八幡「浮気生活?」 (75)


結衣「じゃあ、乾杯…かな?」

八幡「あんま乾杯って気分じゃないけどな」

結衣「いいじゃん、乾杯」

八幡「乾杯」チン


結衣「もう3回生だね、卒業ももうすぐだよ」

八幡「さすがに大学3回生で卒業の話は早いな」

結衣「就職とかどうするか考えてる?」

八幡「さあな、専業主夫希望が潰えたし…」

結衣「なんか懐かしいね、それ」

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八幡「そういう話するために呼んだのか?」

結衣「そうじゃないけど、その名前に何か頼もうよ」

八幡「わかった」



結衣「えっと…」

八幡「三浦のことだろ?」

結衣「うん…」

八幡「何か聞きたいことあるのか?」

結衣「どう?最近はうまくいってるの?」

八幡「いや、あんまり…」

結衣「そうなんだ…」

八幡「あいつ他の男と遊んだりしてるし…」

結衣「優美子が?」

八幡「ああ」

結衣「ちょっと信じられないけど」

八幡「今日も男友達と歩いてたしな。そのまま街に行ったし」

八幡「最近は口喧嘩とかもしてるし…」

結衣「…」

八幡「元々、俺と三浦が付き合うこと自体変だったんだよ、あいつ葉山のこと好きだったわけだし」

結衣「振られたんだよね、優美子」

八幡「それで、たまたま俺が慰める形になったわけで…そんなもん本物じゃないだろ」

結衣「…本物、か」

八幡「いや、今のは忘れてくれよ…黒歴史だから」

結衣「あはははは」

八幡「三浦の話はこんくらいにしないか?せっかく飲んでるんだから」

結衣「うん…わかった」

八幡「そういえば、雪ノ下は元気なのか?」

結衣「あ、ゆきのんね、この前会ったんだけどさ~」

--------------------------------


結衣「ヒッキー、飲み過ぎた…」

八幡「お前、こんなフラフラになるまで飲むなよ…」

結衣「ごめん…うえ、気持ち悪い…」

八幡「しょうがねぇな」


アパート

八幡「ほら、そこ寝ろよ」

結衣「あ、ありがと…」

八幡「ほら、水」

結衣「うん…あれ、ここって…ヒッキーの部屋じゃん」

八幡「だってお前、その状態で帰れないだろ?もう暗いし」

結衣「え…あ、でも…」

八幡「もう泊まっていけよ」

結衣「い、いいの…でもさ」

八幡「俺、床で寝るし」

結衣「悪いよ、そんなの…」

八幡「いいって、気にすんな」

結衣「ご、ごめん…」

八幡「だから気にすんなっての」

結衣「ヒッキーって優しくなったよね」

八幡「俺昔ひどかったっけ?」

結衣「そうじゃなくて…優しさちゃんと出してくれるようになった」

八幡「…なんかむずがゆい」

八幡「そろそろ寝ようぜ、体調大丈夫か?」

結衣「うん…なんとか」


八幡「そっか、じゃあ…」

結衣「おやすみ、ヒッキー」

八幡「おやすみ」

パチ

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八幡「ん…ん?朝…か」

結衣「やっはろー、ヒッキー!」

八幡「おう…お前、何やってんの?」

結衣「朝ごはん作ったの」

八幡「え…」

結衣「え?じゃないよっ!これでも上手になったんだから!」

八幡「そうなの…?まあ、確かにいい匂いが」

結衣「えへへ、ゆっくり食べて行ってね」

八幡「わかった」

結衣「あたしは、服とか昨日のままだしすぐ帰るね」

八幡「いや、そんなの気にしないけどな」

結衣「あたしが気にするの!ヒッキー、昨日はありがとねっ!」


ガチャ タタタタ


八幡「忙しい奴……あ、旨い」

八幡(俺と由比ヶ浜や三浦とは同じ大学で)

八幡(葉山や雪ノ下はそれぞれ違う大学に行ってる)

八幡(さすがにあの二人は学力が高いからな…由比ヶ浜が今の大学に来れたのは凄いことだ)

八幡(で、俺と三浦が付き合ってる…なんだろうなこの状況)

八幡(高校時代では考えられないことだな)


