律「僕は自由!」 梓「知ってます」 (178)

律「違う違う、そういう曲だよ」

梓「ああ…サンボマスターの」

律「ロックだろ?」

梓「まぁロックですね」

律「俺はロックンロールがしたいだけなんだ!」

梓「はぁ…」

律「いいよなっ!」

梓「特には」

律「なんだと!?梓、お前それでもロックンローラーか!?」

梓「にゃんにゃんあずにゃんあずにゃんにゃん」

律「なにそれ」

梓「ロックです」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1434516601

律「…それはどうだろう」

梓「でもロックは自由ですよ?」

律「たしかにそうだな…よし!次の曲に入れてもらえるようにムギに掛け合おう!」バッ

梓「は?今のをですか?」

律「そだよ」ポチポチ

梓「勘弁してください私が悪かったです」

律「あ、ごめんもう送っちゃった」テヘペロ

梓「田井中ァ!!!!!」

~後日ライブ~
梓「にゃんにゃーん!あずにゃんあずにゃんにゃーん!!!」

ワァァァアァァアアァァァァアアアア!!

律「流行ったなぁ…」

とりとめのない会話集です。

ストーリーはないです。

思いついたままに書きます。

とりとめはありませんが差し障りはあるかもしれません。

『秋山談義』

律「…」ペラ

梓「こんにちはー」ガチャ

律「…」ペラッ

梓「何読んでるんですか律先輩」

律「…」ペラッ

梓「無視かよ田井中」

律「ん?おお、梓か」

梓「…マンガですか?」

律「ああ。最近話題のこれ」

梓「…寄生獣ですか」

律「おもろいよ」

梓「グロいんですよねそれ」

律「んー…そこそこ」

梓「私グロいのダメなんですよ」

律「でもこれ澪のだよ?」

梓「えっ?」

律「澪のマンガ」

梓「それは澪先輩が寄生獣にリョナられるマンガってことですか?」

律「お前は何を言っているんだ」

梓「でも澪先輩がそんなグロいヤツなんて…」

律「あいつ怖がりなのキャラ作りだからなー」

梓「えっ」

律「その方がモテるんだってさ」

梓「それ大丈夫ですか各方面から苦情来ませんか」

律「?ああ、澪のファンクラブとか?」

梓「そうじゃないんですけど…まぁいいか」

―――――
梓「律先輩」

律「んー?」

梓「とりあえずこの前の寄生獣のくだりが全部嘘だった件について謝罪を」

律「あー、ごめんごめんあれぜんぶうそ」

梓「もう知っとるわ!おかげで恥かきましたよ…」

律「なんかあったん?」

梓「澪先輩にクッソ怒られました…」

律「珍しい、なんで?」

梓「『澪先輩って怖がりなのキャラなんですよね?(笑)別にそんなことしなくても人気落ちませんよそのデカい脂肪の塊がある限り(笑)』」

梓「って言ったら」

梓「『梓…私のことそういう目で見てたんだな…』」

梓「って言われたんで全力で土下座したらいつの間にか全部律先輩のせいになりました」

梓「その後ちょこんと拳を頭に当てられて、『もうそんなこと言っちゃダメだぞ、梓』って」

梓「天使かよ!!!!」

律「いやいやいやどこから突っ込めばいいんだよその話もう私の手に余るわ」

律「え?ていうかそれ私ヤバくね」

梓「はい。律ぶっ殺すって言ってました」

律「中野ォ!!!!!!」






~田井中律、殉職!~

『平沢談義』

梓「…」ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン

律「おーす」ガチャ

梓「…」ジャカジャカジャンジャンジャカジャンジャカジャン

律「…ふわふわ?」

梓「こんにちは律先輩」

律「おう。練習か?」

梓「いえ、なんとなく暇だったので」

律「そうか。ほらこれ」ドサッ

梓「…なんですかこれ」

律「見てわからんのか。マシュマロだよ」

梓「わかりますけど…なぜこんなに大量に?」

律「唯がなー…」

梓「唯先輩が?」

律「マシュマロに埋もれてみたいとかで買ったらしいんだ」

梓「は?」

律「でも家の風呂にぶち込もうとしたところで憂ちゃんに」

梓「いやもう出だしで躓いてますから話続けないで下さい」

律「本当だからな?」

梓「いくら唯先輩でもそんなキチガイじゃ…」

――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――――
―――――――
―――――

律「どうだった?」

梓「キチガイでした」

律「彼女は彼女なりのロックを貫いたのかもしれないな」

梓「納得できるかそんなんで!」

『琴吹談義』

律「あっ」

梓「どうかしました?」

律「茶葉がないっ!」

梓「あー…ムギ先輩に言っておかないとですね」

律「どうしよう…今日のおやつは完全に紅茶なのに…」

梓「なんですか?」

律「おにぎり」

梓「飯じゃねーか!」

律「紅茶と合うんだよなーおにぎり…」

梓「あっそこを突っ込みきれてなかったです」

律「え?」

梓「もういいです…自販機で午後ティー買えばいいじゃないですか」

律「あんなもん飲んでるのばれたらムギに殺される」

梓「いくらなんでもそんな…」

律「梓は知らないのか」

梓「なにかあったんですか?」

律「いや、知らないほうがいいこともあるさ…」

梓「?」

―――――
梓「おにぎりと紅茶って合わないですよね」

律「ばーかストレートティーは合うんだよそれミルクティーじゃん」ゴクゴク

梓「チッ」

律「舌打ち!?」

ドゴォ

律「!?」ビクッ

梓「敵襲!?」ビクッ

律「いや…おそらくムギだろう」

梓「部室のドアにキックかましていなくなるってどうなってんですか…」

律「おそらく午後ティーを飲んでいる私たちに警告、ってところか」

梓「まさかそんな」ゴクゴク




―――そのとき梓の首が妙な方向に曲がると同時に蠢いた影が果たしてムギなのかどうかは、知る由もない

『アイドル』

律「梓はアイマス派?ラブライブ派?」

梓「は?」

律「私はアイマスかなー…あずさPだし」

梓「さっぱりなんですけど」

律「あずささんはな、バストが90超えてるんだよたしか」

梓「なんですかなんですか異次元からいじってこないで下さい」

律「で、アイマスかラブライブかどっちだよ」

梓「だから知りませんて」

律「しょうがねぇな、これ貸してやるよ」ゴトッ

梓「なんですかこれ」

律「ブルーレイ」

梓「こんなにたくさん…というかどこから」

律「全部見てから感想くれよな」

梓「はぁ…」

―――――
梓「どっちも同じですこんなの」

律「手厳しい!」

梓「そして私たちも…」

律「やめろ!」

『歴史好き』

梓「長宗我部元親って語呂がいいですよね」

律「だれそれ」

梓「さぁ」

律「歴史好きじゃないの?」

梓「特には」

律「そうか…」

梓「というか誰それとか言っといて歴史関係の人物名ってのはわかったんですね」

律「まぁな」

梓「なぜです?」

律「受験生だからさ」

