【オリジナル】フルーツバスケット (52)

まったり進行です。
百合要素あり。
苦手な方はご注意ください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434633737

さくら「りかさん、りかさん」チョイチョイ

梨香「なにかしら?」

さくら「たかいたかいして下さい」

梨香「はいはい」

グイッ

さくら「おーすばらしい眺めです」ワーイ

梨香「うふふ」

さくら「りかさんがかすんで見えます」キョロキョロ

梨香「そんなわけ無いでしょ」ピシ

さくら「ばれちゃいました」エヘ

梨香「さくらちゃんは嘘つきよね」

さくら「今のはじょーだんです。りかさんに「は」うそつきませんよ?」

梨香「他の人ならもっとだめなのよ?」

さくら「えー」

梨香「わかった?」

さくら「きをつけます」ボーヨミ


さくら「みかんちゃん、みかんちゃん」チョイチョイ

みかん「ん?何ですか?」クルッ

さくら「さっきくるみちゃんがむこうで『みかん大好き!』って叫んでたよ」

みかん「な、なんですとっ!?ありがとうさくらちゃん!」

マッテテー!

ダダダ・・・

さくら「ふふ」ニヤニヤ

梨香「見たわよ」

さくら「うっ」ギクリ

梨香「今みかんちゃんにうそ言ったでしょ」

さくら「ものかげから見てるなんてわるいひとなのです」

梨香「みかんちゃんは純粋だから、からかっちゃダメよ?」

梨香「どうしてみんなに嘘をつくの?」

さくら「・・・逃げるがかち、です」ピュー

梨香「あっ待って!・・・いっちゃった」

さくら「りかさん、りかさん」チョイチョイ

梨香「何かしら?」

さくら「どうしてりかさんはみんなに優しいのですか?」

梨香「みんなが嬉しいと私も嬉しいからよ」

さくら「じゃあわたしにもっと優しくしてくれませんか?」

梨香「私はさくらちゃんにも優しくしてるけど?」

さくら「・・・そうじゃないのです」テテテッ

梨香「あっさくらちゃん!・・・足速いわねぇ」



さくら「りかさ・・・!」ハッ

さくら「・・・」コソッ

梨香「ごめんねー、さくらちゃんがまた迷惑かけて」

みかん「いえいえ!いつものことだから気にしてませんって!」アハハ

梨香「そうは言っても・・・お詫びにジュースでも奢るわ」

みかん「そっそんな!悪いですよっ!」アセアセ

梨香「いいの。ひとの好意は素直に受け取るものよ」フフッ

みかん「あ、そ、それじゃあ・・・いただきます」ペコリ

梨香「ふふ、そんな畏まらなくていいのよ?・・・オレンジジュースでよかったわよね?」チャリン

みかん「はっはい!ありがとうございます!」ペコリ

梨香「言ったそばからもう・・・それがみかんちゃんのいい所でもあるけどねっ」クスクス

みかん「そ、そうですか?」テレ

キャッキャッ


さくら「・・・」ムスッ

梨香「あら?どうしたのさくらちゃん?」

さくら「・・・」ツーン

梨香「いつもみたいに『りかさん』って呼んでくれないのかしら?」

さくら「・・・」ツーン

梨香「あらあら」

さくら「・・・りかさんは」

梨香「?」

さくら「わたしのことを、みんなのなかの一人だと思ってるんですよね」

梨香「・・・どういうことかしら?」

さくら「りかさんは、みんなに優しくて、わたしにも、みんなのなかの一人だから、やさしいんですよね」ウルウル

梨香「さ、さくらちゃん?」オロ

さくら「・・・」タタタッ

梨香「あっ!さくらちゃん・・・待って!」


さくら「はぁ・・・はぁ・・・」

さくら「やっぱり・・・おいかけてこない」

さくら「いちども・・・おいかけてくれない」グスッ

さくら「わたし・・・ばかです」グス

さくら「みんなに迷惑かけて・・・わるい子です」グズ