三浦「ヒキオ~こっちこっち」

八幡「悪い、遅れた」

三浦「ま、いいよ。ヒキオ、今日って暇でしょ?」

八幡「夜か?」

三浦「そう、あんたの部屋行くから」

八幡「まあ、いいけど…」

八幡「昨日はどこ行ってたんだよ?」

三浦「昨日?カラオケ行って超盛り上がったけど?」

八幡「昨日歩いてた、あいつとか?」

三浦「まあね~」

八幡「…そうかよ」

三浦「なに?妬いてる?」

八幡「アホか、そんなこと日常茶飯事だろ、お前の場合」

三浦「…」

三浦「ま、そうだけど」

八幡(三浦と付き合い始めたのは、ここ半年程か)

八幡(こいつが違う大学の葉山に告白した)

八幡(で、あえなく玉砕…高校時代に告白した方がまだ可能性はあったかもな)

八幡(で、俺がたまたま相談にのる形になって…そのまま付き合い始めた…)

八幡(体の関係から入ったもんだから…とまどったな最初…)

八幡(由比ヶ浜に色々相談したりして)


三浦「この前、友達に結衣とヒキオ付き合ってるのかって聞かれたんだけど」

八幡「なんて答えたの?」

三浦「あーしと付き合ってるしって言っといたけど?」

八幡「由比ヶ浜と付き合ってるって言ってくれてよかったのにな」

三浦「なにそれ?バカにしてんの?」

八幡「別に…してねぇよ」

八幡(由比ヶ浜から好みとか聞いて、最初はうまくいってると思ってたが…)

八幡(それから少したって…こいつが浮気まがいのことしてるってわかって…)

八幡(問い質すのは怖くて…今に至る)

八幡(別れてはないけど…俺の中では冷え切ってる感じか)


三浦「あんた結衣とさ…」

八幡「ん?」

三浦「なんでもない…」

八幡(軽い口喧嘩とかはしてるが…なんとなくそれで終わってる)

八幡(なんだろうな、この関係…)


アパート

三浦「あ~疲れた。ヒキオ、お茶」

八幡「わかったよ」

三浦「なんかさ~言うこととかないの?」

八幡「?どういう意味だよ…?」

三浦「……別に」

プルルルル

三浦「あ、電話」

三浦「もしもし?」

三浦「な~んだあんたか~なになに~?」

八幡「…」(また男からか…)

三浦「あ、うんうん。カラオケ盛り上がったよね~また誘ってよ、じゃね」ピッ

三浦「お茶まだ~?」

八幡「ほらよ」ゴト

三浦「あんがと」

三浦「薄い」

八幡「文句言うなよ…」

八幡「さっきの電話って」

三浦「え?」

八幡「いや…」

三浦「なに?さっきの電話がなに?」

八幡「なんでもねぇよ」

三浦「あっそ…」

三浦「…?あれ、そのポーチ…」

八幡「え?あ…」(由比ヶ浜の…あいつ忘れて行ったな)