梓「だとしたら誰それってのは問題ですよね?」

律「まぁな」

梓「なんだコイツ」

律「いいか?過去を振り返るくらいなら前を向け!今と明日しか興味はないのさ!」

梓「そうやってテストも解答すりゃいいじゃないですか」

律「1年の頃すげー怒られたからもうやんない」

梓「やったんですね…」

律「去年は『私は歴史になんかあてはまらねー!』って書いた」

梓「結果は?」

律「親呼ばれた」

梓「でしょうね」

律「だから今年はちゃんとテスト受けたよ」

梓「何点でした?」

律「83点」

梓「いじりづらい!」

梓「…でも去年とか特に話題になってなかったですよね。テスト」

律「お前が演芸大会の練習をしている裏で何があったと思う?」

梓「あ、聞きたくないです」

律「そうか…」

『けいおんぶはきょうもへいわです』

梓「練習しましょう」

律「2人で?」

梓「はい。というか唯先輩澪先輩ムギ先輩はなぜこんなにも来ないんですか?」

律「澪は家の用事、唯は補習、ムギは職員室」

梓「それにしては全く見ないような…」

律「たまたまだろ」

梓「はぁ…」

律「あ、ムギならこの間影だけ…」

梓「ひっ」ブルブル

律「トラウマになっちゃったかー」アチャー

梓「練習しましょう!!!!!!」

律「しゃねーなー。何やる?」

梓「何でもいいですよ!合わせます」

律「アニソンがいいなー」

梓「じゃあふわふわで」

律「だからそういうのやめろ!!!!!!!」

『田井中恋愛センセーション』

律「梓ってモテるだろ」

梓「モテませんよ」

律「えー?だって童顔寸胴ツインテ黒髪だぜ?需要あるだろー」

梓「律先輩の価値観はあからさまにそうかしてますよね」

梓「あと寸胴は言いすぎじゃないですか」ズーン

律「噛み付いてくると思えば落ち込むのか」

律「大丈夫大丈夫そういうところがいいって人もいるよ」

梓「そんな人と付き合いたいですか?」

律「…」

梓「ですよね」

律「あーあーつまんねーなー」

梓「だいたいなんで急に恋愛の話なんて」

律「JKを構成する一大要素だろ?恋バナ」

梓「それはそうかもですけど律先輩のはいたずらに私の心を傷つけただけですからね」

律「褒めたのに」

梓「それが心からの言葉だとしてもクソ腹立たしいです」

律「たまには他人の恋バナ聞きたかったなぁ」

梓「その口ぶり、律先輩には彼氏でもいるんですか?」

律「いねーよ。好きな人はいるけどね♪」キャルン

梓「興味ねーけど聞いてやろうか田井中」

律「えー?どうしよっかなぁ~?恥ずかしいな~?」

梓「チッ、早く言うなら言ってください」イラッ

律「デプスチャージ」

梓「は?」

律「デプスチャージ」

梓「…なんですかそれ」

律「エイのビースト戦士」

梓「…スベってますよ」

律「ウォ~ウォ~争いはストッピン!」

梓「ごまかせませんよ」

律「クソッ、もうどうしようもない…!」

梓「手詰まり早いな…」

>>23
×梓「あからさまにそうかしてますよね」

○梓「あからさまにどうかしてますよね」

梓「失礼噛みました」

律「乗らんぞ」

『料理の鉄人』

律「いただきまーす」パカッ

梓「お弁当ですか」

律「ああ。昼飯代浮かそうと思ってな~」モグモグ

梓「もう放課後ですけどね」

律「昼休み中は忙しくてさ」

梓「ふーん…その卵焼き、おいしそうですね」

律「やらんぞ」

梓「えー」

律「甘いだのしょっぱいだの文句言うじゃん絶対」

梓「大丈夫です!私どっちもイケます!」

律「そうか~?ならほれ」

梓「わーい」ヒョイパク

梓「…」モグモグ

律「どうだ?美味いだろ。なんてったってりっちゃん特製だからな!」

梓「…」ゴクン

律「…どうした梓」

梓「…フツーにおいしいです」

律「そうだろ?綺麗にできたからなー」

梓「律先輩が料理上手いのってなんか許せませんよね」

律「なんで!?」

梓「それ女子力じゃなくて生活力ですからね」ドヤァ

律「よくわからんけどムカつくなぁ」

梓「私も明日お弁当作ってくるんでよかったら食べてください」

律「お、じゃあ楽しみにしとくわ」

―――――
梓「はい」ゴトッ

律「なにこれ」

梓「お弁当です」

律「…?」

梓「お弁当です」

律「だってこれ」

梓「食べてください先輩」

律「うん…」ズルズル

梓「どうですか?」

律「美味いけど…どこでラーメンを…」

梓「普通にムギ先輩がお茶沸かしてるコンロですけど?」

律「そっか…」

梓「麺は手打ち、スープは自家製です」

律「それは女子力?」

梓「生活力ですかね」

律「ふーん…」ズルズル

『そうめん』

律「知ってるか梓」

梓「死神はりんごしか食べませんよね」

律「ちげーよ。そうめんってご飯よりカロリー高いらしいぞ」

梓「それはそうめん何グラムに対してご飯何グラムの話ですか?」

律「そんなの知らん。ネットの記事で見ただけだからな!」

梓「お話になりませんね。ネットなんか信用するからそういうことになるんです」

律「別に世間話なんだからいいだろっ!」

梓「その割には『知ってるか?』とか言ってドヤ顔してたじゃないですか」

律「なんだ、今日はやけに突っかかってくるな。生理?」

梓「違いますよ下品な。口を慎め」ペッ

律「部室で唾吐くな!」

梓「正直私もどうかと思うのでちゃんと拭きます」ゴシゴシ

律「お、おぉ…ん?」

梓「なんですか?」

律「いや、よく見ると梓、太った?」

梓「!」ピクッ

律「そうか!そうめんダイエットでもして逆に太ったな!ぷっ、はははは!!!」

梓「オラァ!」ドゴォ

律「ヘブッ」ドサッ

梓「…」ペッ

律「…」ビチャァ

梓「…」

梓「…これはちょっとやりすぎだな」フキフキ

『ロックンローラー』

律「…」ドンシャン!ドン!ドン!ドンドンシャン!ドン!ドン!

梓「り、律先輩がドラムを叩いてる!?」

律「なんだぁ?そりゃ私はドラマーだからなー」

梓「何の曲練習してるんですか?知らない刻み方でしたね!もしかして新曲…」キラキラ

律「The Power stationのSome Like It Hot」

梓「?」

律「だから、The Power stationのSome Like It Hotだって」

梓「聴いたことないんですけど」

律「そりゃなぁ。80年代だったかの曲だし」

梓「なんでそんな曲を急にやりだしたんですか」

律「親の趣味なんだよ。梓も聴いてみるか?」

梓「CDあるんですか?」

律「ああ。ほれ」

梓「…」カチャウィィィィィィィ

―――――
律「…!…!」ドンシャン!ドン!ドン!ドンドンシャン!ドン!ドン!

梓「We want to multiply, are you gonna do it?」

梓「Feel the heat burning you up, ready or not!」

律「今度のライブでやってやろうぜ!」スッ

梓「はい!」パン!