さくら「りかさんはみんなに優しいだけなのに・・・それを勝手にかんちがいして・・・」グスン

さくら「わたしだけ、とくべつに甘やかされてるなんて、なんで・・・」ポロポロ

さくら「・・・りかさんの、とくべ、つ、だな、んて・・・」ボロボロボロ

さくら「うえっ、うぅっ、うあ、うぁぁぁん」ボロボロ

梨香「はぁ・・・はぁ・・・さくら、ちゃん・・・」ゼェゼェ

さくら「!」


梨香「やっと、おいつい、た・・・足速いんだもの、さくらちゃんは、っ」ゼェゼェ

さくら「グス・・・なんの、よう、ですかっ」ポロポロ

梨香「ごめんね・・・さくらちゃん」

さくら「っ・・・!」グス

梨香「私がみんなに優しくしてて、みんなと仲がいいのは本当よ?」

さくら「グスッ・・・」

梨香「でもね、さくらちゃん」

さくら「・・・?」グス

梨香「さくらちゃんが、今までと違うふうにしてほしいのなら、ちゃんと聞くわよ?」

さくら「・・・!」

梨香「どうしたいの?」

さくら「・・・」

梨香「言ってくれないとわからないわよ。私、鈍いから」

さくら「・・・しってます」グス

梨香「じゃあ言ってみて?」

さくら「・・・」

梨香「・・・」

さくら「・・・あいしてます」

梨香「へっ?」

さくら「だいすきです。こいびとになってください」

梨香「えっ・・・!そんな・・・!」

さくら「やっぱり、だめですよね」グスッ

梨香「い、いや、いきなりだからびっくりしただけよ!」

さくら「え・・・」

梨香「嘘じゃ、ないのよね?」

さくら「りかさんには、しんじつのわたしをささげます」ウルウル

さくら「うけとって・・・くれますか?」ウルウル

梨香「・・・そう。じゃあ・・・」

ギュッ


さくら「・・・え?」

梨香「よろしくね、小さな恋人さん」

さくら「う、ううっ・・・えうっ・・・!」グスグス

梨香「ちょ、ちょっと、どうして泣くの!?」

さくら「ぐす・・・うれしなき、です」

梨香「あらあら・・・さくらちゃんったら」

ギュッ

梨香「いまなら・・・いくらでも・・・泣いていいからね?」ニコ

さくら「う、うわぁぁぁん!」ポロポロ

つつみ込まれたあったかさから、りかさんの気持ちはしっかりつたわってきました。

でも、つぎはちゃんと、りかさんの口からききたい・・・です。

そのときまで・・・もうひとつの『おねがい』はだいじにとっておきます。

すぐにに声をかけにいきますから・・・まっててくださいね?

今日の投下はここまでです。ありがとうございました。

今回はこんな感じの短編集です。

みかん「くるみちゃんっ!」ヒョコッ

くるみ「!」ピクッ

くるみ(言われたとおり、一人で来たようね)

くるみ「その・・・みかん、話があるの」

みかん「なあに?」

くるみ「ええと・・・」モジモジ

くるみ「好き!大好きですっ!」カァァ

みかん「ほへ?」

くるみ「だ、だから、好き・・・って」ゴニョゴニョ

みかん「・・・うん!あたしもくるみちゃんのこと大好きだよっ!」ニコー

くるみ「みかん・・・!」パァァ

みかん「ふふっ、これであたしたち・・・!」

くるみ「ええ!」

みかん「大親友だねっ!」イエイ

くるみ「・・・は?」ポカーン

みかん「へ、ど、どうしたのくるみちゃん?」アセッ

くるみ「い、いやなんでもないわ・・・これからもよろしく・・・」フラ

みかん「うん!よろしくねっ!」ニコッ

くるみ「あ、私急用を思い出したわ・・・それじゃ」フラフラ

みかん「うん!またねー!」バイバイ




くるみ「・・・」シュン

くるみ「なんでよー・・・?」ガクリ

くるみ(そりゃあみかんが純粋なことはよくわかってたけど・・・)

くるみ(あの『好き』を勘違いされるなんてぇ・・・)