三浦「……」

八幡「なんだよ?」

三浦「別に、なんでもない」

三浦「あ~やっぱ帰るね、今日」

八幡「なに言ってんだよ」

三浦「じゃね」スタスタ

八幡「おい…!ほ、ほんとに帰ったよ…何考えてんだ?」

次の日 学食


結衣「それで?昨日はそのまま優美子帰ったんだ?」

八幡「まあ…もうなんかわけわからん」

結衣「さっきも優美子、荒れてたよ」

八幡「荒れてた?」

結衣「話聞いた限りでは、男友達に犯されそうになったとか…」

八幡「帰った後のことか…?あいつまた遊びに行ったのか」

八幡「それで襲われそうになったとか…自業自得じゃねぇか」

結衣「ヒッキー!優美子は彼女でしょ!どうしてそういうこと言うかな?」

八幡「本当に付き合ってるのかわからなくなってきてるからな…」

結衣「そ、それは…」

八幡「由比ヶ浜もそう思ってるだろ?」

結衣「……えっと…」

八幡「二股か三股かわからないけど…そろそろ潮時かもな…」

結衣「ヒッキー…」

八幡「三浦、由比ヶ浜には何か言ってないのか?俺の事」

結衣「う~ん、ヒッキーと優美子付き合うようになってから、二人で会うことあんまりないし」

八幡「そうなのか?」

結衣「うん…優美子、不思議とあたしに連絡くれないんだ。ヒッキーとうまくいってると思ってたんだけど」

八幡「お前、俺とはよく会ってたのにな」

結衣「相談じゃん、ヒッキー、優美子のこと何も知らなかったし」

八幡「まあ、そうだな。だから由比ヶ浜には感謝してるぞ」

結衣「そ、そう?どういたしまして…」

八幡「いや、そんな畏まらんでもいいけど」

八幡「しかし意外だったな、三浦と疎遠になってたなんて」

結衣「う~ん、疎遠か…そうなのかな、優美子とは中学から一緒だし」

結衣「別に疎遠ってわけじゃないと思うけどね」

八幡「長いな」

結衣「うん」

結衣「ところで、この後予定ある?」

八幡「今日は特にないかな…三浦とも約束はないし」

結衣「じゃあ、カラオケでも行かない?」

八幡「そうだな…行くか」

結衣「うん!」

カラオケボックス

結衣「じゃ、次なに歌おっか?」

八幡「なんでもいいけどな…」

結衣「ヒッキー唄うネタなくなってきたでしょ?」

八幡「いや、もう5時間はいるしな…疲れてきた」

八幡「酒も入ってるし…」

結衣「そうだね、休憩しよっか」

八幡「そうしようぜ」

結衣「ねえヒッキー」

八幡「なんだ?」

結衣「そっち寄っていいかな?」

八幡「え…?お、おう…」

結衣「うん…」

結衣「…」

八幡「…」


八幡「由比ヶ浜…」

結衣「ヒッキー…」

八幡「ん…」

結衣「む…ちゅ…んむ…」

八幡「あ……」

結衣「あはは…キスしちゃったね…」

八幡「由比ヶ浜…!」ガバ

結衣「きゃ…だ、だめだよ、ヒッキー…!」

八幡「いや…か?」

結衣「嫌じゃないけど…優美子いるじゃん…」

八幡「もう冷え切ってるってわかってるだろ…それに二股もされてる…」

結衣「…じゃあさ、あたしは代わり…なんだ?」

八幡「あ……!ち、ちがう…そうじゃない…」

結衣「ごめんね?嫌な言い方しちゃって…でも…勢いでするのは…キスまでにしとこ」

八幡「…そうだな…」

結衣「うん…もうそろそろ出よっか」

八幡(よく考えたらカラオケボックスだしな、ここ)

八幡(そういうことしてる客もいるらしいが)





男「なあなあ、優美子~ホテルとか行かねえの?行こうぜ」

三浦「行かないっての、何度も言わせんな」

男「んだよ、結局一回も行ってねーじゃん、俺ら」

三浦「安心していいよ、別にあんただけじゃないし」

男「そういう思わせぶりなことしてっから、この前襲われかけたんだろ?」

男「あれ、お前にも原因あんじゃねぇの?」

三浦「……」


結衣「ヒッキー!」

八幡「腕絡ませるとか、反則じゃないですかね」

結衣「いいじゃんこれくらい!」


三浦「あ…」

八幡「ん…?あ、三浦…」

結衣「え?あ、優美子…」


三浦「……」

男「?」

三浦「なんで……やっぱり…」

三浦「なんで、こんな所で二人仲良く歩いてんの?」

結衣「なんでって、優美子…」

八幡「カラオケ行って、その帰りだぞ」


三浦「へえ、腕組んで?この先ホテル街だけど?」

結衣「え?」

八幡「あ、しまった…」(すげぇタイミング悪いな)

八幡(しかもさっきあんなことあったから…)

結衣「ヒッキー…もしかして、連れてきたの?ボックスでは勢いじゃ嫌って言ったから…?」

三浦「は?」

八幡「由比ヶ浜…」


男「えっと、取り込み中みたいだし?俺帰るわ、じゃな」タタタタ


八幡「あ…お前の友達ってあんな奴なのかよ…しかも、ホテル行こうとしてたんだろ?」

三浦「行こうとなんかしてない」

八幡「嘘つけ。お前、何股してたんだ?俺以外に寝た男、この半年で何人だよ?」

三浦「違う…」

八幡「そんなお前に、俺と由比ヶ浜のこと探られるなんて心外なんだが」

三浦「違うっ!!」

八幡「…!」

結衣「優美子…?」

三浦「あーし、何もしてないっ!あいつらとカラオケとか飲みに行ったりはしたけど…」

三浦「身体とかは…許してない…」

八幡「…そうかよ」

結衣「ヒッキー?」

八幡「例え身体許してないからって、お前が男と遊んでたのは事実だろ」

三浦「それも…違う」

八幡「どう違うんだよ…」

三浦「じゃあ、もう聞くけど…結衣とどこまでいってんの?」

八幡「はあ?」

結衣「え?え?」

三浦「結衣もとぼけんな」

結衣「え?優美子…?」

三浦「あんたらずっと一緒だったじゃん…この半年…友達もあの二人付き合ってるとか聞いてくるし」

八幡「なに言ってんだ?」

三浦「してんでしょ?色々、結衣と」

八幡「馬鹿言うなよ…!なにも…て、あ、いや……」

結衣「ヒッキー…」

三浦「やっぱり……あーし、あんたら一緒の所見てたし凄い不安だった…」

三浦「だから…ヒキオにちょっと嫉妬させてやろうって考えて…ああいうことしたんだけど」

八幡「ああいうことって…男友達と遊びに行くってやつか」

三浦「そう…」

結衣「優美子…」

八幡(多分これ、由比ヶ浜に相談してたところとか見られて誤解されたな…)