却下されました。

『ギャルゲー談義』

律「…」ポチポチ

梓「…なにやってるんです?」

律「ああ…アマガミ」

梓「なんでも知ってる体で話すのは律先輩の悪い癖ですよね」

律「ギャルゲーだよ。女の子落とすの」

梓「えッ!やっぱり律先輩ってついてるんですか!?」

律「なにがだよ」

梓「私の口から言える訳ないですよこの下ネタ魔人!」

律「理不尽だなおい。そして理解したぞ!やっぱりってなんだよ!ついてるわけないだろ!」

梓「で、面白いんですかそのゲーム」

律「流すんじゃないよ!」

梓「うるさいですねせっかく乗っかってあげたのに」

律「ぐぬぬ」

梓「で?どうなんですか?」

律「ああ、面白いよなかなか。絢辻さんってのがかわいくて…」

梓「でもどれだけ愛してもその女の子は画面から出てはこないんですよね」

律「やめろ」

梓「虚しいなぁ」

律「やめろ」

『組み合わせ』

梓「私と律先輩が恋人同士に!?」アワワ

律「は?」

梓「みたいなこともあるみたいですよ?」

律「どういうことだそれは」

梓「そういうことですよ」

律「私はレズじゃないぞ」

梓「へぇ」

梓「私は接着剤で手がくっついちゃう話とか好きでした」

律「ちょっとおい待てよ」

梓「なんですか」

律「梓は…そうなのか?」

梓「そう、とは」

律「いや、その…女の子が好き?みたいな?」

梓「私はどっちかって言うと聡くんに襲われる薄い本派の私ですかね」

律「聡?襲われる?」

梓「もしくはThis is it的な」

律「???」

梓「律先輩には難しい話かもしれません」

律「ああ…さっぱりだな」

梓「でも律先輩とならいいかもしれませんね。生えてそうですし」

律「突然の告白に喜ぶどころか怒りが湧いてきたよ」

梓「あるある」

律「ねーよ!」

『ごはんはおやつ』

梓「…」モグモグ

律「…」モグモグ

梓「律先輩」モグモグ

律「なんだ」モグモグ

梓「マシュマロ飽きました」

律「奇遇だな。私もだ」

梓「…」

律「…」

梓「だーーーーーーーーーーーーーーっ!」

律「!」ビクッ

梓「なんで私たちがキチガイの尻拭いしないといけないんですか!!!」

律「えー…だってもったいないじゃん。唯、捨てようとしたんだぜ?」モムモム

梓「出たMOTTAINAI!欧米思想なのでそんなの効きませんよ私には!」

律「ならほれ」スッ

梓「…なんですかこれ」

律「おにぎり」

梓「見ればわかりますよ。なぜ今おにぎりを渡してくるのかと聞いているんです」

律「マシュマロ飽きたんだろ?私は昼飯マシュマロで我慢するから、梓はおやつにそれ食えよ」

梓「律先輩…!」キュン






梓「ぐああ!おにぎりの中にマシュマロがっ!!!」

律「そもそもおやつにおにぎりすすめるところはいいのか」

梓「まぁ薄々勘付いていたんですけどやっとこうかなと」モムモム

律「えらいぞ」モムモム

『田井中と!!!』

梓「ちぃーっす」ガチャ

律「お前は先輩しかいることのない部室に入るのにその挨拶なんだな」

梓「固いこと言わないでくださいよ」

律「まぁいいけど…」

梓「ところで律先輩」

律「ん?」

梓「その椅子は何ですか」

律「ああ、演劇部の廃棄を貰ったんだ」

梓「…私と律先輩の組み合わせにその設定はやめときましょうよ」

律「?設定って、本当に貰ったんだからしょうがないだろ」

梓「とにかくダメです。あとパイ投げに興味示すのも笑ってはいけないのもだめですからね」

律「お前は何を言っているんだ」

梓「大事なところなんですよぉ」

律「うーん…?」

『秋山談義2』

律「…」

梓「りーつ!」

律「…」

梓「だらしないぞ!シャツはちゃんとしまえ!」

律「…」

梓「そろそろ練習するぞ!お茶飲んでばかりじゃないか!」

律「…」

梓「…あの」

律「3点」

梓「何点満点ですか?」

律「1000」

梓「ひっく!結構自信あったんですけどね」

律「わかってないなぁ梓は」

梓「じゃあ律先輩やってみてくださいよ」

律「よーし、見てろよ」ゴホン

律「諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!なぜだ?!」

梓「坊やだからさ…」

律「ジークジオン!」

梓「って誰が突っ込むんですかコレ」

ガッシャーン!!!!

梓「うわぁ!?鉢植え!?」

律「澪か…」

梓「えっ」

律「何度目だよまったく…」

梓「初めてなんですけど!?これ日常茶飯事!?」

―――――
梓「また嘘でしたね」

律「なにが?」

梓「鉢植えは唯先輩でしたよ」

律「ああ…あれか」

梓「でも嘘だったことよりも唯先輩が植木鉢でハンマー投げしてたことの方が衝撃的だったので不問にしましょう」

律「なにやってんだ唯は…」

『CM』

梓「しょ~ちゅ~う~おみまい」

律「申し上げ~ます~」

梓「夏は喉が」

律「渇きます」

梓「まぁ冬でも渇くんですけどね」

律「バカ台本にないこと喋るな」ヒソヒソ

梓「…先輩後輩の関係も」

律「乾きます!」

梓「意味わかんねぇですねこれ」

律「だから台本通りにしろって」ヒソヒソ

梓「…あ、けいおん!見なきゃ!」

律「けいおん見なきゃ!」

梓「やりたいことはわかりましたけどまったく関係ないですよね」

律「何が。私たちはけいおん出演者じゃないか」

梓「そこじゃねぇよ!喉の渇きとけいおん見るのがですよ」

律「だってポ○リのCMやりたかったんだもん…」

梓「今更『カ』を隠したところで何の意味があるんですか」

律「やりたいようにやるのがロックンローラーりっちゃんだぜ」

梓「まぁ面倒なのでそれでいいですもう」

『りつあずお悩み相談室』

梓「それではお便りです」

律「部室に目安箱置いても部員しか入れないと思うしそれをお便りっていうのもどうかと思うぞ」

梓「いいんですよそんな細かいことは!やりたいことをやるのがロックじゃないんですか?」

律「いや、ロックの基本はセックスドラッグバイオレンスだ」

梓「うるせぇ!」パァン!

律「はぶっ!」

梓「バイオレンスが出たので文句なくロックでしょう」

律「なかなかのロックだぜ…!梓もわかってきたな!」サスサス

梓(この人バカなんだな)

梓「本題に戻りましょう。お便りです」

律「誰だ?」

梓「P. N.幸せの黄色い大根さん」

律「自虐ネタかよ」

梓「えー…『次のライブでカバー曲もやってみたいです♪何かいい案ないかしら』」

律「パワステ拒否られたので考えたくないです」

梓「まぁそう言わずに」

律「なんだろうなぁ…ふわふわしたかわいいヤツじゃないとダメなんだろ?」

梓「唯先輩と澪先輩はそう言ってましたね」

律「澪なんてエンディングノリノリでカッコいい系歌ってたのにな」

梓「あーいうのは大丈夫なんじゃないですか。よくわかりませんけど」

律「なら一つやってみたいのがある」

梓「なんです?」

律「THE REAL FOLK BLUES」

梓「きっと通りませんよそれ」

律「ふわふわ系も一つあるぞ」

梓「なんです?」

律「たこやきマントマン」

梓「もう一声!」

律「ハッチポッチステーション!」

――――ライブ後
梓「たこやきマントマンがあんなに盛り上がるとは…」

律「ムギが発狂してキーボード叩き割ったくだり最高に燃えたな!」

梓「すごいさらっと訳のわからない嘘吐くのやめましょうよ。叩き割ったのは唯先輩です」

律「あいつはなぜあんなことをしたんだろうな」

梓「ムギ先輩の予備のキーボードが上から落ちてきたのも謎ですけどね」

律「1年の頃はよくやってたぞあれは」

梓「私はなんて部に入ってしまったんだ」

律「楽しいだろ?」

梓「暇つぶしにはなりますね」

律「音楽は暇つぶしキャラも被るから禁止だ」

梓「やれやれ蹂躙されつくされたコンテンツは面倒ですね」

律「そこがまたいいんじゃあないか」

梓「何やっても許されますもんね」

律「唯は許されないような気がしてならないけどな」

梓「最もロックンローラーなのに…」

『平沢談義2』

梓「こんちゃーっす」ガチャ

律「あばばばばばばばばばばばばばばば」

梓「どうしました」

律「ムギから差し入れだ」

梓「はぁ。何くれたんですか?」

律「ましゅまろ」

梓「っあああああああああああああああああああ!!!!!」

律「5キロあるってさ」

梓「やっとなくなったのに!!!クソ!クソ!あの眉毛!!!」

律「落ち着けよ…悪意はなさそうだったから…」

梓「犯人はどこに」

律「澪と曲作るからって帰った」

梓「部室でやれよ!!」

律「ちなみに唯は補習だそうだ」

梓「なるほど。またですか」

律「そうだなーあいつずっと寝てるから」アハハ

梓「高校卒業できるんでしょうね…」

律「なんとかなるだろー」アハハ

梓「だといいんですけどねー」アハハ

梓「あーあ…練習しようと思いたけど、今日はまずお茶にしましょうか」

律「お、珍しい。じゃあ紅茶淹れてやるよ。茶葉もムギが補充してったし」

梓「ありがとうございます。何かお菓子はあります?用意しますけど」

律「マシュマロならそこに死ぬほどあるだろ」

梓「…」

梓「…」ガサガサ

梓「…」モムモム

梓「…」モムモム

梓「…」モム…

梓「…」

梓「おらァッ!」バッ

律「やめろ梓!マシュマロに罪はない!」ガッ

梓「離せ!これは断罪だッ!!!」

律「だからって窓から捨てちゃダメだろ!マシュマロが空から降り注いだらおかしいだろ!」

バタン!

梓「…ん?」

律「あ?だれかいたのか?」

梓「さぁ…」

~翌日、「マシュマロの雨に打たれたかった」と供述する平沢唯を阻止した平沢憂の手により部室のマシュマロが合計10キロになりました~

『人生とは』

梓「この前ですね」

律「おお?」

梓「カレーを作ったんですよ」

律「おお。ラーメン以外も作れるんだな」

梓「いえ失敗しました」

律「なんで!?カレーを失敗って…」

梓「水が多かったんですよ。味がちょっと薄いし水っぽいしで散々でした」

律「あー…」

梓「でもですね。少し水足してコンソメ入れて煮込んだらすごくおいしいカレースープになったんですよ」

律「よかったじゃないか」

梓「まぁ人生ってそういうものですよね」

律「いやそれはわからん」

『音楽談義・翼をください』

梓「唯先輩を引き止めるために演奏したんですよね」

律「そうだぞー。ちなみにふわふわのカップリング曲でもある」

梓「なんでこの曲をチョイスしたんですか?」

律「メジャーだし割と簡単なんだよ」

梓「へぇ、私はてっきり」

律「ん?」

梓「部の再建、演奏会やライブという大空に羽ばたくには唯先輩という翼がほしいみたいな意味があるのかと思ってました」

律「がっつり考察してくれてありがたいけど音楽の教科書から引っ張ってきただけだからな」

梓「翼が与えられてふわふわ時間とか素敵だなぁと思ったんですけどね」

律「お前けいおん大好きだろ」

梓「あんなアニメ顔みんな一緒じゃないですかキモい」

律「情緒不安定なの?」

梓「ツンデレってヤツですよ」

律「よく知らないけどお前のは違う気がするな…」

律梓の二人だけの会話って言うのがまた良いですね!