くるみ(・・・はっ!まさかあれは遠まわしなお断り・・・!?)ビクッ

くるみ(・・・いやいや、そんな凝ったマネできるような子じゃないし・・・)フルフル

くるみ(でもでも・・・やっぱそういう目では見られてないってことに・・・)モンモン

さくら「くるみさん、くるみさん」チョイチョイ

くるみ「うっ!?うわぁっ!?」ビクゥ

さくら「こんなところでなにしてるんですか?」ジー

くるみ「そ・・・それはこっちの台詞よ!」ビクビク

さくら「ここはわたしのかくれがなのです。しよーきょかがひつようです」ムンッ

くるみ「はぁ・・・なにそれ?」

さくら「むだんしよーははんざいとなるのです。ばっきん払え、です」プリーズ

くるみ「・・・何テキトー言ってんのよ」デコピン

さくら「あいてっ」ピコン

くるみ「私にそんな嘘が通じると思ったら大間違いよ」フンッ

さくら「するどいのです。みかんさんならひゃくぱー引っかかってましたよ?」

くるみ「ちょっと・・・本当にお金取ったりしてないでしょうね・・・」ジト

くるみ(そうだ・・・人に意見を聞くのもいいかも?)ピコーン

くるみ「そうだ、ちょっとさくら、質問」

さくら「はいなんでしょう」

くるみ「えーと・・・」

くるみ(なんて言ったらいいのかしら・・・)ウーン

くるみ「その・・・さ、みかんって好きな人いると思う?」

さくら「みかんさんはみんなのことが好きだとおもいますが?」

くるみ「そうじゃなくて・・・その、恋愛?的な意味で」ゴニョゴニョ

さくら「ふむ」

さくら「つまり、みかんさんに告白したけどいとがつたわらなかったと」

くるみ「」ブフッ

くるみ「そそっ、そんっ、そんなわけにゃいじゃない!」カミカミ

さくら「みかんさんにはいいませんよ」

くるみ「・・・誰にも言っちゃだめよ?」

さくら「うっ。釘をさされてしまいました」チッ

くるみ「ちょっとあんた・・・」ジロリ

さくら「はい」シレッ

くるみ「まあいいわ・・・」ハァ

カクカクシカジカ

くるみ「・・・で、どうしてダメだったと思う?」

さくら「ふむ。もっとちょっきゅーならぶを伝えたほうがいいのでは?」

くるみ「直球?」

さくら「そうです。・・・あいしてます、とか」モジ

くるみ「ちょっ・・・!そ、そんなの言えるわけないじゃない!」カァァ

さくら「えー」

さくら「へたれ」ボソッ

くるみ「ん?何か言った?」

さくら「いえなにも」


くるみ「・・・そ、それにほら!なんかこう・・・雰囲気ってものが!あるじゃない!そういう!真剣な感じの!わかるでしょ!?」

さくら「それをみかんさんにもとめるのは無理があるのです」

くるみ「うう・・・それはわかってた!わかってたけどっ・・・!」

くるみ「ううう・・・だったらどうしたらいいのよう・・」グスン

さくら「もっとすなおにつたえればいいですよ」

くるみ「無理!ぜったい無理!恥ずかしくて死ぬ!」アアア

さくら「だったらしりません。ほかのひとに聞いてください」ピュー

くるみ「あぁ待って・・・って足早っ!」

くるみ(結局告白の事実がバレただけだった・・・)ガックリ

くるみ(・・・でも他の人に聞くってのはいいかも。色んな考え方があるものね)フムフム

くるみ(あんまり鋭い人だとさっきの二の舞だから、手ごろな・・・)キョロキョロ

杏「ブツブツブツ・・・」

くるみ「いたっ!」タタッ

杏「きゃっ、くるみさん・・・!?」ビクッ

くるみ「ちょ、ちょっと相談に乗ってくれない?」クイクイ

杏「え、ええいいですけど・・・」オドオド

くるみ「じゃあ人気の無い場所に・・・」グイグイ

杏「えっ、ひゃ、な、何・・・何するつもりですか・・・」ズルズル

くるみ「だから相談ごとよ」グイグイ

杏(ひぃ・・・なんの相談をされちゃうんだろう・・・カツアゲ?それとも・・・?)ビクビク

くるみ「・・・ってわけなのよ」カクシカ

杏「な、なるほど・・・」

杏(よかった普通の相談だった)ホッ

くるみ「で!どうすればいいと思う!?」クワッ

杏「はっはい!ええと・・・」ワタワタ

杏(友達が鈍い子に告白して、告白だと気づいてもらえなかった・・・)フム

杏(ってこれ、間違いなくくるみさんとみかんちゃんだよぉ・・・)オドオド

くるみ「・・・」ジー

杏(め、めっちゃ期待されてる・・・!)ドキドキ

杏「え、えーと、そうですね・・・」

くるみ「!」クワッ

杏「ひっ!・・・え、えと、さりげないスキンシップとかで距離を縮めるのはどうでしょう・・・?」

くるみ「な、なるほど・・・!」フムフム

杏(大丈夫かな・・・?)

くるみ「うん!それいいわね!さっそくやって・・・い、いや、教えてみるわ!」

杏(よかった・・・)ホッ

くるみ「ありがとう!じゃあねっ!」タタッ

杏「あっ・・・!はい・・・」

杏(お礼を言われるのは、嫌いじゃないけどむずがゆいです・・・)フゥ

杏(やっぱり、人付き合いは苦手です・・・)ハァ

杏(帰って、苺ちゃんの写真集でも見よ・・・)トボトボ

くるみ(よしよし・・・!いいアイデアゲットよ!)テクテク

くるみ(・・・でも、あともうひとつくらい策があるといいかしら?)

