嘘喰い「へぇ~、聖杯戦争ねぇ。面白そうじゃん」 (11)

~数日後~

嘘喰い「そうだ、互いの持ってる『令呪』を賭けての賭郎勝負っていうのはどうかな?」


ケイネス「『賭郎勝負』?なんだかよくわからんが相手してやろう」フッ

ケイネス(この私が素人の男に負ける訳がないさ)


嘘喰い「ははっ、そりゃ嬉しいね」カリッ

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ーその数十分後ー

黒服「」
黒服「」
黒服「」
黒服「」


ケイネス(なっ、何なんだ!?この集団は???)


嘘喰い「」ニヤッ


シエル「初めまして、『斑目 獏』様。そして『ケイネス・エルメロイ・アーチボルト』様。私は賭郎七號立会人、知得留(シエル)と申します。」


ケイネス「お、お前たちは一体何者なんだね??」


シエル「我々『倶楽部 賭郎』は様々な賭け事を取り仕切る組織といったところでしょうか?当然、負けた人間から確実に代償を取り立てるのも我々の役目。今回は魔術師同士の戦いということで私がやってきました」


嘘喰い「そう焦らなくてもいいよ、ケイネスさん。いわゆる彼女達は『審判』みたいな立場の人さ。それより知得留さん?だったかなー」


シエル「どうされましたか、獏様?」

嘘喰い「さっさとおっぱじめちゃおうよー」

ケイネス「くっ、、」


シエル「そうですね、そろそろ頃合いすね。お二方に相応しいゲームを用意しておりますので、、、ごゆるりと、」

ケイネス("シエル"、私の記憶が正しければ奴は『聖堂教会』の中でも飛び切り危険な埋葬機関の代行者、、、何故これほどの人物がここに???)



シエル「互いに賭ける者は『己が持つ全ての令呪』、」

嘘喰い「」

ケイネス(そして賭けた者が『取り立てられる』というのなら、私がこの男に負けた場合に、、、令呪を失う。)


シエル「よろしいですか?」


ケイネス(そして令呪を失ったマスターは自身のサーヴァントを御する手段がなくなる.....つまり、これは命を賭けた戦い!?)


ケイネス「.........」


ケイネス(だが....見返りが大きいのは確か。もしあの男の持っている令呪を持つことが出来たら....聖杯戦争での私の有利は揺るがないだろう)


ケイネス「いいだろう。このケイネス・エルメロイ・アーチボルト、逃げはせんよ」


シエル「かしこまりました。ではこれより賭郎勝負を執り行います!」


嘘喰い「いいねぇ、流石だね」カリッ


シエル「では、ゲームの説明をさせていただきます」ペコッ
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〜1時間後〜


ケイネス「は、はひっ?」(顔芸

シエル「この英霊札闘争(ただのインディアンポーカー)、獏様の勝利です」


嘘喰い「あんたみたいな性格の人はギャンブル向かないね、リスクを考えすぎてお話になんない」


シエル「では、ケイネス様。賭けていたあなたの持つ『全ての令呪』を獏様に譲渡してください。」


ケイネス「ふざけるのも大概にしたまえ!こんなトランプの遊びで令呪を失うなどと.....」


シエル「踏み倒す気ですか?あなたは賭郎勝負への参加を了承されたはず、」


ケイネス「こ、こんなこと、ただの戯れに決まっているだろう。ランサー、来なさい!」


ランサー「主っ!」チャキッ

ケイネス「こいつらを全員倒せ!」

シエル「仕方がありませんね。非常に残念ですが、あなた様から強制的に取り立てさせていただきます」カシュンッ(黒鍵)



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モニター室
《ケイネス「」
ランサー「」
シエル「」
嘘喰い「」》



能輪「『ケイネス・エルメロイ・アーチボルト』、奴は確か....魔術協会本部"時計塔"所属の魔術師。最年少で時計塔講師を務めた天才中の天才と聞いたが...」


能輪「さて、この男にはどのぐらいの値が付くかのぉ」

能輪「魔導の名門『アーチボルト家』の嫡男、卓越したその頭脳、風と水の二重属性.....ざっと3億の値打ちはあるだろう」

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