑かったので、ジュースもコーヒーも飛ぶように売れました・・・実は、今回店舗の方も合わせてかなりの売上があがっています!!」

<…

男「ちなみに2店舗の昨日と今日の売上を合わせて、今回の学祭の売上は・・・20万越えてます!!」

<ヴォースゲー!!

後輩「すごーい!!」

友「マジなのですか」

男「えー、さっきざっくり集計しましたが、数え間違えがなければこの2日間の売上は・・・288,000円です!!」

(フロア熱狂)

後輩「すげぇ」

友「マジかよ・・・去年は10万にギリ届いたくらいだったのに・・・」

男「食材費とレンタル代合わせても、今日のみんなの飲み代払ってお釣りが出るぞおおおおおおおお!!」

(フロア熱狂)

後輩「30万弱ですか・・・」

友「いや、本当すごいな・・・下手な飲食店より儲け出てそう」

男「それともう一つ・・・本日をもって、俺はこのサークルをやめまーす」

後輩「えっ」

友「えっ」

全員「」

男「これからもみんな頑張ってね!私からは以上だ!カンパイ!」グビー

友「いや、ちょ、ちょっと待て・・・えーと、まぁハイ!まずは店舗班の皆、ありがとう!」

友「えー・・・明日は片付けが残っていますが、とりあえず今日はお疲れ様でした!」

友「今日は皆お金のことは気にせずみんなたくさん飲んで食べて、楽しんでください!じゃあカンパイ!!」

<カンパーイ!!

>>345
闇深

・・・

1年生「男さん、やめちゃうんですか!?」

男「うん。だって来年就活だもーん」

2年生「たまに顔出すくらいいいじゃないすかー?ていうか出すんでしょ?」

男「うーん、もういいかなぁ」

2年生「ゑー」

友「・・・よう、お疲れ」

男「・・・おう」

友「ま、何はともあれよくやった」

男「上から目線だなぁ」

友「あぁすまん。だが一つ言っておきたいことがあるんだが」

男「何か?」

友「お前、なんであそこでやめるって言ったんだ。それが俺は嫌だった」

男「だって一人ひとりに回るのも面倒くさいし。次のミーティングでいうのも、今言うのも同じでしょ」

友「そうはいっても、せっかくみんな盛り上がってたのに」

男「俺には俺の考えがあるんだよ」

友「まだ、俺が店舗の企画いじったこと怒ってんのか?それが理由か?」

男「まぁ正直それもある。が、それは些細なことかな」

友「・・・そうか」

男「うん」

友「分かった。じゃあ今は聞かないから。でも、いつか理由をちゃんと聞かせてくれ」

男「・・・」

その後、男がサークルに顔を出すことはなかった。

-後編へ続く-

>>423
や近N1

-飲みに来ないか(後編)-

大学祭から3か月後。

後輩「先輩、本当にサークルに来なくなっちゃいましたねぇ・・・」

友「ああ・・・来年入る研究室も決まって、その準備で忙しいみたいだ」

後輩「たまにはメールとかしてるんです?」

友「うーん・・・最近は返信もあんまり来てないな」

後輩「そうですか・・・」ションボリ

友「まぁ、アイツも色々考えがあって辞めたみたいだし、やっぱ顔出しづらいのもあるんじゃないか?」

後輩「友さんと先輩の絡みがないと寂しい・・・」

友「絡みって」

後輩「あんなに仲良かったのに・・・」

友「別に喧嘩別れしたわけじゃないよ」

後輩「どう見ても喧嘩別れでしたよぉ」

・・・

男(はー、暇だ・・・)

男(高校時代の友達はほとんどこっちにはいないし、大学の知り合いも・・・結構アドレスは知ってるけど、一緒に遊ぶほど仲良くないしなぁ)

男(うーん、俺って意外に友達いなかったんだなぁ。サークルじゃ皆ではしゃいでたから気付かなかった)