くるみ(策士は万全の体制で臨むものよっ)フフン

くるみ(そのへんにちょろそうなヤツは・・・発見っ!)

くるみ「おーい小桃ー」

小桃「なっ、なに!?びわちゃん!?」クルッ

くるみ「ちがうわ」

小桃「なーんだ」チッ

くるみ(うぜぇ)

小桃「で、モモに何の用?」フンッ

くるみ「相談に乗ってほしくて」

小桃「まあ聞くだけ聞いてもいいわよ」

くるみ(くっ・・・!)イラ

くるみ「え、えっと・・・実は・・・」

小桃「ふむふむ。かわいそうな話ねぇ~」クスクス

くるみ「(こいつ・・・!)で、どうすべきだと思う?」

小桃「そりゃあ、いいトコロをアピールして、その子に好きになってもらうのよ!」

くるみ「アピール・・・」ゴクリ

小桃「色仕掛けとか、プレゼントとか・・・」

くるみ「い、色仕掛けって・・・」カァ

小桃「まっ!そんなことしなくてもモモとびわちゃんは相思相愛だけどねっ!」フフン

くるみ「あーはいはい、ありがとありがと」

くるみ「それじゃ」ダダッ

小桃「あっ!もっとびわちゃんについて聞いていきなさいよ!」ガー

くるみ「急いでるんでー」バーイ

くるみ(逃げるが勝ち、よ)

くるみ(よしよし・・・思ったよりいい感じの情報が集まったわね)

くるみ(しかし・・・私にこれをそのままやる勇気は無い・・・)カァァ

くるみ(さりげなく・・・計画を立ててやってみよう・・・)

くるみ(そうと決まれば、行動あるのみ!)オー





くるみ(作戦その一!)

くるみ(歩いてるときに誰かに押されて、思わず抱きついちゃった、の計)

くるみ(作戦協力、さくら!)

くるみ(お菓子でしっかりと買収したわ!)

くるみ(・・・足元見られたけど。財布が・・・)グスン

くるみ(いえ!元は取ってみせるわ!)グッ


みかん「いやー珍しいね!くるみちゃんから遊びに誘ってくれるなんて!」

くるみ「あー、そうね、まあ、大親友だし?」ハハ

みかん「ふふふっ、大親友さまさまだよー」ギュッ

くるみ(んなっ、手、握って・・・!?)カァァ

みかん「あれ、どうしたの?顔赤いよ?くるみちゃん?」ヒョイ

くるみ(わわっ、みかんの顔が目の前にっ!?)ドキッ

さくら「」タタッ

くるみ(さくら・・・!?このタイミングはまずいわよっ!?)オタオタ

さくら「」ドンッ

くるみ「きゃぁっ!?」グラッ

くるみ(って強っ!?)ユラァ

みかん「くるみちゃ・・・!?きゃあっ!」グラッ

くるみ(あのバカ、強すぎーー!?)ドサァ


みかん「ぅいてて・・・」

くるみ「だ、大丈夫・・・?」

みかん「うん、下が芝生で、よかった・・・」ニヘ

くるみ「それはなにより・・・!」ハッ

くるみ(な、なんかみかんを押し倒してるー!?)ガガーン

くるみ(ま、まずい!ここまで想定してないわ!どどどどうしよう!)オロオロ

さくら(じぶんでころぶふりもできないヘタレに、サービスなのです)モノカゲ

さくら「ここからどうするかみものですね」ニヤニヤ

くるみ「ええっと、えっと・・・」アワアワ

みかん「・・・くるみちゃんが退いてくれないと動けないよ・・・?」

くるみ「あっ!そ、そうよね!ごめんね!」オタオタ

さくら(せっかくのチャンスをむだにする気ですか!?)ガーン

くるみ「・・・はい。立てる?」ヒョイッ

みかん「ん・・・ありがとう。どこも怪我してないみたい」キョロ

くるみ「そう、よかったわ」ホッ

みかん「じゃっ、行こうか!」

くるみ「えっ?あぁ、そうね。行くわよ!」

ワーイデートー

ンナッ!デートッテ!?

