L「ここが神山高校か……」(9)

先生「えーっ、突然ですが転校生を紹介します」
先生「それでは流河君、入ってきて下さい」

月(この時期に転入生か……)

l「はじめまして。流河秀樹といいます」
l「これから3年間、よろしくお願いします」

「えっ、流河秀樹って……」ザワザワ
「だよね。アイドルと同じ名前……」ザワザワ
「何か不健康そう……」ザワザワ

える(……転校生……猫背……怪しい雰囲気……)

先生「えーっ、じゃあ千反田さん」

える「……は、はい!?」

先生「確かあなたの隣、空席だったわよね?」

える「あ……はい、そうですけど」

先生「じゃあ流河君の席は千反田さんの隣でいいかしら?」

える「は、はい……」

l「よろしくお願いします。千反田さん」

える「はい。こちらこそ、よろしくお願いします……」

◆そして昼休み――◆

l「夜神月君ですね?」

月「……ん? 僕に何か用かい?」

l「ええ。少しばかり校舎を案内してもらおうかと」

月「えっ?(何だこの転校生……図々しいな……)」

l「もちろん、ライト君が嫌ならいいんですが……」

月「いやいや、とんでもない。喜んで案内するよ」
月「僕としても流河に早く馴染んでもらいたいからね」

l「そうですか。ありがとうございます」

◆廊下◆

月「それにしても何で僕なんだい?」

l「……どういうことですか?」

月「だって普通、校舎案内なんて委員長の仕事だろ?」
月「だから何で僕なんかを選んだのかなって……」

l「理由なんてありませんよ。あなたが視界にいただけです」

月「そ、そうか……ハハハ……なるほどなるほど……」イラッ

l「ところでライト君。クラブには入っていますか?」

月「……クラブ? いや、まだ入ってないけど……」

l「“まだ”ってことは、今後どこかに入る予定でも?」

月(何だコイツ……そんなに僕のことが気になるのか?)

l「確かライト君は、中学の頃テニスが上手でしたよね?」
l「もしかして、硬式テニス部に入部するつもりですか?」

月(コイツ……何でそこまで僕に詳しいんだ……!?)
月(やっぱり何か意図があって、僕に近づいてきたんじゃ……)

l「……ライト君? どうかしました?」

月「ああ、ごめん。少しぼーっとしてたよ」
月「今のところ、高校でテニスをするつもりはないかな……」

l「そうですか……ではどこの部活に?」

月「興味があるのは、古典部だね」

l「……古典部?」

月「ああ。今なら部員も4人だけって話だし、それに――」

l「……それに何ですか?」

月「あっ、いや……何でもないよ。ハハハ……」

l「……?」

l「もしかして、千反田さんですか?」

月「ッ!!(何ッ!?)」ビクッッ

l「その反応……やっぱり彼女のことが好きなんですね」

月「なっ、何言ってるんだよ流河! そんなわけないだろ!」

l「だってライト君、授業中に彼女のことずっと見てたじゃないですか」

月「違うッ。僕は千反田さんじゃなくてお前のことを見てたんだよ!」

l「ほう……では何故私のことを? もしかしてゲイですか?」

月「ふざけるな! 転校生が珍しいからに決まってるだろ!」

l「だとしてもおかしいです。私はずっとライト君のことを見てました」
l「もしあなたが千反田さんでなく私のことを見ていたのであれば――」
l「私とあなたでバッチリ目と目が合うはずですが?」

月「ふん。そんなの僕の知ったこじゃない!」
月「それよりお前の方こそ、僕のことを意識しまくってるじゃないか!」
月「転校生の癖に僕の中学時代を知ってるのは幾ら何でも不自然だろ!」

月「校舎案内を名目にしてまで僕と2人きりになった理由……」
月「流河秀樹――お前は一体何者で、何が目的なんだ!?」

l「ふぅ……落ち着いて下さいライト君……」
l「確かに私はあなたを追ってこの学校に転校してきました」

月「何……? 僕を追って……だと?」

l「ええ。早い話が、私はあなたを疑っています」


『夜神月が俗にいう《キラ》の正体であると』


月「ッ!!!!!!!!!!」ドキッ

月「ハハ……いきなり何言ってるんだよ流河……」

l「ちなみに流河は偽名ですよ、ライト君」

月「何ッ……!?」



l「私はlです」

ライトは人を好きになったりしない

月はあういう女嫌がりそうだ
※綺麗な月除く

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