<ヴーヴーヴー

男「お・・・後輩ちゃんだ。なになに、サークルの飲み会か・・・」

男「・・・」

・・・

後輩「来ないそうですぅ・・・」エーン

友「仕方ないさ」

後輩「あんなにお酒には目がなかったのに・・・」

友「あいつにも色々予定とかあるんだろう」

後輩「それにしたってちょっとくらい顔見せてくれたっていいじゃないですか!!」

友「そんな、俺に言われても」

後輩「友さんは寂しくないんですか?」

友「いや・・・その気になればいつでも会えるし。別に俺から避けてるわけじゃないから」

後輩「その気になればって・・・いつその気になるんですか!そんなんじゃいつまでたっても仲直りできませんよ!!」

友「いやだから別に喧嘩してるわけじゃ・・・」

後輩「友さんのバカー!もう好かーん!!」ギチギチギチ

友「痛ッ!!いっ、痛い痛いいたたたたた!!ギブギブ!ちょっと、ほんとやめ・・・みぎゃあああああああああ!!」ガクガク

さらに数月後。

後輩「・・・ああっ、先輩!この講義とってたんですか!?」

男「おー後輩ちゃん。なんか久しぶりだねー」

後輩「ほんとですね!ていうか、最近大学来てました?」

男「来てたよー。研究室と、履修科目の講義だけは」

後輩「でも、この講義確か去年もとってませんでしたっけ・・・今年も出てるってことは、去年落としちゃったんですね・・・」

男「そうそう、どうしても後輩ちゃんと一緒に講義出たくてね」

後輩「そういえばそんなこと言ってましたねぇ」

男「それに、去年のこの時期は学祭とかでバタバタしてて正直講義サボりがちだったし」

後輩「・・・もうサークルには戻ってこないんですか?」

男「うん、戻らないね」

後輩「友さんと喧嘩してるんですか?」

男「喧嘩はしてないけど・・・」

後輩「でも、半年前まではいつも仲良く遊んでたじゃないですか」

男「まあ、あいつも忙しいだろうし」

後輩「やっぱり同じこと言ってる・・・」

男「何が?」

後輩「友さんも言ってましたよ。あいつは忙しいだろうから会わないって」

男「いや、実際バタついてはいるんだけどね。俺ももう四年生だし」

後輩「じゃあ、最近お酒も飲んでないんですか?」

男「お酒は飲んでるよ。それはもうライフワーク」

後輩「一人で?」

男「寝る前とかに」

後輩「寂しいですね・・・」

男「そんなことないって」

後輩「また皆で飲みましょうよ・・・先輩と友さんが仲良くしてないの、なんか嫌ですよ私・・・」

男「・・・わかったよ。じゃあ今度俺から友に声かけてみるよ」

後輩「本当ですか!?約束ですよ!」

男「うん」

後輩「メールで進捗確認しますからね!」

男「はは、いいよ」

後輩「あと、たまにはサークルに顔出してくださいよ。皆会いたがってましたよ!」

男「それはパス」

後輩「どうしてですかぁ・・・」

男「だってぼちぼち新勧時期じゃん。手伝わされたら嫌だもん」

後輩「お酒おごってあげますから!!」

男「じゃあタダ酒飲みたくなったら行く」

後輩「約束ですよ!」

男「後輩ちゃんこそ約束は守ってね。俺が新勧に顔出したら、お酒おごってくれるんだよね?」

後輩「ちゃんと新入生勧誘してくれますか!?」

男「そりゃ、行く以上はね」

後輩「よーし、じゃあ私も約束します・・・」

男「そ、それなら指切りしようぜ!!」ハァハァ

後輩「おまわりさんこっちです」

男「ひどい」

後輩「ふふ・・・じゃあ私、次の講義があるのでっ!」

男「ほーい、またね」

男「・・・」

・・・

友「へぇ・・・じゃあもしかしたら、アイツも明日の新勧に顔出すかもしれないわけか」

後輩「もしかしたらじゃなくて、絶対来ます!!」

友「そっか」

後輩「・・・ひょっとして、会うのが気まずくなってます?」

友「いや別にそんな。・・・ただ、久しぶりだなぁと思って」

後輩「何はともあれ!これだけのリーフレット配るのなら少しでも人手が必要です!」

友「随分刷ったなぁ・・・それにこれ、うちわ?今年はこんなのまで配るの?」

後輩「ええ。去年の学祭の売上も、もうこれで使い切りました」

友「たまには余らせてプールしとこうよ・・・」

後輩「江戸っ子は宵越しの金は持たないんです!」

友「後輩ちゃん江戸っ子じゃないじゃん。甲斐っ子じゃん」

翌日。

後輩「先輩、来ませんね・・・」

友「仕方ないよ。そろそろいかないと、入学式が終わって新入生が帰っちゃう」

後輩「うぅ~・・・仕方ない、行きますか・・・友さんそのフライヤーが入った段ボール、持ってきてください」

友「はいよ」

後輩「こんにちはー、サークルのメンバー募集やってまーす!」

友「時間があったらどうぞー!」

後輩「・・・全然人が来ませんねぇ」

友「そうだねぇ」

後輩「うちわまで用意したのに・・・」

友「これ、かえって受け取り辛いんじゃ・・・ていうかまだ春先だし・・・ん?」

後輩「どうしました?」

友「なんか・・・いい匂いしない?」

後輩「あ、ほんとだ・・・一体どこから・・・」