さくら「・・・」

さくら「くるみさんのヘタレ度をあまくみていたのです」ハァ

くるみちゃん編もうちょっと続きます

今日はここまでです。

くるみ「作戦その二!」

さくら「です」

くるみ「なんであんたまで・・・」

さくら「どうせくるみさんだけではへたれな作戦しかおもいつきませんよ」

くるみ「な、何よ失礼ね!」

さくら「おし倒しといてなにもしないなんて」

くるみ「なっ!?あんた見てたの!?」

さくら「いきおいでちゅーすればよかったのです」ケッ

くるみ「んなっ、ちゅちゅ、ちゅうって!無理無理!」カァァァ

さくら「こいびとになってからもしないつもりですか?」

くるみ「こ、恋人になったら・・・したい、けど」

くるみ「そ、その、まだ付き合ってもいないのに、許可なしでき、キスなんて・・・」カァァ

さくら「・・・これだからへたれは」ヤレヤレ

くるみ「なっ、何よ!」

さくら「さすがにこれいじょう言うのはやぼというものです」

くるみ「あんたみたいなちびっ子に何がわかるのよ!キスだってしたこと無いでしょう!」

さくら「ありますよ」

くるみ「!?」

さくら「したことないのはくるみさんでしょう」

くるみ「」

さくら「・・・おきてますかー」ペチペチ

くるみ「・・・ちょっと私の生きてる意味について考えてただけよ」ズーン

さくら「そうだいです」ワー

くるみ「・・・で、気を取り直して作戦その二」ハァ

さくら「まだちょっとひきずってますね」ニヤニヤ

くるみ「えー・・・お風呂で裸の付き合いの・・・って何よこれっ!?」カァァ

さくら「おふろですきんしっぷです。いい案だとおもいますが?」

くるみ「ななっななな・・・」パクパク

さくら「だいじょーぶです。せっけんでぬるぬるなら手がすべったっていいわけもとおります」

くるみ「何その生々しいアドバイス!?」

くるみ「ていうかどんな状況を想定してるの!?」

さくら「洗いっこくらいふつーですよふつー」

くるみ「あ、あぁ・・・洗いっこね・・・なんだ」フゥ

さくら(何をそーぞーしてたんでしょうね?)

さくら(へたれでにぶくてむっつりとはすくいようがないですね)ヤレヤレ

くるみ「・・・失礼なことを考えてるのはなんとなくわかったわ」

くるみ「で、どうやって一緒にお風呂に入るの?」

さくら「まずくるみさんがみかんさんを銭湯にさそいます」

くるみ「無理よ」キッパリ

さくら「だとおもったので、りこさんにてつだってもらって銭湯にゆうどうします」

くるみ「誘導?」

さくら「銭湯のちかくでみかんさんにじゅーすをぶっかけます」

くるみ「ぶっかけ!?」カァ

さくら(またロクでもないことかんがえてますね)ハァ

さくら「それでおわびに銭湯代とくりーにんぐ代をだします」

くるみ「なるほど」

さくら「ひとの少ないじかんにやるので、あとはがんばってください」グッ

くるみ「が、がんばるって・・・わかったわ」カァァ

さくら「しつもんありますか?」

くるみ「・・・お金は誰が出すの?」

さくら「かえっていいですか?」

くるみ「じょっ、冗談よっ!ちゃんとお礼も用意するからっ!」

さくら「まったく・・・」フンス

みかん「くるみちゃんがまた遊びに誘ってくれるなんて♪」

くるみ「嬉しそうでよかったわ」クス

みかん「嬉しいに決まってるじゃん!くるみちゃんとだもん!」

くるみ「そ、そう・・・」カァ

みかん「あ、さくらちゃんと梨香さん!」オーイ

梨香「あらこんにちは」チュー

みかん「ジュースですか?美味しそう!」ワー

梨香「飲みたい?一口あげるわよ」

みかん「本当ですか!?そ、それでは失礼して・・・」ススス

さくら(りかさん、いまです)チラ

梨香(わかったわ)コク

梨香「そぉい!」ブンッ


バッシャァ

さくら「!?」

くるみ「!?」

くるみ(な、なにこれ・・・!?)ヒソヒソ

さくら(わ、わかりませんが・・・『ぶっかけ』のイメージがつよかったようです)ヒソヒソ

みかん「・・・?」ポタポタポタ

みかん「・・・???」ポカーン

梨香「あらあら、手が滑っちゃったわー」アラ

くるみ(それで押し通すの!?)ハラハラ

みかん「なんだー!手が滑っただけでしたかー!」アハハ

くるみ(通ったー!!)ガビーン

さくら「え、えーと・・・す、すみませんみかんちゃん」

くるみ(さくらが珍しく動揺している・・・!)