これからもまだまだ続いてほしいです。

>>58
嬉しいですありがとうございます

『秋山談義・カレーのちライス』

梓「律先輩は放課後ティータイムの曲でどれが一番好きなんですか?」

律「カレーかな」

梓「…ああ」

律「なんだよ」

梓「カレーのちライスのことですよね。急にカレーが好きとか言い出してなんだコイツとか思いました」

律「さすがにそんな理不尽なボケしねーよ!」

梓「それはどうでしょう」

律「私も言っててそれはどうだろうと思った」

梓「…まぁいいです。カレーのちライスですか。なぜです?」

律「パンクっぽいじゃん。やっててカッコいいしなー」

梓「でもカレーですよ?」

律「作詞は澪だ。言いたい事があるなら承ろう」

梓「澪先輩大好きなので特にないですけどね」

律「そういやあいつ別に辛口でもカレーおいしく食うんだけどな」

梓「えっ」

律「牛丼には真っ赤になるまで七味入れるし」

梓「また適当なこと言ってません?」

律「どうだろうな」

梓「やっぱり。もうさすがに騙されないです!」

―――――
梓「事実かよ…」

律「だから言ったのに」

梓「『カレー?辛くないと食べた気しないよな』」

梓「『牛丼?卵落として紅しょうがと七味をたくさんのせるとおいしいよな!』」

梓「美人はなにやってもプラスになるのがずるいです」

律「なんでもいいけどモノマネ全く似てねぇな」

梓「『ひぃぃぃ!怖いぃぃぃ!!!ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…』」

律「お前本当に澪好きなの?」

梓「レズではないです」

律「うん…まぁどうでもいいや…」

『淑女中野』

律「…」ポチポチ

梓「はろーでーす」ガチャ

律「んー…」ポチポチ

梓「…またそれですか。ハマりすぎですよ」

律「絢辻さんかわいいんだよー」ポチポチ

梓「…」ジーッ

律「…」ポチポチ

「絢辻さんって勝負パンツ持ってるの?」

梓「何を言ってるんですかコイツは」

律「さぁな…紳士の心は女の私にはわからん」

梓「でもこれヒロインを落とす経過の一部ですよね」

律「そうだな」

梓「こんな人に引っかかる絢辻さんって女の子も相当チョロいですよね」

律「そこ以外が素晴らしい人間なんじゃないのかな…知らんけど」

梓「…ちなみに律先輩は勝負パンツ持ってるんですか?」

律「持ってるわけねーだろ。見せる相手皆無だチクショー」

梓「私持ってますよ」

律「は!?梓彼氏いるの!?ロリコン!?」ガバッ

梓「いませんよ。なんですかロリコンって失礼な!でもこういうのは心構えが大切なんですよ」フンス

律「いや意味がわからん」

梓「何があるかわからないから備えとこう、ってことですよ」

律「…女子校だし、ないと思うんだけどなぁ」

梓「律先輩には夢がないんですよ」

律「夢ねぇ…で、夢のある梓さんはどんな勝負下着買ったんですか?」

梓「穴開いてるヤツです」

律「はいアウト!この話終わり!」

梓「ブラにも穴が開いてて…」

律「終わりだって!黙れ!!!!」

『ミニ四駆』

律「よっと」シャー!

梓「うわ、なんですかそれ」

律「ブラックセイバー」

梓「固有名詞出されてもカッコいい名前ですねとしか反応できませんよ」

律「ミニ四駆だよ。知らないのか梓」

梓「あー聞いたことあります。れつあんどごーとかなんとか」

律「そうそうそれそれ。懐かしくって買ってきちゃったよ」

梓「ふーん…なんて言うか、練習の邪魔ですね♪」

律「厳しいなぁ梓は。ほれ、梓の分も買ってきてやったから作ってみないか?」

梓「えっマジですか。まったく興味ないんですけど、お金使わせちゃったんなら悪いんで作ります」

律「素直すぎるのは悪いところだな…」ホイ

梓「レイスティンガー…?どれどれ」パカッ

――――――――――――――
――――――――――
―――――
梓「できた!さっそくレースしましょう!」

律「案外ノリノリだな。よーし!それじゃあ部室じゃ狭いし、廊下で走らせようぜ!」ダッ

梓「望むところです!」ダッ

~練習を忘れて遊びまくったので、澪先輩に死ぬほど叱られました~

『後輩として』

律「なぞなぞです」

梓「はぁ」

律「朝は4本足昼は2本足、夜は3本足、な~んだ?」

梓「人間ですか」

律「はぁ?なんで人間が朝昼夕で足の本数変わるんだよばっかじゃねぇの」

梓「ふん!」ゴス

律「ってぇ!八つ当たりすんな!」

梓「正当な報復です。ストレスの発散とも言えましょう」

律「なぞなぞがわからなくてイライラするなんてお子ちゃまでちゅね~あっずみゃ~ん」

梓「今日はいつにも増してウザいですね。なにかあったんですか」

律「生理」

梓「知ったことか」

律「八つ当たりされていたのは梓だったのさ」

梓「しかしそうとわかれば少しだけ優しくしてあげましょう」

律「ほう」

梓「私も女ですからね。その気持ちはわかります」

律「ありがてぇなぁ」

梓「さ、何かして欲しいこととかありますか?」

律「滝行」

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
―――――――――――
――――

『梓「…」

梓「…」スーッ…

梓「…」ハァーッ…

梓「…」スゥゥゥゥゥゥ…

梓「うおあああああああああああ!!!!」ダッ

梓「南無妙法蓮華経!南無妙法蓮華経!南無妙法蓮華経!」ガチガチガチ』



律「…」

律「なに、この動画」

梓「優しさ、ですかね」

律「そっか…」

『ストーリーテラー中野』

律「…」グッツグッツ

律「…」パカッ

律「…」ドサドサ

律「…」カチャン

律「…」

梓「こんちはー」ガチャ

梓「うわぁ!何やってるんですか律先輩!」

律「あ?鍋」

梓「一人で!?いや違う部室で!?放課後ですよ!」

律「突っ込みがとっ散らかってるぞ」

梓「混乱してるんですよ!」

律「小腹が減ってなーどうにもこうにも」

梓「もう何言ってるのかわからないです」

律「梓も食うだろ?」

梓「…いただきます」

律「鍋は一人で食っても美味しくないからなー」

梓「潔癖の人とか無理って言いますけど可哀想ですよねー」

律「ははっ、違いない。よし、煮込めたしそろそろいいぞー」パカッ

梓「わーいいただきます」

律「これ、おたま」

梓「ありがとうございます」

ワイワイキャッキャッ…

―――――――――――
梓「はー…食べ過ぎました」

律「〆のうどんが多かったかなー」フハー

梓「ところでなぜ急に鍋なんかしてたんですか?またロックがどうとかですか?」

律「いやー」

梓「?」

律「あのーほら…」

梓「なんですか、はっきりしてくださいよ」

律「たまには梓を労おうと思ってな」

梓「…は?」

律「なんだかんだいろいろノッてくれるし、無茶もしてくれるからさ、感謝の気持ち的な?」

梓「…だから鍋ですか」

律「これなら一緒に楽しめるだろ?」

梓「…ありがとうございます」プイッ

律「お、赤くなってる?」

梓「ぅ…そんなことないです!もう!」

律「ごめんごめんー」アハハ

梓「…私も」

律「ん?」

梓「私も律先輩には感謝してますからね」

律「お、おお…」

梓「最後のライブが終わって他の先輩方がここに来なくなっても…律先輩だけはこうして部活の時間に顔を出してくれて…」

律「…」

梓「う…ヒッグ…本当に…ズルル…ありがたいと…」ポロポロ

律「それは違うよ梓」ソッ

梓「え…」

律「私は私がやりたいようにやってる。感謝される筋合いなんてないさ」ギュッ

梓「ぁ…」

律「ただ、かわいい後輩が寂しそうにしてるのを放っておいたりはしない」

律「だって私は、」

律「部長、だからな」

梓「…なんですかそれ」

律「ん?」

梓「部長じゃなかったら来てくれなかったんですか…?」

律「そ、そういうわけじゃ…」

梓「あーあ…期待して損しました」パッ

律「あ、梓?期待って…」

梓「…なんでもないですよーだ!」ベーッ

律「なんだよ…まったく」

梓「えへへ…」

律「中野ー!」ガバッ

梓「きゃー♪」

梓(…これでいいんだ)