男「焼き鳥いかがっすかー」パタパタ

友「」

後輩「」

友「お、お前・・・一体何やって」

男「あっ二人とも。遅かったじゃーん」

後輩「あ!その焼き鳥パタパタしてるのウチのサークルのうちわじゃないですか!!いつの間に!?」

男「ちなみにこれ無許可でやってるから・・・学生課に通報されれば一蓮托生・・・私たちみんな停学になるのよ・・・」ニタリ

友「バ、バカやめろーーーーーーー!!」

・・・

友「あ、焦った・・・」

男「でもおかげで人がすんごい集まったよね」

友「そういう問題じゃねえ!!」

後輩「これすっごく美味しいですよ」モグモグ

友「後輩ちゃんも焼き鳥食べない」

男「これぐらいバカやらないと人なんて集まらないよ。他のサークルだって演武とかやってるんだし」

友「次元が違うだろ!」

後輩「でも・・・本当に来てくれたんですね!」

男「もちろん!新しい人が入らないとサークルなんて成り立たないしね!!」

後輩「せ、先輩・・・!」

男「というわけで、二人にもはいこれ」

二人「ん?」

後輩「な、なんですか?これ・・・」

友「近代飲食文化研究会・・・?」

男「俺、今度サークル立ち上げることにしたの」

友「」

後輩「」

男「どうよ、なかなか興味をそそられる内容でしょ?単行本3冊くらい出そうな感じでしょ?」

友「いや、そんな・・・近代飲食文化て・・・」

後輩「ま、また随分ニッチな層向けの分野を選びましたねぇ・・・」

男「いまだかつてない感あるでしょ!」

友「た、たしかに鉄道愛好会とかアニメ研究会とかあるけどさぁ・・・」

男「とりあえず、発起人の名前に友と後輩ちゃんの名前も書いておいたから」

友「そんなバカな」

後輩「なんてことを」

男「あと、同じ研究室の友達にも声をかけてあるの。現在の構成員はざっと15名くらいかな」

友「そんなに多いのかよ」

後輩「ち、ちなみに顧問は?」

男「造形デザインの准教授にOKもらったよ!」

後輩「ああ、例のおっぱい大きいメガネの先生・・・」

友「・・・し、しかしなんでまたこんなことを?」

男「うん。やっぱりこう、自分で何か好きなことをやってみたくなったんだよねぇ」

友「いつも好きなことばっかやってたじゃねえか」

男「まぁ、それも結局は独りよがりだったから」

友「だからと言ってサークル立ち上げるなんて、その極みじゃないのか?」

男「まぁね。ただ、なんていうかな・・・サークル離れてみたら、いろいろと思うところがあった」

友「・・・なるほど」

後輩「じゃ、じゃあもうこっちのサークルには顔出してくれないんですか?」

男「行ったらおっぱい揉んでいい?」

後輩「うっ・・・ちょ、ちょっとだけなら」

男「じゃあちょっとだけ顔出そーかなー」(ゲス顔)

友「動機が不純すぎるわ」

男「とはいえ、まぁ・・・やっぱ、あの学祭の後のこととか自分の中で整理できたのが大きいかな」

友「そうか」

男「うん」

後輩「二人とも、仲直りできそうですか?」

友「だから別に、喧嘩してたわけじゃないから」

後輩「だって明らかにお互い避けあってたじゃないですか」

男「それはアレだよ・・・まぁ、距離を置いてみて初めて分かることもあるっていうか・・・///」ポッ

友「なぜそこで頬を赤らめる」

後輩「ホモなのですか」

男「いろいろとあるのよ、男の子には」

後輩「素直になれないアル中の男の子・・・ダメです先輩、そんなんじゃ薄い本にすらできませんよ」

友「・・・それじゃ、積もる話もあることだし、今夜は久しぶりに一緒に飲みにでも行くか」

男「あ、いや。ちょうど先週実家から日本酒送って貰ったんだ。だからよかったら、ウチに飲みに来ないか」

友「おう」

男「後輩ちゃんもくる?」

後輩「あ、行きます行きます!」

男「よーし、それじゃこの後スーパーに買い出し行くぞおおおおおおお!」

友「うるせぇ」

男「後輩ちゃんにはぜひ超音波で飲んでほしいんだ!」

後輩「な、なんですか超音波って・・・私一体何を飲まされるんですか・・・?」

友「あれはもうやめろ」

男「あ、そうそう!ついでだから、このまま向こうでビラ配ってるウチの研究員紹介するよ!」

友「研究員て」

男「すっごいマズメシが好きな人とかいるから!!」

友「変わってんなぁ」

後輩「類は友を呼ぶんですねぇ・・・」

男「後輩ちゃん辛辣ゥー!」

-飲みに来ないか おわり-

>>312
>>327
http://i.imgur.com/6nH3xWu.jpg


漫画は時間がかかって・・・
許して・・・許してクレメンス・・・

>>465
申し訳ないがセクハラはNG

乙じゃんよ

>>468
後輩ちゃん男にぞっこんだからへーきへーき

今回も見事なクオリティだった乙
あと男きゅんと友くんのイラストください

>>474
http://i.imgur.com/lrOAv1c.jpg

あと正直そろそろマンネリズムだよ思うの

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