梨香「ごめんなさいねぇ、クリーニング代出させてもらうわ」スッ

みかん「そっそんな・・・!ただの事故ですし」

梨香「そういうわけにはいかないわよ。・・・あら、あそこに銭湯があるし、髪も洗っていったら?」

みかん「いや、だいじょう・・・」

梨香「大丈夫じゃないわ。髪は女の子の命なんだから。はいこれクリーニング代と銭湯代」ギュッ

みかん「あっ・・・」

梨香「二人分あるから、くるみちゃんと入ってきてね!チャオ!」タッタッ

さくら「それではー」タッタッ

くるみ「・・・チャオ?」

みかん「くるみちゃん、どうしよう・・・」

くるみ「せっかくもらったんだし、甘えましょう。それに早く洗わないと髪に良くないわよ」

みかん「うん・・・そうだね!じゃあ行こっか!」

くるみ「・・・うん」ドキドキ




さくら「ほんとにいうとはおもいませんでした。軽いじょーくだったのです」

梨香「どうかした?」

さくら「なんでもないです」

カポーン


くるみ「・・・」

みかん「・・・」

くるみ(気まずい・・・)

みかん「きもちーねー・・・」ホエー

くるみ「そ、そうだねー」メソラシ

くるみ(なんか直視したら・・・色々終わってしまう気がする)

みかん「ふいー」グデー

くるみ(は、はしたない!!見たい!でも見たくない!)ウァァァ

みかん「・・・?」

くるみ(平常心平常心・・・!)ムムム

みかん(?・・・寝てるわけじゃないよね)ジッ

みかん「・・・」スイー

くるみ「・・・」ムムム

みかん「えい」グニー

くるみ「!?!?」ビクッ

みかん「あはは、驚かしちゃった?よく伸びるよー」グニグニ

くるみ「ひゃっ!?ひょんな、ひょこ・・・」アウアウ

みかん「のびーるほっぺー・・・ほい!」パッ

くるみ「ふぅ・・・びっくりしたわ・・・っ!?」

くるみ(いつのまにか、みかんが目の前・・・?)

みかん「?」

くるみ(あ・・・やばい。体が全く動かせない・・・)バクバク

みかん「ちょっと、大丈夫くるみちゃん!?」ザバァ

くるみ「にゃっ!?!?」グハァ

くるみ「」ブクブク・・・

くるみ「ん・・・?」パチ

みかん「あっ起きた!」ワーイ

くるみ「あれ、わたし・・・?」キョロキョロ

みかん「くるみちゃんのぼせちゃったんだよー」アハハ

くるみ「そ、そうだったんだ」

みかん「もう、ここまで運ぶの大変だったんだよ?」プンスコ

くるみ「ご、ごめんなさい」オロ

みかん「ううん、いいの~。無事でよかったよ~」ニコ

くるみ「っ!」キュン

みかん「さ、服着て帰ろう!」

くるみ「うわあっ!?裸だったっ!?」カァァ

みかん「さすがに服は着せられなかったよー」アハハ

くるみ「うう・・・恥ずかしぃ・・・」カァァァ



さくら「で」

くるみ「」ビクッ

さくら「あそこまでだんどりしておいて、なにもなかった、ですか」ハァ

くるみ「うぅぅ・・・だってぇ・・・」

さくら「じゃあさくせんそのさん、です」

くるみ「聞いてもくれない!」ガーン

さくら「さくせんは・・・これです」スッ

くるみ「なにこれ・・・?ただのお菓子じゃない」

さくら「そうですが、だいじなのは細ながいことです」フフン

さくら「これをりょうはしから二人でおとさないようにたべるゲームをします」

くるみ「なるほど・・・ってそれまさか!?」

さくら「はい。しぜんにちゅーができます」キリッ

くるみ「え・・・そ、そんなの、そんなの・・・みかんに変だと思われるんじゃ」ワタワタ

さくら「だいじょうぶです。いまはやりのゲームですし」

くるみ「そうなの!?」ガーン

さくら「わたしもやったことあります」

くるみ「誰と!?」ガガーン

さくら「・・・さぁ、はやくいっぱつやってきちゃってください」スルー

くるみ「流された!?あとその言い方やめてくれる!?」ガビーン

くるみ(そんなこんなでみかんを家に呼んでしまったわ・・・)ドキドキ

みかん「お邪魔しまーす」トトト

くるみ(やるしかない・・・!)ゴゴゴゴ

みかん「・・・?」

くるみ「ねっ、ねぇ!お菓子たベル!?」グッ

くるみ(声が裏返った!変に思われたかな!?)ドキドキ

みかん「お菓子!?ほしいほしいー!!」ワーイ

くるみ(純粋っていいわね)