梓(本当のことを言ったら、迷惑をかけてしまう)

梓(律先輩のことだからな…)

梓(…)

梓(愛してます、律先輩)





梓「どうですかこれ泣けるでしょう」

律「駄作」

梓「ひどい」

律「梓はレズなの?」

梓「何度目ですかその質問。普通です」

律「なんだよ普通って…あと流石の私も部室で鍋なんかせんわ。せいぜいカレー作るくらいで」グルグル

梓「なうですもんね。より律先輩がキチガイに見えてきました」

律「ロックと言ってくれ」

梓「せっくすどらっぐばいおれんすはどこに」

律「あー…」

梓「もうなんでもいいんですねわかりましたよ」

律「カレーにバファリンいれとこ」ポチャン

梓「ロックとは一体…」

『年功序列社会』

梓「あなたはこの学校は好きですか?」

律「せ、先輩!」

梓「あんぱんっ!」

律「やめろ梓ッ!縦厳しいんだから!」

梓「私そういうのよくわからないんで」

律「お前が妙なことすると私たちの責任問題になるんだよっ!」

梓「えー…」

律「気になります!とか爆ぜろ弾けろなら大丈夫だから!な?」

梓「律先輩、気になります上手ですね!まるで本人ですよ!」

律「あー…うん…」

梓「なんですか」

律「いや、なんでもない」

梓「?」

律「とにかく、上に失礼なことだけはしてくれるなよ!」

梓「うるさい!やなこった!」

律「!!」

梓「どうして私がそんなこt」

律「やめろ!!!!すげー扱い難しいんだからあの先輩!!!!」

梓「発言に自由が無いですねぇ…」

律「お前は十分自由だよ…」

これは本当に面白いwww

『さらば夢想の日々』

律「夢の話、してもいい?」

梓「将来の方か寝てるときに見る方かによります」

律「どっちでもいいよ」

梓「おっと予想外にもなんですかその反応は。じゃあ将来の方で」

律「大学生の間にバンドデビューして音楽で食って生きたい」

梓「大きく出ましたね」

律「放課後ティータイムでやっていけたらいいなぁ」

梓「それ私は入ってるんですか?」

律「お前が大学生になったら改めて聞くよ」

梓「ほう」

律「私たちが卒業したら別のバンド組む可能性があるだろうしな」

梓「案外考えてくれてるんですね」

律「まぁな!夢は武道館だし!」

梓「素敵だと思います」

律「意外だな」

梓「なにがです?」

律「てっきり現実を見ろだの言われると思った」

梓「なんでもかんでも否定するわけじゃないですよ。大きな夢を持てる人間は好感がもてます。行動力がある人限定ですけどね」

律「へへっ、照れるぜ」

梓「で、夜見た夢の方は?」

律「どれだけ食べてもなくならない中落ちカルビがさー」

梓「あっもう既にしょうもないんでいいです。というかこの流れで聞いた私がバカでしたすみませんでした」

律「自分のことをバカだなんて下に見るのはやめろッ!お前は私たちの仲間なんだぞ!仲間をバカにするヤツはたとえ本人であっても許さねぇ!」

律「それが…放課後ティータイム、だろ?」

梓「チッ…ああ、はいそうですね仲間仲間」

おもしろい

>>80 >>83
ありがとうございます

『※結局4でした』

律「…」カキカキ

梓「こんち…わぁっ!それはもしかして勉強ですか律先輩!?」

律「宿題だよ~ん」

梓「まさか律先輩のそんな姿を見ることがあろうとは…」

律「そこまでかよ…たまには自分でやれって澪に叱られてさー」

梓「あー…頼りすぎたんですね」

律「そうそう。だからまぁ少しは自分でやろうかなと」

梓「いい心がけです。なら私も宿題やりましょうかね」

律「おお。梓も宿題あるのか」

梓「数学のが少しだけ。次当たりそうなんですよね」

律「わからないところあったら聞いてもいいぞ」

梓「なに先輩ぶってるんですか。無理しなくていいんですよ」

律「口悪いな…好意なのに…」

梓「はいはいごめんなさいごめんなさい」

律「この…」

梓「あ、先輩ここわからないです」

律「お、よーし!見直させてやるぜ!任せろ!」

梓「ここの図形のやつなんですけど…」

律「…」

梓「どうですか?わかりそうですか?」

律「たぶん2だ」

梓「は?」

律「たぶん2」

梓「数学にたぶんもクソもないと思うんですけど…どうして2なんです?」

律「去年の記憶で」

梓「ああ、なるほど」

律「2か…4…でもたぶん2だな!」

梓「もういいです」

律「そうだ!写メして唯に聞こう!」カシャッ

梓「変に手間かけますね」

律「いやーでも2だ!たぶん!」

梓「それ当たってたとしてもどういうリアクションすればいいんですか…」

ピローン

律「お、唯から返信だ。早いな」

梓「というか唯先輩はなぜ部室にいないんでしょう…」

律「あー!惜しかったなー!」

梓「4でしたか?」

律「いや錦織が1ゲーム差で負けたって」

梓「クソッ、もうどうなってんだお前らは」

『CM・2』

律「しょちゅ~う~う~お見舞い」

梓「申し上げ~ます~」

律「熱中症は」

梓「室内でも起こります」

律「熱中症に」

梓「クーラーと麦茶とけいおん!ブルーレイ」

律「あ、けいおん見なきゃ!」

梓「けいおん見なきゃ」

律「よし!完璧だな!」

梓「完璧なパクリですね」

律「オマージュだよオマージュ」

梓「これをオマージュと言い張るのは厳しいですよ」

律「えー」

梓「せめてバックにかかる曲変えましょうよ」

律「紅とか?」

梓「なんですかその選択」

律「さっきムギが教室で熱唱してたんだよ」

梓「この学校学年違うだけで急に修羅の国になりますよね」

律「ぶっちゃけ私みんなが自由すぎてやっていける自信がない」

梓「3年目にして何言ってるんですか。あとその発言はロックじゃないです」

律「うおおおああああああああ!!!シェケナベイベー!」

梓「古い上にチョロいですね」

律「ロックンロール!!!!!」

『ひ、ひ…諺…ひこ…?』

律「虎穴に入らずんば虎子を得ずと言いますが」

梓「はい」

律「梓はそういう経験ある?」

梓「そういう経験って…」

律「私は思うんだよ」

梓「はぁ」

律「故事成語やらことわざと言われるからには結構な数の人間が共感できないといけないんじゃないかって」

梓「あなた本当に律先輩ですか?」

律「あたりまえだろ。なんでだよ」

梓「賢そうなことを言ってるからですよ」

律「失礼な!これくらいのことは考えるわ!」

梓「はぁ…で、なんでしたっけ。虎穴に入らずんば虎子を得ずでしたっけ」

律「おう」

梓「そのチョイスも意味不明ですけど、そこにいちいち突っ込んでると話が進みませんよね」

律「おう」

梓「うーん…軽音部に入らないとギターが弾けないみたいな?」

律「ここは虎の穴かよ」

梓「しかも最近は満足に合わせられてないので虎子不足です」

律「なんもねぇな」

梓「くそったれですね」

律「ひどいや」

梓「反論があるならこの部にあるものが何なのか言ってみてくださいよ」

律「マシュマロ7キロと楽器」

梓「ま、ましゅまrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr」

律「いかん!梓がバグッた!」

梓「rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr」

律「まぁいいか。いつもの減らず口よりも大人しいし」

梓「rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr…」

『そんなこと言われても』

律「無駄遣いしちゃったなー」

梓「なにか買ったんですか?」

律「ああ。みたときはすげー欲しかったんだけどさー…いざ手に入ると使わねーなーって」

梓「あーわかります。よくやりますよそれ」

律「そういや梓通販買っちゃう派だったな」

梓「指を鍛える器具とか、喉にいい飴とかまだ家にあります」

律「大人になったら腹筋のやつみたいなデカい買い物もしそうだな梓は」

梓「否定できませんねー…で、律先輩は何を買ってしまったんですか?」

律「握力計」

梓「えっ」

律「あと前屈測るやつとー…50mメジャーとソフトボールかな」

梓「私それと一緒くたにされてたんですね。遺憾です」

律「悔しいのはわかるけど認めちゃいなよー」ウリウリ

梓「というかそんな体力テストしたいんですか?脳みそふわふわ時間なんですか?」

律「パッと見たときはなーあると便利かなって思ったんだけどなー」

梓「もうそこまで行くと怖いです。異常ですもん」

律「えー?ひどいなぁ梓」

梓「普通です」

律「せっかくだしちょっと測ってかない?」

梓「なにわくわくしてるんですか。やるわけないでしょ馬鹿馬鹿しい」カチャカチャ

律「身体は素直だな」

梓「ツンデレなんですよ」

律「へたくそなツンデレだな…」

梓「やる気だけは評価して欲しいです」

律「うーん…」

梓「あああああああああああああああああああああああああ!!!!」

律「うわっ!びっくりした!」ビクッ