三浦「あんた…全然嫉妬してくれなかったし…あーしも意地になって…」

八幡「あ…それは…」

三浦「あんた、家にも結衣呼んでたでしょ?」

八幡(事実なんだよな…それも…ボックスでも変なことしちゃったし…)

>>38
全然違うはず。オナ中だったのは相模じゃね

しかし由比ヶ浜、浮気でしか八幡に手出さねえなww

八幡「あのポーチ見た時か…」

三浦「うん」

優美子「あの夜襲われたっていうのは」

三浦「あーしが利用してた一人に、迫られたの。まあ、何もなかったけど」

三浦「あの夜は…平静装ってたけど…ポーチ見た時はキツかった…」

八幡「そういうことかよ…俺が最初だったんだな…」

三浦「そうだよ!あんたが…!」

ガバ

三浦「ヒキ……オ?」

八幡「悪い…色々心配させたな、でも誤解だ。俺と由比ヶ浜は付き合ってるわけじゃない」

三浦「え…でも…」

八幡「お前のことで相談に乗ってもらってたんだ。そりゃ、その過程で遊びに行ったりはしてたけど」

八幡「俺達、それまで付き合いなかったからさ…どうすればいいのかわからなくて…」

三浦「ヒキオ…本当に?」

八幡「ああ」

>>42
中学からの友人じゃなかったでしたっけ?

八幡「俺達、身体からの付き合いだったし、コミュニケーションもとれてなかったよな」

八幡「だから、お前も話し合わずに他の男と遊んだふりして嫉妬させるなんて行動とったんだろうし…」

八幡「俺もそれで、お前がそういう奴だって勝手に決めてた…だから冷めて行ったんだよ」

三浦「なにそれ…一応あーし、これでも一途だし」

八幡「ごめん」

八幡「それでさ、誤解ってわかってくれたかな…?」

三浦「聞きたいことは他にもあるけど…とりあえずはいいよ」

八幡「よかった…あの、冷めてたけどこれからもその……よろしく…」

三浦「こっちもよろしく、ヒキオ」

結衣「………」

三浦「えっとさ…あの、これからあんたの部屋行っていい?」

三浦「ほら、最近ご無沙汰だったし…用意とかもあるし」

八幡「え…?お、おう…三浦が来たければ…」

三浦「うん」



結衣「…じゃあさ、あたしは代わり…なんだ?」

結衣「違う…そんなんじゃない!」


八幡「ん?由比ヶ浜…?」

三浦「結衣?なに今の?」

結衣「ヒッキーがさっきあたしに、こんなこと言ってたの」

結衣「あたしとキスして、それからエッチしようとしてたんだよ。ボックスの中で」

三浦「は?」

八幡「うああああああっ!由比ヶ浜、なんで今言うんだよぉ!」

結衣「二人が誤解で、うまくいったのは嬉しいけど…」

結衣「ちょっと悔しいじゃん。途中からあたし忘れられてたし」

八幡「あ、いやそれは…」

結衣「さっき、ちょっと本気になりかけてたんだけどな~」

三浦「ヒキオ…あんた…」

八幡「いや…誤解だってわかる前だからな?」

三浦「……今日は帰る」スタスタ

八幡「お、おい三浦…!」

結衣「べ~だ、ヒッキーのバーカ!……お幸せに」

数日後

三浦「ねえ、ヒキオ…もう一回」

八幡「ごめん…もう無理」

三浦「だらしないって、男でしょ」

八幡「昨日からエンドレスじゃん…もう無理…」

三浦「あんたのせいで、最近ストレスしかなかったし…」

三浦「今日も相手してもらうから」

八幡「身体を重ねるのは、コミュニケーションになんの?」

三浦「身体から始まってるしいいんじゃない?」

八幡「なんだよ、それ…」

三浦「ほら、つべこべ言わず続き」

八幡「勘弁してくれホント…」


おわり

見て頂いて、ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年06月25日 (木) 04:45:26   ID: b0ElDMqV

ヒキオが屑だって事はわかった

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