くるみ「ただ食べるだけってのもつまらないから、ゲームをしましょう」

みかん「げーむ?」

くるみ「そうよ。お菓子を食べるときの。最近はやってるのよ」

みかん「わーおもしろそう!やろうやろう!」キラキラ

くるみ(純粋さがまぶしい・・・!)ウッ

くるみ「じゃあ説明するわね」カクシカ

みかん「なるほど、こんなのが流行ってたんだ~」ヘー

くるみ「な、仲のいい人たちの間でよくやるらしいわよ?」カァ

みかん「そうなんだ!じゃああたしたちにピッタリだね!」ニコッ

くるみ「え、ええそうね!」カァ

くるみ(こういうことを直球に言ってくるのが・・・恥ずい!)カァァ

みかん「よしっ、じゃぁ・・・」パクッ

みかん「んんんん~(くるみちゃーん)」フリフリ

くるみ(・・・なんか口に物を入れて振ってるのって)

くるみ(妙なエロさを感じるわ・・・)モンモン

みかん「ん~」チョンチョン

くるみ「あ、はいはいっ!」パクッ

くるみ(ち、近ぁ・・・しかも真正面)カァァ

みかん「サクサクサクサク」ズゴゴゴ

くるみ(速っ!?)アゼン

みかん「あ~折れちゃったー」モグモグ

くるみ「がっつき過ぎたんじゃないかしら?」

みかん「じゃあ次はもっとゆっくりにするね!」

くるみ(もしかしてこれ、結構難しい・・・!?)

みかん「れっつりとらい!だよくるみちゃん!」

くるみ(よ・・・よし!こんどこそ!)フンッ


ポキッ ポキッ ポキッ

みかん「うぇぇん・・・最後の一本になっちゃったよぉ・・・」ガーン

くるみ「え、ええ、残念ね・・・」

くるみ(まさかここまで失敗が続くなんて)ハァ

くるみ(・・・でも私、なんかホッとしてる・・・?)ホッ

みかん「よし・・・最後の一本、がんばろう!」パクッ

くるみ(こうなればもう・・・どっちでも・・・)

――こいびとになってからもしないつもりですか?――

くるみ(っ・・・!)

くるみ(いや・・・そうだ!私は絶対に恋人になってみせる!)

くるみ(逆手順でもいい!距離を縮められるなら何でもしてみせる!)パク

みかん(しんちょーに・・・しんちょーに・・・)ソロソロ

くるみ「!」カッ

くるみ(うおおおぉぉぉぉ!)サクサクサクサク

みかん「!?」ギョッ

ポキッ

みかん(あう・・・折れちゃった・・・)グスン

くるみ(今までの私なら、ここで諦めてた・・・でも!)

くるみ(お願い神サマ・・・!私に、この4センチを縮める勇気を!)ググッ

くるみ(ええいっ!)グッ

チュッ

みかん「・・・ほえ?」ポカーン

くるみ「はぁ・・・はぁ・・・」

くるみ(やってしまった・・・)ハァハァ

みかん「・・・」

みかん「・・・」ポロポロ

くるみ(泣き出した!?)ウワー!

みかん「ぅぅぅ・・・」グシュグシュ

くるみ「あわっ!あわわわっ!?ごっ、ごめ」

みかん「・・・いいの?」

くるみ「・・・へっ?」

みかん「きす、しちゃったらさ」

くるみ「う、うん」

みかん「けっこんしなきゃ、いけないんだよ・・・?」グス

くるみ「・・・へ?」

みかん「それでも、くるみちゃんは、いいの・・・?」エグ

くるみ(な、なんなの子のこの純粋さは・・・)

くるみ(そんなことないよ、って教えてあげる・・・?)

くるみ(・・・でも、私の本当の気持ち、伝えたい・・・)

くるみ(今なら、言えそうだから・・・)