梓「握力15です」

律「うるさいだけかよ」

梓「やる気だけは評価して欲しいです」

律「そんな無茶な…」

『ロックンロールイズノットデッド』

梓「ゴキブリです」

律「そんなに自分のことを卑下するなよ。元気出せって!な!」ポンポン

梓「違いますよそこにゴキブリがいるんですよ。つーか律先輩今の発言私一生忘れませんからねクソが」

カサカサ

律「なんだ出たのか。よーし」ヌギヌギ

梓「上履き脱いで叩く気満々のところ悪いんですけど潰すのNGです」

律「えー?どうしてー」

梓「こびりつくからですよ。殺虫剤ないんですか」

律「ないなー」

梓「じゃあ律先輩つまんで外に逃がしてください」

律「やだよ。いくら私でもそんなバイタリティないわ」

梓「前寄生獣読んでたじゃないですか」

律「だから?」

梓「いけますよ!」グッ

律「ねーよバカたれ」

梓「あーあ…じゃあどうするんですかあれ」

カサカサ

律「ほっときゃいなくなるだろ」

梓「さっきから平然を装ってますけど私最高にビビッてますからね」

律「演技力抜群だな」

梓「もう姿を見るだけで脳髄にガツンと来ます」

律「めっちゃ苦手じゃん」

梓「叫んでいいですか」

律「うるさいからだめ」

梓「なら演奏してシャウトな感じでごまかしましょう」

律「しょうがない協力してやろう」

律「…!…!」ダダダダドドドドシャンシャンドン

梓「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」ジャカジャカジャジャン

律「お、ゴキが梓の方に」

梓「ああああああああああああああああああああああ!!!」

梓「オラァ!」ガシャン!

律「あっ」

梓「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!」

律「ギターでゴキブリを…というかギター平気なのか梓!?」

梓「ロックンロォォォォォォォォル!!!」

律「すげぇ!!かっけー!!!」



※ムスタングはムギが何とかしてくれました。梓はますますゴキがダメになったみたいです。私はちょっと梓を見直しました。

『我ら放課後ティータイム』

律「二つ名が欲しい」

梓「じゃあ律先輩はかつらむきの魔術師で」

律「すんなり乗ってきたと思ったらだっさいなぁ…」

梓「文句があるならいい案出してくださいよ」

律「うーん…じゃあ梓は黒猫ロッカーとか」

梓「ロッカーて。ロックンローラーじゃないんですかそこは」

律「長くなると思って。ダメ?」

梓「パッと見はいいんですけどよく見ると最高にダサいですよね」

律「かつらむきの魔術師よりマシだろ。というかかつらむきしたことねーよ」

梓「細かいなぁ…仕方ないから付けなおしてあげましょう」

律「私は澪と唯とムギの分も考えるぜ!」

放課後ティータイム
Gt. ロックの申し子 平沢唯

Gt. 黒猫ロッカー 中野梓

Ba. ビューティレフティ 秋山澪

Ky. 桜が丘の虎 琴吹紬

Dr. 海イタチの律


律「…」

梓「…」

律「ネロて…」

『お便り募集』

律「目安箱、使われねーなー」

梓「唯先輩は悩みなんてなさそうですし、澪先輩とムギ先輩はわざわざ律先輩に聞かないといけないような悩みがあるとは思えませんもん」

律「ひどい」

梓「と、いうわけでお便り募集中です。ペンネームとお悩みやら疑問やらを書き込んでいただければ答えます」

律「? 誰に言ってるんだ梓」

梓「こういうことは見てる人がいるかいないか位じゃないと出来ないと思いまして」

律「部室には私たちしかいないぞ」

梓「じゃあまぁ幽霊とか神様とかそういうことですよ」

律「はぁ…スピリチュアルやね…」

梓「そういうことです。お返事は見つけたらテキトーにしていきますのでよろしくです」

律「そんなんで本当に来たらどうすんだよ」

梓「答えますよ」

律「来なかったら?」

梓「いつも通りですけど?というか、来ててもいつも通りですけどね」

律「はぁ…」

梓「では見ている方、いるならよろしくお願いしますね」

『真夏の昼の』

律「あちーなー」

梓「クーラーつけましょうよー…」

律「唯がぶっ壊したじゃんか…」

梓「ああ…『生活に利便性を求めすぎると人類は堕落する!これは粛清という名のロックンロールである!』」

律「唯の真似は上手いな」

梓「そうですか?まぁ自信はあります」

律「しかしそれで涼しくはならないんだよな~」

梓「扇風機壊したのは律先輩ですからね。反省してください」

律「うーん」

梓「なぜ納得いかない感じなんですか」

律「ボロかったし寿命もあるだろ」

梓「変な開き直り方しないでくださいよ…」

律「事実だ」

梓「はいはい…」

律「…」グデー

梓「…」グデー

梓「練習しましょう」

律「は?この暑さで?正気かよ」

梓「好きなことに打ち込めば暑さも忘れますよ」

律「お前、そんなことしたら和に練習に身が入らないからクーラーくれって申告した件が全く無駄になっちゃうだろ」

梓「だからといってクーラー直して下さいは言えないですよね」

律「そうだ。なので今から怖い話をしようと思う」

梓「しません」

律「えー」

梓「しません」

律「じゃあ何か暑さの紛れるいい案出せよー」

梓「制服脱ぐとかどうです?」

律「そりゃセクシーなこって」

梓「今よりは涼しいですよ」

律「やってみっかぁ…」ヌギヌギ

律「お、意外と涼しい!」

梓「下着姿て…」

律「梓も脱げばー?」

梓「私今日勝負下着なんですよね」

律「なぜ」

梓「可能性感じたんで」ヌギ…

律「やっぱり脱ぐな!アウト!」

梓「でも」

律「アウト!!!!!!!!!!!!終了!!!!!!」

『山中談義』

律「さわちゃんにマンガ借りたぜ~」

梓「先生が生徒にマンガ貸すとか…」

律「そういうカタいこと言わないからさわちゃんはいい先生なんだよ~」

梓「はぁ…で、何借りたんです?」

律「どろろ」

梓「まさかの手塚治虫」

律「もう一つあるよ」

梓「なんです?」

律「ハチクロ」

梓「振れ幅すごっ!」

律「女子力の秘密がここにあるらしい」

梓「さわ子先生に女子力とか言われましても…」

律「このあいだ梓は料理を生活力だと言ったな」

梓「いいましたね」

律「生活力の水準をレベルアップさせると女子力になるとさわちゃんが言ってたぞ」

梓「なるほど…それは一理あるかもですね」

律「料理は作るだけでなく可愛らしい盛り付け、掃除はするだけでなくおしゃれなレイアウトなんかがポイントだと」

梓「なんでそこまでしっかりした持論があるのに独身なんでしょうね」

律「どろろ読んでるからだろ」

梓「多方面に失礼ですよそれ」

律「じゃあハチクロ読んでるから」

梓「それも失礼です」

律「だったらもうさわちゃん自身にすごく問題があるとしか…」

梓「多数を守るためには少数の犠牲が必要なんですよ」

律「ならお前はさわちゃんよりも会った事も見たこともない手塚治虫ファンとハチクロファンを取るってのか!」

梓「はい」

律「まぁそうか」

梓「でしょう」

『琴吹談義~ムギちゃん超かわいい説~』

律「おいすー」ガチャ

梓「…」

律「…なにこれ」

梓「さっきムギ先輩が持ってきたんですよ」

律「すごい量の花だなぁ」

梓「なんでも、親御さんが気に入ったどこかの御曹司がくれたとかなんとか」

律「うひょー!すげー!」

梓「でも普通そういうときはバラの花束とかじゃないですか」

律「そうだな」

梓「これ、ハイビスカスと…よくわからないピンクの花を花瓶ごとなんですよね」

律「花瓶がいいやつなんじゃねぇのかな」

梓「あー…」

律「…あ、もしかして花言葉とか?」

梓「それはありそうですね。調べてみましょうか」

律「よーしケータイで出てくるかな…」

梓「…このピンクの花なんて言うんでしょう」

律「えーっと…ピンク…花…」

律「あ、あったぞ。クレオメ…?アフリカの植物だってさ」

梓「へー…聞いたことないですね」

律「花言葉は…『あなたの容姿に酔う』」

梓「うわー…」

律「または『秘密のひととき』、『小さな愛』、『あなたの魅力を心に刻む』」

梓「これは決まりですね。ハイビスカスも調べてみましょうか」

律「…まだある」

梓「へ?」

律「『思ったよりも悪くない』」

梓「…まぁ花言葉は複数あることもありますし、たまたまですよ」

律「ハイビスカス、『私はあなたを信じます』、『新しい恋』」

梓「おうふ…なかなか情熱的な御曹司ですねこれは」

律「『微妙な美しさ』」

梓「…」

律「…」

梓「『新しい恋、あなたの容姿に酔う』か『微妙な美しさ、思ったよりも悪くない』か…」

律「待て、花瓶には良く見るともう1種類刺さってる」

梓「え?…よく見ると確かに…」

律「あれは…ホオズキか?」

梓「花言葉は…」

律「…」

律「『偽り』、『ごまかし』」

梓「んあああああ!」

律「オラァ!」ブンガシャパリーン!