くるみ「いいよ。みかんと結婚したい」

みかん「ほ、ほんとぉ・・・?」グス

くるみ「うん。嘘じゃないよ。大好き」

みかん「ほんとに、けっこんしてくれる・・・?」ズズ

くるみ「私に二言は無いよ。絶対!」

みかん「絶対、だよ・・・?」ギュー

くるみ「うん・・・!」ギュー


さくら「で」

くるみ「うん」

さくら「どうしてこうなったんですか」

くるみ「いやー、なんというか・・・流れで?」ハハハ

さくら「きょくたんすぎます」

くるみ「あっでもでも!みかんのこと好きなのは本当よ!」

さくら「こたえになってないです」

くるみ「うーんと・・・あっ!みかん!」

みかん「おまたせー!」ソロソロ

くるみ「・・・」

さくら「・・・すばらしいお召しものですね。とてもにあってます」

みかん「あっさくらちゃん!今日はわざわざありがとう!」

さくら「いえいえ・・・えーと、どうぞすえながくお幸せに」ペコリ

みかん「そんなに畏まらなくてもいいですよー!どうせ知り合いだけの小さな式ですしっ!」エヘ

さくら「・・・じゃあさきにかいじょうに行ってますね」

さくら(さすがにこのくうきはあまったるすぎますね)スタタッ

みかん「またあとでー!」バイバイ

みかん「・・・ねぇ」

みかん「くるみちゃんは、感想言ってくれないの?」ヒラヒラ

みかん「ホントは一番にくるみちゃんに言ってほしかったんだけど・・・?」

くるみ「その・・・かわいい」

みかん「・・・それだけ?」チラ

くるみ「いや・・・そうじゃなくて・・・言いたいことありすぎて、言葉になんないというか・・・」

みかん「ふぅん?」ジー

くるみ「その・・・すごく、似合ってる。純白のドレス、イメージに、ぴったり・・・というか・・・」カァァ

みかん「・・・ふふっ、それで十分だよっ!」ニコッ

くるみ「・・・いこっか!」

みかん「うん!」

くるみ「・・・あれ?どうかした?」

みかん「・・・リード、してよっ」クイッ

くるみ「あ、そっか・・・はいっ!」ギュッ

みかん「くるみちゃんてこういうとこ鈍いよねえ」クス

くるみ(鈍いって・・・みかんに言われるとは)ムム

梨香「随分急よね~、今回の式。さくらちゃんは何か知らない?」

さくら「・・・いえなにも」メソラシ

杏(私なんかがここにいてもいいのかなぁ・・・)ビクビク

小桃「ねぇーびわちゃん?あたしたちも結婚しようよっ!」ギュ

びわ「えっええっ!?いや、それはなんというか・・・あっ!二人が来るよっ!」ビシッ

ガヤガヤ

苺「ではー!新婦新婦(?)のご入場でぇ~っす!」パパーン


テーンテーンテテーン


カリン「きれいね!二人とも」フム

ぶどう「うんうん、とっても輝いてるね」

すいか「すごーい!本物のお嫁さんだよー!」ガタッ

りんご「ちょっ・・・すいか、しゃがんでくれないと見えない・・・」グググ

苺「ではではー!まずお祝いの言葉を、さくらさん!お願いしますっ!」

さくら「・・・えー、このたびは大変おめでとうございます」

梨香(何でさくらちゃんが?)ヒソヒソ

杏(くるみさんのご氏名だそうです)ヒソヒソ

さくら「えー、さきほどかた苦しいのはナシ、といわれたので、くだけていきます」

さくら「しょうじき、このあいだまで恋人でもなかったのにいきなりけっこんで、かなりおどろいてます」

さくら「ぎゃくてじゅんもいいところです」

くるみ「あ、ははは・・・」

さくら「でも、めでたいことなのでおっけーだとおもいます」

びわ「軽い!」ビシッ

さくら「さいごに、へたれのくるみさんがこんやがんばれるのかたのしみです」ニヤ

みかん「・・・?」

くるみ「あいつっ・・・!」ギリギリ

みかん「どーいう意味?」クルッ

くるみ「え?えと、ずっと仲良くいられるか、ってことよ!」アセッ

みかん「なーんだ!そんなの、大丈夫に決まってるよ!」

さくら「では、いじょうをおいわいのことばとさせていただきます」ペコリ

パチパチパチパチ

オメデトー

みかん「・・・あたし、今すっごく幸せだよ」

くるみ「うん、私も」

みかん「世界で一番幸せかも!」

くるみ「ううん、二番だよ。私のほうが幸せ。みかんがいるから」キリッ

みかん「く、くるみちゃん・・・!」キュンッ

くるみ「・・・」カァァ

くるみ「言ってからめっちゃ恥ずかしい・・・」カァァァ

みかん「えへへー、もっかいいってよぉ~」スリスリ

くるみ「う、うっさい、ゆずちゃん」プイッ

みかん「みかんだよっ!?」ガーン

苺「はいはーい!お二人さん!いちゃついてるとこ悪いけど、誓いのキスの時間だよっ!」イエーイ

くるみ「っ、あ、はいっ!」カァ

色々作戦を立てたけど、結局はどれも役に立たなかったわね。

でも最後には、自分の力と、ちょっと背中を押してもらって。

欲しかったもの・・・よりずっと良いものを手に入れられた。

だから。ありがとう、みかん。・・・そして、さくら。

くるみ編おわりです。

なんか色々迷走して妙に長くなりました。

(キャラ回収できるかな・・・)

保守
続き未定

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