梓「危ないところでした…」

律「ここにはなにもなかった。いつもの部室だった…」

梓「…練習しましょう」スッ

律「…ああ」スッ

『ゲスト出演:山中さわ子』

律「で~もね~あえ~たよ~」

梓「律先輩」

律「ん?」

梓「今、夏なんですよ」

律「うん」

梓「律先輩、なにを歌いましたか?」

律「天使にふれたよ」

梓「ダメでしょう」

律「なにが?」

梓「全てがです」

律「たしかにこの曲は一人だけ学年の違うあずにゃんこと中野梓のために卒業生の田井中律秋山澪琴吹紬平沢唯が作詞作曲した感動のけいおんソングだが…」

梓「はい」

律「それと私たちと何の関係があるってんだ?」

梓「あれ、私たちが誰なのかわかってなさそうだぞこの女」

律「私は田井中律だが?」

梓「おお…もう…」

律「裏から入って~も拍子は拍子♪」

梓「勝手に田井中エディションにしないでください」

律「ゆいあずならぬりつあずでなんか歌おうぜ!」

梓「ふでペンですか?」

律「それは被るじゃ~ん!もっと別なの!」

梓「じゃあ…」

―――――
梓「We want to multiply, are you gonna do it?」

梓「Feel the heat burning you up, ready or not!」

律「…!…!」ドンシャン!ドンドン!ドンドンシャン!ドン!ドン!

さわ子「…駅前でなにやってるのかしらあの子達…」

~コアなファン層ができました~

『ファッションロックンローラー』

律「しりとりしよーぜー!」

梓「はぁ」

律「じゃあしりとりのり~で~…りんご!」

梓「ごはん」

律「はい梓の負け~!」

梓「はいはい負けました負けました」

律「罰ゲーム!今日1日唯を超えるロックンローラーとして行動しろよー」

梓「めっちゃ難しいですねそれ…」

律「罰ゲームなんだからこのくらいはしないと!スタート!」パン!

梓「おりゃあ!」バツン

律「うわあ!マシュマロどうするつもりだ!」

梓「ふん!」バサバサ

律「おま、撒くな!片付けるの誰だと思ってやがる!」

梓「あははははははははははは!!!」バフン!バフン!

律「…」

梓「マシュマロ絨毯!たった今私は唯先輩を超越したのだ!」ガスガス

律「…」

梓「はぁ…はぁ…」ガス…ガス…

梓「…」ガス…

梓「…すみません、私には無理です…」

律「いや、いいんだ…私が悪かった…ごめんよ…」

『いいかげん練習の合間に小芝居入れるのやめないか…』

律「ででんでんででん」

梓「たららーらーららー」

律「アイルビーバック…」

梓「ででんでんででん…ででんでんででん…」

律「…」スゥーッ

梓「…」

律「…」

梓「満足ですか」

律「まずまずだな」

梓「これ以上どうしろと…」

律「機械の身体と金髪グラマラスが足りない」

梓「銀河鉄道みたいですね」

律「ザギャラクシエクスプレススリーナインウィルテイキューオナジャァニィアネバエンディンジャァニィー」

律梓「「ジャニートゥザスタァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」」

梓「…満足ですか?」

律「そこそこかな」

梓「それは何よりです」

『ある放課後の出来事』

律「あっちーなー」ジュワジュワジュワ

梓「ですねー」

律「梓、タオルとってくれるか」ジュワジュワジュワジュワ

梓「はい。どうぞ」サッ

律「さんきゅ」ジュワジュワジュワ

梓「私思うんですけど」

律「ん?」ジュワジュワジュワ

梓「律先輩の奇行もかわいいもんだなぁって」

律「奇行?そんなにおかしなことしてるか?私」ジュワジュワジュワ

梓「そりゃあ唯先輩にくらべると大体の人間まともに見えるかもですけど」

律「おう」ジューーーーッ!

梓「今の3年生変人しかいないと聞きます」

律「うん。連中はおかしい」ジュジュジュジュジュ…

梓「澪先輩とかムギ先輩が生きていけてるのが不思議ですよ」

律「澪はクラスだと貴重なツッコミマシーンだからな。高校に入ってからのアイツの成長には目を見張るものがある」ヒョイヒョイヒョイ

梓「結構順応してるんですね…」

律「ムギは…おいなぜムギを澪と同列の常人だと思ったんだ」ジュクジュクジュクジュクジュク

梓「案外まともかなと思ったんですけど」

律「あれはすごいぞ。お嬢様で世間知らずということをバネにどんどん進化している」ジャーッ!

梓「なるほど…」

律「それでも学級崩壊には至っていない。奇跡と言う先生もいるが、私はそうは思わないけどな」ジュワジュワジュワジュワジュワ

梓「授業中は真面目とかですか?」

律「んー…まぁそうだな。あんまり人に迷惑をかけたりしないし」ジュワジュワジュワ

梓「そうなんですか…」

律「たまにそういうラインを超えるとさわちゃんがガチで怒るし」ジャジャジャジャジャ…

梓「しっかりしてるんですね」

律「まぁな」ヒョイヒョイヒョイ

梓「で、律先輩は自分はまともだと?」

律「そりゃそうよ」ホレ

梓「…いただきます」

律「いただきまーす」

梓「…」モグモグ

律「…」ハフハフ

梓「おいしいです。サクっとジューシーで」ゴクン

律「なー!いい揚がり具合だ」ゴクン

梓「…部室でからあげ揚げるのは普通ですか」

律「なんだ?文句あるなら食うなよ」モグモグ

梓「どういうキレ方ですかそれ…」モグモグ

『部室でやることって…』

律「来年はさ」

梓「はい」

律「梓1人になるじゃん」

梓「そうですねぇ」

律「寂しい?」

梓「比較的そうですね」

律「そっかぁ~寂しいのか~」

梓「というか私1人だったら廃部ですよ」

律「んあ!」

梓「まぁなんとかして憂と純は入れるとして…」

律「残り1人か…」

梓「新入生をひっつかまえます」

律「梓にできるかぁ~?」

梓「先輩方にできて私に出来ないことなんて破天荒くらいですよ」

律「でもお前唯見て入部決めたんだろ?」

梓「はい」

律「致命的じゃね」

梓「んん…そう言われると不安になってきました」

律「よし!じゃあこの田井中律が特別にレクチャーしてやろう!」

梓「律先輩が何を教えられるっていうんですか」

律「まずは料理だ」

梓「何部でしたっけここ」

律「軽音部」

梓「で、教えてくれるのは?」

律「料理」

梓「なにかおかしいと思う点は?」

律「あっ!」

梓「おっ」

律「かさぶたがはがせそう」ペリペリ

梓「…鶏肉買ってきますね」

律「んー…小麦粉もなー」ペリペリ

『秋山談義~詩聖あずにゃん~』

律「梓とかけまして」

梓「なんですかいきなり」

律「ガナーザクウォーリアとときます」

梓「は?」

律「ところで梓はどんなムエタイが好き?」

梓「全部置いといて訳のわからんボケをかますんじゃないよ!!!!」

律「私は鉄人28号かなー」

梓「もう家で1人でしゃべっててくださいよ…」

梓「というかどうしたんですか。今日は一段と理不尽なトークで」

律「どうもこうもないぜ」

梓「普段通りってことですか?」

律「違ぇよ!大事件が起きたんだよ!」

梓「はぁ」

律「聞いて驚くなよ…なんと、澪に彼氏が出来たんだ!」

梓「なにィ!?」ガタッ

律「どうやら相手は近所の大学生らしい」ゴクリ

梓「そんな…近所ってことは、律先輩も知ってる人ですか!?」

律「ああ。冴えないあんちくしょうだぜ」

梓「澪先輩に彼氏…」

律「最近付き合い悪いと思ったらこれだぜ…」

梓「私はこの目で見るまで信じませんよ!」

律「おお…好きにしろよ…今度の日曜、デートらしいぞ」

梓「尾行します!」

律「昼から、って情報はある。私に出来るのはここまでだ…」

梓「はい!やってやるです!!!」

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梓「…」ズズズ…

律「…」ズズズ…

梓「もうね、律先輩の嘘は全く目的が見えないんですよ」

律「悪かったってー。まさか本当に尾行するとは思わなくてさー」

梓「『彼氏?そ、そんなのいるわけないだろ!今日は、その、詩を書きにちょっと…』」

梓「『…梓も、来るか?いや、律と仲良いみたいだし、私も少しは先輩らしいところ見せておかないとなって…』」

梓「天使!!!!!!!」

律「はいはい」

梓「おかげさまで日曜日は澪先輩と作詞デートできたんで免罪としましょう」

律「その割にはお茶まで淹れさせられたんだけど」

梓「それくらいは罪の意識持ってくださいよ」

律「いいけどさ…」

梓「そのとき預かった詩がここにあります」サッ

律「うわ…マジかよ…」

梓「『ここはおとぎの国 森の動物たちと ダンスダンスダンス』」

律「もういい!聞きたくない!」

梓「なら私が作ったヤツを」サッ

律「ほう。そっちは大丈夫そうだな」

梓「『りんごの森の子猫たちに 誘われたのよ楽しいパーティ』」

律「スプーンおばさんじゃねーか!」

梓「もう一つあります」

律「なんだ」

梓「『ひとしずく愛をのせて あの人にあげたいの 夢色の小さなスプーン』」

律「スプーンおばさんじゃねーか!もういいわ!!!」

『キングオブ軽音部』

律「王様ゲームやろうぜ!」

梓「2人でですか…」

律「はい!引いた引いた!」スッ

梓「…」ヒョイ

律「よし、王様だーれだ!」

梓「私1番です」

律「お、私かー!」

梓「何するんですか?」

律「じゃあなー…1番の人が王様のモノマネ!」

梓「…」ファサ

律「?」

梓「…」スッスッ

律「…」

梓「…おかしーし」クスッ

律「はぁあああああああああ!!?????」

律「おま、な、な、なぜそれ、あず、あずさ!!!!」

梓「なに真っ赤になってるんですか気味悪いですよ」

律「うるせー!お前なんで知ってる!」

梓「なんででしょうね。七不思議にしときましょうか」

律「ぐぬぬぬぬ…」

梓「さて、まだやりますか王様ゲーム」

律「いや、いい…」

梓「このままだと律先輩が意外と可愛らしいってだけになっちゃいますよ」

律「それは…困るな…」

梓「なにかやらかさないといけないわけでもないんですけど…」

律「だが今の私なら何でもできる」

梓「じゃあ私のモノマネを」

律「私とてザビ家の男だ!無駄死にはしない!」

梓「それは梓じゃなくてガルマです。母音しか合ってないじゃないですか」

律「う、攻撃が当たらないぞ!」ブンブン

梓「それはマヌーサです」

律「ファイナルフュゥゥゥゥゥゥゥゥジョン!!!!」

梓「それは獅子王凱です」

律「こんな感じでどうだろう」

梓「まぁまぁですかね」

律「それはなによりだ」

『澪「最近梓が律みたいなんだよな…」』

律「おーっす」ガチャ

梓「あ、どうも」カチャカチャ

律「…なにしてんのそれ」

梓「プラモですよ。商店街の福引の景品です」

律「リガズィとはまた…」

梓「ガンダムは初代以外よくわからないんですけど、当たったからには組み立ててみようかなって」

律「ふむ。梓はそういうの組み立てたことあるのか?」

梓「いえ、初めてです。調べたらニッパーがいるとか書いてあったんですけど、なかったんで爪切りで代用してます」パチン

律「あー…まぁいいんじゃないか」

梓「紙やすりもないので爪切りで代用してます」ゴシゴシ

律「爪切りすげぇな」

梓「もう出来そうなんですけど、できたところでどうしましょうねコレ」カチャカチャ

律「飾っといたら?」

梓「どこにですか」

律「自分の部屋とか」

梓「えー」

律「なんだよ」

梓「いらないです」

律「ひどい」

梓「律先輩あげますよ」

律「私も別にいらないなぁ…」

梓「なら部室に飾りましょうか」

律「そうしろそうしろ」

梓「…できた!」パチン

律「おー…バリ取り雑いなぁ…」

梓「さ、水槽に入れとくとしましょう」

律「トンちゃんのルームメイトか」

梓「はい。沈みますかねー…」ポイ

律「…浮いてるな」

梓「想定内です」

律「どうするつもりだ」

梓「捨てましょう」ザパァポイッ

律「もうなにがしたいんだよ!今日の会話と梓の行動丸々無駄じゃん!」

梓「そういう日もありますよ」

律「意味わからん…」

梓「ロックンロール」

律「今回ばかりは違うと思うぞ…」

『時は無常にも去り行く』

律「冬も過ぎ少しだけ暖かくなってきました」

梓「ついさっきまで夏だったような気がしますね」

律「そんなもんさ」

梓「そんなもんですかね」

律「そんなもんそんなもん」

梓「早いものです」

律「そだなー」

梓「…それで、話ってなんですか」

律「ああ。すまないな梓。みんなと別れて余韻に浸りたいだろうに」

梓「いいんですよ。他でもない律先輩の呼び出しですからね」

律「…」

梓「さ、話して下さい。何の用ですか」

律「…なぁ、梓」

梓「はい」

『たまには昔の話を、許してください』

律「私は先輩をやれていただろうか」

梓「…」

律「部長をやれていただろうか」

梓「…」

律「どう思う」

梓「…」

律「答えてくれ。私は…どうだった」

梓「どうもこうも」

梓「…」

律「…」

梓「…私の目標です」

律「…」

梓「それ以上でも、以下でもないです」

律「そっか。へへ。喜んでいいんだよな」

梓「どうなんでしょうね。好きにしてください」

律「…梓」

梓「なんですか」

律「軽音部、楽しかったか?」

梓「…それは、もう。楽しくない日なんて、ありませんでしたよ」

律「そうか。そいつはよかった」

梓「…」

律「もう、唯も澪もムギも…私も卒業だ」

律「軽音部は、梓に託す」

梓「…」

律「どれだけ望んだって、過去は戻っちゃこない」

梓「…」

律「私たちのおかげで楽しかったって、そう思うんならさ」

律「あの頃はよかったなんて、後輩の前では口が裂けても言うんじゃないぞ」

梓「…」

律「…これが最後の、部長田井中律の言葉だ。いいな、梓」

梓「…はい」

梓「任せておいて…くださいよ…」

律「…おう」

梓「私は…」

梓「…」

梓「私はッ!!」

梓「軽音部新部長、中野梓ですッ!」

梓「それ以上にも、以下にも、これからです!」

律「…」

梓「…律先輩」

律「ん?」

梓「ご卒業、おめでとうございます」

律「ああ。ありがとう」

梓「また、必ずお会いしましょう。そのときは…」

律「おう。待ってるぜ、梓」

梓「…はい。すぐに追いつきます」

律「ははっ!そんなに遠くはないだろうよ」

梓「ふふっ、どうでしょうね」

律「…」

梓「…」

律「…そろそろ行くよ」

梓「はい。お話、ありがとうございました」

律「元気で」

梓「そちらこそ」

律「んじゃなー」ヒラヒラ

梓「…」ペコリ


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梓「ふんふんふ~ん」ジュワジュワジュワ

?「こんにちは~」ガチャッ

梓「あ、菫。よく来たね」ジュジュジュジュジュジュ

菫「…部室でなにやってるんですか」

梓「からあげ揚げてる」ヒョイヒョイヒョイ

菫「…はぁ」

梓「食べるでしょ?」

菫「いただきますけど~…」

梓「けど、なにさ」

菫「…なんでもないです」

梓「? さ、召し上がれ」コトッ

菫「…いただきます」モグモグ

梓「美味しいでしょ?」

菫「…すごく美味しいです」

梓「自信作なんだ~」モグモグ


菫「ふーん…中野家の味、ってやつですか?」

梓「…」

梓「いや、」














梓「軽音部直伝の味、かな」













おわり

読んでくださった方、いらっしゃったらありがとうございました。

次はもっとネタ切れなく上手に書きたいです。

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